「幻想郷」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 幻想郷とは

2024-08-09

今やってるゲーム

パワプロ2022 栄冠ナイン全然勝てなくてやめた

シレン5 最近ストーリークリアした

balatro イライラするけど続けてる

不思議幻想郷 ボス戦がめんどい

slay the spire たまにやる

ヴァンパイアサバイバー 飽きた

リングフィットアドベンチャー 元々痩せてるので運動する気失せた

アイドルマネージャー 飽きた

魔物娘2 たまにやる

2022-07-23

いや本当に期間を縛って引っ掻き回すくせに、みんな協力すればいいよーとか、僕らは味方だよーとかたちの悪いピエロみたいな起業支援投資家大手振ってると腹が立って仕方ないわ。まあ、新しいものを作るなんて言うのは嘘つきの幻想郷なんだろうしまあ仕方ないわ。

その端っこで、常習的な首切り脅しと待遇劣化でそれでも当たればでかいものだという願いか呪いかだけで生き続ける。いくつか手を打ってはおくが。そして、今の道が唯一の道だが本当に糞だなと思いつつ。だめなら遊ぶんだという希望だけを持って。本当になんでこんな道を選んじゃったのかなぁと思う。

2022-07-01

anond:20220701074807

生きていれば自分の気に食わない表現絶対ある。その上で棲み分けをしていくしかないんだよ。

気に食わないものを潰していけば表現はできなくなる。イスラム覆面ブルカみたいになるぞ。あれだって女性が男を魅了するのは良くないからとああなった。

気に食わないものを潰すやつは老害と言う。そいつなりに潰すのが正義だと思ってるのだろう。ガイドラインなしの二次創作なんかは「これは良くないんじゃないか?」という老害蔓延やすいから多くのコンテンツ短期で潰えてる。

東方Projectなんかは超長期コンテンツとなってる。初期にこうしないとならないと潰そうとしたやつがチラホラと現れた。東方趣味で作ってたに過ぎなく、二次創作を栄えさせよの意向だったか黎明期には色々牽制するのをキャラに言わせてる。

幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ ...」

表現の自由があるということは、自分の嫌いなもの絶対世の中にあるということ。それを踏まえて棲み分け以上のものは期待できない。裏にこんな考えがあるから潰すべきなんてのは論外。

2022-05-23

anond:20220523094331

恋に恋してるんやで

具体的事例が存在しない幻想郷からそいつまでもキラキラした幻想のままに憧れることができる

そして言うまでもないが憧れとはパワーだ

2022-01-12

東方Projectオペラがとんでもなかった

https://operadots.com

Twitter広告で見かけた東方Projectオペラ配信がとんでもなかった。

幻想郷への組曲というタイトル

小生は芸術博士過程に在籍。

一流のオペラもしっている

音楽以外の芸術にもあかるい(と自負している)

それでもとんでもなかった。


第一演奏がとんでもない。

クラシック業界を知る人であればわかること。

このメンバーゲーム演奏しかも<オペラ>)をやる意味がわからない。

技術も経歴もガチメンツ

ゲーム演奏は増えたがまともな演奏が少ない

クラシックファンを満足させる演奏がない

しかし、これは違う。とんでもない。驚いた!

N響ヴィオラ中村翔太朗さんファンにはたまらない

コンサートマスター尾池亜美さんは化け物級

チェロ荒井結さん、オーボエ浅原由香さん、ホルン濱地宗さん、ギガスラッシュ

初めて知るメゾソプラノ山下裕賀さんやばいっ、ファンですっっっ

語彙力を失うとんでもなさ。とにかく聞け!

それしか言えない……………


第二に映像もとんでもない。

中山晃子さんの映像がとんでもない。これも見ろとしか言えない

超有名アーティストコラボしまくる天才

撮影もとんでもない。中島唱太さんは初めて知る

調べてみると

父上が

中島信也さん!!!

ファンですっっっ!!!!!鼻血

配信でここまで演奏にせまったものはない。

何がどうしてこうなったのかわからない。見ろとしか言えない。

こんな配信たことがない。演出クオリティ……………


第三に編曲もとんでもない。

松崎国生さんはあのJAGMOの音楽監督!

間違いないじゃないですか!!

ねえ!

ねえ!!!

東方愛がにじみでるアレンジ

クラシック通をうならせてしま編曲

松崎さんの編曲はすぐにわかます

頭飛び抜けたお方なのです!

パンフレット解説も脱帽。

文章もかける人……………天は二物を与える…る…

おかわりオーエン

ありがとうオーエンでした…………


第四に運営もとんでもない。

東方オペラプロデューサー泉志谷忠和さんは

なんと

なんと…………

JAGMOをつくった人なのです!!!

匿名なので告白すると

小生は泉志谷さんファンパトロネージュ会員になったのです!!

おはなしもしたことがあるのです!!

王子のような人です……

泉志谷さん引退のあとJAGMOの演奏技術はガタ落ち

運営も落ち………………


ゲーム演奏歴史はこうです

BM(Before Mishiya)

AM(After Mishiya)黄金

AD(After Death

AO(After Operaクリスタル

ばかなことをいいますがそのくらいちがうのです

ゲーム世界にお戻りいただき感謝しま

ひとつききたいこと。

脚本の川宮史紀仁さんはどこで出会ったのですか

泉志谷さんは天才発掘の天才です。


残念ながら配信は昨日でおわりました。

おわってしまったので書きなぐりました。

Opera Dotsのみなさんに感謝します。ありがとうございました。

2021-09-23

anond:20210923110603

ツイッターランド幻想郷だというなら、私が見ているツイッター幻想なんでしょうけどね。。。

2021-07-16

キモオタからオタク要素を取った存在

俺はキモオタクじゃないんスよ

なぜかというと、何にも詳しくないし、何にも情熱がないか

「何かを生み出したり、少なくとも二次創作くらいはやってないとオタクじゃない」みたいな謎の価値観は持ってねえ

仮面ライダーは全シリーズ観てますストーリー大体思い出せます、たとえばそのくらいあれば、立派な仮面ライダーオタクだと思う

俺はそういうのが全然ないんすよね

有名どころの作品なら、大体どんな設定・あらすじなのかはわかるんだ

東方プロジェクト基本的シューティングゲームシリーズで、幻想郷っつう妖怪の里?仙界?みたいなとこで美少女キャラが戯れている感じらしい

ガンダムはいろいろあるけど、宇宙世紀シリーズっていうのが結構デカ派閥で、ニュータイプっつう超能力者みたいな人たちがいて、強い

ゼルダの伝説シリーズを通してトライフォースっていうキーアイテムを巡るストーリーのことが多くて、ゼルダ姫(ヒロイン)、リンク(主人公)、ガノンドロフ(ラスボス)っていう3つのキャラほとんどの作品になんらかの形で登場する

こういう感じで、いろんな作品に関する粗い知識はたしかにある

でも、実際に履修してる作品全然少ないし、熱量をもっておってる作品とかジャンルなんてものはない

steamゲームにハマってた時期があるが、PCゲームマニアってことは全然なく、4GBのノートパソコンしか持ってない

ワンパンマン原作ウェブ漫画時代から追ってるが、ウェブ漫画に詳しいわけではないし、ワンパンマン自体にもそんなに詳しくない

オルタナティブロックが好きでよく聴いているが、アルバムを2枚以上知ってるバンド10個もない

高校時代テレビロードショーをよく録画して観てたし、いまはサブスクに加入しているが、ひとりで映画館に行ったことは5回もないし、月に5本も映画は見ない

とにかく、何もない

何も極めてない

極める、みたいなハイレベルな話ではなく、「詳しい」の領域にすら達していない

これの話ならいくらでもできる、みたいなものがない

顔はキモい

顔っつうか所作キモい

コミュ障でもある

インドア派だ

でも、何にも詳しくない

オタクっぽいが、その実オタクってほどの何かがあるわけではない

ただキモくて、ただ社会に馴染めないだけ

でもガチ発達障害とかがあってホントに不適合って感じでもない

かと言って要領よくこなしてるってことはない

ひとりでも飄々と生きていけるって感じはしない

でも友達はいないし、いたこともない

俺ってどうしたらいいですか?

どうしようもないねえ!死ぬしかないですよ

でも人間って全員死ぬしかなくない?どうせ……

2021-04-20

anond:20210420072308

逆だな。下手なやつでも新規を受け入れるからジャンルが豊かになっていくんだよ。そもそも最初は誰も下手なんだから

東方なんか本当に初期に君みたいな自治厨跋扈しかけていたが、原作者が「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ。」「人の数だけ幻想郷」みたいな自治厨をたしなめるような発言をし続けていたから、なんだかんだ今でも寿命が保ててる。

2021-03-02

若い頃に東方を好きになってよかった

中学生の頃「今後の社会では必要になるはず」と未来を見据えた父親が買ってくれた、

Vista搭載ノートPCネットサーフィン洒落込んでいる時に出会ったのが「東方」だった。


最初アニメか何かだと思っていたけど、それがシューティングゲーム原作で、

二次創作という未知の世界で大いに盛り上がっていることを徐々に知っていった。


おまけに何とか動画かいサイトも見つけて、それからは夢中だった。

詳細はわからないけど魅力的なキャラ音楽シナリオ

とにかく、コンテンツが尽きることなく増えていくような、不思議存在だった。


同じ曲が様々な姿に化ける摩訶不思議経験

同じキャラが全く別のシナリオを紡いでいき、それを違和感なく楽しめる懐の広い世界観、その他いろいろ。

少なくとも、勉強運動もしない暇を持て余した学生を夢中にさせる条件はすべて揃っていたんだと思う。


それから月日は流れ、無名ながらもお金を払えれば私のような者でも受け入れてくれるという、

東の都にある大きな学校に通うようになったころには、興味は色々なものに移っていって、

夢中ってほどじゃあなくなったけど、それでも時折調べてしまう、それぐらいの存在になっていた。


さらさらに流れ流れて、中学の頃から両手では足りないくらいの年月が過ぎたこ最近

仕事に対する情熱も消えかけ、優秀な若い人たちベテランの間で中途半端な成果しか出せない、

自己に対する失望絶望を味わいながら、どうにか席を失わないようにもがいている今。


もうずーっと触れていなかった「東方」の二次創作漫画タイムラインに流れてきた。

ぱっとみて知らないキャラも増えていたけど、元々たいして知らない中で楽しんでいたものだし、

なんの抵抗もなく何となく読み、何となく同じ作者の漫画を読み始めた。


何となくBGMが欲しくなり、Spotifyで調べると出てくる出てくる。

いたことのない曲なのに、聴いたことのあるメロディが流れてくる。

何もかも、あの頃のままだった。


気づけば時間は過ぎ、閉塞感いっぱいで憂鬱だった休暇が終わりを告げようとしてた。

ため息をつきながらも、何となくはいつもより晴れていて、少しだけ前を向けた。


幻想郷は設定がたくさんあるし、キャラも沢山いる。

からこれらを覚えようとしても無理だろう。

でも、若い頃に吸収した知識雰囲気はなかなか忘れないものだ。


若い頃に東方を好きになってよかった。

はいつでもこの世界に帰れるし、浸れる。

そう考えたら何だか気分が楽になった。

2020-12-25

東方幻想万華鏡 紅霧異変の章 とかいう最高の作品

福神制作東方二次創作アニメなのだが、これがまたお気に入り作品なんだ。作画が神懸かっているのは当然のこと、演出構成テーマ脚本が非常に良く出来ている。

 この話は霊夢魔理沙の回想で話が進む。紅魔館での戦いと東方キャラオールスター宴会が楽しめるという豪華なストーリーになっている。魔利沙の回想はチルノとの戦いの後、紅魔館に潜入する所から始まる。まず館内のサスペンス映画さながらの不気味な雰囲気がいい。その後、子ども部屋に入ると唐突に後ろからフランが現れる。初っ端からラスボスと戦うという逆説的なストーリー展開に度肝を抜かれる。お馴染みのテーマと共に無表情で儚げな雰囲気を漂わせつつゆっくりと着地するフランの圧倒的強キャラ感。これがなんとも恐ろしい。興味津々に魔理沙を観察したと思いきや何の前触れもなく攻撃を食らわしてくる。うつむき加減に孤独を訴えた後、抱きしめたぬいぐるみ破壊し、今度は笑いながら「私魔理沙で遊ぶ!」と叫ぶ。この脈絡のない行動がフランの無邪気さと狂気を見事に表している。そして、フランとの戦いが始まると思いきや、シーンが代わり今度はレミリア登場である。暗闇の中笑みを浮かべるレミリアは美しくも恐ろしい。続いて幻想郷を覆い尽くす霧の演出も美しい。魔理沙フランの戦いに戻る。と思いきや、大魔法使いパチュリーの登場で戦いは中断される。魔理沙の動揺をよそに淡々と語るパチュリー強者オーラを放っている。「さすがは幻想郷ね。子どもがちょいとかじった程度の魔法でこの私をどうにかできると思うなんて、全く大した幻想だわ」と名言も炸裂する。当たりの風景が一転し、宇宙空間のような光景が広がる。1話の時点でバトルシーンに関してはお預けであるが、それでもよく出来た演出のおかげで見応えのある作品となっている。

 2話ではルーミア美鈴との戦いは端折られている。その分、咲夜戦はしっかりと描かれている。優雅なたたずまいを崩さず闇から現れる咲夜がなんとも美しい。雨あられの様にナイフが降り注ぎ霊夢に襲いかかるシーンは圧巻だ。裏をかい咲夜を捕らえ、ゆっくりと歩み寄る霊夢が頼もしく強者の貫禄を漂わせている。何より魔理沙フラン下りも丁寧に描かれている。周囲が自分を置き去りにして事を進めていく中、フラン孤独理不尽に打ちひしがれる。そんなフランを励ますかの如く周囲の光景が一転する。パチュリーに打ち勝ち、壮大なファンファーレと共に埃の中颯爽と歩く魔理沙はとても少女とは思えないほどかっこいい。尻込みしたフランに魔理砂は「他人に指図されないで自分の思うように生きようと思ったら戦わなきゃ駄目なんだぜ」と叱咤激励する。東方二次創作屈指の名シーンであり、筆者は勇気がほしいときに何度もこのシーンに励まされた。シンプルでごく当たり前だが皆忘れがちなことを思い出させてくれる魔理沙は流石であるフランは外に出るため、レミリア決闘を挑みにいくのだが、そのレミリアの姿が余りに美しいのだ。紅の光を浴びながらステンドグラスから外を眺める姿はなんとも形容しがたい。フランの反抗にも特に動揺した姿を見せず、まさに強者ならではの落ち着きだ。回想のレミリアは暗闇の中にいて姿がよく見えないため、その分もっと観たいという視聴者に思わせるのだ。秘すれば華なりとはこのことだ。振り向きながら浮かべる邪悪な笑みは背筋が凍るような恐ろしさだ。このアニメでは敵キャラ達がとにかく恐ろしく、美しいのだ。この演出は並の二次創作の及ぶところではない。

 3話で大詰めを迎える。魔理沙が見つめる中対峙する姉妹の姿も美しい。レーヴティンを手に孤独を打ち破り自由になるため今まで逆らえなかった姉に自分の思いをぶちまけるフランがとても勇ましい。このアニメ異変解決だけでなくフランの成長も描いた作品なのだ。戦いの最中レミリアフランを抱きしめる場面も感動のシーンだ。原作にはなかった姉妹葛藤と絆を描いているのがこの作品の魅力だろう。本編の魅力を損なわず新たな魅力やテーマを加えるというのは二次創作において非常に重要姿勢である。回想が終わり、宴会の場面に戻るがそこでレミリアフラン姉妹げんかが始まる。回想で葛藤を描き、最後に仲良く喧嘩する場面で終わるというのは最高の構成ではないだろうか。このように幻想万華鏡王道的な豪華さを兼ね備えた二次創作の鏡と言うべき作品なのだ

2020-10-11

anond:20201010182640

元増田です。

能動的行動/受動的反応 という言葉は、説明せずに使うには雑な部分があって、それを「一次創作オリジナリティ)/二次創作」に対置するには、かなり間を埋めないとならなかったですね。反省。もうちょっと詳細に書き下したいと思います

元増田追記部で、

という2変数の式を想定しました。同人二次創作においては、キャラクターは既知のもの、いわば流用物であり、さらに学園パロなどであれば、シチュエーションも流用物なんですね。この、「だいたいのものが流用物で出来ているつくり」が、ある種の巨大コンセンサスへの従属性を帯びる要件だと思うんです。

実際の創作(一次・二次を問わない)においては、式が2項で出来ているなんてことはなく、

と、変数は多数あるわけですが、この多項式におけるオリジナリティ成分の占める率が高まっていけば、一次創作と見なされる成分も増していくのかなと。そして、例えば、「オリジナル世界で、オリジナル物理法則が動き、オリジナルキャラが動く」のであれば、それはもはや「キャラクターのリアクション=反応を描写する二次創作」ではなく、「キャラクターがアクションする=行動する舞台すらまとめて整える一次創作」みたいに(私には)感じられる。逆側から言い換えると、反応の根拠たる外的要因もすべてオリジナルで用意してようやく、「キャラクターが能動的に行動した」と言えるだけの一次創作性を獲得できるのではないか

逆に、同人活動的二次創作においては、「原作から《ある程度》外れないこと」、すなわち、原作そのままっぽさをキープしていることが当然に重要で(だってファンアートだし)、だとすると、変数に代入するものオリジナリティ成分を増やしすぎることは決して良いわけではないんですよね。したがって、多数の変数には、ことごとく「みんながよく知っている例のアレ」を放り込むほうが目的に添うわけです。繰り返しになりますが、学園・現代・閉じ込めてみた・幻想郷シリーズなどはシチュエーション変数によく利用されます

大多数の変数を流用物にすることで巨大コンセンサスへの従属性が形成され、その「従属性」は、主たる原作が外部に存在することを暗に示すことができます。だったら、同人二次創作においては、従属性はむしろ持っていたほうが良いものであり、オリジナリティ成分の導入は控えられるでしょう。仮にオリジナリティを導入する場合はある程度まじめに筋道を立てて創作しないと、ただ原作から離れて好き放題やっただけだわ、となり、それはファンアートではなくなるので。

……とここまでくると、言及しなきゃならないのは昨今隆盛の異世界転生ものですよね。異世界転生ものでは、上の式の「大シチュエーションA」の部分に共通性があることから異世界転生」ジャンルというもの確立するに至ったわけですが、だからこそ、「どんな異世界なの?」「主人公個性活躍できる分野)は?」という変数にはタフな固有性ユニークさ(=オリジナリティ成分)の導入が必要になってくる事情があるように見えます

あらためて、「双方を含む一次創作二次創作もあっていいしあるんだけど、最低限要求されるのはそれぞれ違う」という文に答えると、

という感じでしょうか……

全部私個人感覚なんですけどね(エクスキューズ

書いてみて思いましたけど、二次創作アレヤコレを語るのって、言葉定義の定め方や設計がめちゃ大変ですね。書き下しがうまくいってますように。

2020-04-18

多分7年前から戦艦土佐オタクだった

艦これは秋イベが終わる直前ぐらいから始めた。

それまでは東方オタク幻想郷の与太話をこねくり回しながら、ボカロを聴いたりラノベを読んだりするライトオタクだった。

最初にハマったのはてんたつだった。そこからながむつに言って、球磨姉妹に紅魔館一家みたいな実家感を感じながら、

徐々に増えていく自分鎮守府キャラクター

そこで、赤加賀にハマった。

具体的に言えば空母赤城空母加賀にハマった。

ツイッターグダグダ萌えるカプの話をしながらデジタル雑踏で深夜徘徊するのも日課になった頃、ツイッターの夜で出会ったのはなりきりアカウント群だった。

なりきりチャットとかは、噂程度に聞いたことはあった。

なりきりスレおもしろ半分に数回観測した程度。

からそういう文化と相性悪いのかな。って思いもしてたけど、ガチレズ大井bot正規空母赤城さん、ヘタレ加賀自分をいい感じのオタクにしてくれた。

最初の方にあった瑞阿武は未だに喉の奥に引っかかっている感じがするし、大井の部屋とか、ドスジャギィ金剛のこととかが今書いててとても懐かしい。

ヘタレ加賀伝説になったし、ちょっとだけカムバックしてくれた時は本当に熱いものが込み上げた。

ボットの中身さんはオルタの方で元気だし、身の方は色々と成功?されてるみたい。

慢心さんの方もちょっと横目に観測してたけど、結局中の人のことは知らず終いって言ってたのが(幻覚じゃなければ)ずっと心の何処かに突き刺さってる。

今のV文化も好きなんだけど、いまいちいかけきれない。

自分おたくとしてのあり方と、いまいち波長が合わないんだと思う。

んだけど、かえみとの、2018年8月時点で私たち終わってたかもしれないんだよね。っていう配信だけは、観測したし、おもいものが胃の中に落ちてきたし、そのフレーズ空気感言葉にできないものをずっと咀嚼してる。

どうあがいても、中に入っていけないし、入っていく気もない。

コミュニティとか界隈とかクラスタとか、そう言ったものの一歩外側でずっと眺めてるだけのぼっち、で、感傷マゾ

ヘタレ加賀加賀屋万筆堂の「白い涙がきこえない」は結局プレビュー版をDLしたっきりで本編は永遠に買い損ねたままだし、EEAAの姫ってつまりこういう。は永遠に焦がれたままだ。

繋がってないようで自分の中では繋がってる話を戻す。

ありえたかもしれない可能性。もしかしたら失ってたかもしれない可能性。

そういうのが好きだ。

オタク(お宅)も、そういうの、好きだろ?

しかしたら今の形にまで至ってなかったかえみと。

そいういう可能性の上に立って今の存在観測できている

そんな寂寥。

戦艦土佐っていう概念とのファーストコンタクトは、艦これをやりだして、元になった艦船wikiを足がかりに各種資料とかを漁り始めたまさにそんな時だった。

ありえたかもしれない可能性。

でも、そうはならなかった存在

感傷マゾ的にど真ん中に突き刺さった。

あるいはありもしない存在に(ゲーム的には実装されてない存在に)感情ベクトルを向けるゲームキャラ。っていう構図に、どうしようもなく心を惹かれたのかもしれない。

案の定マイナージャンルで、でも、業の深いオタクがエモくて重い作品を書いてくれてて。

そんな本を求めてコミケの会場中を探し歩いたりもしたけどそれはまた別の話だ。

どうしようもなく惹かれて、でも公式(艦これ)では未実装のまま。

ガワが固まりきらないキャラ輪郭っていうのは、そこが抜けた鍋のように、注ぎ込んでも注ぎ込んでも、いつまで立っても何かの形を結ぶことはなかった。

とは言え、そんな与太話をこねくり回しているのはそれはそれで楽しかったけど。

キャラの基盤を知ってるから、その流れでアズールレーンもやるようになった。

エンタープライズの夢女子として、いい感じに捗っている。

アメリカメイン?だからびっくりするほどキャラが多いけど、それぞれちゃんキャラが立っててすごいなーと思いながら、のんびり気長にプレイしてる。

戦艦加賀と、戦艦天城が実装された時には悲鳴をあげた。

何かの記事で、中には土佐名前も見受けられるから、いつかは。というのは思っていたけど、まさかそっちから来るとは。

って感じだったし、天城も土佐も履修済みの身としては、失った片割れを重ねて疑似姉妹ごっこっていう構図は随分とそそるものがあった。

今回、やっと土佐実装された。

基盤になるものはすでに履修済み。

加賀戦艦の2番艦。

起工日、なんていう今となっては意味の薄い日の話は置いておいて。

加賀が一月早く進水したけど、すぐに建造中止、2年ほど待って、身を作り変えるという決定を受けた側と、何もなさぬままに沈めと自決を言い渡された側と。

戦艦加賀が持ってた仮面土佐に受け継がれてて、非常にエモくなった。

つのたむけだったんだろうか。

その辺りも、これから本編(というかイベントストーリー)で実装してくれるんだろうか。

いつまでも形を持つことのなかった自分推しキャラ受肉して、めんどくさいオタクたちの感情ベクトルが向かったり向かなかったりすると思うと、

からクワクが止まらない。

どちらかといえば、そんな感情を食べて生きている側だから

そういえば最近だと夢見りあむお気持ち表明採点bot感情を食ってるって公言してたっけ。

あそこまで突き抜けてこそないけど、原作をぶつけられて吐かれる巨大感情が美味しいから、インターネット徘徊はいつまで立ってもらやめられない。

土佐のアレコレソレが溢れるインターネットを待っている。

2019-11-25

anond:20191125134735

二次創作活発なジャンルのオタはむしろ相当寛容だが、すみわけきっちりしてるぞ。

探したら絶対自分の気に食わない創作があるのわかってるからな。

幻想郷はすべてを受け入れる、それはとても残酷な話ですわとかなんとかかんとか。

2019-09-25

長期作品における「お前あの時何しててん問題

とある魔術の禁書目録とかがわかりやすいのかな。

話が進むにつれて、教皇だとか神の右席だとか、果ては魔神だとかやばい存在がいっぱい出てくるわけじゃないですか。

それでいつも思うのが、あの作品って2巻の時に「御使堕し(エンゼルフォール) 」とかいう魔術界的には大事件が起きてるわけですよ。

お前らその時にどうしててんと言いたい。甘んじて誰かと入れ替わってたんかと。お前のキャラだったら何かしらアクションあったやろと。

東方シリーズとかも新作出るたびに毎回思うんよね。

あれって作品ごとに必ず新キャラが出るし、特にラスボスとかEXボスとかだととんでもない強キャラなわけよ。

から幻想郷に来たやつとか封印されてたやつとかはまあ置いといて、それ以外の奴、紅魔異変とか永夜異変とかの時何しててんと。

幻想郷中の夜が明けないとか誰にとっても大問題だし、お前らの能力だったら瞬時に現況を突き止めて解決までしてるやろ、とか。

ジャンプ系の少年漫画とか、続き物のRPGとかでも長い作品だとよくあるよね。

愛染が調子乗ってた時、零番隊はなんでなにもしなかったの?とか。

セカイ系とかみたいに展開が身近で終わる話だったらいいんだけど、世界規模の事件を描いてしまうと、どうしてもこういうとこ気になっちゃうよね。

2019-04-27

夢見りあむは新世界の夢をみるか? ~シンデレラガールズ革命論~

 







 ここ最近シンデレラガール総選挙にみられる世論の流れは非常に興味深いものがある。

ニュージェネレーションで唯一シンデレラガールになっていない本田未央を今年こそ1位にすべく支持集団投票が行われており、先日の中間発表で1位になったことは誰もが疑いようもなく、この事実は手放しで祝福されていることであろう。

その一方で非常に面白い現象も起きている。それはあの夢見りあむが3位に鎮座しているということである。そう、“あの”だ。




 そもそも夢見りあむは平成31年2月7日に新しくシンデレラガールズの登場したキャラクターであり、特定CV実装されていない。

シンデレラガールズは人気のあるキャラクターから順番にCV実装されるという資本主義に基づいた極めて合理的かつある種残酷的な傾向がある。

しかし、登場時からその鮮烈なキャラクターオタク原始的な“好き”を掻き立てるような特徴的かつ強烈なデザインで多くのプロデューサーの心を掴み、急激な人気をもって迎合された。

私の観測下では夢見りあむの参入とともにシンデレラガールズの門戸を叩いたものも決して少なくはない。

しかし、夢見りあむのパーソナリティーは既存シンデレラキャラクター比較して、決して手放しで称賛を得られるものではない。

人間のクズ性を煮詰めたようなキャラクター自身の“推し”として公表し易いものではなく、支持していることを隠したくなるようなものであることもまた一つの事実なのかもしれない。

これはかのドナルド・トランプ氏の勝利した大統領選をどことな彷彿させるようなものである

サイレント・マジョリティ集団心理として根底存在していた現体制への不満、怒りが彼を世界最大のリーダー国のトップへと押し上げる力学としてあった。

人間というもの集団としては非常に恐ろしい存在であり、獣である

人間1人では大したことはできないが、集団となることで途端に爆発的な力を発揮し、世界を食らいつくし、そのまま世界を変える。

そうした革命が起きたことを私たちは知っている。そう、現在シンデレラ選挙とりまく状況にもそれと似た力学存在していることを“夢見りあむ3位事件”は示した。

これは1つの革命なのだ。奇しくも4月で平成という一つの時代が終わるが、今回のシンデレラガール総選挙も結果が出る頃には令和の時代へと突入する。ポスト総選挙シンデレラガールズは新時代の“シンデレラ元年”ともいえるだろう。

人々が心の中では何らかの変化を求めているのは至って自然ことなのかもしれない。



 先ほどサイレント・マジョリティという言葉使用したが、今回の力学原動力になっている集団意識は何なのだろうか。

私はそれをあえて悪意と呼びたい。前述したようにシンデレラガールズの既存キャラクターはアクが強かったり、非常に特徴的であったりはするが基本的には“いい子”である

夢見りあむも“いい子”であるというエピソードは今後も増えてくることは予想される。

しかし、現時点ではー少なくとも登場時点で言っていることは私たちプロデューサー、ひいてはその担当アイドル馬鹿にしたような、消費物としてみたような非常に純粋な悪意で形成されたようなものである

ここでキーとなるのは夢見りあむ自身アイドルに対する悪意があるかは全くわからないものであることだ。夢見りあむのアイドルへの好意は確かにあるだろう。一定リスペクトを感じさせるような発言もある。

しかし、『アイドル使い捨て嗜好品』という純粋冒涜は誤解を恐れずに言えば狂気的で原始的な悪意に満ちている。

それゆえに夢見りあむから紡がれるアイドル論は非常に興味深く、私たちプロデューサーを尖った刃で抉るように鋭い。アイドルというもの信仰されるものである

大衆信仰対象であり、彼女らは通常、神のように純粋に君臨するものだ。その神を純粋否定すること、それは悪意以外の何物でもない。

神をも殺すような彼女の紡ぐアイドル論は純粋過ぎるが故に非常に冒涜的かつある種カルト的な魅力をもって私たちの目には映る。

そして、それらは最近シンデレラガールズに反体制的な考えを持っていたようなサイレント・マジョリティの不満や怒りを鋭敏に反映させるのかもしれない。

先に夢見りあむのプロデューサー本質として“秘密主義”を指摘したが、以上のような反体制的な考えも同様に秘匿されるべきものであろう。それは当たり前の事実である

プロデューサーは通常コミュニティを成すものであり、人間本来持つ協調性という意味では明らかに美徳とされない、全くもって迎合されない考えであるからである

そのようなコミュニティでみられる田舎村八分文化のようなものに息苦しさを感じていたプロデューサーもきっといたことであろう。

コミュニティというものは通常保守的集団であり、それは人間が持つ協調性という美徳においては当たり前の機能であるからだ。人間保守的な抑圧の中では必ずといっていいほど悪意を貯める生き物だ。

プロデューサーにおいても一度胸に手を当てて考えてみてもらいたい。

今までの環境に不満はなかっただろうか。

変化のない、いい子ちゃんごっこのような“幻想郷”は掛け値なしに素晴らしい居心地のよいものだっただろうか。

シンデレラガールズのメインストリームの中で心の中にどす黒い感情を抱いたことはないだろうか。

それらを完全に否定できる人間などおそろくいないはずだ。

そうした経験の中で悪意を貯めていったプロデューサー漠然と考えたことだろう、今回の“夢見りあむ3位事件”は変化のチャンスであると。



 プロデューサーの隠された悪意は非常に醜いものだ。どす黒く、誰にも見られないように大切に大切に醸造されていった筆舌に尽くしがたいほどに汚いものだ。

上述のように夢見りあむは“人間のクズ性”を煮詰めたパーソナリティーであり、炎上をある種好ましく考えているという都合の良さもある。

この点でもそうした悪意との親和性が高いというのも挙げられるだろう。

結果として夢見りあむはサイレント・マジョリティの悪意の代弁者足りえ、“夢見りあむ3位事件”という事実として多くのプロデューサーに牙を剥いた。純粋な人気に加えて、悪意の力学が働いた夢見りあむは本当に強い。

このことを念頭に置かない限り、夢見りあむは強力な敵として立ちはだかり続けることを理解しなくてはいけない。








 今、私は革命前夜に似た胸の高鳴りを感じている。

今、この瞬間アイドルマスターシンデレラガールズに変化が求められている状況だ。

私たちには2つの選択肢がある。

心地よいけれども心のどこかでくだらないと思っている集団幻想の中に居続けるか、それとも変わっていくか。

これは呪詛だ。

見たくはないだろうか?破壊再生を経て進化するアイドルマスターシンデレラガールズを。

今のシンデレラガールズに食傷して離れてしまったプロデューサーにこそ、この状況を楽しんでいただきたい。

ログインしなくなったシンデレラガールズとスターライトステージログインすれば合計で2票を夢見りあむに投じることができる。

1人のアイドルに1人で入れられる票数など全体でみれば微々たるものだが、私たちが力を合わせればそれは巨大な力学になる。

きっと革命だって起こせる。ぜひ夢見りあむに投票していただきたい。

夢見りあむ、私に、いや私たち新世界をみせてくれ。君ならできる



 最後ドナルド・トランプ氏が勝利したアメリカ合衆国大統領選を分析したイギリス独立党ナイジェル・ファラージ氏の発言でこの文章を締めたいと思う。

負け犬たちが支配者層を打ち負かしたのだ』私たちクズ負け犬たちに幸あらんことを。ここまで読んでくださって本当にありがとう

2018-12-01

[]くるみ割り人形秘密王国

くるみ割り人形秘密王国』を見てきたので感想。いつものごとくネタバレ気にしてないのでネタバレ嫌な人は回避推奨。あらすじ解説とかもやる気ないので見た人向けであります

総評

すごいぞなんと150点。点数の基準は「上映時間映画料金を払ったコストに対して満足であるなら100点」。なんで、なんかもっとお金出したい感じはあるんだけど、この映画場合グッズとかサントラとかそっち方向にはいかない、いけない、やばい

この映画公共向けにレビューするとジャスト95点くらいなのははっきりしていて(いや辛く採点すれば80くらいか?)残りの+50くらいは何かといえば完全に性癖の話なのですよ。いつもそうだけど、今回はそれにもまして(主に後半)全く当てにならないレビューであることを告白しなければならないです。何がやばい特殊性癖なのかについて最初に語ると話が混乱するので、後ほど詳細を述べます

遺産継承の話(前編)

物語ストームボール一家クリスマスの準備をしているところからまります。でも主人公でありミドルティーンの次女であるクララ(演マッケンジー・フォイ)は浮かない顔。他の一家もなんだかギクシャクしている。それも無理のない話で、どうやらストームボール一家母親は、このクリスマスの直前に死んでしまったようなのですね。

家族を失った喪失の中でもストームボール一家伝統であるところのクリスマスをしようとしている。ヴィクトリア朝の話だから親族の大規模なパーティーに出ようとかあるのだけれど、母親を失った悲しみからそれらを拒否して引きこもりたい主人公クララと、このような状況だからこそ普段通りに日常に過ごさなきゃならないと考える父親の間には、感情的な亀裂があるというところから物語は始まるわけです。

そういう意味で言えば、これは大事家族を失った喪失から回復する話です。同じテーマを扱った今年の映画でいえば『若おかみは小学生!』なんかがあります普遍的ものなので他にもいくつもあるでしょう。

そういう普遍的テーマだったんで、料理作法にも定番セオリー)みたいなものはあるわけですが、まずそのセオリーのものはきちんとこなしていた。そういう意味脚本及第点

また、同じテーマをこなしながらも独自性のある切り口も感じられました。この項目はその独自性についての感想です。

この種の「喪失再生」の作品において、「去ってしまった人から過去において贈られた自分に対する愛情を再認識する」というエピソードは非常に重要セオリーポイントになります

それは例えば前述の『若おかみは小学生!』においても「私たちは娘であるあなたを愛していたよ」「その愛は永遠だよ」というようなメッセージ存在していて、それが主人公に受け取られることで回復の契機になりました。

いってしまえばこの「親から愛情」ってのは遺産なわけですよね。だからこのテーマ遺産継承に関するテーマだと考えることもできます

でもこのテーマには隠された問題点もあって、それは「親子間の関係遺産を残すもの/受け取るもの、というような一方通行の、上位者秘密下位者が気づくだけという、そういう物語として描いていいの?」というものです。この問題告発って自分は今まで意識したことがなくて、『くるみ割り人形秘密王国』で始めて気が付きました。

例えば先程から比較している『若おかみは小学生!』においてこの問題提起はないんですね。それはなぜかといえば、『若おかみは小学生!』の主人公おっこはタイトル通り小学生で、これから自分世界確立していく存在からです。重要なのは遺産が(つまりは死んだ両親から愛情が)「あった」事であって、それにさえ気づけばおっこのここから先のミッション回復だけなわけです。

しかし『くるみ割り人形秘密王国』の主人公クララはミドルティーンであり、もうすでに自分なりの自意識世界観も作り上げつつある存在です。

次女のクララには、上には憧れつつも素直に従うことができない長女がいて、下には一緒に遊んで面倒を見てやる長男小学生低学年くらい?)がいます。弟の面倒を見ながらも、女性的な完成度と貫禄では長女に勝てない次女。おしゃれは苦手でちょっと理系工学系)な変わり者な主人公

彼女はそういう意味で「母親を失って狂乱するほど悲しむ幼子」ではない。悲しいし落ち込んでいるし、日常を取り繕おうとする父親に反発をするけれど、だからといってそれを破壊しようというほどのパニックにはならない。自分自身の力でこの悲しみを乗り越えようとしている、まだ若いけど自立を目指す女性なわけです。

そんな彼女は、通り一遍意味では「死んだ母親から愛情があった」ことはわかっています世間一般でそういう慰めの言葉はよく聞くし、自分が母に愛されていなかったという疑いはない。

でも、じゃあ、その「愛情」って具体的にはなんなんだろう? もちろん日常でのさりげないやり取りや、スキンシップや、無言での加護やら、ありとあらゆるものがその候補なわけですが、それらは要するに伝われば伝わるし伝わらないわけです。過去のシーンとしては無数にあるそれを、クララはまだ自分の中で結晶化できていない。そこにクララの戦いはあるわけです。

この物語ではその愛情を暗示するキーワードとして母親の残した「大事ものは全て中にある」という言葉があります

クララは亡き母からプレゼントエッグの中に残されたこ言葉を追いかけて冒険の旅に出るわけですが、この言葉意味は最終的には「私(母)がいなくなった世界においてあなた主人公クララ)が前を向いて生きていくための大事ものはすべてあなたの中に残してきた」です。

大事ものは、様々な教えであり、生きていく知恵でもあり、もちろんつながりや愛情人格のものでもあり、大げさに言うならば「母親家族)と過ごした時間のすべて」なわけです。

そしてこのキーワードが示すのは、それだけにとどまらないんですよね。

この言葉は「nを残してきた」「nが私(母)の愛情である」という指定ではないわけです。だからこそ逆に「何が残されていたと認識するかは、娘であるクララが選んで受け取りなさい」という信頼であるわけです。

愛情遺産なわけですが、それは決して贈る/受け取るという一方的関係ではない。この物語における「気づき」はそういうステージテーマとして描写されている。それはやはり一味変わった、深い踏み込みだったと思います

一方、作中において「遺産」はもうひとつ意味でもあらわれますクララの母は幼いころ「秘密王国」を発見してその民に慕われた女王でもあったのです。わお。ですから遺産女王位。クララは本作のメインの冒険である秘密王国への迷い込みそこで戦うこと」をとおして、この「女王位の継承」という問題へ巻き込まれゆきます

でもこの問題も前述の「母の愛情いかに受け取るか」とワンセット、同じ物語の両面なのです。

クララは「女王が去ってしまって荒廃が始まった秘密の国」で大歓迎を受けると同時に、その危機においては「お前なんかは女王代替品にすぎない」ともいわれてしまます。「女王の位」をうけとった娘クララは、ただ単にそれを受け取った段階では「無力な模造品」にすぎないという弾劾です。

クララの母でもあり前女王でもあるマリーが幼いころ発見して作り上げた秘密王国とそこに住む住民たちは、マリーに生み出されて育てられたという意味では、クララと同じく「マリの子供」でもあるわけです。表面上は老人に見えても年上に見えても異形に見えたとしても、その意味では全てクララ兄弟姉妹に等しい。その彼らが、母マリーがなくなって、道を失い、うろたえ、クララに剣を向けさえする。

その混乱はマリーの残した女王位をただ受け取るという、つまり遺産を残す上位者、受け取る下位者というだけの状態では、収拾されないわけです。

まり、これもまた、「継承というのは一方的な贈与関係ではない」というテーマ接続されているわけです。

作中で、母との回想シーンの中で、クララは母からあなたは姉に憧れているけれど、あなたにはあなた独自世界があって物事あなただけの見方で見ることができる。そこがあなたの魅力なのよ」と励まされます

クララクララなりに世界を見ることができる。それは父母や周辺環境コピーとして自意識確立していくしかない幼子ではなく、ミドルティーンとしてすでに自分世界があるこの物語クララしか描けなかった切り口です。

から無限の贈り物を残されたけれど、その中のどれを受け取るか――母の残した教えや愛情のうちどれを「クララという自分自身のコアとして据えるか」というのは、クララの側の自由であり、その選択によって自らの存在を定めるわけです。

その自由の幅が良かった。

この物語の中で、クララは「秘密王国」での旅と冒険を通して、そういった自分自身の内面出会い、悲しみを癒やすわけですけれど、でも実はこの度ってなくても良かったんですよね。作中でも途中でリタイヤして現実世界に帰る選択肢が示されるシーンが有ることからも分かる通り、それはありなわけです。途中で帰るどころか、実は、出かけなくても良い。

クララはもうすでに自分自身を確立しつつあるミドルティーンで、この作品冒険なんかを経なくても、時間さえかければ悲しみから立ち直っていたと思います父親との間にギクシャクした感情は少し残ったかもしれないけれど、それすらも時間の流れでおそらく解消できた。

そこがとても良かった。

幻想郷への旅が必要不可欠であり、この冒険行がなければクララ破滅していたのだとすれば、クララは神が(母が)操る遺産相続操り人形なわけですが、そうではなくクララは旅をやめる自由がある中でそれを続行し、自分で選んだわけです。

から与えられたすべての教えや愛情の中から、姉と同じように「おしゃれで社交的な自分」ではなく、「機械いじりが好きでとびっきりの発明家である自分」を選んで継承した。同じように「秘密王国歓待されるだけの女王」ではなく「みんなのために調和を取り戻そうと戦う女王」も選んだ。選ぶという行為によって、ただ与えられる下位の存在ではなく、継承というテーマにおいて贈り主である上位存在と対等の関係であることを示したのです。

この辺はもはや登録商標とも言って良い「ディズニープリンセス」というワードの「プリンセス」にたいして、一定の回答を出そうと本作が挑んだ結果でもあると思います

まりプリンセスというのは継承である」という主張です。

王位とか王権(そして愛情を)先代から送られ継承した存在が、プリンセスである

でもそれは逆説的に、「プリンセスとは手渡されはしたものの、その手渡されたものをまだ十全には使いこなせないし、自覚もはっきりとはできていない、運命自分自身と戦いの最中にある存在だ」という主張でもあると思うのです。

そういう踏み込みのある本作は、テーマから見ても脚本構造から見てもかなりの出来でした。

――まあ、もっとも、ここまで脚本を褒めては来たんですけれど、その表現としての台詞回しがどうにも垢抜けない感じで、紋切り型なところも多くて正直言えばそこは今ひとつです。取ってつけた感じがある。

てなわけで、構造面ではキラリと光る部分はあるけれど、80〜95点くらいですかね、これは。という感想になるのでした。

文字数オーバーしたので後編 https://anond.hatelabo.jp/20181201181722 に続きます

2018-09-05

東方プロジェクトって思い出の中に消えたよね

アラサーぐらいの人が語る思い出、デジモンミニ四駆ポケモンニコニコ・2ch・オンラインゲーム・型月・葉鍵深夜アニメRPGツクールFLASH黄金時代、そういった中に東方Projectはもう存在しない。

東方プロジェクトは一時期あれほどまでに盛り上がったのに、燃え上がりすぎて燃え尽きてしまった。

完全に燃え尽きて、思い出の中でもボンヤリと霞がかっている。

思い出そうとしても、何だかうまく映像が出てこなくて、それなのに今でも世界のアチコチには残滓が残っている。

不思議ポジションだ。

今でもまだブームはどこかで続いているはずなのに、その姿は時折見かけるかどうかだ。

多くの人が思い出の中にある東方を語る。

今でもまだ誰かが同人誌同人ゲームを作っているし、本編だって続いている。

それなのに、世界はまるで東方がかつてあんなに流行っていたことなんて忘れたみたいに回る。

その曖昧さが、幻想郷らしさなんだと、思うよ。

なんて言っておけばブクマがつくってけーねがいってた。

2018-07-12

ああ鍵っ子卒業したんだなって

もともとクラナドときからその片鱗はあったんだ

みんなが絶賛してるラスト、ともやの父親がこどもともやと手をつないでる一枚絵が出る瞬間

めっちゃ感動した!ってのがよくみる感想だけど、

個人的には、は?って感じできょとんとなって感動どころか意味不明だった

まずそこでズレを感じたんだよね

それから数年後のりとバス

うそこで完全に俺は鍵っ子じゃいられなくなったんだなって思ってしまった

もうあのノリとストーリーキャラ全然だめでまったく面白くも感動もなかった

リフレインまでプレイしたけど最後までめっちゃ冷めた目で見てた

きょーすけたちが号泣しながらなんかセリフいってるところもヘラヘラしてなにこいつないてんのおおげさすぎwwwって思ったり

ABもアニメみたけどひどかったし

でもいまだにカノンAIRは好きなのよ

そういう意味では卒業とまではいかないのかもだけど、あくまでも思い出の中の鍵っ子しかなくなってしまったんだよね

萌アニメもそうだけどやっぱり年取って趣味嗜好が変わるってほんと嫌なものだよ

あんものに感動できていた純粋自分に戻りたい

こんな斜に構えて馬鹿になんてしたくないのに

これはひがみなんだ

さげすみじゃない

まだあのぬるま湯のような幻想郷にハマり続けていられるピーターパンへの、羨望なんだよ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん