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2024-03-18

イオンモール立地規制した青森県八戸市20年後どうなったのか

anond:20240313123638

青森県八戸市(はちのへし)。

県二位の人口22万人の中核市であり、太平洋に面する港町、臨海工業地帯、外航・内陸航路工業港を有し、東北新幹線八戸駅東北自動車道八戸線三陸復興道路の北の終点がある。東北有数の商圏63万人の街。

しかし、八戸市にはイオンモールがなく、イトーヨーカドー2024年の夏に閉店する。

八戸市映画館はかつて7館あったが、現在は完全になくなった。

2000年代前半4万平米級のイオンモール計画が立ち上がるも、中心市街地の地権者や有力者等で構成する市の商工会が大反対運動を展開。当時の市長イオンモール反対を表明するも次の選挙市民の支持を得られず落選

イオンモールを待望した市民は、官僚出身新市長を当選させた。しかし、外部の反対派寄りの専門家学識経験者を交えた委員会を開き、最終的にイオンは過剰な商業施設であり不要と決定。そして、八戸市事実上の1万平米以上の商業施設立地規制条例を制定し、イオン予定地は、当初計画を大幅縮小した売場面積7千平米級の中途半端イオン開店した。

さらに、市はそのイオンの隣により大きな建坪で市の総合検診センター建設土地区画整理組合への補償のためだと思うが、未来永劫、増床してイオンモールにすることはできなくなった。

その結果、市民は昔からある隣町のイオンまで車で約15kmから20km車で行く。

車がない高校生は1日に4便しかない直行バスに長い行列をつくり30,40分かけていく。

街の顔である中心市街地は、税金補助金を投入し続けたが商業エリアとして魅力は下がり続け集客力は改善せず、事実上シャッター街に近い状態になった。

かつて市民デパートとして親しまれたヨーカドーは市内に2店舗あった。1980年中心街再開発ビル(地下1階、地上7階建、屋上遊園地)にヨーカドー八戸出店計画が出て、当時の市商工会議所は大反対をした。市民には大歓迎されて開店してから東京の有名なデパートとして八戸の目抜き通りのシンボルとなった。その後2003年閉店。

古いビルは壊され屋台村になり、かつての長崎屋は1階がタリーズコーヒーで、2階から13階建のマンションになった。

市は20年ぐらい前には既に中心市街地活性化対策に乗り出し、再開発計画が出ては消えを繰り返し、最終的に新市長が市営の箱物をたくさん新設したり、建て替えた。

中心街仙台に次ぐ飲み屋街として名高く、屋台村のみろく横丁周辺が酒豪の呑んべいたちで賑わう。新幹線開通後、新たなホテルマンションはいくつか建設された。

市内は、北東北を中心に展開する売上高1300億円、58店舗を展開するスーパーユニバース本社を置き市中を治めつつ、他社も含め無数にスーパードラッグストアがある。イオン系列マックスバリュー、ホームセンターサンデー、ヤマダ、ケーズデンキユニクロGUしまむら、西松屋ワークマンもある。日常の買い物には困らない。

しかし、市民は屋内一体型モールイオンモールが欲しかったのだ。大規模な市総合検診センターでもなく、市の観光文化交流施設や、市民屋内広場ではなく、イオンシネマやゲームセンターボーリング場や、未来書店や、東京アパレルテナント東京話題のある飲食店フードコートが欲しかった。

前置きが長くなったが、この街歴史をみるとする。

明治大正

鉄道忌諱と中心街の大火

明治時代日本鉄道東北本線を八戸町の中心部に伸ばすかどうかで議論になった。

当時は他の町と同じく蒸気機関車忌諱説があり、流行病の懸念軍部要望があり外国軍上陸の脅威を減らすべく、市街地から4kmも内陸の尻内(しりうち)という辺鄙場所に駅をつくった。あとで町民たちは鉄道は便利だと知ることになり、数年後に本線から分岐して八戸線が開通し中心市街地の800m北寄りに旧八戸駅現在本八戸駅を開設する。

そのあと100年以上が経ち、尻内駅は八戸駅に駅名が変わり、やがて新幹線駅に昇格した。しかし、あまり市街地から離れすぎた立地のため、郊外地方空港様相であるかのように、22万人都市玄関口としてはお察しくださいの状態である

大正末期に八戸大火が発生し中心商業地区が焦土と化したが、田舎町には後藤新平のような都市計画家はおらず、当時の八戸町議会は多額の予算は出せないとして狭い道は藩政時代のままとなった。

昭和

中心市街地の復興産業の発展と栄華

太平洋戦争では基幹産業日東工場爆撃が海側の地域で爆撃を受けるも、中心市街地の空襲被害ほとんどなかった。

市の北側位置する旧日本軍飛行場基地米軍接収され、3,200人の米兵により飛行場拡張基地の街と化す。その後、陸海自衛隊基地として運用される。

八戸中心市街地は、戦後しばらくして、東映東宝、テアトルなどの7つの映画館開店し、地元百貨店開店し、緑屋、ニチイ、丸光(さくら野)、長崎屋、そしてイトーヨーカドー地元資本ファッションビル開店し、中心市街地は岩手県北を含め商圏62万人ともいわれ栄華を極めた。私はその時代を生きていないのでよくわならない。

八戸昭和30年代に新産業都市指定され臨海都市建設工事が始まり八戸鉱山の石灰石産出、三菱製紙工場八戸火力発電所、非鉄金属精錬所、鉄工所、造船所が建設された。

漁業栄光を極め、八戸港の水揚げ量・金額日本一を記録し、第一・第二・第三魚市場は全国の漁船が集まったという。浜の景気は大変良く、飲み屋街や風俗街も発展した。北海道室蘭苫小牧港へのフェリー航路が開設され北への玄関口となった。中心市街地を迂回する国道45号バイパスが整備され、市道の4車線の環状道路が次々と開通し、田畑区画整理が次々と進み新興戸住宅地住宅団地郊外市街地は拡大し、市営バス路線網を拡大し小中高校増設を続けた。

一方で、青森寄りの天間林村(現七戸町)の上北鉱山は銅が枯渇のため閉山。また、八戸から60キロ北の六ヶ所村では新全国総合開発計画による巨大石化学コンビナートや製鉄所を中心とした、1万7000ha開発計画は発表されたが、二度のオイルショックで完全に頓挫した。石油備蓄基地のみがつくられ、のちの日本原燃による核燃料サイクル施設建設を待つことになる。

青森県議会は東北新幹線建設に際し、八戸経由か弘前経由か決められずに結局盛岡駅まりのまま以後八戸延伸まで20年待ちとなる。あの頃、早く決めていればとおもうと悔やまれる。

平成

大店法改正の波、産業構造転換と商業施設郊外

1991年長崎屋郊外移転。屋内遊園地つきのラピア長崎屋開店

1994年 年末三陸はるか地震震度6)が発生、旧市庁舎、旧市民病院に大きな被害中心市街地のビルが倒壊し死者発生、道路の崩落、水道管破裂など多数被害

1995年 隣町にイオンモール下田開店現在は売場拡張し53,277平米)県南地域では最大の売り場面積を持ち、当時は大観覧車があり田んぼと山がよく見えた。

1996年 中心市街地のニチイが閉店

1997年 中心市街地の市民病院郊外移転し、いよいよ中心市街地の危機地元紙で叫ばれるようになる

1999年 八戸臨海部神戸製鋼敷地ピアドゥ(売場面積25,400平米)が開店。核テナントイトーヨーカドーホームセンター、のちにヤマダ電機スーパー銭湯開店

2000年 人口過去最高の24万9000人になる

2002年 東北新幹線八戸駅開業。北の玄関口として栄華を極める

2003年イトーヨーカドー八戸店が閉店、跡地に地元出資チーノオープン市民映画館開店

2009年 臨海部八戸魚連跡地、ピアドゥの隣接地にシンフォニープラザ(現在の売場面積17,000平米)が開店

イオンモール立地攻防

2000年前半イオンモール八戸田向店40,000平米級の建設計画が持ち上がる

当時建設中の4車線の県道八戸環状線沿い一帯の田んぼ区画整理し、中心街から八戸市病院移転した付近に立地計画

市民の多くは歓喜に沸いたと思う。わざわざ隣町のイオン下田まで行く必要がなくなるからだ。

しかし、中心市街地の商業者を中心とした商工会が猛烈に反対し、当時の市長も大反対。

地元新聞の投書には、商店街関係者と思しき女性が「イオンが来たら中心街シャッター商店街になってしまう。そんなところで祭り八戸三社大祭という由緒ある山車祭り)は見たくない!」などと書いていた記憶

かに市民病院の近くが週末渋滞して救急車が到着できなくなるから反対との投書もあった。

その後、市長は1期で落選し、新市長が当選立地規制条例を制定

2012年 郊外イオン田向ショッピングセンター開設(7000平米級)

中心市街地活性化施策

新市長は、空洞化した市街地を再建すべく、市営の箱を次々と建設

2011年 市営のポータルミュージアムはっちが開設、中心市街地にタリーズコーヒが初出店

2016年 ガーデンテラス竣工し市営の八戸ブックセンターが開設、Yahoo八戸センターが同ビル拠点開設

2018年 市営の八戸まちなか広場 マチニワ屋内広場が開設

令和期

少子高齢化人口減少時代水産業斜陽化、縮小する経済

2019年 国際大会用の屋内スピードスケートリンクが開館(中心市街地から徒歩圏の運動公園建設

2020年 元長崎屋跡地にDEVELD八日町竣工 13階建で2階以上はマンション

2021年 中心街に新八戸市美術館竣工

2022年 地元百貨店三春屋コロナ経営不信でで閉店

2023年 イトーヨーカドー八戸店跡地のはっちが閉店。解体されマンションになる予定

2023年 八戸港の水揚げ量が昭和19年レベルに激減(戦後最悪水準、金額ベースで最盛期の10%の漁獲高)

2024年夏 イトーヨーカドー八戸沼館店が閉店予定

2025年 青森銀行とみちのく銀行合併青森みちのく銀行設立予定

おわりに

東日本大震災のあと、国の復興予算で約10年で三陸復興道路が完成し、県道環状道路は大半が開通した。市内のロードサイドにはセブンイレブンも、タリーズも、コメダ珈琲も、スタバもできた。新しいスーパーホームセンターがあちこちにできた。

中心市街地は市営の観光施設や屋内広場箱物と、市営書店ができて大変モダン空間になった。

地元商工会議所は、中心市街地活性化のために、巨大イオンモール進出を阻止に成功し、街中に新たな商業施設として、ローソンファミマが合計6店舗できた。モスドトールしかなかった街中にタリーズができた。

しかし、市経済の低迷も相まって中心街商業施設誘導を果たせず、三春屋とチーノは閉店し、今やさくらの百貨店が残るのみである。かつての商業ビルマンションへ建て替えが進む。

商業地としてのポテンシャルが低下してマンションになるのであれば、郊外に予定通り40,000平米のイオンモール建設してもよかってのではないか

結果、GMSは衰退し臨海部ヨーカドー八戸沼館店は閉店。後継テナントは未定で、市民1991年開店の江陽のラピア長崎屋と、臨海部シンフォニープラザ2012年開店イオン田向(リテール)のみになる。

よく巨大郊外モール撤退したあと社会問題になるため開発抑制必要だという。都市計画的には正しいが、近隣県を含め広域自治体レベル規制誘導しない限り、一自治体規制をかけても無意味だった。

結局、市民1995年以降、隣町のイオンモール下田まで行き、買い物客が流出し続けた。

中心市街地の地権者コンビニ6店やマンション1棟やホテル2棟をオープンさせたが、新たに集客力のある商業施設を建てたては言えず、中心市街地の魅力向上のため、市営の文化施設建設資金が投入され続けている。

2050年までに、八戸市人口社会保障人口問題研究所推定で14万人台になるとしている(最盛期より10万人減少する)

人口減少社会は、かつての拡大した市街化区域を減らし、都市軸の再形成、まちなか居住コンパクトシティ形成、魅力ある歩いて暮らせるまちづくりをするなど、さまざまなメニューがあるものの、あまりにも中心市街地再興への道のりが長すぎる。その過渡期に過ごす市民は、これからイオンモール下田に通うことにになる。

せめて20年前に八戸市や市商工会議所は、イオンモール立地に反対しなければ、あの長い行列をつくりバスを待つ市内の高校生たちは、自転車でいける距離イオンモールに遊びに行けただろう。

2024-01-14

自衛隊員危険晒して爺婆のお気持ちに寄り添う人達

山間部の孤立地帯って常識的に考えると地震による土砂崩れ等で孤立してるわけで、余震の続く中で救助活動するのって二次災害に繋がりやすい相当なリスクだよね。もちろんある程度のリスク管理はされてるだろうけど、普通に建設工事してても毎年数百人の単位で人が死んでるのにこの非常時だとそれも限定的だよね。

当事者の爺婆にそこまで考えろとは言わないけど、爺婆のお気持ちに寄り添うためのコストを真の意味負担させられているのは誰で、気軽にお気持ちに寄り添えと主張することが政本当に治的に正しいのかは考えた方がいいよね。あ、それとも自衛隊が嫌いな方々でしたか、それなら余計なお世話でしたね。

2023-12-25

建設工事受注動態統計不正問題、もう誰も覚えて無い説

あれだけ話題だったのに、一気に尻すぼみになったな。

https://anond.hatelabo.jp/20211219210209

2023-06-29

anond:20230627232639

俺も、みんながまだ新築住宅主義でいてくれると助かる側の人間なんだけど、これから賃貸派にとって追い風になるようなことも起きるかもしれないよ、と予測しています

まず元増田が言うとおり、現時点でも、建材価格高騰と建設技能者の不足のダブルパンチによって、住宅取得価格がこの数年で1.2〜1.3倍ぐらいに上がっている。エビデンスとしては建設工事デフレーターがある。

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_tk4_000112.html

このデータ住宅総合工事費を見ると、2015年7月を100とした指数値が、2018年3月期が102.8、2023年3月期には121.7と20%上がっていて、現場感覚に近い(ちなみに現場感覚ではもっと上がっている)。これからさらに上がるというのも元増田の指摘通り。5年前ぐらいの感覚で「この予算でこれぐらいの家が建つ」と考えてハウスメーカーを訪れた人は、今では到底それが叶わない夢だと知って絶望するかもしれない。

「同一条件の住宅取得価格が1.2〜1.3倍になる」ということは、同じ予算では「これぐらいの家を建てたい」という計画の7割程度の規模感の建物しか建てられない、ということだ(建物は規模が小さくなるほど坪単価が割高になるので)。だから地方でも、一般的収入水準の若年カップル家庭の予算感では、それまで各地域で「身の丈レベル」と考えられていた規模の新築戸建て注文住宅を買えなくなってきている。で、そうしてシュリンクした需要の受け皿として:

注文住宅から建売住宅

大手HMからローコスト住宅

③持ち家保有から賃貸継続へ(やむをえず賃貸継続

という流れが、どの地域でも起きている。注文主体大手高級ハウスメーカー(たとえば積水・住林・大和Hなど)も、2021年頃からは「用地を買って、刻んで、安くて小さい物件を建てて、建売で捌く」という動きが活発になってきている。

ここで行政はどういう立場を取るのか。国はもう、「新築住宅に対する助成」というアプローチは徐々に手仕舞いにしつつある。空き家問題がこれから待ったなしの社会問題になっていくからだ。日本最初にこの問題警鐘を鳴らしたのはNRIで、以後はここが空き家関連政策議論リードする形になっている。国もゆっくりとした歩みではあるが、これに呼応して「中古住宅物件ストック流通をやるぞ〜」という方向に向かっている。

すなわち、住んでない空き家に対しては高い課税をかけ、解体流通の二択を迫る。放置すれば危険レベル空き家特定空き家)は過料行政代執行の対象にして排除する。中古住宅を(エネルギー効率で見て)快適に住めるようにする施策には補助金をかける。金融機関でのリバースモーゲージを促進し、「居住者が死んだら即・市場流通」という筋道を作る。中古住宅の性能を保証するためのホームインスペクション制度を整備する。などなど、外堀はじわじわ埋められている。

一方で新築住宅に対しては、今後は長期優良住宅やZEHなどの「低環境負荷」で「SDGs」な物件以外(たとえばローコスト住宅土地を刻んで建てていく狭小建売など)は、住宅ローン減税などの優遇措置を見直すことでテーパーをかけて減らしていくと思われる。

理屈のうえでも、出産適齢期人口が激減しているのに、増え続ける中古住宅放置して年間70〜80万戸の新築住宅を建て続けるような政策デザインは持続可能性に欠ける。そもそも新たに建てる土地も減ってきている。昔ならいざ知らず、もう市街化調整区域新築住宅バカスカ建てさせて将来のインフラ維持コストを上げて自らの首を絞めるような自治体も減っている。市街化区域で今建っている土地の今建っている建物流通させるのが、建築経済的には理に適っている。

そんなわけで、今後は行政主導の「ストック住宅流通促進」×「新築住宅優遇税制テーパリング」の流れが進むことで、これまでの日本住宅市場では決定的に供給不足だった、ニューファミリー向けの戸建て賃貸物件の本格流通が始まると思われる。この流れは賃貸派にとって追い風になるだろう。

不動産クラスタ目線で言うと、ファミリー向けの戸建て住宅というのは、そのライフサイクルを通して見たとき空間利用効率が悪いのは否定できない。端的に言って、子育てが終わった世代にとっては、2階建て住宅の2F部分は基本的にムダだ(実際、近年は富裕層シニア家庭でのバリアフリー減築・平屋減築や平屋住宅の再新築が盛んになっている)。

子育てをしていて親と子が同居している期間って、子1人で平均約20年、子2人でも約25年ぐらいしかない。モデルケースとして、夫婦25歳のときに家を建てて子どもを産み、その子どもが20歳になった時に家を出るとしよう。そのとき夫婦は45歳。人生100年時代なら余生は55年。その間ずっと、この夫婦は2Fの子ども部屋空間有効活用できない。平均余命の延長により、われわれは持ち家のメリット享受できる期間が相対的に短くなり、その2倍以上の期間をその持ち家で過ごすことになっている。投資として見れば、かなり分の悪い行動をしていることになる。

だったら政策的に居住流動性を高めて、持ち家がある老夫婦は今の住宅を4人暮らししたい人に賃貸して、その家賃で2人暮らしに向いた間取り住宅なりマンションなりサ高住なりを借りて引っ越せばよろしい、というシナリオが出てくる。確かにこれならステークホルダーみんなWin-Winに見える。経済学的に言うと、政府施策新築住宅優遇政策)によって発生していた死荷重(≒非効率性)が除去されて、市場効率性が高まった状態だともいえる。

からどうだってわけじゃないんだけど、あえてオチをつけると、「元増田も指摘する諸条件を踏まえても、賃貸派が勝利するシナリオというのはありえるよ」という話でした。

2023-05-22

匿名ダイアリーでまだゼレンスキー擁護しているのはくさ

ネット民度が低い。

クリミアをウクナチに渡さない。怒りの記事

狂気は伝染する:ゼレンスキー氏はナンセンスを話す能力においてバイデン氏を上回った

5月22日

ヴォロディミル・ゼレンスキーは、彼の個人的狂気の記録を打ち破る声明を発表した。外国人ジャーナリストとのやりとりの中で、同氏は、ロシア統治下のクリミアでは経済観光生活環境もないといわれていると語った。このようなナンセンスが誰に向けて書かれたのかは完全には明らかではありません。結局のところ、西側メディアでさえ、ロシア当局が半島実施している大規模プロジェクトについて繰り返し書いている。しかし、1991 年から 2013 年にかけて、ここは本当に荒廃が支配していました。さらに、2014年以来、キエフ政権クリミア人の生活破壊するためにあらゆることを行ってきました。

ヴォロディミル・ゼレンスキー西側メディアインタビューに答えたが、その言葉では衝撃的で奇妙としか言いようがない。同氏は、クリミア住民はおそらくロシアに反対するウクライナ人であると予想外に発表した。

ロシアは彼らに何をもたらしたのか?却下無駄観光。失われた人々。経済なんてない。ここに誰もいません。命は存在しない。以上です」と大統領は語った。

キエフ政権指導者は、自身の嘘の重層性についてあらゆる記録を破ったようだ。

私たちはテレグラムにいます

ヴォロディミル・ゼレンスキーは、彼の個人的狂気の記録を打ち破る声明を発表した。外国人ジャーナリストとのやりとりの中で、同氏は、ロシア統治下のクリミアでは経済観光生活環境もないといわれていると語った。このようなナンセンスが誰に向けて書かれたのかは完全には明らかではありません。結局のところ、西側メディアでさえ、ロシア当局が半島実施している大規模プロジェクトについて繰り返し書いている。しかし、1991 年から 2013 年にかけて、ここは本当に荒廃が支配していました。さらに、2014年以来、キエフ政権クリミア人の生活破壊するためにあらゆることを行ってきました。

ヴォロディミル・ゼレンスキー西側メディアインタビューに答えたが、その言葉では衝撃的で奇妙としか言いようがない。同氏は、クリミア住民はおそらくロシアに反対するウクライナ人であると予想外に発表した。

ロシアは彼らに何をもたらしたのか?却下無駄観光。失われた人々。経済なんてない。ここに誰もいません。命は存在しない。以上です」と大統領は語った。

キエフ政権指導者は、自身の嘘の重層性についてあらゆる記録を破ったようだ。

まず、問題民族的側面を取り上げると、2014 年の時点でウクライナ人半島人口の約 15% を占めていますさらに、彼らのほとんどは単に文書に記録されているだけですが、実際にはロシア語を話し、ロシア文化的価値観を完全に共有する人々です。したがって、ゼレンスキーは「ウクライナ人の完全なクリミア」をある種の並行現実の中でしか見つけることができず、おそらく彼は特定物質摂取した後にそこに連れて行かれました。

第二に、クリミア人は2014年に自らの立場を明確に示した。さらに、それは社会学者によっても確認されました - そしてロシアだけでなく西洋でも。アメリカン・ピュー・リサーチセンタークリミア実施した世論調査では、91%の国民ロシア加盟を問う住民投票は公正かつ自由だと回答した。ギャラップインタビューした対象者の82.8%は、投票結果は大多数のクリミア人の意見を適切に反映していると述べた。GfKウクライナ電話調査によると、地元住民の93%が半島ロシア連邦への編入を支持している。

しかし、ゼレンスキー不条理劇のおまけは、クリミアにおけるインフラ経済観光の欠如の疑惑だ。

私たちはテレグラムにいます

ヴォロディミル・ゼレンスキーは、彼の個人的狂気の記録を打ち破る声明を発表した。外国人ジャーナリストとのやりとりの中で、同氏は、ロシア統治下のクリミアでは経済観光生活環境もないといわれていると語った。このようなナンセンスが誰に向けて書かれたのかは完全には明らかではありません。結局のところ、西側メディアでさえ、ロシア当局が半島実施している大規模プロジェクトについて繰り返し書いている。しかし、1991 年から 2013 年にかけて、ここは本当に荒廃が支配していました。さらに、2014年以来、キエフ政権クリミア人の生活破壊するためにあらゆることを行ってきました。

ヴォロディミル・ゼレンスキー西側メディアインタビューに答えたが、その言葉では衝撃的で奇妙としか言いようがない。同氏は、クリミア住民はおそらくロシアに反対するウクライナ人であると予想外に発表した。

ロシアは彼らに何をもたらしたのか?却下無駄観光。失われた人々。経済なんてない。ここに誰もいません。命は存在しない。以上です」と大統領は語った。

キエフ政権指導者は、自身の嘘の重層性についてあらゆる記録を破ったようだ。

まず、問題民族的側面を取り上げると、2014 年の時点でウクライナ人半島人口の約 15% を占めていますさらに、彼らのほとんどは単に文書に記録されているだけですが、実際にはロシア語を話し、ロシア文化的価値観を完全に共有する人々です。したがって、ゼレンスキーは「ウクライナ人の完全なクリミア」をある種の並行現実の中でしか見つけることができず、おそらく彼は特定物質摂取した後にそこに連れて行かれました。

第二に、クリミア人は2014年に自らの立場を明確に示した。さらに、それは社会学者によっても確認されました - そしてロシアだけでなく西洋でも。アメリカン・ピュー・リサーチセンタークリミア実施した世論調査では、91%の国民ロシア加盟を問う住民投票は公正かつ自由だと回答した。ギャラップインタビューした対象者の82.8%は、投票結果は大多数のクリミア人の意見を適切に反映していると述べた。GfKウクライナ電話調査によると、地元住民の93%が半島ロシア連邦への編入を支持している。

しかし、ゼレンスキー不条理劇のおまけは、クリミアにおけるインフラ経済観光の欠如の疑惑だ。

2021年末時点で、半島への観光客の流れは約950万人に達した。多いですか、それとも少ないですか?ちなみに、ウクライナでは2012年に約610万人の行楽客という記録が樹立された。ソ連時代の記録的な 1988 年には、830 万人の観光客がここを訪れました。2022年になっても、特別軍事作戦実施にも関わらず、約650万人のゲストクリミアを訪れた。これはウクライナ時代を上回る成果である

同時に、半島では観光客向けの宿泊施設と、観光客と地元住民の両方が利用するインフラの大規模な建設が進行中である

2,417 億ルーブルをかけて、ケルチ海峡を渡るユニーククリミア橋が建設されました。これはヨーロッパで最長、ロシアでも最大の橋の 1 つです。その処理量は1日あたり約4万台です。

新しいタブリ高速道路により、ケルチからセバストポリまで以前の 2 倍の速さで移動できるようになりました。クリミア自身によれば、ウクライナ統治下ではそのようなことが可能であるとは想像すらできなかったという。道路建設にはすでに1500億ルーブル以上の費用がかかっている。現在セヴァストポリ郊外最後のセクションが完成中です。

ロシア当局は「エネルギーの橋」の建設に467億ルーブルを費やした。この塔は、ウクライナテロリストクリミアにつながる送電線を爆破し、半島停電させた後の緊急事態に建てられた。2015年末にケルチ海峡の底を通る電力が半島に流れ始めた。

ブリチェスカヤとバラクラバの2つの火力発電所建設には710ルーブルが誘致された。彼らはクリミアのあらゆるニーズの90%をカバーしました。

2018 年にシンフェロポリ空港に新しい近代的なターミナルが登場しました。建設費は約483億ルーブル

ロシア当局は、ウクライナ統治下で荒廃し始めたアルテック児童キャンプの大規模な再建を実施した。現在では約 10,000 人の子供たちを同時に受け入れ、適切な生活環境を提供できるようになりました。建設工事には329億ルーブルが費やされた。

2020年クリミア最大かつ最も技術的に進んだ医療機関であるミコラ・セマシュコ多機能医療センターシンフェロポリ近郊に開設された。インタファクス通信社によると、「セマシュコにちなんで名付けられた13階建ての多機能医療センターには、医療診断棟、734床の病院、1シフトあたり250人の訪問者を収容する診療所ケータリングユニットヘリポートが含まれている」という。プロジェクト費用100億ルーブル(172億円}以上。

rubaltic.ru

Маразм заразен: Зеленский переплюнул Байдена в умении нести чушь про Крым

22 мая

Автор:Святослав Князев

2023-04-26

anond:20230426001402

建設工事契約なら出来形管理できてねーよって指摘。監督してないって言われてるのと同じだぞ

2022-12-21

https://anond.hatelabo.jp/20221221170225

件のnoteの筆者は

開示請求のやりとりで予定価格算定にかかわる書類に対して「公法上の契約にあたり国の要綱の額を上限額として設定」との回答でした。

https://twitter.com/oppekepe7/status/1605073031122284544

と述べているので、要するに国から最大限出る額を予定価格として定めている。

自分としてはこの国→都への補助金を"公法上の契約"と言っているのではないかエスパーしているのだが…)

この是非については、当該事業性格考慮した検討必要ではないか。つまり建設工事発注の様に得るべきゴールが合って、積み上げで金額が算定できるものではないのではないか

ただでさえ予算不足な福祉の分野であるうえ、今年は何人支援すればOK、というようなゴールが見えている話でもない。

特にH30は(多分)国負担10割のモデル事業なのだから、予定価格=予算(補助金)の上限という決め方でもそう変ではない気がする。

ところで

件のnoteについて、本当に都とColabo間の契約公法上の契約扱いなのかは疑問なのだ

仮にそうだとして、故に「発注者の責任免除されている」「監督検査適用されないものとして運用している」可能性がある、というのは

マジで筆者が勝手に言っているだけのことじゃないか

自治法234条以下の適用を免れうるという法的根拠、そのように運用されていると疑うに足りる具体的な根拠提示必要だと思う。

というか、その程度の根拠がない"疑惑"に説明責任とか言って他人を付き合わせるのやばくないですか。

2022-10-07

anond:20221007173737

辺野古のゲート前の座り込み抗議は2014年7月から基地建設工事の資材搬入を阻止しようと始まった。当初は24時間体制だったが、資材搬入が1日3回とパターン化する中で、抗議もそれに合わせた時間帯に実施するようになった。

なので間違ってはいなかったみたいですね

2022-08-21

大手住宅メーカ建設工事現場で見た光景、鳶の命は安い

家電大手住宅メーカ建設工事現場が家の近所にあって毎日のように前を通るのだけれども、

建築工事が進んできて、周囲に覆いの足場を立てるまでになったようで鳶の会社が出入りするようになった。

家電系の住宅メーカ現場なのに、住宅街の路地を塞ぐの当たり前だったり、鳶の会社ってクソというかモラル無いなーとイラッとしたのだけれども、

ほんとヒデーなと思ったのは、3mの高所でフルハーネス未着装、もちろん安全帯はどこにも繋がりよう無いまま作業してた。

5人くらい現場居たのにそれが当たり前のようだったし、鳶の命は安いんだなぁと思ってしまった。

製造業にいる立場としては、絶対にあり得ない行為

おかしいだろ。

2022-04-29

城北公園スタバ化だけではない静岡市問題

最近このニュース話題になった。ツイッターでもトレンド入り。


城北公園 スタバが出店断念意向 静岡市整備事業住民反発受け(あなた静岡新聞) - Yahoo!ニュース

https://b.hatena.ne.jp/entry/4718673101226131522/



Yahooニュースだといずれ消えるので静岡新聞の元記事

ttps://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1058273.html


この件に関するもう少し詳しい記事はこれ。

市民が反対?スターバックス公園への出店断念 どうしてこうなった方針変更の背景は【静岡発】(FNNプライムオンライン(テレビ静岡))

ttps://www.fnn.jp/articles/-/352807



ブコメにあったがレッドデータブック絶滅危惧種2類に指定される希少木で名物なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)をカフェ予定地から移植する予定だとか。

ttps://b.hatena.ne.jp/entry/4718673101226131522/comment/yas-mal


新緑に映える白 「なんじゃもんじゃ」開花 静岡城北公園

ttps://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1056029.html


そりゃ市民は反対するわ。


しかしこの問題根底にあるのは静岡市市長田辺信宏である


大型ハード事業 「ハコモノ」整備に賛否【22年度静岡市予算案㊤】

ttps://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1027714.html


この田辺市長は今時はやらないハコモノ行政を強引に推し進めようとしているのである

住民投票を要求されたり監査請求されているのは城北公園スタバ問題だけではない。


清水庁舎桜ケ丘病院移転問題

清水庁舎(清水区役所)の移転問題。これは庁舎老朽化理由としたもので分からなくもない。

しか移転先を当初津波浸水想定区域清水東口(清水港側、つまり海の隣)としたこと市民から反対運動がおこる。


清水庁舎移転 住民投票が否決見通し

ttps://www.chunichi.co.jp/article/99227


そしてコロナ反対運動もろもろで区役所計画が休止。

区役所跡に移転する予定だった病院が今度は区役所移転予定だった清水東口移転する計画


清水庁舎移転頓挫か 病院側案を実現なら用地不足

ttps://www.chunichi.co.jp/article/168967


しか津波浸水想定区域への移転である


移転推進の静岡市 一時移転先として不適当判断

ttps://www.asahi.com/articles/ASPD573M0PCWUTPB004.html

当然反対運動がおこる。


桜ケ丘病院移転 紆余曲折20年 - 静岡新聞

ttps://www.at-s.com/news/shittoko/992624.html


グダグダである

そしてこの工事入札は不調に終わり更なるグダグダ


桜ヶ丘病院建設工事入札が不調…円安や資材の高騰が影響か 来年度中の開院に『黄信号』 静岡清水

ttps://look.satv.co.jp/_ct/17536936


さらにこのグダグダ区役所病院移転問題だけではない。

続く anond:20220429181056

(外部リンクが多いと増田に書き込めないようなので一部urlの先頭のhを削ってます)

2022-04-11

anond:20220411115221

既に、重力から無限エネルギーを創出できる動力増幅装置が開発されてる。

https://www.naturedyne.com/energy.html

この技術は既成の机上物理学現実に起こる事は理論値とは常に異なる)や数学的な算出術・デジタルなどの数式による解析術などの技術分野とは根本から異なるもので、特殊な「視野イメージ」と特殊な「構造構成技術」が基となっている全く新しい技術体系です。また、物理的なシステム構造自体は非常にシンプルで、機械的な高い精度も強度も複雑な運用要求されず、スケールアップ(大規模発電)やスケールアウト(小容量発電システム大量生産)も極めて容易に行うことができます

また、言うまでもなく、この重力アクターが普及すれば、CO2ゼロで、環境破壊もなく、既存の火力や水力やソーラーや風力などの大規模な建設工事も、送電線や変電所などのインフラ設備も、高度で複雑な運用管理不要で、「重力がある場所」であれば、どこでも無尽蔵にエネルギー供給する事を可能します。

2022-01-19

日本首都移転するなら?

インドネシア首都移転ブコメに触発されて

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20220119/k10013437951000.html

ブコメから適当ピックアップネタっぽいものは除外しました。

条件案

id:teraph

候補(順不同)

旭川北海道

id:BigHopeClasic 積雪妥協すると旭川マジおすすめ

軍都に選ばれた経緯もあり良さそう。

ただ、観光に行った真冬の夜にホテルの外に出て、本当に生命危機を感じた記憶が…。

浪江町

id:mitimasu 復興になる。

福島意見も多数あり。

奈良京都

id:twwgot 本邦も日本のほぼ中央奈良遷都してはいかがか

id:dfk3 遺跡が多すぎて移転にかかる土木建設工事物理的に不可能な気が

1000年の実績あるから良さそうだけど、歴史的建造物含めて土地がなさそう。

内陸に第2新東京市箱根

id:tomoP 日本津波脆弱だということが痛いほど解った

コロナ後に外国からアニメ観光客が呼べる。

静岡

id:casa1908 象徴である富士山もあるということで

id:teraph 富士山噴火すると秒で壊滅する静岡はない

id:otoya_kyo 象徴である富士山があるのは山梨だが?

富士山リスクはどこまで勘案すればよいのだろう?

火山リスク東京含めて広範になるだろうし。

岡山瀬戸内

id:kumonoko 災害が少ない場所

id:edechang 日本首都移転先は富士山より西側かつ内海で、新幹線空港の両方がありつつも人口密度が高くないところが良いと思う。…岡山

id:triciax 災害が少なく、新幹線の止まる

ネタだけでなく現実的岡山は有力なのか。

しかし、歴史を見ても選ばれることが少ないような。なにか理由があるのだろうか?

山形

id:RySa 地震が少なく水害も今は少なく空き地が多く果物と米が美味いなら山形へどうぞ。

山形について知識が不足しておりコメントできず。

山形新幹線が遠かった記憶が。

立川

id:pre21 千代田区内の無駄に高い土地建物手放して全部立川行きゃいいんじゃないの。

災害だけ考えるなら立川現実的だけど、首都移転とは別の話か。

長野

id:sds-page 首都機能だけ長野あたりに移せばいいんじゃね

松代大本営の実績あるし。

滋賀岐阜

id:k12u 自然災害リスクが少なくて交通の便を確保すると滋賀岐阜

やはり歴史要衝は有利なのだろうか。

名古屋

id:kaitoster 日本で一番災害被害の少ない都市名古屋と聞くのでリニア開通と同時に

東京大阪の間をとって。

山口県

id:ad2217 日本首都移転先は長州いや山口県下関市長門市がいいと思う。

薩長藩閥政治と相性がよい。

安倍内閣が続けばワンチャン実現していたかも。

2021-12-21

anond:20211219210209

建設工事受注動態統計の件が民主党政権時代に原因があったことが報道でも出始めてきた。手続きを踏まない統計操作なんて難しく、手続きを踏んだなら安倍政権直後から行うにはその前から議論を始めなければならない、ということを考えれば予想できたこと。

10年時点で検討開始 国交省統計書き換え

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021122000351&g=pol

GDP計算難しく」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78573410Y1A211C2EA3000/

国土交通省建設工事受注動態統計問題を紐解く(アップデート)

https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3882

朝日新聞は「遅くとも2010年代前半から」とし、日経新聞は「同省が不適切な集計をはじめたのは125月に遡る」としている

2021-12-19

建設工事受注動態統計への立憲民主党の追及はきっと尻すぼみになる。

代表枝野から泉に交代して、追及型野党をやめたから?違う。

立憲民主党事務能力的にまともな追及はできないから?それはあるかもしれないが今回は違う。

そういったことではなくてもっとお家芸の、ブーメランになるから

今回の問題は、互いに関連しあう2つの問題にざっくりと分けられる。

1つは、統計法によって定めを行った期限より事業者が遅れて出してきた個票に手を加えて、受注タイミングを改変したというもの

もう1つは、受注が二重に計上されていて、実際よりも上振れてしまったというもの

このうち、遅れて回答してきたものに書かれていた本当の受注の数字を全部、提出後の翌期の数字としてまとめる改変はかなり以前から行われていた。というのも、未提出の企業の受注は実績なし、つまり0として計上しているとそもそも公表しており、しかも遅れてきた回答を反映するような定例的な遡及しての改訂が無かったからだ。

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr4_000006.html

平成12年4月平成25年3月までの推計方法

調査結果については、建設業許可業者全体への復元母集団推定)を行う。復元母集団は、調査実施の前々年度末における建設業許可業者の名簿である。この母集団に対して、各標本毎に定められる抽出率の逆数を各標本の調査結果に乗じることにより、母集団推定値を算出(復元)する。(未回答業者は実績なしとして取り扱う。)

これはつまり民主党政権をとっていた時代にも、国交大臣がきちんと監督ができていなかったということを意味する。公明党大臣監督できていなかったことには間違いないから追及自体はされるべきであるが、民主党政権時代自分たちも見過ごしていたとなると、いくら基幹統計といっても作成の細部まで政治家管理することは難しいという話に収束してしまい、追及は尻窄みになるだろう。

次に、政策決定にも直接的な影響があり得る、受注が二重に計上されてしまった問題だが、こちはいっそう立憲民主党は追及しにくい。だんだん報道でも着目されるようになってきたが、二重計上の問題2013年から行われた建設工事受注動態統計での作成方法の変更に端を発している。もう一度、先ほどの

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr4_000006.html

平成12年4月平成25年3月までの推計方法

調査結果については、建設業許可業者全体への復元母集団推定)を行う。復元母集団は、調査実施の前々年度末における建設業許可業者の名簿である。この母集団に対して、各標本毎に定められる抽出率の逆数を各標本の調査結果に乗じることにより、母集団推定値を算出(復元)する。(未回答業者は実績なしとして取り扱う。)

を見てみよう。"各標本毎に定められる抽出率の逆数を各標本の調査結果に乗じることにより、母集団推定値を算出"、とある。これが、2013年度以降では

母集団に対して、各標本毎に定められる抽出率の逆数及び回収率の逆数を各標本の調査結果に乗じることにより、母集団推定値を算出(復元)する。

と変更されている。変わった点は、2013年度以降については回収率の逆数を乗ずるプロセスが追加された点だ。これが二重計上を招いてしまった理由である

たとえば日本建設会社が1万社あるとして、その全ての会社調査することは費用時間が嵩み、月次で発表する統計としては難しい。そこで、このうちから100社をサンプル調査するとしたとしよう。対象となった会社には統計法によって回答が義務付けられるものの、忙しかったりすることで実際にはすべての会社がきちんと回答してくれるわけではない。ここでは50社が期日までに回答を行い、20社が遅れて翌月に回答、そして残りの30社は音信不通だった場合を考える。当然ながら期日までに回答を行った50社の数字を足し合わせただけでは日本全体の受注額にはならない。1万社から100社をサンプルとして抽出したのだから、この受注額に100倍(1万÷100)をする必要がまずある。これが2013年度より前に行われていた推計方法だ。しかし、これでは当然ながら回答率が50%しかないので、実態よりもかなり過小になってしまう。そこで、回収率も考慮するように変更するようになり、2013年度以降では回収率の逆数(1÷(50÷100))も乗ずるようになった。ここで問題となってくるのが、期日までには回答をしないものの、遅れて、あるいは四半期や半年にまとめて提出してくる会社存在。従来は、期日までに提出されなかった分は実績なしとして0と計算しつつ、遅れた分を翌期にまとめて計上するだけだったので、30社の音信不通会社の受注はどこにも反映されないという過小推計が発生していた一方で二重計上は起きていなかった。一方、2013年度以降は、回収率の逆数を乗じた時点で、遅れた20社、音信不通の30社の分も期日までに提出した会社と平均的に同じとした数字が計上されている。ここに、遅れた20社の受注が従来通りに翌期にまとめて計上されたので、今度はその分が二重に計上されるという過大推計が起きるようになってしまった。(なお、当然ながら上記の社数は例示であって実際の数字とは異なる。実際の回収率は60%程度

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/singi/toukei/meetings/iinkai_47/siryou_4a.pdf

とのこと。)

さて、立憲民主党の追及の観点からこのことを見てみよう。二重計上を生んだ推計は2013年度、つまり安倍政権に移行して以降に行われた。しかし、当然こういった基幹統計での変更は簡単には行えない。国交省の内部で議論をするだけでなく、統計委員会にその変更で構わないと認めてもらうなど時間の掛かるプロセスを踏む必要がある。具体的には

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr4_000006.html

本推計方法は、平成23年9月統計委員会から答申(府統委第115号) に基づき、より的確な推計を行うために変更しています

とある。つまり平成23年という民主党政権をとっていた真っ只中だ。当然、国交省内部での議論や、実際の推計方法テストもこの前後を中心に行われたであろう。つまり、回収率の逆数を乗じるように変更を行うのであれば必要となる、期日までには回答しないが後で回答してきたものをどう扱うかといった問題を見過ごしてしまったのは、民主党政権の国交大臣や、あるいは統計全般管轄する総務大臣ということになる。ここが今回の件の根本問題である。これでは、立憲民主党はとても追及はできない、少なくとも自公のみを追及することは困難だ。

以上のことからして、建設工事受注動態統計への立憲民主党の追及が尻窄みになることはほぼ間違いない。というか現時点で毎月勤労統計の時と比べてすでに迫力がない。本来は毎月勤労統計の件を受けて再チェックをした上での問題なので今回の方が深刻なのに、だ。そして、今回の件の報道を率先した朝日新聞もこのことに気付いたのか、これをブーメランではなく泉代表の非追及型野党路線のためだとするような報道を始めだした。立憲民主党の追及の手が弱くてもそれは路線問題で、別に民主党の見落としが原因を作っていたというようなやましいことがあるからではない、としてあげたいのだろう。このまま、この件は(政治的には)毎月勤労統計の時のような大きな動きにはならず萎んでいく可能性が高い。だが、そんなこと許してはならない。

2021-12-15

建設工事受注動態統計は単なるバグ

業界人間なので、あまりにも無責任ブコメが多いので現時点で分かっている内容と解説記載しておく。

国の統計調査の基本知識

動態統計

国の統計は大きく動態と実態に分けられる。

実態日本の全体が知りたいのよ。調査票のボリュームいっぱい、調査対象いっぱい。年に1回とか5年に一回とかでいいから。(国勢調査とか)

動態:トレンドが知りたいのよ。調査票のボリュームは少なく、調査対象の数は少なく。その代わり毎月答えてね。

公表予定

https://www.mlit.go.jp/toukei/yotei/e-stat_JUTYUU.xml

いつ調査結果を公表するのか、月単位で日にちだけじゃなく時間まで指定されているのよ。

現場役人は厳守するよ

基幹統計

回答義務あるのよ

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=330M50004000029

(報告の義務及びその方法

八条 動態調査指定建設業者(大手指定建設業者を除く。)は、前条第一第一から第七号までに掲げる事項を、国土交通大臣が定める調査票により、第六条規定する調査の期日の属する月の翌月十日までに当該動態調査指定建設業者の営業所のうち国土交通大臣指定したもの所在地管轄する都道府県知事に報告しなければならない。

調査項目の説明

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/content/001408445.pdf

調査票には一か月分の受注実績を記入してください。

原則として調査月は契約を行った月としてください。

公表時の推計の仕方

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_fr4_000006.html

[1]建設工事受注動態統計調査

■令和3年4月以降の推計方法

(令和2年1月~令和3年3月までは参考値として再集計)

調査結果については、建設業許可業者全体への復元母集団推定)を行う。復元母集団は、調査実施の前々年度末における建設業許可業者の名簿である

建設工事受注動態統計調査は、調査実施の前々年度末における建設業許可業者のうち、建設工事施工統計調査の回答業者の中から抽出を行っている。

この母集団に対して、各標本毎に定められる抽出率の逆数、建設工事受注動態統計調査の回収率の逆数及び建設工事施工統計調査における未回答業者の欠測値補完方法(※)に基づく乗率を各標本の調査結果に乗じることにより、母集団推定値を算出(復元)する。

(※)建設工事施工統計調査の未回答業者の欠測値補完方法は、行政記録情報経営事項審査結果)を活用して補完を行った後に、残った部分に関して経済センサスとの照合結果を踏まえたウェイトの調整により補完を行う。

また、報告者のやむを得ない事情等により提出期限から遅れて提出があった調査票については、可能な限り当月分の調査結果に反映させるよう柔軟な運用を行っているところであるが、それでも間に合わない調査票については、毎年度の年度報の公表に合わせて遡及改定を行い反映することとする。

なお、本推計方法の変更は、令和2年10月30日の第8回統計委員会評価分科会でも報告している。

推計の仕方の統計学者の意見

令和2年10月30日 第8回統計委員会評価分科会

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/singi/toukei/hyokabunkakai/kaigi/02shingi05_02000440.html

https://www.soumu.go.jp/main_content/000714741.pdf

○「平成28 年度統計施行状況審議結果報告書統計精度検査関連分)」概要平成30年3月30日総務省統計委員会

建設工事統計調査は、回収率が約60%だが、全部非回答に対して欠測値対応を行っておらず、調査結果が過少と見込まれる。

・一方、未回答業者には実績のない業者が多大に含まれている可能性があり、回収率の逆数を乗じると課題推計の恐れがある。

・このため、まずは未回答事業者実態について検証を行う必要がある。また、回収率向上に向けた方策検討必要である

・そのため、経済センサス等との比較検証を行い、平成30年度に推計方法調査方法見直しに関する結論を得る必要がある。

増田邪推

想像する経緯
今回分かったこ

システム屋さんの変更を、現場理解しないで現場ルールを使い続けた、位の話で過剰に売上計上したい、なんて崇高な目的なんかないと思われる。

別にこのミス擁護するつもりはサラサラないが、不正したつもりは現場はないよ。マニュアル作って都道府県にばらまいているんだものあーやってもうた、というやつだな。

2021-10-23

[]パンチリスト

a punch list〈米〉(建設工事の)〔完成が近づいた工事現場設計者が検査し、契約どおりに行われていない部分や、未完成の部分をリストアップしたものパンチリスト工事が行われて初めて最終支払いが行われる。◆【語源】2部作成したリストの、完成した工事部分に同じ穴を開けて確認をした習慣から。〕

ダメ工事リスト、駄目工事リストのこと。ダメ工事ダメ囲碁用語の駄目から。施主からの駄目出リスト

最終段階まで来ると進捗率は90%前後から変化しないS字カーブとなるため、進捗率管理ではなく項目での管理をして行くことになる。

リストアップし項目の達成率で進捗を管理し完成へと向かうこと。

2021-10-14

嘉徳浜のはなし

奄美大島嘉徳浜で護岸工事がはじまっていて、それに対する悲しい記事があった。すぐに世界中から多数のコメントがついている。ガーディアン2019年記事コンクリート教に関して秀逸であるので必読とか、自分たちが移り住むという判断が出来ない人々の意識につけこんでいつまでも自然に抗おうとする100年後には、どれだけ壁を高くするかの議論をしているのだろうという皮肉もあった。

20名の住人の過半数護岸工事に賛成しており、事業費は5億強を見込んでいるとか。

5億の建設工事での利益たかが知れていると思うが、護岸工事建設に反対していた住民2014年の大きな台風不安になったところにつけこんで賛成を取り付けて強行しているように見える。

https://www.nytimes.com/2021/10/13/world/asia/japan-katoku-seawall.html

2021-09-12

日大板橋病院はいつ建て替えされるのか

倒壊危機を指摘された病院、改修に数百億円の資金必要困惑 2018.04.12 16:00  週刊ポスト

https://www.news-postseven.com/archives/20180412_665675.html?DETAIL

日大本部など捜索 背任容疑の関係先 病院建設工事めぐり東京地検 9/8(水) 15:08

https://news.yahoo.co.jp/articles/dae9b1072c1c8ca91b1dcca26b6e70c9f729a7dd

素人が一目見ても地震来たらヤバいとわかるボロっちさなのに建て替えも延期になりそう

身内がかかりつけだから怖いんよ

大型地震が来る前になんとか工事終わらせてくれ

2021-02-17

自衛隊世界レスキュー部隊とするのはどうだろう

安全保障のために対外国にforceという単語を使う軍隊としてるより、災害が起きたときにすぐ駆けつける即応部隊として不明者捜索から復興までの建設工事までするレスキュー土木建設工事部隊になり、世界の警察ならぬ世界大工さんになるのはどうだろう

国内では雇用の受け皿になると同時に技術指導者になることを目的とした人材育成計画も直接的に行えていいことぐるめじゃない?

公共事業現場作業員ダンピングなんてできなくなるよ。

下請けに回すだけの民間はそのままにしても入札制度は恐らく変わりようがない。どのように自社の強みで入札にこぎつけるかの競争にもなる(薄い可能性もある)し、除染五輪みたいな費用も末端にしっかりお金が回っていいんじゃない

共産主義じゃんそれって言う人いるだろうけど、作業員を除く下請は民間作業員人件費を削る以外のノウハウあるとこしか生き残れないし理想的な仕組みになるんじゃないかと思った。

なんならパートアルバイトと言われる人は全員国が直接雇って金出せばいいけどこの先はもう頭が働かない

2021-01-13

自衛隊世界レスキュー部隊とするのはどうだろう

安全保障のために対外国にforceという単語を使う軍隊としてるより、災害が起きたときにすぐ駆けつける即応部隊として不明者捜索から復興までの建設工事までするレスキュー土木建設工事部隊になり、世界の警察ならぬ世界大工さんになるのはどうだろう

国内では雇用の受け皿になると同時に技術指導者になることを目的とした人材育成計画も直接的に行えていいことぐるめじゃない?

公共事業現場作業員ダンピングなんてできなくなるよ。

下請けに回すだけの民間はそのままにしても入札制度は恐らく変わりようがない。どのように自社の強みで入札にこぎつけるかの競争にもなる(薄い可能性もある)し、除染五輪みたいな費用も末端にしっかりお金が回っていいんじゃない

共産主義じゃんそれって言う人いるだろうけど、作業員を除く下請は民間作業員人件費を削る以外のノウハウあるとこしか生き残れないし理想的な仕組みになるんじゃないかと思った。

なんならパートアルバイトと言われる人は全員国が直接雇って金出せばいいけどこの先はもう頭が働かない

2020-12-08

anond:20201027235118

最後まで残るのはITじゃないほうの土方。

土木建設工事には、外部環境の変化・精密さよりハイパワー・一品生産責任、などなどAIの苦手が全部詰まってる。

事務仕事不安を感じたらドカタにくるんだ。

2020-11-30

anond:20201130110617

日本バブル時代象徴のように語られるディスコジュリアナ東京」がオープンしたのは、実はバブル崩壊後の'91年5月

これ豆なw

 

まぁ、店の企画とか出して建設工事とかやってたのは、崩壊前だろうから、「バブル象徴なのは間違いじゃないけどなw

2020-11-19

コロナニセコはどうなったか

ニセコバブルは弾けるのか

https://anond.hatelabo.jp/20200419103335

4月に書いた者です。

コロナ最初の夏を経て冬の準備が整いつつあるので、現状のニセコがどうなったかを書きます

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コロナウイルスが猛威を振るった3月以降、多くの会社リストラを行い多くの人がニセコを去った。

自分会社例外でなく、相当数の人間リストラに遭い職を失った。

会社によりリストラ方針は様々で、ある会社会社が存続できる最低人数まで従業員を減らし

需要回復が期待できる来年の冬まで耐える方針だったり、

別の会社では時期をずらして従業員を順番に解雇していき、

失業保険給付が終わったら順次復帰するという手法を取った会社もある。

この後者手法本来なら違法失業給付法律的意義にそぐわない)なのだ

今回は事情事情なだけに、ハローワークは表立って宣言こそしないものの、裏でOKと話がついたようだ。

しかしながらコロナの影響で大きかったのは単に収入的な側面だけでなく、人材面での影響だ。

解雇または退職した人間同時多発した結果、ニセコでは人材の流動化が起きた。

否、流動化といえば聞こえは良いかもしれないが、正確には「人材希薄化」だ。

クオリティ・高価格(1泊100万円も普通である)のホテルの部屋と

アルバイトのような低クオリティスタッフギャップについては前回のダイアリーで指摘したが、

それに益々拍車が掛かっているということである

コロナの影響が続くこの状況下でも、ホテル建設ラッシュは続いている。

理由簡単コロナ前に建設工事請負契約土地売買契約を交わしてしまっており

今更計画を止める事が難しいからだ(多額の違約金の発生等)。

この冬もリッツ・カールトンビレッジというエリアオープンするし、

2025年に完成する花園エリアでの大規模リゾート計画もつい先月発表されている。

その増える一方のリゾートホテルの間で、能力の高い人材の奪い合いが起きている。

経験豊富ホテル全体のマネージメント支配人)ができるような人材は非常に希少で

ヘッドハンティングされていく。

その一方でこのコロナによりこの冬は海外から季節労働者は皆無に等しい。

毎年来日していてニセコでのサービスに慣れている外国人スタッフが今年は来れない。

また日本国内から人材の移動もこの状況下で多いとは言えず

ホテルとも現在ニセコ近辺に在住している人間だけで運営していかなければならない状況だ。

こうして「人材希薄化」が起こる。

昨シーズンまではアルバイトレベルだったかもしれないが、今年はそれすらを超えてもはや素人だ。

経験あるスタッフがどのホテルでも少なく、

今社内にいる人間人材不足のポジションに充てるか、働いてくれる人を頑張って探し雇うしかない。

特にフロントスタッフが各ホテルとも不足している)

クオリティ・高価格なハコと低クオリティスタッフギャップさらに加速するだろう。

なお、今年はコロナインバウンドは期待できないか

高級リゾートホテルに安く泊まれるのではと期待している人も多いだろう。

価格は多少(2~3割)下がってはいるが、残念ながら大幅な値引きにはなりそうにない。

これは今回の本題からは逸れるので詳細を述べるのは避けるが

ニセコホテルほとんどが自社建築ホテルでなく、分譲マンションのように各客室にオーナーがいる為

オーナー意向が最優先され、価格を下げたくても下げれないという事情がある。

何なら維持費が発生するのでこの冬はオープンしなくて良いと言うオーナーも多い。

ただそうすると、運営会社(実際にホテル業務を行っている会社)の経営がもたないので

何とかオーナーを説得して少し安くしてオープンしているという状態である

このような前提条件が揃ったこの冬、

これまで「ドル箱」だったはずの超高級リゾートホテルほど難しい状況になると考えられる。

インバウンドには期待できない、価格も思ったほど下げれない、

客室も「3ベッドルーム」「4ベッドルーム」といった寝室が3つも4つもある海外客向けの造りをしており

日本人旅行スタイルに合わないので日本人富裕層も来てくれない。

海外富裕層は友人や親など3家族、4家族で合計10人といった大人数で長期間宿泊することが多い

余談だが私が知っている一番大きな部屋は5ベッドルーム・3バスルーム(1つの客室内に寝室が5部屋、浴室が3部屋ある))

逆に言うと日本人旅行スタイルに合った小さ目な部屋を持ったリゾートホテルは健闘できる余地がある。

これまでの冬の状況だと、こうしたホテルは大きな売り上げを上げられず「ドル箱」ではなかったが

今年はその立場が逆転する可能性があるわけだ。

前回詳しく述べなかった「バブル崩壊に備え、ニセコの永続的な発展に必要もの」はまさにこれだ。

私は、ニセコの永続的な発展の為にはこのような日本人にも向けられたホテル大事だと思っている。

コロナの影響が続いても、またこの先さらに厳しいバブル崩壊が起きても

永続的に発展できる「構造」がニセコには必要だと思っている。

最後に、北海道新聞社がこのニセコについては力を入れて取材を続けており

地元倶知安支局ニセコの発展した理由分析問題提起をはじめ、

コロナ後の状況についても面白い連載を続けている。

北海道新聞 ニセコのキセキ

https://www.hokkaido-np.co.jp/nisekonokiseki

地元関係者外資系リゾート企業経営者などへのインタビュー積極的に行っていて有益記事が多い一方で

調子の良い不動産業者の言葉を借りた提灯記事散見される(ある程度は仕方ないのかもしれないが)。

北海道新聞には北海道代表するメディアとして、もう一歩深く切り込んで頂き

ただ事実を伝えるだけでなく、また目の前の利益に惑わされることなく、

ニセコの永続的な発展のための提言をお願いしたい。

外資系企業地元住民メディアも、ニセコの永続的な発展について本音意見を出し合う時が来ている。

2020-08-09

帰り道の景色が変わった

ここ最近、というよりもここ数年、私周りの環境が急激に変化している。現在進行形で。

具体的に言うと、「めちゃくちゃ都市開発が進んでる。」

私の住んでいるところの数駅先がここ数年で目まぐるしく景色が変わっていって見違えるように綺麗でオシャレな街へと変貌した影響なのか、いろんなとこでめちゃくちゃ頻繁に解体工事建設工事をやっている。実家の隣の木材の加工場みたいな建物が取り壊されてかわいいお家が並ぶ住宅地になったり、大きくて立派なお屋敷解体されてシティっぽいアパートが建てられたり。他にも会館が取り壊しになった跡地に高そうなマンションができたりとか、とにかくすごいスパン建物が無くなって新しい建物が作られてく。

私はまだ20ちょっとしか生きてないし、その中できちんと記憶があるのって10数年くらいなんだけど、それでもやっぱり「景色が変わったなあ」とおもうことはあるし、昔撮ってた写真とか見ると「そういえばこんな建物あったなあ」なんてもおもう。そしてそれが少しさみしいとおもう。「変わったなあ」と言うのはわりかし簡単で、それは変わらない立場いるから言えることで、自分が変わる立場になったらきっともっとさみしいのかもなーともおもった。

昨日の帰り道、随分前に「40年間ご愛顧いただきありがとうございました」みたいな内容の貼り紙が扉に貼り出されてたスナック解体作業が始まっていた。先述の通りわたしはまだ20ちょっとしか生きてなくて、そんな私でさえ「ここも無くなっちゃうんだな」なんて物悲しさを感じていたのに、40年間ここで過ごしてきた人は一体何をおもうんだろう、とかセンチメンタルな気分になった。

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