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はてなキーワード: プレリュードとは

2020-08-18

【まとめ】こ う見えて元タカラジェンヌです|天真みちるcakes

https://cakes.mu/series/4395

隔週月曜更新 日曜まで無料 以降有料 第1話無料 な感じ

記事リンク張りたかったけど増田仕様?9個までしか張れない模様

トップスター明日海りおさんとの出会い~再び大運動会

2020年10月12日

奇跡スマスマ出演、そして蘭寿さんの卒業花組太陽

2020年9月28日

おじさん役者に与えられた試練~絶世の美女

2020年9月14日

巨匠との出会い~破~

2020年8月31日

爆笑

「格好良い」と「イロモノ」の間~関西弁の壁~

2020年8月17日

初めてのセンター歌唱&魅惑の新トップ・蘭寿さん登場

2020年8月3日

情報量の多いおじさん選手権水泳事件

2020年7月20日

人生の岐路~小劇場選抜落ち~

2020年7月6日

巨匠」との出会い ~序~

2020年6月22日

新人公演の試練!~おじさん役者への道~

2020年6月8日

トップスター退団公演の思い出〜下級生に受け継がれるもの

2020年5月25日

今度こそお話します~初めて髪の毛を染めた日~

2020年5月11日

いよいよ花組公演スタート!~最下級生の仕事

2020年4月27日

運命の配属式。振り分けられた先は……花組!!!

2020年4月13日

ダンスにもそういう呼び方があるんだね!チェイサー……

2020年3月30日

  • 百千糸、花城舞

特別編〉3.11宝塚歌劇団トップスター背中

2020年3月16日

涙の卒業・涙涙の初舞台芸名の由来~

2020年3月2日

  • 花織千桜
  • 『Never Say Goodbye』

試験結果を存分に活かせ!涙の文化祭

2020年2月17日

タカラジェンヌてっぺんを目指せ!決戦の試験

2020年2月3日

10年に一度の宝塚大運動会奇跡のイス取りゲーム

2020年1月20日

2020年上半期、cakesもっとも読まれ記事 15位

  • 鳳月杏

祝90周年!アニバーサリーイヤーの幕開け

2020年1月6日

ハンドメイドジェンヌ~ワクワクさんの教え~

2019年12月23日

音楽学校の授業スタート!春の陽気と眠気とタイガーバーム

2019年12月9日

タカラジェンヌの卵、決意の断髪式〜せめて人間らしく〜

2019年11月25日

いよいよ聖地宝塚へ!「凶」のおみくじが招いた負の連鎖!?

2019年11月11日

リベンジを誓ったたそが、まずしたことは……なんと巫女さんの ...

2019年10月28日

偉大なるタカラヅカ凡庸な私が目指したキッカケ

2019年10月14日

2020-08-05

高齢処女ができあがる一例

私は30代前半の女である

男性とお付き合いした経験はあるけれど、処女だ。

母親がやたらと婚前交渉を悪だと思っていて、私が10歳の頃に映画かなにかでカップルだったか夫婦だったかセックスした感じの表現早送り飛ばして、映画(かなにか)が終わったあと少なくとも私にとっては唐突に「増田ちゃん結婚するまで男の人とこういうことしちゃだめだからね。約束して。もし結婚もしてないのにこういうことになって、あんたが大変な目にあっててもお母さんは何もできないから。お母さんもお祖母ちゃんもそうやって生きてきたから、あんたも守ってほしい。守れなくて、もしだまってそういうことしちゃったら絶交する。約束守れる?」

大体こんな感じの事を言われたと思う。

私の頭に強く刻まれたのは母と「絶交」という考えもつかない状況への恐怖だった。

普通に考えればなんとも幼稚というか、なんでそこで個人として「絶交」すんねん、という謎のおかしみがあるが私はマジのガチ小学生だったので単純に絶交=絶望だった。

から「…うん……わかった…」って答えた。じゃあ「約束からね!」と念押しされたので「約束するわ」と。

のしょーもない約束を守り続けた。

理由高校生の時、ちょっと大病をして母にだいぶ迷惑かけたのもあるし、その大病のせいでなかなか実家から出られなかったのもある。

実家に置いてもらっている限り、やっぱり親の方針を守らなくては、この家に居られないという恐怖があった。

顔面偏差値は平均よりちょい下レベルだったが、まぁどこにでもいる地味で内気な女子だったのでので19歳の時初めて彼氏が出来た。18歳の浪人生であった。

彼はなんか異常に童貞コンプレックスがあり、その事をいろんな人に公言していた。そしていい雰囲気になるとやたらと体を触ってきた。

内心「まずいな…」って感じだった。

セックスってもっと大人の人がする、先の話だと思っていたので、こんなにすぐ母との約束をああだこうだ思う時が来るとは思わなかったからだ。

なので、「あなたの事はとても好き。だけど私は幼い頃こういう約束を母からさせられていて、セックスすると家に居づらくなりそうで怖いし、結婚妊娠も今全く想像できない。変な話に聞こえるだろうがそういう気持ちに応えることができないと思うがいいか」というような事を彼に告白した。

じゃあ「増田ちゃん気持ちに時期が来るまで自分は待てる」というような分かってるのか分かってないのかという返答だったが取り敢えず話せてホッとした。

しかし甘かった。彼は交際4ヶ月目の9月自分ちにおいでと言ってくれて、おうちにお呼ばれして一緒にDVD見たり、彼のコレクションである映画美術展のリーフレットを見せてもらって楽しく過ごしたあと、ベッドにそっと押し倒された。

内心「えぇ…説明したのに……」という残念感と、安易プランにガッカリしてしまった。

ブラウスの中に手を入れる彼に「ちょっと待って、落ち着いて、無理だから」と困った調子で言ってしまった。

彼は傷ついた顔をしていた。お互い口数も少なく、駅まで送ってもらい帰路についた。途中、彼からメールが来て「気持ち押し付けしまいごめん。でも親との約束を越えられるくらいの絆を築けたと思っていたから、無理だからと言われて正直傷ついた。これから受験も忙しくなるしちょっと当分会えそうにない」という旨の事がかかれていた。要するにセックスしたいという気持ちを受け入れない私に彼側もガッカリしていたのだ。

私自身も徒労感と所詮男女の関係ってこんなもんなんか?セックスできなきゃ心のふれあいとか無意味なのか?今まで心通わせてたと思えてた瞬間も彼にとってはセックスへのプレリュードだったのか?と思えて、心がささくれ立った。

電話して私もガッカリしたこと、親との約束を越えられるくらいの絆と言うなら、私の親に会えるのか?あなたの親に私を会わせられるのか?確かに出し惜しみのようなことをして申し訳ないが、こちらの立場も考えてほしい。私はあなたコンプレックスを解消するための道具じゃない。急な展開に私が及び腰になって断ってそれで距離を置こうなんて脅しみたいじゃないか、と割と彼を責めてしまった。

結局そんなすれ違いで一週間後別れる事になった。

この経験は私をより頑なにしてしまった。

このあとも20代に4人とお付き合いをする機会に恵まれたのに結婚意思が見えなかったので説明してセックスを断ると大体気まずくなって破局した。

段々分かってくる。この時代、中の下レベルの女に対してセックスというコミュニケーションなしに結婚意識する男なんてほんとに稀なんだって

そこで考えを変えられればよかったが私も意地になり「時代錯誤だろうがこうなったら婚前交渉なしで結婚したい」とか余計自分の首を絞めた。

当の母も私がちょろっと相談すると「くだらない誠意のない男とそんな関係にならなくてよかったじゃない。あんたも今に分かるよ。本当にあんたを愛してくれる人はあんたの気持ち尊重してくれる」とか言っていた。(面白いのは「セックス」って単語が「例のあの人」並みに母の中で禁句になっていることだ)

そんな人は私レベルじゃ見つからないし捕まえられない。時代錯誤も甚だしい。今やセックス恋人同士のコミュニケーションで娯楽なんだよ。約束でも契約でもない。そんな重み感じてるほうが変なんだ。いくつになっても門限22時で過ぎそうなら鬼電してきて、あんたのかけた呪いで私はすっかり行き遅れだよ!と心のなかで憤慨した。もう自分の中の矛盾ヤバイ理想現実ヤバイ

4人目の人にはいちゃついているときにいい雰囲気になり始め、セックスできない理由を伝えたが、じゃあセックスはしないから触るだけでいいということで手でするようにお願いされた。

そこはカラオケボックスで、もう私は27歳だった。

理想現実約束と意地とでぐちゃぐちゃになっていたので了承した。

その後何度か胸を触らせながら手でした。

その時は最善策だと思っていたが、まともに考えればそんなにマトモでもない。

私は性愛関係で本当に迷走していた。

結局その彼にも口でしてくれだの本当はセックスした方が気持ちいいよだのもともと贖罪気持ちでしていたのに要求がでかくなっていき「私との結婚を考えられる?」という質問をしたとき、「考えないわけじゃないけど今は無理かな」という回答でなんとなく心が折れた。結局性的奉仕してても関係性の延命措置をしているだけのようなもので、セックスしなくちゃ恋人と本当に根っこの部分で打ち解けられないと思っている男性が多いのだろう。

どこか自然体になれなくて、結婚して生活を共にするというようなリアル想像をさせづらくなるんじゃないか、と勝手考察している。

婚活でその後もお付き合いともいえない数回のデートもしたが、一度親が厳しくて門限があって未だに処女であることを告白したら相手全然喜んでなかった。

世の中処女をありがたがる層がいるとは聞くが、大体の男性は「普通女性」と結婚したいのだ。30over処女は重いし奇異だ。変な物件は引き取りたくない。

当たり前だ。実際私は面倒くさいメンタリティーの持ち主である自覚している。

呪い張本人の母はのんきにいつか娘には理解があって誠実な男性が現れると信じている。

今年はちゃんとした結婚相談所に登録しよう…と思っていたところにこの新型コロナちょっとそれどころでなくなったので、通信教育webデザイン勉強を始めた。

なまじ一時間電車に揺られれば都市部に出られる立地に住んでいるので勝手結婚実家を出るのが一番オーソドックス方法と考えていたが、自立して家を出ている女性なんかいっぱいいる。結婚を諦めきったわけではないが当面は能力をつけて自立して独り暮らしをしようと計画している。

ここでも母は「実家お金貯められるし安全だしあんたみたいに雑な人間でもどうにか暮らせてるんだよ。独り暮らしは厳しいよ」と呪いをかけている。

すっかり信じていたが長年の友達が独り暮らしを数年前初めて、遊びに行ったりして独り暮らしの実情を少しは知った。

単純に独り暮らしした方がいい経験になることが多い。

流行りの「普通の人でいいのに!」も読ませていただいたが、主人公は面倒くさいメンタリティーながら自立していて性愛に変な抵抗感がなくてほんとうに平均的な「今時の女性」で十分素晴らしく見えた。幸せになれる可能性の方向性が多そう。そんな感じだ。

私は「ぽい」タイカレーにすらなれない。

訳のわからない作り方をされたうまくもない民族料理みたいな感じか?増田レシピ増田グダグダに煮込んだやつだ。自分でも食べたくない。

しかしま別にまだゴミと決まったわけではないのでもうちょっとマイルドに食べられる人を増やせるように手直し入れることは不可能ではないと信じつつ頑張っていこうと思う。

私を闇落ちさせてるのは男性の性欲というか、母親への見捨てられたくないという子供みたいな私自身の思いであることを言っておきたい。

私を少しの間でも恋人に選んでくれた男性5人方、どうもありがとう婚活で知り合ってデートしてくれた方もありがとう

超絶長いお気持ちを読んでくれたあなたありがとう

これは私が30前半までなんで処女でいたかという振り返りだ。

他の人に参考にはならないだろうがやたらと純潔をギャーギャーいう親がいる人は話し半分でいいんじゃないか?時代価値観も違うしそんな重視しないでいいんじゃないか……?という消極的提案でもある。

性教育はもちろん大切だし、無知から悲劇が生まれるなら避けるに越したことはないが、性愛なんていうほんとにほんとのデリケートな話には親といえどもズカズカ入り込んでしまうと大変こじれるので娘さんをお持ちの親御さんは難しいだろうなと思う。できれば私の母のように性愛全否定はやめて差し上げてもらいたい所存である

2018-01-20

anond:20180120180050

21世紀はこっからが本番だから。今までの21世紀はいわばプレリュードから。まだまだ始まったばかりだから

2016-10-08

言の葉の庭自分語り

※ 一部新海監督作品のネタバレを含むので注意してほしい

  • 前 ---

君の名は。人気はまだ続くのだろうか。自分は公開2週目位に一度見たきりなのだが、Web上で展開されている

様々な解釈念頭に置いて、もう一度くらいは劇場に足を運ぼうと思っている。

新海監督の作品は「ほしのこえからの自分だが、その中では前作「言の葉の庭」が一番好みである

50分弱という過不足無い尺。今作では少し鳴りを潜めた、現実よりやや過剰に高められた光の輝き。

ヒロインを失意の闇から救済し、精神的な絆を結びつつも、直接の対価を得ることが無い幕引き。

どれをとっても、新海誠という人物が長年その心象世界に持つ純粋な「私の世界」。

君の名は。を彼のベスト盤であると評した人がいた(本人?)ように思ったが、自分は「言の葉の庭」こそが、

最も正確に彼そのものを表しているように思う。

ただ、そういった作品性とは別に、自分が言の葉の庭を特別なものとして見るのにはもう一つ大きな理由がある。

全くもって個人的な体験に基づくもので、それを他人と共有する事に価値は無いのだとは思うのだが、

40を目前とした今、その記憶がゆるやかに風化していくにつれ、どこかにその記憶を刻んでおきたいという欲求に駆られ、

1日だけの日記としてここに記しておこうと思う。

創作では無い為物語の構成は酷く、起伏にも全く欠けるが、偶然目にする人がいたら、息抜きのつもりで読んでみて欲しい。

  • 序 ---

20年ほど前、自分は地方私立大学に通う大学生だった。高校を出て何となくの流れに乗って通う大学生活は、

地方であること。理系であること。あまりハイブロウ属性でないことなから大きな刺激も無く、

かといって腐ってしまうという程の退屈さもなく、毎日がそこそこのルーティーンとそこそこのイベントによって消費される、

どこにでもある普通日常だった。

卒業校は大学とほど近い場所にあるため、自分は時折高校時代の恩師の元を訪れ、近況の報告や、

(当時のPC弄りが好きな学生がしばしばそうであるように)師のPCメンテナンスなどを請け負っていた。

ある日いつものように師の元を訪れると、師の隣席に初めて見る顔があった。

師は、新任の先生だと言って彼女を紹介してくれた。

「今度新しく入ったH先生だ。」

「どうも初めまして。Sといいます。」

学校行事でスーツを着ていた自分を、おなじ新任か関連業者の人間と思ったのかもしれない。

彼女…H先生は突然勢いよく椅子から立ち上がり、コンシェルジュのような角度でお辞儀をしながら

「新任のHと、も、申します!よ…よろしくおねがいします!」

と、およそその完璧お辞儀からは相応しく無い焦り具合で挨拶をしてくれた。

新任教師ということだから、歳の頃は24、5だったと思う。

少しだけ長めのボブカット

新任らしいカチッとしたスーツタイトスカート

そして何より、整った、育ちのよさそうな顔立ち。

(ははぁ。これは生徒に人気がでるだろうなぁ…。)

そう、思った。

「そう言えばH君、パソコンの調子が悪いと言っていたじゃないか。せっかくだからSにみてもらったいい」

これをきっかけに、ほんの短い間ではあるものの、自分とH先生に関係が生まれた。

  • 二 ---

その後数か月間、自分はH先生のPC周りの面倒を見ることになった。勿論、数か月といっても頻繁では無い。

実のところは、精々5・6度の話でしかなかったと記憶している。そうとは言え、ほんの少しだけ年上の

とびきり可愛らしい女性が相手だ。いつもわくわくしながら通ったのを覚えている。

見かけ通り、H先生はとても可愛らしく純粋だった。

明かりの落とされた職員室。

冷陰極管の青白い光に浮かび上がる横顔。

買ってくれた缶コーヒーの温もり。

年下の自分に中途半端な敬語交じりで話し、ソフトの使い方を教えたり、FEPの不調をメンテしたり、

壊れたFATテーブルエディタで書き直す程度の事で、H先生はとても喜んでくれた。

見かけによらず、頑固でもあった。

突然の夕立に「いい」と言うのに頑として聞かず、駅まで車に乗せられた。

H先生らしい、深いグリーンのK11マーチ

エアコンが効かず、少し蒸した車内。

シフトレバーにかける細く白い腕。

まるで童貞妄想のものだった。

一度、何かの為にソフトを借りに実業系科目の教師の所へ顔を出したとき

「お前、あの人はお嬢なんだから丁重に扱えよ」

と、冗談とも真面目ともとれない顔で言われたこともあった。

…その通りだと思った。

あの時自分はどうして恋に落ちなかったのだろう?

高校時代淡い好意を持っていたクラス女の子を忘れられなかったからだろうか?

卒業校とは言え、教師という立場の相手に対しての遠慮だったのだろうか?

今となっては思い出すことができない。

ただとにかく、会いに行く時間の胸の高鳴りとは裏腹に、

自分がH先生に対して恋心を抱いたことは無かったように思う。

時が経つにつれて、H先生とは疎遠になった。卒業からしばらくOBとして顔を出していたやつが

つの間にか顔を見なくなるという、ごくありふれた、普通の流れだった。

勿論、心のどこかで気になってはいたが、明確なきっかけも無いのに顔を出すのも気恥ずかしく、

また、自分という存在が順調に過去となっていく高校に窮屈さを感じ、足が向かなくなるにつれ、

しばらくの後には思い出すことも無くなっていった。

  • 三 ---

それから季節が一巡…二巡くらいしたかもしれない。

大学生活は相変わらず少々退屈で、授業とバイトの日々が続いていた。バイト先にはコケティッシュに笑う

年下のあざと可愛い女子大生が入り、自分はその子に相当入れあげていた。

そんなある日。

高校の「部室」へ顔を出した。

自分は高校時代ややヲタクサークルに顔を出していた。それはよくあるアニメゲーム好きが集まるような

内輪志向趣味サークルで、正規の部員でこそ無かったものの、殆どコアメンバーのような立場メンバーとつるんでいた。

先輩も、後輩も、同級生も、自分の高校生時代の交友の半分は、そのサークルに由来している。

部室にはYがいた。

Yは自分が卒業する年に入学した後輩で、少々エキセントリック性格ではあるものの、

当時の世相でそういったサークル志向していた女子には珍しく、並以上とは言える容姿と、

その予測不能な反応を示す性格から、OB現役を問わず大層人気があった。当時から近い表現はあったように思うが、

ヲタサーの姫がベターワードチョイスだ。正確にはサークラ的要素も多分に混じるのだが、

方々穴兄弟にはなったものの、サークルクラッシュされなかったので、二択であればやはり姫の方が無難であろう。

Yや他の部員たちと軽く挨拶を交わし、部室に置き去りにしたPCエンジンで縦スクロールシューティングに興じていると、

唐突にYが話題を振った。

「先輩先輩。先輩はH先生知ってますか?」

驚いた。彼女が新任教師として赴任したのは自分が卒業した後であり、現役生であるYもそれは承知だろう。

卒業後に赴任した教師話題にあげるという事は、普通滅多なことではしない筈だ。

「ああ、実はちょっとした絡みがあって少しだけ知ってるよ」

事実を答えた。Yが続けた。

「H先生、辞めちゃったんですよ」

公立高校と違い、私立高校では異動というものが殆どない。私立主体の都会では事情が異なるかもしれないが、

地域内に同業が少ないこともあって、転職という選択をする教師も(教師という手堅い職を選ぶ本人の性向もあってか)

滅多にいなかったと思う。とにかく、短期での退職というものはあまり例が無さそうに思えた。

Yは表情を変え、ゴシップ好きの主婦のような声色を作って次を継いだ。

「それがね、聞いてくださいよ先輩。H先生寿退社…ってことになってるんですが、本当は…」


「本当は、生徒に強姦されて辞めたんです。」

  • 四 ---

それから数年の年月が過ぎた。

大学卒業後、氷河期のどん底という頃に地元の小企業就職したが、ワンマン社長の横暴に嫌気がさし2年と少しで退職。

しばらくアルバイトをしながら職を探したが、高卒でブルーカラー職についたり土建業に入るならともかく、

大卒が志向するようなサービス業的業種にまともな就職先はとても少なく、わずかにある条件のよいポジション

新卒で滑り込んだ者が既得権化しており、あとはそれこそ公務員くらいしか不満の少ない就職は困難だった。

それを期に、意を決して東京へ出た。

友人の家に転がり込み、転職エージェントを頼りにいくつかの会社を受けた。東京での活動は思いの外順調で、

面接したいくつかの会社から採用通知を受け、そのうち、条件はあまり良く無いものの、基盤の堅い中小企業に入社した。

入社後上司との性格の不和に苦しんだが、前職の事を思えばその程度の問題に対処することは苦労のうちには入らなかった。

給料はとても安(250程度だったと思う)かったが、それも前職に比べれば不満は少なく、初めての東京生活エンジョイし始めることができた。

そんな矢先。

アキバメイド始めたんで、良かったら遊びに来てください』

Yからメールだった。

当時の秋葉原メイドカルチャー黎明期の出店ラッシュがひと段落し、金の匂いに感づいた風俗業の面々が

続々と出店を始めた位の頃だったと思う。高校卒業したYは東京大学へ進学したが、

生来の不安定性格故順調にメンヘラ属性を手に入れ、真面目な大学生という路線は早々に離脱。

生活の為か趣味かは聞かなかったが、アルバイトとしてメイドを始めた、ということだった。

メールには多少面食らったが、Yの人と成りからすれば、想像には難くなかった。

自分の秋葉原に対するスタンスは単なるパソコンショップ詣の場所で、メイドカフェへ行くことに多少の

戸惑いはあったのだが、後輩に会いに行くと思えばいい。了承の返事を送信した。

  • 五 ---

「おかえりなさいませ、ご主人様~」

Yの働く店は正確にはカフェではなく、バーだった。

万世橋渡り少し裏手の路地の扉を開けると、今では手垢どころか擦り切れて表皮が

ボロボロになったような定型のコールで迎えられた。

やや珍しい青と白の照明で彩られた店内(まるで自作PC筐体のようだ)は、多少の安っぽさはあるものの、

常連客との適度なゾーニングもされていて、居心地は悪くなかった。カウンターの向こうで客の相手をする

Yに目配せだけをして、入り口に近いスツールに腰をかけた。

隣では、この場所にはやや不釣り合いな女性が独り呑んでいた。

「君、初めて?」

声をかけられた。

「そうですよ。高校時代の後輩がいるんで、まぁ付き合いです。」

「そうなんだ。じゃあ私と一緒ね。」

女性(T)は銀座ホステスをしていた。非番今日は、ここで働く自分の彼女の仕事が終わるまで待っているのだ、

と教えてくれた。自分も自己紹介をし、それからしばらく話をした。ホステスの会話術は流石に巧みで、

後輩に会いに来たことなどすっかり忘れ、仕事の話や高校時代のことなどを話し込んだ。

2杯目のジントニックの氷が溶けるころ、Tがはたと気付いたように自分に聞いた。

「ねぇ、SはYの先輩なんだから、N高校なんだよね?」

「そうですよ。Yは3つ以上下から、直接一緒になったことはないですけどね」

「そっか。そしたら君…」


「H先生って…、知ってる?」

  • 六 ---

ドキリとした。

自分の中で風化し、消えかけていた「H先生」という単語の響きが、急速に記憶の色を取り戻させた。

しかし、こんな偶然があるのだろうか?ここは00年代も半ばの秋葉原。しかも場末メイドバーだ。

これが地元のバーでの出来事であったとしたら不思議ではない。

100歩を譲って、自分達の高校埼玉神奈川にあったとすれば分からなくもない。

だが、自分達の高校は十分に遠方にあり、増してや、彼女がH先生であったのは6年も7年も前の話なのだ

心臓が早鐘を打つのを感じた。自分はTに話をした。

卒業生ではあるものの、偶然新任教師として紹介されたこと

ボブのかわいい初々しい先生だったこと

人の消えた職員室で一緒にコーヒーを飲んだこと

たった徒歩10分の道程緑色マーチで送ってくれたこと

大した話ではない。読んでくれている人がいたら申し訳ないが、当事者以外が聞いても何の感慨もない日常出来事だろう。

Tは、そんな自分の話を穏やかな顔で聞いていた。ひとしきり話を聞いてから、話をしてくれた。

彼女とは夜の世界で知り合ったこと

髪型が全然違うこと 化粧が派手だったこと

プレリュードに乗っていたということ

…そして、1年程前まで、自分の彼女だったということ

少しジメジメした夏の終わり頃だったように思う。

日付なんて全く覚えていない。

でも、それくらい、自分にとって忘れられない日の出来事である

  • 結 ---

言の葉の庭」は、ヒロインである雪野先生が、想いを寄せられた男子生徒への対応を誤ったことを

きっかけに物語が構成されている。劇中、男子生徒を奪われ、腹いせに雪野先生の退職を画策

(そしてそれは成功する)した女生徒主人公が抗議をするシーンがある。

客観的に見るとやや時代錯誤と青臭さがあり、本作で唯一落ち着かない場面ではあるのだが、

このシーンを見ていると、雪野先生とH先生をどうしても重ねてしまう。

勿論、自分が孝雄になる妄想を出来る程今の自分は若くない。ただ、物語は悲恋として終わるものの、

孝雄の存在は、雪野先生の人生において彼女のレールを想定の範囲内におさめる為強力に機能した筈だ。

では彼女は、H先生はどうだ?

H先生に関して一つ書き忘れたことがある。彼女は県下一の、ある業種の創業家の息女である

実業科教師の「お嬢だから」は冗談ではなく、本当だったのだ。

名士の娘が地元の高校で教壇に立つ。頃合いをみて結婚。家に入る。

時代錯誤ではあるのだろうが、そんなルート彼女の想定の範囲だった可能性は高い。

もっとも、実はそれが嫌で飛び出したということも考えられる。

これを読んで、「だからだよバーカ」と舌を出しているかもしれない。

それならそれで、構わない。彼女が想定の範囲人生を受け入れていたかどうかなどわかるはずもないし、

想定されたルート幸せだったなど、他人人生価値判断想像でするべきではない。

ただ、人生ターニングポイントにおいて、1人の人間の存在が他の1人の人生に与えうるインパクトの大きさというものは、

現実であっても、いや、現実こそ想像以上に大きい。花澤香菜がワンテイクで録ったというクライマックスを見る度、

そこに感情をぶつける肩のあった雪野先生と、もしかしたら無かったのかもしれないH先生とで、

いつも必要以上の涙が溢れてしまうのだ。

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自分語りはこれで終了だ。

最後に少しだけ、素人の新海誠評を書いてみたい。

あくま想像だと前置きするが、新海監督は幼少から無理目な恋愛ばかりをしてきたのではないだろうか?

恋愛という通常とは比較にならないエネルギー必要とする行為において

その力を一方的放出還流を受けることのできない状況は、人を極端に消耗させる。

ある者は力尽き、ある者は別の誰かから力を得た。

またある者は、運良く力の循環に出逢えることもあるだろう。

監督はどうだ?

監督は恐らく、無から力を生み出すことを選んだ。それが新海誠作品性の源流であり、

彼の心象世界価値観なのだと自分は思う。

君の名は。の2人は、時空を超えて尚力の循環を得ることが出来たように描かれている。

これをもってして彼の心象世界との乖離を突き、不安視する声がある。かく言う自分も少しばかりは、心配だ。

だが、監督は既に力の循環を知っている。言の葉の庭の2人は、実態としての結末こそハッピーではなかったかもしれないが、

雨の非常階段の2人には、明らかな力の循環があった。君の名は。は、それを実態に反映させたに過ぎない。

からきっと、大丈夫だ。また気負わずに描きたいものを描いて欲しい。

2016-05-11

86っていうのはちょっと昔過ぎて、1990年ジャストくらいの若者給料絶頂だったときクルマって、FFレビンクーペスポーツカー)だなあと思う。

1990年カローラレビンを見てみたら、1987年型で1989年マイナーチャンジのモデルで、価格は、111.3万〜168.7万円になっていた。1500ccが基本グレードで上級グレードが1600cc。

http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/corolla-levin/F002-M003/

中間グレードを買ったとして130~140万円。この価格だったら、実家に住んでいる非正規社員若者ならなんとかなる価格なのではないかと思った。家賃を払っていればムリだろうけど。

地方若者が乗っている、例えばホンダの『N-WGNカスタム』とか見ると、140万くらいなんだよね。

http://www.honda.co.jp/N-WGN/webcatalog/type/custom/

池田直渡「週刊モータージャーナル」:クルマは本当に高くなったのか?』という記事を見て気になったんだよね。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/25/news055_3.html

当時のホンダプレリュードクーペ)を当時の価格で170万円で見立てて、現在デフレに置き換えると148万円相当であるという計算を弾き出していた。

1987年プレリュードを見てみたら、2000ccのクルマなので価格が高いし、当時でもおっさん向けだろうなと感覚はある。ホンダにはその下にCR-Zとかがあるし。

http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/honda/prelude/F001-M003/

いまのクルマ価格では若者クルマには手が出ないというモータージャーナルの主張に反抗するわけではなくて、

日本若者クルマを買う状況を産みたければシンプルに、当時のように中間グレードで140万円くらいの価格でカッコいいスポーツカーを出さなければならないのだろうなと思った。

お金がなければ最低グレードの111.3円のグレードを買う。それでもカッコいいボディ。

さいきんトヨタが出した『パッソ』は、中間グレードが130万円で、CMにマツコが出来てきたり若者に運転させている場面が出たりで、若者意識しているみたいけど、いかんせんあのデザイン若者が買うわけないなと思ってしまう。1990年のようにクーペという感じでないにしても、外観デザインだけで世界をひっくり返すようなモノでないと来てくれないだろうと思った。マーケティング的には130万では少しキツくて、100万円なのかなと思った。

http://toyota.jp/passo/

86はサイズを見ると車幅が1800mmあるし、エンジンを3Lにすれば昔のフェアレディZだもんね。86は86じゃない。スープラとかの車格になってしまう。

次期ヴィッツに期待します。初代ヴィッツは、82.0万〜159.5万円になってた。

http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/vitz/F001-M006/

次期ヴィッツインパネ予想 http://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_30580.html

次期ヴィッツが現行シエンタみたいなデザイン刷新をしてくれて(http://toyota.jp/sienta/)、なおかつ110万円~くらいだったらどうかと思う。

でも、いまの若者でもコンパクトカーではなく、スポーツカーのちゃんとしたカッコいいのを130万円で出せば、ちゃんとなびいてくれると思うけど。

スターウォーズスタートレックじゃないけど、やっぱ宇宙船だと思うんだよねえ。男の子のモノだと思う。

2014-05-08

数学の本もこれだけの分量だと、文系では厳しい気がしますね。

http://anond.hatelabo.jp/20140506144603

これだけのものを「ちゃんと」読めば、そりゃあなんとかなるでしょう。

しかし、何万円になるんだ。

 
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