はてなキーワード: ラストシーンとは
TV版、旧劇場版を全く見たことなくて序破Q→シン・エヴァだけを見た人間のネタバレ感想です。
序を見てみようと思ったきっかけは覚えてない。最初から話を語り直すよという点が後発組としては見やすいというか、せっかくだから見てみるか!くらいの軽い気持ちだったんだと思う。
序の感想は「あれ、思ったよりも全然わかりやすい?」だった。もっと難解な話だと思ってたので、意外にとっつきやすくてびっくりしたし、何より絵が見てて楽しい!戦闘シーンにワクワクした。
破の感想は「あれ!?なんかめちゃくちゃ面白くない!?」だった。爽快感があった。ウジウジしてることで日本一有名な中学生のシンジくんが、アスカとレイと協力して使徒を倒してて感動したし、ラストシーンは自らの意志でレイを救うために突き進んでて、そんな明確な自我の発露できる子だったんだ?!ってびっくりした。あそこでかかる翼をくださいは怖かった。
でも、Qの感想は「…やべえ何だコレ全然わかんねえ!」だった。まじで一気に何もわからなくなって、シンジくんばりに放り出された気分になった。ピアノ弾いたことないはずなのにがっつり連弾できとるの嘘やろ?になって笑ってしまった、カヲルくんとのピアノのシーンばっかり印象が強くて、あとは正直なにも覚えていない…!
そして今回のシン・エヴァの公開。インターネットが考察や感想で賑わいまくっていて、せっかくならネタバレを経ずにちゃんと見たいなと思い、映画館に行くことを決める。そしてあまりにも話を忘れていることに気づいたので、まずはもう一度序破Qを全部復習した(まじで大半を忘れていたので、見てよかった)。
9年ぶりのQはやっぱしんどかった。見ててとにかく「ディスコミュニケーションは本当に良くない」ってそればっかり思った。シンジくんには、本人にはどうしようもない14年間の空白があるのに誰もそれを埋めてくれなくて、突き放したり否定的な言葉を投げつけるばっかで、ようやくすべてを説明してくれたのはよく素性を知らないカヲルくん。とにかく優しい彼にすがるように何か前に進まなきゃ!ってなるシンジくんだけど、あろうことかカヲルくんは目の前で首ぶっとんでしんじゃうし、あまりにもひどすぎる。いや誰かもっと序盤で説明したれよ!みんな、頼むからもっとコミュニケーションをとってくれよ…。でも、「たぶんそういう『他者とのコミュニケーション』がままならないゆえに苦しんでいる話だよな…それをいっちゃあおしまいだよな…」って思って、最後に何を見せてもらえるのかを待とう、って改めてQを見直しながら決意。
そうして復習してから見たシンエヴァなんですが、すごく面白かったです。そして冒頭に、「これまでの新劇場版」を丁寧に振り返る数分間があってずっこけました。復習タイムのいらない親切設計だとは知らなかった。
今回、一番の感想としては、先述の「ディスコミュニケーション」が徹底的に解決されていたところにとても感動したというか、安心させてもらえた。
ものすごく真正面から、愚直過ぎるのでは?って思うくらい丁寧に、他者とのコミュニケーションの有り様が描かれていて、見ていてこちらまで肩の荷が下りた気持ちになった。
まず第3村の描写、あれこそがずっとシンジくんに足りなかったものだと思った。どうしようもなく傷ついて一人でいたいとき、突き放さず、過剰に干渉せず、でも一人きりにはしないあの距離感。大人になったトウジやケンスケ、内面は大人のアスカがシンジに接するあの姿は、Qまでの世界の中でシンジが一度も与えてもらえなかったものだから、あの時間が物語を終わらせる上で、シンジを立ち上がらせる上で重要なのは納得感しかなかったし、見ていてこちらも癒やされる感覚があった。あの尺は絶対必要だったと思う。でも、加持さん死んどるのはつらすぎた…。
「これが最後だと思うから」って明確に言葉に出してシンジと会話をしに来るアスカ。いやお互いにめっちゃ話通じてるやんけ…ってなって泣いた。
甲板でのミサトさんとのお別れのシーンは、「行きなさいシンジくん!」の呪いから、静かにお互いを解放できている感じがして、どうしたって泣いた。もう会えないことが薄々わかってる、いってきます/いってらっしゃいは辛い。そのあとミサトさんが犠牲になるのもえーなんで!?って思ったけど、後を託されたリツコが全く動じずに「ベストを尽くすわ」って引き受けるところ、そのものわかりの良さが辛くて泣いた。
ゲンドウとの対話は、お父さんいつからそんな喋れるようになったん!?ってくらいめちゃくちゃどストレートに心情吐露するからただただびっくりしたし、「いやそれでこの物語成立する?大丈夫?カタルシス生まれる?」って一瞬ヒヤヒヤして醒めた感じになりかけて見ていたのに、それでも!幼いシンジを抱きしめて謝るシーンは、やっぱりぼたぼた涙が出た。おとうさーん。。気づくのおせ~よ!!!
最後にシンジの内側からユイが出てきて守ってくれるところも、そんな都合よくていいんかー!?とも思ったけど、抱き合う両親を後にして自分の人生に改めて旅立つことができたシンジくん…って思ったら、いや何よその解放と祝福、って気持ちでまた泣いてしまった。
レイ、アスカ、カヲルそれぞれと会話してじゃんじゃんケリをつけていくところも、シンジくんがそんなふうにしっかりとした自我を持って、他者のために自分の言葉を使おうとできてる事実が尊くて泣いた。
つまり、かなりしょっちゅう泣いて見てました。でも別に「泣かされてる!お涙頂戴だ!」って感じではなくて、物語の持つ情動というか、エネルギーのうねりみたいなもの、エンドマークに向かって絶対にこのでかい塊を運んでいくんだっていう意志、そういうものを感じたりもして、ええもん見たな…って涙だった。半ば説明がつかないような、見てると勝手に出てくる涙って感じだった。
ラストシーン、あのシンジくんが!?大人になった姿…!14歳の姿から逃れて、自立した大人として最後に現れるのって、なんて力強く、全力の「今を生きること」の肯定なんだろうと思う。そこでマリが隣にいることには、何故かわからないけど、とてもすんなりと納得がいった。そして何より、海が青くて嬉しかった。
鑑賞後に色んな考察を読んだけど、リアルタイム世代の人とは見ているものやバックグラウンドが違いすぎるから、その観点の違いだけでも面白かったです。アスカの名前が変わったことと、旧劇場版のラストとを絡めて、惣流/式波ふたりともきっと救われている、っていう考察が複数読めたのが特に嬉しかった。そして宇部興産は全然わからなかったので知識が増えました。戦闘シーンが物足りないという意見はなるほどと思った。たしかに序破で感じた絵的なカタルシスはなかったかもしれない…というか、シン・エヴァの戦闘シーンは全体的に画面内の情報量が多すぎて、ついていけなかったかも。。
大量の新用語とかカヲルくんの立ち位置の謎っぷりとか理解できてないところも正直たくさんあるんだけど、それでも「楽しかったなー!」って思った。
こんなふうに屈託なく(といったらいいんだろうか?)楽しまれる作品であることを、果たして過去に監督や作品自体や、はたまたファンが望んでいたのかは正直わからないんだけど、
新劇場版しか知らない人間のひとりとして、最終地点を物語として楽しめた!という感想でした。見てよかったなと思う。せっかくだからなにか感想を書こうと思ったらけっこう長くなってしまった…
『風立ちぬ』はシン・エヴァンゲリオンのアナザーストーリーだと気づいた。
以下、エヴァのネタバレは無いが風立ちぬのネタバレはあるので注意。
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1つめは飛行機技術者、堀越二郎の人生。彼は零戦を作ったが、別に妻は結核になってないし、子供も6人いる。
2つめは小説『風立ちぬ』。妻が結核になる話。ただしアニメと違って夫は妻に寄り添ってる。
3つめは宮崎駿の人生。飛行機作り=アニメ作り。妻をほっぽって飛行機作りに熱中する堀越二郎=家庭を顧みない宮崎駿。膨大な予算で国民を飢えさせながら飛行機作りする堀越二郎=ジブリのアニメーターの創造性を犠牲にして自分の作品作りの為に才能を搾り取る宮崎駿。人殺しの道具を作る堀越二郎=アニメに熱中する人間を生み出した宮崎駿。
戯曲『ファウスト』の主人公は、大学で博士号を取ったファウスト博士で、ファウストはあらゆる学問を学んで知識をつけるが「知識だけあっても、あらゆる人生経験を積んだ訳じゃない」と思い悩む。
そこに悪魔のメフィストがやってきて「お前にこの世のありとあらゆる経験を積ませてやる。その代わり死んだら魂を貰うよ」と持ちかけてくる。
メフィストと契約したファウストはさっそくグレートヒェンという少女に恋をして、彼女と付き合う。その後いろいろあって彼女のお母さんを毒殺し、お兄さんを刺殺し、妊娠した彼女を捨てて、その結果彼女は発狂して自分の赤ん坊を殺してしまい死刑になる。
その後ファウストは違う美女を探しに異世界に行って大活躍し、現実世界に戻ってきても大活躍し、散々好き放題やった末に一生を終える。
ファウストは死後、天国と地獄の中間地点『煉獄』につき、メフィストに「約束通り魂貰うよ」と言われるが、そこにファウストによって散々な目にあった少女グレートヒェンがやってきて、彼女の祈りでファウストは救済される。
『ファウスト』を要約すると、悪魔に魂を売った男が好き放題して最後は地獄に落ちそうになるが、理解ある彼女さんのお陰で天国行けましたという話。
『風立ちぬ』のラストシーンでは、地獄のような光景が向こう側に見える綺麗な丘で、堀越二郎がカプローニさん(堀越二郎をたぶらかした男)、そして美穂子(堀越二郎に人生を振り回された少女)と対話する。
魂を取りにきた悪魔と、そこから救いに来てくれた聖女。これは『ファウスト』のラストシーンと重なっている。
しかし宮崎駿が当初考えていた風立ちぬのラストは、より踏み込んだものだったらしい。
『ファウスト』ではグレートヒェンの祈りでファウストが救われるが、風立ちぬの真ラストでは、菜穂子が「来て」と言った後にカプローニさんが「その前にちょっと話でもしていかないか。美味いワインがあるんだ」と言って堀越二郎を地獄が広がる丘の向こうに連れて行く。これが当初の案で、ギリギリになって修正されたと語られている。
要するに「は?お前何救われようとしてんの?お前も地獄に落ちるんだよ」エンドだ。
この非情な展開を庵野秀明演じる堀越二郎に味合わせるストーリーを考えたのが、庵野秀明の師匠である宮崎駿だ。
庵野秀明は創作に魂を捧げた代償として、地獄に落ちるはずだった。
「どこにいても必ず迎えに行く」と約束されても、宮崎駿にガッチリ肩を組まれて「違う違う、お前が行くのはこっちだぞ?」と地獄に引きずり下ろされるはずだった。
冒頭のこれまでのあらすじで「あ、これは良い流れだぞ!」とピンと来て予感は的中。
終始ニコニコしながら大満足で観終えた。
観劇前の予想では、今更エヴァで新しい着地点もなにも無いだろうから旧劇場版と同じ事やるんだろうなと思っていたらその通りだった。
やってる事は「父にありがとう」「母にさようなら」「そして全てのチルドレンに、おめでとう」と「現実に帰れ」をまた繰り返しているだけだが、それを実にわかりやすく描いていた。
終盤は「あ~、エヴァンゲリオンが終わるんだな~」としみじみしながら観ていた。
わかるか?何でお前が「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を否定しているか、俺が教えてやる。お前は単に嫉妬してるだけ、ルサンチマンを抱いているだけだ。否定の対象をシン・エヴァに向けてるが、それはお前の人生が満たされていないことの裏返しなんだよ。
※以下、シン・エヴァのネタバレを含むからよ、観てない人は閉じてくれていい。
何でお前がシン・エヴァに否定的か、それはお前の潜在意識、深層心理にある。
戦闘シーンがどうのこうの、展開がどうのこうの、難癖付けて講釈を垂れてるが、その嫌悪感や納得できないという感情の端緒は、ラストシーンにある。
端緒なんだけどラストシーンなんだよ。
すなわち旧劇の人類補完計画後の世界の変わりに提示された、別の理想の世界だからだ。
どうだった?旧劇と違ってたよな。
人類補完計画は行われず、宇部興産に就職したシンジが、マリとイチャイチャしてたよな。
この世界のシンジは、お前に持ってないもの、全て持ってるだろ?
いい仕事といい女、どちらもお前は持ってない。
よくありそうな現実。
だけどお前にとっては現実ではなく、むしろ実現が非常に難しい、フィクションに近い世界。
いい仕事にもありつけず、安月給をちまちま貯め、たまに風俗に行って憂さを晴らす日々。
「シン・エヴァで氷河期世代は救われない」https://anond.hatelabo.jp/20210309164507 と誰かが言ったが、その通りよ。
誰もが皆、シンジのようにいい仕事とパートナーを得られるとは限らない。
現実はシンジが作った新世紀と全く違うほど、残酷な日々だということを。
ラストシーンの新世紀の映像に、お前のような輩は、写ってたか?
安物のB〇arのダウンジャケットを着て、一人とぼとぼホームを歩くオッサンは写っていたか?
秋葉原で買ったアニメ絵がプリントされた紙袋を両手に、汗臭いネルシャツ着たデブは写っていたか?
競馬新聞とワンカップ片手に短波ラジオ聴いてるオッサンはいたか?
不摂生もしくは貧乏で、歯が抜けても直さず、活舌の悪いオッサンはいたか?
頭からフケが落ち、スーツの肩の部分に粉ふいてるオッサンはいたか?
写ってないよな?俺は観なかったぞ。
だからお前の人生は「新世紀には存在しないものとして扱われた」「写す価値のないものとして省略された」ということだ。
だけどお前の人生は続く。
提示された新世紀とは全く違う、いい仕事もいい女もいない、無為で、非生産的で感動が希薄な日々。
こんなことなら…もう…そうだよな。
人生を悲観したことだって、一度や二度ではなく、たぶん人並みよりも多いだろうよ。
人と人との境目がなくなり、単一の生命体になることは、格差がなくなるということ。
愛する対象とも一つになれる。
そういうシーン、旧劇にあったよな。
誰からも愛されないキモくて金のないオッサンでも、人類補完計画後の世界では、愛する人と一つになることができる。
だけどシン・エヴァでネオン・ジェネシスされた人と人の境目がある世界においては、キモくて金のないオッサンは、ただただ孤独な日々を死ぬまで続けて、風呂場で汁になって腐乱死体で発見されるのが関の山だ。
エヴァのクオリティとかではなく、本当は、お前の内面や日常の問題なんだよ。
作品批判で悦に浸り、閲覧数を稼いで、ちっぽけな自尊心を満たした。
それでいいのか?これ読んで目が覚めたか?
シンジは言ったよな。
お前はやってみたのか?
今までの人生で、何かをやってみるという生産的な営み、行動力のある実践、大してやってきてないはずだ。
その帰結が、今の、キモくて金のない残酷なオッサンの日常なんだよ。
自己責任論を言ってるわけではないぞ。
生まれ育った環境の違いや社会の状況も、成功の可否に影響することだってあるよな。
だけど、自分の人生を棚に上げ、あーだーこーだと作品批判、カッコ悪いだろうが。
何でもいいから、お前が生きていたという人生の爪痕、人や社会に迷惑をかけること以外で。
他の人の感想読んだりもした。
大前提として。
作家性が出るのはアニメだけじゃなく、絵画や音楽、小説、家具、庭、すべての創作物に当てはまることを声を大にして言っておきたい。
エヴァシリーズでこれほど考察や感想に「庵野」という男が出てくるのはその作家性の強さがとても強いからだ。彼が手掛けてきた作品の中でも、エヴァシリーズはより強く反映された作品だからだ。
作家性の強さは作品作りの良し悪しには特に影響を受けず、受け取り側の好みの問題であることを前提としたい。
・冒頭の「これまでのエヴァンゲリオン」良かった。欲しいシーン全部乗ってた。
・トウジは死んだと思い込んでたので出てきた時びっくりした。
・「委員長や。」あら^〜
・限られた食料、自給自足していかないといけないような村で外部から来た人達を嫌わないの凄いな。
・ヨモコさんの絵本出てきてフフフてなった。
・アヤナミが目の前で消えても一人できちんと、自分の足で立ち続けたシンジくん。
・「もう一度エヴァに乗る。」
・↑もう一度作品を作って終わらせる庵野を彷彿とさせる。良い。
・「ここに居てもええんやで?」「僕は行くよ」
・所謂、イマドキデザインのミサトさん。(前髪が1房顔の真ん中に伸びてる)
・みんなはアクション、戦闘の絵作り最悪って言ってたけどそうかな…
・大量のインフィニティ。レンダリングどれくらいかかるんだろう…。圧倒的な数で不気味演出最高。
・脳みそ拾っとる。撃たれても死なないのにわざわざ拾っとる…。
・目が無い。不気味さと何かから目を背ける(直視できない、したくないみたいなニュアンス。)デザインとしては最高の出来。ブラボー。
・ゲンドウはネブカドネザルの鍵でアニメの人類補完計画、旧劇の人類補完計画を認知した。所謂ループもの。
・ミドリちゃんサクラちゃんブチギレ。ミサトさん撃たれて負傷する。
・シンジくんはこれから父親と向き合うのでまだ心身共に子供。大人として責任を取る姿勢のミサトさん。
・ゲンドウ、エヴァ(13号機)に乗れたのが嬉しすぎて量子テレポート(^ω^ ≡ ^ω^)
・マリ、冬月と再開。漫画版と同じ設定でエヴァの呪縛を受けた冬月研究室の一人。
・イスカリオテのマリア。研究室を裏切った、クローン技術の発端者。
・初号機から綾波。14年間、シンジがエヴァに乗らなくても良いようにそこにいた。
・先のシーン、アスカがマリに髪を切ってもらっているシーンと対比。
・人である証拠に髪は伸びていく。綾波は髪がモサモサに。かわいい…。何故か勝手に、綾波はクローンだから髪は伸びないと思い込んでいた。
・アスカもクローンだった。迎え撃つのはオリジナルのアスカ。(アニメ版?)
・ヴィレの槍を作るためにリツコに無茶振りをするミサトさん。さらに作業員へ無茶振りするリツコさん。怖い組織だ…。
・ヴィレをマイナス宇宙に突っ込ませる。ミサトさんはヘアゴムを解いて以前のヘアデザインに。
・人と目を合わせないようにかけていたゴーグルを外して、髪型を戻し、まっすぐ前を見るミサトさん。原点回帰。良い。
・槍でやり合う碇親子。
・モーションキャプチャ登場。初号機と13号機がヌルヌル動く。違和感あるけど人造人間なのでこんな動きしててもおかしくないよな…と思う。
・メタ的な現実とエヴァの背景を行き来しながら決着をつけようとする親子。このあたりから庵野からのメッセージがより強くなる。
・メタ的な現実の意味でもエヴァの世界観でも、エヴァンゲリオンを終わらせようと躍起になるシンジ(庵野)。
・個人的メモ(鬱々としてる時って実は気持ちがいい。居心地が良い。)
・大人になろうとするシンジを見てやり合うのをやめて対話する。
・自らの非を認めることで初号機に取り込まれていたユイとゲンドウが再開。
・乗っていた電車から降りる。庵野監督作品の電車って演出的に結構特殊。
・カオルくんがリアリティーで立ち直ったんだねと悟る。
・個人的メモ(立ち直ったと言うのは簡単でも実際根っから立ちなおるのは結構大変。)
・旧劇のラストシーンに出てくる海辺でアスカが横たわる。あの背景見たときヒュッってなった
・エヴァの呪縛から開放されて28歳。ちょっと色っぽくなる。好き。めっちゃ好き。
・好きだったことを告白される。キモチワルイとか言わなくて良かった…ほんと良かった…。
・一足先に精神的に大人になっていたアスカ。シンジのことは好きだったけど、ムカつくし嫌いになったしキモチワルイ。その間にケンスケが良いパートナーとしてアスカを支えた。
・自己愛のメタファー的存在カオルくんも還る。アァーーーッ司令服似合ってる似合ってる似合ってるありがとーーーーーー!!
・初号機で槍を自身に貫く時、ユイと再開。初めてユイと目が合う。
・Qまで、シンジくんはあまり人と目を合わせなかった。Qは合わせようと思ってもみんな目を合わせてくれなかった(ミサトさんのゴーグル然り)。シンは立ち直ってから色々なものと目を合わせた。
・アニメゲンドウは人と関わりたくないのでサングラスをして視線を反らしていた。シンでは現実逃避の末人間を辞めてしまったので目がなくなっていた。マジで最高のデザイン。
・エヴァは過去のものになった訳ではなく、イマジナリになったっぽい。無かったこと?
・なので海が青くなる。
・迎えに来たマリはシンジと共にマイナス宇宙から帰る。アスカは海辺で大人になってたけどマリはまだっぽい?
・また電車。実際、演出の話で言うと電車はすごく便利だし、思入れのある監督はとても多い。電車演出はどんな使われ方されていても私はかなり好きな演出方法だと思う。
・まさかの神木隆之介くんが大人シンジ。良かった。違和感ない。
・DSSチョーカーを外されて、本当にエヴァとはさようなら。DSSチョーカーは案外あっけなく外れる。
・シンジの手を引くマリ。マリは信じの匂いをいい匂いと感じていたのでシンジとすぐ打ち解けられた。
・個人的メモ(フェロモンに関係する。いい匂いだと感じる人の事を好きになる。)
・宇部新川駅。庵野監督のお地元。現実を駆けていくふたり。庵野監督とヨモコ先生。
思っていたよりゲンドウが喋ってくれて、ゲンドウはユイと共に居れて、シンジは現実でマリと共に過ごしていく。これ以上無いくらいきれいに終わった。すごく良かった。
あとエヴァの完結を(心のどこかで)待っていた私達。
シン・エヴァンゲリオンのタイトルに反復記号がついていて庵野監督的には誰かにやってほしかったんじゃないかと笑ってはいる。
委員長の「さようならはまた会うためのおまじない」っていうのは個人的にあまりキャラクター的にしっくり来なくてメタ的な信用はしてない(苦笑)
良いなーーーーー自分の苦境をこんなクソデカ作品にできるのはすごく羨ましい。
ヨモコ先生が庵野監督に付き添って尽力した結果も、それまでに培ってきた庵野監督の人望や行ないだからこそでしょ。
私はこの二人が大好きなので、見ず知らずの人が作り出した理解のある彼くんなんていい方絶対出来ない。
怒ってる。
最後に。
学生時代、アニメ・漫画や映画などで演出を教えてくださったぬまた先生に感謝します。
ということで色々理由を付けて迷っていたシンを(昨夜)見てきた。ありがたいことに良かったとも悪かったとも明確な感想は流れてこなかったので割とニュートラルには見られたのだと思う。ただ、否定的な意見もなさそうなので折り合いを付けたのだろうな、と。だからもう最後に「おめでとう!」とかやられても納得するぐらいの覚悟はしていたつもりだった。
だけどさああああああああああ。
もう今更、謎の新用語がわからんとかは言わない。だけど結局、これってコミュ障の親子喧嘩でしたって話だったの?それ旧劇でやったよね?まだネタバレ感想も考察も全く読んでない状態で全く理解できていないと思うけど、結局そこかよ?!しかもなんで今更ネオンジェネシスってタイトル回収してるの?テレビ放送アニメの最終回かよ。そんで結局やり直し?いやそれもテレビと旧劇でやったよな。あの学園編は最高だったな。そんで円環の理ってオタクはどんだけループが好きだと思われてるんだ。もうループとシュレディンガーの猫と粉塵爆発とバタフライエフェクトはそれだけで安っぽく見えてしまうので二捻りぐらい入れて欲しいわ。マイナス宇宙とか裏宇宙とかもうギャグでやってるだろ。解説音声付けて欲しい。
そしてラストシーン。
こっちは初回放送時が正に14歳ど真ん中、あれからもう25年、四半世紀経ったんだよ。シンジくんがようやく大人になったというのに俺は妻や子どころか恋人も居たこと無い小汚いおっさんになってしまったんだよ。
25年も経ったあとの総決算がこれですか。
シン・エヴァンゲリオン、面白かったですね。ラストシーンではシンジとマリがイチャイチャしたあとカメラがひいていくと宇部興産と宇部興産専用道路(興産大橋)がドカーンと大写しになって終わり、というシンジくんが宇部興産に就職したことを強く示唆するものでした。
これについて、多くの人が「宇部と宇部興産の景色」が庵野秀明の原風景の一つであることを指摘しています(もう一つの原風景は身体障害者の父親でしょう)。ただ、それだけでエヴァンゲリオンというコンテンツを宇部興産で終わらせるとも思えないですし、パンフなどをみたかぎり実務(特に脚本解釈と編集)を担当したのはどうも緊急登板である前田真宏監督であり、マヒローの視点が多く入った、庵野英明だけの映画でない、ということも考慮しなければいけないと思う。
というようなことを考えたときに、やはり田植綾波にたいしておばちゃんが発した「働くとは汗水たらすこと」というセリフにたいする反論として、現代文明と日本社会の象徴として宇部興産という要素が使われている、という面が大きいのではなかろうか。それがいいことかわるいことかは別として、現代の文明社会は砂の加工製品たるコンクリートを基盤にして形成されている、というのは確固たる事実です。みなさんが住んでいる家だって大抵はコンクリートの基礎の上にたっているでしょう。そして宇部興産という会社は、日本におけるセメントの象徴のような存在であり、そしてスーツで宇部興産に出勤する神木隆之介碇シンジはあきらかに「汗水たらす」仕事をしていない(まあ建築資材部門じゃなくて化学部門とかで働いてるかもしれませんが、そうだとしても汗水たらす仕事ではない)。
シン・ゴジラでもそうだったと思うけど、今の庵野秀明にはあきらかに現代文明と日本社会を比較的素直に肯定するような面があり(それが誰の影響でそうなったかみたいな話は俺よりもっとエヴァ好きな人にまかせる)、その象徴が宇部興産であり、宇部興産専用道路だったのではないか、というように俺には見えた。
言いたいこととしては俺は宇部興産というか宇部興産専用道路が大好きなんだ。工場の配置の非合理を力業で無理矢理ぶちぬくその精神性、そして連結されたオーストラリアみたいなクッソでかいトレーラー。道路と道路にある意味不明な踏切。エヴァンゲリオンに興産大橋が出てきて本当にうれしかった。
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・観る前は気分が乗らなかった。予告編を見た限りでは画面が赤かったから。ずっと毒々しい赤いシーンが続くのは疲れる。序破のような街や自然が観たい。でも実際に観てみると癒されるシーンが多かった。
・戦艦をピアノ線で吊ってるのは特撮っぽくて良いね。動きも完全に紐でぶら下がってる感じ。3DCGなだけでなくゲームの物理演算を使ってコンピュータで特撮やってるのかな。
・自分の母は重い認知症の祖母(母から見た義母)に幼児言葉で話しかけてたけど、自分は認知症の祖母を幼児として扱うことが出来なかった。その辺できる人とできない人がいるよね。子を持った経験があるかないかなのかな。
・日本人にとって風呂は重要なインフラだと思う。パンとサーカスより白飯と風呂。
・国内で完結する電力供給源として太陽光発電はやっぱり重要だと思う。
・一時期GUNPEYがソシャゲ化してすぐ消えた。これを機にちゃんとした続編出ないかな。
・エロい感情を抱く男キャラが一切出てこないから薄まってるけど、エロいシーン多いな。
・「あそこにいる人達はみんな元ネルフ職員のはず」という考察を見てハッとした。みんな博士号持ってるんだろうな。
・「私がなんで怒ってるか分かる?」はよくある台詞だけど、作品の外側から見ると、読解問題の答え合わせをしているような親切さがある。
・最初「このシーンのCG安っぽいな。ビルがダンボールみたいな吹っ飛び方するのおかしいだろ」と思った。
・そうだよなぁ。当時の中学生も今はもう少年に感情移入が難しいし、どっちかと言うとこっちが主人公なんだよなぁ。
・それに続けてニッポン人のケジメの付け方。
・岡田斗司夫が1stガンダムのラストシーンを熱く語っていたのを思い出した。あれが岡田斗司夫個人の解釈ではなくガイナックスで共有されてる解釈だとすれば、それに習ったケジメの付け方なのかも知れない。
・結局、ATフィールドを打ち破る力を持ってるのはオバちゃんなのかも知れない。オタク・ギャルの構図もそれに近い。でもやっぱりオバちゃんの突破能力が一番強い。これが25年かけたエヴァの答えだと思う。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 96 | 15276 | 159.1 | 58 |
01 | 39 | 3736 | 95.8 | 42 |
02 | 22 | 1901 | 86.4 | 42 |
03 | 7 | 1031 | 147.3 | 98 |
04 | 18 | 3273 | 181.8 | 110 |
05 | 8 | 992 | 124.0 | 93 |
06 | 19 | 2091 | 110.1 | 54 |
07 | 34 | 4835 | 142.2 | 40 |
08 | 54 | 9200 | 170.4 | 64 |
09 | 157 | 20941 | 133.4 | 51 |
10 | 148 | 12629 | 85.3 | 41 |
11 | 144 | 17796 | 123.6 | 54 |
12 | 178 | 17407 | 97.8 | 36 |
13 | 129 | 11143 | 86.4 | 44 |
14 | 111 | 15293 | 137.8 | 58 |
15 | 149 | 24124 | 161.9 | 53 |
16 | 212 | 15955 | 75.3 | 44 |
17 | 92 | 10400 | 113.0 | 78 |
18 | 97 | 12489 | 128.8 | 54 |
19 | 122 | 11668 | 95.6 | 54.5 |
20 | 105 | 12206 | 116.2 | 52 |
21 | 156 | 17702 | 113.5 | 54.5 |
22 | 119 | 19896 | 167.2 | 58 |
23 | 69 | 9325 | 135.1 | 66 |
1日 | 2285 | 271309 | 118.7 | 51 |
槓(17), 大明(13), メーガン(5), ニアサー(5), ヴィレ(7), 他家(8), seconds(4), ヴンダー(3), ケンスケ(8), モヨコ(10), チョーカー(3), エヴァ(126), ネタバレ(34), 有料化(10), 成熟(12), 考察(28), ウマ娘(13), 麻雀(14), 劇場版(10), 監督(19), ラスト(10), 映画館(15), Q(17), 点数(8), 産ま(12), 法学部(10), 誘わ(10), 物語(23), シーン(23), 救わ(15), 生理(15), メッセージ(14), 嫁(21), 大人(52), 描写(16), セリフ(10), ムカ(12)
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シンエヴァの一番の欺瞞は、現実の世界は何一つビューティフルワールドではないということだろう。シン・エヴァはOne Last Kissが主題歌ではあるけど、最後はBeautiful Worldで締めくくられる。
新しく世界を始める、ネオンジェネシスだ、という話になってシンジによって世界が再構築され、庵野監督の出身地である宇治新川駅で大人になったシンジが背広を着て、椅子に座りながら電車を待っている。そこに大人になった真希波・マリ・イラストリアスが後頭部に胸を当てながらだーれだ、とやってくる。声優が神木隆之介に変更された大人シンジが
「胸の大きいいい女」と言うと、
「ご名答!相変わらずいい匂い」
「君こそ相変わらずかわいいよ」
などと言い、マリはシンジの首からチョーカーを外す。二人で手をつなぎ駅の階段を駆け上がってEnd。そしてBeautiful Worldが流れる。
最終結論は「この現実が美しい世界だ。背広を着て女といちゃつけ」と言っているように見える。
しかしこの女は、作中で一度も人間らしく描かれたことのない、バーチャルな女、無条件で自分を探しに来て救ってくれる都合のいい女であり、冬月から「イスカリオテのマリア」と呼ばれる、(イスカリオテの、とついているが)聖母マリア的存在、全く現実味のない女だ。逆に考えると「お前らはバーチャルな女でしか救われることはない。今まで通り二次元に勤しめ」といっているようにも見える。
その名にイスカリオテのユダ、裏切り者ユダも入っているので、「その女もいずれお前を裏切る」と暗示しているのかもしれない。
それはいいとして、俺が最も癪に障るのは、ありきたりな現実の一風景を見せてビューティフルワールド、と言い切る神経だ。確かに庵野秀明や宇多田ヒカルにとってはこの世界はビューティフルなのかもしれないが、背広を着た一般男性にとっては、女がいようといまいと世界は美しくもなんともない、バーチャルな女にチョーカーを外してもらっても現実では社会人、首輪に繋がれた社会の奴隷であり、会社に生殺与奪の権を握られ一生を労働に明け暮れることを運命づけられた存在だ。
なぜアニメの中において「世界をより良くしよう、よりビューティフルにしよう」ではなく、「今のこの世界がビューティフルだ」なんていう、イスタブリッシュメントが大衆を飼いならすための洗脳ビデオみたいなメッセージを見せられなきゃならんのか。新劇場版が映画四本使ってたどり着いた結論が「お前らはバーチャルな女さえあてがえば、首輪が外れ世界がビューティフルであるように錯覚しながら生きていけるだろう」というもので、それを見たオタク達は「素晴らしい、僕もエヴァの呪縛から抜け出し、現実を見て生きていきます」なんていいながら感動している。なんだこれは。最悪だ。そもそもたいして面白くない上に、美しい世界という虚構でオタク達を騙している、本当に最悪の映画だと思う。
TVシリーズも旧劇もリアルタイムでは見ていないが、新劇の前には一通り見ていた、程度の思い入れ。
解説サイトとかはつまみ食いするけれど、資料集とか一次資料などにはほとんどあたったことがない。
いや、面白かった。観てよかったし、何度も観に行くと思う。
特に、ミサトさんが良かった。撃たれるシーンや突撃のシーンとか泣いたよ。
(撃たれて壁によりかかってるシーンは、アウトレイジの大友の「何かってえと腹やられるな」というセリフがふと浮かんだ)
終盤のそれぞれのストーリのところは。右隣のオッサンがいちいち嗚咽してたから急に冷めたけど。
それはよいのだが、乗り切れないのはラストシーンだよ。
俺が、特に旧劇を観てエヴァがいいなと思ったのは、ハッピーちゃん♪ちゃん♪で終わらせてない点だった。
普通の映画なら「色々辛いことはある。でも、他人がいる世界を望むんだ!」となったら
エンディングはアスカと手を取り合って世界を再建していくみたいな雰囲気で終わるだろ。
他人と触れ合えて幸せを感じても、結局ひとりになる瞬間はあるし、恐怖を抱く瞬間も必ずある。
それに映画はラストシーンで終わるが現実は死ぬまで続く。その人生の終焉が不幸で終わるということもある。
その両面性を見せずに美味しい上澄みだけ掬って提供されるのが普通の映画だと思っていた。
エンターテインメントとして、そのような楽しさは理解しているし好きではあるのだけれど、
「でも虚構よな。現実はこんなんじゃないじゃん」という心の声が常に響いていた。
だけれど、旧劇は「気持ち悪い」で終わった。
ハッピーだけじゃなぞ甘ったれるな、という現実っぽさも入っていた。
キャラクターや映像も好きだったけれど、俺にとってリアリティがあったから好きだった。
それがシン・エヴァでは、徹底的に破壊された世界がいつの間にか再建されて平和な日常になっていた。
そして未来に向かってつがいが走っていくという陳腐なラストシーンだった。
旧劇エヴァ(EoE)に感動しQからの流れがめっちゃ好きなので、皮肉ではなく本気で称賛として書いてる。
何百億というお金が動くプロジェクトで、誰の顔色を伺うことなく、シン・エヴァをやり切った60歳という事実が最高にクールである。
「さすが庵野!」
「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」 としか言う他ない。
庵野監督のようなビックプロジェクトに関わる事はないにせよ、一応若者の区分の自分も頑張りたい尖りたいと純粋に思った。
ただ感動した事実は事実として、シン・エヴァのストーリーについては星0(ゼロ)だったのでその点を書き連ねていく。
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1)
庵野監督のアバター "シンジくん" は 声優:緒方恵美 (14歳) から 俳優:神木隆之介(スーツ) に変身、
安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) のアバター "マリ" と お手て繋いで駆け出し、
2)
真希波・マリ・イラストリアス = 安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) でしかなかった。
エヴァンゲリオンイマジナリー、ゴルゴダオブジェクト など急に設定を生やしたり、
無かったことにされていた 渚カヲル司令 をサルベージしたり (なお、予告にいたキカイダーエヴァみたいなヤツのことは忘れろ)
カヲルと加持と冬月とゲンドウ で 『ジェバンニが一晩でやってくれました』をしたり、
ソードマスターヤマト 並みの怒涛の畳み掛けを 新劇 を終わらせるためにかましたのに、
マリ が何者なのかについて "だけ" 、最後まで触れなかった。
その影響で、マリが(当然シンジも) なぜ エヴァに乗れる・操れるのか、劇中で言及されること無く終わったし、
外そうとしたらカヲルくんみたいに頭ボーンして死ぬ "DSSチョーカー" をラストシーンでひょいと外せる謎能力についても触れなかった。
おそらくは、
マリは庵野監督の妻である安野モヨコ氏の投影キャラ。だからシンジ(庵野監督)の心の枷を外せた。
そしてメアリー・スーでもあるマリついてのすべてを劇中で言及不要とした。』
3)
マリのことは触れなくてもストーリーの他の部分も漏れなく酷い。
絶対庵野監督自身のことを重ねてるな、つかこれ旧劇で見たけど?と思ったけどそれだけなら初見向けとして許容出来た。
しかし、突如悟りを開いた シンジ様 が登場人物達のグループカウンセリングを始めるのである。
シンジ「どんなに探してもユイはいねえよ現実を受け入れて責任を果たしていけ」
シンジ「お前は俺のことを幸せにしたいんじゃなくてそうやって自分が幸せになりたいだけだろ」
シンジ「昔はお前のこと好きだったけどいい加減自分の人生を生きたら?」
オーケー、悟りを開き覚醒したシンジ様がグループセラピーを始めるのはヨシとしよう。大切なのはシンジが悟りを開き覚醒した過程だ。
・・・でもな?
シンジが覚醒した理由について劇中で言及されないのである!!!!
本当に、本当にありがとうございました。
他は、なんちゃってジブリでナディアの島編のような冗長さがある村での描写とか、
エヴァ無し・ほぼ丸腰でハイカイ(首無しエヴァもどき)がいる世界でシンジ・レイ・アスカ無事(危機に陥る描写無し)だったとか、
まだまだ見どころ()はあるが記述がいる?
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絵作りが素晴らしければただそれだけで名作になることもある。
シン・エヴァのストーリーは酷かったけど映像はかっこよかった。
平均して評価は星3です。
旧劇エヴァ(EoE)に感動しQからの流れがめっちゃ好きなので、皮肉ではなく本気で称賛として書いてる。
前回の増田(anond:20210308160516)にも書いたが、
何百億というお金が動くプロジェクトで、誰の顔色を伺うことなく、シン・エヴァをやり切った60歳という事実が最高にクールである。
・あなたは、60歳になった時に自分の一存でプロジェクトのすべてを仕切れるような影響力を持っていそうか?
・ あなたは、60歳になった時に己の感性のみを信じて突き進む事はできそうか?
しかも何百億というお金が動くプロジェクトの矢面に立つ総監督(脚本兼任)という立場で
「さすが庵野!」
「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」 としか言う他ない。
庵野監督のようなビックプロジェクトに関わる事はないにせよ、一応若者の区分の自分も頑張りたい尖りたいと純粋に思った。
ただ感動した事実は事実として、ストーリーについて忖度なしに言えばタイトルの通りゴミだったので以下に感想(お気持ち長文)を書き連ねていく。
(注意:シン・エヴァの造形や絵作りや音楽については専門のお兄様たちの批評・感想をあたってください。この増田では映画を構成する様々な要素のひとつ "ストーリー" についてしか触れません。)
ファンのためにファン向けた作品を作ることのいったい何が悪いか?と思うかもしれない。
なので先にシン・エヴァの結末を書く。
庵野監督のアバター "シンジくん" は 声優:緒方恵美 (14歳) から 俳優:神木隆之介(スーツ) に変身、
安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) のアバター "マリ" と お手て繋いで駆け出し、
庵野監督の地元 "宇部新川" で 前前前生 して終劇。
ーーー・・・普通にバッカじゃねぇの?😒である。 シン・エヴァじゃなくて庵野監督のエッセイでやれ。
大マジである。
エヴァンゲリオンイマジナリー、ゴルゴダオブジェクト など急に設定を生やしたり、
無かったことにされていた 渚カヲル司令 をサルベージしたり (なお、予告にいたキカイダーエヴァみたいなヤツのことは忘れろ)
カヲルと加持と冬月とゲンドウ で "ジェバンニが一晩でやってくれました" をしたり、
ソードマスターヤマト 並みの怒涛の畳み掛けを 新劇 を終わらせるためにかましたのに、
マリ が何者なのかについて "だけ" 、最後まで触れなかった。
その影響で、マリが(当然シンジも) なぜ エヴァに乗れる・操れるのか、劇中で言及されること無く終わった。
もちろん、劇中の情報からなぜマリがエヴァに乗れる・操縦出来るかについて、推測・想像・妄想は出来る。
劇中でネブカドネザルの鍵を自らに付与したゲンドウがエヴァを操縦していたように、おそらく後天的に仕組まれたのだろう。
けれど、カットはもちろんセリフで匂わせすらなく、まったく劇中で語られていない以上、推測・想像・妄想でしかないので、
忖度なしに言えば "どうかしている" としか言いようがない。
なんでも説明してしまうのはつまらない? 想像・妄想の余地がある方が面白い? よろしい、では、
シン・エヴァ:|| (本作) になるまでシンジが名前すら知らなかった "マリ"、しかも、シンジにとっては、"パラシュートの人" でしかない "マリ"と、
庵野監督の地元 "宇部新川" で 前前前生 したのは 何故なのか?
意外で驚いたぁ〜?(笑) だけがしたいのであれば、前前前生するのは、北上ミドリ や トウジの妹(鈴原サクラ) でも よかったはずだ。
なんなら、シンジはマリよりも彼女たちのことについての方が名前も人となりも知っているまである。
"シンジは急速にマリが好きになったのだ!人を好きになるのに、恋に落ちるのに、理由も時間も要らない!" で押し通すにしても、
"マリは最初からシンジに対して一定以上の執着を持っていた" についてはどう説明するのか?
それも "どこにいても必ず迎えに行くから。待ってなよワンコくん" と口にしたり、"命をかけて裏宇宙に行く" ほどの執着だ。
ヒロイン(マリ)が抱いている、まどマギのほむらレベルのマリ執着を 言及しないで オッケー👌とかあり得る??? あり得るとしたら何故?
そもそも"執着以前にマリが何者であるかも明らかではない"が、そんなことって通常のストーリーで許容されるもの???
しかも、外そうとしたらカヲルくんみたいに頭ボーンして死ぬ "DSSチョーカー" をラストシーンでひょいと外せる謎能力を持った超超超超超超超超重要人物だぞ???
マリは庵野監督の妻である安野モヨコ氏の投影キャラ。だからシンジ(庵野監督)の心の枷を外せた。
そしてメアリー・スーでもあるマリついてのすべてを劇中で言及不要とした。"
い、いや、エヴァ漫画版ではマリについての描写があったから(震え) にしたって、
漫画版の設定を引き継いでいるなら 同性愛者設定 はどこへいった?だし、
実年齢だって、『破』の時点で33歳、『Q』の時点で47歳くらいだということになる。
まどマギのほむらレベルの執着をみせているのに、この実年齢でマリがシンジを親族の家に預けたままにしていたのは何故?
忙しい云々ならマリより年若いミサトがシンジを預かっているので別に不可能ということもないだろう。
そして "DSSチョーカー" を外せる理由やそもそも何者なのかについて触れない理由は???
なんにせよ、とても褒められた出来のシナリオでは無い。
せやね、誰よりも劇中でセリフが長そうなゲンドウの自分語りとか。
「Beautiful World」はゲンドウの歌だったんだな、ユイに出会って世界が変わった云々は絶対庵野監督自身のことを重ねてるな、つかこれ旧劇で見たけど?と思ったけど。
旧劇でそれ見たよ?の展開だけなら褒められないが初見向けとして許容出来た。
しかし、突如悟りを開いた シンジ様 が登場人物達のカウンセリングを始めるのである。
709 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2021/03/08(月) 21:33:24.38ID:???
シンジ「どんなに探してもユイはいねえよ現実を受け入れて責任を果たしていけ」
シンジ「お前は俺のことを幸せにしたいんじゃなくてそうやって自分が幸せになりたいだけだろ」
シンジ「昔はお前のこと好きだったけどいい加減自分の人生を生きたら?」
オーケー、悟りを開き覚醒したシンジ様がグループセラピーを始めるのはヨシとしよう。
・・・でもな?
シンジが覚醒した理由について劇中で言及されないのである!!!!
本当に、本当にありがとうございました。
精一杯、善意的な解釈をすれば シンジは "生命の書" にカヲル同様に名前を連ねているからループを繰り返している。
村とポカ波の一連の出来事でシンジは違う世界線の経験の活かせる状態に覚醒した・・・みたいな???
(これも劇中で言及されない以上、推測・想像・妄想でしかない)
他は、なんちゃってジブリでナディアの島編のような冗長さがある村での描写とか、
エヴァ無し・ほぼ丸腰でハイカイ(首無しエヴァもどき)がいる世界でシンジ・レイ・アスカ無事(危機に陥る描写無し)だったとか、
Exactly(そのとおりでございます)
映画・アニメは総合芸術だ。ストーリーは総合芸術を構成する要素のひとつにしか過ぎない。
絵作りが素晴らしければただそれだけで名作になることもある。
造形・絵作り・音楽について長文を書き連ねたい情熱も専門性も持ち合わせていないので省略するが、
パリ以外でも大好きな絵作りのシーンがいくつかある。
(ヴンダーの戦艦アクションや映画館向きじゃないぐるんぐるするアングル好き)
この増田はあくまで"ストーリー"だけを切り取ったとき、出来は酷かったという個人的な感想(お気持ち)で、
シン・エヴァが駄作だと評しているわけではないので誤解なきよう。
狂気を魅せたという意味ではなくて圧倒的に低レベルなシナリオ完成度的な意味で
摩砂雪とか貞本がいなくなったばかりではなく、
『男の戦い』や『最後のシ者』など旧作で重要な話は 薩川昭夫 脚本、SF要素は磯だがそれらもいなくなった
▼供養の設定資料
もう20年以上前の某アニメで作った脚本回の設定。地下施設の詳細が決まってなかったのでセントラルドグマとか名称や細部を私が設定していった。他にも中盤は私が作ったセリフや展開が結構使用されているが結局全部ノーギャラ。
https://twitter.com/isomitsuo/status/823830687400636416?s=21
Aパート→絵コンテなし、さらに作られては壊されめちゃくちゃに
Cパート→時間とスタッフ足りなかったからブラッシュアップしきれなかった
Dパート→とりあえず締め切りに間に合うように作った
理解ある彼くんなワイはオタクへの反撃(Qの恨み)とモヨコとの私小説が書ければあとはどうでもいいだったんだなってすぐさま読み取ったけど
自分自身を映画に重ねるキョロ充の非オタな豚どもは感動したり勝手に意味を読み取ってたな
正解はパンフレットに書かれてたスタッフから『意味不明』『謎』『もっと客観性を持って作品作りを』ってメッセージ
NHKのドキュメンタリーでも、スタッフに意味不明って言われたし、絶対に破れない締切のせいでああなった様子が映し出されてた
あとドキュメンタリーで映像面ではグルグルアングルに並々ならぬこだわりがあるってやってたね
なにしてるかわからないって評判が多かったけど、ワイは初めからグルグルアングルは面白いって評してたぞ
(現実に帰れっていうテーマは)あったと思うよ、庵野くんEOEの頃からずっと的外れだけど
押井のビューティフルドリーマーで見たけど?だったけど
EOEの狂気が凄まじいのと作品としての完成度が高いから許された
(もちろん激怒したやつもいる)
そもそも虚構の世界に逃げているとされる人たちのオタ活の中心はとっくにエヴァなんかじゃないぞ
炎上商法狙ってるにしたってクソ寒すぎ
シンを観て隙あらば氷河期世代をしているのは商業ライター・個人ともに闇が深すぎるのでノーコメント
メンヘラ女(アスカ)の相手は理解ある彼氏くんなぬいぐるみペニス以外には出来ないは正しいが
"常識的な嘘"を書けば、アスカとケンスケを受け入れる人は多かったと思うんだよな
メンヘラはこうだについても嘘がつきたくなかったし
アスカ厨ムカつくについても嘘がつきたくなかったし
エヴァもうやりたくないんだよなぁと俺が思うエヴァからの解放にも嘘がつきたくなかった
何よりも嘘つかないでも商売としてやっているけるレベルで信者を集めていることに確信的だからな
276 公共放送名無しさん 2021/03/22(月) 20:37:24.34 ID:cd47Rl9
ぼく「じゃあもういいや」
ぼく「しょーがねーなぁ」
ぼく「お前なんなん?」
今
庵野くんに少しは反省して欲しかったので大ヒットしないで欲しかったな
庵野くんは何しても許されることに自覚的だからエヴァやりたくねーアピールしてエヴァ串刺しにして
>なんらかの作品を見て、起こってることしか感じられないのは可哀想だと思う。
ワイ的にはこっちのが理解し難い
キョロ充「成長 (ちらっ)」
キョロ充「救い(ちらっ)」
ワイ「キミらのいう "希望" 、"成長"、"救い"、"大人" 、"人生"、"人間" 、"対話" とは? シン・エヴァのどの辺りから感じたの?」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ(キョロ充逃げる)
あんだけ尺取るなら真面目にやろうよって思った
庵野くんはメカアクションや組織で大事を成すカタルシスをケレン味たっぷりにやる作家で
エヴァが庵野くん物語ということも承知しているし庵野くんがエヴァやりたくないことも承知している
けれどそれでもなぁなぁにできないレベルのクソゴミシナリオだったと思うよ
EOEの時に庵野くんを支えた人がいなくなったからでは?と言われても致し方ないレベル
id:BigHopeClasicです。以下Twitterから転載
#シンエヴァ 見た
もちろんネタバレはせんよ
せんけど、これだけは言わせて
b:id:p_shirokuma シロクマ先生、これで解呪されん人は、この後どれだけ生きても解呪無理ですわ
庵野秀明、やりきった
① これ、旧世紀シリーズから入った人と、新劇場版から入った人で、物語の強度が全く異なると思う
そして、どちらの人にも、きちんと落ちている
そういう意味で、本当に庵野秀明は、エヴァを見事に荼毘に付して、骨の髄まで焼き切って供養したなと思う。
「すべての子供達に、おめでとう」
今度は全ての人の胸に、すんなり落ちると思う
なので、これは同人ドリヴン、二次創作ドリヴンで動いてきた21世紀20年のネット創作の潮目が変わる、ことになるのかもしれない、とも思った(ここは完全に個人の偏見)
シンエヴァの物語の「強度」について言えば、劇場で序を7+1(2020)、破を10、Qを3回見た自分が、これは一度でいいと思ったということ
(以下、Twitterに書かなかった部分)
庵野秀明のアンチが庵野に浴びせる罵声の典型的なもののひとつとして、「畳んだ風呂敷を畳めない男」というのがあったけど、24年時間はかかったけど、今回しっかりと畳み切った。
厳密に言えば「○司令とhogehoge」とか「イスカリオテの☆♯*」とかなくはないんだけど、この作品見終わったあとでそこをウダウダ突く人はいなさそう。
CG技術が当時なかったとかそういうことを別にして、多分97年の夏にエヴァファンが見たかった「夏エヴァ」が、それはシン・エヴァだったのではないのかなと思う。
もしあのタイミングでこの映画ができていたら、エヴァは見事に綺麗にそこで終わっていた反面、四半世紀も鮮度を保ったまま続くコンテンツにはなっていなかっただろうなと。
この新劇場版シリーズが「Rebuild of Evangelion」として始まり、序・破・Qが見事にTV版をRebuildした作品であり、そしてシンが夏エヴァの最高のRebuildとして終わったことを、ただ、嬉しく思う。
(追記)
とはいえ、あのラストシーンは、TV版最終話の英語サブタイトル「Take Care of Yourself !」を旧劇場版ともう1回、都合3回目やったんだろうなと思えて苦笑。先にああは書いたが、これでも呪いの解けない亡者は当然出るわけで、そういう人に対する「もう出せるクスリはないのでお大事に」が、あのラストシーンに込められているように思えてしまった。
(だからこその英語サブタイトル「Thrice Upon a Time」(『未来からのホットライン』の原題だけど、直訳すれば「3回目に起きたこと」だし)
国を背負っている
僕 増田糖質 かっこよすぎる男ジャニーズタレントとよくまちがえられておねーさんに声をかけられるきがする
ちょっと筆が止まるときついので小休憩 のりっのりでイカないときびしい。正気に返ってはいけない。
どう考えても 手術必須
神が男と認めているかっこよすぎる僕と同じ遺伝的要素も大きい病気
それが
短小包茎
わらわない、大島優子の謎も解ける。最終患者の男性 そいつの病気 短小包茎 謎は全て解けた!さぁ手術室にわらわないでたどり着けるか?大島優子の演技力がとわれるぞ
俺は別に観てないけど、どっかの有名なVTuberがノーブラ衣装を披露したんだってさ。
その子の経緯を勝手に考えると、なんかエロ漫画にありがちじゃん、って思ったよね。
俺が知ってるその子の経緯は、最初は清楚系だったけど普通に素を出し始めて、下ネタとか連発し始めたりしたとか。
知らんけど。
「見られること=シコられることに興奮してさらなる刺激を求めていって次第に露出度が上がっていって最終的に度を越す」
みたいな、いかにも配信者モノのエロ漫画にありがちなアレだよね。
VTuberってエロ画像に結構寛容なところあるじゃん、知らんけど。
だからVTuber自身もある程度自分のエロ画像を見てきたりするんだよね。
まあここで言う「自分」っていう言葉はこの場合結構複雑だけど。
でも一応、この時点ではデジタルにおける唯一の身体のはずじゃん。
で、「自分でシコる人が多くいる」という事実に、気を良くする女性と気を良くしない女性の割合がどれだけかはやっぱ知らんけど、性質的にVTuberにおいては前者がかなり多いと思うんだね。
ついにそれだけじゃ我慢できなくなって、いよいよ直接的な表現にいくわけ。
VTuberにおけるエロ画像とは思えば不思議なもので、「中の人」は我々と同じ次元に存在する人間であるということを暗に了解しながら、「現実」というストーリーからイメージ=キャラクターのみを抜き出して、性的消費するっていう、これまでにはあまり見られなかったエロの在り方だった。
だから中の人にとっては、素の姿を晒して配信をするよりも幾分は乖離するけれども(VTuberの中の人の大半はもともと配信者だったと仮定して)、それでもたしかに「自分」がシコられてるっていう、なんか不思議な感覚にあったと思う。
ノーブラ衣装も、「中の人」自身がノーブラであるわけではない。でも「自分」としてノーブラなわけであって、たしかにその浮き出た乳首は視聴者にとっては意味のある乳首なんだね。シコれる身体は、シコり人にとって存在する身体だから。
ただ「見られて興奮する」が必ず成り立つとは限らないからね。純粋なファンサービスである可能性もある。ただどちらにせよ、「ファンにシコってもらう」ことは前提だから。
さてその衣装でファンがシコるとき、普通のエロ画像よりもシコリティが高かったんじゃないかなと思う。
それは、普段のエロ画像が極めて「フィクション」であることに対して、その衣装は「オフィシャル」であり、そして「リアル」な「ストーリー」と接続しているから。
つまり、自分がそのストーリーの登場人物の一人になっているという点が、強い感情移入を引き起こすんだろうなと。
最初に示した「見られて興奮した結果次第に過激になっていく」みたいなストーリーはあくまで仮想のもので、現実と一致するとは限らない。
それでも、そうしたエロ漫画的構造への酷似を、おそらくは視聴者側の大半も分かっているんだと思う。そう意識していなくても、これまでの経験が無意識にそのテンプレを喚起しているのかもしれない。
もちろんそれを知らない人(アダルト童貞)にとっちゃそれ以上の刺激だろうけど(リアル無知シチュって感じ)。
彼らはね、これまで見てきたエロ漫画の登場人物の一人になってるんだよ。
VTuberが絵であるがゆえに、エロ漫画性が余計に強く再現されているっぽいし。
現実という三次元身体は、デジタルデバイスを前にして、その視線のみを二次元的に変換する。つまりこの電脳空間上において、エロ漫画が成立しているといえる。
彼らは、コマの外から、そして同時にコマの中からシコることのできる、二重の視点を獲得した。
そりゃエロいよ。
それを聞いて最初に思ったのは、ああ、あれ「最後にやりたいことやった」くらいだったんかな、って。
美しかったわ。
エロ漫画風にいうと、性調教され尽くしたアイドルが、満員のファンに囲まれるステージ上で、突然全裸になって「今日でアイドル引退しましゅ!最後にありのままのえっちな○○を見てくだしゃいいい♡♡」って言いながらめっちゃ激しいオナニーし始めるみたいな、そんなラストシーンを連想した。
エロ漫画の中のファンは、うおおおおと言いながらその場でシコり始める。
そしてオーガズムと射精が同時に起こり、届くはずのない精液がアイドルに大量にぶっかかる。
みたいな。
知らんけど。
そもそもタイの音楽会社、グラミーの映画部門であるGTH,GDHの映画は100もない。54しかない。全部見たっていい。
GTH | 作品 | 邦題 | 監督 | 公開年 |
---|---|---|---|---|
1 | 15 ค่ำ เดือน 11 | メコン・フルムーン・パーティ | Jira Maligool | 2002 |
2 | แฟนฉัน | フェーン・チャン 僕の恋人 | Nithiwat Tharathorn他5名(共同監督) | 2003 |
3 | เพราะอากาศเปลี่ยนแปลงบ่อย | 早春譜 | Nithiwat Tharathorn | 2006 |
4 | ปิดเทอมใหญ่ หัวใจว้าวุ่น | 夏休み ハートはドキドキ! | Songyos Sugmakanan | 2008 |
5 | รถไฟฟ้า มาหานะเธอ | BTS - Bangkok Traffic (Love) Story | Adisorn Tresirikasem | 2009 |
6 | ATM เออรัก เออเร่อ | ATMエラー | Mez Tharatorn | 2012 |
7 | พี่มาก..พระโขนง | 愛しのゴースト | Banjong Pisanthanakun | 2013 |
8 | ไอฟาย..แต๊งกิ้ว..เลิฟยู้ | アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー | Mez Tharatorn | 2014 |
9 | คิดถึงวิทยา | すれ違いのダイアリーズ | Nithiwat Tharathorn | 2014 |
10 | เมย์ไหน..ไฟแรงเฟร่อ | May Who? | Chayanop Boonprakob | 2015 |
GDH | 作品 | (英題,もしくは邦題) | 監督 | 公開年 |
---|---|---|---|---|
1 | แฟนเดย์ แฟนกันแค่วันเดียว | 一日だけの恋人 | Banjong Pisanthanakun | 2016 |
2 | พรจากฟ้า | ギフト | Jira Maligool他3名(オムニバス) | 2016 |
3 | ฉลาดเกมส์โกง | バッド・ジーニアス危険な天才たち | Nattawut Poonpiriya | 2017 |
4 | เพื่อน..ที่ระลึก | The Promise | Sophon Sakdaphisit | 2017 |
5 | น้อง.พี่.ที่รัก | ブラザー・オブ・ザ・イヤー | Witthaya Thongyooyong | 2018 |
6 | โฮมสเตย์ | ホームステイ ボクと僕の100日間 | Parkpoom Wongpoom | 2018 |
7 | ระวัง..สิ้นสุดทางเพื่อน | フレンドゾーン | Chayanop Boonprakob | 2019 |
8 | ตุ๊ดซี่ส์ แอนด์ เดอะเฟค | トッツィーズ&フェイクスター | Kittiphak Thongauam | 2019 |
9 | ฮาวทูทิ้ง ทิ้งอย่างไรไม่ให้เหลือเธอ | ハッピー・オールド・イヤー | Nawapol Thamrongrattanarit | 2019 |
10 | อ้าย..คนหล่อลวง | The Con-Heartist | Mez Tharatorn | 2020 |
まだGTHという会社すらなかった頃の実質1本目作品。超常自然現象?として国境の川に実在するイベントを「対岸の寺がヤラセでやってました」というぶっちゃけた設定にしてしまったところに監督の非凡さが伺える。(Jira MalikulはこのあとほぼすべてのGTH,GDH映画にプロデューサーなどで関わっている)
日本中が「マッハ!!!!!!!!」でアクション映画のタイ映画だと思っていたところに「田舎に残した幼馴染の思い出」という振り返りあるある王道を突き進んだ作品。この映画でいじめっ子のガキ大将役をやったChaleumpol Tikumpornteerawongはこの後脇役で大ブレイクするので、その成長を見るのも楽しい。
音楽学校を舞台にした三角関係のラブコメ。ちょうど日本での「のだめカンタービレ」が流行った頃に上映されたこともあって「タイ版のだめカンタービレ」と言われることもあるがストーリーは全く似ていない。ドラムの先生役を日本人パントマイマー矢野かずきが演じていて、この人の活躍を愛でる映画。
中学生から大学生までの4つのグループのラブコメをかき混ぜた青春映画。幼馴染2人のナンパ競争の対象になったことをこっそり知って小悪魔ムーブをかます女子中学生のストーリーが一番手が込んでいてメインのストーリーだが、日本人的には大学生カップルのサプライズプレゼントをぶち壊す蒼井そらの活躍も見どころ。
30手前の奥手独身女性の恋人探し、というちょうどこの時タイでも問題になり始めた晩婚化現象を都市鉄道開通10周年記念に無理やり組み合わせた、完全なトレンディドラマ的プロットが良くも悪くも話題になった作品。当時のあるあるを突っ込んだ結果、期せずしてタイの現代文化紹介になってしまった部分も含めて興味深い。主演女優は決して美人でないのに時々とんでもなく可愛く見えるところもリアリティを増した。矢野かずきも出る。
ストーリーは最近のみずほ銀行とはあまり関係ないはずだが、「日系銀行のATMアップデート設定が日本語で書いてあったのでうまくアップデート出来なかった」という話の発端は何か今に通じるものを感じさせる。起きたエラー「出金すると口座から引かれた金額の倍が出てくる」の後始末をうまくやったほうが社内恋愛禁止の会社に残る、という設定は日本の女性コミックにもありがち。関係ないとはいえみずほ銀行のアレがあったから今ここに入った。入れ替えの可能性がGTHの今回の中では1番高いかもしれない。「フリーランス」とこっちのどっちを10本に入れるか今でも迷っている。
「長い旅から帰還したら、妊婦だった妻は胎児ともども死んだのに待っていた」という、タイで一番有名な実話怪談を、時代設定をぼかしつつ時代劇で演じた作品。「『アナと雪の女王』を抜いてタイNo.1ヒット」というのが日本での宣伝文句だったが、タイであの作品は記録的な不入りだったことは知っている人ならみんな知っている不都合な真実。とはいえ結局歴代No.1映画なので、リメイクの力は侮れない。
アジア屈指の英語の通じない国タイが、アジアで2番目に英語の通じない国になった(1番は日本)頃の作品。英語学校を経営するキャリア女性が、工場のメンテナンスエンジニアに英語を教えるというラブコメと聞けばそれだけで話のラストは想像可能だが、数々のタイ人英語あるあるに加え、「外人はタイ人を妊娠させると妻を置いて逃げる」「日本人は面接でどうでもいいことを聞き、それを合否判定に使う」という社会?問題を入れているのが意外と深い。この映画にも蒼井そらがちょい役の域を超えて出ているので要注目。
タイの奥地に実在する水上分校をモデルに、素行に問題があってそこに左遷されたベテラン教師と、教師のなり手がなくなってそこに送り込まれたやる気はあるものの教育方法に問題のある新米教師見習いの奮闘を描く作品。2人はベテラン教師の残した日記だけで交流するので、ラストシーンまで出会うことはない。日本語吹き替えの子役は東日本大震災被災者の子供がやった、というのが売りだったが、別にそこを気にする必要はない。タイ文字がわからないと若干面白さは減るのだが、それでも教育の大切さを教えてくれる良作品ではある。
超能力少女メイの学園での活躍をアニメパートも含めて描いた青春映画、と書けば響きはいいが、実のところその超能力は能力というより身体障害に近い扱いづらいものなので、観た直後の感想は「バリアフリーってなんだろう」になってしまうという作品。カトゥーンレンダリングした3Dアニメは一見の価値あり。
北海道全面ロケ協力作品。雪山に迷い込んで記憶喪失になった女性に片思いしていた男が「俺が君の恋人だ」と言い張って、記憶が戻るまでの1日間、北海道を縦横無尽にデートする。タイ人の北海道好きは他の都道府県と比べても群を抜いているのだけれど、その中でもタイ人が何に興味を持つのかとても参考になる。日帰り周遊旅行という点を除けば、日本人にも旅行先は参考になる。
生涯で五十数曲を作曲したプミポン国王(当時)の曲から3曲を使って、3つの短編に仕立て上げたオムニバス作品。主演俳優は近年GDHで活躍している人ばかりなのである意味親近感を感じる。各作品に他の主人公を入れ込むなど芸の細かいところと、会社内の移動がなぜかオートバイ集団走行になってしまうという画作り優先のところが交じる、まさにJira Malikul節の炸裂。3曲聞くと、なぜ国王がタイ国民にあそこまで愛されていたのかがわかってもくる。
タイ国内No.1ヒット作品は「愛しのゴースト」だが、世界No.1ヒットタイ作品はこちら、という、立ち位置的には「君の名は。」(当時)に近い名作。金銭的に腐敗した学校に憤った主人公がカンニング商売に手を出したものの露見して一度破滅するものの、今度は時差と暗記とLINEメッセージを使った世界的カンニングに乗り出す、というあらすじ。とりあえず明日金曜日19時からBS12チャンネルで放送されるので観ておけ。地味な主人公役の少女は、実はけっこうすごいモデルだったりするので映画の力はすごい。
バンコクに現存する建てかけ放置の高層ビルマンションを舞台にしたホラー映画。20年前のアジア経済危機に巻き込まれて百合心中を企てたが生き残ってしまった女性が主人公で、娘が先に死んだ親友と同年齢になったことをきっかけに起き出す奇行に悩まされるのだけど、ホラーと言いつつ目に見える悪霊はほとんど出てこないので逆に怖い。GTH,GDHにはホラー作品も多いのだが、ここまでほぼ1本も入っていないのでここで紹介。もっといい作品が出たら入れ替わる可能性あり。
日本のマンガを通じて育った兄妹の、妹が日本留学を経て日系企業に入ったことで始まる、兄弟愛に関するコメディ作品。よしもとタイ住みます芸人が接待漬けで陥落する上司役で好演している。日タイハーフの、妹の恋人役は、タイ語の話せる日本人を探したが見つからず韓国人が演じていて、彼が頑張って日本語を話すところは期せずして日本人には笑えるシーンになってしまっている。北九州ロケあり。
バッド・ジーニアスのおかげでGDH映画に陽が当たるようになり、こんな映画も日本で上映されるようになった。森絵都の「カラフル」を原作とした作品で、主人公である"ある魂"は自殺したミンの代わりにミンの体に入り、ミンが手がかりを全て捨てて自殺した理由を探っていく。BNK48の中心メンバーが相手役になっているだけでなく、その後注目されるようになったメンバーも1名その他大勢の中に写り込んでいるということで、BNK48フリークには有名な作品。確かにチャープランはかわいい。特に眼鏡。
日本では全く言葉として浸透していない「FRIEND ZONE」をそのままテーマにした作品。高校時代から10年間「いい友達」を演じている男性が、女性の同棲相手の浮気疑惑に一念発起する作品。潰れかけのタイ航空全面協力で、主演俳優は世界各国(ただしASEAN+香港)をまたにかけて活躍する。香港だけ地名表記の時に国名が出ないのは気がつくと意外と深い。両手にビールを持って飲みたい。
現在日本のNETFLIXで唯一観られるGTH,GDH作品(今回挙げた他の作品は全て他の国では配信されている)。イケメンオカマと、デブオカマと、派手オカマの3人オカマ友達が起こすドタバタ、というTVドラマのプロットはそのままに、映画化にあたって派手なシーケンスを増やした、という作品で、正直「日本でもNETFLIXで観られる」という点を除けばここで紹介するほどのものではないのだが、いじろうと思えば今でもこれくらいはオカマいじりできる、という基準点としては参考になるかもしれない。
まだ日本でも公開している映画館があるはず。北欧留学を経て、こんまりメソッドに目覚めた女性が、実家を事務所にするために派手な断捨離を始める、という話。断捨離は本人の借りパクがバレたことで方向修正を余儀なくされるのだけど、そこに元カレが絡んできて話はさらに複雑になる。たぶんこれも、バッド・ジーニアスがなければ日本公開はなかったはず。監督が若干アート寄りなので雰囲気は地味だが、やっぱり面白いものは面白い。NETFLIX(観られれば)には日本語字幕もある。
昨日NETFLIXで配信が始まった、昨年12月公開作品。アカサギにやられた女性の復讐を手伝う詐欺師、という「クロサギ」的作品。主演の詐欺師役をやっているナデット・クギミヤはかなり有名なのだが、おそらくGTH,GDH映画初主演のような気がする。2019年から2020年にかけて、という時系列が明らかにされているため、騙された主演女性はマッチングアプリで出会っていたり、借金を返す足しにYoutuberになったり、さらに脇役の動作などにCovid-19も話に絡んでくるのが時事好きなGDHらしい。
けっこう興味を持ってくれた人がいるので、現状見られる方法を紹介しとく。
そうそう、大阪アジアン映画祭でThe Con-Heartist観た人は途中女主人公が電話で啖呵を切る「ワイドショーで持ちきりでしょうね」みたいなセリフに誰が使われていたか教えて欲しい。さすがにみのもんたではないけれど志らくでも小倉智昭でもないだろうから。