はてなキーワード: ぐりとぐらとは
ある日、ぐりとぐらはいつものようにおおきななべをかつぎながら、もりのなかを歩いていました。
「きょうはおおきなパンケーキをつくるよ!」
ふたりがざいりょうをさがしていると、もりの奥からにこにこした顔の男のひとが歩いてきました。なんと、それは西田敏行さん!
「やあ、君たち、なにをしてるんだい?」
「パンケーキをつくりたいんだけど、ざいりょうがなくてこまってるんです。」
「まあまあ、そんなにせっかちにならなくてもいいさ。人生、なかなかうまくいかないもんだよ。ときには、ざいりょうがなくてもどうにかなるもんだ。」
ふたりはきょとんとしましたが、西田さんのやさしい声に少し安心しました。
「さあ、こまったときこそ、笑っておこう!どっちみち、うまくいかないなら、笑ってたほうがましだろ?」
「さてと、まずはざいりょうをさがさないとな……いや、ちょっとまてよ、だれかがもってるかもしれないぞ。」
西田さんはひとりごとのように言いながら、もりのなかに大きな声で呼びかけました。
「おーい、パンケーキをつくるざいりょうがほしいんだけど、だれかもってるやついないかー?」
すると、もりのあちらこちらからどうぶつたちが集まってきて、ざいりょうをもってきてくれました。おおきな卵やミルク、バターまでそろって、ぐりとぐらはびっくり。
「すごい!これでパンケーキがつくれる!」
「ざいりょうがそろったなら、あとは気合いだよ!何事もね、『努力して失敗するのと、何もしないで失敗するのは大違いだ!』」
「ほら、できたぞ。さあ、焼き上げるだけだ!」
パンケーキを大きなフライパンにのせ、じゅうじゅうと焼いている間も、西田さんはおもしろい話をしてふたりを笑わせ続けました。
「むかしな、友だちと釣りにいったときにさ、ぜんぜん魚がかからなくてな。そんときの友だちが『おいおい、魚がいないのか、釣りが下手なのか、どっちだ?』って聞かれて、『そんなこと俺に聞くなよ!俺もわからん!』って言っちゃったんだよ。」
パンケーキが焼きあがると、ふんわりとしたいいにおいがもりじゅうにひろがりました。
「さあ、できあがりだ。人生のパンケーキは焼き加減が大事だぞ。ちょっと焦げても、それもまた味だ!」
みんなで大きなパンケーキを食べながら、にこにこ笑いが止まりません。
「やっぱりみんなで食べるとおいしいね!」
「そうだね、ひとりで食べるより、みんなで食べたほうがうまいってもんさ。『何事も、分ければ分けるほど楽しくなるもんだ』ってね。」
そして、西田さんはさいごにふかくうなずきながらこう言いました。
「でも、あれだな。パンケーキを食べたら、今度は何か釣りにいきたくなってきたな……うーん、パンケーキの後に魚っていうのも変だけど、どうだい、次は一緒に釣りにでもいかないか?」
ぐりとぐらは目を輝かせました。
ある秋の日、いつものようにぐりとぐらは森を歩いていました。青い空、風に揺れる木々、そして落ち葉が舞い散る中、二人は新しい冒険に心を弾ませていました。しかし、今日は何かが違いました。グラの足取りは重く、目もどこか遠くを見つめていました。
「グラ、元気ないね。どうしたの?」とぐりが心配そうに尋ねました。
グラは少し沈んだ表情で言いました。「実は……僕、大切な友達と別れることになったんだ。」
「え? 誰のこと?」ぐりは驚きました。
「長い間一緒に過ごしてきた大切な人なんだ。でも、突然『もう一緒にいられない』って言われて……僕はどうしていいかわからなくなったんだよ。ずっと一緒にいるのが当たり前だったから、いなくなったらどうやって生きていけばいいのかさえ、もう見当もつかないんだ。」
ぐりは少し考えてから、優しく言いました。「それは本当に辛いね。でも、グラ、森は広くて、まだたくさんの出会いや楽しいことが待ってるよ。失ったものばかりを見ていると、前に進めなくなっちゃう。僕たちがいつも一緒に見つけてきた楽しいこと、また新しい冒険をしようよ!」
「でも、彼女のことが頭から離れないんだ。僕が悪かったのかもしれない。もっと努力して直せば、また一緒にいられるかもしれないって思うんだ。」
ぐりはしばらく黙って考えた後、こんな提案をしました。「確かに、もし自分に直すべきところがあれば、それは大事だよ。でも、無理に元に戻ろうとするより、今を大切にすることがもっと大切なんじゃないかな。僕たちが見つけたこの森の中での幸せは、少しずつ積み重ねてきたものだからさ。」
「それに、僕がいるよ。どんなに辛い時でも、僕たちは二人で一緒に乗り越えてきたじゃないか。だから、今も同じだよ。」
グラはぐりの言葉に少し考え込んでから、ゆっくりと微笑みました。「ありがとう、ぐり。僕、少し楽になったよ。そうだね、僕たちがここにいる限り、新しい楽しみや幸せを見つけることができるんだよね。」
「そうさ!さあ、次はどこに行こうか? 新しい冒険が待ってるよ!」ぐりが明るく答えました。
二人は再び森を歩き出しました。悲しみはまだ完全には消え去らなかったけれど、共に歩む相手がいること、そして新しい希望を見つけることができると気づいたグラは、少しずつ前を向いて進み始めました。
ある日、森の中をぐりとぐらがいつものように冒険をしていると、湖のほとりで奇妙な果実を見つけました。その果実は見たこともない形で、表面がぐにゃぐにゃと揺れていました。
「なんだか面白そうな果物だね!」と、グラは興味津々でそれを手に取りました。
「ちょっと待って、グラ! それ、本当に食べていいのかな?」とぐりが言いましたが、グラはすでにひとかじりしてしまいました。
すると突然、グラの体が震え、地面が激しく揺れ出しました!
「な、なんだこれは!?」と驚くぐり。
「お、俺、力が湧いてくる! これが……『ぐらぐらの実』の力だ!」
なんと、グラは「ぐらぐらの実」を食べたことで、地震を引き起こす力を手に入れたのです。力を試すように、グラが両手を広げると、森の木々がぐわんと揺れ、湖の水面に大きな波が立ちました。
「グラ、それはすごいけど、使い方に気をつけないと森のみんなが困っちゃうよ!」とぐりが慌てて言いました。
「ごめんごめん、ちょっと張り切りすぎたみたいだ。でも、これで僕たちの冒険もさらに面白くなるぞ!」とグラは笑顔で答えました。
その後、二人は新しい力を使いながら、さらに楽しい冒険を続けました。グラは地震を操る能力で障害を乗り越えたり、巨大な岩を動かしたりと大活躍! ぐりはグラの力をうまく使って、いつも通り賢く物事を解決していきます。
あるひ、ぐりと ぐらは ひろい もりの なかを あるいて いました。ふたりは いつも どおり、おおきな なべを かつぎながら、きょうは どんな パンケーキを つくろうかと はなしていました。
でも、もりは いつもと ちがいました。いたるところで どうぶつたちが さわいでいて、ひどい ことばを いいあっていました。
「キモい!」
「おまえとは ちがう!」
「なんで そんな ことを するんだ!」
みんな スマホを にらみながら、たがいに いじわるな ことばを なげつけています。
ぐりと ぐらは びっくりして、こまりました。
「どうして みんな、こんなに おたがいを きずつけあっているんだろう?」
「このままでは、だれも しあわせに なれないよ……」
そのとき、ひとりの ことりが ふたりに ちかづいてきました。ことりは 目に なみだを ため、ふるえていました。
「ぐりと ぐら、ぼくは『キモい』って いわれて、もう だれとも はなしたくないんだ……。なんで みんな ぼくの ことを そんなふうに いうの?」
ぐりと ぐらは ことりを みて、かなしく なりました。
「そんな ことばは つらすぎる……。ぼくたちで なんとか しよう! みんなが わかりあえるように なるといいな。」
ふたりは どうぶつたちが なかなおり できるように、大きな パンケーキを つくることに しました。
「みんなが いっしょに たべれば、きっと こころが ひとつに なるはず!」
ぐりと ぐらは せっせと ざいりょうを あつめ、パンケーキの したくを はじめました。でも、どうぶつたちは、パンケーキを みても ちかづこうと しませんでした。
「パンケーキなんて どうでも いいよ!」
「おまえなんかと いっしょに たべたくない!」
ひとりひとりが スマホに しがみつき、おたがいを みることも、はなしあうことも なくなって しまいました。
「ぼくは もう、だれとも はなしたく ないんだ……。ずっと ひとりで いるのが らくなんだ。」
ぐりと ぐらは ことばを かけましたが、ことりは そのまま とびたって いきました。
それでも、ふたりは あきらめず、おおきな パンケーキを つくりつづけました。でも、パンケーキが できあがっても、だれも たべに きませんでした。
「どうして……」
「みんな、もっと しあわせに なれるって おもったのに……」
くり✋(👁👅👁)🤚とふぇら┌(┌ 👁👅👁)┐🍌