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はてなキーワード: ピカレスクとは

2024-02-11

ピカレスクピカタ自分の中で凄く近い場所ファイルが置いてあるのだが、とん平焼きだと仮想ドライブからして違う所にファイルがある気がするのは何故だろうか🤔

https://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2024/02/11/080000

2023-12-03

暇空叩きに思う事

募金募ってるだけの事をカルトだの好き勝手言って叩く事が続いてるけども、相手は何言っても許されてきた与党政治家じゃなくて、そこらの誰とも変わらない一般人であることを忘れてる人ら多過ぎない?

そこにルサンチマン的な大義名分道理はないし、むしろ暇空側とそれに相対する側、どっちに政治家メディアと言った権力が付いてるかは明らかだよな。

初手議員会館で会見とか、揉め事和解私的メディア動かして晒しあげとか普通あり得ないしな。

その捻れを無視して自分達こそ『弱者』と主張する事で自身の『正義』を保ってるんだろうけども、何をどうしたところでどう見ても弱者権力コネなど一切持たないただの一般人である暇空茜個人なのよ。

左翼リベラルフェミと言った強者批判する事で支持を得てきたはずの連中が、その事実に向き合わず、一斉にそんな個人を袋叩きにし、そして暇空茜がそれで折れない個人であった事で、ピカレスクロマンの構図が成り立ってしまったと思う。

まあそれでも彼らは自身の『正義』を捨ててしまったら死んでしまうから謝れないし、突き進むんだろうね。

から、この決定的な決裂はもうこの先もずっと続いていくんだろう。

暇空茜自身はそこまで英雄的な人物でもないのだけど、弱者の味方と正義面してきた面々が自身の墓穴によって面を破る事態に落とし込んで行ったのは何とも寓話的だね。

2023-08-10

プリキュアウォッチメンやるのもそろそろありじゃね?

違法プリキュア話題になっているけど、むしろ公式違法テーマにしたプリキュアやるってのはどうなん?

戦隊ヒーロー泥棒海賊テーマのがあるじゃん

ピカレスクロマンテーマにしたプリキュアもそろそろありなのでは?

悪と言われているけど実際には義賊神風怪盗ジャンヌみたいなコンセプトで攻めればオッケーでしょ。

警察組織の奥に入り込み終わった敵から妖精たちの宝を取り返すみたいな感じで行こう。

コンセプトとしては「何が正しいことなのかは自分で考える」とかにしておけば教育的でアリなんじゃないだろうか。

流行を煽るインフルエンサー的なのを否定していけば親御さんからは人気が出るでしょ。

敵のボスひろゆきっぽいのも入れておけばネット大きなお友達にも大盛況になる。

善悪とはなにかを女児に考えさせる全く新しいプリキュア

あとは名前を皆で考えよう

2023-08-06

anond:20230806090759

前半部分も、じつは戦後日本を生き抜くピカレスクロマンだっていたことがる。

読んだことないから知らんけど。

2023-06-04

最低限の漫画読む能力も無いやつらさあ・・・

ワンルームクソインベーダーズ - 八町智大 | 少年ジャンプ+

https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361289959475

 

piyopiyo248

女の子同士ならOKってネタ平成化石かよってくらい古いしつまらないし、「女の子同士でもアウトに決まってんだろ」という意見が増えてしばらく見なくなってきたんすよ…令和に化石持ってこないでいただきたい。

2023/06/04

まずOKなんて一言も言われてねえ

男がずーっとやめろやめろまずいまずいって言い続けてるし

主人公変態女は全く感情移入を拒絶する異常者だ

 

作者はこの主人公に読者の理解を求めてないですよー

っていうのが最初の見知らぬ美女の飲み残しを飲んでるところでわかるだろ

恋愛感情による凶行だとやけにジャッジが甘くなる読者がいるか

恋愛ですらない不潔で不快変態行為を開幕で描いてんだろ

 

ついでに言えば欲望対象にされている榊さんの「サービスシーン」みたいなものも全くない

これでも主人公変態女の欲望が1ミリでも肯定されてるように見えるのか?

 

見えるならもう漫画読むの無駄からやめちまえと言いたい

まりにも完全に全然全く才能が無いからなんか他のことやれ草野球とか

 

tomoP あれこれ門司くん居ても居なくても良くない?

2023/06/04

こいつはずっと常識を言い続ける役だよ

もちろんこいつもおかしいけど主人公のやってることがおかしいとかセクハラだとか犯罪だってことをずっと言い続けてる

これだけ何重にも主人公行為肯定してる漫画じゃねえぞってシグナル出し続けてるのに

 

a_ako えーなんかビミョ。他人の飲み残し飲んでたりあと付けて住所覚えてる時点でキモくて無理。

2023/06/04

これだもん

もー呆れるわ

キモいやつ有り得ない奴として描かれてるのぐらい理解しろ

どこの誰が理解共感可能な素敵な人物だとか素敵な恋愛として描いてるんだよこんなもんを

お前が言ってるのは吉良吉影見て「女を殺して手だけ保存してシコってる時点でキモくて無理」つってるのと変わらねえんだよ

そういう風に描いてるの!理解共感ほとんど出来ない異常者を!

  

なんなんだろかこういうコメントの奴等

じゃあもう鬼滅の無惨にも「自己中心的で人の命をなんとも思ってなくてキモくて無理」とか言ってろよ  

つか「ビミョ」じゃなくてフルスイングでアウトだろ現実的ジャッジするならば

  

dgen 中途半端シュールで内容が無い。ただ意外性だけで耳目を集めたいようにしか見えない。その意外性も中途半端

2023/06/04

こういうまっとうな苦言をタコピーに言ってやってほしかったわ

  

オラッ タコピー褒めてたメクラども見てるか

お前等があんなクソ漫画チヤホヤしたせいで間違った成功体験大量に吸ったタイザンの才能は完全に破壊されて

ジャンプでとんでもねえクソ漫画描いてもうすぐ切られるぞ

 

って言っても見届けてすらいないんだよな

ひでえ話だよ 

 

 

 

ていうかさあ

こうやってさあ

「正しくない行動」をするキャラ主人公だと

作者が常識が無いんだ反社会的だとか言われて下手すりゃ炎上するようになってる昨今のこれ何?

 

ちょっと前のタイムパラドックスゴーストライターとかも主人公が正しくない行動をするけど

それが悪いことだっていう認識主人公故意利己心の為ではなかったってことも散々描かれてるのに

「人の漫画をパクって描いている!」「作者は非常識!」ってずーっと叩かれてたしさいじめレベル

 

最近漫画の読者感想ってなんかフィクション構造ガチ理解できない〇〇〇〇みたいな感じのが異様に増えてて怖いわ

フィクション咀嚼する能力や才能が無いしか表現しようがない気がするんだけどなんか別の事なんだろうかこの現象

でも主人公バンバン人殺ししてると特に咎められず許されるんだよな

パターン脳の極みなんだろうか

もうピカレスクとか絶対無理だよな

2022-11-11

なろうっぽいけど一味違うなろう系

異世界チート、悪役令嬢、追放ダンジョン、とりあえずこの辺はNGワード扱い。避けていればまず間違いない。

そういう人は多いと思う。私もそのひとりだ。

しか異世界モノが若手の登竜門となって久しい今、そうもいってられない。というわけで頑張って履修してみているのでまとめてみた。あくまでなろう「系」なので「小説家になろう」じゃないのもたくさんあります

とにかく面白ければ多少のエログロ大丈夫な人向け。面白くなかったのも載せてるので、好きな人ごめんなさい。カッコ内は私が触れた媒体なので、原作じゃない場合もあります

説明適当すぎたので軽いあらすじを追記しました。うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。さらにいくつか追加もしました)

おすすめ

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する(漫画

漫画しか読んでないんだけど、原作小説ハチャメチャにぶち壊したシュールギャグ漫画。内容は地味だけど優秀な主人公がその場のノリで大手をクビになり、弱小ギルド移籍してのんびりやるぞというよくある話だが、ギャグのキレがすごい。地味顔ヒロイン可愛い。でもずっとギルド間のゴタゴタに巻き込まれてて全然セカンドライフしてなくない?

ニセモノの錬金術師漫画

増田話題になってて読み始めたけどハンタ風でおもしれ〜!なんでも作れる異能を手に入れた主人公だが労働力必要なので奴隷を買ってみたけど実は…というところから始まる。手書きフォントが読みづらいのと序盤の特に理由のないエロが人を選ぶかなぁ。ヒロインが転んでもただでは起きないタイプでとてもよい。

はめふら(アニメ

いわゆる悪役令嬢もの乙女ゲームライバル役の嫌味なお嬢様に転生するパターンのはしりか。主人公が元気で一生懸命かわいい。主演の内田真礼の演技も良い。周りのみんなもそれぞれ個性がある。でも2期はまだ見てない。イケメンがたくさん登場するが、主人公はバッドエンド(死)を回避することしか頭にないので、恋愛脳な周囲とのすれ違いが楽しい

異世界おじさん(アニメ漫画

面白い!大好き!でもおじさんが不憫すぎてそこが少し不安材料

死んで異世界に転生したと思われたおじさんは実は昏睡状態で生きていて、現世に帰ってくるという話。おじさんが事故にあったのはゲハ戦争華やかなりし2000年代初頭であり、ジェネレーションギャップを楽しむ物語でもある。この作品のヒットで追放系の次は「帰還系」とも言うべき作品流行るのかなー、と思っている。

普通

このすば(アニメ

普通。とにかく普通主人公が転生前チート能力を選ばせてくれる女神ちょっとドジ)に会うが、能力ではなく美少女たる女神の同伴を希望したため、女神も一緒に異世界に赴く羽目になってしまうというもの。ゆるいギャグが楽しく、ひたすらボーッと見るのに最適。女の子がみんな可愛い

ゼロアニメ

話の筋は面白い。が、ヒロインが可愛くなく恋愛物としては物足りないのでこの位置

タイトルからもわかるように死ぬ時間が巻き戻る、シュタゲサマータイムレンダのようなループ物である最初見たとき主人公がなんかムカつくしテンポも悪いように感じて切ったのだが、我慢して見続けたら知恵を絞って奮闘する主人公だんだん憎めなくなっていく。

JKハル小説

エロ注意。ちょっと古いが傑作だと思う。ここに入れた理由は内容が過激だし、一回読んだらもういいかなーと思ったため。ただ、自分があまり異世界偏見を持たないようになったきっかけでもある。

なんの戦闘能力も持たない女子高生中世ヨーロッパ程度の人権意識もない非情異世界に転生し、仕方なく身体ひとつで生き抜いていく。元々成人向けであり内容はかなりハードだが、逞しいハルの姿に救われる。終盤の怒涛のどんでん返しも見事。

本好きの下剋上アニメ

面白そう。いつか見よ。でそのままになってる。まだ1話しか見てない。主人公の等身が気になる。

本が大好きなのに本を読まない(紙や書物がまだ貴重品)という文化レベル異世界に転生してしまった主人公が、なんとか本を作れないかと奮闘する話…らしい。TOKIOか。

異世界居酒屋のぶ(漫画

ちょっと日本食マンセーがウザいが、各回のゲストキャラクター人間くさくて魅力がある。なぜか入り口異世界に繋がってしまい、異世界の客が来るようになった現代日本普通居酒屋舞台。つまり居酒屋店長看板娘はごく普通日本人で、いつでも帰れて仕入れもできる安心設定。要するに青年漫画でよくある居酒屋人情グルメ物を異世界風に味付けした感じ。ちなみに「異世界食堂」とは別物。

大阪マダム後宮妃になる(漫画

そのまんまの内容。粉もん阪神タイガースが大好きな大阪女子道頓堀溺死中華風異世界に転生する「後宮もの」。大阪人らしく商売上手な彼女は商才を発揮してどんどんのし上がっていく…という内容っぽい。無料しか読んでないけど面白そう。面白かったら教えて。

回復術士のやり直し(漫画

これがいわゆる追放ざまぁ系ってやつかー。と興味深く読んだ。「なんでも治せる、なんなら原型以上に治す(?)ことが可能」というよくわからない能力が都合よすぎるけど復讐成分が強く、ピカレスクロマン風でなんだかんだ面白無料分はかなり読んでしまった。ただ課金するほどではないかなぁ。復讐レ◯プを果たした女性記憶改竄して都合のよいハーレムに作り変えたため、憎い相手ではあるが家族のような感情すら芽生えるというのがちょっと新しいかもしれない(追放ものをよく知らないのでよくあるのかもしれない)。アニメ化って聞いたけどレ◯プしまくってて大丈夫なのこれ。

微妙

ダンまちアニメ

メインヒロインの服の質感が赤ちゃん用のガーゼみたいで安っぽい。タイトルの印象からスケベ系主人公うる星やつらコメディを予想してたが、そうでもなくシリアスで盛り上がりに欠ける。内容もよく覚えてない…。なんかギルドに入ってダンジョン攻略する系のやつ。

転スラ(アニメ

これもなんかRPGっぽいやつ…。ずっとスライムの姿かと思いきやいつの間にか人間フォームデフォになってた。さすおにが酷い。声優可愛い

ナイツアンドマジックアニメ

なんかロボットのるやつ…。レイアースエスカフローネのようなファンタジーロボット物は久々。これもさすおに系だった気がするがあんまり印象がない。歌がよい。

盾の勇者の成り上がりアニメ

序盤ちょっと変わった展開で期待したけど、ヒロイン達にあまり突き抜けた魅力が感じられないのと、主人公がずっと嫌われてて可哀想になってきて胃が痛い勇者として召喚されたが、同時に召喚された剣・槍・弓の勇者と違い「盾」の勇者は期待されておらず、さら濡れ衣を着せられ追放されるという「追放・ざまあ」系。のはずが、ざまぁ展開が始まる前に苦労しまくる期間が長すぎるし、とにかく可哀想スッキリはしない。

勇者4人の設定がちょっとひねりが効いていて面白いのだが、うまく生かされてはいなくてガッカリスピンオフでは出てくるのかな?

魔石グルメ漫画

これは大失敗。思ってたのと違った。グルメ物だと思ってた。魔石を食べるシーンはごくわずかで、あとはひたすらその食べた魔石によって得た能力が強いよね、序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよという話。超ショック。ファンタジーグルメフェチなので、どんな味なのか、琥珀糖みたいな感じかな?と超超超期待していた。絶対に許さない!!泣いちゃうよ!!

ちなみに、おすすめ十二国記「図南の翼」で玉を食わせるシーンです。

無職転生小説アニメ

魔法体系の考え方がしっかりしていて(主人公には義務教育程度の自然科学知識があるので、水は熱で蒸発するなどのごく基本的知識を応用して無双できる)面白そうだったけど、いつまで経っても話が動き出さないのと、両親の子作りや不倫にまで言及するエロがネチネチしつこい。アニメも見てみたら杉田の声がハマりすぎていてトドメを刺された。往年のAV監督のような名演技で、芝居としては素晴らしいと思うので一度は見てみるといい。

俺レベ(縦スクロール漫画

ここから海外漫画のターン!なんか人気らしく読んでみた。日本のなろうと違い、現代日本(いや韓国なのだろうが、翻訳版では日本ということになっている)に突如ファンタジーダンジョンが出現し(マギみたいな感じ?)、普通日本人達が富を求めてダンジョンに潜るという設定。あまり詳しい説明もないのだが韓国では普通なのだろうか?動く石像とバトルしてたのは覚えてるけど全然話が進まないので飽きちゃった。

華山転生(縦スクロール漫画

武侠系ってやつか!斬新!と思ったけど全然話が進まないので飽きちゃった。

ちなみに転生する主人公普通日本人ではなくあくまで劇中の人物で、自分自身の若い頃にタイムリープするという内容。同じ修業をやり直すので爆速で成長していく。それは転生とは違くね?でも確かアジアでは転生系よりやり直し系が人気だっていたことある

武侠小説の中で私が一番強いのですが何か?(縦スクロール漫画

武侠な上に女性主人公!?斬新!と思ったけど全然話が進まないので飽きちゃった。こっちは普通現代人が読んでた小説世界に転生する。よく分からんけど武侠小説って若い女性も読むものなの?絵はきれい

捨てられた皇妃(縦スクロール漫画

わぁ〜!金かかってる〜!でお腹いっぱい。

悪役令嬢というか、悪女ものといわれるジャンルらしい?なんかこれ系必ず断頭台からスタートするね。

外科医エリーゼ(縦スクロール漫画

珍しい医療系転生だが、飛行機が墜落するまで何スクロールさすねん!!しかもなんか今回の転生が初めてじゃないらしい?よく分からんさよなら

おわり

書いてて思ったけどちょっとコメディっぽいのが好きみたい。あと、バレてると思うけど私は女性なので、ヒロイン可愛いポイントは少しズレてるかもしれない。

あと、世代的になろう系と呼ぶには語弊があるのかな?と思い(よくわからない)おすすめには入れなかったんだけど、「ゼロの使い魔」のオーディオブック版がすごく良かったのでおすすめです。声優さんってすげ〜。よかったらみんなも教えてねー。

2022-05-20

ピッカピッカの♪ ピカレスク

ヘヘ…ヘヘッ…アンタにゃ悪いが…これで俺も…幹部の仲間入りだ…!!

2022-02-28

anond:20220227203028

露悪といえばいわゆる劣化THE BOYSみたいなフォーマットだな

ヒーロー勇者が実はクズだった!しかもなまじ力は本物なだけあり、無辜の人々もみんな彼らに逆らえない!彼らはその力で好き勝手し、傍若無人振る舞う

しか人助けやヒーロー活動ちゃんとしてるだけあって、誰も文句を言えない!そんなクズヒーローに立ち向かう、彼らに傷つけられた人々や悪側のダークヒーロー

復讐のために悪しきクズヒーロー天誅を下せ!」

的なフォーマットが増えてきてるのなんの(マガジンとか一時期「英雄のラブロック」と「戦隊大失格」みたく、2つもTHE BOYS系が連載されてた時期があった)

一時期炎上したチートスレイヤーだっけ?アレもそうだったじゃん

クソ強クズ転生者に復讐する、奪われた側の人間ピカレスクもどきみたいな話

2022-01-22

[] 『ハウス・オブ・グッチ

見終わったら隣の席から緑のクマぬいぐるみ)が出てきて「なお、この映画はベクデルテストパスしない」って言ってた・・・

冒頭に掲げられた「INSPIRED BY TRUE STORY」がdisclaimerとして機能しているように、しょうがないんだけど、スカッとしないんだよね。

いや、わかるのよ。わかる。悪の凡庸さ、罪の矮小さを通じて人間を描こうとしている。あるいは描かれている。

自律的暴走していく欲望に躓き、尻つぼみにみじめな終局を迎えるキャラクターたち。

だけれども、私がみたいのはガガ姉さんが悪のカリスマを演じるピカレスクロマンなのですよ。

フィクションであればもっと吹っ切れた魅力を表現できた可能性がある筈なのに、そうはならない。

(緑のクマ氏であれば、男性キャラクター女性キャラクターの違いが作劇にどう影響しているか歴史的文脈を踏まえて考察してくれるかもしれない)

ジャレッド・レトジョーカースーサイドスクワッド、エイズ患者ダラスバイヤークラブクラブメンバーエンジェルファイトクラブ)演じるパオロにあてがう「記号としてのダサファッションセンス」を作り上げた美術絶妙

日本ドラマ視聴者を信用していないから大げさに説明しすぎるっていう批判を時々見かけるけど、父グッチ(ロドルフォ)ジェレミー・アイアンズの”病人メイク”はやりすぎの「コントかな?」って思った。

2021-10-07

読解力がないのは国語増田の方だと思うよ

これだが、何度も国語力でブクマカ揶揄するエントリ書いてる国語増田だろうが、この件では元増田の方が頭が悪い。これは国語問題じゃない。

 

麻生太郎の何倍も頭が悪いはてな民

https://anond.hatelabo.jp/20211006074457

 

この反応見て「また引っかかってる、頂きだ」と思ったのだろうが、そもそも麻生がやってる事って一般的国家政治家記者質疑応答じゃない。

映画の真似なんだよ。

「菅は顔が悪くて人気が無い。俺達喧嘩上等のワルだからな(ニヤリ)」っていうのをやってる。

かに論われてるブクマカ文章最後まで読んで(ニヤリ)の辺りで意味が転換されているのを読み取れていない。

だがそれより重要なのは高校以上の国語小説読解問題みたいな文章新聞に載っているという事だ。

それはつまり、なんで麻生氏が新聞記者の前でクライム映画ピカレスクロマンの真似をしてそれが新聞掲載されているかって事だ。

早稲田一文の文章みたいなのが新聞に載っててブクマカが読み取れてない!」で喜んでいたらそこで読解終了なんだよ。

 

新聞記事というのは「見出し-結論-本文-結論」と書かなければならない文章の筆頭だ。会社でこの記事フォーマット報告書を書いたらどうなるか考えてみたらいい。そこにはそもそも映画の真似をして良いという合意すらない。

一方、ルポルタージュなどはこの記事のような釣りタイトル→後半で意味の転換が許される。これは最初から腰を据えて読む長文だからだ。

だがこのような短文記事ではそんな余地があるはずがない。見出し結論を要約する惹句である必要がある。

 

なぜ麻生氏が映画等の真似をして答え、コメント最後意味が転換されるという構造のままに記事にされるかというと、そこに記者政治家合意があるからだ。

もっとはっきり言えば政治部記者連中と政治家癒着だ。

これが海外メディアであれば、「クライム映画のノリで最後台詞意味が転換されるよ」「麻生氏はマフィアのような服を好む人物だよ」という文脈記事を書いてくれただろうか?そのまま「顔が悪いと言った」でお仕舞だ。

紙幅があれば説明を付けるだろうが、それは「麻生氏はワルぶる事を好むナルシストとして有名だ」「日本には記者クラブ制度があり政治家顔馴染み記者ツーカーぬるま湯風土にいる」「日本政治部記者映画のワルのようなコメントをするとその舞台装置のままに記事を書いてくれる」というものになるだろう。

 

からあの記事を読んで得る情報というのは、「麻生氏は年の割には洒落た事が出来る」という事のほかに癒着舞台装置作ってそれを公器に載せてやがる」「朝日政治部バカ」というものだ。それがメディアリテラシーだ。

だが元増田早稲田一文現代文問題構造を見つけて喜んでしまっているのでそこで情報処理が遮断されているのだ。馬鹿である

 

日本移民社会に舵を切ったので、日本語の機智を持たない話者というものを考えていかねばならない。出版産業新聞というのは国民意識国民国家という想像の共同体の基盤である

リンガフランカとしての日本語」というのを意識していかないと永住権を持つ人間でも「ガイジン」のままなのだ

それなのに政治記事でこんな内輪ネタやっててどうすんだってことだ。結論要旨-本文-結論の順で書けよ。とんねるず業界ネタが今の若者に受けてるかとか類推しろよってことだ。

 

からこの記事はある問題意識惹起させる。それは「麻生朝日新聞政治部冷や水ぶっかけろ」だ。

上演されるべきでない場面で上演された舞台に疑問を抱かないでどうする。

サンデルトロッコ問題への回答で「そんな問題を提起する者を殺す」というソリューションがあっただろう。それでいいんだ。

それなのに早稲田一文入試問題構造を見つけてそこに固執してしまマウントを取ったつもりで情報処理停止してしま元増田愚鈍の極みである

 

2021-10-04

anond:20211004092639

ルルーシュ夜神月みたいなピカレスク主人公悪人として描かれてるからマジでドン引くような事をよくある

特にルルーシュ洗脳能力で敵を自殺させたり味方同士で殺し合わせたり本当ひでぇ奴だと思った

2021-09-23

anond:20210923083456

今の時代一般人からみたら、当時は「なーろっぱ」なんかメじゃないくらいにピカレスクロマンだったろうよ…

出てくるやつ全員悪人忠臣蔵とか観てみたいな。

忠臣蔵は難しいか

戦国ものでもいいな。

信長秀吉、光秀、家康、出てくるやつ全員悪人

ピカレスク戦国を期待する。

2021-06-29

https://anond.hatelabo.jp/20210628194034

いや、そういう一覧を出す事自体別にいいと思うが

歌が同性愛っぽいから何だと言うんだ?

世の中に異性愛者のBL作家がどれだけいると思っているんだ

創作物の内容と本人の性自認や性嗜好に関わりがあるというのは物凄く危険思い込みだぞ

それって児童漫画を書く漫画家はロリコンショタコンだとか、ピカレスク作家は人を殺したいと思っているとか言っているも同然なんだが、

マイノリティ」の正当化のためにはそれをやっちゃうんだ?

2021-06-26

anond:20210626225641

あー、なんたら妨害とか気をつけるのよ、そこらへんの何某に引っかかるかわかんねーけど

少なくとも長くはない増田人生なんだから

 

一般論を語ってなんで古臭い荒らし行為やろうと思えるのかね

面白くないって言うなとも書いてないのに

俺は大事なことだよって書いたのに

それとも面白くなかったら全部捨てていいと思ってるタイプ

赤ん坊相手にしてると思ってご機嫌伺いすればいい?

どうせしょうもないことで捕まるのはお前なのに?

そして俺は晒し場所がどうであれ三年もかけて作れて凄いね!と評しただけなのに?

 

いやわかってるよ、文字数多かったら怒ってると思ってるタイプだろ

あと自分がどこの何かわからないし何者にもなれず嘆くタイプ

 

まぁいいや、俺からすりゃ増田人生がまたしょうもなくなっちゃうなって思ってる

止める気はないよ、何がインターネットか知らんが、それが増田インターネットの使い方だと言うならいつか正体がバレた日が楽しみだなぁと思うよ

それがインターネットなんだろ?増田

 

ここまででいいね

あと俺はちゃん作品を読んでもないし、後で読もうかなぐらいにしか考えてない

どーせつまんねーだろうけど、それでもちゃんと読むよ

それでも三年かけたんだろ?凄いよ

 

でもそれは俺だってお前だって出来たことだろうが。

 

追記:

 

>それ最悪

は?もしかして全ての作品は褒められるべきとか甘いこと考えてます

作品を完成させることは素晴らしいことだけど、その内容が面白いか面白く無いかは見た奴次第だろうよ

少なくともエヴァも鬼滅もおもんねー奴にはおもんねーだろう

それでも褒めた理由わからんのなら本当に馬鹿なんだよね

悪とか善とかの領域で遊んでて楽しいような人生なら俺もお前も何も残せずに死なないんだけどな

 

元増田読んでないシュバリ

恥ずかしく無いの?って聞く気にすらなれない

事前に元増田くらい読んできてくれ頼むから

 

>その言葉が聞きたかった

改めて言うけど最初から君は何も残せない馬鹿なんだから誰かを評価していい立場じゃ無いのよ

褒めそやされて駄サイクルが〜もお前が作品を作るわけでも無いんだから文句つけちゃダメなのよ

何でかって言えばお前がアホみたいに文章タカタ出来るとてもとても自由で豊かな行為をしてるにもかかわらずお前はアホだから荒らし行為をして人生無為に過ごしてるんだよ

お前の寸評が役に立つときはお前がちゃん名前付で行儀よく書いて、そこからある程度の評価をいただけるようになってからなの

素人児童赤ん坊と一緒なんだからそいつピカレスク小説読ませたところでオンギャーオンギャー言ってるだけでちっとも役に立たないの

 

ましてや荒らし行為をするのを振りかざすとかアホだよね

勝手に捕まってて欲しい、勝手賠償請求されててほしい

そしてそれでも終わってくれない人生絶望してくれ

 

どーせつまんねーだろう、っていう希望的観測を含めた文字列がわかんないからボキと同じ気持ちだ!と思ったんだろうけど

俺はずっとそのボキに向かって『この数時間でお前は何作品作れたんだ?』と聞いてた訳

詩作をするでもプログラムをこねくりまわすでも無いボキとそのボキに向かって「いいから物作れよ」と声をかけ続けてる俺とでは一ミリぐらいしか差がない訳

謝罪したり撤回したりすっからかん人生さらすっからかんになったけど

まぁ人間の頭だと思って優しく扱うよ、優しく扱うからどんな罪になりそうだろうかも曖昧にしたよ。

2021-02-21

anond:20210221191006

近年のヒトラーナチスもの映画なんて大体そんな感じじゃん。あと古いとこだと、「風と共に去りぬ」なんてヒロイン家族とか周りの人間は全員KKKだよね。悪漢小説ピカレスクロマン)というのも歴史的に見れば流行たことあるし、あと、「元敵だった主人公サポート役」なんかにはそういう存在もいるよね。

まあマジレスすっと、要するに差別主義者って「当たり前にその辺にいすぎる」から主人公属性を持ちにくいんだよね。「その辺にいる普通の人」になってしまう。増田が「差別主義者の主人公見てえなあ」って思うんだとしたら、きっと身の回り差別主義者がいないんだよね。人ってフィクションには日常と異なるものを求めるから。まあそれは幸福なことだと思うよ。ただ、なかなか人類社会そこまで進んでねーから、そういう作品がまだなかなかメジャーになりにくいんだと思うよ。うん。世界人類博愛平等平和が実現したら、たぶんそういうフィクションが地に満ちるんじゃないかな。

2020-12-06

anond:20201205160300

大藪春彦の「野獣死すべし

タイトルは有名だったから読んでみたら所謂ピカレスクロマンって言うのか主人公がとんでもない悪人だった

アリスソフトの「ランスシリーズ

男は殺す女は犯す系の外道主人公エロゲー

とりあえず現在公式から無料で配布されてる「鬼畜王ランス」をプレイすればどんな奴か分かると思う

2020-12-05

主人公ガチで悪い話ってないんか

ワンピースなんかは主人公一味が反体制勢力チンピラだけど、なんやかんやで弱きを助け強きを挫くみたいな感じで悪さが足りない

というか世に溢れるピカレスクものみたいなやつ大概そう 法には反するけど義には反しない、みたいな生ぬるい話が多すぎる

もっとこう、ただ力を楽しく振るって罪もない人らを殺しまくるような話ってないのか?それだと面白くないのかな 面白くなりそうな気もするんだよな

デスノートなんかも結局基本的には犯罪者殺してばっかだし、もっとガチの悪さが欲しいんだよな

復讐とかこの世への絶望とか、そういう動機づけ萎える 能動的に悪くあってほしい

超能力に目覚めた主人公国家転覆(よりよい世界を作る!みたいな理想はなく、ただ転覆させるだけ)をはかって力をつけていく…みたいな話はないのか

2020-10-11

2017年に僕が見ていた特撮TVアニメ作品一覧その2。

anond:20201008200533

anond:20201009122304

anond:20201009122752

anond:20201011103651

に続いて備忘録として2017年に見ていたアニメタイトル簡単感想と一緒に50音順に書き記してみたい。

2017年

僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件

悠木碧さんが声を担当する所謂耳年増な女の子ヒロイン作品だった気がする。タイトルの「しょびっち」は処女ビッチ略称らしい。地上波放送するTVアニメでは使えないワードからそういう変更は仕方ないと思う。

政宗くんのリベンジ

ラブコメ作品かと思いきや主人公目的ヒロインへの復讐で異色な感じかも?と思った。中々人気があったらしくて当時話題になっていた気がする。サブヒロイン巨乳だったからかメインヒロインより人気だった覚えがある。

アニメ政宗君の偽者が現れてこの先どうなる?という何とも続きが気になる中途半端な所で終わったような気がする。原作販促としては良い手段だと思った。

魔法陣グルグル

2017年にまたグルグルアニメ化したという事で結構話題になっていた気がする作品原作90年代作品なので何だか空気が懐かしい感じの作品だった。このアニメ主題歌が好きだったなあ。

原作を2クールギュッと凝縮したという事でかなり駆け足だったらしいけど、原作や旧作からファンにも結構評判は良かった気がする。完全新規ファンの僕は何の予備知識もなく楽しめた。

終盤で旧作の主題歌挿入歌として流された事には旧作を知らない僕でもグッと来てしまった。いきなりこのアニメから見始めても純粋コメディファンタジーアニメとして十分に面白いと思う。

魔法使いの嫁

借金のカタに売られた幸薄そうな女の子が異形の魔法使いに買われお嫁さんとして修業をするお話だった気がする。とても雰囲気が良い作品だった。主題歌名曲揃い。欧州舞台世界が滅びない女神転生って感じがする。

異世界現代日本でなく遠く離れたヨーロッパ舞台ファンタジーアニメは珍しいかも。一部グロテスクだったりショッキングなシーンはあるけど、視聴を辞めたくなるほど過酷では無かった気がする。それでもかなりショックだったけど。

鉄血のオルフェンズで悪役ジャスレイの叔父貴を演じた竹内良太さんが得体の知れない不思議魔法使いが演じていて、声優さんの演技の幅に驚いた。コワモテのような印象と穏やかな印象を同時に受ける不思議キャラだった。

ドラゴン妖精などおとぎ話世界の住人が実在していて時に人間と触れ合う事もあるという話に夢を感じる。雰囲気的に恐らく女性向けの作品なんだろうけど、女性キャラ巨乳セクシーな人も多くて嬉しかった。

個人的2017年は好きなアニメが多かったという印象が残っているのはこの作品の影響もある。現実幻想の間に居るような作品雰囲気が本当にとても良かった。話は綺麗に纏まってるけど、何年か待てば二期が来るかも。

無責任ギャラクシー☆タイラー

無責任艦長タイラーこと宇宙一の無責任男シリーズの遥か未来舞台にした作品らしい。5分アニメだったけど。富士見ファンタジア文庫時代タイラーに似ている悪役キャラが出ていた気がする。

メイドインアビス

大人ファンタジー漫画アニメ化作品。可愛らしい絵柄に反して展開や怪我描写がとんでもなくショッキングだった。麻酔抜きで腕を切断するシーンなどあまりに痛そうで見るのもつらかった。評判通りナナチは可愛かった。んなー。

ようこそ実力至上主義の教室へ

暁の護衛というゲームシナリオライターとして有名な作家さんのライトノベルアニメ化作品。生徒達が色々頭脳戦を繰り広げるシリアスな学園物だった覚えがある。

最終回付近でいきなり女の子同士が格闘技で戦い始めて驚いた事を覚えている。何の裏も無く悪そうな奴らが実は色々と考えてる悪い奴らだったとか、実は主人公が一番怖いみたいなどんでん返し最終回にあった気がする。

リトルウィッチアカデミア

魔法使いに憧れた女の子魔女学校に入って色々と騒動に巻き込まれアニメだったと思う。放送当時人気あったなあ…と懐かしくなる。少年役の印象が強かった竹内順子さんが大人の色香溢れる女性を演じていて驚いた。

全体的に話の流れはあるけど1話で完結してるエピソードもそこそこあった気がする。ハリー・ポッター天使ラブ・ソングを...のマギー・スミス氏の吹き替え担当する谷育子さんが魔法学校校長先生役な事にニヤリと出来た。

この作品を見て百合好きな人気持ちを少し分かった気がした。途中から暗い展開が続くけど最後ハッピーエンドでホッとした事は覚えている。綺麗に終わったけど、いつ続編が出ても不思議ではない作品だと思う。

RWBY

アメリカからやってきたアクションファンタジーアニメキャラクターデザインが日本アニメのようで吹き替えで見ると日本スタジオが作ったアニメを言われても違和感がないかもしれない。僕は最初日本で作られた作品だと思っていた。

特殊能力を持った少年少女達がその能力を使って怪物と戦ったり思想の違いか対立し争うような作品だった気がする。キャラクターの滑らかな走り方を見て真・女神転生Ⅲの主人公修羅連想した気もする。

Re:CREATORS

空想キャラクターが現実世界に現れたらどうなるか?という誰もが一度は考える夢のようなシチュエーションを実際にやってみたアニメキャラクターや創作物に対してクリエイターはどのように向き合うべきか?という話だった気がする。

放送当時僕は1話を見逃したので2話から見始めた。作画品質を保つためか総集編を何度かやっていた覚えがある。OPから澤野弘之節が全開で始まる澤野弘之さんのファンには堪らないアニメじゃないだろうか。

終盤は展開が駆け足気味でどうしても消化不良な印象が残るキャラが居たりで放送当時は結構不満の声を聞いた。それでも全く違うジャンルキャラ現実に現れて交流するという話は夢があって面白かった。

2017年再放送で見たアニメ

怪物くん

怪物ランドのプリンス怪物くんの人間界での生活を描いた作品タイトル主題歌は有名だけどちゃんと見たのはこの再放送が初めてだった。ドラキュラはいかにスネ夫的なキャラだと思ったら声もスネ夫役の肝付兼太さんだった。

ワンピース主人公ルフィはこの怪物くんの影響を受けているんだろうなと思える所があって面白かった。能力一時的に膨らみ巨大化したと思ったらその後風船が抜けたように小さくなったり。それと腕も伸びる。

最終回で明かされた怪物くんのちょっとした秘密は微笑ましかった。怪物くんのフィアンセ怪子ちゃんは少し怪物くんらしからぬ美少女だったような記憶がある。怪物くん達が赤ん坊を拾って皆で頑張って育てる話が好きだったなぁ。

Yes!プリキュア5

プリキュアシリーズ4作目。今作からプリキュアふたりではなく5人組になり主役の女の子ピンクイメージカラーになった。今現在プリキュアシリーズイメージはこの作品で固まったんだろうなという気がする。

初期のプリキュア恋愛要素があったけどこの5は特にその要素が強いと思う。お供妖精のココ様がイケメン。その親友ナツ様もイケメン魔法少女物のマスコットキャラを見目麗しいイケメンにしようと考えた人は天才だと思う。

やや年の離れた少女青年の恋が描かれたという点でセーラームーンに近いのかな?と思った。その影響か放送当時本来ターゲットである女児のみならず少し上の年齢層にも受けたんだとか。見ているとその理由がよく分かった。

から女子中学生教師恋愛を恋を描いたのはまずかったのか、その後プリキュア恋愛要素は薄くなった。これまでのプリキュアにも度々出演してきた高木渉さんが演じるブンビーさんはとても人気があったらしい。僕も好きだった。

Yes!プリキュア5GoGo!

プリキュアシリーズの5作目。プリキュアシリーズの中でも2年連続で同じキャラ達が主役を張る作品は初代とこの5だけである事を考えると人気があったんだろうなと思う。個人的に主役周りの恋愛要素が薄くなっていたのは残念。

前作でプリキュア達に迷惑をかけてしまった妖精ミルクが、追加戦士ミルキィローズとして参戦し大活躍してくれたのが嬉しかった。シャイニールミナスもそうだけどやはりミルキィローズ女児から絶大な支持を得て人気があったらしい。

Max Heartの時と同じくキャラ舞台を変えず8クール話が続くとマンネリを感じるなぁと思った。実はこの5GoGo!がどういう話だったのか僕は未だに理解出来ていない。前作から続投のブンビーさんが最後に報われたのが嬉しかった。

幽☆遊☆白書

週刊少年ジャンプで連載していた大人漫画TVアニメ化作品。再放送アニメ定番という印象があったけど、通しで最後まで見たのはこの時が初めてだった。主題歌名曲揃いでどの曲も本当に良かった。好きな作品

ジャンプ作品原作アニメオリジナル長編が無く原作最後までアニメ化した稀有作品だと思う。原作で詳細が描かれなかった魔界統一トーナメントの戦いを補完してくれたのが嬉しかった。

原作最終回で亡くなられたあるキャラアニメ最終回ではまだご存命だったのは嬉しいサプライズだった。アニメ向けに改変された所も含めて、このアニメを作った人は本当に幽白の事が好きなんだなと思った。良いアニメです。

戦闘メカ ザブングル

富野由悠季監督ロボットアニメ串田アキラさんの主題歌がとにかく良い。MIOさんの挿入歌もカッコいい。井荻麟さんの作詞は本当に良い物だと思う。アウトロー物な雰囲気主人公達も善人と言い難いのが意外だった。

コメディなノリのアニメとして有名だけど、実際に見たところ本当にコメディチックなノリになるのは最終回間際にどこか吹っ切れてからで、そこまでは中々シリアス作品だったと思う。登場人物もどんどん死んで予想より重い話だった。

あるキャラクターの声を一度だけ島本須美さんが当てていたけど、次に登場した時声優さんが変わっていたのが印象に残っている。今だったら叩かれそうだと感じる展開もあって、昔はどこか大らかな空気があった事が伝わってきた。

人間洗脳・強化するマッドサイエンティストが居たり、荒廃した地球を見捨て一度宇宙に逃げた人類が長い時を経た後また地球に戻ってきたり、その後の富野監督作品でお馴染みの要素が見られるのが面白かった。

コードギアス 反逆のルルーシュ

一昔前流行流行った大人気ヒット作。僕は放送当時見ていなかったので再放送で初めて見たけど、人気が出たのも納得の内容だった。今見ると00年代中期の作品ってこういう作画だったなあと懐かしい気分にも浸れた。

巨大ロボットと一人一能力超能力バトルという一見噛み合わなさそうな要素が上手く噛み合っていて驚いた。主人公目的のためなら手段は選ばないというピカレスクロマン的な作風に惹き付けられた人は多かったろうなと思う。

キャラクター原案に漫画家のCLAMPを起用したり学園物の要素を取り入れるなど、ロボットへの興味が薄い女性でも楽しんで見られそうな工夫がされていたのも良かった。こういう「濃い」作品、時々見たくなりますね。

今回も抜けがあるかもしれないけど、ひとまずこんな物だったと思う。まだ3年前だから結構内容について覚えている作品も多かった。

それでもこうやって内容を思い出すと「あれって本当に3年も前だったっけ…?」とどうしても思ってしまう。とてもそんなに経った気がしない、不思議

2020-07-15

anond:20200714122137

この増田の言うことはおおむね正しい。ただ一つだけ付け加えるとすれば、「社会的犯罪(誤り)とされる行為作品の中できちんと犯罪(誤り)として描かれていれば……」という条件が付くかな。それがあれば、読者の倫理規範は混乱しない、と一般に言われている。従って、特定犯罪行為描写があっても、それ自体作品としてNGではない……それは、多くの推理小説ミステリー等を見れば分かるとおりだ。あるいは俗にピカレスクロマン悪漢小説)と言われるジャンルも、特定の悪を肯定的に描いている部分はあるが、作中で彼らが完全に肯定されることは少ない(というか作中でそれが諸手を挙げて全肯定されていたらそれはもはやピカレスクロマンではなくホラーSF世界になってしまう。)

だが、そういう描写が作中でごく自然に「当たり前の常識」のように描かれていれば、それはかなり危険であり、倫理観が崩壊とまでいかなくても混乱したり悪影響を及ぼしたりする可能性はある。たとえばとある新興宗教教祖の本とか、(左翼的には)ウヨくん御用達漫画とか、(右翼的には)一部の左翼思想書とかが、そういうものだ。それらがどんな影響を及ぼしているか現実社会を見れば分かるとおりで、本来ポリティカルにNGであり規制すべきなのはそういう作物の方なのだが、それを規制するとなると、表現の自由との関係でかなり線引きが難しいし、規制したことの影響がどう出るかも判断しづらい。たとえば宗教を奇妙に社会から排除した日本で、むしろ根強く怪しい新興宗教が山ほど誕生したり、「我が闘争」を禁書にしたドイツネオナチが台頭したり、つまり社会的に「免疫のない状態」を作り出してしまうこともまた危険なのだ、と言えば分かるだろうか。

私はこの手のものは、人間の脳のOSに対するウィルスのようなものだと思っている。人間の脳OSには陥りやすい誤りの傾向があって、そういった作品はそのセキュリティホールを利用して、プログラム挙動に悪影響を与えたりするのだ。ウィルスが、改変しがたい人間人間性を基盤としている以上、ウィルスを根絶することは不可能だ。従って、適切なワクチンプログラムを接種したり、それがどのような影響を与えているかリアルタイム監視する機構必須であって、根絶できなくても社会的に大きな悪影響を及ぼす前に制止する、という対処方法必要なのだろうと思う。前者に当たるのが一部の「悪書」であり、後者に当たるのがこういったネット上の議論であるとかメディア役割とかなのだろう(後者一部の人間/権力のみに委ねるのはおすすめしない)。だから、現状のように、規制について活発に議論が行われつつ、悪書もそれなりに流通している、という状態もっと健全状態であるように感じている。そのどちらかが欠けると、とても危険兆候のように思われるのだ。

2020-06-09

十二国記の謎と次回の短編集について、勝手に予想し、語る。

初めに

私は一介の十二国記ファンである中高生の頃にはまり、「白銀の墟 玄の月」で再燃した。

記事では、十二国記世界の疑問点について語り、次回の短編集の内容について、時には私の好みで脇にそれつつも、予測したい。その途中で、私自身のこの作品に対する解釈思い入れにも立ち入るかもしれない。

記事のおおよその内容

十二国記の今までの流れ。

十二国記シリーズ外伝を含め、次の順に出版された。

物語のあらすじについては、熱心な読者が多いと思われるので、略す。さて、この順で読み返すと、次のような傾向がみられる。すなわち、王と麒麟視点から見た世界よりも、庶民から見た世界比重が大きくなっているのだ。確かに、「月の影 影の海」では陽子は大変な苦労をして玉座上り詰めるし、「風の万里 黎明の空」「黄昏の岸 暁の天」では、いかに王としての責務を果たすかが語られる。一方で、同じ「風の万里 黎明の空」は民衆レジスタンス物語であり、それがさら大輪の花を咲かせるのが「白銀の墟 玄の月」だ。これは都市の規模ではなく、国家規模にわたる抵抗だ。

もう一つの傾向とは、読者層の拡大である。もともと少女向けレーベル出版されたからだろうか、十代の少年少女にとって教訓となるような個所は少なくない。「風の万里 黎明の空」における鈴、祥瓊の扱いを見れば顕著だ。一見同情すべき境遇にいるようでいて、それに甘んじている彼女らを待ち構えているのは叱責であり、罰である。この年齢になって読み返すと、幾分説教臭く感じなくもない。

しかし、「丕緒の鳥からシリーズ全体の印象ががらりと変わった。組織の中で働く官吏や、避けられない災害を前にして自分のできることに必死になる民衆の姿は。年齢を重ねた読者の心も打つ。少女向けとされる小説から最も縁遠いように思える、中高年の男性もうならせるだろう。この作品は、あまりにも不条理世界で生きる人々へのエールとなっている。

まり、これから尚隆や陽子視点から物語が描かれることは少なくなるのではないか。きめ細やかな民の物語を描くとき、王の存在は強すぎる。「東の海神 西の滄海」も、一歩間違えれば「俺TUEEE」っぽくなってしまう(そうならならずに尚隆が有能かつ魅力的に描ける腕前がすごい)。そう考えると「白銀の墟 玄の月」で出てきた尚隆は作者なりの大サービスだったのかもしれない。それに、神隠しにあった泰麒で始まった物語は、一応は解決しているのだ。王や麒麟のこの先に物語は、長編としては出てこないかもしれない。

十二国記で一貫してきたテーマは何か

前項でも述べてきたが、次に尽きるだろう。

十二国とはどういう世界

十二国では天帝が定めた天綱が憲法としてあり、王が定める国法、地綱はそれに反することはできない。また、州の法律も王が定めた法に反することはできない。

天帝は民に土地を与え、それを耕すことで生計を立てるように命じた。逆に言うと、天の設計した社会では、民衆は生まれた里で農業だけをして過ごすことしか想定されていない。

しかし、現実はそうではない。「図南の翼」に出てきた珠晶の家族のような大商人もいるし、「白銀の墟 玄の月」に出てきた宗教関係者もいる。冬器を作る工房もある。私塾もあれば宿もあり、雁のように豊かな国では副業で馬車を出す者もいるし、事実上奴隷だっている。

そして、最大のイレギュラーが定住民でさえない黄朱の民だ。彼らが歴史に関わってくるあたり、実際の中国の歴史にもよく似ている。

言い換えると、天は王と官吏農民だけの世界を想定していたが、天の条理の隙間を縫う形で民は複雑な社会形成してきた。そして、この世界民衆ルールの穴をつき豊かに暮らしているし、謀反を起こす力もある。これは、専制君主世界ではあるけれども、ランダムで選ばれた大統領支配される民主国家の姿に、少し似ているのだ。私たち世界大統領首相も間接的に選ばれるため、民意がどこまで反映しているか、はっきりしていないところがある。十二国世界は、実は私たち世界鏡像なのだ

今後の作品の傾向としては、黄朱の民のように条理からはみ出てしまった人々にもスポットライトがあることと思う。と同時に、黄朱の民はこの世界の条理に生じた大きなほころびでもある。現に、彼らの里木はよそ者が触れれば枯れる、大きなペナルティを負っている。

それと、この世界では思いのほか宗教がしっかり根付いていた。我々が最初にこの世界宗教を教えてくれるのが合理主義者の楽俊だったため、この世界の人々はあまり天に頼らない印象を受けたが、子供を授かるには祈るほかはないわけで、むしろ熱心な信仰がないと不自然であった。

十二国記女性

十二国記が元々は少女向けに書かれたことをうかがわせる設定はいくつかある。例えば、王と麒麟運命的な出会いだ。女性向けフィクションにはオメガバースをはじめとして、そうしたパターンが多い印象がある。もう一つはときとして未婚の女性をひどく不安にする妊娠出産からの「解放」だ。女性苦痛が大幅に減らされており、またこちらの世界とは異なるいくつかの価値観女性に優しい。王も麒麟官吏も(軍人を除けば)男女同数だし、子供のいる女性再婚相手としてむしろ歓迎される。ジェンダーSFフェミニズムSFとして十二国記を読み解くことも可能だろう。血縁意識が薄いのもその傾向を示している。とくに、楽俊はこちらの遺伝について、似たような顔をしたやつが同じ家にいるのが薄気味悪いのでは、と漏らしている。

しかし、この期待は裏切られる。ここはけっして楽園ではなかった。「白銀の墟 玄の月」のなかで李斎は、男社会軍隊で生きる女性の苦しさを吐露する。また、明らかに暴力を受けた女性も登場する。それに、序盤からすでに妓楼も登場している。この世界セックスワーカーがどれほど過酷生活を送っているか不明だが、妓楼に行くことはあまり道徳的に褒められたものではないようである(余談だが、楼閣が緑色に塗られているのは現実中国にもあった習慣であり、「青楼」と呼ぶそうだ)。

考えてみれば、官吏女性も多いとされながらも、登場する官吏の多くが男性である育児負担こちらよりもはるかに少ないので、昇進や待遇に差があるとも思えないのだが、これも隠されたテーマかもしれない。

それと、生理問題がどうなっているかもはっきりしない。初期作品の傾向からすると生理から解放」されている可能性が高かったが、女性の苦しみをテーマとするならば、生理のしんどさやそれにまつわる迷信タブーが出てくると考えるほうが、筋が通っている。

天帝女性

天帝女性、または西王母兼任している可能性が、ふと浮かんだ。別に女性が王になれるのだから天帝西王母より偉い理由別にない。

十二国記って男性しかいない場所がないこともなんだか怪しい。軍隊も三割は女性だ。逆に、女性ばっかりの場所が蓬山である麒麟を育てるのは女仙たちだからだ。これも天帝女性説を補強しないだろうか? また、妖魔が雄だけというのも、なんだかそれに関係しそうだ。単純に作者が女性だというだけのことかもしれないが。そもそも「いない」可能性もあるが、根拠は全くない純粋空想だ。

天帝ラスボス

考察サイトが華やかなりしころ、いくつかのサイトでは天帝ラスボスなのではないか、という説がまことしやかにささやかれていた。確かに黄昏の岸 暁の天」での天の対応はあまりにもお役所的ではある。ルールに従わなければ何もできないところが、法律に定められていなことは原則としてできない公務員によく似ている。

だが、もともと中国道教死生観がそういう面がある。「救急律令」も、法令を守るように促す言葉であり、古代中国役人賄賂に弱かったように、今でも神々に心づけを渡す習慣がある。

そして、自分天帝ラスボスになりえないと考えている最大の理由が、十二国記不条理にあらがう人々の物語であるからだ。天帝を倒した後どんな世界を作るにせよ、人間が作り上げた世界である以上はやっぱり不完全なものになるだろうし、仮に完璧世界を作ってしまったら、それは理想郷を描いた現実逃避のための小説になってしまう。「黄昏の岸 暁の天」のなかでも陽子はつぶやいている。天が実在するのならそれは無謬ではありえないのだ、と。

結論

私が次回の短編集に出てくると予想する要素としては、今までの物語を受けて次の通りだ。

また、

そして、長編がありうるとしたら

と考えている。

おまけ1 奏が滅びるとしたらどのような形か

しろくでもない空想をしてみる。六百年の大王朝が滅びるとしたら、それはどうやってか。

王朝最後はいくつかの傾向がある。一つは陽子暗殺しようとした巧の錯王や、慶の予王のように、王個人劣等感に押しつぶされるパターン。もう一つは芳の王(祥瓊の父)や一つ前の才の王(黄姑の甥)のように、長所裏目に出るパターンだ。祥瓊の父は清廉な人柄であったが、完璧主義者で罰が苛烈に過ぎた。黄姑の甥も正義感にあふれていたが、現実検討する能力に乏しかった。

で、奏の特徴としてはのんびりとした気風がある。これが欠点となるのは、のんびりした気風で対応できないほどの速さで十二国世界に変化が起きる場合だ。つまり、利広の情報収集を絶てばいい。彼が旅先で死亡するか、家族が業を煮やして彼を王宮に拘束するかだ。ところが、「帰山」では、しばらく王宮暮らししろ、という趣旨台詞がある。

これが奏の滅亡フラグかといえば穿ち過ぎな気もするが、宗王一家は全員同じ筆跡で公文書が書けて、しか御璽を押した白紙が大量にあるので、一度分裂したら矛盾した命令が出されまくって国家の体をなさなくなり、あっと言う間に沈む危険がある。白紙委任状ほど危険ものはない。ああいう仲のいい家族崩壊する様子を書くのって、日本人作家は上手だというイメージがあるが、数ページで滅んだ、と示されるのもまた冷たくていい。

おまけ2 「王気」という言葉について

「王気」という言葉一見すると単純な造語であるしかし、景麒は、自分は半ば獣なのだ、と述べている。さて、「王気」にけものへん「犭」がつくとどうなるか。「狂気」になってしまうのである。失道は避けられないのかもしれない。

おまけ3 四令門の名前

黄海を取り巻く四令門のある街で、雁では未門と申門の代わりに人門、恭では辰門と巳門の代わりに地門がある。では、言及されない才と巧ではどうなるか。陰陽道を考えると、才では丑門と寅門の代わりに鬼門、巧では戌門と亥門の代わりに天門、と思われる。

おまけ4 「戴史乍書」の記述はなんであんなにそっけないのか

十二国記を初めて読んだときには、本編と「戴史乍書」の関係って、講談や旅芸人お話と、正史みたいなものだと空想していた。三国演義歴史書の三国志やその注釈から成立した、みたいな話だ。つまり、本文も旅芸人の語りであり、実際に起こった歴史とずれている可能性がある。

また、中国の歴史を知るにつれて、歴史書の記述はわざとそっけなくしていると考えるようになった。春秋の筆法というか、どのような事件が起こったかをどのくらいの濃度で書くかによって、歴史的な出来事に対する価値判断が含めているわけである。細かい経緯を書いた記録はたぶん別にある。

最近は、国家機密をぼかす目的もあると踏んでいる。阿選の幻術なんかの記述があっさりしているのも、たとえば妖魔が符で使役可能だとか、王と黄朱とのつながりとか、暴力行使可能麒麟がいるとか、かなり危険情報だ。事情を知っている人が読むと「ああ」ってなるが、それ以外の人は読み飛ばすようにできている。

おまけ5 登場人物名前元ネタ

楽俊の姓名である張清は水滸伝に出てくる。しかし、水滸伝盗賊活躍するピカレスクロマンである文人肌の楽俊とはだいぶ違う。

桓魋は少し近い。孔子を襲った荒くれ者と同じ名前だ。そして、面白いことに「魋」だけで「クマ」意味がある。「熊どん」というほどの意味を持つ字なのだおるか。

祥瓊の父の字は仲達で、三国志諸葛亮ライバル司馬懿と同じだ。雁の白沢瑞獣名前。「白銀の墟 玄の月」の多くの官吏たちも、実在する中国官僚文人たちから名前が取られている。とはいえ名前が同じだからと言って同じような人物像とは限らないので面白い

おまけ6 遵帝はなぜ「帝」なのか

「帝」という称号始皇帝の考えだしたものだ。諸侯が王を名乗ったため、王のタイトルに重みがなくなってしまった。そこで、王の中の王を意味する称号が生まれたのである

しかし、それを考えると十二国記世界では帝の称号が生まれないはずだ。なにせ、侵略戦争がありえないのだから、王よりも上が出てくるはずがない。そのため、王より上の称号は、山客か海客由来の語彙ということになる。

語彙だけではない。現実中国文化には、周辺の異民族との交流からまれてきた要素が結構あるので、十二国世界でそれらが取り入れられたいきさつも妄想するのは楽しい。例えば、スカートキルトではない、ズボンパンツ状の服は騎馬民族に由来することが多い。そこまで考えるのは野暮かもしれないが、十二国世界匈奴西域の影響の薄い中国文化を持っていると空想するのは、歴史ヲタにとってはきっと楽しい時間だ。

おまけ7 景麒の角の文字

十二国記アニメで、景麒が塙麟に角を封じられるとき、「生心気鎮風」と読める金文が刻まれるのだけれど、あれって根拠があるのか。私にはわからなかった。

終わりに

つらつらと書いてしまった。

残念ながら、小野不由美の他の作品との比較検討はしてこなかった。未読のものが多いためだ。また、作者の細かいインタビューも入手できていないので、見落としているものがあるかもしれない。

積んである本を片付けたら、ホラーは苦手だがぜひぜひ読んでみたい。

そして、次回の新刊のんびりと待っている。小野不由美先生、本当に泰麒の物語物語を完結させてくださり、ありがとうございました。

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