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2021-01-27

IT系企業をクビになって鬱になり5年も経ったが、いまだに緩解しない話

10年ほどIT系中小企業で働いていたが、途中で就任した2代目の新社長にクビにされ、それから5年経った今も、鬱々としている。一部フェイク含むが、もやもやとした気持ちを吐き出すために記載したい。

 

 

新卒中小IT企業入社し、人事や財務などの間接部門で働いていた。入社5年目ごろに、社長の息子が2代目として就任した。

 

社長は「親父は社員に甘い。この会社無駄がたくさんある」と全社員の前で宣言し、数々の改革を行った。特に賃金規定改定」はその効果が大きく、社員の平均年収を30%ほど下げることに成功した。

 

 

その結果、社員数は2年間で350名から200名まで減少した。特に稼ぎ頭(優秀で給与が高い分、派遣単価が高く、利益率はバツグン)の社員退職が多かった。当然、売上も30億円ほどから20億円ほどにまで落ち込んだ。

 

社長は「社員1人あたりの売上は上がった」と豪語していたが、実態は他社から人を回してもらって仕事をこなしていたため、利益率は激減していた。創業以来の大赤字を前にしても「膿を出すには必要なこと」「節税につながった」と自画自賛していた。

 

2年間の赤字垂れ流しの結果、現預金が尽き、新社長就任3年目には、たびたび社員給与遅配も起こすようになった。資金繰りに困った新社長は、銀行から追加融資を受けようとした。当時、既に10億円近い融資を受けていた上、3期連続赤字という条件ではまず融資は厳しいと思われた。だが新社長は、実態と異なる決算書作成することでV字回復を達成したことにして、1億円ほどの融資を勝ち取った。余談だが、この融資で添付した資料において、実際は4000万円近い社長報酬は、1000万円と記載されていた。

 

 

就任3年目になると、新社長は、新卒採用に力を入れると発表した。プロパー社員が減ると利益が減ることをようやく理解したんだろう。従来は毎年10名程度の採用目標であったが、新社長保守的だと一掃し、30名の目標を掲げた。

 

まずは従来付き合いのあった学校営業したが、給与一方的に大幅カットしたこと卒業生から伝わっており、遠まわしに出入り禁止通達された。採用予算カットされたので、そうすると時間効果の悪い手法も取らざるを得なくなり、自分残業慢性的に60時間を超過するような有様が続いた。当然サービス残業である

 

なんとか最終面接まで学生を送り込んでも、新社長ガンガン不採用を下したり、圧迫面接を行ったりしたことで、採用率は減り、辞退率も増え、最終的に採用できたのは数名だった。

 

余談だが、新社長は「君が稼げるか分からいから、契約社員としてだったら採用してあげる」と学生放言し、大学就職から文書クレームを貰い、自分が頭を下げに行ったこともある。クソが。

 

当然、30名の目標に対して採用人数が数名だったことで、自分査定も大幅に下がった。

 

 

こんな状況でもなんとか働いていたが、新社長就任4年目の中ほどで、さすがに体調を崩した。はてなーなら共感してくれると思うが、通勤途中にトイレに駆け込むことが増え、3日に1回ほど遅刻をするようになった。当然、遅刻は午前半休で処理した。さすがに辛くなり上司休職を申し出たが承認できない、と回答された。

 

その翌日、出勤したら、入退室カード無効化されていた。外線から上司を呼び出すと、「昨今勤怠が悪いので懲戒解雇にする。今ここで退職届にサインすれば温情により自主退職にする」と告げられた。

 

さすがに絶句するも、上司から社長が納得するように退職届が必要。あとで撤回してやるからサインだけしろ。今週は有休にしてやるからそのまま休め」と口頭で促され、うかつにもサインして帰宅してしまった。録音をしていなかったことが悔やまれる。

 

翌日、退職届を受理した通知が内容証明郵便で届き、私物一式も宅配便で送り届けられた。当たり前だが、それから鬱になった。1年ほど寝たきりが続き、体重も30キロ増えた。

 

ようやく多少は動けるようになった退職2年後に、知人から弁護士を紹介されて不当解雇で訴えるも、退職後では証拠ほとんど持ちだすことができず、むしろ申請したはずの有給無断欠勤にされていたり、また、退職届にサインしたことが決め手になって、最終的には裁判官から促された年収半年分程度の額で和解するしかなかった。労災申請したが、採用活動で外出が多かったためタイムカード長時間労働証明することができなかったりして、認定されなかった。むしろ後日、会社側への調査報告請求したところ、上司承認を取らず勝手に外出したり出張したことにされていた。死ねよ、クズが。

 

 

退職から5年が経ち30代後半になったが、今でも働けるのは週に2日程度なので、緩い自営業でなんとか収入を得ている。昔のツテで、財務計画や人事制度設計などを請け負い、年商で300万、費用と税・社保を除いて手取り200万ぐらいか。当然、生活できないので、実家寄生している「こどおじ」である

 

隔週で心療内科に通ってはいるが、頭の回転は戻っていないような気がして、様々なサプリ海外薬の個人輸入などにも手を出している。それでも、やる気は出ないし、自己評価自己肯定感は最低、性欲は消え、幸か不幸か酒は食道炎で飲めなくなった。当然、恋愛結婚も諦めた。トラウマもひどく、前職がある駅には近寄りたくもないし、通らなければならないときは遠回りする。リストラ記事や、最近のなろう系小説流行っている「追放」という言葉すら見たくはない。

 

 

本当に前職の社長が憎い。だました上司も憎い。

 

裁判登記簿を取ったので社長の自宅住所は知っており、今でも年に数回は用もなく行ってしまう。自制心が低ければ火をつけたりするのだろうが、それは妄想だけに留めている。過去の囚われから解放されたくて様々な本も読んだが、「憎い相手を許す」という表現には馬鹿野郎と思ってしまう。それができたら苦労するか。

 

かたや粉飾した金で年収4000万を得て、多くの他人人生破壊しつつも、会社の金で六本木で遊び歩きながらのうのうと暮らしている。こなたいきなりクビになって年収200万で、まともな人生も送れない。

 

死ね、と思う。

 

せめて会社倒産し、本人が破産してくれれば多少なりともこの呪縛から解放されると思うが、転職口コミサイトを見ると、社員待遇悪化を続けながらも、まだ生存しているらしい。一方、帝国データバンクで業績を見ると、あり得ない業績が記録されているので、引き続き粉飾は行っているようである

 

 

昨夜眠れなくなって泣きながらこの文章ハイライト作成し、今日昼過ぎから書き始めたが、諸々思い出して、途中で3回ほど机を殴ってしまった。人の人生狂わせたヤツは、同じように狂い死んでほしい。

2021-01-25

anond:20210125011209

行は為替業を行う商

金は貨幣基礎担保の金(GOLD)で政府発行通貨の担い

実質等価交換 金本位制でなくなった後は金以外の国家管理財も担保の扱い

銀は代替通貨債権証券といった信用(担保に貸付を含む)を銀行判断によって発行する商なので銀行

銀行企業などの営利活動について金になるとか返してもらえそうといった所を選び抜いて金を貸す

信用はその企業の成長や結果に合わせて返済する旨を契約しその契約は国によって保証されその履行のために税金が集められるもの

事業計画書などの人の言う事に資本用立て

銀行の貸付が返ってくる率は6~8割で実際それだけで利益が出せてるとは言い難い所が多い

そのため銀行保険商品金融派生商品を取り扱い預金目的個人から銀行資産を集める

信用金庫は金庫 現金を持ち歩かずに取引をする手段預金手形)を利用するための商

ほか金融業務もできるので貸付やローンなどもある(信用も扱う)

地元少年サッカーチームの運営町内会趣味の集まりなどにも団体名で口座を作ったりできる

かつてはどこでも作れたが振り込め詐欺対策によって個人でない口座の作成難易度

高 銀行ゆうちょ信金 低

となっている

【信用について】

信じてくれと訴えることや信じるということを利用した何かといった日常的な自分価値基準表現のそれではない

信用というのは「取引において現在不足している分を最悪の場合法的な手段国家の助力)によってでも解決することで貸付側が負債を持つこと」

信用を受けるというのは「貸付を行う側がその条件なら約束が出来ると見込んで貸し付けをしてくれるもの

信用があるというのは実際には意味的におかしい いうなれば「与信枠が高い」

与信とは「貸付側が信用を与えてよい枠」

貸付側が「もし約束が破られたなら損失を被るリスクを被って自分の金庫から通貨を貸し出す(帳面目的を明記した貸付だが現金の利用は借受側の判断に沿う)」ものが信用 実質現金

現金時間経過で補填されるべき約束を含んだ金融商品が「信用(担保+不足部の約束)」

簡単に例えると

A「金かしてくれ」(与信)

B「いくら必要で今いくら持ってるの?(選考)」

A「2万借りたい 財布には200円だが財布はブランドもので15000円はする 返せないときは財布とあわせてうちのゲーム機(3万円相当)をあげる(担保)」

B「じゃあ来月までに返してくれるなら貸すよ(審査)」←信用の発行

A「ありがとう」←信用の借受

Aには信用があるわけではなく「Bの信用という名の現金」を「借り受けた」事になる

Bは自分の持っている「信用」をAに貸し付けている(Bはリスク

信用がある人にお金を貸すことができる 信じることができる という意味ではない

信用という取り立て約束名前であって「本当に返してくれるかまたは担保譲渡してくれるか」どうかという想いではない

取り立てを確実に行うためには司法国家機関の助力を要する その取引を確実なものとするために税金を払って国内治安司法を全員で支えているのが国家

気持ちや心やスコア名前が「信用」なのではない

マルチ界での信用】

借金というリスク

 →借金リスクは「貸す側の返ってこないかもしれない可能性」のリスク 借りる側は破産をすればいいだけでノーリスクといっても過言ではない

・信用を買う事でその信用を利用することができる

 →一旦借り受けたカラ資産をそのまま貸付や迂回融資二階建てにするのは違法になる程度に「損が出ることは確実」

・信用で信用を売ったり買ったり

 →債権証券取引できるのは金融機関だけ

国語的にも内容的にも社会的にもおかしいのがマルチ界の信用(おかしいので言い換えが必要

与沢翼という名前をしらないか

破産しとけば何億でも逃げて「マルチ界の信用」という「信じられる人間意味もなにもかも謎)に資金を移動しておいてあとから”信用”で返してもらう」という使い方の「信用」

これは与沢事業者が信用という名目自分の全財産を貸付(形上譲渡自己資産消滅)して貸倒した計画倒産に近い

言い換えが多いところが民事的に貸し借りではないとか約定証明がないとか現金所有権がないところをついている

移動させると反社組織認定されて人員構成を抑えられでもしないかぎり異性や同性をパートナーとして金銭の授受を明確に追えないため成り立ってしま

西村博之も払えといわれた金を払わなくてもすんでいる

それら本人に「信用」があるわけではない 取り立て側や貸し付け側の「信用」を払い出して損をしている

実際追訴しない金融庁司法機関が「信用を失っている」わけで与沢や西村は借り受けたり支払い命令の信用をそのまま流用し損などしていない

税金を支払ってる国民保証金を「お金はらえなくなりましたw」と宣言することで吸い逃げしていることになる

マルチ界のトップが繋がるのはいざというとき破産するためと相手がもっているパネルがそのまま金になるから

破産はせずとも経営難として身内に資産を売却することで「実際お金を使わずに買い物ができる(信用で信用を売ったり買ったり)」こともできるため

はっきりいてほぼ詐欺やくざ違法だが意思意図だけではそれを明確に記録してあっても違法とはいえない

振り込め詐欺でとられた金も違法性を追及できない

実質やくざとかわらないがやくざを取り締まるのが反社会的であるということにつけ団体構成しそこで違法活動隠蔽している可能性があるから操作必要とするもの

個人大金をもっていてそれを「ポケットにいれていたから無くした」といわれてもそれを捜査したり罪に問うたりできないのを利用して少人数で組織化している状態

酒を飲んで女性殺害しても犯罪にはならないし交通事故でだれかが死んでも運転手業務上過失致死なので15年もくらわないしだれかが代行したとしてもそんなものはわからない

信用金庫銀行融資でいう「信用」とは完全にまるで別物

2021-01-24

日本右翼ロシア大好きだよな

右翼の星、安倍元総理北方領土献上は言うに及ばず

日本右翼が全力で応援したトランプにしてもロシア疑惑はまるで意識に入っていない

バイデン中国の手先ならトランプロシア下僕では?

https://news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20210124-00219180/

トランプロシア銀行から融資を受けるそうじゃないか

戦前を見ても協定を破って虐殺されたのにずいぶんとロシアに対して寛容だよねぇ

アメリカの次ぐらいに好きなんじゃない?

2021-01-23

anond:20210123162859

補助金っていうけど、具体的にどういう補助金を想定してるんだろう?

雇用調整助成金、持続化給付金セーフティーネット保証融資政策金融公庫の無利子・無担保融資では足りない部分、ってことなんだろうけど。

この状況で2020年倒産件数は減ってると聞く。そりゃこんだけ資金対策してりゃ倒産も減るわな、と思ったけど。

2021-01-12

ぼっち自粛しなくてもよくない?

こちらを読んでhttps://anond.hatelabo.jp/20210111000145

この1年近くモヤモヤした気持ちがようやく落ち着きました。自分だけじゃなかった安心感と罪悪感がもうストンと定まって憑き物が落ちた心地です。

そう、そうなんですよね。医療に協力しても何も返ってこないし、外食すらままならないのはおかしいのでとりあえず気になっていたモス獺祭シェイク買いました。テイクアウトだけど。

3%の公立病院医療崩壊しそうで、民間病院設備人員利益さまざまな理由なら97%が協力できないのと同様に、なぜかインフラ企業はいつも通りの通常営業を求められているのが不思議だった。

なぜ15時まで開けていなくてはいけないのか、別にお金ATM でおろせばいいし、口座開設や他のネットでできる。融資は郵送でもいいが、実際に見たり対面でしかからないこともあるし、急ぎたいからこの人たちを優先してあげたいのに。キャッシュカードを持たずネットを使えないじじばばのために、同僚は出勤している。

なぜ飲食店観光業けが悪者になるのか。黙って食べればいい、話す時はマスクすればいい、換気された部屋で距離をとる。全部会社でやっていることだ。

そうすれば通常出勤してもいいのだから

たびたび言われているがコロナ夜行性か。

待合室で知り合い同士おしゃべりし、聞こえにくいと思っているのか窓口に来るとマスクをずらして話す人、喫茶店習い事を楽しむ昼間のことは問題じゃないのか。

20代30代は働いているんだ。感染率も高いだろう。なぜか土日の外出は駄目で平日の出勤は許されているのだから

協力しない飲食店晒すなら、テレワークに協力しない企業も晒せよ。まずは保健所以外の役所がやれよ。何軒飲食店が店を畳んだと思っているんだ。

仕事終わりにラーメンが食べたい。コンビニイオン弁当だけでは飽きる。どうせぼっちは喋らない。大人数の飲食イベント以外は何をやったっていい。

「大切な人の為に自粛」というが、大切な人がいない人は無敵の人になってしまうし、頑張って税金年金納めても老い先短い老人たちは会食してるのに若者はディスられ、働きに外に出ると人出が減ってないとニュースになる。

ぼっちめしぼっちショッピングなら全く自粛必要なくない?

陰キャから別に自粛続いてても楽しめるんだけど、お店が19時20時で閉まる世界になってしまって働いてる身では買い物と食事に苦労しかない。

友達のいないぼっちなんだから、何も自粛する必要無かったんだよ、くそ

そんなことに気づくのに1年かかってしまって悲しい。

新成人の皆さん、一生に一度しかないイベント我慢してて凄いです。自分バイトで行かなかったけど選択肢すら奪われて申し訳ないです。

ぐだぐだ言ってる弱い大人でごめんなさい。

もうレイトショーも駄目なの?なんで?日本大人区別がつけられないから一律に禁止するのかな。馬鹿らしいね、本当。

2021-01-07

地方都市での一軒家購入記録

はてなあもすなる家買日記といふものを 我もしてみんとてするなり

はてなーが最近やっている家購入記を、俺も便乗してみようと思い書いた)

 

概要

・某地方都市県庁所在市の隣接市。

 

子供が産まれることになったので、それまで住んでた借家をやめて家を買うことにした。

子供が動き回るようになると床や壁を汚したり壊したりするだろうし、家のカスタマイズもしたくなるだろう。これまで数回の引っ越し・荷造り作業が非常に手間だったので、幼児育児しながらの引っ越しはまず不可能だと予想された。

 

妊娠初期からなんとなく探し始め、妊娠6ヶ月で本格的に探し始め、出産3ヶ月前に物件決定、1ヶ月前に引っ越した。

物件選定、下見、ローンや物件契約は俺と妻二人で行い、実際の引っ越し作業は俺一人で行った。

 

・庭付き一戸建てを借りて2年間住んでおり、自分たちが家に求める重視したい要素と、どうでもいい要素をある程度把握できていたので、それを家探しに反映させた。

 

 

物件選定

 

ネット物件情報サイト市町村名で絞り込み、安価順にソートして諸条件から気になる物件を20件ほどリストアップ

中古場合は値引きの可能性もあるので、これまでなら出せる上限価格の2割増しまリストアップした。

リストアップした物件はぜんぶ休日に現地に行き外観や周辺環境を見た。不動産屋に連絡して内覧させてもらったのは上位5件。

エクセル物件比較表を作り、要素ごとに傾斜配点して点数を付けて最も高得点物件を買った。

高配点順に、「駐車場台数」「延床面積(部屋数)」「価格」「構造」「築年数」「両実家から距離」「校区小学校から距離」「最も近い保育園から距離」「バス停から距離」「敷地面積」「土地条件」「駐車場が露天か屋根付きか屋内か」「他」

俺が比較表を作り、いちおう妻にも見せて意見を聞いてたが、ほぼ追認状態だった。

(実際に使ったエクセルファイルを晒そうかと思ったけど、増田添付ファイル付けられないんだね。)

以下、各項目ごとに説明する。

 

駐車場台数」

地方都市なので車がないと何もできん。俺バイク通勤、妻は車通勤子供が産まれれば子の保育園への送迎のため俺の車も必要になる。なので最低2台分。駐車場無しは論外、1台分のみの場合は庭を潰して駐車場追加できるか、もしくは周辺道路に恒常的に路駐できる立地か(車庫法違反になるが、住宅街では実家車庫証明とっていつも路駐してる人も多い・・・)で判断

両親が子育て手伝いに来てもらえばその車を止めるスペースも必要になる。できれば3台分ほしい。

→ 3台分ある家を買った、妻車、子送迎車、残り1台分はバイクガレージとして使ってる。両親が来たとき住宅地の最奥で交通量が少ないので車庫の前に路駐してもらってる。

 

延床面積(部屋数)」

リビング、俺の部屋、妻の部屋、寝室、将来の子供部屋、で4LDKが最低条件。もちろん部屋は多いほど良く、面積は広いほど良い。

→ 6LDKとなった。部屋は多いほどいいと実感している。寝室二つにしていつもは3人一緒に1Fで寝て、風邪ひいたら一人だけ2F寝室で寝たり、いろいろ助かる。

 

価格

世帯年収1700万~2200万。物件価格4000万が上限と妻と合意したので、4800万以内で探した。

(妻は公立病院勤務医で、当直・オンコール量により増減。妊娠後期から産休までは時間外一切無しなので1200万、育休明けから現在までは週2のオンコールのみなので1400万程度。ただ住宅ローン審査では前年までの源泉徴収票判断するので、金融機関からは1700万として見られてたはず。

俺は残業あっても無くても500万。県庁時間外手当ほとんど付かない)

→ 建物登記で持分1/2ずつ、土地は保留地なので組合の所有者台帳に連名で記載、実際の負担も1/2ずつとした。

→ 購入価格は下紀売主との値引交渉参照。

 

構造

当時住んでた借家が築10年のプレカット工法木造住宅だったが、壁の外板(サイディング)つなぎ目シーリング劣化して雨水が浸入し、中の木が腐って雨漏りがあり、さらに同構造隣家の2Fベランダが腐って半壊してて、プレカット木造住宅には不信感があり対象外とした。

大工が作る伝統的な木造住宅は皆無だった。

実家は築2~30年の鉄筋コンクリート造だが目立った不具合はなく、信頼感があった。

よって鉄筋コンクリートRC)造、鉄筋コンクリートブロックRCB)造、軽量鉄骨造の順に高評価とした。

→ RC造を買った。売主(建て主)がリフォーム業の社長で、その知識を生かして作った注文住宅ということで、内覧して一目見て質がいいとわかる造りだった。階段上り下りしても木の軋み音が全くしないとか、天井が高いとか、天井裏みたら断熱材が分厚いとか、床下も広いとか、壁収納が各所に多い(いまだ使い切れてない)とか。

「築年数」

新築のほうがもちろん良かったが、当時は型枠職人不足が顕著でRC新築坪単価が異常に高騰しており、手が出る価格新築はプレカット木造ばかりなので、中古住宅中心に探した。

住宅ローン控除が効くのがRCだと築25年以内の購入なので、築25年が一つの基準。ただし利率負担以上に安い物件があれば築25年以上でも良い。

→築20年を買った。コンクリートのひび割れ等は全く見られない。

「両実家から距離

とても幸運なことに、俺の実家と妻の実家が車で10分の近距離で、かつお互いの職場からも車で20分以内の距離だったため(これは結婚決めてから判明)、両実家に近い位置で探した。

夫婦二人ともフルタイムで働いており、育休あけてから祖父母サポート絶対必要になると予想されたため、両実家から車で30分以内の条件で探した。

実家のあるA市と俺実家のあるB市は隣接。AB市か隣接した市町村で絞り込んだ。

→両実家の間で妻の実家寄り(妻の両親の毎日散歩コース)の物件となった。

小学校から距離

中学生になれば自転車バスが使えるから距離があってもいい。小学生特に低学年)は徒歩通学が基本になると思われるので、子供が歩いていける距離として2km以上で足きり。できれば1km以内。

→買った家の校区小学校は崖を迂回しないといけないので延長距離4kmあり足切り対象なのだが(この家が家の造りや面積の割に安かったのはこれが第一要因だと思う)、妻の実家が市境を挟んだ隣の市にあり、妻実家の校区小学校は家から800m。これを生かす。

越境入学は同市内ならまだなんとかなるかもだが、別の市だとほぼ不可能市民税納めてないし仕方ないね

「最も近い保育園から距離

認可保育園であっても世帯年収から保育料が最高負担額(月6万ほど)になるので、認可外・認定保育園でもいい。車で送り迎えになると思われるので小学校ほど距離は気にしないが、あまりに遠いと渋滞からんで勤務時間に支障する。

→結局、基準に沿って運営されてる認可保育園安心だねとなり、家から3kmほど離れた保育園入園できて車で送迎してるので考慮する必要はなかった項目。

バス停までの距離

子供高校生になれば離れた進学校に行くかもしれず、そうなればバス通学となるだろうから、あまり遠くないほうがいい。2km以上で足きり。

→1.5kmほど先に本数の多い路線バス停がある。高校生なら歩ける距離だろう。

敷地面積」

庭は無くてもいいが、あればいろいろ使えるだろうからガーデニングとか、子供が歩けるようになったら庭でプールとか、小学生になれば犬を飼うとか。

→30㎡ほどの土の庭がある。興味なかったが、いろんな植物植えてデザインするのはやってみると楽しい

土地条件」

当時は東日本大震災から数年のちで津波記憶が新しく、標高は確保したい。

谷地は通気性悪く水害ありそうなので避けたい。崖ぎわ地は見晴らし良いが安定性が心配だが切り土なら問題なし、盛り土絶対不可。平坦な住宅地の中なら土地安定性やリセールバリューは良いが、道に面した1方以外の3方を他民家に囲まれていて息が詰まらいか心配(両実家借家も、2方のみ他民家で1方は林や崖だった)

→ 数十年前に台地を切り土して造成した住宅地の南に開けた崖ぎわの物件にした。この物件候補にしてから県立図書館に行って明治時代以前からの古地図を見たり、国土地理院サイト米軍撮影1945年前後航空写真を見たり、県の地図サービス災害指定区域確認したりして、

昔と今とで大きく地形が変わってない(その間の大きな地震でも崩落等してない=地盤が強い)こと、盛り土ではなく切り土であること、敷地が急傾斜地崩落危険区域指定(再建築時に制限がかかる)てないこと、を確認した。

眺めはいいし、日当たりはいいし、リビング先の庭の先は斜面で林なので四六時中リビングカーテンを開けたままにしておけるし、今のところは満足している。かつてない巨大地震が来たら土地も家も無くなって無くかもしれないけど。

→ 土地区画整理事業が施工中で保留地上の物件なので、いろいろ勉強して詳しくなった。ネットバンク住宅ローンが使えない以外はデメリットは無かった。リセールバリューには影響するかもしれんが、この家を売る頃には換地処分は終わってるでしょ。

→ 用途地域にこだわりは無かったが、小学校バス停までの距離で足きりすると必然的市街化調整区域は除外され、市街化区域第一種低層住宅地域の物件ばかりとなった。

駐車場屋根付いてるか、屋内か」

車もバイクも雨ざらしにはしたくないので最低でも屋根があったほうがいい。無ければあとからカーポートを付ければいいが費用が200万ほどかかる。できれば横風や埃も防げる屋内駐車場だといい。

→ 電動アルミシャッター付の屋内駐車場となった。ガレージとしてバイク整備に使えて最高。壁にアンカーボルト打ち込んでメッシュパネル付けて工具並べてある。密閉空間で音が漏れないので雨でも夜でもエアコンプレッサーやディスクラインダーが使える。ぐへへ

 

「他」

周辺環境は閑静な住宅地の最奥で、家の前の1.5車線道路交通量少なく(周辺家に用事のある車しか通らない)子供を道で遊ばせても大丈夫そう。家が売りに出ている理由が、売主夫婦が高齢になり介護住宅に引っ越すための処分ということで、周辺とのトラブル理由ではない。下見や内覧ときに両隣・道向かい・道向かい両隣の方に挨拶して少し話したが、変な人はいなかった。

現在も、たまに顔を合わせたら挨拶してちょっと世間話するくらいで、軽い近所付き合いのみしている。

保留地のせいか自治会対象外となっており、自治会費や行事参加の負担がない。

なにより妻の両親の毎日散歩コースにある家で、毎日周辺を見てる妻の両親から問題ない」とお墨付きをもらえて安心できた。

県庁所在地隣接の市街化区域なので、小児科は車で10分以内に3院、大きな総合病院も車で20分以内に2院、他内科整形外科クリニックも徒歩(車2分程度)に数院あり、医療関係不安はない。

買い物も価格重視のスーパーからちょっと高めのデパート系列スーパーなど車10分圏内に5~6件、ドラッグストアホームセンターも車10分圏内にあり問題ない。

(年とって車も運転できなくなったらどうしようね?3食つき老人ホームに入るしかいか

購入

 

住宅ローン

妻は倹約家(いくつかの趣味以外には服や娯楽に金使わない)なので現金一括で買えるだけの貯蓄があったが、住宅ローン減税のおかげで利息負担無しで借りられるので、何かあったとき手持資金確保のためもあり、常識的に頭金を1割入れて残りはローンを組んだ。

均等に資金負担しようということで、持分1/2ずつの共同債務とした。

住宅ローン控除年1%よりも融資利率が低ければ、借金して金が入ってくる逆ざやとなるので、控除が効く10年間はなるべく融資残高を増やすべく、20年ローンとした。10年たったら一括繰り上げ返済する。月々の返済額が減るぶん貯めておく。

変動金利のほうが遙かに利率は低かったが、金利変動リスクを避けたくて10年固定金利にした。(でも今の状況だと変動のほうが得だったな。賭けに負けた。)

 

土地区画整理事業地内の保留地上の物件という特殊条件のため、年利0.65%等の低金利を誇るJNBソニー銀行等のネットバンクのローンは使えなかった。

地場都市銀行2行に仮申し込みし、低利率のほうに本申込した。(妻がメインで使ってる銀行のほうが高かったので担当者からずいぶん引き留められたが、仕方ない)

世帯年収の2~3倍程度の物件価格、お互い安定した職業ということで審査トントンで進んで融資決定の連絡があった。

年収源泉徴収票)以外の金融資産も開示したが、融資担当者は俺の数百万の貯金はチラッと見ただけで終わりだった。ちょっとプライドが傷ついたぜ。

利息は0.8%台で、融資手数料等の諸費用を含めると逆ザヤは僅かとなった。

 

住宅ローン減税は初年度こそ税務署に行っての確定申告必要で面倒だったが、2年目以降は年末調整職場に用紙出すだけなので慣れれば手間でない。

 

 

・値引き

基本的都市部中古住宅は売り手市場だが、この物件は1年前に4800万で売りにだして売れず4600万で売られており(校区小学校が遠いのと保留地なのが原因だと思う)ちょっと強めに出てみた。

不動産屋を介して、「もともとの予算が4000万なんです、がんばって4100万なんです、保留地なので金利の安い住宅ローンが使えなくて苦しいんです、金利分まかりませんか?」と。

4400万のオファーがあり、こっちは4200万で再度要請。最終的に「4300万よりは下げられん、それで無理なら売るのは諦める」との回答で、4300万で妥結した。

近くにある小学校距離と保留地以外の広さや造りや築年数が似た物件は6~8000万で売られてるので、造りのいい広い家を安くで買えたと満足している。

 

 

不動産

仲介手数料は上限いっぱい取られたが、土地区画整理組合との所有者変更のやりとりや価格交渉で駆け回ってくれたので不満はない。

 

司法書士

登記関係銀行指定司法書士に一任した。土地登記がないので建物分のみ。市中の方に依頼したらもっと安かったと思う。

 

 

反省

結果論だが、保育園までの距離考慮しなくてもよかった。それ以外は満足。

子供が産まれる前は「田舎で静かなところがいいね」と学校までの距離をきにせず人里離れた田舎の広い一軒家をネットで見た「こんなところいいね」と話してたりしてたが、子供が産まれると子供第一の選定となった。でも子供独立したらまた判断基準が変わるんだろうな。

anond:20210107165014

店舗ごとに別会社/法人化したら、その数だけ貰えるな。審査が超緩いし。

ただし、何か月後にしかカネはもらえないので、そこまでは無利子融資でつなぐ。

結果として計画倒産とか多いんじゃないかな。

2021-01-03

anond:20210103071202

いやいや、「マスク2しか支援してない」ってデマ流してるから叩かれるんじゃん。

 

実際は、俺が知ってるだけでも、

・休業時の給料の80%(中小企業100%補償

個人事業主に最大100万、企業に最大200万給付

個人事業主家賃最大300万、企業家賃最大600万補助

時短や休業要請に従うと1日あたり数万円(自治体により異なる)給付

コロナ対策で最大150万円の助成

・緊急融資は超低利息でほぼザル。保証人不要

 

って盛りだくさんの内容だったよ。他にも業界ごとの支援策もあるみたいだったし。

 

外国にも引けを取らないってか、かなり群を抜いてると思う。

2021-01-02

anond:20210102212919

経済第一もので。自民うごめくレントシーカーはどうしようもないわ。このコロナときも、足元を見て中小企業金融機関や、コロナ融資返済延長を受けた企業を奪おうとうごめいてやがる。

anond:20210102201806

投資にまわせば

融資とか受けたいとかじゃない限り銀行に預けてても腐らせてるだけだよ

2021-01-01

anond:20201231204615

インフレ防止は政府の基礎萌芽研究投資と、企業設備研究投資で、新しい産業を作り続けての話だと思うが。

不景気を温存した上に、レントシーカーが足元を見て企業金融機関を買い叩けるような環境ばかり整備するようじゃ、前向きな設備研究投資は起きない。

新自由主義は30年経っても経済をあげることはできなかった。無論それは1930年自由主義経済をあげられず、ケインズ主義を主要国が採用するのを待たないとならなかったが。

まず景気を良くする。一部は基礎研究、萌芽研究に金を出す。無論、コロナの今ではコロナが去ったあと保身に入らないように、企業個人について融資返済期間延長や給付で救う。金利補填政府保証などでの政府サポートも行う。

無論今不良債権(=返済期間延長などを受けた債権問題を持ち出すなぞ論外。

その上でコロナが去り、景気が良くなってきたら、企業に対して使ったら減税、貯め込んだら増税にして、自律的設備研究投資をするようにさせて政府財政出動を減らしていくのが正しい。

2020-12-31

anond:20201231012237

生前贈与というほどの歳じゃないが、いろいろと金融資産を整理すると4500万くらいあるらしいので、これ以上貯めこむとそろそろ相続税がかかってしまう額に届いてしまう。

そんなわけで、去年あたりから贈与税がかからない範囲生前贈与を開始してる。

ずいぶん貯めたな

anond:20201222132307

民主党政権のもたらした不況リベラル左派は支持を失った。アベノミクス消費増税さえなければ成功した」

どこが間違ってんの?正しいじゃない。

あと、右派左派と言ってる時点で経済論議をわかってないとしか言いようがないね

理由は、1990年以前の右派左派1990年以降の右派左派は全く別物だから。契機は冷戦崩壊バブル崩壊

そもそも、つい最近まで右派左派は共々経済思想新自由主義経済関係ないネタばかりに興じてたじゃない。右派中国韓国左派海外のかわいそうな人や性的マイノリティ

そもそも右派左派というのは、フランス革命時の議席配分で、王や富裕層よりの経済自由主義(=強いものはそのまま強く)が右翼経済平等(=弱者を救うべき)が左翼に座ったからうまれる。

また封建主義が終わり、1930年までは自由主義と言って自由にするのが一番望ましいという考えだった。

だけど1930年世界恐慌が起きた。一部の国は暴走して拡張路線を歩んだりした。

そこで、国が金融財政税制を元に各種需要供給と金の動きを調整するケインズ主義

国がすべて管理することにより景気変動を抑えるというマルクス主義に転じ、自由主義世界中から放逐された。

そこでフランス革命時の分類を当てはめ、1940年1990年右派ケインズ主義左派マルクス主義だった。

マルクス主義がうまく行かなかったが、ケインズ主義主義1970年代石油産出国戦争と一部の国が産業劣化して経常赤字に傾いた。供給由来のインフレが起きた。

このことにより限界があるのではないかと言うことで金融政策だけ加えて新自由主義が再興した。

ここで右派新自由主義左派ケインズ主義マルクス主義となったが、経済思想意識がない連中には左派でも新自由主義だった。

ここで、右派左派というのは経済思想分類としては機能しなくなった。

だけど、自由主義欠点である、大規模経済危機を迎えると企業が金を貯め込み、資金調達しての設備研究投資をしなくなるという問題解決できなかった。

1990年バブル崩壊に加え、金を貯めこむ設備研究投資に紐付いてない金融投資、平均消費性向以下の富裕層、そして、資金余剰局面に転じた企業フリーハンドで減税した。

資金循環的に借金返済、貸し剥がし資金余剰になるが貸し剥がししまくった。故に、過剰資金余剰、資金調達消滅により、金利が0に張り付いても経済を動かせなくなった。

設備研究投資不足と、貨幣流通速度低下により、不景気産業劣化が同時に起きるという事態になり、かつて世界一位の一人あたりGDPを誇った日本はどんどん順位を落とし韓国に抜かれる有様となった。失われた30年となった。。

リフレ復活の兆しを見せたが、消費税はまさに金を動く場所にかかる税金であるため経済復活は潰えた。さらコロナが来た。

コロナ必要なのは医療容量と、食い詰めた人への対処だが、金利制御による金融なぞもはや意味がない。政策裁量としての特別融資、返済猶予ぐらい。

また、コロナ直前にMMT提唱され、自国通貨建て国債では財政破綻しない。財政破綻は外貨借金によるものということで、経常黒字側の国と、基軸通貨アメリカ財政出動でコロナ対処に向かった。新自由主義終焉

ということで、経済思想分類で言うのなら、右派左派というのはもはや全くの無意味だ。分類するのなら、新自由主義ケインズ主義マルクス主義が正しい。

むろん、ケインズ主義供給由来のインフレは起きるため、事前に資源調達先の分散や新エネルギー開発、そして産業維持をして供給力を維持しないとならない。

今は、コロナ後に企業個人が保身に入るのを少しでも減らすために倒産防止、食い詰め防止が正しいだろうがな。

anond:20201230145603

今はどちらもわからんでしょう。

だけど、資金調達して勝負に勝って安くいいものを作ったほうが勝つ。

中国も国全体がイケイムード政府がきっちり経済調整と必要研究への支出をしてきたから勝った。そう、バブル崩壊新自由主義転換が起きる前の1980年代日本のようにね。

トヨタやユアサやパナソニックあたりが専業子会社作って専業子会社チキンレース覚悟で増資しまくって進むところと引くところの加減を踏まえれば勝てる可能性はあるよ。

業子会社であれば、賭けに失敗しても専業子会社が潰れるか、誰かに買い取ってもらうだけだから。まあ、増資しまくると連結外れるかもしれないが、一部分前取れるだけでもいいんじゃね?

なお、融資で同じことやると融資は期間決めての返済が必要から、想定がずれるとあっさり詰まる。けど想定は外れるもの

まあ、負ける可能性が高いとは思うが、それはバックの政策と増資しまくっての勝負だと思うわ。

2020年の収支

https://anond.hatelabo.jp/20201227223731

生活費ネタに触発されて、2021年の収支をさらしてみる。

都内賃貸マンション生活の4人家族

家族構成はこんな感じ。

世帯主自分):額面年収600~700万くらい。基本的には給与所得のみ。

妻:無職保育園への書類では来年再就職の予定ということだけど、育児が大変なのでこのまま専業主婦になりそうな予感。

子供:2歳児とゼロ歳児。

集計はほぼMoneyForward

収入の部

中分類金額
給与5449637
その他入金1158750
児童手当等220000
未分類133506

その他入金は、方々からもらったお祝い金と、定額給付金4人分40万、と、去年の確定申告で戻ってきたの還付金。

子供が生まれたら30万、車を買ったら20万となにかにつけて金をくれた太い実家感謝

(金がないと思われてるらしい)

あと、配当金分配金、株を売却したとき譲渡益がけっこうあると思うのだけど、集計されていない。

たぶん、合計すると750万くらいだろうと思われる。

支出の部

合計すると870万くらい

中分類金額
自動車2907630
その他1904655
住宅1060039
食費575661
現金カード462075
健康医療408435
教養教育356542
特別支出199209
日用品192865
水道光熱費173182
交際費152247
衣類・美容117774
通信費111425
保険97790
趣味娯楽39521
交通費30226
社会保障17
未分類26704

雑感

自動車

支出は圧倒的に自動車が多い。

走行距離の短い中古ミニバンを購入。約270万。これに車検費用とかガソリン代とか道路料金、それから自動車保険が加わってる。

そのほか、車じゃなく自転車なんだが、自転車の修理代やらをどこに含めるか迷ったところ、交通費とも違うし、とりあえずここに入れておいた。

ママチャリセカンドカーということにしておく。

妻に電動自転車が欲しいといわれてる。たぶん来年は買う。結構高い。

その他の支出

次に多いのはその他の支出

合わせて180万ほど子供二人に送金。

生前贈与というほどの歳じゃないが、いろいろと金融資産を整理すると4500万くらいあるらしいので、これ以上貯めこむとそろそろ相続税がかかってしまう額に届いてしまう。

そんなわけで、去年あたりから贈与税がかからない範囲生前贈与を開始してる。

それから寄付金もその他の支出に含まれてる。

主にはふるさと納税から戻ってくる。これが74000円で、純粋寄付金非営利団体なんやかんやで45000円

実際のその他の支出はこれより多いと思う。

たまにTwitter乞食してるシングルマザーをみかねてお金配りおじさんしたりしてるし、ここに含まれてない支出はいろいろありそう。

住宅

次に多いのは住宅費。

家賃と、火災保険。4人家族東京都にしてはけっこう安いほうな気がする。

今は子供が2歳と0歳だからこんな程度のマンションでいいけれど、いつまでもはいられないだろうと思うと憂鬱

食費

食費はほとんどが食料品でそれが517448円を占める。ほとんど外食はしてない。

贅沢は、魚屋で買う刺身と、ドトールコーヒー豆を買うこと。

コメ実家からもらってる割には使ってるほうか?4人だとしたらこんなもん?よくわからない。

現金カード

続いて、現金カードが約46万。

ここからカード払いできないものを払ってるので、水道代とかもここにきてる。手入力すればいいんだろうけど、そんな面倒なことはしてられない。

そのほか、毎月2万ずつ現金を妻に渡してる。

もちろん2万でやりくりしろと言ってるわけじゃなく、普段家族カードで買い物して、現金必要ときはこれで使ってという感じに。もっと要るかと思ったんだが、2万でいいとのこと。

妻に渡してるのが24万として、水道代が年間に2万くらいだとして、残りの20万は何に使ったんだろう?来年ちゃんと控えよう。

大半の病院現金払いなので、医療費や健康診断代に消えてるのかも。歯医者とか。

健康医療

続いては健康医療が40万ほど。

今年は出産とか検診が続いたから仕方ないか・・・

ワクチン代も意外とかかってるし。

健康医療の中でのムダは、幽霊会員となったフィットネスジムの会費が8万ほど。2歳児とゼロ歳児がいたら全く通えなくなったので今月解約した。

教養教育

ほとんどは保育園代。それからスタジオアリスが5万ほど。それから書籍が少々。

スタジオアリスは二度と行きたくない

節約とかじゃなく、子供が泣き叫ぶのに耐える苦行がきつい。逆に金をもらっても行きたくない

長子のときもそう思ったのに、第二子が生まれたら忘れて行っちまった。

特別支出

主に家具家電など。

今年はノートPCを買い替えたり、スマホを買い替えたりしたというのが大きいと思う。来年はもう少し減らしたい。

かいいつつ、去年はエアコン買ったし、来年電子レンジ更新したいし困ったものだ。7年目になるタブレット更新したい。

日用品

19万ほどの日用品のうち、8万円が子育て用品。主に紙おむつ

ドラッグストアの買い物は日用品にしてるので、たぶん食費に含めるべき粉ミルク代もけっこうここに入ってるはず。

スマホ家具家電に含めたけど、ケーブルや充電器、モバイルバッテリーガラスフィルム、ケースとかは日用品に含めてる。

スマホ関連で意外とかかってることに気づく。

水道光熱費

前述のとおり水道代は現金カードから支出してるはずなので、これはガスと電気。年間17万ってけっこう使ってる感がある。

交際費

ほとんどがプレゼント代と冠婚葬祭

内祝いなど。

衣類美容

衣類のほか、クリーニング、修理代も含む。

今年は極端に衣類を買ってない。子供服はすべてもらいものリサイクルショップ

眼鏡の修理と靴の修理があったのが想定外

通信費

インターネットが45000円、携帯電話が35000円、NHKが14000円くらい。

それから、Microsoft365のサブスクもここに。

一応、Officeは最新が使いたいし、Onedrive便利だし。

妻の携帯電話代は含まれてない。前述の現金から間接的に出てるのだろうか。

保険

掛け捨て。還付金があるので、実際はこれよりは安くついてるはず。

趣味娯楽

絶対こんなに少なくないはず。旅行もしたし。

前述の現金はたぶんここに消えてる。

交通費

道路料金やガソリン代は自動車にしてるので、これはそれ以外の交通費

主に電車代など。

新幹線移動もしたわりには意外と少ない気がする。

住民税給料から天引きなはずだし、なんでこんな少額だけ引かれてるのかよくわからない。

支出ではなく収入だが、厚生労働省から何年か前の雇用保険徴収額だか転職した時の支援金だかが間違ってたとかで振り込むので口座番号教えろという手紙がきた。

ははーん、これが詐欺かなって思ったら、HPをみたら本物で、本当に振り込まれビックリした。

去年なんか扶養控除がされてなかったりして確定申告で取り返したし、ちゃんとみてる自分から気付いたけど、社会保障費は複雑すぎて問題だと思う。

総括

今年は大幅に赤字だが、車をかったせいということにして大丈夫ということにしよう。

総額870万の支出のうち、その他の190万と車の車体価格270万を抜いたら410万、住居費を抜いたら306万ってところ。

正直なところ、額面年収650~700万くらいの自分でも、子供二人を育てるには一段落したら妻も働きに出てもらわないとちょっと心許ない気がする。

生活費3万はちょっときつい。

2020-12-30

レントシーカーのための国日本

コロナ禍が起きて真っ先に起きたのは中小企業再編だとか金融機関再編だ。だけど、このあたりはまさにコロナが襲って大変なところ。

そして今、不良債権処理問題を取り上げるようになってる。

ちなみにコロナのために融資返済期限を伸ばしてもらったのは軽度の不良債権な。返済猶予を繰り返せば重度の不良債権へと分類される。

無論、まっとうに経済が動いていれば返せた金だから、景気が良くなれば再び返せるようになり優良債権へと転じる。

だけど、バブル崩壊後どんどん潰した。景気対策も弱く。さらに貯めこむ富裕層資金余剰局面に入った企業設備研究投資と紐付いていない金融投資を減税、優遇しながら。

その結果がいま30年。資金調達しての支出を恐れたがゆえに企業は皆保身に入り、設備研究投資をしなくなり弱体化した日本

それでもちょっと出た芽を誰かが奪えれば大儲けできるというやつがうごめく。どこかに奪える芽がないか今日も声だけでかく叫ぶ。政治家経済をわかってないから、それっぽいことを言ってレントシーカーが政治家に近づけば、そいつを側近にする。

レントシーカーを批判して、正しく経済を動かすようになれば望ましい。だけど、レントシーカーは口がうまいから今日政治家に近づき、自分たち利益のために他人を苦境に陥れ、奪おうとする。

2020-12-29

ぐりとぐらメガソーラー開発

中古不動産投資家のぐりと金ブローカーのぐらは、おおきなアタッシェケースをもって、もりのおくへでかけました

ぼくらのなまえは ぐりとぐら

このよでいちばんすきなのは 鞘抜きすること 稼ぐこと

ぐりぐら ぐりぐら

中古マンションを適当にリノベしたら、利益たっぷりのせて売ろうね」

仕入れ中古アパートの空き部屋をいっぱいにしたら、利回りに目が眩んだ素人投資家高値で掴ませようね」

と、2ひきがはなしながらいくと・・・

まあ!みちのまんなかに、とってもおおきな

原野が落ちていました

「やあ、なんて広大な敷地だろう 営業マンインセンティブ自分用のアパートが建てられるくらいの戸数のダイワハウスアパートが建てられるぞ」

と、ぐりがいいました

毎日豪遊しても使いきれないくらチャリチャリンとお金が入ってくる規模のコインパーキングができるぞ」

と、ぐらがいいました

「それよりも、メガソーラーがいいや 42円/kWhであさからゆうがたまでキャッシュが転がり込んでくるメガソーラーができるよ」

と、ぐりがいうと

そいつがいいや」

と、ぐらも さんせいしました

ところで、どうやってファイナンスをつけたらいいでしょう

「このメガソーラー事業規模があまりにおおきくて、まともにいったら銀行融資承認が得られないよ」

と、ぐりがいいました

決算書改竄して財務内容ピカピカな会社を用意しようか」

と、ぐらがいいました

「例え買取価格42円で財務内容抜群でも期間15年のコーポレートリスクを容認してくれる銀行はいないよ」

政府系にいこうか?」

「低圧ならともかく特別高圧だと公庫もそう簡単はいかないよ」

2ひきはうでぐみをして、しばらくかんがえていました

ぐりがぽんと てをたたきました

「それじゃ、GK-TKスキーム倒産隔離を図ったうえで、銀行からプロファイで調達して、一般投資家から匿名組合への出資を募ろう」

「うん、それはいいかんがえだ!」

ぐらもぽんとてをたたきました

ぐりとぐらは、いそいで事務所へかえって、よういをしました

会社決算書3期分、実印不動産謄本、発電量予測レポート会計事務所の手配、一般社団法人の設立、りゅっくさっく

ぐりとぐらは、まずスーツを着込みました

「さあ、銀行に話をきいてもらうぞ!」

ぐりは銀行支店訪問し、正面から話をきいてもらおうとしました

「おお、いたい! なんて銀行員の頭は固いんだろう」

ぐりはなみだをながして、とびあがりました

「かねで 頬をたたいてごらんよ」

と、ぐらがいいました

かねでたたくと、やっと審査をしてくれることになりました

ぐりはいそいで銀行担当者を高級クラブへ連れまわすと、現金といっしょにタクシーチケットを渡しました

そのあいだに、ぐらは太陽光発電投資パンフレットをつくり、投資家から資金をあつめました

さて、合同会社匿名組合設立し、公認会計士一般社団法人の社員を引き受けてもらうと銀行審査を急いでもらうよう圧力をかけました

ぼくらのなまえはぐりとぐら

このよでいちばんすきなのは 鞘抜きすること 稼ぐこと

ぐりぐら ぐりぐら

うたいながら、稟議承認になるのをまっています

「美味しい案件を仕込んでいるんでしょう とっても胡散臭いにおいがするもの

ともりじゅうのどうぶつが、はなをうごかしながら、あつまってきました

そうとも、おおがねもうけのぐりとぐら

けちじゃないよ ぐりとぐら

メガソーラーの売電収入信託受益権として証券化して個人投資家へ売りさばくからまっていて

「さあ、できたころだぞ」

ぐらがメガソーラーの予定地へいくと

まあ、途方も無い数のソーラーパネルが並べられていました

「やあ、おいしそう!」

みんなはめをまるくして、かんしんしました

そのプロジェクトの美味しかたこと!

あとにのこったのは木々伐採され貯水能力を失った原野とそこに敷き詰められたソーラーパネル

ぐりとぐら一般投資家からかき集めたお金だけでした

さあ、このおかねでぐりとぐらはなにを買ったとおもいますか?

2020-12-10

から受け継いだ不動産会社倒産させてしまった話

大学卒業後に入った会社を2年で辞め、その後は父が経営する不動産分譲会社で働いていたが、父が病死自分が跡を継ぐこととなった

住宅分譲には注文住宅(顧客希望するデザイン建築)と建売住宅(こちらで設計して建築し完成品を売る)があるわけだが、父は「建売でまとめて建築してコストを下げて安さで勝負する」というやり方に拘っていた

ただ自分には「安さで勝負するのではなく、クオリティの高い住宅を建てればもっと高い値段で販売出来て利益も出る」という考えがあった

そこで自分社長になったあとは、これまでの「同じような住宅を安く建てる」という方針はやめ、有名デザイナーとのコラボなど高価格路線に切り替えた 結果として、この方針転換は大失敗に終わった

より良い住宅を求める人たちは建売ではなく注文で購入することが多く、またそもそも地場業者ではなく大手ハウスメーカーを選ぶ

これまで父は安値路線勝負していたか全国区大手ハウスメーカーともバッティングせず結果として成功していたのだった

従来は土地建物合わせて総額で2000万円台だったので申込後に住宅ローン審査NGとなるケースはあまりなかったが、3000万円台に引き上げたことでローン審査で不可となるケースが増えたことも売上低迷の一因となっていた

住宅分譲は仕入販売を回転させていかなければ成り立たないのだが、古い在庫を抱えたままで新たな土地を購入しようにも銀行側がOKしない

仕方なく新たな仕入のため売れ残った住宅を大幅に値下げして損切りするということが続いた結果、業績はみるみるうちに悪化していった

このままでは月末の決済資金すら手当出来ないと金策に走り回っていたところ、知り合いの社長が「銀行で借入出来ないとき短期資金を融通してくれる人がいるよ 高金利だけど」といってとある経営コンサルタントを紹介してくれた

これまで様々な企業経営再建を支援してきたというそコンサルに現状を説明し、このままだと月末の支払が出来ない旨を伝えた

コンサルは当社が販売中の物件謄本を見ながら「販売中の建物5棟を担保に5000万円融資しましょう」と言った

土地銀行担保取得しているし、もう担保として差し出せる物件は無いですけど…」と困惑する私にコンサルはこう説明した

建売住宅建物が完成した時点では登記せず、購入者が決まった時点で登記をするのが一般 現に御社建築した建物も未登記のままだ そこで銀行には無断で建物登記して譲渡担保を設定しましょう

 私が広告屋を紹介しますのでそこへ広告発注したことにしてください その費用が5000万円です そんな資金は今無いでしょうからその対価として譲渡担保を設定させて頂きます

書面上は当社が広告屋広告発注し、その対価として販売中の建物譲渡担保取得したことにする ただこれはあくま架空発注なので、「当社が建物譲渡担保差し入れしコンサルから5000万円借用した」というのが実態

形式上は商取引に則った担保設定であり、広告屋善意第三者(を装った悪意の第三者)なので銀行側は対抗出来ない

手数料プラス金利前払分として5割頂く」といわれたときはやはり止めようかとも思ったが、「不渡りだけは避けたい 物件が売れれば窮地を乗り切れる」と考えOKしてしまった

私は5000万円から手数料分を差し引いた残りの2500万円を現金で受け取り、その一部で各種の支払を行い、なんとかその月とその次の月を乗り切ることが出来た

しかし翌々月、銀行担保物件再調査として不動産謄本を取得閲覧したため、私の行ったことがバレてしまった

すぐさま銀行担当者会社へ乗り込んできて説明を求めてきたので、私は事前にコンサルと打ち合わせていた通りの説明を行った

銀行側はこの取引架空取引だということは薄々勘づいているだろう、ただそれが架空だと証明することは極めて困難だ 私は広告発注した対価での担保設定だという主張を只管繰り返した

だがこれで私は銀行を完全に敵に回してしまった 会社銀行借入については私個人連帯保証人となっているので、銀行が全額回収に走れば私の自己破産は不可避である

私がコンサルから調達した資金は残り1000万円ほどになっていたので、自分の当面の生活資金として100万円を手許に残し、残りは妻に慰謝料としてキャッシュで渡しとりあえず形式的離婚した

こうしておけば私がのちに自己破産した際、資産調査をされても問題ない コンサルの指示通りにやれば全てが上手くいく…はずだった

その後銀行側は担保としていた物件を全て競売にかけた 私の背後に整理屋が居ると察知したので回収に手間と時間をかけたくなかったのだろう

市場相場で1棟3000万円、5棟で計1億5000万円程度の鑑定評価がつけられた担保物件競売での売却総額は9000万円ほどになった 鑑定評価の6掛けなのでまあ妥当な線なのだろう

本来ならその9000万円は全て銀行の回収分となるはずなのだが、譲渡担保が設定されているせいで半分は広告屋の取り分となった

競売での回収額4500万円と私からせしめた手数料の2500万円で計7000万円、今回の案件コンサルは2000万円もの利益をあげていた

会社を潰し、取引先や銀行迷惑をかけ、妻は音信不通… 会社を潰すまいと必死努力した結果はあのコンサルを儲けさせただけであった

自宅も銀行担保であったため自宅からも追い出された私は古いアパートでの生活余儀なくされた

何か新しい仕事を見つけなければ食べていけない、そう考えていてもなかなか行動に移すことが出来ない私は気晴らしでデリヘルを呼んでみることにした

スマホ適当デリヘルを見つけ電話し待つこと45分ほど、予想よりも若くてかわいい子がやってきたので私は酷く緊張してしまった

シャワーを浴びたあと、私は父から継いだ不動産分譲会社を潰してしまたこと、自己破産し妻には逃げられてしまたことなどを話した

初対面なのにいきなり重たい話をしすぎたかなと思ったが、女の子は「私はおうちは建てられないけど、おちんちんを勃ててあげるのは得意だよ!」と言って笑いながら抱き着いてきた

私も笑いながらこう答えた 「担保を入れるのはもうこりごりだけどちんぽを挿れるのは大歓迎だよ」

anond:20201210025026

ところで……安倍……と言えば……クソ桜を見るクソ会のクソ前夜祭のクソ夕食パーティーのクソ事実上のクソ逆個人献金……いわゆるクソ不正融資……まさにクソ賄賂……はどうなるんですかね……

2020-11-30

anond:20201130054727

貸しはがしについて書いておく。銀行はおおまかにいって自己資本12.5倍までしか融資できない、という決まりバブル後に国際的にできた→不良債権処理を進めるにあたって自己資本を使った→銀行自己資本が減ってしまったので当然、融資できる額も減って融資を引き上げざるを得ない状況に陥った、っていうのがざっくりした説明

このさきも銀行自己資本が減る方向に行くと、貸しはがしはないわけではないような。

アラフォーオヤジが今の時代に続くであろう当時を懐古して一人語りす (追記

今の40台位の人々は、バブル絶頂機を小学校高学年から中学生くらいの間に経験し、大学を出た辺りで超絶的な氷河期に入った、という経験をしている。俺もその中の一人だが、日本社会で印象的だったことをなんとなく懐古してみる。そして、今の時代伏線は30年前にすでにはられていたのだな、というふうに感じた、ということも書いておきたい。

最近パソナの某がどうしたとかそういう企業による国民搾取問題になっていると思うんだが、「こうなるための準備は30年かけて着々とされてきた」ということだ。我々の親の代にはすべて始まっていた、と言ってもいいかもしれない。

バブル絶頂

まず、自分にとって最も印象的だったのは以下の2つだ。

1. 職業選択の自由アハハン

2. バイト探しが週二回

この2つを覚えている人は多いだろう。つまり、「なにか特定仕事をやるんじゃなくていろんなこと片っ端から好きなようにやっていこうぜ」という社会的な機運づくりだ。たしかどちらもリクルートがやっていたと思う。リクルート賄賂かなんかで大変なことになったという印象が強いのはこの辺のせいだと思う。

これまでは、一つの会社新卒から定年まで勤め上げていく、ということが美徳であり、給料年功序列会社はアットホームだった。今でいうとどれも警戒されてしま単語になっているのだが、この頃の会社は本当に一種共同体として機能していた。バブルお金に余裕があったからというのもあったとは思うが、この点は本当で、誰一人ここに疑問を持っていた人はいなかったと思う。

会社運動会をやり、社員旅行があり、ゴルフ大会なんかもあったりと今では信じられないような状況だった。だが、同時に過労死であるとか、24時間働けますかとかの過剰労働問題視され始めた時期でもある。

まだ、軍国主義の発想も強かった時代で、過労死した社員は2階級特進で部長待遇退職したことにするみたいな、会社がそれに報いるとか、なんかそんなこともしていた気がする。この頃は俺は小学生からテレビで見た印象、ドラマで見たネタなんかも多分に混ざり込んでいるかもしれない。

タクシーなんかも無礼で、乗車拒否の嵐だったとか、彼女がほしかったらなんとかいアクセサリーゴールドを渡さないとだめとか、とにかく金、金、金、の社会だった。なんたら言うアクセサリーシルバーだと女に「だっせ!どっかいけよ!」とか罵倒されていた。

この頃になると、あまりお金を持っていない男性たちはアッシー、メッシーとか言われて単なる移動手段や金づるにされていた。この辺りフェミニスト女性陣はどう思ってるんだろうか。とにかくひどいのだ。ある女性彼氏デートするので自分のことを好きらしい別の男性に長時間列に並ばせてチケットを買わせるとかそんなのをドラマでやれて問題視されない程度にはこのへん行き届いていた。

この頃は女子高生ブルセラショップなる店で自分パンツとか売っていた気がする。この辺から確か援助交際かに続いていっているのかもしれない。とにかく老若男女ブランドしか目に入らない、ブランド物が手に入らないことは恥、春を売ってでも手に入れるべき、みたいな価値観蔓延していた。この辺は今もづついているかもしれない。

新築マンションも棟の単位10億円とかで売っていたし、ゴルフ会員権とかも何百万円で取引されていた。とにかく金が余って仕方ない、金を使わなくては、という時代だ。

若者たちが努めている会社にいる50代60代はこういう社会で生きてきた人たちだということは肝に銘じたほうがいいかもしれない。

バブル崩壊

さて、バブル崩壊だ。バブル崩壊、という言葉自体自分にはなんの印象もない。当時の経済状況をバブルと言っていた人はテレビには出ていなかったと思う。そもそもガキ過ぎてニュースを見ていなかったというのもあるだろうが。なんにしてもバブル崩壊した直後に起きたのは「リストラ」だ。

この辺りで自分たちは家族だと言っていた企業が突然社員に牙を向き始めた。

いきなりやってきて「君クビね、さよなら」くらいカジュアル社員をクビにし始めた。バブルで家を買ってローンもかなり高いものを組んでいた家庭の大黒柱がいきなり収入を断たれる、という状況だったのだが、社会としてそもそもリストラをきちんとルールにしていないので、とにかくやったもんがちだと言わんばかりにどの会社社員をクビにし始めた。そして代わりに台頭したのが「職業選択の自由謳歌していた人々」だ。

彼らはとにかく働いた。アルバイトを何個も掛け持ちして月収100万円なんていう人もいた。いつねてるのかはわからないが、バイトがとにかく儲かっていた。彼らは企業に雇われてしまうと自由がない、自由職業を選べて好きなときに好きなだけ働けて、休みたければ休めばいい、こんな人生最高じゃないですか、というように言っていたが、彼らが今も息しているかはわからない。

バブル崩壊を契機に正規雇用から非正規雇用企業は主軸を移し始めた。正規雇用はクビにしようとすると大変だが、非正規雇用は単に契約を打ち切れば終わる。正社員への登用をちらつかせることで企業は優位に立つこともできる。多分この辺は今も残っている。制度だけ残して給料は極限まで減らしているということでもありそうだが、移行期間というのは企業お金を出すので、この頃はバイト結構儲かった印象が強い。当時の経済状況でも時給800円くらいだったのだから結構出していたと思う。考えてほしいんだが、携帯電話インターネッとと言ったものは無いのだ。生活にかかるコストなんかそんなに高くなかったのだ。

同時に問題になったのは銀行不良債権だ。バブルときには土地の値段はとにかく上がっていくので、銀行土地にどんどん融資をした。この辺金融機関としてリスク管理できていなさすぎだと思うんだが、とにかく金を貸した。例えば土地を買うので1億円貸したとする。この1億円はもはや回収できなくなった。なぜなら土地を売っても数千万円にしかならない。日本不良債権問題銀行がこの状況を受け入れてしまうとどの銀行債権が取り返せなくなるのでどんどん倒産してしまう、というところにある。この頃になると俺もある程度ニュースを見たりするようになるので、なんとなくだが覚えている。

返してもらうこともできない、精算してしまった時点で大損確定する債権が大量にある、という状況だ。この辺りはよくわからないんだが、よくある含み益、含み損、と言うやつのことを言っていた。そして、債務者お金を返せない。債務者破産していき、債権者はどうしようもない債権ばかりが溜まっていく。そこで何が起きたか、国による救済だ。この不良債権に対して国は税金を注入して銀行を救ってしまった。資本主義世界であれば、この辺は銀行自己責任倒産するのが正解だが、もしそうしたら、日本銀行は一行も残らなくなってしま可能性が高い。

銀行金融庁による介入を受け入れて国は銀行を救済した。とはいえ、いくつかの銀行証券会社倒産してしまった。

このとき銀行は「もうこれで銀行倒産しないことになった」という認識を得たかもしれない。国による救済というのは、ある意味で半分銀行国営化するようなものからだ。今後銀行倒産すれば、国が損を被ることになる。そして熾烈な不良債権処理が開始された。

とにかく債務者から引っ剥がす。貸し剥がしというのが確かそれだ。銀行自分たちが損したくないのでとにかく徹底的に国民から搾り取った。国民がどうなろうがお構いなしだ。少なくとも日本において債権者と債務者は全く公平ではないということがここに現れる。

ところでなんでこんなにひどいことになったのか、というはなしだ。どの国でもバブル崩壊することはあるだろうが日本のそれはとにかく深刻だった。国が支配力を強めるためのシナリオでもあったのかと思うくらいにひどい。

おそらく当時の人々は何も考えないで借金して先物取引していたんだろう。借金先物取引の組み合わせの極悪さは想像すればわかるだろうが、当時の人々はとにかく酔っていた。国はちっとも諌めなかった。

この辺は都市伝説だが、あるときユダヤ系資本が急に日本から引いてしまったらしい。日本アメリカ重要ものまで買い取り始めたからかもしれないとかいろいろ言われているが、俺の中にある投資に対する不信感はこの辺にあると思う。「ある時更に力を持つものが食い荒らすだけ食い荒らしていなくなってしまう」ということだ。

就職氷河期

さて、このリストラが吹き荒れたことで企業正規雇用を徹底的にダンシャリして非正規雇用に走った。就職氷河期というが、これは正規雇用企業がひどく渋ったことによる。使い捨てバイトがたくさんいたほうが企業としては助かる。だが、国民メンタリティ社員になってなんぼ、というのが強かった。

更にこの頃になるとIT一般的になり、これまで10人でやった仕事が1人でできるくらいに合理化されていった。もはや人間はそれほど必要ない、という時代突入したと言ってもいい。コンピュータならぶっ壊れるまで酷使しても違法じゃない。この大きく時代が変わるときプログラミングが少しでもできた人は大いに特をした。20年後の今は結構苦しんでいるが。周囲が仕事のなさにあえいでいるとき適当会社仕事を手に入れることができた。多重請負地獄があるとも知らずに。

時代が変わるときは、大きく得する人と大きく損する人が出てくる。就職氷河期仕事を見つけられなかった人々の現状はさんさんたる物だ。変な話だが、WORDEXCELができれば仕事があったのだが、それを受け入れられなかった人(ここには仕事EXCELタカタやるもんじゃないという反発する人もいたかもしれない)との間で命運が別れたと言ってもいいかもしれない。

2010年くらい

この頃になると、旦那の小遣いなんか0でもいいがそれだと死んでしまうから日500円くらいは渋々許す(収入殆ど旦那なのに!)という変な歪みが出てきたように記憶している。お金子供習い事や塾、そして、日々家事に忙しい奥様のたまの贅沢に主に使われるようになった。旦那は家に収入100%を吸い取られるようになった。お金がない旦那似合わせて飲食店も値下げを始めた。ワンコインランチというのを出すようになった。

この辺は鶏と卵の話かもしれないんだが、男性社会還元するお金を持てなくなったこととデフレの開始は無関係ではないかもしれない。もうちょっと言うならば、お金の行き先が特定業務に行くようになってしまい、ほかは旦那の少ない小遣いの獲得合戦になっていったように思える。

そして値下げ合戦が始まる。マクドナルドなんかは何でもかんでも100円とかで出すようになった。アルバイトたちが激務になることはお構いなしだ。値段を下げる、商品もしょぼくなる、デフレスパイラルの開始だ。

吉野家の肉なんかは露骨に減った。

デフレスパイラルに入り、企業お金が手に入らなくなった。手に入らないのだから給料も支払えない。年功序列型の給料をもらっていた中年層が今度は槍玉に挙げられた。日本ではリストラ絶対にできないと言われているが、実はできる。

2020年

こうしてみると、今の状況は変な話だがバブル崩壊から始まっていると思う。もっと言うなら明治時代から始まっているかもしれない。パソナ竹中平蔵に対するバッシング最近すごいが彼の経済学者としての歩みを見ると、1990年くらいから始まっている。彼はおそらくバブル崩壊経済とそれが崩壊することの意味をわかっていたのかもしれない。

小泉内閣から急に出てきたように見えるが、実は小渕内閣の頃にはすでにいろいろやっている

追記

びっくりするくらいブクマされてんのね。

よく調べてかけとか言う人々、嫌だよめんどくせえ。

はっきりいうと自分記憶と印象だけで書いている文章から、間違いや事実誤認、正確性の欠如、だらけだろうね。気になるならこの辺の正確な経緯でも書いてみてくれ。

誤字脱字が気になる人、どうやら俺は老眼らしいので、画数の多い漢字は正直あまり良く見えない。

本当にアラフォーか?っていう人、アラフォーって、40プラマイ5歳でいいんだよな?不安になった。

2020-11-24

三菱UFJユナイテッドオーシャンの癒着は無かったことになったのか?

今日付の日本海事新聞記事ユナイテッドオーシャングループの子会社グループ会社から破産を申立」を読んで、「あのグダグダ劇はまだ続いてるのか」と少しばかり感心した

ユナイテッドオーシャン(以下UO社)を聞いてピンとくる人はあまりいないだろう インド人社長が一代で大きく成長させた国内大手船主会社

なんでインド人日本で船主業を営んでいるのかは謎なのだが、この会社2015年冬に会社更生法を申請した

まず船主について簡単説明しておこう

大手オペレーター日本国内でいえば日本郵船とか商船三井とか)は荷主からの依頼を受け船を手配する

オペは自社船も保有しているが全て自社で抱えるのはリスクが高すぎる(海運マーケットボラティリティが高い)

そのため船主に船を保有してもらい、オペレーターは船主との間で用船契約を結んでその船を使うというスキームを取っている

これにより海運マーケットが低迷した場合には、違約金を払って船主に船を返すという選択可能となるわけだ

話をUO社へ戻そう UO社は2015年会社更生法が適用された 負債総額はグループ全体で1400億円にものぼる

UO保有船舶38隻は全て日本郵船に用船されていたのだが、なぜ新興船主であるUO社が国内大手日本郵船とここまでの取引拡大が図れたのか

答えは恐らく「日本郵船に対する過度な接待プラス「破格の用船条件」であったと思われる

UO社の用船条件は期間10年、当初3~5年は固定用船料でその後はインデックスリンク(市況連動)であったとき

こんな条件ならオペは大喜びで船を借りてくれるだろう 通常用船料は固定が一般的

そうでなければマーケットリスクを全て船主が負うことになるし、そもそも用船料が変動では返済出来るかどうかが不明なので銀行融資がおりない

ではなぜ三菱UFJはこのような用船条件で巨額の融資を実行したのか

答えは恐らく「三菱UFJ銀行に対する過度な接待プラス銀行自身ノルマ達成のため」であろうと思われる

三菱UFJ銀行側も社内調査により「新橋支店担当者等が銀座高級クラブでの過度な接待要求していた」ことを事実として認めている

しか問題なのはそれよりもむしろ担当者が偽造された用船契約を看過しUO社に対する融資を実行してしまたことにある これは紛れもなく背任行為

三菱UFJ側は「書類の偽造はUO社が行ったこと」としているが、本当にそうだろうか

UO社長は「銀行から“これでは稟議承認されない”と指示されて偽造した」として三菱UFJ銀行裁判で争っている

エビデンスの偽造に手を貸し(あるいは看過し)融資を実行して数字を伸ばす

あれこの構図どっかで見たことあるぞ、そうスルガ銀行かぼちゃさんの一件と全く同じ構図である

裁判では「三菱UFJは偽造を知り得る立場にはなかった」という結論に至りつつあるそうだが、客観的に見れば「おかしいなとは思いつつも成果のために見逃した」が正解であろう

見逃すことで銀座の高級クラブで豪遊することが出来、私腹を肥やすことができる

しか船舶向け融資は1隻あたり30~40億円と巨額なので自身評価も上がる

(上場企業向けなら数十億~数百億の融資があるが金利死ぬほど安いので儲からない

船舶融資場合相応のスプレッドが取れるうえ、米ドル建てが基本なので外為取引スワップ契約等でも収益が抜ける)

等々のメリットがあったので目を瞑ったのであろうが、良くて善管注意義務違反、悪ければ背任を問われても仕方ない

なのにそこらへんの話は一切触れず「自分たちは騙されたんです!」とだけ言い張る三菱UFJはどうなんだろうねと考えた 本当にちゃん社内調査したの?

2020-11-21

最後貯金もなくなっちゃった

緊急小口融資はまにあいそうもない

結局 生涯独身だし

まちがえちゃった

2020-11-13

IT起業とか言ってる意識高い系見てて思うが

まともな人間ならメガバンから融資を受ける

ちょっとまずい人間なら日本公庫地銀から受ける

結構ヤバい人間でも信金ならまだなんとかなる

その全てに拒絶されてクラウドファウンディングとかくらいしか資金調達できる方法がないなんて奴がまともなわけないだろ

経営以前に健常な社会生活送れてねえだろそれ

2020-11-12

結果として粉飾決算に手を貸すことになってしまった話

自分担当していた大口取引先の会長から、「友人が起業することになったので相談にのってあげて欲しい」と持ち掛けられた

創業関連の融資というのは銀行はあまりやりたがらない 計画があてにならずリスクも高いからだ

通常なら「起業資金だったら政策金融公庫ならすぐに出してくれますよ」と受け流すところなのだが、会長直々の相談なのでとりあえずその友人と面談することになった

銀行の応接で面談し話を聞くと、今既に和菓子店複数店舗展開しており、今回そこを辞めて新たに会社設立するので資金を出して欲しいという

その和菓子店地元で人気の店であり私も知っていた 地元果物を使ったフルーツ大福フルーツ葛饅頭などが人気でいつも行列が出来ている

ただそうなるとなぜ上手くいっている会社を辞める必要があるのかという疑問が出てきた

「今の会社ではやりたいことが出来ないので、一から新しくやり直すことにした」というが、自分社長なのにやりたいことが出来ないというのはやはり納得がいかない

「今の会社のメインバンクはどこなんですか」「A銀行だけど」「喧嘩別れとかでないのであれば、A銀行相談するのが一番手っ取り早いと思いますが」と私が問い詰めたところで、社長はようやく白状した

社長は新商品などの開発は非常に得意で仕事は出来るのだが、その分夜遊びも酷くほぼ毎日のように他社の社長友達たちと飲み歩いていたという

キャバクラ女の子と平日にゴルフに行くなど散々遊びまくった結果、副社長である妻がついにキレて社長を解任され会社から追い出されてしまったということだった

会社設立の際に妻の父親に一部出資してもらっていたため、株式保有割合社長40%、妻40%、妻側の父20%となっており、実質的株式過半数を握っている妻に追い出されてしまったわけだ

とはいえ社長だったんだから退職金は貰えたんでしょう それに株式だって40%持ってるわけだからそれを買い取ってもらえるんじゃないんですか」と聞くと社長は項垂れながら答えてくれた

退職金として2000万円、株式税理士評価してもらって4000万円で買い取ってもらったよ だけどこれまでに会社の金を流用して個人的な飲み食い等に使っていた分を穴埋めさせられた

それから離婚時の慰謝料も払わされたので手元に残ったのは1000万円足らずしかない」

銀行決算書上で会社から役員個人に対する貸付金があるケースを酷く嫌う 会社融資したはずの運転資金社長個人に流用されてしまっては困るから

そんな状況では内情を良く知るA銀行社長に対して融資OKするはずがない

ただこの社長には商品開発力はある デパートバイヤーとも繋がりがあるので、商品を取り扱ってもらうことも恐らく可能だろう

私自新規取引開拓ノルマがあり、あと1件増やせばノルマ達成だったこともあり、この融資案件について採り上げ方向で検討することとした

支店内での稟議金額融資金額が1000万円と少額であったこともあり、比較的すんなりと決裁になった

社長が有名和菓子店を経営していたことも一つの材料になったのだと思う(社長が追い出された件はただの夫婦喧嘩という説明に留めておいた)

稟議承認の際、私は支店長に「増田君、中小企業会社社長だよ 増田君が面談して信用出来ると思ったのであればやってみればいい」と言われた

すんなり決裁が得られると思っていなかった私は、支店長の言葉で逆に不安になってしまった

悩んだ私は最悪この案件が流れても仕方ないという覚悟社長に対して最終の条件提示を行った

融資金額金利融資期間については当初の提案通り、但し不動産担保として社長の実父が住んでいる実家を取らせてもらうことを条件として出した

実家は築50年以上経っており建物価値はほぼゼロだ しかし立地が良いので更地にして売却しても相応の金額にはなるだろう

社長担保提供について抵抗したが「嫌なら他の銀行相談して頂きます 当行では対応出来ません」と突っぱねたところ最終的に社長が折れた

さすがに実父の自宅を人質にとれば社長は夜遊びを多少は控えるだろう、そう考えての対応だったのだが、結果としてこのときの私の判断は甘かった

融資実行後、工場店舗となる物件契約し2ヶ月ほどの準備期間をおいて店はオープンした

社長が開発した新商品地元TV局の情報番組で取り上げられたことなどもあり、開店当初から売上は順調に推移した

とはいえやはり不安が拭いきれなかった私は社長に対し「決算書税務署に提出する前に必ず私に見せて欲しい」と何度も念押しをした

そして決算期を迎え、社長の飲み友達である税理士から渡された決算書ドラフトを見て私は愕然とした

かに黒字にはなっている 数十万円程度のお情け程度の黒字 しか問題はそこではない

バランスシート上の現金が800万円となっているではないか

決算日に店舗の金庫の中に現金が800万円あることになってるんですけど」

社長は忙しいか毎日銀行に入金に行けないんだと思うよ ある程度まとまってから行くんじゃないかな」

「800万円って何日分の売上に該当すると思います先生現金があるのを確認しました?」

「…」

預金残高をいじればさすがにすぐに銀行に見抜かれる だからといって現金を膨らませるとかもう小学生並みの発想だ

恐らく毎日店舗の売上現金はそのまま社長の遊興費で消えてしまっているのだろう

「こんなバレバレの粉飾に手を貸したという話が広まったら困るのは先生でしょう、うちの銀行出入り禁止になりたいですか!」

税理士罵声を浴びせ、現金項目について原材料前払金等の適当な項目に振り分けるよう指示した

クリスマスケーキ用に前もって大量の原材料発注した 保管はメーカー側の倉庫でしているとでもいえばなんとかなるだろう

翌日社長面談し、「これ以上はお付き合いできないので、すぐに他の銀行で肩代わりして頂きたい 出来なければ担保である実家処分する」と通告した

その後税理士が新たな決算書作成し、その決算書を持って近隣の信用金庫へと相談へいってもらった

事前のうち合わせ通り「今の銀行から大幅な金利引き上げを通告された、なんとか借り換えさせて欲しい」と社長信金の窓口担当者に泣きついた

そして3週間ほどたち、粉飾決算を見抜くことが出来なかった信用金庫融資を肩代わりすることとなった

他行で借り換えされることになった旨を支店長と上司に伝えると「自分担当先だろ しっかりグリップしておけよ」と怒鳴られてしまったのだが

下手をすれば融資先の粉飾決算で信用事故に巻き込まれるハメになっていたわけなので、それに比べれば上司からの叱責など軽いものだった

信用金庫からの振込入金を確認し、借入返済手続きを終えた私は返却書類一式を持って和菓子店を訪れた

営業時間中は忙しいだろうということで、閉店間際に行ったのだが店内にいるのはバイト店員だけであった

社長は外出中なのでお預かりしておきます あと銀行さんが来たらこれをお渡しするようにと言われてましたので」と和菓子の箱を渡された

外出といってもどうせ飲みに出ているだけだろう まあ最後にお礼の菓子を渡すくらいの常識は持ち合わせているのか…

私は菓子箱を受け取り銀行へと戻った 箱の中身は葛饅頭だったので残業している同僚たちと食べることにした

「あーこれは美味しいわ 売れるはずだよ」と同僚たちが言う

私も一口食べて呟いた 「まあ社長も見事なクズからね」

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