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はてなキーワード: 歳月とは

2023-04-19

増田氏、友達が集めてないマンガを集めようとしてジョジョ第1巻を購入ッ!

そして35年の歳月が経過するーーー

増田はひとりぼっちのままどのようにジョジョを読んでいくのだろう

あの時買った1巻はーーー静かに時を待つ……

ーーーーーーーーー


時は令和5年ッ!

増田ジョジョ全巻を集めていたァーッッ!!!

第1巻はあの時買ったものと同じものだーッ!

好きなものを大切にする勇気ッ!

ジョジョに対する熱意ッ!

ぼくは敬意を表する!

⬅️to be continued

2023-02-18

anond:20230218185727

スシとは李素裳のこと。プレイヤー間のスラングだな。キャラデザがすこぶる良く、CV担当する福圓美里氏もハマり役。

520年前の神州(作中の国で中国に相当する)の太虚剣派に属する優れた武術家の15歳だったが、とある事情コールドスリープして目覚めたため、535歳そこそこといったところか。

だが実質15歳とは思えぬプロポーションで、茶目っ気がありながらも泰然とした達人感を漂わせる。

であるフカを「お祖師様」と呼ぶので、その空耳でお寿司というあだ名プレイヤー間で浸透したのかもしれない。

もちろん名前スショウも寿司みを後押ししている。とにかくスシといえば彼女なのである

彼女の勇姿は公式の動画を見れば一目瞭然だが、惚れ込む人がいるのも理解できるだろう。

スシ男性とは、まさしくこの弱冠535歳の剣気を操る武人少女、素裳の虜となった男性のことを指すテクニカルタームだと思われる。

この作品崩壊3rd」は今まさにサービス6年の歳月を経て、類を見ないほどの壮大なスケールで展開してきた物語第1部を終えようとしているところだ。

素裳を含む物語も一つの幕を閉じようとしている。第2部についてはどうなるかまだ分からないが、一つ明らかなことがある。

今年4月リリース予定のシリーズ最新作、崩壊スターレイルにも「素裳」と言う名の瓜二つの人物が登場するのだ。

ある種のパラレルワールドとして崩壊3rd登場人物たちが同名、似た容姿、別人格で登場するこの新作によって、スシ男性たちの素裳成分摂取もより亢進されることだろう。

お分かりいただけただろうか。

2023-02-10

anond:20230210120011

一時期ずっとiPad AirCMで流れていたウォルト・ホイットマンの詩「O Me! O Life!」。

訳してみた。

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O Me! O Life!

O me! O life!... of the questions of these recurring

Of the endless trains of the faithless--of cities fill'd with the foolish

Of myself forever reproaching myself, (for who more foolish than I, and who more faithless?)

Of eyes that vainly crave the light--of the objects mean--of the struggle ever renew'd

Of the poor results of all--of the plodding and sordid crowds I see around me

Of the empty and useless years of the rest--with the rest me intertwined

The question, O me! so sad, recurring--What good amid these, O me, O life?

Answer.

That you are here--that life exists, and identity

That the powerful play goes on, and you will contribute a verse

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おお私よ!人生よ!

おお私よ!人生よ!...幾度となく繰り返される疑問の数々。

何処までも続く不信心者たちの長蛇の列、馬鹿者で満たされた都会の街、

永遠自分を責め続ける私自身、(最も馬鹿で不信心なの私ではないだろうか?)、

あてもなく光を求める虚ろな目や、卑怯物事、絶えず繰り返される悪あがきや、

全ての残念な結果、周りにいるだらしなく不潔な連中や、

残された空虚無意味な残りの歳月、私に絡みつく残りの事象に。

質問。私よ、悲しくも繰り返される、この渦中に少しでも良いことはあるのだろうか?私よ、人生よ。

解答。

それは「お前がここにいる」ということ。そこに生命存在し、アデンティティがあるということ。

その演技は力強く続き、そしていつの日か一節を捧げるのだ。

2023-02-09

移住失敗”の村となった別子山、再び「よそ者」を受け入れるのに必要なこと”

歳月以外にあり得ないでしょ。

だって引越前日に狙いすましたかのように火事がおきて、家財水浸しになって使い物にならなくなるような仕打ちを受けたんだよ?

いくら事前に説明しても、こんなの納得できないでしょ。

村人と喧嘩したら家を焼かれても仕方ないなって思えるわけがない。


から30年後には、この事件の知らない人達大人になって、移住先を探すだろうから、それまで待つ以外に道は無い。

2022-12-10

11年ぶりに車買い替えて、怖くなって震えた

11年乗ったヴィッツから同じ車の新車に乗り換えた(名前ヤリスに変わってた)。

震えた。

まりにもキビキビとクイックリーに動くその様に。

え?

前のヴィッツも手放す直前まで老化とか感じなかったんだけど?

だけど11年前はきっとこんなに若々しくスイスイ動いてたんだ?

ということは私の肉体も同様に衰えたってこと?

まだまだと軽やかに動いてるつもりが、11年の歳月をかけて少しずつ元気ぶりが漸減してたってこと??

この次買い替えるときには、どうなっちゃってるんだろう。

怖い。

怖いよ。。。

2022-12-05

二年前に半年ほど連絡を取っていた知人が死んだ。自ら命を断ったようだった。訃報を受けてから一年が過ぎ、誰にも話せなかった当時の自分気持ちを吐き出すためにこの日記を書く。ここには教訓もなにもない。

知人のことを知ったのは、ちょうど新型コロナウイルス流行するあたりのまだ寒さが残る時期だった。いつものようにインターネット徘徊していたある日、趣味に関することを Twitter検索していると、ふと知人のツイートが目に留まった。なんてことのないツイートだったが、なぜか「おっ」となるような文体で、そのツイート自分リプライを送ったことをきっかけとしてしばしばやりとりをする仲になった。

知って間もない時期こそパブリックタイムライン上で趣味に関するやりとりをするくらいだったが、やがて DM を交わすようになり、趣味話題のみならずパーソナルなこともやりとりするようになった。どうやら知人は同い年の女性で、学生のころから今に至るまで、自分と同じようなインターネット上のコンテンツを楽しんだり、音楽を聞いたり、本を読んで過ごしてきたようだった。今でこそ SNS などを探せばいくらでも見つかるかもしれないけれど、学生時代には周囲に嗜好の合う友人もおらず、一抹の寂しさを勝手に抱いていたものだけれど、今になって話題の合う友達ができたようで嬉しかった。彼女も同じ気持ちと言っていた。

やりとりをするようになってから一ヶ月ほど経った頃には、週に一回のペースで LINE 通話するようになっていた。そんなある日、彼女から交際している相手はいるの?」という質問があった。自分には特定交際相手がいたためそれを伝えると、続けざまにさまざまなことを訊かれた。交際相手がいるのに他の女性とこうしてやりとりすることについてどう思っているのか、私はあなたにとってのなになのか、あなたは私をどう思っているのか。そして、あなた交際相手と別れて私を選ぶことはあるのか。そうした内容だった。

聞くところによると、彼女虐待サバイバーだった。実家を出るまでの十数年にわたり、両親からのひどい虐待は続いたそうだ。そして社会に出て自立してからも、長い歳月をかけて根付いてしまった自罰的なスタンスに苦しめられて、社会生活もうまくいってないようだった。社会に受け入れられるためには我慢必要で、しかしそれも続かずやがて心身に影響が生じてくる、現にいまも休職中なんだと彼女は言った。「そんななかで、何の前提もなく、何か口を挟むわけでもなく、静かに自分の話を聞いてくれる人が現れて、私は動揺しているんだ」。

自分は、「話題の合う人と知り合えて嬉しい、友人として仲良くやっていければと思っている。この先の人生がどうなるか、どんなことが起こるのか、先々で自分がどんな選択をするのかはわからない。少なくとも、いま自分から別れを切り出すことはないと思う」と答えた。自分は、自分人生自分意思コントロールできるものではないと思っている。転がるところに転がっていく、転がった道が人生になる。現にこれまでずっと、根無し草のように、流されるままに生きてきた。

彼女が納得する様子はなかった。自分には理解できないけれど、不思議な人がいるもんだねと笑い、「でもね」と続ける。「覚えておいて。誰にでも振りまく優しさは優しさじゃないから。野良猫を餌付けするようなものだよ。あなたは本当に残酷なことをしているんだと自覚してね」。今度は自分困惑した。意識して優しくしたり、そもそも優しく接しているという自覚もなかったからだ。他の人と接するときと同じように、ごく普段どおりに接しているだけなのに、そう言われてしまうと自分はどう振る舞えばよいのかわからなくなってしまった。「わかった」と答えて、その日のやりとりは終わった。

その日以降も彼女とのやりとりはぽつぽつと続き、新型コロナウイルス感染状況が落ち着いたタイミングで二度会った。もちろん、交際相手にはネット友達女性と会うと伝えた上でだ。やっぱり話題が合うこともあり、一緒に食事をしながらああだこうだと話をするのは楽しかった。二度目の別れ際、じゃあまたがあれば今度、と改札をくぐろうとしたときちょっと待ってと彼女が切り出した。「やっぱりあなた人間関係に対するスタンス理解できない、でも私のなかであなたに対する気持ちが大きくなってきていて苦しい、はっきりしてほしい」と。自分は、ついに覚えておいてと言われたことを忘れてしまっていた。

「難しいな」「何が」「何をはっきりさせるべきかがわからない」「私を選ぶことはあるのかを聞きたい」「あるかもしれないし、ないかもしれない、わからない」「じゃあ仮に私が他の人と付き合うことになってもいいの」「いいよ」「なんで」「それはそういう流れだったと思うから」「私がいなくなってもいいの」「よいかよくないかはわからないけど、寂しくはなるね」「寂しいだけ?」「それ以外にも感じるかもしれない」「私はいつかを待ってていいの」

あなた存在が私をひどく苦しめている、と彼女は言った。周りの人にあなたの話をしても、そんなやつは怪しすぎるってずっと言われてたし、私もそう思ってる部分があったんだ、とも。ハッとした。そしてこの数ヶ月にわたって自分残酷なことをしてきたんだということを思い出した。少し間をおいてから、ずっと苦しめてしまって申し訳ない、今日でやり取りをするのも終わりにしようと思う、これが君が思うはっきりさせるの帰結でないならなお申し訳ないと伝えた。彼女はなんでそうなるのと言いながらも、答えてくれてありがとうと言った。

「私はしつこいからまたメッセージを送ったりしてしまうと思うけど、独り言と思って開かなくてもいいから」そうして別れて以降、お互いに連絡を取ることはなかった。もしかしたら、彼女彼女の言うようになにかメッセージを送ってきていたのかもしれない。でも、あの日駅で別れたあとに TwitterLINEブロックたから、実際にどうだったのかはもはや知る由もない。

そんな日々も忘れて相変わらず流されるままに生きていた去年のある日、知らない LINE アカウントから連絡が来た。開かずとも内容はわかった。書き出しが彼女訃報だったからだ。プレビューで読める部分だけ読み、既読はつけずにメッセージは削除した。なぜ知らないアカウントからと思ったけれど、彼女の端末上から確認できる友だちアカウントに対して、親族の方が連絡をしていったようだった。文章は長く続いていたが、続きを読む気は起きなかった。怖かったんだと思う。

それから彼女が言っていたことを思い出す日々がしばらく続いた。彼女が死を選んだ理由ついて推測するようなことはしない。もし自分選択が異なっていれば、もしかしたら彼女選択も違っていたのかもしれない、なんてことも思わない。ただ、自分残酷なことをした相手であったことは、彼女から伝えられたように事実である。何気ない自分の振る舞いが、無意識のうちに振りまいていたらしい優しさが、大きく人を苦しめることがあるということを、この時期が来るたびに思い出すことになるだろう。

一年が巡りまた冬がやってきた。あいも変わらず、自分は苦も楽もない日々をふらふらと生きている。

2022-11-25

上京

中3の頃、上京したいなぁって思ってた

10年後、やっと上京出来た

ただ10年の歳月は色々と俺を苦しめる

10年分の記憶が足りない

2022-11-06

家康江戸に移ったのは天正18年(1590年)のことだった。家康はすぐに大きな城を築こうとはせず、まずインフラ整備に着手した。海水が入り込む低湿地帯であった江戸を耕作に適した地に変えていく。なかでも大規模な工事となったのが、文禄3年(1594年)に開始した「利根川東遷」である。当時の利根川江戸を流れていて、しばしば大洪水を起こしていた。そこで利根川の流れを銚子に注ぐように変える治水工事を行ったのである工事がすべて完了したのは承応3年(1654年)、四代将軍・家綱の時代だった。60年におよぶ大事である。この工事のおかげで、新田開発も飛躍的に進み、関東平野日本最大の穀倉地帯となった。

徳川家康江戸城の拡張に着手するのは、征夷大将軍となった慶長8年(1603年)である江戸本拠を構えてから、すでに10年以上の歳月がたっている。家康はこの時機を待っていたのかもしれない。将軍ともなれば、自分の好きなように城を築けるからである江戸城は全国の大名に協力を要請する天下普請(てんかぶしん)によって建造された。加藤清正藤堂高虎といった築城の名手をはじめ、すぐれた築城技術をもった前田細川池田毛利黒田など名だたる大名たちが参加した。この工事は三代将軍の家光の代まで続くことになる。

天下普請による築城費用人材も資材もすべて大名たちの持ち出しであり、経済的に大きな負担となった。徳川に刃向かう可能性のある豊臣恩顧の大名たちの力を削ぐうえでも有効な策であり、この築城方法はのちの名古屋城にも踏襲されるのである

2022-10-16

転生したらちんこだった

さいころから守られていた。

何年もの歳月が流れ、成長したオレに防波堤は脆すぎた。

しかし、外は危険だ。

刺激にさらされる日々。

2022-09-20

座りションチリ紙もんだい

俺は洋式便座座りション派だ。

 

もう少し詳しく言うと、できることなら立ってしたいがトイレ掃除億劫なので座ってする派だ。立ってするのと座ってするのとでは汚れのレベルが天と地ほども違う。多くの男はこのことに気づいていないと思うが、ためしに一度下半身スッポンポンおしっこをしてみるといい。靴下スリッパもなしだ。「こんなにはねてるの?」とびっくりするほどの飛沫が脚にかかるのを体感できるぞ。それがそのまま便器便所の床の周囲にも降りそそいでいるのだ。お掃除をお母さんや奥さんに任せているとしても、これはいやだろう?

 

いや、それは本題ではない。座りション派の俺にはある悩みがあるのだ。おしっこを出し終わったあとのオツユの始末である

 

相棒をプルプルと振って落とす人が大半だろうと思う。だがそのプルプルもおしっこを周囲にはね散らしてしま危険性が排除できない。なので俺は先端のオツユはトイレットペーパーでぬぐうことにしている。

だが時としてトイレットペーパーはおしっこで溶けて、相棒の先端にへばりつくことがある。先端にへばりついたトイレットペーパーのカスは厄介だ。水分を含んで紙としての強度を失っているので、つまんではがすということができない。トイレットペーパーで拭い去ろうとすると、むしろ仲間を呼んで事態悪化させることすらある。

 

気にしないという消極的選択もあるにはある。カスをつけたままにしておくということだ。どうせ風呂に入れば洗うのだから、それまでくっつけたままでも特に大きな問題はないという割り切り。

だがそう割り切れない場合もあるだろう。たとえば、その直後に誰かが相棒を口に含む可能性があるようなケースだ。チリ紙をくっつけたままの相棒を喜んで口に含んでくれるような人はあまりいない。

 

だが、長年にわたる試行錯誤のすえ、私はひとつ完璧ソリューションにたどり着いた。トイレットペーパーを押し当てて少し待つ、という方法だ。

 

くしゃくしゃに丸めトイレットペーパーを、おしっこを出し終わった相棒の先端に押し当て、静かに5秒ほど待つ。そしてゆっくりとペーパーを離すと、なんということでしょう、あれほど厄介だったペーパーはへばりつくことなく、先端はきれいなままでオツユも残っていないではありませんか。

 

水分を多く含んだトイレットペーパーは強度が低いので表面張力に負けて千切れ、相棒の先端にへばりついてしまう。しかるに、ペーパーの強度は含ませた水分量に反比例する。ならば、時間をかけてペーパーの奥まで水分を吸わせて全体の水分量を分散し、相棒との境界面にある水分量を減らせばよいのである。こんな簡単カラクリに気づくのに無駄歳月を送ってしまった。ぜひお試しいただきたい。

 

そして蛇足になるが、世の男性諸君、私は皆さんに座りションの習慣化を強くおすすめしていきたい。ご家庭のトイレ便器や床の汚れの大半は我々男性立ちションの飛沫だ。これだけは間違いない。座って静かにおしっこをすれば周囲を汚すことは決してない。

「小便のためにズボンパンツを脱いで座るなんて、そんなめんどくさいこといちいちしてられるか」という気持ちはわかる。だが女性はいつもしていることだ。着ている洋服の条件などからすればむしろ我々よりももっとめんどくさいだろう。どれだけ事態が急を告げていても女性は必ず脱いで座らなければいけないのだ。

大丈夫毎日何回もやっていれば勝手に習慣になり、やがて座ってしないと逆に落ち着かないくらいの気分になる。駅やデパートの共同便所の小便器に立ってすることにうっすらと抵抗すらおぼえるようになるかもしれない。

自分掃除をしている人は手間がかなり減るし、ご家族掃除してもらっている人はご家族負担を大いに軽減できることと思う。

座りション、ぜひ。

2022-09-16

地方オタクコミュニティプレイス雑感

地元オタクコミュニティ世代交代を感じる。

関東に出る前、地元だった地方工業都市の旧来オタクコミュニティはズタズタだった。


狭くて薄暗いラジコン屋。店内で話すだけに睨んでくるエアガン屋。電気がいつも半分しか点いていないTRPGコーナー(文具屋のプラモコーナーのさらに奥)。PC屋の隅っこの暖簾の奥のエロゲコーナー。レジのねーちゃん初恋だった個人

経営ゲーム屋。地元オタク臭のする場所のどれもこれもが、なんだか近寄りがたく、なにか卓越した技能を持つか、誰かの紹介無しには入り難い。そんな場所ばかりだった。

例外アニメイトくらいか。あの誰でもウェルカムな明るさはいろんな意味で眩かった。

そしてアニメイトに一歩遅れてやってきたインターネット普及。当時は衛星放送が無ければレンタルが来るまで見れなかったアニメP2Pという今思えばろくでもないアレのおかげでリアルタイム気味に楽しめるようになったし(後のネット

信はまさに福音であった)、定価販売ではないエアガン存在はすごい衝撃だった。

あと同人誌存在エロゲ雑誌なんかで知ってはいたが、実際に手に取れるようになったあの感動!通販だとメロンブックスの無地の箱はうれしい!

入手した同人誌からはるか遠き聖地コミケへの憧憬を募らせた。何が欲しいという訳では無かったけれど。

こういった物質情報的なアクセス活性化は俺のような消費するだけのオタクには福音であったが、同時に旧来のコミュニティはそれらに追いやられる、あるいは経営悪化によって存在感を失っていた。


それから結構歳月が経ち、俺は色々あって地元に戻った。長男だし。

改めて見てみると、そこには新たなコミュニティが芽生えていた。インターネットの強力な直射光に焙られて存在感を失ったように見えたコミュニティは、その環境変化に適応し新たな形を築いたり、新たな芽生えが発生していた。

これは盆正月の里帰りにも感じていたが、ネット配信の普及はライトP2P層をほぼ駆逐した。面倒な時間もかけず、ちょっとした月額でどうにかなるなら多くは月額を選んだ。アニメ以外も視聴できるので家族からお金も出やすい。

映画館が減り、レンタルビデオも消えつつある現在地元でもお手軽に映画を見ることができる手段でもある。

アニメイト移転こそしたが元気だ。店舗面積こそ減ったが女性向け同人で賑わっていた。

ラジコン屋はインターネット通販によって焦土と化したように思われたが、生き残った店舗郊外へ小さいながらレース場付きの新店舗を作り、大きく明るくなった店舗周辺地域需要を総取りしている。残存者利益という感じ。

ちゃん運営のいるサバイバルゲームフィールドも出来ていた。昔はグループ地主交渉して管理していたなぁ。

土建屋の中の行動力ある趣味人が余った土地(元農地や資材置き場)を転用して開いている感じ。関東フィールドを参考にして整備した、見劣りしないと豪語するだけのことはある出来だ。

フィールドありがちな常連問題はありそうだが、まあ関東でもそれは一緒だしそういうものである

個人ゲーム店はほとんどが消え去ったが、行きつけだった店はカードゲームTRPGプレイスペースを売りにあれこれイベントを開き、地域イベント中心の一つとなった。初恋だったレジのねーちゃんまだレジのねーちゃん、いや、もう奥さんだった。左手の薬指の指輪がまぶしい。ゲオときには潰されませんよ、と語る逞しさは歳月を経た今でも魅了を失っていない。幸せであってほしい。

その他、俺にはよくわからないがボードゲーム店なんてものもできていた。コロナも耐え抜きしっかりと地域に根を張っているようだ。

他方、PC屋は周辺企業サポート業務がメインとなってしまい、店としての機能ほとんど失われてしまった。マウスみたいなちょっとした周辺機器くらいは今でも細々と売っているが。

TVゲームコミュニティネット対戦の普及で細切れと化した。ゲーセンはかなり最近まで粘っていたがコロナでついに倒れた。今はファミレスなんかで集まってゲーム、はあっても専門の場所みたいなものはもう見当たらない。これも時代か。



ある程度の濃淡は有れど、地方都市にもオタク的な趣味根付き、生きている。自分中学生くらいだったころを思い出すと隔世の思い。

東京人間から見れば稚拙都市部模倣であろうが、それでも有るのだ。我が故郷にはなんでもある(何にもない)。東京には何もない(なんでもある)。

2022-08-22

みんな物語には必要なんだけどね

ルフィ「仲間が10人は欲しい」

ゾロメンタル主軸要員

ナミ:さいつよ航海士

ウソップ:読者からみたら要らないが一味からみたら必要(全員と平等に仲良いのこいつしかおらん)

サンジ:戦うコックさん、最近副作用のない能力者みたいな設定生えてきた

チョッパー:読者からみたら要らないが関連商品販促チームからみたら必要需要があるとは言っていない)、カンフーポイントマジでどうにかして

ロビン:居ないとラフテル辿り着けないので必要、イム様と同レベル世界重要人物、青キジお前はロビンの何

フランキー:船作ってくれてありがとう

ブルック船長が欲しいって言うから欲しい、要所要所でしれっと有能なので痒い所に手が届く骨

ジンベエ:新世界の海今まで普通に航海してきて(っていうか航海士のいないバルトロメオたちですらなんとかなってる程度の海で)果たして操舵手というポジがどれだけ重要なのかはよく分からん、登場がまあまあ早かった方なので馴染みはあるもの所属がふらふら変わりすぎて麦わらの一味感が薄い

レース真っ最中の方々)

ビビ:一瞬レベッカと似たようなものか?と思ったけど背負ってるものの大きさがさすがに違いすぎた、当時16歳で一国を背負っていたことを考えるとこの女強すぎる。正直今から合流しても戦力的に足手まといになりかねないので別の部分から参戦しそう。コブラ王は…

ヤマト船長勧誘特になく、決戦最中急に生えてきて「僕はおでん!」と横乳だけで一味入りRTAに名乗りを上げた。さすがに一味勢との共闘シーンが足りないのとおでん航海日誌を読んでしまっている時点でレースから陥落した感はある

錦えもん:そもそも国のために戦ってた侍なので一味入りすると感じたことはないものの過ごした歳月と熱意からジンベエとかより普通にルフィ信頼度が高そうな男。今後も国のために頑張ってくれ

モモの助:まあこいつもビビみたいなもんだし…

キャロット:ペロス兄の言ってること全部正論から国に帰ってピクニックしたほうがいい

ロー:クルーと離れて一人で死のうとしてた男、こんなんでも未だに慕ってくれるクルー大事しろ。それはそれとして自船の層厚くした方が良いよ、マジで

2022-08-16

anond:20220816014148

私は共感

論文というのは学生全部に無条件でやらせるようなものじゃないと思う。

あれに本当の意味で取り組める人間なんてごく一握り。

緻密に、執拗に、理を積み上げる、

歳月が鍾乳石を形成するが如く、途方もない時間と労力をかけて一切のほつれなく編み上げる。

そんなことを大半の、二十歳そこそこの人間にできるわけがない。

伝統工芸職人仕事と変わらないと思う。

かにできる人間はいるし、挑戦する価値がないわけじゃないだろうが、

大半の学生にとって、貴重な学生最後の1年間の大半を嫌々割いてまでやっただけの見返りがあるとは思えない。

卒業自力社会を生きていく力に卒論殆ど寄与しない。

増田の言うとおり、もうそんなことを引き替えに大卒看板を与えるような時代じゃない。

2022-07-11

小説を選ぶ筋肉が衰えてた

学生時代は通学路にお気に入り本屋があって、よく小説を買っていた。漫画より1円あたりで潰せる時間が長いから、暇な割に自由な金が少なかった学生にちょうど良かった。

北方謙三水滸伝ループしながら、伊坂幸太郎とか東野圭吾とかの新刊をつまんで、ハードカバー面白いけどすぐ読み終わっちうからブルジョア向けだなとか思ったとき岩波の棚でドストエフスキーを買って読んでた。電気羊、コンビニ人間騎士団長殺しローマ人の物語本屋に行って「次買いたい本リスト」の順番を入れ替えるのも楽しかった。

ただ、社会人になってからは変わった。ここ5~6年、本屋にふらっと立ち寄ることはなくなった。

一人暮らしで本を置くスペースが減ったのと、通勤路に本屋がなかったのと、読む時間が取りにくかったのと、そういうところが影響してるのかな。

電子書籍漫画を買うようになった。時間あたりで読める冊数が多いし、MP消費が少ないから。

近くの本屋小説が減っておまけ付き雑誌売り場が広くなっていった。

ところが、ここ最近ちょっと重めの病気をして仕事を休まざるを得なくなった。

膨大な暇が襲ってきた。

小説を読みたくなった。

普段漫画を買う感覚Kindleを開き、小説を買おうとした。

なんか買えなかった。

そもそも「欲しい本」がなかった。5年の歳月新刊トレンドに関する知識陳腐化させ、KindleUI古典的名著との偶発出会いを難しくさせたのかもしれない。

まあ、トップにあった異世界転生ものでも何でもいいから読めばよかったのにさ、変にこだわって読まないっていう判断をしちゃってるから感受性が枯れていくのだろうね。

筋肉不断努力で維持されなくてはならない。

2022-06-18

http://yaroneko.blog55.fc2.com/blog-entry-1850.html?sp

屋根犬」事故死。これは美談ではない!(追記あり

311 2016/03/1122:49 2 -

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覚えてますか?

2011年3月11日大津波の中

屋根犬20110402午後5時

漂流22日目に保護された「屋根犬」のこと。

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2011年4月1日付の拙ブログでも書いたことがあります

311 pet rescue Part2(追記あり) 」

⇒ http://yaroneko.blog55.fc2.com/blog-entry-1145.html

保護されてすぐ、4月4日に飼い主さんと喜びの再会を果たし、

「バン」という2歳の女の子だということもわかり、

5年経った今でも幸せ暮らしていると思ってました。

・・・

宮城

ありがとう心の支え 津波漂流犬」天国

河北新報 2015年11月02日 月曜日

http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151102_13013.html

1昨年の2014年1月、亡くなってました。

それも事故で…

津波から生還の時2歳だったから、

亡くなった時は5歳にもなっていない頃。

死ぬには若すぎる!

これから書くことで

もし気分を悪くしたらごめんなさい。

でも私はこの記事を読んでしまたことを悔いました。

読むんじゃなかった。

だって

嫌なんだもん、この記事

美談にしちゃいかんだろ!

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屋根犬」として当時、全国波で毎日報道され続けた、この子

※【動画海上ガレキ漂流奇跡生還犬:「飼い主と再会できたバンちゃん

https://youtu.be/ZZaMbI1WVSY @YouTubeさんから

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神様から守られて飼い主の元へ帰ってきたのに

※【動画】3週間漂流犬飼い主と再会。 https://youtu.be/YxZQBU_-Mi4 @YouTubeさんから

再会の時、最上級愛情を示していたバン

なのに、そのバンが無残な最期を迎えたというのにまるで他人事のような言い草

お前のせいでバンは死んだんだよ!

お前が適切な飼い方してないから!!

この犬は飼い主から殺されたようなものですよ。

外で放し飼いしてたんでしょ?

たとえ復興事業車両が昼夜構わずひっきりなしに通る道沿いにお宅があるとしても

リードなしの放し飼いでなきゃこんな事故には遭わないものね。

この飼い主には二度と動物は飼ってほしくない(もう次の子飼い始めたようですが)。

せめて今度こそ、行政主導で講習か何か強制的に受けてもらって、適切な飼養方法をしっかり学んでいただいた上で、次の犬を飼っていただきたかったですね。

でなきゃまた同じ間違いを繰り返すだけじゃないですか。

こんな飼い主じゃ、バンあんな不幸な亡くなり方したのに

その後たった1年で飼われることになった柴犬だってバンと同じ目に遭わせてしま危険性大ですよ。

たとえ寂しかろうと(該当記事はすでに消えてたけど、新しい犬を飼った理由は寂しかたから!)

バンあんなひどい目に遭わせておいてよくもまぁたった1年で別の犬を飼おうと思えるね。

それもその柴犬ペットショップで買った1歳弱のまだ子犬らしい!

東日本大震災で助かった奇跡の「漂流犬」亡くなっていた 

「民家の屋上」で救助された3年後に事故ネット上で哀悼の声

http://www.j-cast.com/2015/11/02249623.html @jcast_newsさんから

やっぱり放し飼い!!

たとえ震災時に奇跡的に助かったのは鎖に繋いでなかったからだとしても、今度は震災前のような穏やかな自然たっぷり平穏な頃と違って、復興のためお宅の前を大型車両がひっきりなしに通る環境に変化してるんだからさ、ちょっと考えたら以前と同じ飼い方したら、バンにとってどんな危険なことが起きるかわかりそうなもんでしょ?

折角神様から助けてもらった命なのに

奇跡的に助かった命なのに

あんなに再会を喜んでたのに

せめて生体販売から買った柴犬の子犬が、

バンの分までしっかり長生きして、ご長寿で、天寿を全うできますようにと祈ります

検索かけて関連記事を読み漁り、詳細が明らかになるにつれ、この飼い主に益々怒りがこみあげてくる!

全く懲りてないよ、この飼い主!

なのになんで美談に仕立て上げられちゃうの?

どうすればこれが美談になるの?

この国がこんなだから殺処分はなくならないし、

この国に成熟した動物愛護精神は育たないと思います

今日は、今日だけは静かに穏やかな心で祈り気持ちでいたかったのに…

あぁ…気分悪い!

※別の参照記事

訃報】未曾有の大災害 東日本大震災を生き抜いた『漂流犬・バンちゃん復興事業関連の車両にはねられ・・・・(涙)【事故】 - 『徒然と』・・・道楽 http://blog.livedoor.jp/dourakukousuke/archives/1094278.html

種は違えどうちにも同じ名前の猫がいるんでね

他人事とは思えなくって。

からね、あまりに悲しい最期だったから私、バンのためにお話を書きました。

だってこのままじゃ、あまりバンが可愛そう過ぎる!!

バンに捧ぐ」

バンはね、本当はね津波に呑まれてあの時もう死んでたの。

だけど、死ぬ間際、朦朧とした意識の中で必死神様にお願いをしたの。

神様、お願いです。このまま死にたくない。もう一度だけ飼い主に会わせてください。」

神様バンを可哀そうだと思し召し、願いを聞き届けてくれました。

一つ条件付きで。

バン、お前はすでに死んでおる。だから長くこの地上にはおられぬぞ。

そして、この世を去ったものが再度死ぬのだから、それなりの別れ方をせねばならぬ。

今より辛く苦しい思いをせねばならぬがそれでも良いか?」

バン神様からの条件を飲みました。

そして再び期限付きの命をもらってあのがれきの上に立ち、助けを待ったのです。

からこそ私たち首をかしげ奇跡と呼ぶほど傷一つなく、あんなに元気だったのですよ。

そのあとのことは報道で伝えられた通り。

バンは飼い主夫婦とともに幸せ暮らしを取り戻しました。

が、その幸せは長くは続かなかった。

もちろんそれは神様との約束通り。

飼い主は無意識のうちにバン震災前と同じ放し飼いしました。

バンを取り巻く環境が以前と全く違い、

どんなに家の前を昼夜問わず大型車の往来が激しくても。

それは神様が彼らにさせたこと。

バン、時は満ちた。別れの時だ。」

バンは夜中、飼い主夫婦が眠りについたのを確認し、

柵を超え道路に出て、

近づいてくる車の前に身を投げ出しました。

これもまた神様との約束通り。

津波に呑まれて息絶えたときよりも苦痛を伴う最期

でもバン幸せでした。

だって願いが叶ってもう一度、愛する飼い主と再会し、共に暮らせたんですもの

それがどんなに短い間であっても。

再び巡り会って3年も暮せなかったけど。

この歳月は「おまけ」でしかなかったけど。

でもバン幸せでした。

こんなつらい最期でも、バン幸せでした。

今もバン虹の橋のたもとで幸せそう。

飼い主とまた再会するまで

バンはいい子で待ってます

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バン、安らかに

2022-06-04

anond:20220603170344

ネーム大賞」ではあるが、そもそも特殊恋愛ファンタジー部門への応募なので、より良いネーム作品にする余地は当然あるでしょうが、別物になると応募規定を満たさなくなるという・・・

2~3年で済む恋愛話を「特殊」にしようと最後どどーんと30年以上空けてタイトルも「58歳」で目を引こうとしたら、その見えない歳月勝手に感動する人が増えてしまったみたいな印象。

(ちなみに今年の同賞の募集テーマからは「特殊」は外した模様)

恋愛きっかけは単純に勇者として魔王討伐のためだけに育てられたものの先代よりも劣ってるので自己評価低かったけど魔王ちょっと褒められたってだけでいいのでは。

16歳の初恋きっかけなんてそんなものでしょ。

ネタ美女と野獣というかみんなに恐れられてるけどあの人のいいところを私は知ってるし呪い解くし!ぐらいのことでは。

ミーリは優しさや思いやりみたいな大層な理念はなくて、恋愛のためなら王様国民も欺くし、魔王からミーリのためなら国を滅ぼしてもいいって言われて喜んでるし、単なる恋愛至上主義かと。

から解呪のためなら毒竜の大量殺戮もなんとも思ってないし。

魔王も殺さないように押しとどめてるというより、別に殺す動機がないからただぼーっとしてる印象。

から解呪のためなら毒竜の大量殺戮もなんとも思ってないし。

そもそも日本人的な感覚だと万物は等しく尊いから無駄な殺生は避けるべしという価値観があるけれど、キリスト教なんかは神様人間に用意してくれたもの的な価値観だったりするから日本じゃなくてファンタジー世界なら殺生はそんなに引っかからないな。その世界の蚊とかハエぐらいの感覚かもしれんし。「魔物」っていうぐらいだから「魔」のものであってあまり倒すことに葛藤はないのではないかと。

あとは毒の威力見せや30年経過の魔法力成長見せに手っ取り早かったとしか規定55ページまでのうち55ページギリで使ってるし。

最初、防御魔法で触れられるようになってもずっと魔法使い続けるのしんどくない?と思ったけど、解呪を後に残したからフリとしては防御ってことかと後からわかったけど。

あと気になったとしたら骨は残るんだ・・・とか、

魔王は何百年も生きてるわりに精神年齢は見た目のおっさん相当のままだな・・・とか(まぁ、何もしてないか精神年齢もほぼ止まってるんだろうけど)

ミーリの時々すけべな妄想発言必要だったのか・・・とか。

30数年の間に別の勇者まれなくてよかったねとか。

古文書不老不死+毒放出呪いを仕込んだ人は気にならなかったけど、言われてみたらなんなんでしょう。

まぁ、でも呪術を使う人ましてやそんな強力なやつを使える人なんてきっと善人じゃないし、悪人というより狂人に近そうだから崇高な理念とか理屈の通った動機とかなさそう。

なんか失敗作ですんごい呪いができちゃったのでこっそりこの本に記しておきます、ぐらいの。

先代勇者事故死だとして、先々代以前は確かに言われてみたらどうしたんだ?って感じだけど、この世界は本はあるけど印刷技術があるのかよくわからないレベルなのであまり昔のことはちゃんと残ってなさそう。

昔は魔王のところまでの道のりで魔物が強かったり多かったりで往路か復路で死んだんじゃない?(適当

それこそミーリが道中で竜を倒したみたいに国の人たちで段々減らしてきてるのかもしれないし。

なので、この話は個人的にはそんなに減点要素はないのだけど、逆に飛び抜けた加点要素もない佳作って印象が強いんですよね。

自体はいい話だけど、ネーム力として見たときにこの話自体や今後の話のポテンシャルを感じるかというと、そんなでもないというか。

準大賞の「骸骨と恋はできるのか?」が同じ「特殊恋愛ファンタジー部門応募作で解呪系同士と言えるけど、あっちの方が展開のヒネりがあって「ネーム大賞」としては個人的には上だと思いました。

どっちも好きだけどね。

2022-06-03

個人的に『勇者ミーリは58歳』を全く評価出来ない理由

勇者ミーリは58歳 - 寺屋キハチ/くろむら基人 | 少年ジャンプ+

https://shonenjumpplus.com/episode/3270296674382491466

はてなブックマークではほぼ絶賛一色ですが

個人的には「これがネーム大賞???」でした。

   

以下で理由を述べます

   

   

1.いちいちトカゲや竜を殺害してるのが不快

これは細かいイチャモンではなく話の根幹のことです。 

  

この作品

「『人類抹殺を図る魔王』というのは誤解で

 自分意志無関係に毒が噴き出てしまってるだけの人間だった」

「老勇者の戦いも実は攻撃や討伐を目的とするものではなかった」

と言うのが大ネタですよね。

   

そういう建付けならモンスターとのバトルも不要でしょう。余分どころかノイズになってる。 

  

  

勇者なのに戦いではない解決を目指す、強さも求めない

がミーリの個性と斬新さであるという作品

こういうバトルや殺しを見せる必要は全くない。

 

更には作品全体やメイン二人がまあ優しさや思いやりみたいなことをテーマとしてるのに

生き物を結構残忍に殺す描写を入れる理由はなんなのか。

    

別に殺しを描写すること自体問答無用ダメだ減点だなどと言ってるのではなく

作者がきちんと考えたうえで描写しているとは見えない描写が多い、  

そのことが作品の質を落としているという話です。

     

 

無駄に殺しの描写を入れることに疑問のない時点で

「戦わない、恐ろしい相手でも理解する、相手のために頑張って互いによいものを得る」

という作品ライン統一感がなくなり薄っぺらくなるでしょう。

あー作品で描いてることが作者の骨身から出てないんだなとわかってしまう。 

  

ネットのやっすい反応

「はー、いいもん読んだ。」

「泣いた。最高すぎる。映画で見たい。」

「あーー良くて泣いちゃった。すごく好き。」

みたいなのをなるべくたくさん稼いでバズりたいなあという算盤でやってる。

自作品に没頭できない創作特有の痩せた考え があるだけなんだなと。

  

 

またもっと単純な話

ミーリの設定的にもあのバトルはよくないですよね。

 

ミーリは歴代勇者の中でも攻撃の才能がある方ではなく

その後の人生かけて探求するのも攻撃術ではないんだから

若い頃に苦戦した竜を楽に穴だらけにして一方的に殺せるようになりました」

なんて描写は焦点がブレるでしょう。

攻撃力が上がってる描写は要らない。

魔法研究余録攻撃力が上がってるとしてもそれを見せる必要はないんです。

   

しろ若いはいきがって激闘してたけど

今は戦わずに竜を落ち着かせてするっと通行出来るようになりましたとかなら

ミーリの過ごした時間や身につけたもの言葉を使わずに見せられたというもの

 

 

「ここは何のために竜を殺すの?この描写の狙いちゃんと考えてあるの?」

と詰めない担当編集はお給料泥棒です。

 

 

 

  

2.魔王の設定もちゃんと考えてない 

同じことはもちろん魔王にも言えて

自分の体質を忌まわしいと思ってる魔王

たか説明の為にその体質使ってトカゲの命を奪うのは引っ掛かります

  

殺生しないために数百年同じ場所に留まってる人間の行動として違和感があるし

これから救う対象としてはなんだ結構嫌な奴だなあってなっちゃうでしょう。

 

    

もちろんこの時点で嫌な奴なら嫌な奴でもいいし

自暴自棄でワルぶった魔王の振る舞いとして生き物を殺すならいいんですよ。

そこでミーリに

「でもあなたは本当は殺すのが嫌なんでしょう?」

「でなければ同じ場所に留まって我慢しているわけないから」

看破されるとかね。 

 

でもそういう効果とかなんにもなくただ殺してる。

作者の無考えばかり伝わってくるキツい描写はノイジーなんです。 

 

  

 

3.不老不死毒ガス魔法の設定もてきとう

無考えノーアイデアストーリーの土台構造にも及びます

そもそも不老不死になり毒ガスを撒き続ける」って何のための魔法なんでしょうか?

その魔法を作った者の意図が全く触れられないので魔法がただのご都合装置になってるんです。

  

最大の障害無意味なご都合装置なので

その解析や理解や超克になんのドラマも生まれないんです。

 

 

この作品はミーリの挑戦のお話ですよね。 

ならば魔王から噴き出る呪いを解くには、魔王人格的に激突しないといけないでしょう。

魔王が「害意を持たず魔法に巻き込まれただけの人」という変化球でいくならば

その魔法の主の意図と激突しないといけないでしょう。  

 

不老不死毒ガス」という魔法がただの作者の都合以上のものであるなら、

その魔法を作った存在の願いなり祈りなり悪意なりがあるはずで、

ミーリがそれと戦ってこそ障害がただの障害装置以上のものになるんです。

 

なのにそこがなんにもないので

ミーリは努力して技能上げたので魔法を解けたって話になっています

 

問題解決障害克服がキャラの心の動きと絡み合ってないので

これはドラマになってないですよね。

 

 

4.国や勇者の設定もてきとう

作中説明によると

毒ガス耐性のある人間が数十年に一度生まれ勇者として育成される。

毒ガス散布者である魔王の侵攻を防ぎ、あわよくば魔王を倒して領土奪回するのが任務

これを何代もやってるっぽい。

  

なんで歴代勇者の誰も魔王の正体を報告してない?

 

たぶんどの勇者も何度も生還して何度も再討伐に向かって果たせず衰えたり死んだりして代変わりだよね?  

魔王に悪意はなく変な魔法にかかってるだけです。」

必要なのは国を挙げた魔法研究であの魔法を解くことです。」

「私は魔王との意志疎通やサンプル採取の任を負いましょう」

   

これを歴代の誰1人国王に進言しなかったのは何故?

 

 

無理矢理合理的説明考えるなら

歴代勇者全員国のことなどどうでもいいサイコで、

 勇者待遇が美味しいので長く続けることだけ目標にしてた。

 魔王のとこまでいって茶を飲んで帰って『今回惜しかったっす!』と報告してた」

とか?

 

あとは王家が実は魔王の正体知ってて八百長してるとか?

魔王が居座る地域が強い隣国の侵攻ルートになって国防資するとか?

まあそんな描写何処にもないし勇者送る理由が薄いけど。 

 

ミーリも何の戦果もないまま40年勇者やり続けてて

何で誰も「勇者が居てもいなくても同じ」って気付かないのだろうか?

   

魔王勇者八百長してくれるならちょっと王国に近付いたり戻ったりさせて

毒ガスが近づいてきましたが私が食い止めて押し返しました!」とか出来るけど

そういう描写もないですね。

  

 

5.二人はなんで恋愛してんの?

そもそもミーリがなんでこんなに魔王に惹かれてるのかわからないんですよね。 

 

ミーリが下層出身だとか、国王畜生でミーリを鉄砲玉みたいに考えてるって設定はまあわかる。

でも救国の英雄でそれなりに技能も鍛えた若き勇者承認してくれる人くらいこれまでにもたくさんいたはずでしょ。

 

魔王あんなによろめく理由が話の構造として作れてないので

そこを押し切る為に恋愛にしちゃってるだけ。

 

かに恋愛理屈じゃないかもしれないけど

フィクションストーリーでそこに頼ってモチベーション作るのはダメじゃない?

  

魔王から魔法詠唱がきれいだ」「教えることが向いてるかも」って褒められたのに

結局教師になってないからそこの誉め言葉ディテール無駄になってるし

こういうガバが無数にある。

  

何故ミーリは一人で研究するのか

目的明かして国立研究団作って進めれば数年で終わったのではないか

あたりまえのように何の説明もない。

  

二人の関係雰囲気で押し切っていて

あの境遇魔王からこそ言える言葉でミーリを変えたとか

この育ちと立場のミーリだからこそ魔王を変えた救えたとか

そういうのが何もない。

 

現実恋愛必然性は要らんけど

物語恋愛でこれはどうなんだろう。

魔王はそりゃ数百年で数人しか女に会ってなくて親身になってくれたら

選択余地なく惚れるだろうけどこれはお話なんだから

もっとお互いが特別である理由が惚れた腫れたや歳月の積み重ね以外で作れないとダメじゃないのでしょうか。

  

  

それにエイジズムって言われるかもしれないけど

恋愛モチベーションにしてるのに58歳で達成する話ってなんか変では?

 

別に年寄り恋愛するなとは言わないんだけど

そもそも恋愛尊いとも思わないので

この話が恋愛である必要感じないというか。 

   

     

6.恋愛抜きの話じゃダメだったの?

たとえばだけど 

勇者だがなんかの問題で疎外されて孤独だったミーリちゃん

魔王との交流で自信もらえたとか八百長で功績つけてもらったとかで

人と向き合えるようになった、社会に迎え入れられるようになった、

それで誰かと結婚して家族も持って幸せでした、じゃダメなの?

こっちの方がいい話じゃない? 

 

 

    

それだけじゃ魔王置き去りで薄情だっていうなら

孫の顔もたくさん見てそろそろ寿命を感じた老ミーリが

数十年ぶりに魔王討伐と言いだして家族心配されながら旅立って

国王には「実は魔王を倒す魔法を長年研究していました」「最後のご奉公です」と。

  

それで人のいない毒エリアで不老の魔王に再会して持参の酒でも飲んで

会わなかった数十年の自分人生幸せを報告をして

魔王によかったなあと言われて喜び合って。

  

私に人生をくれたのはあなたから

恩返しにその不老不死毒ガスを解いてあげたいと思っていた

あなたにも人と触れ合えて誰かと家族作って年取って死ぬ人生差し上げる

  

つって

驚く魔王魔法を長年の研究最後の力で見事に解いて

人間に戻った魔王と初めての握手でもして看取られて死ぬ。 

  

とかでよくない?

  

ミーリの悲願と研究は隠しておく方が

後半の展開のノベーッと一本調子なところも解消されるし。

 

 

7.まとめ

わかってる。

消費者感想でこうしろとかこうしたらとかとかまで言うのはやりすぎだと。

別に何が正解だとか決めたいわけじゃない。 

   

でもあの作品はあまりにあまりというか。

「作者の衝動もなくさしたる中身もなく置きに行っただけの”いい話”」で

「なのに緻密でもなく考えも足りず技巧すら感じられない作りガバガバ」で

「ページ数のわりに情報薄く展開も平板ドラマも驚きもないボンヤリ」で

これがネーム大賞って大丈夫なの?と感じずにいられない。

    

今まで仕事中に読んできたジャンプ+の読み切り漫画

もっとガチっとした構成ストーリー作品幾らでもあったような。

ネームだけで選抜してこんなフニャフニャガバガバが大賞?

   

  

この出来のもの読んで

「大好き」「泣いた」「最高すぎる」になるタイプの人めっちゃコスパいいよね。

全くうらやましくないけど。

 

ブコメ1 読まずに反論してるだろ系

fukken じゃがトマ警察の亜種かな。。

じゃがトマ警察検索したけど全然違くない?

リアリティ取材の話じゃなくて構成や設定がどうなんですかって話だけど。

  

その適当ご都合主義な部分を丁寧に描いたとしてそれで面白くなるのか、って話よ。

「頑張って魔法能力を向上させて意味わからん魔法が解けました」よりは…

  

創作というのは取捨選択。読ませたいもの面白くするための部品以外は全てを捨てる勇気必要

余分な描写はむしろたくさんあるって話を結構実例挙げながらしたんだけど。

まあ長いんだけどさ、あなたは読まずに反論してるよね。

ミーリはむしろこれだけの中身しかなくて無駄ページ多いと思う。

作画の人大変だったねって感じ。  

 

develtaro 大丈夫なの?は集英社心配することで審査員コメントにある「ポテンシャル」がすべて。この賞は完璧作品を求めているのではなく、将来の原石探しでしょ

2022/06/03 リンク

「まだ粗いけどこいつの熱とかポテンシャルやべえな!」ならいいけど

ミーリの作者はどうもそれの正反対な感じだよね

っていうことを書いたんだけど。

痩せた考え、打算を感じると。

 

つーかあなたはほんとにこれが荒削りの原石とかに見えるのか?

私の眼には「置きに行ってるなあ、もう成果が欲しいだけで描きたいことないんだろなあ」

みたいな印象です。   

 

alice-and-telos ジャンプ作家性を我慢してお約束キッチリやり切れる人が突き抜ける場所なんじゃないのかなあ。作家性はその内ほっといても滲み出るから、ほっときゃ良いやんと思う。

2022/06/03 リンク

あれにそういう抑えきれない作家性は全く感じないので

賞上げる必要あんのかしらと思った。将来性を買えない。全く。

  

studymonster つい最近特に理由もなしにモンスターの討伐をするモンハンが苦手みたいな文章読んだけどどこでだったかな。そういうのが苦手な人もいるだろうね。 2022/06/03 リンク

いや別に荒くれ者の話とか狩りとか連続殺人鬼の話とかなら

最初から最後までずっと生き物殺しててもいいんだけどさ。

関係ないけどサカモトの人死にって誰も得しない人死にだよね。

ただの初期設定ミスって感じ。

絵がかっこいい虚無。

  

ブコメ2 ミーリって恋愛モノ?

cinefuk 不殺テーマではなく、恋愛も大した描写がない。原案問題か、膨らます際の問題原作解釈違い)か。コミカライズと元のプロット大賞作品を並べてくれれば、読者も切り分けできるかも 漫画 増田 演出

2022/06/03

あの恋愛全然憧れないし惹かれないよね。

シルバー恋愛をきちんと描くってスタンスでもないし。

abczchang 5番目は問題やね(※イケメン)。他は難癖に近いし、6はそもそも恋愛から評価されたんやで。ジャンプなのにど直球の(中年女性向け恋愛モノが評価されるんやなぁという意外感はある(まあ意外でもないけど

2022/06/03

恋愛から評価された?中年女性向け恋愛モノ?そうかなあ?

この恋愛恋愛モノとして素敵!って言ってる奴女性読者にもいないでしょ。

もっとエモい」みたいなボンヤリした方向の評価じゃん?

作者は男だと思う。 

  

ブコメ3 情熱漫画読み様

daydollarbotch 漫画読み様はコスパ悪そうで大変だなあ

2022/06/03

漫画に限らないし、残飯食べて満足してれば最高にコスパいいんだよ。 

xevra なるほどここまで情熱的に推されては読むしかないな。相当な名作だな

2022/06/03

クソだなと思った漫画ですらちゃんと読む人間

ボヤボヤボヤーと読んで「最高すぎる!」って言う人と

十年続ければ豚とソクラテスぐらいの差にはなるよね。

これも漫画に限らず。

  

ブコメ4 そのほか 

dirtjapan 増田の言うとおりにしてたら正しい駄作しかできなさそう。

2022/06/03

増田の言うとおりにしたら成功するなんて言う気はゼロだけど

ミーリは「ガバガバしてて熱もなくおまけに駄作」だと思います

BLOGatBENJAMIN あれ、なんやかんやあったけど、魔王討伐した(討伐の正解が解呪だった)という話で、感動部分はおまけだと解釈していた。

2022/06/03

であれば解呪がミーリの最後の答えであることやそれが正解であることは

もうちょっと伏せて引っ張った方がよかったよね。 

  

kuzudokuzu ジャンプ+の読み切りはそこまでレベル高くないよ。

打率は知らないけど良いものはとっても良いぞ。

 

hisawooo ここは嫌いなものを語っていいインターネットですか?イケメン魔王にまほ嫁の気配を感じてしまい駄目だった。

2022/06/03

まほ嫁がわからないので無念。  

話それるけど

嫌いなものを語るのがはばかられるのはおかしいよね。

人間に対してとかならよくないかもしれないけど作品には言っていいと思う。

「この漫画が素晴らしい!」も「この漫画全然だめだ!」も等価だと思うけど

何故か前者言ってる奴は人格まで肯定的評価されて

後者言ってる奴は悪人マナー違反者のように見られる。

まあ全然気にせず好き放題言うんだけども。

 

maxk1 ここまでの粗探しに情熱を感じる ホントは好きなのでは

2022/06/03

漫画読むのと考えるのは好き。ミーリはお世辞にも好きではない。

ぜぶらもそうだけどこの程度で情熱や愛を誤検知する人って

すごくボンヤリやってるだけだと思う。

 

で好きな漫画

たとえばだけど同じジャンプ+で勇者魔王が出てくる読み切り

https://shonenjumpplus.com/episode/3269632237324248450

はよほどかちっとしてて好きよ。絵もいいよね。 

子供が大量に死ぬけどミーリが竜に穴空けてるのと全然違うでしょ。

    

ブコメ5 怖い

hisamura75 そうまで言うなら、っていうんで読んでみたけど、増田そもそも読めてないのでは? 魔王はこのおっさん一人しかいない。これまでの勇者はみんな負けたんだよ/ファーストブクマ増田ご本人かな?

2022/06/03

???

 

魔王はこのおっさん一人しかいない。

魔王複数いるというような認識を書いただろうか…

 

>これまでの勇者はみんな負けたんだよ

戦う必要どころか意思すらない魔王にどうやって負けるの。

先代も事故死したと明言されている。

 

この人は増田文章もミーリも何をどう読んだのか全く分からない

1の「ほとんど読まずに反論してるだろ」系の人と違って読んだっぽい

それでこれ。

 

自作っぽいアイコンクオリティ含めなんか怖い人だ····

 

2022-05-15

おっさんになって柔らかいご飯が好きになった。

若年の頃は「これ米かよ?」というくらいバリカタなご飯が好きだったからよくご飯が柔い柔いと文句のいうガキだった。

一人暮らしを始めて満足できた事柄ひとつは思う存分硬いメシが食えることだった。

ところが歳月を経て自分が歳をとるとあの頃のようなご飯をおいしいとは感じなくなってしまった。

人の好みというのはこれほど変化するものなのだな、と実感させられる出来事だ。

2022-05-11

こころに残る昭和の歌 ベスト100

ジャムの若手アーティスト平成の曲を選ぶアンケート企画話題になっている。

https://guatarro.hatenablog.com/entry/2022/05/08/234252

そういえば昭和から平成に変わった当時でも同じような企画NHKがやってたなと思い出しちょっと調べてみた。

無作為抽出2000人に対する電話アンケートで思い出の曲を聞くという当時のNHKらしい力強さを感じるが平成になったばかりなんでこんな曲が何故そこにというのもゴロゴロ

NHK昭和の歌・心に残るベスト100(1989年10月10日発表)

Best 1位~100位

1位 ◇青い山脈(1949_昭24藤山一郎奈良光枝

2位 ◇影を慕いて(1932_昭7)藤山一郎

3位 ◇リンゴ追分(1952_昭27)美空ひばり

4位 ◇上を向いて歩こう(1961_昭36)坂本 九

5位 ◇悲しい酒(1966_昭41)美空ひばり

6位 ◇柔(1964_昭39)美空ひばり

7位 ◇瀬戸の花嫁(1972_昭47)小柳ルミ子

8位 ◇岸壁の母(1954_昭29)菊池章子/二葉百合子昭和51年カバー

9位 ◇リンゴの歌(1945_昭20並木路子霧島 昇

10位 ◇津軽海峡景色(1977_昭52)石川さゆり

11位 ◇星影のワルツ(1966_昭41)千 昌夫

12位 ◇北の宿から(1975_昭50)都はるみ

13位 ◇お富さん(1954_昭29)春日八郎

14位 ◇高校三年生(1963_昭38)舟木一夫

15位 ◇シクラメンのかほり(1975_昭50)布施 明

16位 ◇有楽町で逢いましょう(1957_昭32)フランク永井

17位 ◇恋人よ(1980_昭55)五輪真弓

18位 ◇知床旅情(1970_昭45)加藤登紀子

19位 ◇矢切りの渡し(1983_昭58)細川たかし 他(競作)

20位 ◇丘を越えて(1931_昭6)藤山一郎

21位 ◇人生並木路(1937_昭12ディック・ミネ

22位 ◇北国の春(1977_昭52)千 昌夫

23位 ◇酒は涙か溜息か(1931_昭6)藤山一郎

24位 ◇昴(すばる)(1980_昭55)谷村新司

25位 ◇襟裳岬(1974_昭49)森 進一

26位 ◇南国土佐を後にして(1959_昭34)ペギー葉山

27位 ◇ここに幸あり(1956_昭31大津美子

28位 ◇湯の町エレジー(1948_昭23近江俊郎

29位 ◇別れの一本杉(1955_昭30)春日八郎

30位 ◇アカシアの雨が止む時(1960_昭35)西田佐知子

31位 ◇君恋し(1929_昭4)二村定一/フランク永井昭和36年カバー

32位 ◇雪国(1986_昭61)吉 幾三

33位 ◇こんにちは赤ちゃん(1963_昭38)梓みちよ

34位 ◇神田川(1973_昭48)南こうせつかぐや姫

35位 ◇誰か故郷を想わざる(1940_昭15)霧島 昇

36位 ◇君の名は(1953_昭28織井茂子

37位 ◇銀座の恋の物語(1961_昭36)石原裕次郎&牧村旬子

38位 ◇赤城の子守唄(1934_昭9)東海林太郎

39位 ◇くちなしの花(1973_昭48)渡 哲也

40位 ◇涙の連絡船(1965_昭40)都はるみ

41位 ◇黒い花びら(1959_昭34)水原 弘

42位 ◇この世の花(1955_昭30)島倉千代子

43位 ◇悲しき口笛((1949_昭24))美空ひばり

44位 ◇せんせい(1972_昭47)森 昌子

45位 ◇さざんかの宿(1982_昭57)大川栄策

46位 ◇王将(1961_昭36)村田英雄

47位 ◇喝采(1972_昭47)ちあきなおみ

48位 ◇ブルーライトヨコハマ(1968_昭43)いしだあゆみ

49位 ◇娘よ(1984_昭59)芦屋雁之助

50位 ◇月がとっても青いから(1955_昭30)菅原都々子

51位 ◇港町十三番地(1957_昭32)美空ひばり

52位 ◇いつでも夢を(1962_昭37)橋 幸夫&吉永小百合

53位 ◇長崎は今日も雨だった昭和44年_1969)内山田洋とクールファイブ

54位 ◇長崎の鐘((1949_昭24))藤山一郎

55位 ◇奥飛騨慕情(1980_昭55)竜 鉄也

56位 ◇函館の女(1964_昭39)北島三郎

57位 ◇与作(1978_昭53)北島三郎

58位 ◇人生いろいろ(1987_昭62)島倉千代子

59位 ◇湖畔の宿(1940_昭15)高峰三枝子

60位 ◇夜霧よ今夜も有難う(1967_昭42)石原裕次郎

61位 ◇誰よりも君を愛す(1959_昭34)松尾和子和田弘とマヒナスターズ

62位 ◇命くれない(1986_昭61)瀬川瑛子

63位 ◇氷雨(1977_昭52)佳山明生/日野美歌昭和57年カバー

64位 ◇君といつまでも(1965_昭40)加山雄三

65位 ◇異国の丘(1948_昭23)竹山逸郎

66位 ◇東京だよおっ母さん(1957_昭32)島倉千代子

67位 ◇東京ブギウギ(1948_昭23笠置シヅ子

68位 ◇贈る言葉(1979_昭54)海援隊

69位 ◇おーい中村君(1958_昭33若原一郎

70位 ◇世界は二人のために(1967_昭42)佐良直美

71位 ◇酒よ(1988_昭63)吉 幾三

72位 ◇三百六十五歩のマーチ(1968_昭43)水前寺清子

73位 ◇憧れのハワイ航路(1948_昭23)岡 晴夫

74位 ◇ルビーの指環(1981_昭56)寺尾 聰

75位 ◇二人は若い(1935_昭10ディック・ミネ&星玲子

76位 ◇夢追い酒(1979_昭54)渥美二郎

77位 ◇わたしの城下町(1971_昭46)小柳ルミ子

78位 ◇また逢う日まで(1971_昭46)尾崎紀世彦

79位 ◇おもいで酒(1979_昭54)小林幸子

80位 ◇潮来笠(1960_昭35)橋 幸夫

81位 ◇人生劇場(1938_昭13)楠木繁夫/村田英雄昭和34年カバー

82位 ◇見上げてごらん夜の星を(1963_昭38)坂本 九

83位 ◇北酒場(1982_昭57)細川たかし

84位 ◇てんとう虫のサンバ(1973_昭48)チェリッシュ

85位 ◇大阪しぐれ(1980_昭55)都はるみ

86位 ◇上海帰りのリル(1951_昭26)津村 謙

87位 ◇かえり船(1946_昭21)田端義夫

88位 ◇からたち日記(1958_昭33島倉千代子

89位 ◇テネシーワルツ(1952_昭27)江利チエミ

90位 ◇喜びも悲しみも幾歳月(1957_昭32)若山 彰

91位 ◇アンコ椿は恋の花(1964_昭39)都はるみ

92位 ◇真赤な太陽(1967_昭42)美空ひばり

93位 ◇ブルーシャトー(1967_昭42)ジャッキー吉川ブルーコメッツ

94位 ◇みちづれ(1979_昭54)牧村三枝子

95位 ◇赤いハンカチ(1962_昭37)石原裕次郎

96位 ◇おふくろさん(1971_昭46)森 進一

97位 ◇もしもピアノが弾けたなら(1981_昭56)西田敏行

98位 ◇骨まで愛して(1966_昭41)城 卓矢

99位 ◇浪花節だよ人生は(1984_昭59)木村友衛/細川たかし

100位 ◇雪の降る町を(1953_昭28)高 英男

Best 101位~200位

101位 ◇バラが咲いた(1966_昭41)マイク真木

102位 ◇啼くな小鳩よ(1947_昭22)岡 晴夫

103位 ◇白いブランコ(1969_昭44)ビリーバンバン

104位 ◇無法松の一生(1958_昭33村田英雄

105位 ◇よこはまたそがれ(1971_昭46)五木ひろし

106位 ◇別れても好きな人(1979_昭54)ロス・インディオス&シルヴィア

107位 ◇昔の名前で出ています(1975_昭50/昭52年ヒット)小林 旭

108位 ◇君こそわが命(1967_昭42)水原 弘

109位 ◇東京ナイトクラブ(1959_昭34)フランク永井松尾和子

110位 ◇東京キッド(1950_昭25)美空ひばり

111位 ◇星はなんでも知っている(1958_昭33平尾昌晃

112位 ◇小指の想い出(1967_昭42)伊東ゆかり

113位 ◇青葉城恋唄(1978_昭53)さとう宗幸

114位 ◇銀座カンカン娘(1949_昭24))高峰秀子

115位 ◇星の流れに(1947_昭22)菊池章子

116位 ◇千曲川(1975_昭50)五木ひろし

117位 ◇大利根月夜(1939_昭14)田端義夫

118位 ◇俺は待ってるぜ(1957_昭32)石原裕次郎

119位 ◇イヨマンテの夜(1950_昭25)伊藤久男

120位 ◇花街の母(1973_昭48/昭52年ヒット)金田たつえ

121位 ◇チャンチキおけさ(1957_昭32)三波春夫

122位 ◇恋の季節(1968_昭43)ピンキーとキラーズ

123位 ◇古城(1959_昭34)三橋美智也

124位 ◇いとしのエリー(1979_昭54)サザンオールスターズ

125位 ◇港が見える丘(1947_昭22)平野愛子

126位 ◇勘太郎月夜唄(1943_昭18)小畑 実

127位 ◇兄弟船(1982_昭57)鳥羽一郎

128位 ◇哀愁列車(1956_昭31三橋美智也

129位 ◇長良川艶歌(1984_昭59)五木ひろし

130位 ◇祝い酒(1988_昭63)坂本冬美

131位 ◇青春時代(1976_昭51)森田公一トップギャラン

132位 ◇麦と兵隊(1938_昭13)東海林太郎

133位 ◇夜霧のブルース(1947_昭22)ディック・ミネ

134位 ◇東京バスガール(1957_昭32)コロムビア・ローズ

135位 ◇九段の母(1939_昭14)塩 まさる

136位 ◇若いお巡りさん(1956_昭31曽根史郎

137位 ◇高原列車は行く(1954_昭29)岡本敦郎

138位 ◇ふたり酒(1980_昭55)川中美幸

139位 ◇月の法善寺横丁(1960_昭35)藤島桓夫

140位 ◇東京ラプソディ(1936_昭11藤山一郎

141位 ◇みちのくひとり旅(1980_昭55)山本譲二

142位 ◇時には母のない子のように(1969_昭44)カルメン・マキ

143位 ◇星のフラメンコ(1966_昭41)西郷輝彦

144位 ◇東京音頭(1933_昭8)小唄勝太郎三島一声

145位 ◇夢は夜ひらく(1966_昭41)園まり

146位 ◇愛と死をみつめて(1964_昭39)青山和子

147位 ◇白い花の咲く頃(1950_昭25)岡本敦郎

148位 ◇北上夜曲(1961_昭36)多摩幸子&和田弘とマヒナスターズ

149位 ◇嫁に来ないか(1976_昭51)新沼健治

150位 ◇私は街の子(1951_昭26)美空ひばり

151位 ◇時の流れに身をまかせ(1986_昭61)テレサ・テン

152位 ◇別れのブルース(1937_昭12淡谷のり子

153位 ◇野崎小唄(1935_昭10東海林太郎

154位 ◇ジョニイへの伝言(1973_昭48)ペドロ&カプリシャス

155位 ◇ガード下靴みがき(1955_昭30)宮城まり子

156位 ◇下町太陽(1962_昭37)倍賞千恵子

157位 ◇旅笠道中(1935_昭10東海林太郎

158位 ◇国境の町(1934_昭9)東海林太郎

159位 ◇あなた(1973_昭48)小坂明子

160位 ◇笑って許して(1970_昭45)和田アキ子

161位 ◇学生街喫茶店(1972_昭47)ガロ

162位 ◇愛ちゃんはお嫁に(1972_昭47)鈴木三重子

163位 ◇お座敷小唄(1964_昭39)松尾和子和田弘とマヒナスターズ

164位 ◇桃色吐息(1984_昭59)高橋真梨子

165位 ◇赤いランプの終列車(1952_昭27)春日八郎

166位 ◇おひまなら来てね(1961_昭36)五月みどり

167位 ◇好きになった人(1968_昭43)都はるみ

168位 ◇知りたくないの(1965_昭40)菅原洋一

169位 ◇東京の花売娘(1946_昭21)岡 晴夫

170位 ◇圭子の夢は夜ひらく(1970_昭45)藤 圭子

171位 ◇浪花恋しぐれ(1983_昭58)都はるみ&岡 千秋

172位 ◇裏町人生(1937_昭12上原 敏

173位 ◇関白宣言(1979_昭54)さだまさし

174位 ◇北帰行(1961_昭36)小林 旭

175位 ◇黄色さくらんぼ(1959_昭34)スリー・キャッツ

176位 ◇りんどう峠(1955_昭30)島倉千代子

177位 ◇夜明けのスキャット(1969_昭44)由紀さおり

178位 ◇魅せられて(1979_昭54)ジュディ・オング

179位 ◇スーダラ節(1961_昭36)植木 等

180位 ◇涙を抱いた渡り鳥(1964_昭39)水前寺清子

181位 ◇蘇州夜曲(1940_昭15)霧島 昇&渡辺はま子

182位 ◇ダンシングオールナイト(1980_昭55)もんた&ブラザーズ

183位 ◇希望(1970_昭45)岸洋子

184位 ◇愛人(1985_昭60)テレサ・テン

185位 ◇ゲイシャワルツ(1952_昭27)神楽坂はん子

186位 ◇待つわ(1982_昭57)あみん

187位 ◇高原の駅よさようなら(1951_昭26)小畑 実

188位 ◇舟歌(1979_昭54)八代亜紀

189位 ◇サン・トワ・マミー(1964_昭39)越路吹雪

190位 ◇僕は泣いちっち(1959_昭34)守屋 浩

191位 ◇島育ち(1966_昭41)田端義夫

192位 ◇真夜中のギター(1969_昭44)千賀かおる

193位 ◇天城越え(1986_昭61)石川さゆり

194位 ◇港町ブルース(1969_昭44)森 進一

195位 ◇新妻鏡(1940_昭15)霧島 昇&二葉あき子

196位 ◇柳ケ瀬ブルース(1966_昭41)美川憲一

197位 ◇哀愁波止場(1960_昭35)美空ひばり

198位 ◇東京行進曲(1929_昭4)佐藤千夜子

199位 ◇女のみち(1972_昭47)ぴんからトリオ

200位 ◇プレイバック・パート2(1978_昭53)山口百恵

2022-04-15

最近読んだBLではない本と、関連BL本・関連するがBLではない本。(ネタバレあり)

 けっこういい感じに分厚かったけど、半日没頭して読んでしまった。

流浪の月』(凪良ゆう)

 来月辺りに広瀬すず松坂桃李の主演の映画が公開されるし、TSUTAYAに行けば売れ筋ナンバーワンとしていっぱい平積みされているので、わざわざ私が紹介しなくてもいい気がするが……。

 著者の凪良ゆう先生BL小説家としてデビューした人気作家。数年前からBLレーベル外の小説も書くようになった。『美しい彼』『わたしの美しい庭』『滅びの前のシャングリラ』など著書多数。

あらすじ

 主人公の更紗(さらさ)は、風変わりな両親に愛され、自由奔放で健やかに育っていた。だが、平和な日々は突然瓦解してしまう。天涯孤独となった更紗は伯母の家に預けられたものの、普通の家庭に馴染むことが出来ない。居場所のない彼女放課後、独りきりで公園に行き、ベンチに腰掛け読書をして時間を潰すようになる。

 公園には更紗以外にもう一人、ベンチの常連がいた。更紗の学校の友人達からは「ロリコン」と呼ばれる、痩身の若い男。彼は毎日、暗い目で女児達の姿を追っていた。

 更紗が伯母の家での暮らし限界を感じた夕方、これまで更紗に対して無関心を貫いていた「ロリコン」が彼女に近づいてきて……。


増田感想ネタバレあり)

 ざっくりと言えば、かつてTwitterとかでフルボッコにされた伝説の『幸色のワンルーム』(はくり)みたいなストーリー。傍目には、猥褻目的誘拐犯に性犯罪被害者が懐いてしまストックホルム症候群しか見えないけれど、実は訳ありのお兄さんが虐待を受けている女の子を救い、それをきっかけに強い絆で結ばれ、唯一無二の関係性を築いた二人の物語

 なんか物議を醸しそうな筋書きだけど、今のところ『幸色のワンルーム』のようなボコられ方はされていなさそうだし、これからもそうはならないかもしれない。

 ただ、レビューを見てみると、猫も杓子も作者が読んで欲しいように読んでいるというか、「事実真実とは違うということがわかりました。わたし無理解から他人を傷つけないように気をつけてようと思いました」と多くの人々が判を押したように書いていて、道徳時間小学生じみていて、うすら怖い。一体どうした、みんな真面目か。

 まあそれは置いといて。『幸色―』よりは好意的に受け入れられているっぽいのはたぶん、そもそも挿し絵無しの小説なので、女児可愛い言動性犯罪被害を描いてもそれを「性的消費」目的で書かれたとは思われ難いというのがあるのかなと思う。それに、物語全体のうち、被害者女児誘拐犯の暮らしが書かれた部分はそんなに多くない。それより、更紗が事件以来、15年の歳月をどのように生きてきて、現在はどんな風に暮らしているのかに多くのページが割かれている。そして、更紗が性的虐待を受けている場面や、彼女にとってはしんどいだけの性行為の場面は、心情はリアルに書かれても行為のものは生々しく描写されはしないので、虐待描写オカズ化は防がれている。そういう意味では安心

 未成年略取という犯罪に夢見すぎという批判はあると思う。だがそれも罪を犯した文(ふみ)の内心が吐露される章で緩和されるのかな、たぶん。

 現実にも起こりうる、子供被害に遭う犯罪とその冤罪当事者しか真実は知らないはずなのに憶測が飛び交い、被害者加害者ともにオーバーキルとなるほど晒し者にされ平穏日常生活を奪われ追い詰められること。そういうことを物語ネタとして取り上げることの良し悪し。それについて私自身がどう思うのかといえば、良しとも悪しとも言えないなぁという歯切れの悪いことを言うしかない。

 個人的好き嫌いのことをいえば、センシティブネタほど「逃げの一手」を打たない方が好き。例えば近親相姦もので実は血が繋がっていなかったのでセーフでしたとか、小児性愛者が未成年略取の罪を犯したと思ったら実はそいつ小児性愛者ではなかったのでセーフでしたとかいうのは、何がセーフじゃ甘えんな! もっと業に正面から向き合えと思う。

 『流浪の月』はどうだったかといえば、文は実は小児性愛者ではなかったので、そういうとこは私のあまりきじゃないものの類なんだけれど。だってたぶん多くの読者が「更紗と文にはこれからは静かなところで幸せ暮らして欲しい」とレビューに書いているのって、文が「安全な人」だとわかったからで、もしもまじもんの小児性愛者だったら同じ感想が出るか? っていう。なんていうのか、結局は罪を軽減して世間並に受け入れられるレベルまで物語引き下ろした感が出てしまうというか。それで事実真実は違うよねーと言われてもなって感じがする。

 だが、文がなぜ自らを偽ってまで小児性愛者のふりをしてきたのか、その事情と心情があまりにも切々と書かれていて胸を打たれたので、私の個人的好き嫌いとかどうでもいいかもう、と思い直した。

 事実真実は違う。人それぞれに抱えているものがあって、それを他人が何も知らない癖に常識だのなんだのを笠に着て叩くことが許されようか? 本作のテーマはそんな感じだが、幼い頃の更紗を育んだ家庭や、大人になった更紗に関わる人々などを、更紗が許容するもの・拒絶するものに、そうは言ってもな……とちょっと疑問が残るようになっているところが良いと思った。

 たとえば、母親が無理をせずに幸せであることは大切だとして、更紗は彼女自身母親や、同僚の子持ち女性自由奔放ぶりを許容する。ところが更紗の母親と同僚女性は娘の物分りのよさに甘え、自分恋愛にかまけて娘を放置するという全く同じ行動をする。だが、その結果は大きく異なる。更紗は母親に遺棄されたせいで理不尽辛酸なめることになったが、同僚女性の娘は放置されたものの完全には棄てられず、それが切っ掛けで更紗と文という年の離れた友人に出会い精神的に救われることとなる。同僚女性は更紗と文という協力者を得たお陰で、娘を遺棄せずに自分人生も大切にできたとも言えるかもしれない。同じ事が起きても結果は違う。これを人それぞれと言うか、そんなんただの運だから最初からちゃんとしているに越した事はないと思うか。現実としては、周囲から親にかけられるプレッシャーのお陰で子供が守られているという事も、往々にしてあるが……? などと、ちょっと考え込んでしま余地が読者には与えられている。

 一方で、更紗はDV気質のある恋人の亮のことは、交り合うところが一つもないと拒絶し切り捨ててしまう。亮がなぜDVを止められなくなってしまったのか、その理由を知っていながら、理解共感彼女拒否するのだ。母親が我が子を遺棄することには同情すら示すというのに、DV男はどんな事情があれどもダメであるというアンバランスDV男は許してはならない、そんな奴からは早急に逃げるべきだというのは正しい。ここを違えたら今時の読者には受入れられないのは想像に難くないが、世間へのご機嫌取りとも思えない、あえての偏った描写なのだろうか。と、ここにも悶々と考えさせられる余地がある。

 また、他人無理解によって苦しめられてきた更紗もまた無謬の人という訳でもなく、無邪気な思い込みで発した一言で文を深く傷つけたのに長い間気づかず、文の真実を知らないままであった。それは、読者が安易に更紗と自己を同一視して気分を良くするだけにとどまるのを阻んでいる。更紗が文の真実を知った時、それまで更紗と一緒に被害者意識を持って、解っていない人々を糾弾出来る立場にいたはずの我々は、自分達が解っていない人々と同じ穴の狢であることに気付かされ、ショックを受けるのだ。

 後半、読者目線では余裕で予想できる破滅的な結末に向けて、更紗と文が善意ちょっとした人としての良識を発揮したせいで転がり落ちてゆくところは、はらはらしてつい目が離せなかった。それはダメだ、善意でもやったらいけないやつだと、更紗達を批判することを、圧巻の心理描写妨害してくる。簡単に教訓を得ていい気分になって読み終えることを許してはくれない。それがこの小説のすごい所なのかなと思う。

 にも関わらず、レビュー者が判を押したように教訓を得た事ばかりを書くのは、この小説安易共感を読者に許さない、熟考を強いてくるからなのかもと私は思った。そう易々とは自分意見を書くことが出来ないから、かえってテンプレみたいな感想を書いてお茶を濁すことになるのだ。


さて、以下は凪良ゆう先生BL作品の紹介と、『流浪の月』とテーマが似ていると思う作品とかの紹介。

『美しい彼』(凪良ゆう)※BL小説

 主人公平良吃音を持っているせいで上手く喋ることができず、学校生活の中ではスクールカースト底辺に追いやられていた。両親に心配をかけることを畏れた平良は、イジメターゲットにならないように極力目立たぬよう、息をひそめて暮らしている。

 そんな平良は、高校二年の新学期、同じクラスになった清居(きよい)に一目惚れをしてしまう。清居はスクールカーストの頂点に君臨し、陽キャの面々に一目置かれながらも孤高にマイペースを貫く、まさに王者である。そんな清居とそのしもべ達から奴隷のようにこき遣われる平良だったが、清居が気まぐれに差し伸べる暴力的な救いの手や、逆境ものともしない凛とした姿勢に心酔する。やがて平良は、清居の一兵卒から立派なストーカーへと進化していくのだった……。

 凪良ゆう先生BL小説のなかでたぶん最も人気のあるシリーズであるイジメ被害者加害者カップリング主人公平良と、平良に惚れられた清居、それぞれの視点によって相手人間性共通体験についての見方ががらりと変わる。事実真実は違うとはまさにこのこと。

『にいちゃん』(はらだ)※BL漫画

 幼い頃、近所に住む「にいちゃん」に遊んでもらっていた、ゆい。彼はにいちゃんのことが大好きだった。ところがある日、にいちゃんが奇妙な遊びに誘ってきた。怖くなったゆいは、にいちゃんの部屋から逃げ出した。そこへゆいの母親鉢合わせたことにより、にいちゃん逮捕されてしまう。

 数年後。高校生になっても、ゆいはにいちゃんのことが忘れられず、親には内緒でにいちゃん行方を探していた。そして遂ににいちゃんと再会を果たしたゆいだったが、にいちゃんはゆいを怨んでいた。にいちゃんはゆいを拘束して動画を取り、それを脅迫材料として、ゆいを呼び出し、苛烈性的虐待を加えるのだった。


 ほんもの小児性愛者でしか性犯罪者の大人と、ストックホルム症候群高校生のカップリング虐待描写があまりにも凄惨で心を折ってくるので、性描写ゴリゴリにあるが抜けないエロ本みたいなことになっている。ヤバい奴に雁字搦めにされてしまった状況での愛は偽りなのかもしれないが、渦中にある本人にとっては本物に見える。その様を綺麗事なしに描写した怪作である


『私の男』桜庭一樹

 腐野花(くさりの はな)は、恋人との結婚をもって養父の腐野淳吾の手を離れることになった。花は幼いうちからまだ年若い養父性的関係を持ち、そしてもう一つ、誰にも言えない秘密を淳吾と共有していた。

 そんな花と淳吾の暮らしを、時の流れとは逆順に、章ごとに語り手を変えつつ描いた物語最後には花と淳吾の真の関係性が明かされる。

 はたからみれば養父から性的虐待を受ける女児物語だが、やはりこれも事実真実は違う系。ところが真実事実よりもどろどろとしていて、なのに純心であり耽美でもあるが、物凄い業の深さでもある。

 第1章が花と淳吾の別れの話で、それから章ごとに時を遡っていき、最終章家族を亡くして孤児になった花が淳吾と出会い養子になるところで終わる。

 私は初読の時に、まるでハッピーエンドのように終わるなぁと思ったのだが、再読したら別にハッピーエンドには思えなかったのは何故なんだ。もう一度読めってことかな、ハハッ。

 映画にもなっているのだが、映画版はまるで小さな悪女・花に淳吾が狂わされ搾り滓にされたみたいなラストだったから、あまりきじゃないな。


『つみびと』(山田詠美

 酷暑真夏若い母親は幼い子供達を部屋に置き去りにし、餓死させた。懲役30年の実刑判決を受けた母親を、世間の人々は好き勝手糾弾する。一体、母親は何故、愛していたはずの子供達を死に追いやってしまったのか? 母親自身の生い立ち、彼女祖母の代から続く凄絶な負の連鎖とは……。

 小説しか描けない現実があるとして、実際に起こった事件モチーフに書かれたフィクション小説である

 児童虐待と、世間の人々が助けたいとは思わないタイプ社会的弱者物語。著者の山田詠美先生自由女性恋愛小説を書く一方で、昔から社会の最下層にひっそりと生きる人々の事も書いてきた。中でもこれはすごい作品

 山田先生作品にしては珍しく、リベラル無責任で冷酷な一面が批判的に描写されている。

2022-04-02

ちるちるBLアワード2022と最近読んだBL。(ネタはバレる)

ちるちるBLアワードの結果が出たよ!

 ちるちるBLアワードとは、商業BL情報サイト「ちるちる」主催イベント。前年に発売されたBL作品のなかで、ちるちるのレビューページの得点が200点以上の作品からノミネートされる。そして1月にちるちるユーザー投票がなされて、4月に結果が発表される。


一部予想通りだった。

 推し作品ノミネートすらされなかったのでやさぐれしまい、私は投票を完遂できなかったのだけど。BESTコミック部門とBEST小説部門の結果は一部予想通りだった。

 BESTコミック部門第1位は『夜明けの唄』(ユノイチカ)。これは納得。私はあまりきじゃないんだけど、皆好きだよねーこれ。あまりにも爆発的に流行っていたので、これしか1位はないだろうなと思った。

 2位は知らんからわからん。3位の『神様なんか信じない僕らのエデン』(一ノ瀬ゆま)は読んだけどかなり面白かった。オメガバース作品なので、設定だけで嫌がられたり過剰に求められたりだと思うが、最近オメガバースも下火なので、逆境を潜り抜けて3位に輝いた感ある。

 そしてBEST小説部門。これは私の予想は「魔道祖師絶対に1位を取れない」だったんだけど、大当たり。「このBLヤバい2022」では2位と大差を着けて圧倒的1位に輝いたという『魔道祖師』(墨香銅臭)が何故ちるちるBLアワードでは1位を取れないと思ったのか? それは、このBLヤバいの方は一般の読者も投票するし有識者意見も入るらしいんだけど、ちるちるBLアワード場合はちるちるユーザーけが投票する(つまり極めつきに商業BLにのめっている人間ばかりが投票する)から。それと、ネットで『魔道祖師』の情報を漁ったところ、「買ったはいいが積んでいる」という人がかなり多かったので、「魔道祖師の人気=原作小説の人気」ではないと思った。

 商業BL小説の読者層というのはかなり独特な感性をお持ちで、その他ジャンル小説を読み漁る、本の虫タイプ読書家の常識では計り知れないところがある。だから、ただの小説として、もっと狭い意味ライトノベルとして、圧倒的な高クオリティの『魔道祖師』はだからといってマジもんの商業BL小説腐女子には受け入れられはしないんじゃないかなと。単純に売上だけはすごくいいんだろうけどね。しかしそれでも2位だったのはかなりの健闘ぶりだ。たぶんこれ、ドラマアニメの人気だと思うけど。実は買ったものの積んでいるけど、アニメドラマ好きだし他の作品は読んでないから取り敢えず投票したって人(商業BL小説読まない民)、多そう。

 予想外だったのは、BEST小説部門1位を取ったのが『Interlude 美しい彼番外編集』だったこと。私これ持ってるしすごく面白くて好きだけどマ!? 番外編だぜ!?!?!? うわぁー、さすがに商業BL小説史上に残るレベルの人気シリーズ。番外編集の半分は購入特典などの再録本なので、コアなファンは買って得するようなもんじゃないというのに、すごい。

 作者の凪良ゆう先生の書く文章はとても平易で分かりやすい。一方、2位だった『魔道祖師』は「漢字が多くて読めない~」(振仮名ふってあるやんけ)とか、「古代中国文化なんかわからない~」(脚注あるやんけ)とか言われて敬遠されまくっていた。分かりやすいって大事だなと思いつつ、薄々思っていたけど商業BL小説ばかり読む人ってやっぱり【自主規制】いんだなと思った。

 BESTシリーズ部門1位は『囀ずる鳥ははばたかない』(ヨネダコウ)まあねまあね、皆好きだよねー(私は読む気もしないけど)。

 『オールドファッションカップケーキ with カプチーノ』(佐岸左岸)は去年のBLアワードのBESTコミック部門ぶっちぎりの第1位作品の続編なのだが、やはり1位は取れなかった。予想通りである。「名言製造機になった」「野末さんがあざとすぎる」など、ボロカス言われてたからなあ。私は好きだけど。人気があるからといって続編を作ったらコケしまったパターンかもしれない。でも本作も漫画としてのクオリティの高さ半端ないので、むしろ商業BLの民よりも薄く広く漫画を読む人におすすめだ。


その他雑感。

 あれっ、ノミネート作品のなかでは私の最推しだった『秋山くん』(のばらあいこ)がどこにもランクインしていない。でもまあしょうがいか。ただでさえ複数のもの腐女子にはあまり支持されないうえに、『秋山くん』の場合は完結までに12もの歳月を要したのだ。その間に腐界の雰囲気も変わったらしく、あの衝撃の第1話がまず受け入れられないといって読むのを止めてしまう人が多いようなので。でも最終的には大団円で終わったので、未読だが興味あるけど試し読みしたら怖かったって人は安心して読むがいいさ! 秋山くんにはBEST受け部門ランクインして欲しかったなあ(投票した)。攻めの柴くんはあのBEST攻め部門錚々たる面子の中にとりつく島はないのはわかる。(ひどい)

 やっぱりスクカー底辺男は攻め様ランキングには食い込めないのかなと思いきや! BEST攻め部門第1位を『美しい彼』の平良(ひら)が取っていて笑った。さすが平良! でもこの人の底辺ぶりはあくまでも自己評価しかない。無自覚ハイスペックニュータイプ亭主関白俺様めだから、平良は。

 皆ハイスペの攻め様が好きだなあ。私はヘタレ攻めがすきだよ。


 アワードについてはこれでおしまい。次は最近読んだBL。(ネタバレあり)


神様なんか信じない僕らのエデン (下)』(一ノ瀬ゆま




あらすじ

 2018年2月のある日、体育の授業中に突然ヒートを起こした西央(にしお)につられて発情してしまった喬(たかい)。二人は体育館倉庫に転がり込み交わったが、西央の体調は改善せず、倉庫から出られなくなってしまう。喬は一人で倉庫を出て食料や生活用品をかき集め、西央の籠城生活環境を整え、同時に自分達の体に何が起きたのかを考察する。

 籠城三日目、どうやら西央のヒートの峠が過ぎたらしい。あと数日で西央を家に帰せるという見通しをたてた喬だったが、それに一抹の淋しさを感じた時、彼の本能があらぶり始め……。

増田感想

 オメガバース作品で、『旧約聖書』の1節からスタートする本作。人類史上初めてのαとΩの誕生という大事件が、高校体育館倉庫という狭い密室でひっそりと起きていたという、壮大にしてミニマムお話

 そもそもオメガバースとはなんぞや? というと、ググった方が早いんだがざっくりいうと欧米発祥特殊設定。ヒトに男女の性別のほかにバース性」という性別がある。すなわち、支配者の性α、凡人のβ、産む性(隷属の性)のΩ。それらのバース性のいずれかが男女それぞれについてくる。男性α、女性α、男性β、女性β、男性Ω、女性Ωの六つの性別があるということ。

 本作は人類史上初のαとΩの物語なので、主人公の喬(α)は自分とΩの西央が一体何であるのかを知らない。喬はせっせと文献を調べ考察していくうちに、自分達の生態が狼の生態に近いことに気づく。そして自分と西央が異様に盛る様に「発情ヒート)」という名をつける。

 下巻はもっぱら喬がαとしての本能のダークな面をなんとか抑えつけようと奮闘しつつ、αらしい一途さで西央を守ろうとする話。そして喬と西央は互いに相手とは本能抜きではどういう関係なのか? と疑問を懐く。

 商業BLではあまり見られない、深いところまでつっこんでるストーリーオメガバース設定のBLというのは社会問題ジェンダー問題に切り込むものが他にもいくらかある。『リバース』( 麻生ミツ晃)、『シマちゃん家の番事情』(三日ミタ)、『嘘つきな愛を買う』(ポケラふじ子)とか。でも、数年前に二次創作世界で初めてオメガバース設定を見た時には、社会問題提起系というよりは、SMっぽいというか虐待描写メインの特殊性癖っていう印象だった。今となってはBLポリコレの影響を最も受けていそうなジャンルのような?

 『僕エデ』はジェンダー問題以上に生命不思議ウエイトが置かれている感じで、昨今流行り? の反出生主義に疲れたハートには心地よかった。終盤、自身と西央が新しいタイプ進化した人類だと悟った喬が、「自分達が多数派になる日が来るまで潜伏する(誰にも内緒にする)」と決断したことろは、ベタでありつつ(漫画登場人物って変な生き物を発見すると、政府研究機関に取られるのを恐れてとりあえず隠そうとするよね。)老子っぽくてよかった。

 『シマちゃん家の番事情』を読んだ時も思ったけど、今っぽいニュータイプオメガバースっていいなと思いつつ、しかし以前のもはや男女カプでは容易に描けなくなった禁忌ネタの駆け込み寺的なジャンル浄化されてしまったようで、それはそれでどうなんだという気がする。でも最近はまたしても欧米渡来の因業設定「Dom/subユニバース」が定着したので、アングラエログロの行着く先はそこかな? いずれそれも浄化されそうだが。

※「Dom/subユニバース」とは……ググった方が早いがざっくり説明すると、ヒトの性別に男女の他にDomsubという性があるという設定。Dom支配者でsubは被支配であるDomsubと二人で決めたワードsubが言うまでsubを虐めることが出来る。要はSMだな。


86万円の初恋』(ロッキー

 真理(まさみち)は美貌の男・佐藤と同居中。というのは、ある夕方カフェで真理がうっかり通りすがり佐藤コートコーヒーをぶちまけてしまたから。コートのお値段、なんと86万円。怒った佐藤86万円ぶん真理の家に居座ってやると宣言。以来、奇妙な同居生活が始まった。

 佐藤の言うことを何でも受け入れてしまう真理。「マリちゃん」呼びから始まって、ただいまのキスやらなんやら、佐藤の無茶ぶりは次第にエスカレートしていき……。

増田感想

 あんまりレビューが良くないが絵が物凄く綺麗なので、これは絵以外に良いところ無し系の漫画なのかとビビりながらも、試し読みしてみて冒頭一ページに惹かれたので購入。思いの外よかった。

 美貌の変人佐藤常識陰キャマリが振り回される系かと思いきや、マリが愛すべき変な生き物って感じで、何が起きても動じないマリ佐藤が戸惑うという話だった。

 途中で佐藤元カノの登場。すごく重要人物という訳でもなくカッコいい姐御でもなく身内でもない女がさらっと登場するのは、BL読者にはあまり喜ばれないところ。だが佐藤元カノの会話の様子からもしかして佐藤って実は心から他人を好きになったことがないんじゃない?(だから別れた相手と屈託なく喋れるのでは)という疑念がうっすらと湧いてくる。もしかしてこれはタイトル伏線回収なのではないだろうか。つまり86万円がきっかけで初恋をしたのは陰キャマリだけでなく美貌のコミュ佐藤もまたそうなのだという。

 マリの歳上すぎる友人の件以外、派手な事件は起こらない話だけれど、心情的な揺さぶりやどんでん返しがあり、退屈しない。が、例えばジャンプ漫画みたいにハッキリと事件事故が起きて悲喜劇にならなければ漫画とは認めないような人には、向いていないだろうな、と思う。

 表紙がとても綺麗で、中身の絵もとても綺麗。短文モノローグがしばしば挟まるのだが、それらが独特のリズム感を生んでる気がする。

 レーベル的にエロがすごく多いのかと思ったら、わりと落ち着きのある感じのエロ配分(オカズ系というよりは人類の一習性レベル)だった。


今日はこれまで。

2022-03-29

anond:20220329122458

1795年の終わり頃、姉の7人の子供達のために1本のパンを盗んで逮捕されてしまう。1796年器物損壊密猟の罪を併せて5年の刑を言い渡され、トゥーロンの徒刑場へ送られるが4度も脱獄を図ったため、19年間もの歳月監獄で過ごすことになる。



余罪もあったし大人しくしてれば5年やったみたいやで

2022-03-28

anond:20220327235456

クローズアップ現代で老障介護の一番凄いケースの話が出てた。

90代の親が70代の障害持ちの我が子を介護してるケース。

20代子供を産んで、70年以上の歳月介護に費やしてきたことになるね。

2022-01-10

anond:20220110124000

オタクのまま老人になると、時間の流れが止まるんだ。

10年という歳月すら、せいぜい1年前のことにしか思えない。

2022-01-07

anond:20220107204926

長い歳月をかけてやっと納車された。

トヨタの話ね

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