86っていうのはちょっと昔過ぎて、1990年ジャストくらいの若者の給料絶頂だったときのクルマって、FFのレビン(クーペのスポーツカー)だなあと思う。
1990年のカローラ・レビンを見てみたら、1987年型で1989年マイナーチャンジのモデルで、価格は、111.3万〜168.7万円になっていた。1500ccが基本グレードで上級グレードが1600cc。
http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/corolla-levin/F002-M003/
中間グレードを買ったとして130~140万円。この価格だったら、実家に住んでいる非正規社員の若者ならなんとかなる価格なのではないかと思った。家賃を払っていればムリだろうけど。
地方の若者が乗っている、例えばホンダの『N-WGNカスタム』とか見ると、140万くらいなんだよね。
http://www.honda.co.jp/N-WGN/webcatalog/type/custom/
『池田直渡「週刊モータージャーナル」:クルマは本当に高くなったのか?』という記事を見て気になったんだよね。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1604/25/news055_3.html
当時のホンダ。プレリュード(クーペ)を当時の価格で170万円で見立てて、現在のデフレに置き換えると148万円相当であるという計算を弾き出していた。
1987年のプレリュードを見てみたら、2000ccのクルマなので価格が高いし、当時でもおっさん向けだろうなと感覚はある。ホンダにはその下にCR-Zとかがあるし。
http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/honda/prelude/F001-M003/
いまのクルマの価格では若者はクルマには手が出ないというモータージャーナルの主張に反抗するわけではなくて、
日本の若者がクルマを買う状況を産みたければシンプルに、当時のように中間グレードで140万円くらいの価格でカッコいいスポーツカーを出さなければならないのだろうなと思った。
お金がなければ最低グレードの111.3円のグレードを買う。それでもカッコいいボディ。
さいきんトヨタが出した『パッソ』は、中間グレードが130万円で、CMにマツコが出来てきたり若者に運転させている場面が出たりで、若者を意識しているみたいけど、いかんせんあのデザインで若者が買うわけないなと思ってしまう。1990年のようにクーペという感じでないにしても、外観デザインだけで世界をひっくり返すようなモノでないと来てくれないだろうと思った。マーケティング的には130万では少しキツくて、100万円なのかなと思った。
86はサイズを見ると車幅が1800mmあるし、エンジンを3Lにすれば昔のフェアレディZだもんね。86は86じゃない。スープラとかの車格になってしまう。
次期ヴィッツに期待します。初代ヴィッツは、82.0万〜159.5万円になってた。
http://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/vitz/F001-M006/
次期ヴィッツインパネ予想 http://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_30580.html
次期ヴィッツが現行シエンタみたいなデザイン刷新をしてくれて(http://toyota.jp/sienta/)、なおかつ110万円~くらいだったらどうかと思う。
でも、いまの若者でもコンパクトカーではなく、スポーツカーのちゃんとしたカッコいいのを130万円で出せば、ちゃんとなびいてくれると思うけど。