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はてなキーワード: 厨房とは

2020-08-05

UberEatsで言うほど逃していたニーズを捉えられない

配達員感想は色々あるけど、店の感想コンサル絡んだ胡散臭い成功体験ばっかなので個人店の感想を書きたい。

まず結論

売上微増、でも手間を考えたら正直赤

いつから

出店している地域対象になるって聞いてから準備始めたので地域内では早い方

その後、よくあるUberEatsのお約束メニューいくつ以上、複数店舗とか)を対応しつつ改善させていったので、他店と同じ土俵に立てたのはもう少し遅め

店の場所は?

駅前じゃないが駅近の繁華街。平日夜と休日昼夜がメイン

客増えた?

注文は増えたが劇的ではない。UberEatsのおかげでこれまで逃していた客が一気に入った!なんてコンサルの言うアレは無い

良かったことは?

緊急事態宣言の時も仕事できた

悪かったことは?

結局なんだかんだで店や厨房レイアウト、容器等の準備が必要だった。あと配達員臭い癖に待機場所護らず急かす。UberEatsの最下層は店

現状分析

客のテイクアウト初回って思っている以上にハードル高い。個人相手特に。だから分かりやすチェーン店とかが人気になる

金額もUberEats対応で店とは変わるけど、じゃあ量の増減とかは簡単には出来ない。盛り付けもそこまで頑張れないし、配達員ガチャが外れると意味ない。でも客に取っては容器開けた時の料理が店のイメージになる。ハンバーガー牛丼がどんなに寄ってても客はマック吉野家イメージを悪くはしないだろう

限られた金額で店と同じくらいの満足度を客に提供するには限界あるし、UberEatsで増えた注文と売上はその労力にたいして安かった。テイクアウトOnlyなら良いけど、通常営業と並行は正直面倒

最後

商圏が広がる言っても自転車で行く範囲だし、店の人間が言うのもアレだが提供している料理に対しての値段はボッタクリレベル。でも店の取り分は店以下

から出たくないとか時間有効活用で利用するのは構わないけど、もし好きな個人店なら行ってあげて。そっちの方が店もサービスやすいか

2020-08-03

ガールズバー(正確にはガールズバーではない)に初めて行った

某月某日、某所を歩いていたら「どうですかー」的な声をかけられた。20代くらいの女性であった。そういう店が並んでいる場所であった。

ガールズバーすか?」私は言った。

ガールズバーってゆうか、バーです。スタッフ女性が多いのでお話しながらお酒を飲める」うんぬんかんぬんと彼女は言った。

ボッタクリという現象を私は世界で一番恐れている。だって怖いじゃないですか。お金いっぱい取られるらしいし。

「ボッタクリじゃないっすよね?」私は言った。ボッタクリがボッタクリを自称することは人類歴史上一度もないが、一応訊いてしまうのだった。

「ボッタクリじゃないですよ。10年くらいここで営業しているので」うんぬんかんぬんと彼女は言った。

2時間後くらいに人と待ち合わせをしているのでそれまでの暇つぶしを考えていた。酒が飲みたかった。

「お姉さんかわいいっすね」私は言った。私は口下手で人見知りで普段殆ど喋らないのだが、こういう二度と会わないだろう人とは割と話すことができる謎な能力を持っている。二度と会わないからと言って別にひどいことを言うわけではない。私は邪悪を憎んでいる。

かわいい? いやぁそんなこと」うんぬんかんぬんと彼女は言った。

「お姉さんがお酒作ってくれるんすか?」と言うと「そうですそうです」と返ってきたので、私はお姉さんに連れられて店に入った。

 

ボッタクリ店がどういう店構え及び店内の様子をしているのか全くの無知であったが、ボッタクリではなさそうだと思った。シック雰囲気であった。店内には先客が1名。

案内されてカウンターに着席する。最近ウイスキーにドハマリしており、毎晩ハイボールをがぶ飲みしているのだが、目の前には多種多様ウイスキーの瓶がずらりと並んでいた。

A Static Lullabyというアメリカハードコアバンドボーカルインタビューで「俺はウイスキーブラック・サバスしか信じない」と言っていたのを思い出したので、信用できるお店だなと思った。

料金システム説明を丁寧に受けた。「こんなに丁寧に説明をしたのは初めてですよ」と呼び込みをしていた彼女は言った。

 

名前は知っているものの飲んだことのないウイスキーがずらりと並んでいたので心が躍った。

当該酒を「ハイボールで」と注文すると、「ハイボールないんですよ」と彼女は言った。

まじかよ。正気か。ハイボールがない飲み屋がこの世に存在するのか。ここはあの世なのか。

彼女は続けた。

ソーダ割ならあるんですよ。ハイボールって言うと一般的な感じじゃないですか。だからハイボールはないけどソーダ割ならあります

私は言語哲学迷宮に迷い込んだ。助けてクリプキ。「じゃあソーダ割で」とクリプキは言った。

 

お姉さんが作ってくれたソーダ割が来た。飲むと美味かった。巷で美味いと評判のウイスキーは本当に美味かった。

「美味っ。めっちゃ美味い。やっぱり作ってくれる人がいいと美味いっすね」私は言った。

これは私にとって汎用性べらぼうに高いキラーワードである。だいたい外さない。おそらく言われた方も悪い気はしない。

「いやいや、そうですか。お兄さん口うまいっすね」的なことを彼女笑顔で言った。おそらく「きも、なんだこいつ」とは思っていないだろう。

だが、「なんか今日クソキモい客来てぇ〜まじ勘弁だったんだけど4時間くらいいてさ〜、はぁ〜、まじキレそう、どっとつかれたわ」と帰ってから彼女が誰かにLINEを送ってないとは言い切れない。

「なんて呼べばいいですか?」と聞かれたので、「何でもいいっす」と私は言った。これはクソキモい返しだったなと反省している。

 

数十分ごとに相手をしてくれる女性が入れ替わるシステムらしく、違う女性が私の前に立った。ガールズバーはおそらく女性が刺激的な格好をしていると思われるが、この店は皆清廉潔白バーテンダーのような格好をしている。谷間が見えたりする格好をしてる人は一人もいない。その方が落ち着くのでよかった。だからこの店は正確にはガールズバーではない。

 

何がどうなってそうなったのか忘れたがアニメの話になった。あちらから振ってきたのだと思われる。

アニメ最近見始めたんですけど、なんかどんどんあれな方にはまっちゃって」と彼女は言った。

「あれなほう?」

ディープなってゆうか」

ディープアニメって何だね。

BLとか?」私が言うと「そうそれーーー!!!」と彼女ものすごい瞬発力を発揮して絶叫した。30代後半のおっさんBLという単語を知っていたことに驚いたのか、周りにいたスタッフも「わーーー!!!」と叫び店内が湧いた感じになった。

 

その次に来た女性は大変に可愛かった。野球で言うところの200km/hのど真ん中ストレート。丸顔、細い目、ややぽっちゃり、真っすぐ目なロングの髪。

私は可愛いと思ったら可愛いと口に出さないと気が済まないし、むしろ可愛いと口に出さないほうが相手女性に失礼だと思っているなんてことは別にないが、酔っていたせいもあった。

「てか、めっちゃ可愛くないすか?」私は言った。

ありがとうございます」と彼女は言った。

世の中には3種類の人間がいる。「可愛いですね」と言われて「ありがとうございます」と返す女性と、「可愛いですね」と言われて「そんなことないですよぉ」と返す女性と、「てか、めっちゃ可愛くないすか?」といきなり言う男性である彼女は1番目の人間であり、私は3番目の人間であった。

「この前ぇ、電車で寝ててぇ、起きたらやっべあたしが降りる駅じゃね、って思って降りたんだけど、そこ一駅手前だったんだー。それ終電だったからさぁ、仕方なくタクシー呼んで、1万円かかった。はぁ、まじキレそうなんだけど」と彼女は言った。

 

「そういえば待ち合わせしてたんじゃないですか? 大丈夫?」と誰かが言った。酔っていて誰が誰だかよくわからなくなっていた。スマートフォン確認すると、着信が来ていた。

こちから電話をかけると、「あーごめんごめん、なんか盛り上がっちゃってさ、もうちょっと時間潰せる?」と彼は言った。

彼がどこで何をしているのか全く知らないが、おそらくハプニングバー的なところにいるのだと私は推測している。

わかった終わったら電話してくれと言って電話を切った。まさか待ち合わせが延びるとは思わず、この店で時間が潰せてよかったと思った。

 

だいぶ飲んだのでよく覚えていないのであるブルックラディというウイスキーべらぼうに美味かった。到底ウイスキーとは思えないターコイズのような水色のボトルが特徴である

スタッフ女性が通りがかりにカウンターに置かれたそのボトルを見るにつけ「えーなにこれー」と必ず言っていたので、ブルックラディを頼むと女性に「えーなにこれー」と言われることができるようである

 

24時で退店するつもりが、26時半くらいまでいた。

私は普段自分の話をほぼせず、自分の話を聞かされた方もつまんないだろうなと考えているので、基本、相手の話を聞き、適切に相槌を打つことを好む。この店でも向こうが話すことをうんうんと聞いていたと思うのだが、何しろだいぶ飲んでいたので、酔った勢い蘊蓄武勇伝をぺらぺらと喋っていた可能性は否定できない。

「なんか今日クソキモい客来てぇ〜まじ勘弁だったんだけど4時間くらいいてさ〜、はぁ〜、まじキレそう、どっとつかれたわ」と帰ってから誰かが誰かにLINEを送ってないとはまじで言い切れない。

 

会計は約3万円であった。そういえばボッタクリを警戒してこの店に入ったんだったな、と今これを書きながら思い出した。ボッタクリではなかった。

最初のお姉さんに「なんかめっちゃ疑ってすみませんでした」と言ったのは覚えているし、めっちゃ可愛いお姉さんに「めっちゃ可愛くないすか?」と少なくとも3回は言ったのを覚えている。多く見積もって30回は言っているかもしれない。

 

退店して、例の友人と合流した。すぐにビジネスホテルチェックインし、寝た。次の日は仕事だったが眠気がやんごとなかった。「あーめんどくせ」と言いながら厨房料理を作った。

 

あの時間がずっと続けばいいのにと思ったのは久しぶりのことだった。

私はキャバクラというところに人に連れられて何度か言ったことがあるが、何が楽しいのかさっぱりわからなく、自発的に行ったことは一度もない。しかし、ガールズバー(正確にはガールズバーではない)はかなり楽しかった。

歓楽街をふらふらとしているとキャッチのお兄さんに「なんか予定ありますか? 抜き? ガールズバーとかもありますよ」なんて言われるのだが、その度に「ガールズバーって何なんすか?」と答えていた。

おおよそ「キャバクラよりもライト飲み屋キャバクラほど堅苦しくないか最近ガールズバーの方が人気」と説明されるのだった。

 

なるほど、ということは、これは私にとってキャバクラは楽しくないけれど、比較ライトガールズバー性格上合っていた、ということにはならない。おっさんになっただけの話である若い女の子と喋りながら酒を飲むことに喜びを感じるような寂しい人間になってしまっただけのことだ。

それに気づいて愕然とした。

機会があればまた行こうと思った。

anond:20200803175744

会計は最終的にテーブルで皿を数えてやるシステムらしいので注文パネルそもそも価格データを持ってなくて

単に画像として価格を書いてるだけという可能性もあるで

パネル価格データを持ってるよ

注文受けたドリンクに何円の皿をつけて客にだすか厨房で把握する必要あるから

論破厨房

議論してるつもりなんやろけど見ててつらいよぉ

2020-08-01

昔もいたけど一般人ネット流入してからはあちらこちらも厨房だらけになったね。

自分が損する訳でもないのにいちいち突っかかってくる購入厨がかなりうざい。

2020-07-20

anond:20200720122212

前にちょっと話題になってたゴーストレストラン?だっけ

厨房シェアして宅配専門の店を複数立ち上げるやつ

元増田を見てると、ああいうのが流行っていきそうよね

ただ、記念日デートなんかで宅食ってのも味気ないし、既存型の店舗も生き残ってほしいもんだ

2020-07-19

夏厨」が死後となった世界で僕らはどう生きていくべきか

スマートフォンの普及により今では幼稚園児すらもインターネットに生息している。

僕らが子供の頃、インターネットゲームパソコンしか遊べなくて、そのパソコン学校だとか金持ちの家にしかなかった。

あの頃はインターネットなんてものは奇妙な無法地帯であり、そこで遊ぶということはアンダーワールドに片足を踏み込むのと同義だった。

今で言うダークウェブが、モデムを通して一歩ネットに踏み出したすぐ先に広がっていた。

その世界ものすごく危険場所だとみんなが知っていたから、サバイバルマニュアルを読んでから踏み入れるのが当たり前だった。

そこからADSLなんかが始まって少しずつ、何も知らずにその未開のジャングルにやってくる旅行者が増えてきた頃、港町の周りぐらいは治安をまともにしようって動きが出はじめて、浅瀬でチャプチャプするだけならそこそこ安全になっていた。

それでも、最低限の知識、リアバレだけは絶対回避しろだとか怪しいソフトは入れるなとかコマンドコンソール意味理解してない言葉を打ち込むなとか、そういった事を学ぶことは不文律義務付けられていた。

でも夏休み冬休みに暇を持て余していた新参のガキだけが、それを理解してなかったら悪目立ちして、「夏厨」という概念誕生するに至る。


あれから数十年。

今やルールなんて何も知らずにネットにやってくるキッズの数は計り知れない。

年齢だって非常に若くて、アンパンマンセイキン動画についてる応援コメントの中には言葉を覚えたての幼児だって珍しくないだろう。

「草」だとか「オモローwww」とかの言語能力幼稚園レベルにまで退化した大人たちのコメントに混じって、本当に言語レベル幼稚園児の幼稚園児が紛れているんだ。

そんな中では、厨房なんてまだ話がわかる相手になってしまう。

こんな状態では、常識マナールールルーツ、そんなものは全部流されていく。

新しい時代だ。

どう生きる?

今目の前にいる相手が、幼稚園児かもしれないインターネットを?

働くの不安ニートちょっとこい派遣社員やってみろ【追記あり

おっす、オラ、ド底辺よろしくな!上昇志向増田諸君回れ右してくれよな!

=====

まずオラがどれぐらいド底辺かっていうとだな、

高学歴諸兄だらけのはてなだ、オラより低能なド底辺は居ねえと思うぞ!

そんなオラでも派遣社員だけは続いた、そして派遣職歴をつける事によって空白期間を誤魔化し正社員にまでこぎつけて今でも働いてる。オラみたいなゴミカス人材正社員で働けるまでになったなら増田にいるようなニートだったら誰でも社会復帰できると思うんだ。(生存バイアスかもしれんが)

まずは「時給1000円前後」「大人募集」の派遣社員の長期案件を探してくれ。

おすすめ派遣会社?そんなもんないよ。パソ●でも、ア●コでも、キャ●アリンクでも、何でもいい。ただし、同じ案件でも派遣会社によって時給が変わるので「勤務地と駅から何分か」の条件で複数派遣会社を調べてみよう。A社では時給1000円の所、B社では時給1100円で、C社では1400円だったことがあった。同じ案件でだ。それだったらC社のほうが良いよな?オラはそのほうが良いゾ!

時給が1000円前後大人募集してる仕事っていうのは、まず派遣社員オペレーターが覚える仕事が滅茶苦茶少ない。プロパーが複雑な仕事を分解して猿でも出来る難易度に噛み砕いてくれてるからだ。どれぐらい楽かっていうと、楽すぎて働いてる時間苦痛に感じて辞める人が出てくる。それぐらいの楽さだ。オラはキーバンチャ―をしてたが、前の席に座ってる女派遣を視姦しながらアナログデータ電子フォーマットに打ち込むだけの厨房でも出来る仕事だったゾ!10間引きこもってオナニーしかしてない猿でも、pornhubで「japanaese」「asia」「amature」「mangacafe」ぐらいは打てるよな?打てるならお前はこの仕事が出来る。1000*8*20で月収160000円で君の収入保障された。

底辺ニート諸兄は人間関係不安だと思う。わかる、俺も不安だった。しかし「安時給」と「大人募集」の案件っていうのは、後先の無い年配者や、どこでも働けない社会不適合者が多いので、正直人間関係が滅茶苦茶希薄だ。仲良くなりたい人はコミュニティを築くが、人と付き合いたくない連中の方が圧倒的に多い。良くも悪くも他人に関心がないので、お前は休み時間、お前のやりたい事をやって静かに過ごせる。ロッカー室は寝っ転がって寝てる奴が多いぐらいだ。最初難民キャンプかと思ったゾ。逆にお前が人と積極的に接したい、人と接する仕事がしたいというならこんな仕事をするべきじゃない。もっと上を、もっと高みを目指すべきだ。ルート営業なんかは今人手が足りてなくて、ニート時代よく誘われたぞ。

ニートしてる奴はこういう糞楽な仕事フルタイムで「1年間」やってみろ。何、家でニートしてるか職場ニートしてるか、それだけの違いだ。そうすると「失業保険」の受給資格が発生する。これによってお金をもらいながら「職業訓練校」に通う事が出来るようになる。本来失業手当は「3か月の給付制限」の後、「3か月の失業手当て」が受給できるようになるが、職業訓練校に通うことで、「給付制限をすっ飛ばせる」上に、「職業訓練校に通ってる間ずっと失業手当もらえる」。どういうことかというと、本来「3か月」分しかもらえない失業手当が、「6か月の受講期間」がある職業訓練を受けると「6か月間」分受給できるのだ。これは利用したほうがいい。財源はお前が就業中に払い続けた雇用保険だ、回収しとけ。民間職業訓練よりも、独法の「ポリテクセンター」なんかがお勧めで、就職するために勉強したい奴にとっては本当に良い環境だ。下手なOA事務職業訓練に行くとパソコン教室に行く羽目になるから気を付けろ。porhubでエロ動画漁れるリテラシーがある奴が行くと精神死ぬ職業訓練の受講コースは年齢によるがお前が気になるものでなんでもいい、ITエンジニアを目指すなり、旋盤加工で工員を目指すなり、電気設備勉強してビルメンを目指すなり、選択肢はいくらでもある。もしも職業訓練を受けて就職して運悪く就職先でダメなっちまっても、お前は大丈夫だ。派遣社員がある。あの派遣現場にいったお前ならわかる。「いくら歳を取っても派遣なら働き口は腐るほどある」ってことだ。派遣の快適さに溺れる奴がいるぐらいだ。ひょっとしたらお前はもう派遣の時の味を占めちまってるかもしれない。それならITエンジニアとして就業経験知識を身に着けてから派遣社員に移る手もある。大変なことも増えるが正社員よりも気楽で時給が阿保みたいに上がる。

もしも現在ニートで、先行きに1mmでも不安を感じるなら派遣社員から始めるこのコースお勧めしたい。

ニートに「ハロワいって就職しろ」なんてのは横暴だし、そんな横着な事いう奴はお前の不安なんて微塵もわかっちゃいない。無視していい。

5年前のニートしてたオラが唯一後悔してることといえば、「もっと早くにこう動けばよかった。」ということだ。

社会は厳しいけど、案外門戸は広くて、意外となんでも受け入れてくれる。

誰かの一歩の手助けになれば、これ以上嬉しいことは無い。

追記 7/19】

だらだら靴洗って、だらだらルンバ分解してメンテナンスして増田開いたら想像以上に反響あってビビってアカウント消そうかと思ったゾ。「japanease」いじり止めろ恥ずかちい。けど本当に無能なのを察してくれたならオラは嬉しいぞ!(必死強がり

想定した通りに「派遣営業の回し者なんじゃないか?」「いい事ばかり書いてないか?」っていう疑問が確認できたので、それについて回答して誤解を解けたらと思う。何故ならそれで足踏みをされるのは逆にオラが機会を潰した事になっちまうからだ。

まずオラのスタンスは「派遣会社を利用しろ」という所にあると明言する。従属して奴隷のように働けとは思わないし、現場ガチャもあるだろう。糞現場で滅入りそうになったら即効飛べ。俺なら飛ぶ、何故なら正社員ですらバックれた男だ。派遣は飛びやすい。仕事が怠くて飛んだ奴を何人も見てきた。無理して働いて労働アレルギーになるぐらいなら飛んだほうが良い。再起不能になるぐらい滅入ると回復するのに相当時間がかかる。(決して褒められた事じゃないし、派遣営業の人みてたらすまん。ただオラ達も生きてくだけでいっぱいいっぱいなんだ。)ただし入館証と作業着だけは郵送して返そう。あれはパクる結構ややこしいらしい。老齢バックラーでもその辺は律儀にやってるという話を聞く限り相当こじれるんだと思うゾ。どうなるかはわからんが。

オラが元々能力が高いんじゃないかみたいな疑問もあるかもしれないけど、断じてまったくそんなことは無い。今は正社員だが、時々派遣に戻りたくなる。そんな人間だ。てか出来るなら働きたくねえよな。筋斗雲。こねえ。

https://anond.hatelabo.jp/20200715185140

あんまり貼るのに気が進まないが、この間だらだら派遣時代の事書いてたので、これを参考にしてもらえばオラが居た現場がどんな風なのか、オラがパーソナル的に非外交的で如何にエネルギーの無い人間かが1mmぐらいわかってもらえると思う。糞駄文申し訳ないが、もしも足踏みしてる人の不安が解消されればと思う。人間本質ってのは白シャツにこぼしたコーヒーのシミみたいで、いくら洗っても落ちねえ。

あと、「40過ぎだと厳しいか」、みたいなブコメがあったが、俺が居た派遣現場だったらマジで問題はない。というか非正規しかいたことがない60過ぎの人とか普通にいた。趣味車屋で試乗することらしい。そしてもちろん買わない。高齢でも結構イキイキと派遣として働いてる人もいる。ただ、職業訓練の利用となると、選択肢が狭まると考える。ブルーカラーコースは平均年齢が高めだったので、職業訓練に一切通えない。ということは無いと思うがそこの割り切りは必要だと所感。

ブコメを読んでるとオラと似た境遇の人とかいてワクワクすっぞ!!この方法ではすべての人を掬えるわけじゃないとは思っていて、指摘にあった「地方だと無理」っていうのも一理あると思ってる。オラがいた現場都内から地方ではどうなのか把握してない。そこはすまん。だけどこれを契機に色んな人の知見が集まって、その中で参考になれるルートが見出す事が出来たら良いなと思う。

あと下ネタ不快な思いした奴もいたと思うがそこはすまん。しかしオラは冗談を言ってないと死ぬ病気だ。オラは死にたくねえ。だからそういう奴は脳内でオラをめった刺しに殺してスッキリしてくれ。お前がスッキリしてくれるのはオラも嬉しい。

もしもこのルートで試した人がいたら、いつかフィードバックをくれると嬉しい。それが上手くいけば他の人の励みにもなるし、上手くいかなければ上手くいかなければで、俺がとりわけ運に恵まれてただけだということが浮き彫りになる。何年先になっても読むから待ってる。あと生きてくれ。頼む。

2020-07-18

コンビニもうやめたい

コンビニバイト始めて半年。辞めたくてしょうがない。

そもそも希望してコンビニバイトを始めた訳ではない。

人がいないくて困っているという話を聞いて、無職の身だったので、行ってもいいかなと思っていたところに、店長からショートメッセージバンバン入って、とりあえず現場に行ってみたら、そのままレジに立つことになってしまった。

行けば面接なり、会談なりがあると思っていたところがこれで、ただ、極限状況だったのだなということは、その時の店長対応などからなんとなく把握した。

それがだいたい去年の暮れの事。

いきなりレジに立った、その後、希望の日時などを聞かれ、時給のよい、深夜早朝などが希望であると伝える。

次の週のシフトが出て、週に3日ぐらい、深夜と早朝に勤務になっているのを確認するも、1週間分のシフトしか出ていないので、翌週は、前の週のシフトに合わせる感じで、空気を読んで出勤。

その後も、翌週のシフトが出ないまま空気を読んで出勤しているうちに、欠勤が多い人の穴埋めをすることになって、居残り残業が増えていく。

そうこうしているうちに、退職者や、病欠する人が続出して、その穴埋めで、なんとなく出勤が増えていく。

にも拘わらず、シフトに書いてある通りに出勤した際に、人がダブったようで、この時間帯に2人いるのは困ると叱責される。

週に5日8時間勤務になっている人が、実質5日8時間勤務したことはほぼなく、その穴埋めで残業することが度々ある。

にもかかわらず、ささやかミス(ではないかと私には感じられる、マチカフェのオーダーに関するミス)で、直接その事と関係のないミスまで(私がやっていない、街角厨房の器を落としたから捨てている等)まとめて叱責される。)言い始めて、他所店舗では、ミスした場合や、損害が出た場合は、そのバイトが支払うことになっていると言い出す。

一方で、謝られる必要を感じない所で、ペコペコ詫びられもして、意味が分からない。

仕事に関しては、適当ものがあれば行きたいけれど、生活に支障があるようなら無理に行く必要もない程度生活水準の、60前の主婦で(親が残した家に住んでいるけど、親が残してしまった不動産(山林や壊れかけの家等)の管理をする必要があり、下手なパートをするよりは、そっちの管理を優先したほうが、マシかもしれない)、今まで働いてきたメリットがほぼ見えてこない。

そしてとどめになったのが、店長が、うっかり引き出して入れっぱなしにしていたお金が無くなってしまって、それを着服した従業員がいたという事件だ。

これが、よくある事なのかどうかも私にはわからないけれど、ある日出勤すると、店のPCモニターに、今じゃない時間レジの様子が延々と再生され、嫌な感じだなあと思っていたら、本部に送金するお金を引き出しに入れていたら無くなった、心当たりはないかと聞かれたのだ。

この時点で、ここはダメだと思ったけど、今やめると疑われる気がして、心当たりはありませんと返していた。

その1週間後ぐらいになるのだろうか。

店長から犯人が分かった、店の人だった、まだ仕事を続けたいというのだが、どうしよう?と聞かれた。

私に振るなよ、というか、それ従業員に言うか?

もう色々無理な気がするんだけど、コンビニ勤務のの方や、コンビニオーナー、コンビニ店長の方の忌憚ない意見が聞きたいと思い、投稿します。

よろしくお願いします。

anond:20200718164758

入ってみないと分からなくない?

厨房の人がマスクマウスガードもしてねーから帰るわ」って言えってこと?

一般人はともかく、飲食の人はマウスガードとか飛沫対策してくれよ…

俺はどうしても仕事の都合で外出が多く、なかなか在宅勤務ができない。

仕事は大変だが、外食するのが楽しみで生きている。孤独のグルメ五郎さんみたいな生活をしている。

俺の人生の楽しみを作り出してくれる飲食店外食産業のみなさんには感謝するばかりだ。

しかし、最近ちょっと気になっていることがある。

久しぶりに渋谷ラーメンを食べに行ったら、フロントのおねーさんマスクをしているがオープンキッチン調理をしているオッサンマスクをしていない。

厨房暑いし、マスクをしていると息切れするからからなくもないが「ありがとーーーーございまーーーーーす!!!!!!!!!!!」だとか「はい!!!!○○ラーメンお待ちっ」だとかカウンターごしに大きな声を出している。

あんたが無症状感染者だったらヤバすぎるだろ。

俺は専門家ではないが、マスクに防御効果ほとんどなく無症状を含む感染からの飛沫を防ぐことで感染予防効果可能性があると言われている。

通常の生活はもちろん、カウンター越しに人と話す接触回数、食器などやカウンター越しの飛沫・手から感染可能性。

マスクじゃないにしても口元だけでもマウスガードつけてよ。あれなら苦しくないやろ。

たまたまかと思っていたが、今日ランチに行った割と中クラスのお洒落イタリアン

オープンキッチンの中でマスクをせずにパスタを5皿くらい盛り付けている調理人たち、みんなマスクしてない。

「○○パスタクワトロ、あがりー」「ベーネ!!!!」

大声で店員間のやりとり。なんで部分的イタリア語なんだ。そこはどうでもいいけど。

普通に感染するだろ、これ。

マウスガードしてくれよ…

2020-06-29

とても大きなごん狐

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。

 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。

 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。

 或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。

 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴からたことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。

 ごんは、村を流れる黄河十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。

 ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。

「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。

 しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。

 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。

 兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。

 一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから

「うわア石川五右衛門アルセーヌ・ルパン怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。

 ほら穴の近くの、ごんの挙動監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。

 ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。

 十日ほどたって、ごんが、大日本プロレス代表する悪役レスターである地獄カントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、

「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。

「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」

 こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日メインディッシュである比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。

「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。

「兵十の家のだれが死んだんだろう」

 お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺東大寺金剛峯寺増上寺永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。

 やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地はいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。

 ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。

「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」

 ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。

 その晩、ごんは、穴の中で考えました。

レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」

 兵十が、世界一深い井戸のところで、指懸垂をしていました。

 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」

 こちらの道場の後から見ていたごんは、そう思いました。

 ごんは道場そばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。

いわしやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」

 ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から

いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしつんトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。

 ごんは、うなぎつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。

 つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついていますボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。

「一たいだれが、いわしトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています

 ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。

 ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。

 つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。

 月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えますチンチロリンチンチロリンと緊急警報が鳴っています

 ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。

「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。

「ああん?」

「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」

「何が?」

「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」

「ふうん、だれが?」

「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」

 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。

「ほんとかい?」

「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」

「へえ、へんなこともあるもんだなア」

 それなり、二人はだまって歩いていきました。

 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭うつって動いていました。ごんは、

連合稽古があるんだな」と思いながら井戸そばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。

 ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸そばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊ふみふみいきました。

 お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。

「さっきの話は、きっと、そりゃあ、怪獣のしわざだぞ」

「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。

「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」

「そうかなあ」

「そうだとも。だから、まいにち怪獣お礼参りをするがいいよ」

「無茶を言うな」

 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。

 そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。

 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。

「ようし。」

 兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。

 そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。

「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。

「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」

 ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。

 兵十は榴弾砲を地面に叩きつけました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

[] #86-4「シオリの為に頁は巡る」

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俺はひとまず“クエスチョン栞”という命名センススルーして、他に気になっていることを質問した。

「この人、店で用意した栞に感想なんか書いちゃってるけど、それはいいのか?」

一冊の本に対してこんな使い方していたら、必然的に栞は使い捨てになってしまい、提供側のコストバカにならない。

牛丼屋で紅生姜を大量に消費するようなものだ。

「ウチは提供しているだけで、どう使うかはお客さん次第だよ」

マナーの悪い客が一人でもいれば破綻しそうなサービスだが、マスター見解は大らかなものだった。

まあ場末のブックカフェから、そうそ問題は起きないとは思うが。

そこまで本格的なサービスってわけでもないし、多少ユルくても支障はないのだろうな。

「ちなみに、なんで“クエスチョン栞”って名前なんだ?」

「……さあ?」

マスターは表情ひとつ変えず、そう言ってのけた。

名付け親にそんな返答をされたのでは、もはやこちらが言えることは何もない。

「どうしたの、何か気がかりなことでも?」

奥歯に物が挟まったような俺の態度を察して、マスターが様子を伺ってくる。

「いや……そうだなあ」

俺は言い淀んだ。

自分の中にある、この栞に対する違和感

それは言語化するのも差し出がましいほど漠然としすぎていた。

「強いて言うなら……栞は付箋タイプにしたほうがよくない?」

結局、俺は適当提案で誤魔化した。

「そっかー。確かに、他のお客さんが読むとき困るもんね」

そう言いながらマスター厨房の方へ戻っていく。

俺は床に落ちたままの栞を、元の場所に戻すことにした。

とはいえ、やはり直に触るのは嫌だったので自前のペンを使う。

やり方はこうだ。

まず空いていた穴にペンの先端を通し、掬い上げる。

そして持っていた本を開いて、そこに栞を落とす。

要は“金魚すくい”みたいな感じさ。

個人的には“木の枝で犬のフンを弄ぶ子供”を彷彿とさせたが。

「んー、ここでいっか」

どの箇所に挟まっていたかは分からないので、とりあえず真ん中あたりに入れた。

「ページ数とか、この栞にメモしてくれればなー」

栞を落とした自分のことを棚に上げつつ、本を棚に戻す。

「これでよし、と」

俺はそう呟いた。

自分に言い聞かせることで、この栞に対する“違和感”を拭い去ろうとしたのだろう。

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2020-06-24

anond:20200623231304

ネットランナー批判されてなくてみんな不正コピーやってたなんて認識してるのは単に君が当時厨房だっただけなんじゃないか

2020-06-21

anond:20200621112001

げふんげふん、ええか、1990年代当時にインターネットが始まったばかりの頃は

新品パソコン20~30万円する高額商品で、ネットユーザーの中核は

基本的には仕事パソコン使う必要がある理系高学歴者ばかりだったんじゃ

じゃというのに、「近頃はめっきりニワカの厨房が増えよって」と言われたのが

2ちゃんねる初期の2000年年ごろの話じゃ

ええか、2000年やぞ、2 0 年 前 やぞ

おお、わしも歳を取りすぎたのう

おじいちゃんその話1024回目だよ…

主語デカいんじゃなく受け止め方がデカすぎるのでは?

最近ネットで「主語でかすぎィ!」って言ってる人をよく見る。

それでどんな風に主語デカいのかなと思って見てみると、例えば

「手で握ったおにぎりなんか食いたくないよね~」←主語でかすぎ。お母さんのお弁当を楽しみにしてる子供を何だと思ってるんだ

佐々木希みたいな美人結婚しても満足できないのか…」←主語でかすぎ。結婚が全人類幸せだと決めつけるな

「空の下で食べるご飯は最高だね」←主語でかすぎ。プロ厨房で作った料理をナメるな

こんな感じで、主語ってほどの主語もないというか、その人はそう思ったんでしょうねって話を

「私はそう思いましたって書け!誰もがそう思ってると決めつけるな!主語勝手にでかくするな!」

ということらしい。

これ例えば三島由紀夫が「恋をした少年は憶病になり少女は大胆になる」みたいなことを書いてた(うろ覚え)けど

こういう文学表現にも「主語でかすぎ!」って言うんですかね?

文脈から三島はそう思ったんだねって分かるでしょ?

いちいち「※個人の感想です」って入れなきゃダメ通販番組みたいに。なんかバカっぽくない?

思うんだけど主語勝手にでかくしてるのって受け取った側じゃない?

まぁこれも主語がでかすぎるって言われますよね。

「そういうケースも多々あると私は思います。」

2020-06-18

大槻ケンヂと絶望少女達

このフレーズを見て懐かしいと感じた人に聞いてほしい

日新曲が発売されている

人として軸がぶれている」が発売された当時は厨房だった自分も、今や社会人4年目に。

もちろん年齢的には歳取ってるんだけど、実際何か変わったか?と聞かれたら正直微妙

こんな陰キャ自分でも色々あったので増田の皆さんも色々あったと思う

あの時こうしていれば~みたいな事たくさんあったと思う

空想ルンバ」で俺の値段を誰が決めた?という歌詞共感していた当時を思い返すと懐かしい

しかし実際のところ中身は厨房の頃と変わってないどころか、劣化している気すらする

そんな自分新曲の「あれから」はかなり刺さった

当時聞いてない人には全く刺さらいかもしれないけど、大槻ケンヂと絶望少女達歌詞の変遷を感じ、あれから10年たったことを実感する

自分アナログ人間なのでCDを購入したが、サブスクリプション系でも配信されているとの事なので是非聞いてほしい

2020-06-17

anond:20200617105324

人口が少ない分コンテンツの量も少なくて、ネットオタクなら皆同じものを見ていて知っている、って傾向あったんだよ

でも今は人口が多い分コンテンツの量も莫大になってて同じyoutubeでも人によって見てる動画全然違う

チー牛というスラングを知らない人が沢山いる、ってのも世代だけじゃなくて

ネットどっぷりやっててもそんなもん目にしない界隈で生きてる人の方がずっと多い、って事

DQNとか厨房とかは当時のネットオタクなら共通常識だったけどな

2020-06-16

anond:20200615220123

よく、ファストフード店を利用できるな。

みんなスゴイ。

俺は未だにああいう店での買い物の仕方がわからないわ。

モスじゃないけど昔、長い列に並んでようやく順番が回ってきたんで注文しようとカウンターの前に立つと、厨房入り口辺りにいる男性店員が何故か俺のことを恨めしそうに見ながらブツブツ言ってて、こいつ頭おかしいのかな?と思ってたら傍にいた女性店員もこっちに向かって苦笑い(0円)してきたんで、「あ~、なんかわからないけど大変失礼いたしました。本当、申し訳ない」っつって頭下げて何も注文せずに店を出たことがある。

別段ドレスコードに引っかかるような格好をしてたわけじゃないはずだけど、以来、ファストフード店カウンターに並ぶのも、注文するのも、料理ができるまで待つのも、全部苦手。

本当にこれで合ってるんだろうな?俺なにかおかしなことしてないよな?って思いながら飯食い行きたくない

ラーメン屋はいい。気軽に食いに行ける。

2020-06-13

私は贅沢を覚えてしまった

初めて一人でホテルフレンチフルコース食べに行ったんだけど、

ほんとに1人でびっくりした。

コロナの影響で客足が減ってる&平日でほとんどのゲスト

朝食のみのプランだったらしい。

フロントに降りたらウエイターさんが出迎えてくれて

レストランまで連れてってくれて、中に入ってびっくり。

もともと大きいホテルじゃないから、レストラン自体も小さいんだけど

明らかに1人用しかセットされてない。

私だけフライングしたのかと思ったけど、違ったのね。

天気が良ければ目の前の大きな窓から満天の星空が見えると言う

山上のプチリゾートホテルだけど、あいにくの曇天で外は真っ暗。

厨房を背に窓に向かって椅子をセッティングしてくれたけど、そのおかげで

中の景色が窓に映り込んでたんだよね。

私が食べ終わったタイミングで新しい料理飲み物サーブしてくれるけど

食べてる間中ずっと後で気配を伺ってるの見えてて、ちょっと頭を動かすと

すぐにさっと反応してくれる気配がして、最初は困った。

でも若いウェイターさん、教育をきっちりされてるみたいで、

すごく丁寧だけど、私が気まずくないように程良い距離で話しかけてくれて

後の気配も次第に気にならなくなった。

私を見てセレブと思う人はいないと思うけど、大事お客様として

丁重にもてなしてくれて、かつ、ぼっちで食べる私が寂しくないように

適度にかまってくれたのが本当に居心地が良かった。

普段和食ばっかりなので、フレンチの味がわかったかどうかに関しては

コメントを控えさせていただきます

ただ、素人の私にもわかるくらいは、盛り付けとかも凝っていたし、

たった1人のゲストのためにいろんな料理を一皿に乗せてくれてて、

胃も心も満たされた気がします。

ちなみに、翌朝は和定食で、小鉢だけでも5種類もあって、

焼き魚海苔納豆卵焼き味噌汁ご飯漬物

ジュースも2種類ついてて、食後のコーヒーもあり。

完璧日本の朝食に和食党の私は感激。

どれもすごく美味しくて、恥ずかしくてできなかったけど

ご飯おかわりしたかった位。

朝ご飯だけでも食べに行きたいかも。

正直、県内でもど田舎ホテルなので、期待半分だったけど

いい意味ですごく裏切られた。

私にしてはものすごい散財だったけど、サービスに対価として

お金を払う意義と言うのをすごく感じた。

知らなかったとは言え、私1人のためにシェフにウエイター

働かせてしまったのはちょっと申し訳なくもあるけど、

個人的にとても良い宿泊でした。

今回は遠出ができない分、交通費代を宿泊費に上乗せした

旅行で、チェックアウトまでずっとホテルの中でごろごろしてた

んだけど、こーゆー形のことを「ステイケーション」と言うらしいね

滞在ステイStay)」と、休暇を意味する「バケーションVacation)」からまれ欧米発の造語

コロナ流行たからできた言葉かと思ったけど、数年前からあったらしい。

これからますますはやるのかもしれない。

コロナ流行る前にいちど温泉宿に泊まった時もすごく良かったし、

でもその時は食事なしのプランだったから、今回完全にステイしたわけだけど

好きな本とか仕事ちょっと持ち込んで完全にリラックスするだけの旅。

体力がなくなった今は丁度いい。

昔は詰めるだけ詰め込んで観光地回ってたし、食事も宿もやすしか考えてなかったけど

今はとても無理ですから。。

から高級ホテルってあるんだろうなぁ。

毎回こんなホテルに泊まれるわけじゃないし、これからもほかに目的があれば

ドミトリー泊もいとわないけど、3回に1度はこんな体験が出来るように

仕事がんばるわ。

コロナ旅行全部キャンセルになって、何のために稼いでるのか分かんなくなったけど

私また頑張るわ。

追記:読みづらい自分語りに対して、コメントくださりありがとうございました。

好意的なお返事が多くて、恐縮です。

ギャップが肝心と言う言葉、すごく響きました。

常時こんな生活してると、きっとマックかに新鮮さを感じるんでしょうね。

貧乏にも贅沢にもどちらも対処できる自分でいたいと思います

有り難うございました!

2020-06-11

anond:20200611200042

せ・え・らあ・ふくをっ

ニャ、ニャ、ニャーニャニャン、ニャンニャン♪

・・・アレがあんなに流行るとは到底おもえなかった当時リアル厨房のワイ、

のち、

AKBでも同じ過ちをおかす。。。

(なんであのエッラそうなメガネスーツデヴにみんな踊らされるのん?)

2020-06-09

橘悠馬『典薬寮魔女』(京都アニメーション2020年感想

京アニ自社レーベルKAエスマ文庫」の新人賞から出てきた和風ファンタジー。荒削りだけど面白かった。

主人公はYAMA育ちの少年で、「典薬寮魔女」と渾名される少女の護衛を命ぜられる。宮廷で医薬を司る官衙に勤める彼女情熱を燃やすのは、薬殺を阻止すること。そんな彼女に付き従う少年は、次第に宮中舞台にした陰謀の渦中に巻き込まれていく……という、和風ファンタジーミステリサスペンスをやっている作品

個人的には、キャラ立てが弱かったのと、主人公の扱いがなんか変、というのを感じた。

まずはキャラ立て。主人公が仕える雪代という少女典薬寮魔女と呼ばれていて、実際にクライマックスで壮大な陰謀を暴き出し敵を追い詰めるわけだけど、そこに至るまでに周囲から魔女呼ばわりされたり過去解決した事件の話をされたりはするのに肝心のリアルタイム解決した事件がメインの陰謀しか描かれてないかちょっと物足りない。

作品を引っ張り出すのは気が引けるけど、たとえば〈古典部シリーズの第1作『氷菓』だと、主人公である太郎が小さな謎をいくつか解決した上で、大きな謎に挑む、という感じになっているから、奉太郎が周囲の人たちから一目置かれてたり嫉妬されてたりするというのが納得できるようになってるし、最後の謎が引き立つんだよね。

もちろん本格ミステリだとキャラよりも謎解きがメインになるから、それまでの実績がちっとも描かれない探偵役がいきなり大きな謎を解いてもいいんだけど、本作はキャラも重視しているように見えるからそれだけだとちょっと不足かなって。

主人公の扱いがなんか変、について。護衛用の人材として連れて来られたやつを助手としてこき使うまではまあいいとして、そいつ医学知識勉強しろと言って教育を受けさせるのはマジで謎だった。護衛を敵の襲撃もないのにヘトヘトにしてどうするの……? なんのためにこいつ連れてきたんだよって思っちゃうな。

あと前半で出てくるやつがどう考えても陰謀関係者だったのは「ですよねーーーーーー」って感じだった。まああからさまに怪しかたからね、しょうがいね。あのポジションキャラは誰が書いても怪しくならざるを得ないよな……

ここまで文句を書き連ねてきたけど、美点も言っとかないとフェアじゃない。京アニ自社レーベルでやってる以上は当然なんだけど、映像がすごい映えそう。平安時代っぽい都に聳え立つ人工の山、そこに築かれた宮廷、動き回る貴人たちといった都会的な情景と、山奥を走り抜ける少年荘園侵入しようとする騎馬の者たち、といったファンタジックな情景が入り混じって、京アニの絵柄で再現されたらとても美しそうだと思った。実際に選評でも

[……]舞台となる「朝廷」や「典薬寮」も弊社としても新たにチャレンジするには魅力的でした。

https://www.kyotoanimation.co.jp/kyoani_award/10th/

と書かれているので、やっぱりそういうのも重視して選んでるんだろうな。上で書いたように、本筋の事件以外を解決する描写が少なすぎて物足りないので、前半部分にアニオリのエピソードいくつか入れたら1クールアニメになりそう(小並感)。

さて、物語の展開とかではなく些細な点への指摘を。これは好みの問題なんだけど、地の文とかで見知らぬ用語が出てきたときに、それをカッコ書きで説明されると割と萎えものがある。

いや説明必要ならそれは地の文でしてほしいし、多少わかんなくても読むのに支障はないわけだし、ファンタジーにわからん言葉が出てくるのはある程度前提なわけですよ。わからん言葉があれば飛ばして読むか辞書で調べるかするし、なんなら咄嗟にわからん言葉が多少出てきた方がファンタジーって感じがして好みだから自分日常から離れた世界が描かれてるんだから知らない言葉はあって当然)、カッコ書きで言葉意味説明するとかいう野暮はあんまりしないでほしいなというお気持ちがある。

たとえば「刑部省司法裁判刑罰監獄管轄する)」「検断(裁判にかけること)」(48頁)なんて、そりゃどちらも耳に馴染んだ言葉ではないかもしれないけど字面意味がなんとなくわかるし、わからなくてもこの先の理解別に支障はないんだよね。

「補任(官職を受け取ること)」(111頁)だって歴史に興味があれば知っている語彙だし、知ってなくても読み飛ばせる。「遷任(異動)」(129頁)も左遷を言い渡されるシーンなんだから字面文脈でわかるでしょ……

さらに、上で挙げたような現代人に馴染みの薄い言葉説明が要るのはまだわかるとして、基礎的な語彙にカッコ書きで説明されてると、なんというか「この単語にカッコ書きするってことは作者にとってはこの単語は馴染みのないものなのか」というのがわかっちゃって「おいおい……」って感じになるんだよね。

「厨(厨房)、厠(便所)」(66頁)は別に説明要らないだろ! 厠なんて時代ものファンタジー読んでたら普通に出てくるし(西洋ファンタジーでも使うでしょこのくらい)、厨は音で聞かされたらわかんないかもしれないけど字を見れば意味はわかるわけで。

「茣蓙(敷物)」(108頁)はちょっとビックリした。ええと……ゴザ、見たことありません? ホームセンター普通に売ってない? 俺、夏場は卓袱台の下にゴザ敷いてるよ? 畳の部屋で暮らしたことがあればゴザなんて誰でも知ってるでしょって思ったけど、ひょっとして最近の人ってそもそも畳の部屋に馴染みが……ない……?

(あ、でもホムセンとかでもカナ表記しかたことがなくて、家族との会話とかでは音でしか知らないので、こんな漢字を使うんだというのは知らなかった。ひとつ勉強になった)

作者さんはあとがきで「ふと『日本人って日本のことあんまり知らないよね?』と疑問を抱いた」(380頁)って書いてるけど、あ、ほんとに知らなかったんですねという感がありありと出ているので逆に納得してしまった。そりゃ、ゴザに説明が要ると判断する人からすれば補任とかも謎の用語に見えるんだろうな……

まあカッコ書きされてる注釈映像化するときには特に説明とかされない感じなんだろうな、と思うので、些細なことと言えば些細なことではあるのだけれど。

ところで、本作を読んで気に入ったのなら、沢村凛黄金の王 白銀の王』(角川文庫)も勧めたい。『典薬寮魔女』と同様に上代日本風の異世界舞台にした作品で、陰謀渦巻く宮廷物語なのだけれど、薬殺阻止を掲げる『典薬寮魔女』と違って『黄金の王 白銀の王』の主人公たちが目指すのは「内戦を終わらせる」こと。何十年も氏族対立が続いた国で、憎しみ合う2つの氏族の若き長同士が、事あるごとに紛争を再燃させて敵対氏族を根絶やしにしようとする味方を抑えながら戦争を終わらせるために薄氷の上を歩き続けるお話です。凡百の戦争ものよりも遥かにハラハラキドキさせられる作品

2020-06-08

飲食店きつい

自営で飲食店やってるんだけど、毎年夏場は厨房で火使ってるとクラクラしてくる時があるんだけど

今年は客の手前、マスクしなくちゃいけないから、更に息苦しくてマジ死にそう

さらに、ソーシャルなんとかで、密にならないよう客の数を制限しないといけないか利益も出ない

もともと通常の業務だけでも大変なのに、感染対策もしなくちゃならない

利益は減るが手間は増える、ほんとコロナはよ根絶してくれよ・・・

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