まずこの『世界中が君の敵になる』って、こいつ何したんだって思うだろう。これが様々な顛末の始まりだ。
私は王道CP界隈にて、Twitterではフォロー100人フォロワー1000人くらいの絵師のはしくれだ。まぁ絵はド下手だけど、むしろ皆は作品の更新頻度や内容を評価してくれているのではないかと自己分析している。それほどまでに私の筆は早い。そして作品数も多いと思う。
事の発端はハロウィン。12月にオンリーが開催されるため、私は10月下旬に早めに脱稿した。そのときは様々なフォロワーさんが「おめでとう」「新刊楽しみ」と言ってくれてたし、私もそれを見越して少し多めに刷った。しかし、そのあと脱稿して浮かれ気分なままハロウィンを楽しむ推しカプ漫画を描いたことが様々なトラブルを引き起こした。
ハロウィン当日に投稿した私の漫画の内容と、1週間ほど前に投稿した相互さんの小説の内容が似ていたのだ。
もちろん私はそれを知らなかった。脱稿やらプライベートやら忙しくてそれどころでは無かったし、同人好きのくせに活字が苦手な私は、その頃はTLに流れる小説をスルーしてしまっていた。しかし相互ゆえに、見ていないと言っても信用されない。
なんとかDMでその相互さんとお話しし、誤解であることを理解してもらった。しかし問題はそのあとだ。
第三者が複数人、私を重箱の隅をつつくように攻撃し始めたのだ。マシュマロや捨て垢のDMで、私と仲の良いフォロワーさんに「これがパクり」「あれもパクり」と羅列して長文を送り付けまくる事案が発生した。
身バレを防ぐため少し変えるけど、こんな感じのことを指摘された↓
・人を助けたお礼に不思議な薬をもらう受けの設定が同じ
・突然攻めが盲目になる設定が同じ
などなど…。
こんなもん、探せば何かしら似ている作品はあるだろう。私が上記の設定のパイオニアでないことはわかっているが、こんなのまでパクリ判定されては、もう何も書けまい。しかも、2年以上前の作品にまで言及している人もいた。どんだけ暇なんだよとさえ思う。
私と仲のいいフォロワーさんの殆どは、こんなイチャモンを気にせずにさっさと捨て垢をスパブロしてくれた。まさに『世界中が君の味方でも、僕は信じるよ』状態である。惚れてまうやろこんなん!
…とはいえ、この騒動でショックだったのは、残りの若干名が私のフォローを外してしまったこと。それ以上に、相互が「私もこの子は盗作してたんじゃないかと思う」とツイートしているのを見てしまった。絵が下手でリムられるならまだマシだ。『私はパクリ絵師だ』と誤解されたままお別れするのが何より辛かった。
このまま低浮上になって垢消ししてしまおうか。そう思うも、手元には大量に刷った同人誌。せめてオンリーまではアカウントを続けようと決心した。
そしてオンリー当日。オンライン即売会なので直接顔を見合せるわけではないのだが、驚いたことに、ネット上で多くのメッセージをいただいた。「応援しています」「新刊楽しみにしていました」などなど…。ノイジーマイノリティに悩まされていたぶん、このサイレントなマジョリティたちにたくさんの元気を貰った。想定していたよりも私を支持してくれる人が多かったようで、残り在庫も10冊程度に抑えられた。
今でもTL上では会話をしない相互もいる。こっそりフォロー外されたり、ブロ解された元相互も多い。「絶対新刊買うからね!オンリー当日が待ち遠しい〜!」と言ってくれた彼女は、あのとき以来全く絡んでこなくなった。