2024-09-29

ベイビーわるきゅーれと今回の総裁選共通点発見した。

9月27日、「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」が公開された。

https://babywalkure-nicedays.com/sp/

まず、映画自体は本当に面白かった。三作目にして最高傑作という声もあるし、俺もそう思う。

ただし、映画館でこの作品に対して深刻な懸念を感じずにはいられなかった。観に行った回はほぼ満席だったのだが、若い人たちが少なく、中年男性が最も多かったようにみえた。また俺もそうだからわかるんだが、そのほとんどは、毎年100本以上映画を観るようなオタクだったように思う。

日常×殺し屋というアニメ的な設定やキャラクターコメディタッチ台詞回し、そして素晴らしいアクションシーンは誰でも楽しめるような作品であるはずだ。しかし観客はおっさんばかりだ。

製作陣の意図は知らないが、これは本来若い人々に届けたかったのではないか。前二作はインディーズ感があったので、シネフィルが観客層であったことは仕方ないかもしれないが、今回は池松壮亮前田敦子といった人気俳優も迎えてるので、大衆向け映画としてのルックは備えてるはずだ。

ここで考えるのは、この映画大衆化を阻んでいるのは映画ファンのものなのではないかと思う。

現にTwitterで本作を検索すると、どうもプロアマ映画評論アカのお褒めの言葉ばかり流れてくる。ポジティブレビューが多いのは良いことだが、「小うるさい映画ファンでさえも評価する作品」という評判が支配的になると、年に数回しか劇場に足を運ばない一般人は敷居の高さを感じてしまうのではないかTwitter自体がもうおじさんおばさんの溜まり場ということかもしれないが)

実は今回の自民党総裁選でも似た事象が起きていたと俺は思う。1回目の投票トップであった高市早苗が、決戦投票石破茂に逆転敗北したが、俺はこれを彼女支持層であったように思う。Twitter上で高市支持を表明していた有名アカ極右が多く、彼女の人気はカルト的にもみえた。彼らは熱心に高市の素晴らしさについて訴えて来た。彼らからすると、純粋応援のためだったかもしれないが、他の層からすると過剰に写っていたと思う。彼らが良かれとして行ったことが、仇となった感は否めない。

話は戻るが、ではベイビーわるきゅーれが一般に支持されるために、我々映画ファンはどうしたら良いか。おそらくは発信のトーンを落とすことである。この映画は本当に素晴らしいし、沢山の人にみてほしいが、映画ファンが熱心であればあるほど、一般化は永久に果たされない。

とはいえ、全く発信が無くなると、そもそも発見すらされないので一見簡単なようで難しい課題である。果てさてどうしたものか。

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