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2021-07-09

ノック2回はトイレと同じなのでノックは3回がマナーです←???

こんなんいつから浸透したマナーなんだ?

自分新入社員の頃に買ったビジネスマナー本(2007年発行)を読むと、相手会社訪問した際、部屋の扉を開けるときノックする、とは書いてあるが、ノックの回数までは記載がない。

就活用ではなく新入社員用の本ではあるが、2回ノックは失礼なんてどこにも書いていない。就活ときもずっと2回でやってきたし、就活マナー講習みたいなのでも別に何も言われなかった。

その後もずっと2回ノックでやってきて誰にも注意されたことはないが、今の就活では2回のノックトイレと同じで失礼なので3回ノックマナーだと聞いた。

ついでに言うと、リクルートスーツも今は黒無地がベターでグレーのスーツなんかはカジュアルなので就活では失礼らしい。

父親結構マナーにうるさい人ではあったが、いつも着ているスーツスーツではなく背広と呼んでいた)は鼠色か紺で、黒いスーツは喪服以外持っていなかったように思う。

黒無地は喪服のイメージが強いので個人的にはあんまり好きではない。(喪服の黒とは黒さが違うけれど)

知らないうちに知らないマナーが増えている。

マナー講師によるものだとは思うんだが、一体いつからノック2回はトイレが浸透したんだろうか。

そもそもトイレノックすることはほぼない。よっぽど空いているのか人が入っているのか分からないトイレらするけど、きょうびそんなトイレも少ない。

2021-06-29

コミュ障なのに営業になった

日常会話がわからない」

学生時代友達と一緒にゲーム内輪ネタしか話してこなかった。

最初から話が合う人としか、そして合う話しかしなかった。それで十分だったし充実もした。

そして訪れる学生人生の終わりの時、就職活動の始まり

特にやりたいこともないし、なんなら働きたくないからとりあえず学校企業説明会に来てた印刷会社に受けてみた。書類の一次面接が通ってzoomでの二次面接

面接官は一人、就活生は僕を含めて二人

開始時間の前に、緊張をほぐすために面接官がいう

面接官「いやぁ今日暑いですねぇ室内とはいえ背広だと苦しいでしょ?」

出た、なんも生まれない会話。もっと直接的に「リラックスしていいから」くらい言ってくれよと思いながらも返事をする

僕「そうですね〜(笑)

はいこの話終わり、さっさと面接してくれ

そう思ってたらもう一人の就活生が口を出す

「今週いっぱいは続くらしいですよこの暑さ」

面接官と会話のラリーが始まった。

朝の天気予報の話だけで5分も話すんかと思った。

僕はその話二人の会話をひたすら聞いてるだけ。疎外感を感じた。でもそれ以上に「あぁ”コレ”が社会の一員になるってことかぁ」と納得そして何より感動した。

オタク漫画によくある「じつは最強です」とか「じつは面白いです」みたいなのにハマる理由はその「じつは」の部分を出せるタイミングが分からない僕みたいな奴らが「僕もやりゃ出来んだけどね。キッカケが無いだけで。」みたいな気持ちで読めるからなんだろうな。キッカケを作れないか雑魚なのに。

というか今までそういう返しを知らなかっただけだし、天気の話くらいなら僕にもできそう

てかカッコいいな、話ができるやつ。僕もカッコよくなりたい。

そうだ、営業マンになって会話できるようになろう。その後に好きなことみっけて転職でもなんでもすりゃいいべ。営業ってなんかコミュ力ありそうで転職やすイメージあるし

給料業務内容、残業時間を見ずに営業職ならガンガン応募

その甲斐あって内定ゲット

日常会話を話せない営業の男が爆誕した。

2021-06-28

anond:20210628110122

タクシー運転手だけど今は絶対ワクチン打たないぞ。どうやら強制されないみたいだし。

こんな仕事やってて全くかかってないんだもん。

かかった同僚は風呂なし物件に住んでるせいで毎日銭湯通ってる人、嫁さんが水商売の人だけ。

あと、

緊急事態宣言中も「あんなたち飲食と違ってインフラじゃ~ん。休業補償とかせんから。ほら働け働け笑」で当然にいつも通り仕事させられて、

看護師介護士と違って世の中からなんら感謝もされず(ていうか多分「危ないのに身を呈して仕事を続けてる人達」みたいな話題そもそも意識さえされてないと思う。なんの悪気もなくそういう話題埒外にされてるんだろう。マジで世間からしたら他を寄せつけない本物の被差別仕事なんだとよく分かった)、

それどころか六本木で深夜に"なぜか"酔っ払ってるいかにも金持ってそうな背広着た兄ちゃん最初に経路確認しただけで怒り狂いながら座席15回くらい蹴っ飛ばされて(あの兄ちゃんまさかマスコミ関係者だったらマジで許さねえぞ)、

パチンコ屋の店員みたいに生きていけるだけの保障されることもほとんどなく(去年の4月から営業所の平均月収ずーっと13万そこらです)、

っていう感じで割食わされまくったイラつきがあるから、少なくともインフルエンザ予防接種くらい安全じゃないと絶対絶対に打たないという頑なな気持ちになってる。

2021-06-22

この2年でスポーツ選手への尊敬の念は消え失せた

自分マラソン趣味でやっているので、子供の頃はつまらんかったマラソンTV放映とか箱根駅伝が楽しめるようになり、そこに出場している選手凄さも分かるようになった。

そしてそれ以外の競技への尊敬も増えていき、デブが木の棒振ってるだけに見えてた野球見方も変わった。

しかし新型コロナオリンピックのゴタゴタで全部消えた。結局身体能力がどんなに凄くても知能は義務教育以下だった。むしろ勉強を捨てないと彼らのようなトップにはなれなかったのだろう。

現役選手ポジショントークもあるだろうが、現役を引退した元選手とかは後進の為とはいえ中学生レベル脳筋発言を平気でやっている。まさに「力こそパワー」が背広着ている。

今のペナントレース駄々こねたデブおっさんが木の棒振ってるだけに見えるし、マラソンとかの陸上競技も見る気が失った。ゴルフ共々地上波から消え去って欲しい。

本当に賢かったらオリンピック後の事を考えると思うのだが残念だ。恐らく3日先くらいしか考えられないのだろう。

2021-06-15

最近知ったこ

スーツ」と「背広」が同じものだということ。

牛肉ステーキ」と「ビフテキ」が同じものだということ。

古い呼び方で話す人が近くにいると、紛らわしい。

2021-05-18

選挙行かないことを軽蔑する奴、小馬鹿にした風に嫌味を飛ばす奴

マジで理解不能

自分たち未来放棄するなんてうんちゃら〜とか急にカマトトぶったこと言ってるけどあれ成人の麻疹だろ。

絶対根本的な怒りや軽蔑心なんてそんな社会参画意識から来てるはずない。

選挙に行かない人間人非人や大馬鹿者と見なし軽蔑する自分」という像に酔ってるだけ。

これは間違いないよ。

だってお前ら、電車職場ちょっとムチムチのエロっちい顔した女見たらパリッと背広着てるっていうのに「ああマンコ舐めたい…」とか「ああ顔面ザーメンぶっかけたい…」とか平気で考えちゃうくらいには動物なんだぜ?

いい年こいても。

国がどうとか社会がどうとか笑わせんなよ。

母乳風俗授乳手コキされながら真面目くさった感じで堀潤気取ってるくらいめちゃくちゃなんだぞお前ら。

から選挙行かない奴に説教たれたり、軽蔑したり、怒ってみたり、嫌味言ったりするのはやめろ。

気取るんじゃねえよド変態ども。

つうかお前らもも選挙行くな。

その時間使ってセンズリこいてろよ。本当はそうしたいんだろ?

嘘つきどもが。

2021-04-30

車の内側にいる人は、子供を殺す事はない

コロナ前、晴れた日曜日

田舎に住む自分が、仕事の為に地方都市市役所だか県庁だったかに行ったとき、そのすぐ後ろにでかい公園があった。

遊具の有無は覚えてないけど、とにかく広くて芝生が青くて、親がレジャーシートを敷いて遊ぶ子供を見守っているような公園だったから、優雅だなと思ったのを覚えてる。

さてもう一件いかないと、と車に乗って、これまた広い道に出ようと公園をぐるっと一回りしたとき、五台前くらいの車が何かを避けるように、ゆっくりと反対車線に大きく膨らんだ。

片側一車線だけどとても広いその道路の、反対車線には車が無かった。

ずっと続く道の奥には、こっちへ向かって来る車は見えなかった。

それでその、五台前くらいにいた車の後続車も、その後ろも、その後ろも、続いた先にいる自分の前を走っていた車も、道を大きく膨らんでさっさと走っていった。

公園駐車場に入っていく車も何台かいたと思う。

大きな、ファミリー向けの車も。

それで、本当に田舎の山の中から出てきた自分は「あっ、イタチが死んでるんだ」と思った。

だって朝も道路で死んでるのを見たし、数か月前には申し訳ない事に自分も轢いてしまった。夜中に。

道路動物が死んでたら電話を掛けて回収してもらうけど、こんな都会だとどういう処理になるのかな」

と呑気に考えながら自分も前の車に習って道を膨らむと、そこにいたのは生きている子供だった。

二歳だか三歳くらいの、髪の毛がくるくると巻いてる赤ちゃん上がりの子供が指をくわえながら、車道をとろとろと歩いていた。

ぎょっとして、道に車を止めて子供に駆け寄ると「誰だよ」みたいな目で自分を見た。

「お名前は?」と聞いても動きを止めたまま何も言わなくて、この年の子が話せるのか話せないのかもわからない。自分の周りには子供が少ないので。

そうこうしている間にも車はどんどん自分達を追い越していくし、周りを見渡してもこの子の親が見当たらない。

それでも、公園から脱走してきたのは解る。

公園から道路までは階段を六段くらい降りないといけないから、「こんな小さくても階段降りれんだな」とどうでも良い事を少し考えていた。

とりあえず自分も予定が入ってるので、何も言わない子供を抱き上げて公園階段を上がる。

一応「ごめんね、だっこするね」と声を掛けたけど、うんともすんとも言わない。

知らない人がこうするのは良くないとは思うけど、捕捉していないと急に車の方に走って行きそうで怖かった。

久しぶりに抱き上げる子供は柔らかくて、その先に骨の感触がして、猫みたいだと思った。猫ももう何年も触ってないけど。

入口近くにいたお母さん二人に「この子を知りませんか」と言うとすげえ不審な顔された。仕方ないと思う。

それでも説明をすれば一緒に考えてくれて、ああだこうだと降ろした子供に話し掛けてくれている時に、少し離れたところから「あら、〇〇ちゃん」と声が掛かった。

の子のおばあちゃんらしい。

まるで何でもないような顔をして、だけど自分の事を「誰だお前」みたいな目をしているように思えた。

まあ自分の孫が知らない人といたらそう思うだろうし、「迷子になってました」とだけ言って公園を出た。

車に戻って発進して、目的地に向かう途中で気付く。

なんで前にいた車は、ほぼ赤ちゃんみたいな子供車道にいたのに保護しなかったんだろう。

公園に入っていった車はおそらく家族連れで、お父さんやお母さんは何も思わなかったんだろうか。

そうでなくても、単身者でも、老人でも、若くても、LGBTでもなんでも、何も思わなかったのか。

思えばこの年、道で倒れてる子供を見かけて車を止めたことがある。

登校中の小学生がすっ転んで頭打って泣いてたのを、周りの小学生が取り囲んでる所だった。虐めではないと思う、知らんけど。

これも、自分が声を掛けるまで誰も助けなかった。

泣いてる小学生に駆け寄った時、背広を着た眼鏡中年男性自分を見つめながら通り過ぎて行ったけど、あのおじさんは何も思わなかったのか。

そう考えると、窓の外は異世界だと思っている人間が少なく無いのだと思う。

車の窓の外は自分関係のない景色で、テレビを見ている感覚に近いのかもしれない。

おじさんだって眼鏡レンズ越しの世界なら、それはもう治外法権みたいな感じなのかもしれない。

自分の周りの現実世界にしたって、インターネットにしたって、声高々に弱者を救済する声が上がっている。大なり小なり。

虐めについてだとか、子供貧困虐待だとか、事故犠牲者だとか、病気の人がどうとか。

当たり前のことで、守ってあげないといけないものは守ってあげないといけない。自分の出来る限りではあるけれど。

それでもこうやって、誰かが助けてあげなきゃいけないと一目見て解るような状態で、誰も助けてくれない現実垣間見ると、なんだか色々考えてしまう。

周りの、声を上げている人をモニタリングしてみたい。

手を差し伸べるのか、見捨てるのか、景色の一部だと思って見過ごすのか。

あの車に乗っていた人達は、車道を歩いていたあの子供を上手に避けた。

車の内側にいる人は子供を殺す事はなかったけど、生かそうともしなかったように思う。

2021-03-22

D坂

それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。私は、D坂の大通りの中程にある、白梅軒はくばいけんという、行きつけのカフェで、冷しコーヒーを啜すすっていた。当時私は、学校を出たばかりで、まだこれという職業もなく、下宿屋にゴロゴロして本でも読んでいるか、それに飽ると、当てどもなく散歩に出て、あまり費用のかからカフェ廻りをやる位が、毎日日課だった。この白梅軒というのは、下宿から近くもあり、どこへ散歩するにも、必ずその前を通る様な位置にあったので、随したがって一番よく出入した訳であったが、私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻ながっちりになる。それも、元来食慾の少い方なので、一つは嚢中のうちゅうの乏しいせいもあってだが、洋食一皿注文するでなく、安いコーヒーを二杯も三杯もお代りして、一時間も二時間もじっとしているのだ。そうかといって、別段、ウエトレスに思召おぼしめしがあったり、からかったりする訳ではない。まあ、下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。私はその晩も、例によって、一杯の冷しコーヒーを十分もかかって飲みながら、いつもの往来に面したテーブルに陣取って、ボンヤリ窓の外を眺めていた。

 さて、この白梅軒のあるD坂というのは、以前菊人形きくにんぎょうの名所だった所で、狭かった通りが、市区改正で取拡げられ、何間なんげん道路かい大通になって間もなくだから、まだ大通の両側に所々空地などもあって、今よりずっと淋しかった時分の話だ。大通を越して白梅軒の丁度真向うに、一軒の古本屋がある。実は私は、先程から、そこの店先を眺めていたのだ。みすぼらしい場末ばすえの古本屋で、別段眺める程の景色でもないのだが、私には一寸ちょっと特別の興味があった。というのは、私が近頃この白梅軒で知合になった一人の妙な男があって、名前明智小五郎あけちこごろうというのだが、話をして見ると如何いかにも変り者で、それで頭がよさ相で、私の惚れ込んだことには、探偵小説なのだが、その男の幼馴染の女が今ではこの古本屋女房になっているという事を、この前、彼から聞いていたからだった。二三度本を買って覚えている所によれば、この古本屋の細君というのが、却々なかなかの美人で、どこがどういうではないが、何となく官能的に男を引きつける様な所があるのだ。彼女は夜はいつでも店番をしているのだから、今晩もいるに違いないと、店中を、といっても二間半間口の手狭てぜまな店だけれど、探して見たが、誰れもいない。いずれそのうちに出て来るのだろうと、私はじっと目で待っていたものだ。

 だが、女房は却々出て来ない。で、いい加減面倒臭くなって、隣の時計屋へ目を移そうとしている時であった。私はふと店と奥の間との境に閉めてある障子の格子戸がピッシャリ閉るのを見つけた。――その障子は、専門家の方では無窓むそうと称するもので、普通、紙をはるべき中央の部分が、こまかい縦の二重の格子になっていて、それが開閉出来るのだ――ハテ変なこともあるものだ。古本屋などというものは、万引され易い商売から、仮令たとい店に番をしていなくても、奥に人がいて、障子のすきまなどから、じっと見張っているものなのに、そのすき見の箇所を塞ふさいで了しまうとはおかしい、寒い時分なら兎とも角かく、九月になったばかりのこんな蒸し暑い晩だのに、第一あの障子が閉切ってあるのから変だ。そんな風に色々考えて見ると、古本屋奥の間に何事かあり相で、私は目を移す気にはなれなかった。

 古本屋の細君といえば、ある時、このカフェのウエトレス達が、妙な噂をしているのを聞いたことがある。何でも、銭湯で出逢うお神かみさんや娘達の棚卸たなおろしの続きらしかったが、「古本屋のお神さんは、あんな綺麗きれいな人だけれど、裸体はだかになると、身体中傷だらけだ、叩かれたり抓つねられたりした痕あとに違いないわ。別に夫婦仲が悪くもない様だのに、おかしいわねえ」すると別の女がそれを受けて喋るのだ。「あの並びの蕎麦屋そばやの旭屋あさひやのお神さんだって、よく傷をしているわ。あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」……で、この、噂話が何を意味するか、私は深くも気に止めないで、ただ亭主が邪険なのだろう位に考えたことだが、読者諸君、それが却々そうではなかったのだ。一寸した事柄だが、この物語全体に大きな関係を持っていることが、後になって分った。

 それは兎も角、そうして、私は三十分程も同じ所を見詰めていた。虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見わきみをしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。其時、先程一寸名前の出た明智小五郎が、いつもの荒い棒縞ぼうじまの浴衣ゆかたを着て、変に肩を振る歩き方で、窓の外を通りかかった。彼は私に気づくと会釈えしゃくして中へ入って来たが、冷しコーヒーを命じて置いて、私と同じ様に窓の方を向いて、私の隣に腰をかけた。そして、私が一つの所を見詰めているのに気づくと、彼はその私の視線をたどって、同じく向うの古本屋を眺めた。しかも、不思議なことには、彼も亦また如何にも興味ありげに、少しも目をそらさないで、その方を凝視し出したのである

 私達は、そうして、申合せた様に同じ場所を眺めながら、色々の無駄話を取交した。その時私達の間にどんな話題が話されたか、今ではもう忘れてもいるし、それに、この物語には余り関係のないことだから、略するけれど、それが、犯罪探偵に関したものであったことは確かだ。試みに見本を一つ取出して見ると、

絶対発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。例えば、谷崎潤一郎の『途上』ですね。ああした犯罪は先ず発見されることはありませんよ。尤もっとも、あの小説では、探偵発見したことになってますけれど、あれは作者のすばらしい想像力が作り出したことですからね」と明智

「イヤ、僕はそうは思いませんよ。実際問題としてなら兎も角、理論的に云いって、探偵の出来ない犯罪なんてありませんよ。唯、現在警察に『途上』に出て来る様な偉い探偵がいない丈ですよ」と私。

 ざっとこう云った風なのだ。だが、ある瞬間、二人は云い合せた様に、黙り込んで了った。さっきから話しながらも目をそらさないでいた向うの古本屋に、ある面白い事件が発生していたのだ。

「君も気づいている様ですね」

 と私が囁くと、彼は即座に答えた。

「本泥坊でしょう。どうも変ですね。僕も此処ここへ入って来た時から、見ていたんですよ。これで四人目ですね」

「君が来てからまだ三十分にもなりませんが、三十分に四人も、少しおかしいですね。僕は君の来る前からあすこを見ていたんですよ。一時間程前にね、あの障子があるでしょう。あれの格子の様になった所が、閉るのを見たんですが、それからずっと注意していたのです」

「家の人が出て行ったのじゃないのですか」

「それが、あの障子は一度も開かなかったのですよ。出て行ったとすれば裏口からしょうが、……三十分も人がいないなんて確かに変ですよ。どうです。行って見ようじゃありませんか」

「そうですね。家の中に別状ないとしても、外で何かあったのかも知れませんからね」

 私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。明智とても同じ思いに違いなかった。彼も少からず興奮しているのだ。

 古本屋はよくある型で、店全体土間になっていて、正面と左右に天井まで届く様な本棚を取付け、その腰の所が本を並べる為の台になっている。土間の中央には、島の様に、これも本を並べたり積上げたりする為の、長方形の台が置いてある。そして、正面の本棚の右の方が三尺許ばかりあいていて奥の部屋との通路になり、先に云った一枚の障子が立ててある。いつもは、この障子の前の半畳程の畳敷の所に、主人か、細君がチョコンと坐って番をしているのだ。

 明智と私とは、その畳敷の所まで行って、大声に呼んで見たけれど、何の返事もない。果して誰もいないらしい。私は障子を少し開けて、奥の間を覗いて見ると、中は電燈が消えて真暗だが、どうやら、人間らしいものが、部屋の隅に倒れている様子だ。不審に思ってもう一度声をかけたが、返事をしない。

「構わない、上って見ようじゃありませんか」

 そこで、二人はドカド奥の間上り込んで行った。明智の手で電燈のスイッチがひねられた。そのとたん、私達は同時に「アッ」と声を立てた。明るくなった部屋の片隅には、女の死骸が横わっているのだ。

「ここの細君ですね」やっと私が云った。「首を絞められている様ではありませんか」

 明智は側へ寄って死体を検しらべていたが、「とても蘇生そせいの見込はありませんよ。早く警察へ知らせなきゃ。僕、自動電話まで行って来ましょう。君、番をしてて下さい。近所へはまだ知らせない方がいいでしょう。手掛りを消して了ってはいけないから」

 彼はこう命令的に云い残して、半町許りの所にある自動電話へ飛んで行った。

 平常ふだんから犯罪探偵だと、議論丈は却々なかなか一人前にやってのける私だが、さて実際に打ぶっつかったのは初めてだ。手のつけ様がない。私は、ただ、まじまじと部屋の様子を眺めている外はなかった。

 部屋は一間切りの六畳で、奥の方は、右一間は幅の狭い縁側をへだてて、二坪許りの庭と便所があり、庭の向うは板塀になっている。――夏のことで、開けぱなしだから、すっかり、見通しなのだ、――左半間は開き戸で、その奥に二畳敷程の板の間があり裏口に接して狭い流し場が見え、そこの腰高障子は閉っている。向って右側は、四枚の襖が閉っていて、中は二階への階段と物入場になっているらしい。ごくありふれた安長屋の間取だ。

 死骸は、左側の壁寄りに、店の間の方を頭にして倒れている。私は、なるべく兇行当時の模様を乱すまいとして、一つは気味も悪かったので、死骸の側へ近寄らない様にしていた。でも、狭い部屋のことであり、見まいとしても、自然その方に目が行くのだ。女は荒い中形模様の湯衣ゆかたを着て、殆ど仰向きに倒れている。併し、着物が膝の上の方までまくれて、股ももがむき出しになっている位で、別に抵抗した様子はない。首の所は、よくは分らぬが、どうやら、絞しめられた痕きずが紫色になっているらしい。

 表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラ日和下駄ひよりげたを引きずって行くのや、酒に酔って流行唄はやりうたをどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。私は妙にセンティメンタルになって、呆然と佇たたずんでいた。

「すぐ来る相ですよ」

 明智が息を切って帰って来た。

「あ、そう」

 私は何だか口を利くのも大儀たいぎになっていた。二人は長い間、一言も云わないで顔を見合せていた。

 間もなく、一人の正服せいふくの警官背広の男と連立ってやって来た。正服の方は、後で知ったのだが、K警察署の司法主任で、もう一人は、その顔つきや持物でも分る様に、同じ署に属する警察医だった。私達は司法主任に、最初から事情を大略説明した。そして、私はこう附加えた。

「この明智君がカフェへ入って来た時、偶然時計を見たのですが、丁度八時半頃でしたから、この障子の格子が閉ったのは、恐らく八時頃だったと思います。その時は確か中には電燈がついてました。ですから、少くとも八時頃には、誰れか生きた人間がこの部屋にいたことは明かです」

 司法主任が私達の陳述を聞取って、手帳に書留めている間に、警察医は一応死体の検診を済ませていた。彼は私達の言葉のとぎれるのを待って云った。

絞殺ですね。手でやられたのです。これ御覧なさい。この紫色になっているのが指の痕あとです。それから、この出血しているのは爪が当った箇所ですよ。拇指おやゆびの痕が頸くびの右側についているのを見ると、右手でやったものですね。そうですね。恐らく死後一時間以上はたっていないでしょう。併し、無論もう蘇生そせいの見込はありません」

「上から押えつけたのですね」司法主任が考え考え云った。「併し、それにしては、抵抗した様子がないが……恐らく非常に急激にやったのでしょうね。ひどい力で」

 それから、彼は私達の方を向いて、この家の主人はどうしたのだと尋ねた。だが、無論私達が知っている筈はない。そこで、明智は気を利かして、隣家時計屋の主人を呼んで来た。

 司法主任時計屋の問答は大体次の様なものであった。

「主人はどこへ行ったのかね」

「ここの主人は、毎晩古本の夜店を出しに参りますんで、いつも十二時頃でなきゃ帰って参りません。ヘイ」

「どこへ夜店を出すんだね」

「よく上野うえのの広小路ひろこうじへ参ります様ですが。今晩はどこへ出ましたか、どうも手前には分り兼ねますんで。ヘイ」

「一時間ばかり前に、何か物音を聞かなかったかね」

「物音と申しますと」

「極っているじゃないか。この女が殺される時の叫び声とか、格闘の音とか……」

「別段これという物音を聞きません様でございましたが」

 そうこうする内に、近所の人達が聞伝えて集って来たのと、通りがかりの弥次馬で、古本屋の表は一杯の人だかりになった。その中に、もう一方の、隣家足袋屋たびやのお神さんがいて、時計屋に応援した。そして、彼女も何も物音を聞かなかった旨むね陳述した。

 この間、近所の人達は、協議の上、古本屋の主人の所へ使つかいを走らせた様子だった。

 そこへ、表に自動車の止る音がして、数人の人がドヤドヤと入って来た。それは警察からの急報で駈けつけた裁判所の連中と、偶然同時に到着したK警察署長、及び当時の名探偵という噂の高かった小林こばやし刑事などの一行だった。――無論これは後になって分ったことだ、というのは、私の友達に一人の司法記者があって、それがこの事件の係りの小林刑事とごく懇意こんいだったので、私は後日彼から色々と聞くことが出来たのだ。――先着の司法主任は、この人達の前で今までの模様を説明した。私達も先の陳述をもう一度繰返さねばならなかった。

「表の戸を閉めましょう」

 突然、黒いアルパカ上衣に、白ズボンという、下廻りの会社員見たいな男が、大声でどなって、さっさと戸を閉め出した。これが小林刑事だった。彼はこうして弥次馬を撃退して置いて、さて探偵にとりかかった。彼のやり方は如何にも傍若無人で、検事や署長などはまるで眼中にない様子だった。彼は始めから終りまで一人で活動した。他の人達は唯、彼の敏捷びんしょうな行動を傍観する為にやって来た見物人に過ぎない様に見えた。彼は第一死体を検べた。頸の廻りは殊に念入りにいじり廻していたが、

「この指の痕には別に特徴がありません。つまり普通人間が、右手で押えつけたという以外に何の手掛りもありません」

 と検事の方を見て云った。次に彼は一度死体を裸体にして見るといい出した。そこで、議会秘密会見たいに、傍聴者の私達は、店の間へ追出されねばならなかった。だから、その間にどういう発見があったか、よく分らないが、察する所、彼等は死人の身体に沢山の生傷のあることに注意したに相違ない。カフェのウエトレスの噂していたあれだ。

 やがて、この秘密会が解かれたけれど、私達は奥の間へ入って行くのを遠慮して、例の店の間と奥との境の畳敷の所から奥の方を覗き込んでいた。幸なことには、私達は事件発見者だったし、それに、後から明智指紋をとらねばならなかった為に、最後まで追出されずに済んだ。というよりは抑留よくりゅうされていたという方が正しいかも知れぬ。併し小林刑事活動奥の間丈に限られていた訳でなく、屋内屋外の広い範囲に亙わたっていたのだから、一つ所にじっとしていた私達に、その捜査の模様が分ろう筈がないのだが、うまい工合に、検事奥の間に陣取っていて、始終殆ど動かなかったので、刑事が出たり入ったりする毎に、一々捜査の結果を報告するのを、洩れなく聞きとることが出来た。検事はその報告に基いて、調書の材料書記に書きとめさしていた。

 先ず、死体のあった奥の間の捜索が行われたが、遺留品も、足跡も、その他探偵の目に触れる何物もなかった様子だ。ただ一つのものを除いては。

「電燈のスイッチ指紋があります」黒いエボナイトスイッチに何か白い粉をふりかけていた刑事が云った。「前後事情から考えて、電燈を消したのは犯人に相違ありません。併しこれをつけたのはあなた方のうちどちらですか」

 明智自分だと答えた。

「そうですか。あとであなた指紋をとらせて下さい。この電燈は触らない様にして、このまま取はずして持って行きましょう」

 それから刑事は二階へ上って行って暫く下りて来なかったが、下りて来るとすぐに路地を検べるのだといって出て行った。それが十分もかかったろうか、やがて、彼はまだついたままの懐中電燈を片手に、一人の男を連れて帰って来た。それは汚れたクレップシャツにカーキ色のズボンという扮装いでたちで、四十許ばかりの汚い男だ。

足跡はまるで駄目です」刑事が報告した。「この裏口の辺は、日当りが悪いせいかひどいぬかるみで、下駄の跡が滅多無性についているんだから、迚とても分りっこありません。ところで、この男ですが」と今連れて来た男を指し「これは、この裏の路地を出た所の角に店を出していたアイスクリーム屋ですが、若し犯人が裏口から逃げたとすれば、路地は一方口なんですから、必ずこの男の目についた筈です。君、もう一度私の尋ねることに答えて御覧」

 そこで、アイスクリーム屋と刑事の問答。

「今晩八時前後に、この路地を出入でいりしたものはないかね」

「一人もありませんので、日が暮れてからこっち、猫の子一匹通りませんので」アイスクリーム屋は却々要領よく答える。

「私は長らくここへ店を出させて貰ってますが、あすこは、この長屋お上さん達も、夜分は滅多に通りませんので、何分あの足場の悪い所へ持って来て、真暗なんですから

「君の店のお客で路地の中へ入ったものはないかね」

「それも御座いません。皆さん私の目の前でアイスクリームを食べて、すぐ元の方へ御帰りになりました。それはもう間違いはありません」

 さて、若しこのアイスクリーム屋の証言が信用すべきものだとすると、犯人は仮令この家の裏口から逃げたとしても、その裏口からの唯一の通路である路地は出なかったことになる。さればといって、表の方から出なかったことも、私達が白梅から見ていたのだから間違いはない。では彼は一体どうしたのであろう。小林刑事の考えによれば、これは、犯人がこの路地を取りまいている裏表二側の長屋の、どこかの家に潜伏しているか、それとも借家人の内に犯人があるのかどちらかであろう。尤も二階から屋根伝いに逃げる路はあるけれど、二階を検べた所によると、表の方の窓は取りつけの格子が嵌はまっていて少しも動かした様子はないのだし、裏の方の窓だって、この暑さでは、どこの家も二階は明けっぱなしで、中には物干で涼んでいる人もある位だから、ここから逃げるのは一寸難しい様に思われる。とこういうのだ。

 そこで臨検者達の間に、一寸捜査方針についての協議が開かれたが、結局、手分けをして近所を軒並に検べて見ることになった。といっても、裏表の長屋を合せて十一軒しかないのだから、大して面倒ではない。それと同時に家の中も再度、縁の下から天井裏まで残る隈くまなく検べられた。ところがその結果は、何の得うる処もなかったばかりでなく、却って事情を困難にして了った様に見えた。というのは、古本屋の一軒置いて隣の菓子屋の主人が、日暮れ時分からつい今し方まで屋上の物干へ出て尺八を吹いていたことが分ったが、彼は始めから終いまで、丁度古本屋の二階の窓の出来事を見逃す筈のない様な位置に坐っていたのだ。

 読者諸君事件は却々面白くなって来た。犯人はどこから入って、どこから逃げたのか、裏口からでもない、二階の窓からでもない、そして表からでは勿論ない。彼は最初から存在しなかったのか、それとも煙の様に消えて了ったのか。不思議はそればかりでない。小林刑事が、検事の前に連れて来た二人の学生が、実に妙なことを申立てたのだ。それは裏側の長屋に間借りしている、ある工業学校の生徒達で、二人共出鱈目でたらめを云う様な男とも見えぬが、それにも拘かかわらず、彼等の陳述は、この事件を益々不可解にする様な性質のものだったのである

 検事質問に対して、彼等は大体左さの様に答えた。

「僕は丁度八時頃に、この古本屋の前に立って、そこの台にある雑誌を開いて見ていたのです。すると、奥の方で何だか物音がしたもんですから、ふと目を上げてこの障子の方を見ますと、障子は閉まっていましたけれど、この格子の様になった所が開いてましたので、そのすき間に一人の男の立っているのが見えました。しかし、私が目を上げるのと、その男が、この格子を閉めるのと殆ど同時でしたから、詳しいことは無論分りませんが、でも、帯の工合ぐあいで男だったことは確かです」

「で、男だったという外に何か気附いた点はありませんか、背恰好とか、着物の柄とか」

「見えたのは腰から下ですから、背恰好は一寸分りませんが、着物は黒いものでした。ひょっとしたら、細い縞か絣かすりであったかも知れませんけれど。私の目には黒無地に見えました」

「僕もこの友達と一緒に本を見ていたんです」ともう一方の学生、「そして、同じ様に物音に気づいて同じ様に格子の閉るのを見ました。ですが、その男は確かに白い着物を着ていました。縞も模様もない、真白な着物です」

「それは変ではありませんか。君達の内どちらかが間違いでなけりゃ」

「決して間違いではありません」

「僕も嘘は云いません」

 この二人の学生不思議な陳述は何を意味するか、鋭敏な読者は恐らくあることに気づかれたであろう。実は、私もそれに気附いたのだ。併し、裁判所警察人達は、この点について、余りに深く考えない様子だった。

 間もなく、死人の夫の古本屋が、知らせを聞いて帰って来た。彼は古本屋らしくない、きゃしゃな、若い男だったが、細君の死骸を見ると、気の弱い性質たちと見えて、声こそ出さないけれど、涙をぼろぼろ零こぼしていた。小林刑事は、彼が落着くのを待って、質問を始めた。検事も口を添えた。だが、彼等の失望したことは、主人は全然犯人の心当りがないというのだ。彼は「これに限って、人様に怨みを受ける様なものではございません」といって泣くのだ。それに、彼が色々調べた結果、物とりの仕業でないことも確められた。そこで、主人の経歴、細君の身許みもと其他様々の取調べがあったけれど、それらは別段疑うべき点もなく、この話の筋に大した関係もないので略することにする。最後に死人の身体にある多くの生傷についてPermalink | 記事への反応(0) | 22:40

2021-03-10

anond:20210310230930

頭が弱いのだろう

そもそも増田でも指摘があったけどまんまこれ

オタク現実に生きてないって別にそんなことはないわけで、エヴァ呪縛から抜け出せてないとされる人たちも普段給料の大半をソシャゲガチャに費やしたりアイドル握手券に費やしたりしながら日々を生きている。シンジくんのように背広を着て必死に働きながら。

庵野は何か根本的な思い違いをしてるでしょ。今のオタクエヴァことなんか実際はどうでもいい人ばかりのはずだよ。

(https://anond.hatelabo.jp/20210310094528)

 

あとこれ

そもそも彼・彼女らがいうところの『成熟』とか『大人』って鼻で笑っちゃうレベルというか

ぶん殴りたくなるレベルでどうかしてるから

 

ネオテニーである人類大人と呼べる成熟をしている人間は2割もいれば上々ってレベル

8割はお子ちゃまだと思ってる

 

そしてそのお子ちゃまたちの中には人権尊厳根本的に理解出来ないタイプお子ちゃまもいる

成熟』『大人』とか口にするのは人権尊厳根本的に理解出来ないタイプお子ちゃま

anond:20210310145616

いやモヨコだろ

モヨコのいういい男は働く男

なのでシンジくんはスーツ着てる

 

けどソシャゲアニメアイドル家賃以外のすべてをぶち込んでる方々も

働いてますので庵野くんあのさぁってなる

 

その指摘は増田でも出てたよ

URL探してくる

 

ーーーー 

追記:あった

オタク現実に生きてないって別にそんなことはないわけで、エヴァ呪縛から抜け出せてないとされる人たちも普段給料の大半をソシャゲガチャに費やしたりアイドル握手券に費やしたりしながら日々を生きている。シンジくんのように背広を着て必死に働きながら。

庵野は何か根本的な思い違いをしてるでしょ。今のオタクエヴァことなんか実際はどうでもいい人ばかりのはずだよ。

(https://anond.hatelabo.jp/20210310094528)

エヴァラストシーン 詳細なネタバレ

シンエヴァの一番の欺瞞は、現実世界は何一つビューティフルワールドではないということだろう。シン・エヴァOne Last Kiss主題歌ではあるけど、最後Beautiful Worldで締めくくられる。

新しく世界を始める、ネオンジェネシスだ、という話になってシンジによって世界が再構築され、庵野監督出身地である宇治新川駅で大人になったシンジ背広を着て、椅子に座りながら電車を待っている。そこに大人になった真希波・マリ・イラストリアスが後頭部に胸を当てながらだーれだ、とやってくる。声優神木隆之介に変更された大人シンジ

「胸の大きいいい女」と言うと、

「ご名答!相変わらずいい匂い

「君こそ相変わらずかわいいよ

などと言い、マリシンジの首からチョーカーを外す。二人で手をつなぎ駅の階段を駆け上がってEnd。そしてBeautiful World流れる

終結論は「この現実が美しい世界だ。背広を着て女といちゃつけ」と言っているように見える。

しかしこの女は、作中で一度も人間らしく描かれたことのない、バーチャルな女、無条件で自分を探しに来て救ってくれる都合のいい女であり、冬月からイスカリオテマリア」と呼ばれる、(イスカリオテの、とついているが)聖母マリア存在、全く現実味のない女だ。逆に考えると「お前らはバーチャルな女でしか救われることはない。今まで通り二次元に勤しめ」といっているようにも見える。

その名にイスカリオテユダ裏切り者ユダも入っているので、「その女もいずれお前を裏切る」と暗示しているのかもしれない。

それはいいとして、俺が最も癪に障るのは、ありきたりな現実の一風景を見せてビューティフルワールド、と言い切る神経だ。確かに庵野秀明や宇多田ヒカルにとってはこの世界はビューティフルなのかもしれないが、背広を着た一般男性にとっては、女がいようといまいと世界は美しくもなんともない、バーチャルな女にチョーカーを外してもらっても現実では社会人首輪に繋がれた社会奴隷であり、会社生殺与奪の権を握られ一生を労働に明け暮れることを運命づけられた存在だ。

なぜアニメの中において「世界をより良くしよう、よりビューティフルにしよう」ではなく、「今のこの世界がビューティフルだ」なんていう、イスタブリシュメントが大衆を飼いならすための洗脳ビデオみたいなメッセージを見せられなきゃならんのか。新劇場版映画四本使ってたどり着いた結論が「お前らはバーチャルな女さえあてがえば、首輪が外れ世界がビューティフルであるように錯覚しながら生きていけるだろう」というもので、それを見たオタク達は「素晴らしい、僕もエヴァ呪縛から抜け出し、現実を見て生きていきます」なんていいながら感動している。なんだこれは。最悪だ。そもそもたいして面白くない上に、美しい世界という虚構オタク達を騙している、本当に最悪の映画だと思う。

2021-03-09

オタク現実に生きてないって別にそんなことはないわけで、エヴァ呪縛から抜け出せてないとされる人たちも普段給料の大半をソシャゲガチャに費やしたりアイドル握手券に費やしたりしながら日々を生きている。シンジくんのように背広を着て必死に働きながら。

庵野は何か根本的な思い違いをしてるでしょ。今のオタクエヴァことなんか実際はどうでもいい人ばかりのはずだよ。

anond:20210309175404

自分世界自由に新しく初めていい、ネオンジェネシスだ、って言われて、なんで好き好んで背広着て片田舎サラリーマン始めるのよ。ありえないでしょ。サラリーマンに夢見過ぎだよ庵野は。

[]エヴァ感想

何がケンケンだよマジでいかげんにしろ庵野エヴァンゲリオンアスカの話なんだよ。フェイトが遠坂さんの、禁書目録御坂美琴の、シュタゲが牧瀬紅莉栖の話であるのと同じように、これはツンデレ法則、犯してはならない不文律なんだよ。二時間半のNTRムービー見せつけて何がしてえんだテメエ

何が真希マリイラストリアスバカみてえな名前しやがって。一般形容詞を人名につけるな。嘘喰いアイデアルもそうだ。何が「ダイヤモンドの最高のカット」だよ。英語わかんねえんだろうけどただの形容詞からな。山田赤いとかそんな感じだよ。真希マリすごいとかそんなんだ。そんなわけのわかんない名前のポット出のお助けキャラとくっついて何が面白いんだよ

英語がわかんねえからそうなるんだろうけど、見返したら破も大概だったぞ。真綾さんなんかはがんばって英語で演技してるのに、ネイティブ英語セリフ棒読みでひどい。伝説の初代バイオハザードなみだぞ。音響監督英語からいから演技の良し悪しがわからんのだろうけど、海外ではめっちゃネタにされてるからな。そういうところだよお前の作品海外で人気ないのは。

イラストリアスイギリスの艦名からとったんです~」とか軍事ヲタバカみたいに言い出すんだろうけどさ、そういうところだよほんと。キリスト教モチーフとかエセ科学とか変にリアル軍事描写とか、押井守存在ごとパクりながら、最終的な結論は「オタク現実に帰れ。背広を着ろ。働け」だからな。押井守に面と向かって同じこと言ってみろよ。

2021-02-11

みんななんで自閉症とか自称したがるの?

ン年前、会社員のころうつ病休職したら精神病院に連れていかれてテスト(WAIS-Ⅲ)受けさせられた。結果自閉症と診断された。

少なくとも自分高校時代(2007.4~2010.3)のころから親や周囲の人から自閉症だなんだと周囲から言われ続けてきた。

しか自分自閉症だとは到底思えない。エビデンスも知能検査だけである

3時間程度の知能検査を受けただけで自閉症認定され劣った人間の枠に入れられることは、正直憤懣やるかたない。

自閉症向けの支援施設に何度か無理やり連行されたこともあるが、はっきり言って自尊心がへし折られて泣きたくなった。

自分は五体満足であり、成育歴をみても「自閉症だよね」というエピソードには乏しい。

自分アスペだということは周りには隠している。そんなことを周囲に吹聴しても何の得にもならないからだ。

たまに診断書必要となってもらってくるのだが、診断書に踊る「自閉症」の3文字を見るたびに陰鬱な気分になる。

多分誤診で本当は自閉症ではないとは思いたい…

 

一方SNS特にTwitter)を覗くと「私は自閉症です」みたいに自称している人を大勢見かける。何が目的なのかはわからない。

自閉症というのは負の属性であり、少なくとも差異ゲームの道具やブランディングツールではない。

自閉症コミュニケーション問題が生じやすい(と一般的には言われている)ことから特にSNSのようなコミュニケーションツールでは忌避される属性のはずである

自閉症の症状を個性だと歪曲する人も散見されるが、障害個性というのはおためごかし以外の何物でもない。

自閉症成功した人も中にはいる。そういうのは自閉症から成功したのではなく、それ以外の特技があったか成功したのである

日本人の○○さんはすごい、だから日本人自分もすごい」と何ら変わらない論法だ。

結局自閉症であることを自称することの意味が分からない。

 

【補記】自分自閉症だ!とこじつけられた行動

かにもいろいろあるけどまあこんな感じ

2021-01-27

ふと思ったんだけど

毎日洗えない背広コロナ感染の原因になる」っていう名目私服勤務推進できないか

2021-01-09

anond:20210109025907

……なんでも金で解決するのが政治家仕事なら

……そのソーシャルディスタンス職業において保たれている

……と言うふうに言っても

……別に煽ったことにはならない

……健康なボディーカード

……広いおうち

……頓珍漢な家政婦

……乾いた背広

……あとは自分説明では無く

……解説してください

2020-12-19

「月54万必要」を解説する

はじめに

昨日発表された、東京の子育て世代普通生活を送るのにいくら必要になるのか?について、

メディアのやや雑な取り上げ方や分かりにくい記載によって様々な誤解が生まれていたため、元のPDFで書かれている内容を所感も交えながら解説する

元のPDFhttp://www.chihyo.jp/oshirase/data/shiryo-kisya.pdf

 

資料における調査手法

生活必要な費目を積み上げることによって最低生計費を算出している(マーケットバスケット方式

費目の洗い出しと費目あたりの価格は以下の調査による

なお、生活実態調査と持物に関する調査についてはアンケートベースの部分もある

 

世帯モデル

居住地域は練馬区八王子市職場大学新宿

 

普通生活」の定義

明確な記載はないが、アンケート会議によって「健康で文化的な最低限度の生活」を決めている

住居費は「最低最低居住積水準」、食費は必要栄養を満たす最低限にするなど、かなり慎ましい生活を想定されているように見受けられる

 

最低生計費の費目

 

月々の支出計算されているので、よく言われる「手取りで月54万」は間違い

また、税金保険料の算出前提となる夫の賃金は以下で想定されているため、不足分は妻や子の収入、あるいは手当や奨学金で賄う想定と見受けられる

  • 30代夫:月収35万、一時金105万、年収525万
  • 40代夫:月収44万、一時金139万、年収667万
  • 50代夫:月収49万、一時金161万、年収749万

 

以降は各費目について記載する

食費

世帯モデル対応する年齢層と性別ごとの必要栄養から食品群別の必要量を試算し

家計調査2018に基づく食品の消費単価を掛けることで食料費を算出している

外食も別途考慮されている。夫は月に10コンビニ弁当子供給食学食を利用、月に1〜2回の飲み会ママ友ランチなど

余談だが、飲み会枝豆刺身盛り合わせ、鶏から揚げ、おでんビール3杯だったり、ママ友ランチは毎回ハンバーグステーキセットだったり、なかなかの侘しさである

上述の会議でも盛り上がったんじゃなかろうか

 

住居費

国土交通省の「住生活基本計画(全国計画)」による「最低居住積水準」に基づいて面積を決定している

  • 2人以上の世帯10㎡ + 10㎡ × 世帯人数
    • 世帯人数は3歳未満は0.25人、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人とされる

以上から、30代世帯は42.5㎡、40代世帯は47.5㎡、50代世帯は50㎡とされている

家賃インターネットサイトで築34年以下の物件調査し、下から3割を目安としている

築34年としたのは耐震基準1981年に導入されたことを考慮しているとのこと

 

光熱・水道

総務省平成26(2014)年全国消費実態調査」と「東京消費者物価指数」を元に算定

 

家具家事用品費、被服・履物費など

品目別に、月価格 = 価格 × 消費量 ÷ 使用年数 ÷ 12計算する

品目は、持物調査に基づいて、原則7割以上の保有のものを「最低限必要な必需品」と定義して、費目ごとに積み上げて算定

価格は、持物調査における主な購入先である大手スーパー量販店」で実施。売られてなければネット通販等も調査

礼服背広などは「人前に出て恥をかかないように」最多・標準価格採用し、その他は最低価格を用いて試算されている

消費量は、原則として少ない方から数えて合計3割の人が保有する数を基準としている

使用年数は、「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」や「クリーニング事故賠償基準」の平均使用年数ベースとする

 

保険医療

生活実態調査アンケート)に基づく平均額としている。また、体重計や救急箱などの「保険医療用品」はこちらに加算している

 

交通通信

持物調査では自家用車の所有率は10割超であったが、アンケートでは生活の必需品との回答が5割未満のため、公共交通機関によって通勤・通学としている

幼稚園から高校までは徒歩もしくは自転車

通勤・通学先は新宿として、定期代を算出している

レジャーにおける交通費は後述の教養娯楽サービスに含まれている

通信費は総務省平成26(2014)年全国消費実態調査」と「東京消費者物価指数」を考慮して算定

 

教育

文部科学省平成30(2018)年度子供学習調査」に基づいて、原則として支出率が7割以上の費目を算定

一応さらに費目は細分化されているが、細かい内訳が不明のため概算とのこと

大学については日本学生支援機構平成30年度学生生活調査」、文部科学省平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金について」に基づき算定

 

教養娯楽費

教育娯楽耐久財、教養娯楽用品、供養用娯楽サービスNHK受信料インターネット接続料を計上

日帰り行楽は教養娯楽サービスに含まれるが、生活実態調査会議でざっくり出している

 

その他支出

美容、傘などの身の回り品、冠婚葬祭などの交際費、こづかいを計上

結婚式葬式法事は年に1回、お中元お歳暮は送らない。誕生日クリスマス費用会議で決定。盛り上がりそう

忘・新年会歓送迎会は食費と別で年4回として計上されている

小遣いは夫婦月6000円、大学生月6000円、高校生月5000円、中学生月2500円、小学生1000円、幼稚園児月500円

この辺の費目はやや適当さを感じるので、「こんなのもあるよね」的な話をうまいことまとめたのだろう

 

非消費支出

夫の賃金は上述のとおりの想定で、夫以外の家族構成員扶養家族として計算されている

社会保険料年金保険料 + 健康保険料 + 雇用保険

税額:所得税 + 住民税

 

予備費

謎に「個々人の多様性考慮したもの」として消費支出の1割を計上されている

エネルギー消費量身長体重によって違うし、心身の健康状態障害の有無による違いもあるためとのこと

まぁ色々意見が出たんだろう

 

まとめ

以上、ざっとではあるが資料の内容を解説した

所感として、食費や住居費は最低限のもの、物品も保有率7割以上のもので算出しているなど、かなり慎ましい生活を想定しているように見受けられた

予備費で若干割増されているような気がしたり、本当に倹約するなら家電などの所持品は耐用年数を超えて使用したりする気はしないでもないが、

内容としてはそれなりに妥当なのではないだろうか

詳細はぜひ原文をあたっていただきたい

イヤな猗窩座

おまえもイボ痔になれ

おまえも痛風になれ

おまえも歯周病になれ

おまえも背広をぶわっとしたら加齢臭が広まって女の子たちに睨まれるようになれ

おまえも

おまえも

2020-12-16

ジャケット範囲が広い

バイクジャケットというと、プロテクター入りのわりとごっつい「バイクに乗ってます」ってのが出てくるんだけど

世間様でジャケットっていうとラフ背広っぽいのが出てきて

ジャケット意味合い、広すぎないか」と思う

2020-09-19

anond:20200919123251

基本同じ背広、同じようなYシャツを交互に

それがいい。違う服装をしたくない。

正直背広も仕立てる時に同じの2つとかいえばよかった。

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