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はてなキーワード: タオとは

2021-05-12

ネトフリの『ミッチェル家とマシンの反乱』の日清CMみたいな演出

https://youtu.be/6v175IF5z2k?t=28

https://youtu.be/HbYmiwtRI0I?t=17

元ネタなんだっけ?

ほら、同じ人間の動きを雑コピペしたり。ナンセンスな絵をぶち込んだりしてヘタオロイ感を出す奴……。

日清CM自体がその海外アーティスト技法パロディしていたってのは覚えてるんだが名前が思い出せん……。

2021-04-25

anond:20210424185039

これはもう当事者じゃないとわからんと思うわ。

うちもこれほどひどくはないけど、学校行けんかったことあったから。

外野ときは、親の対応が悪いんじゃねーか、学校対応もまずいよねとか、好き勝手言って批判できたけど、

いざ当事者になるとオタオタすることばかりだったよ。

発端の娘さんの件だって、なかなか担任が原因って疑うってできるもんじゃない。基本的には担任といい関係信頼関係を築きたいと思ってるわけだからね親は。

ゲーム機バケツ事件だって最悪だけど、わからんではない。

子供不登校って「日常」じゃないわけよ。非常事態なの。

非常事態がずーっと続いてて、それを打開するためいろいろ動いて考えてってやってたら、本当ストレスたまるもんよ。

だって人間からね。非常事態が続いてるとこに体調やら精神状態やらの加減が重なると、何かの拍子にブチって限界越えちゃう時もある。

あきらめてそれが「日常」だと思えばいい、親も一生懸命になり過ぎない方がいい、って思うだろうけど、

そこまで腹くくるにはもがいたり足掻いたりする時間必要なんだよね。

「散々、色々な関係機関への相談や、色んなことをしたけれど、何も出来なかった」

っていうのも実感できること。

うちも散々いろいろ相談したけど、結局決定的な打開策はなかったし、子供時間を待つほかなかったって感じだよ。

何がきっかけで学校に行けなくなったのか、そして行けるようになったのかもよくわからんかった。

その間、違う先生からは「原因がないなんてあり得ない、なにか原因があるはずだ」とか言われたりとかさー、

じゃあどうすりゃいいわけ?どうやって聞き出せばいいわけ?って思っちゃったわよ。そんなん言うんならうちの子と話してよってね。

もうなんか非常事態の間は、自分視野狭窄に陥ってんなーってわかるんだけど、最中はどうしようもないのよね。

今思えば、原因はたぶん一つじゃない、子にも要因があり、親にも要因があり、学校にも要因がありって感じなんだろうけど、

じゃあその親の要因、私は夫はどうしたらよかったのか、どうすればいいのかって、最中暗中模索状態なのよ。

もう一度言うけど、一人で悶々考えてんじゃないのよ?学校にも相談機関にも散々話してるのよ?決して一人で勝手に抱え込んだりしてないよ?この増田もそうでしょ。

スクールカウンセラーには発達障害可能性も提示されたりして、いや違うんじゃないかなーって思いつつ、病院予約する一歩前までいったこともある。

(のちカウンセラーから必要ないと判断されて止められた。幼い頃から見てきても、当てはまる要素がほとんどなかったし。)

でも本当にもう悩みつつも、その状態である子供を受け入れるしかなかったというか。

殴打事件も褒められたもんじゃないし、暴力肯定する気はないけど、結果的には決定的な打開策になったような感じだよね。

だけど、この親子の事例で、結果的に良い方向に進んだってだけで、すべての引きこもり事例に当てはまることじゃない。

こうすれば解決するよみたいなもんがない、いつまで続くかもわからない。先が見えないって本当に地獄だよね。子も親もね。

結局は子供の力を信じて待つしかないのかなーと思いつつ、何もしないで手を拱いてるわけにもいかないし、というジレンマ

追記学習面はどうしてた?というコメがあったので。

不登校以前から算数だけ進学塾に行ってたので、算数だけはなんとか手当てできてた。不登校中も通塾や習い事だけは意欲的だったし。

学校宿題もできる限りやってたし、保健室テストを受けることもあった。担任学習面の心配はしてなかったかな。

中学年だったのでなんとかなってた感じ。理科とか、のちのテストのでき具合見て、あー不登校時に抜けてたところだなと思うこともあった。

高学年とか中学生とかで、塾も嫌がって、勉強もしたくないとかだと、どうしてたかなーとも思う。

2021-04-20

anond:20210420214714

子供がいれば死の恐怖がやわらぐとかいうのは嘘で

子供がいてもいなくても死の恐怖はべつにやわらがない

バカ人一倍恐怖耐性が弱く必要以上に自分の中で恐怖を膨らませてオタオタする

・じゃくしゃだんせいはたいがいバカ

[] #93-5「栄光の懸け箸」

≪ 前

そして結局の所は、俺自身この件について心根ではどうでもいいと思っていたりする。

どうせ、このやり取りも今日だけで終わるんだ。

よくある仲間内での些細な諍い、日常茶飯事。

いや、この時はラーメンを食べていたから、日常茶麺時か?

などと内心クダラナイことを考えていたが、実際この時の雰囲気形容するなら大体そんな感じだったんだ。

しかし俺が迂闊だったのは、この日で終わるはずだった四方山の話を自宅でしていたことだった。

文化マナーの話を持ち出したことも、箸の持ち方について言及したこと安易ではあったが、この点には勝らない。

なぜなら、自宅であるということは“弟が近くで聞き耳を立てている可能性”について見積もる必要があったからだ。

己の油断を嘆くべきなのか、弟の口の滑らかさに怒るべきか。

思春期だというのに、兄弟部屋を分けてくれない両親の教育方針を恨むべきなのか。

どこに原因はあったにしろ“後の祭り”だ。

後の祭り”の語源は、最も盛り上がる時間である“前の祭り”との対比からきているらしい。

そう考えると、ここからの展開はあながち慣用句ではないかもしれない。

…………

「……なーんてことを兄貴たちが話してたんだ」

案の定、弟は昨日の出来事をクラスメート達に話していた。

当然、弟のフィルターを通して語られているから話に繊細さなんてものはない。

「正直、俺はどうでもいいと思うが、ちゃんと箸を持てるに越したことはないよな」

「私、ちゃんと持ててないけど、うるさく言われたくはないわ」

タオナケの言い分も分かるよ。でも、それを気にする人がいるってのも分かるだろ」

「私もそれは分かるけど、“気にする気にしない”と“善い悪い”は別でしょ。ちょっと箸の持ち方に癖があったとして、それでアンタに迷惑かかるわけ?」

ちゃんと持ててないのに開き直って、気にする側を心の狭い人みたいに言うのは違うんじゃないか?」

「“みたい”じゃなくて、実際その通りでしょ。別に悪いことじゃないんだったら、それは気にする側の問題よ」

「おいおい、さすがにその言い草はないよタオナケ。ちゃんと箸を持てていない立場で、気にする方が問題とまで言ったら傲慢だよ」

傲慢ですって!? 箸をちゃんと持てるのが、そんなに偉いの!?

「そうだ! オレこそが最強の“ゴーマン”だ!」

「シロクロ、お前は傲慢意味を誤解しているし、その持ち方はクセがどうとかい次元を超えてる」

モメるのは決まっていた。

しかも、俺たちより年下で知識も語彙も少なく、コミニケーションの妙も理解できない同士だ。

そのグダグダっぷりは俺たちの時の比じゃない。

次 ≫

2021-04-18

anond:20210418164841

エルデシュエルデシュ数が定義されるくらいで様々な分野の研究をしていたわけだが。

タオはコラッツ予想を証明したなんて言ってねーよ。確率収束的な意味で「ほとんど全ての」正の整数について1に十分近づくだろうという観点を一つ証明しただけ。

https://arxiv.org/abs/1909.03562

anond:20210418163524

言うに事欠いてテレンスタオかよ。奴がどれだけ新しいものを生み出しまくってると思ってんだ。

純粋数学的に新しいものはもちろん、compressed sensingの基礎理論を作ったのもTaoだぞ。

奴が今現在数学オリンピックの話なんぞをしてるとでも思ってるのか?

2021-04-17

一人旅ができないって子供だよな

一人旅には大事なことがいくつもある

予定を立てる自由、立てない自由選択できる

予定を立てる自由行使した場合、下調べする能力が身につく

予定を立てない自由行使した場合、その場対応の力が身につく

自分がやりたい事を実現するためにいろいろな窓口と交渉する能力、実行する能力が身につく

いざ子供旅行するときに嫁さん任せとか何もわからずオタオタする父親ってクソダサい

2021-04-03

anond:20210403170121

それな~~~~

何が不満なのかわからん

女性性的消費で地位が云々言うけど

キモオタコンテンツフィクション女性キモオタに良いようにされたところで

現実女性にまで影響するのに20らいハードルあるでしょ

キモオタオタコンでオタオタしたところで社会で実権握ってんのはアルファオスなんだから関係ないでしょ

2021-03-27

anond:20210327215537

コロナを改良してアタオカだけに感染するように出来たらいいのにね

2021-03-23

anond:20210323170139

いや、それはないと思うよ。

かに、いい年になって感動するのはだめだと思う。

けれども、9歳とか10歳の時に、プロフェッショナルを見て、なんか感じてってのはあるんじゃないの?

そういうの一切なくプロになれるわけ?

例えば、テレンス・タオ子供の時にポールエルデシュ数学遊びをやってたわけでしょ。

あいうのも感動だと思うんだけどダメ


かにテレビを見て感動するようなのはあんまりプロフェッショナルにはなってないね

ただし、ラジオを聴いて、ぶったまげてプロになったのはいるよ。

マニュエル・イダルゴは、ラジオから流れたラッヘンマンオーケストラ曲を聴いて人生が変わったそうだ。実際、師匠ラッヘンマンに変えた。


はてブをつかっていたhagexは人の上に立てなかったということなのだろうか。

そのような解釈可能ではある。

2021-03-21

anond:20210321122917

キモオタが好きなもの批判している=キモオタ批判しているのではない、ってのもだけど

オタクコンテンツ好き=キモオタ好き、でもないんだよな

しろ個人的観測範囲だと)オタクコンテンツ好き女性ほどキモオタに近いために日々キモオタから嫌がらせを受けることが多いのでキモオタを嫌ってる人が多いと思う

フェミの多くが腐女子ってのも、腐女子キモオタに近い所にいるから故だし

逆にオタクコンテンツに全く関わる機会がない女性なら敢えて積極的キモオタを嫌う事もないんじゃないか

普段関わらない人を積極的に嫌う動機もないしね

向こうから寄ってきたら嫌だってはいるだろうけど、寄ってきもしないのに敵視してる(というか普段意識している)人もあまりいないだろう

でもキモオタ自分オタクコンテンツを同一視していて「オタクコンテンツが好きなら自分も好き」と思い込んでるのがいるんだよな

から女オタオタ(「女オタ」に対するオタ、「女オタ」好きな(男)オタのこと)なんてものが生まれるし

自分を嫌う女はオタクコンテンツが嫌いだから自分を嫌ってるんだ、それはオタクコンテンツに対する差別だ」とか言い出す

2021-03-05

anond:20210305112158

金や男から承認目的ではなく純粋男性向けコンテンツが好きな女もいて

そういう人は女オタオタの男がウザいから嫌いで同類だけで固まってたりする

プリキュアが好きな幼い女の子」と同じような感覚二次元美少女が好きなタイプエロには興味が薄くて萌え系が好き)と

エロい女を見て性的に興奮しているバイセクシャルレズビアンいるかも)っぽいタイプ(実写のAVも好きだったり)に分かれてる

2021-01-24

anond:20210124150855

頼む。頼む。タオ・頼むからやめて。やめてくれないか?頼む。頼む。おかしいだろ?俺の頼みを聞いて。頼む。頼む。絶対に変。お前は変。頼む。頼む。頼む。

2020-12-30

フィットボクシングシステムは良いんだけど全体的にオタク臭いのがダメで売った

ダウンロード版にしなくて良かった

売り出し方的に自分ターゲットなのはわかってたものの、予想以上にオタオタしくて気持ち悪かった

2020-12-26

anond:20201226200009

というかね、前回民主政権交代した時は民主政権交代可能状態に育ってたでしょ

その状態民主でもいざやってみたら慣れないことでオタオタしてたのに、

今の状態野党政権を担える力があるように見える?

現在自民以外に政権を担える政党があると思ってるとしたら、ただの政治オンチバカでしょ

野党投票するのは、野党に育ってほしいのと自民反省を促したいからであって、

野党政権を握るなんて1%も期待しちゃいないよ

2020-12-24

[] #90-13「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

俺たちはドッペルを追いかけた。

だけどスタートダッシュで引き離されているのもあって、差を縮めるのは困難を極めた。

さらにドッペルは右に曲がったり左に曲がったり、フェイントを入れて直進したりしてくる。

俺たちはそれに後手で反応しなくてはいけないので、どんどん心身が削られていく。

特に痛かったのは、最も体力のあるシロクロが早々にリタイアしたことだ。

「回り込んでやるぜ」と別ルートを走っていって、それっきり。

あいつのことだから、たぶんドッペルの逃げる方向と逆に行ってしまったんだろう。

「シロクロは当てにできなさそうだけど、私たちも回り込むべきかしら?」

「だめだ、その隙にドッペルに変装されたら見失ってしまう。このまま視界に入れ続けて追いかけるべきだ」

この時、参謀役のミミセンは既に体力の限界がきており、脳に酸素が行き渡っていなかった。

そのせいで「三手に分かれるなりすればいい」という発想が出てこなかったんだ。

ブレインであるミミセンがその調子なのだから、俺とタオナケはひたすら走り続けるしかない。

アドレナリンっていうんだっけ。

そういうホルモン的なものが分泌されまくって止まらないんだよ。

「待ってくれ……」

「話を、話をしましょう……」

「もう話すことなんてないよ!」

「いや、ある、あるはずなんだ!」

ここで見失えば、ドッペルは二度と俺たちの前に姿を現してくれない。

そんな漠然とした不安けが、今の俺たちを突き動かしていたんだ。

実際のところ、クラスメートから明日には学校で会えるんだけど、そこまで考えを巡らせる余裕はなかった。

ドッペルが走り出したから、こっちも思わず走った。

大した理由なんてないけれど、この時の俺たちにはそれで十分だったんだ。

…………

どれくらい経っただろうか。

ドッペルは走り疲れて、その場にへたり込んだ。

それを確認したと同時に、俺も近くで崩れ落ちる。

こっちも本当にギリギリだったので助かった。

それから十数秒後にタオナケが、少し遅れてミミセンが到着。

「はあ……こんなに走ったの久しぶりなんだけど、前は何の時だったっけ」

「え、と……確か、おにぎり昆布事変」

「ああ、それよ、それ。あの時はドッペルがいたから、もう少し楽できてたけど」

「た、タオナケも超能力使えてたしね」

息を切らしながら、ドッペルとタオナケは何気ない言葉を交わした。

まるで最初から何もなかったかのように。

「それにマスダの兄ちゃんもいたから」

「あ、そうだったかしら」

「そうだよ。あの人がいたか解決できたんだよ」

結局、ドッペルの言っていた“自分”とは何なのか、その答え合わせはしなかった。

タオナケが気になっていた恋愛模様も分からずじまい。

でも、そんなこと関係ない。

本音で包み隠さず、何でも話すことだけが仲間の条件じゃあないからだ。

「見つけたぞ! ここまでだドッペル!」

「遅いよ、シロクロ」

ほぼ事態収束した後に、ようやくシロクロが戻ってきた。

「お前……マジで何してたんだよ」

「走るなら水分補給必要だろう!」

そう言って袋からペットボトルを取り出すと、それぞれ俺たちの方へ放り投げてきた。

気を利かせたつもりなんだろうけど、そもそもシロクロがヘマしなければ、こんなに汗をかかなくて済んだんだ。

言い知れぬ不満を抱えながら、俺たちはペットボトルの詮を開けた。

プシュッと大きな音をたて、飲み口からどんどん液体が溢れてくる。

「シロクロ、これ強炭酸……」

まあ、お汁粉とかコーンポタージュじゃないだけマシってことにしよう。

(#90-おわり)

2020-12-22

[] #90-11「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「俺はドッペルを弟と見間違えた。その状況を切り抜けるため、どうしたか思い出してみろ」

「えーっと、陽気に振舞ってウヤムヤにしようとした?」

「確か、気のいい兄(にい)さんをイメージしてたんだよね」

「厳密には、気のいい兄(あんちゃんだ」

そこ重要なのか。

「実際に上手くやれたか、我ながら疑問は残るがな。しかし“自分が思う何か”として、そう振舞おうとした。それが重要なんだ」

「それがドッペルのことと関係があるの?」

兄貴は「まだ気づかないのか」とでも言いたげな目線こちらに向けてくる。

「“振舞おうとした”を“演じた”とか……“変装”と言い換えたら、さすがに分かるだろう」

そこまで言われて、俺たちはようやく理解した。

“ハッとした”なんて簡単に言いたくないけど、他に適当言葉が見つからないほどの衝撃だった。

まり兄貴自分のやったことが、ドッペルのやってることと変わらないって言いたいんだ。

そして世の中をよくよく見てみれば、大なり小なり皆やってることなんだ、と。

「俺は別に、それが一概に悪いことと思っちゃいない。そうして育まれ関係がニセモノだなんて断言できるほど、この世界は確かなもので溢れちゃいないからな」

不確かな世界を裸一貫で生き抜くのは、とても難しいことだ。

から寒い時には防寒具が必要だし、夏には薄着で、海に行けば水着を身にまとう。

ドッペルの取り繕いも、大局的に見れば同じことなんだろう。

「ドッペルの言葉を代弁するわけじゃあないが……」

そう前置きをしながら、兄貴は話を続けた。

「“ありのまま自分”なんて言うがな、それは酔っ払った奴を見て“あれがあいつの本性”とかいう、そんな単純なレベルじゃない。俺はそう思っている」

兄貴の考える“自分”ってのは、もっと豊かなものだった。

人と人が関わる時、自分相手意識し、状況によって言動を変える。

他人にどう思われたいか自分自身をどう思うか。

そのためにどう振舞うか、それも“自分”の内なんじゃないだろうか。

ドッペルの変装や物真似一つとってもそうだ。

そこには何らかの後ろめたさや、他人秘密にしたい想いだってまれいるかもしれない。

からといって、いや、だからこそ人生の一部ともいえるんだ。

簡単に切り離していいもんじゃあない。

あれは自分を隠しているようでいて、自分表現する手段にもなっているんだ。

「そう考えると、私の言ってた“ありのまま自分”は随分いい加減だったわね……」

事態の発端であるタオナケも、ここにきて自分の非を、心から理解したようだ。

次 ≫

2020-12-20

[] #90-9「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

さすがに弟と間違うなんて失礼すぎる。

そりゃあ、もう焦った。

当時は、ほぼ面識のない相手だったからな。

弟の友達だが、無口な子だったからマトモに話したことはない……くらいの印象だった。

その程度の間柄なのに、ちょっとフザけた感じで声をかけてしまったのも気まずい。

だが一度そう振舞ったなら、なかったことにはできなかった。

俺は気さくな対応を崩さず、徐々に軌道修正することにしたんだ。

「俺のこと覚えてるか? いつも弟が世話になってます、なんだが」

やや大袈裟に身振り手振りを交えながら、俺は一方的世間話を始めた。

シチュエーションイメージは、こうだ。

俺は気のいい兄(あんちゃん

弟の友達を見かけたので、何の気なしにしかけた。

弟と呼んだのは冗談、もしくはあっちの聞き間違い。

そう遠まわしに思わせて、有耶無耶にしようとしたのさ。

「帰り道こっちなんだな。ご近所さんとは知らなかったぜー」

だけど俺は演劇部じゃあない。

アドリブ時間をかければかけるほど苦しくなっていく。

「……お?」

その時、俺の顔に何か冷たいものが当たったのを感じた。

今まで中ぶらりんだった天気が、いよいよ本格的に傾こうとしていたんだ。

“天の恵み”なんていうけど、正にこういうことなんだと思ったね。

「ごめんな、引き止めて。お詫びと言っちゃなんだが、これ使えよ」

俺は話を強制終了して、手ぶらだったドッペルに傘を握らせた。

しかしたら折りたたみ傘を持っていたかもしれないが、どちらでもいい。

とにかく、この場から自然に立ち去れる機会だったからな。

「遠慮すんな。兄は弟を大事にするもんだ。弟の友達は、同じ弟みたいなもんだよ」

申し訳なさそうにするドッペルに、俺は気にするなと言いながら退散した。



「いま考えても、我ながら強引な対応だったな」

兄貴は気恥ずかしそうに、そう語った。

「そこは相合傘くらいしてほしかったな~」

その話に対し、またタオナケはこじらせた感想を言っている。

まあ確かにマンガのように綺麗じゃないし、劇的なエピソードとは思えない。

それでも、ドッペルにとって何か感じ入るものがあったのだろう。

実際、俺の変装をし始めたのも、その頃だった気がする。

次 ≫

2020-12-17

[] #90-6「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

俺たちはドッペルの真意を読み取り、その葛藤理解しなければならない。

だけど今の俺たちでは話にならない。

そもそも現時点で分かるようなことなら、こんな事態には陥っていないだろう。

そのために、まずは情報収集だ。

「アテはあるの?」

「少なくとも道端には転がってないだろうな」

あいつは引っ込み思案だ。

それに他人と接する時は、基本的に何らかの変装をしている。

大して面識のない相手から情報を得ても、それがドッペルのことなのか判断できない。

となると、信頼できる情報ソースは限られてくる。

カバンの中、机の中!」

「どうやって調べるんだよ。もしバレたら、それこそ絶交ものだぞ」

「まあ、身近な物を調べたり、身内に聞くのが近道なのは確かだろうね」

「やっぱり、子供のことを知ってるのは親でしょ」

「いや、身近な相手からこそ秘密にしていることだってあると思うよ」

「どちらにしろ親に聞くのはナシだ。自分の親が『あの子はこんな感じなんです~』とか友達に話してるの想像してみろよ」

「……キツいわね」

その気になれば必要情報簡単に集まるだろう。

けれど、それはドッペルの家に土足で入るような方法ばかりだ。

まあ国によっては家の中でも靴を履いたままらしいけれど、問題はそういうことじゃあない。

俺たちが今やってるのは、ドッペルのことを理解し、尊重するためのプロセス

それで人様の家に足跡をつけておいて、「お前のことを尊重している」なんて嘘つきのやることだろ。

さっきタオナケがやったことと大して変わらない。

郷に入れば郷に従え、親しき仲にも礼儀ありってことだよ。

から細心の注意を払い、俺たちは最低限のピースだけで何の絵かを当てなければならない。

そこで挙がってきたのが俺の兄貴だった。

「思ったんだけど、私がマスダのお兄さんとドッペルのことを聞いたのが始まりでしょ」

「いや、ことの発端はそうかもしれないけど、直接の原因はそこじゃないよ」

まさかタオナケ。兄貴とドッペルをどうこうすれば万事解決すると思ってるのか? 少女漫画じゃねえんだから

「え~? タオナケの読んでる漫画って、そんな感じなんだ……。つくづく流行ってのは読めないね

あんたらの少女漫画に対する偏見は保留にしといてあげる。私が言いたいのは、お兄さんに聞けば間接的なヒントくらいは得られるんじゃないかってこと」

「ああ、そういうことか……」

だけど兄貴の知ってることも俺たちと似たり寄ったりだと思うんだよなあ。

とはいえ、他に聞けそうな人が思いつかないのも確かだった。

次 ≫

2020-12-16

[] #90-5「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「何なのよ、いったい……」

辺りに重苦しい雰囲気が漂う。

タオナケはその居心地に耐えられず、蚊帳の外だった俺たちに助けを求めた。

やっと頭が冷えてくれたらしい。

俺たちも、途中で止めるべきだったという負い目があるので一緒に考えることにした。

「私、間違ったこと言ってないと思うけど、何か悪いことした?」

「間違ったかどうかと、悪いことしたかどうかは似て非なるものだよ」

「些かデリカットがなかったな!」

「……もしかしてデリカシーって言いたいの?」

「シロクロは黙っててくれ。いまボケられると話がこんがらがる」

まあシロクロの言ってることも的外れってほどじゃない。

ドッペルが怒ったのは、タオナケの無神経な発言理由だろう。

だけど具体的に何がどうダメだったのか、本当のところは俺たちにも分からない。

からいからこそ、慎重に距離を詰めるべきだったんだろう。

下手に踏み込みすぎると、今回みたいに深い溝ができてしまう。

そして踏み込んだ側が開き直ると、その溝はずっと埋まらない。

それはタオナケも分かっていて、望むところではなかった。

から俺たちの意見に納得いかない素振りはしつつも、いつもの調子反論はしてこない。

「何にしろ、悪いと思ってるなら、それを伝えるべきじゃないか

「そう、ね……とりあえず謝った方がよさそうね」

「じゃあ、ドッペルを探しに行こう」

こうして、ひとまず話がまとまったように思えた。

「そうだ! とりあえず謝れば、とりあえず許してくれる!」

だけどシロクロの何気ない言葉に俺たちはギクリとした。

かに、謝ればドッペルは許してくれるだろう。

でも“とりあえず謝った”ところで、それは“とりあえず許された”だけ。

たぶん根っこの部分で、俺たちの関係はギクシャクしたままだ。

「あやま~るなら、たいどでしめそ~よ」

シロクロは手を叩きながら、即興の歌を披露している。

なんだか遠まわしに馬鹿にされている気分だけど、歌っている内容は尤もだ。

本当の意味で謝るなら何に対してなのか理解し、そこに誠意を込めないといけない。

「『自分が何者かって考えたことはある?』……か」

あの時ドッペルが投げかけた言葉意味を、俺たちは知らないままだった。

たぶん、そこに重要ファクターがある。

とても単純にも思えるし、捉えどころがないようにも思える問い。

もちろん今の状況で、ドッペル本人に聞いても答えてはくれないだろう。

そりゃあ、仲間だからって全てを分かち合う必要はないかもしれない。

でも「言ったところで、どうせ理解されない」と思われたたままなのは、仲間として致命的だ。

次 ≫

2020-12-15

[] #90-4「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「見た目が全てじゃないけど、第一印象になりやすいのは確かなんだからもっとオシャレに気を使うべきよ」

「い、いつも色んな服に着替えてるよ」

あんたのそれは変装用でしょ!」

タオナケの明け透けな態度に、ドッペルはしどろもどろな応答しかできない。

そんな、ほぼ一方通行なやり取りが、しばらく続いた。

二人の価値観は、なんだか根本的な部分で噛み合っていない。

いわば水と油といえた。

この場合、どちらが水で、どちらが油かは知らないけど。

いずれにしろ我慢限界が来るのは時間問題だ。

そして大方の予想通り、それが先にやってきたのはタオナケの方だった。

「あのねえ、こういうのって色々と理由をつけて複雑な問題にしたがるけど、実際のところ答えはシンプルよ。自分がどう思い、それに対し自分がどう行動するか」

「は……はあ」

「そこには数学で習う方程式なんていらないし、電卓必要なほど膨大な数も要求されない。私たちガキでも解ける、算数レベルの単純な問題なの。ドッペルは分かりきった答えを先送りにしているだけよ」

タオナケの言葉はどんどん熱を帯びていく。

それはアドバイスのようでいて、煮え切らないドッペルを半ば責めているようにも聞こえた。

あんた人見知りだから、誰かを演じることで緊張しないよーにしてるんでしょ。“ありのまま自分”を見せることが怖いから!」

「“ありのまま自分”……?」

だけどドッペルがいくら消極的とはいえいくらなんでも踏み込みすぎたようだ。

タオナケの言葉の何が、どのように作用たかは分からないが、それは確実にドッペルの神経を逆なでしていた。

「あー!」

ドッペルはおもむろにマスクを外すと、か細い声を精一杯にはりあげた。

そして狂ったように両手で髪をかき乱し始める。

突然のことにタオナケ含めた俺たちは戸惑うしかなく、ただその様子を見ているだけだった。

「はあ……はあ」

肺の酸素がひとしきり出て、ドッペルは息を切らす。

呼吸を整えながらグシャグシャになった髪型を直している。

すると、そこには俺そっくりの人相が現れ始めた。

それはドッペルお得意の変装であり、その中でも十八番モノマネだった。

普段なら仲間でも見分けるのが大変なほどだけど、さすがにこの状況では変装効果は発揮されない。

それでもあえてやった意味を、俺たちは何となく分かっていた。

タオナケが“ありのまま自分を”と言って間もなく変装して、“自分以外の誰か”の姿をしてみせる。

それは明らかな拒否反応を示していた。

タオナケはさ……自分が何者かって考えたことはある?」

ドッペルは俺の喋り方を真似ながら言った。

タオナケは質問意図を図りかねているようで、漫然と答えるしかない。

「言ってる意味が分からないんだけど、考えるまでもないわ。私は私、それ以上でも以下でもないわ」

清々しい回答だ。

しかし、ドッペルの表情は曇っていく。

多分そういうことじゃないんだろう。

「もういいよ、これ以上タオナケとは話したくない」

あいつにしては珍しい、仲間への敵意と嫌悪言葉

それを残して、ドッペルはその場を去っていった。

次 ≫

2020-12-14

[] #90-3「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

ドッペルが俺の兄貴好意を持っているのは、仲間はみんな知っている。

だけど、その好意がどんな色をしていて、どんな形をしているかボンヤリとしていた。

たぶんドッペル自身もよく分かっていないんだと思う。

俺たちはガキだから自分気持ちすら上手く捉えきれない。

そんな状態で無理に型にはめようとすれば歪なものになってしまう。

四角いスイカってあるだろ?

あれって容器に入れて、その中で成長させて作ってるんだ。

大人の発想としては、かなり強引だよな。

そんなことまでした挙句、あれって食用じゃないんだってさ。

あの形にするために手間隙かけて“団子より花”を作ってるんだ。

まあ花の方がいいって奴もいるんだろうけどさ、ドッペルの気持ちは観賞用じゃないだろ。

そして他人が食い荒らすものでもない。

それはタオナケだって分かっているはずなんだけど、この時のあいつは冷静じゃなかった。

「ねえ、ねえ、ドッペル。ロマンス育んでる~?」

「ろ、ロマンス……?」

「そうよ、ロマンスは死なないの! 初恋ゾンビとなるのよ!」

意味不明なことを口走るタオナケに、内気なドッペルは戸惑うしかない。

恋は盲目なんていうけれど、第三者立場でもそうなるんだな。

今のタオナケには、ドッペルの困った顔が見えていないようだ。

「何もないのなら何かしなきゃだめよ。失敗を怖がってはダメ。失敗しない人間は何もしない人間だけなんだから

なんだか自己啓発セミナーじみたことを言っているが、たぶん漫画受け売りだろう。

タオナケは善意でやってるんだろうけど、あれほど“余計なお世話”といえる状況も珍しい。

時代が違えば、地元お見合い斡旋する「お節介おばさん」として活躍たかもな。

「うーん、そろそろ止めるべきか」

俺は二人の間に割って入ろうとする。

このまま続けさせるとドッペルが可哀想だ。

タオナケも頭が冷えれば、自分の図々しさに気づくだろう。

「マスダ、ちょっと待って」

しかし仲間のミミセンが俺を止めてきた。

「今のタオナケは恋愛模様に飢えている。いま止めてしまうと、かえって悪化させるかもしれない」

そう言われてみると確かにそうかもしれない

最近、知り合いにタバコをやめたがってる人がいたんだけど、その人はすっぱりやめるわけじゃなくて吸う量を少しずつ減らすようにしているらしい。

無理やり我慢すると禁断症状が出て、かえって日常生活に支障が出るからだ。

まあ結局その人は今でも喫煙者のままだけど、やってること自体は筋が通ってる。

まり今のタオナケも、恋愛模様から遠ざけると危険ということだ。

ましてやタオナケは超能力者だ。

恋愛脳の状態で機嫌を損ねれば、いつ念動力が暴発してもおかしくない。

俺の一張羅も、それでズタズタになったことがある。

あの時は泣いたなあ。

ドッペルには(それと兄貴には)気の毒だけど、タオナケが落ち着くまで話を合わせてもらおう。

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