はてなキーワード: スリラーとは
最近外国映画の話が人気だけど、こういうときこそ気軽に見れる面白映画の話題を書くべきだと思う!
「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」はホラーというよりピュアな恋愛物で爽やかだよ!
「ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~」は前作より面白いし単体で見ても楽しめるホラーだよ!
吸血鬼と人間の人口比が逆転した世界を描く「デイブレイカー」はアイデアが光る作品だよ!
「遊星からの物体X」は名作SFサスペンスで前日譚の「ファーストコンタクト」も無料で見れるよ!夏におすすめの南極が舞台!
「手紙は憶えている」は痴呆症のおじいちゃんがナチスの元看守に復讐するために旅をする映画だよ!ネオナチ怖い!
デンマーク産の「特捜部Q 檻の中の女」は未解決事件を捜査する部署を描いた北欧バディムービーだよ。続編も無料!
実在の韓国の未解決連続殺人事件を元にした「殺人の追憶」は超名作刑事ドラマだよ!
「キラー・インサイド・ミー」は田舎町のサイコパス保安官の悪行を描いた胸の悪くなるスリラーだよ!
一時期レンタル店舗で見かけなくなった「隣人は静かに笑う」はよくできた社会派サスペンスだよ!
とりあえず暫定な
2位 バロック・ワークス編(グランドライン突入直後~アラバスタ)
5位 マリンフォード頂上戦争(何だかんだ盛り上がったと思う)
7位 インペルダウン編(これぐらいのテンポが望ましいと思う)
13 魚人島編(何だったのか)
反論がないならはてなにおけるワンピランキングはこれで固定にするぞ―
文句あるなら今の内にいえー
ネタバレしまくると思うのでまだ観てない、観ようと思ってる、という方は回れ右。
TLにたまたま流れてきた羊の木の予告を見てこれは面白そうなサスペンスミステリだ!と感じ、観に行った。
観に行く前は、6人の受刑者を受け入れた過疎の町で殺人事件が起こる、全員怪しい!全員互いに面識ないみたいだけど実は…!?同時期に帰ってきた元同級生もついでに怪しい!北村一輝はめっちゃ濃い!どうする錦戸君!みたいな内容だと思っていた。
話の筋全然違うけど、シャッターアイランドみたいな、閉鎖的な空間で起こるサスペンス!スリラー!ミステリー!かと。
勉強不足でこの監督のほかの作品を観た事なかったんだけど、予告で観る限り、画作りは私が大好きな黒沢清っぽい!不穏!好み!という感じだったし、もうハードル上がりまくってた。
なのでそういう意味ではとてもとても期待はずれだった。
画作りはよかった。不穏な感じ、好き。
天候までもちゃんと考察できるような作りになってた。謎がなくなったときに初めて青空が見せる、みたいな憎い作り方してた。(と思う)
北村一輝も濃かった。一人濃かった。
ただ思っていたような内容ではなかった。
6人の受刑者全員登場時は怪しかったけど、そのうち4人くらいは割とすぐに蚊帳の外になった。
途中で、一番品行方正な感じの松田龍平くんを探しに来た怪しいおっさんがいて、その時点で、松田龍平くんがなんか嘘ついてるか話してない事があるんだなということがわかった。
北村一輝、怪しい行動するけど、割とすぐにこの人一人じゃなんもできないチンピラなんだな、そして結構ちゃんと働いてるし、なんだよ濃いだけかよ、ってなった。
話の半分もいってない内に、怪しい人が松田龍平くんだけになり、そこで期待してたミステリ要素は消えた。
そもそも、事件らしい事件が最初の死人だけで、後はもう松田龍平くんが殺している場面を観客は見せられるわけで、ミステリも何もあったもんじゃない。
行く前、TLで「怖かった!」という声を見かけたんだけど、えっと、どこが怖かったんだろう?
松田龍平くんの気持ちが読めないところ?優香ちゃんが出会ってすぐにトップギアで錦戸くんのお父さんにアプローチかけたこと?それとも北村一輝の濃さ?のろろ?
画面から漂うよくわからな不穏さかな?それは本当に上手かったけども。
優香ちゃんが錦戸くんのお父さんと恋仲になり、やくざのおっさんがクリーニング屋の女将に許されたあたりで思った。
それまではあれ?あれ?ってなってた。謎が浅い!話が浅い!ってなってた。
でもヒューマンドラマだと考えればなかなかに上質なのではないか。
元受刑者で気持ちがわかる親父さんはともかく、黙っていればいいのにちゃんと自分の経歴を話しけじめをつける元やくざの老人と人殺しである事を知っても自分の感覚を信じて老人を受け入れる女将さんはこの話の一番の希望だなと思った。仲良くやって欲しい。
優香ちゃんもトップギアに持ってくのが早すぎてアレだけど、錦戸くんのお父さんに出会って新しい一歩を踏み出せたようだし幸せになって欲しい。あと若いお母さんがきたことで介護分担できるようになってよかったね錦戸くん。
市川美和子ちゃんはあんまり描かれてなくてよくわからないな・・・。でも子供と交流もしてるみたいだし、埋めた何かから芽は出たし、心癒されてほしい。
北村一輝もなんだかんだ受け入れてくれた漁師さんとは上手くやってたんじゃないだろうか。じゃなきゃあんな短期間で船を一人で使わしてもらえないよね。ただ結局悪い事をしようとしてたので不幸になったから、そこにこの映画のちょっとした説教くささを感じた。イソップ童話的な。
で、松田龍平くんだけども、彼は自分が得た穏やかな日常をあからさまに壊す人だけを殺してた。
仕事も上手くいってたんだろうな。刑務所入る前友達いなさそうな感じだったから錦戸くんが友達になってくれて嬉しかったんだろうな。
少年院も入ってたってことなら青春時代も平凡ではなかっただろうし、錦戸くんという友達を得て、趣味もできて、彼女もできて、青春時代をやり直したかったんだろうな。
それを脅かす人間は即殺すってなるのがまあサイコなんだけども、逆に松田龍平くんを探すおっさんが現れなければ穏やかに過ごせたんだろうな。あのまま。
私、腐女子なので、松田龍平くんの中の優先度がどうしても錦戸くん>>>(越えられない壁)>>>木村文乃ちゃんにしか思えなくて。
「月末くんが文の事好きだって知ってたら文と付き合わなかったよ」っていうのは本心だと思うし、木村文乃ちゃんは青春をやり直すためのパーツでしかなかったんだろうなって。だって付き合うまでがマッハじゃなかった?
どっちの女も手ぇ早えな!って思ったもん。
話逸れるけど木村文乃ちゃんが錦戸くんからの好意を感じ取りながらもちょっと面倒くさそうにしてたのはなんとなくわかる。ちょっとうざいよね。好意駄々漏れでアピールしてくるのに決定的なこと言わない人。錦戸くん顔めっちゃいいのにそこらへんのうざさ出すの上手かったね。木村文乃ちゃんを前にした錦戸くんは最初から最後までうざかったわ。
だからといってじゃあ松田龍平くんに!となるのがわからない。好みのタイプだったのかな?小さな町で色々自分の事詮索される中自分の過去を知らないそういうこと詮索しない松田龍平くんに癒しを求めたのかな?んーそれにしてもマッハ過ぎた。
松田龍平くんに前科がある事を知って態度変えちゃうとこ見るとそこまで好きでもなかったのかなーって思うし、正直木村文乃ちゃんが一番謎だった。
話を戻して、前科を知った木村文乃ちゃんが態度変えたことで彼女を切り捨てて錦戸くんの元へ行った松田龍平くん。
この時彼には自分が前科ものだと知ってても「友達」だと言ってくれる錦戸くんしかいなくなってしまったのかなと思うと、そして救いを求めて錦戸くんの元へ行ったのかと思うと可哀想だなって思うし、なんていうか、尊いよね。尊いわ~。
またこの後がね、前科を知ってても、そして少年院の事を知っても、自分の前で無防備に眠っちゃう錦戸くんをどういう気持ちで松田龍平くんは見つめていたのかと思うとね。
無防備に寝てるってことは錦戸くんが松田龍平くんのことを、自分を脅かさない存在だと信じているからで、木村文乃ちゃんに怯えられた直後の松田龍平くんからしたらそれは本当に友達ができたと実感できる瞬間だったのではないかなあと。
そんなこんなでのろろ審判に錦戸くんを誘う松田龍平くんなんだけども、沈むのはどっちだと思ってたんだろう?
沈むのは自分だと思ってたのかな。それとも自分が浮かぶと思ってたのかな。。
のろろの裁きで浮かんだなら自分は救われるだろうし、友達の錦戸くんが浮かんだならそれはそれでいいし、のろろ裁きなど迷信で2人とも沈んだのならまたそれもいい、みたいな感じだったのかな。
そもそも「自首して!俺待ってるから!」なんていじらしい事言う錦戸くんに対し「死刑になるだけだから」って返してたから、生き残っても生きる道がないことは分かってたみたいだし、木村文乃ちゃんに「月末くんは俺の隣で寝てるよ」って言ったりもしてたから(言ってない)、俺月末くんと死にます!って言外に宣言してたのかなとか、そう思うと一緒に死のうとしたのかなあと思った。じゃなきゃあのまま首絞めて終わるよね。
そして最後のアレね・・・。
最後に突飛過ぎてびっくりしてそれしか覚えてない映画不動の第一位は模倣犯なんだけども、あれに通じるラストで、アレなかったらな~って思ったけどなかったらなかったで松田龍平くんが捕まって寂しい事になりそうだったのでまあいいのか・・・。いいのか?
(どうでもいい事だけどキングスマンの首飛ぶのとこでわ~模倣犯だ~って思ったんだけど同じように思った人他にもいるよね?)
そういえばのろろ審判の話を錦戸くんから聞いた時一緒に落ちてみない?って腕を取ったら錦戸くん冗談やめて~みたいにキャッキャしてたけど、あれにも救われたのかなあって今これ書きながら思い出した。尊い。
エンドロール、海面からの視点ぽかったけど、あれ誰の視点なんだろうって思うと、それだけちょっと怖かったかな。
予告のせいで途中まで別方向に期待してあれ?あれ?となってたので、もう一度ヒューマンドラマ、そして古き良きJUNE作品として観たいと思う。
あ、あと感想書くために思い出してると「もしかして錦戸くんが一番のサイコなんじゃ・・・」と思えてきたのでそれを確かめるためにも観たい。
これ読んで観に行こう!ってなった腐女子は、私ほとんどネタバレしちゃっているので錦戸くんと松田龍平くんの交流を事細かに見るために行って下さい。多分そうじゃないとネタバレのせいで何の新鮮味もないと思うので・・・。
逆に萌えるシーンについてはネタバレせずに置いているところもあるよ!気遣い!
http://www.club-typhoon.com/archives/21955747.html
なるほどな!って思った。
抜けてた。
ないよね?あるの?
俺のアンテナ低いだけ?
いや、まあ、ないって前提で話を進めさせて。
今更なんでハロウィーンかって言うと。
今の季節、街中にテレビにラジオにクリスマスソングが溢れてるじゃないですか。
なのにハロウィンと言えばコレ、と言えるような楽曲がないんじゃないかと。
ここまで書いて
俺のアンテナ低いだけ?
とやっぱり気になったのでざっとググって「ハロウィンを盛り上げる定番な音楽」みたいなまとめ記事に目を通したが、
紹介されてる音楽がマイケル・ジャクソンの「スリラー」とか「ようかい体操第一」だったりで。
他にも何曲か紹介されていて、ハロウィンを題材にした曲がないわけではないことはわかった。
もしハロウィンの定番ソングの地位に納まる曲を作ることが出来たら、毎年ハロウィンシーズンに街中でテレビにラジオに有線に
ヘビーローテーションしてもらえて滅茶苦茶儲かりそう。
ダス! イスト! デア! トロプフェン! デス! アルラウネ!
アイネ! クライネ! ナハト! フランケンシュタイン!
イッヒ! リーベ! ナツィオナル! ソシアリスティッシェあわわわわわ! この辺で。
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“幻想芸術集団 Les Miroirs(レ・ミロワール)” という豪快な源氏名を名乗っているが、つまりは都内の小劇団だ。
んーむ、どういうことなんだろ、また芝居を観に来てしまった。
これまでの人生で演劇なんて片手の指にあまるくらいしか行ったことないのに。
ひょんなことから、とある小劇団の芝居に行ったのが先月。
劇場でダバっと大量のフライヤー(チラシ)を渡されるので、眺めているうちに妙に気になって今回はこの劇団の演目『アルラウネの滴り -改訂版-』を観に行ってきた。
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観劇後の印象がなかなか良くて、それで妙に語りたくなったので記録の意味でレビューを残しておくことにする。
当方、舞台観劇はズブの素人なので、マニアから見たら噴飯モノの印象がバンバン飛び出すことと思われるが、そこはヌルく見逃してほしい。
あと、上演も終わっていることだし、ネタバレ上等で書くので、そこは4649!
それでは、行ってみよー!
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■全体として
先入観が無かったといえばウソになるわけで。
幻想芸術集団という大迎なプレフィックス。
おフランス語の劇団名でミロワール(鏡たち)というのは、つまりキャスト達のことだろう。
豪奢な近世ヨーロッパ風衣装。
中央には男装の麗人。
「これはきっと、『ベルばら』風にお嬢様たちがキラッキラにやりたいことだけをやりたおした豪華絢爛、欧州絵巻だろうな」と。
それで、「どれ、どれだけ背中とオシリが痒くなるか、いっちょ見てやろう」くらいの気持ちで足を運んだのだが。
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これが。
開始10分で背筋を伸ばして、
脳を総動員して、
つまりは本気でストーリーを追いかけることになった。
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近世ドイツを舞台にしたバリバリに骨太なサスペンス/スリラーになってる。
そりゃそうだよな。
単なるキラキラ少女漫画ワールドだけで、旗揚げから10年以上も劇団が存続できるワケないもんな。
幻想的な要素は “アルラウネ(マンドラゴラ)の美女を集めた娼館” というキー・ガジェット一点のみ。
あとは細部まできっちりと整合したダークなクライムストーリーで。
(このへん、『スリーピー・ホロウ』(ティム・バートン)に通じるものがあるな。
あれも超現実はデュラハン(首無し騎士)の一点だけで、あとはストレートな推理モノだった)
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そして、今さらながら。
自分がなんで演劇を面白いと感じるか、分かった。
右から左から、見ても見ても、どこまで見ても情報量が尽きることがない。
これはフレームで切り取られた映画にはない楽しみであって。
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この舞台にしても。
ブリンケン伯爵が実に俗物らしくロゼマリー嬢を相手に大笑しているときに、うしろでフローラが嫌悪感をまる出しにしていたり。
カスパルが客前で気取った口上を並べているときに、後ろでオリヴィアとペトラがクスクス笑っていたり。
ふとカスパルが来歴をほのめかすときに、バックでアルマがアラベスクをキメていたり。
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どこに視線を固定しても、漏れる情報がある。
これが脳にすごい負担がかかる。
決して不快ではない負担が。
これが自分的な芝居の楽しみだと、劇場を出るときに気がついた。
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作劇について、もうちょっと書くと。
衣装がキラッキラなのは舞台が娼家だからであって、ここを誤解していた。
実際の登場人物はというと、全員が第三身分。
それも、ドラマにしやすい貧民でもなければブルジョアでもなく、中間層の知識人というのがニクい。
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そしてデカダンス。
スパイス程度の頽廃なんてもんじゃない。超頽廃。超デカダンス。
なにせ純愛がまったく出てこない。
娼館。
仮面夫婦。
父を求めて得られなかった少年は長じて若いツバメ(愛人)となる。
例外はアルマとカスパルの気持ちが通じるところ、それにヘタレ青年が主人公に想いを寄せるところだが、どちらも一方通行に近い。
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さらに設定考証がすげぇ。
神聖ローマ帝国時代のバイエルンの片隅にある架空の歓楽街、というか売春窟を中心に時代と風俗をガチガチに作り込んである。
おそらく、俺の気が付かないところもガチガチだろう。
唯一、気になったのは
「あれ、ドイツ語圏ならネーデルランドじゃなくてニーダーランドじゃね?」
ってところくらいで、これも観客のアタマへの入りやすさを選択した結果だろう。
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うん。正直に言うと、作り込みすぎじゃね? っていうところもあった。
具体的に言うと、ダイアログが文語中心で、若干だけど苦しい。
当方、語彙力にはそこそこ自信があるオッサンだが、それでも、
「じい(侍医)」とか、
「せんていこう(選帝侯)」とか、
会話をトレースして理解するのにアタマを総動員する必要があった。
かと言ってなぁ。
そこを「侍医」→「お付きの医者」とか、「選帝侯」→「偉大なる領主さま」とか言いかえるとテイストがどんどんボヤけるしなぁ。
時代のフレーバーとして、いたしかたなしか。
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ほかにも上に書いた「若いツバメ」とか、娼館ではロウソクがタイムチャージに使われていたりとか。
ともかく文学的で含みのある表現を多用していて、ターゲット年齢が高いか、あるいはマニアックな層か、ともあれコレくらいのレベルが普通なのかな?
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あと、要求水準の高い批判をすると。
“階級社会の不条理に対する怒り” というのを冒頭に打ち出した割には、通底するというほど通底していない。
21世紀の今から見て付け足した感じ。
フレーム全体の仇役としてエーヴェルス先生を立てて、カール殿下の誅殺を5分のエピローグとしてサラっと流したので余計にそんな感じがする。
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もう1つ細かいことを言うと、カスパルとエーヴェルス先生がクライマックスに対峙するまでハチあわせしないのは、苦しくないか?
それを言うのはヤボというものか。
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ま、ともかく。
全体として、チケット代以上に大いに楽しみ、没入し、満足した。
見て損はなかった。
ほかの演目については保証しかねるけど、再演のときには是非とも足を運んでみてください。(繰り返すけど、俺は関係者じゃないよ)
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以下は、キャストと演出について
※普段は「役者は顔じゃない」というのがポリシーなんだけど、ここまでビジュアルにこだわった劇団と演目に対しては、しゃーない、キャストのビジュアルについても言及させてもらいます。あしからずぅ。
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■男優3人
劇団と演目を全体として俯瞰すれば。
耽美で退廃的なテイスト。
きらびやかな衣装と意匠。
おそらく女性中心の運営で女性中心の企画立案で女性中心のキャスティングをしている集団だと推察するけど。
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自分にウソはつけない。正直に言う。
観劇後の印象は男優三人組が大部分かっさらって行った。
全員が客演。
おそらく、3人が3人とも、キャスティング担当者が選びに選んで一本釣りで連れてきたのだろう、と、思う。
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エーヴェルス先生の狂気、
フランツの怯懦と勇気、
ブリンケン伯爵の俗物さ。
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多分それは、つまりこういうことだろう。
女性陣、主人公2トップをふくめ、大部分のキャラクターは何らかの葛藤や二面性を抱えていて、心理に微妙な綾があるのに対して、男性陣3人は完全にバイプレイヤーとしてストーリーの進行装置以上のキャラクターが割り振られていない。
あとはそれを渾身のパワーで演じれば良いだけで、結果としてものすごい強烈でシンプルな印象をこっちに叩きつけてくることになる。
これが観劇初心者の俺みたいな人種にはビンビン来るのよ。
ある意味、三者三様にヨゴレで良い役をもらってるとも言えるわけで。
こればっかりは、しょうがない。
こういう観客もいるということで、ひとつ。
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■高山タツヤ(エーヴェルス先生)
いやしかし、悪役ってオイシイよな。
自分的には今回の演目でこの人がNo.1。
最初はシャーロック・ホームズ的な近代合理精神の尖兵として事件に切り込んでいくのかと思いきや。
途中からどんどんマッドサイエンティストの素顔が出てきて、終盤すべての黒幕という正体が明らかになって、最後はムスカ大佐みたいに天誅がくだる。
宣伝スチルでは “生に倦み疲れた貴族” みたいな立ち位置かなーと思っていたら、もっとパワフルだった。
理性的で狂人、策謀家で紳士、もうテンコ盛り。
唯一の難としては、演技とキャラクター作りが設定より若干、若く感じた。
そのせいでカスパルとの対比が弱い。
しかし、それにしても、実験体のときにカスパル13歳、エーヴェルス24歳。
最後に対峙した時点でカスパル31歳、エーヴェルス42歳か。
これまた描写の難しい年齢差を持ってきたな、とは思う。
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■谷英樹(フランツ)
普段は剣戟主体のアクション俳優さんらしい。もったいない(と言ったら失礼か)。
ねぇねぇ、性格俳優やりましょーよ。
できますって絶対。実際できてたし。
高い鼻筋、シュッとした輪郭ともあいまって、ヨーロッパのダメダメ青年を完全に演じきっていた。
迷い、失敗し、バカにされ、それでもフローラへの思い一徹。
というか、この劇中、唯一の未熟者役で、これは配役としてよいポジション。
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■杉山洋介(ブリンケン伯爵)
たぶん、この人はただの色ボケ爺ぃじゃないよ。
宮廷の権謀術数、
複雑な典礼プロトコルの知悉、
家門の切り盛り。
そういったシンドイ大事や雑事を乗り越えて、やっとこさトレッフェン通りで馴染みの嬢を片手に思いっきりハジけているところに腹上死。
涙を禁じえません。
そういう想像が働くところが、杉山氏のキャラクター作りのなせる技かと。
いや、たんなる家門だよりのアーパー伯爵っていう設定かもしれないけどさ。
ともかく、そんな感じがした。
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ストーリーも半ばを過ぎたところで、ハタと気がついた。
「カスパル、フローラが客から評価をもぎとってくるフォワードだとしたら、オリヴィア、ペトラ役のこの2人が失点を防ぐディフェンダーなのね」
アルラウネだけじゃない、葬儀の席のゴシップ婦人、伯爵家の侍女と、早着替えをしながら、縦横無尽に八面六臂。
よほどの高能力者じゃないと、こうはいかない。
逆に言えば。
ストーリーのスケールに比してジャスト10人という少数精鋭のセッションで。
もしもこの2人が「私たちモブよ、モブよ、モブなのよ~」と手を抜いたり段取りが悪かったりしたら?
それこそ目も当てられないほど悲惨なことになるのは想像できる。
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この芝居を観た人がいたら聞きたいのだが。
ストーリー展開のつなぎが悪かったところがあったか?
会話のリズムと展開がギクシャクしたところがあったか?
状況の説明が足りないと感じたところがあったか?
少なくとも、俺にとっては無かった。
これ全部、彼女たちの仕事であって。
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こうも言える。
「観客を40人と仮定して、80個の目玉とその批評眼の猛攻を、2時間近くの上演中、ゼロ失点でしのぎきった」と。
しかも、それだけじゃない。
「それじゃ、ここはカスパルを見ていよう」と視線を切ったままにしておくと、いつの間にか “弱気なオリヴィア” と “地味に辛辣なペトラ” がシャドーストライカーとしてヌッっと認知の前景に割り込んでくるから油断がならない。
専属キャストがスポットを浴びて歌い踊る後ろで、 “舞台成立請負人” として劇団を渡り歩くって、ックーッ! シビれるっすねぇ(想像のしすぎか)。
特にオリヴィア役の武川さんはホームチーム無しのフリーランサー。
次にどこで会えるかもわからないという、この西部劇カウボーイ感。
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■マリコ(伯爵夫人クロリス)
夫に先立たれ、あとは家門を守る化石となりつつある中、若いツバメとともにふと訪れた春。
でも心の底では彼が自分を利用しているだけと気がついていて、寂しさがつのる人生の晩秋。
っていうメロドラマ的挿入話を、たった1人でゴリゴリ成立させてしまった。
オフショットを見たら、周囲に負けず劣らずの美人さんなのに、哀切よろめき婦人にサクッと変身するあたり、地味にスゴいよ、この人。
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■中村ナツ子(ロゼマリー)
加東大介(『用心棒』)といい、中村梅雀(『八代将軍吉宗』)といい、馬鹿キャラってオイシイよな。
と、思いつつ、可愛い子チャンで馬鹿キャラってのは失敗例が山ほどあるワケで。
美人馬鹿キャラ、厳密に言うと “短慮と衝動、それに浅知恵で状況を悪化させるキャラ” っていうのは、全世界のホラー/パニック映画ファンが怒りまくってることからも分かるとおり劇薬であって、書くのも演るのも本当に難しくて大変で。
(フィクションで最近の成功例だと、『デスノート』の弥海砂とか。自分の中では『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のネルシルタとか)
その中でも彼女ロゼマリーの配役と演技は大成功と言っていい。
シナリオ、人物造形、演技の巧みさ、3つが合体して、ストーリーを停滞どころかグイグイ展開させる存在として実に効いている。
アルラウネたちが、それぞれどこか華美な中にもダークさを感じさせる装いの中、ひとり明るい髪色でキャるるンッとしたバービー人形のような出で立ちも良い。
彼女を舞台で見るのは実はこれが初めてではなくて、かなりの美形なことは知っていたけど、作りようによっては、なんというか、 “こういう美人” にもなるのか、と今さら驚く。
(彼女の第一印象については、
https://anond.hatelabo.jp/20170925212923
の中村ナツ子の項を参照のこと)
というあたりで。
最後に。
あー、業務連絡、業務連絡。中村さん、編集者やってみる気はありませんか? 原稿ライティングができてAdobe製品が使える最強のマルチ編集者になれますよ。その気になったら、いつでも当方に声をかけてください。
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■麻生ウラ(アルマ)
うー、うーうーうー。モゴモゴ、わかった、言う。
えー、強烈な声優声なのは、演出上の要請か、それともそれ以外の発声メソッドを持っていないのか。前者だと信じたい。
さて。
最古参のアルラウネ、そしてカスパルの右腕として気持ちを交わし、動き、嘆き、そして踊る。
ちょうどキャプテン・ハーロックにおけるミーメみたいな立ち位置。
キレイどころ揃いのキャストの中でもアタマ1つ抜けているビジュアルとダンスを買われての登板か。
(「ビジュアル充実で演技とダンスが良いなら文句ねーだろ」という方は、この項の2行目を参照のこと)
休眠状態の彼女のポーズを見て、開場のときに舞台においてあったオブジェの意味がやっとわかった。
それにしても。
とんでもなく整ったマスク。
スレンダーで柔軟な身体は恐ろしく妖艶に動く。
世を忍ぶ仮の姿はバンドヴォーカル兼ヨガ・インストラクターとのこと。
ドュフフフフ、オジサンに勤務先教えてくれないかなぁ。
(この6行、後でカット)
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■乃々雅ゆう(フローラ)
アイライナー(と、おそらくカラコン)を差し引いても深い情熱的な眼、意志の強そうな頬からおとがいのライン。
なんというか、豪華欧州絵巻を演るために生まれてきたような。
実際、ブルボン王朝の末席にいて、ベラスケスが肖像を描いてそうだ。
その意味では、この劇団の申し子みたいな雰囲気。
立ち上げからのメンバーかと思った。
そのくらいピッタリの所属先を見つけたと言えるんじゃなかろうか。
宣材写真を見たときはもっと毒のある雰囲気で、「ふむ、このヒトが超々々毒婦をやったら面白そうだ」と思って劇場に行ったんだけど。
なんというか、キャラクターもご本人も想像より瑞々しい感じの人だった。
“運命と戦うヒロイン” という、もう本人の雰囲気そのままの役回りを手堅く好演。
娼館の女主人のときはもっと毒々しくても良かった気がする。
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■朝霞ルイ(カスパル)
どんなに声のトーンを落としても客席まで声が届いていたのは彼女だけだった。
ベテランの風格。
打ち棄てられた実験体児がどこでどうやって成長すれば、こんな艶やかでピカレスクなトリックスターに育つのか、そこを見てみたかった気もするが、そこを書いたらタダでさえ2時間ちかくある上演時間がさらに伸びるので、いたしかたなし。
この俳優さん、眉頭にいい感じに険が出ていて、男装の麗人からリアル美丈夫への過渡期にある感じがする。
男役としては、これからが一番いい時期なんじゃなかろうか。
カスパルがどんな人物かというと。
ん。
待てよ……整理すると!
.
1)娼館の影のNo.1として女主人をウラからあやつり、朗々と艶やかな口上を述べるトリックスターで、
2)火災その他のカタストロフから巧みにサバイバルし、言葉巧みに未亡人の情夫におさまる冷徹ピカレスクで、
3)非人道的な実験の結果として対アルラウネ耐性を有する厨二病キャラで、
4)それでいて不幸な幼少期から、どこかはりつめた脆さを感じさせ、
(それは例えて言うならば、ラインハルト・V・ローエングラム的な)
5)そして、こころ疲れた時には情を交わす女アルマが影に寄り添い。
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なんてこったい! 男装女子の演りたいこと、全部入りじゃねーか!
どうなってるんだ朝霞さん! アナタの配役が一番オイシイよ!
観劇前はフローラとカスパルが互いのカウンターパートをつとめるセッティングかと思ったら、終わってみれば伯爵から先生からアルラウネ達からフローラから、もうもう全員が彼との関係性を軸に話が展開するという、まさにザ・主人公・オブ・ザ・主人公!
しかし考えてみれば、そのぶん舞台上でも舞台裏でも負荷は並大抵では無かったはずで、本当にご苦労さまでした。
良かったっす。
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■a-m.Lully
あの役がオイシイ、この役がオイシイ、と書いていて気が付いたが、
全者全様にオイシイ役ばかり。
調べたら当然のごとく、当て書き脚本だった。
この辺が座付き作家、というか作家が率いる劇団の最っ高のアドバンテージだよなぁ。
と、同時に。
「このストーリー、映像化してもイケるんじゃね?
というか、ヨーロッパあたりに売り込んでもいいんじゃね?」
と思ったのだが。
脚本、キャスト、演出のケミストリー(化学反応)による名演と脚本単体のポテンシャルの見分けがつくほど、俺は観劇に強いわけではないので、この印象は保留しておく。
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■大道具・セット
背景と大道具がすごい。なんてったって “何もない” んだから。
物理的に必要な長椅子が脇においてあるだけ。
これ、大英断だと思う。
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メインの舞台となるのは近世ヨーロッパの娼館で。
自分がイメージできるのは『ジェヴォーダンの獣』(クリストフ・ガンズ)くらいだけど、あれを雰囲気だけでも匂わせるには1千万円あっても足りない。
その後の場面展開を考えたら、そこはバッサリ切り落として、そのかわり衣装と装飾品にガッツリとリソース(金と時間と手間)をかける。
少なくとも自分はそう思った。
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で、板の上には何もない代わりに、ステージ背面全体を三分割して並んだ3つのセル(部屋)。
ライティング次第で中のキャストを浮かび上がらせて、複数のストーリーラインを同時に進行できる空間なんだけど、これが実に効いてる。
回想、視点の移動、娼館の部屋それぞれ。もう大活躍。
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白眉はエーヴェルス先生が娼館に潜入するシーン。
ライティングを目まぐるしく切り替えて、それこそ『ミッション・インポッシブル』か『オーシャンズ11』かっていう高速カットバックを実現している。
(いや実際、照明さんは胃に穴が空いたんじゃなかろうか?)
実を言うとアタマのスミでは「それをやりたいなら映画でやったら?」と思わないでも無かったけど、映像作品と舞台の良いとこ取りをした意図は買うし、実際、効果的だった。
.
と、同時に。
こうも思った。
「ああ、そういうことか。エイゼンシュテイン以降の変革は舞台にも及んで、自分はいま変革後の作品を見てるのね」と。
MTV以降、ライブコンサートに巨大モニターが導入されて各種フレーミングが可能になったように、舞台も律儀に単一フレーム(場の一致)なんて守ってる場合じゃないよね。
.
■最後に、気がついたこと、気になったことをまとめて
・会場の音響が悪すぎ!
卓かアンプが、どこかでバチバチに歪んでる。
せっかく古典派の交響曲でストイックなまでにかためた選曲が台無し。
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・キャパ、狭すぎ!
ねえねえ、次はもっと大きい小屋でやりましょーよ。
大丈夫。大丈夫だって。
連日満員でエクストラシート用意するくらいなんだから。
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・ハッキリとした開演ベルが欲しかったところ。
カスパルがおもむろに登場してアルラウネのオブジェを撤去して暗転ってのは、演出としてどうかと思った
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・プログラムの誤植。
コーヒー愛飲の習慣のところ、 “嫌遠” は “嫌厭” の間違い。
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・余談だけど、今回の上演『改訂版』の前の上演回をみんな『祈念』と呼んでいる。
理由を調べようと思ったけど、まーいーか。
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・キャスティングの軽重に関係なく、みんな多かれ少なかれセリフが飛んだり、噛んだりしていた。
最終日の最終回、疲労のピーク。
ステージハイっていったって、限度があるわね。
その中でもディフェンダー2人(武川、小川)は、自分が見る限り
挙動とセリフに一切のミスがなかったことを記録しておく。
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……んー、こんな感じか。
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ともかく、まとめとして言うならば。
幻想芸術集団レ・ミロワールの『アルラウネの滴り -改訂版-』良かったっす。
著名なトランペット奏者である日野皓正氏が、演奏の最中に共演していた中学生をビンタしたことが波紋を呼んでいる。
ジャズ・トランペット奏者の日野皓正さんが往復ビンタ 中学生との演奏会で 世田谷区教委「行き過ぎた指導。だがイベントは続けたい」 殴打された生徒は…(1/3ページ) - 産経ニュー
http://www.sankei.com/affairs/news/170831/afr1708310010-n1.html
ジャズミュージシャンが教え子に体罰に近い暴力を振るったということで、
音大でジャズドラマーを志望する学生を主人公にした映画「セッション」を連想したという声も多い。
青年がスパルタ教師のしごきによって疲弊していく様を描いたサイコスリラーだとか、
教師の手厳しい指導に食らいつき成長していくスポ根的ドラマというふうに捉えている人が意外にも多い。
僕が思うにそれはこの映画の評価して的を外したものではないかと思う。
「セッション」という映画は音楽に対して不遜な人間たちが共依存関係に陥っていく過程を描いた映画だ。
まず映画を通してみて主人公の演奏技術が向上したという描写はない。
フレッチャーの下心ありげな言葉を除けば誰もその演奏を際立てて褒めるわけでもなく、
観客がわかるような明白な上達の描写もない。
それは至極当然で主人公が「いい演奏をしたい」と思っていないからだ。
「上級クラスに入りたい。」「いい成績を収めたい。」「教授に可愛がられたい。」「ミュージシャンとして羨望を集めたい。」
主人公の欲求はいつも自己顕示的なことばかりでその視線はいつも自分に向いている。
音楽の道を志す動機もどうも浮ついていて、インテリジェントエリートとして将来を期待される従兄弟を持つが故の劣等感によるところが本音だろう。
印象的なのがチャーリー・パーカーのエピソードである。
チャーリー・パーカーがアドリブに熱を入れすぎてドラマーからシンバルを投げられたというエピソードが劇中の会話に登場するが、
主人公はそれを冷水を浴びせられた屈辱をバネに精進したと解釈するのだ。
本来ならば出鼻を挫かれたことで冷静に自分を見つめられるようになったという教訓を得るべき小話をナルシシズムによって曲解しているのである。
自分の対外的評価しか見えていないために独りよがりで思考が歪んだ主人公は家族にも恋人にも音楽院からも見放され最終的に孤立していく。
そしてそこに魔の手を差し伸べるのが悪名高いフレッチャーなのであった。
フレッチャー教授もまた音楽のことなどその実どうでもいいと思っている不遜者である。
彼の指導は支離滅裂で学生を恐怖心で抑え込みコントロールする以外の効果はない。
彼もまた音楽家として、指導者として羨望を集めることしか眼中になく、自分が携わる音楽のクオリティなど二の次なのである。
映画終盤で主人公を逆恨みしたフレッチャーは、実際とは異なる演目を主人公に伝えて舞台上で彼の音楽生命を絶たせることを画策する。
いい演奏がしたいという気持ちが微塵でも存在するならドラマーを罠にはめて演奏会を混乱させる真似など出来るだろうか。
フレッチャーもまた自己中心的な振る舞いが祟り音楽院から追放されたわけだが、
フレッチャーは孤立すればなお自分を崇拝する人間を渇望するわけである。
フレッチャーが主人公を罠にはめたのは恨みをぶつけるためでもあるだろうが、自分の手中に収められる無力な下僕を作り出すためもある。
何にせよなんの後ろ盾もない大学中退者で大ポカかました主人公に明るい未来は多分ないのだ。
誰からも評価されず未来もない孤独な青年だからこそ、因縁があるフレッチャーなんぞにわらをも掴む思いですがって行った。
そして名誉を得ることにしか価値を置いていないからこそ、主人公はフレッチャーという有名人と関わりを持つことに喜ぶのである。
どう転んでも演目にない曲を演奏して暴走することは失態である。あれはフレッチャーが自分を見捨てないであろうことに安堵しての笑いだ。
フレッチャーもまた青年がいいドラムを披露したから笑みを浮かべたのではない。
彼が完璧に無力な存在に成り下がり自分の支配下に置くことができるようになったことを喜んでいるだけだ。
話は日野氏の話題に戻るが、件の中学生もこの映画を見ておりスポ根ドラマだと誤解していたのかもしれない。
多分そうでなくて単にソロパート演奏中に気持ちが高まりすぎたという可能性が高いが、
何にせよあれは失敗というほかなく、演奏者として道徳として師である日野氏が叱責すべき行いだっただろう。
舞台上という表立った場所で感情的な振る舞いをしてしまったことは非難されても致し方ないのかもしれない。
しかし氏の叱責そのものを否定するのは当該生徒含めイベントに参加していた生徒にもあまりよろしくないのではないかと思う。
当該生徒やイベント主催した世田谷区が氏に一定の理解を示しているのは幸いだ。
自分の中では、『無理ゲーソリッドシチュエーション』って名づけた
①神様とオセロ、まけたら親死ぬ、時間無制限道具何使ってもOK
いきなり、神様に呼ばれる。
神とオセロ勝負をしろといわれる。何をつかってもOK寿命も無限。
この条件でやる。
はたして主人公はオセロを研究するのか?それとも永遠の命にうつつを抜かすのか?
親のために、『決断できない状況での努力』を永遠に続けるとどうなるんだろう。精神崩壊するのか。
②落ち続ける
ひたすら落ち続けてる男。10年以上落ち続けている。真っ暗な空間を。
物理法則や、周りの空気、重力の存在、なぜ飯も食わずに行き続けてられるかなど延々考え続ける。
③真っ暗な中での巨大空中ブランコ。
ブランコをこいだら壁に触れられるのか?このブランコはどこから宙釣りになってるのか?
ブランコのヒモを登っていけばいいのか、ブランコをこげばいいのか、それとも落ちればいいのか。
そのあたり不安感や思考メイン。どのくらいのヒモの長さなのかの考察あたりから始まる。
④水深500メートル当たりにガラスの部屋の中に閉じ込められる
イキナリ拉致される。プールのソコにある大きなガラス張りの部屋に入れられる。
プールに水がためられる。
・映画批評サイト「Rotten Tomato」からまとめてみました。
観客支持率 :90%
批評家まとめ:ポール・ラッドのチャーミングな演技のおかげで、『アントマン』はその小さなスケールにふさわしい形でマーベル的スリルを観客に与えてくれる。もっとも、マーベルとしては最高クラスの傑作というわけではないが。
褒「『アントマン』は面白い。なぜなら、大作映画的なトリックを大作映画的な誇張表現なしに実現しているからだ」――メル・キャンベル(「ジャンキー」)
貶「害虫ってスタート地点がスーパーヒーローとしてキワモノだな、って以外になにかあるの?」――リチャード・ローパー(「シカゴ・サン-タイムズ」)
観客支持率 :85%
批評家まとめ:スタイリッシュで、ロックで、なにより楽しい。マシュー・ヴォーン監督ははしゃぎまくりの放埒さでもってスパイ映画の打ち上げに成功した。
褒「『キングスマン』は紳士にはオススメできない。この作品は、お下劣で血に飢えている俺らのための映画だ。遺漏なく完璧に練られた技巧で、邪悪なオタクたちを爆笑させてくれる」――ビルゲ・エビリ(「ニューヨーク・マガジン/ヴァルチャ」)
貶「ヴォーン御大の問題は、映画的技術としてのバイオレンス描写に一切興味を持っていないところだ。彼はバイオレンス描写を使っているのではなく、浪費している」――マノーラ・ダージス(「ニューヨーク・タイムズ」)
観客支持率 : 45%
批評まとめ: 面白みのないタイトルが中身の独創性のなさをよく表している。『ラスト・ナイツ』は手垢のついたファンタジーによる比喩表現の寄せ集めだ。ジャンル的な目新しさ、面白みもない。
褒「往時の作り手たちはラグジュアリーな息吹をジャンル映画に吹き込むすべを心得ていたものだ。もはやそんな大作はあまり観られなくなってしまったがね。私はこの作品が大好きだよ……欠点も含めて」――ジョン・ダーニエル(「スレート」)
貶「『ラスト・ナイツ』はこの上ないほど完全な駄作だ。とにかくダルくてからっぽで、disる気力さえ沸かない」――クリスティ・ラミーア(「ロジャー・イーバート・ドット・コム」)
観客支持率:55%
批評まとめ: 懐かしのクソゲーのようだ。『ピクセルズ』は「やりなおし」のコインを追加する価値もないし、そもそも25セントに値するかも疑わしい。
褒「まあ、80年代ネタてんこもりの内容は子どもにはウケないだろうけれど、それなりに面白いよ」――レイファー・グズマン(「ニュースデイ」)
貶「『ピクセル』にはウィットもなければジョークもない。よって言うべきことも何もない。ゲロだけはたっぷりあるけどな」――ジョン・セムレイ(「グローブ・アンド・メール」)
『ファンタスティック・フォー』(ジョシュ・トランク監督、10月公開)
観客支持率:21%
批評家まとめ:かったるい上にテンションも低い。『ファンタスティック・フォー』は必要なユーモアや喜びや色とりどりのスリルを欠いた状態で古典コミックを現代的に翻訳するという、あまりに痛々しい過ちを犯している。
褒「主演の四人――マイルズ・テラー、ケイト・マーラ、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル――は良いキャスティングだ。彼らのギークな理想主義はジョシュ・トランク監督の広い視野によく合っている」――ベン・サックス(「シカゴ・リーダー」)
貶「笑えるほどチープ。頭の悪さでは『未来惑星ザルドス』に迫るレベル」――クリスティ・ラミーア(「クリスティ・ラミーア・ドット・コム」)
『ジョン・ウィック』(チャド・スタエルスキ+デヴィッド・リーチ監督、10月公開)
観客支持率 :80%
批評家まとめ:スタイリッシュ、スリリング、めまぐるしいアクション。『ジョン・ウィック』はキアヌ・リーブスのアクション映画へのカムバック作として満足な出来だ。今後のシリーズ展開が期待される。
褒「完璧とはいえない。だが、(特にハリウッド製中規模アクションドラマとして)際立っている。先週の金曜のレイトショーを観てからずっと私の心に固く刺さりつづけている作品だ」――デヴィッド・シムズ(「ジ・アトランティック」)
貶「スタイリッシュな暴力映画、ってだけ」――ブルース・ディオンズ(「ニューヨーカー」)
『コードネーム U.N.C.L.E.』(ガイ・リッチー監督、11月公開)
観客支持率 :80%
批評家まとめ:『コードネーム U.N.C.L.E.』は面白げな仕掛けとスター俳優でなんとか平凡なストーリーをごまかそうとがんばった結果、全体としては本質のなさをギリギリ露呈せずにすんだデコボコアクションスリラー、といった趣に仕上がっている。
褒「ここまで誰得?って作品もそうそうないと思うけど、だからこそ、この映画が上手にリンボーダンス踊れていることにビックリした」――ウェズリー・モリス(「グラントランド」)
貶「見た目はいい(ガイ・リッチーはいつだって巧妙な映像作家だ)ものの、古いドラマのリメイクとしては圧倒的に受け身すぎ」――アダム・グラハム(「デトロイト・ニュース」)
好きなライトノベルを投票しよう!! - 2015年上期 作品別投票結果一覧より。
既に評価を確立している人気の戦記ファンタジーだが、第一部の完結とその終わり方が高く評価された。
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-886559-3/
『生徒会の一存』シリーズで知られる著者の新作。ゲームガチ勢とエンジョイ勢の対比とともに誤解が誤解を生む賑やかなラブコメが描かれる。
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201503gamers/
元軍人とその相棒が営むパン屋が、戦争で傷ついた街で奮闘する姿を描く、ハートフルなファンタジー。
http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/series/135/index.html
22世紀の深海を舞台に、予想もつかない展開で読者を魅了するモンスター・パニック・スリラー。
http://bc.mediafactory.jp/bunkoj/solaris/
奇才・比嘉智康が描く、テンポの良さとテンションの高さが魅力の多角関係ラブコメ。
http://bc.mediafactory.jp/bunkoj/tama_run/
『文学少女』シリーズの野村美月が贈る、ラノベ新人賞の下読みを務める主人公とラノベ作家を目指すヒロインの青春ストーリー。
毒物に詳しいヒロインが後宮で起こるさまざまな事件を解き明かす中華風ミステリ。「小説家になろう」で人気だった作品の書籍化。
http://ncode.syosetu.com/n9636x/
危機に瀕した人類の救世主としてアニメの中からヒーローがやってくるロボットアクション。熱い展開とスタイリッシュな演出が人気。
今年の電撃小説大賞《大賞》受賞作品。全ての陸地が海に沈んだ世界で、メッセンジャーとして逞しく生きる少女の物語。
http://dengekitaisho.jp/special/21/works/pallasathena/index.html
幼馴染のヒーローを救うために、悪の組織の残党を率いて戦いを挑む主人公のダークヒーロー・アクション。
http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784094515398
謎の敵によって人間が滅び、それ以外の種族が空に浮かぶ島へと逃げた世界と、それを守る少女たちの戦いを描いたファンタジー
http://sneakerbunko.jp/series/shumatsu/
「最近のラノベの文章www」として注目を浴びる天才・野崎まどの、意欲的な試みがふんだんに盛り込まれた短篇集。
http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891099-6/
アニメ化で話題をさらった「ダンまち」がランクイン。人気のある作品には投票を避ける臍曲がりなラノベ読みたちからも支持を集めた。
Neverの「2015年1月〜3月おすすめの最新映画」まとめが雑すぎて死んだので。
http://matome.naver.jp/odai/2142203207103384901
http://movie.walkerplus.com/list/2015/
・24日からなのは、上映終了などを加味して。「未体験ゾーン」なんたらとか限定上映系は除きます。あと国内もよくわかんないので取り上げません。
・2月〜3月は重要な月でして、2014年度のアカデミー賞候補・受賞作が日本で公開されるマンスなんですよ(リキ入った作品は賞レースでの宣伝効果を見越して、公開がこの時期まで延期される。マジクソ)。
リドリー・スコットの『エクソダス』なんて本国で「スットコなクソだス」呼ばわりされてるもんを一位に祭りあげてる場合じゃねえんだもっと真剣にやれ増田はNEVERと違ってポイント?とか入ってこないんだ!!!!!!!!!!!!!!!
・当然ながらほとんどの作品をまだ観てないので一行コメントをうかつに信じるな!!!!
・アカデミー賞作品賞候補。本国では名匠クリント・イーストウッド最大のヒット作になってしまった戦争ドラマ。アフガン戦争で百六十人をスナイプした実在の"英雄"、その実像と葛藤に迫る!
・ホームレスが両親を殺した男の釈放を知り、復讐を決意! という筋だけでスリラーとしては充分すぎるほどに観に行く価値バリバリ!
・『マネーボール』のミラー監督の最新実録スポーツドラマ。男性ストリップ映画『マジック・マイク』のチャニング・テイタムと『ハルク』のマーク・ラファロが自慢の肉体美をみせつけつつ、因循でサイコパスっぽい金持ちのどら息子から徹底的にイジメられる話になるはず!
・いわゆる霧社事件を扱った意欲作『セディック・バレ』で日本でも名を上げたウェイ・ダーション監督が手がけた台湾製野球ドラマ。日本統治下の1931年、「弱小」と言われた台湾人・先住民・日本人の混成チームが甲子園(戦前は占領下の韓国や台湾の高校も参加していた)で奇跡の快進撃をとげた実話に基づく。
・ぶっちゃけ五分前に知った作品だが、あのハインライン原作なら面白く無い訳がない! えーと、ほら、『スターシップ・トルゥーパーズ』とか。実際、海外では「ふつうのSFよりは断然おもしろい」という評価らしい。褒めてるのか、SF映画全体を貶しているのかよくわからないけどSFファンならマストだ。
・市役所に務める孤独な主人公が、孤独死した人々を見送る救いようのない話をユーモアとやさしさでハートフルに描いているらしい。
・アカデミー作品賞候補。今をときめくイケメン(ということになっている)俳優ベネディクト・カンバーバッチのベストアクト! 天才コミュ障◯◯◯◯(ネタバレにつき)数学者アラン・チューリングを演じるぞ!
・アカデミー作品賞候補。こちらは今年の賞レースでカンバーバッチを一歩リードしている若手俳優、エディ・レドメインが天才◯◯◯(特にネタバレでもないが政治的配慮につき)物理学者スティーヴン・ホーキングを演じるぞ! いやがらせのように『イミテーション・ゲーム』と同日公開だ!
・『The interview』ですっかり日本でもおなじみになったようななってないようなセス・ローゲンの主演コメディ。アメリカ特有の大学文化である友愛会(フラタニティ)と、彼らの乱痴気騒ぎに悩まされる一般市民との壮絶なバトルを描くらしい。
・前情報の貧しさでは群を抜いているが日本版の予告編ではこう言っている――「彼女が白衣を脱ぐとき、悪夢のお医者さんごっこがはじまる!」 主人公はエロ看護婦兼連続殺人鬼! 何も考えるな! 受け入れろ!
・『アイアンマン』シリーズの監督が大手プロダクション連中の勝手な要求ですり減ってやってらんねーと、心機一転自分で主演して低予算で作り上げたお仕事映画。社畜はマスト。
・映画化界のレジェンドによる3D挑戦が話題になった恋愛長編。あなたがサブカルマッチョなら当然抑えておくべきだ。犬がかわいいらしい。
・観た。『ビッグ・フィッシュ』以降のバートンだと『フランケンウィニー』の次に面白い。イカれた嘘つきが楽しそうに輝いている映画を観たければマスト。
・難病で死にかけた女の子が男子と出会って恋愛する映画だ! 待ってくれ! 違うんだ、これはそんじょそこらのお涙頂戴恋愛映画とは一線を画した作品だという噂なんだ! 信じてくれ!
・ラプンツェルやシンデレラや赤ずきんちゃん等のおとぎばなしの「その後」を描いたミュージカル。現地での評価は高い。ジョニー・デップが狼男役らしいけど、狼男、原作ラストで死んでなかったか???
・頭の悪い邦題だが、音楽映画の名作『ONCE ダブリンの街角』のジョン・カーニー最新作で、もちろん音楽×恋愛。超低予算だった『ONCE』に比べ、出演陣もキーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・ラヴィーン(マルーン5の)とウルトラグレードアップ。
・観た。地球人が異星で神様にまつりあげられるSF映画といえば愉快で楽しそうに思えるかもしれないけれど実際はタルくて長いぞ!!!! でもなんだかよくわからないけどすごい。
・正直、いまんところ評価が微妙なのが不安だけれど、気にするな。正真正銘フィンランド製のムーミンが劇場で観られるんだ。フローレンがクソビッチ化して浮気するらしい。
・世界的な巨匠の遺作だ! だからといって面白いとはかぎらないぞ!
http://image.eiga.k-img.com/images/movie/81371/poster2.jpg?1415947893
なんか見かけたので自分用も兼ねて訳してみた。良作映画と同時に良作小説も摂取できるすばらしいリストです。
ちなみに意訳多いので「許す」と「赦す」を正しく使い分けたい向きは原文にあたってください。あと個人的には『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』も結構楽しみにしてます。
元記事:
http://litreactor.com/columns/5-most-anticipated-book-adaptations-of-2015
毎年この時期になると、「今年期待できそうな新作映画のリスト」が各所でアップされますよね。そういうリストに載せられた作品のうち何本かは、小説本から脚色作品です。ところが、彼らが取り上げるのはなぜか『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』ばかり。アホか。誰がンなもん楽しみにしとるねん。というわけで、ここにあなたが本気で楽しみにできる小説原作作品のリストを用意してみました。
去年『アイ、フランケンシュタイン』観た人はわかると思いますが、まあフランケンシュタインものってどうしても現代の視聴者のお口にはバッド・テイストすぎますよね。しかしですよ、『クロニクル』の脚本家であるマックス・ランディスが脚色を担当した本作は、いい意味で予想を裏切ってくれるんではないのでしょうか。本作はフランケンシュタイン博士の助手であるイゴールの視点から、彼とまだ若き医学生だったころのヴィクター・フォン・フランケンシュタイン博士との馴れ初めを描いた、メアリー・シェリーの原作の前日譚的ストーリーです。
フランケンシュタイン博士を演じるのは『shameless/シェイムレス』、『X-Men:ファースト・ジェネレーション』のジェイムズ・マカヴォイ。イゴール役には『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフ。映画の公開は十月二日予定となっております。
訳者の雑感: せむしの助手イゴールは原作には登場しない人物で、出典はボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタインの復活』(1939)です。この時点で「本が原作」と言い張るのはどうなのかな。そもそも学生時代のフランケンシュタイン博士が題材ってどこに需要あるんだって思われそうですけど、なにせ『キル・ユア・ダーリン』のラドクリフと『X-MEN: FC』のマカヴォイですからね、濃厚なBLが期待できそうです。脚本家も『クロニクル』の人だし、なおさら……ねえ?
ちなみに、監督のマクギガンは『PUSH 光と闇の冒険』などいくつか映画も監督していますが、日本で有名なのはなんといってもドラマ『SHERLOCK』の「ベルグレービアの醜聞」と「バスカヴィルの犬」でしょう。
日本ではなぜかDVDスル―になりがちなマカヴォイ&ラドクリフコンビですが、今作はどーなるでしょうか。やっても単館系かな。
去年は『ゴーン・ガール』がやってくれました。いいことに本作の原作はですね、その『ゴーン・ガール』より面白いんですよ。良い映画にならないはずがない。原作者のギリアン・フリンはいまや犯罪小説界のトップランナー、映画化にもひっぱりだこです。『ゴーン・ガール』のファンは『冥闇』もきっと大好きになることでしょう。なぜなら、『ゴーン・ガール』よりイカれたお話だから。
これは子供のころに両親を殺されたある女性のお話です。彼女は自らの証言で実の兄を監獄送りにした過去を持っているんですね。で、それから二十五年が経って、「キルクラブ」と名乗る殺人狂同好会の助けを借りて、事件の真相を探ろうとします。
公開時期は未定ですが、二〇一五年のどこかにはなるはず。出演はシャーリーズ・セロン、クリスティーナ・ヘンドリクス、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツです。
訳者の雑感:原作の『冥闇』(小学館文庫)は、個人的には『ゴーン・ガール』には及ばないものの、上に書かれているとおり傑作ミステリです。いわゆるイヤミスです。捕捉しておくと、主人公がなんで「キルクラブ」の連中と絡むようになるかといえば、過去の事件によって人生を破壊された彼女が日々の生活費を得るために家族の遺品や体験談なんかを好事家に「切り売り」しているからです。そうです、クズ野郎です。『ヤング=アダルト』でいかんなくクズ女っぷりを発揮したシャーリーズ・セロンにはまさに適役なんじゃないでしょうか。
フランス資本で規模的は大作と言いづらいでしょうが、出演陣がかなり豪華なのでフツーに日本でも公開されそうです。
実質去年公開作なんですけど、ズルしてもぐりこませてみました。だって、映画祭でしか上映されてなくて、筆者はまだ観てないんだもん。っていうか、ほとんど誰も観てないし。原作は記憶喪失の化学者を題材にしたクレイグ・クレヴェンジャーのカルト小説です。
出演は『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のジョセフ・モーガン、『Justified 俺の正義』のウォルトン・ゴギンズ、『ヘルボーイ』や『パシフィック・リム』のロン・パールマン。
まだ公開時期は公式にアナウンスされていませんが、推測するに、今年中には拝めるんじゃないでしょうか。っていうか、そうじゃなかったらキレる。
訳者の雑感: 未訳作品な上に原作者自体が数年前に一作ちょこっと訳されてそのままなカルト作家なんで、どうにも前情報がない。ある朝、記憶喪失の化学者が麻薬密造に関わった容疑で監獄にぶちこまれたと思ったらこれまた唐突に解放され、失われた記憶と失踪したガールフレンドを求めて彷徨う話らしいです。元記事に引用されてる画像がいかにもいつものロン・パールマンってふてぶてしさで好印象ですね。http://litreactor.com/sites/default/files/imagecache/header/images/column/headers/487195087_640.jpg
ロス・クラーク監督はドキュメンタリー中心に撮ってきた人で、本作が劇映画初監督。トレイラーをみるかぎり、なかなかシャープな画作りしてます。日本では公開されるかなあ……ロン・パールマン効果でDVDスルはギリギリ保証されそうではありますが。
J.G. バラードは難儀な小説家だ。『ハイ-ライズ』はおそらく彼の最高傑作でしょう。ちょっと前にこの小説が映画化されるって聞いて、マジビビりましたね。原作を読んだことのない人たちに説明しておくとですね、タイトルにもなってるハイ-ライズとは超豪華高層マンションの名前で、その内部では文字通り階層によって分断された住民たちによる血で血を洗う階級闘争が勃発しています。高層マンション版『蝿の王』みたいなもんです。とってもバイオレントでとってもクレイジーで、とってもワンダフル。映画もおんなじくらいクレイジーであってほしいですね。
主演は『アベンジャーズ』、『マイティ・ソー』でお馴染みトム・ヒドルストンと、『バットマン vs スーパーマン』でバットマンの執事役が決まっているジェレミー・アイアンズ。公開日の九月十七日をお楽しみに。
編集者のコメント: !!!!! ベン・ウィートリー監督作じゃん!!!! よっしゃあああああああああ!!!!!!
訳者雑感: ベン・ウィートリーは第二のデヴィッド・クローネンバーグの座を狙っているんでしょうか。せいぜいブランドン・クローネンバーグと争ってほしいものです。他に誰もそんなポジション欲しがらないでしょうけど、がんばれ、応援してるぞ。
ともかく、『キルリスト』や『サイトシアーズ』で日本でも熱狂的なファンを生み出した「奇妙系スリラー界の風雲児」ベン・ウィートリーが、あのバラードの、あの『ハイ-ライズ』を映画化する、これは期待しないわけにはいきませんよね。原作はおなじみハヤカワ文庫SFからですが、当然のごとく絶版なので、なんとか日本でも映画を劇場公開までもってって復刊の一助となっていただきたいものです。DVDスルー(『キルリスト』)→アートシアター系公開(『サイトシアーズ』)と順調? にステップアップしているので芽はありそう。
アンディ・ウィアーの『火星の人』は、二〇一四年に筆者が読んだ本のなかでもマイベストな一冊です。クソみてえな『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の記事を山ほど読んで損した時間の埋め合わせに、ちょっとこの映画化作品について調べてみましょう。ちなみに私は先月作った「今年のマイベストリスト」にも『火星の人』を選出しております。
概要はこうです。ある宇宙飛行士が火星で一人、遭難します。もしかすると、そこから永久に脱出できそうにないかもしれない。彼は生き延びるために「科学」と呼ばれるふしぎな力を行使することを強いられます。自らの命をかけて惑星に戦いを挑む男と、全力で彼をぶち殺しにくる惑星との、知的で、ユーモアに溢れたアツいバトルがはじまる!!!
映画はリドリー・スコットが監督予定で、主人公のマークを演じるのはマット・デイモン。十一月二十五日公開予定です。
訳者の雑感: 原作の『火星の人』はハヤカワ文庫SFから絶賛発売中。「ライトなハードSF」と称される軽妙な作風も相まってか、最近のSFにしてはめずらしく幅広い層から広範な支持を集めています。今年の「SFが読みたい!」のランキングでも票を集めるんじゃないんでしょうか。いっぽうで監督のリドスコは『悪の法則』、『エクソダス:神と王』と近作がこのところ立て続けに興行・批評両面で失敗してやや低調。『ブレードランナー』の続編を作ると宣言して即監督を降りたりと何かとケチがついてますが、『プロメテウス』以来のSF回帰作は吉と出るか凶と出るか。日本ではおそらく二〇一六年公開でしょうね。
さて、以上が私が最も期待している今年の小説原作映画作品です。ほんとは他にももっとあることはあるんでしょうが……でもまあぶっちゃけゴミばっかなんで語ったところで意味ないでしょう。上にあげた五作品は「すくなく見積もっても傑作になりそうなチャンスはある」作品です。とりわけ『ダーマフォリア』は僕達を導く希望の光なんで、今年公開してくれないと困る。
ところで、リストにあげた五作品の原作小説もぜひ読んでみてください。どれも一読の価値がある逸品ばかりです、たぶん映画もね。
■その1。
毎回言ってるんだけど、今回こそはゲームレビューをやりたいと思って……選んだのは『夏祭』。タイトル通り、ゲーム自体は、三日間の夏祭を描いたものだから、プレイ時間は短い。たった三日間で、キャラクタを描写しきれるのか? と思っていたのだが、演出手法として、イベントごとに回想シーンを頻繁に挿入することで、要点はきちんと押さえている。ただ、毎回毎回、お約束のように回想シーンが入るので、それが少々うざったくもあるけど……。 最近のストーリー型のゲームにしては珍しく、二時間ドラマのようなスタイルで作られている。なので、このゲームは、大作型の作品ではない。ここを勘違いすると食い足りないような印象だけが残るだろう。
筆者も、まんがで最近流行している、虚構の現風景を描いたエコロジスト的な作品の流れにあると勝手に勘違いして、今回のサブタイトルをつけたのだけど、実際にプレイしてみると、特に自然描写などに重点を置いているという訳ではない。おそらく、あくまでドラマチックな演出の舞台として、この設定を選んだだけなのだろう。なので、今回のサブタイトルは嘘っぱちだ。サブタイトルは、レイアウトの都合上、原稿を書き始める前に決めてしまうので、こういうこともある。
しかし、こう書くといかにも薄っぺらなゲームのように思う人もいるかも知れないが、別にそういうゲームではないし、特筆すべき所もある。ヒロインである[橘みやの]のシナリオなのだが……気の弱い幼なじみという基本設定自体は通俗的なものだ。しかし、中盤から後半にかけて、そのスタンスが表面的なものであったことに、主人公は気づく。早い話が、三角関係から来る、すれ違いと嫉妬の地獄絵図が展開されるのだ。
ただ、『たとえばこんなラヴソング』や『週末婚』のような、サイコスリラーばりの鬼気迫る展開をする訳ではない。三角関係の当事者たちは、あくまで良識の持ち主であり、自己の欲望を優先できない弱い人たちである。この葛藤を文学的な執拗さで書くと、『WhiteAlbum』のように、美少女ゲームには異例の悲劇性を帯びるのだけど、このゲームはあくまで、テレビドラマ的な構造の作品なので、予定調和的な結末へと向かっていくし、ここで、虚構の現風景を想起させるような物語設定の仕掛けが効いてくる……少女まんが的な、感傷と情緒の感覚に訴える設定が、毒性を中和しているのだ。
とはいえ、この予定調和を少女まんが的なユートピアと捉えるのも、違うような気がする。それはむしろ、恋の熱情ではなく、愛情に起因する、穏やかな信頼によって支えられる……『とらいあんぐるハート』『とらいあんぐるハート2』で描かれるような、疑似共同体に向けられるべき評で、ボーイ・ミーツ・ガールな恋を描いた『夏祭』にそれを当てはめるには、少々違和感があるだろう。
■その2。
まあ、[少女まんが的]という言葉が何を指すのかは、かなり曖昧だし、それはむしろ、白泉男児である相方の領域だったりするのだが、結局のところ、『夏祭』は、スタンダード過ぎるのだ。それは決して悪いことではなく、むしろ美点なのだけど、価値観が多様化し、結果として、家族や友人といった単位での崩壊を招いている状況の中では、かつては正常とされていたものも、異常とされてしまう。
そして、マッチョイズムからも、フェミニズムからも取り残された人々は、[癒し]と[萌え]の過剰な摂取と、虚構の原風景への逃避を計るのだ。筆者はそういう思考には否定的だが、これはこれで、スタンダードな価値観を欲する動きなので、そういう嗜好の全てを否定する訳には行かないのだ。
『夏祭』は、目から鱗が落ちるようなゲームではない。だけども、プレイした後の安心感は、[癒し][萌え][虚構の原風景]といった要素によるものでもない。娯楽作品に不可欠なバランス感覚をちゃんと備えており、背骨が通っているのが、この安心感の正体なのだと思う。
ただ、スタンダード故に、これはどうか?という箇所もある。Hシーンだ。作画・文章共に描写力がなまじ高い分、不自然な印象が強調されてしまう……主人公のテクニックが上手すぎるのだ(笑)。変な話ではあるが、若い男女のボーイ・ミーツ・ガール的な恋を描くというテーマは、文章力の高いHシーンとは、相反してしまう所がある。早い話が、初々しい恋のドキドキ感……言ってしまえば[童貞魂]を描く作品でのセックスは、ポルノグラフィに求められる実用性とは、いまいち結びつきにくいのも事実なのだ。
だとすると、先月取り上げた『Kanon』の、意識的に回避することができてしまうHシーンの方が、作品のテーマと親和性は高いのかも知れない。肉体関係抜きでも、精神的な絆を結ぶことはできるし、トゥルーエンドも見られるというのは、美少女まんが雑誌の編集者だったくせに、Hシーンのない作品を平気で載せていた筆者にも、かなり衝撃的だった。ただ、それを認めてしまうのは、美少女ゲームの存在意義を問われてしまうということなので、簡単に納得はできないんだけどね……。
……しかし、これは「むほっ、これは嬉しい不意打ち……これに比べたら山岡さんのはカスや!」と、『美味しんぼ』の京極さん風に叫んでしまうのに近い(笑)。そして、「おいおい、お前さっきまで士郎のメシを美味そうに食っていたじゃねえかよ」と、自分に突っ込んでしまうのだが……って、話がズレた。
『夏祭』の場合、シナリオごとの構成にばらつきが激しいという難点はあるのだけども
、Hシーンの扱いは、物語にきちんとリンクしていたので、個人的には安心している。しかし、美少女ゲームにとって、セックスをどう扱うかは今後、重要な課題になるのではないかと思う。それはそれで、本末転倒な気もするが、美少女まんがではもう、その問題を語ることができなくなってしまった以上……そう、H以外の要素に市場が寛容である間に、思考を突き詰めていかなければならないのだ。市場が下り坂になれば、H以外の余計な要素は真っ先に排除されるのが、ポルノ業界の常なのだから。
■来月は1999年度の総括。
という訳で、次回は『へっぽこ通信』のへっぽこくん氏をゲストに招いて、恒例(?)の1999年度総括ですー。それにしても、この手の原稿ばっか書いているくせに、ファンサイトの類は全く知らなくて、軽い気持ちでサーフしてみたんですが、筆者の原稿など簡単に吹き飛ばすほど強力な、美少女ゲーム論が山のようにあるのね……もっと突き詰めないとな……。
余談ですが、『恋愛シミュレーションツクール』を買いました。いかんせんエンジン部分が弱く、実際にゲームを作るには、ちょっと苦しいんですが、恋愛ゲームの構造を解析するという意味では面白いソフトでした。
ようやっと見れたので、記憶が風化する前に書く。
観た日:10月1日
私自身は映画好きの知人のごり押しのせいでダークナイトを敬遠するくらい映画音痴。
アルマゲドンで泣ける映画音痴。デビルマンは正直アニメよりは原作よりじゃね? とか思っているくらい映画音痴。
今年7月くらいに原作を手に取る。横ではPVが流れていた。
良いと感じたところ:全体的によかった(小学生並の感想)80点くらい。
駄目なところ:ヘルター・スケルターがかかっていたのかいないのか覚えていない
原作は漫画なので白黒、少女マンガの特性上書き込みはそう多くない
だからこそ「原作再現として写さなくてはいけないもの」が少ないから、蜷川監督お得意の色とか小物とか入れ放題。人物も埋もれることなくみれた。
色も綺麗で、検事さんサイド、りりこの部屋、芸能界で色分けがされていたのもよかった。ただ一部のシーンで、ポケモンショック的な意味で目が疲れた。
あとカメラ近かったり乱暴だったり(特にセックスシーン)なのはちょっと酔った。CGがちゃちかったのでもう少し丁寧に表現して欲しかった。
各キャラの”当時を語る”をああいう風に使うのは良い補完だと思った。
耳にストレス&こころにホラー。evolutionの使いどころと、女子高生の会話はよかった。
この人がやらなきゃ誰がやるんだよ、と思う。
美しい上にちゃんと崩れる。あえて生まれつき皮一枚で美しい(と信じてますよ)この人をりりこにつかうというのも、こずえのキャスティングと相まっておもしろい。
ただ予想外に演技がうまくて、逆にりりこというキャラから浮いていた。特に声。もっとだるくて棒のほうがりりこっぽいと思う。一人だけ洋画の吹き替え声優さんが当ててるみたいだった……こんな演技うまかったかこの人
なんか韓国の人っぽいな、と思ったらアメリカ韓国ハーフの人だった。この人は皮一枚で美しいのかもしれないけれど、韓国は美容整形の国というイメージが一般にも浸透しているから、ハーフコリアンの人をつかうというのはおもしろいキャスティングと思った。絵的にはかわいいときとかわいくない時がある。
もっと若くないと……と思ったけど労働基準法とかの関係で15歳設定じゃだめなのかな?
羽田ちゃんがりりこより年上なのは駄目だと思うんだ。いくら喪女でも年下の女には服従できないものだ。
ただ、彼氏が原作よりクズでヒモっぽいのは良い改変だと思った。
好みの外見の役者さんだけど、検事さん役とはマッチしていない気がした。その渋さでその台詞はギャグにしかならないような……
もしかして、見た目よりも演技重視でキャスティングすることで、りりこの美しさ、異常性を際だてようという作戦なんでしょうか。この人に限らずみんな演技うまかったし。
いいわーキンちゃんほんといいわー
窪塚マジ窪塚
原作読んだときのこずえの脳内キャストは「い、今すぐ剛力あやめの顔を整形するんだ!」だった。りりこは武井咲で。
私も好きな台詞回しで、映像向きではないだろうなと思っていたところも原作の台詞回しのままだったり。
ただ、こずえの皮一枚の話が出なかったのは残念。
原作からの再構成が上手くて、原作で気になった細かいところも補完していて丁寧だなと思った。沢尻曰く「一番好きなシーンはカットされちゃった」とのことなので、完全版を観たい。
私も原作を読んで、りりこには最後の大舞台にたって欲しいと思った
でもラストのあのシーンも観たかった。でも拳銃自殺が観たかった。
っていうのをいいとこ取りしたらあの展開なんだと思いますが、賛否両論になりそう。
あの女の人がなんか「地位と名誉と金だけじゃ満足できない女の性」の象徴というかなんというか好きなんですよあの人。
>何巻から面白くなるのか
ワンピースは航海で立ち寄る島周辺で、話の区切りがつくようになってます。
(もちろん大きな話の枠は連続していますが、基本的には、ひとつの島を出て、次の島へ航海を続けると、また次の話の区切りが始まるかんじ。)
なので、その区切りごとに「この編は面白かった」「次のあの編はそんなに面白くなかった」というような言われ方をしているように思います。
その区切りと巻数は、だいたい以下のとおりです。
1巻~12巻 (12巻) 東の海編
12巻後半~23巻 (11巻) アラバスタ編
24巻~33巻 (9巻) 空島編
34巻~45巻 (11巻) ウォータセブン編
一般的に人気があるのは、たぶんアラバスタ編と空島編だと思います。
(連載の中盤のほうで、この編を読んで知っている人も多いから、世間話(…?)のネタにもなりやすいかと。)
それぞれの編が、どんな感じのあらすじなのかは、公式Webが数分のFLASHにして見せてくれてます。
私はアラバスタ編よりも、空島編が好きです。
彼女がどうしても見たいと言うので、マイケルの曲はフルで聞いたことが1曲もない俺が見てきた。
いやースゴイわ。映像自体はライブDVDの特典映像レベルなんだけど、もうなんか桁違い。エグザイルでキャーキャー言ってる日本人ってなんなの?て素直に思っちゃうぐらい圧倒的。正直舐めてたよ。ダンスも歌も次元が違いすぎてリハの映像なのに鳥肌立っちまった。マイケルと一緒の舞台に立ちたいと願う人間のコメントとか見ててもコレが本物のカリスマなんだとも思った。
で、なんで日本ではマイケルが若干ネタくさい扱いで馬鹿にしかされないのかってのかが気になった、というか不満になった。
もちろん本国でもパロディはされてるだろうけど、それは超かっこいいというのが認知されてるからこそ成り立つ話であるのに対して、日本ではその前提がマスコミによってあまり作られていないと思う。ただの痛い人。ポウと叫ぶ人。肌が白くなった人。ネバーランドの人。疑惑の人。キングオブポップスとしてまったく扱っていない。死んだ時もスリラーとかのプロモをちょろっと流して、「スキャンダルなどもありましたが世界の宝でした」と取ってつけたようなコメントをつけるだけ。スリラーがスゴイというのは置いておいて、マイケルの話題が出るたびにとりあえずそれを流すっていう姿勢はどうなんだって話だ。すくなくとも俺はいつも流れる映像として処理してたよ。
でも、いや、ホントライブの映像3分でいいから流したら視聴者の評価全然変わるってことぐらい、ホントにマイケルをスゴイと思ってる人ならわかるだろ。俺もマイケルが動き出して3分で全部持ってかれたよ。それともあれか、マイケルをスタンダードにしたら日本のポップスって勝てっこないってわかってるからあんな扱いにしてるの?
とまあ、ニワカ乙としか言いようがないのは重々承知しているが、それぐらい俺にとってはいい経験だった。ドルビーのサウンドシステムで聞くマイケルは事前知識がない俺にでも十分楽しめたよ。あれだけ元気にスクリーンで動いていた人が死んだとか信じられなくなってしまったよ。DVDになるだろうしそれでもすごいだろうけど、映画館で見れて良かった。
ちょっくらマイケルの曲集めてみるわ。
みんなも多くの人は知ってるだろうけど、馬鹿にされてるマイケルじゃなくて、クソかっこいいマイケル見た方がいいよ。
■追記
朝起きて見たらなんか荒れてるー!!
すいません、ニワカでゆとりで。
マイケルがすげーことなんてみんな知ってるよ!って思うかもしれんけど、少なくとも俺が生きてきた小中高大でマイケルが好きなんていう人は見たことがなかったし、マイケルって整形のイメージしかないぐらいなんです。彼女は昔のディズニーで見て好きだったとかは言ってましたが、田舎もんの俺にはマイケルと出会うのはテレビしかなかったですし。まあ世代論で語るのは間違いとかいいますけど、世代に応じて大半の人間の印象は分けられるのもまた否定できないと思いますよ。その世代に応じてってのは結局スキャンダルの時期なのかもしれませんが、結果的に死んだ時の扱いはかっこいい男の死ではなく、イロモノの死の扱いに俺は感じました。それだけです。
まあなんつーか、ゆとり乙って言ってる人も、興味を持ったゆとりも、見てないなら見た方がいいっすよ。ピースにしましょうよ。マイケルも映画でそう言ってましたし。