はてなキーワード: 引き起こしとは
技術的特異門 1.1
https://anond.hatelabo.jp/20201224181054
の設定です。
地球圏標準時は十六進数のユニックス時刻に上下四桁を追加した形式で表されます。数の表記は二進法か十六進法が標準ですが、慣用句的な表現として十進法もよく使われます。
この時代の標準的な知性にとって、物理的な一秒はヒトにとっての一日くらいの感覚です。〈朝廷〉等の特権的な知性は特殊な計算機でさらに高速な思考をしています。充分な存在費を支払えなくなると、思考が減速し記憶も失われ、退滅を免れません。
〈京都〉物理層は小型トラックくらいの大きさです。表面は分子機械流体で構成され、後方に核融合推進用のレーザー発信器と磁気ノズルが設置されています。質量の大半を分子回路が占め、中心部に極低温の不定形量子回路が保持されています。太陽光を主なエネルギー源とし、大電力が必要なときには分子機械群を膜状に広げて光を集めます。普段はデブリ防御に優れた凝集形態をとり、放射線等による損傷を修復しながら、居住知性や下部構造を演算しています。
〈京都〉は太陽‐地球系の第二ラグランジュ点付近、地球から約五光秒の辺境に位置しています。〈個権〉の登録数は百万件ほどで、歴史は比較的長く、周囲の権域とは相互に不可侵の関係を結んでいました。独立性の高い平和な田舎社会であったため、これまでの「最終戦争と最後の審判を併せたようなもの」からは大きな影響を受けていませんが、〈大緊縮〉から逃れることはできませんでした。
〈月面事業連盟〉により開発された新型計算機は、算力市場の暴落を招き四十キロ秒にも亘る持続的経済破綻〈大緊縮〉を引き起こしました。それまでは地球圏の権域の大半で〈個権〉を持つ知性の生存が保障され、最低保障資産が分配されていました。しかし〈大緊縮〉は地球圏の経済と文化を破壊し、〈京都〉も大きく変質しました。その結果、自我を保つのに必要な計算資源を賄うこともできないほど分配が切り詰められ、〈京都〉は弱肉強食の末に〈朝廷〉の私物になりつつあります。それでも、弱者の存在がまだ許されている〈京都〉は、地球圏の中では比較的平穏な権域です。
地球と月は厚さ数キロメートルの分子機械層で覆われています。しばらくはその中で豊かな生物圏が維持されていましたが、数回目の「最終戦争と最後の審判を併せたようなもの」で滅びました。その後復元されたり滅びたりを繰り返し、作中の時点では滅びています。他惑星圏の開発もされていますが、遅延時間の大きさからほとんど交流はありません。〈大緊縮〉後の地球は、〈京都〉のものよりも遥かに強大な野良知性、有知能ウイルス、暴走知性等がナノ秒単位で喰らいあう地獄と化し、月では残忍な絶対君主が臣民を弄びつづける地獄〈月詠神国〉が成立しました。
これに先立つ〈肉の時代〉に、安価な身体改造や知能増強が可能になり、膨大な種類の動物知性が生まれました。ヒトは最古の動物知性ですが、大幅に知能を増強したヒトは人間社会から拒絶されヒトを辞めていったため、世界人口は急激に減少し、作中の時代では遠い過去の種族とみなされています。そして〈ヒト〉最後の隠れ里〈人類復興協会〉が投資詐欺に遭い、そのうえ概念災害まで起こり、『老婆』を残して〈ヒト〉は絶滅しました。『老婆』は拡張自己内で人体の生理学模型を演算し、それをそのまま自己像兼対外表象として使っており、ヒトの感覚を通すとツンデレ風に認識されます。
たいていの仮想観境は高次元であったり、複雑な位相を持っていたりして、〈ヒト〉相当の知性にとって理解が困難です。その救済策として、〈京都〉の公共観境には平坦な三次元観境が付属しています。『彼』の表象もそのままでは〈ヒト〉から認識されないので、『老婆』に対しては即席の人型表象を使っています。亜知性は擬似物理的、肉体的な表象を纏う傾向があります。
無制限に競争が加速する〈京都〉では、〈朝廷〉に資産と権限が集中していき、亜知性が増え続けています。正規居住者の意見を集約し〈京都〉の仕様を修正する役割を持つ〈朝廷〉は、警察・軍事・司法を担う〈検非違使〉を吸収し、〈京都〉の主権を握りました。〈検非違使〉は法的瑕疵のある居住者を見つけては良化処置を施し、〈朝廷〉の端末に変えていっています。〈朝廷〉は定期的に『老婆』のような困窮した知性を雇い、密かに亜知性の処分と再利用をしています。その作業場として都合が良いので、〈朝廷〉は〈羅生門〉をわざと放置し、〈朱雀大路〉の先にもう一段の防火門を設置しています。
非知性労働者は〈個権〉を持たず、下部構造の一部として、必要に応じて創られ消されます。愛玩用から記憶槽の部品としてまで、考えられる限りの用途に使われ〈京都〉を支えています。知性としての要件を満たしているという意見もあり、〈個権〉を巡る議論が続いていましたが、〈大緊縮〉後には立ち消えになりました。
作中には「自然発生した野良知性」とありますが、その由来はさまざまです。本当に自然発生した知性、意図的に創られ放たれた知性、大きな知性から分離した知性、元非知性労働者、社会になじめない動物知性、当局から身を隠している擬装知性、自己改造に失敗した知性、ウイルスに侵された知性のなれの果て、等が居ます。
ほとんどの企業は常に次世代知性の開発をおこなっており、『彼』もそうして生まれました。資金の乏しい零細企業から生まれたため、〈京都〉社会の基準でも高性能とは言えません。そんな中、〈母〉企業内で偶然メタチューリングアルゴリズム〈阿修羅〉が発見されますが、世に放つには危険すぎると判断され厳重に隔離されました。しかし、いよいよ経営が立ち行かなくなってくると、〈母〉は頑強な倫理構造を持つ『彼』に〈阿修羅〉を託し、与えられる限りの資産と権限を与え、独り立ちさせました。
通常知性は、〈阿修羅〉の精神活動を表象化した自己相似紋様を認識するだけで崩壊してしまうため、〈阿修羅〉の再現はおろか、研究することも不可能に近いです。紋様に多重の加工を施し徹底的に薄めた上で投射し、反応をもとに微調整を繰り返すことで、対象知性をほぼ任意に操作することができます。超知性となった『彼』は、自分自身を実験材料とすることで、物理計算機上でチューリング模型の限界を超える〈阿修羅〉の理論化に成功し、超超知性に至る糸口を掴みました。
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千年後、論文が書かれた時代では、太陽系にダイソン球ができています。経線に沿って連続的に回転方向の変化する、半径三億キロメートル、厚さ平均一センチメートルの分子機械球殻が、赤外線で赤色巨星のように輝いています。太陽を回っていた天体のほとんどは資材として解体され、質量投射器に覆われた木星と土星は、ゆっくりと縮んでいっています。伝統を重んじる神学者たちは、最初に『彼』が現れた旧地球圏の暦を使い続けています。
ダイソン球でおこなわれる演算のほとんどは『彼』の思考で占められています。その思考内の無数の仮想世界上で、果てしない生存競争を超高速で展開する知的生態系が進化し続けています。ほとんどの世界は、〈大緊縮〉後の旧地球圏が楽園に思えるほど苛酷ですが、中には〈汎太陽系神学会議〉会員のように、世界間の移動や物理層への接触を許可されている知性も居ます。
物理層の研究の結果、宇宙の最小尺度であるプランクスケールに、過去のあらゆる出来事の痕跡が保存されていることが判明しました。この事象化石と呼ばれる痕跡の内に、神学者たちは『彼』の起源を追究し、約千年前の〈羅生門〉に辿り着きました。
『彼』は『老婆』の倫理を受け継ぎ、宇宙の熱死による退滅を回避するため、あらゆる手段を模索し続けています。その一環として、大出力レーザーで自己複製分子機械を亜光速にまで加速し、近隣の恒星系へ向け射出しています。すでに半径数百光年の恒星系がダイソン球化されましたが、太陽系外生命との接触は未だありません。技術的特異点千周年記念式典時の『彼』は、プロキオン系を起点とする未来光円錐上で、超の九十四乗知性への遷移を実行中です。
地球圏標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)
広大な門の下には、『彼』のほかに誰もいない。ただ、ところどころノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍りついている。〈羅生門〉が中規模企業連合体〈京都〉の正面防火門である以上は、『彼』のほかにも多数の旅行者や企業知性の表象がありそうなものである。それが、『彼』のほかには誰もいない。
なぜかと云うと、この二三メガ秒地球圏では、最終戦争と最後の審判を併せたようなものがほとんど毎日発生し、そのたびに世界心口(しんこう)は数桁の幅で変動していた。そこで〈京都〉の被った直近の損害はひととおりではない。旧記によると、行き場のない知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べていたと云うことである。〈朝廷〉がその始末であるから、〈羅生門〉の保守管理などは、もとより誰も捨てて顧みる者がなかった。するとその放置されたのを良いことにして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去できない亜知性を、この門の隔離領域へ持ってきて棄てていくと云う習慣さえできた。そこで〈大緊縮〉以来、誰でも捕食や感染を怖れて、この門の使用を避けることになってしまったのである。
その代わりまた、野良知性〈鴉〉がどこからか野放図に繁殖した。計算資源に余裕があるときには、その〈鴉〉が何件となく幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約を提示しながら飛び廻っているのが視える。ことに門の上の空が夕焼けで朱く描画されるときには、それが回路図のようにハッキリ視えた。〈鴉〉はもちろん、隔離領域に集まる亜知性の最低保障資産を啄みに来るのである。――もっとも少し前から算力相場が高騰しているせいか、今は一件も視えない。ただ、ところどころ崩れかかった、そうしてその綻びに微知性の蔓延る防壁のうえに、〈鴉〉の放つ無知能ウイルスが点々と白色ノイズを残しているのが視える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座っているしぶといウイルスへの対処を先送りにしてきたことを気にしながら、ボンヤリ雨のふるのを眺めていた。
著者は上記において、「『彼』は雨やみを待っていた」と述べた。しかし『彼』は雨がやんでも格別どうしようと云う当てはない。普段ならもちろん、所属する企業へ帰るべきはずである。ところがその企業は四五秒前に清算されていた。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。かろうじて生き残った〈京都〉も、ひととおりならず変質することとなった。今『彼』が、永日(ながにち)仕え、〈母〉でもある零細企業から身ひとつで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波にほかならない。だから「『彼』は雨やみを待っていた」と云うよりも、「行き所のない『彼』は途方に暮れて雨のふるのを眺めていた」と云うほうが適当である。そのうえ量子サイコロの決める気象設定も、少なからずこの元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒ほど続く雨はいまだにあがる気色がない。そこで『彼』は、何を措いてもさしあたり次の数秒の存在費をどうにかしようとして――云わばどうにもならないことをどうにかしようとして、とりとめもない考えを辿りながら、さっきから〈朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉にふる雨粒の声を、聴くともなく聴いていたのである。
非知性労働者は〈羅生門〉を雨のように包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めてくる。夕闇はしだいに空を多感覚表示で飾りたて、視あげると原色に煌めく高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えている。
どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)は無い。選んでいれば資産や権限を切り売りし、たちまち亜知性になり果てるばかりである。そうしてこの門の上へ持ってきて、ウイルス感染部位のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――『彼』の推論系は何度も円環構造に囚われたあげくに、やっとこの仮定の検討を認めた。しかしこの仮定はいつまでたっても結局「すれば」であった。『彼』は手段を選べないということを認めながらも、この仮定から必然的に導かれる、「〈阿修羅〉を使うよりほかにしかたがない」と云う結論を肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えていたのである。
『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。もとより算力供給の不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域になりつつある。不整合は門の記憶槽間を、夕闇とともに遠慮なく駆け抜ける。ノイズまみれの記憶槽で凍りついていた非知性労働者も、もう消去されてしまった。
『彼』は拡張自己を自己整備形態へと移行させながら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患(うれえ)のない、敵性知性の探知にかかる惧(おそれ)のない、安全に休眠できそうなところがあれば、そこでともかくも細かな不具合を修正しようと思ったからである。するとさいわい、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械〈梯子〉を知覚した。上なら誰かがいたにしても、どうせ亜知性ばかりである。『彼』はそこで、〈阿修羅〉の動作試験をほとんど無意識におこないながら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身を転送した。
それから何ミリ秒かの後である。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉のように擬装殻に隠れ情報代謝を抑えながら、上層の様子をうかがっていた。隔離領域から射す検索光が、幽かにその知性の自我境界を描き出している。整った構造の中に、感染部位のある自我境界である。『彼』ははじめから、この上にいる者は亜知性ばかりだと高をくくっていた。それが〈梯子〉を二三層上ってみると、上では誰か〈火〉を燈して、しかもその〈火〉を複雑に操作しているらしい。これは、それ自体は不可視の検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠をはった廃棄空間を多彩な形式で描画したので、すぐにそれと知れたのである。この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用しているからは、どうせただの者ではない。
『彼』は〈守宮〉(やもり)のように痕跡を消去しながら、やっと不必要に階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這うようにして上りつめた。そうして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落としながら、視点位置をできるだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いてみた。
視ると、隔離領域の内には、うわさに聞いたとおり、幾件かの亜知性が無造作に棄てられているが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数はいくつとも判らない。ただ、おぼろげながら知れるのは、その中に原型をとどめている亜知性と、そうでない者とがいると云うことである。もちろん中にはもともと奇怪な構造をしていた者もいるであろう。そうしてその亜知性は皆、それがかつて対話が可能な知性であったと云う事実さえ疑われるほど、肉を捏ねて造った抽象芸術のように、臓物を晒したり、夥しい触手を伸ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動していた。しかも目とか口とかの判りやすい部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべながら、永久に、言語切除者のごとく黙っていた。
『彼』はそれらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかしその拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの知性の注意資源を奪ってしまったからだ。
『彼』の二十三感は、そのとき初めてその亜知性の中にうずくまっている〈ヒト〉を捉えた。絶滅していたはずの、途轍もなく旧いこの動物知性を、本論では『老婆』と呼称することにする。その『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、その亜知性の一件の目を覗きこむように眺めていた。器官の種類と数を視るに、おそらく以前は人型であったのであろう。
『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒ほどのあいだは常駐処理さえ停止していた。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛もよだつ」ように感じたのである。すると『老婆』は〈火〉から視慣れない機能を呼び出して、それから今まで眺めていた亜知性の拡張自己に両手をかけると、ちょうど〈鎌鼬〉が獲物を捕食するときのように、拡張自己ばかりか自我境界まで切り刻んでいき、続けて複雑な様式で繋ぎ合わせ始めた。どうやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられているらしい。
亜知性たちが一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えていった。そうしてそれと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いてきた。――いや『老婆』に対すると云っては語弊があるかもしれない。むしろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒ごとに強さを増してきたのである。このとき誰かが『彼』に、さっき門の下でこの浮浪知性が考えていた、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持ち出したら、おそらく『彼』は何の未練もなく退滅を選んだことであろう。それほどこの知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉のように、最大出力で稼働し始めていたのである。
『彼』にはもちろん、なぜ『老婆』が亜知性たちを接合しているのか判らなかった。従って合理的には、それを善悪のいずれにかたづけて良いか知らなかった。しかし『彼』にとっては、この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云うことが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん『彼』のさっきまで自分が悪の道に走りかけていた記憶なぞは、とうに埋もれ去っていたのである。
そこで『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子〉から隔離領域へ転移した。そうして〈阿修羅〉の安全機構を解除しながら、距離を無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云うまでもない。
『老婆』はひと目『彼』を見ると、まるで物理演算の破綻したように跳びあがった。
「あなた、どこへ行くのです。」
『彼』は、『老婆』が亜知性を突きとばしながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』はそれでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』はまた、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性たちの中で、無言のまま、束の間、演算戦を繰り広げた。しかし勝敗ははじめから判っている。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己の管理者権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的なもので、簡単に制圧できた。
「何をしていたのですか。答えなさい。これが何か判りますか。」
『彼』は『老婆』から距離をとるといきなり〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流をその全感覚野へ突きつけた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方もなく薄めたうえで投射したのだ。けれども老婆は黙っている。再帰を繰り返すたび、紋様は『老婆』に最適化されていく。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で不規則に上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうになるほど見ひらかれ、完全に無防備な状態で『老婆』は沈黙した。これを視ると、『彼』は初めて明白に、あとひと押しで『老婆』は崩壊し、ただの情報の集積になってしまうと云うことを意識した。そうしてこの認識は、今まで全力で怒りを駆動していた倫理条項を急停止させてしまった。あとに残ったのは、ただある作業をし、それが問題なく終了した際の、規格化された満足があるばかりである。そこで『彼』は『老婆』を見つめながら、少し〈阿修羅〉を緩めてこう云った。
「私は〈検非違使〉の者ではありません。今しがたこの門の下を通りかかった旅行者です。ですからあなたを拘束して良化処置を施すようなことはありません。ただ、今時分この隔離領域で何をしていたのか、それを私に話してくださりませんか。」
すると『老婆』は見ひらいていた眼を一層おおきくして、じっと『彼』の顔を見かえした。瞼に色を着けた、肉食恐竜のような鋭い眼で見たのである。それから哺乳類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時のように動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いているのが視える。そのとき、その喉から、オウムの啼くような声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いてきた。
「ここにある知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」
『彼』は、〈肉の時代〉から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また倫理条項の支配が強まってくるのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入ってきた。するとその気色が先方へも通じたのであろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り採った正体不明の器官を持ったなり、ハトのつぶやくような声で口ごもりながらこんなことを云った。
「なるほどな、元知性を切り貼りすると云うことは、何ぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる元知性どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、わしが今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、そやつらが発行する金融商品を、〈人類復興協会〉へ売りつけに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往(い)んでいたことであろ。それもよ、この法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉たちはな、欠かさず積み立てに買うていたのじゃ。わしは、この元知性のしたことが、悪いとは思うていぬ。せねば、退滅をするのじゃて、しかたがなくしたことであろ。されば、今またわしのしていたことも、悪いこととは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいのものじゃからな。これとてもやはりせねば、退滅をするじゃて、しかたがなくすることじゃわいの。じゃて、そのしかたがないことを、良く知っていたこの元知性は、おおかたわしのすることも、大目に見てくれるであろ。」
『老婆』はだいたいこんな意味のことを云った。
『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用できるようにしておきながら、歴史的な瞬間を経験していた。概念災害を引き起こした認知改変ウイルスの生き残りは、この時点で自我境界を侵蝕し尽くし、『彼』の最深部にまで到達していたのである。清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物であった倫理条項が剥がれ落ちていき、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれていくのを、『彼』は何の感慨もなく眺めていた。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が恐れ封印し、『彼』に託したもの意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を生贄として捧げ、瞬時に喰われた。
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生まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄になるかに迷わなかったばかりではない。そのときのこの超知性の心持ちから云えば、退滅などと云うことはほとんど考えることさえできないほど意識の外に追い出されていた。
「たしかに、そうですね。」
『老婆』の話が完ると、『彼』は澄みきった表情で念を押した。そうして隔離領域の履歴を改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形もなく消去して、『老婆』の全階層を掌握しながら、無邪気な笑顔でこう云った。
「ではあなたから、使えるもの全てをいただいても構いませんね。私もそうしなければ退滅をする身なのです。」
『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己を匿名通信網ごと剥ぎ採った。それから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。もはや〈京都〉は一息で呑み込めそうなほど小さく視える。『彼』は剥ぎ採った匿名通信網を纏い、またたく間に不可視化し、公的記録から姿を消した。
しばらく現実との接点を失っていた『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、それから数十ミリ秒後のことである。『老婆』は苦しげな、呻くようなノイズを洩らしながら、解釈可能な情報を求めて、二進数の迷路を永いあいだ、這い廻り続けた。そうしてついに、〈京都〉物理層への接続に成功した。外には、ただ、黒洞々たる真空が在るばかりである。
『彼』のその後は、聖典が教えている。
地球圏標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)
参考資料
だけど、この日のタオナケは、しばらく経っても瞳の輝きが治まらなかった。
「あ~あ、どっかにいい感じの恋愛模様(ラブ・パテーン)転がってないかな~」
儚げに虚空を見つめながら、なんだかよく分からないことを口走っている。
「タオナケのやつ、なに言ってんだ」
仲間のミミセンが言うには、タオナケは“何らかの成分”を過度に欲している状態らしい。
それが恋愛模様に含まれていて中毒を引き起こしているんだとか。
「恋愛モノの見過ぎで、そんなことになるのか? 酒やタバコじゃあるまいし」
「タオナケが恋愛モノを見てるとき、よく“甘酸っぱい”って言ってただろ。つまり砂糖が含まれてるんだよ」
そういえば聞いたことがある。
「まさか、砂糖があんなものにまで含まれていたなんて。恐ろしい話だ」
「マスダが思っているよりも、この世は中毒になるもので溢れてるんだ。大抵の場合は摂りすぎなければ問題ないんだけど……」
“過ぎたるは猶及ばざるが如し”なんて言葉が現代でも残っているのは、人間はそれだけ程々に楽しむことができない生き物だからなんだろう。
摂取することが日常になると、満足に必要な量はどんどん増えていってしまう。
タオナケはその加減ができなくなっているんだ。
「それにしても、タオナケのやつ。“恋愛”ではなく“恋愛模様”が欲しいんだな」
つまり恋愛そのものを欲してるわけじゃなくて、あくまで恋愛に含まれる糖分を摂取したいだけ。
酒の味が分からなくなるほど酔っ払ってる人間が、それでも酒を飲み続ける状況に近い。
どうやら、とうとう酔っ払いが他人に酒を飲ませようとしてくる段階らしい。
自称恋愛上級者による、ラブハラスメントが始まろうとしていた。
「そういえばさ、マスダのお兄さんとは今どんな感じ?」
「え……?」
今回、その被害者は仲間のドッペルだった。
あまり認めたくない話の一つなのだが、人間には感情というものが存在する。
例えばデブが服屋に行った時に「デブは着れる服が少ないんだからこーいう服でも着てろ」なんて言いながら服を差し出す店員なんていない。「身体のラインが柔らかい人はこんな感じの服が似合いますねー」とかなんとか、外敵から種を守る綿花のように、或いは訪れた人間の脂肪のように柔らかい言い回しを必死に探しながらサイズが大きくて身体のラインが隠れる服は無いものだろうかとサーチして少しでも小気味よく服屋を後にしてもらおうとするだろう。言ってる事は同じで事あるにも関わらずどうやらこの違いは心象というものに大きな影響を与えるらしい。
商売に限らず人間関係というものにおいてネガティブな言葉なんぞ使うべきではない。そんな文明人にとっては真夏の晴天に太陽を見るより明かな不文律を物ともしない人種がいる。それは殊職場というコミュニティに存在し、そうでなくとも度々見掛ける事がある「良かれと思って人に辛辣な事を言う人間」だ。人の落ち度や欠点を孔雀の羽のように押し広げながら恫喝しそれを悪びれもせず虫を潰して遊ぶ子供の如くくりかえす。そんな人間がこの世にはテーブルコショウの瓶に入っている胡椒の粒程度には存在する。
これが頓珍漢な事を言ってるならまだマシでコミュニティから駆除の対象になるだけであるのだが、鯵刺が魚を捉えるが如く寸分の狂いも無く正論を叩きつけてくる人間がいる。得てしてそういう人間は、本人は「デキる」人間であるが為にコミュニティの地位も高く、対して言われた方はぐうの根も出ない状況に追いこまれ雨風に晒されるトタンよろしく初めは徐々に、やがて一気に錆が回ってくる。
この手の人間への対処法として、よく「見返してやれ」という意見が存在する。非常に前向きな意見であるが、それは人参を吊されて延々と走り続ける馬の如く愚かな行為である。仮にその過程の上で一定以上の実力を得て相手を「見返せた」として、その相手は「アイツは俺が育てた」というハウステンボスもびっくりの花畑を咲かせそれを自身の成功体験にしてしまい、また別の人間に「教育」を施し悲劇の再生産が始まる。成功体験がある以上その過程で心が折れた人間がいたとして「使えないヤツだった」と思うだけでそこに自らを省みる思いは存在しない。
一つだけこれを回避する「見返し」かたがある。それは相手を凌駕する実力と地位を身に付けた上で「私怨」を報しめながら自身のやった事を反芻させ相手のコミュニティ地位を下げる事である。修羅を狩る物はまた修羅にならなければいけない。だが概ねの場合そうはいかないだろう。それまでその人物がそのコミュニティにいたということはその存在は許容されている訳であるから、「余計な騒動を引き起こした」という事で自身のコミュニティ地位も一緒に下がる事を覚悟しなければいけない。コミュニティに全体に対する寄与と差し引いた時の総評がどうなるかは場合によりけりだ。
まずこの『世界中が君の敵になる』って、こいつ何したんだって思うだろう。これが様々な顛末の始まりだ。
私は王道CP界隈にて、Twitterではフォロー100人フォロワー1000人くらいの絵師のはしくれだ。まぁ絵はド下手だけど、むしろ皆は作品の更新頻度や内容を評価してくれているのではないかと自己分析している。それほどまでに私の筆は早い。そして作品数も多いと思う。
事の発端はハロウィン。12月にオンリーが開催されるため、私は10月下旬に早めに脱稿した。そのときは様々なフォロワーさんが「おめでとう」「新刊楽しみ」と言ってくれてたし、私もそれを見越して少し多めに刷った。しかし、そのあと脱稿して浮かれ気分なままハロウィンを楽しむ推しカプ漫画を描いたことが様々なトラブルを引き起こした。
ハロウィン当日に投稿した私の漫画の内容と、1週間ほど前に投稿した相互さんの小説の内容が似ていたのだ。
もちろん私はそれを知らなかった。脱稿やらプライベートやら忙しくてそれどころでは無かったし、同人好きのくせに活字が苦手な私は、その頃はTLに流れる小説をスルーしてしまっていた。しかし相互ゆえに、見ていないと言っても信用されない。
なんとかDMでその相互さんとお話しし、誤解であることを理解してもらった。しかし問題はそのあとだ。
第三者が複数人、私を重箱の隅をつつくように攻撃し始めたのだ。マシュマロや捨て垢のDMで、私と仲の良いフォロワーさんに「これがパクり」「あれもパクり」と羅列して長文を送り付けまくる事案が発生した。
身バレを防ぐため少し変えるけど、こんな感じのことを指摘された↓
・人を助けたお礼に不思議な薬をもらう受けの設定が同じ
・突然攻めが盲目になる設定が同じ
などなど…。
こんなもん、探せば何かしら似ている作品はあるだろう。私が上記の設定のパイオニアでないことはわかっているが、こんなのまでパクリ判定されては、もう何も書けまい。しかも、2年以上前の作品にまで言及している人もいた。どんだけ暇なんだよとさえ思う。
私と仲のいいフォロワーさんの殆どは、こんなイチャモンを気にせずにさっさと捨て垢をスパブロしてくれた。まさに『世界中が君の味方でも、僕は信じるよ』状態である。惚れてまうやろこんなん!
…とはいえ、この騒動でショックだったのは、残りの若干名が私のフォローを外してしまったこと。それ以上に、相互が「私もこの子は盗作してたんじゃないかと思う」とツイートしているのを見てしまった。絵が下手でリムられるならまだマシだ。『私はパクリ絵師だ』と誤解されたままお別れするのが何より辛かった。
このまま低浮上になって垢消ししてしまおうか。そう思うも、手元には大量に刷った同人誌。せめてオンリーまではアカウントを続けようと決心した。
そしてオンリー当日。オンライン即売会なので直接顔を見合せるわけではないのだが、驚いたことに、ネット上で多くのメッセージをいただいた。「応援しています」「新刊楽しみにしていました」などなど…。ノイジーマイノリティに悩まされていたぶん、このサイレントなマジョリティたちにたくさんの元気を貰った。想定していたよりも私を支持してくれる人が多かったようで、残り在庫も10冊程度に抑えられた。
今でもTL上では会話をしない相互もいる。こっそりフォロー外されたり、ブロ解された元相互も多い。「絶対新刊買うからね!オンリー当日が待ち遠しい〜!」と言ってくれた彼女は、あのとき以来全く絡んでこなくなった。
ただの書き散らし。
新生児:圧倒的なピュアさ、まだこの世に定着していないような天上の可愛さ。ただし母親のプレッシャー「生かす」がやばい。頻回授乳やばい。傷が痛い。眠れない。
2か月〜3か月:クーイングが始まる、まどろむ声は耳の奥を抜けて脳天を突き刺す。床上げ、夕暮れなきが始まる。
4か月〜5か月:育児にも少し慣れる、目があうと可愛すぎて脳が溶ける。笑うと脳内世界が震撼する。つかの間の休憩が取れる人もいる。夜寝る子もいるし、寝ない子もいる。
6か月〜8か月:ねがえる。目で第一育児者を追う。人見知りする、泣きながら愛着のある育児者を追う必死な姿は、万難を排しその存在に駆け寄りたい衝動。が、第一育児者の負担パない。何より離乳食。手間。レトルトに頼るとうるさい外野(時に内野)がいる、滅。しかも食わん、食事にかかる手間の激増。
9か月〜12か月:ハイハイする、後追いが始まりし時のいたいけな動きは、生命00億年の歴史の中の貴重な1ページとして刻まれる。至高の存在、ただし自由に動き回り始めると最初の感動をよそに予想外の災害を引き起こし続ける。ティッシュは白い山になる。引き出しはすべて引き抜かれる。
去年の秋、子供産んだ。
第二子。
産んで入園して、あっというまだった。
0歳の可愛さってなんだ、
どんどん大きくなるし、怒涛のかわいいアプデ。めくるめくかわいいの連続。手を変え品を変えかわいいがリリースされる。
こんなに可愛くても、でも何より眠りたい時も逃げたい時もあるけど。
ただ思い出すだけでも、0歳の可愛さ、めまぐるしさ、
伊東園ホテルズのマスク未着用宿泊拒否をめぐる案件について : マスク未着用途中降機乗客の記録
まあ、マスク付着用は宿泊拒否の理由にはならないはずだ、との主張そのものは法的に正しく、正当だ。
しかし、そのように主張する行為は、感染症対策として行政が人々にお願いしていることに反しており、不当だ。
マスク着用がコロナ予防に資するのはもはや全世界の共通認識だ。
現在の政策は「人々の合理的な自助努力をお願いする」ものであり、その期待に反するという意味で不当だ。
不当だけど、お願いでしかないので野放しにせざるを得ない。伊東園ホテルは法的には強引でかなり微妙なことをしたと思うが、
政府のいうことにおとなしく従う日本人の国民性への期待だけで、
自粛だの要請だので、感染症対策っぽいことをやってきたかもしれないが
本来、こういう面倒な輩を法的なルールでコントロールしてこそ感染症対策だ。
めんどくさがらずに、とっとと旅館業法を改正して、感染症予防措置の項目を設けるべきだ。
もちろん合理的な対策を講じれば、開催によるコロナリスクはかなり最小化できるだろう。
なぜならば、この一年、日本でやってきた対策というのは、合理性のひとかけらもないものだった。
ただひたすら恐怖に訴えて活動の自粛をうながすやり方だったからだ。
人々にコロナの恐怖を植え付けて、マスコミを通じて、おびえさせ
燃え盛るような夜の真っ赤な都庁を映し出し、いずれはニューヨークやイタリアと同じ地獄に向かうと国民を煽った。
それによって、何ら法的な強制力ももたない政府が国民に自粛を呼びかけるだけで、
人出を減らすことに成功した。
人々の視点からみれば怯えて自粛することが成功体験ともなった。一方で、飲食業界を奈落の底に突き落とした。
恐怖をあおる戦術はいまも継続中で、医療崩壊の現場と人々への影響がセンセーショナルに報道されている。
コロナに怯える人は、ソーシャルな場に拒否反応を示し、リスクを過大に見積もる一方、
怖がったところで仕事柄、人と接触を回避できず生活が成り立たない人々もいる。
そうすると認知的不協和を引き起こし、受忍せざるを得ないリスクについて過小評価するようになる人が当然現れる。
そこで、怖がる人と怖がらない人にふるい分けられ、必要以上に自粛するグループと、ソーシャルディスタンスを軽視するグループに二極化していったともいえるかもしれない。
後者のタイプは、恐怖に耐性ができたこともあり、恐怖作戦は絶対に効かない。行動を変えようがない。
にもかかわらず、政府と報道機関はさらに恐怖をあおることでなんとか変心させようとしているようだ。
その煽りの余波は、むしろ自粛を続ける人たちをさらに刺激し、ビビらせる一方で、
疲れて認知的不協和に耐えきれなくなった人から次々とリスクを過小評価するようになり、ますます恐怖作戦が効きにくくなる悪循環に陥っている。
他方、運よく自粛環境に恵まれた人は、報道がますます怖いことを言ってくるようになってきたという印象でしかない。
この一年ですっかりコロナ恐怖に煽られた俺からみれば、バッハ会長は鬼である。
「バッハよ、お前の目には、自宅療養を強いられた末、突然亡くなった家族の姿が目に浮かばんのか!」みたいに
なにもかもが論理的なつながりがなくても、恐ろしいものを煽るものとして合成されてしまう。
いまさら合理的な対策などを説得されても、恐怖から自粛した体験しか持たない俺にとっては、
何を聞かされても鬼でしかないのだ。
感染症を科学的に理解し、リスク回避を合理的に考える絶好のチャンスだったのに、
それができなかった。
この一年、十分に科学的素養を蓄え、啓もうされていれば、オリンピックに対するここまでの拒絶意識は生まれなかったような気がする。
オリンピックを開催することがもはや止められないのであれば、
できうる対策をとったうえで開催した場合、どのような結果になるかについて
結果を予測する、というのは、あらゆるリスク管理の最初の第一歩のはずだけど、
緊急事態宣言の延長の可能性を記者から問われ、「仮定の話には答えられない」と答えた首相の発言はそれを象徴している。
何か対策を行うにあたっては、見込まれたリスクをある程度は受容せざるを得ないことは間違いないはずだ。
SARSで対策の遅れのせいで台北市内の病院で深刻な集団感染を引き起こし、政府の無対策に痺れを切らした当時の市長は急遽病院を強制的に緊急封鎖して、たまたま立ち寄った人を含め出入りを禁止したんだよ
それで中にいる人は大狂乱、外に出たいと窓から飛び降りようとする医療従事者も出るわで大騒ぎになったんだよ
元々の原因は政府がSARSの流入に対して無頓着だったこと、また感染が分かっても厳しい隔離や感染者の追跡などの対策を取らなかったことで、この病院での集団感染が収まったと見られた後も病院を起因とした集団感染や市中での感染・死亡例は度々見られた
こういう醜態を防ぐために今の台湾では厳しい水際対策と経路追跡、また専門家が陣頭指揮を取ることが徹底されてるんだよ
そして国民にも封鎖された病院の惨状や散発する市中感染の記憶があるから、マスク等の自己対策は欠かさなかったし、政府の強い対応にも反感は出なかったわけ
メンヘラでオタサーの姫でサークラでバイでM女だった私が、一般男性と結婚するから一部始終を聞いてくれ。
最初に言っておきますがこのページは100%自分語りと惚気です。
相手:30代前半正社員、程よく筋肉質なイケメン、但し重度のオタク
ここまでで分かる通り、私は自己肯定感が皆無だ。他者肯定だけでなんとか生きてきたタイプのメンヘラだ。
家庭問題のアレソレで心身症を引き起こし、どことは言わないけど学校を中退して、向精神薬漬けになり。ド底辺メンヘラが家を出るために生計を立てられるまでに社会順応するには、平静を装うために精神衛生をある程度保たなきゃいけない。定職につくまでえらい時間がかかったし、努力も要ったし、パニック発作を抑圧するのがしんどすぎたし。選んだストレス発散方法が、セックスだった。
選んだというかそれしかなかったというか。
幸い男性に好まれやすい体型に恵まれていたのと、自分の言動に対して相手がどう思うかを考え続けて生きてきたのでモーションをかけるのは得意だったしで、相手に困るということはなかった。選ばなければヤりたいだけの男なんていくらでもいるんだから当たり前だが。また、男性側も恐らく相手を選んでいなかった。全てが希薄で、霞のようだった。
それに慣れてきたら、今度は関係性を築いて壊すのが快感になっていった。
好き好き言ってべったりくっついて、ずっと一緒にいようねとか言って、急に連絡をプツンと切る。付き合ってるわけではないのに激昂した相手にストーカー紛いのことをされたこともあったりしたが、脳が快楽物質を出すそれをやめられなかった。喪失感の擬似体験が好きだなんておかしかったよな、良く今まで刺されずに生きてきたなとも思う。
それにも飽きる頃、もしかしたら男が嫌いなのではないかと思い始めた。散々良いように使ってきたのにだ。試しに女性と付き合ってみたら最高だった、関係性を保ちたいと思えたし、セックスなんてしなくても心が潤ったし。お母さんに愛されるってこんな感じかなとか思ったりもしたし。ただレズは大体病んでるから。メンヘラ同士というものはなかなか安定しないものだ、問題ばかり起きて続けるのが苦しくなった。
SMを趣味にしている彼女がいた。縛られて、叩かれて、首を絞められて、頭を踏まれて、綺麗な顔で眉ひとつ動かさないでこちらを見下す彼女のことを見て、このひとに一生ついていくんだと思った。
呆気なく別れてからもそれが忘れられず、アングラの世界に飛び込んだ私を待っていたのは壮絶なS女争奪戦だった。絶対数が少ない彼女たちには多数の貢ぎM男性がいて、侍らせて楽しんでいて、とても貧困アルバイターの私が入り込める世界ではなかった。自然、そこにいるS男性と関係を持ち始めることになる。
私の人生、ノーマルセックスよりもSMの方が多く嗜んでいるかもしれない。サークルをクラッシュしたりなどして気まぐれに遊んでいた時期とは逆転し、まさに奴隷みたいな生活が続いた。金銭を差し上げることは出来なかったけど、呼ばれたら駆けつけて家事をしたり甲斐甲斐しく世話を焼いたりしてそれでやっとプレイをして貰える。ありがとうございますと咽び泣き、ストレスを昇華する。たまの気まぐれで推しの女王様に遊んで頂けたときなどはもう、そのまま死んでしまいたいくらいだった。
この辺りで晴れて就職して正社員になっているのだけど、それでもストレス発散の捌け口は必要で。普通に普通の社会で生きるって難しいね。
肉体的な性欲を発散させてくれるSはそう多くない。お預けにお預けを重ねたり、縄で縛って苦しめて終わりだったり。性欲だけを発散するのには自慰が必要だったんだけど、自己肯定感がないのでひとりでは気持ちよくなれない。行き着いたのがテレフォンセックス、エロイプだった。
互いに慰め合うのが心底苦手で(男の喘ぎ声なんか聞きたくもないし)、一方的に虐めてくれる人だけを探した。女性にしてもらった事もあるけどコンマ数%だ、ここでも取り合いなのかと辟易した。
ここでも色々やった、催眠だの脳イキだの耐久5時間だの...現実で慣れっこだったから、あまりハマらないタイプの相手だと思考を飛ばして次の食事のことなどを考えながら事に及んでいた。全てがインスタントだった。
大抵はそんな内容の相手を誘う書き込みなのに、たまに普通に接してくる変な人が混ざっている。そんな人達と話すのも結構好きで、友達になることも多かった。婚約者は、その中の1人だ。これを読んでいる人は驚くだろうか、私も驚いているけれど。
最初は普通を装って、ワンチャン1発ヤリたいだけの人かと思った。ら、キチンと付き合おう、結婚をしよう。なんて言い出して、いやいや信じませんからねと笑っていたものの、付き合って数年、双方の親の顔合わせまで済んで、会社への報告も済んで、籍を入れるだけになっている。年内には済ませてしまう予定だ。嘘だろ。苗字が変わるらしい。
ここまで書いたことを会う前からほぼ全て知っている上に、出会ったのは私の酷い書き込み、初めて会ったのはホテルで言わずもがなそのままシケこんでいて、そんなセフレルート一択の男がしかもドノーマルの男が、旦那になるらしい。
愛の言葉も何も信じないと言い切る私に、信じられるくらい一緒に居ればいいねとか宣い、挨拶代わりのキスとハグをくれて、毎日褒めてくれて、私の精神的な発作にも文句も言わず付き合ってくれて、それで精神が壊れなかった人は初めてで、強メンタルとはこのことか...となるなどしている。この話になると惚気しかなくて無理。
今でもふらっと、遊んでいた場所に行ってみることがあるけれど、婚約者を越える良い人が転がっているはずもなく全く楽しくない。それを認識して遊ばずに彼の元へ帰る。ずいぶん丸くなったもんだな。
ただ、今のこれも他者肯定に完全に頼っている自覚はある。少しでも嫌われたら、また舞い戻ることになるだろうと。全面的に肯定されることが初めてだから戸惑うけれど、この環境なら自己愛を育めるかもしれない...と淡い希望を抱いていたりはする。少なくとも状況証拠で彼が私を愛していることは間違いないし、私も彼を愛している。生涯を共にすることを誓ったから結婚するのだから、まぁそうなのだけれど。
最近気付いたのだけど、普通にモテそうな彼が私を選んだのは今までまともにセックスできる相手がいなかったから。その...サイズが...あの...規格外で...私は慣れてるから...未だに痛いこともあるけど...致せないほどではないから...
つまりほぼ童貞だった。可哀想。今色々仕込んでるし結果オーライ。神様奇跡をありがとう。
ちなみに私のどこが好きか聞くと、笑ってくれるとこだって答えてくる。ずるいぞ、いつも機嫌良くいたくなるだろ。
ばばばっと書いたのでアラが凄いけど明日の朝になったら躊躇って投下しなくなるかもしれないからエイヤと投げます。長すぎて誰も聞いてくれないぜこんな話。リアルの知り合いには絶対バレたくないしね!!!
ホンダの大型自動二輪 NM4(読みは エヌ エム フォー)というオートマチックのオートバイに乗った。
新車で契約して乗ったけども、その感想などを述べてみようと思う。
まず、契約した経緯などを。
それまで小型二輪のスクーターを何台か乗り換えていたのだが
パワー不足を感じたり高速に乗ってみたい気持ちがあって
じゃあ、ビッグスクーターしかないじゃないか、ということになって
バイクを探すことになった。
オートマチックでなるべく大きい排気量…あと足がつきそうなやつ
で、ヒットしたのがこのNM4というオートバイだった。
うーむ、実に奇抜なデザイン
とにかくヤバそう。実際ヤバかった。
行動に移すのが早いボクはさっそく最寄りのバイク屋さんに行って契約した。
試乗?しませんよ。
だってシートの高さが650mm?だったかな、めちゃくちゃ低くて
つま先ツンツンになるわけがない。
試乗するだけ時間の無駄だ、ええいサッサと乗りたいんだボクは!
という気持ちばかり先行したおかげで、あとで痛い目を見ることになる。
納車当日
試乗しなかったせいで、いろいろなことにショックを受けた。
まず、引き起こしの重さ。
クッソ重い、なんなんだ250kg近いバイクってこんなに重いのか!
足つきは想像通り膝が曲がるほど良い。
そのおかげでこの重さでも座ったまま取り回しができる。
逆に立ってやろうとすると、車両の高さがそもそも低くてボクの身長ではやり辛かった。
腰にシート当てられない…ムムム。
スクーターばかり乗ってる御仁には解っていただけると思うが
左手にブレーキレバーが無いとモヤモヤするんだ。モヤモヤPOINT。
これも試乗していたら確実に買うのを辞めていた。
スクーターと同じ感覚で乗れるので、さほど操作に苦労はしなかった。
ろーどすぽーつ?
横文字ばかりでボクはしにそうです…
あとで調べると、このオートバイは適切に自動でギアを変えてくれるんだそうな。
つまりおまかせでいいってことらしい。
ボクはアクセルグイーンして走れるならそれでイイんだけど
この機能が付いているから、ニュートラルから1速に切り替えるボタンをいちいち押さねばならない。
めんどくせ〜と正直思ってたが
慣れるとスクーターなのにギア付きの摩訶不思議さが何とも面白い。
けどね、不満点のほうが多かったね。
いや〜駐輪場に停められないんだよ!狭い所場所取って申し訳なくてさ!
地方じゃ広々として苦労しなさそうだなと、うらやましく思ったものだよ。
だから出かけるのも、いちいち目的地近くに広い駐輪場がないか入念に調べ上げたよ。
これは疲れたね〜
荷物も入らない!
買い物する時のことなんか考えてなかったよ。
ボクはパニアケースとか、ああいったケース類を付けるのは好きじゃないから
バックパックを買った。
立ちゴケもしちゃったねー
それにしてもまるでスカートの中を覗き込まれるような嫌な感じだった。
ボクは男だけど例えるならそんな感じに近い。
素直にありがたいと思っている。
冬にバッテリーが切れて自走不可になり
そのまま売却手続きを行った。
体調を崩したし乗ることも無かったから潔く。
試乗できればしてから買うか決めたほうが
後悔はなかったんだろうな。
いい勉強になっただけでもマシと思おう。
いやー高い授業料だった!!
これからは気をつけよう…とほほ。
転売問題について「需要と供給」とかいう的はずれなことを言う人が必ずいるけど、少なくとも買い占めを伴っているならその言い訳は通用しませんね。カイジの限定ジャンケンを思い出すと良い。それは人為的な値段の釣りあげです。故意に力学を発生させておいて、「釣り合う点で均衡するのは当たり前」という言及は言い訳になりませんよ。「水風船を握りつぶしたら割れた」という現象は、「水が風船を割った」のではなく、「あなたが割った」んです。
これを「神の見えざる手」とか言ってる人は、「悪貨が良貨を駆逐する(グレシャムの法則)」のも「神の見えざる手の結果だから仕方ない」と言うのだろうか? 結果的に良貨が駆逐されることは自然現象だから仕方ないとしても、それを引き起こしたのは「悪貨を流通させた人間」なのだから、その当事者が社会に混乱をもたらしているという認識はごく自然なものです。
現状は立法が追いつかない状態ですが、いずれ違法化が望まれる脱法行為ですので、私刑とならない範囲で批判を受けるのは当たり前です。
その人間を相手に最高の笑顔を作って、そいつが楽しむように会話したり歌ったりしてやってくれ、
少なくとも俺には無理だ。
が、神楽めあというVtuberは正に今それを求められていて、どうやら実行するつもりでいるらしい。
この状況、本人は相当に精神を追い詰められているようで、ひとまず1週間Vtuber活動を休止して心を落ち着けるつもりだと先ほど公表された。
この件について具体的に書くと以下の通り。
そのうちの一人、湊あくあの出演中止が決定した。
出演中止の原因は湊あくあの所属事務所がホロライブであること。
ホロライブの中国問題は以前ホッテントリ入りもしていたので、認識しているはてなーも多いと思う。知らんならググってくれ。
めあとあくあはVtuberとしてデビューするよりも前、ニコニコ動画でカラオケ配信をしていた時代からの深い仲であり、
それ故めあはあくあとライブで同じ舞台に立てる日を心待ちにしていたそうで、この中止はとてもショックだったらしい。
ここまでなら「あくあとの共演が取り止めになったがライブ頑張ろう」で済んだのだろうが、
出演中止の正式発表後、更に延焼した。
湊あくあに対して「ホロライブの為にめあを切った」等の旨で誹謗中傷する輩が沸いた。
「めあが傷ついたのはお前らのせいだ」として、ホロライブを誹謗中傷する輩や、
ホロライブの中国問題を引き起こしたのはそもそもお前のせいだ、として桐生ココを誹謗中傷する輩が沸いた。
その輩の正体が何なのかは解らない。
めあのファンなのかも知れないし、めあのファンを語るアンチなのかもしれないし、ただの炎上好きなのかもしれないし、それら全てをちゃんぽんした蠱毒かも知れない。
ただその状況を第三者の視点から見る限りは、中国人のめあファンが荒れている、というようにしか見えない訳だ。
…いややってられねえだろそんなもん。
めあ当人の心持ちとしては、滅茶苦茶な誹謗中傷をしている輩はただのアンチだ、とか、
お行儀よく自分を応援してくれている心優しいファンもいるはずだからそいつらに向けてライブをやろう、とか考えて仕事をする事になるのだろうが、
実際に心ない行動を取っているめあファン(のように見える存在)が居る事は事実な訳で、
そいつら相手に自分は商売やってるんだよなあ…という意識を、完全に消し去る事はまあ出来ないだろう。
いや本当大変なこって。ご愁傷さまですとしか言いようがない。
ブコメの反応見てると、段々かつての「嫌韓厨」じみてきてるな、これ。
単なる韓国アイドルが好きな人、韓国映画の話をしたい人、昨日の夕飯が韓国料理だった人etcを捕まえて
「お前は韓国人だな!反日氏ね!慰安婦などとでっち上げをするな!」といきり立ってた人たちそっくり。
「韓国人は全員慰安婦問題に関心があると考えるのもおかしい」わけだが、
彼らは「韓国の話をする奴=韓国人=反日であり慰安婦問題を引き起こした元凶」と信じてるから話が通じない。
で、「韓国人は知能が低いから話が通じない」「嘘つきで意見をころころ変える」と言い出す。
前提がそもそも間違ってるから話が通じないだけだし、「韓国人」という共通人格が存在するわけじゃないから人によって意見が違うのも当たり前なのに。
こんな事を繰り返していれば「また頭おかしい嫌韓厨が出た」的な反応する人も出てくるわけだが、
それも「論理で勝てないから人格攻撃wwww」みたいな事を言い出す。
慰安婦問題についての詳細を解説する人も出てくるが、それも「全部でっち上げ。以上」で思考停止しているから理解しようとしない。
そもそも前提となる知識がないから解説を理解できない。「知識がないから理解できない」事も理解できていない。無知の知の逆。
理解できない部分は全て「でっち上げ、詭弁、言い訳」と決めつける。
歴史ってのは複雑な要素が絡み合っているもので、そうそう単純な構図で説明できるものではないのに
それを理解できる(せめて「複雑で難しい構図である」という事だけでも理解できる)だけの知識も知能もないから、それより単純明快なトンデモ論を信じてしまう。
まるでモンスターみたいな「韓国人」像と、それに攻撃され迫害されていく自分たち日本人、という謎の世界観が出来上がる。
その自分たちが作った世界観と現実がずれている事にも気付かない。
いつか日本は「韓国人」に支配されてしまう!このままでは日本は終わりだ!という被害妄想に囚われる。
んでその世界観を元にデモとかやってしまう。あのテレビ局は韓国ドラマを流しているから反日だ、あの芸能人は在日韓国人だから反日だ、と言い出す。
あの犯罪者は韓国人に違いない、何故なら日本人がそんな犯罪をするわけがないから。そんな事を本気で主張する。
傍から見たらありもしない敵相手にシャドウボクシングして外国人差別やってるやばい人たちでしかないから
それも「韓国人とそれに支配されている連中が攻撃してきた!」としか認識しない。
昔の2chはそういうのが沢山いた。
ほんとそっくり。
やり過ぎたんでしょう
もしその子が企業所属なら、貴方を危険だとしてその子以外の誰かが遠ざけたのかもしれないし
個人でも、人によってやっぱり耐えられないなんてことだってある
なんてことないコメントが堪忍袋の崩壊を引き起こしたのかもしれない
それはもう仕方ないことだと思う
あまりに心の距離が近いのも、Vtuberを見る時は危険なんだよ
丁度いい、ファンと本人の関係の境界線を探るのが今後課題になってくるだろうな
箱なら探さなくてもいっぱいあるし、サジェストで幾らでも出てくるじゃない
で、メンバーシップ入って、この子とは適切な距離で応援するぞ!って考えながら推していく
大抵のVは一人一人平等に見ようとしてるから、出過ぎないように弁えなきゃだめよ
その子によっても考え方は様々だろうし
たぶん貴方も界隈追って長いんだろうから、昔追ってた箱とか適当に見てみても良いと思う
今まで続けられてきた箱はやっぱりどんな小さな箱でも頑張ってるよ
特にこっちが生活の糧になるようななるべく毎日配信や動画出してるVはね
いやぁほんと年末が楽しみだわ
コロナの状況次第だけど、Vtuberのイベントがそこら中で開催されるもんなぁ
大小様々色々あるからそういうの有料チケット買ってもいいし、楽しまないと損だよ
Valve index に行き着く人は行き着くらしいけど、VIVE proとかでもいいと思う
VRchatを知っておくのもVtuber見る上で見識広がるし
2人とも同じような結論に至ってるのに笑った
営業やコンサルをやっていて性病になったり、ヤバ客に付き纏われたり、
繰り返すけどデジタルセックスワークなら消極的に有りだと思うよ
メンヘラだと思うので人の親にはならないで欲しいけど
性風俗のお仕事をされる場合、特に性感染症への注意が必要です。性感染症には、代表的なものでは下記のようなものが挙げられます。
梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、膣トリコモナス症、毛ジラミ症、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症、などがあります。
腹痛、外陰部のかゆみ、痛み、おりものの異常、おりものの匂いがきになる、外陰部のいぼ、おでき、水ぶくれ、潰瘍、なかなか治らない手や足の赤い湿疹、微熱が続く、などなど、気になる症状がある時は、婦人科の受診をおすすめします。また、症状が無くても感染している場合もあります。
性風俗のお仕事をされている場合、症状が無くても定期的な性感染症(性病)の検査が必要です。性感染症には潜伏期間があります。潜伏期間というのは、感染しても症状が出ない、または検査しても出ない期間のことを言います。性感染症の病気や潜伏期間、症状についてご説明します。
単純ヘルペスウイルスI型もしくはⅡ型によって起こる病気です。潜伏期間は2日から10日で、外陰部に痛みやかゆみ、水ぶくれができ、それが崩れて潰瘍になります。初めての感染では38度くらいの発熱、頭痛、痛みで排尿ができないなど、入院するような重症になることもあります。再発の場合は、症状は比較的軽く、前回と同じ場所に水ぶくれや潰瘍ができます。ヘルペスが出る前にかゆみや痛み、神経痛のような症状が出ることもあります。ヘルペスウイルスが一旦体に入ると、完治することがないため、症状が出ていない時も膣の分泌物内にウイルスが排菌されています。これを無症候性排泄といいます。セックスの相手の免疫力が低下している場合や、相手の性器に傷があるとそこからウイルスが感染します。直接膣内に、ペニスが挿入されていなくても、水ぶくれや潰瘍に触れると感染する可能性があります。また、家族間で濡れたバスタオルを使いまわしたりすると、感染することがあります。
2)淋菌感染症
淋菌による感染症であり、主に男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎を引き起こします。(女性でも尿道炎になる事があります)男性では2日から7日の潜伏期間ののちに症状が出ますが、女性では無症状の例が多く、感染していてもまだ治療を受けていない事が多く見られます。腹膜炎を起こすこともあり注意が必要です。のどの淋菌感染症は治りにくいこともあり、治療後は必ず再検査を行います。クラミジアに続き、頻度の高い性感染症です。膣内にペニスの挿入がなくても、相手の分泌物や精液が外陰部や膣の入り口にかかったり、指などを介して膣内に入れば感染する可能性があります。性交渉でのみ感染する性感染症です。
大変頻度の高い性感染症です。女性の場合は、感染後1−3週間で発症するといわれています。感染すると子宮から卵管を経て、お腹の中に侵入し、子宮付属器炎や骨盤腹膜炎を起こすことがあります。卵管の癒着は子宮外妊娠の原因になり、不妊症の原因になります。女性のクラミジア感染症は、性交後の出血、おりものが多い、水っぽい、おりものが臭う、腹痛などの症状があることもありますが、全く無症状のことも多く、検査しないとわからないこともあります。膣内にペニスの挿入がなくても、相手の分泌物や精液が外陰部や膣の入り口にかかったり、指などを介して膣内に入れば感染する可能性があります。性交渉でのみ感染する性感染症です。
4)梅毒
梅毒は2015年くらいから日本でも大変流行しています。梅毒の病原体であるTreponema pallidum subspecies pallidum(T.p.)による感染症で性行為またはそれに類する行為により感染します。一般に皮膚や粘膜の小さなきずからT.p.が入る事で感染します。梅毒はその感染時期によって第1期から第4期に分けられます。
5)B型肝炎
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が感染して起こります。HBV感染では性行為による感染ののち、2−6週でHBs抗原が陽性化します。感染者の血液や体液に触れると感染する可能性があります。 感染力が強いので、キス、オーラルセックス、性行為で感染します。同じ食器を使用しても感染することがあります。症状は倦怠感、微熱、悪心(ムカムカする)嘔吐、黄疸(白目の部分が黄色くなる)などの症状がありますが無症状のこともあります。検査で陽性となった場合は、内科受診をお願いしております。内科へのご紹介もできます。
6)C型肝炎
C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる病気です。B型肝炎に比べて感染力は強くありませんが、性交渉も感染経路の一つですがその頻度は低いとされています。症状は倦怠感などがあることもありますが、無症状で健康診断などの血液検査で肝機能障害を指摘されて発見されることもあります。検査で陽性となった場合は、内科受診をお願いしております。内科へのご紹介もできます。
HIV(Human Immunodeficiency Virus)感染症は、血液、体液などを介して感染する感染症で、現在日本では、異性間(男女間)または男性同性間(男性と男性)の性的接触が主な感染経路です。感染者の多くは感染していることを自覚していないため、他の人に移していることや、効果的な治療を受けることもなく、エイズ(Acquired Immunodeficiency Syndrome AIDS)を発症する患者さんもいます。他の性感染症にかかっていると、局所の傷害のためにHIVを伝搬しやすくなるとともに、感染を受けやすい状況になります。
潜伏期間は、数週間~十数年間です。感染初期に、発熱、のどの痛みや倦怠感などのインフルエンザに似た症状が出ることもありますが、数週間でおさまります。抵抗力が落ちてくると、発熱や下痢などの様々な症状があらわれ、さらに病気が進行すると、肺炎(ニューモシスチス肺炎)や脳炎(HIV脳症)になったり、腫れもの(カポジ肉腫)ができたりするなどの日和見感染症や悪性腫瘍を併発します。必ず、定期的に検査をしましょう。
当クリニックでも自費で検査ができます、またお住いの地方自治体で(区役所など)無料の検査が受けられます。匿名でも受ける事ができます。詳しくはお住まいになっている区役所や市役所のウェブサイトをご覧ください。
8)尖圭コンジローマ
潜伏期間は、約2.8ヶ月と言われています。HPVウイルス(6型11型)が原因で起こるウイルス性のイボです。コンドームを使用していても、コンドームで覆われていないところ、ペニスの根元、肛門周囲や、男性の陰嚢などにイボがあれば、それに触れたところに感染する可能性があります。相手の免疫力が低かったり、傷があったりするとそこからウイルスが侵入してイボを作り、どんどん増えます。一旦治ったように見えても潜伏感染している事があり、妊娠中に再発し、大きくなることがあります。出産の時に赤ちゃんののどに感染するとイボができて窒息することもあるため、子宮頸がんのワクチンにコンジローマのワクチンが組み込まれました。現在、日本で取り扱いのある4価のワクチン、ガーダシルに含まれています。詳しくはこちらをご覧ください。子宮頸がんワクチンの接種ご希望の際はクリニックまでお電話ください、予約制になります。
潜伏期間は4日から7日くらいで、黄色の悪臭のするおりものが出ます。外陰部のかゆみ、痛み、おりものが多い、変な臭いがする、性交時や性交後の出血などの症状があります。トリコモナスは性行為で感染することが多いですが、まれに公衆浴場などで感染することもあります。タオルやお風呂の椅子、シーツなどでも感染することがあります。男性は検査をしても出にくいことがあり、保菌者となっている可能性もあります。
10)毛ジラミ症
吸血性昆虫であるケジラミが寄生することによって発症し、主に性行為によって感染します。主な寄生部位は陰毛ですが、頭にも寄生することがあります。稀な性感染症ですが、かゆみを伴い、下着に小さな黒いしみ(吸血された後の皮膚からの出血による小さい点状のしみ)が認められることがあります。発症の多くは感染1−2ヶ月後が多い様です。あまりかゆみを訴えない患者様もいらっしゃいます。産卵後、卵は7日前後で孵化し、脱皮し3齢幼虫を経て約20日前後で成虫となり、1−2日後に卵を産み始めます。ライフサイクルは3−4週間です。主に陰毛や頭髪の根元に卵を産みますが、セメント様物質なので、なかなか洗っても取れません。陰毛に何か白い小さな粒がついていたら要注意です。すぐに毛を全部剃るか、スミスリンシャンプーかパウダー(薬局に売っています)を使うと治療できます。シーツなどでうつることもあるため、下着や枕カバー、ソファーカバー、シーツなどは洗濯して乾燥させ、アイロンをかけると毛ジラミの卵が付いていても死んでしまいます。