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2024-06-25

アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想(ネタバレあり)

正しさで殴りつけてくる麗奈めっちゃムカついてたので、(滝にフラれるとかして)コイツ1回ボコボコに心折られねーかなと思ってたら、自らの手で久美子をソリ落ちさせて死ぬほど凹むという、まさにそんな展開が飛んできたので麗奈を赦す気になれたの良かった(結論)。

 

色んな意味話題になったシリーズ第3期12話で久美子と滝は以下の会話をかわす。

久「先生にとって“理想の人”ってどういう人ですか」

滝「そうですね。正しい人でしょうか。本当の意味での正しさは、皆に平等ですから

滝「黄前さんは、どんな大人になりたいですか」

久「私は…。私も、そんな人になりたいです」

以下、アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想を、物語提示した“正しさ”に沿って述べる。

 

正しさの暴力

正しさを他人押し付けとき、そこには暴力性が宿る。久美子と麗奈はむしろそれを行使してきた側で、実力が上だからという理由で3年生の中世古香織をソリから追い落としたことや、家庭の事情全国大会前に引退しようとしていた田中あすかを強引に引っ張り出したことは、まさにその典型だ。その時、久美子たちはまだ1年生で、責任を負わない立場から好き勝手やって良かったし、正しさで相手ねじ伏せることは快感を伴うので、作劇上それらはむしろ肯定的に扱われていた。ゆえに正しさの中に潜む暴力性はこれまで適切に隠蔽されていたのだが、3期になってブーメランとして返ってきたことで、その問題点が一気に噴出した。そして久美子と麗奈では反応が違った。

久美子は下級生を指導する過程で黄前相談所という二つ名を得るほど面倒見が良く、そして部長になったこともあって精神的に成熟し、融和的なスタンスを取るようになった。一方の麗奈はなんら変わることなく正しさの信奉者であった。ふたりとも「北宇治は実力至上主義」というイズムを共有していたし、強豪校から転校生である黒江真由が「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と何度も何度も何度も本当にしつこく何度言ってきても久美子は「上手い人が吹くべき」というスタンスを一度も崩さなかった。

ただ、全国大会金賞を目指すべくオーディション大会ごとにしたことで緊張がずっと続いたことや、大幅に変わった編成への疑問、そして精神的支柱である久美子が本当にソリから陥落するに至って部の混乱はピークに達する。これに関しては仲の良い者の間でも意見が別れており、たとえば強豪校出身川島緑輝が「実力は同じなのだし、それだったら部が落ち着く方が」と久美子を支持する一方で、高校から吹奏楽を始めた加藤葉月は「それだとオーディションが成り立たない」という意見だった。葉月は本当に素人からスタートしており、3年生になってようやく大会メンバーに選ばれた。しかしだからオーディション肯定しているわけではなく、落ちていたとしてもおそらく同じことを言っただろう。彼女言葉は真っ直ぐで、積み重ねてきた努力に支えられていることは明白だった。一方の緑輝も、強豪校でやってきた経験から、おそらくは部の空気合奏に与える影響を理解しており、だから部がまとまることを重視していたのだと思われる。つまりどちらも「正しい」。しかしそうやって意見が分かれ、「正しさ」が衝突しあう只中で、久美子と麗奈袂を分かつ

久美子は、部の混乱を収めるには顧問の滝が編成の変更やオーディション結果に対する意図説明することでみんなが納得することだとしてその道を模索するが、しか麗奈は「そこに疑問を抱くと全てが崩れる。指導者の方針に従うのは大前提」と否定さらにはソリ落ちした直後の久美子に「自分努力不足を棚に上げて思い通りにならないってそんな言い訳文句が大半」という正論を浴びせ、「部長失格」の烙印を押す。

このシーンに対する感想を言わせてもらえれば、「安全地帯から正論ぶってんじゃねえよ麗奈ァアッッッ!」である。心底ムカついたね。

高坂麗奈サラブレッドトランペッターである。父がプロの奏者で、家に防音スタジオを作れる程度には裕福で、幼い頃から音楽指導も受けてきた。彼女学生離れした実力者で、当然のように大会メンバーはおろかソリストに選ばれる。環境けが彼女をそうしたとはもちろん言わない。それに見合うだけの努力をしてきたのだろう。だから彼女が「自分努力不足を棚に上げて指導者に楯突くなんて!」と言うのは“正しい”。目標全国大会金賞に設定したのは部員たちだし、それに向けて合奏を作り上げるという意味で滝の指導力に疑う余地はないのだから、従うのは当然。麗奈が言うことは常に“正しい”。そして久美子も視聴者も、その麗奈の“正しさ”に一度は与したはずである。“正しさ”でもって中世古香織を追い落とし、田中あすか大会に引きずり出し、劇的に描かれたそれらのシーンに感動してきたのだから。そこに潜む暴力性に気づこうともせず。だからいざその暴力性が自らに向けられたとき慌てふためくのは滑稽な話であるしか感情は偽れない。“正しさ”で殴りつけてくる麗奈はやっぱりムカつくのだ。そのムカつくという感情ベースにあることは認めつつ、その上で言いたい。正しさは万能薬じゃない、と。

麗奈の正しさは(構造的に)滝の影響を強く受けている。北宇治吹奏楽顧問の滝昇は若手ながら実力のある音楽指導者で、部員たちに「全国を目指す」か「楽しく過ごす部にする」かを選ばせた人物である。生徒の自主性を重んじると言えば聞こえはいいが、自分たちで選んだからには妥協を許さないという暴力性がそこにはある。確かに滝の指導力は本物で、北宇治はメキメキと実力をつけ、就任1年目にして全国大会進出するほどの成長を見せた。しかし実力が上がれば目標が上がる。目標が上がれば部員たちにより負荷が掛かる。そうして発生したのが関西大会直前に発生した部の混乱であり、滝にはそれを鎮める力もその気もなかった。それは合宿中のやり取りに現れている。

橋「上級生は耳にタコかもしれないけど、音を――」

滝「楽しむ、と書いて音楽、ですね」

橋「本当に分かってる?」

滝「(虚を突かれたような顔をした後)分かっていますよ」

場面としては関西大会直前の合宿で、部のピリピリした空気を感じ取った橋本(滝の音大時代からの友人で、北宇治の外部指導者)がジョークで和ませた後、軽く訓示しようとした時のことである橋本に言わせれば、音を楽しむことが音楽だと本当に分かっていれば、こんな空気放置しておくはずがない、といったところだろう。滝の、合奏を作り上げるという意味での実力は確かなのだろうが、その指導力が及ぶのは正しさが通用するところまでであり、それで解決できない問題にぶち当たったときは無力である。そして滝自身解決する気がない。ただの外部指導者に過ぎない橋本が一瞬にして感じ取った「ピリピリした空気」を滝はただの一度も解消しようとしなかったのだから。滝には解決する能力がなく、その気もない。滝に無理なのだからミニ滝にすぎない麗奈にはもっと無理である

そんな部のピリピリした空気を解消したのは久美子だった。思っていることを素直に打ち明け、解決したのだった。

「1年生も3年生も同じ土俵で競ってひとつ目標に向かえる宇治が好き」 「その北宇治で全国金を取りたい。でも届かなかった」 「何かを変える必要があって、だから大会ごとのオーディション形式にした」 「間違っていたとは思わないけど、でも戸惑わせたことも事実すみませんでした」と部長として謝ったあと、「納得できない人もいると思う。でも私は北宇治で全国金を取りたい」そう訴えた。「1年間みんなを見ていて思いました。こんなに練習してるのに上手くならないはずない。こんなに真剣に向き合ってるのに響かないはずない。北宇治なら出来る。私たちなら出来るはず」と。

この久美子の真剣な訴えが部員たちの心に響き、部は急速にひとつにまとまった。

さて、久美子は部長失格だっただろうか。その答えは言うまでもなく明らかで、失格なのは正しさを押し付けることしかできない顧問ドラムメジャーであろう。

このあと、久美子と麗奈は仲直りをするのだが、ハッキリ言って納得できるものでは到底なかった。久美子はあっさりと赦していたが、一視聴者としては、「ああ、麗奈を赦すことは絶対にできないな」と思った。物語としては、このあと黒江からソリを奪還し、全国大会金賞を取って大団円を迎えるだろうが、それはそれとして高坂麗奈というキャラクタを心底嫌いになったことだけは動かせないだろう、という結論に至り、そしてそうなるはずであった。

のだが、物語は急展開を迎える。

 

正々堂々と胸を張る、ということ

ここから原作改変としてすでに話題になっている、ユーフォニアムのソリ奏者を決める公開オーディションについて、私が受けた衝撃を述べる。ちなみに原作未読である

まず黒江真由というキャラについて。

久美子にとって憧れである田中あすかを思わせる銀のユーフォニアムを携えた強豪校から転校生で、実力は高い。つまり久美子を脅かすポジションを与えられたキャラなのだろう、ということはすぐに分かった。実際その通りの役回りで、「(私のせいで大会に出られなくなる人がでるからオーディション辞退しようか?」 「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と本当にしつこいぐらい繰り返し久美子に訊ねるうっとうしいキャラでもあった。それはさておき実力は本物で、いち早く警戒感を露わにした麗奈は、当初「久美子の方が上手い」と言っていたのに、途中から「久美子の方が好き」とトーンダウン。さらにソリの練習に久美子を付き合わせて「私は全国も久美子と吹くつもりでいるから」と激励している。しか関西大会でソリの座から久美子は陥落する。その際、麗奈は「やっぱり…」という表情を見せるため、滝の求める音を出せるという点で、黒江は明らかに上だったと思われる。

ただこの段階でのソリ落ちは明らかにそういう流れであったし、物語的には全国大会でソリ奪還して金賞の方が盛り上がるため衝撃は全くなかった。物語がそのラインに乗ったことで、そうなることはもはや確定的に明らかだとさえ思った。

次にユーフォニアムソリオーディションについて。

関西大会は滝の一存で決まったが、全国大会は甲乙つけがたいとの判断で、部員投票による公開オーディションをすることが決まった。2年前、当時1年生だった麗奈と3年の中世古が競い合ったアレのリフレインであるしかし当時と違ったのは、奏者を幔幕で隠し、音だけで判断してもらうということ。奏者は視聴者にも隠されており、これには第四の壁みを感じた。つまり視聴者であるあなたたちも、音だけで判断してくださいね、という制作者たちの声が聞こえたのである

からじっくりと、真剣に聴いた。

音楽素養は0で、細かいことなんて何も分からないが、確かにつの音は違った。

1番目の奏者は音が小さく、2番目の奏者は大きく聞こえた。自分部員なら2番目に投票しようと思った。

投票シーンに移り、2番目の奏者には緑輝、塚本、奏の手が上がる。やはり2番目が久美子だったんだと確信した。同時に勝利確信した。しかし同票であるという。

滝「奇数のはずですが…」

麗「私が、まだです」

滝「そうでしたか。決まりましたか

ここで2年前のトランペットソリオーディションの回想が入る。「裏切らない?」 「もしも裏切ったら、殺していい」のやつである。そして――

麗「……1番です」

??????????????

???????????????????????????

え、ちょ、待って。2番が久美子やろ、1番????????????

滝「分かりました。では1番の方は、前へ」

黒江の脚が前に出て、麗奈の顔がくしゃりと歪む。久美子が目を伏せる。

マジかよなんだこれふざけんなよ。

客席からざわめきが広がり、部員たちの困惑した表情が映される。

また正しさの暴力かよ! 誰が得するんだよ、この展開!

困惑と怒りの感情でないまぜになったが、まっさきに動いた久美子の言葉に背筋が伸びた。

久「これが! 今の北宇治ベストメンバーです! ここにいる全員で決めた、言い逃れのできない最強メンバーです! これで全国へ行きましょう。そして、一致団結して! 必ず金を! 全国大会金賞を、取りましょう!」

3年間やってきたことがある意味で潰えた直後にこれを言える久美子は本当に立派だと思ったが、脱力した。訳が分からないと思った。

呆然としたまま画面を見続ける。

場面は進んで行き、久美子が麗奈を探している。しかし先に帰ったという。大吉山で待ってるというラインの画面が映され、登りきった先にいた麗奈背中で泣いていた。

それを見た瞬間、(上から申し訳ないが)「赦せる」と思った。麗奈は分かってて久美子に引導を渡したんだと理解し、麗奈に対する怒りが氷解した。

正しさは暴力性を孕む。しかしその正しさが自らに向かうときのみフェアネスになる。日本語に直すなら公正さだが、ここは敢えて“正々堂々”という言葉を使いたい。

麗奈黒江を選んだんじゃない。久美子より音楽を取ったんでもない。久美子との約束を果たしたのだ。

2年前。中世古香織をソリから追い落としたとき、そうけしかけたのは久美子だった。麗奈は「裏切らない?」と聞き、「もしも裏切ったら、殺していい」と久美子は答えた。ここで彼女が言いたかったのは、「自分音楽に正直であれ」ということだったろう。そういうセリフがあるわけじゃない。しかし含意は明らかなように思われる。迷いを振り切った麗奈は実力を発揮し、ソリの座につく。

麗奈はその時の同じように、正々堂々と、胸を張った。

たとえそれが自らの心臓に刃を突き立てるほど辛いことであっても。

久美子は音大に行かない。公式大会でソリを吹くチャンスは最後だろう。海外音大留学する麗奈からすれば、肩を並べて吹ける最後のチャンスでもある。

でもそれを分かった上で、どちらが久美子でどちらが黒江か分かった上で、久美子を切って捨て、そのかわりに約束を、果たしたのだ。

久美子は言った。「私は、それが何よりうれしい。それを誇らしいと思う自分に胸を張りたい」

もし仮に、麗奈が久美子との約束ではなく、久美子を選んでいたら。麗奈はもちろんのこと、久美子も胸を張れなかったはずだ。最後全国大会で一緒にソリを吹けたかもしれない。高校時代のいい思い出として残せたかもしれない。しかしあのときかわした約束裏切り、その時の自分たちを殺すことになる。だから“正しさ”に傷つくことが分かっていても、麗奈は己を曲げなかったし、久美子はそんな麗奈を誇りに思うと胸を張ったのだ。

原作改変で賛否両論の展開であるが、私にとってはアニメ響け! ユーフォニアム』が描いてきた物語の結末として、これ以上のものはないし、これ以外のものもないように思われる。私は私の感想が正しいとは思っていない。久美子と麗奈がソリを務める全国大会が見たかったし、今もまだ見たい。久美子がソリを吹けないなんて嘘だろう、とまだ思っている。だから原作改変に怒っている人たちを否定する気には一切なれない。それもまたひとつのあり方だと思う。でもだからこそ、正々堂々と胸を張る道を選んだ久美子と麗奈を、いち視聴者として誇りに思う。

 

余談。滝は「どちらも充分ソリが務まると考えています」と言って部員投票に委ねたが、ある意味で嘘だろうと思う。というのは久美子と黒江の音に明確な違いがあったからだ。どちらが上か下は分からない。でも違いがあった。久美子の音は大きく、黒江は小さかった。麗奈が選んだ今なら分かる。久美子のユーフォニアムは主張が強かった、ということなのだろう。あくまユーフォニアムは影だ。スポットライトがあたるべきはトランペットであって、黒江ユーフォニアムは影に徹することでペットを際立たせる演奏だった(黒江楽譜には「支える!」という書き込みが何度も現れる)。合奏で求められるのは、つまり滝が求める音を出せたのは黒江だった。

ではなぜ滝はソリオーディションを開いたのか。責任を投げたとは思わない。頑張ってきた久美子にチャンスを上げたとも思わない。本人が述べているように、久美子が部員からの信頼篤き部長であるがゆえに、部がまとまるにはそれが最善と考えたのだろう。

「私は、今の北宇治を高められるところまで高めたと、自負しています」。つまり本当に、久美子と黒江で大きな差はないのだ。どちらで臨んでも、金に届きうる。そのために必要なのはしろ部のまとまり。そういうことなんだろうと思う。

 

余談その2。12話の放送直後、シナリオライター原作改変を主導したのは自分だと告白していた。

https://x.com/oitan125/status/1804807383018795391

賛否両論になるのは間違いなかったから、その責任を一手に引き受ける、とそういうことだろう。アニメの中で、麗奈がやったのと同じ立ち回りである。これが正しい結末だと、原作を改変してまでそれを押し付けた。しかし同時にそれに納得のいかない視聴者からボコボコにされることを引き受けた。正々堂々と、胸を張ったのだ。いち視聴者として、制作スタッフ決断とそれを支持した原作者を誇りに思いたい。

 

余談その3。いろいろ台無しになるけど、それでも久美子がソリを吹く劇場版、待ってます

2023-12-19

anond:20231218214639

ジャズはだいたい100年ぐらいの歴史があり、次のような特徴がある。かなりの端折りが入っていることには留意してくれ。

1920年前後 ディキシーランドニューオリンズジャズ

世界最古のジャズレコードとされているのは1917年。このころのごくごく初期のジャズで、形式や編成には幅があるが、ディズニーランド演奏されてそうなゴキゲンで楽しげな感じといえばイメージできるかもしれない。

トランペット(またはコルネット)・クラリネットトロンボーンの3つの管楽器アドリブを交えながら同時に演奏するのが特徴的なスタイル

当時の録音ではドラムセットアンプなどは発展途上の段階で、ドラムスネアやウッドブロック中心のマーチングっぽい感じ、ギターのかわりにバンジョーベースチューバなどが使われることが多い。

具体的にはこういう感じ。これはヨドバシカメラCM原曲であるhttps://www.youtube.com/watch?v=dsp-cA89Wio これぞとされる名盤特に思い当たらない。

当時の録音技術はぜんぜん良くないので、古い録音をリマスタリングした音源を聞いても聞きづらいしノイズもひどい。1950年ごろまではおしなべてこうで、それ以降に録音された音源のほうが聞きやすいと思う。

個人的にはSean MoysesのTiger Rag!というアルバムが好きではあるが、ディキシーランドジャズといよりもジャズバンジョソローアルバムという色が強い。

1935年前後 ビッグバンドスウィング・ジャズ

オーケストラっぽい大編成によるジャズであるクラシックオーケストラとは違い、弦楽器セクションがいることはまずない。ドラムベースピアノギターリズムセクションと、トロンボーントランペットサックス+クラリネットという編成が典型

リズムのキメやソリやトゥッティのかっちりとしたアレンジ、分厚いバッキングを背負いながらのソロ回し、大人数による静と動のコントラストなどが特徴である

バンリーダーとしてはベニー・グッドマングレン・ミラーデューク・エリントンカウント・ベイシーの四者が特に有名。どこかしらで耳にしたことがある曲も多数あると思う。https://www.youtube.com/watch?v=aME0qvhZ37o

個人的にはFletcher Henderson - Swing The Thingsというアルバムが好きではあるが、これもまたとにかく録音が悪い。

バディ・リッチや、BBC Big Bandによる後年の録音や、より現代的なビッグバンドであるGordon Goodwin's Big Phat Bandなどのほうが聞きやすいと思う。

1940年前後1970年前後 ビバップモダンジャズフリージャズなど

スーツを着たジャズメンが4〜5人程度でバーナイトクラブ演奏してしそうなジャズイメージしてほしい。だいたいそれがモダンジャズであるモダンと銘打ってはいるが、70年ぐらい昔の音楽スタイルである

ビバップハードバップモードジャズなど演奏理論の違いによって通常さらに細かく分けられるが、全体的な構造や編成として大きな差はあまりない。

イントロテーマアドリブソロ回し→(バース)→テーマアウトロ という構成で進むのは変わらないまま、どのように斬新なソロをとるか?という音楽理論が30年かけて煮詰まっていった思っておけばよい。

チャーリー・パーカービバップ代表的奏者であるが、当時の録音も良くはなくソロ音感が強くないとぜんぶ同じに聞こえてしまうと思う。1950年代後半あたりに聞きやすアルバムが多くある。

具体的にはMiles Davis - Bag's Groove,Sonny Rollins - Saxophone Colossus, Sonny Clark - Cool Struttin'、Art Blaky - Moanin'など。この4つは一般的にも名盤とされているし個人的にも大好きである

1965年前後あたりのマイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンアルバムはだいぶ煮詰まっていてよりエクストリームになっていて、これはこれでまた独特の趣がある。

独特の趣でいうと、ジプシージャズマヌーシュスウィングというスタイルもある。

これはジャンゴ・ラインハルトの一強で、ギターバイオリン存在や独特のメロディセンスが特徴であるhttps://www.youtube.com/watch?v=gcE1avXFJb4

また、フリージャズという既存音楽理論的制約を無視した……平たく言えばめちゃくちゃやってるだけじゃねーのか?という演奏スタイルも勃発した。

ノイズに近い激しいロックなどが好きな人はこれを好みがちという印象がある。

1970年以降〜現代ジャズ

モダンジャズジャズという音楽は完成してしまい、以降は主流のスタイルとして盛り上がっている新しい形のジャズ特に思い当たらない。

1970年以降はおもに別ジャンル音楽(ロックファンク電子音楽民族音楽ヒップホップなど)の要素をどのように混ぜ込むか?という発展の仕方をするようになった。もちろん伝統回帰する派閥もある。

ジャズという大木の成長は1970年で打ち止めになり、いろんな枝が沢山伸びていて全方位のジャズを把握している人間は極めてまれというイメージである

ジャズファンク名盤にはHerbie Hancock - Head Huntersがあり、個人的にも好きである

フュージョンでは、伝説的な天才ベーシストであるジャコ・パストリアスが在籍していたことで有名なウェザー・リポートというグループが有名である

日本でもフュージョンブームがあり、1979年デビューカシオペアは今も現役で活動する大御所フュージョンバンである

民族音楽変拍子を取り入れたジャズにはAvishai Cohen -Continuo などがある。アヴィシャイコーエン同姓同名ベーシストトランペッターがいるが、これはベーシストアルバムである

ある意味電子音楽を取り入れたといえ演奏にはこのようなものがある。https://www.youtube.com/watch?v=KbvCgqTkj64

これは電子音楽大家エイフェックス・ツインの曲のカバーであり、ブレイクビートという電子機器使用してドラムの録音を分解して貼り直して作られた複雑怪奇リズムを人力で演奏しているのが聞き所である

ただしジャズといわれた場合アドリブソロが組み込まれることが通常のため、これはジャズかと言われると微妙ではある。

the Bad Plusの他にも現代的なピアノトリオにはGoGo Penguinなどがいる。電子音楽の複雑怪奇リズムを人力で再現する高い技量を持ったドラマーは他にはJojo Mayer,Louis coleなどがいる。

まとめ

2021-11-08

うろおぼえ捜索法 虎の巻 PART3

PART2に戻る : anond:20211106011219


この辺りから一部はうろおぼえ上級者向け(?)が多い


その1

15年ほど前に遊んだ子供向けのFlashゲームタイトルが知りたいです。

ラッパ吹きのおじさんが出した音の音階を当てるゲームで、

たまにおじさんがミスっておなら出しちゃうこともあります


おそらく時の流れでサイトは閉鎖されていると思いますが、

ゲームタイトルスクショ動画がどこかに残っていたら嬉しいです。

(楽天グリーティングゲームだったと思います…)

どうぞよろしくお願いします。

取り敢えず質問者に自信は無いようだが、楽天グリーティング検索してみる。

2015年にサ終したという解説のページに跳んだ。リンク存在していたので、そこから辿ろうと思う。

リンクをWayBackMachineに入力
その中からゲームカード選択し、とりあえず数もそんなに無いようなので全ページを眺める。発見

トランペッター・ジミー!


ちなみにタイトルサムネイル情報以上は得られなかった。

時期を変えればページまで飛べそうだが、Flashは既に終了している。

RuffleやFlashpointなどのフラッシュ再生の動きもあるので頑張れば遊べそうだが、

捜索の範囲外なのでここで終了。


その2

ドラマうろ覚えです。

12〜13年ほど前に23時頃に放送された一話完結のドラマです。渋谷で待ち合わせをする何人かの人たちが、

黄色スカーフを巻く等の特徴をつけていましたが、それによってかえってそれぞれ待ち合わせ相手を間違えてしまい、

そのまま事態が大きくなる(登場人物の何人かは実は男みたいな秘密を抱えている)という内容なのですが、

思い当たるはいませんか。

恐らく普通に検索しようとするとかなりキツい部類なので、

今回はこのテレビドラマデータベース使用サイト内の詳細検索。(ただし情報にムラがある)

http://www.tvdrama-db.com/


今回の場合

渋谷 黄色 スカーフ 待ち合わせ 勘違い 秘密...などワードが想起されるが、

10年以上前記憶は少し丁寧に取り扱う。どれか一つが間違っていると検索沼に落ちるので。

ということで情報制限


とりあえずヒット数を見てみるため、捜索範囲大きめに検索

解説 : 待ち合わせ 渋谷 + 2001~2011年 で6件。これなら全部見られるな、うむ。
条件と同じ単発ドラマを眺めていく。ヒット。

今日渋谷で6時

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-40385


一応タイトルGoogle検索をかけ裏取り。あらすじがヒットしたが、

黄色スカーフではなく赤いバンダナだった。

ちなみに期間指定がある情報は、プラマイ2、3年した方が時期ズレに対応できる。出ない場合に調整していけば良い。


その3

貝がらブラッコのメインフレーズによく似た童謡の曲をどなたかご存知ないでしょうか?

この曲を聞いた時、幼稚園とき歌ってた何かに似てるな〜って言おうとするも何だったか思い出せず、

思い出せないまま10年が経過しました。どなたかこの呪縛から解き放っていただきたい。

https://youtu.be/FLBQ-3DbmO0

正直音系を検索するのは虎の巻手法では不可能である。ので、今回はネット集合知を参照することにする。

通常であれば他の方々に聞いてね。

検索対象はyoutubeニコニコ動画Twitterなどのコメントである


Twitter動画アドレスタイトルをそのまま入力し、誰かが言及していないか確認

Youtubeコメント欄に目を通す。(Youtubeコメントオフだった)ニコニコにも。

最終的に、ニコニコ大百科の貝がらブラッコページ、コメント欄に2作言及があった。

童謡「すずめの学校」 間寛平「なめなめくじくじなめくじくじ」

すずめの学校で正解だった。


貝がらブラッコ 似てる で検索しても良かったかな?

今回増田化にあたりお試し再検索したが、同意見の投稿は見つかりにくかった。危な!


その4

めちゃくちゃ難しい質問すみません。あるmemeのBGMが知りたいです。


海外のmemeをまとめてるアカウント投稿していた。

アメリカ西部らへんで子供と犬が出会いポケモンバトルが始まるが、

子供が逃げる(なんでかは覚えてないです)それを犬が追いかけてます

海の中に潜ったりバーで一緒にお酒を飲んだり、エレベーターに乗ったりして、

最終的に犬が電車で轢かれて終わります

曲調はイニシャルDに似てる感じがします(イニDの曲を聞いてこのBGMを知りたくなった)

難しいですがお願いしますm( )m。

海外ミームなので、英語検索

ポケモン 犬 子ども ミームあたりか?

pokemon dog running child memes でGoogle検索 (日本人検索で失礼) 、条件は動画。ヒット。
その後、動画の曲を再生PCからスマホに持ち替え、アプリShazam曲名特定した。

ミーム

https://youtu.be/UH2vh8hTKww


MAX COVERIの曲、running in the 90's

https://youtu.be/_Yq4xXEf6dw


動画の時点で気圧されたが、無事発見

問題は、この動画が見つかったのはrunrunningで引っ掛かっただけの全くの偶然。

childをkidにする発想もなかったので、本当に運が良かった。

(ちなみに鼻歌で曲を検索するならSoundHoundも優秀)


その5

転載作品なのでリンク割愛


[soundcloudリンク] 以下[曲]

この曲が収録されているアルバムを探しています

[曲]について誰か言及してる筈と思い、SoundCloudの共有リンクTwitter上で検索

ヒットはしたが、感想ばかりで情報は出て来ず。投稿されている曲名正式ものではない。

少しでもヒントが欲しいので、各ユーザー感想ツイートの周辺ツイートを漁る。


from:xxxxxx until:201X-XX-XX since:until:201X-XX-XX

数人分試したが、言及ナシ。


ならばと思い、投稿者を漁る。他の投稿動画は[曲]を含め2曲のみ。

別の曲はジャンル違いのRemix。もしやこの人の作曲ではない?と推測。

Twitterアカウント存在したが、投稿ツイート存在せず。転載の下に進める。

[曲]のタイトルGoogle検索。項目は動画。すると[曲]を含む動画youtube転載されていた。
youtubeコメント欄に正答があるか...?と思い確認するもナシ。もはやこれまでか...と諦めかけた矢先、
動画情報もっと見るを開いてみると詳細に[曲]の正式タイトルが。

シンプルタイトル検索していれば2手で済んだのに、やたら遠回りをしてしまった。


その6

https://www.youtube.com/shorts/e09mXzt4t3M

この動画BGMと声の元ネタが知りたいです

とっかかりが少ない...雰囲気のよいBGMと、縦長形式シンプルにまとめられた内容、恐らく大元tiktokと推測。

投稿アカウント確認すると、多様な動物動画がズラリ。こりゃ転載だな。コメント欄を検索するもヒントは無し。

動画の開始タイミングスクリーンショットトリミング (SnippingToolなど) 、Google画像検索にかける!

ペットショップFacebookが出てきたので、該当の動画を探す。


チンチラを載せたtiktokの別動画発見。元動画内でチンチラがイスに乗ってるが、この動画にも同じイスがある。

同一投稿者だと推測し、投稿者を捜索。この動画にはIDが載っている。どうやら質問された動画の方はIDを消してある模様。


動画としての元ネタはこの人の模様。

https://www.tiktok.com/@chinpals/video/6898480338775969030?is_copy_url=0&is_from_webapp=v1&sender_device=pc&sender_web_id=7003944574671193602


次はBGM動画情報に tutiandyuki - sophi との記載がある。

そのままGoogle検索。なんか人がBGMに合わせて舌をペロっと出す動画が沢山ヒット。なんじゃこりゃ。

動画が氾濫しているため、原曲に中々到達できない。


思考元ネタ調査に切り替える。これだけ上がる動画ならmemes扱いなのか?

memes tongue tiktok でGoogle検索トレンド解説サイトがヒット。

https://stayhipp.com/media/tiktok/the-hilarious-tongue-sticking-out-tiktok-trend/


まり

  1. BGM料理動画を挙げている@Sophishrimpのもので、
  2. それを基に@tutiandyukiのネコ動画がバズり、
  3. 動物や人が舌を出すパロディ動画が氾濫
  4. チンチラ動画が作られる
  5. 転載される

...って感じらしい。ややこしや。声はチンチラのじゃないのね、そりゃそうか。

そういう動画文化があるって知ってればトレンド解説サイトまで一発で飛べたな...



一応、コレで捜索法は終了。他にも小テクとか支援ツールサイトあるけど割愛

誰かの知識の一端になれたら幸いである。


当たり前だが、ネット上に挙げられていない情報検索できないので、ネット集合知を参照するほかない。

それを基に過去の文献やら新聞やら各図書館などを探してね。


また、出ないものもあるので過信は禁物。結局は集合知最強なので。

それじゃね~ノシ


part1 : anond:20211105031842

part2 : anond:20211106011219

補足 : anond:20211105041538

2021-03-31

anond:20210330093849

マキシマムザホルモンかと思ったり

まあ、本当に日本は終わってるというか平和ボケしてる感あるけどな

歴史的に考えても、ちゃん戦争もできない国が生き残れるわけがないわけで

ちゃん戦争できない国は戦争以外の国難にも弱い、

ということを証明した、日本は生き証人みたいになってしまった感がある

原発事故核戦争への備えがあるか、援軍に来た米国にはちゃんと想定されたマニュアルがあり、日頃から訓練されていた

コロナは、米国疾病対策センターみたいな組織バイオ兵器化学兵器に即時に軍と連携して対応することも兼ねているわけで、

軍需=軍国主義みたいな短絡な考えが間違いであることを十分に証明していると思う

今になって国産戦闘機だのアビオニクスNECだのみたいな話になってるが、

韓国中国パクリだろうが何だろうが、国産戦闘機開発は完全に日本よりリードしているように思える

パクリだろうが真似て作ってちゃんと飛ぶとか動くってのは、それだけで十分に凄いと俺は思ってる

ソフトウェアみたいにコピーして終わりってわけじゃない

サイバー攻撃だの産業スパイだので設計図面を入手したからって、それを理解する脳みそがないならコピーさえできない

からロシアでさえスホーイアビオニクスを抜いたもの中国に売りつけてる

機体はゴミとか戦場で墜落した機体を回収するとかすれば、いつかはコピーできるだろうけど、

アビオニクス特にソフトウェアは上述のようにコピーできてしまうわけで、

同じ共産圏とはいえノウハウ中国にみすみす渡したくはない

しかし、中国は曲がりなりにもアビオニクス独自に埋めてちゃんと飛ばすところを世界報道した

米国人工知能による爆撃機空母への離発着レベルの差は雲泥ではあるが、

空っぽの機体を飛ばすことはできてる時点で十分に脅威である

ワリャーグの件だって

公式中国政府が粗大ゴミになった建造中の空母を買いたいと言ったら拒否されるだけだろう

上述のように、同じ共産圏とはいえ空母建造のノウハウを渡したくはない

しかし、どこぞの金持ちカジノ船にすると言ってきたら、

粗大ごみを買ってくれるのか、どうぞどうぞ、みたいな話になってしまったわけだが、

もう半完成品の遼寧は完成させ、遼寧ノウハウ+αの山東も完成し、

これから完全にゼロベースからの巨大空母複数建造されるのだろうし、

トランペッタープラモネットで眺めてて色々思ったのだけど、

ミサイル攻撃主体の高速艇とか、こういうのも面白く思えた

世界でもユニークサリン事件があり、テレビドラマERでも会話の中にサリン事件日本名前が出たが、

極めて稀なテロ事件に遭遇していながら、コロナへの対処もショボいのが今の日本現実である

危機対応危機管理能力が弱い、テロに弱い、戦争に弱い、

国難に弱いから、今になっても自然災害台風地震にも弱い

自然災害人知を越えているところがあるわけだが、

普段から災害国難があるのなら、それに対処する知見、蓄積があるはずなわけで、

例えば、建造物耐震免震構造などは日本他国より優れているのではないか自分は思うが、

しかしながら、被災した国民への対応が十分なのか、

千葉台風でもゴルフ場フェンスが倒れ住宅街の一部を破壊したが、

そもそも、あのフェンス外側に倒れてもおかしくない設置してなかったかとも思ったし、

なったらなったで、あの件はゴルフ場女性経営者ゴルフ場を完全に売却し補填に当てることで決着したようだけど、

そもそもの設置基準、国側の監督責任ゴルフ場を売っても金が足りない場合どうするか、

みたいなものが意外にこの国は未だに脆弱なように思えてならないし、

そういうことが回り回って、国民安全安心に暮らせる社会になってない、としか自分には思えない

そういう話をすると、いやいや他国だってそんなに理想的ではない、日本なんかより酷い問題がある、みたいに話を折る人が出てくるわけだが、

まず、中途半端なところで満足するというのは、初学者が俺天才錯覚するダニング=クルーガー現象みたいなもので、

自己満足した時点で成長は止まってしまう、だから日本は国として成長が止まってしまうのではないか

それから、仮に日本が最も豊かで恵まれた国だったとしても、それを更にブラッシュアップして、最強、最最強、最最最強の国家にするべきであって、

これも同様に自己満足が成長を止める

こういう自己満足や逆に米国だけを礼賛するような竹中○蔵みたいな輩が成長を止めているように思える

少なくとも米国からも指摘されているように、台湾において米中がなんらかの武力的衝突をするのは避けられないと思っている

当然ながら在日米軍がある日本無関係はいられないわけで、ロシアのように第三次世界大戦を想定していかなければ困る

半導体製造においても、NVIDIA台湾から韓国サムスン製造委託を移すようだし、

日本蚊帳の外感がずっと否めないのだけど、中韓ダンピングに負けたような経緯もあった気がするが、

半導体においても負け、半導体製造装置が今のアドバンテージであるが、その牙城が崩されるのも時間問題かもしれない

比較最近だったと思うが、ファナックは第二の創業として産業ロボットの次に射出成形機に乗り出してたと思う

中国は買収したKUKAなどを中心にファナックを置き換えていくだろう

日本既存成功体験を捨て、米国追従するだけでなく広く世界を見渡し、次に次にを打ち出さなければ滅びるだけに思う

2020-10-19

トランペッター

とは言うのに、なぜギタラーとは言わないのか

2018-08-09

anond:20180808191302

はっきり言ってあなた思考原理主義に凝り固まりすぎている。

必要なほど高い権威意識のせいで、物事の良さを柔軟に汲み取ることができない状態にある。

作中の言葉でいえば「ノイズに心の傷を広げられている」ような状態だ。

その「傷」を言語化するならば、

"音楽に対する思いが強いあまり、それを扱う他者を不誠実だと唾棄し、批難して憚らない精神内面化している"という所だ。

作中にあなたとまったく同じ「傷」を抱えている少女は今のところ登場していないが、

それと似たような感じでネガティブで頑固な思いに囚われ、

そしてそれが部員とのやり取りの中で「救い」へと昇華されたストーリーはいくつかある。

そこまで熱心に批判をする気概があるのなら、実際にプレイし読み進めてもらえれば、

必ず響くシナリオを見つけられると思うし、それがあなたの救いにもなるはずだ。

プレイからすると、編成についての批判などはすべて的外れで、

作中の状況や器楽部という部活特殊性理解していないから生まれ意見だと感じる一方で、

納得させる簡潔な文章を書くのは非常に難しいとも感じる。

から何度も言うようだが、批判を続けるのならメインストリー可能範囲で読んでからにしてほしい。

5幕の終盤くらいまでは一気に進めるはずだ。

過去に行われたイベントストーリーなども、当時のメインストリーの進度と同期して登場人物の振る舞いが変る等があり、

合わせて読むことで作品理解の助けになる事が多々ある。

批判のためにそれも見たいということなら、個人的に撮りためたものをアップしようと思うので言ってほしい。

YouTubeを漁れば一部アップされているものもあるが、全部はないと思うので補完が必要だと思う。

先ほど納得させるのは難しいと言ったが、一点だけ説明してみようと思う。

器楽部というのは、吹奏楽部オーケストラ部のような形式張った伝統的な部活常識に囚われない、

楽器を使ってパフォーマンスを行う部であり、定演などもあるが、主な活動の場は学内行事と、地域のお祭やイベント幼稚園での音楽劇だとかになる。

部員には世界レベルの実力をもつ設定の子も数人いるが、あえて初心者とも混じって「楽しむ」ことに主眼を置いた部活をやっている。

まりコンクールなどの高みを目指して切磋琢磨する系の作品とはまったく主旨が異なるという事だ。

そういう音楽との付き合い方を一切否定するというのなら、亜里砂が主役の11幕までプレイしてみることをお勧めする。

似たような思考をもって自分の居場所に疑問を感じていた天才トランペッター少女だ。

2017-09-10

保善高校であった、今もあるであろう体罰の話

有名トランペッター日野皓正体罰の話が盛り上がっている。

世界トランペッター日野皓正中学生を往復ビンタ

http://bunshun.jp/articles/-/3929

ドラム日野ビンタダウンタウン松本さんと爆笑問題太田さんの意見真逆すぎた」

http://www.kansou-blog.jp/entry/2017/09/04/073456

日野皓正児童虐待ビンタ事件について元ジャズミュージシャンが考えてみた」

http://k-yahata.hatenablog.com/entry/2017/08/31/日野皓正児童虐待ビンタ事件について元ジャ

日野皓正中学生へのビンタ教育…「必要な時もある」

https://www.daily.co.jp/gossip/2017/09/01/0010515517.shtml

正直、他人の出番を無視してドラムを延々と叩いてた子がビンタ食らっただけでこれだけ喧々諤々の議論が巻き起こるのはうらやましいし、近年ネット体罰動画などが拡散され、教師処分されている事等を考えるとネットという存在体罰への抑止力として働いているのは確かで、ろくでもないものも多いネットのもたらした大きなメリットひとつだと思う。

で、僕がこれからするのはそんな便利なアイテムが普及してない時代のろくでもない体罰という名の暴力の話だ。

舞台は96年の東京高田馬場にある保善高校偏差値でいえば55前後、昔ラグビーの名門で花園に出た以外に特に語る事のないパッとしない私立高校だ。

ちなみにお隣には後年某ブラックチャイルドな有名バスケマンガモデルになった偏差値70台のエリート高校があり、お隣だが近所の早稲田大学への距離は全く違うと言われていた。

我々が入学する前、この高校理事だかなんだかわからないが、お偉いさんが「このなんの特徴もない学校をお隣みたいな超進学校にしよう」等とドラゴン桜みたいな事を考えた。

目的のみをみれば「少子化を見越し、進学校としてブランド価値を持たせる」という戦略は悪いものではないのかもしれない。

だが、彼らにドラゴン桜のような「外部の優秀な講師を招いて生徒の学力をup!」という策などあるわけがなく、結果としてできあがった保善高校特進クラス地獄になった。

「三年の間に偏差値55前後人間普通に早慶受かるようにしろ」そんな無茶な目標を与えられた現場教師達は大混乱しただろう。

それはそうだ。彼ら教師ほとんどが一般的に二流と言われる大学を出てこの高校教員として努めている人間であり(文系だった我々のクラス担任は獨協の英文科卒だった )、当然だが中堅高校の生徒をトップレベル私大合格させられるノウハウといったものを持っていない。

そんなこんなで上に対して自分達が頑張った事をアピールしつつ、失敗しても責任回避できるだろうと考えた彼らがとった方策は授業時間を8限までにするという手段だった。

要は部活含め授業以外の事は一切やらせない。

そして入学してからその事を聞かされた特進クラスに選ばれた我ら生徒達は当然反発する。

部活を目当てにした生徒も多かったし、そもそも強制で8限までの授業なんて受けたい人間はいない。

正直、ここまでなら大人になった今になって考えると教師達に同情の余地がないでもない。

上の無茶に対してかかる現場への圧力のつらさは、それなりの歳になり、上と現場板ばさみになってから嫌というほど知った。

現在自分負担をかけてしまっている現場人達にひたすら頭下げたり、飲料差し入れ、それでもイラつかれるように保善高校現場教師達には我々生徒が分かりえない上の人との板ばさみのつらさがあったのかもしれない。

だが、我々の反発を抑えるのに担任教師が使った方法は頭を下げるでも飲料差し入れるでもなく、「嫌ならやめろ」と暴力のセットだった。

あらゆる異論封殺体罰という名の暴力が使われた。

そして出来上がった授業自体適当なやる気ないプリントを配ったりするくらいで、正直これを8限聴くくらいなら予備校の授業1限聴いた方がはるか有益なんじゃね?となる受験にはなんの役にも立たない内容だった(事実自分浪人して予備校通ってた時期に英語偏差値がグングン上がり、今までやらされていた勉強いかに非効率かを知った)。

結果的に我々は3年間に渡り、ほぼ毎日の様に殴られ、22人いたクラスメイトの内、3人は部活自分のやりたい事もできない状況を受け入れられずに自主退学に追い込まれ、残った19人も相当に精神を病んだ。

1人は卒業後、数年で自殺した。

正確な因果関係を立証する事はできないが、卒業時の我々の精神状態鑑みると、遺族が因果関係否定するならともかく、当時の保善の教師達が「関係ない」等とほざく事は許さない。

ここまで読んで何人かの人は「なんで体罰に対して対策をとらなかったの?通報するなりいくらでも手があるだろうし」と思われるだろう。

今にして思えば何故自分自身、当時の自分がなんら手を打たず、3年間、殴られるままでいたのかが理解できない。

現在の30代半ばの自分で、今の時代であれば同じ状況でもいくらでも手が打てる。

教師が生徒を殴ってるのを動画なり音声をを記録し、youtubeに放流」「動画や音声を教育委員会や区議会に送りつける」「動画や音声をもって弁護士のところへ行き、教師退職に追い込み、学校からは金を引き出し、なおかつ現況の改善する」「逆にこちから暴力制圧する」等。

だが残念だが、我々の時代には便利なものはなかったし、他の手段をとる勇気もなかった。当時の時代でも打てる手はあったのかも知れないが、結局我々は何も打てる手がないままひたすら3年間を暴力に耐え続けて過ごした。

他の教師相談しても「君達の事を思ってあえて自分でもやりたくない事をなさってくれてるんだから」と黙殺されるし、「嫌ならやめればいいだけ」と常に脱落への恐怖を感じさせられ逃げられなかった。

それが事実だ。

今の自分のみならず、多くの人達当時の自分怠惰に写るのかもしれない。

いくらでも打てる手があるし、場合によっては金にもできたのに何故なにもしなかったのかと。

言った瞬間、発言者を糞馬鹿認定する言葉では「公共の福祉」と並ぶ「自己責任」という言葉を使いたくなる。

だが、異論=即暴力否定という立場に置かれるのは当時の10の子供にとっては逃げ道のない牢獄で看守に見張られているようなものなのだ

常に暴力や脱落の恐怖に晒される状態で冷静な判断ができるかと言われれば今の自分でもこころもとない。

現在自分内最高漫画更新し続けてる「パンプキン・シザーズ」で主人公は8巻で町ぐるみ人身売買に巻き込まれ、結果共犯者になった住人を慰める為に「人間は新しい環境に放り込まれた時にまるで即興劇に放り込まれ役者のように本能的にその舞台を壊さないよう行動する」と言っていたが、結局我々はその舞台から3年間逃げ出す事ができなかった。

昔、自分ナチスソビエトクメール・ルージュだのに属して上の言うままに行動する人々を笑えたが、この保善高校体験を通して以降、全く笑えなくなった。

さて、色々回りくどい事を言ったが、ここら辺で私怨タイムにさせて頂く。

曳地利秋、お前はガチな屑だな。お前は三年間俺達の担任教師だったわけで、その間お前を「センセイ」と呼んでたが、お前を教師だとも尊敬する人間だとも思ったことは一度もなかったよ。

平賀自殺して少しは反省したのかと思ってたが、仕事出会った8歳下の保善のOBの人に聞いたらお前はあの後もなんら反省せず、特進クラス以外でも生徒を殴り続けてたらしいな。

もっとも俺達以前にも暴力を奮ってたろうし、「口答えする特進クラスの生徒」というのはお前にとって殴れる大義名分を更に与えただけだったろうが。

お前は殴る相手が反抗すると「いつか社会に出れば俺に感謝する時がくる」とかいってたが残念ながらそんな時は来なかったよ。

社会を知れば知るほどわかるのはお前という人間が対等な立場では殴り合い一つできない生徒に対し、能力でも人格でも統率できず、自分が殴られない立場に甘えて一方的に生徒を殴ってた屑である事。

それだけだ。

お前は教師でもなんでもない。

自分安全場所から他人を殴るのが趣味の糞野郎だ。

お前が定年退職たかどうかは知らないが、現在学校でも塾でもあらゆる教職に関わってない事を心から祈ってるよ。

残念ながら俺やクラスのみんなに対しての暴行への公訴時効は過ぎてるんでお前に刑罰を与える事ができず、こういう形で書いたが、お前がこれを読んで反省するとかかけらも思っちゃいない。

原国の片山、お前は俺達が曳地に毎日殴られてると度々訴えたときも「曳地先生は生徒のためを思ってるんだ。甘えてるんじゃない!」とかほざきやがったな。

お前も曳地の同類の糞虫だよ。

そして96~98年に保善高校にいた教師達(現在在籍の確認がとれるのは地歴科の近藤八朗、数学科三河一雄、公民科のト部昌次)お前ら俺達が散々殴られて助けを求めていたのを知りながら、無視罵倒対応にしてたよな。曳地も含めてお前らが全員地獄に行ってくれる事を心から願ってるよ。

ここまで書いといてなんだが、「抵抗できない相手一方的に殴るのは保善高校教師達と同じ」という心の声が聞えたんでこっちの身分もそっちに対して分かる範囲で明かしとく。

96年~98年に在籍し、文系特進クラスで正面二番目の列にいて、その後一浪経て法政大学に進学した生徒。それが俺だ。

そこから俺の名前googleでたどれるようにしてあるし、そこからくれば答えるし、名誉毀損で訴えたいならばいつでもどうぞ。

さてここまで書いて「保善高校」「体罰」でググったら

体罰、何も伝わらなかった 「殴られた」生徒語る - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/9v

田村剛】私立保善高校東京新宿区)の男性教諭が、男子生徒に暴行した罪で今月4日に罰金30万円の略式命令を受けた。被害者の生徒と、その友人で「同じ教諭に殴られた」と主張するもう一人の元生徒が、朝日新聞取材に応じた。「もっと早く周囲の大人に気付いてほしかった」と訴えた。

2人によると、1年生で同じクラスにいた2011年の1学期ごろから空手部の顧問でもあった担任40代男性教諭から、校内で平手打ちなどの暴力を受け始めたという。

携帯電話学校に持ってきた▽読書感想文の本を忘れた▽授業中のおしゃべり……。さまざまなことがきっかけとなった。この生徒(17)は「高校では暴力が当たり前なのか」と思い込んだ。他の教諭も止めに入ってくれなかったという。

2年生になって登校できなくなり、休学した。親に話すうちに普通ではないと気付き、警察に届けた。

学校側は謝罪のため生徒宅を訪れ、暴行理由説明した。それでも、殴られなければならないとは思えなかった。「ただ苦しかった。先生の言いたいことは何も伝わってこなかった」と振り返る。この教諭は、この生徒を複数回にわたって平手打ちをするなどしたとして、略式起訴された。

もう一人の元生徒(18)は、暴力を受けても「先生の言うことを聞きなさい」と話す親を前に、学校行きたくないと言えなかった。「誰にも相談できず、どこにも行き場所がない感じだった」と語る。

耐えられず、昨年5月に退学。一時はうつ状態になって精神科に通った。「同じことをしたらこうなる」という周囲への見せしめが、暴力目的だったと感じている。「次は自分ではないか」と、他の生徒がビクビクしているのが伝わってきたから。

自分たまたま自殺せずに済んだ。でも、親や周囲の先生にはもっと早く気付いてほしかった」。大阪市桜宮高校教師による体罰で生徒が自殺したこと問題になり、そう思う。

同校の青木繁副校長取材に「教諭が何度も暴行したという認識はない。生徒らの話は過大で、学校が把握する内容と大きな違いがある」としている。教諭暴力については「許されないことだが、2人の就学姿勢を立て直すという思いがあった」と説明する。

という記事が出てきた(元記事は既に消えてるが)。当時の自分達の気持ちをそのまま表している記事だった。お前ら、90年代にあれだけやらかしたにも関わらず、何一つ反省してなかったんだね…

正直、我々の時代体罰という理不尽問題を取り上げ、裁判なりで戦って「教師が生徒を殴らない」という当たり前の権利を勝ち取っていれば彼がこのような目に合う事はなかったのかもしれない。

そういう意味では我々抗議の声を上げなかった人間も彼の目からすれば保善の教師と変わらないのかもしれない。

だが我々には声を上げる知恵も勇気もなく、結局、放置し、自分と同じ、もしくはもっと酷い状況を10数年後に後輩に味あわせた。

そして偏差値は51~58と我々がいた当時と何ら変わらない状況。

進学校にするため」という大義名分で我々に奮われた暴力は結局何の意味もなかったのだと脱力するしかない。

保善高校理事だの教師だの糞虫ども、正直お前ら全員死ねばいいと思うよ。

お前らは教育者でもなければ、経営者としても糞だ。お前らには何一つ敬意を持てるものがないし、何一つ美しいと言えるものがない。

質実剛健」とか本当に笑えるわ。

とりあえずこの記事呼んで保善高校への受験を辞める人が増え、一人でも保善高校犠牲者が増えない事を元生徒として祈っている。

追記 保善高校の13年の空手部の体罰に関してはオンライン記事は消えているが朝日新聞2013年2月24日の日曜版38頁、2014年7月4日社会面の記事確認ができた。体罰を受けた生徒は除籍処分にされたらしいその後、両親と共に保善高校及び同校を運営する学校法人保隣教育財団に550万円の損害賠償を求める訴訟東京地裁に起こしたらしい。その後の顛末ネット上を探しても見つからないが、彼にとって良い方向に事態が動いていた事を祈っている。そして22人のうち後に退学に追い込まれた生徒3名、後に自殺した生徒1名を出し、何の成果も残さなかった保善高校初代文系特進クラスの生徒の一人として、彼がとった勇気ある行動に心から敬意を表したい。

2017-09-02

例の体罰について

例のトランペッターの話。

http://www.news24.jp/articles/2017/08/31/08371283.html

僕ははてブでこの騒動を知ったけど、正直どうでもよかった。どうでもよかった、というよりは、「なんか不毛な議論が延々と続いて結論が出なさそうでめんどくさそう」という感想だった。

実際ブコメを見ると、「当事者同士で解決してんだから外野は黙ってろ」派とか「どういう理由があれ体罰絶対ダメだ」派とかがいろいろ揉めてて、結局結論が出ない感じの議論が続いてた。

あーやっぱり。って感じ。多分僕はこの話、来週になったら忘れてる。仕事は忙しいし、実際に自分にできることは何もないから。

今この文章を書いてて、ちょっと前に真木よう子コミケのやつでなんか揉めてたのを思い出したけど、結局あれって今も関心を持って具体的に何かアクションしている人がどのくらいいるんだろう。たぶん指で数えるくらいしかいないんじゃないだろうか。他にもいろいろ、みんな好き勝手あれこれ文句言ってるけど、自分生活には全然関わりがないし、結局来週には、もしかすると明日には自分が言ったことも忘れてそうで、自分全然関係ないことにイライラしたりあれこれ考えたりするの、結構時間無駄って結構から思ってる。

それでもはてブTwitter見たり新聞を読んだりニュースを見たりするのは、世相を把握しておきたいっていう気持ちからなんだけど、こういう事件というか出来事にたいして、自分生活に直接かかわりがないのなら、やっぱりあれこれ考えないでふーんで終わらす心構えが必要なんじゃないかなってふと思ったのだった。自分防衛のために。

2017-09-01

https://anond.hatelabo.jp/20170901122159

知らないわからない言い出すのなら、なおさら粛々と追い出すだけでいい

トランペッターさんの仕事興行成功させることで子供をしつけることではない

https://anond.hatelabo.jp/20170831173534

親権者とか法的な保護義務者じゃないなら、黙って追放したらいいだけ。

そもそも殴る権限って無いでしょ。ルールに従えない人は粛々とその場から排除する。


いろんなニュースを見ていて、結構単純な結論にたどり着いて、「権限を持つにふさわしくない人に権限を与えたら、ろくなことをしない」ってことに行き着く

東芝カネボウなんかが傾いたのは無能な人を即時解雇追放することが出来なかったからで、地位にふさわしい能力を持ってない人が蔓延する組織はだいたい衰退するか滅ぶ。

権限を持つにふさわしくない人」は権限濫用や逸脱行為が多いので、わりとすぐにわかる。

世の中なんでも表裏一体で、多様性を認めるほど管理する側のリスク管理コストが上がって、排除を強めるほどディストピアだとか独裁だとか言われる。

人道支援平等主義ちょっと強くなりすぎて、「権限を持つにふさわしくない人に権限を与えたら、ろくなことをしない」弊害日本日常生活から世界中の国々の幅広いところに至るまで強くなってきている。

その弊害の結果、排除の風潮が強まってきた。リスク管理をやりやすくするには、多様性管理可能な水準まで落とすだけでいい。リソースがないときは、そうしないと自分たちまで死ぬから

みんな殺されたくないから生きていて、宗教歴史人種だというのは後付けの理由しかない。

絶滅危惧種保護する活動する人だって牛丼豚肉のしょうが焼きは食べてるんですよ。生きていくための商売として絶滅危惧種を題材に使ってるわけで牛や豚の命は割りとどうでもいいわけです。

あの人を排除する、あの会社排除する、あの学校排除する、あの人種排除する、あの国排除する。「排除する」は「死なせる(広義の意味で)」に置き換えても成り立つ。

管理する側の理屈としては、殴って言うことを聞かせるのも風評リスクが発生するだけなのだから、あのトランペッターさんは黙って子供を会場から出せばよかっただけです。


アメリカ大統領最近日本米軍駐留費全額負担だとか言い出したり、アメリカ白人至上主義団体が暴れだしたりしてるのは、単にカネがないから。

アメリカの人々および国が衣食足りるようになれば以前のようなアメリカに戻るかもしれないし、戻らないかもしれない。

アメリカお人よし的に世界の警察お節介やってるおかげで存続できて、自力では国家維持できない国がある。代表的なところでは日本だけど。

天然資源石油も取れないし、近隣に核武装してる上に強固な軍隊を持っていて、領土資源豊富国連常任理事国が近所に2つもあるのに日本国が存続しているのはアメリカが何らかの目的があって日本を生かしているからで、アメリカロシアと仲良くしだす、アメリカロシア日本の接近を黙認するというのは日本を死なせることにしたということ。

友達も増えるほど維持やトラブル回避するための関係管理がめんどくさい。アメリカロシアと、あるいはアメリカ中国が仲良くなるんなら日本朝鮮半島不要なわけで・・・

本質は意外と単純なものかもしれない。複雑な問題は解けるレベルまで単純化すればいいだけで、これはまさしく経済学のやり方であるらしい。

2017-08-31

トランペッター日野皓正事件

http://b.hatena.ne.jp/entry/bunshun.jp/articles/-/3929

この事件、どうして周囲の中学生ドラムの子を止めに入らなかったんだろう?

まわりの中学生が止めにはいればここまで大騒ぎにならなかったろうに。

日野皓正騒動を受けて映画セッション」について

著名なトランペット奏者である日野皓正氏が、演奏最中に共演していた中学生ビンタしたことが波紋を呼んでいる。

《完全版》世界トランペッター日野皓正中学生を「往復ビンタ

http://www.nicovideo.jp/watch/1504064045

ジャズトランペット奏者の日野皓正さんが往復ビンタ 中学生との演奏会で 世田谷区教委「行き過ぎた指導。だがイベントは続けたい」 殴打された生徒は…(1/3ページ) - 産経ニュー

http://www.sankei.com/affairs/news/170831/afr1708310010-n1.html

ジャズミュージシャンが教え子に体罰に近い暴力を振るったということで、

音大ジャズドラマーを志望する学生主人公にした映画セッション」を連想したという声も多い。

日野皓正 セッションに関するTwitterニュース



が、この「セッション」という映画を、

青年スパルタ教師のしごきによって疲弊していく様を描いたサイコスリラーだとか、

教師の手厳しい指導に食らいつき成長していくスポ根ドラマというふうに捉えている人が意外にも多い。

僕が思うにそれはこの映画評価して的を外したものではないかと思う。

セッション」という映画音楽に対して不遜な人間たちが共依存関係に陥っていく過程を描いた映画だ。

まず映画を通してみて主人公演奏技術が向上したという描写はない。

フレッチャーの下心ありげ言葉を除けば誰もその演奏を際立てて褒めるわけでもなく、

観客がわかるような明白な上達の描写もない。

それは至極当然で主人公が「いい演奏をしたい」と思っていないからだ。

上級クラスに入りたい。」「いい成績を収めたい。」「教授に可愛がられたい。」「ミュージシャンとして羨望を集めたい。」

主人公欲求はいつも自己顕示的なことばかりでその視線はいつも自分に向いている。

音楽の道を志す動機もどうも浮ついていて、インテリジェントエリートとして将来を期待される従兄弟を持つが故の劣等感によるところが本音だろう。

印象的なのがチャーリー・パーカーエピソードである

チャーリー・パーカーアドリブに熱を入れすぎてドラマーからシンバルを投げられたというエピソードが劇中の会話に登場するが、

主人公はそれを冷水を浴びせられた屈辱をバネに精進したと解釈するのだ。

本来ならば出鼻を挫かれたことで冷静に自分を見つめられるようになったという教訓を得るべき小話をナルシシズムによって曲解しているのである

自分対外的評価しか見えていないために独りよがり思考が歪んだ主人公家族にも恋人にも音楽院からも見放され最終的に孤立していく。

そしてそこに魔の手を差し伸べるのが悪名高いフレッチャーなのであった。

フレッチャー教授もまた音楽ことなどその実どうでもいいと思っている不遜者である

彼の指導支離滅裂学生を恐怖心で抑え込みコントロールする以外の効果はない。

彼もまた音楽家として、指導者として羨望を集めることしか眼中になく、自分が携わる音楽クオリティなど二の次なのである

映画終盤で主人公逆恨みしたフレッチャーは、実際とは異なる演目主人公に伝えて舞台上で彼の音楽生命を絶たせることを画策する。

いい演奏がしたいという気持ちが微塵でも存在するならドラマーを罠にはめて演奏会を混乱させる真似など出来るだろうか。

フレッチャーもまた自己中心的な振る舞いが祟り音楽院から追放されたわけだが、

フレッチャー孤立すればなお自分を崇拝する人間を渇望するわけである

フレッチャー主人公を罠にはめたのは恨みをぶつけるためでもあるだろうが、自分の手中に収められる無力な下僕を作り出すためもある。

何にせよなんの後ろ盾もない大学中退者で大ポカかました主人公に明るい未来は多分ないのだ。

から評価されず未来もない孤独青年からこそ、因縁があるフレッチャーなんぞにわらをも掴む思いですがって行った。

そして名誉を得ることにしか価値を置いていないからこそ、主人公フレッチャーという有名人と関わりを持つことに喜ぶのである

あの最後の笑みはい演奏ができたから笑っているのではない。

どう転んでも演目にない曲を演奏して暴走することは失態である。あれはフレッチャー自分を見捨てないであろうことに安堵しての笑いだ。

フレッチャーもまた青年がいいドラム披露たから笑みを浮かべたのではない。

彼が完璧に無力な存在に成り下がり自分支配下に置くことができるようになったことを喜んでいるだけだ。

話は日野氏の話題に戻るが、件の中学生もこの映画を見ておりスポ根ドラマだと誤解していたのかもしれない。

多分そうでなくて単にソロパート演奏中に気持ちが高まりすぎたという可能性が高いが、

何にせよあれは失敗というほかなく、演奏者として道徳として師である日野氏が叱責すべき行いだっただろう。

舞台上という表立った場所感情的な振る舞いをしてしまったことは非難されても致し方ないのかもしれない。

しかし氏の叱責そのもの否定するのは当該生徒含めイベントに参加していた生徒にもあまりよろしくないのではないかと思う。

当該生徒やイベント主催した世田谷区が氏に一定の理解を示しているのは幸いだ。

そして「セッション」という映画ジャズもとい音楽に狂酔する人々の話だと誤って紹介されることは、

子どもジャズをよく知らない人に悪影響だと思うので、なんだか見過ごすことはできないのである

2012-07-24

増田にふさわしくない話

内装再現してあるAFVプラモって無いかな。

1/35 アカデミー タイガー

   AFVクラブ T-34

   タミヤMM装甲車にも内部再現してあるの有るね。M2・M113や8輪・4輪装甲車とか。 

   海外のキットにも有ったかも。

1/48 バンダイ 機甲師団シリーズ

   ホビーボス T-34

1/76 ニットー 戦車シリーズ

   トランペッターM2もしてあったような。

他にないかな。組み上がったら殆ど見ないので廃れたのかな。

 
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