もう少し詳しく言うと、できることなら立ってしたいがトイレの掃除が億劫なので座ってする派だ。立ってするのと座ってするのとでは汚れのレベルが天と地ほども違う。多くの男はこのことに気づいていないと思うが、ためしに一度下半身スッポンポンでおしっこをしてみるといい。靴下もスリッパもなしだ。「こんなにはねてるの?」とびっくりするほどの飛沫が脚にかかるのを体感できるぞ。それがそのまま便器や便所の床の周囲にも降りそそいでいるのだ。お掃除をお母さんや奥さんに任せているとしても、これはいやだろう?
いや、それは本題ではない。座りション派の俺にはある悩みがあるのだ。おしっこを出し終わったあとのオツユの始末である。
相棒をプルプルと振って落とす人が大半だろうと思う。だがそのプルプルもおしっこを周囲にはね散らしてしまう危険性が排除できない。なので俺は先端のオツユはトイレットペーパーでぬぐうことにしている。
だが時としてトイレットペーパーはおしっこで溶けて、相棒の先端にへばりつくことがある。先端にへばりついたトイレットペーパーのカスは厄介だ。水分を含んで紙としての強度を失っているので、つまんではがすということができない。トイレットペーパーで拭い去ろうとすると、むしろ仲間を呼んで事態を悪化させることすらある。
気にしないという消極的な選択もあるにはある。カスをつけたままにしておくということだ。どうせ風呂に入れば洗うのだから、それまでくっつけたままでも特に大きな問題はないという割り切り。
だがそう割り切れない場合もあるだろう。たとえば、その直後に誰かが相棒を口に含む可能性があるようなケースだ。チリ紙をくっつけたままの相棒を喜んで口に含んでくれるような人はあまりいない。
だが、長年にわたる試行錯誤のすえ、私はひとつの完璧なソリューションにたどり着いた。トイレットペーパーを押し当てて少し待つ、という方法だ。
くしゃくしゃに丸めたトイレットペーパーを、おしっこを出し終わった相棒の先端に押し当て、静かに5秒ほど待つ。そしてゆっくりとペーパーを離すと、なんということでしょう、あれほど厄介だったペーパーはへばりつくことなく、先端はきれいなままでオツユも残っていないではありませんか。
水分を多く含んだトイレットペーパーは強度が低いので表面張力に負けて千切れ、相棒の先端にへばりついてしまう。しかるに、ペーパーの強度は含ませた水分量に反比例する。ならば、時間をかけてペーパーの奥まで水分を吸わせて全体の水分量を分散し、相棒との境界面にある水分量を減らせばよいのである。こんな簡単なカラクリに気づくのに無駄な歳月を送ってしまった。ぜひお試しいただきたい。
そして蛇足になるが、世の男性諸君、私は皆さんに座りションの習慣化を強くおすすめしていきたい。ご家庭のトイレの便器や床の汚れの大半は我々男性の立ちションの飛沫だ。これだけは間違いない。座って静かにおしっこをすれば周囲を汚すことは決してない。
「小便のためにズボンとパンツを脱いで座るなんて、そんなめんどくさいこといちいちしてられるか」という気持ちはわかる。だが女性はいつもしていることだ。着ている洋服の条件などからすればむしろ我々よりももっとめんどくさいだろう。どれだけ事態が急を告げていても女性は必ず脱いで座らなければいけないのだ。
大丈夫。毎日何回もやっていれば勝手に習慣になり、やがて座ってしないと逆に落ち着かないくらいの気分になる。駅やデパートの共同便所の小便器に立ってすることにうっすらと抵抗すらおぼえるようになるかもしれない。
ご自分で掃除をしている人は手間がかなり減るし、ご家族に掃除してもらっている人はご家族の負担を大いに軽減できることと思う。
座りション、ぜひ。
座りの時は普通に紙使ってる。 これに関しては以前有用な増田が投稿されていたので参考に。 https://anond.hatelabo.jp/20220920145405
有用な情報をありがとう。 ちなみに、立ちションのあとにアレを振るときは、同時に前立腺に力をいれるような感じ(尿を絞り出すときとか、射精するときとかのあの感じ)してる。
なるほど、振る=脱力だと盲目的に思ってやってたけどやりたいことは排出なんだから根本の筋肉使ったほうがいいのかもな! 今度試してみる、サンクス〜