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2022-12-21

やっぱMCUフェーズ4おもんねーわ

どこに向かってるのかよくわかんねぇわりに

作品同士のつながりは出てくるからなんか集中できねぇ

 

フェーズ1→アベンジャーズ結成秘話単独映画たっぷり見せる。

フェーズ2→それぞれのキャラクターの掘り下げに加え、楽しい新メンバーも。

フェーズ3→シリーズ集大成ヒーロー同士の断絶と最強の敵サノスとの決戦。そしてその後の世界へ。

 

フェーズ1~3が「アイアンマン」「キャプテンアメリカ」という2本の大きな主軸が

背骨のようにシリーズ全体を貫いており、シリーズとしてかなり頑強な作りになっていた。

 

フェーズ4→その後の世界、かと思いきや過去の話かと思いきや、どう関係するかわからんキャラ出し。

 

どこに向かっているのかさっぱりわからないところが正直つまらない。

とにかく過去シリーズの後始末をしているようなシーズンだった。

それだけインフィニティガントレットの話が大きすぎたというのも理解できるし、

ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン逝去してしまたことで

最終作のワカンダ・フォーエバーの内容が変わってしまたこともわかる。

だが、とにかく陰鬱でワクワクしないくらーいシーズンになってしまった。

 

これまでは新キャラどれもカッコいいじゃんって感じだったのが

シャンチーエターナルもびっくりするくらい魅力的じゃなかったのもつらい。

 

しかもここから正式にDisney+オリジナルドラマシリーズ正式フェーズ入りして

ドラマ見て映画見ないと全部はわからない感じになってそれが余計に鼻につく。

特にドラマワンダヴィジョン」と映画マルチバーズオブマッドネス」は、

かなり地続きに作られているがドラマを見ていると映画は「なんか同じ話してるとこ多いな」と感じ

ドラマを見ていないと「なんかよくわからんとこあるな」と感じる作りになっている。

なんかなーだ。

 

フェーズ5は個人的に好きなシリーズであるアントマンガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの新作がある。

この2作はめちゃくちゃ楽しみにしている。

が、他の映画は強すぎて使い勝手が悪いキャプテンマーベルの続編、まさかブレイドの新作、

黒人キャプテンアメリカヴィランチーム映画に6本のオリジナルドラマ構成

なんか出涸らし感が否めないんだよなぁ。

フェーズ6には何回作っても毎回全然売れないファンタスティック・フォーリブートも控えてるし。

なんかなー。

2019-10-09

DCコミックス/マーベルコミックキャラクターの初登場年表

映画テレビドラマに登場するキャラを中心に。

太字は単独映画の主役になっているキャラ

()はヒーローチーム。

初登場DCコミックスマーベルコミック
1938スーパーマン
1939バットマン
1940フラッシュ
グリーンランタン
シャザム
キャットウーマン
ジョーカー
1941ワンダーウーマン
アクアマン
グリーンアロー
キャプテン・アメリカ
1942
1943
1944
1945
1946
1947ブラックキャナリー
1948
1949
1950
1951
1952
1953
1954
1955
1956
1957
1958
1959(スーサイド・スクワッド)
スーパーガール
1960(ジャスティス・リーグ)グルート
1961(ファンタスティック・フォー)
1962スパイダーマン
ハルク
ソー
アントマン
1963(アベンジャーズ)
(X-メン)
アイアンマン
ドクター・ストレンジ
ワスプ
1964デアデビル
ホークアイ
ブラックウィドウ
スカーレットウィッチ
クイックシルバー
1965
1966ブラックパンサー
1967キャプテン・マーベル
1968
1969
1970
1971
1972ゴーストライダー
ルーク・ケイジ
1973ブレイド
ドラック
1974ウルヴァリン
パニッシャー
アイアンフィスト
1975ストーム
モーラ
1976スターロード
ロケットラクーン
1977
1978ミスティーク
1979ウォーマシン
1980サイボーグ
1981
1982
1983
1984ヴェノム
1985
1986(ウォッチメン)
1987
1988
1989ハントレス
1990ケーブル
1991デッドプール
1992レニー・モントーヤ
1993ハーレイ・クイン
1994
1995
1996(バーズ・オブ・プレイ)
1997
1998(ビッグヒーローシックス)
1999
2000
2001ジェシカジョーンズ
2002
2003
2004
2005
2006バットウーマン
2007
2008(ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー)
2009

ウォッチメン便宜上チームとして扱っています

2016-04-05

仲良くしよう。

その1

「「はい、どうも~AB型でーす」」

A「O君がいなくなってから心機一転コンビでやる初漫才なわけですけどもね」

B「そうですね、仲良くやっていきたいところですな」

A「仲良くといえば、映画業界

B「あ~、仲良いですな」

A「いや、仲悪くない?」

B「仲良いでしょう。例えばアメコミの実写ね」

A「えぇ……例えば?」

B「皆さんご存知ですけどもね、アメコミキャラ一口に言っても権利はバラバラ」

A「スタジオ役者、その他のスタッフがバラバラになるケースもありますね」

B「でも、いいものを作ろうと努力するんですよ」

A「監督が途中で逃げたり、入れ替わったりしても出来上がりますね」

B「X-MENシリーズとかね」

A「ダメダメじゃねえか! 中途半端共通している箇所があるから余計に混乱するわ!

B「バラバラでも完走する。感動のバトンリレーじゃないですか」

A「そのバトン、途中でマカロニ竹輪になってるだろ」

B「なにその比喩表現(苦笑)」

A「例えばウルヴァリン過去に焦点を当てたZERO

B「俺がジャガーノートだ!」

A「違うので割り込んでくるな!……で、ZEROに出てくる主人公因縁の敵であるセイバー

B「英霊の中でもポピュラーですな」

A「いや、確かにそれもZEROあるけれども! せめてアメコミに絞ってボケてくれ!」

B「似たようなもんだろ」

A「今は『X-MEN ZERO』の話!……で、このセイバートゥース、一作目とZEROでは全くキャラ設定が違うんですよね」

B「まあ、あれはむしろ一作目での設定が酷かったからね」

A「でも時系列的に繋がっているわけですから、そこはキャラ統一しようよ」

B「ZEROに出てきたデッドプールとかも?」

A「デッドプールは出てきてないから

B「え~……みなさん、これが“大人のやり方”です」

A「どうせ『フューチャーパスト』で全部丸く収まるからいいんだよ」

B「『アベンジャーズ』の2作目に出てくるクイックシルバーが色んな意味で別人ですけどねー」

A「……お前、本当は映画業界のこと仲良いと思ってないだろ」

その2

A「仲良くないといえばね。最近のだと2015年版の『ファンタスティック・フォー』」

B「アイエエエエ! スペースニンジャ!? スペースニンジャナンデ!?」

A「宇宙忍者ゴームズじゃねえから! 2015年版! 実写の」

B「ああ、そっちね。なんだっけ、リメイク?」

A「リブートね。映画業界ではありがちですけれど、難産作品でしたよね」

B「監督制作途中で代わりましたな」

A「で、出来たのが、世に出さなかった方がマシなんじゃないかというレベル

B「あんもんじゃない?」

A「えぇ? 本当に? トーチとか黒人なんですけど」

B「でた、人種差別

A「違う違う、原作設定からして違うでしょっていう」

B「シングとかはほぼ統一感あるよ」

A「丸裸じゃん」

B「ムッシュムラムラするから、何も履いてないんでしょ」

A「宇宙忍者ゴームズじゃねえから! ドゥームのデザインとか酷いでしょうが

B「名古屋弁とか喋りそうで親しみやすそう」

A「宇宙忍者ゴームズじゃねえから!」

B「まあ、仕方ないじゃん。リブートでも作ってお茶さないと、作る権利を他のスタジオに持っていかれるかも」

A「ちゃんと作れないなら、いっそ権利を明け渡して欲しいと思うけどね」

B「いや~、ファンタスティック・フォーが名作にされる危険性は少しでも下げないと」

A「なんでだよ! ていうかBの今の物言い。他の2作品の実写もよく思ってないだろ」

B「いや、そんなことないよ初期のファンタスティック・フォー映画は好きだよ」

A「ホントかよ」

B「ホントホントアクションもいいけれど、家族4人の絆が素晴らしい」

A「それMr.インクレディブルだろ!」

「「どうも、失礼しました~」」

2016-04-01

マックで『バットマン vs スーパーマン』の感想戦していたカップルの会話

<当記事は『バットマン vs スーパーマン』の重大なネタバレを含みます



男「……どうだった?」

女「……いや?」

男「……ん?」

女「だめでしょ……完全にだめでしょ……『バットマンフォーエバー』よりダメだったでしょ……映画版『DOOM』よりダメでしょ……」

男「客あんま入ってなかったね」

女「むしろ観るべきでしょ。みんな観るべき。オススメしてもいいくらい。汝が敵を知る目的のために観ろと」

男「俺ならオススメされてもいやだね。単につまんないってだけじゃない。おれこれ嫌い。大嫌い」

女「上映中寝てなかった?」

男「寝れないでしょ。だってうるさすぎだし」

女「お酒でも飲んでたらアイゼンバーグの演技もすこしは真に迫って見えたかもね」



ベン・アフレックの演技について

男「各所でいじられてるようだけど、バットマンを演じていたベン・アフレックは悪くなかったよね」

女「そうそう。ベンアフは悪くない。髪型もキマってたし、何より雰囲気がいかにもブルース・ウェインって感じだった。

  演技よりは脚本がひどかった。

  キャラクターが浅薄すぎ。登場人物全員。『マン・オブ・スティール』に出演した面々でさえそう。

  初登場のバットマンについては前からファンの注目を浴びることはわかってたはずでしょ。絶対に『ダークナイト三部作と何が同じで何が違うのか、比較されるのは避けられない。

 それが何? あっちにふらふら、こっちにふらふら。『おれは孤独だー地下にひきこもるぜー」とかなんとか基地でやってた次のカットには、パーティで社交してる。スター社長かっつーのお前は」

男「スタークのプレイボーイキャラアル中の素でやってるけど、ウェインのは演技だよね。社交用の仮面をかぶってる。だからさ、アフレックが悪いんじゃないんだってば」

女「そう、全然悪くないんだけど」



ザック・スナイダーは良い監督か?

男「そもそも俺、ザック・スナイダー作品嫌いなんだよね。『エンジェル・ウォーズ』もクソだったし。何あのメンヘラ妄想

 今回のBvSには彼の監督としての弱点がほぼ全面に駄々漏れてしまっているように思う。

 そりゃ、いいところもあるよ。ときどき素晴らしいアクションシーンを取るし、火の表現にはこだわりを感じる。観てて時々はいい映画に思えてくることもあるんだ」

女「撮影監督ラリーウォン)が良いんでしょ」

男「そう撮影監督が良い。スーパービーイング同士のバトル描写は新鮮だったし、ダークな雰囲気にもしっくりハマっていた。この暗いトーンというのがくせ者で、ノーランときはちゃんと機能してたんだよね。

 ところがワーナーノーラン以外にもノーランみたいなトーンで描くことを求めてしまった。ジョークは入れるな。笑えるようにするな、ってね。『グリーン・ランタン』はその最たる犠牲者だよ。

 ワーナーは、250億ドルもの予算を任せるにあたってスナイダーならノーラン路線を継承できるだろうと考えた。そして脚本家たちに今後シェア・ユニヴァースを展開できるように膨らみをもたせたホンを書かせようとした。

 一方で、出資者たちが求めたのはマーベル/ディズニーみたいなヒーロー映画だったのさ。そして……」

女「ちょっと待って。アベンジャーズ:AoU』も似たようなもんでしょ。AoUは『やらなきゃいけないこと』が多すぎた。ちょうど、マーベルシネマティック・ユニバースが次のフェイズに移行するための大事な試金石だったから、AoUはむりくりなプロットにならざるを得なかった」

男「そうだな、たしかに同じ問題を抱えていた。

 けど、AoUはなんとかそれを乗り切ってそれなりの支持を集めただろ。

 理由は二つある。

 一つ、AoUの監督だったジョス・ウィードンがザック・スナイダーより優れた監督だったってこと。

 二つ目、各キャラクターが均等に、特に彼らの感情が均等に仕込まれていたってこと。

 なんたって、どのキャラクターも『自分映画』でキャラを掘り下げてきたんだからね。

 ストーリーが多少薄かろうが、誰だってアイアンマンを知ってるし、ソーを知ってるし、ホークアイを、フューリー長官を知っている。

 事前に他の積み重ねてきたキャラ造型を"収穫”すれば、『アベンジャーズ』ではキャラの説明に要する時間を節約できる。ところがBvSときたら……」

女「しょうがないところもあるよ。ここ十年のマーベルとDCのシネマティック・ユニヴァースを比べてみてよ。マーベルが順当に年輪を刻んできたのに対して、DCはリブート路線変更や主役俳優の交代が相次いで、積み重ねなんかほとんど残らなかった。

 DCはBvSただ一作品だけでマーベル映画十六年分の歴史においつこうとしているのよ」

男「そうだね、マーベルは長い時間をかけて準備してきた」

女「マーベルには一つの確かなメソッドが確立されている。新キャラが紹介されて、今後どう他のキャラと絡んでくるのか、そういうのが映画全編を通しで観なくてでさえわかっちゃうセリフカメオを拾ってるだけでもね。マーベルは観客を巻きこむ術を心得ている。

 そこへきてDCは……苦労してるよね。映画づくりそのものに」



ダークな映画は「楽しい」か?

女「BvSの冒頭はすごくクールだった。

マン・オブ・スティール』のバトルシーンをウェイン目線の別アングルから再解釈する。これはすごい良いアイディアだったと思う。そこまではほんと良かったんだけど、その後がもう陳腐の極み。

 恍惚とした表情で天国に召されるブルース少年を観た瞬間、がっくりきたでしょ」

男「脚本がとにかく浅いし弱い。ファン批評家の『暗すぎるトーン批判』を批判してたけど……」

女「だって楽しくないんだもん」

男「いやそれは問題じゃなくて」

女「問題でしょ」

男「いや『バットマン・ビギンズ』も楽しくはなかったよ」

女「あれは楽しいものだったたよ。『楽しい』の定義が違うな。『ビギンズ』はいっぱいアクションシーンがあったし、エキサイティングだった。次から次へといろんなことが起きて観ていて飽きないんだ。

 そういうものが私にとっての『楽しい映画なの。

 でもBvSは『楽し』くない。キャラがお互い見つめ合ってるだけでしょ」

男「うんああまあ確かにそうだな。トロいんだよな全体的に。いらないシーンが多すぎるし、なおにプロットは穴だらけ。ワンダーウーマンが登場してからはアクション映画としてすごかったけれど」

女「それは本当に『すごい』と形容していいものかな。単にその前の部分より『マシ』だったってだけじゃない?

 アフリカの村で大量虐殺事件が起きました。それでスーパーマンはみんなを救えるわけじゃないんですってんならまだわかるけど、『おい! スーパーマンが村人を撃ったらしいぞ!」ってのはどういうこと?

 スーパーマンが銃で人を撃ったりするわけないだろが!

 なに疑ってんのあの世界の人らは。


 だいたいフィンチ議員が意味不明すぎるんだよ。なんであんなキレてるの? 彼女レックス・ルーサーに対してどういう感情を持ってるの? 結局何がやりたくて動いてるの?

 やっぱりマーベルと比べちゃうな。

 マーベル映画キャラたちはそれぞれの拠って立つところが明確なのに」

男「ストーリーも感情も描写不足。演出もそんなによくない。まあ、結局しかし脚本なんだよな」



バットマンの両親死にすぎ問題

男「一番がっかりしたのはメインイベント――つまりタイトル曰くの『バットマン vs スーパーマン』のバトルだ。

 バットマンが優勢で――スーパーマンを負かしつつあったんだけど」

女「いいことじゃんバットマンさいこー」

男「いいんだよ。いいんだけど。

 よし、このままバットマンスーパーマン野郎を吊るして処刑だ! ってなったところでさ、いきなりバトルを中断するわけ。

 スーパーマンが『マーサ』って名前を口にしたから。

 それでバットマンマーサって俺のママ名前じゃん! お前、ママを知ってるのか! じゃあ……友達ってことだな!』――仲直り!

 ……おいおいおい待てよ、と」

女「(爆笑)」

男「××すぞと思ったね。さすがにね。そして始まる例の回想シーン

女「ほんともうかんべんして欲しいよね。もういいじゃん。もう観たくないよ。だってみんな知ってるでしょ? 『バットマンのクソ両親は殺されました』って。何回それやれば気が済むのって話。バットマンには悪いけど」

男「ドゥームズデイ倒したあとさ、二つの葬式が平行して描かれるじゃん。映画の演出の方向性としては、観客にあたかもスーパーマンマジで死にましたみたいに誘導してるんだろうけどさ。

 観てるほうは『ねーよ』ってハナから白けるよな。

 スーパーマンの死で終わるスーパーマン映画がどこの世界にあるっていうんだよ。

 いいか、アメコミ世界には絶対生き返らないキャラが三人いる。

 そのうち二人はブルース・ウェインのお父さんとお母さん。

 残りの一人はスパイダーマンのベンおじさんだ」

女「その三人、ほんとうんざりするくらい死ぬよね

男「必要な死ではあるんだよ。そのヒーローオリジンの深い部分に関わる死なんだから。この三人以外の奴らは逆に死んでも生き返りまくる。スーパーマンも当然生き返る。

 だいたい『ジャスティス・リーグ』の予告見てるんだから、スーパーマンが死なないことくらいわかるだろ!!!

 それなのに十分そこいらもちんたら葬式やって悲しいですね、って何の茶番だ!1!!」

女「『ジャスティス・リーグ』の前準備としてもガタガタだよね。

 何あの十五年前のドラマみたいなしょぼいインターネット描写は」

男「おじいちゃんにとっては電子メールはいつも秘密めいてみえるんじゃないんですか」

女「ダイアナプリンスバットマンを出しぬいてハイテク機器を盗みとるじゃん。それでいて、『あら大変。これわたしじゃ解読できないわ』ってなんだそれ女子か。写真バットマンから送ってもらうために盗みを働くってどんだけ遠回りなのよ。いまどきアマゾネスでも Amaazon.com で買い物できるっつーの」

男「あー」

女「で、さあ、その機密ファイルアクアマンが出てくるじゃん。沈没船から出てきてトライデントを振りかざしてワーっなるやつ。観てて、ほんとくっだんねーと思った。

 あの場面にDC映画のひどさが凝縮してたね。脚本家の怠慢の象徴だよ。マーベルだったらクビ間違いなし。

 繰り返しになるけど、マーベルキャラはどこへ向かって収斂していくのかはっきりしているし、一方でファンが喜ぶ要素をよくリサーチしてる。だから私たちネットで話題シェアしたりリツイートしたりいいねしたりするんだよ」



スーパーヒーロードラマについて

男「もちろんマーベルだって完璧じゃない。現場上層部クリエイション方向性の相違から何度もトラブルをおこしている。エドガー・ライトウィードンが去ったのもその一端だ。それでも比較的いいものを作り続けている」

女「一番不出来なマーベル映画でさえ、一般的には『良い出来』だよね」

男「公平性を期して言うなら、DCはテレビドラマだと面白いエンタメを作れるんだよね。

 『ARROW』も『フラッシュ』もすばらしい。

 いっそ、ドラマをそのまま映画にもってくりゃあいいのに。俳優もさ。そっちのほうが断然いいものが撮れるはずだよ」

女「アメリカではテレビの俳優は映画に出演しちゃいけないって不文律が存在するっていうよね。真偽はわかんないし、都市伝説みたいなもんだけど。

 でも、もしDCがそのルールを自社の作品に適用してるんだったら……こんなにアホなことはないよ。

 DCがモタモタしてるあいだに、ここのところマーベルNetflixとのタッグを組んで『デアデビル』を筆頭にすばらしいドラマを量産しはじめた。

 マーベルならテレビ映画クロスオーバーさせるくらいのことは軽くやってのけるだろうね」

男「マーベルドラママイナーキャラも上手く扱っている印象があるね。『ジェシカ・ジョーンズ』なんか知名度のわりにはよく練られた、丁寧なドラマだよ」



レックス・ルーサージュニアとその他の面々

女「ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグの演技はどう思う?」

男「なんであんないけ好かないガキになっちまったのかな。レックス・ルーサーじゃなくて『レックス・ルーサージュニア』に変更されたのは何か説明があってしかるべきだったんだけど、そういうのもなかったし」

女「パパに虐待されて育ったから、スーパーマンコンプ持つようになったみたいな感じだったよね」

男「アメコミの悪役っていうのは前もって完成されたキャラクターだから、実は性格俳優とあまり相性がよくない。良い役者と人気キャラの両立はむずかしいんだ。

 アイゼンバーグがどんなにがんばって悪役を演じてみても、観客は『ああ、いつものジェシー・アイゼンバーグだな』って思っちゃう

 一番の問題はロン毛のまま出しちゃったことだよな。

 まるでバットマン vs スーパーマン vs マーク・ザッカーバーグってかんじ」

女「わたしが懸念してるとこもそこ。BvSのアイゼンバーグは一人だけ別の映画で演じてるみたいだった。腰抜けぞろいの他のキャラクターと比べて明らかに浮きまくってたわよ」

男「シリコンバレーで調子こいてるIT起業家を悪役にしてみるか、程度の発想でしかないよね」

女「アメコミ映画ヴィランとしはキャラが貧相だった。ダークサイドに落ちるほどの動機もなければ、ヴィランとしてのヴィジョンも備わってない。

 いってみれば、ネット荒らし野郎と一緒ね」

男「たしか、DCのライターで……ジェフ・ジョーンズだったかな? が言ってたんだけど、

 『レックス・ルーサースーパーマンを憎む理由はこうだ。(ルーサーによれば)スーパーマンのせいで人類は自信をなくし、堕落してしまった。人類自分たちが作り出した問題の後始末をスーパーマンに任せっきりにしている。

 それこそが、ルーサーが『スーパーマンは危険だ』と主張する理由なんだ。ルーサーはスーパーマンを打倒することで人類に強さを取り戻させようとしているんだ。彼はヒューマニストなんだ』」

女「なるほど」

男「ところがこの映画では……」

女「あんまり頭もよく見えないよね。思わせぶりに暗躍しといて、バットマンスーパーマン対峙させるお膳立て以上のことはなんもやってない。どんな隠し玉が出るかと期待させといて、四十分前に観客に見せたもの以外は何も出てこない」

男「まあ、さすがにバットマンスーパーマンマザコントークでもりあがるなんてのはルーサーも僕達も予想できなかったけどね」

女「おもわずふたりともクリプトナイトで刺したくなったわ……」


男「ドゥームズデイとのバトルシーンはかっこよかった。ワンダーウーマンが登場した瞬間は『これこそ俺が見たかった映画だ!』と興奮したよ。二時間映画を観ていて初めてグッと来た瞬間だった」

女「ワンダーウーマンは余計な描写がないのがよかったよね。『ジャスティス・リーグ』が今から心配だな。DCのクリエーターたちって、自分たちがどこへ向かって何をしてんのか理解できてるのかな? 現場から上層部含めてさ」

男「最初の計画どおり、ジョージ・ミラー監督させりゃあよかったんだよ。ジョージ・ミラーの『ジャスティス・リーグ』……想像しただけでワクワクしない?」

女「するする。私としてはベン・アフレックでもよかった。でもバットマン役として参加することになったからって、監督からは降りちゃった。もったいない

男「周囲の非難を恐れたんだろうね。自分監督して自分で主演するスーパーヒーロー映画って、どうしても嘲笑を免れないだろうし」

女「気にすること無いのに。ベン・アフレックバットマンキャラメイクを繊細に達成していた。声もちゃんとバットマンやってたし、演技もすばらしかった。そういや、ジェレミー・アイアンズアルフレッドはどうだった?」

男「そこそこって感じ」

女「でも、そこそこ止まりでしょ。アルフレッドにしては暖かみに欠けていた。アイアンズがやるとアルフレッドってよりかはルシアス・フォックスっぽいよ」

男「あー、『GOTHAM』は観てる? ドラマの」

女「いや?」

男「ドラマアルフレッドやってる人はなかなかハマってたよ」

女「『ゴッサム』はねえ……観たかったんだけどさ。CMでウェインの両親が死ぬシーンをやってるのを観てさ……ちょっと耐えられなかった」

男「三十分前からお前そればっか言ってるな」

女「別に言いたくて言ってるわけじゃないっての」



『BvS』は最高の映画

男「批評家から叩かれまくってる反動か、BvSを過剰に擁護する人たちがいるね。『人生で最高の一本』だとか」

女「何言ってんだか」

男「そういう人には『君はもっと映画を観る必要があるね』としか言えないね人生で他に観た映画がこの前の『ファンタスティック・フォー』だけなのか? 『市民ケーン』を観てみなさいよと。どっかからダークスリラーの名作リスト探してきてさ、かたっぱしから鑑賞すればいいよ。そうすれば暗い世界観に相応しいキャラ造型やストーリーメイクが理解できるはずだよ

 世の中にはもっとすばらしい映画があるんだって増田にも知ってもらいたいな」




参考:

https://soundcloud.com/rottentomatoes/batman-v-superman-is-rotten

2015-10-11

それでも『ファンタスティック・フォー』が駄作なワケ。

リブート版『ファンタスティック・フォー』が駄作でない理由(ネタバレなし感想) カゲヒナタのレビュー

気持ちはわかる。

俺も「『クロニクル』のジョシュ・トランク監督!」と聞いてワクワクとときめきをおぼえ、

公開後、実写版デビルマン』がアメリカ侵略たかと思われるほどの大炎上に怯えたクチだ。

で、正直、観た時の印象は「世の中の91%(RT調べ)から総スカン食らうほどダメってわけじゃないだろ。アメリカ人きびしすぎ」。

しかし、「思ったほど酷くはない」でも、F4が駄作であることは変わりないと思う。

(1)人間ドラマを深く描いた内容になっている

これが自分いちばん気に入った要素。

びっくりしたことに、本作の主人公たちは人生がうまくいっていないダメ若者で、わりと性格も悪いのです(作中で、彼らは「Kids」と呼ばれています

前半では彼らの精神的な幼さ、そのように人間になった理由が丹念に描かれています



 まず、「主人公たちは人生がうまくいっていないダメ若者」ではあんまりない。

 研究所を放り出されていたドゥームや、厳格な親に反発したがるジョニーなんかは当てはまるかもしれない。

 が、主人公バクスター入学就職?)した時点で「それまでコケにされてきた天才的な才能が正当に認められた」わけで、事実ここいつは終始ずっとノーテンキというか、あんまりグツグツした情念めいたものを燃やしていない。青春を超エンジョイしている。別にそれはそれでいいけど、マイルズ・テラーのあのアンニュイさを活かしきった『セッション』のあとだけにやけにもったいない。『クロニクルアゲインを期待していた観客もそこで肩透かしをくわされる。

 ケイト・マーラも親と弟の板挟み、ドゥームとテラーとの三角関係コソボ出身という暗い過去、などなどドラマになりそうな設定が顔を覗かせるものの、びっくりするくらい本編に活かされてない。そもそも何考えてる人かよくわからない。観る人によったら、中盤までジョニーと姉弟だって気づかないんじゃないか? テラーとの恋愛要素も、テラ視点でうすら青春っぽく描かれるだけで、特に深くもならない。

 中盤前半まるまる出番のないベンくんに至っては書きこみもクソもない。最序盤でこそゴミ山の底辺家庭で育ったという劣悪な家族・養育環境が思わせぶりに描かれるものの、その後一切言及はない。なんでテラーと仲良くしてんのかもわかんない。信頼関係がどうやって育まれてきたかもわかんないのでザ・シングになってからの「大親友に裏切られた辛さ」みたいなものが薄く感じる。傍目には、ひさしぶりにあった古いクラスメイトに怪しい宗教勧誘されてのこのこひっかかった、頭のよわいかわいそうな人にしかみえない。

 

 ドゥームもドゥームでバックボーンがよくわからない。出てきたときからフードかぶってちょっと気難しいギークを気取っている童貞野郎しか見えない。ドゥームという希代の悪役へ至らせるトラウマイベントに欠けている。研究所を叩きだされた経緯もむしゃくしゃしてとりあえずロックなことをしてみた、程度のマインドっぽい。尾崎豊か。

 とりあえずケイト・マーラが好きで、マーラテラーの仲を快く思っていないみたいな描写はあるものの、二人の仲は決定的なところまで行ってない。しかも、「俺の女にちょっかい出すんじゃねえ」的な釘をテラーにさそうとしたら、逆にテラから「あの機械もうできたよ」と言われて「えっマジで」とばかりに盛り上がる。女にそこまで執着なさそう。

 じゃあテラーに対する嫉妬心なのかといえば、そこも開発チームとして一致団結する過程でうやむやになってしまう。

 総合するに、なんでこいつが地球を滅ぼしたがっているのか、なぜ異次元永住したがっているのかがわからない。異次元エネルギーの影響で頭おかしくなった、で済むかもしれないが、それは「人間ドラマ中心のF4」としてどうなんだ。

 ついでにいえば、クリストファー・ミンツ=プラッセちょっとだけ細くしたような絶妙なムカツキおフェイスがどこかヘタレっぽくて、情けない。

 唯一、バックボーンコンフリクト描写病院での父親との衝突シーンや能力使用に関する言い争い)に成功したヒューマントーチだが、せっかくそうやって高めた緊張を爆発させるシーンがない。問題を劇的に乗り越えるシーンがない。

 「壁」だった父親が唐突に殺されて、「兄弟仲良く……」と言い残して死ぬだけだ。え? これまでの親子喧嘩はそれでオールオッケーなの? もったいない

 要するに全体的に人物への書き込みが不足している。死ね死ねパワーを充填し損なっている。リア充デビューを果たした主人公脳内一人相撲を繰り返してるだけの童貞悪役(まあテラーも童貞だろうけど)、何を考えているかからないヒロイン、中折れしたブラック・コックのような黒人枠、影が薄いだけのかわいそうな親友。これが今回のF4の面々である。到底、ハーレム少女漫画活躍できそうなバイタリティーはない。

 こうじゃなかった。『クロニクル』はこうじゃなかった。ちゃんと主要キャラ三人それぞれの書きこみができていて、そのうえでの関係性がちゃんと……まあいい。これはF4だ。

(2)かなり怖いホラー演出がある

ジョシュ監督自身が「デヴィッド・クローネンバーグ的に人間の肉体が変化していく場面を描きたいんだ」と言っていたとおり、作中では「これホラーだろ!」と思いたくなるシーンがあります



 あー。うん。これはできてた。なんでクローネンバーグやりたかったのかわからんけど、できてた。超こわかった。能力ゲットシーンだけじゃなくて頭パーンも爽快感込みで。

はい、この時点で明るく楽しいヒーローものを期待する人は素直に回れ右なのがわかりますね。



 いや……でもさ。俺たちはホラー映画観に来たわけじゃなくねえ? 百歩譲ってさ、暗いヒーロー映画自体否定しないよ? みんな『ダークナイト』大好きでしょ? おれだって実は『マン・オブ・スティール』そこまで嫌いじゃないよ? グロシーンばっちこーいだよ?

 でも、だから、なに? ホラー描写ができてるから、なに? それがF4の本筋とどう絡んでくるの? 「自分たちが変わっていくことへの恐怖」? いや、おまえらそれかなーり早い段階で適応してたよね? いきなり「一年後……」とかつってたよね? そこ書かないの? 変わっていくプロセスを見せたかったんでしょ? なんで変わってしまった自分適応する/できない/やっぱするプロセス書かないの? なんでスーツきりゃ全部オッケーなの?

(3)能力を持ってしまった「悲哀」が描かれている

これはジョシュ監督デビュー作にして、高い評価を得た『クロニクル』と同様です。

クロニクル』は「能力を持ってしまったがゆえの悲劇」が描かれており、本作では「能力を持ったという運命を受け入れなければならないという試練」が前面に押し出されています



運命を受け入れる」か。良いセリフだな。でも、それ、ドゥームさんの前でもおなじこと言えんの?

え? 言っちゃうの? マジで? 「こうなったのもたぶん運命なんだ」って? 本人の目の前で???

しかに、みんな能力を持ってしまったことにどうやって向き合えばいいのか、その葛藤はありました。

けど、『X-MEN』なんかと違ってその葛藤が全部あいつらの内部で完結してるし、しか特に真摯に向き合うことなく、ラストバトルのテラーさんによる安い演説一発(本当にここはとってつけた感がすごい。それまでのテラーのキャラとも合ってない)で解消されてしまうので、本当にこいつら悩んでたのかよ、と白けてしまう。

(4)世の中の「日陰者」な技術者に対して尊いメッセージが込められいる。

主人公成長物語とこのメッセージは密接に絡み合っており、そこは確かな感動がありました。



 ??? 

 この映画見てると「ああー技術者って大人になってもガキくせえバカばっかで、酒に酔った勢いでうっかり世界滅ぼしかけたりもするんだなー、害悪だなー」って気分にしかなんないよ? 脚本から科学者技術者に対する悪意しか伝わってこないよ? テラーが劇中具体的に技術世界に貢献した例って、レジ故障を直したくらいじゃない?

 テクノクラート讃歌なら『ベイマックス』のほうがよほどポジティブメッセージ性を与えてるぞ? 科学っていいなあ! 研究室っていいなあ! になれるぞ??



F4ダメだった真の理由

 細々書いてきたけど、こんなものは全部些末なダメさにすぎない。「時間配分に失敗している」せいでもない。ましては「暗いから」でもない。

 本作が駄作である最大の理由、それはラストバトルにおける勝利のロジックのなさだ。

 ラスボスであるドゥームさんは異次元世界では神に等しい力を持つ。地形を変形させるなんてお手の物。まさに最強クラスの敵だ。

 しかリブート前のドゥームさんを知る我々にとって彼は「F4の宿敵」として広い認知を得ている。

 こんなもやしみたいなシリーズ一作目でうかうかと殺されるような敵ではないはずだ。

 倒されるにしても、それなりの理由けがあってしかるべきだ。

 それがである

 ドゥームさんはビックリパンチ一発でやられる。しょぼい。イモータン・ジョー様もびっくりのあっさりさでぶっとばされる。イモータンさまはそれでもみんなの心のV8をいつまでももやしつづけるであろうが、この偽クリストファー・ミンツ=プラッセ最期はせいぜい鮫入りの水槽に落ちたどっかのヴィラン混同される程度でしかなかろう。

 

 もうちょっと説明すれば、このビックリパンチはいわば友情の団結ビックリパンチ、少年漫画的な元気玉であるはずなのだが、バラバラだったチームが団結するまでの流れがおざなりというか、雑さ極まっているのであんまり元気そうに見えない。

 しかも、既にドゥームさんに対して一ダウンを奪った直後の攻撃である。そう、ドゥームさんは圧倒的なパワーと地の利を得ているにもかかわらず、ラストバトルに於いてあんまり圧倒しないのだ。とりあえず序盤は筋肉バカ二人を撃破し押せ押せムードにはなるものの、ケイト・マーラときバリアに手こずる始末。もうちょっとがんばれ。

 このバトルさえ、ラストバトルさえよければせめて駄作よばわりはまぬがれえたかもしれない。

 序盤のダルさやルックに反したノーテンキさも、中盤の物語運びである程度までは取り返せていた。

 あとはクライマックスで盛り上げるだけで40点程度は獲得できていたはずなのだが……。

 それでも、ギリギリ次回作が楽しみな程度のクオリティではある。増田トランク監督を応援していますマーラルーニーではなくケイト派です。

 あ、そうそう。本作で唯一良かった点をあげるとしたらケイト・マーラの着ているスーツビッチビチぷりですね。エロいことこのうえない。監督ラバースーツAVとかにフェティッシュを感じてるんだと思う。そういうのが好きな人は60点いくとおもう。

 以上。

2015-08-27

9月11月にかけて公開されるアクション洋画レビューまとめ

映画批評サイトRotten Tomato」からまとめてみました。


アントマン(ペイトン・リード監督9月公開)

批評家支持率:79%

観客支持率 :90%

批評家まとめ:ポール・ラッドチャーミングな演技のおかげで、『アントマン』はその小さなスケールにふさわしい形でマーベルスリルを観客に与えてくれる。もっとも、マーベルとしては最高クラスの傑作というわけではないが。

コメントピックアップ

褒「『アントマン』は面白い。なぜなら、大作映画的なトリックを大作映画的な誇張表現なしに実現しているからだ」――メル・キャンベル(「ジャンキー」)

貶「害虫ってスタート地点がスーパーヒーローとしてキワモノだな、って以外になにかあるの?」――リチャード・ローパー(「シカゴ・サン-タイムズ」)


キングスマンマシュー・ヴォーン監督9月公開)

批評家支持率:75%

観客支持率 :85%

批評家まとめ:スタイリッシュで、ロックで、なにより楽しいマシュー・ヴォーン監督ははしゃぎまくりの放埒さでもってスパイ映画打ち上げ成功した。

コメントピックアップ

褒「『キングスマン』は紳士にはオススメできない。この作品は、お下劣で血に飢えている俺らのための映画だ。遺漏なく完璧に練られた技巧で、邪悪オタクたちを爆笑させてくれる」――ビルゲ・エビリ(「ニューヨークマガジン/ヴァルチャ」)

貶「ヴォーン御大問題は、映画技術としてのバイオレンス描写に一切興味を持っていないところだ。彼はバイオレンス描写を使っているのではなく、浪費している」――マノーラ・ダージス(「ニューヨーク・タイムズ」)


ラストナイツ紀里谷和明監督11月公開)

批評家支持率: 16%

観客支持率 : 45%

批評まとめ: 面白みのないタイトルが中身の独創性のなさをよく表している。『ラストナイツ』は手垢のついたファンタジーによる比喩表現の寄せ集めだ。ジャンル的な目新しさ、面白みもない。

コメントピックアップ

褒「往時の作り手たちはラグジュアリーな息吹をジャンル映画に吹き込むすべを心得ていたものだ。もはやそんな大作はあまり観られなくなってしまったがね。私はこの作品が大好きだよ……欠点も含めて」――ジョン・ダーニエル(「スレート」)

貶「『ラストナイツ』はこの上ないほど完全な駄作だ。とにかくダルくてからっぽで、disる気力さえ沸かない」――クリスティ・ラミーア(「ロジャー・イーバートドットコム」)


ピクセルズ』クリス・コロンバス監督9月公開)

批評家支持率:16%

観客支持率:55%

批評まとめ: 懐かしのクソゲーのようだ。『ピクセルズ』は「やりなおし」のコインを追加する価値もないし、そもそも25セントに値するかも疑わしい。

コメントピックアップ

褒「まあ、80年代ネタてんこもりの内容は子どもにはウケないだろうけれど、それなりに面白いよ」――レイファー・グズマン(「ニュースデイ」)

貶「『ピクセル』にはウィットもなければジョークもない。よって言うべきことも何もない。ゲロだけはたっぷりあるけどな」――ジョン・セムレイ(「グローブ・アンド・メール」)


ファンタスティック・フォージョシュ・トランク監督10月公開)

批評家支持率:8%

観客支持率:21%

批評家まとめ:かったるい上にテンションも低い。『ファンタスティック・フォー』は必要ユーモアや喜びや色とりどりのスリルを欠いた状態で古典コミック現代的に翻訳するという、あまりに痛々しい過ちを犯している。

コメントピックアップ

褒「主演の四人――マイルズ・テラーケイト・マーラマイケル・B・ジョーダンジェイミー・ベル――は良いキャスティングだ。彼らのギーク理想主義ジョシュ・トランク監督の広い視野によく合っている」――ベン・サックス(「シカゴリーダー」)

貶「笑えるほどチープ。頭の悪さでは『未来惑星ザルドス』に迫るレベル」――クリスティ・ラミーア(「クリスティ・ラミーア・ドットコム」)


ジョン・ウィックチャド・スタエルスキ+デヴィッド・リーチ監督、10月公開)

批評家支持率:85%

観客支持率 :80%

批評家まとめ:スタイリッシュスリリング、めまぐるしいアクション。『ジョン・ウィック』はキアヌ・リーブスアクション映画へのカムバック作として満足な出来だ。今後のシリーズ展開が期待される。

コメントピックアップ

褒「完璧はいえない。だが、(特にハリウッド製中規模アクションドラマとして)際立っている。先週の金曜のレイトショーを観てからずっと私の心に固く刺さりつづけている作品だ」――デヴィッド・シムズ(「ジ・アトランティック」)

貶「スタイリッシュ暴力映画、ってだけ」――ブルースディオンズ(「ニューヨーカー」)


コードネーム U.N.C.L.E.ガイ・リッチー監督11月公開)

批評家支持率:67%

観客支持率 :80%

批評家まとめ:『コードネーム U.N.C.L.E.』は面白げな仕掛けとスター俳優でなんとか平凡なストーリーごまかそうとがんばった結果、全体としては本質のなさをギリギリ露呈せずにすんだデコボコアクションスリラー、といった趣に仕上がっている。

コメントピックアップ

褒「ここまで誰得?って作品もそうそうないと思うけど、だからこそ、この映画が上手にリンボーダンス踊れていることにビックリした」――ウェズリー・モリス(「グランランド」)

貶「見た目はいい(ガイ・リッチーはいだって巧妙な映像作家だ)ものの、古いドラマリメイクとしては圧倒的に受け身すぎ」――アダム・グラハム(「デトロイトニュース」)

2011-02-09

ファンタスティック・フォー

日本語含め、四ヶ国語を話せることだけが取り柄の俺。

そのうち二ヶ国語はちょっと怪しいが、対人相手の意思相通は問題ないレベルになった。

だが彼女いない歴=年齢のまま寿命が尽きそう。

一応、努力というか、やれることはやってみたつもりなのに

四カ国の女性に相手にされないなんて。

相手の母国語じゃなくて、お互い英語で話したのをカウントすればもっと数カ国いってる。

世界のあちこちに滞在して、数ヶ月住んだりもしてたが、見事に何にも起こらなかった。

俺の人生で、この先にあるものは?

数十年後には俺は、多言語を話す孤独な隠居老人。

死んだらすべて終わりなら、いくら何を覚えても無駄な気がする。

だったら子孫を残して死にたい

 
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