はてなキーワード: リフレインとは
( 2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その3 からの続き )
我が輩は猫である(飼い猫)。一人暮らしの作家先生に拾われた猫と共同生活する話。同じ時間軸の出来事を、作家と猫それぞれの視点で描く。ちなみに8割位ご飯の話。
本作のシリーズ構成を務める赤尾でこが関わった「ミイラの飼い方」もペットとの日常を描く作品だけど、赤尾でこって小動物の心が読めるのだろうか。というか実は猫なんじゃ。
猫がかわいい。漱石さん家のおっさん猫は「まったく人間という生き物は…」と愚痴を垂れる社会風刺だった気がするんだけど、本作は女の子みたいな猫が「あいつなんやねん。もっとシャキっとせい!」的な語り口なのにツンデレなのがかわいい。
前半部分に当たる、小説家の主人公による一人語りが小説っぽくて良い。斜に構えた視点、社会から距離をおいた生き方。他人がほとんど登場しないので、話の殆どが「猫とは…人間とは…」的な循環思考。
猫に限らず、人間と人外がひとつ屋根の下で暮らすというコンセプトの作品って結構「お互いに言葉が通じない中でどうやってコミュニケーションを取るか」というのが面白いけど、本作はそういう部分を踏襲しながら「同居人が主人公のことをどう思っているのか」をちゃんとモノローグにしているのが良いよね。前半が推理編、後半が答え合わせみたいな。
シュレディンガーの嫁。声優の厨パによる、ノリの軽いラブコメ。主人公と花嫁の馴れ初め(高校時代)を描く。原作は週刊少年マガジン。松岡禎丞x花澤香菜x竹達彩奈x伊藤美来x佐倉綾音x水瀬いのりて。貴重なメンツによるOPがもうすごい。
五つ子なので、どの子と結婚したかが分からないという仕様になっている。本作で描かれるのは結婚式当日及び学生時代の馴れ初め(スタートとゴール)。五つ子がそれぞれ20%の確率で主人公と添い遂げる可能性がある(5人合わせて100点(100%)という描写が印象的だった)。
「五つ子がそれぞれ20%の確率で主人公と添い遂げる可能性」=「(この中から一人を選ぶのではなく)それぞれ(20%の確率を引き当てて)無事ゴールできた世界線が重ね合わさった状態」という解釈が可能で、どの子が結婚したか作者が確定しない限り5人全員が実質本命の勝ちヒロインと考えられる。なので視聴者的には「この子(自分の推し)が、この後あーなってこーなって、最終的に結婚するのか…」みたいな妄想の余地が全員に用意されているのが特徴的な作品。そういう意味で「五等分の花嫁」という表題(一人20%、全員で100%の花嫁エピソード)はすごく上手いなぁ、って勝手に関心した。
演出的には1話で結婚式のシーンが出た後、そのシーンが各話に渡ってリフレインとして使われてるのが面白かった。この演出はゴールを最初から明示している本作ならではっていう感じ。キュンってなる。コメディ部分としては比較的コミカルな演出なので気楽に見られる。
「プラネテス」「コードギアス」でおなじみ谷口悟朗監督による、SF世界を舞台にしたヒーローモノ。ロボアニメ。制作は3DCG映像制作会社の白組。
背景を除けばほぼ全編3DCGのアニメ。3DCGってどうなん?という考えに真っ向から向き合っている印象を受ける。冒頭からキャラの動きが意図的に多彩で、その一つ一つの細かい仕草に趣向を凝らしてある。「座っているキャラの貧乏ゆすりしてる足元」とか、「3人で会話してる時、喋ってる子に視線が向かっている」とか、サッカーのシーン等これ見よがしにぬるぬる動くシーンとか。そして、特に制作の白組はゲーム等の3DCGでお馴染みの会社ゆえロボのデザインや動きがめっちゃ凄い。古今あらゆるロボットが登場時に必ず行う行事である「手の指を一本一本ガチョガチョ動かすやつ」めっちゃ好き。
それ以外にも、背景と3DCGを溶け込ませる演出が多い。背景→キャラ(3D)→ガードレール→道路を走る車(3D)というレイヤ構成のシーンが一番ユニークだった。それ以外にも回想シーンの「雨が降っているシーンで、日本家屋の屋根に雨が当たって弾けるエフェクト」とかめっちゃ凝ってる。
そんな背景美術のクオリティがかなり高く、写実的(背景:ビックスタジオ)。故に、事変後の世界も現実味のないファンタジー世界という感じがなく、「もう一つの現実世界」という印象に。「異世界転生して主人公が無双」ではなく「転移によって一瞬で四面楚歌に」という世界を描きたいのかな。
シナリオは、今期のアニメで言えば「ガーリー・エアフォース」にやや近い。未知の脅威(ロボ)に突如奪われる日常と、謎の戦う少女(ロボじゃないよ)と、ロボ。1話は事件を描くので実質2話から本番。1話はかなり早口。
AmazonPrimeVideo独占
退役軍人の再就職。PTSDと戦う女の子と、特殊な警察官のおしごと。制作はライデンフィルム。
魔法少女が魔法少女だけの世界で戦う作品とは違い、コッチは社会と魔法少女が共存してる魔法少女と魔法生物の戦いなので、非常にややこしい。基本的に悪と正義と力の話であり、魔法少女の名を冠するアニメの中ではかなり硬派。魔法少女というより特殊部隊の軍人。今期のアニメの中ではJOJO5部くらいきびしいせかい。まさかの「身内が細切れ」ネタが被るという。全体的に殺戮方法がグロい。
いつも思うけど、若林豪さんのプロデュースする音楽好き(音楽:R・O・N)。かなりハードな戦闘シーンがメインの作品ではあるけど、それと対比される日常パートも含めて音楽がエモい。戦闘はライフルの発砲音がエモい(音響効果:小山恭正)。かなり物騒なアニメなので、毎話ハードな戦闘シーンが続く。
スクエニのスマホアプリ原作。童話をモチーフにした各世界を守るために旅をする冒険活劇。
こういう「よその物語にお邪魔するお話」はいろいろあるけど、最近だと夢100…童話に登場する人たちがメイン キンハ…ディズニーの世界を主人公たちが訪れて友達になる ぱすてるメモリーズ…2次元作品(特にアニメ)の世界に入って異分子を排除 という感じで、本作はぱすメモに近い。だけど、キーアイテムである「運命の書」にある通り、シナリオに沿って人生を歩む(童話の世界の)人と、そうでない人(主人公たち)の対比が描かれているのが印象的だった。ラプラスの悪魔、までは行かないけどアイデンティティを探す旅っていう側面も掘り下げていくのかな。
各童話が異分子によって改変されてしまったため、修正するために奔走するというのが大まかな流れ。単なる改変というより、登場人物たちの心をより掘り下げる方向に改変されている傾向があって面白い。特に1話(赤ずきん)からエモいボス戦。
Gohandsの新作。大阪を舞台にした厨ニ聖杯戦争。新作とはいえ同じスタッフによるオリジナルアニメ「ハンドシェイカー」の続編に相当するので、まずはハンドシェイカー観てね。
この作品に限らず、Gohandsのアニメは独特な雰囲気がある。特にハンドシェイカー、W'zはGohandsみがつよい。魚眼レンズ風の独特なカットを多用(背景はいつものスタジオちゅーりっぷ)、ゆっくりカメラを回すように動かす演出、独特なキャラクターの演技(Gohandsは自前で動画を描いてる事が多い。本作の1話は全部自前)、強めのコントラスト、光の反射、常に流れる雲、特殊効果の使い方、etc。初見だとどこに視点を持っていけばいいのか分からない事がよくある。特に3DCGエフェクトと作画キャラのアクションが入り乱れる戦闘シーンは目が回りそう。
ハンドシェイカーでも独特な雰囲気を出していた音楽に磨きがかかってる(音楽:GOON TRAX)。主人公がDJという設定もあり、全編に渡りJAZZ HIPHOPが流れるMVみたいなアニメに。
あの大人気スポーツ、サークレットバウトに目覚めた高校生が青春するスポ根アニメ。DMMのゲーム原作。
サークレットバウト…MR空間で、変身した女の子が武器を使って戦うスポーツ。作中でMRって言ってるけど、VR+ARという感じ。e-sportsを意識したのかな。超現実的な華やかさを備えつつ、かといって身体的な表現を伴わないゲームでも無く、スポ根モノにおける泥臭くてストイックな練習と距離を置いた、高校生スポーツとe-sportsのいいとこ取りみたいな印象がある。
スポ根モノの王道なストーリーでかつ比較的ゆるめなので、のんびり見よう。
タイトルを要約すると「2次元文化」みたいな感じ。原作はフリューのスマホアプリ。フリューのゲームがアニメ化するのは去年のカリギュラ以来。秋葉原にあるメイド喫茶の店員がコスプレして戦うアニメ。なんでみんなおっぱい大きいの?
今期のグリムノーツに近いシナリオ。おとぎ話の世界を守るお話なのだけれど、登場するおとぎ話が最近のアニメ作品だったりする。最初に登場したのはあのごちうな。正式なコラボではないのでアニメガタリズみたいな感じになってるけど、構図や背景をほぼ完璧にトレスしてて笑った。「あのアニメのシーン、一度でいいから実際に体験してみたかった…!」的な妄想全開のオタクキャラが出てくるあたり、そういう層向けの作品っぽい。
公式サイトとか見ると何故かスチームパンク推しだけど、「甲鉄城のカバネリ」「プリンセス・プリンシパル」と比べるとあんまりスチームパンク要素は無い。コス姿を楽しむのじゃ。
全体的なノリはかなり軽いので気軽に見れる。戦闘パートも「ラストピリオド」のワイズマンみたいな感じ。あそこまで軽くは無いか。
ブシロードのカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」のスピンオフ。バミューダ△の人魚を主役とした日常アニメ。
凪あすよりも人魚人魚してる世界。描き方も独特で、基本的に普通の地上と同じなのに微妙にこぽこぽしてたりスイーって移動したり、なんか不思議。キャラクターが画面に集まるとき画面全体にキャラが配置されるところも水中ならではの演出っぽいよね。水中でお茶。水中でケーキ。水中でベッド。水中で(ry
何かが起きそうで何も起きない。のんびり見よう。
まるで実写。監督はウルトラマン等実写畑の人で、出演者は2.5次元俳優がメイン。超次元ギャグアニメと見せかけてTVドラマ。
3Dのアニメパートはモーションキャプチャなので、一般的な3Dアニメーションより動きが自由。リップシンクちゃんとしてる。
1期はネトフリ独占だったけど、2期放送のタイミングで各配信サイトが配信を開始。制作は「一切妥協しない制作会社」ことボンズ(他にもIG、京アニ、神風、マッドハウスとか?)。相変わらずOP作画がエグい。
引き続きネトフリ配信。
制作は「メルヘン・メドヘン」でおなじみフッズエンタテインメント。1期の始まった当初は心配だったけど、無事に2期放送開始したようで一安心。
内容はラブストーリー。不器用な二人が何気ないことで傷ついたり傷つけたり、距離が離れたり近づいたり、「ハリネズミのジレンマ」を体現したストーリーになっている。
本当は怖い「あそびあそばせ」。1期に引き続きネトフリ独占配信。制作は「ゾンビランドサガ」でおなじみMAPPA。MAPPAは最近、毎期2作品ずつ放送している上2クール作品も複数作ってるし、相当体力のある会社になってるみたい。
今期は特に2期の作品が多い。「新規に投資できる器がない」「1作品あたりの投資が大きくなった」みたいな事情は一切知らないけど、ファンと一緒に育っていく作品を観られるのは幸せなのかもしれない。
1年前のラインナップでも思ったけど、やはりアマプラ、ネトフリはハードな作品を敢えて選んで配信しているみたい。今期ハードじゃない独占配信作品はピアノの森とドメカノくらい?海外ドラマが好きな人と層がかぶってるのかな。ネトフリ配信作品「HERO MASK」なんかまさに海外の刑事ドラマって感じだし。
1話全部視聴はおすすめしない。ところで私は「宇宙よりも遠い場所」が大好きなんだけど、その根拠は決して「よりもいが面白いアニメだから」だけではなく「BDを揃えた」「何度も何度も見返した」「演出の一つ一つを研究した」「監督のトークイベントで色んな話を聞いた」「極地研に行ってみた」「よりもい関連のニュース記事を見かけた」「思い出して泣いた」「思い出して笑った」「ふと自分の親を思い出した」等、本当に些細で個人的な周辺記憶の一つ一つが、私にとって「よりもい」の価値を規定してたりする。個人的に広く浅く心血を注いでいた去年のアニメシーンでは特定の作品を「些細な周辺記憶の積み重ねによって(よりもいのように)大好きに昇華」するのが非常に難しく、結果として「大好きなアニメ」に出会う機会を逸してしまった感が否めない(好きな作品は爆発的に増えたので、一概に否定することも出来ないけど)。「何度も見返せばよかた」「もっとあのアニメのこと考えながら毎日過ごせばよかった」「ゲームアプリさっさと始めればよかった」「聖地に行けばよかった」「ライブ行けばよかった」等。その一つ一つが自分にとって特定の作品を自分にとってかけがえのないものにし得る可能性だったと思うと、非常にもったいないことをしている気がする。なので(全体的な傾向として)コアファンに支えられがちなメディアであるアニメの楽しみ方は「広く浅く」より「狭く深く」の方を推したい。一人でも多くの人が「大好きなアニメ」に出会えることを祈っている。そういう意味でも、1話全部視聴はおすすめしない。
こないだ「宇宙よりも遠い場所」いしづかあつこ監督のインタビュー記事内で「ファンにできることはありませんか」という質問に「「このアニメが好き」って、一言発信していただくだけで、すごくうれしくなりますね。」と答えていたのを読んでふと「案外こういう怪文書でも巡り巡って彼らの活動支援になったりするのかなぁ」なんてことを思ったので感想を書くことにした。ちゃんと見てから感想書きたい気もするけれど、以前よりもいの完走レビュー書いたときは1ヶ月費やしたので時間の制約上1〜3話程度の感想になっている。
それっぽく並べてあるけど、作品の優劣は付けてない。容赦して。
~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信。
~のみ最新話無料…対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信。
私はTVでアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できないし)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。
恋のデスノート。やっぱりA-1 Picturesのラブコメは面白い。ラブコメの中では圧倒的にセリフ量の多い会話劇。
テーマとして恋愛頭脳戦を掲げているので、メインの二人が「表情に出さないけど思考をフルスロットルさせ、頭の中がカオスになっている」っていう様子を面白おかしく絵にする難しさがあるんだけど、あの手この手で彼らのジェットコースターみたいな心情変化を演出している。
BGMのアレンジといい「恋愛頭脳戦とかいう新しいことをやってるみたいでその実、思春期真っ只中な高校生男女なんやで」っていうベタな部分を昭和チックなラブストーリー調に演出するとこが非常に良くて、あくまで二人が大マジで恋愛を繰り広げているからこその面白さ(大マジだからこそ面白いっていうのは「月間少女野崎くん」もそうだよね)にちゃんとフォーカスしている。不意にときめいた瞬間を「ラブ・ストーリーが突然に始まりそうな曲」で笑わせてくるところとか最高だった。どういうオーダーしたらあの曲になるんだろう。
そして青山穣によるイケボ解説が最高。最近良かったナレーションだと「ティラミス」の大塚明夫(陰毛役)、「プラネット・ウィズ」の小山力也(おっぱいのくだり)、「ダグ&キリル」の上田燿司(本作のノリはコレに近い)とか。淡々としているようで、ちょくちょく感情を見せてくる生きたナレーションが全体的なテンポ感を規定している感じがあるので、冒頭のあれは毎話必須な気がする。
「かぐや」はともかく「御行」「藤原」っていう独特なネーミングは竹取物語の登場人物が元ネタなのね。そのメイン3人のキャラデザについて。原作者インタビュー記事に「まつげを『女性漫画家の書くまつげ』っぽくしてほしいってお願いした」みたいなこと書いてたけど、確かにかぐやと御行の目元が非常に艶っぽくて、ラブコメらしからぬ奥ゆかしさを印象づけてる。個人的に畠山守監督作品の「静かに視線を伏せる男性キャラ」が好きなんだけど(「昭和元禄落語心中」の菊比古師匠のことなんだけどね)、本作の御行も単に目つきが悪いっていうだけではなく、見栄っ張りでありながら動揺しやすい性格がちゃんと表情に現れててすごく好き。一方のかぐや様も御行ほどではないにしろ目つきが悪い(やや吊目ぎみ)のに表情が豊かで、しかもベクトルが「侮蔑」「焦燥」「優越」「失望」「失意」とか、そっち!?な方向。それでいて、ときめいた瞬間のかぐや様めちゃくちゃ可愛いっていう。
作者天才かよって思うのが「頭脳戦ゆえ落とし所が難しい話の流れをジョーカーこと藤原千花のサーキットブレーカーというかインターセプトが鮮やかにキマって、ちゃんと短い尺の中でオチがつく」という構成。藤原のキャラクターとしての自由度が高いのもあって毎回不意打ちを食らっちゃう。また藤原はメイン二人と比べて柔らかい線で構成されたキャラデザなので、メイン二人のきつい目が交互に映る緊張感からの、柔らかい線で描かれた千花の目が映ることで緊張→緩和の流れが出来てるので、どうあっても笑ってしまう。そういえば御行の急な行動→かぐや様がときめくっていう流れのときも、かぐや様は全体的に柔らかい線になるよね。かわいい。そういう部分も含めて緊張と緩和の流れが完璧なので、何度でも観て笑える。1話もう20回位観たかも。早く3話観たいな。
話題のOPは水野良樹作曲。すっかり「いきものがかりの人」から「アニソンの人」になりつつある。
「濃いアニメを作るスタジオ」ことマッドハウスの新作(監督含む主要なスタッフ的にはワンパンマンとかACCA13区の布陣)。20年くらい前に書かれたライトノベル原作。現代を舞台にしたSF(少し不思議)サスペンス会話劇。
クオリティが高いというのもあるけれど、作りが完全に映画のそれ。各シーンをぶつ切りしていく演出とか、その中で登校シーンみたいなリフレインを入れて時間経過を表現してたり、ブギーポップとの会話で変化する主人公の感情を日常生活の行動を切り取る形で淡々と表現してたり、凄く尖った演出になってる。写実的な背景(背景:アトリエ・ムサ)も気合いが入ってて、屋上のシーンで敢えて遠景のカットが多い。リアリティの強い世界観を持った作品。
あと劇伴が印象的。本作の劇伴は「聲の形」「DEVILMAN」でおなじみ牛尾憲輔。穏やかなのに心がざわざわする美しくて豊かな音楽は聲の形っぽさを感じるんだけど、不穏な空気をシンセの重低音で表現してたり、カットの切り替わりで音楽をぶつ切りして、直後の無音で緊張感を演出する等、映画の劇伴で使う手法を地上波アニメでやってる感じがある。あの音ってスマホで出せるのかな。サントラ欲しい。
その会話も、ブギーポップという非日常の存在に、学校という日常空間(会話する場所は必ず校舎の屋上)の中で会うっていう、ブギーポップの実存性(不確実なはずなのに、確かそこに存在しているっていう感じ)が凄く不思議。そういえばそんな話を二人もしてたっけ(多重人格についてのくだり)。あと同級生との、少し距離感を感じさせる会話なんかすごく小説っぽい。
会話劇として「あの作品っぽいなぁ」みたいな作品をいくつも思い出すけど、(このライトノベルが刊行された時期的に)私がこれまで触れてきた多くのライトノベル作品が「ブギーポップは笑わない」の下流に存在しているわけで、非常に感慨深い。
それにしても、ブギーポップを演じる悠木碧すっげー。中性的な声を持つ声優さんって貴重だけど、その中でも特に、声に含みがありすぎる感じ(本人もよく「私の演技は情報を詰めすぎてしまう傾向がある」と言ってる)がたまらない。あと宮下藤花も悠木碧が演じてるってことに最初気づかなかった。
EDは「やがて君になる」のOP曲でおなじみ安月名莉子xボンジュール鈴木。すき。
水島努x横手美智子の新作。空飛ぶ用心棒の日常アニメ。またバンダイナムコからスマホゲームが配信予定。
水島努監督作品「ガールズ&パンツァー」が「清く正しく美しい戦車の可愛さを描く、女の子が中心の世界」なのに対し、本作は「ならず者のはびこる男社会の空を、プロペラ機で逞しく生きる女の子の話」なので、決してやさしいせかいではない。戦闘シーンが両方共ガチなのは共通。
アニメーション制作をGEMBA(CG)、ワオワールド(作画)が行っており、主要キャラ(コトブキ飛行隊、飛行機)が基本的に3DCG。対してモブは作画キャラなので、3DCGキャラと作画キャラが同じ絵の中にいる不思議なアニメに。3DCGキャラの利点として、細かい作業を行うとき(マジで細かい作業)の手元がちゃんとしているところと、飛行中の機体を引きで見たときの良さが際立ってる(実際、作画のモブキャラは飛行中、引きの絵が無い)。あとトゥーンレンダリング調のキャラに対して飛行機は写実的。なんか3Dゲームに出てくる飛行機みたい。年季の入った感じとか、個性のあるペイントとか。
相変わらずミリタリー関係の演出がヤバイ。まず怒涛の専門用語による会話から始まる戦闘。何言ってるか全然わかんない。艦橋で交わされる、ウィットに飛んだテンポの良い会話はさすが横手美智子って感じ。そしてほぼ完全再現?される出撃前儀式。いやその計器を指差し確認されてもわからんし。燃料とか油圧とか確認してるんだろうけど。機体は既存の飛行機が今後も登場する模様。1話は隼、紫電、零戦。その後敵機とドッグファイトに突入するけど、ガルパンでもあった「回転する砲塔視点」みたいな視点が結構使われてて、機銃視点で天地がくるくる回り、敵機と追いかけっこしながら銃弾が飛び交うシーンが続く。攻撃側の狙う場所が(アニメ的には飛行機の胴体を攻撃するのが絵的にわかりやすいんだろうけど)羽根の付け根部分を射撃→燃料タンクに着弾→燃料が漏れる→引火→爆発っていう描き方がガチ過ぎて笑った。着弾した場所にちゃんと弾痕あるし。他にも、相手の後ろに取り付いて攻撃するっていうパターンが徹底されている上に「後ろに取り付いてきた敵機に対して、急制動による捻り込みで背後を奪う」からの「エース機と思しき敵機に捻り込みを使って背後を取ろうとするも、裏をかかれて被弾」とか。主人公を追い詰めた敵機がとどめを刺そうとしたタイミングでタイムリミットになり引き返すシーンも、一瞬だけ燃料メーターを映して「燃料が帰還分しか残ってないよ」って演出したり。機体をフラフラさせて煽るシーンは笑った。どんだけ描写を練ってるんだ。同じ空戦でも「ガーリー・エアフォース」とかなりベクトルの違う魅せ方なのが素敵。
で、音がブッチギリでヤバイ。空間的な変化を丁寧に反映した音響はさすがとしか言えない。大音量ヘッドフォンか、部屋が震えるくらい大音量のスピーカーで視聴推奨。出撃前後で言うと、出撃前はエンジンのドコドコ音が響いていて、滑走路を走行中エンジン音が徐々に変化してるのに加えてタイヤのガタガタ音が重なり、空中に出た瞬間、空間的な広がりを感じるエンジン音と風切り音に。風切り音も通常飛行と雲の中を進むときとで音違うし。縦に旋回する時、機体がギシギシ軋む音は感動した。機銃の音も、発砲する機体が映ってるとき発砲音は乾いた音(パパパン)が聞こえるが、撃たれる側が映ってるとき、遠くで鳴ってるような残響(ボボボン)になってるとことか。命中した音も、近くだとキキンッっていう軽い音と弾丸の風切り音が混ざってるが、引きだとガガンッっていう重い音に変わってたり。
音楽はガルパンに引き続き浜口史郎。戦闘シーンの音楽がめっちゃかっこいい。ミリタリーとストリングスの相性って抜群だよね。
ちなみに戦闘シーンはガルパン以上に説明的な会話が無いので、ニコニコ動画等ミリタリーに詳しい人たちと一緒に観たほうが良いかも。私も全然わかんない人なのでニコニコ動画のコメント付きで観ようかな(音のクオリティ的に、ニコニコ動画の品質で妥協しづらい…)。「解説つけなくても視聴者は付いてきてくれるはず」という水島努監督の強いメッセージを感じた。ちなみに毎週更新の公式webラジオでレシプロ機の詳しい解説を見ることができたり、できなかったりする。
「メイドインアビス」のキネマシトラスによる不条理文学。2クールかけて主人公が成長する姿を描く。原作はなろう系小説。1話は1時間スペシャル。
最近よくアニメになってる異世界転生(転移?)モノだけど、オバロとか転スラのようなヒロイズムと大きな距離がある。こういう作品の共通した性質としてゲームライクな世界観というものがあって(本作のゲームライクな演出は「デスマーチから始まる異世界狂想曲」に近く、絵としてのGUIも結構練られている)、主人公がただの村人Aではないこと(異端というか特別)の記号になってるんだけど、本作の主人公は俗物的で、上記のようなヒロイズムに対するポストヒロイズムみたいな感じ。勇者D(X人目)。転生によってアドバンテージを得た勇者が転生先で成功するお話に対し、本作は転生によってディスアドバンテージを得た主人公が、転生先でそれに抗う、あるいは異世界人のように逞しく生きながらえるお話。
王前で主人公が慟哭するシーンは、異世界転生モノの持つ「現実の世界において「自分は社会から不当に虐げられている」という漠然とした不満のようなものを持っている人たち」というメッセージを強く表現してる。なんとなく「風と共に去りぬ」を思い出した。風と共に去りぬは南北戦争を描いた小説で、差別や不条理と戦う女性のお話、だっけ。本作における「剥がしたり消したりすることのできない盾」は彼が例の勇者であり、同時に排斥の対象であることを知らしめるレッテルになっていて、彼が戦っているあらゆる不条理がこの「盾」に集約されている。そういう意味では、最初に仲間になったのが奴隷っていうのも大きな意味があるよね。
面白いのは「1ヶ月後にやってくる敵の襲来」というイベント。彼が勇者である以上逃れる術はないので実質的に盾と同じ不条理の象徴ではある(特に2話は、「襲来を乗り切って生き残るんだ」というセリフが何度も登場する)んだけど、同時に彼がただの大罪人ではなく世界一利用価値がある人間であることの担保になっていて、ワンチャンあらゆる不条理を打ち負かす可能性を秘めていること(世界に借りを作ることができる)。タイトルはそういう意味なのかな。
まず「今」を描いて、次に、描いた今をリフレインする中で「今」に含まれた未来への光を照らそうという、帯同の表明としてはクラシックなほどクラシックな構造だと思うけど、どうやら「今」を描くこと自体がたくさんの人のPTSDに触れる上に社会的なタブーでもあるらしくて多方面から不理解の表明が挙がるの、さすがに不憫。
(おかげでこの件では「下手くそ」とかみたいな表現論にはあまり触れられずそれはまあ別の機会に期待だな。もっと巧い人から見たら厨二的な「自分は正解側にいる」という稚拙な部分がある表現かもしれないけど、社会としては表現の裾野を広げていかないとらならない差し迫ってさえいる段階だと思うので、方法論はもっとつみ重ねられて欲しい。今まで通りの日本だとすると、少しの天才と凡人ばかりの裾野、みたいな構図に慣れすぎているわけだから、社会が巧くなるということが本当に可能かどうか分からないままだけれど。)
https://twitter.com/cristoforou/status/1080371407328927744?s=21
【追記2】まとめられてはいたけど、部分への反応が多くて作品全体を見失わないままで批判しているものがあまり多くない印象で、そういう意味では別ジャンル。
https://togetter.com/li/1304848
【追記3】
こちらが一番うまく言い表していた感じを受けたのでメモ(追記2の反応が多かった説明でもあり)。
https://twitter.com/masayachiba/status/1080737066730774531?s=21
年齢(30代)=童貞。 私の中の北方が「ソープへいけ!」と頭の中でリフレインしていた。
今年で平成も終わるので、平成のうちに童貞切ろうと初めてソープに行ってきた。
クリスマスに自分へのご褒美もかねて。クリスマスプレゼントなんて人生で一度ももらったことないからな。
予約しないで行ったのだが、年末だから繁盛してるらしい。待合室でかなりの数の利用客が待機してた。
女の子は待ち時間が一番少ない子を指名したのだが、それでも1時間半近く待った。
廊下で女の子が「こんにちはー」と挨拶をして、手を繋いでくれる。
女の子は、写真でみたよりも若干ぽちゃ気味だった。たしか年は20と書いてあったが、26,7くらいだろう。でも全然可愛い。
部屋に通された。プレイ部屋は教室をイメージしてるので、部屋に机がおいてあり小さな黒板まである。
「童貞なので初めてです」と言い、さっそく服を脱いで風呂に入る。
女の子(名前はまゆちゃんだったかな)がお湯を出している間、雑談。
マンガが好きなのでマンガの話をしたが、まゆもマンガをよく読むようで、新井英樹の話をした。新井英樹の名前を知っている女の子に初めて出会った。
まゆが上半身を洗うために上半身をくっつけてくれたので、抱きついて鎖骨を噛んだら「がっつかないで」とたしなめられた。
洗ってくれている間はこちらから触ってはいけないのがマナーらしい。上半身を洗ってもらう。
そしてついに下半身を洗ってもらう。これが有名なスケベイスプレイか。アナルに指が這うのが気持ちいい。
泡を流して体をふき、ベットに上向きに横になる。まゆが体におおいかぶさり、ベロチューしてくれた。舌圧がすごい。これが人生初キッス。気持ちいい、というよりなんかヘンな感じだ。自分も必死で舌を舐め返す。ベロチュー疲れた。
次に、乳首なめと脇腹なめ。乳首は丁寧になめてくれたのだが、そんなに気持ちよくなかった。
次に膝の骨を噛む。「あっ…」と初めて声が出た。こんなところに性感帯があるなんて知らなかった。
次にフェラ。気持ちいい。フェラの間、まゆの髪の毛や耳をさわっていた。女の子の髪の毛ってすげー柔らかい。
そして今度は自分が攻める番。
横になったまゆの、おっぱい(Bカップくらい?)を揉んですぐに乳首を口に含む。舌の中ではどこが乳首がわからなかったけど、乳首を舌で転がした。30秒ほどなめたら、おへそをなめて、ついにおまんこ。
初めてみるので、どこがクリ?穴はどこ?ときいてから、クリにむさぼるようにしゃぶりつく。
「しょっ…ぱい!」これがはじめてクリをなめての感想だった。『バキSAGA』でバキが梢江のおまんこを舐めて言った台詞だ。これがまんこの味か。でも全然臭くない。
左手の人差し指と中指をおまんこに入れる。指への締めつけがすごい!おまんこがうにょうにょ動くのがわかる。これがおまんこか!
あとはただひたすら、クリをなめて吸い、なめて吸い、おまんこの指を動かしてた。
まゆは「ああーイク、上手!クンニ上手い!」とよがってる。もちろん童貞には、これが演技かどうかの見分けがつくはずもない。
でもとにかく、やることは一つだけだ、とクリをなめて吸い、なめて吸いを続ける。私はさながらなめだるま親方になった気分だった。
体感時間的には20分(だから正味時間10分くらい?)ほどなめたと思う。
まゆがよがりながら股で私の頭をはさむので、まるでMMA(総合格闘技のこと)の攻防のようだった。クンニはとりあえず疲れた。
クンニが終わると「そろそろ次行く?」といよいよ本番。ゴムをつけてくれた。
私は「初めてのエッチは正常位」と決めていたので、正常位で入れてみたのだが、入っているのかどうかよくわからない。
「入ってる?」「入ってるよ」と言われ腰を動かしてみるが、どうも具合がよくない。私は正座がうまくできない(膝が全部曲がらない)からだろうか。
正常位は断念して、騎乗位に変えてもらう。
騎乗位でちんぽが入った。しかし「これがセックスか」と期待以上の気持ちよさではなく、フェラや手オナニーの方が圧力は強く気持ちいいと思った。
それでも30秒ほど騎乗位で腰を振られると(腰を振りながらまゆは「ああ~イク」と言っていたが、これは演技だろうと思った)、ちんぽから精子がとろ~と出てしまった。
「イク!」でドバっと出る射精ではなく、「あれ?出る…?」でとろ~と出る射精だ。前者より気持ちよくない、「なんだか出ちゃった」的射精だった。
「あれ、もういっちゃった?」としぼんだちんぽを見て言われたので、「少しだけイった」と答えた。
「少しだけって何?」「あんまりよく分からなかった」と答えると、「じゃあ、手でするね?」と手でしごいてくれた。気持ちよかったが、もうイカなかった。
時間がきたからもう終りね、とまゆは言った。1時間、丁度いいプレイ時間かもしれない。
「まぁ、初めてのときはよくわからないって人も多いからね」と言いながらまゆが背中をふたたび流してくれた
私は服を着て、部屋を出てまゆと別れた。私が階段を下りる最後までバイバイしてくれてうれしかった。
そういえば「クンニが上手いって言ってくれたの、あれは演技?」と訊くのをためらって、ついぞ訊けずじまいだった。
これが私が聖夜に童貞を切った話だ。
最後に、料金。ここらへんの格安店の相場の、60分2万4千円。実感としてやや高いと思った。
もし自分が適正値つけるなら、2万2千円が限度かなぁ、という気がする。まぁ、この値段は妥当なのだろう。
おいそれとは行けないが、もし機会があったら、「童貞です」と言ってまた利用したい
女「…」
ぼく「え、えと…あ、その…パンティーとか…(パンティー…)」
女「…」
ぼく「(お、こいつ、イケるクチか?)パンティー。パンティーというのは簡単に見れてはいけないものなんだよね。駅のホームの階段で目の前のミニスカ女性がパンティー見えそうな時に、必死に必死に目線を隠しながら拝めないかいろいろやるのよ。例えば階段を登る足を緩めて更に低い位置で見ようとか。でも、実際に見えることはない。なぜならミニスカに見えるが実際は上着やセーターでスカート上部を隠してミニに見せかけているだけでそんなことはないからだ。これはネットで真実を知った。だからミニに見えるだけで割と長い。だからどう足掻いたって見えることは絶対にない。計算された偽造ミニスカだからだ。でも、見えそうで見えないというのは非常に劣情を刺激する。帰路で自転車乗ってるのに、先程、ほんの20秒間もないぐらいしかない時間がリフレインし忘れられない。部屋について、悶々とするのでそれを収めようとパンチラ系のエロ画像を探すわけだ。するとな、最初からマックスで見えてるのよ。なんかそれを見た瞬間に「俺はこんなもののために」という怒りが湧いて来る。それはまるで宝の地図を信じて旅に出たのにその宝物が金銀財宝ではなく、その人が愛した女の写真だった…みたいな時の怒りだよ。ここでプレイボーイなイケメンなら「ふっ、かの大海賊でも女の涙には勝てなかったんだな」とかキザなセリフを吐きながら、それを話しのタネに君みたいな女を誑かしてきっちり頂戴できるかもしれないけど、こちとらモテないからパンチラごときで興奮するんだよ。そんな男にその宝物を活かす手段はない。話がそれたけど、パンチラっていうのはね、過程を楽しむものなんだよ。世の中のパンチラエロ画像はそれがわかってない。AVですらそうよ。最初の10分ぐらいは際どいアングルのカメラワークで興奮感を増してくれるのにプレイにはいるとすぐに手マンとかしてスカートをたくし上げる。わかってないよね。さっき、宝の地図を例に出したけど、俺はきっとね、女の写真でも後から爺になった時に冒険話で「うっそだー!じいさん太ってるし冒険なんて無理だよー!」とか「あの爺さんはホラ吹き爺さんだから近寄っちゃだめ!」とか言われつつもひっそりとあのときの旅の思い出を写真として残し、本当の冒険を知る爺さんとして生きていけるけど、このAVだとすぐにスカートたくし上げやがるからそれもない。まるで「直進1km イオンモール木更津」って書いてある看板みたいな宝の地図なんだよね。そんなの冒険でもなんでもないでしょ。だから、パンティーってのは見えちゃいけないんだよね。」
女「はぁ…(無関心)」
なんで?(殺意)
それでも俺は繰り返すリフレイン
だった。
そして靴やバッグその他小物は
だった。
ちなみにセレクトショップに行くのは、一定以上の服の品質が保証されているなんてのは大前提で、その上で「オシャレなお店で買う事そのものがステータスであり、目的化していた」と言っていい。
またブランド小物についても、マニアでもない限りブランドコンセプトの理解は二の次三の次、大事なのは実物を手に取って「さすが定番と言われているだけある」と感心し納得して買うという行為だった。
したがって、必然的に服や小物の買い物=明治通りまで出かけるというのが公式化していた。
少なくともメンズは。
さて、そんな話も今や結構遠い昔。
ながーいデフレ不況のせいか、ファストファッション全盛となり、買い物は基本ショッピングモールのユニクロかZARAに靴はABCマートという流れが定着して久しい。
気が付けば俺も、休日丸々かけて明治通りなんて何年もご無沙汰で、いつもは地元のユニクロZARAを見て回り、ごくたまに複数のセレクトショップとABCマートプレミアステージが入った、東京近郊のデパートに行く程度になってしまった。
とはいえ、やっぱり若い頃に身に付いてしまった買い方がクセになっている。
オシャレってのはイケてる店だよ定番ブランドありきだよって感覚が、折に触れてリフレインする。
らしい。
なんかもう、タワレコやHMVでミリオンセラーのCDを買う事が化石化した話と同等な扱いになっているっぽい。
別に俺はファストファッションを見下してないどころか、ファストファッションだけでオシャレなんて、全身ブランド品なんかより遥かに凄いしイケてると思う方だ。チープシックいいじゃん。
それなのに、昔は正義とまでは言わないが、イケてると言われていた行為が、ダサいおっさん的嘲笑の対象というのが腹立たしい。
そこまで滑稽に見えるのか…と凹み気味だったり。
何がそんなに可笑しいのか、教えて欲しい。
みんなが絶賛してるラスト、ともやの父親がこどもともやと手をつないでる一枚絵が出る瞬間
個人的には、は?って感じできょとんとなって感動どころか意味不明だった
まずそこでズレを感じたんだよね
もうそこで完全に俺は鍵っ子じゃいられなくなったんだなって思ってしまった
もうあのノリとストーリーとキャラが全然だめでまったく面白くも感動もなかった
リフレインまでプレイしたけど最後までめっちゃ冷めた目で見てた
きょーすけたちが号泣しながらなんかセリフいってるところもヘラヘラしてなにこいつないてんのおおげさすぎwwwって思ったり
ABもアニメみたけどひどかったし
そういう意味では卒業とまではいかないのかもだけど、あくまでも思い出の中の鍵っ子でしかなくなってしまったんだよね
萌アニメもそうだけどやっぱり年取って趣味嗜好が変わるってほんと嫌なものだよ
こんな斜に構えて馬鹿になんてしたくないのに
これはひがみなんだ
さげすみじゃない
最近色んな所でポリコレやら何やらの話題を目にするのだけれど、ポリコレとクレーマーや不寛容って紙一重ではないかと思う。
ヘイトなどの排他性に対するカウンターがポリコレなのだろうけれど、どちらも他者の思想に不寛容という点では同じであり、
極論を言えば、いずれも「不快だからやめろ」という所が根源になるとは思うのだけれど、これってどこまでが正当化され許容されるのだろう?
糖尿病みたいなメジャーな病気ではなく、過去に暴飲暴食をしていた訳でもなく、遺伝性のものらしいのだけれど、
となると当然、そういった禁止食品の広告類は物凄く不快なのである。
今はもう口に出来ないのに、視覚を通して味がリフレインするのが物凄く苦痛なのである。
もっとも、だからといって個人的にはそれは仕方のないことだと割り切っているのだけれども、それはそれとして、
論理構造的な意味合いにおいて、私にも「食品広告は不快だからやめろ」と主張する権利はあるのだろうか?そこに正当性はあるのだろうか?
私みたいな病状の人間はマイナーだから、多数の益が優先されるべき?
それなら性的少数者も同じくマイナーなのだから、その他多数の表現の自由が優先されても良いのではないだろうか?
出生や性別などの変えようのない、先天的なもののみが正当性を持つ?
それなら私の病気も遺伝性で、後天的な要素が原因ではないらしいから、この病気故の不自由も先天性として正当性を持つ?
企業にも広告を展開する自由があるから、それを制限すべきではない?
それなら他のポリコレだって、良いか悪いかは別として、他者の表現の自由を制限している訳だけれども、私を不快にする広告は何故制限されるべきではない?
能力の低い人ほど自己評価が高い傾向にあること。この現象に「ダニング=クルーガー効果」という名前が付いていること。これらは最近知ったことだ。私の人間としての欠陥が、一般人の誤差の範囲内では収まらないことを決定的に(薄々勘ぐってはいた)悟ったのはここ1.2年なので、実に20年前後、私は自分の事を過大評価していたことになる。ダニング=クルーガー効果というやつを身をもって体験したわけだ。
「自分の欠陥にどうして気が付かなかったのだ?」
能力の高い人はこんな疑問を持つかもしれない。勿論、いわゆる「しでかした」ことは数多くあるし、その出来事自体に言い訳をし続けてきたわけではない、とは思う。でも、それだけで自分を見限ることはできなかった。中学でも高校でも、それを「天然」だとか、「ボケ」だとか、そんな言葉に置き換えてどうにかやってきた。だけど、今はそうはいかない。
「人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
これは、平野啓一郎氏の「マチネの終わりに」の一説であり、またこの小説のテーマでもある。その通りだと今は思っている。友人と笑い合った学生時代、私の一言・行動で笑ってくれたと思っていた私は、実は笑われていただけだったのではないだろうか。笑いながらなんとなく言われた一言が、今はずっと、頭の片隅でリフレインする。お前、頭おかしいんじゃねえの……。
ダニング=クルーガー効果というやつは実に厄介だ。能力の低いものが自分をよく見がちであるというのは事実だし、研究というのはそういうものなので文句のつけようはない。だが、ただ残酷である。自分の能力を高く見積もっていたものが、その実ずっと低かったことを知った時、その人はどうしたらいいのだろう。自覚ができたのだったら改善のための努力をすればいいじゃない、と言うのは簡単だ。だって、その自覚が今までの過去を全否定するのだから、直ぐに切り替えて良い方向に迎える人はそれほど多くないのではないか、と私は思う。どのくらいの時間がかかるのかはわからないけど、自分を受け止めてやるだけの時間が必要だ。……と、こんなことを考えているんだからそりゃ能力も低いわけだ。
自覚を持ってからの自分の活力のない生活の中、私は高校の時のクラスメイトを思い出した。彼は人気者になりたがっていたが、会話の中で人を弄るのが下手くそだったし、(こんな自分が言っても説得力はないだろうが)空気が読めない人間だった。彼は多分、人付き合いと言う観点から自分の事を過大評価していたのだ。そのことに気が付いたのは何時だったのか今となってはわからない。知らぬうち、彼の口数は驚くほど減っていた。大声を張り上げることもなくなっていたし、休み時間に誰かに話しかけるのも見かけなくなって、自習やら読書やら、独りで時間を過ごすのを見ることが多くなった。正直に言って、彼が苦手だった私はそれがありがたくもあり、また少し申し訳なかった。自分も多分、状況は多少違えど同じような状態になっている。そう思うと、私が彼に向けていた視線が現在は自分に突き刺さっているのである。
はぁ~どうすりゃいいんだろうねほんと。
過労死問題の遺族会の代表者が安倍総理との面談を望んでいる件。
昨日の福島みずほさんの質疑で、安倍事務所だけでなく、福島議員も仲介して、官邸との仲介を内閣総務官室に依頼するFAXを送ったけど、安倍さんに伝わっていますか、という質問に、「事務的に受理した」、「厚労省がしっかりと対応する」をひたすら繰り返していた、原内閣審議官。1日明けて安倍さんに伝わっただろうか・・・。
精査して再度提出された労働時間等総合実態調査(2013)にまだロジカルにおかしい異常値が残ってるらしいんだけど、急いで月曜日に再提出されるそうです。急がなくていいんで、ゆっくり確実にやってから労政審にごめんなさいしてもう一回答申出してもらうべきでは。
安倍さんが会うか会わないかはご判断でしょうけど、ロシアのスケート選手に犬を上げるのに同席しようっていってる人は、目玉法案の懸念事項、去年の働き方改革とかいうのの端緒になった高橋まつりさんのお母さん含めて、家族会の人たちと面会しないとしたらちょっと多忙を理由にするのは難しいんじゃないかな。
「原審議官においでいただきましてありがとうございます。5月16日に、過労死遺族会の代表者の方が、安倍総理に面会依頼をされています。で、安倍事務所に申し入れをした、また福島(みずほ)議員にも仲介の申し入れをされた、申し入れですね、面会の申し入れをされています。私も昨日、参議院の厚生労働委員会を拝見をしておりました。その中での御答弁、原審議官の、中では、”官邸で受理をした”というふうに伺っておりますが、そこは間違いはないでしょうか。確認をさせてください」
原
「お答えをいたします。ご質問の、ご依頼については、5月16日の午後9時頃に受理をさせていただいたところでございます。官邸として、組織として受理をさせていただいているところでございます。官邸にも届いているということでございます」
「そうしましたら、それは総理のおみみには報告というかきちんと入っているのでしょうか」
原
「お答えをいたします。官邸として、組織として、受理をさせていただいているところでございます。全国過労死を考える家族の会の声には、政府として十分に受け止めたいと存じます(でも高プロは引っ込めません!)」
「組織として受理しているのは、もう最初の質問でわかっているんです。私が聞いているのは、総理に、安倍総理にきちんと報告をしているのかと言うことです」
原
「繰り返しになりますが、官邸として、組織として、受理をさせていただいているところでございます。」(蘇る昨日のリフレイン)
(約10分後)
原
「関係するところには渡っているようにしてございますが、総理本人に渡っているかは確認してございません」
「関係しているところというのはどこの部署でどなたのことでしょうか」
原(委員長に指名されるも席を立たないので、委員長に促され、)
「家族会にも今の現状、お返事をされていないと言うことですよね。総理にも伝わっていない。資料にもつけましたが、家族の会の方の依頼文を読んで、なぜ報告していないんでしょうか(忖度力が試されているから)。ここにですね、中段からですが、”過労死で家族を失って、地獄の苦しみを味わうのは私たちだけで沢山です。過労死の防止のために全人生をかけて活動しております”、今どういう局面にあるのか想像がつきますよね(高橋まつりさんのお母さんのtwitterとか焦りがすごく伝わるよね)。そして”私たちの声を直接お聞きいただきたく、面談を切にお願いを申し上げます”。5月の22日までにお時間を頂戴できれば”。このような依頼を受けて、止めているということなんでしょうか。総理にはいつ耳に入るのでしょうか。」
原
「家族会の方々の声というのは、政府として十分に受け止めさせていただきたいと思います(でも高プロは引っ込めない)。いただきましたことについては、どうのように回答するかも含めて早急に考えてまいりたいと思います。」
「今、考えてまいりますとおっしゃいましたけど、総理が考えるのではなくて、審議官が考えるんですか?総理に会いたいということを、総理に報告もしないで、組織として審議官の段階で、握りつぶすんですか?」
原
「私のところというわけではございませんで、組織としてしっかりと受け止めさせていただいたので、全体として、しっかりと考えさせていただきたいと思います。」
「即刻の対応が必要だと思います。昨日の答弁で、厚労省の管轄だからという答弁をされていました。もう一度確認しますが、総理に報告して、面会をセッティングされるおつもりですか?それとも昨日のように、これは基本的に厚労省の分野だから、ということで、厚労大臣に返すんですか。」
原
「繰り返しでございますが、家族会の方々の声というのは、政府として十分に受け止めさせていただきたいと思います。その上で、所管であります、厚生労働省においてご対応いただきたいと考えております。」
「とてもおかしいと思います。この働き方改革は、総理の肝いりの法案ですよね、今国会何がなんでも通すと。そして施政方針演説、昨日、福島議員もお話になっていましたけども、今日は資料もつけております。ご覧ください、資料の8ですけど、”きちっと結果を生み出す働き方改革をみなさんと一緒に進めていく”と言ってるわけですよね。そして新聞報道でもありました。高橋まつりさんのお母さんとお会いした時の、これは資料7についてますけども、安倍総理はですよ、”涙ぐみながら聞いて”そういう風に聞いていたということ、これは不誠実ではないでしょうか、”二度と悲劇を繰り返さないように長時間労働の是正に取り組む”と、こう言ってるから総理に会いたいんでしょう?なのに総理に会わせないつもりですか、もう一度ご家族に対してのレスポンス、また総理との面会を保証していただけるのか、その見解を含めてご回答いただきたい」
原
「レスポンスにつきましては、早急に行いたいと思います。家族会の方々の声というのは、政府として十分に受け止めさせていただきたいと思います。その上で、基本的に所管の厚生労働省で対応いただくべきものとこう考えております。」
「会わせないような口実にしか私には聞こえません。これは即刻、報告すべき問題ですよ。担当の加藤厚労大臣には、ご家族の方、お会いしてますよね。家族会の皆さんとお会いされてます。16日の厚生労働委員会でも、加藤大臣は懇談されたと。(略)加藤大臣とあったけども、高プロの削除等ですね、要望が、この委員会を通しても、前にすすめられてないと。総理に報告をして、早急にレスポンスを、22日までにということであれば、今日は金曜日ですよ、月曜日に報告をする、月曜日に返答する、なんてことはありえないと思います。今日必ず総理に報告をして、お返事を、今日、現在のところ、という話ばっかりじゃないですか、お約束をさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか」
原
「早急に、今ご指摘いただいた点も含めまして、早急に対応したいと思います。」
「よろしくお願いします。(略)組織的な判断で、厚生労働省に返す、これだけは絶対ないようにお願いしたいと思います。次になりますけども、加藤大臣、(略)お会いしてですよ、この(法案に)書いてある、高度プロフェッショナル制度を推進するようなお話とはまったく違う、ご家族のお話だったと思います。そのことを聞いてですけども、高度プロフェッショナルを含んだ法案を進めるというのは、ご家族のお話を聞いても、そう思ってらっしゃるということでしょうか。」
「あの、昨年11月8日に開催されました、過労死を考えるシンポジウムでは、5名の遺族の話を伺い、また委員御指摘の今年の2月23日(裁量労働制の適用拡大もまだあった頃だね。)には過労死された方々のご遺族、また過重な労働の中で、心身の健康を失われた方々から、直接お話を伺った、ところであります。その思いについては、前回も申し上げましたんで、あの、詳細は省かせていただきますけども、過労死というものが、いかに、ご家族にとって、過労によって、心身の健康を損なうということはどれほど重いものか、そのご本人、等はしっかりと受け止めさせていただいたところでございます。その上で、今回の法案では(略)長時間労働の、罰則付きの上限をつけ、時間外労働につける、長時間労働の是正につなげるものも盛り込ませていただいておりまして(高プロは適用外だけどね)そういったものをしっかり進めさせていただきたい、というふうに思っておりますし、同時に高度プロフェッショナル制度につきましては、現在の第四次産業革命、あるいはグローバル化、こうした中で、より深い付加価値を生み出していく経済、こういったものが求められ、またそうした経済の中においては、そうしたイノベーションを担う方々が、そうした意欲や能力を発揮をしていただく、こうしたことが求められている、こうしたことが、これからの我が国の発展、雇用の確保にもつながっていく、そうした思い、こそ、それぞれの方の多様な働き方に即した多様な選択肢を提供してく、ということで、現在高度プロフェッショナル制度も含めた法案の審議をお願いをしているということでございます」
「上限の時間管理は高度プロフェッショナルにはありませんよね。もう一度ですけども、(28歳SEの方の話をする・・・略)いろんなところで、ご遺族の方は高プロを削除してくださいと言われているんです、これは加藤大臣には全く響いていないんでしょうか」
「お会いした時にも同様のお話を伺っております。ご遺族の方のご懸念は、我々政府としても重く受け止めさせていただきます。しかし、今回の高プロでは、業種を限定をして、収入要件、そして、本人の、しかも職務についての中身も決めた上での同意、とうとう、様々な要件を課し、また健康確保措置についても縷々決めさせていただいている(岡本充功議員の質疑であったけど、産業医が面談しても何の強制力もないし、うるさい産業医は解任できるし、事業規模が小さいければ産業医じゃないただの町医者が面談したところで、誰の健康確保ができるのっていう話なんだけど)、こうした措置によって、ご懸念をできるだけ解消し、まぁ他方で高度プロフェッショナル制度によって、新たな産業あるいはプロジェクトを推進していく、先ほど厚生労働大臣として、というお話ががありましたけども、もちろん労働者の健康を守るのは大事な職務ではございますが、雇用、職業をしっかりと確保するというのも大事な職務でありまして、もちろんバランスを見ながら両方をしっかりと見ていく必要があると思います」
「職業の確保の中で、命がなくなるような職業の確保は私はいらないと思います。ようは、家族の会の方達は、こうやって今みたいな答弁でですね、加藤大臣の答弁がそういう状況ですから、前向きに受け止めてないとと思われてると思いますよ。だから、今回総理に会いたいとおっしゃっているんですよ。加藤大臣にはもうあってるけど、こういう状況だから。総理と、働き方改革を進めるって言ってる総理と。せっかく、最後までいていただきましたから、原審議官、しっかりと、総理にお伝えいただきたいんです。柳瀬さんという秘書官の方がいらっしゃいましたよね。おかしくないですか、加計学園と何度も面会をして。なぜ今回はそんなに合わせないようにばかりしているのですか。もう一度最後にお願いします。それか、他の秘書官に行ってください、みたいなところがあれば、そちらをご紹介されるべきだと思います。」
原
「本日のご指摘について、伝えるようにしたいと思います。」(誰に?)
柳瀬さんはアポの申し入れがあれば誰でも会うって言ってたじゃないですかーって言ってほしいって思ってたら言ってくれたから、ちょっと嬉しかった。でもダメだ、柳瀬さんは、会ってはくれるかもしれないけど、総理に報告してくれないからな。ダメだったわ、残念。
これにまつわる情報です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29718540T20C18A4000000/
NTTコミュニケーションズとNTTドコモはバックボーン事業所なので、
その回線を利用するISPやMVNO事業所などはその煽りを受ける可能性があります。
http://flets-w.com/:NTT西日本フレッツ光]
https://flets.com/?link_eastid=ext_s001:NTT東日本フレッツ光]
@くりぽ
@スマート
@虹ネット
@ARKみらい
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@amo
@ip
@nbn(アットエヌビーエヌ)
@nifty
@sorae.net
21ip.jp
3WEB
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はてブで見覚えのあるサムネが目に飛び込んできたので、会員である私がその内情を書いておこうと思う。
なお、他の会員のことはプライバシーの問題で口外禁止となっているが、システムについて口外禁止とはなっていないのでそこは問題ないはずである。
ブラウザの戻るボタンを押すと壊れる多少ダサいシステムだがここは問題ない。
そして本登録するために書類を提出するのだがネットから画像をアップはできない。
なんと事務所の行かなければならないのだ。
軽く眩暈がするがここは従おう。
さて事務所に行かなければならないのでサイトで予約を取るのだが、ほんどの枠が埋まっていて泣く。
県内に臨時出張所を含めても事務所が数えるほどしかなく、事務所によっては曜日の縛りがあり、さらに時間もちょっとしかない。
平日の昼間しか枠がなかったり、ひどいところだと平日の午前中のみなど、予約画面を見ていると開業医の診療所と勘違いしそうだ。
仮に1日に3人しか受け付けられないとして、それでどれくらいの人が登録しているのだろう。
おそらく多くの人がこの壁を乗り越えられなくて諦めているのではないだろうか。
しかし私は既に市役所にまで行って独身証明書を発行してもらっているのだ。
証明書を受け取るときに「よいご縁がありますように」とお祈りまでされたのだ。
ここで諦めるわけにはいかない。
なお、他県の人が疑問に思うかもしれないので説明しておくと、愛媛県では「今から結婚相談所に登録するんです。いやほんと、マジで」
と言えばそれが本当かどうかは確認なしに独身証明書を発行してくれるのだ。超べんり。
ぼんやりとこのビルのあたりというところまでは分かるが、見える範囲のどのビルなのかさっぱり分からない。
たぶんここだろうという漠然とした勘だけ残して帰ることにした。なんとかなるだろう。
そして当日までにそろえるものがある。
あれ?全身写真は?
普通は顔と全身の2枚だよね。
つまりこれはお見合いをしてみなければデブかどうかは分からないってこと。なんということでしょう。
考えても仕方ないので自宅で顔を引き攣らせながら何枚も写真を撮り、その中で多少マシと思えるものを2枚選んでカメラのキタムラでプリントしてもらった。
この顔で選んでもらえるのだろうかと想像してみたけど、人には好みというものがあるし!
そして当日ドキドキしながら予約の時間の15分前に事務所に行くが誰も出てこない。
ここで合ってるのか?いや忙しいのだろうと思い、近所を散歩して指定時刻ちょうどにまた訪れる。
しばらくするとスタッフが出てきて招き入れてくれた。よかったよかった。
パーティションで区切られた2人が入れるギリギリの薄暗いスペースに、警察が尋問するかのようなライトがひとつ。
そして途中動画による説明もあるのだが、なぜ今ここでなのだ。事前に見せておけよと突っ込みたかった。
疑問は湧くがさらっと受け流し「はいはい」と登録手続きをすすめる。
「ここは結婚相談所ではないので、こちらから異性の紹介はしません」というちょっとひっかかるフレーズはあったが、ここまで来て帰るという選択肢はない。
とはならないのである。
勘違いがあるといけないので再度念押ししておくが、スタッフが悪いわけじゃない。
ここまではよくある話だ。
自宅のパソコンから自分の登録内容は後から自由に書き換えることができるが、正会員になったとしても他人のプロフィールは閲覧できない。
何言ってるのか分からない?
もう一度言うよ、何度でも言うよ。
じゃあどうやって出会うのかというと、今回と同じようにサイトで予約を取って、事務所に訪問してそこで専用端末を使ってなら閲覧できる。ということらしい。
この説明を受けたときの私の頭には、な・ん・だ・と!!!???
というフレーズがリフレインしていたのだが、君にはそのシーンが想像できるだろうか。
ちなみに私が説明を受けている間にひとりの男性が事務所を訪れ、その専用端末というもので閲覧していたことはパーティションの隙間から漏れてくる音と会話で分かっている。
めんどくさい!
猛烈にめんどくさい!
事務所のサイズや曜日によって違うが、ひとつの事務所で1日に4人から10人くらいしか予約が取れない。
ほとんどの事務所が平日の12時から17時くらいの間しか空いてない。
平日働いている人は来るなということか?
土日の枠がないなら平日は夜11時くらいまではやってほしい。
ここに登録してる人は平日が休みの自営業とかショップ店員ばっかりなのか?
当初は本登録の枠とは別に、閲覧用はもっと枠や場所がたくさんあるのだろうと淡い期待を持っていたが、そんなことは全然なかった。
スタッフがいちいち紹介してくれたり説明してくれたりするわけではなく、ただ専用端末で見れるだけだ。
説明を受け流していたので大きく誤差があるかもしれないが現在有効期間内の登録者数は1万人くらいいたはずだ。
どうやってこの人数をさばいているのだ。
そもそも誰も使ってないのか?
いやさっき男の人が来たし!
稼働はしている。間違いなく。
お相手のプロフィール写真の写真撮影は厳禁、そしてプロフィール内容のメモも厳禁。
は?
記憶してる内容をもとにした他人との相談も会員情報の漏洩に繋がるので禁止らしい。
とにかく禁止事項が多い。
昔ながらのお見合い写真なんて親族でチェックしたりするのにそれができない。
その場のインスピレーションでどんどん交際を申し込んでくださいと言われてもね。
ずらっとスペックを並べられたら考えるでしょ。一晩考えるでしょ。いや考えさせて!
絶望感に浸りながら「はいはい分かってますよ」という顔でにこやかに話を聞くわたし。
なお、相手から交際申し込みがあった場合のみ、自宅のパソコンに相手のプロフィールが表示される仕組みだ。
そして交際申し込みを了解したり、自分の申し込みに相手が同意した場合には晴れて会うことができる。
場所は両者の中間地点を基準として提携してる豪華な旅館などでスタッフ同席で会うことになる。
「まさか初めての出会いが喫茶店ってわけにはいかないでしょ?」と言われたが、全然それで構わないんだけど。
お前が言うなって言われそうだけど。
ちなみにこれから会員になろうと思ってる方に一言いうなら、出会い系サイトのように毎日メールがパンクするくらい交際申し込みがあるというイメージは捨ててください。