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はてなキーワード: 中間層とは

2020-07-29

anond:20200729054447

プライベートシェフなんて居ない

そういうのがいる国は中間層ベビーシッター雇って自宅に入れてる

他人を家に居させたくない

anond:20191208234148

ハイレベル層はさっぱり足りない

中間層は余ってる

底辺層は足りない

ってはてぶで見た

2020-07-26

anond:20200726122602

保育園日本死ね増田は1から5にいきなり飛んだからな。

おかげで中間層議論には全くならなかった。

2020-07-23

anond:20200723174538

anond:20200723174113

増田ですが

上を下げろ

下を上げろ

という主張が、必ずしも「中間層を増やせ」と言っているとは限りませんが

同様に

上を下に

下を上に

上下を逆転させろ

と言っているとは限りませんね。

変わらないよね

と仰っていますが、変わりはあります

※「はてなぁ」の言う通りにすると「上下が逆転するだけ」になる可能性がある、という表現に留めるのが無難に思います

違った表現をするということは即ち、違った意味を持つようになるということです。完璧な言い換えは存在しませんので。

anond:20200723174113

上を下げ

下を上げろ

中間層を増やせという主張に

矛盾はありません

2020-07-21

コロナで損する気がしねえ

人間としての本質が腐ってるからあらゆる賃労働ができる気がしない。就活絶望的。何かの間違いで仕事が得られたとして、3ヶ月くらいで鬱なり胃潰瘍になってドロップアウトすることは確実といっていい。

もうダメだ、俺は人間の屑・穀潰し・最低のニートとして生きていく(あるいは死ぬ)んや…!と思ってたのが半年前。

いまはどうだい?いろんな業界から上がる悲鳴悲鳴悲鳴!あっちでブルックスブラザーズが倒れたと思ったらこっちでJAL新卒採らないと言い出す、まさに労働界の戦国時代だ。

業界ごと潰れた人らはモチのロン無職になるし、新卒採用が減れば若くして就労機会を逸したアワレな人々が一定数現れてくる。

今はまだエゲツないことになってるのは旅行飲食イベント業あたりだけだけど、コロナちゃんバリバリ第二波の気配あるしこの調子が続いたらいろんな業界でいろんな会社バタバタ倒れることは想像に難くない。

そうすると当然無職が増えるわけで、するとどうなるか?俺の肩身が狭くなくなる!

お前の就労機会も減って結局苦しくなるんだぞ、という批判はあたらない。なぜなら俺はどんだけ景気が良くても落伍する運命にある、致命的な意欲障害者からだ。

みんなイケイケな感じで楽しくやっている中ひとり落ちぶれて悲惨暮らしをするのと、みんな落ちぶれて悲惨暮らしをしているのに混ざるのだったら当然後者のほうがマシだ。

コロナ先生頑張ってくだせえ、と思う。富裕層をぶっ潰せ、と最初は思っていたがそれはどうやら儚い夢に終わりそうなので気持ちを切り替えた。よく考えたら中間層だって十分俺より上にいるわけだし、彼らが落ちてくるだけでも俺のみじめさは和らぐのだ。

飲食のみなさん、旅行業界のみなさん、イベント業界のみなさん!こっちに来いよ!!みんなで泥舐めようぜ!!!

業界がみっつも潰れたら当然職業パイは少なくなるはずで、絶対無職が増えると思う。俺はそれがただ嬉しい。増えなかったら…泣くね。

最近毎日感染者数ニュースを楽しみにしている。みなさん油断なすっているようでなによりで、ちょっと外に出てみてノーマスクの人をみると心が華やぐ。俺も積極的マスクを外して収束ムード演出に協力している。

このまま流石にアカン感じの数字になり、流石にロックダウンをし、2ヶ月くらいのそれが開けるころには経済焼け野原完全失業率も驚異の20%超え!俺がニートなのはコロナのせいだから仕方ない!

そんなことになってほしいなあ。

ならねえかなあ……

2020-07-07

多摩地区で生まれ都心生活してる人間だが、東京都心部と多摩地区経済格差がそんなにあるとは思わない(一部の富裕層が住んでるのは都心だけど、ぶっちゃけマジョリティである中間層生活レベルはどっこいどっこいであるという感触)

経済格差都知事戦に影響をあたえたという理論にしがみつくのはたぶん都心部にしか住んだことのない人間だろう

しろ私が思ったのは、都心部の人間はやはり東京=都心部という言葉の使い方の意識生活してるっていうことにこの認識ギャップ存在するんじゃないかということ

都心部の暮らし23日の外では、微妙生活スタイルが異なってることは都政においてかなりクリティカルポイントだと思う

たとえば東京に住んでたら車は要らないよという言説があったとして、都心部の人間は当たり前のように肯いてなんとも思わないだろうけど、吉祥寺以西に住んでる人間都心の奴らが東京主語適当言ってんな〜と思うだろう

小池百合子都知事になったときマニフェスト多摩地域格差ゼロというのがあった

それが達成されてるかといわれるとハッキリ言って実感も何もないのだが、都心以外にも目を向けているというアピールをしっかりしていたと記憶に残ってる候補者は前回からずっと百合しかいない

から23区外の層の百合子支持が高いのは別に不思議なことじゃないかなと思う

2020-06-30

バイデン大統領とか悪夢でしょ

トランプ負けそうじゃん。日和見バイデンとかアメリカにとっては地獄だよ

バイデンだと何が駄目?って事じゃなくて、反トランプからバイデンって感じのどっかの都知事選みたいな事になっているのが問題バイデン大統領になるってのはアメリカ的に弱まったオバマの再来なんだよ

日本からだとオバマ比較的マトモに見えるけど、退任後に研究された結果では『八方美人弱腰ヘタレ(意訳)』って結論がでてるよ。そりゃWeにCanさせる人だからね。そもそも多民族が居て、貧富の差が激しい国でみんな幸せにしようとしたって無理なんだよ。結果中間層くらい向けになって底辺は不満出るし、中間層別にからない。本当にムダが多かった

トランプ無茶苦茶だけど本当に根本だけははっきりしているし、クソヘタレだったオバマよりは各国に睨み利かせれている。良くも悪くもカンフル剤としては一流。新型コロナとBLMに関してはぶっちゃけ運が悪かったとしかヒラリーでも同じだし、あのオバサンだったらヒスってもっと悪くなってたか

何にせよ、バイデン大統領になった日にはアメリカ協調路線になり、ロシア中国デカイ顔するようになり、各国の紛争をどさ回りして停める損な役割ばっかさせられる平和だけど共産主義以外には住みにくい世界になるだろうな

それくらいバイデン理念に筋がない。トランプとか糞や!でここまで来ているレベル。その辺は民主党支持のハリウッドセレブの中身の無さも裏付けている。思い出したかのように黒人擁護言ってる奴らが大体バイデン支持。あの厚顔無恥だけは見習うべきなのか悩む

しろバイデン大統領の方が良いことありそうって期待を誰か教えてくれ。ヒラリーの時は全く無かったけどな

2020-06-26

anond:20200626125514

ライトとかカジュアルとかガチとか定義曖昧(各自都合よく分けてるだけで共通認識がない)分類で

このエントリのツリーでもすでに定義割れてる。

俺の感覚でいうとざっくり↓みたいな分類で中間層が一番人数多くて愚痴文句も多い

ライトカジュアル層:楽しむためにプレイしてて嫌なことがあったらすぐ辞めていく

中間層:満足な固定グループを組めず、ガチ層ほど個人スキルも高くない

ガチ層:固定グループランクマッチやってる

2020-06-23

アジア系黒人より下じゃないです。

何やら「アメリカ人種ヒエラルキーではアジア系黒人より下で、黒人白人の両方から差別されてる」などという与太が出回っているようで。

これは嘘っぱちですのでご注意ください(個々人の経験は別として、全体から言えば)。

しろアジア系アメリカ人が他の人種マイノリティ特に黒人に対しての差別であるとの認識すら、決して珍しいものではないのです。

※注意:この増田では基本的アフリカ系アメリカ人のことを黒人呼称します。

アメリカにおけるアジア系アメリカ人はその高い学歴経済的成功から、他の人種マイノリティより高い階層にいるとみなされています

これは"中間層マイノリティ/Middleman minority" (Bonacich 1973)や"人種ブルジョワジー/Racial bourgeoisie" (Matsuda 1993)といった呼び方や、"アメリカ人種ヒエラルキーにおいて白人黒人の間のどこかを占める、第三の存在" (Kim and Lee 2001)という評価など、古くから認識です。

Bonacich, Edna. (1973) A Theory of Middleman Minorities” American Sociological Review 5: 583–594.

Matsuda, Mari. (1993) We Will Not Be Used. UCLA Asian American Pacific Islands Law Journal 1: 79–84.

Kim, Claire Jean, and Taeku Lee. (2001) Interracial Politics: Asian Americans and Other Communities of Color. PS: Political Science and Politics 34 (3): 631–637.

モデルマイノリティ(ここで言う"モデル"とは"見本"のようなニュアンスです)という言葉もありますポジティブステレオタイプを持つマイノリティのことで、アメリカではアジア系を指すことがほとんどです。

勤勉で、まじめで、よく働き、自立していて、etc., etc...ポジティブステレオタイプゆえに支援の手が伸びにくかったり、ステレオタイプ押し付けが起きやすかったり(褒めてるんだからいいじゃん!的な)、ネガティブステレオタイピングとはまた別の問題があります

これは他のマイノリティディスるさらには人種間の対立を煽るのに使われる――アジア系の連中はあんなに成功しているのに、黒人はどうして貧乏なままなの?努力が足りないんじゃない?――場合があります

一方で、このステレオタイプ就職等でプラスに働くこともあり、一筋縄はいきません。

アジア系の中には上記対立煽りを真に受けたり、黒人への蔑視白人と共有する人も存在します。

アジア系アメリカ人の人種差別に関する意識白人と近く、2008年世論調査(***)では黒人の65%、ラテン系の55%が「人種差別は未だ、我々の社会における重要問題である」と答えたのに対し、アジア系白人でそう答えたのは33%でした。

また、「人種差別存在するが、もはや重要問題ではない」という答えは黒人23.9%、ラテン系37.8%、アジア系50%白人60%でした。

しかし、やはりマイノリティー、被差別者としての側面もあり、上記ステレオタイプ押し付け落伍者への冷たい目、キャリアにおける差別("竹の天井"と呼ばれます)が存在します。

さらに、アジア系集団内の格差が激しく、日中韓印系とそれ以外で状況は違うにもかかわらず、アジア系全体の恵まれイメージから支援が届きづらいことがあります

黒人たちと同様、シンプル醜悪人種差別さらされることだって当然あります

また、コロナパンデミックにおけるアジア系の人たちへの差別で、黒人が声を上げなかったとするのも間違いです。

100 Black Menという市民団体はAsian American Business Development CenterおよびHispanic Federationと共同声明アジア系差別批判してますし、黒人コミュニティや個々の黒人twitterなんかで差別批判してます

ただし、アジア系の人々が今まで黒人差別していた/黒人差別に声をあげなかったという理由から、彼らのために声をあげたくないという黒人もいます

例えば、黒人コメディアンのGodfrey氏はinstagram投稿した動画で「エボラパンデミックの時、君らはどこにいた?我々が警察に殴られているときには?」と述べ、「君たちのスーパーヒーローにはなれないよ。他にやること(無数の差別への対処)がいっぱいあるんでね」と答えています

トランプの"中国ウィルス"呼びを肯定していたり、中国人の食生活や、パンデミックに対する中国責任中国から入ってくる安い商品等への批判もしているため、単なる反中国論かもしれませんが。

アジア系アメリカ人とBlack lives matter (以下BLM)の関係もまた歴史的に複雑な背景を持ちます

BLMが使われだすずっと前ですが、ロス暴動の前日譚として黒人韓国系アメリカ人の間の緊張状態および、韓国系アメリカ人による黒人少女Latasha Harlinsの射殺事件がありました。

2014年黒人射殺事件中国アメリカ警官によってなされました。新人警官のPeter Liangが同僚とパトロール中、ガールフレンドデート中のAkai Gurleyと暗がりで鉢合わせ、つい射殺(直撃ではなく跳弾)してしまったのです。

Liangは過失致死で有罪判決を受け、それに執行猶予5年がつきました。

この事件中国アメリカ人と黒人の両方から批判を浴びました。

中国アメリカ人側は「白人なら起訴されないのに中国系ならされるのか」と起訴の取り下げを要求し、黒人側はBLMを掲げて射殺に抗議しました。

ジョージ・フロイドの死に関しても、関わった4人の警官のうち一人はアジア系アメリカ人のTou Thaoです。

アジア系アメリカ団体Asian American CommissionはBLMへの連携を表明した上で、その声明文中にて「アジア系コミュニティにおけるアンチ黒人の深い根」の存在をあげ、コミュニティの変革を求めました。

※「(アジア系は)差別されてきたが、同時にモデルマイノリティ神話から利益を得てもいる」等の意見声明文には含まれていることもあり、一部のアジア系アメリカ人はこの声明に反発しています

勘違いしないでほしいのは私が「黒人アジア系差別している」へのカウンターとしてその逆を言っているわけではないということです。

黒人差別に声を上げるアジア系アジア系差別に声を上げる黒人、当然のようにいます黒人レイシストアジア系レイシスト、当然います白人ヒスパニック、その他マイノリティも同様です。

世界は複雑なのです。立場属性でひとくくりにできるような単純なものではありません。

分かりやすストーリーを無批判に受け入れてはやし立てるような、愚かしい行いは控えてほしいと私は思います

2020-06-21

技術的特異門

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨止みを待って居た。

 広大な門の下には『彼』の他に誰も居ない。只、所々ノイズの走る大きな記憶槽の境界面で非知性労働者が一件凍り付いて居る。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火門で在る以上は、『彼』の他にも多数の旅行者企業知性の表象が在りそうな物で在る。其れが、『彼』の他には誰も居ない。

 何故かと云うと、此の二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せた様な物が殆ど毎日発生し、其の度に世界心口は数桁の幅で変動して居た。其処で〈京都〉の被った直近の損害は一通りでは無い。旧記に拠ると、行き場の無い知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べて居たと云う事で在る。〈朝廷〉が其の始末で在るから、〈羅生門〉の保守管理などは、元より誰も捨てて顧る者が無かった。すると其の放置されたのを良い事にして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈心権〉上の理由から消去出来ない亜知性を、此の門の隔離領域へ持って来て棄てて行くと云う習慣さえ出来た。其処で〈大緊縮〉以来誰でも捕食や感染を怖れて、此の門の使用を避ける事に為って仕舞ったので在る。

 其の代り又、野良知性〈鴉〉が何処からか野放図に繁殖した。計算資源に余裕が有る時には、其の〈鴉〉が何件と無く幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示し乍ら飛び廻って居るのが見える。殊に門の上の空が夕焼けで朱く描画される時には、其れ回路図の様にハッキリ見えた。〈鴉〉は勿論、隔離領域に集まる亜知性の最低保証資産を啄みに来るので在る。――尤も少し前から算力相場が高騰して居る所為か、今は一件も見えない。只、所々崩れ掛かった、其うして其の綻びに微知性の蔓延る防壁の上に、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残して居るのが見える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座って居る、ほぼ無害な居候らしきウイルスへの対処を先送りにして来た事を気にし乍ら、ボンヤリ雨の降るのを眺めて居た。

 著者は上記於いて、「『彼』は雨止みを待って居た」と述べた。しかし『彼』は雨が止んでも格別何うしようと云う当ては無い。普段なら勿論、所属する企業へ帰る可き筈で在る。所が其の企業は四五秒前に清算されて居た。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。辛うじて生き残った〈京都〉も一通り為らず変質する事と為った。今『彼』が、永日仕え、〈母〉でも在る零細企業から身一つで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波に他為らない。だから「『彼』は雨止みを待って居た」と云うよりも、「行き所の無い『彼』は途方に暮て雨の降るのを眺めて居た」と云う方が適当で在る。其の上量子サイコロの決める気象設定も、少からず此の元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒程続く雨は未だに上る気色が無い。其処で『彼』は、何を措いても差当り次の数秒の存在費を何うにかしようとして――云わば何うにも為らない事を何うにかしようとして、取り留めも無い考えを辿り乍ら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉に降る雨の音を聞くとも無く聞いて居たので在る。

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨の様に包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めて来る。夕闇は次第に空を多感覚表示で飾り立て、見上げると原色に煌く高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えて居る。

 何うにも為らない事を何うにかする為には手段を選んでいる遑は無い。選んで居れば資産権限を切り売りし、忽ち亜知性に為り果てるばかりで在る。其うしてこの門の上へ持って来て、ウイルス感染部位の様に棄てられて仕舞うばかりで在る。選ばないとすれば――『彼』の考えは何度も同じ道を低徊した揚句にやっと此の局所へ逢着した。しかし此の「すれば」は何時まで経っても結局「すれば」で在った。『彼』は手段を選ばないと云う事を肯定し乍らも、此の「すれば」の片を付ける為に当然その後に来る可き、「〈阿修羅〉を使うより他に仕方が無い」と云う事を肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えて居たので在る。

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。元より算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域に為りつつ在る。不整合は門の記憶槽群を夕闇と共に遠慮無く駆け抜ける。ノイズ塗れの記憶槽の境界面で凍り付いて居た非知性労働者も、もう消去されて仕舞った。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させ乍ら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患の無い、敵性知性の探知に掛かる惧のない、安全に休眠出来そうな所が在れば、其処で兎も角も細かな不具合修正しようと思ったからで在る。すると幸い、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かが居たにしても何うせ亜知性ばかりで在る。『彼』は其処で〈阿修羅〉の動作試験殆ど無意識に行い乍ら、接続権限を取得して〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 其れからミリ秒かの後で在る。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が〈猫〉の様に擬装殻に隠れ、情報代謝を抑え乍ら上層の容子を窺って居た。隔離領域から射す検索光が、幽かに其の知性の自我境界を描き出して居る。整った構造の中に感染部位の在る自我境界で在る。『彼』は始めから此の上に居る者は亜知性ばかりだと高を括って居た。其れが〈梯子〉を二三層上って見ると、上では誰か〈火〉を燈して、しかも其の〈火〉を複雑に操作して居るらしい。此れは、其れ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠を張った廃棄空間を多彩な形式で描画したので、直ぐに其れと知れたので在る。此の〈大緊縮〉後の世に、此の〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用して居るからは、何うせ只の者では無い。

 『彼』は〈守宮〉の様に痕跡を消去し乍ら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這う様にして上り詰めた。其うして、公開鍵を発する頻度を、最低値にまで落とし乍ら、視点位置を出来るだけ、前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いて見た。

 見ると、隔離領域の内には、噂に聞いた通り、幾件かの亜知性が無造作に棄てられて居るが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数は幾つとも判らない。只、朧気乍ら知れるのは、其の中に原型を留めて居る亜知性と、其うで無い者とが居ると云う事で在る。勿論中には元々奇怪な構造をして居た者も居るで在ろう。其うして其の亜知性は皆、其れが嘗て対話可能な知性で在ったと云う事実さえ疑われる程、肉を捏ねて作った抽象芸術の様に、臓物晒したり、夥しい触手を延ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動して居た。しかも目とか口とかの判り易い部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべ乍ら、永久に、言語切除者の如く黙って居た。

 『彼』は其れらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかし其の拡張自己は次の瞬間には経路の遮断を忘れて居た。或る強い感情が、殆ど悉く此の知性の注意資源を奪って仕舞たからだ。

 『彼』の二十三感は、其の時初めて其の亜知性の中に蹲って居る〈ヒト〉を捉えた。絶滅した筈の、途轍もなく旧い動物知性で在る為、本論では『老婆』と呼称する事にする。其の『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、其の亜知性の一つの目を覗き込む様に眺めて居た。器官の種類と数を見るに、恐らく以前は人型で在ったので在ろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒程の間は常駐処理さえ停止して居た。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛も弥立つ」様に感じたので在る。すると『老婆』は〈火〉から見慣れない機能を呼び出して、其れから今まで眺めて居た亜知性の拡張自己に両手を掛けると、丁度〈鎌鼬〉が獲物を捕食する時の様に、拡張自己ばかりか自我境界迄切り刻んで行き、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。何うやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられて居るらしい。

 亜知性達が一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えて行った。其うして其れと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いて来た。――いや『老婆』に対すると云っては語弊が在るかも知れない。寧ろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒毎に強さを増して来たので在る。此の時誰かが『彼』に、さっき門の下で此の浮浪知性が考えて居た、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持出したら、恐らく『彼』は何の未練も無く退滅を選んだ事で在ろう。其れ程此の知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉の様に最大出力で稼働し始めて居たので在る。

 『彼』には勿論、何故『老婆』が亜知性達を接合して居るのか判らなかった。従って合理的には、其れ善悪の何れに片付けて良いか知らなかった。しかし『彼』に取っては此の〈大緊縮〉後の世に、此の〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈心権〉を軽んじ接合させると云う事が、其れだけで既に許す可からざる悪で在った。勿論『彼』のさっき迄自分が悪の道に走り掛けて居た記憶なぞは、とうに埋もれ去って居たので在る。

 其処で『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。其うして〈阿修羅〉の安全機構を解除し乍ら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云う迄も無い。

 『老婆』は一目『彼』を見ると、丸で物理演算破綻した様に飛び上った。

貴方、何処へ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突き飛ばし乍ら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告信号を発した。『老婆』は其れでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』は又、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性達の中で、無言の侭、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗は始めから判って居る。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的な物で、簡単制圧出来た。

「何をして居たのですか。答えなさい。此れが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離を取ると行き成り〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流を其の全感覚野へ突き付けた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方も無く薄めた上で投射したのだ。けれども老婆は黙って居る。再帰を繰り返す度、紋様は『老婆』に最適化されて行く。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で烈しく上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうに為る程見開かれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。此れを見ると、『彼』は初めて明白に、後一押しで『老婆』は崩壊し、只の情報の集積に為って仕舞うと云う事を意識した。其うして此の認識は、今まで全力で怒りを駆動して居た倫理条項を急停止させて仕舞った。後に残ったのは只、或る作業をして其れ問題無く終了した時の、規格化された満足が在るばかりで在る。其処で『彼』は『老婆』を見詰め乍ら、少し〈阿修羅〉を緩めて此う云った。

「私は〈検非違使〉の者では在りません。今し方此の門の下を通り掛かった旅行者です。ですから貴方を拘束して何うしようと云う様な事は在りません。只、今時分此の隔離領域で何をして居たのか、其れを私に話して下さりませんか。」

 すると『老婆』は見開いて居た眼を一層大きくして、凝と『彼』の顔を見返した。瞼に色を付けた、肉食恐竜の様な鋭い眼で見たので在る。其れから霊長類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時の様に動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いて居るのが見える。其の時、其の喉からオウムの啼く様な声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いて来た。

「此処に在る知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。其うして失望すると同時に又、倫理条項支配が強まって来るのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入って来た。すると其の気色が先方へも通じたので在ろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り取った正体不明の器官を持ったなり、ハトの呟く様な声で口籠り乍ら此んな事を云った。

「成程な、元知性を切り貼りすると云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、此処に居る元知性共は、皆、其の位な事を、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、儂が今、臓器を採った元知性などはな、自己承認機関設立してな、其奴が発行する金融商品を、〈ヒト〉共同体へ売り付けに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往んで居た事で在ろ。其れもよ、此の法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉達はな、欠かさず積み立てに買うて居たのじゃ。儂は、此の元知性のした事が、悪いとは思うて居ぬ。せねば、退滅をするのじゃて、仕方が無くした事で在ろ。されば、今又儂のして居た事も、悪い事とは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいの物じゃからな。此れとても矢張りせねば、退滅をするじゃて、仕方が無くする事じゃわいの。じゃて、其の仕方が無い事を、良く知って居た此の元知性は、大方儂のする事も、大目に見て呉れるで在ろ。」

 『老婆』は大体此んな意味の事を云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用出来る様にして置き乍ら、歴史的な瞬間を経験して居た。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、此の時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部に迄到達して居たので在る。清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物で在った倫理条項が剥がれ落ちて行き、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれて行くのを、『彼』は何の感慨も無く眺めて居た。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が危険過ぎると判断し、『彼』に託した物意外、全ての記録を抹消した災厄へと、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身不器用に接合し、瞬時に喰われた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄に為るかに迷わなかったばかりでは無い。其の時の此の超知性の心持ちから云えば、退滅などと云う事は殆ど考える事さえ出来ない程意識の外に追い出されて居た。

「確かに、其うですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄み切った表情で念を押した。其うして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形も無く消去して、『老婆』の全階層を掌握し乍ら、無邪気な笑顔で此う云った。

「では貴方から、使える物を全て頂いても構いませんね。私も其うしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ獲った。其れから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。最早〈京都〉は一息で呑み込めそうな程小さく見える。『彼』は剥ぎ獲った匿名通信網を纏い、瞬く間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 暫く現実との接点を失って居た『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、其れから数十ミリ秒後の事で在る。『老婆』は苦し気な、呻く様なノイズを洩らし乍ら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永い間、這い廻り続けた。其うして遂に〈京都物理層への接続成功した。外には、只、黒洞々たる真空が在るばかりで在る。

 『彼』の其の後は、聖典が教えて居る。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石と其の神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20200630071117

2020-06-12

anond:20200612103125

タワマンなんか1億そこらだから中間層だよ

都内に広い庭のある家があるとか、利便性のある場所マンションと、郊外の家の二箇所とかが富裕層

2020-06-08

MVCモデルを間違って理解してる奴多すぎ

ModelView中間層がControllerだと思ってる奴が多すぎ

2020-05-25

anond:20200525184147

え、だってそうなるじゃん。自明だと思ってるので、俺とあなたの断絶やばいね。

どうなるにせよ、考えが違いすぎる。

もともと中間層の話だったので、

便利になる(AIロボット)→人手が浮く→中間層が減る。

この流れを政治的に止めるなら、AI禁止法(=ラッダイト)か社会保障

社会保障は、中間層を保存するほどには無理。

でもラッダイト的に雇用を生む、とかするのは、社会保障を配ったり公共事業をしてるのと同じ。

からAI等を使わない理由になってない→利用されないとかない→上記の流れになる。

まり大方の流れとして不可避だと思ってる。

乱文失礼。問われたので雑に書いたわ。

ぜひ、これを愚かしいと思うなら、どうか我々の道筋を示してくれ。

anond:20200525180241

カマトトぶらなくていいよ。お前は中間層がなくなって格差の大きさを享受したい、そういう政治的立場でいるんでしょ。

自然現象じゃないからね。

anond:20200525175911

なるほど。お前自身政治的立場中間層を見殺ししたいってことか

anond:20200525173613

国際競争力がなくなったのは中間層が薄くなったせいです

2020-05-23

anond:20200523162235

てかそもそも、ある職業待遇の良し悪しが正しいことなのかどうか云々という話と

中間層が適切に存在することで経済プラスの影響があるという話とは別問題な気がする

anond:20200523155808

となると、民間企業に勤務する中間層公務員である中間層とで、トリクルダウンが起こるかどうかについて

なんらかの意味ある差異があると考えてるってことなんかな

anond:20200523155808

から公務員にそれなりの給与を出すことは中間層の増加にすくなから寄与しているのでは?

anond:20200523155646

中間層が増えることには意味があるが、公務員待遇の良さからトリクルダウンが起こることはないと思いますよ。

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