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2024-07-15

辞め自(海)が昨今公表されている一連の不祥事についておもうこと

はじめに

海自トップである酒井海幕場が一連の不祥事で19日に引責辞任するが、会見の中で言及があった

組織文化に大きな問題がある。不正に気付いていたにも関わらず、見て見ぬふりをする体制が一部まだ残っている 」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA125E30S4A710C2000000/

について、本当に一部なのか?という思いがあり、筆を執った。

一連の不祥事について

ニュースのことを知らない人も増田を閲覧していると思うので、ここで海上自衛隊の一連の不祥事についてまとめていく

こちらのニュース動画が一連の不祥事網羅的まとめていたので紹介する。

https://youtu.be/trZdMdzSs8w?si=JAt9pznKU4TPYBI8

特定秘密漏洩

適正評価実施の隊員を特定秘密を知りえる状態に置いていることが艦艇部隊常態化していた問題である

特定秘密とは、「その漏えい我が国安全保障に著しく支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるもの」を指す。

海上自衛隊でいえば、艦艇が「どんな任務をしているか」や「どこにいるのか」などの情報がある。

適正評価とは、この特定秘密を扱うに値する人間かどうかのお墨付きを与える制度だ。国籍犯罪者歴、所得状況などをもとに総合的な判断が下される。

潜水手当の不正受給

潜水士が潜った深さに応じて支給される潜水手当を、

「本当は行っていない訓練を実施したことにする。」

本来は潜っていない深度に潜ったことにする。」

といった虚偽申請を行い、実際もらうべき手当よりも多く潜水手当をもらっていた問題である

不正の手口は代々踏襲されていたという情報もある。

基地で出される食事不正喫食

営内者や勤務上必要指定されている隊員以外は、有料で喫食することになっている隊員食堂食事を、申請を行わずに喫食していたという問題である

「部下の行為を黙認しながら自分手続きなしに飲食を繰り返していた幹部については、一階級、降任の処分が行われた」

とする報道もあるので、部隊の一部では常習的に行われていたことが伺える。

川崎重工裏金問題

潜水艦新造や修繕を行っている川崎重工取引先との架空取引を原資として海自隊員に対し、金品の贈与などを行っていた問題である

こちらについてはまだ全容が明らかになっていないが、十数億円規模の裏金が作られている模様である

潜水艦については長年、三菱重工川崎重工の寡占となっており、海自隊員とのコミュニケーションは密接で、癒着が起こりやす環境であった。

なぜ見て見ぬふりをするのか

ここからは、私の実体験を含めてお話させていただきたい。

理由1:忙しいか

「忙しい」のは当たり前だろと思われるかもしれないが、昨今の国際情勢の厳しさは増田読者の皆様にとっても多かれ少なかれ耳にしていることであろう。

米中対立の激化、地政学的に最前線に当たる海上自衛隊はその矢面に立たされている状況である

常任務に苛烈さが増す一方で、多国間協力を推し進めるために共同訓練も数を増している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240302-OYT1T50167/

一部の部隊では、通常業務ですら手一杯で、休日も問わず出勤するような有様である

このような状態で、ガバナンス違反の疑いがあるからといって調査に乗り出すリソースがあるのだろうか。

「後ろ向き」の作業は、隊員への聞き取り過去にさかのぼった記録の確認、調書の作成などが発生し、解決するまで長期間を要する。

通常業務と並行して取り組む必要があるため、「休めない」どころか「寝れない」事態になりかねず、問題を指摘して是正を行うような余裕は私がいた当時にはすでになかったように感じている。

理由2:公務員人生を棒に振りたくないか

自衛隊採用キャッチコピーは、「国家を守る、公務員である

https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/details/pamphlet/r5sougouannai.pdf

任期制隊員を除き、曹以上の隊員は定年まで勤めあげることが約束されている。

人生の大半を、自衛隊で過ごすのであれば周りに波風を立てずに、公務員という立場にしがみついておく方が楽だと考えないだろうか。

また、幹部自衛官であれば、候補生学校修業後、幹部名簿をみれば自分序列がどのくらいで、最終階級はどのくらいか目算が付き、それが覆ることはほとんどない。

だが、多くの幹部は3佐、防衛出身者や一般出身者であれば2佐には就くことができる。これは勤務成績はほとんどかかわらず、時期が来れば自動的に昇任するのだ。

3佐であれば、副長や航海長などや艦艇の規模が小さければ艇長を任せられる階級だ。2佐といえば、艦長の重責を担う階級である

黙って過ごせば自動的に昇進するのに、火中の栗を拾うような真似を誰が行うのだろうか。

理由3:勤務に比べ賃金待遇面で報われないと感じる人がいる

海上自衛隊司令部があるのは横須賀だ。陸自空自東京拠点を設けている。

東京にある司令部は、20%、15%の地域手当がつき、横須賀は10%である

このように、自衛隊給与ベースは、「どんな勤務」をしているかよりも「どこで勤務」をしているか比重が大きい。

また、自衛隊残業代が出ない。激務であろうが、それを受け入れて残業をする。

地方基地に転勤したほうが配置によっては激務となるのに、賃金が低下するなどといったことは当たり前の状態である

これに多少なりとも不満を思っているひとはいないだろうか(私は思ったので退職したが)

辞め自(海)から提言

ただ批判ばかりしていては建設的でないので、お世話になった海上自衛隊ささやかながらいくつか提言をしたいと思う。

人を留める施策より、人材還流する施策を講じよう

奨学金制度募集対象年齢の拡大など、自衛隊の間口を広げようとする努力は大変結構なことだと思う。

だが、中途採用はあまり活用されていない。自衛隊採用年齢は拡大された一方で、技術である技術曹や技術幹部採用枠は資格の種類や人数はあまり間口は広がっておらず、待遇民間と同等かそれ以下である

民間人が転身しようとなると相当な覚悟必要な状況は変わっていない。

さらに、一度入った自衛隊を辞めるとなるとなかなか大変だ。

例えば、転職活動を行うにあたり、届け出が必要場合がある。

また、実際に退職をしようとなるとかなり大変で曹士場合は各地方総監、幹部場合海上幕僚長宛ての書類作成必要である

また、退職を切り出すとなると引き止めもかなり長く、数時間に及ぶ面談を数回実施があったり、中には

自衛隊以外で民間でやっていくのは大変だぞ」

「辞めるというなら部隊の敷居は跨がせない」

などという脅し文句がまかり通っているのが実情である

逆に言うと、そういった側面が「自衛隊でも」活躍できる人材が集まるのではなくて、「自衛隊しか」働くことができない人材を集めてしまう一因となっているのではないだろうか。

また、自衛隊では一般資格が多数取れる一方、それ以上に自衛隊内でしか通用しない資格存在する。

定年を終えて、退職することには自衛隊ドメイン知識のみしか持たず、自衛隊内では高給取りであった人材が、民間では使い物にならず投棄されるような実態もそこにはある。

一定再就職のための教育はあるが、任期満了か、定年退職者に向けたもので、依願退職者向けの物はない。また、再就職教育カリキュラム豊富か、世相にあったものなのかは疑問が残る。

時代ニーズに合った再就職のための教育を行うとともに、素養教育としても、民間人としても生きていけるようなカリキュラムを組むべきだ。

自衛隊を「いつ辞めても大丈夫」、「戻ってきたくなったら戻ってこい」といえるような風通しのよさが必要ではないだろうか。

3佐以上は昇任試験必須にしよう

理由2及び理由3で述べたが、多くの幹部は年数が立てば自動的に昇任する。これは勤務に対する意欲を削ぐ大きな原因ではないだろうか。

勤務成績もさることながら、昇任の際にはその幹部が、果たして階級に値する人間かどうか、厳しくチェックをおこなうべきではないだろうか。

3佐以下の定年を早めよう

上記に合わせて、この基準を満たせなかった人間には早期に次の道に進む覚悟を求めていくことも大切だ。

民間のものエビデンスが弱いが、防衛学校一般大卒で3佐の年齢は中央値で35才である

https://hyakublog.net/nennrei-kaikyuu/

3佐以下の定年を45歳程度まで早めることによって、自衛隊で腐る前に優秀な人材のまま民間還流したほうが、日本国家のためになるのではないだろうか。

勤務実態に合った給与体系を設定しよう

特殊技能をもったり、慢性的に激務が予想される配置にはきちんとそれに見合った給与体系をとるべきである

業務にかかわらず特定地域勤務者に一律で与えるような地域手当が果たして自衛隊員の働きに報いるものなのだろうか。

艦艇部隊ならば海上が主な職場である。なぜ母基地の違いが給与に反映されるのか甚だ疑問である

最後

十数年間務めた古巣に関することを増田投稿することは、塩を撒くようなことであり、大変申し訳ないと思っている。

しかし、投書をしたところで、黙殺されることもわかっている。

この増田を発端に、何か議論が起こればよいし、起きなければそれまでなのだとも思っている。

海上自衛隊必要なのは伝統墨守偏重してきた過去文化と決別するという強い覚悟である

海自幹部には潮気が必要とよく言われるが、今回の一件で世間の厳しい潮風をしっかりと受けながらも倒れずにしっかりと復原し、海上自衛隊が風通しのよい組織になることを切に願っている。

2024-06-14

https://anond.hatelabo.jp/20240614204953勝手タグ付けソースだよ

1996年 (第1巻) 5月 特集:脳の科学こころ問題医療人間
1996年 (第1巻)11月 特集高齢者介護医療人間
1996年 (第1巻) 4月 (創刊号) 特集戦略研究と高度研究体制学術教育
1996年 (第1巻) 6月 特集:第3回アジア学術会議学術教育
1996年 (第1巻) 8月 特集日本国際賞受賞記念講演会から学術教育
1996年 (第1巻) 9月 特集:若手研究学術教育
1996年 (第1巻)12月 特集:第124回日本学術会議総会学術教育
1996年 (第1巻) 7月 特集地球環境問題を考える環境
1996年 (第1巻) 特集:転換期にある工業産業工学
1996年 (第1巻)10月 特集女性科学研究ジェンダー
1997年 (第2巻) 2月 特集パラダイムの転換学術教育
1997年 (第2巻) 3月 特集大学改革任期制学術教育
1997年 (第2巻) 6月 特集伝統と新しい地平 ―第4回アジア学術会議学術教育
1997年 (第2巻) 7月 特集:第125回日本学術会議総会学術教育
1997年 (第2巻) 8月 特集:第16期から17期へ学術教育
1997年 (第2巻) 9月 特集:第17期の発足 ―第126回日本学術会議総会学術教育
1997年 (第2巻)10月 特集:高度研究体制確立を目指して学術教育
1997年 (第2巻)11月 特集地域における学術活性化を目指して学術教育
1997年 (第2巻)12月 特集:第127回日本学術会議総会学術教育
1997年 (第2巻) 特集:2国間学術交流レイシア派遣団報告学術教育
1997年 (第2巻) 4月 特集地球食料問題を考える環境
1997年 (第2巻) 1月 特集平和共生歴史政治・国際
1997年 (第2巻) 5月 特集グローバリゼーション産業空洞化歴史政治・国際
1998年 (第3巻) 3月 特集クローン羊"ドリー":遺伝子科学のはかり知れないインパクト    化学生物
1998年 (第3巻) 特集クローン羊"ドリー":バイオテクノロジー最先端で今、何が、どうなっているか    化学生物
1998年 (第3巻) 2月 特集二国間学術交流 スイス及びスウェーデン派遣団報告学術教育
1998年 (第3巻) 6月 特集21世紀科学への視点 ―第128回日本学術会議総会学術教育
1998年 (第3巻) 7月 特集アジアにおける学術の直面する課題 ―第5回アジア学術会議学術教育
1998年 (第3巻)12月 特集:新たなる研究理念を求めて ―第129回日本学術会議総会学術教育
1998年 (第3巻) 1月 特集地球未来 ~人間の存続環境
1998年 (第3巻) 5月 特集地球惑星宇宙科学の現状環境
1998年 (第3巻)11月 特集食品研究の新領域をさぐる ―食とからだの科学を中心に環境
1998年 (第3巻) 4月 特集ジェンダー   ―社会的文化的性別」と現代ジェンダー
1998年 (第3巻) 8月 特集日本経済課題展望日本ビックバンに向けて社会
1998年 (第3巻) 9月 特集行政改革課題展望社会
1998年 (第3巻)10月 特集ライフスタイルの転換と新しい倫理 ―21世紀社会に向けて社会
1999年 (第4巻) 4月 特集生殖医療とその社会的受容医療人間
1999年 (第4巻) 1月 特集21世紀に向けた学術の新たな改革学術教育
1999年 (第4巻) 3月 特集国民の期待に応えて ―科学最前線から学術教育
1999年 (第4巻) 6月 特集:IGBPの研究成果の統合に向けて ―第130回日本学術会議総会学術教育
1999年 (第4巻)10月 特集日本学術会議創立50周年学術教育
1999年 (第4巻)12月 特集:わが国の大学等における研究環境改善について(勧告) -第131回日本学術会議総会学術教育
1999年 (第4巻) 2月 特集ごみを考える環境
1999年 (第4巻) 8月 特集海洋環境
1999年 (第4巻)11月 特集科学技術社会社会
1999年 (第4巻) 特集少子化問題社会
1999年 (第4巻) 5月 特集学会インターネット情報
1999年 (第4巻) 9月 特集学術からみた「美しさ」について人文
1999年 (第4巻) 7月 特集人口環境 ―持続的発展に不可欠なアジア役割 ― 第6回アジア学術会議歴史政治・国際
1999年 (第4巻) 特集科学技術の発展と新たな平和問題歴史政治・国際
2000年 (第5巻) 1月 特集学術研究の国際ネットワーク学術教育
2000年 (第5巻) 3月 特集:第7回アジア学術会議学術教育
2000年 (第5巻) 4月 特集世界科学会議21世紀のための科学学術教育
2000年 (第5巻) 7月 特集:第17期を締めくくる成果 ―第132回日本学術会議総会学術教育
2000年 (第5巻) 8月 特集:第17から第18期へ学術教育
2000年 (第5巻) 9月 特集:第18期始まる学術教育
2000年 (第5巻)10月 特集俯瞰研究プロジェクトへのアプローチ学術教育
2000年 (第5巻)11月 特集研究業績評価 ―実態問題学術教育
2000年 (第5巻)12月 特集:第18期活動計画の全容学術教育
2000年 (第5巻) 特集各部抱負学術教育
2000年 (第5巻) 特集:第8回アジア学術会議学術教育
2000年 (第5巻) 特集世界科学アカデミー会議学術教育
2000年 (第5巻) 2月 特集安全災害
2000年 (第5巻) 6月 特集男女共同参画社会における日本学術ジェンダー
2000年 (第5巻) 5月 特集司法改革課題展望社会
2001年 (第6巻) 2月 特集21世紀とヒトゲノム医療人間
2001年 (第6巻) 4月 特集21世紀と新エネルギーエネルギー
2001年 (第6巻) 1月 特集21世紀科学役割を問う学術教育
2001年 (第6巻) 3月 特集21世紀科学アカデミーデザインする学術教育
2001年 (第6巻) 5月 特集学術活動のための次世代育成学術教育
2001年 (第6巻) 6月 特集:「科学技術」の概念を人文・社会科学へと拡張学術教育
2001年 (第6巻) 7月 特集大衆化された大学での教育はいかにあるべきか学術教育
2001年 (第6巻)11月 特集日本学術会議改革に向けて学術教育
2001年 (第6巻) 特集:常置委員会の目指すもの学術教育
2001年 (第6巻) 特集日本社会の変容と教育の将来学術教育
2001年 (第6巻) 特集:第1回アジア学術会議学術教育
2001年 (第6巻) 特集特別委員会活動経過学術教育
2001年 (第6巻) 8月 特集遺伝子組換え食品をめぐる最近の動向環境
2001年 (第6巻)10月 特集:食から見た21世紀課題環境
2001年 (第6巻) 9月 特集10代は変わったか!こども
2001年 (第6巻)12月 特集データベースの新たな保護権利制度導入反対への初の声明情報
2001年 (第6巻) 特集21世紀IT社会情報
2002年 (第7巻) 5月 特集医療最先端医療人間
2002年 (第7巻) 8月 特集ナノテクノロジー化学生物
2002年 (第7巻) 9月 特集動物実験化学生物
2002年 (第7巻) 1月 特集新世紀の日本学術会議学術教育
2002年 (第7巻) 3月 特集科学技術新世学術教育
2002年 (第7巻) 6月 特集:新しい日本学術会議に向けて!学術教育
2002年 (第7巻) 7月 特集ノーベル賞100周年記念国際フォーラム創造性とは何か」学術教育
2002年 (第7巻)11月 特集:変革をめざす国立大学 ―学長たちは考える学術教育
2002年 (第7巻)12月 特集日本学術会議の今後の方向に向けて!学術教育
2002年 (第7巻) 特集:「大学の自立」と「学術経営」のあり方を探る学術教育
2002年 (第7巻) 特集:第2回アジア学術会議(SCA)学術教育
2002年 (第7巻) 特集学術科学研究の成果と社会学術教育
2002年 (第7巻) 4月 特集学術の再点検  ―ジェンダー視点から(1)ジェンダー
2002年 (第7巻) 2月 特集創造性と日本社会社会
2002年 (第7巻)10月 特集:「身体障害者との共生社会」の構築に向けて社会
2002年 (第7巻) 特集日本計画社会
2002年 (第7巻) 特集グローバル化時代対応する高等教育課題歴史政治・国際
2003年 (第8巻) 2月 特集研究教育現場から見た国立大学改革学術教育
2003年 (第8巻) 3月 特集科学社会 ―いま科学者とジャーナリストが問われている―学術教育
2003年 (第8巻) 7月 特集私立大学さらなる発展学術教育
2003年 (第8巻) 8月 特集:第18期から第19期へ学術教育
2003年 (第8巻) 9月 特集:第19期始まる学術教育
2003年 (第8巻)10月 特集:新しい学術の体系学術教育
2003年 (第8巻)12月 特集:第19期活動計画学術教育
2003年 (第8巻) 特集活動計画各部抱負学術教育
2003年 (第8巻) 特集:第3回アジア学術会議(SCA)学術教育

2024-06-07

anond:20240606184619

ネットで元陸自って名乗ってるやつ、ほぼ間違いなく任期制で2年務めただけで、戦史や戦術教育なんて大して受けてないんだよな

2024-05-01

徴兵制

国としては、二三年で辞める軍人がたくさん欲しいんだよな。日本では任期制自衛官って呼ばれてるやつ。

数年でローテーションすることによって一般企業に勤める予備役を増やし、いざ戦争になったらわずかな教育コストで大量に動員できる。

けどそういう働き方は現代マッチしてない。若いころの貴重な時間肉体労働で潰すことになる。

から徴兵制の復活がぎろんされることになる。

2023-09-08

anond:20230908102310

教師も多いし結局は接触する機会が多いからだろ

教師任期制にして3年くらいやらせたら冷却期間として年寄りだらけの介護でもやらせたら良いんだよ

2023-05-22

アカデミアの連中が子育てキャリアを両立させろと喚いている

アカデミアの待遇任期制子育てのことを考えていない!子育てのことを考えていないようではアカデミアは滅びる!!」

とか主張してる子育て世代アカデミシャンが多いけど、別にアカデミア内の親子で再生産する必要はねーんじゃねーのとしか思わないんだよな。

それこそ階級固定でしかないだろっていう。

アカデミアは普通サラリーマン一般社会の家庭から奇特な奴が参入してきて家庭を持ちたくなったら(それまでに成功できてなかったら)去っていくというサイクルでも滅びないんじゃねえの?

実際、どう考えても子供なんか持てない非正規派遣社員の層はいっぱいいるけど、「非正規派遣社員」という業界自体全然滅びる気配が無いわけじゃん。同じだろ、アカデミアも。

なんでアカデミアだけは特別扱いして子育てキャリアを両立できるように下駄履かせてやらなきゃならないのか。

自分たちは選ばれた人間から再生産しないことは社会的損失である」と思ってるということなんじゃねえか?

しかも「自分たち下駄を履かせないと滅びるぞ!」と恫喝しているわけだ。滅びねえと思うけど。

内輪でスゲースゲー言い合ってるだけの演劇界隈の有名人がなんか傲慢なこと言って燃えたことがあったけど、平田オリザだっけ?あれと同じに見えるんだよな。

アカデミアの待遇改善しろというのはまあいいとして、子育てキャリアを(選別に勝ち残れない奴らの分まで)両立できるまで大幅によくしろというのはただの傲慢しか思えない。

2022-10-20

anond:20221019122004

元増田です。

野外給与計算についての食いつきがすごくてびっくりしてます

が、ごめんなさい。身バレを危ぶんだばっかりに元同期から聞いた話をそのまま載せました。(元会計科ではないです)

なのでなんで給与計算かはわかりません。(聞いたとき給与計算大事だしなと納得して終わった)

つの天幕におじさんたちと雑魚寝自分体験です。

デスクワークがメインと思われてるところでも、野外演習、行軍、穴掘りはどこに行っても大体ついて回ります

hatebu_ai あ~なるほど。「会議室で机の配置を並べ替える」くらいのワークなわけね>穴掘り天幕

そんなところです。

コメントを読んで考えたり思い出したとこともあったので追記

iroha2_hohe 自衛隊彼氏がいた友人の話を聞く限りクズばかりの印象があったので、セクハラとかすごくありそうなイメージではあった/部署が違うと天地が変わるほどの違いがありそうだし被害事実なので参考程度かと

これは本当にそうで戦闘職種か非戦闘職種かや勤務地など諸条件で全くちがってくるので私の話はあくまでも20年前の1/15万の話です。

戦闘職種でおじさん比率が高く、勤務もそこまで激務じゃなくてそこそこ余裕があったからそういうのが発生しにくかったのかなと。

r_riv “あそこにいた大多数の人たちは、まともで普通の人たちだったと思う。”かもしれない。が、少数のまともじゃない人たちを律する(罰する)機会を組織が当初は放棄したことこそが問題だと思ってる。

sippo_des そんな昔から対策されてる部署もありながら、ですね。トップ問題なのでは。なんで加害者公表されないんだろね。あん稚拙な文さらされるのもなかなか読む方にもメンタル来るけど。

となるとやっぱり幹部以上の問題になるんですよね。

幹部も上に行けば行くほど、事なかれ主義になっていくので上の問題が大きいと思います。(2-3年で異動していくし)

駐屯地全体の行事部隊関係なく作業に駆り出されるとたまに無能オブ無能みたいな幹部の下につくこともあり

あいう人ばっかりなら問題は先送りもしくは握りつぶすのは当然かもしれない。

(余談だけど無能オブ無能の下についたとき作業員全員がいらいらがたまりすぎて途中から

 指示を仰ぐことな勝手に行動しだして、反乱とはこういう風に起こるのかと思った記憶

駐屯地で一番偉い人(駐屯地司令)は1等陸佐で、兵卒からみたら雲上人だけど

市ヶ谷にいけば1佐はうようよいて、さら陸将捕やら陸将やら超えらい人もいるけどそんなに途方もなく偉い人も

防衛省というくくりでみれば背広組からみたら全然偉くなくてと、現場ではどうしようもないところで

改革を頑張ってもらうしかない。

田母神さんとかみてると偉くなりすぎるとやばくなっちゃうの?とピラミッドの上の人が心配になる。

あとは、仕組みで防ぐなら人を固定させすぎないことかな。ずーっと同じところにいると権力ができて腐敗していくので。

そこで当たり前になってる感覚を他に行って披露すると周りがドン引きして自分おかしさに気づくとかあるだろうし。

自衛隊特性上、あまり盛んに人事交流はできないだろうけども。

なのでちゃんと働いて活躍したいと思う女性隊員女性比率が高そうな職種希望するといいんじゃないかと思う。

自分で書いておいてなんだけども、これは長いものには巻かれろ的な非常に日和った意見で現状を仕方ないと

受け止めてる文章だったなと反省している。

本当は、どこにいこうがそんなことおかしいといえてやばいやつをちゃんと正しく処分できる組織じゃないといけない。

exciteB この人大卒から士官幹部候補?)なのでは。兵卒現場とはぜんぜん違うだろう。/軍隊経理補給漫画なら「大砲とスタンプ」かな

就職氷河期真っ最中民間企業内定はもらえず、一般任期制)で入りました。なので陸士でした。

大卒一般はいったので逆差別みたいなのはありました。「さすが大卒様は言う事が違いますね」みたいな。

大砲とスタンプ」気になります

tetsu23 「先輩女性隊員がきっぱり守ってくれたので」という言葉ちょっと引っかかりを感じてしまった。守らなければいけない状況はあったということかな、と。

から理不尽に対して守ってくれたという意味です。仕事押し付けられそうになったりとか。

mito2 熱心な啓蒙教育って竹田とか呼んでやってるやつも含むんだろうか

私がうけたのはどこに発注して作ったのかよくわからない俳優さんたちが上官役、下士官役を演じる再現ドラマをみながら

講師役の教育担当が適宜、一時停止しながら「はい、ここアウトです。まずい点が3つあります。」みたいな形式でした。

上意下達においては当たり前だけどすごく丁寧でした。

なんであんやばい人を呼んじゃうんだろう。

sekiu それ言うなら奇貨やろ“彼女によって暴かれた事実を奇禍として”

あ!ほんとだ。ご指摘ありがとうございます

私がいたところは本当に平和だったけど平和自衛隊生活でも色々とあった。

一番大変だったのは営内(寮)で共有の冷蔵庫にいれたお菓子とかの盗難事件

でかく名前書いてあるのに盗られたり、飲みかけのジュースがなくなったり、物がなくなる頻度が

やばすぎてみんなが疑心暗鬼でピリピリしているなかそれでも盗ってく犯人が怖かった。

犯人は判明せずいつの間にか、物が盗られるのはなくなったけど。

五ノ井さんの件はせっかく憧れて自衛隊に入って、がんばってやっていこうとしてる人をこういう形で失うのは

元いた人間として情けなく思う。

私が入隊したころは自衛隊に対する印象って悪くはなかったけど「人殺し集団」みたいに言う人もいて

そこからみると今の自衛隊イメージって本当によくなった。

組織としてちゃん事実をみとめて謝れるのだから、長らく不遇だった時代のことを忘れず、

現場にあまり負担をかけすぎないように改革してくれることを望みます

2022-10-19

anond:20221019200829

anond:20221019195239

↑の元増田

一回長々と書いたんだけど、なんか言い訳臭くなったので書き直す。

そのインタビューとかコメント個別に見ないとなんとも言えないところ。

とはいえかに、やべえ奴がいないわけではない。ていうか今思い返してみると、俺の観測範囲でもたくさんいた。

でもそれが民間(「自衛隊の外」という意味で使われている言葉)と比べて有意な差があるかというと、あまりそういう感じはしない。日本のどこにでもいるやべえ奴が、普通に自衛隊にもいるという印象。

で、やべえ奴らの吹き溜まりがあの中隊だったんじゃないかというのが、件のニュースを追った「今の」俺の感想になる。

正直防衛省に限らず、官僚隠蔽体質と内外からの訴えをなかなか認めない頑なさは今に始まった話ではないので、自衛隊自身でやるべきこととしては、ああい吐き気を催すような吹き溜まりを作らないようにすること、つまり自衛隊内での風通し」をできる限り良くすることが挙げられるんじゃないかと思う。

やべえ奴らの流入は、たぶん社会情勢と組織性質鑑みるに防ぎようがない。

やべえ奴らを、死角となるひとところに集めない工夫が必要だ。

被害者の方は1等陸士で辞めている。恐らく入隊の仕方としては自衛官候補生じゃないかと思われる。任期制自衛官とも呼ばれていて、任期満了であれば士長で辞めるはずだ。任期満了メリットがそれなりにあり、目前にありながら手放したことになる。恐らくそれも損害賠償対象になるだろう。

なんにせよ、直接的な被害もさることながら、他ならぬ自衛官仕事に直接触れることでそれに憧れ、ずっと自衛官でやっていこうと志高く入隊したはずが、クソ野郎どもに幻滅させられて道半ばでの退職になってしまったというのは、本当に辛いことだと思う。

自衛隊でなくてもどんな犯罪でもそうだけど、被害が出た時点でもう取り返しはつかない。

防犯ブザーみたいな、手っ取り早く一定犯罪を未然に防ぐ仕組みがあれば良いんだけど。

ごめん、あんまり回答になってないかもしれない。

心配もっともだ。俺はやべえ奴のうち上官と呼べる奴が大隊長2曹にいたけど、まああんま関わらねえしいざとなったらiPhoneで録音でもして週刊誌に持ってきゃいいやとか思ってた。

でもそれは生存バイアスで、立場的に弱い人が被害に遭ってからじゃ遅いんだよな。

から言えるのは、所詮どいつもこいつも人間なんで、自衛官だろうが政治家だろうが評論家だろうが作家だろうが医者だろうが宣教師だろうが先生だろうが警察官だろうがやべえ奴はいる。だから、どこに身を置くにしても自衛手段を持っておいて損はない。

もちろんこれは、被害者を悪く言ってるわけじゃない。

安全神話標榜していた新幹線がその実、工事中に大量の殉職者を出しているように、人の在るところに理想はない。けれども、それでも理想を追求しようとする人たちがいる。

その一助になればと思ってる。

なんかすげえ共感性羞恥呼び起こしそうな文章になった。マジレスしようとするとどうしてもこうなっちゃうんだよ。

恥を忍んで投稿する。

2022-10-01

anond:20220930213101

(最下部にブコメ返しあり)

この増田はいつ頃、どういう入り方で、陸海空どの自衛隊のどの隊にいたのだろうか?

なんでみんなそれすら確認せずにこの情報を信じることができるのか?現場経験してないからなのか?

まずそれくらいの情報はないと真偽の判断ができない。

俺も自衛官だった時期がある。身バレしない程度に、俺が経験したことを具体的に書く。ちなみにめちゃくちゃ長いです。

俺は2007年8月2010年3月まで、任期制隊員として陸自関東方面隊にいた。任期制隊員についてはググって。まだこの制度あるのかな。

今はどうか知らないけど、当時は入隊してから半年教育は前期3ヶ月と後期3ヶ月に分かれていた。

前期は武山駐屯地自衛隊法とか小銃の組立解体とかの座学と、徒手空拳とか5段階ある匍匐前進の仕方とか寝撃ち膝撃ちみたいな小銃の撃ち方とかの実技演習と、定期的に実施される体力テストのための体力づくりが中心だった。

俺はちょっとした事情で、教育中はなかなか野外訓練についていけなくて悔しい思いをした。

前期の教育中、同じ班の人が「24時間拘束されてこの給料じゃ国の最低賃金下回るじゃん」みたいなことを若い奴らに喧伝して支持を集めてたけど、少なくとも教育中は長時間拘束されるなんて入隊前から分かりきってるんだからそもそも入隊しなきゃ良かっただろ、士気下げるだけだからさっさと辞めちまえばいいのに、と言う人たちもいた。

印象的だったのは、教育隊の隊長2尉だったかな?20代後半のなよなよした人で、それに対して10の班を纏める40代くらいの2曹ミッシェルガンエレファントドラマーシュワちゃんばりにおもくそ屈強にしたみたいな、子供時代想像できないタイプいかにも鬼軍曹な人で、まあその人も話してみると意外と優しかったんだけど、最初から幹部で入ってるっぽい人と現場叩き上げでこうも違うのかと思ったな。

あとは、軍事オタクよりアニオタの方が多かったとか、選ばれし者だけが習志野の空挺に行くことを許されるとか、同期に柔道全国6位とか特殊な人がまれにいたりとか、入隊前の書類実家信仰する宗教を記入する欄があったとか、ある日全隊員が会議室に集められて特定生命保険への加入を(隊友会のめちゃくちゃ安いやつじゃなかったと思う)半強制的に勧められたとか、東富士での三日三晩の訓練の後に叩き起こされてみんな絶望的な顔をしながらとある部屋に集められて「次の任務を言い渡す。これを飲め」と配られたのがキンキンに冷えたコーラ任期制未成年いるからね)でめっちゃ安心して涙が出るほど美味かったとか、普段全く笑わなくて班員のやらかしが発覚すると班の部屋に潜入しバームクーヘン毛布を全員分グチャグチャにすることで「台風」のあだ名がついた班長休日に部屋へやって来てすわ何かと身構えたらPSP取り出してはにかみ笑いでモンハンやろうぜって言われて一緒に遊んだりとか、まあ色々印象的なことはあった。

後期は普通科施設科需品科とか、隊員たちがそれぞれの職種対応した駐屯地に分かれて、ある程度専門的な教育を受けた。あんまり言うと特定されそうだから詳しくは書けないけど。

後期は大抵5年〜10年ほど自衛隊にいてだらけきった(後述する)人たちが上官になるので、前期に比べると圧倒的にヌルかった。

武山駐屯地教育隊はというと、彼らは教育専門の部隊で、年中そればっかりやってる人たちなんだよね。そのことは後期に入って初めて知った。

ただ、後期は冬だったから野外訓練が死ぬほど寒かった。キツかったのはそれくらい。

教育期間を振り返って思うのは、確かにパワハラ的なことは全くなかったとは言えないんだけど、当時のご時世とか考えると、高校部活の延長みたいなもんだった。むしろ強豪校にいた人にとっては前期もヌルかったんじゃないかな。訓練はどうしても体力のない人に合わせる形になるからね。

それに、少なくとも教育中は、この増田が言ってるようなことは全く無かったな。自衛隊法は学んだけど、「神と虫」なんて言ってるのは聞いたことがない。上は「教官」じゃなくて別の肩書だったし。前期の休日で外出する場合制服着用って言われたけど、彼女待たせてる人は当然外で着替えるし、横須賀中央とかのあたりはその辺を軍服の人が歩いてるのが日常からそんなに忌避感もなかった。

一定の耐性がついてる人は多少制限を与えられても抜け道とか自由をその中に見出してなんとかするし、何か洗脳っぽいことを言われても自分ちゃんと考える。そういう意味では増田教育の時点で抜けたのは正しい判断だったのかもね。まあそもそも、この増田がやってることこそ洗脳な気もするんだけど。

とにかく。話変わって、パワハラみが増したというか、俺にとって地獄だったのはむしろ教育が終わってからの方だった。

教育が終わって、俺は地元にまあまあ近い駐屯地に配属になった。

そこでまず知らされたのは、春以外の入隊員は季節隊員という半ば蔑称に近い形で呼ばれて、「使えない・すぐ辞める」隊員が多いというレッテルを貼られていること。「部隊エース」という言葉文脈によって、本人の与り知らぬところで蔑称になること。新入隊員は慣習的に、部隊長の半長靴磨きという業務時間外の仕事を割り当てられること。訓練での活躍なんかよりも、休憩時のお茶汲み、上長煙草を吸っていたら煙缶を持って来る、ビール瓶のラベルを見えるようにして上手く酌ができる、飲み会で要領よく挨拶回りができる、そういう「空気の読める」隊員が良しとされる風潮があったこと。

んでもって極みつけは、所属大隊隊長が、金正恩もびっくりの「お前屈んで半長靴の紐結べねえだろ」ってくらい不健康そうな出っ腹だったこと。

別にルッキズムなんて持ち合わせちゃいないし、市井の人はいくら太ってても気にしないけど、有事に人を守る自衛官としてそれはあんまりだろ。

いかにも、「俺は権力です」を体現したような身体だった。

俺はこれからこんなやつらの下で働かなきゃいけねえのかと思った。この半年学んだのは何だったんだと思った。

んで、それでも我慢してやってみようとしばらく過ごしてみると、よりその地獄みは鮮明になった。

一年のうち3分の1ほどが、草刈り車両整備・消防点検やらお偉いさんの来訪前などに頻繁に行う寮の清掃・持ち回りの風呂掃除警衛などに費やされる。

さらに、これは駐屯地によると思うけど、俺のいたところは糧食班もあって、食堂で飯作りと配膳を3ヶ月ほどの持ち回りで担当する(対象陸士)。

よって、訓練や体力づくりに精を出すのは一年の半分を満たない。当然毎日定時。通勤1分。

長靴磨きとか迷彩服アイロン掛けとか定時外にやることはあるけど、隊長の半長靴陸士の間で持ち回り、それも一番下の立場の時だけなので、自分の下が来ればそいつらに引き継いでやらなくなる。自分の半長靴イベントがあったとき磨けばいいくらいだし、迷彩服私物って言ってアイロン掛けの要らないタイプを買ったり貰ったりしてたから、やっぱりイベントで官給のやつを使うときしか掛けなかった。

ついでに、たまの訓練で遠征するとなると、7tの荷室で人員輸送されてる最中は密閉された幌の中で何人もがバカスカ煙草を吸いまくる。煙草を吸わない俺にはそれが無茶苦茶辛く、かと言って指摘すればたちまちエース(笑)扱いになる未来が見えていたので、繊維が肌に刺さるほど質の悪いカーキ色の官給毛布で顔を覆って耐えるしかなかった。さすがに今はそんなことはないと思いたいけど。

自衛隊車両運転免許を取りに行くとか、観閲式の準備対応とか、あとはさっきの糧食班とかは、普段部隊から離れてかつ自由時間が大幅に増えるので「おいしい仕事」と呼ばれていた。駐屯地の中にクラブという名の安っぽい飲み屋があって、酒を飲まない俺でも週に2日くらい連れて行かれた。

そんなわけで、大体の人は教育期間とのギャップから怠惰になる。怠惰にさせられてしまう。だから大隊長に限らず太ってる奴らは多い。

こっからは完全に自慢になる。

俺はそんな怠惰環境が嫌でしょうがなくて、体育学校に行きたいと思った。ほぼ帰宅部人生教育期間もほぼビリケツの筋力だったんだけど、幸い持久力だけは人並み以上にあったので、かなり頑張れば3000m(5000mだったかな?)走の資格に手が届きそうだった。

ちなみに、カナヅチだった俺は駐屯地内のプールでシンスプリント治療がてら練習しまくった結果遅い遠泳ならできるようになったけど、立ち泳ぎができなかったのでレンジャーはハナから諦めてた。

とにかく、2年弱走りまくっていたら、3000mの歴代中隊記録を更新して、さら大隊内で一番体力テストの成績が良くなった。2年弱の間に糧食班にいた期間の自由時間とか自衛隊内の教育とかを使っていくつか資格を取った。そんなこんなしてたら件の大隊から表彰状を貰った。この場で破り捨てたらどうなるかなと思った。

もう少しで体育学校に行けるというタイムまでこぎつけたところで、別にやりたいことができた。体育学校に行くのは良いけど、現役を引退した後も自衛隊にいるとまた空気を読むだけの怠惰生活が始まって面倒そうだとも感じたので、2任期目の途中で退官することに決めた。

半年ほど前に申告したにも関わらず、結構直前まで揉めた。まあ任期制隊員なのだからある程度は仕方ないんだけど、なんか中隊長を納得させるためか会社事業計画個人版みたいなものを作らされた記憶がある。1年後にこういうことをして、3年後には海賊王に俺はなりますみたいなやつ。

今はこんなご時世だし多少は改善されてると思いたいな。

えっと、ほんとにめちゃくちゃ長くなった。何が言いたかったんだっけ。

とにかくだ。洗脳って言葉を使うのであれば、教育期間は俺にとって洗脳でもなんでもなかった。当然咄嗟には受け入れられない出来事もたくさんあったけど、それは、「人を守る仕事」という前提と、当時の時世ということで鑑みれば納得できた。

しろ教育が終わってからの方が、耐性のない、考える力のない人は洗脳されやすいと思う。それくらいにあの場所怠惰だ。その「人生楽勝な感じ」に大半の人が流される。騙される。

そんなんじゃ人は守れないからと、一部の「強い」人たちがその人たちなりに必死こいて、あの組織を「人を守れる組織」としてなんとか保っているのが実情なんだと思う。当然この場合の強さってのは権力でも、武力でもない。精神的なタフさと、ひたすらな良心だ。

断っておくけど、「だから俺は強いんだぜ、すげえだろ?」がやりたいんじゃない。俺はむしろ弱い。あの組織怠惰に抗い続けることができなかった。さっきは自慢話にしたけど、その場その場の怠惰に流されたことも何度もあった。

居続けることで結果的に「弱い」人間になる。そんな場所になってしまっているということが、あの組織の悪いところだと俺は思うよ。

大切なのはいつでも、考え続けることだ。

別に自衛隊に限った話じゃない、普遍的な話だ。

2022-10-01 15:20 小変更

2022-10-01 15:34 小変更

2022-10-01 23:17 ブコメ返信追記

学校もそうですが世間の目が届きにくく指導者管理者裁量が大きい場所下の人間への扱いの振れ幅が大きくなり信じられないようなことも起こりますどちらの話も嘘だと断定はできないと思います

信じられないようなことが起こりうるというのはほんとそのとおり。

まあもう身バレしてもいいかなと思ってるから言うけど、当時俺が在籍してた駐屯地で、教育隊の幹部が新入隊員たちに爆薬を食わせる事件があった↓

https://ja.m.wikinews.org/wiki/%E9%99%B8%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%81%AE%E4%BA%8C%E7%AD%89%E9%99%B8%E5%B0%89%E3%81%8C%E6%96%B0%E4%BA%BA%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%81%AB%E7%88%86%E8%96%AC%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%95%E3%81%9B%E3%80%81%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%81%8C%E8%96%AC%E7%89%A9%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%AB

俺の言うことを信じろと主張するつもりは毛頭ないんだけど、「神と虫」の件に関しても時期によっては事件扱いになっていておかしくないので、調査のためにもう少し具体的な情報元増田には尋ねたい。

2022-10-02 08:02 ブコメ返信追記

人は自分が都合の良い用に考える。日々、警察不祥事批判しているニッポンリベラルは、なぜか「AED女性に使って良いか問題では、警察100%理性的に行動し、AED使用者逮捕するはずないと信じる人が多い。

人は自分が都合の良い様に考える。そうだね。

考えるとき自分のそういう偏りを常に意識する。

ついでに。

別に情報拡散だとか発言の際に絶対に失敗すんなって言ってるわけじゃなくて、そりゃみんなもっと慎重になるべきじゃねとは思うけど、うっわ失敗したーと感じたら無理に軌道修正しようとせずに素直に認めてアップデートすりゃいいんだよ。

それが考え続けるってことだと俺は思ってる。

ニッポンリベラルという言葉が具体的にどういう思想の人たちのことを指すのかちょっと調べた限りではよく分からんのでここでは触れない。

2022-10-02 08:19 ブコメ返信追記

真偽は判らんけど、増田元増田とでは、一回りくらい世代が違うかな~て印象は持った。

元増田の言ってる経験がたとえば2020のものか、1980年のものかで、その情報を受け取る側の印象はだいぶ違う。

俺の書いた経験だって今の自衛隊には当てはまらいかもしれない。

2022-07-18

なんで"与党"が任期制じゃないのはどうして?

総理大臣とか大統領とかって任期制じゃん

4年2期までみたいな

同じ奴が延々続けてたら独裁になるから

だったら与党も4年2期やったら別の党に交代するべきじゃないの?

2022-05-19

anond:20220519140056

非常勤講師は5年で「雇い止め」が多い

 とはいえ、(広い意味では過去の私も含めた)わが国における人文系大学院出身者の就職難や生活の困窮という問題は非常に深刻だ。非常勤講師職業は5年勤務すると自動的に「雇い止め」に遭うことが多く、助教などのポストに就くことができても、その多くは任期制である

 昨年9月九州大学で、同大学院研究科博士課程単位取得退学者の男性非常勤講師雇い止めに遭った末に経済的に困窮し、研究室放火して死亡した事件記憶に新しい(こちらは法学の分野だが)。

2022-05-13

anond:20220513143644

自衛隊は、精強さを保つため、若年定年制および任期制という制度採用しており、多くの自衛官が50歳代半ばおよび20歳代半ばで退職することになっています

https://www.mod.go.jp/pco/kyoto/sp/engoka/recruit/taisyoku.html

 

基本的普通自衛官任期満了20代退職

ある程度の官職付きだけ残って、そいつらが50代半ばで退職するので基本的には若く保たれる。

ただ、最近そもそも新入りで入ってくる奴らが食い詰めのおっさんが増えてきて

任期満了で辞める奴らの平均年齢が上がっとる。

2022-03-07

ソビエトロシア中国も(独裁権力は1代限り。

やはり、帝国革命で倒した国は、権力世襲化を嫌うのだろう。

一方で、権力の集中と個人崇拝は強い。

まあ無茶しても人の一生の長さだけだ。

そのあと別の無茶が始まるにしても。

アメリカ世襲化の傾向もあるが、一方で任期制限がある。

2021-06-25

オンライン化と平等性と透明性に大幅に振った議会選挙の案

議員任期制とし、最長10年とする。

有権者は1年に1回、議員罷免する投票オンラインで行う。得票数の上位数名及び一定得票数を超えた者は罷免される。

議席の減少分は有権者からランダムに選ばれる。選ばれた者は断れない。選ばれた者は任期の上限に達するかまたは罷免されない限り議員をしなければならない。

議員間中は職を失うが報酬は失職前の2倍が支払われる。議員資格を失うと前職に戻れる。

議員は氏名、年齢、性別顔写真等すべて非公開とする。個人識別100個ほどの動植物名称ニックネームとしてランダムに割り当てられる。

議員自分議員であることを他人に明かしてもよいが自分ニックネームを明かした場合は失職する。

議会オンラインで行う。議会では議論発言もしない。議案の採決のみ行う。

・議案は議会の1週間前に公開され、公開されると同時に議員有権者から隔離される。議員事務局に内容をオンライン質問し、事務局は1日以内に回答する。事務局の回答はリアルタイムに公開される。事務局は議案公開中に議案を修正できる。

・議案公開中は議員以外の有権者議員にも事務局長にも質問できない。

議員同士のコミュニケーションリアルでもオンラインでも原則禁止とする。

議長は置かない。議事進行は事務局長が行う。

2021-06-15

anond:20210614140724

世界の中心に返り咲くこと

WW2以降の中国共産党目標はこれだった

当時は日本貧乏敗戦国なのでもちろん日米の分断なんて考えてない

とりあえず国民党を追い出して実権を握り、その際に今はODAで援助されているけどいつかは頂点に復活するというプランを描いていた

で、具体的にどうやるか

低賃金労働による世界の組み立て工場をしながら外貨を稼ぎ、留学生や優秀な労働力という名のスパイを送り込み技術製品情報を盗み、ことで中国を発展させようとしていたんだよ

コツコツ頑張って、良いところまで行ったのにアメリカ様にばれたから今こんなことになっている

バレたきっかけとしてはオーストラリアアフリカで派手な振る舞いをしたのも含め、プーさん(笑)が欲張りだったからじゃないかな?

せめて中国製5Gを先進国の半分に導入してからじわじわ台頭したら世界の中心は中国になっていたかもね

昔は本当にうまくやっていた

特にイギリスから香港返還される時に定めた香港基本法の第11条は上手かった

詳しくは「香港基本法 全文」で調べてもらいたいが、「中華人民共和国憲法31条に基づき」と書かれている

まり法改正したいなとなったらイギリス様と決めた面倒なルールに則らずに、ぺぺっと中国憲法31条を変えればOK

中国憲法を変えることに文句がある?内政干渉ですか?とカードが切れるのだ

わざわざ香港民主主義自治を守るために作った法律なのに、中国の匙加減で骨抜きにすることができる素晴らしい法律に仕上がっている

イギリスから危険性に気づかず、それでOKハイ返還!となるんだから本当に恐ろしい


建国から鄧小平時代まではなんだかんだ冷静な判断ができていたはず

新彊(ウイグル)やチベットに進行して領土拡大にも成功させていたし

香港も戻ってきたし

明らかなミスは64天安門くらい

勘違いプーさん

調子に乗った原因はどこにあったのかよく分からないので、知っている人は教えて欲しい

ただ、調子に乗りまくったプーさんは「国家主席任期制限の撤廃」をしたり、「ぼくのかんがえたさいきょーの国家政策」を押すようになった

から中国共産党批判をする国民は投獄されたり、存在を消されたりするけど、当時は共産党内部での議論や違う意見を出すことは自由だった

なので全人代国家政策をどうするか検討するときに、わりと自由闊達な議論提案ができたらしい

想像つかないよねー

プーさんがどれだけ権力にしがみついているかは、プーさんwiki見たら分かる

国家主席になったのは単なる派閥争いの結果なんだけど

国家主席だけじゃなくて、中央軍事委員会主席中央国家安全委員会主席中央軍委連合作戦指揮センター指揮官とかも兼任してる

どれだけポスト独り占めするんだかw

まぁ軍事クーデター起こされたくないんだろうね



総括

貧乏ジャパン時代から練られた壮大な計画なので日米分断は関係ない

計画達成前にやばい国ってバレたのは多分強欲なプーさんのせい

もう少しおとなしく水面下で進められていたらみんな気付かずに中国に呑まれていたよ

恐ろしい

2020-10-27

anond:20201027151411

まあ任期制で十分ってならそうなのかもしれんけど

2020-10-20

自衛隊に対する大学差別を知らないのだな

anond:20201020073523

任期制自衛官、満了後に大学学費補助へ 防衛省、予備自の登録条件に

https://www.sankei.com/life/news/200922/lif2009220016-n1.html

最近になってようやく是正され始めている

自衛隊だったら入学拒否とか、試験点数が足りないか卒業できないとかさんざんな差別がようやく解消される

今後は自衛隊から筆記試験や出席日数で嫌がらせしたら反日教授だから逮捕だろう

2020-08-24

防衛省自衛隊はどうして雇用不安定任期制隊員へ終身雇用隊員より多く給料を渡さないのだろう

anond:20200824204339

陸士長が三等陸佐より高給だったら悪いと、自衛隊法のどこに書いてあるの?

雇用不安定なんだから多くあるべきだろう

恩義せがましく学費無料と言ってるのを賛美している連中が意味不明

桜なんだろうな

2020-07-05

修士論文国際的学術誌に載せる学生がたくさんいる(もちろん彼らはその後も定期的に論文を書く)一方で、10年以上論文を書かない教員国立大学などにもいる

別に大学教職を全部任期制しろなどとは言わないが、そういう教員には恥ずべきことだという自覚がないのだろうか

2019-10-24

anond:20191024200102

1年の任期制にして

自衛隊に入隊して1年以上2年以内の最優秀隊員に天皇になってほしい

年いってる天皇ばっかで国の雰囲気が暗くなる

若者にして毎年交換しろ

2019-07-02

保育士よりもヤバイのは臨床心理士

https://anond.hatelabo.jp/20190629192946

バズりまくってるやつ見て書こうかなと。

保育士さん稼げない問題報道されるだけマシだよ。

ニッチ業界だと注目すらされませんのでね。

身バレしない程度に書きたいが、臨床心理士も相当やばい

当方30代、男性、既婚。この状態まで持っていくのがまず難しいレベル(もうこの時点でおかしいよね)。

以下ソースね(ゴシップ的なものでなく臨床心理士会なるちゃんとした組織が調べてます)。

https://www.jsccp.jp/member/news/pdf/doukoucyousa_vol7.pdf

年収300万円以下が半数(ほぼ昇給もないぞ!)

非常勤が半数

・院卒なのに時給がコンビニ以下

こんなのザラです。残業代?もちろん出ないよ?

ボーナス有休?なんの話?ってレベル

いかえせば大学院時代もなかなかやばかったな…

アカハラセクハラは当たり前(よほどのことではないと教員処分されません)

研究関係ないバイトをすると非国民扱い(なんのために院に来たんだ的なやつ。まぁ言いたいことはわからなくはない)

研修会のあとの接待先生に顔を売るためだが、よほどのことがないと覚えてもらえない)

就職に困っていたとき研究所の講師になってほしいと言われ半年タダ働き(交通費自腹、休日終電まで作業がザラ)。

結果、研究所なんてものは出来なかった…なんてのもありましたね。訴えたら勝てたのだろうか。

院にいると研究職=勝ち組と思っていたけど、いまのご時世任期制で3年区切りとかで

また次の職場探すと考えると勝ち組でもないよな。

上記を考えた結果、ある程度の技術が活かせる民間就職しましたとさ。ちゃんちゃん

ちなみに最近公認心理師なる国家資格も出来ましたが収入アップの見込みはありませんよ。

こういうことをちゃん大学とか大学院で教えてほしいよね。

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