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はてなキーワード: おみくじとは

2021-04-19

占いは信じないが「神様」を信じている。だから、日々の占いを好んで読む

占い手法はどれも胡散臭いと思う。

それでも私は日々の占いを好んで読む。

こう述べると相手は必ずその矛盾らしきを指摘してくるが、私の中では何も矛盾していない。

なぜなら、私は世界を統べる「神様」という存在を信じ、胡散臭い占いにも、その「神様」の意図が示されていると思うからだ。

さらに言うなら、「神様」には、世界自分の思う方向へ向ける何らかの意図があり、

学習付けとして、その意図に沿う人間には何らかの利益がもたらされると思っているのだ。

まり占い手法自体は信じないが、占いの結果に「神様」が好ましい意図を含ませていると信じているので、好んで読むというわけだ。

なお、世界を統べる「神様」を信じるということは、特定宗教を信じることとは全く異なる。

どちらかというと、重力だとかの自然法則存在を信じるのに近い。

なんでこの世界はこんな上手く回っているんだろう!と思うから科学者自然法則としてその仕組みを数式化するように、

私はそれを統べる「神様」の存在仮定し、それを信じているというわけだ。

から既存宗教施設である寺や神社教会にはめったに行かないし、宗教儀式にも特に関心はない。

ただ、宗教儀式ではなく宗教的結果、例えば、おみくじ神託なんかは好きだ。

それらはどうやって導かれたか不明瞭で、内容も抽象的でバーナム効果だとか馬鹿にされがちだが、

それでも、示されるのは「AまたはBまたはC」みたいな優柔不断さではなく、きっちりとした唯一の解だ。

そもそも社会には仕組みがわからないものはたくさんあるだろう。

から不明瞭さや抽象性は、おみくじ神託などを批判する要素にはならない。

しかし、再度繰り返すことにはなるが、私はそのおみくじ神託をもたらす宗教自体を全く信じていない。

ただ、世界にはその全てを統べる「神様」が居て、その存在おみくじ神託なりに

その好ましい意図を含ませていると信じているから、それを好んで読むというだけだ。

そういえば、「神様」の存在を信じる理由は述べたが、その「神様」が意図を持ち、意図に沿う人間優遇すると信じる理由を述べていなかった。

それは、「神様」がそういうゲームを行っていると思うからだ。

すなわち、「神様」は自身存在をあらわにせずに、占いだとか天気だとか偶発的なもの操作することで

自身意図にじませながら、自身の思う世界を作るというシミュレーションゲームを楽しんでるんだと思うのだ。

だって宗教の説く神様っておかしくないですか?

人間をある高みに導くために、この世界に降りて宗教言論を説いて人間馬鹿にされ、迫害された上で、

この世界から去った後も、たった一人でこの世界メンテナンスし続けるなんて、そんな慈善活動を誰が好んで行うというんだろう?

それだったら、「神様」はシミュレーションゲームとしてこの世界を楽しんでいるのだ、という理屈の方がまだ納得できる。

から、これまで述べてきた「神様」という存在も、わかりやすいからこの表現を使ってみただけで、

宗教が説くような、人間を高みに導く存在というよりは、モルモット操作する実験者というのが私のイメージに近い。

なんなら、「神様」という言い方が気にくわなければ、「実験者」とでも言い換えてもらってもいい。

そうすれば、占い意味も改めてわかってもらえるだろう。

占いは、シミュレーターであるこの世界に、実験者が隠れた意図を示すためのコマンドひとつというわけだ。

それなら、実験者としては、その意図合致すれば、この世界存在がそれを学習するために好ましい動機付けをするはずだ。

から胡散臭いだろう占いを私は信じる。

占いの結果としてではなく、ゲームコマンド、つまり実験者の意図として信じるのだ。

私達にはその結果が偶発的に見えるからこそ、占いには実験者の意図を潜ませる余地があると私は信じているのだ。

最後一言

神様」が自らの存在をあらわにしないのは、ゲームとしての楽しみを保つためだ。

神様」が自らの存在を明らかにして、自分とこの世界関係を述べれば、この世界人間は確実にそれに従うだろう。

しかし、それではもはやチートモードであり、ゲームとしての難しさは消え、興を削ぐ。

から、「神様」は自分存在を消しながらこの世界を何らかの方向に向けるという、回りくどいゲームを続けているのだ。

そういや、興を削ぐと述べたが、本当に「神様」がゲームとしての面白みを感じなくなったら、この世界はどうなるのだろう。

そんな不安を感じながらも、今日占いを読み続ける。

追記

本論とは全く関係ないけれども、思わず吹き出ししまった占いでの一文が知りたいなぁ。

2021-04-10

サイコロが欲しいけど紙とペンしか無いとき代用する方法ある?

紙をサイコロの面数分にちぎって、おみくじみたいに箱から取り出す方法しか思いつかん

出産 安し さわりなし

仕事休みだったのでなんとなくちょっと遠くのでかい神社にいった。おみくじがあったので手を消毒してから引いてみた。中吉。『出産 安し、さわりなし』とのことだった。

まぁ私子供産めないんですけど、と思って、中吉は結ばなくていいと言われたので持って帰ってきた。


卵巣と子宮が一気にバグったので、去年手術をして全摘出した。晴れて私は産めない機械になった。

正直、肩の荷が降りた、と思った。

子供を産む機能が無いということは、子供を生む予定が無い言い訳を探す手間をジャイアントスイングでぶっ飛ばしてくれる。子供産みたいとか思わないの?産めませんから。完。2秒で終わる。簡潔だ。それでもしつこいようなら手術痕でも見せてやればいい。友人に見せてもらった帝王切開の傷跡にも似てるそこから、私は自分の子宮と卵巣のかたいっぽをひりだしたのである。いやまぁひってはいないけど。

コロナだなんだと騒がしい世の中のおかげで、平時だったらなんやかんやとやかましかっただろう近親の面会だのなんだのもスルーをキメられた。運が良かった、と思った。


なんて報告しようかな、と不妊治療に励む友人のFacebookを見ながら毎回思う。大学の頃、毎日隣で一緒に授業を受けていた時にはこんなに真逆の道を猛ダッシュで走るようなことになるとは思っていなかった。真逆の道を歩むことになるとしても、なんか、もうちょっと違う面で真逆になると思ってた。まさか生殖機能方向性真逆ダッシュになるとは。人生わかんないもんである

バンドだったら方向性の違いで解散しているかもしれないが、私と彼女バンドではなく友人同士なので特に解散の予定はない。ただ、どうやって報告したもんかなと悩んで、今日退院から一年が経ってしまった。一昨年から不妊治療を始めた彼女は、この時勢もあってなかなか思うように活動が進まないのをもどかしく思っているらしい。婦人科系で入院したことは知らせているので、あからさまに私に対してそれを愚痴るようなことはしないけれど、他の友人にはたまに冗談めかして漏らすという。


言い辛え〜〜〜マジで

言われた方の彼女絶対気まずい。

でも面と向かって話すとなったらごまかし続けるのもしんどい。長い付き合いだ、こんな私の内臓があるだの無いだの程度で気まずくなって疎遠になるのも嫌なくらいには気のおけない相手だ。

彼女不妊治療がうまくいくといいな、と思う。

赤ちゃんを見せてもらってかわいい〜!って言って出産祝いなど贈って、そのタイミングぐらいだったら実は私もう子供産めないんだよねダハハ、代わりと言っちゃなんだし代わりになんてなれないだろうけど何かあったら相談してや!くらい言えそうだ。第二の母…は無責任なので名乗らないけど、血のつながってないのになんか頻繁に会う謎のおばさんくらいのポジションを目指したりとかしたい。


おみくじはまだジャケットポケットに入っている。

友人とのLINEは「暇だから神社行ってくるわ」「レベル高」で終わっている。出産の欄を写真に撮って、「代わりに引いといた」と添付したら爆速で「超ありがて〜〜〜」と爆笑絵文字が返ってきた。

2021-03-22

どうにも

三郎が、都合のよい折を見計らって、遠藤の部屋を訪問したのは、それから四五日たった時分でした。無論その間には、彼はこの計画について、繰返し繰返し考えた上、大丈夫危険がないと見極めをつけることが出来たのです。のみならず、色々と新しい工風くふうを附加えもしました。例えば、毒薬の瓶の始末についての考案もそれです。

 若しうまく遠藤殺害することが出来たならば、彼はその瓶を、節穴から下へ落して置くことに決めました。そうすることによって、彼は二重の利益が得られます。一方では、若し発見されれば、重大な手掛りになる所のその瓶を、隠匿いんとくする世話がなくなること、他方では、死人の側に毒物の容器が落ちていれば、誰しも遠藤自殺したのだと考えるに相違ないこと、そして、その瓶が遠藤自身の品であるということは、いつか三郎と一緒に彼に惚気話を聞かされた男が、うまく証明して呉れるに違いないのです。尚お都合のよいのは、遠藤は毎晩、キチンと締りをして寝ることでした。入口は勿論、窓にも、中から金具で止めをしてあって、外部から絶対に這入れないことでした。

 さて其日、三郎は非常な忍耐力を以て、顔を見てさえ虫唾の走る遠藤と、長い間雑談を交えました。話の間に、屡々それとなく、殺意をほのめかして、相手を怖がらせてやりたいという、危険極る慾望が起って来るのを、彼はやっとのことで喰止めました。「近い内に、ちっとも証拠の残らない様な方法で、お前を殺してやるのだぞ、お前がそうして、女の様にベチャクチャ喋れるのも、もう長いことではないのだ。今の内、せいぜい喋り溜めて置くがいいよ」三郎は、相手の止めどもなく動く、大ぶりな脣を眺めながら、心の内でそんなことを繰返していました。この男が、間もなく、青ぶくれの死骸になって了うのかと思うと、彼はもう愉快で耐らないのです。

 そうして話し込んでいる内に、案の定遠藤便所に立って行きました。それはもう、夜の十時頃でもあったでしょうか、三郎は抜目なくあたりに気を配って、硝子窓の外なども十分検べた上、音のしない様に、しかし手早く押入れを開けて、行李の中から、例の薬瓶を探し出しました。いつか入れ場所をよく見て置いたので、探すのに骨は折れません。でも、流石に、胸がドキドキして、脇の下からは冷汗が流れました。実をいうと、彼の今度の計画の中うち、一番危険なのはこの毒薬を盗み出す仕事でした。どうしたこと遠藤が不意に帰って来るかも知れませんし、又誰かが隙見をして居ないとも限らぬのです。が、それについては、彼はこんな風に考えていました。若し見つかったら、或は見つからなくても、遠藤が薬瓶のなくなったことを発見したら――それはよく注意していればじき分ることです。殊に彼には天井の隙見という武器があるのですから――殺害を思い止まりさえすればいいのです。ただ毒薬を盗んだという丈では、大した罪にもなりませんからね。

 それは兎とも角かく、結局彼は、先ず誰にも見つからずに、うまうまと薬瓶を手に入れることが出来たのです。そこで、遠藤便所から帰って来ると間もなく、それとなく話を切上げて、彼は自分の部屋へ帰りました。そして、窓には隙間なくカーテンを引き、入口の戸には締りをして置いて机の前に坐ると、胸を躍らせながら、懐中から可愛らしい茶色の瓶を取り出して、さてつくづくと眺めるのでした。

MORPHINUM HYDROCHLORICUM(o.g.)

 多分遠藤が書いたのでしょう。小さいレッテルにはこんな文字が記してあります。彼は以前に薬物学の書物を読んで、莫児比※(「さんずい+(日/工)」、第4水準2-78-60)のことは多少知っていましたけれど、実物にお目にかかるのは今が始めてでした。多分それは鹽酸えんさん莫児比※(「さんずい+(日/工)」、第4水準2-78-60)というものなのでしょう。瓶を電燈の前に持って行ってすかして見ますと、小匙こさじに半分もあるかなしの、極く僅かの白い粉が、綺麗にキラリキラリと光っています。一体こんなもの人間死ぬのか知ら、と不思議に思われる程です。

 三郎は、無論、それをはかる様な精密な秤はかりを持っていないので、分量の点は遠藤言葉を信用して置く外はありませんでしたが、あの時の遠藤の態度口調は、酒に酔っていたとは云え決して出鱈目でたらめとは思われません。それにレッテル数字も、三郎の知っている致死量の、丁度二倍程なのですから、よもや間違いはありますまい。

 そこで、彼は瓶を机の上に置いて、側に、用意の砂糖清水せいすいを並べ、薬剤師の様な綿密さで、熱心に調合を始めるのでした。止宿人達はもう皆寝て了ったと見えて、あたりは森閑しんかんと静まり返っています。その中で、マッチの棒に浸した清水を、用意深く、一滴一滴と、瓶の中へ垂らしていますと、自分自身の呼吸が、悪魔のため息の様に、変に物凄く響くのです。それがまあ、どんなに三郎の変態的な嗜好を満足させたことでしょう。ともすれば、彼の目の前に浮んで来るのは、暗闇の洞窟の中で、沸々ふつふつと泡立ち煮える毒薬の鍋を見つめて、ニタリニタリと笑っている、あの古いにしえの物語の、恐ろしい妖婆の姿でした。

 併しながら、一方に於おいては、其頃から、これまで少しも予期しなかった、ある恐怖に似た感情が、彼の心の片隅に湧き出していました。そして時間のたつに随って、少しずつ少しずつ、それが拡がって来るのです。

MURDER CANNOT BE HID LONG, A MAN'S SON MAY, BUT AT THE LENGTH TRUTH WILL OUT.

 誰かの引用で覚えていた、あのシェークスピアの不気味な文句が、目もくらめく様な光を放って、彼の脳髄に焼きつくのです。この計画には、絶対破綻はたんがないと、かくまで信じながらも、刻々に増大して来る不安を、彼はどうすることも出来ないのでした。

 何の恨みもない一人の人間を、ただ殺人面白さに殺して了うとは、それが正気の沙汰か。お前は悪魔に魅入みいられたのか、お前は気が違ったのか。一体お前は、自分自身の心を空恐しくは思わないのか。

 長い間、夜の更けるのも知らないで、調合して了った毒薬の瓶を前にして、彼は物思いに耽っていました。一層この計画を思止おもいとどまることにしよう。幾度いくたびそう決心しかたか知れません。でも、結局は彼はどうしても、あの人殺しの魅力を断念する気にはなれないのでした。

 ところが、そうしてとつおいつ考えている内に、ハッと、ある致命的な事実が、彼の頭に閃ひらめきました。

「ウフフフ…………」

 突然三郎は、おかしくて堪たまらない様に、併し寝静ったあたりに気を兼ねながら、笑いだしたのです。

馬鹿野郎。お前は何とよく出来た道化役者だ! 大真面目でこんな計画を目論もくろむなんて。もうお前の麻痺まひした頭には、偶然と必然区別さえつかなくなったのか。あの遠藤の大きく開いた口が、一度例の節穴の真下にあったからといって、その次にも同じ様にそこにあるということが、どうして分るのだ。いや寧ろ、そんなことは先ずあり得ないではないか

 それは実に滑稽極る錯誤でした。彼のこの計画は、已にその出発点に於て、一大迷妄に陥っていたのです。併し、それにしても、彼はどうしてこんな分り切ったことを今迄いままで気附かずにいたのでしょう。実に不思議と云わねばなりません。恐らくこれは、さも利口りこうぶっている彼の頭脳に、非常な欠陥があった証拠ではありますいか。それは兎も角、彼はこの発見によって、一方では甚はなはだしく失望しましたけれど、同時に他の一方では、不思議な気安さを感じるのでした。

「お蔭で俺おれはもう、恐しい殺人罪を犯さなくても済むのだ。ヤレヤレ助かった」

 そうはいものの、その翌日からも、「屋根裏散歩」をするたびに、彼は未練らしく例の節穴を開けて、遠藤の動静を探ることを怠おこたりませんでした。それは一つは、毒薬を盗み出したこと遠藤が勘づきはしないかという心配からでもありましたけれど、併し又、どうかして此間このあいだの様に、彼の口が節穴の真下へ来ないかと、その偶然を待ちこがれていなかったとは云えません。現に彼は、いつの散歩」の場合にも、シャツポケットから彼かの毒薬を離したことはないのでした。

 ある夜のこと――それは三郎が「屋根裏散歩」を始めてからもう十日程もたっていました。十日の間も、少しも気附かれる事なしに、毎日何回となく、屋根裏を這い廻っていた彼の苦心は、一通ひととおりではありません。綿密なる注意、そんなありふれた言葉では、迚とても云い現せない様なものでした。――三郎は又しても遠藤の部屋の天井裏をうろついていました。そして、何かおみくじでも引く様な心持で、吉か凶か、今日こそは、ひょっとしたら吉ではないかな。どうか吉が出て呉れます様にと、神に念じさえしながら、例の節穴を開けて見るのでした。

 すると、ああ、彼の目がどうかしていたのではないでしょうか。いつか見た時と寸分違わない恰好で、そこに鼾をかいている遠藤の口が、丁度節穴の真下へ来ていたではありませんか。三郎は、何度も目を擦って見直し、又猿股さるまたの紐を抜いて、目測さえして見ましたが、もう間違いはありません。紐と穴と口とが、正まさしく一直線上にあるのです。彼は思わず叫声を上げそうになったのをやっと堪こらえました。遂にその時が来た喜びと、一方では云い知れぬ恐怖と、その二つが交錯した、一種異様の興奮の為に、彼は暗闇の中で、真青になって了いました。

 彼はポケットから毒薬の瓶を取り出すと、独ひとりでに震い出す手先を、じっとためながら、その栓を抜き、紐で見当をつけて置いて――おお、その時の何とも形容の出来ぬ心持!――ポトリポトリポトリ、と数滴。それがやっとでした。彼はすぐ様さま目を閉じて了ったのです。

「気がついたか、きっと気がついた。きっと気がついた。そして、今にも、おお、今にも、どんな大声で叫び出すことだろう」

 彼は若し両手があいていたら、耳をも塞ふさぎ度い程に思いました。

 ところが、彼のそれ程の気遣いにも拘かかわらず、下の遠藤はウンともスーとも云わないのです。毒薬が口の中へ落ちた所は確に見たのですから、それに間違いはありません。でも、この静けさはどうしたというのでしょう。三郎は恐る恐る目を開いて節穴を覗いて見ました。すると、遠藤は、口をムニャムニャさせ、両手で脣を擦る様な恰好をして、丁度それが終った所なのでしょう。又もやグーグーと寝入って了うのでした。案あんずるよりは産うむが易やすいとはよく云ったものです。寝惚ねぼけた遠藤は、恐ろしい毒薬を飲み込んだことを少しも気附かないのでした。

 三郎は、可哀相な被害者の顔を、身動きもしないで、食い入る様に見つめていました。それがどれ程長く感じられたか事実は二十分とたっていないのに、彼には二三時間もそうしていた様に思われたことです。するとその時、遠藤はフッと目を開きました。そして、半身を起して、さも不思議相に部屋の中を見廻しています。目まいでもするのか、首を振って見たり、目を擦って見たり、譫言うわごとの様な意味のないことをブツブツと呟いて見たり、色々狂気めいた仕草をして、それでも、やっと又枕につきましたが、今度は盛んに寝返りを打うつのです。

 やがて、寝返りの力が段々弱くなって行き、もう身動きをしなくなったかと思うと、その代りに、雷の様な鼾声かんせいが響き始めました。見ると、顔の色がまるで、酒にでも酔った様に、真赤になって、鼻の頭さきや額には、玉の汗が沸々とふき出しています。熟睡している彼の身内で、今、世にも恐ろしい生死の争闘が行われているのかも知れません。それを思うと身の毛がよだつ様です。

 さて暫くすると、さしも赤かった顔色が、徐々にさめて、紙の様に白くなったかと思うと、見る見る青藍色せいらんしょくに変って行きます。そして、いつの間にか鼾がやんで、どうやら、吸う息、吐く息の度数が減って来ました。……ふと胸の所が動かなくなったので、愈々最期かと思っていますと、暫くして、思い出した様に、又脣がビクビクして、鈍い呼吸が帰って来たりします。そんなことが二三度繰り返されて、それでおしまいでした。……もう彼は動かないのです。グッタリと枕をはずした顔に、我々の世界のとはまるで別な、一種のほほえみが浮んでいます。彼は遂に、所請いわゆる「仏」になって了ったのでしょう。

 息をつめ、手に汗を握って、その様子を見つめていた三郎は、始めてホッとため息をつきました。とうとう彼は殺人者になって了ったのです。それにしても、何という楽々とした死に方だったでしょう。彼の犠牲者は、叫声一つ立てるでなく、苦悶の表情さえ浮べないで、鼾をかきながら死んで行ったのです。

「ナアンダ。人殺しなんてこんなあっけないものか」

 三郎は何だかガッカリして了いました。想像世界では、もうこの上もない魅力であった殺人という事が、やって見れば、外ほかの日常茶飯事と、何の変りもないのでした。この鹽梅なら、まだ何人だって殺せるぞ。そんなことを考える一方では、併し、気抜けのした彼の心を、何ともえたいの知れぬ恐ろしさが、ジワジワと襲い始めていました。

 暗闇の屋根裏、縦横に交錯した怪物の様な棟木や梁、その下で、守宮やもりか何ぞの様に、天井裏に吸いついて、人間の死骸を見つめている自分の姿が、三郎は俄に気味悪くなって来ました。妙に首筋の所がゾクゾクして、ふと耳をすますと、どこかで、ゆっくりゆっくり自分の名を呼び続けている様な気さえします。思わず節穴から目を離して、暗闇の中を見廻しても、久しく明い所を覗いていたせいでしょう。目の前には、大きいのや小さいのや、黄色い環の様なものが、次々に現れては消えて行きます。じっと見ていますと、その環の背後から遠藤の異様に大きな脣が、ヒョイと出て来そうにも思われるのです。

 でも彼は、最初計画した事丈けは、先ず間違いなく実行しました。節穴から薬瓶――その中にはまだ数滴の毒液が残っていたのです――を抛り落すこと、その跡の穴を塞ぐこと、万一天井裏に何かの痕跡が残っていないか、懐中電燈を点じて調べること、そして、もうこれで手落ちがないと分ると、彼は大急ぎで棟木を伝い、自分の部屋へ引返しました。

「愈々これで済んだ」

 頭も身体からだも、妙に痺しびれて、何かしら物忘れでもしている様な、不安な気持を、強しいて引立てる様にして、彼は押入れの中で着物を着始めました。が、その時ふと気がついたのは、例の目測に使用した猿股の紐を、どうしたかという事です。ひょっとしたら、あすこへ忘れて来たのではあるまいか。そう思うと、彼は惶あわただしく腰の辺を探って見ました。どうも無いようです。彼は益々慌てて、身体中を調べました。すると、どうしてこんなことを忘れていたのでしょう。それはちゃんシャツポケットに入れてあったではありませんか。ヤレヤレよかったと、一安心して、ポケットの中から、その紐と、懐中電燈とを取出そうとしますと、ハッと驚いたことには、その中にまだ外の品物が這入っていたのです。……毒薬の瓶の小さなコルクの栓が這入っていたのです。

 彼は、さっき毒薬を垂らす時、あとで見失っては大変だと思って、その栓を態々わざわざポケットしまって置いたのですが、それを胴忘どうわすれして了って瓶丈け下へ落して来たものと見えます。小さなものですけれど、このままにして置いては、犯罪発覚のもとです。彼は恐れる心を励して、再び現場げんじょうへ取って返し、それを節穴から落して来ねばなりませんでした。

 その夜三郎が床についたのは――もうその頃は、用心の為に押入れで寝ることはやめていましたが――午前三時頃でした。それでも、興奮し切った彼は、なかなか寝つかれないのです。あんな、栓を落すのを忘れて来る程では、外にも何か手抜てぬかりがあったかも知れない。そう思うと、彼はもう気が気ではないのです。そこで、乱れた頭を強いて落ちつける様にして、其晩の行動を、順序を追って一つ一つ思出して行き、どっかに手抜りがなかったかと調べて見ました。が、少くとも彼の頭では、何事をも発見出来ないのです。彼の犯罪には、どう考えて見ても、寸分の手落ちもないのです。

 彼はそうして、とうとう夜の明けるまで考え続けていましたが、やがて、早起きの止宿人達が、洗面所へ通う為に廊下を歩く跫音が聞え出すと、つと立上って、いきなり外出の用意を始めるのでした。彼は遠藤の死骸が発見される時を恐れていたのです。その時、どんな態度をとったらいいのでしょう。ひょっとしたら、後になって疑われる様な、妙な挙動があっては大変です。そこで彼は、その間あいだ外出しているのが一番安全だと考えたのですが、併し、朝飯もたべないで外出するのは、一層変ではないでしょうか。「アア、そうだっけ、何をうっかりしているのだ」そこへ気がつくと、彼は又もや寝床の中へもぐり込むのでした。

 それから朝飯までの二時間ばかりを、三郎はどんなにビクビクして過したことでしょうか、幸にも、彼が大急ぎで食事をすませて、下宿屋を逃げ出すまでは、何事も起らないで済みました。そうして下宿を出ると、彼はどこという当てもなく、ただ時間を過す為に、町から町へとさ迷い歩くのでした。

2021-01-11

えっちょっと待ってみんなマジで自粛について真面目に議論してるの?

https://anond.hatelabo.jp/20210111000145

30代です。これへの反応を読んでびっくりした。

本当に自粛している人・自粛することで悩んでいる人っているんだな…。

自分インドア派だし文化系飲み会したい!とかでも全くなくて、酒の場は苦手。

でも老人や自分のことを「普通」と思っている人ばかりの排他的な今の社会が嫌い。親とも縁切っちゃった。だから他人のために自粛してやる義理はないと思ってる。


年収は1本ぐらいある。風俗とか水商売ではなくて、Web系の仕事従事。けど税金は最低限しか払ってない(消費税ぐらい)。社会に対してフリーライドしている自覚はある。

でも税金ちょろまかしていることは公言してなくて、普段はすごい小市民感出してる。

最近医療従事者の友達に、「ありがとう、本当に大変な時期だけど頑張ってね(何ならお互い頑張ろうねとか言っちゃった、売上上げる以外に自粛一切頑張ってねぇわ)」とか言ってギフトとか送ってあげたりしてすごい喜ばれた。

でも自分はそういう、手の届いて実感のある程度しか優しくしてあげたくないんだよなぁ。

もっと大きな社会と関わったこともあるけれど、「30代自営業独身」みたいな属性って、何ならコロナ前は独身税の議論がされていたぐらい社会味噌っかすだからなぁ。今更、頼られてもって感じだよな。


今の世の中を見ていて、自粛云々で悩むのが一番ストレスフルで、自分が満足するように振る舞うのが一番ストレスないと実感しているよ。

今時期に「自粛することでベッドを圧迫しなくて済んで自分が万が一の時に死なない可能性が上がる」って寝言言ってる人、もう東京ではそういうフェーズ過ぎてるから。。。

今なんて都心住まいで車持っているので、どこに行っても空いていて最高だよ。もちろん横浜熱海ぐらいなら越境するよ。越境して食べるハングリータイガーうめえうめえw

水族館映画館お笑いライブ音楽ライブ、深夜のクラブイベント普段なら予約の取れない飲食店、そういう店のテイクアウトなどなど…開けざるを得ない店はみんなマジで感謝してくれるし歓迎してくれるよ!

行ったお笑いライブなんか、公演終わりのカーテンコール主催者が「この時期来てくれて本当にありがとうございます」って言って泣いて感謝してくれた。

だって国が補助出してくれない限りは、みんな売り上げるしかないもんね。


でも自分、すっごい風見鶏なので、「社会ルールなんて違法にならない程度で破ったもの勝ちだ」という世の中から社会ルール守ったらトクだな」と思ったらすぐにそうすると思う。そして色々出掛けていることはSNSには絶対に書かないなあ。でもみんな若い人遊びまくってるよね〜実際。

先週も下北沢でこれから飲み会って感じの若者たちウコンの力買ってて、元気だなぁwって思ってた。いま東京ってそんな感じだよ。先日はバスノーマスクじじいがいてさすがにすごいビビったけど。

この10年ほど、「社会ルールなんて違法にならない程度で破ったもの勝ちだ」って国のリーダーが率先して示してくれているのに、なんでみんな見習わないのか分からない。。。

依然ルール破った人勝ちの世界が続いてるけど、あなたまだああい政治家の実績作りのために、知らん老人のために、知らん人のために自粛するの?

皆はすればいい。でも自分絶対しないね


でもコロナに罹ったら医療従事者の友達のツテを頼って大病院に入ってバッチリ処置は受けると思う。

今はもう、都民を巻き込んだロシアンルーレット状態から自粛していても、1回のコンビニスーパー来訪で感染する人もいれば、そうでない人もいるしね。

からもう、みんな1回は罹る前提で考えたほうがいいんじゃないかな?自分はそうしてる。

気をつけて自粛して、1回スーパー行って感染するよりは、好きな所に好きな時間に行って好きなことして罹ったほうが後悔ないでしょ。

あと、新宿伊●丹って毎日コロナ罹ってる人出てるけど、あんまり公表していないように、大きい箱モノ系施設の人は、もう罹っても言えないフェーズに来てるから。うちの恋人も、そういう系のところで働いてて去年の春に39度の熱が出たけど「自分コロナだったら自分のせいで全館閉鎖って責任取らされるから病院には行かない」って言って報告もせず病院にも行かずに家で苦しんでた。まぁ正解だと思う。

かく言う自分も去年の初めにずっと熱が出て、咳が2ヶ月ぐらい止まらずにいたけど病院には罹ってない。ふたりとも自力で治したよね。っていう感じで、罹ってる人は多分いま発表されている人の3倍ぐらいはいるんじゃないかな?

自分の周りでコロナ陽性まで出た人何人かいるけど、みんな会食とか飲み会とかクラブDJしてるんだよね。

から食事だけ気をつけてりゃいけるんじゃないのかな?って思ってる。外出を控えるとかは無駄に思えるね。

さっき、ちょっと抗体があったらラッキーだし面白そうだから恋人の分も合わせて抗体検査のキットを買ってみたw

おみくじ的な感覚。届くのが楽しみだな〜

2021-01-10

スピリチュアル嫌いによる折り合いの付け方

https://anond.hatelabo.jp/20201130143825

この増田に触発されて。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gendai.ismedia.jp/articles/-/77739

みんな大好き初詣も、おみくじ占いお盆クリスマスバレンタインジューンブライドもみんなスピリチュアルでしょ?スピリチュアル嫌いな人がどうやって折り合いをつけているのか知りたいくらいだよ。

まず、「スピリチュアル」というもの定義したい。日本スピリチュアルという時、最も一般的なのは海外発のニューエイジ日本における精神世界〜ほぼ同じ内容ながら大衆向けに転換した「スピリチュアル」だと思う。

これはこの分野の第一人者宗教学者島薗進や、それを引き継いでの研究を参照してのものだが、スピリチュアル界隈について見ている人なら概ね納得してもらえると思う。

最もよくまとまっているのは「精神世界のゆくえ」(これは精神世界についてだがスピリチュアルも中身はほぼ同じ,より新しいものなら「スピリチュアル市場研究」あたり)だが、とりあえずスピリチュアリティwikipedia記事、「日本での展開」について読むだけでもおおよそ分かってもらえると思う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3

例えば下記のようなものだ。癒し自己啓発に結びつくものが多い。

チャネリング

瞑想

ヨーガ(単なる健康法ではなくチャクラ覚醒エネルギーについて言われることも多い)

引き寄せの法則

宇宙人(高次元存在である宇宙人交信してどうのこうの)

代替医療(レイキ手かざしホメオパシー気功、各種ヒーリングなど)

伝統的な日本霊性(特に古神道好きな人が多い)

パワースポット

シンクロニシティ

スピリチュアルの特徴は、「宗教ではない」とされること。スピリチュアルで使われる要素自体宗教的なものが多いが、宗教団体という形を取っていることはほとんどなく、多くは個人としてスピリチュアル本やグッズを消費している(といってもスピリチュアルビジネス主体教祖のように振舞っているパターンはよく見られる)。

また、スピリチュアル共通した概念を取り込んでいる新宗教もあるが、少なくともスピリチュアル界隈で堂々と「○○教です!」と主張されることはほぼないと思う。

となると、「初詣おみくじお盆クリスマスバレンタインetc」のほとんどがスピリチュアルには当てはまらないことがお分かり頂けると思う。

ここで挙げられていたのは、世間一般的に行われている慣習であり、私からすれば特に癒しを求めているわけでもないのでスピリチュアルなこととは思わない。占いについてはスピリチュアル範疇に入るかもしれないが、これは触れなくても問題なく生活はできる。また、初詣については、神社を「スピリチュアルなパワーが得られる」パワースポットとは思っていないのでスピリチュアル人達とは目的が違っている。

小林麻耶さんの事件問題になったのは、まさに上述したような教祖化するビジネス運営側であり、スピリチュアル界隈ではこういう例が頻繁に見られる。

個人でやる分にはやたらと批判されることもないだろうが、資格ビジネス化していることも多く、健康被害キャリア形成に繋がりかねないような言説(ニセ医療一般社会での労働を軽視しスピ商材での自立を促す)をばらまく側になってしまっていることがあるので難しい。

2021-01-04

こんなご時世、三が日のうちに初詣行ってるやつっていうバイアスがかかってるのかもしれないけど、

各種SNS上で「おみくじ日本語難しすぎて分かんない」という趣旨発言を4度見た。全員違う人。

写真添付してあったけど「信心を深め精進すべし」とかその程度。

どーなってんだヨ

2020-12-27

下鴨神社行ってきた

 俺は京都市北山通在住の大学生最近、ずっと家にこもってる生活ばかりしてたのだが、集中力が大きく落ち、そわそわするような感じがした。原因は運動不足かも知れない。ずっとほとんど体を動かしてこなかったからだ。そこで北山通から京都御所の方まで歩いて行くことにした。鴨川沿いをひたすら下った。周りには散歩してる人、少年サッカーチーム、楽しそうに遊ぶ親子連れなど大勢の人が居た。川の方をみれば、サギ、カモ、カモメ多種多様な鳥たちがいた。途中でウが何度も川に潜って、浮かんでくる度に魚を咥えてたので大したものだなと感心した。他にもスズメを狙う三毛猫がいた。大勢スズメが土手に群れなしていて、それを猫が虎視眈々と狙っていた。姿勢を低くし、じっとスズメたちをにらみつける。できる限り低姿勢で大股に歩み寄る様子は以前に自然番組で見たチーターかヒョウの狩りの様子を彷彿とさせた。ある程度近づいたところで一転、全力で突撃したのだが、鳥たちは一斉に飛び立ち、猫は一羽も捕まえられなかった。それを見て笑うと猫はさっさと走って行ったのだが、その様子が笑われたのを恥ずかしがっているように見えた。こうしてひたすら川を下り丸太町の橋で川から離れ、御所へ向かおうかと思ったが、やっぱり面倒くさくなったので引き返すことにした。

 今度は対岸沿いを歩いて帰ることにした。途中、鴨川デルタに差し掛かった。そうだついでに下鴨神社に参ろうと思った。立派な赤い鳥居を潜り、林の中をひたすら進む。途中、河合神社という小さな神社に寄った。下鴨には参ったことがあるのだが、河合神社は初めてだ。そこにも参ってみよう。すると面白い形をした絵馬がいくつも並んでいた。鏡みたいな形の絵馬だ。どうやらこれは美容を祝う神社らしい。ぼっちの俺には関係ないやと思いながらも5円納めた。河合神社を離れ、下鴨へと向かう。朱塗りの立派な建物だ。中には複数神殿があり、自分干支神様を選んでお参りするらしい。卯の神様を選んだのだが、隣で白い服を着た男が賽銭箱を開けて、中を漁っていた。別に神社の金儲けを否定するつもりなんて無いが、こういうことは参拝客がいないときにやってほしいものだ。神社にはイメージが大切だ。すぐ横で金銭主義を見せつけられては興ざめも甚だしい。次に水みくじというのをやってきた。神のくじを境内の川の水に浸すと文字が浮かび上がってくる。読みにくい字で苦労した。内容は以下の通り

・体調 少しずつ体を鍛えよ 

恋愛 今の愛情を信じよ

旅行 用心せよ

学業 続ければ実力がつく

・願い事 いずれ叶う

 体調に関しては納得だ。ずっと引きこもり運動不足生活だったんだから恋愛はまじで意味が分からない。俺はずっとぼっち。年齢=彼女いない歴絶望的にコミュ症だから、これからも出来ないだろう。なのに今の愛情信じろってどういうことだ?好きなアニメキャラを一途に愛し続けろとでも言うのか?次に旅行インドアの俺に無関係だ。学業はどうだろう。ずっと勉強もできないアホで、大学では学業を頑張ろうと誓うも、志が折れ、周囲への劣等感で病んでずっとやる気が出なかった。眉唾物だが、それでも少し勇気がもらえた。願い事。本当に叶うのだろうか。俺の夢は死一流の動物生態学者になることだ。正直俺みたいなやつに研究者になる資格なんて無いだろう。現状に反しておみくじの答えはポジティブだ。馬鹿馬鹿しかったがちょっとだけ元気になった。来た道を引き返し、帰宅することにした。

 途中の公園を見ると、ベンチに見慣れた顔が二人並んでいた。同じ部活カップルだ。それを見て泣きそうになりながら帰った。俺は今までカップルを見ても、そこまでショックを受けることはなかったのだが、なぜか今回は応えた。こんな俺に産んだ親を呪った。やっぱり人生椅子取りゲームなんだな。

2020-12-01

anond:20201130214610

学者の頃、全く同じことを感じてたか気持ちがわかる

俺は今、CSゲームリードプログラマーとして某社で働いてる程度にはプログラミング理解できてるから答えるね



「んで、結局これで何ができるの?」は勉強始めてから5年くらいは続いたよ

毎日毎日じゃんけんプログラムおみくじプログラムを本を見なくても書けるように写経した

でも、飽きて1ヶ月くらい離れると忘れる

書き方はなんとなく思い出しても、どうやって作り始めればいいのかという「考え方」を忘れる

じゃんけんは3種類だから配列を3つ作ればいいんだけど他になにをすればいいんだっけ?」という感じ

頑張って写経してる期間は覚えてるんだけど、間を開けるとまた忘れるというスパイラル

こんなことを続けてて本当にプログラマーになれるのかなという不安もあるし

これで何が身についたのかという実感もわかないんだよね



俺が明確に変わったと感じたのは本に書いてあることじゃなく実際に「こんな物を作ってみたい!」っていう衝動からだった

そのときに作ったのは3D迷路ゲームだったよ

3Dとはいえ擬似的なもので、3D風に描いた絵を前後左右に進む2D迷路ゲームだったんだけど

絵の道なりに進めるように処理したり、ステージが進むにつれ距離を伸ばしたり

現在位置を表示するアイテムを用意して、画面の端に表示させたり

落とし穴を作って前のフロアに戻したり、時間が無くなると雰囲気のある音楽を流したり

最高到達フロアを記録するために保存機能をつけたりと

やりたいことがたくさん出てきて、それを「プログラミングでどう実現するか」を積極的に探して、試して、失敗してを繰り返した

いろいろ詰め込みすぎて挫折したり、またやる気になったり技術的な壁に当たって才能がないのかと落ち込んだりね



プログラミングって本を読んで写経してるうちは成長が頭打ちになるんだよ

大切なのは「なにを作りたいか」っていうところ

自分の頭で作りたいもののために必死になることが大事で、周りからみたら例え30点の完成度でも達成感が宝になる

上に書いた迷路を実現しようと思ったら、いろんな技術必要になるよ

本で写経してるうちは「こんな技術がある」というような、専門用語だけを目にするだろうから

それで何が作れるのかピンとこないと思う

でも、実際に実現しようと手を動かすと本に書いてあるだけの言葉方法じゃ解決できないことが多い

からあなたが今ピンときてないとすれば、それは昔の俺のように本の世界だけで終始してるからということ

「この言語技術でなにが作れるかわからいから、作りたいもの想像すらできない」のだとすれば、それは順序が逆なだけなんだ

言語技術や仕組み仕様なんてどうだっていいんだ

なにかを作りたいという欲求が全てを解決してくれるよ



最初じゃんけんだっていい

じゃんけん勝敗を記録したい、じゃんけんを絵で表現したい、じゃんけんに音をつけたい

なにかを作りたいという欲求を大切にしてほしい

そして、自分に才能がないとか頭が悪いから覚えられないなんて考えは捨ててほしい

俺が働いてる某社は、とある雲の上の存在のようなプログラマーがいたんだ

その人は偉くなってプログラミング仕事からは離れてしまったけど心底プログラミング愛してた

憧れて入社して間もなく、その人はいなくなってしまったけど今でも尊敬してるし永遠に心のなかで生き続けてる

その人が俺に言ったことは一生忘れない

プログラミングほとんどのことは解決できる。解決できないと感じても決してあきらめるな」

才能のなさや頭の悪さで相談したときも「みんな同じだ」と言ってくれた

やっとプログラミングがわかるようになった今になって思うのは、才能や頭の悪さなんて関係ない

プログラミングが好きかどうか、これが全て



プログラミングが好きであるならば職業肩書なんて関係なくなんでも作れるよ

ぜひ、作りたい物をたくさん作って楽しんでください!

2020-11-30

anond:20201130143825

おれも似た感じで初詣に連れていかれるときは、おみくじは引かないし、賽銭は一応1円を入れるんだが、

神社への寄付という意味でもう少し出しても良いかなという気が最近してきた。

さいころお祭りとかで神輿を引いたりとかを神社でやったわけだからその恩返し的な意味で。

自称スピリチュアル嫌いな人の折り合いの一例

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gendai.ismedia.jp/articles/-/77739

みんな大好き初詣も、おみくじ占いお盆クリスマスバレンタインジューンブライドもみんなスピリチュアルでしょ?スピリチュアル嫌いな人がどうやって折り合いをつけているのか知りたいくらいだよ。



なんとなく、好き嫌い追記しました。結果結構好きな人になってしまった。

基本的には行かない。好きな人・会いたい友人などに誘われたら行くかも。

嫌い。

話のネタにはなるので友人といて100円ならガチャガチャ感覚で引くかも。

友人と楽しめる場合は好き。

詐欺師みたいなものだと思っているので行かない。

嫌い。ただし占い自体に金を払っているわけではないものテレビ雑誌の一コーナーなど)には興味はないが嫌悪感もない。

親族で集まるなどの予定があれば参列はする。親族がいなければ日付もわからないだろう。

休みがあるという点では好き?

ケーキを食べる日。教会に誘われたときは行かなかった。

好き。クリスマスソングはだいたい楽しいので。

チョコレートを食べる日。

好き。バレンタイン向けのデザインがだいたい好みなので。

スピリチュアルなの?迷信的な意味?知らないしそもそも関係ないので特になし。

そういえば、友人などで「ジューンブライドから6月しました」って例を聞いたことがないな。そんなに根強くない?

好きでも嫌いでもないが、ジューンブライドという概念がなければ6月ガチャ花嫁衣装になることもなかったとしたらあってよかった。

基本的に、スピリチュアルに金を払うことに嫌悪感があるので、金がかからなければわりとどうでもいい。クリスマスバレンタイン食品に金を払っているのであって、神などに向けてお布施をしているわけではない。

あと、「否定すると世間的にやばいもの公言しないようにしている。

その他、ブコメにはなかったもの

多分そういう意味じゃないと思うんだけど、「金を払うと願いを叶えてくれる」というのが「神」という言葉に対してあさましくて嫌い。

「並ぶ」「儀礼的なことをやる(手合わせる秒数とかわかんなくて居心地が悪い)」のも好きじゃないなと思った。

存在は信じていないが、単語定義としては理解できる。賽銭の項目で書いたが、自分自身「神」という単語神聖性を感じているので自分にもスピリチュアリズムがあるような気がする。

現代において神を形容詞的に使うのは特になんとも思わない。

フィクション概念としての神は好き。現実存在するとされるならそれは嫌い。

まだ未経験だが、やりたくないし、多分やらないと思う。

嫌い。呪い手紙みたいな、悪いことで人を縛るのはやめようよ。

家族のをやる機会があればもちろんやる。でも自分ときはやらないでほしいなあ…世間的に難しいだろうか。

個人的に、葬式的なものには何も思わないけど、坊主が嫌い。坊主を呼ばずにやりたい。

見えるとか言い出す人とは距離を置く。他人にそんな話するメンタリティ含めて。

嫌い。

フィクションならなんとも思わないが、実録と銘打っているものは嫌い。

洒落怖個人的にめちゃくちゃ嫌い。SCPは好き。

関わらないようにしている。海外には住めなさそう。

勧誘訪問されたとき、断るときに心が痛いのでなくなってほしいなあと思う。

あと、キリスト教仏教などそのもの教義経典にはわりと興味がある。

関わらなければ自分にはあまり関係がないので好きでも嫌いでもない。

関わらないようにしている。

関わらないようにしていても往々にして向こうから接近してくることがあるので、どちらかといえば嫌い。

ほか、何かあったかな?

予定もないしあんまり知らないんだけど、家建てる前になんかやる儀式?も建てる人間が金払うんだとしたらま~~~~じで嫌だなあ。

ブコメ自分でも気になるものがあったので追記

「死んだお母さんが悲しむよ」という方便的な説得(しかも実際それで立ち直ってしまった人とか)とか、「お米には88の神様がいて~」「バチが当たるよ」みたいに子供を諭すことについてはどう思うのか気になる

  • 「死んだお母さんが悲しむよ」

実際立ち直れてしまった人にはよかったねとしか思わないが、自分が言われたら嫌だ。生死に関わらず勝手他者を代弁するなと思う。

  • 「お米には88の神様がいて~」「バチが当たるよ」

お米のやつ、聞いたことがなくて、ピンとこない。教養がないって言われそう。

おそらく、自分を育てた親もこういうのに関心がなくてあまり言ってこなかったんじゃないだろうか。

結婚式の例に漏れず予定はないけど、自分が育てる立場なら子供を諭すときは具体的な理由を明示したい。難しいんだろうけど。

こうやって明文化してしまうと、それ自体が反宗教・反スピリチュアル教の戒律みたいになってくる

空飛ぶスパゲッティモンスター

これは自分でも思っている。俺は俺宗教信仰している。

どうでもいい再追記

「〇〇はスピリチュアルじゃない」系のコメントがめちゃくちゃあるけど、発端は最初引用したブコメを受けてのものなので知らん。

自分属性について言うなら「スピリチュアル嫌い」かつ「宗教嫌い」「オカルト嫌い」ならいいかな?

賽銭寄付なのはわかった。参拝料とは別のチップって感じ?

「このお金は何々に使います」って書いといてくれればいいのにな。

2020-11-26

まれて初めて正月実家に帰らない

今までずっと正月実家だった

年越し蕎麦食って笑ってはいけないと紅白を往復してゆく年くる年を見てとりあえずあけましておめでとうって言い合いそれぞれの部屋に戻って寝て五時間後位に叩き起こされ車を出して地元神社に行き神主さんにお祈り?御祈祷?してもらっておみくじ引いてお守り買って初日の出見てから家にに戻って朝飯食ってもう一回寝る、みたいな流れを経て三ヶ日アパートに戻るというのが一年の終わりと始まりルーチンだった

今年はコロナのために帰れない可能性が高い

地元はもうバカみたいに高齢化が進んだすごい田舎

そこに住んでる奴らの頭も田舎

正直土民と言って差し支えない人間が多い

から俺が帰るだけで家族迷惑がかかる恐れがある

親共喫煙者だったか重症化のリスクとかも考えると車持ちじゃない俺が公共交通機関で帰るのはマジで危ない

地元のよく知らん土民どもは正直滅ぼうがどうなろうが知らんがうちのばあちゃんやら大ばあちゃんに何かあったら嫌だ

ゴールデンウィークも帰りたかったし、盆も帰りたかったけどあきらめて

俺が帰れないでいる間に実家の猫は死んで二度と会えなくなっちゃって

このまま大ばあちゃんにも会えずじまいだったらどうしようかと考えるし

両親にももう会えなかったら?となると結構きついものを感じる

後何回会えるかもわかんないんだからなるべくたくさん会いに行きたいと思ってたし実際そうしてた

この年になってやっと麻雀ルール覚えたからこれで家族全員揃ったら皆で打てるなーとおもったらこの有様だもんよ

最後に会ったのいつだっけどんな話したんだっけ

ただ前より老けたなあ縮んだなあと思ったのは覚えてるからなんだかすごく焦るんだよ

マスクもするし手洗いうがいもするしアルコール消毒も自粛でもするからというかしてるから

早くワクチンでもなんでも作って広めて全部丸く収まってほしい

実家の飯が食いたい

2020-11-23

おみくじ大吉引いたところでそれって意味あるの?

単なる乱数を引いただけやん

学生時代6年大吉だったけど人生大吉じゃなかったぞ

anond:20201122172843

本論と関係無いけど、おみくじ引くときに「大吉ますように!」って願を掛けてる奴って不思議だと思う。

おみくじって運勢に関するテスターみたいなものであって、いざおみくじを引く段になって大吉を願っても、受験合格発表日に合格を願うくらい無駄だと思う。

2020-11-22

アラフォー

暗黒面に落ちそうならで今ここに書いておく。

神社に行ってお祈りする時、

おみくじを引いた時、

そして、雑誌などの占いを見た時。

ハタと気付いてしまう。

私には今願い事がないんだということ。

サンタクロースに頼みたいものもないし

知りたい将来もない。

少なくとも2年ぐらい前までは、

自分に合った素敵な出会いをとは思ってたんだけど。。

10回くらい婚活パーティー行ってみて気づいた。

ここにそんな出会いないし、

そもそもあんまり求めてないってこと。

もちろん探せばいるんだろうけど、

そこに行き着くまでの努力をしたくないと言うか。

恋愛市場とか婚活市場とか、そういう舞台をもう降りたい。

そもそも乗ってもなかったのかもしれないけど。

かといって仕事で何かしたいわけでなく。

今の仕事すごく満足してるし、働けるだけで

まれてることも十分今は理解している。

物欲も元からないし。

コロナ収束と今全世界の人が望んでいる願いを除いて

私が欲しい未来はない。

ただ何となくこのまま年取って死んでいくような気がする。

家族友達ペットたちの健康だけ願ってる。

すごく寂しい。

素敵な出会いが欲しいとか、

〇〇になりたいとか

絶対合格とか

明確な目標や欲しいものがなくなってしまった。

このまま50になって60になって

雀の涙のような年金もらいながら細々と暮らしていく自分

そんなものが見えてしまった。

これはコロナがあってもなくてもきっと同じだったと思う。

こんな状況下、仕事があって、健康であるだけでも

まれてるのはわかってるけど。

自分人生の中で、先が見えてしまった。

グッズ依存症をなんとか辞めた話

 

自転車操業破綻してやばいことになってる人とそれに巻き込まれ被害者の話を見かけて、私もグッズで破産しかたことがあったので増田に書き捨てることにした。

数年前まで私はガチめのグッズ厨だった。推しのグッズがでる度にはしゃいで買い求める、典型的なグッズ厨だった。

コラボイベントがある度に会社を休んで初日始発に店舗に向かい推しが出るまでランダムグッズを買い漁り、新商品が出る度にアニメイトに箱で予約しにいき、ついでにおみくじ感覚で陳列されているトレーディング缶バッジなどを買う女だった。

そんな生活を過ごしてたら当たり前だが普通に破綻したので、この記事でグッズ集めるの辞めたいな。とかグッズ買うの止められない。 なんて思ってる人の参考になれば身を滅ぼした甲斐があるので嬉しい。

今でもこのジャンルは好きなのとやめ方が酷いのでジャンルについては敢えて伏せるが、多分読んでく内にあーあそこのジャンルね。と分かってしまうかもしれない。その時はそっと心の中に閉まってくれると嬉しい。

あとグッズを集めている人からしたら信じられないような最低な手段を用いてるのでそれだけを踏まえて読み進めてほしい。

 

そもそもグッズ厨になったきっか

十数年前に流行った作品の周年企画でトレーディンググッズを買ったことだと思う。

それまで缶バッジすら出ないようなジャンル作品しかハマったことが無かったので、初めてトレーディングに手を出した。

結果、推しがでた。

これがダメだった。推しが出た成功体験結果的に悪かった。

と言っても記念グッズなのでこれ以上グッズが出ることもなかったのでこの時点では問題なく終わった。

 

大人作品にハマってしま

今まで商業的に成功してなかったり商業化すらされてないインディーズ作品など、いわゆるマイナー作品しかハマってなかったのが、ある日当時大人気だった作品キャラにハマってしまった。

コラボカフェをやるような作品に初めてハマってしまったのだ。

右を見ても左を見ても作品のグッズで溢れかえり、コラボイベントコラボグッズがどんどん決まっていく。

こんなことは初めてだったので、このビッグウェーブに乗らなければと思い、ナンジャタウンコラボイベントをやると聞きつけ初日に始発で参加した。

人生で初めて推し名前があるメニューを頼み推しブロマイドを貰い、推しのグッズを手に入れた。

さらアニメイトカフェなるものもやると聞き、急いで会員登録をしてアニメイトカフェに応募した。当選した。

推しメニュードリンクを頼んだ。推しコースターが来た。

缶バッジを上限まで買った。推しが4個来た。

この時点でもうダメだった気がするけど、アニメイトカフェに行った後、さらに他のイベント限定グッズを売るらしいことを知り、他の店でコラボイベントをやるらしいことも知った。

これらに全て参加し、上限まで購入したランダムグッズ全てに推しが出たりしてる間に、いつのまにか立派なグッズ厨が出来上がっていった。

 

・レート文化

何が出るかわからないランダム性のグッズをよく買う人はみんな知ってると思うけど、キャラによってレート差がかなりある

期間限定販売のグッズなどはだいたい上限が決まっており、推しがでなくても追加で購入できない。そうなるとレート差はかなり深刻な問題になってしまう。

自分推しだんだんレートが高くなっていったので、交換ではなかなか手に入らなくなってしまった。

ただ上限が6個まででも推しが2個はでるような運を持っていたので、自引きが一番手っ取り早く確実に推しをゲットできる方法だった。

当時はめちゃくちゃラッキーな上に推しに愛されてるじゃんハッピー。などと思っていたけど、結果的に見れば買えば出るという成功体験が積み重なって、よりグッズにのめり込む要因となってしまったと思う。

 

・痛バ文化

痛バという文化は正直馴染みが無かったのだけど、池袋を歩けば何かしらの痛バをいっぱい見かけるので抵抗感はなかった。

それと公式で行われるイベントで痛バを持っていると反応してくれるケースが何度か起きたのだ。

ここまでされたので勿論作った。持って歩くだけでめちゃくちゃ楽しかった。

あと交換の時に説明が省けて楽だった。

色んな理由で痛バ作りにハマり、そうするとますますグッズが欲しくなる。

家で飾る用、痛バ用、予備、3つは推しを集める必要もできた。


やばいと気づいた辺り

人気作品だったので毎日新しいグッズがアニメイトに並び、毎週何かしらのコラボが発表される、それらのグッズを全部BOXで買っていたので、毎月最低10万円以上は確実にグッズに使っていたと思う。イベント九州関西に行ったりもしたのでもっと使ってたかも。怖くて記憶封印している。

お金持ちだったら良かったが田舎から就職を機に上京してきて日々働いてるだけの人間にそんなに金はない。

なのでこんな生活を長く続けていると、当然目に見えて貯金が減っていく。

お金は減るが、一人暮らしワンルームの部屋にはグッズが溢れ返り、表紙を飾ったり特集が組まれ雑誌が積み上がっていく。

ある日急に実家に帰る用事ができ貯金確認したら、旅費分がこの貯金から無くなるのは痛い。と咄嗟に思ってしまった。たいした額ではないのにだ。ここらへんでようやく「もしかして買い物依存症では?」と危機感を抱いた。

しかしそれでも推しのグッズがほしい気持ちが強かったので辞めよう。という気にあんまりならなかった。

今振り返るとだいぶやばい

 

 

・グッズ厨をやめる初めの一歩

推しのグッズはいっぱいあるといっぱい嬉しい!という気持ちはそのままだったが、物欲無限でもお金は有限だったのでどうにかせねばならなかった。

とりあえずまず買うグッズを絞ろうと考えた。

その頃はらしんばんやkブ等で、情報を取りこぼして買えなかったグッズをこまめにチェックしていたため、アニメイト等の全国の店舗で売ってるトレーディンググッズや、ネット販売をしていたり、何度もコラボする店のグッズは値崩れしやすく定価より安くなりがちなことを学んでいた。まずそこを買うのはやめようと決める。

トレーディングで推しが手に入るか分からなくても、どうせ半年経てば定価以下で店に並ぶ。その時好きなだけ回収したらいい。今はこらえよう。

都内しか期間限定のグッズはあんまり再販しないから後々手に入り辛い。

みたいな色んな人の反感を買いまくる取捨選択の仕方で買うグッズや参加するイベントを色々選んでいった。人気作品からできた酷いやり方だと思う。

その当時は自業自得破産しかけるのをなんとかするのに必死だったため許してほしい。

 

 

・好きな絵柄のみを買う。

後々手に入りにくいグッズだけを買うと決めても、作品が本当に人気があったのでそれでもグッズは買いきれないくらい出てきた。

ひどい時は同じ日に別々の場所期間限定コラボが何個も重なっていた。

今までは相互代行などで手に入れていたがそれをやめようと思ったのだ。

なので、自分の中でのピンとくる推しの絵柄だけを買うことに決めたのだ。

結果的に言うとこれは余り効果がなかった。

グッズは基本的原作絵のままだったので、推しちゃんどれもこれも可愛い〜!となり全部欲しくなったからだ。

デフォルメ絵のグッズを買うのを辞めるようになったくらいである。

 

 

SNSでの取引をやめて現地交換のみにする。

次にやったことがSNS上の取引を全て終わらせることだった。

予約商品Box購入する時にツイッターで枠を譲る文化があることを知ってる人は多いはず。グッズ厨をやる上で利用したことがない人も少ないと思う。

私も勿論利用していた。しかお金がどんどん消えていく中で未清算取引がいくつも残っているのはリスクがでかすぎる。

余裕が少しでもあれば間違いなくグッズに使う。と自覚していたのと、いざ取引の時までにお金があるか分からない。という危機感があったので、予定を前倒して支払える取引は即座に支払い、まだ時間がかかりそうな取引分は全て現金に変えて名前を書いた封筒隔離し、発売されるまでファイルにまとめて本棚隔離することにした。

相手取引無視して飛ぶことよりも自分注意喚起される立場になりかねなかったからだ。

それとお金がないストレスで先送り癖が復活してきたので郵送での交換や代行もやめた。

自論だけどExcelなどで在庫お金管理が出来ない人はお譲り側に回るのは向いていないのでやめた方がいい。私は向いてなかった。

あと郵送交換もトラブルが起こりがちなので心身が健康状態でないなら控えた方がいいと思う。

そんな状態メルカリなんて勿論管理出来るわけがない。

初日以外グッズは買わない。推し以外は容赦なく手放す。

単推しだったのと部屋を圧迫する原因にもなるので、購入した推し以外のグッズはその場で手放すことにした。

これはあくま体感なのだけど、推し以外のグッズを手放したい時は初日が一番手放しやすい。

なぜかと言うと初日は一番ガチ勢が多いからだ。

購入枠の抽選で外れる人も多い。購入枠が当たってもそれまでに売り切れることも多い。

そうなると買いたくても買えない人がでてくる。

そんな状態の中で現地で買った絵柄を定価で譲る募集をかければ比較的すぐに決まるのだ。

ただ購入の時間以外で会場付近でたむろするのは当たり前に迷惑になるので、近所で時間を潰せる場所をあらかじめ調べておいたほうがいい。

 

 

クレカの利用をやめる

頑張れ来月の自分!などと言いながらクレカをばかすか使っていたので使用をやめた。

買い物依存症に陥ると、クレカ魔法カードになりリボ払い地獄直行する。という話をよく聞いていたので出来た判断だった。

心のストッパーが壊れていてもヤバイ仕組みを分かってさえいたら止まれる時もあるので、教育大事だなと思った。

まあその判断ギリギリ状態になるまでできなかったが。

クレカ封印してもネット決済などでクレカ必要場合もあるので、代案としてデビットカードを利用することにした。

その場で引き落としなので使いすぎることを防ぐ目的だ。デビットカード専用の口座を作ってそこに5万円だけ入れてその中でやりくりするように心がけた。そしてその範囲で3ヶ月続けてやりくりをできたら5千円単位予算を減らしていくことにした。

アプリで残金をすぐ確認できるので数字に弱くても管理がやりやすいのも良かった。

どうしてもクレカでないとダメ場合も勿論ある。

私は作品キャンペーンきっかけでマルイエポスカードを作り、そのままグッズ購入用のカードとして使っていたので、万が一使った時は決済額が確定したら即座にマルイカウンターに行き、現金で利用分を清算することにした。

数字に弱いため、引き落としではどれだけ使ったかピンとこなかったためである

 

 

推しがでなくなる

悲しいことに小手先対策よりもよほど効果があった。

それまでずっと何を買っても上限さえ購入したら推し複数でていたのに、ある時から全く出なくなったのだ。

たまにでても1個。交換はレートの問題でなかなか決まらない。転売はもちろん利用しない。

そうなるともう一度上限まで買うしかないのだが在庫がそこまでもたない。

この辺りで「買った中に私の推しがいる」という快感を求めてグッズを求めていたのでは?ということに思い当たった。

買い物依存症だけでなくギャンブル依存症にもなってきたのだ。

気付いたら何故か気が楽になり飢餓感も薄れていった。

 

 

引越し

上記のことを行っている時に諸事情都内から隣県に引っ越すことになった。

思うにこれが一番効果があった気がする。

23区内ならどこでコラボをやろうが始発で5時台につくような場所に住んでいたので、物理的に距離が遠くなると現地に行く億劫さがすごかったからだ。

今まで徒歩込みで30分で行けたところが電車で1時間以上かかり交通費も倍以上かかる。

現地についても抽選で外れるかもしれない。

そうすると一気に億劫になったのだ。

環境の変化でストレスがあったのも理由だと思う。

けれど一度行かなくなると、どんどん冷静になることができた。

あと今買わなくても過去に手に入れた推しがこんなにある。そう思うとかなり気が楽になった。

結局最後自分を救うのは推しである

 

・新しい趣味を見つける

グッズを買いに行かなくなると当然時間お金に余裕ができる。

しかしグッズを買いまくった後遺症か、お金を使っていない状況に違和感も出始めた。

おそらく依存症の症状の一つだったと思う。

なので気を紛らわすために新しい趣味を作ることにした。

新しい趣味ならやはり推しに関することがいいな。そう思い、絵を書いたり文章を書いたり色々チャレンジをしてみた。

結果的推しのぬいの服や小物を作ることにハマった。

ソシャゲ限定グッズの絵で推しが色んな服を着ていたのをフェルト生地再現することにハマったのだ。グッズ厨だったので家に資料はいくらでもあった。

いつだって新しい道を示してくれるのは推しである

あと健康のために始めたボルダリングにもハマった。

依存症になりやす人間依存先が多い方がいいとは思うけど、私は著しくズボラなので趣味すら管理ができなくなるのを考えて数個にしている。

ここら辺に関しては可能なら医者相談したほうがいい。

 

 

最後

私は依存心が強いタイプだったので、手っ取り早く別ののめり込み先を見つける選択肢をとったが、本来ならしかるべき施設に行って適切な治療必要な症状だったと思う。

一応、もしまた似たようなことに陥った時は病院に行こうと近隣の精神科ピックアップしている。

最初は私がルーズで自制心がないのが全てダメだと思っていたが、自転車操業破綻した人や、流れてくる色々な注意喚起を見るに、私のような人はかなり多いのではないかと思うようになった。

推しかわいいことに夢中になると人生踏み外してることに普通に気づかないよね。崖の底に叩きつけられてから気付くよね。

幸い私は後戻りできるギリギリ位置でやめることができたのだが、多分きっかけがなかったら間に合わなかったと思う。

なので書き捨てのつもりで書いたこ記事がグッズ買うの辞めたいと思った人の参考になってくれたり、やばいと気付いてない人がやばいと気付くきっかけになってくれたら普通に嬉しい。

2020-08-18

【まとめ】こう見えて元タカラジェンヌです|天真みちるcakes

https://cakes.mu/series/4395

隔週月曜更新 日曜まで無料 以降有料 第1話無料 な感じ

記事リンク張りたかったけど増田仕様?9個までしか張れない模様

書籍化

巨匠との出会い~Q~

2020年12月7日

はいからさんの一族最後の鐘〜

2020年11月23日

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2020年10月12日

奇跡スマスマ出演、そして蘭寿さんの卒業花組太陽

2020年9月28日

おじさん役者に与えられた試練~絶世の美女

2020年9月14日

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2020年8月31日

爆笑

「格好良い」と「イロモノ」の間~関西弁の壁~

2020年8月17日

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2020年8月3日

情報量の多いおじさん選手権水泳事件

2020年7月20日

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2020年7月6日

巨匠」との出会い ~序~

2020年6月22日

新人公演の試練!~おじさん役者への道~

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2020年5月25日

今度こそお話します~初めて髪の毛を染めた日~

2020年5月11日

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2020年4月27日

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2020年4月13日

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2020年3月30日

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特別編〉3.11宝塚歌劇団トップスター背中

2020年3月16日

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2020年3月2日

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2020-07-23

おみくじ定食を引く増田須磨区費をくょ強いて軸ミオ(回文

おはようございます

GOTOキャンペーンか心なしか高速道路は車多めな気がするわ。

と言うかETC割引は対象連休なのかしら?

確認もせずに乗り込んでしまったわよ。

後の祭りね。

私はちょうどモーニングを済ませたところで、

SAPAのチープなB級にも及ばない定食探しの旅に出ているの。

どこも最近画一化されていて、

同じようなフードメニューでつまらないけど、

その中でも個性的定食

特に朝定巡りは楽しいわよね。

結構時間制限まりは朝定の提供時間があるので、

その時間帯内に行かなくちゃいけないので、

ピンポイントで狙っていくには結構ガチ調べして行くに限るわ。

今日目にした食券機には「おすすめ定食」とあって、

上を見ても下を見ても横を見ても

なにもそのおすすめ定食写真が乗ってないのよ。

でもこれも旅の楽しみよね。

謎の「おすすめ定食」をおみくじ感覚で楽しむ余裕を持ち合わせたいものだし、

私も何が出てくるかわからない「おすすめ定食」のボタンを押したの。

そうしたら、

押したあとに気づいたんだけど、

ボタンプラスチックの「おすすめ定食」の横に小さいアイコンおすすめ定食写真が乗っていたの!

ここに小さく乗せる!?って思っちゃったけど、

これはおみくじ感覚を楽しませる演出でもあり、

私は押したあとに

もしかしておすすめ定食」って今日ミックス定食!?って

結構からヘビーな重みのある定食を完食しなくてはならないことになったの。

なかなかやってくれるわね!

ミステリーおすすめ定食

もっとミステリー感を増し増しにして、

本当にもっと何が出てくるかわからないガチャ要素くわえたら、

なんだか話題になりそうなものだけど。

しかしたらどっかが似たようなことをやってるかもね。

そんなわけで、

もうちょっと先に進んで行ってみるわ!

お出かけしてる人は気をつけてね。

うふふ。


今日朝ご飯は、

そのミックスフライ定食おすすめ定食よ。

コロッケアジフライエビフライから揚げと

かなりのミックス感!

お腹いっぱいちゃんわ!

デトックスウォーターは、

水筒ルイボスティーウォーラーを入れてきたので、

さな水筒を持って歩いていると便利よ。

もう全部飲んじゃったけど。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-07-21

怖い夢を見たから聞いて欲しい。

現在入院である

先程夢見の悪い夢を見たので聞いて欲しい。


まず出だし。プーさんミッキーハイエナライオンキング)とインコが掛け合っている。

私はある旅館仕事用事があったのだが、旅館のすぐ手前が水没しており旅館に辿り着く事ができなかった。

奥の座敷から入るよう勧められたが、

「深いみたいなのでやめておきます」とUターンした。

その時ミッキープーハイエナインコに弄ばれていた。

ハイエナインコをおとり(?)にミッキープーがドジを踏んでるのを見て笑っていた。

ミッキーが何かを考え、腕時計インコに持たせる。ハイエナインコの持つ腕時計欲しさにインコに飛び付くようにして付いていき、インコは何処か遠くへと飛び去っていった。


私は何故かJRヘリを管理する所で働いていた。

ある飛行機無線が入る。

こちら◯番機、異常なし」

どうやら先ほどのインコを捜索してるらしい。

インコは受信可能範囲に飛び入ったのかその声に反応し

「◯バンキカックウチュウ」

と割り当てられた数字で応答した。

「なんだ!?今の声!」

パイロットが驚いてる所に私は「その無線に応答して!」とオペレート室から指示を出した。


私は駅にいた。

大きな線路3〜4あり、渡った先のホームにはコンビニもある。

何故か遮断機が駅のホーム内にしか無く、外からホームを行き来するには遮断機のない線路を渡る必要があった。

線路を渡った先の大きなコンビニで買い物をしているとふと

「ここは結婚式場だ」と思い、駅の姿は大きく変容した。


ここからは少し覚えていない。

駅で出会った女性と、青年と、結婚式場にいた。

僕は彼女結婚して、青年を設けた。その青年結婚式のようだった。

式には神前婚教会式などではない(座席の配置図的には教会式が近いかもしれない)。

相手親族はおらず、どうやら斜め前にいた車椅子に乗った男性相手のようだった。

「私」は僕から息子へと意識を乗り換え、

「生まれ変わっても僕は貴方の息子である事に変わりは無い」と僕に抱き付いた。

私は何故か祭壇のど真ん中の台車に横たわり祝いの歌を歌う。(覚えてないがメジャーな曲だった気がする)

それを車椅子の彼が笑って見守ってくれていた。

結婚式場は吹き抜けになっていて、空には先ほどのインコが飛んでいた。


「そのインコを捕まえて!」話が戻る。

私は仕事を中止させる訳にはいかなかったが、どうしてもそのインコを確保しなければならなかった。

パイロットに応答して誘導するよう伝えるが、電車の方で重大なミスがあり、大事故が発生したようだった。

ぺらりと一枚垂れ幕が下がる。

おみくじのようなデザインのそれには

学校の怪談 第◯話 ???????」

簡単言葉だったがはっきりと思い出せない。

背景は真っ黒で、「そういう演出だった」と言われれば納得するものだった。

おみくじ垂れ幕がちぎれて落ちると、瓦礫、人の山のような高い壁の間をグレーのぐちゃぐちゃなものが遠くから歩いてくる。

劇団イヌカレーみたいだったものは近寄るほど人型になりそれが少年だと気付いた。

燃え盛る火の手から逃げているようで、カメラ少年の正面から背後にシフトする。

歩き去って行く少年

どうやら夢の中の私が起こした重大事故の被害者のようだった。


病院から退院した私は、車の中でそういう番組を見ていた。

車を運転する父の窓の向こうに目玉を描いたカラス除けのような頭の妖怪が藁笠を被って佇んでいた。

「お父さん、お父さん、外、お父さん、お父さん、お父さん、」

何度父を呼んだかわからない。

私の異常に気付いた父が宥め、抱き締めてくれたのだが、その父の顔も目玉の模様になっていた。


ここで目が覚めた。

私がいまいるのは、何処なのだろうか。

2020-06-27

anond:20200627073126

金払ってガチャしてるのはほんの一握りでは

その他は暇つぶし無料スマホで遊べるからやってるだけでガチャなんておみくじ感覚リセマラなんて馬鹿らしいのはやらないよ

一部のガチ勢しかネットであれこれ書かないからみんながガチャにハマってるようにみえるのでは

2020-06-16

恋なし職なし命なし? 崖っぷちアラサーのこれから

 まだ職場の人には言えないのでここに書く。職場の人にはSNSアカウントオープンにしてるので、書けるところがここしかない。

 

 

 去年の夏に初めて転職をした。

 Web広告会社事務職から訪問営業会社へ行ったものの、そこはかなり古臭い体質のブラック企業広告業界もブラックな面があったから平気だろうと思ってたけど、それとは質が違うタイプブラックさだった。広告会社のほうは頭がいい人特有の嫌味っぽさが滲んでいたけれど、訪問営業会社のほうはガキ臭さ、悪い意味での部活っぽさがあった。

 土曜出勤も多く、彼とデートもできない。しばらくは我慢していたけれど、やっぱり無理だと思った。

 はてブ経由で知り合った人にも転職相談に乗ってもらい、再び転職活動をして、今年の1月から新しい会社で働くことになった。Webコンサルティング会社だ。

 

 少数精鋭な会社で社風も良く、各種制度も充実している。社長の考え方も尊敬でき、同僚もインターン生も「デキる人」が多く、「本当にこの会社に入れてよかった」と思っている。

 これならプライベートも充実させられそう、楽しみ!

……と思ったのも束の間、この春から状況は一変した。

 

 2年半付き合った彼氏とは別れることになり、私自身に重い病気可能性が見つかった。

 そして、私は仕事でまったく売り上げを出せていない。「申し訳ないけど、7月の試用期間で終えてもらうことになるかもしれない」と社長から言われてしまった。

 

 おかしいな、これから人生ブラック企業から転職して順風満帆になるはずだったのに……。

 

 

 病院での精密検査を繰り返した結果、重い病気ではないことがわかった。それは良かった。

 逆に言えば、それしかいいことはなかった。

 

 ……先週末、私は試用期間で打ち切りになることを社長から伝えられた。7月20日で退職することになる。

 

 

 この会社の人は、辞めたあとも業務委託など何らかの形で関わり続けている人が多いと聞く。なので、せめて辞めた後も何かの仕事でご一緒したいという旨を伝えた。

 

 辞めることが決まってから毎日粛々と仕事はこなすものの、チャットワークに「〇〇さん退職のやり取り」のスレッドができたり、退職後の機密保持契約書が送られてきたりすると、自分は辞めなくてはいけない人間なんだということを痛感させられる。

 そもそも「実力以上のところに入ってしまった」という感覚はずっとあったから、こうなってしまうことは仕方ないという気持ちもある。でも、せっかく採用してもらったのに活躍できなかったことはとても心苦しかった。

正社員のお給料をもらいながら、実力以上の素敵な会社で学べた」と解釈すれば良かったと言えるかもしれないが、いずれにせよ売り上げを出せなかった申し訳なさは残る。

 

 

 コロナでなかなか友達にも会えない。そこそこ仲が良かった人たちとも微妙に疎遠になった。毎月毎月、異なるタイプの息苦しさがやってくる。

 前彼とはじつは1年前にも一度別れたことがあったが、その2ヶ月後には復縁した。しかし今回は、彼は私のSNSも一部ブロックしているようであり、復縁も難しいかもしれない。

 彼の投稿が流れなくなったSNSを見るのもしんどくて、一部のSNSアプリを削除した。コロナしんどい話や胡散臭い話が増えてたところなのでちょうどいいタイミングでもある。

 

 

 初詣、引いたおみくじ大吉だったのに、やたらと悪いことばかり起こる。何故だ。

 唯一良かったのは「重い病気ではなかったこと」だけど、そもそもそれだってマイナスゼロになっただけで、プラスの要素というわけではない。なんでこんなことになっちゃったかなぁ。

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