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はてなキーワード: 切磋琢磨とは

2021-04-07

ファッキン新型ウイルス

大卒後、お金を貯めて自分で進学した

本当は大学に行かず専門学校に行きたかったけど、事情があって出来ず

でもアラサーをだいぶ超えたところでやっと願いが叶った

今までの人生であれほど学校楽しいと思えることがないってくらい楽しかった

自分のやりたい分野で、そして同じジャンルを目指す仲間たちと切磋琢磨するってこんなに楽しくて刺激的なんだと思った

専門に行くまでの生活はとにかく辛かった

高校生ヒキニートになりかけて精神科に連れられたも時あった

その時は無理やり完治したふりをしたけど、結局大学生になっても親に隠れて精神科で薬をもらいながら日常生活を送っていた

駅のトイレで涙が止まらなくなり失神し、救急車を呼ぼうとする警察にこれまた泣きながら「誰にも言わないでください」と何故か土下座したこともあった気がする

自分の部屋のベッドの上以外で自分がきちんと認識できる日がなかった

けど専門学校に行ってからはついに精神科にいくことも薬を飲むこともなくなった

本当に毎日が楽しくて充実していた

やっと人並みの青春を味わったと思った

私と私が周囲が偶然おかしかっただけで、人ってこんなにも優しいんだと思った

けど時期が悪かった

就活し始めに例の新型ウイルス流行した

第一志望の内定から一ヶ月分の給料とともに辞退のお願いをされた

なんとか別の会社内定を取り直すも今度はその会社倒産した

正社員が無理ならアルバイトで…と頑張ったがシフトが少なく生活費がまかなえるほどではなく、学費を一括で払ってすぐの自分には厳しかった

幸い年をとってすごく柔和になった両親は「もう少し子供らしくしていなさい」と実家にタダで住まわせてくれた

コロナのせいとはいえ、一度は内定を貰えたんだから諦めずにこの分野で頑張ろう」と介護アルバイト副業フリーランスをしながら就活を続けた

そして今日で丸一年

もうこの分野での就活は諦めようと思う

かにゆくゆくはフリーランスを目指していた

けどこういう形でいきなりフリーランスじゃなくて、きちんと正社員で下積みを経験たかったなー

副業で続けて、またチャレンジできる日が来ればいいな

その時にはアラフォーになってるかな

新型コロナウイルスが心底憎い

けど今が一番自分の思い描いた人間らしい生活を送っている気もする

でもやっぱ憎いな

ファッキン新型ウイルス

大卒後、お金を貯めて自分で進学した

本当は大学に行かず専門学校に行きたかったけど、事情があって出来ず

でもアラサーをだいぶ超えたところでやっと願いが叶った

今までの人生であれほど学校楽しいと思えることがないってくらい楽しかった

自分のやりたい分野で、そして同じジャンルを目指す仲間たちと切磋琢磨するってこんなに楽しくて刺激的なんだと思った

専門に行くまでの生活はとにかく辛かった

高校生ヒキニートになりかけて精神科に連れられたも時あった

その時は無理やり完治したふりをしたけど、結局大学生になっても親に隠れて精神科で薬をもらいながら日常生活を送っていた

駅のトイレで涙が止まらなくなり失神し、救急車を呼ぼうとする警察にこれまた泣きながら「誰にも言わないでください」と何故か土下座したこともあった気がする

自分の部屋のベッドの上以外で自分がきちんと認識できる日がなかった

けど専門学校に行ってからはついに精神科にいくことも薬を飲むこともなくなった

本当に毎日が楽しくて充実していた

やっと人並みの青春を味わったと思った

私と私が周囲が偶然おかしかっただけで、人ってこんなにも優しいんだと思った

けど時期が悪かった

就活し始めに例の新型ウイルス流行した

第一志望の内定から一ヶ月分の給料とともに辞退のお願いをされた

なんとか別の会社内定を取り直すも今度はその会社倒産した

正社員が無理ならアルバイトで…と頑張ったがシフトが少なく生活費がまかなえるほどではなく、学費を一括で払ってすぐの自分には厳しかった

幸い年をとってすごく柔和になった両親は「もう少し子供らしくしていなさい」と実家にタダで住まわせてくれた

コロナのせいとはいえ、一度は内定を貰えたんだから諦めずにこの分野で頑張ろう」と介護アルバイト副業フリーランスをしながら就活を続けた

そして今日で丸一年

もうこの分野での就活は諦めようと思う

かにゆくゆくはフリーランスを目指していた

けどこういう形でいきなりフリーランスじゃなくて、きちんと正社員で下積みを経験たかったなー

副業で続けて、またチャレンジできる日が来ればいいな

その時にはアラフォーになってるかな

新型コロナウイルスが心底憎い

けど今が一番自分の思い描いた人間らしい生活を送っている気もする

でもやっぱ憎いな

2021-03-21

意識高い系」が死ぬほど嫌いな話

自分で何か目標を見つけて、それに向かって努力して成長していける人は素晴らしいと思う。

その反面、意識が高い自分に酔って伊達に生きているだけの「意識高い系」の人間死ぬほど嫌いだ。

高専学生やってた頃にそんな人種が湧いていて辟易していたが、新卒就職した会社の同期にもいて生理的に無理って感じになってしまった。

幸い今は身の回りにそんな人種がいない環境に来れたので平穏に暮らせているが、たまに思い出すだけで不愉快な気分になるので、ここで愚痴っておこうと思う。

それで次第にバカバカしくなって、忘れていけることを期待して。

=====

基本的腰巾着


影響力がある人にやたらと引っ付いてくる。まさに金魚の糞。

個人的に一番嫌だったポイント

ここから入社当初の愚痴を話す。

同期で3人座っていたデスクで、目の前でリーダー存在のAと腰巾着のBが延々と話しながら一緒に仕事してる中、自分だけ仕事も与えられずに自習させられてた地獄の期間が何ヶ月も続いて、毎日が惨めだった。仕方なく電話対応とか来客対応とかしようと頑張ってたけど、張り合うようにその仕事すらもBに取られていった。

結局、仲間外れのような状態のまま自分だけ配属され離れ離れになった。しばらく経ってAが久しぶりに同期で集まろうみたいな話をしてくれたけど、Bが自分の都合で一ヵ月も予定を引き延ばしてきて腹立たしくなって自分だけドタキャンしてしまった。

その後、一年くらい同期のLINEグループで相も変わらずAが発言するたびにBがすぐさま乗っかってくるような状況が続いて、次第に気持ちが死んでいき精神衛生を守るためにグループを抜けた。Slack自分チャンネル作ったのに自分で抜けた。

Aのことは憧れの存在として思ってたから、その分Bが占有するようになって、もう関わりたくもない人々に変わってしまったのが堪らなく悔しかった。

向こうからは「なんか知らないけど自滅した」とか「邪魔者が消えてよかった」としか思われてないんだろうな、きっと。その上、人を除け者にしてまで学生気分続けてきたくせに、意識高いマウントはしっかり取ってくるのな。自分本位すぎて笑っちゃうわ。

学生の時も似たような経験があって、その時は寮だったかさら地獄だった。

いつも取り巻きみたいなのが大勢くっついていて、見ていて気持ち悪かった。生きてて恥ずかしくならなかったのかな。

意識高い系は、その薄っぺらさ故にカリスマ性など持ち合わせていないので、結局、腰巾着に徹するしかないんだろう。

にわかオタク以下のつまらない話しかできないから、便乗するしかできない。

その癖、自分が一番かであるように偉そうに振る舞うので、図々しいとしか言いようがない。

人脈広いアピール

腰巾着の分際で「他にも友達たくさんいますから(笑)」とアピールしてくるのが、さらにムカつくポイント

こちらが腰巾着が湧いたコミュニティから離れようとすると、追いかけるようにして自分が逃げた先のコミュニティに絡みに行く。

うざいったらありゃしない。自分が嫌われている自覚はあるんだろうか。

うちの母校(というかほとんどの高専で)は定期試験過去問を先輩達からもらって試験対策するような文化があり、意識高い系の人間はその広い人脈(笑)を使って先輩方から過去問を回収して回り、それを自分を支持してくれる人に回して人権を得る。

酷いときは、この科目はちゃんと授業受けなくていいみたいな風潮をこいつらが蔓延させていたこともあった。

真面目に授業を受けて一人で勉強してると、学校生活バカバカしくて仕方がなくなっていった。

意識高い系は多趣味(笑)アピールも酷くて、何個も部活動を掛け持ちしてくる。

当然、自分所属していた部活にも意識高い系が湧いてきて居場所がなくなっていく気がした。

鬼のよう自己顕示欲

人を引っ張って行くような事はしたがらないくせに、やたらと人目に付くところに出て行きたがる。

学生会によく顔を出す。何かと掲示版とかに名前を出したがる。

これによる実害が自衛ができないこと。名前を見るだけで悪寒が走るので、ネットだったら即ミュートしてる。

同期の意識高い系は、会社Slackの全員が見えるチャンネルほとんどの投稿リアクションを残している。イントラ残業超過リストに出てきたときは、名前載せるために残業してるのかとさえ思った。存在を忘れたいので、Chrome拡張作って除名するようにしたら幾分かスッキリした。

誰も聞きたくないような自慢話を、周囲に聞こえるような音量で延々と話す。キーボードの音が異様にうるさい。ここら辺はネットでよく聞く意識高い系と同じ。

意識外に置ければ自分とは関係の無い存在として割り切れるのに、度々自己主張してくる。忘れたころに顔を出してくる。もうたくさんだ。

まらないマウント取り

何かと事あるごとに張り合ってくる。本当に他人と張り合うことしか頭にない感じ。

大体、同調圧力諸悪の根源となっていたのが意識高い系だった気がする。

何か自分の好きな事について話してても、それに対する知識マウントしかしてこない。「ニッチな俺、カッコイ(笑)」ってか。

自分の好きな事でも、マウント取りの道具にされると一気に冷めてしまう。好きな事にのめり込もうと思っても、マウンティング野郎の顔が浮かんで嫌になってしまうのが苦しかった。

後は謎ルール勝手定義したがる。

「〇〇は暗記しないとダサい」「〇〇は反則」「〇〇してる方が偉い」みたいに。

ネットで謎校則がたまに話題になるけど、意識高い系の連中は我々を「自分で何が正しいことかも考えられない、言葉服従させられる小中学生下の人間」だとでも思っているのだろうか。

それと、うざいほど他人の真似をしてくる。自分磨きのためだったらいいけど、明らかにマウント取りのためなのでいい迷惑しかない。

自分が何か成し遂げて褒められると、それを多人数で集まって同じ事をして張り合ってくる。

コンテストとか大会とか、何か目標を持って真剣に取り組んでる人は素直に格好いいとは思う。でも意識高い系の連中は、必要以上に群れて馴れ合い自己顕示目的としているので最高にダサい

若干自意識過剰だが、こっちが好きで一人で努力してやり遂げたことをゴミ以下の馴れ合いでこなして「ハイ、俺の勝ち~~(笑)」と虚仮にされているようで、プライドをズタズタにされるような悔しさを感じた。

結局

いじめられたりした時よりも、意識高い系が存在している空間にいる時の方がよっぽど居たたまれない気持ちになった。

から見たら勝手逆恨みしているだけかもしれないけど、生きているだけで惨めだった時期もあった。

意識高い系は、そのまま意識たかたかーいして他界してくれればいいのになと思う。

なんかもう誰とも比べられたくないし比べてしまいたくないし、自分らしく生きられるようになりたい。

なんだかんだで今はもう身の回り意識高い系はいないし、今後は対等な関係でいられるような人間関係が築けるといいなと思うけど、これもなかなか難しい。少なくとも、他人自分の思い通りにさせないと気が済まない人間とはしばらく距離を置きたい。

ここまで書いたけど、別に被害者面で誰かを否定する意図は無く、自分が感じた嫌悪感を書き連ねただけ。

見返すとあまり支離滅裂文章だし、読み手には書いた奴に問題があるんじゃないかと思われるのも重々承知している。

追記

コメント最初から見る気なかったけど、ふと思い出して確認してみたら思ってたよりは反響が出てしまったようで驚いた。

スルーされるか「キチ○イキタコレww」と大喜びで揶揄されるかとしか思ってなかったから、少しでも共感してくれた人がいたのはすごく嬉しかったし、救われた気持ちになった。ありがとうございます

非難されるのも、自分の腐った妄執がそれで祓えればいいかなと思う。

詰まるところ「勝ち負けの概念しかなく、他人を無理やり自分土俵に上げて殴って気持ちよくなってる人」が無理なんだけど、コメント見る限りそういう人はどこにでもいるんだなと諦めるしかなさそう。

この際だから、長文の言い訳とやらを書いてみることにする。こんなことをするのも、もうこれっきりにしたい。

タイトルのせいで釣りみたいになってしまったのは、本当に申し訳ない。造語でもでっち上げようかと思ったけど、「意識高い系」で検索してみて出てきた特徴があながち違ってなかったのでこのままにした。

からノイローゼ気味な奴の愚痴として書くつもりだったし、それとなく断りを入れておいたつもりだった。「意識高い系」あるあるを期待されていた人はごめんなさい。

まあでもスタバMac広げている人に対して「死ぬほど嫌い」は通り魔かよって思うし、マルチ商法人生壊されたとか期待されていたのだろうか。そっちの実態はよくわからない。

ただ、過去ことなのにずっと頭の中でもやもやしてしまっていることを書き出して、自分問題環境問題を切り分けたかった。

憂さ晴らししたいのが滲み出て過剰な表現をしてしまったのは反省している。無意識他人を見下してる風なことも素直に書いて、それって恥ずかしいことだって思えるようになりたかった。もちろん全文恥ずかしいし、生きてる事自体恥ずかしい。

自分正義だなんて言うつもりはないし、完全に主観で書いてる。悪口だけにならないようにこう言う書き方になったけど、上手くまとまらなかった。

例えば、人脈が広いっていうのは自分にも真似できない才能なのは認めるけど、こっちから見たら嫌いな奴がどこにでも居て逃げ場が無くなっていい迷惑って話。

何をするにしても張り合って来られると、常に競争させられてるみたいで何一つ楽しくできないし、やがて、自分のやってないことでも自慢されるだけで気疲れしてしまうようになる。

高専の闇的な話も補足すると、過去問回して勉強するのも一つの手段だとしても、仲良くても無力であるべきだと思ってる人には何も渡さずに成績を馬鹿にするだけなのが胸糞悪かったし。授業中に複数人ゲームやり続けてそれが普通みたいになってて、先生可哀想だった。

ちなみに、自分意識高い人は嫌いではないけど崇拝もしていないしぶっちゃけ少し苦手。「意識高い系」と「意識高い人」を区別するために、人の方を立てる言い回しをしていた。こういうと、系の方が人外みたいだけど。

できるだけマイペースに生きたかったのに、家庭の影響もあってコンプレックスの塊になってしまって、だからこそ個人的卑怯なやり方で自尊心を満たしてるのが許せなかったのかもしれない。みんなそれぞれ頑張ってるのに、出し抜くことばっか考えてるんじゃねえよと。コンプレックスの殴り合いなんてもうしたくない。

やたらと他人の粗探ししてきて足引っ張る気満々って奴は、一緒に切磋琢磨する仲間じゃなくて意識高い系マウントマンと断定して距離を取るようにしたい。

腰巾着が湧き出したコミュニティからも離れるようにしたい。長いものに巻かれたいのが人間の性なのかもしれないけど、値踏みされるような人付き合いが嫌だった。

普通に話してても毎回途中で割り込まれて置いてきぼりにされるし、同じ環境にいて仕方なく付き合わなきゃいけなくて、こっちがいくら対等な関係を築こうとしても向こうが差を付けようとしてくるから本当に疲れる。

結局のところ、価値観が合わなかったり裏切ってきて嫌いになったりした人間と、学校職場という長い時間一緒くたにされて拘束される環境で、執拗自己主張され続けたらそりゃ精神的に来るよなってことだけなのかもしれない。

思い返すと、最初は全く相手にせずに気にもしなかったけど、どんどん環境悪化して塵積で追い詰められていってダメになってしまった。

高専入ったときは、中学の荒れていた環境からようやく解放されて自分の好きな事で勉強できるんだって思ってた。でも蓋を開けたら虚栄心の塊が牛耳る環境で、馴染めなくても寮だったから逃げ場もなく過ごすしかなくてつらかった。

社会人になってから、今までの反省も踏まえて今度こそ上手くやろうと頑張って初めは仲良くできたのに、対等な関係を目指して親切にしたら図に乗って裏切られて、仕事の機会すら奪われて悲しかった。

自分が要領よく調子よく立ち回れなかったのが悪かったんだけど、自分勝手人間が得をする環境ならそこに留まるより距離を取った方がマシだった。だけど、変なプライドと悔しさだけが誰にも話せずに残ってしまって、振り切って前に進むこともできなかった。

外堀を埋められるようなやり方をされてきたから、当時は誰も味方なんかしてくれないと思ってたし、実際マイノリティな悩みだから理解してくれる人も少なかっただろう。世の中、そんな悩みは淘汰されるしかないんだから

自称鬱病みたいに思ってたけど、今でも過敏に嫌悪感を感じてしまうなら、やっぱりちゃんカウンセリングなり精神科なり行った方がいいのかも。

学生時代に行ってたときは、クソ親が病院先生に成績が落ちてるから何とかしてほしいみたいなことを吹き込んだのを聞いてから嫌になって行かなくなってしまった。

大人になってから行けばまた何か違うのかもしれないけど、あそこいつもめちゃくちゃ混んでるし、今回試してみて自分の悩みを明確にして話すのもかなり労力がいるということも分かったし、何というか本当に生きるのって大変で辞めたくなる。

2021-03-19

会いましょう

他でもない。自分は元来詩人として名を成す積りでいた。しかも、業未いまだ成らざるに、この運命に立至った。曾て作るところの詩数百篇ぺん、固もとより、まだ世に行われておらぬ。遺稿の所在も最早もはや判らなくなっていよう。ところで、その中、今も尚なお記誦きしょうせるものが数十ある。これを我が為ために伝録して戴いただきたいのだ。何も、これに仍よって一人前の詩人面づらをしたいのではない。作の巧拙は知らず、とにかく、産を破り心を狂わせてまで自分が生涯しょうがいそれに執着したところのものを、一部なりとも後代に伝えないでは、死んでも死に切れないのだ。

 袁※(「にんべん+參」、第4水準2-1-79)は部下に命じ、筆を執って叢中の声に随したがって書きとらせた。李徴の声は叢の中から朗々と響いた。長短凡およそ三十篇、格調高雅、意趣卓逸、一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりであるしかし、袁※(「にんべん+參」、第4水準2-1-79)は感嘆しながらも漠然ばくぜんと次のように感じていた。成程なるほど、作者の素質が第一流に属するものであることは疑いない。しかし、このままでは、第一流の作品となるのには、何処どこか(非常に微妙な点に於おいて)欠けるところがあるのではないか、と。

 旧詩を吐き終った李徴の声は、突然調子を変え、自らを嘲あざけるか如ごとくに言った。

 羞はずかしいことだが、今でも、こんなあさましい身と成り果てた今でも、己おれは、己の詩集長安ちょうあん風流人士の机の上に置かれている様を、夢に見ることがあるのだ。岩窟がんくつの中に横たわって見る夢にだよ。嗤わらってくれ。詩人に成りそこなって虎になった哀れな男を。(袁※(「にんべん+參」、第4水準2-1-79)は昔の青年李徴の自嘲癖じちょうへきを思出しながら、哀しく聞いていた。)そうだ。お笑い草ついでに、今の懐おもいを即席の詩に述べて見ようか。この虎の中に、まだ、曾ての李徴が生きているしるしに。

 袁※(「にんべん+參」、第4水準2-1-79)は又下吏に命じてこれを書きとらせた。その詩に言う。

   偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃

   今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高

   我為異物蓬茅下 君已乗※(「車+召」、第3水準1-92-44)気勢豪

   此夕渓山対明月 不成長嘯但成※(「口+皐」の「白」に代えて「自」、第4水準2-4-33)

 時に、残月、光冷ひややかに白露は地に滋しげく、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。人々は最早、事の奇異を忘れ、粛然として、この詩人の薄倖はっこうを嘆じた。李徴の声は再び続ける。

 何故なぜこんな運命になったか判らぬと、先刻は言ったが、しかし、考えように依よれば、思い当ることが全然ないでもない。人間であった時、己おれは努めて人との交まじわりを避けた。人々は己を倨傲きょごうだ、尊大だといった。実は、それが殆ほとんど羞恥心しゅうちしんに近いものであることを、人々は知らなかった。勿論もちろん、曾ての郷党きょうとうの鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云いわない。しかし、それは臆病おくびょうな自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨せっさたくまに努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍ごすることも潔いさぎよしとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大羞恥心との所為いである。己おのれの珠たまに非あらざることを惧おそれるが故ゆえに、敢あえて刻苦して磨みがこうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々ろくろくとして瓦かわらに伍することも出来なかった。己おれは次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶ふんもんと慙恚ざんいとによって益々ますます己おのれの内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。己おれの場合、この尊大羞恥心猛獣だった。虎だったのだ。これが己を損い、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形をかくの如く、内心にふさわしいものに変えて了ったのだ。今思えば、全く、己は、己の有もっていた僅わずかばかりの才能を空費して了った訳だ。人生は何事をも為なさぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を弄ろうしながら、事実は、才能の不足を暴露ばくろするかも知れないとの卑怯ひきょうな危惧きぐと、刻苦を厭いとう怠惰とが己の凡すべてだったのだ。己よりも遥かに乏しい才能でありながら、それを専一に磨いたがために、堂々たる詩家となった者が幾らでもいるのだ。虎と成り果てた今、己は漸ようやくそれに気が付いた。それを思うと、己は今も胸を灼やかれるような悔を感じる。己には最早人間としての生活は出来ない。たとえ、今、己が頭の中で、どんな優れた詩を作ったにしたところで、どういう手段で発表できよう。まして、己の頭は日毎ひごとに虎に近づいて行く。どうすればいいのだ。己の空費された過去は? 己は堪たまらなくなる。そういう時、己は、向うの山の頂の巖いわに上り、空谷くうこくに向って吼ほえる。この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。己は昨夕も、彼処あそこで月に向って咆ほえた。誰かにこの苦しみが分って貰もらえないかと。しかし、獣どもは己の声を聞いて、唯ただ、懼おそれ、ひれ伏すばかり。山も樹きも月も露も、一匹の虎が怒り狂って、哮たけっているとしか考えない。天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己の気持を分ってくれる者はない。ちょうど、人間だった頃、己の傷つき易やすい内心を誰も理解してくれなかったように。己の毛皮の濡ぬれたのは、夜露のためばかりではない。

 漸く四辺あたりの暗さが薄らいで来た。木の間を伝って、何処どこからか、暁角ぎょうかくが哀しげに響き始めた。

俺の電気通信大学大学院(都内理系)卒業までの6年間

こんにちは

突然だが俺はもうすぐ電気通信大学大学院卒業する

そこで卒業にあたって、情報共有と備忘録目的に6年間の系譜をここに記そうと思う

高校生

プログラミングに興味を持つ

埼玉偏差値60ぐらいの高校に通っていた

ゲームが大好きで当時は家に帰ると深夜3時までネットゲーム寝不足で授業爆睡という感じだった

ゲーム作りたいという意識が芽生えて見様見真似でプログラミングを始め、理系志望になった

関東国立理系情報は限られる

理系志望になって気づいたのは私立学費が高いということ

から埼玉の家から通える国立に行けといわれ、不幸にも電通大に進学を決めてしま

灰色大学生活が幕を開けた

電通大1年】

最初から陰キャに厳しい電通大

最初から新入生合宿があって北関東に知らない奴らとバス旅行した

これで友達ができるかと思ったが、なんと陽キャグループとそれ以外が自然と分かれる

俺は自然陰キャ側へ、しか守備範囲バラバラオタクトークが盛り上がることはなかった

旅館では陰キャは全員すぐ寝る、陽キャは深夜まで大騒ぎ

これがオタク大と言われた電通大現実なのかと戦慄した

・授業も陰キャに厳しい電通大

授業が始まるとクラス分けされた高校みたいな日々が始まった

1年はだいたい全員同じ授業で履修の自由度は皆無だった

既に教室には合宿形成されたコミュニティに別れている

陽キャの固まりが1つ、やや陽キャの固まりが2つ

散り散りになった陰キャ達に居場所はないし、後から仲間に入れてとも言えない雰囲気だった

大学生活終わったと思った

・助け合わないと生き残れない

意外と授業は簡単過去問大学が公開するなどぼっちに優しかった

時間割高校に比べるとスカスカで暇すぎて時間を持て余していた

もう精神さえ保てば大学ぼっちでもいいかなと思い始めたところで

体育と実験が始まった

[体育]

電通大には体育がある(必修)

中学の「はいペア組んで〜」が大学でも発生するとは思わなかった

やめろ

[実験]

1年は週に3時間ぐらいの実験があった

2人1組でペアを組む

ペアを組まなくてもいいが実験効率は半分になる

協力が大事

やめろ

そういうわけでいくら勉強がどうにかなっても知り合いを増やさないと精神が摩耗するのは明らかだった

俺は早急に単独行動者に声掛けを行ってなんとか生きるための知り合いグループを作った

無慈悲な別れ

なんとか1年間過ごしてみたが

当時の電通大は2年からは専攻ごとにクラスが分かれた

頑張って繋いだ薄い人間関係は専攻分けでズタズタに寸断された

電通大2年】

・慣れた

開始直後に生きるための知り合いグループを作った

このタイミンググループに入る重要性は去年痛いほど学んでいた

授業は相変わらず楽だが、面白くもなかった

内容としてはプログラミングを少しやるかぐらいで基本的には数学勉強が続いた

サークル重要

2年からだがサークルに入ってみたところ利害関係のない友達ができた

飲み会というものに生まれて初めて参加した

精神的な安定感や大学への通学欲が増したのは確かで人間関係重要性を再認識した

電通大3年】

・楽しくなってきた

3年になると勉強が専門寄りになってきて一気に面白くなった

そうだよこれを待ってたんだよ俺は

人間関係も2年生で培ったものを引き継いで安定した

時間を持て余してゲーセンに通っていた

研究室配属

4年生から研究をやるために研究室に分かれる

他の大学理系もだいたい同じだと思う

電通大では3年生のうちに学生が行きたい研究室希望を出し、成績と面接教授から選ばれる

俺の研究室選びは就職先を何より重要視した

有名企業に行くために大学に通っているんだから就職の悪い研究室なんて行きたくない

ずうずうしく質問して回り徹底的にサーチした

分かったことは研究が強い研究室就職も強いということ

就職先は研究室次第でかなり偏りがあると感じた

最後学生生活

研究室配属が希望通り決まるとまともな学生生活はこれで終わりなんだと実感した

研究室には春休み夏休みもないと聞いていた

大学院に進むことは決めていたか就活はしなかった

電通大4年】

研究室生活

研究室に配属が決まると

大学生活は研究室生活になった

毎日研究室に行き、自席でプログラミングする毎日が始まる

興味のあることでもずっとやるのは気が滅入るなと思った

・何かに追われている

研究室は1週間に1回、進捗報告があった

しか研究はどれだけ頑張っても成果が出ないことがあった

大学でも家でも研究成果を出さないといけないという気持ちになり

報告までに研究成果が出ないと憂鬱気持ちになった

院試に落ちる不安

俺は大学院に進む前提で将来を考えていたため3年生で就活をしていない

院試に落ちたらどうしようと思った

結果的には2月から早めに勉強していたのが功を奏し、危なげなく院試合格した

・とはいっても楽しい

研究室自分の席があるというのがまず楽しかった

研究さえすれば研究室マンガを読んでも怒られない

夏冬もエアコンつけ放題で、電気代的に家にいるより良かった

同期と切磋琢磨するのもエキサイティング

電通大大学院1年】

・何も変わらない

大学院に進むと授業がほぼない

ただ研究をやるという日々が変わることはなかった

自分との戦いになってきた

学会で発表

自分研究海外学会で発表した

ポスターを壁に貼って近づいてきた人に英語説明する

そんなの無理に決まってると思っていたが

俺の英語が下手だとわかると英語話者も優しい英語で話してくれた

海外に行ったのは初めてで、渡航費は研究室持ちだから興奮した

就活がある

から就活を始めた

インターンに行くと宮廷早慶の多さに驚いた

電通大一般知名度が低い

大学名を言うのが若干恥ずかしかった

でもだいたい知ってくれていて良かった

インターンからの早期選考内定は冬には出た

第一志望だったので満足

電通大大学院2年】

・何も変わらない…だがコロナ

去年と変わらないがコロナ学会が中止、延期、オンライン

研究海外に沢山行くという夢が絶たれた

・そして卒業

とくに何も起きずに卒業を迎えた

【総括】

Q. 電通大で良かったのか

A. 分からない

3年生から先の勉強は楽しかった

就活成功といっていいはずだ

後半は貴重な友人もできた

しか自業自得でもあるが、一般大学生のような学生生活は送ってこなかった

まれ変わったら文系に進んでもっと別の大学生活を送ってみたいとも思う

Q. 大学生活のターニングポイント

A. 研究室選び

研究室選びは就職先に直結すると思った

教育してくれる度合いも研究室ごとにバラバラ

得られる経験も機会も研究室によってバラバラ

研究室選びに成功するのが何よりも大事だと思った

10年後これを読んで笑っていられる自分がいることを願いたい

それからたまたま見かけた誰かの参考にもなれば嬉しい

2021-03-14

無害なモブイケメンDV男よりも好感を得るための方法

https://anond.hatelabo.jp/20210314155906

元のnoteからは下心やDV気質が透けて見えるのに、無害な男性はなぜ無視されるのか。無視どころかさげすまれるのか。

女性からモテる、あるいは好感を得るためのポイントイケメンや優しさではないのだ。勘違いしてはいけない。

女性絶対に言わないし、もしかしたら気づいていないかもしれないが、モテるためのもっと重要ポイントは「その場の空気支配する力」である

その点で元のnoteの人は主導権をとろうとしているし、その後の魚拓怪文書を信じると彼は明確に空気支配しようとしている。

空気支配する、というと存在感オーラのような言語化しにくい要素のように思えるが、主に発声と話術である

DV男やヤクザモテるのもこれで説明がつく。それほどイケメンではないお笑い芸人や大物司会者パワハラ社長モテるのもそうだ。

芸人の話術は単なる面白話の技術ではない。その場の空気を一変させる支配力を切磋琢磨しているのだ。

からこそベテラン芸人ヤクザのようになり、空気をピリつかせることも爆笑させることもできるようになる。

「ふーん、おもしれー女」みたいな少女漫画定番主人公心理翻弄するのもまさにこれ。

からこの先も無害なモブとしてさげすまれて生きたくないのなら、イケメンに生まれなかった自分を呪うのではなく、自分支配できる程度のコミュニティーの中で空気支配することに努力してみよう。

2021-03-13

ガルパ好きの関係オタク腐女子アルゴナビス AA side をプレイした

Bang Dream! ガールズバンドパーティー面白いですよね。

プレイ心地の良い音ゲー豊富カバー曲、飽きのこない協力ライブ

中でも私はストーリー推したい。個性的な7つのバンドメンバー1人1人に夢や悩みが有り、イベントを経る毎に成長していくからテキストを読むたびにキャラクターを好きになっていく。

ただでさえメインストバンドスト・イベストが上質なのに、音ゲープレイ後の掛け合いにもキャラの組み合わせによってパターンが有ったりしてバンドリはとにかくテキストが多い。

バンドストーリーで女と女の会話を読むために街中で女と女の会話を聞いてバンド経験値を上げたり、

インストリーで女と女の会話を読むためにライブで女と女の掛け合いを聞いたりもう何をするにも女と女の会話を浴びろ!!!っていうのがBang Dream! ガールズバンドパーティー(以下、ガルパ)っていうゲーム

で、ストーリーの量・質が良いだけでなく更に幅が有る。キャラ同士の関係バンド内で収まらずにバンド間で意外な関係性が有ったりする。

例えばRoseliaGt.氷川 紗夜とPastel*PalettesGt.氷川日菜は双子姉妹だし、Pastel*PalettesBa.白鷺 千聖ハローハッピーワールドGt.瀬田 薫は幼なじみということがメインストリーで明かされる。

ガルパのイベントには大きく分けて箱イベと混合イベの2種類が有って、箱イベではバンド内の人間関係が、混合イベではバンド間の人間関係が掘り下げられる。

この混合イベで、前述した氷川姉妹の姉・紗夜が最初天才肌な妹・日菜に嫉妬していたのが徐々に打ち解けていく様子が書かれたり、

みんなの王子様・瀬田薫が千聖に昔のあだ名で呼ばれて照れてしまうみたいなシーンが出てきたりしてたまらん。

私がハマる組み合わせってどのジャンルでもグループグループの間を垣根を超えた越境なやつので、そこの掘り下げが深いガルパは理想的ジャンルだった。

そんな関係天国とも言えるガルパの男版・アルゴナビスプロジェクト存在を知った時、私確信したんです。これは派遣とるぞって。腐女子って関係性好きだから

昨年春のアニメ版ちょっとご都合主義が強かったけど、まぁガルパもアニメ1期よりアプリストーリーの方が面白いし。と、勝負アプリが出てからだと思っていた。

そして今年1月。ついに迎えたアルゴナビスのアプリ版・アルゴナビス from BanG Drem! AA side(以下、ダブエス)のリリース

リリース初日から各5バンドの箱イベと現在開催中のイベントプレイして、評価する要素は揃ったかなと思ったからここに書き捨てる。

私が期待していたのはガルパの男版だからガルパの好きな要素と比較しながらの感想になります

ライブ部分

サービス開始から3ヶ月も経ってないかしょうがないけど、まだ曲数が少なくてイベント走ってるとしんどい

プレイモード3Dモデルキャラたちが実際に演奏する3Dモードと、任意カード絵を背景にスキル発動のたびに掛け合いとカットインが入る2Dモードの2種類がある。

サービス開始までは3Dモードばかりが紹介されてて、なんとしても掛け合いを実装してほしかった私としては不安だったけど、蓋をあけたら2Dモードで掛け合いをしてくれててホッとした。

オリジナル楽曲

良い。各バンドにそれぞれ別のバンド楽曲提供してくれてるそうですね。主役バンドのArgonavisはUnison Square Gardenとか、ヴィジュアル系バンドのFantome Irisはシドとか。

提供楽曲以外の曲も良い。私はArgonavisのAA side、風神 RIZING!のランガンラン、εpsilonΦのPlay With Youとかが好き。

音ゲー操作

ガルパやプロセカをプレイした後だとどうしても見劣りしてしまう。

プレイしている時にノーツタップさせられてる感というか…なんか爽快感が無いし、判定してもらえるか不安になる。

1つはガルパはノーツ長方形なのに対してダブエスダイヤ型なこと、

もう1つは盤面が心なしか狭いことが原因な気がするのですがどうでしょう

盤面の狭さについてはちゃんと測ったわけじゃなくて印象で言ってるから、同じ狭さだったらごめんだけど。

あと、スライドノーツに曲がりの判定を入れていて、それがプレイしにくいような、慣れてきたら楽しいような。

譜面もまだ曲数少ないのも有ってプレイしてて楽しい譜面っていうのはそんなに無いけど、Fantome IrisのInto the Flame楽しい

カバー

良い。私がプレイしているソシャゲの幅が狭いというのもあるけど、男性バンドカバーが中心なのが新鮮で良い。

ここが一番他の音ゲー差別化できるところだと思うから、他のゲームには無いようなカバー曲たくさん実装して新規ユーザに繋げてほしいですね。

GLAYの誘惑とかブルハ情熱薔薇プレイ出来る音ゲーを他に知らないので楽しんでプレイしてる。

個人的には社畜キャラがいるFantome Irisに筋肉少女帯労働者Mカバーしてほしいですね。

協力ライブ

無い。これから実装されると思われる。

私は曲のランダム選択目的で協力ライブをしてるから、今のダブエス実装しても曲数が少なくてあんランダム性なさそう。だから気長に待ちます

あと、後述するイベントFeverタイムが5分制限から、もし協力ライブ実装されてもマッチング待ちの時間が惜しくてFevar中は単独ライブしそう。

ストーリー

内容は良い。全体的に量が少ないように感じる。ストーリーの種類別に見ていきたい。

ストーリー構成するキャラクターだけど、これも良い。個人的には社畜として虐げられる姿が身につまされる黒川燈と、悪意の塊・宇治川紫夕が好き。

ダブエスの5バンドはそれぞれ出身地が違うってことで私が好きな越境関係性はあるのか不安に思ってたけど、Fantome IrisのVo.フェリクスとεpsilonΦのVo.紫夕の間で過去に何か有りそうな会話をしてたりして期待できるんじゃないかと。

インストリー

良い。北海道名古屋京都長崎活躍する5バンド東京フェスに呼ばれて、優勝目指して切磋琢磨する話。

まだ完結してなくて量を比較しようが無いので、質はガルパと同じくらい良い、という評価をしたい。

バンドストーリー

これもメインストリーと同じく完結してないので量は比較せず、質はガルパと同じくらい良いという評価

ガルパとダブエスリアルバンドより非リアバンドのストーリーの方が個人的には面白いという謎の共通点が有る。

εpsilonΦの3章に痺れて思わずサブスク課金しちゃった。

楽曲ストーリー

これはバンドリには無いダブエスオリジナル要素。

楽曲が作られた背景とかが語られて曲に愛着が持てるし、テキスト量も多いしで、間違いなくダブエスしかない長所。手放しで良いと言える。

カードストーリー

質は良い。良いんだけど、量が少ない。

ガルパが最低レア度★2でレベ1と最高レベの2種類ストーリーを用意しているのに対して、

ダブエスは最低レア度は★3からで更に種類も特訓後の1種類のみ。

ストーリーの数がそもそも少ない上に、中身の量もガルパは50前後メッセージウィンドウを送るのに対し、ダブエスは15前後のみと1/3以下の量だった。

キャラストーリー

そういえばこれもダブエスオリジナル要素だった。

量・質共にそこそこという印象。

街中の会話

ガルパはマップを開くと施設という施設アイコンキャラクターの顔アイコンを表示してこれでもか!これでもか!と街中でのキャラクター同士の会話を読ませてこようとする。

それどころか、数年前からラウンジというライブハウスのラウンジで延々と会話を自動送りする機能まで追加した。

タップ送りなどしなくて良いから女と女の会話を見ろという強い意思を感じる。

一方でダブエスは後述するバンドクエストというのを実行中のバンドじゃないとまず会話を見れないし、

その会話が見れる条件もキャラ派遣先に他キャラいるかどうかに左右される。ガルパに比べるとかなり渋い。

会話の量もガルパは3往復はしているのに対して、ダブエスは大体1.5往復で終わる。中身も薄くて、会話イベントよりミニキャラの上に出ている吹き出し一言の方が面白いである

イベント

システム

ひたすら楽曲プレイするスタイルイベント。後述するバンドクエストはかなりだるいシステムなのでイベントと絡まなくて良かった。

音ゲープレイするとイベントポイントが貰え、イベントポイントを貯めると★2や★3のカード報酬でもらえる。

また、ランキングで5万位以内に入ると★3カードが貰える。アクティブユーザは4万人以下らしいので、イベント間中音ゲーを1回でもプレイしたら確実に貰える。

ガルパもダブエスイベントには対応タイプ対応メンバーという要素が有り、

ガルパの場合対応タイプ対応メンバーのどちらかが一致したカードを編成するとポイントボーナスを貰える

ダブエス場合対応タイプが一致してるのが最低条件で、対応メンバーだと更にボーナスが増える。レア度が上がったり同じカード複数枚手に入れて重ねたりするとボーナスが増える。

ガルパはボーナス対象カードが幅広い代わりにボーナスの伸び率は一緒、

ダブエスボーナス対象カードが狭いけどレア度の高いメンバーがいるとボーナスがどんどん伸びていくという感じ。どちらが良いかは人によるという感じですね。

また、ダブエスオリジナル要素としてFeverゲージというのがある。これは楽曲プレイする度に溜まっていくもので、100%溜まったら任意タイミングFeverを発動できる。発動後は5分間イベントポイントボーナスがつく。

この5分というのが曲者で、大抵は音ゲー2回くらいの長さなんだけど短い曲だと3回遊べる。

また、ダブエスにはガルパと同じくブーストという体力的なものがあり、通常の音ゲーだと体力が尽きるとプレイできなくなるのがガルパ・ダブエスだとなんとブーストが尽きてもスコアが落ちるだけでプレイのものはできる。どこで集金する気ですか?と問いたくなる太っ腹っぷり。

で、ブーストが尽きると獲得するイベントポイントの量は減るのに、なんとフィーバーゲージの溜まる量は変わらない。

まりブーストが尽きている間にフィーバーゲージを溜めて、溜まったら回復アイテムブースト回復してフィーバーを発動し、短い曲を3回連続プレイするというのがイベント中のプレイヤーの基本行動になる。

そんなプレイスタイルでイベストを開けていったので、箱イベ混合イベそれぞれの感想を以下に書く。

箱イベ

質。非リアバンドのイベストが良かった。

量。ガルパは7章構成メッセージウィンドウは40前後、ダブエスは6章構成メッセージウィンドウは30前後メッセージウィンドウストーリーにもよるから誤差だと思うけど、やっぱ1章短いのもあってダブエスの方がストーリーの量は少なく感じる。

混合イベ

5バンドの箱イベが終わって、報酬・告知バナー共にArgonavisのメンバー風神RIZING!のメンバーが入り混じったものが始まったから、箱イベを1周して混合イベントが来たのかと思った。

箱イベと混合イベの両方をプレイしたら、評価したい要素は一通り揃ったか増田を書こうと、そう思っていた。

が、今も開催中のこのイベント果たして混合イベントと呼んで良いものか迷っている。

https://twitter.com/AAside_INFO/status/1369166060021284864?s=20

このイベントの告知画像を見たら、左側の方にいるキャラがイベストに出てくるって思いますよね?私は思います

出ないんですよ。

左側のキャラ風神RIZING!のキャラ、右側のキャラがArgonavisのキャラで、バンドを越えた人間関係が生まれるのかなーと期待してストーリーを読んでみたらですね、

なんと、Argonavisのキャラしかベストに出てこないんですよ。

左側のキャラガチャに入れられただけ。編成に組んだらイベントボーナスが増えるだけ。それ以外一切イベントとの関わりは無い。

イベントバナーに描かれたキャライベントストーリーでフィーチャーされるだろうという私の認識が間違っているのか?

イベントキャラってなんだ?イベントってなんだ?何もかもがわからなくなっていく中、

私が一番バンドシリーズに期待している「バンドを越えた人間関係」が混合イベで見れなかったという事実けが頭のなかにくっきりと残り、萎えたのでサブスク解除しました。

イベントストーリーも混合な混合イベントが開催されるようになったらサブスク再開しようと思う。

他、ガルパには無い要素

バンドクエスト

音ゲー以外にバンドメンバーミニキャラタスクをさせるモードが有る。タスクによって時間がかかったりかからなかったりして、それを終えるとバンド経験値が入る。

バンド経験値が溜まるとバンドレベルが上がってバンドストーリーが読めるようになる。ソシャゲによくあるやつ。

個人的には興味無くて、バンドストーリー読むためにやってる。

ヒストリー

これはダブエスオリジナル要素。登場キャラクターの来歴が年表形式でまとめられていて、ストーリーでまだ描写されてない過去とか生い立ちについても知れるようになっている。

個人的には事前情報無しでストーリーで初めて色々なことを知れた方が新鮮なんじゃないかなって思うけど、

最近腐女子ってあまり描写が無いうちから「これだ!」って青田買いした組み合わせが本編進むにつれて全然絡まなくなって顔カプと言われるみたいな現象があるから

骨組みだけでも関係がわかってるほうが安心して萌えられるのかな。

総括

ストーリーの質は良いが量と幅が足りない。幅はマジでなんとかしてほしい。そこを一番求めてる。

音ゲーの質はイマイチ。量はこれからのアプデでどんどん増えるから期待。

2021-03-08

anond:20210308154131

(特殊能力ってレベルじゃなくても)勉強が特技な子ども学校と違うコミュニティが選べるのは良いこと

そういう点では運動系音楽系のメジャー習い事と同じ

自分運動音痴音痴内向的コミュ障(だと親も自分も思ってた)で内申点がない中学に行かせたいってことでSAPIX行って中学受験したけど

メインの結果はあくまでも合格だけど、副次的学校とは違う友達勉強切磋琢磨できたしそこまでコミュ障じゃないじゃんと子どもの間にわかって救われたと思ってる

そういう人間もいる

親の期待が先行しすぎて勉強虐待で潰れる子どもいるからただ属せばいいってもんでもないけど

2021-03-03

ハルウララに対して激昂したモブウマ娘Aを救いたい

唐突だが私の性癖

「かわいそうじゃないと抜けない」&「徹底的にかわいそうな目にあったキャラが救われる瞬間に快感を覚える」だ。

なので元ネタエリートばっかりの世界を描いてるっぽいウマ娘に全く興味がなかったのだが、

この記事を読んで無限に興味がわいてきた。

https://note.com/stormroastpork/n/n8834b1cd55f7

ハルウララ?そんなものには興味がない。

私が興味があるのはモブウマ娘Aだ。

……このキャラ最後まで姿も名前もわかる事なく、「ウマ娘A」というモブ肩書固有名詞として背負い続ける。

ハルウララが「負け犬の星」などと持ち上げられている裏で、名前すら知られない「馬A」達はひっそりと消えていく。

あああああああああああ。

私の心にずっきゅんきたあああああああああ。

この娘への妄想だけでご飯3杯いける!




というわけでここから話が脱線するのだが

ウマ娘好きな人にぜひ読んでもらいたい作品がある。

7SEEDS」っていうんですけどね。



この作品夏至の章こそが「モブウマ娘A」の世界なのだ

とある学園で未来エリートを育成するという名目で1000人以上いる候補生を集めている。

しかし実は、この学園の目的はこのうち生き残るべき優秀な7名だけを選ぶことだったのだ。

それ以外の生徒はその7名の糧となるべく選別の過程で全員皆殺しにされる。


殺し屋組織で幼いころから競わされ、仲間を手にかけることを強制された」みたいな話だったら珍しくないだろうが、

この話のえぐいところは、候補生たちは

殺される直前まで「7名に選ばなれなかったら殺される」ということを全く意識せずに教育されるというところだ。

みんな仲良しで、自分こそが7名に選ばれるものだと切磋琢磨しあっている。

直前までは選ばれなければ殺されるという悲壮感が全くない。

からこそ、突如世界地獄に変わった後多種多様な表情を見せてくれるのだが

そういうところが最高に私の性癖にずっきゅん作品なのである



上のnoteを読む限り、プレイヤブルなキャラクターから見たウマ娘世界は、選別が始まる前の世界だ。

プレイヤブルなキャラクターは、たとえ目標達成できなくても何度でもやり直せる。

ただただクリアできるまでのびのびと走ることを楽しめる楽園のような世界だ。




一方のモブ馬娘の世界は、「選別」が始まった後の世界だ。

モブ馬娘Aがなぜあれほど激昂したかって考えると、

ハルウララにすら勝てない雑魚自分は殺されることを知っていたからだろう。




単なるハルウララ嫉妬なんて生易しいものではない。

モブウマ娘は、毎回毎回背後に迫る死を感じながら走ることを余儀なくされる。

それが経済動物極致である競走馬に知性を与えるということなのだ。

自分を待ち受ける運命を知り、

恐怖に押しつぶされそうになりながら走り、

でも寝不足続きで訓練もうまくいかず、

そうやってアリジゴクの中で苦しみ続ける。

そしていざその時が来たら

どうして私に知性なんか与えたんだとサイゲームス神を呪い

助けを求める声をグッとこらえながら人知れず消えていくのだ。

そんな彼女が、全く勝てないくせに

死の恐怖から解放された存在を見たらどういう気持ちになるか。




むはああああああ考えただけで興奮する。

むくむくと二次創作の意欲がわいてくる。



のだが

世界観やキャラクターを壊す二次創作禁止されてるらしい。

なるほど、私みたいな人間いるか二次創作禁止されるのね。

ほんとすみませんでした。



友人にこの話をしたら

お前が言ってるのはこれと同じ。陳腐すぎる。センスがない。

https://togetter.com/li/1372208

など全否定されました。

彼女は「かわいそうでないと抜けない」属性がないのに

私がキモイ妄想を話しても引かない、とても懐が広いやつなのですが

とにかく口が悪い。

ぼろっかすに言われて悔しいので

友人を満足させるべく

もっとかわいそうなウマ娘二次創作設定を考えて送りつけることにします。

ありがとうございました。

2021-02-26

少し前からジャンプの人気マンガ構造が似ている

あたり

正義集団と悪の集団があって、正義集団は仲間内でも戦いつつ、わいわい切磋琢磨して、悪とも戦うやつ

怪獣8号もそんな感じ

よくある話で当たり前のことかもしれないが

なんか既視感を感じることが多い

2021-02-25

anond:20210225153528

野党っていう外的がいる状況でそれやると自分自身獅子身中の虫になって、結果目標から遠ざかるからだ。

 

自民党割って二大政党制目指した時は、相互競争が目に見えるようになって互いに切磋琢磨するし、自民内部の見えない闘争は消えるって話だったけど、そのうちの片方だけ実現してる。悪い状況だ。

2021-02-15

anond:20210215161607

そうだね〜

部外者から編集戦略的なところは分からないけれども、蠱毒みたいにその中から生き残る「強い作品」のみが生き残ればいいと考えているのか、それとも作家同士の競争を煽ることで、切磋琢磨が起こりクオリティの高い作品が生まれることを期待しているのか。

消費者としては供給量が多い状態が嬉しいので、雑誌の紙面のように全体分量が限られていることがネックになっているように感じられるよ。

編集的な管理コストが高くなってしまうのは想像できるけど、WEB媒体制限なく作品が出てくる状態になってきているのかな?という今日この頃

2021-02-04

2020年就活をやった記録

だいぶ前になるが、21卒としての就活を終えた。

意外に就活顛末主観で書いた記事が無いなと感じていたので、今の就活こんなんやったで、というのを記録がてら共有したい。

もちろん、量産型(地方)文系大学生とはいえサンプル数1であり、むしろ大いに偏った人間な気もするので、そんなんじゃねーよという突っ込み質問もたくさんほしい。

3年夏(2019) : 就活かい会社見学ツアー

この時期自分は『就活リクルートマイナビ等の企業群が作り上げた虚構であり、滅ぼすべき邪悪』という思想を持っており、大枠は就活終了まで変わらず過ごすことになる。(就活理由に4年生の初恋相手に振られたことが切っ掛けかもしれないが、元から割とこういう思想をしていた)

それでも部活の先輩からインターンは一応行っといたほうがええで」とのお言葉いただき、一応就活らしい行動を始めることにする。

インターンは、企業名で検索して出てきた新卒採用ページからそのまま応募するか、リクナビマイナビ系のサイトに飛ばされてそこから応募する、という形がほとんど。

少し調べると、都心学生意識高く給料が出るようなインターンに参加し半年くらい切磋琢磨しているらしい。だが、田舎大学生にはそんなこと土台無理なので早々に諦め、部活合宿の都合も考慮して1day~1週間程度のインターンから見繕うことにした。地方大学に居るだけで入れなくなる差別主義企業なんてこっちから願い下げじゃボケ、とか思ってたような気がする。

この程度の短いインターンだと優遇もクソもないらしいので、とりあえず交通費宿泊費が出て、何となく入れたら面白そうだな~という企業適当に応募。たまたま受かった2、3社に参加することに。

インフラの裏側を探検したり、アナウンサー体験をしたり、所有する不動産スイートルーム見学したり、どれも会社お金見学ツアーみたいなことをさせてもらえてたのしかった(小学生)。同時にGD(グループディスカッション)みたいなことも延々やらされたが、どれも学生からマトモな案出ると思ってなさそうな内容ばかりで、ハナから"積極的に参加してる感"だけ適当に醸し出してたらまあまあ良い評価をもらえた。就活茶番、という八つ当たり確信に変わりつつあった。

3年秋~春 就活解禁(2020)

研究で忙しくなり、現実逃避のためポケモン・あつ森に没頭し就活せず。普通就活生は冬インターンに参加したり、外資コンサルマスコミ(民放)の本選考を受けている時期(らしい)。インターンに行った1社の本選考があり、一応受けるも余裕で落ちた。一か月人と喋っていない状態面接を受けるのはやめたほうがいい。

3年3月 就活解禁~ : 就活かい茶番

3月就活解禁から一か月以上遅れ、そろそろヤバいかもと重い腰を上げる。先に就活を終え就職した高校時代の友人(現役入学自分浪人)にアドバイスを貰い、とにかく数を出してみることに。業界を絞らず、適当に行けたらいいなという企業を片っ端からスプレッドシートに並べ、締め切りが近い順に心を無にしてESを投げまくった。ESの内容は一応部活研究で頑張ったこと(いわゆるガクチカ)に加え、日経ES投稿サイト検索して出てきたウケがよさそうなワードを散りばめることで、意識高い感じの文章を生成した(よかったのかはわからない)。書類はなんだかんだ半分くらい通り、その後面接一つ進むごとに半分落ち、また面接、という作業を延々とループさせていた。

印象的だった点は2つ。コロナへの対応と、Webテスト無意味っぷり。

コロナについては、各企業採用担当者さんたちもかなり手探りだったようで、面接中も何を基準に選べばいいのか戸惑っているような雰囲気さえあった。自分はいわゆる大企業ばかり受けていたため(?)ほぼ全てリモートでの面接となったが、明らかに会社側の通信状況が悪く途切れ途切れのまま面接が終わったり(みん就を覗いたら阿鼻叫喚だった)、逆に3次面接が対面だったのに最終面接が急にリモートに変更になったりと、真剣就活に向き合っていた人はかなり翻弄されてつらかったんじゃないかなと感じた。

2つ目はコロナ全然関係ないが、Webテスト(SPI-Web,玉手箱,TG-Web,CAB,GABみたいなやつ)がガチでしょうもなかった。これらのテスト、端的に言うと答えが出回っていて、その答えを見ながらポチポチするだけでだいたい切り抜けられるゴミみたいな仕組みになっている。先輩秘伝のexcelシートを貰う、とかならまだ良いほうで、なんか『自称リクルート社員を名乗る人物が売る有料回答集付きnote』みたいな魑魅魍魎が平気で跋扈しており、かつその怪しい有料excelシートで普通に答えられてしまう(らしい)。一応意味があるのは試験会場があるSPIテストセンターくらい、といった有様。自分は答えは使わなかったが、そういう現状があってもなおこれらのテスト選考に使われ、また不正できないようにテスト制作会社側(リクルートキャリア・日本SHLヒューマネージ…etc)が改良するわけでも無い理由は、単にやってる感を出すためのプロダクトでしかいから、もしくは単に人事が無能から、の二択しかないのではと思っている。

そんなこんなで、最初のほうは惨憺たる有様だった面接も回数を重ねるごとに徐々にマシになっていき、6月ごろに第一志望群に入れていた数社から内定をもらった。どれも一度も対面で面接せず、本社を直接見たことすらない企業で、コロナ渦っぽい就職活動だったな~と一瞬思ったがそんなことはどうでもよく、さっさとやめたかった就活を終えることにした。

その他の感想

就活は都会が圧倒的有利(今年は地方が若干有利?)

インターンのところでも書いたが、就活関連サイト記事(ワンキャリ・就活会議外資就活とか)では、そもそも地方にいたら到底無理な行動が平気で求められおり、学生を煽って稼ぐゴミアフィサイトはよ死ね潰れろと思っていた、が、実際就活してみるとまともな企業であればその差はある程度認識してくれていて、むしろ地方ならしゃーない的なお目こぼしを得られることのほうが多かった気がする。逆にその下駄を履かせてもらえないのにアクセスの良さも活かせなかった今年の都心就活生は大変な思いをしたのかもしれない。

オファー就活サイトはほぼ機能していない

よくわからないブラックっぽい企業から無差別爆撃のようなオファーが届くだけだった。優秀な学生はい企業からオファーがあるのかもしれないが、そういう学生は更に高いレベル企業を求めて普通選考に応募してるだろうし、気休めの内定が得られる以外の意味はなさそう。そもそもいい企業ならオファーなんてしなくてもいい学生来るやろ。

就活垢とかいう謎の存在

就活をやればこの就活垢を作っている人たちの動機もわかるかも、と思っていたが最後まで分からなかった。twitterなんて就職にとってノイズしかないと思うんだけどそうでもない空間があるんだろうか(実際外銀とかコンサル目指してた人にはまあまあ意味あったらしい)。

ちなみに「NNT」でtwitteryoutube検索すると路頭に迷った就活生の亡骸を閲覧できる。自分たまたま見かけたのは、何故か公園で小声で歌いながらリクルートスーツ姿で踊っている就活生の動画。その次の面接後の動画では、観覧車の中で自分を責めながら泣いていた。なんもかんもリクルートが悪いんや……。

2021-01-28

[]狡兎が去る!?

「うきは皆 落ち穂還らぬ むつきかな」

 これは幌生家の足軽大将、凹田米国衛門が直参の部下限定で開催した連歌会で詠んだ歌である

 非公開といえども彼は非常に多くの部下を抱え、その中には「草」も混じっていた(むしろ大草原は凹田家の常だった)から

その内容はあっさりと漏れ武威ノ本で話題を呼ぶことになった。

季節や農業を詠んでいる歌に見せかけて、主家への不満を漏らしたと受け取られたのである

 知らせを聞いた中にはあの楠永玉秀の悪夢脳裏をよぎった者もいたという。

 出世頭の発言に、かたちの上では非公開とはいえ、幌生家中には動揺が広がっていた。

 野次馬の中には、このような事態になった背景には、幌生家の家風があると指摘する軍配者もいた。

 いまや武威ノ本最大の威勢を誇る幌生家が勢力を急速に拡張したのは、家臣同士を競わせる方針寄与している。

 その方針の厳しさは一時期などは目標以上に石高を伸ばせなかった家臣の人相書きを辻に張り出して屈辱を与えていたほどのものだ。

 ゆえに武将たちは切磋琢磨し、兵たちも大将に恥をかかせないため必死に働いた。

それをいちおうプラスの側面とすれば、マイナスの側面として幌生家の家臣同士が出し抜くべきライバルに近い関係になってしまい、

お互いに支え合うことが難しくなる点があげられる。

 それでも古参であり同じ戦場をいくつもくぐり抜けた戦友の関係ならまだ助け合うこともできるようが、

途中参加の家臣にとっては、いくら成果をあげていても、心細く不満を溜め込みやすい家風といえる。

 もちろん、その家臣による性格の影響も大きい。

 凹田米国衛門が相談できる相手としては同時期に幌生家に仕え始めた藍水軍の船大将、藍玉鈴が挙げられるが、

相談できる相手が極少数では相談して頼みの綱を失う恐怖もあり、ガス抜き簡単ではない。

 幌生家が厳しい負担に見合った厚遇を与えているつもりでも、傭兵上がりで経験豊富武将の多い家臣たちがどう受け取るかはわからない。

 よって競争を煽られているような家臣が不満を爆発させるときは、いきなり刃を主家に向けることにもなりかねないのである

https://anond.hatelabo.jp/20200825185224

2021-01-18

anond:20210118124705

そもそもその高校生質問が正しいとして自分が気になるのは

欧米だったらとりあえずやらせてみる事実はどこにあるのか。あるのならそこに留学なり就労ビザとって飛んでいくくらいのことをしてみればいいのでは。(コロナから出来ないというのならわかるが)

役職学歴がなくても才能とインターネットがあれば今このときからでも「自分一人での仕事」はできる。アニメーターなりたければまず無料で短いGIからつくってみればいい。あるいは本をつくってうりたければ今は電子書籍という形でなろう小説だのなんにでもなれる。ものを売り買いする人になりたいのであれば家庭内不用品メルカリで丁寧に梱包して売ることから初めてみてはどうか。贅沢な雰囲気を感じられる職場につきたいのであればその贅沢な雰囲気を出すのに必要もの自分で稼ぐことから始めないと無駄遣いの癖がついてしまう。そうやって経験ならいくらでもつめるし、自ら多少ツライことでも経験をつもうと努力できることが才能なのではないか

あなたが欲しているのは本当はなんなのかをよくかんがえて。役職学歴がなくても安定した収入がほしいということですか?たとえばコロナ下での配布に頼るとか生活保護という手もありますよ。結局、才能とはおのずから目立つものだし、自分の目だたない才能を他人見出して欲しいと思っているのであれば、学校ネットなどで切磋琢磨して証明していくしかないとおもいます

2021-01-15

バーチャルマーケット5の非公式アンケ作ったからみんな答えてくれ!

タイトル長すぎたから短くしたけど、本当に付けたかったタイトル

拡散希望バーチャルマーケット出展者だけど運営公式アンケートがひどすぎたのでマトモなアンケート非公式で作ったからみんなこっちに回答してくれ!

です。

 

【知らない人向けに「バーチャルマーケットって何?」】

 

商品3Dモデルと、そのモデル衣装アクセサリーが多いが、商品バリエーションは日々増えつつある。

 

【本題のひどい公式アンケート

こちらです。こちらが公式のものです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScqlnmHHC0i9AoYzwBBsYTWKaW80YA9HDDKx4OT9-LrpJBHPQ/viewform

 

【何がヒドイか】

 参考:https://twitter.com/Virtual_Market_/status/1343754110240137216

 公式サイトもあるけど、そっちからは↑のアンケートの導線がそもそも見当たらない(もしあったら教えてください)

 

【何で非公式アンケートを作ったか

(ちなみに運営公式窓口に投げても話を聞いてくれるとは思ってないです。いやだって公式アンケート項目を見るに会話になるとはちょっと思えないですよ・・)

 

【何で匿名で公開したか

前述の通り自分ブース出展者なので、バーチャルマーケット運営に対する明らかなアンチテーゼを起こした結果としてヘイトを稼いでしまい、バーチャルマーケット運営主催するイベントに出られないとかの塩対応を受ける可能性があるのは自分にとって損だから(さすがに無いとは思うけど)

ちなみに、最初にも書いたけどバーチャルマーケットイベント自体は本当に凄いので、今回いきなりバーチャルマーケットを知った人はそこだけは誤解しないようにね!

 

【今回作った非公式アンケートこちら】

拡散希望バーチャルマーケット非公式アンケート

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScmkLgi3jeDNis8RN5iekzkxRMGWD1cqP1vvp0_tp5tRG0PPA/viewform

非公式アンケートで集まった結果は後日またこ匿名エントリ追記とかで一般公開します。

 

アンケートの項目は本当に真面目に考えて作ったので、是非これがvketに来場、出展した方々の目に届いて

有用アンケート結果とするために、本記事フォームURL拡散にご協力のほどよろしくお願いしま!!!

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【01/17 06:00追記

アンケートの周知宣伝のために作ったtwitterアカウントが凍結しました。

vket5公式サイトのカタログ一覧からtwitterアカウントが辿れる方にフォロー宣伝リプをコピペで送っていたので残当ですね。

そのため踏み込んだ宣伝活動はここまでとします。

アンケート自体は引き続き募集しておりますが、おそらく明日週明け以降は徐々に回答件数も下がってくるかと思いますので、

アンケートの集計期間はあとちょうど一週間後の1/24(日) 06:00までと仮定めして、その近日中に結果を集計して整理、公開を目指します。

(来週の段階でもアンケートの回答件数が順調に伸び続けるようでしたら集計期間の延期の可能性はあります

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【01/24 10:40追記

予定していた集計期間を過ぎましたのでこれから結果の集計、整理に入ります

結果は近日中に公開を目指しますので今しばらくお待ちください。

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【01/26 13:45追記

結果の集計と見解も含めた記事がほぼまとまりした!

ただいま微調整をしていますが、今日夕方~夜くらいには公開できるかと思います

記事note作りました。公開したらこからURL貼ります

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【01/26 19:56追記

noteアンケート結果の記事公開しました

記事拡散にご協力のほどよろしくお願いします!

バーチャルマーケット(Vket5) 非公式アンケート 集計結果

https://note.com/re565/n/n6651becd284e

2020-12-01

男だけど差別ネタで異性と盛り上がりたい

普通女性に言ったら引かれるだけだしそんなこと絶対しないけど価値観を共有した状態で笑いあいたい。

なぜ異性に限定してるかというと同性はもういるし見つけようとしたらすぐ見つかるから

性別が違うからこそどう差別おもしろに変えるかで色々切磋琢磨したい。

Pairsでそういうコミュニティいかな。

2020-11-25

anond:20201124174925

へぇー同じ分野の人と切磋琢磨してる人はそういう風になるのかー

ソロプレイすぎて回りに比較対象がいないか立場が変わったとかで友達が減ったりした実感はないなあ

2020-10-25

フェミニストじゃないけど、男性憎悪を向ける理由理解できる

私は男だけど、女性差別の解消を目指す人が男性憎悪を向ける理由理解できる。

現在権力者って男性がやはり多い。それだけが理由だ。

成功している人らのコミュニティって、酒の席にもなると高校生大学生のような会話をする。

表では神妙な面持ちで社会問題解決に熱意を注いでいる姿勢を見せるけど、

裏(仲の良い本音を語るグループ内)では、やれ美女と何人やったとか、車のランク不動産価格がーなどと、

自分ステータスをひけらかしあって競っている。

それを切磋琢磨とも捉えることができるかもしれないが、社会を変え得るほどの立場にいる人ですらそれに囚われていて、

自分マウンティングでの勝利弱者救済とを天秤にかけた結果、ライバルに勝ちたいという気持ちを取ってしまう。

そうして、自分が降した決断合理化するために、弱者の粗や個人主義の正しさばかりを集めて取り入れていき、

最終的には私利私欲にまみれた、演技の上手な妖怪のような存在になっていく。

そんな様子をみて非常に吐き気がするのだけど、彼らのコミュニティに入るにはやはり共感類似性必要で、

彼らの価値観否定しないように、新参者も蜜を吸うために、力を手に入れるために同じような価値観内面化せざるを得ない。

もちろん、女性成功者でもそういう人はたくさんいる。彼女らを見た男性はやはり憎悪するかもしれない。

だが、一般的男性の多くは弱いやつが悪い。弱い奴は努力をしていない。そんな偏見を持っていることが多いだろう。

から女性成功者を批判する男性の声は男性からは支持されない。

弱者を救う、格差是正する、そんな価値観綺麗事の良い子ちゃん。真面目くん。優等生

そんな言葉で茶化してしまい、茶化した以上後に引けなくなった妖怪たちを、実情を見ていなかったとしても外側から見て悪だと断じる人々に加担したいと私は思う。

2020-10-16

anond:20201016125605

注文する側とされる側で力関係があるのがね。仲間内じゃなく仕事になってるから。注文する側が、曖昧な指示で何度もNGを出し、かつ報酬微妙という、仕事としてはクソな案件なのに、その行為が大筋で間違ってないとされるから、反応しちゃうんじゃない?

その同人ゲームファンで参加したくて美大生が参加、切磋琢磨し納得のできるゲームを作る。あるいは、傲慢な指示を出し続けた結果、美大生にアイデアを盗まれ別のサークルで似たようなゲームが出された、なら、ここまで騒がれなかったんじゃないかと思う

anond:20201016125605

学生サークル切磋琢磨する青春ものだったら許されてた

「これは金のための仕事」「仕事では全力なんか出さなくていい」という価値観で見た人がキレてる

2020-10-07

天才が見たい 1/2

幼いころの記憶は、2歳ぐらいから残っている。初めて乗った三輪車、初めていった遊園地でのヒーローショー、流行に乗って買ってもらったローラースケートファミリーコンピュータ。皆覚えている。

幼稚園の頃には、既に自分他者とは異なる存在であることを認識していた。

幼稚園でやることは何もかもが退屈だった。何度同じことを教えてもらっても文字を読めない、たとえひらがなであっても自分名前を書けない。そんな同い年の園児達に辟易していたし、先生の言うことも最終的に言いたい・結論の読める、そんな通り一辺倒の話しばかりで、毎朝幼稚園に通うバスに乗る時には苦痛を感じていた。

ある日、そんな苦痛の発生源から「近所の公園落ち葉拾いをして、その落ち葉ちぎり絵を作りましょう!」と言われた。他の園児たちは落ち葉をかなり細かくちぎって、造形でギリギリ判別できるかどうかの「おさかなさん!」「おはな!」「おかあさん!」といったの作品を作って先生に持って行っていたが、俺は「いやいや、落ち葉で作るんだから落ち葉である事を活かせよ」と思い、少し捻くれた形をしたカエデ落ち葉を1枚と、他にも大量の落ち葉を拾って、「人喰いおおかみをやっつけた人が、その証としておおかみの右手バイクに積んで村に戻っているところ」という作品を作った。

作ったちぎり絵先生に見せた時、「これは・・・バイク・・・・・・手?」という反応をされたので、それは人の手では無く、怖くて悪い人喰い狼だと説明した。その際に俺は「これは他の人間にも説明必要だな」と何故かひとり勝手確信し、画用紙に黒のクレヨン物語を描き始めた。最初は延々と文字だけで説明していたが、文字だけだと寂しいので、余白に挿絵もつけた。

「悪くて怖い人喰い狼が現れて困っている村人たちのところに、腕利きの猟師がやって来て・・・」という、何とも陳腐な筋書きではあるが、画用紙を10枚以上使ったと記憶している。

俺のちぎり絵物語幼稚園話題になり、その年のお遊戯発表会の題材にもなった。先生は「やっぱり主役の猟師役は増田君がやるべき」と言ってくれたが、主役はガキ大将のS君に決まった。かけっこなどの身体を使う類いのことはからっきしだったので、俺はそれで良いと思った。

発表会は結構うまくいったようで、いつの間にか俺の「作品」達は、「画用紙に書いた物語と一緒に区役所に飾ろう」という話まで出て来ていた。

その事で幼稚園側と区役所側の担当者が何度か話し合いを持ったようだが、結局絵だけ飾る事になった。


区役所に絵を飾る事になるまでの一連の話を幼稚園から説明された両親は、たいそう喜んでくれた。

両親は平凡だった。見合い結婚し、中庸であることを良しとし、毎日を善良に暮らし、一人息子である俺にもしっかりと愛情を注いでくれる。そんな両親だった。

ただ、そんな両親が、幼稚園側が区役所絵画の話を交えつつ、「増田君は本当に優秀です。才能があります小学校は是非とも私立を考えられては・・・?」と強く推した途端、「いえ、結構です。ウチは公立小学校に行かせます」と、頑として譲らなかった。理由はわからない。金銭的な問題だったのかもしれないし、中庸を良しとする生き方に反していると考えたからかも知れない。

俺は単に「人間関係をリセットして、見知らぬ土地でまたイチからやり直すのは苦痛である」などとぼんやり考えており、小学校地元公立のほうが良いように思えた。

幼稚園の中に友達と呼べるような存在はいなかったと思うし、毎朝の通園バス苦痛ではあったが、それでも何とか周囲の人間為人を把握して対応方法ほぼほぼ確立していた矢先の話だった。小学校とやらに行く事になれば、公立でも私立でも「周囲の人間の数」は増えるのだろうが、私立ゼロから再構築するよりは公立のほうが幾分マシだろうと思っていた俺は、そのように両親に伝えた。


両親と俺の希望が一致していたので、当然小学校地元公立小学校入学することになった。

小学校に入っても、特に自身の変化はなかった。小学校に入ると本格的に「勉強」というカリキュラムがはじまったが、先生が言っている事を聞いて、板書をして、家に帰ってから宿題を済ませた後に復習・予習をしていれば、テストの点数は取れた。

この頃になると、自分状態客観的に捉えた上で、自身についての考察ができるようになっていた。

俺は結論として、「俺は天才である」と考えた。井の中の蛙どころの騒ぎではない。加えて、空の青さも知らないとなればもはや滑稽を通り越して害悪であるが、俺の周囲には俺より優れた学力を持つ者も、俺を諫めようとする者もいなかった。

言い訳がましいが、物差しが少ない小学生の時分である。「学力」という物差ししか持っていなかった俺は増長し、慢心し、周囲を哄笑した。将来は俺のような人間が、東京大学のような「賢い一流の大学」に入って、「でっかい一流の会社」に入社して、いずれは社長になって世の中を動かしていくと、本気で思っていた。

何より、公立小学校毎日がヒマだった。普段から見下している同級生とは、恐ろしいぐらいに会話がかみ合わなかった。俺にコミュニケーションスキルがあれば、「会話をあわせに行く」「自分の会話ができる場を作る」といった芸当も可能だったかも知れないが、ご多分に漏れず俺はコミュ障だったし、そもそも会話を合わせるという発想もなかった。

「名のある企業に入れる」「いずれは社長になる」などと思いこんでいるような人間コミュ障というのは、その時点でもう既に色々と破綻しているような気がしないでもない。

ともあれ、この頃の俺は毎日退屈な授業とかみ合わない会話をする為だけに、日帰りの監獄に通っていた。全国の小学生がこの地獄を味わっているとするなら、文部省は滅ぼさなければならないと本気で思っていた。その為に文部省に入って俺がこの国を変えてやるんだと、鼻息けが荒い小学生だったと思う。


─────「良い会社」に入るには「良い大学」に行かないといけないらしい。

─────日本一大学東京大学というところらしいが、真の天才であるならば京都大学に行くらしい。


そんな情報を入手したのは、忘れもしない、小学4年生の秋頃であるいかにも小学生摂取しそうな、狭い世界のテキトーな話である。だが俺は何故か純真無垢にその与太話を信じた。つまり、「将来は絶対京都大学に入ろう」と思った。

そこから俺は色々と京都大学情報収集しはじめた。「学部」など、小学生の俺の辞書には登録されていない概念に触れる度に興奮しつつ、どうやったら京都大学に入れるのか?という情報を求めて方々に聞いて回った。まず一番初めに、俺にとってもっとも身近な「大人である両親に「どうやったら京大に入れるのか?」と尋ねたところ、「知らん」と言われて会話を打ち切られてしまった。仕方なく学校先生などに尋ねたりしていたが、小学生調査能力などたかが知れており、当時はまだインターネットなども普及していなかったので、俺の京都大学情報収集はかなり早い段階で終止符を打たれることになってしまった。

しかし、京都大学に入れたとしても、大学入学までは今からでも約8年かかる。京都大学に入る方法とは別に、一刻も早くこの日帰り監獄から抜け出す方法はないもの・・・模索していたところ、どうやら「私立中学」というところに通えば俺の退屈な生活におさらばできるようだという情報を得た。

日帰り監獄の看守たる先生も、たいそう熱心に「増田君は灘中学東大寺学園に行かせるべきです。」と言ってくれた。特に小学6年生時の担当看守だったK先生は熱心で、何度も両親と懇談して、俺を私立に行かせようとしてくれた。

だが、ここでも両親は「ウチはあまり裕福ではなくて・・・。本人は成績も良いので、公立中学から北野高校にでも行ってくれたらいいと思っておりまして・・・。」と、俺を私立中学に進学させることは明確に拒否した。

看守は

給付型の奨学金制度などもある」

経済的に難しいと思っておられるなら、公立中学以下、なんなら増田君の学力ならおそらく無料で通える」

増田君には質の高い教育を受ける権利がある」

などと食い下がったが、両親は「もう公立に決めてますので・・・」と固辞した。

この頃になると、小学生の俺でもさすがに両親の言動に疑問を覚えるようになった。両親は「経済的に困窮しているか私立は行けない」の一点張りだったが、看守は「困窮していても通えます」という。イヤさすがにそれはちょっとヘンだろ、矛盾してるだろと思っていたが、当時の俺はそこまで頑なな両親を説き伏せてまで日帰り監獄から抜け出したいとまでの強い意志は持ちえなかったし、天才秀才・英傑達と机を並べて学びたいという願望も希薄だったし、それらの一連の俺の態度が招くであろう結果も、特に深くは考えてはいなかった。


当時の両親の真意が奈辺にあったのか、今となっては分からない。草葉の陰から、声は聞こえない。


そうして地元公立中学校に入学した俺は、特に変わり映えのしない日帰り監獄生活を送っていた。そんな俺だったが、中学生活の半ばに差し掛かろうという頃・・・具体的に言うと全国模試を受けたあたりで、「んん?あれ?・・・どうも俺って天才じゃないな、これは・・・」と薄々感づき始めた。全国模試偏差値が出るからである

そりゃもちろん、俺の偏差値は全国平均より遥か上には位置しているのだが、自分なりに努力をしてみても、偏差値的に灘高校にも東大寺学園高等部にも届かないという事実を突きつけられた。これは結構俺にとってはショックで、小学校の頃は「余裕で入れる」と言われた灘にも東大寺にも入れないという事実は俺に重くのしかかった。「このレベル高校が無理なら、こりゃ京大東大なんて夢のまた夢だろ、どうしよう・・・俺の人生、どうなるんだろう」と、本気で思い悩んだ。

悩みぬいた俺は中学2年の夏、両親に「塾に行きたい」と言ってみた。しかし結果はやはりというか順当というか、頑強に拒まれた。曰く

「成績がいいのに何故」

「塾はお金がかかる」

「家でも勉強はできる」

などなど、様々な言葉で塾に通うことを拒否された。

小学生の頃の俺なら諦めていただろうが、中学生になっていた俺は己の目標を達成する為に食い下がった。模試の結果を伝え、行きたい大学がある事、だが自分の今の成績ではそこに至ることができない事、自宅での自己学習には限界がある事などを説明した。

また、塾が無理なら定性的定量的評価可能代替案の提示をせまった。塾の代金は高校に行ったら必ずバイトして返す、なんなら今から新聞配達をして払うと、土下座までして塾に行かせてくれとせがんだ。

結局、中学3年の春から、塾に行く事を許してくれた。

半年ほど前に未亡人となった母はなんだかやつれて見えたが、当時の俺は塾に行けることが嬉しくて嬉しくてしょうがなくって、あまり母親のことを注意深く見ることはできなかった。今思えば、当時の母は様々な事に疲れ切って倦んでいたのだと思う。塾に行く許可も、根負けというよりかは思考放棄といったように俺には映った。

そんな母を尻目に意気揚々進学塾に入った俺は、成績順のクラス分けで上から2番目のクラスに入れられた。正直、体が震えた。自分よりはるか勉強ができる人間が、天才が、焦がれる存在が、今まさにすぐひとつ上のクラスにいるとリアルに感じられるのである。そして、その人間たちと同じ程度の授業を、自分も受けることができるのである。これがアニメだったら俄然燃えるBGMが聞こえてくるようだった。実際、あの時の俺には、何かが聴こえていたのだろう。俺は一心不乱に机に噛り付いた。机に歯形があるんじゃないのってぐらいには噛り付いていたと思う。

その甲斐あってか、入塾後すぐのクラス替えで、あっさりと一番上のクラスになれた。ここで俺は生まれて初めて、圧倒的な勉学の才能をもった人間、すなわち「天才」と直に出会った。それも一人や二人ではない。そんな輝ける才能がひとつ教室に雨後のタケノコのようにポコポコ存在している、そんな環境で学べるという喜びにも出会った。

毎日がただ楽しかった。自分天才ではないのかも知れないけど、努力すればちゃん数字が、成績がついてきてくれた。

幼少の頃、毎朝幼稚園に行くバスの中で感じていた苦痛や、小学生の頃に感じていた疎外感は、もう無かった。


高校公立北野高校というところに入った。維新橋下弁護士とか、日本マクドナルド創業者藤田田ふじたた、ではなく、ふじた・でん)とか、漫画家岡田あーみんとかが通っていた高校である

本当は東大寺学園に行きたかった。学力模試偏差値は足りていたと思う。赤本自己採点でも余裕で合格圏内だった。だが、中学3年時に入塾した際に母親と交わした「高校絶対公立高校にする事」という約束を守った。その約束をした時点では「受験までにどうやって説得するか・・・」などと考えたりもしていたが、塾での公立中学では考えられない授業スピードについていけたことや、並み居る才能たちと交わした会話の中で、「公立高校からでも京都大学は狙える」という感触を、俺は確かに掴んでいた。

中学の頃はあまりよく理解していなかった奨学金制度は、高校に入ると同時に申請した。家計理由に俺の私立進学を拒んだ母親は、中学時代に俺の奨学金申請していないこともその時に知った。俺はそんな母親を信用せず、奨学金申請手続きを自分自身で済ませた。

北野高校の授業の質は高いと思った。だが俺は油断せず、予備校にも通うことにした。私立中学入学組の連中は、少なくても俺より3年は早く走り出している。そいつらに追い付くには、そいつらと同等、いやそれ以上の勉強必要であると思ったからだ。

俺は詐欺師丸出しの口調で「高校学費が浮いたんだから、もともと払うつもりだった学費予備校に回してほしい。予備校バイトを完全両立させるのは時間的に難しい。学力的に、俺は中学までの借金がある状態プラスに転じるには積み上げるしかない」などと母親に申し入れたところ、すんなりと受け入れられた。

この頃になると、奨学金申請だけでなく、家の中の一通りの事は全て俺がやっていた。

自分でできるようになったから」というのももちろん理由としてはあるが、母親が炊事・選択家事全般を筆頭に、日常生活の様々な事をほぼ全て放棄してしまっている事のほうが、より比重の大きい理由だった。母親予備校行きを認めたのも、「認めた」というよりは「俺が『予備校に行きますよ』と報告した」といった表現のほうが正しいように思う。

俺が小学生中学生の頃には確かに存在していた、「理由なぞはよくわからないがとにかく自己の主張を持って論陣を張る頑強な”母”たる人間」は、もういなかった。朝起きて、TVをつけて、ご飯を食べて、夜眠るだけの人間がそこにはいた。

家計ほぼほぼ俺が全部見ていた。入ってくるカネと出ていくカネを計算して大幅なマイナスにならないと言う事だけを気にしていたので、一般的家計管理よりはラクだった。現に、今つけている家計簿よりは簡単だったように思う。父親の遺した資産が多少あったので、その管理も俺がしていた。

高校生活は楽しかった。学力差のある人間を十把一絡げにして地域ごとに押し込める日帰り監獄では味わえない切磋琢磨がそこにはあった。同程度の学力を持つ者同士が集まった結果としてのシナジーがあった。今までは暗い色で塗りつぶされていた「学校での生活」に色が付き始めた。毎日学校に行く事が楽しかった。対照的に、毎日家に帰るのが億劫になり、やがてそれは苦痛に変わり、それに伴い、家の中が暗い色で塗り潰されていった。

昔、母を名乗っていた人間は炊事もしないので、学校帰りは毎日スーパーに寄り、食材を買い、俺が晩ご飯を作った。予備校のない日は二人で食事をするようにしていたが、食事中に会話のようなものはなく、TVから流れるバラエティー番組の下らないやりとりだけがBGMだった。ご飯の味はしなかった。たぶん、母だった人も、ご飯の味はしていなかったと思う。


しかすると、家から目を逸らそうとして、無理に高校での生活が輝いていたんだ、良かったんだと自分自身に言い聞かせているだけなのかも知れない。我が事ながら、この頃の記憶は妙に混濁している。

大学入試は当然のように京都大学一本にした。学力模試結果も問題無いと判断したし、何より俺には京都大学以外の大学に通う価値を見出せなかった。入学できるまでは何浪でもするつもりだったが、幸いにも現役で合格することができた。

大学合格したこときっかけに、京都に引っ越す事にした。

ひとり身になったから身軽だったし、しばらく大阪から京都大学に通ってみたものの、さすがに京都の外れまで毎日通うのはちょっと辛いなと思った。何より、暗い色で塗り潰された、大阪のあの家に帰るのは嫌だった。もうTVの音は聞こえなくなったけど、あの家で目をつぶって眠るのが、怖かった。

大阪での様々な残務を片付けると、それらの結果や、これからの事、感謝気持ちなどを両親の墓前に報告して、俺は京都に移り住んだ。


後編に続く

anond:20201007170042

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