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2018-12-01

[]くるみ割り人形秘密王国(つづき)

anond:20181201181251

の続き。

変態による変態のための変態映画(後編)

てなわけでー。テーマ性とか物語性とか、そういういつも以上に堅い話はノルマクリアしたので、こっからは書きたいこと書きますよー。

ぶっちゃけて言えば、前述した脚本とかね、監督脚本家に丸投げしてたんじゃねーかと思います。正直言って観客である自分はある種のアリバイ作りを感じました。「批評家に突っ込まれるような部分はちゃんと作っておきましたよ、これで文句ないでしょ」みたいな。

自分も前編で喪失回復とか継承とかそれっぽい感想書いたんでノルマクリアー。そういう意味共感しますよっと。

じゃあだとして、この作品監督は何をしたかったのよ? なにがドライブエンジンなのよ? といえば、それは変態フェチ)っすわ。

もう圧倒的な、服飾と、小道具と、美術に対するフェチ

際限のないクオリティ要求と、完全性に対する病的なこだわり。

フェティッシュ意味で、変態による変態映画

本年いろんな映画がありました。素晴らしい傑作映画、佳作映画、名作、快作、問題作。そしてうんこ漏らすほどの駄作。でも年末になってこれほど「やばい映画が来るとは思わなかった。

薄々そういう部分あるかな? と思っていったわけですが、度肝抜かれますよまじで。そういう趣味のない人には全く刺さらないと思うけど。興味ある人にとっては、鼻血ブーです。

そもそも舞台背景(現実世界側)はヴィクトリア朝ロンドンなわけです。おそらく爵位持ちのストームボール家がタウンハウスでのクリスマスの飾り付け準備ーからのー、名付け親ドロッセルマイヤー(眼帯をした黒人イケメンすぎるおじさま)邸宅に移動。

バラからブルーグレイに沈みゆちょっと煙っぽいロンドンの夕暮れを移動する馬車。街を行き交うあらゆる階層の人々! 

ドロッセルマイヤー家では係累おおよそ数百人を招いたクリスマスの催しが今まさに開かれようとしていますヴィクトリア朝舞踏会です!

スターウォーズクローン兵を見てがっかりした人いませんか? 自分がっかりしました。そりゃね、数万人が現れての合戦シーンは迫力あるって言われればそうかもしれないですけれど、でもCGでそれやるって、コピペじゃないですか。ウルトロンときもそうですけれど、大軍勢、大群衆は3Dモデル使い回して同じ姿の軍勢がうわーって押し寄せるわけでしょ。すごいけど、要するにそれってのっぺりした画面でもある。

でもこの舞踏会コピペがないんですよ。全員色とりどりの、贅を凝らしたドレスやらタキシードやらなわけです。どんだけスタイリスト動員して、服飾に予算投入してんだよ、鼻血出すぞこら。

主人公クララがね、おしゃれが苦手だっていうこの娘が、おねいちゃん(素が出てきた)に髪の毛とかしてもらって、すみれ色のオーガンジードレスで現れるわけですよ。オーガンジー。髪飾りは多分朱子織り。

分かる人には「オーガンジーの透け感のあるシュークリーム袖」という説明だけで、その可憐さが伝わることでしょう。

クリスマスパーティープレゼント交換会で館の奥深くに迷い込んでいくクララがたどるその通路ろうそくキャンドルゆらゆらと照らされる邸宅の暗がりの美しさ、赤い壁紙には黒いフクロウテキスタイルがやがて黒いネズミのそれに変わっていく。

現実世界物語内人であるフクロウドロッセルマイヤーおじさまのペットから幻想世界物語内人であるネズミねずみマウスリンクス)へと引き継がれていくその暗示を、美術レベルでやってのけるその凄まじさ。

暗い木の洞を抜けて館の暗がりから抜け出たその先は、幻想世界の「クリスマスの森」。雪で白くデコレートされた、しかし緑が目に染みる清冽な森のなかを、泥棒ネズミを追いかけるクララすみれ色のドレスネズミダイブしてぱっと舞い散るザラメのような雪の結晶幻想的な美しさ。

そこで出会う「くるみ割り人形衛兵」の大尉

めっちゃイケメン黒人青年。赤い軍服に金のモール飾り。腰にはサーベル騎兵兜。すべてが完全にフェティッシュ。完敗。映画鑑賞中の感情をあえて言語化すると「ぎょぇわぁ!?」って感じです。

この映画の服飾はジェニー・ビーバンっていうおばちゃんがやってるのだけど、明らかに変態。っていうかおばちゃんマッドマックス 怒りのデス・ロード』でモヒカン衣装を量産してたじゃん? そんな二面性を持っていたのか。流石に度肝を抜かれたわ。おばちゃん最高や。

もしくは美術ガイ・ヘンドリックスディアス犯人なのか? 『アレクサンドリア』もかなりキてたもんな。

幻想世界にいっちゃってからは、その病的な美術追求がとどまるところをしらない。捻くれて枯れ果てた真っ暗な「遊びの国」の森には、鮮血のように赤い毒キノコが咲き乱れているとか、廃墟化した遊園地回転木馬グランギニョール道化ハーレクインの禍々しい美しさ。

巨大な城! 瀑布に差し出される水車と歯車! 真鍮の道管の迷路地下通路に、濡れてベッタリとした湿気。輝かしい水晶天井に照らされる螺旋階段

回想シーンで母に慰められる少女クララが着ている生成りエプロンドレスの白い生地には、藍色スズラン刺繍が散らされていて、これってもう完全にカネコイサオが『ワンダフルワールド』で夢見た世界なわけですよ。っていうか、全体的にカネコイサオでしょ。

10年代最後半にはいっていまさらそんな角度から奇襲受けるとは思わないじゃないですか? いくらヴィクトリア朝だとはいって、『ワンダフルワールド』のフェチズムが立ち現れるとは、キン肉マンフェニックスのあふれる知性でも予測出来ないわけですよ。

色彩設計がほんとうにほんとうに美しい。ローズガーデンのヴァイオレットベース茶色ラインとか、オリーブグリーンに熟れたオレンジ差し色とか。ため息が出るとかじゃなくて、鼻血が出るタイプの美しさ。

少女趣味オーバードーズフェチになってしまった病的な完全主義美術背景の惑乱

もうね、福井晴敏宇宙世紀が殺されるとか言ってる場合じゃないです。ディズニーカネコイサオが殺される。なお、もらい弾で少女革命幾原邦彦死ぬ

なぜなら遊びの国へ金の鍵を取り戻すため軍を率いて旅立つ王女クララがまとうのは、黒の軍服(金モール)に赤のロングスカートから。このロングスカート、品が悪くなりそうなところなのに布の質感と裾の縫い取り刺繍だけで男装めいた凛々しさをだしてるのだ。やばい。やばみ。

そのロングスカートから革のブーツでキックするクララ(なお、このキックが主兵装)。

この映画興行的には失敗だと本国では判断されているのですが、当たり前ですよ。だって制作費100億超えですもん。『ボヘミアン・ラプソディ』の二倍以上でしょう。見た感じ、そのほとんどを美術と背景に突っ込んでいるようにみえる。出演者の演技も悪くないけれど、目立った名前キーラ・ナイトレイくらいで他はあまり大きなギャラは発生していないのじゃないかな。

(このキーラ・ナイトレイ演じるシュガープラム金平糖の精)は、かなり演技が良かった。ちょっと頭の弱いアーパーふわふわした妖精キャラキーラ・ナイトレイがやっているのだけど、キーラ・ナイトレイだと気づかなかったですよ。この味は往年に美人だった頃のシンディ・ローパーが醸し出していたあれじゃなかろうか?)

とにかく、画面のどこを見ても、美術的な意味で隙がない。コピペで穴を埋めておけとか、それっぽい小道具をおいてごまかしておけとか、撮影時に陰影をつかってしょぼいのを隠せとか、そういう気配がひとつもない。

監督もしくは美術の美意識が、一部の隙もなく、「この世界観でこのカメラアングルで、この角度を撮ったときには、ここにはこれがないとだめでしょうお前らなんでそれわからねえの!?」と言わんばかりの画面が、延々と、延々と続く。

それはたとえばパーティーシーンでテーブルの上のグラスがこちらのゴブレットは真鍮に銀メッキだけど、あちらのゴブレットは磨いた銅に幻獣鋳造とか、そういうレベル気合が入ってるにも関わらずそのゴブレットは2つ合わせても画面の面積の1%以下で5秒も写ってないとか、病気しか言いようがない。

変態が怖い意味やばい映画なのだった。冒頭に言った+50点はまさにこの変態性に対する評価なのです。もうちょっと金が出したいのもこの部分であり、実を言えばこの鼻血は、パンフを購入してもDVDを購入しても払拭できる気がしません(画面小さくなると美術の細部がわかりづらくなるので)。究極的にはエルミタージュ美術館にでもいかないと、この興奮(というか発作)は解消されないとおもいます

そんなあたりが『くるみ割り人形秘密王国』の感想でした。この映画感想後編がわかった方には強烈におすすめです。それ以外の人にはそこそこ映画だったと思います

追記

この映画のもうひとつの特徴である「量産化ピエール瀧軍団vsドルイド文明の巨大人兵器」という側面には触れませんでした。この部分に対する評価は他の方に譲ります

2017-11-12

幻想芸術集団Les Miroirs公演『アルラウネの滴り -改訂版-』

ダス! イスト! デア! トロプフェン! デス! アルラウネ!

アイネ! クライネ! ナハト! フランケンシュタイン

イッヒ! リーベ! ナツィオナル! ソシアリスティッシェあわわわわわ! この辺で。

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“幻想芸術集団 Les Miroirs(レ・ミロワール)” という豪快な源氏名を名乗っているが、つまりは都内の小劇団だ。

んーむ、どういうことなんだろ、また芝居を観に来てしまった。

これまでの人生で演劇なんて片手の指にあまるくらいしか行ったことないのに。

ひょんなことから、とある小劇団の芝居に行ったのが先月。

劇場でダバっと大量のフライヤー(チラシ)を渡されるので、眺めているうちに妙に気になって今回はこの劇団の演目『アルラウネの滴り -改訂版-』を観に行ってきた。

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観劇後の印象がなかなか良くて、それで妙に語りたくなったので記録の意味でレビューを残しておくことにする。

当方、舞台観劇はズブの素人なので、マニアから見たら噴飯モノの印象がバンバン飛び出すことと思われるが、そこはヌルく見逃してほしい。

あと、上演も終わっていることだし、ネタバレ上等で書くので、そこは4649!

それでは、行ってみよー!

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■全体として

先入観が無かったといえばウソになるわけで。

幻想芸術集団という大迎なプレフィックス

おフランス語の劇団名でミロワール(鏡たち)というのは、つまりキャスト達のことだろう。

豪奢な近世ヨーロッパ風衣装。

小洒落たサロンで撮った宣材写真

キレイどころの若い女性を中心に固めたキャスト

中央には男装の麗人

「これはきっと、『ベルばら』風にお嬢様たちがキラッキラにやりたいことだけをやりたおした豪華絢爛、欧州絵巻だろうな」と。

それで、「どれ、どれだけ背中とオシリが痒くなるか、いっちょ見てやろう」くらいの気持ちで足を運んだのだが。

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これが。

開始10分で背筋を伸ばして、

脳を総動員して、

つまりは本気でストーリーを追いかけることになった。

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近世ドイツを舞台にしたバリバリに骨太なサスペンススリラーになってる。

そりゃそうだよな。

単なるキラキラ少女漫画ワールドだけで、旗揚げから10年以上も劇団が存続できるワケないもんな。

幻想的な要素は “アルラウネ(マンドラゴラ)の美女を集めた娼館” というキー・ガジェット一点のみ。

あとは細部まできっちりと整合したダークなクライムストーリーで。

(このへん、『スリーピー・ホロウ』(ティム・バートン)に通じるものがあるな。

 あれも超現実はデュラハン首無し騎士)の一点だけで、あとはストレートな推理モノだった)

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そして、今さらながら。

自分がなんで演劇を面白いと感じるか、分かった。

ミニチュアジオラマを見ているのと同じだ。

右から左から、見ても見ても、どこまで見ても情報量が尽きることがない。

これはフレームで切り取られた映画にはない楽しみであって。

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この舞台にしても。

ブリンケン伯爵が実に俗物らしくロゼマリー嬢を相手に大笑しているときに、うしろでフローラ嫌悪感をまる出しにしていたり。

カスパルが客前で気取った口上を並べているときに、後ろでオリヴィアペトラクスクス笑っていたり。

ふとカスパルが来歴をほのめかすときに、バックでアルマアラベスクをキメていたり。

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どこに視線を固定しても、漏れる情報がある。

これが脳にすごい負担がかかる。

決して不快ではない負担が。

これが自分的な芝居の楽しみだと、劇場を出るときに気がついた。

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作劇について、もうちょっと書くと。

衣装がキラッキラなのは舞台が娼家だからであって、ここを誤解していた。

実際の登場人物はというと、全員が第三身分。

(脇役の伯爵、伯爵夫人、王様の3人をのぞく

それも、ドラマにしやすい貧民でもなければブルジョアでもなく、中間層知識人というのがニクい。

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そしてデカダンス

スパイス程度の頽廃なんてもんじゃない。超頽廃。超デカダンス

なにせ純愛がまったく出てこない。

娼館。

仮面夫婦

父を求めて得られなかった少年は長じて若いツバメ(愛人)となる。

例外はアルマカスパル気持ちが通じるところ、それにヘタレ青年が主人公に想いを寄せるところだが、どちらも一方通行に近い。

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さらに設定考証がすげぇ。

神聖ローマ帝国時代のバイエルンの片隅にある架空の歓楽街、というか売春窟を中心に時代と風俗をガチガチに作り込んである。

おそらく、俺の気が付かないところもガチガチだろう。

唯一、気になったのは

「あれ、ドイツ語圏ならネーデルランドじゃなくてニーダーランドじゃね?」

ってところくらいで、これも観客のアタマへの入りやすさを選択した結果だろう。

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うん。正直に言うと、作り込みすぎじゃね? っていうところもあった。

具体的に言うと、ダイアログが文語中心で、若干だけど苦しい。

当方、語彙力にはそこそこ自信があるオッサンだが、それでも、

「じい(侍医)」とか、

「せんていこう(選帝侯)」とか、

会話をトレースして理解するのにアタマを総動員する必要があった。

かと言ってなぁ。

そこを「侍医」→「お付きの医者」とか、「選帝侯」→「偉大なる領主さま」とか言いかえるとテイストがどんどんボヤけるしなぁ。

時代のフレーバーとして、いたしかたなしか。

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ほかにも上に書いた「若いツバメ」とか、娼館ではロウソクがタイムチャージに使われていたりとか。

ともかく文学的で含みのある表現を多用していて、ターゲット年齢が高いか、あるいはマニアックな層か、ともあれコレくらいのレベル普通なのかな?

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あと、要求水準の高い批判をすると。

階級社会不条理に対する怒り” というのを冒頭に打ち出した割には、通底するというほど通底していない。

21世紀の今から見て付け足した感じ。

フレーム全体の仇役としてエーヴェルス先生を立てて、カール殿下の誅殺を5分のエピローグとしてサラっと流したので余計にそんな感じがする。

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もう1つ細かいことを言うと、カスパルとエーヴェルス先生がクライマックスに対峙するまでハチあわせしないのは、苦しくないか?

それを言うのはヤボというものか。

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ま、ともかく。

全体として、チケット代以上に大いに楽しみ、没入し、満足した。

見て損はなかった。

ほかの演目については保証しかねるけど、再演のときには是非とも足を運んでみてください。(繰り返すけど、俺は関係者じゃないよ)

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以下は、キャストと演出について

※普段は「役者は顔じゃない」というのがポリシーなんだけど、ここまでビジュアルにこだわった劇団と演目に対しては、しゃーない、キャストビジュアルについても言及させてもらいます。あしからずぅ。

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■男優3人

劇団と演目を全体として俯瞰すれば。

耽美で退廃的なテイスト

きらびやかな衣装と意匠。

おそらく女性中心の運営で女性中心の企画立案で女性中心のキャスティングをしている集団だと推察するけど。

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自分にウソはつけない。正直に言う。

観劇後の印象は男優三人組が大部分かっさらって行った。

全員が客演。

おそらく、3人が3人とも、キャスティング担当者が選びに選んで一本釣りで連れてきたのだろう、と、思う。

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 エーヴェルス先生の狂気、

 フランツの怯懦と勇気、

 ブリンケン伯爵の俗物さ。

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多分それは、つまりこういうことだろう。

女性陣、主人公2トップをふくめ、大部分のキャラクターは何らかの葛藤や二面性を抱えていて、心理に微妙な綾があるのに対して、男性陣3人は完全にバイプレイヤーとしてストーリーの進行装置以上のキャラクターが割り振られていない。

あとはそれを渾身のパワーで演じれば良いだけで、結果としてものすごい強烈でシンプルな印象をこっちに叩きつけてくることになる。

これが観劇初心者の俺みたいな人種にはビンビン来るのよ。

ある意味三者三様にヨゴレで良い役をもらってるとも言えるわけで。

こればっかりは、しょうがない。

こういう観客もいるということで、ひとつ

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■高山タツヤ(エーヴェルス先生)

いやしかし、悪役ってオイシイよな。

自分的には今回の演目でこの人がNo.1。

最初はシャーロック・ホームズ的な近代合理精神の尖兵として事件に切り込んでいくのかと思いきや。

途中からどんどんマッドサイエンティストの素顔が出てきて、終盤すべての黒幕という正体が明らかになって、最後はムスカ大佐みたいに天誅がくだる。

宣伝スチルでは “生に倦み疲れた貴族” みたいな立ち位置かなーと思っていたら、もっとパワフルだった。

理性的で狂人、策謀家で紳士、もうテンコ盛り。

唯一の難としては、演技とキャラクター作りが設定より若干、若く感じた。

そのせいでカスパルとの対比が弱い。

しかし、それにしても、実験体のときにカスパル13歳、エーヴェルス24歳。

最後に対峙した時点でカスパル31歳、エーヴェルス42歳か。

これまた描写の難しい年齢差を持ってきたな、とは思う。

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■谷英樹(フランツ

普段は剣戟主体のアクション俳優さんらしい。もったいない(と言ったら失礼か)。

ねぇねぇ、性格俳優やりましょーよ。

できますって絶対。実際できてたし。

高い鼻筋、シュッとした輪郭ともあいまってヨーロッパダメダメ青年を完全に演じきっていた。

迷い、失敗し、バカにされ、それでもフローラへの思い一徹。

というか、この劇中、唯一の未熟者役で、これは配役としてよいポジション

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■杉山洋介(ブリンケン伯爵)

たぶん、この人はただの色ボケ爺ぃじゃないよ。

宮廷の権謀術数

複雑な典礼プロトコルの知悉、

家門の切り盛り。

そういったシンドイ大事や雑事を乗り越えて、やっとこさトレッフェン通りで馴染みの嬢を片手に思いっきりハジけているところに腹上死。

涙を禁じえません。

そういう想像が働くところが、杉山氏のキャラクター作りのなせる技かと。

いや、たんなる家門だよりのアーパー伯爵っていう設定かもしれないけどさ。

ともかく、そんな感じがした。

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■武川美聡(オリヴィア)・小川麻里奈(ペトラ

ストーリーも半ばを過ぎたところで、ハタと気がついた。

カスパルフローラが客から評価をもぎとってくるフォワードだとしたら、オリヴィアペトラ役のこの2人が失点を防ぐディフェンダーなのね」

アルラウネだけじゃない、葬儀の席のゴシップ婦人、伯爵家の侍女と、早着替えをしながら、縦横無尽に八面六臂。

よほどの高能力者じゃないと、こうはいかない。

逆に言えば。

ストーリースケールに比してジャスト10人という少数精鋭のセッションで。

もしもこの2人が「私たちモブよ、モブよ、モブなのよ~」と手を抜いたり段取りが悪かったりしたら?

それこそ目も当てられないほど悲惨なことになるのは想像できる。

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この芝居を観た人がいたら聞きたいのだが。

ストーリー展開のつなぎが悪かったところがあったか?

会話のリズムと展開がギクシャクしたところがあったか?

状況の説明が足りないと感じたところがあったか?

少なくとも、俺にとっては無かった。

これ全部、彼女たちの仕事であって。

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こうも言える。

「観客を40人と仮定して、80個の目玉とその批評眼の猛攻を、2時間近くの上演中、ゼロ失点でしのぎきった」と。

しかも、それだけじゃない。

「それじゃ、ここはカスパルを見ていよう」と視線を切ったままにしておくと、いつの間にか “弱気なオリヴィア” と “地味に辛辣なペトラ” がシャドーストライカーとしてヌッっと認知の前景に割り込んでくるから油断がならない。

専属キャストスポットを浴びて歌い踊る後ろで、 “舞台成立請負人” として劇団を渡り歩くって、ックーッ! シビれるっすねぇ(想像のしすぎか)。

特にオリヴィア役の武川さんはホームチーム無しのフリーランサー

次にどこで会えるかもわからないという、この西部劇カウボーイ感。

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■マリコ(伯爵夫人クロリス)

政略結婚で異国に嫁ぎ、政治のあおりで幽閉状態。

夫に先立たれ、あとは家門を守る化石となりつつある中、若いツバメとともにふと訪れた春。

でも心の底では彼が自分を利用しているだけと気がついていて、寂しさがつのる人生の晩秋。

っていうメロドラマ的挿入話を、たった1人でゴリゴリ成立させてしまった。

オフショットを見たら、周囲に負けず劣らずの美人さんなのに、哀切よろめき婦人にサクッと変身するあたり、地味にスゴいよ、この人。

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■中村ナツ子(ロゼマリー)

加東大介(『用心棒』)といい、中村梅雀(『八代将軍吉宗』)といい、馬鹿キャラってオイシイよな。

と、思いつつ、可愛い子チャンで馬鹿キャラってのは失敗例が山ほどあるワケで。

美人馬鹿キャラ、厳密に言うと “短慮と衝動、それに浅知恵で状況を悪化させるキャラ” っていうのは、全世界のホラーパニック映画ファンが怒りまくってることからも分かるとおり劇薬であって、書くのも演るのも本当に難しくて大変で。

フィクションで最近の成功例だと、『デスノート』の弥海砂とか。自分の中では『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のネルシルタとか)

その中でも彼女ロゼマリーの配役と演技は大成功と言っていい。

シナリオ、人物造形、演技の巧みさ、3つが合体して、ストーリーを停滞どころかグイグイ展開させる存在として実に効いている。

アルラウネたちが、それぞれどこか華美な中にもダークさを感じさせる装いの中、ひとり明るい髪色でキャるるンッとしたバービー人形のような出で立ちも良い。

彼女を舞台で見るのは実はこれが初めてではなくて、かなりの美形なことは知っていたけど、作りようによっては、なんというか、 “こういう美人” にもなるのか、と今さら驚く。

(彼女の第一印象については、

https://anond.hatelabo.jp/20170925212923

 の中村ナツ子の項を参照のこと)

というあたりで。

最後に。

あー、業務連絡、業務連絡。中村さん、編集者やってみる気はありませんか? 原稿ライティングができてAdobe製品が使える最強のマルチ編集者になれますよ。その気になったら、いつでも当方に声をかけてください。

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■麻生ウラ(アルマ

うー、うーうーうー。モゴモゴ、わかった、言う。

えー、強烈な声優声なのは、演出上の要請か、それともそれ以外の発声メソッドを持っていないのか。前者だと信じたい。

さて。

最古参のアルラウネ、そしてカスパルの右腕として気持ちを交わし、動き、嘆き、そして踊る。

ちょうどキャプテン・ハーロックにおけるミーメみたいな立ち位置

ただし彼女の場合は愛と忠誠心一方通行気味なのが哀しい。

キレイどころ揃いのキャストの中でもアタマ1つ抜けているビジュアルダンスを買われての登板か。

(「ビジュアル充実で演技とダンスが良いなら文句ねーだろ」という方は、この項の2行目を参照のこと)

休眠状態の彼女のポーズを見て、開場のときに舞台においてあったオブジェの意味がやっとわかった。

それにしても。

アイライン抜きでもアニメキャラ級の大きなお眼々。

とんでもなく整ったマスク

スレンダーで柔軟な身体は恐ろしく妖艶に動く。

世を忍ぶ仮の姿バンドヴォーカル兼ヨガ・インストラクターとのこと。

ドュフフフフ、オジサンに勤務先教えてくれないかなぁ。

(この6行、後でカット)

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■乃々雅ゆう(フローラ

アイライナー(と、おそらくカラコン)を差し引いても深い情熱的な眼、意志の強そうな頬からおとがいライン

なんというか、豪華欧州絵巻を演るために生まれてきたような。

実際、ブルボン王朝の末席にいて、ベラスケスが肖像を描いてそうだ。

(なぜブルボン王朝(スペイン)かというと、黒髪だから)

その意味では、この劇団の申し子みたいな雰囲気。

立ち上げからのメンバーかと思った。

そのくらいピッタリの所属先を見つけたと言えるんじゃなかろうか。

宣材写真を見たときはもっと毒のある雰囲気で、「ふむ、このヒトが超々々毒婦をやったら面白そうだ」と思って劇場に行ったんだけど。

なんというか、キャラクターもご本人も想像より瑞々しい感じの人だった。

“運命と戦うヒロイン” という、もう本人の雰囲気そのままの役回りを手堅く好演。

娼館の女主人のときはもっと毒々しくても良かった気がする。

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■朝霞ルイ(カスパル

どんなに声のトーンを落としても客席まで声が届いていたのは彼女だけだった。

ベテランの風格。

打ち棄てられた実験体児がどこでどうやって成長すれば、こんな艶やかでピカレスクトリックスターに育つのか、そこを見てみたかった気もするが、そこを書いたらタダでさえ2時間ちかくある上演時間がさらに伸びるので、いたしかたなし。

この俳優さん、眉頭にいい感じに険が出ていて、男装の麗人からリアル美丈夫への過渡期にある感じがする。

男役としては、これからが一番いい時期なんじゃなかろうか。

ダークヒーローカスパルを好演。

カスパルがどんな人物かというと。

ん。

待てよ……整理すると!

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1)娼館の影のNo.1として女主人をウラからあやつり、朗々と艶やかな口上を述べるトリックスターで、

2)火災その他のカタストロフから巧みにサバイバルし、言葉巧みに未亡人の情夫におさまる冷徹ピカレスクで、

3)非人道的な実験の結果として対アルラウネ耐性を有する厨二病キャラで、

4)それでいて不幸な幼少期から、どこかはりつめた脆さを感じさせ、

 (それは例えて言うならば、ラインハルト・V・ローエングラム的な)

5)そして、こころ疲れた時には情を交わす女アルマが影に寄り添い。

.

なんてこったい! 男装女子の演りたいこと、全部入りじゃねーか!

どうなってるんだ朝霞さん! アナタの配役が一番オイシイよ!

旗揚げメンバー特権か!?

観劇前はフローラカスパルが互いのカウンターパートをつとめるセッティングかと思ったら、終わってみれば伯爵から先生からアルラウネ達からフローラから、もうもう全員が彼との関係性を軸に話が展開するという、まさにザ・主人公・オブ・ザ・主人公

しかし考えてみれば、そのぶん舞台上でも舞台裏でも負荷は並大抵では無かったはずで、本当にご苦労さまでした。

良かったっす。

.

■a-m.Lully

あの役がオイシイ、この役がオイシイ、と書いていて気が付いたが、

全者全様にオイシイ役ばかり。

調べたら当然のごとく、当て書き脚本だった。

この辺が座付き作家、というか作家が率いる劇団の最っ高のアドバンテージだよなぁ。

と、同時に。

「このストーリー、映像化してもイケるんじゃね?

 というか、ヨーロッパあたりに売り込んでもいいんじゃね?」

と思ったのだが。

脚本、キャスト、演出のケミストリー化学反応)による名演と脚本単体のポテンシャルの見分けがつくほど、俺は観劇に強いわけではないので、この印象は保留しておく。

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大道具・セット

背景と大道具がすごい。なんてったって “何もない” んだから。

物理的に必要な長椅子が脇においてあるだけ。

これ、大英断だと思う。

.

メインの舞台となるのは近世ヨーロッパの娼館で。

自分がイメージできるのは『ジェヴォーダンの獣』(クリストフ・ガンズ)くらいだけど、あれを雰囲気だけでも匂わせるには1千万円あっても足りない。

その後の場面展開を考えたら、そこはバッサリ切り落として、そのかわり衣装と装飾品にガッツリリソース(金と時間と手間)をかける。

キャストこそが情景の担い手という戦略。これ大正解

少なくとも自分はそう思った。

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で、板の上には何もない代わりに、ステージ背面全体を三分割して並んだ3つのセル(部屋)。

ライティング次第で中のキャストを浮かび上がらせて、複数のストーリーラインを同時に進行できる空間なんだけど、これが実に効いてる。

回想、視点の移動、娼館の部屋それぞれ。もう大活躍。

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白眉はエーヴェルス先生が娼館に潜入するシーン。

ライティングを目まぐるしく切り替えて、それこそ『ミッションインポッシブル』か『オーシャンズ11』かっていう高速カットバックを実現している。

(いや実際、照明さんは胃に穴が空いたんじゃなかろうか?)

実を言うとアタマのスミでは「それをやりたいなら映画でやったら?」と思わないでも無かったけど、映像作品と舞台の良いとこ取りをした意図は買うし、実際、効果的だった。

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と、同時に。

こうも思った。

「ああ、そういうことか。エイゼンシュテイン以降の変革は舞台にも及んで、自分はいま変革後の作品を見てるのね」と。

MTV以降、ライブコンサートに巨大モニターが導入されて各種フレーミングが可能になったように、舞台も律儀に単一フレーム(場の一致)なんて守ってる場合じゃないよね。

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■最後に、気がついたこと、気になったことをまとめて

・会場の音響が悪すぎ!

 卓かアンプが、どこかでバチバチに歪んでる。

 せっかく古典派の交響曲ストイックなまでにかためた選曲が台無し。

 客席横では四六時中、空調がプシュープシュー鳴ってるし。

.

キャパ、狭すぎ!

 ねえねえ、次はもっと大きい小屋でやりましょーよ。

 大丈夫。大丈夫だって

 連日満員でエクストラシート用意するくらいなんだから。

 ぜったい大丈夫だって!(←無責任

.

・ハッキリとした開演ベルが欲しかったところ。

 カスパルがおもむろに登場してアルラウネのオブジェを撤去して暗転ってのは、演出としてどうかと思った

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プログラムの誤植。

 コーヒー愛飲の習慣のところ、 “嫌遠” は “嫌厭” の間違い。 

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・余談だけど、今回の上演『改訂版』の前の上演回をみんな『祈念』と呼んでいる。

 理由を調べようと思ったけど、まーいーか。

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キャスティングの軽重に関係なく、みんな多かれ少なかれセリフが飛んだり、噛んだりしていた。

 最終日の最終回、疲労のピーク。

 ステージハイっていったって、限度があるわね。

 その中でもディフェンダー2人(武川、小川)は、自分が見る限り

 挙動とセリフに一切のミスがなかったことを記録しておく。

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.

……んー、こんな感じか。

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ともかく、まとめとして言うならば。

幻想芸術集団レ・ミロワールの『アルラウネの滴り -改訂版-』良かったっす。

次もタイミングが合えば観に行こうと思いつつ、このテキストを終わる。

2017-08-28

彼女が欲しい彼女が欲しい彼女が(追記しました)

彼女が欲しい。

切実にだ。

恋愛というものを、二次元で疑似的にしか味わったことがない、あの恋愛をしてみたいんだ。

もう30歳にもなっても恋愛したことがない俺は経験多き増田から見ればカスだ。

気持ち悪い30過ぎのカスがどこにぶつけようのない思いをネットに書きつけているんだと冷ややかな目で見るがいい。

そうだよ、心から人を好きになったこともないよ。

そもそ好きになっても、このご時世、男側は何かしらのハラスメントを掛けることにしかならない。

人を好きになるのは何ハラだ?

そして彼女が欲しいと言えば

経験多き増田「行動しろ」という。

本当に簡単に言う。

え何で行動しないの?と平然に。

30過ぎまで彼女ができなかった奴が、すぐにそのための行動ができると思うとか馬鹿か。

そんなんできてたら大学生の頃にできてるわボケ

できないから今の俺があるんだよクソが。

すまない、言葉が汚くなった許してくれ経験多き増田

そう、行動をとるにしろ、どう取ればいいかからないんだ。

能動的に動こうと思っても何をすればいいかからないんだ

試しに婚活パーティ街コンも行ってみたことはあるんだ。

でもあんスペックのぶつけ合いのところで俺の居場所はなかった。

経験多き増田よ、こうやって非モテは詰んでいくんだ。わかるか?

自分世界が狭すぎるせいでもうこれ以上の手が打てないんだ。

そして日々の忙しさに流れて生涯未恋愛者が出来上がっていくのだ

死にたい

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追記です。

数多くの経験多き増田よ、こんな愚痴に多くの助言(一部投石)をしてくれてありがとう

友人に関して、実際に気軽に食いに行ける友人は10はいるが、彼女できていない時点でそんな友達友達じゃないし、

お前は友達として見られていないという理論帰結してしま増田地獄よ。

こんな俺に、友人はいることすら許されていないのか、経験多き増田よ。

女の伝手の有るなしで付き合っているわけではないのだ、すまんな。

煽り気味に彼女が欲しいと書いたが、

確かに彼女に何を求めているかは具体的には書いていなかった。

二次元のような疑似的な恋愛というと、白馬王子様を求めるような脳内アーパー感が増してしまったが、

その先にあるのは、他人に与え、他人から得ることができる、信頼であり、承認である

そして、そういう状態イチャイチャするのマジで幸福感すごいんじゃねというものである

これを期待することも許されないことなのか。

あと、女性特別視しているというとか意見散見されるが、

誰が女をお姫様のようにアイドルのように扱うと言った?

女はヒトだ、人間だ。俺はミソジニーに陥りそうなとき、そう自分に言い続かせてきた。

あくまでも対等であるこそ、その上でお互いに関係が築けていかなければと信じている。

しろ、そんな特別視する奴は我々の中においても例外例外だ。

サークラの姫に惑わされるような奴だ、そんな奴は。死ね

経験多き増田よ、30過ぎのカス(俺個人)が無様にあがいている様子を見て楽しんでくれて何よりだ。

こんな奴がまだ。この全男子草食化まったなしの現代においてもいることを知ってほしかった。

そしてこんなこじらせている奴がいることを世間こじらせ女子認知されることを願う。

え、こんな男子いるならこじらせている同士うんたら。

あわよくば、あわよくば。

あとトラパには一言レスしていないです。みんな仲良く!

2017-07-15

起業成功して幸せになるのかな?

まあ、おまんまに困ることはないぐらいはあるかもしれない。

自分が思うものができて、その方向に社会が変わるぐらいはあるかもしれない。

だけど、確実に孤立する。嫉妬されるし、自分のほうが上だと思いたい奴、こちらを害しても利益を得たい奴に邪魔されるけど、振りきっていかないとならないから。

場合によっては回りの連中もまとめて切らないとならないかもしれない。

こっちは忙しいけど、向こうが暇で、「集団の敵」にしたい裏工作ができるようなら回りにも工作するだろうし。

悪口を言わず敵を作らないのはまあ、やらねばならないけどね。

あと、最近の一件で、他人に厳しい意見とかも絶対言っちゃダメだなと思った。そういうのやりたいなら、その系の資格をとって役所とつながったコンサルになる方が向いてる。

自分アイデアは預けれる人が作れなければ、自分で作っていかないとならないから、段取り取れるまでは彼女とか嫁さん探しもできない。

仮に作ったとしてもアーパーなやつなら足引っ張られるだけだから、いないほうがいいし。

預けれる人に預けれるように育てるのも時間がかかる。ある程度は自分がやらないとならない。他のものを捨てて時間を作らないとならない。

おだててくる奴はいるけど、おだてて籠絡して自分の思い通りにしたいだけのやつと、おだてておけば気分いいだろという世間体でのおだてもだいぶあるから

正直全然真に受けれない。

自分が考えていたものが実現できる。その一点だけだ。

のものを全て捨てて、その一点が叶えられる喜びを得る。ある意味悪魔に魂を売るようなものだねというのはホンマに思う。

出資というのは悪魔に体の一部を売るようなものだ。というのも聞いたことがある。そして、そこに一流の悪魔になってやりますと答えれるぐらいじゃないと。

まり、ある程度の大きさ以上に出来た創業者社長はすべから悪魔みてぇなものだなw

2017-05-31

将棋メシ」ってマンガおもしろかった

女性棋士がいる世界っていうのがよかった

なんだかんだ、女性棋士がいないのは女性が劣ってるせいだ!性別として脳の作りがアーパーなのだ的に言う人もいるからな

2011-03-28

みなさん。今年の夏は、スーツを脱ぎましょう。

地震から2週間経ちました理系の皆さんがその知識を総動員させて原発被害に立ち向かい体育会系自衛隊員の皆さんは被災した地域に赴き、身体ひとつ精神的にも肉体的にも辛く苦しい作業を行っています。そんな中、我々文系一同は、デマに流され、右往左往、一人前の罪悪感だけ抱えてすぐに忘れ「この際仕事さぼれねーかなー」なんてことを考えています。思えば、学生時代からそうでしたね。日々勉学にいそしむ理系トレーニングに勤しむ体育会系しり目に、我々は髪型や服装にうつつを抜かし、レポートを写し、酒を飲み、日々を楽しく、現をぬかしてばかりいましたね。昔からそうなのです。我々文系には、目先のことばかり考え、仕事をサボり、毎日面白おかしく過ごすことしかできないのです

原発、その他火力発電施設の被害の大きさが明らかにありつつある現在ひとつ確定的なのは、「今年の夏、首都圏では日中冷房ほとんど使えなくなる」ということであります。都会の夏に冷房を使えないということは、文字通り致命傷です。私自身、アトピー性皮膚炎を患っているものですから、そのつらさは身に沁みますですが、こんなときこそ我々は、我々文系は、楽をすること、毎日面白おかしく過ごすことを考えるべきなのです

ですから、みなさん。今年の夏は、スーツを脱ぎましょう。代わりにTシャツハーフパンツサンダルはい通勤しましょう。髪の毛はオシャレ坊主しましょう。職場BGMとして、サザンチューブレゲエミュージックを流しましょう。サマータイムブルースを、ホテルカリフォルニアを口ずさみましょう。政府のえらいさんが提唱する、シエスタサマータイムの導入を、積極的に後押ししましょう。夢にまで見た社会人での長い長い昼休みを、このどさくさにまぎれて実現させるために。そうして、長い昼休み、近くの銭湯に立ち寄り、汗を流し、コーヒー牛乳を飲みながら、高校球児を応援しましょう。ある日、海が見たいと思ったら? 鈍行電車に揺られて1時間、近くの海まで行けばいい。かき氷を食べて、足元を波にさらわれて、そうしてまた仕事に戻りましょう。企業の業績が悪くなれば、きっと有給消化を兼ねて、長めの夏休みを提案されることもあるでしょう。そのときは、少し足を延ばして、地方のおいし料理を食べにいきましょう。北海道でも。沖縄でも。もちろん、東北でも。アーパーな、享楽的な願望を、それらしいカタカナ語で無理やりに取り繕って、それを文化的な暮らしだと言い張りましょう。そうやって、今年の夏を、電気を使わず乗り切ろうではないですか。

から我々文系はアホだと言われてきました。その通りですしかし、馬鹿はないことは証明しなければならない。今こそ、我々は一丸となって、猫のピートになるのです。皆が皆が冬の寒さに凍えながら耐え忍ぶ中、お調子者の我々こそが、部屋中の扉をあけては閉め、夏への扉を探すのです。例え滑稽に見えようとも。

「よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。

現実事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、なぜそうなったかという原因があるんだ。

現状を認識して把握した処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。」

(「赤めだか立川談春

2010-04-14

http://anond.hatelabo.jp/20100414011830

そうなんだよね

どうでもいいアーパーにはもてるんだけど

まじめな女には本気に受け取ってもらえないことが多い

抱こうとしたときに、私でいいの?って何度も言うんだよ

かわいそうになった

2010-04-07

http://anond.hatelabo.jp/20100407003116

なにそのスーパーマイナス思考

「俺なんかに抱かれる女はアーパークズに違いない、だからお前はクズだ」

抱かれたことを後悔させてどうするw

まあゴムが必須なのは不特定多数と関係を持つ場合には当然だけど

2009-08-02

父子家庭ダメなの?

私は高1、父子家庭になったのは小6の時

身バレしそうだがもう少し詳しく書くと、小3の時に離婚して小5秋に三つ離れた姉と共に隣町に引っ越して3人で暮らしていたのだが

(主に姉が)新しい環境に馴染めず、私に当り散らし虐め、耐えきれずそれこそもう表ざたにはならないが自殺未遂は何度もした。

結局半年もしないで私は父親のところで暮らすことになった。決定したのは土日によく逃げ帰ってよく父のところへ遊びにいった私なんだが、

今思うと私は母親に姉が私を虐めるのも、私が出ていくのも止めて欲しくてそんなことを言ったのかなと思う

戻ってきてからの生活は酷い生活だと思う。現在進行形だけど。

父はろくでもない人間で、大して強いわけじゃないのにこれが無いと眠れないとかいって毎日飲むアル中、半年に1回は些細なことで大暴れ。健康保険?滞納してるから保険証が出ずインフルエンザで死にかけた。マジで

おまけに家で風呂たてると金がかかる!とかいって1人で銭湯通い。私は家で毎日シャワー。

春夏はいいが冬は雪がバンバン降る地域だから寒くてたまったもんじゃない

ろくに保護者用のプリント持ってきても子供任せ、印鑑だけでもとせがむとキレて怒鳴りつける。先生との面談なんか消費税だとか思いっき関係無い話でずっと親父のターン。

何かボイコット的な意味だか正直具体的な理由は無いが、とにかく全て嫌になって中学は半分行ってない。けど一応高校は出てる。成績はクラスで5本の指に入るほうだから、真面目に出てればもう少しレベルの高いところに行けたのではとよく言われる。

もうこの位になってやっとうまい付き合い方を見つけたが、始めの頃は壮絶だった。

自分でも普通の人としてすごせるようにすごく努力したと思う。拒否っといて何を言うと鼻で笑われそうだけど。

とにかく何もかも1人で頑張って、今望む今出来る理想自分を実現してみせた。今は正に理想。今すごく楽しい世界で一番楽しい気がする。

辛いときは母に助けを求めるのだけど、やっぱりやんわりと頑張って!高校に入ったら一緒に暮らそう!と行ってくれるが具体的には何もしてくれない。というか、頼めることが何もないというのが事実だけど。

顔を合わせるのは精々お盆秋田帰省する時くらい。

肝心の今、高校に入ったら、なのだが。三つ上なので丁度姉の手が空くと思いきや、

なんと姉は境界性人格障害?とやらで通院してるらしい。しかも精神安定剤飲みまくって春に救急車運ばれたとか。通信制高校ダブったらしい。

絶句した。姉は何一つ進歩していないのか。私はこんなに頑張ってるのに、姉はのうのうと母と暮らしてこれなのか。

そう思うと母と暮らすべき時間を姉に取られたのかと思ってしまった。実際違うとはわかっている。

あと自分も何か精神疾患になっていないかと急に怖くなって保健室先生に相談したら、あなたのお家は機能不全家庭ってレベルじゃないやばさだけどあなた自身は大丈夫。強い子ね、といわれた。なんか逆にこの状況で発病してないとか馬鹿じゃねーのwwwって言われた気がしないでもないけどw

私が無理を押しとおせば引っ越すことはできるのだろうけど、折角入った高校、そこで知り合った友達、今までの友達、住み慣れた土地、そしてどうしようもない父。

今の自分を作ってくれた半面教師たちをまるっと捨てて母のところに行くのには正直躊躇してる。

親父は多分長くない。土建関係だから割と危険職業だし、去年は親父の同僚が職場事故にあって、腰の骨がボロボロになった

母も多分長くない。3月に仕事が忙しくて倒れたらしい。すぐに連絡をくれなかったのがちょっと寂しかった。私は家族カウントされてないのかな。

今ここで母のところに引っ越したら、親父はすぐにくたばりそうな気がしてならない。可愛くないウサギだなあ…

それに正直新しい土地で慣れることが出来ない気がする。虐められでもしたらきっと私は今度こそ立ち直れない。

なるべくここにいて、今やってるバイトお金貯めて貯金して大学に進学したいと考えている。でもお金足りないから多分無理。

…という一連の流れをかいつまんで大人に離すと大人だねぇすごいねぇと誉めてくれる。いや、誉めて欲しくてしてるんじゃないんだが…。

でもたまに友達の母親バイト先で仲のよさそうな子供連れを見てると、

卑屈な考え方だけど「なんでこいつには両親がいて私にはいないんだ?普通になるためにこれだけ努力してる私なんなの馬鹿なの死ぬの?」

ってすごい空しくなる。自分が悪いわけじゃないんだと一応事実だし認めることはできる。でも納得はできない。

一番の理想は母と暮らしつつ今の高校に通うことだが、県外だし母はもう親父の傍には死んでも嫌だと行ってるから無理である

私が引っ越すのは生活水準は超あがるだろうが上の理由からあまりしたくはない。それにまた姉に虐められるのではないか、上手く行かなかったら今度こそ父のところには戻れない、というのもある。わがままなのはわかってる。でも普通の子はそれを普通にしているのがこれまた理解に苦しむ。彼らは私と何が違うんだろう?

自分は何をしたいのかどうするべきが私にとってベストなのかわからない。制服タバコ吸ってるアーパーゆとりには両親も暖かい家もあるのに私には何故母がいないのかもわからない。

もちろん両親いない親なんてごまんといることは知っている。実際に見たこともある。しかし彼ら彼女らはまだ子供でいられたからまだ幸せなのかなと思う。そもそも幸せ幸せを比べるなんてのはケースバイケースだから無理なんだろうけど。

一応文章反芻はしてるんだけど、ボロボロ泣いてるし匿名ダイアリー書くの初めてだから何書いてるかわからないです

俺はもっと不幸だった!とかの不幸自慢じゃなくて具体的にどうするべきか意見もらえるとありがたいです

2009-01-23

差別用語

なんかね、嫌なんだよねー

何が嫌なのかちょっと考えてみたんだけどさ

まず誰かが「jap」って言ったとき

jap」って言った人にとってもしかして全然差別的な意味を内包してないかもしれない

また「jap」って言われた人にとってものすごく差別的な意味を内包しているかもしれない。

言葉というのは、便利だけど、すごく不完全なもので、意味内容、つまり、人が人に伝えようとすることを

正確に伝えることは出来ない。

おおまかな合意はあるけどね。だいたいこんな感じっていう。

でさー、差別用語にも色々あるんだろうけどさ、俺が差別「用語」だなって思うのは

穢多(えた)非人(ひにん)とか。

「穢れ多い」とか「人に非ず」とか漢字みりゃ一発で「あ、差別ですねー」てわかるよね。

でもさ歴史差別的に使われることの多かったものはさ、使う人が差別的意志をもってたから差別的な意味をもってたのであってー

差別的な意志を比較的もってないと思われる現代人が同じ言葉を使っても??、同じ意味はもたないんじゃないかなー?

そう。「言葉意味は常にかわる」のです。

差別的な意志を持っていれば!「知的障害」だろうと「きちがい」だろうと変わらないのに!

言葉を変えれば差別的な意味がなくなると思ってるアーパー感性が気にくわないんだよねー。

まあ確かに名称っていうのが重要っていうことは認める。「暴走族」を「珍走団」にしようぜってのはそんな感じだ。

あとあとやたらと「差別用語だからダメーッ」と脊髄反射するやつ!あいつらが嫌い。思考停止しちゃってるところがまた。

なんか米帝は悪!みたい。差別は悪!はは。

ばーかばーか。僕は差別主義者です。この国には思想の自由があるんだぜ!あーほ。

差別用語から話しがズレすぎてる。まあいいや。

2008-11-05

前略プロフィール

前略ってなにさ!

時候の挨拶を略すことじゃないの

つまりプロフィールを読むことによって、その人の自己紹介を略して付き合えるってことかな・・・

ってそれがプロフィールの役目だろうが!自己紹介そのものだろうが!

前略ってつける必要はないよねー。

あと「リアル

スラダンの人の漫画?って思ったら、自分の内面とか心情をこっそり言うところらしい

まぁそれはいいんだが、みんなの前でいつもはアーパーだけど、一人で影ではこんな(シリアスなこと)考えてます

なんてちょっとナルシーすぎない?影じゃない。全然影じゃないよ。自己顕示欲の塊じゃないですか。

みんなの前にさらけだす一人の時の自分wなんという矛盾

そんなに承認されたいの?孤独な自分っていうポーズを公開してどうするの?

それはその時点で自分の、自分による、自分のための独白が、

独白を装った自己アピールに変わっちゃう。陳腐化しちゃう。

そんなに承認されたいの?そんなに一人じゃダメなの?

まあね、書いてることなんて「授業ウゼー」ぐらいだけどね。

携帯は18才未満禁止にするべきだったと思います

2008-03-28

http://anond.hatelabo.jp/20080328140420

言いたいことは分かるけど、ちょっと極端過ぎない?

恋愛至上主義下では、アーパーだろうがつがいの相手を見付けられる方がえらいっちゅー話なんだから、肉体的魅力でつがいの相手ゲットできるのは勝ち組なのは間違いないと思うんだが。

あと、増田が言ってることはおかしい2極論だよね。

仕事ができるか、性的分野が優れるかとか、どっちかしか得られない資質じゃないし。

 
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