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2020-11-22

久々に会った姪っ子が離れなかった

昨年、増田一族に姪っ子という新メンバーが加わった。

この新メンバーは姉の娘である

一家増田家の近くに住んでおり、旦那さんが仕事で遅い時を見計らい、姉と姪っ子は遊びに来ている。

増田家はみんなこの姪っ子にメロメロで、立てば成長に感動、膝に座られれば悶絶、走る姿に歓声が湧く。

かくいう私も姪っ子の一挙一動に悶えている。姪っ子誕生以前は30しかなかったスマホ動画が、今や約1,200に到達。iCloud拡張した。動画を厳選してもキリがなく金で解決を図ったのである閑話休題

そんなみんなのアイドルである姪っ子が、ある日、風邪をひいた。

ちびっこのもらってくる風邪感染力が高いらしい。

あっという間に姉一家は全員ダウン。風邪が長引き、しばらく遊びに来れない日々が続いた。

たまのテレビ電話も、姉も姪っ子も咳がごほんごほん言うので、増田家一同胸を痛めていた。

増田家も姪っ子が来ないので「今日も来なかったね」「うーん…」という会話が頻発し、心配と寂しさで暗くなっていた。

そして、ついに風邪が(だいたい)治ったのである

突然だが私は社会人だ。

それなりに残業があり、それなりの仕事をしている。

その日は普段であれば姪っ子が来るが、風邪をひいているので来ないだろうと、心置きなく残業していた。

仕事がひと段落したのでふとLINEを見た。


姉と姪っ子が家に来るとの連絡が来ていた。


会社で奇声をあげそうになったが我慢し、粛々と家に帰るも時すでに遅し。

着いた頃には姉と姪っ子は帰っていた……。

姪っ子は私を待っていたそうで、リビングのドアの前で「ちゃん!(※私の呼び名)」と叫んでいたそうな。愛を感じながらも、期待に応えられなかった自分を悔やんだ。Twitterの「誰もお前を愛さない」のコピペを思い出した。へこんだ。

リベンジは2日後。決意に燃えた。

2日後、早めに退社し家に着くと、姪っ子がいたのである

ソファーの上にいたのだが、私の姿を目にすると途端にテンションが上がり、すごい顔と声を披露しはじめた。そのままソファーの上でローリング。止まらローリング。暴れ回っていた。ちょっと、どうにかしちゃったのかなと不安になる勢いだった。

そんな熱烈な歓迎の後、その辺に座る私の後ろに回り、髪を梳かれ(初めてされた)、後ろからぎゅーっとされ、私と顔を見合わせて照れ笑いし、しまいには膝の上に座ってくれた。30分くらいくっつかれていたと思う。

姪っ子フルコース、こんなサービスを受けたのは初めてである天国かと思った。

時間が来て帰るときちょっと寂しそうだった。姪っ子、ちゃんも寂しいよ。でもまた会えるよ。

姪っ子のことが大好きだなと、そう思った。

2020-11-21

腐女子が「飛影はそんなこと言わない」AVを見たら意外と共感できた

昨日の夜血迷って飛影はそんなこと言わないで有名な某AVを見た。

処女喪失モノで、28処女腐女子が蔵馬になりきって飛影に抱かれるという設定でセックスするヤバいポルノだと聞いていたが、なんというか全然ポルノではなかった。

女優ヤバいせいで抜けない、というようなものでさえなく、そもそも抜けるAVを撮ろうという意思が感じられなかった。あれで抜く男性っているんだろうか。しかも「飛影はそんなこと言わない」って言わない。言わんのかい

とは言えそれなりに面白かった。


映像は概ね安いドキュメンタリー仕立てで進む。

冒頭は主演女優インタビューだった。

なんでAV処女喪失企画に応募したの?とか、今まで処女だった理由は?とかまあ男優がありきたりなことを質問し、女優が拗らせ女全開の答えを返す。

今まで付き合った中には別に身体を許したいような男はいなかったけど、今後結婚するとしてその人しか知らないなんてのも嫌。上手な人で処女を捨てたい。その点AV男優なら上手でしょうよ。みたいな。

製作陣は彼女の態度が悪いだの処女のしおらしさがないだのと憤っていたが、私は彼女の言うことは結構分かるなと思った。

私も処女の頃そういう傲慢さと拗らせた思いを抱いていた。初めては上手な人がいい。童貞処女捨てるなんて絶対いや。下手なら風俗練習してでも上手になってから私を抱いてくれやと。まあ結局童貞処女捨てたけど。

話は逸れたが卑屈で傲慢な拗らせ女たる彼女は、男優パンツを脱いでイチモツを見せつけてきてもなお傲慢だった。

なにこれ、あはは、お父さんの見たことある。へ~。とか。

終始笑ってて「私、ちんこ見せられたぐらい平気ですよ。」と虚空に向かってアピールしているようだった。

分かる。超分かる。私は卑屈で傲慢な拗らせ女だから絶対初対面の男がちんこ見せてきたらそういう対応をする。いや初対面の男からちんこ見せられたことないけど。

ちんこ見せてエッチ雰囲気にしてやろうとする男、本当にイライラする。お前がおっぱい見ておっ勃ててる情けない野郎からって私がお前の汚いちんこに同じように濡れると思うなよと。

ちんことか汚いだけで何もエロくないから。見せただけで女がエッチな気分になると思ってんじゃねえ。やりたいなら私をエロい気分にさせるだけの演出力と技巧を披露してみろ。

絶対ちんこ見せられて恥ずかしいとか思ってやらないから。恥ずかしいのは下半身出してる間抜けな男であって私が恥じる理由ミリもないから。

まあ、と女優がそういうことを考えて男優の汚いちんこをうふふと笑って流したのかは知らないが、男優おっさんちんこに対して失礼な態度を取られたと激昂して彼女を引っぱたき怒鳴り散らした。


なんていうか、もう、ドン引きである。いや、ないわー

関西弁で怒鳴り散らしていたが、滑舌悪くて何を言っているかからない、お前の頭が悪いって情報以外何ひとつ伝わってこない。

で、女優の全く反省してない反抗的な表情。

分かる、お前のことめちゃめちゃ分かる。好きだよ。

しおらしく謝っておけばこれ以上怒鳴られない。委縮して泣けば許してもらえる。そんなことは分かっているんだが絶対いや。誰がこんな輩に怒鳴られて殴られたごときで泣くかと。分かる。超分かる。

だって涙も謝罪も敗北だから。どうすりゃ許してもらえるかぐらい分かってるがそもそもこんな輩に許してもらわなきゃならん謂れはないわけで。

殴って怒鳴って言うこと聞かそうなんて文明人のやることじゃねえよこの野蛮人が猿かお前は馬鹿じゃないのそれ自分強いとかかっこいいとか思ってるわけダッサ。


AV撮ってる人間ってDQNなんだなあとか、主演女優殴って撮影中断させといて仕事プライドとかよく言うなとかまあ色々思ったけど、とりあえずなんやかんやあって映像セックス突入した。

かいシチュエーション相談などはなかったが、おそらく飛影×蔵馬でなりきりセックスということで両者合意が取れた上での撮影だったと思う。

蔵馬をママと聞き間違え男優が「お母さん!」と言い女優に「違うお母さんじゃない!」と訂正されたり、「ほら幽助が見てるぞ!」と言い「違う誰も見ていないこれは2人だけの世界であって…」とダメ出しされたりとまあ男優側が全く設定を真摯理解して挑んでないことがありありと見て取れた。

他の感想サイトでは男優幽白世界観をセックスに取り入れ頑張ったのに腐女子がヤバすぎてダメ出しばっかり、結局男優萎えしまってセックス中断、腐女子怖い男優可哀想、という意見散見されたが、私はちっともそうは思わなかった。

受けになりきる腐女子を攻めになりきって抱くなら、全然頑張りが足りていない。彼女理想処女喪失を与えるというコンセプトなら、もっと作品を愛するというか、違うな、作品愛じゃなくて彼女作品解釈に寄り添い彼女妄想を愛さなければならない。


とか思いながら眺めてたら、本当に製作陣が幽白と飛影×蔵馬のエロ同人誌を読みだした。作戦会議を開き勉強してもういっぺん挑戦しようと。その間女優は隣室の畳の上にひとり放置されていた。

で、製作陣は勉強会の結果女優妄想世界理解し、寄り添い、母子相姦モノ飛影×蔵馬が好きみたいな彼女性癖を汲み、飛影×蔵馬になりる彼女理想セックス突入した。

本当に理想に叶っていたのかは分からないが、女優の演技はなかなか、というかBLエロ同人誌さながらの蔵馬っぷりだった。いや、幽白ミリしらだけどBL同人誌ってあんな感じだよね。

耽溺してしまうようなふたりだけの世界。お前のためなら死んでもいい。世界が滅んでもずっと一緒だ。みたいなテンションBL大好きです。美しいね

対して男優の演技は下手だった。自分AV男優であるという自覚が捨てきれていないと感じた。AV男優として女を抱くのではなく、飛影になりきって飛影×蔵馬の夢を見たい人間を抱かなければならないのに、自分を捨てきれていないように思えた。


そう、腐女子の夢は天井推しカプがセックスしている部屋の天井になることだ。別に本当に天井になりたいかというと人それぞれだろうが、その本質自分存在を抹消することにあると思う。妄想の純度を高め現実限界まで排除する。そのためには自分存在さえ邪魔ななのである自分がどんな人間でどんなセックスをするか。そういうことを妄想に持ち込んではならない。だって純度が下がるから

から女優自分存在を抹消し蔵馬になりきって世界観に完璧に合わせに行ったし、一方で男優自分が何者であるかを一切排除したセックスをするという意識が足りていなかったため、いまいちに見えた。

男として目の前の女を抱くのではないのだと何度言わせるのかと。製作陣は結局最後まで彼女妄想世界ではなく彼女本人を見ていたし、彼女製作陣ではなく妄想世界のことしか見ていなかった。

どちらが正解という話ではないが、彼女理想処女喪失提供するというコンセプトなら、製作陣は彼女理解することではなく彼女妄想世界理解することを優先せねばならなかっただろう。


最終的に彼女処女喪失完了したもの理想であったとは言い切れず、なんとも噛み合わない結果となった。

まあ彼女理想に応えることが果たして人間可能なのかは分からないが、「腐女子要望に応えたセックス」と言われていた割には腐女子から見ると「まだまだ理想には程遠い」という印象だ。

いや別に腐女子理想が受けになりきって攻めになりきった男に抱かれるセックスをすることだという話ではない。

腐女子には色んな夢と理想妄想があり一括りには語れないが、ただ、製作陣は妄想に耽溺するとはとは何たるかに対する理解が不十分であったなという話である

夢と妄想というのはもっと現実限界まで排除したところにあるのだ。

AVを楽しむ層からすると腐女子AV世界、ひいては現実セックスに歩み寄らなかったことが異質に見えるのかもしれないが、腐女子としてはもっとAV腐女子妄想に歩み寄るという選択肢もあるんだぞと。あってたまるか。


実際、私が推しカプなりきりセックスをやりたいかと問われるとまあ絶対AVに出ようとは思わないし彼氏にそれを要求しようと考えたことも一度もない。

しかし、無限お金を渡され風俗店のような場所理想セックスをオーダーしろと言われたとき何をオーダーするかと考えると、もしかしたら推しカプなりきりセックスを頼むかもしれないなとは思った。

あるいは今はBL同人に托す推しカプの妄想自分が生きる現実男性との関係は完全に分けて考えているが、現実ポルノ混同して首絞めセックスがしたいだのおもちゃを入れさせろだの言ってくる男に、無下に断る代わりにじゃあ私も現世とポルノ混同させてもらうぞ推しの声で喘げと要求してみてもいいのかもしれない。いやしないわ。

しない。絶対しない。もっと現世に持ち込む方向で自分妄想に向き合ってみると推しカプなりきりセックスがしたいという方向になるかもしれない、という可能性を完全否定はできないだけで、今現在それをやりたいかと言うと私は推しカプを読んで書ければ十分なので。やったら新しい扉開くかな?開かなくていいよ。


そもそもあれもどこまでやらせなのか分かったものではない。私にはやらせでまであの映像を撮る理由が全く分からないがどこかに需要があったのかもしれない。

まあともかく面白ものを見た。なにごとも原典に触れると色々な発見があるなあと思う次第である

2020-11-20

アイドルマスターXENOGLOSSIAで体調崩した時の話

オタクのめんどくさい話です。これ見て体調崩しても責任は負いません。あと長い。


アイドルマスターXENOGLOSSIAをご存知だろうか。

アイドルマスターについては多分はてなにいるほとんどの人が知ってると思うので説明しません)

アイドルマスターXENOGLOSSIA(以下ゼノグラシア)は2007年放送されたロボットアニメになります

アイドルとかじゃなくて、ロボットアニメ。いやまあロボットのことをアイドルって呼ぶとか、関係がない訳ではないんだけど、本来アイマスとは完全に別の作品アイマス原案だけど、設定もキャラの感じも何もかも違って、黒歴史って呼ばれてたりする。

エヴァガンダムを混ぜてアイマス香りを添えたゼノグラシアの内容を簡単説明すると、iDOLっていう隕石除去ロボットを操縦する、選ばれし女の子アイドルマスター』たちの成長物語です。

世界のために日々奮闘する中、敵が出てきて戦ったりするけど最終的に世界平和!みたいな王道ストーリー

インキャラの女の子たちはアイマスキャラだけど、見た目が似てるぐらいで、声優も違うし性格も体型も違ったりする。

ゼノグラシアアイマスとして見なければ良作アニメだと思う。内容もちゃんロボットアニメだし。

ただ、ずいぶん前だけど、見た当時の私は若干アイマスとして見てしまったばかりか感情移入しすぎてしまった。

ごめん、前置きが長くなったけどここからが話したかたことです。

私はデレステをやってた延長でアイマスに手を出し、そしてどっぷりハマった。菊地真ちゃんが好きで、色々調べていくうちに黒歴史と呼ばれるアニメを見つけた。

それがゼノグラシアで、別にキャラと分けて見たらいいのでは、と軽率DVDを借りに行った。

そうして体調を崩した。

見たのが本当にだいぶ前で、うろ覚えだけど久々に思い出して吐き出したくなったので、当時の思いを今から書きます文章は下手です。あと当たり前のようにネタバレするよ。


ゼノグラシアでも真ちゃんが好きだった。かっこよくて可愛くて、真ちゃんばかり目で追っていた。

ゼノグラシア彼女クールキャラになっていた。公式サイトから引用すると「天才アイドルマスターで、非常にクール性格。訓練や努力ほとんどしないが、ひとたびアイドルコクピットに座れば、つねに最高のパフォーマンス披露する。」という天才クールだけど何かしらの葛藤が描かれるんだろうな、っていう感じのやつだった。

アニメが始まると、主人公春香ちゃんなんやかんやあってアイドル、つまりロボットに乗ることになっていった。

それでそのロボットのある施設に行くんだけど、ロボットに乗る資格があるのは春香ちゃん、真ちゃん、そして伊織ちゃんという女の子3人だけっていうことがわかる。でも施設には2体のロボしかいなくて、しかも1体は動かない。は?ふざけてんのか?

なんか適正する奴がいなくて、才能がある奴しか乗れねーんだよってことらしい。元々いた真ちゃん伊織ちゃんは、もう1体の動くロボ『ネーブラ』を奪い合う形で動かしてた。つっても天才の真ちゃんほとんど乗ってたけど。

まあ乗ってみっか!ってしたら春香ちゃんがあっさり動かん方のロボ『インベル』を動かしちゃって適正があることが判明する。主人公属性だね。

ちゃん自分でも動かせなかったインベルを、不慣れとはいえ簡単に動かす春香ちゃんを見て、ちょっと心が乱れてくる。

そんで春香ちゃん伊織ちゃんはロボには心があるって主張するんだけど、真ちゃんは「心なんてない。こいつはロボットだ。道具だ。そんなことを言っているといつか大きなミスを犯す」って言う。

実際ロボットに心があると思っている勢は、ロボットも痛みを感じると思ってるからロボットを傷つけまい任務完璧遂行できなかったりしてしまう。

心があると思っている春香ちゃん伊織ちゃんロボットを労わるけど、人類を守るという任務完璧にこなすことはできない。

心はないと思っている真ちゃんは、ロボットを物として扱うけど、任務完璧にこなす

どちらが正しいかなんて無い。

そんなある日、とあるシステムが導入される。それはロボとロボに乗る者のチューニング

存在自体がふんわりしてて説明が難しいんだけど、ロボットとの相性、心がどれだけ通っているか、一つになっているか、それを音として聴ける?的なやつらしい。

ちゃんロボットの相性は悪くなかった。チューニングした時に奏でる音色は素敵なものだった。だけど繊細で、脆くて、壊れそうだった。

そして、真ちゃん伊織ちゃんの結果を比べると、能力としては真ちゃんの方が断然上だった。

だけど、伊織ちゃんには伸びしろがあった。

その結果から、ロボには伊織ちゃんが乗ることになり、真ちゃんサポートに回ることになってしまった。アア…………

ちゃんはそれが信じられないし、受け入れられなかった。

から伊織ちゃんがロボに本格的に乗るかどうかのテストの時、システムハッキングして、実質的には伊織ちゃん任務を失敗させた。

それは、春香ちゃん伊織ちゃんの主張する 「ロボットに心がある」ことを試すためでもあった。

任務が失敗になり、伊織ちゃんが大怪我を負ったあと、真ちゃんは呟く。

「やっぱり無いじゃないか


実は昔、真ちゃんロボットの心の存在を信じていた。

ちゃんは生まれからずっと、施設で訓練を受けていた。ただの天才じゃなくて、ちゃんと乗るための資格自分で得るために。

彼女には「お姉ちゃん」と慕う人がいて、血が繋がっていたりする訳じゃないんだけど、真ちゃんが小さい頃からの仲で、尊敬している人だった。

ひたむきに訓練をするのはこのお姉ちゃんあずささんのためでもあった。

あずささんは昔、真ちゃんが今乗っているロボのネーブラに乗っていた。だけど事故によって大怪我を負い、もうロボに乗れなくなってしまっていた。怪我は治っても、ネーブラが乗せることを拒否たから。

それを見た真ちゃんは、ロボットには心なんてなかったと絶望してしまう。そうしてお姉ちゃんのために、お姉ちゃんみたいにならないために、頑張ってきた。

クールなのは昔のトラウマを隠すための振る舞いだった。

そんな中、ロボと彼女たちは任務としてアイスランドに赴く。まだ誰も手にしたことのないもう1体のロボを回収するために。敵もその情報を握っていて、お互いはロボを奪い合う形で戦う。

でもその未確認のロボは、なんとマグマ中央に埋まっていた。さらに敵は人工的に作り出したロボで真ちゃんに挑む。

(言うの忘れてたけどロボは人が作ったものでなく月からまれた?もの。多分)

一刻を争う中、真ちゃんは自らの判断で、司令官許可なくネーブラを動かし、マグマの中に飛び込む。上はロボの回収を任せてサポートする。

敵は真ちゃんを追いかけ、マグマの中で戦闘を仕掛けてくる。真ちゃんはそれに応じるが、敵にネーブラの方腕を引きちぎられてしまい、うまく動く事ができなくなってしまった。

ちゃんは半パニック状態に陥り、片腕の状態でなんとか進もうとする。ネーブラも真ちゃんも、次第にマグマに耐えきれなくなっていく。

上はやめるように指示する。でも大声で呼びかけても真ちゃんにはそんなものは聞こえなくて、ひたすら「だめだ、だめだ、だめだ、だめだ」と叫びながら進もうとする。

「だめだ、だめだ、だめなんだよ!お姉ちゃんみたいになっちゃだめなんだよ!失敗したら、全部終わるんだ!全部!」

その時、ネーブラは急に動作を停止してしまった。司令室に繋がるモニターも途切れ、真ちゃんマグマの奥底で動けなくなる。

なんとか春香ちゃんがネーブラと真ちゃんを助けるけど、敵に未確認のロボは回収されてしまう。

ネーブラも真ちゃんも無事だった。施設に帰ると、真ちゃんは整備班に「ちゃんと整備しなかったから動かなかったんだ」と詰め寄るが、整備の人は「整備はちゃんとされていた。なぜ動かなかったのかはあなたもわかっているはず」と言い放つ。

ちゃんお姉ちゃんと慕う主任あずささんに自宅謹慎を命じられてしまった。

ちゃんのいる家に、同居しているあずささんが帰ってくる。慰めの言葉をかけるあずささんに、真ちゃんは「そんな上辺だけの言葉はやめて」と返す。

ごめんね、そう言うあずささんは真ちゃんを抱きしめる。泣きながら、真ちゃんしまいこんできた想いを吐き出していく。

ずっと、ずっと頑張ってきた。ボクがいくら上手く操縦しても、お姉ちゃんは見てくれなかった。

お姉ちゃんロボットと、春香ばかり見ていた。褒めてくれなかった。見てくれなかった。頑張ってきたのに。

小さい頃から、真ちゃんあずささんに褒められるように、認められるように頑張ってきた。

それなのに初めて任務遂行させた時、報告してもあずささんはすごいわね、と言うだけで見向きもしなかった。

次の日、春香ちゃんは真ちゃんに会いにきた。

そこで、要約するとあずささんはあなたのことをいつも心配してたよって言ってくる。

そうして、真ちゃんあずささんから電話がかかってきた。話があると。

ちゃんは昨日はごめんなさいと伝えて、施設に向かう。

あなたの今後について決まったわと電話で言ったあずささん。施設に行く真ちゃんは、吹っ切れたような柔らかな笑みを浮かべていた。



ちゃんは、お姉ちゃんからロボットに乗る資格剥奪する」ことを告げられた。


笑みが消えた。


そうして悪堕ちした真ちゃん絶対に倒すと決めていた敵の仲間に自分からなりにいく。

敵の方で前回回収した新しいロボに乗れることになるけど、色々葛藤があったりする。しんどい

なんやかんやで最終決戦的なやつになる。

体調が最悪だったのでここからマジでうろ覚えなんだけど、殺されそうになったあずささんを真ちゃんが守る場面があるんすよ。

さっきまで「ボクを裏切ったあの人を後悔させてやるんだ」って言ってたのにね…………。

そしてお姉ちゃん死ぬ。真ちゃんあずささんのつけてたネックレスをつける。

やばい局面伊織ちゃんとかの助太刀をする。

なんかでかい隕石?だったかな、それが降ってくるのを止めるために春香ちゃん伊織ちゃん、真ちゃんの3人で宇宙に出て止めて、爆発して死んだと思ったらロボ達に守られて生きてた。




?????

しんどい。思い出すだけでしんどい

いや、良いアニメなんよ。でも真ちゃんが好きで感情移入しすぎたばっかりに体調を崩した。数ヶ月引きずった。なんなら今もふと思い出して無理。

後日談としてドラマCDで真ちゃん宇宙飛行士になってるらしいんだけど、無理、そこまで見れん。

この真ちゃん悪堕ちから出戻りの文章は、当時しんどさの余り友達LINEでぶちまけたものを元にしてます

友達へ、あの時はごめん。ほんとにありがとう。聞いてくれて助かりました。

その当時のLINEにも書いたんだけど、なんか、真ちゃんがもうちょい救われてほしかった。

あずささんが真ちゃんに謝ってるシーンもあったけど、違………手遅れなんだわ…………………利用してたじゃん…………。

途中でむしろ殺してあげた方がいいって思ってた。悪堕ちして表情が死んでた辺りとかで。

主人公補正にここまで怒りと悲しみが湧いたのも初めてだったな……。

救われない役を好きになったり、悪役とかを好きになることが多くて困る。あんまり正義主人公とか好きになれんし…………。

とまあここまでクソ長語りしましたが、私個人の感想だし、普通に良いアニメなので気が向いたら見てみてね。主人公春香ちゃんがロボと水着デートしたりいちゃいちゃしたりするよ。

私は二度と見ないが。

Qアノンやらコロナ風邪説やらで思い出したんだけど。

昔、新渡戸稲造フリーメイソン会員でどうこうっていう都市伝説があったじゃん。

うろ覚えだけど、確か旧五千円札地球太平洋)にこじつけて、地球上で太平洋の真裏にあるのはエジプトだ、紙幣裏面の同じ位置には目玉(っぽい)模様がある、ピラミッド+目玉マーク、つまりフリーメイソンの暗示なんだ!ってやつだったか

これは黒歴史で、小学校高学年くらいの時、それをうっかり親に披露して叱られたことがある。

「『われ太平洋の橋とならん』。新渡戸稲造の有名な言葉だ。だから紙幣地球は)太平洋なんだ。そのくらい知っとけ。」って父親にピシャリと言われた。

もちろん新渡戸稲造名言なんて知らないまま鵜呑みにしてた。ゆとり教育だったし学校でも習ってなかったと思う。あんまり正面から否定されてムカついたけど、なにぶん正論なので刃向かう気は起きなくて、ひたすらばつが悪かった。以降その手の言説とはなんとなく距離をとるようになって、いつしか半信半疑で愉しむものということで消化できるようになった。

あれに近い陰謀論を本気で信じることがどれだけタチが悪いか世界中で身をもって実感してるのが今なんだろうな。

父親地元の名士を侮辱するうさんくさい言説が蔓延ってることに腹が立っただろうし、我が子がそれを真に受けてるのを見てヤバいとも思ったんだろう。

自分だってまたいつ変な話を信じ込みそうになるかわからないけど、ちゃん知識で叱ってくれる親のもとに生まれて運が良かったとしみじみ思う。

2020-11-18

anond:20201118165204

論破王とか言っとるけど

うっかり穴だらけの論理披露して論破し返されるなんてしょっちゅうやん

凡人と優秀人を分かつのはな、やらかしても折れない心やで

2020-11-16

ミリオンライブターゲットから外れた

タイトルの通りだ。私はミリオンライブ顧客として想定しているターゲットから外れた。それを強く実感している。

新曲は刺さらないし、アニメ化は今更感しか感じなかったし、パチンコ化も結局ミリシタの流用かつ既存曲のみで起爆剤になりえないと感じる。ミリシタの展開の仕方にも魅力を感じられないし、これ以上触れていて楽しめないなと思わされることばかりだ。

ターゲットから外れた要因は、ミリオンライブが年々弱くなっている点とそれ以上に単に私がコンテンツ顧客として必要とされていない、変化についていけなかったのが大きいだろう。

私は、2016年くらいかミリオンライブに触れていた。当時は高校生課金などできず、グリマスはほぼやらなかった。今思えば無課金範囲でもやっておけばと思うことがある。

その後、ミリシタが出て私も大学生になったことでライブに行けるようになった。CD高校時代からしづつ集めていたが、大学生になってから更に買うようになった。課金バイト代範囲でして、担当アイドルイベントでも200位以内くらいまで走ったりもした。5th6thは(ライブビューイングも込で)参加できて本当に嬉しかった。

ミリオンライブが大好きだったので花ざかりWeekendでミリシタがバズって勢いが増したときはようやく報われた、これから更に楽しくなると思っていた。

私は(これは広く言われていることだが)ミリオンライブ楽曲ライブが高い評価を受けていたコンテンツだと思う。私自ミリオンライブに惹き込まれ理由楽曲にある。MTGも様々な方向性楽曲が出て毎月楽しみだった。その後も更に強い曲が出て盛り上がるはずだと信じていた。

ミリオンライブというコンテンツ自体がここ数年停滞している、むしろ落ち目なことは明らかだろう。グリマス終了時の落ち目からミリシタ1周年辺りまでの伸びは中々目を見張るものがあったと思うし、実際ミリシタ1周年(実際は花ざかりあたりか)の頃はコンテンツの規模として最盛期だったと思う。当時はシンデレラガールズ程ではないにしても、勢いのあるコンテンツとしてこれからやっていけるのでは無いかと期待した。

その後ゆるやかに、そして確実に規模も勢いも落ちて行って1周年以降特に大きくハネたことはなかっただろう。MTGシリーズは出揃ってみると中々良かったシリーズだったと言えるが、現行のMTWシリーズには魅力を感じられずにいる。これが私がターゲットから外れたということなわけではあるけど、しかし私の周囲も現在ミリオンライブの展開について満足している人はほとんどいない。元は私と同じようにミリオンライブを楽しんでいた人たちなので悲しい。

今年のライブが無くなったことも大きい。ここ数年ミリオンライブライブは"新曲披露会"や"大規模リリイベ"などと揶揄されるほど新規楽曲披露に枠を割いていた。1年分新曲披露がなされなければこれ以降ライブが再開されても、新曲ばかりの面白みのないものになってしまうのが残念だ。1年に1度大きなライブがあったことでつなぎ止めていたファン層がだいぶ流れたのではないかと思う。

クロノレキシカが悪いとは言わないが、これをミリオン版のアンティーカと言っているオタクを見た時は頭が痛くなった。それほど強くはないだろう。そもそもミリオンライブがある程度各々のソロスポットを当てていただけに、ミリシタ以降のユニット推し(ユニット展開ばかりになった)自体にも疑問がある。MTGはともかくその後MTWでもユニット展開しかしないというのは、さすがに飽きが来るところもある。また、楽曲制作に色んな人を起用して新しい風を入れようとしているのは評価するが、完成物がそこまで強くない(個人的に刺さらない)。これは予想というか、ほぼ妄想の類だが、ミリオンライブ楽曲制作においてのディレクション方向性自体が大きく変わったことが理由だと考えている。えいちPがいなくなって以降(MTW以降)、目立って私や周囲のオタク楽曲が刺さらなくなったと感じている。ミリオンライブ楽曲に感じていた良さは変更前のスタッフによって生み出されたものだったのだなと勝手に考えている。本来の魅力だった楽曲方向性が変わっていって、変化についていけなかった層はだんだん気持ちが離れてしまったのだろう。

ただ、現状でも楽しんでいる層が一定数いることはTwitterを見ても分かるので、やはり私はミリオンライブターゲットから外れたのだなと結論づけている。実際もうCDを買っていないので文句を言う権利はあまりいかもしれない(購買意欲が起きない曲を出すのが悪いとも思うが)

また、ミリシタ(グリマス時点から場合すらある)初期からイベランを継続している層もいるし、それに関して私はよくもまあそこまでのやる気が続くものだと(これは皮肉揶揄抜きに)心底感心してしまう。

彼らがいる限りはコンテンツとしてまだやっていけるのだろう。

2年近くモチベが低いままミリオンライブに触れ続けてきてしまったが、現在放送中のアイドルアニメ気持ちを切り替えて思い切りがついた。これからミリオンライブは私にとって昔好きだったコンテンツとして思い出に変わっていくのだろう。

今は放送中のアイドルコンテンツを楽しんでいる。かつてのミリオンライブと同じくソロ展開が中心で、各話丁寧にキャラクターが描かれていて素晴らしいと感じた。最初は「ミリオンライブで見たかったものが全部そこにあった」なんて冗談めかして言っていたが実際そうだった。

ミリオンライブにとって顧客になりえない私はそろそろ袂を分かち、別のコンテンツに行くべきなのだろう。お互いのためにも


最後に、パチンコになることでコンテンツとしてもう一度勢いを取り戻すことを期待していたのだが、今回の新情報によってもう期待が持てなくなった。

私自身、パチンコでもなんでも新展開によってもう一度好きになりたいと思っていたが新曲が無いと言うならもう訴求する部分はないだろう。

アニメ化にも期待していたが本当にタイミングが遅い。今更感しか感じられなかった。(おそらく)フルCGであるというのも反応に困る。フルCG絶対に嫌とは言わないが、フルCGの方がいい!とはならないだろう。アイドルコンテンツであるから余計にアニメにおいては手描きで可愛いアニメが見たかった。これは単に残念だなと思っていることだ。

私みたいなオタクが一応ミリオンライブのことを気にかけつつももほとんど距離を置いている現実があるのは確かだ。この層を失うことがコンテンツとしての損失かどうかは知らないが、新規ユーザーも増えない中昔からの層がだんだん消えていくのはコンテンツとして大丈夫なのだろうか…。

ともかく、ミリオンライブには数年間本当に楽しませてもらいました。大好きでした。

私が今のミリオンライブに向いていなかったということが分かった、それだけの話でした。

ラインダンスレオタード少女ブルマー追記

宝塚レオタード

鉄腕アトム「透明巨人の巻」という話がある。若き天才である花房博士物質伝送機のせいで、ウサギ、魚、ロボットの融合した怪物になってしまエピソードで、「ハエ男の恐怖」が元になっている。その最終部で、博士悪党を罰するために物質伝送機であちこち飛ばしてヒーヒー言わせるドタバタがあるが、その中でラインダンスの真っただ中に飛ばす。悪党どもが冷や汗をかきながら一緒に踊ってごまかす横で、レオタード姿の女性が並んでいる。

また、これはどこで読んだのか忘れたのだが、手塚治虫宝塚劇場を訪れ、レオタードというか舞台衣装女性に囲まれて興奮のあまり卒倒しているコマのある漫画があったと記憶している。

つまるところ、こういうスカートレオタードラインダンス宝塚起源なのだろうか?

ラインダンスとは、というか、そもそもあれはラインダンスなのか?

まずは基礎的な情報を手に入れるために、ウィキペディアで「ラインダンス」を検索した。すると、意外な事実に行きあたった。

ラインダンスLine Dance)とは、ダンスフロアに整列し、全員が一斉に同じステップを踏むダンス。主にカントリー・ミュージックポップスなどの曲で踊られることが多いが、音楽ジャンル特に限定は無い。

また日本ではポンキッキーズという番組知名度を上げている。本番組場合では、主に小中学生女子椅子を一列に並べた状態で、ポンキッキーズれていた[ママ]曲や洋楽を流しながら座ったり立ったりしてラインダンスを行う形だった。それに加えて普通ダンスを混ぜて行う為に非常に難易度が高かったが、成功すると非常に見た目がよく、放送当時はこのダンス学芸会体育祭で取りあげる学校も多かった。

ひらけ! ポンキッキから視聴していた自分のような人間からすると非常に懐かしい。しかし、あの女子たちの踊りは確かに脚を上げるものではなかった。

それならば、あの踊りの名前は何か? 散々探し回った結果、次のことが分かった。横に並んで脚を上げる踊りはロケットダンスと呼ぶそうだ。なるほど、このキーワードで探すとたくさん見つかる。リンクが多いと投稿できないので、冒頭のhを抜く。

ttps://www.youtube.com/watch?v=4i7y6XE7sz8

ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm31659056

宝塚だけでなく、松竹歌劇団映像も見つけることができた。

ttps://www.youtube.com/watch?v=fVewBno93RA&list=RDfVewBno93RA&start_radio=1&t=137

名称は、米国ダンスカンパニーロケッツからだろうか?(後ろの男性諸君笑顔がいい)

ロケッツは、1925年セントルイスで、「ミズーリロケッツ (Missouri Rockets)」として結成された。創設者ラッセル・マーカートは、1922年ブロードウェイの「ジーグフェルド・フォリーズ」で見た「the John Tiller Girls」(英国ダンスグループ)にヒントを得て、「もし、もっと背が高くてもっと脚が長いアメリカ人女の子たちに、複雑なタップダンスと目の高さのハイキックをさせることができたら...イチコロだ!」と確信した。

だが、ここから名前が来ているとすれば、ラインダンスフレンチ・カンカンではなくアメリカ起源ということになる。

宝塚レオタードはいからか?

第二次世界大戦終結後の1946年に、宝塚音楽舞踊学校宝塚音楽学校と改称し、4月22日から宝塚劇場で公演を再開した。再開第1作は『カルメン』『春のおどり』の二本立てで、大戦中に入団した計3期69名がラインダンス披露した。

とある。ここまでは想像がついた。宝塚ではなく松竹であるが、おおよそ同時代写真がある。

しかしながら、こんな記述もある。

1927年、岸田辰彌が欧米遊学から帰国。岸田はこの経験を活かして、日本初のレビュー『モン・パリ 〜吾が巴里よ!〜』を日本人の世界旅行記テーマにして制作する。同年9月1日から上演され、画期的な内容で大ヒットを記録した。主題歌レコードがヒット、当時としては露出の高い豪華な衣装話題となった。ラインダンスを初めて演目に取り入れ、16段ながら(現在は26段)大階段も登場した。以後、少女歌劇レビューに欠かせないものとして定着する。

まりラインダンス1927年にまでさかのぼるのだ! 実際問題、当時としては露出の高いと書かれているが、それがどの程度かはよくわからない。ウィキペディア写真はあるが不鮮明だからだ。歯がゆい

しかし、1930年の「パリゼット」の写真はあった。確実なことは言えないが、ほぼレオタードだ。日本国内で初めてバレエが演じられたのは1911年帝国劇場であり、レオタード的なものに対する抵抗は、わずかながらも減っていた可能性がある。

もちろん、戦時中はこんな派手な衣装ではない。

宝塚松竹カラーの違い

今まで、同じ少女歌劇団としてこの二者を併記したが、それぞれカラーは大きく異なる。長くなるが、「松竹歌劇団」の項から引用する。

宝塚歌劇との比較では、松竹歌劇の方がよりスピード感大人男性の嗜好(色香)を優先した演出を行っていた。これは片や下町浅草、片や山の手日比谷東京宝塚劇場)という、両者が拠点とした土地柄の違いによるものともされるが、前述のように、東京松竹が発足する以前から松竹レビューの基本要素には「エロティシズム」が含まれていた。青地晨は次のように述べている。「昔はズカファンにとっては松竹下品でみられなかったし、SKDファンには宝塚は気取って鼻もちならなかった。だが、二派に分れてシノギを削るほど、本質的な違いはなかったにせよ、宝塚松竹と、それぞれのカラアと伝統があったこはいうまでもない」。戦後占領期には松竹宝塚両方を取り上げる雑誌複数刊行されており、ある程度観客層の重複もあったとみられるが、戦前からファンには、両方を愛好するファンを「節操がない」と批判する向きもあったという。

こうした説を補強する、次のような画像がある。

1932年松竹の「らぶ・ぱれいど」公演の様子。 明確にレオタードを確認できる

また、個人ブログだが、こういう画像がある。

ここでは年代不明だが、ビキニ姿も確認できる。

報道姿勢問題

スポーツ新聞ではラインダンス撮影するとき、たいてい脚を上げているところを映しており、これってどうなのか、と思わなくもない。最近女子スポーツ写真をことさら性的撮影することを阻むため、JOC対策に乗り出すことにしたそうだ。いいことだと思う。女性スポーツを思い切り楽しむとともに、写真を撮る楽しみも守られるよう明確なガイドラインを望む。それと同時に、スポーツ新聞のこういうチアアンスコばっかり撮っちゃう傾向にも一定の歯止めがあってしかるべきだろう。ついでにノーバン始球式という表現ギャグが滑っている気がする。

しかし、自分も同罪かもしれない。ある程度読んでもらうためにはタイトルを工夫せねばならず、レオタードで読者を釣ってしまっている。

関係ないけど意外な事実

上記松竹歌劇団動画が含まれているリストをたどっていると、驚くべきものを見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=BVKkNAf1ruI&list=RDfVewBno93RA/

なんと、1940年代にはすでにチアの見せパンのようなもの存在していた! こうなると、見せパン歴史サーカス衣装などにまでその調査を広げないといけない。もっとも、これは見せパンなのかスカート付きレオタードなのか判然としない。一瞬お腹は見えてるけど……。

関係ないけど意外な事実その2

英語版ウィキペディアのshortの項には、bun huggers(ショーツみたいなブルマー)について次の記載があった。

In 2008 it was noted that the International Volleyball Federation used to require that female volleyball players wear such garments while playing.

2008年、国際バレー連盟女性バレー選手はそうした衣装ショーツブルマー)を協議中に使うように要求されていた。

なんと、ブルマータイプ衣装強制21世紀になっても行われていたのであるにわかには信じがたい。以前にはビーチバレー衣装強制について調べたが、問題はここにもあったのである

さいわい、こうしたことは昨今になって改善され、好きなものを着ていいことになった。動きやすいようにショートパンツが多いが、ブルマー強制されなくて本当に良かった。

僕はブルマーが好きだ。だが、強制は大嫌いだ。ブルマーが好きなら嫌がる女性にはかせて喜ぶなどもってのほかだ。

それとは別に「Short shorts」と呼ばれる短パンがあることも知った。自分が以前の記事1930年 The Women’s League of Health And Beauty=The Woman’s League of Health and Beautyブルマーのものナチス時代ブルマーカウントしていたのはこれだったかもしれない。やはり写真だけではわからないことが多いが、念のため訂正しておく。ブルマー世界的な分布についても、再考を要する。

結論

今後の展望

今回は、フレンチ・カンカンへの興味から派生して、ラインダンスについて調べた。1930年代にまでさかのぼることが分かったが、それがフレンチ・カンカンからの影響を受けているとはっきり示すには至っていない。彼がパリにいたのは名高いMistinguettが活躍した時期のことで年代矛盾はないが、証拠は不十分である

また、追加調査により、ブルマーや見せパンの広がりの年代がかなりずれる可能性が見つかった。今後も調査に役立ちそうなキーワードが見つかり次第、記録していきたい。

2020-11-14

チャーハン動画

youtubeチャーハン検索するとさまざまなチャーハン動画を見ることができる。動画を続けて見ていると職人の腕の善し悪しがわかるので面白い。汚い店で働く汚いジジイ神業のような技術披露する動画もあれば、小綺麗な店で働くデブがお玉で米をつぶし、餅のようなベトベトチャーハンを作る動画もある。このような動画を見ると建物や店主の外見で店を選んではいけないことがわかる。

2020-11-11

米津玄師福岡出身で大のホークスファンフラミンゴは王会長に依頼されて書き下ろしソフトバンク応援ソングだよ」っていう

妻の大嘘を真に受けて他所披露してしまって大恥をかい

そもそも福岡出身じゃねーじゃん むかつくわー

2020-11-10

フレンチ・カンカンの穴あき見せパントップレスのショー

カンカンとの出会い

フレンチ・カンカン、というかラインダンスとの出会いは、おそらくは文明堂のCMだ。それからドレミファソネットどしたらできるの」で有名なso-netのCMだ。なぜかこのCMではおじさんの脚線美を見ることになるのだがそれはさておいて、Youtube検索すると今でも天国と地獄に合わせて踊る動画確認できる。

カンカン歴史、当時の見せパン

本題に移ろう。Can-can dressについてはウィキペディアではおおよそこのように述べている。ドレス基本的に何層にもなった大量のフリルがついていて、当時の下着の上に縫い付けられていた。脚は黒いストッキングや網タイツで覆われていた。つまりレオタード姿のソネットCMフレンチ・カンカンではないのである。足の動きの速さからしてまるで違う。

衣装ではなく、カンカンダンスのものについては、日本語版ウィキペディア英語版ウィキペディアで書いてあることが若干違う。おそらく英語から訳したときの版が違うのだろう。

両者の記述を比べてみたが、フレンチ・カンカンにおける見せパン起源はかなり曖昧らしい。足を思い切り上げてスカートの中が見えてしまう動きは、ショーの場では1820年代にアクロバット的な動きで知られるCharles Mazurierがバレエの大開脚を取り入れたことにさかのぼるようである。初期のダンサー娼婦セミプロ役者だけであったのだが、1890年代になるとムーラン・ルージュではトゥールーズロートレックの絵で知られるLa Goulue(食いしん坊さん、的な意味)やJane Avrilなどの高給を取るスターが生まれた。La Goulueのページでは当時の衣装とセットの見せパン確認できる。これらのスター生活は華やかだが晩年は不遇であることもあった。この二人もビジネスの失敗や大恐慌財産を失い、寂しく亡くなっている。

さて、カンカンは足を高く蹴り上げるので、当然スカートの中身が丸見えになる。しかも、それや当時としてはよりスキャンダラスであった。というのも、当時の下着であるpantalettesは衛生上の理由からロッチ部分が開いていたからである。要するに性器丸出しになるわけであるもっとも。そのあとにこんな記述がある。カンカンのための特別下着を用いていたという記録はないが、ムーラン・ルージュでは下着露出は禁じられていたことになっていた、と。どうもこのあたりの記録は曖昧というか[要出典]をつけたくなる箇所が多い。ウィキペディア普段自然科学記事を読むことが多いが、そこよりも曖昧記述が多い印象だ。文体もなんだか違う。

ところで、今のフレンチ・カンカンとして知られる、大人数の女性10分以上高度な振り付けを続けるスタイルは、1920年代アメリカで人気が出たスタイル逆輸入したものでそうである

実際、19世紀から20世紀初頭にかけては女性の脚部を見せるということでかなりスキャンダラスものとしてみられていた。また、陰部を覆う白い生理用(?)下着と黒いストッキング対照エロティックだとして見られていた。さらに、体を折り曲げてスカートを後ろからまくり上げ尻を見せる動作もあったという。先述のLa Goulueはこの芸で知られていたとのこと。また、前の席の客の帽子を蹴り飛ばすほど近づいて、スカートの中身を見せることもあった。もっとも、顔を思い切り蹴られる危険もあったのだが。

結論から言うと、当時のフランスに見せパンのものであったかどうかはわからないが、パンツが見えることは覚悟の上だった、ということになりそうだ。女性器が見えていたかどうかまでは根拠が怪しい。もっとも、今ほど表現自由でなかった当時のこと、そんなことを文学絵画で記録に残せたかどうかは怪しいものだ。ちなみに女性器を堂々と描いて当時の偽善的風潮に反発したクールベの「世界起源」が1868年ヌードスキャンダルを生んだ「草上の昼食」が1863年である

著名なキャバレーについて

パリはいくつも有名なキャバレーがあり、それは近現代芸術芸能に多大な影響を与えてきた。たとえば、ムーラン・ルージュ活躍した人物としてFrank SinatraやCharles Aznavourがいる。それらのすべてをここで述べるのは大変なので、地球の歩き方広告が載っていたと記憶しているものピックアップして簡単に述べる。子どもの頃、トップレス女性旅行ガイドに載っているのを見てドキドキしていたものだ。もっとも、その女性の姿はせいぜい五ミリくらいの大きさしかなかったのだけれども。

学生時代パリを訪れたときには、そこには寄らなかった。一日中美術館で過ごしてぐったりしていたし、まだ女性経験がなくて図々しくなれなかったからだ。今となってはいい思い出である

ムーラン・ルージュ

赤い風車で名高いキャバレーで、ここを舞台にした映画は数知れず。トゥールーズロートレック作品群でも有名。著名なダンサーも多く、全員を紹介するのはとても無理だし、別のキャバレーにも出演していて、キャバレー別に紹介するとややこしくなるので端折る。

ところで、ウィキペディアだけからヌードがどの程度ショーに盛り込まれていたかはわからないが、1893年舞踏会に裸の女性いたことがスキャンダルになったそうである。なんでもヌードモデルが活人画として周囲を歩き回り、裸の女性が深夜にテーブルに立っていたとのこと。一方、英国劇場のように活人画、すなわち生きた人間絵画再現する目的としてならヌード猥褻ではない、という意識もあったようである。例えば英国では劇場ヌードが現れたとき当局1930年代に裸の女性が動くことを禁じた。この禁令をかいくぐるために、モデルたちは活人画のように止まったままとなった(ストリップ記事を参照)。また、戦後日本でも「額縁ショー」と呼ばれるストリップのさきがけのようなものがあった。動かなければ猥褻ではないという謎理論がまかり通っていたのである。当時のGHQが何を意図していたのかはよくわからない。

これまたよくわからないのがゾラ1880年小説「ナナ」では、ヒロインがヴェリエテ劇場でほぼ全裸披露して観客を魅了するという場面があるのだが、実際のところどうだったのだろう? 本記事カンカンについてなので劇場ヌードについては語りつくせないので、今後の課題としておきたい。

1889年開業1915年に一度焼失するも再興し、ドイツ占領時代にも営業を続けて今に至る。

フォリー・ベルジェール

モネ絵画「フォリー・ベルジェールのバー」舞台としても知られる。また、黒人系の女性Josephine Baker活躍したキャバレーとしても知られる。バナナ型のスカート以外はほとんど身に着けていないエキゾチックな姿がオリエンタリズム流行した当時ヒットしたのだが、後にその恰好人種差別的だとされるようになり、そこからネグリチュード黒人意識の発展にも寄与した。また、彼女黒人人権活動家としても知られている。最近グーグル彼女の生涯を記念するドゥードゥルトップにした。

1869年開業1872年に今の名前になる。けばけばしい衣装で知られ、時としてヌード披露されることで知られる。

リド

映画「ファイアbyルブタン」で有名。セミヌードを含む映画公式予告がyoutubeに上がっている。身体をやわらかな特殊素材のように扱ったショーは性欲やエロスの向こう側に行ってしまっており、すごいものになっているとしか言えない。リンクを貼ったら怒られそうなので検索してください。もちろん、そこまで独特なものではなく、もっとわかりやすいショーもある。

ユニークなのはそのショーの一部をyoutubeの公式チャンネルで公開していることだろう。かなり古い白黒のものである。それと、公式ホームページ見ていたら驚いたのだけれども、リド自体には12歳以下の子どもでも入場できるそうであるヌードトップレスがないショーならOKなのか、それとも芸術ヌードならOKなのか。フランス映画年齢制限がないやつでも割と普通におっぱい出てくるし、表現規制の国ごとの温度差を示す実例であるのかもしれない。

1946年開業1920年代の人工的な砂浜をその前身とする。

クレイジーホース

ストリップティーズ」の項目によれば1960年代全裸のショーが行われた、とある

現に、創業者であるアランベルナルダン芸術性を伴った女性ヌードショーを見せるという着想に至ったそうで、要するに最初から全裸である

とはいえ、ただの全裸ではなく、巧みな照明技術により女性の裸体をキャンバスのようにとらえ、万華鏡のようなカラフルかつシャープな模様をダンサーの肌に映し出していることに特徴がある。ただ脱いだだけではないそうだ。1951年開業

余談

天国と地獄の曲を初めて聞いたのは文明堂CMと、音楽ファンタジーゆめでだ。後者CG黎明期であったせいかサイケデリック表現が多く、当時の感覚としても幾分薄気味悪いと同時に、今から振り返ってみると技術の未熟さ(失礼!)から来るアルカイック芸術のような独特の魅力があったように思われる。

ところで、この曲は地獄オルフェとしても知られている。タイトルからすると、ギリシア神話オルフェウスが死んだ妻を冥界から取り戻そうするとする話のはずだ。なのに、なんでこんな軽快な曲なのだろうと思って調べたら、ギリシア神話パロディ的なオペレッタからだそうだ。なるほど。

まとめ

今後の展望

こうしたレオタード姿のラインダンスカンカンではないと述べたが、それではこれはいからあるのか調べたい。おそらく日本国内では宝塚歌劇団関係している。また、バーレスク的なものとの関連について知りたく思う。そもそもバーレスクとは何か、僕はよくわかっていない。日本語版ウィキペディアバーレスクの記事には、乳首と陰部に前貼りを貼っただけの姿でパフォーマンスをする女性写真がある。リンクは張らないが、鍛えられたきれいな体だなあ、僕も筋トレ頑張らなきゃなあ、とは思う。しかし、欲望はそこまで感じなかった。隙がないのである

また、劇場において全裸が許容されたのはいからか、それも調べねばならない。

だが、まずはラインダンス調査に移りたく思う。

2020-11-08

歌劇12月号表紙予告ブランク事件

そういうわけで予想ゲームに参戦

→凪七さんでファイナルアンサー

か、な。。

2020-11-07

かつてネットアウトプットは「人を楽しませるためのもの」だった

人生最初ネットに触れたのは2001年だか2002年かのことで、俺はまだ中学生だった。

なので「古のネットユーザー」と名乗れるほどの身分ではない。

当時、ネット接続する環境は既にある程度整っていたし、最初に触ったOSWindowsXPだ。

それ以前の世界を知る先輩方や、年齢層の異なる人達知識には遠く及ばないだろう。それは最初に断っておきたい。


あの頃はPCに触るのも初めてだったから、まずはキーボードマウスの扱いを楽しみ、プリインストールされていたゲームで遊び、ネット視野を広げてから学校友達との繋がりにもなった。

遊びの延長線上で個人サイトを作って隠しページなんかのギミック披露あい、やがては簡単ゲームを作ってみんなで遊んだ

どんなに出来のいい(と自分が思う)ものを作ったって相互リンク以外からアクセスは皆無だったから、設置していたカウンターは仲間内だけでキリ番目当てに必死に回している様な状態で、現代で言う「バズる」なんて現象はあり得なかった時代だ。

からなのか、当時はネットを「議論するためのツール」とは考えなかった。

もちろんMSNメッセンジャー個人サイト掲示板チャットを使って雑談することは多々あったし、某匿名掲示板を覗けばいくらでも論争してる人はいたけど、それはどちらかというと「お遊び」で、ネットのメインは創作活動だった。

いか面白い情報を漁り、いか面白いことするかに焦点を当ててネットと付き合っていた。

黒歴史しか思えない痛々しいポエムだって、読んだ人がきっと感心するだろうという自信を持って載せていた。


ああした世界観が長続きしないものであるということは理解している。

YouTubeが世に出て、ニコニコ動画流行り、やがてみんな大人になって勢いは落ち着いて、色々と整備されながら世代は移っていく。そこに反感はない。

けれど、それで残るものが「SNS上の論争」なんだろうか。

あの頃の世界の行きついた果てが、ロジックをこねくり回す、どちらが正しいかを決めるだけの合戦だと?

もちろん、これは俺の観測範囲問題なんだろう。嫌なら見なければいい。その通りだ。実際、いつもはそうしている。


しかしお前ら、わかっているのか。

そこは「SNS」だとか「はてブ」だとかたいそうな名前がついているが、あの頃の個人サイト掲示板チャットの延長線なんだぞ。

2020-11-06

anond:20201106141410

女にしては稼いでるから自由に呑み食いと恋愛してるだけでは?って当時も思ったんだけど、

女に他の女の悪口披露すると喜ぶと思ってる男性そこそこ居るよなと思う。

学歴年収が高いそこそこ不細工の男に物凄く多いイメージがある。

2020-11-05

anond:20201104195903

若い女性に増えてきてる新しい普通価値観に対して、女はこうあるべき!な時代遅れ価値観披露してる女が叩いてる話だから

あなたは何も悪くないよ

2020-11-04

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/661086/

瓦が外れていたのは偶然か

 この話を自治委員にしたら、先の男性が棒で突くなどして瓦をずらし、修理を請け負おうとしたのかも…という推理披露

そんなので動くの?って気がした。

なお、瓦業界独自ガイドライン工法と言うものを定めており

このガイドライン工法施工すれば

地震強風に強くなる。

なので自然災害に強いガイドライン工法必須

このガイドライン工法は国により義務化されるという。

2020-11-02

anond:20201102154345

なんつーか

別に要求してないのにズレた例えを披露したがるやつのほうが多くて

まずそっちを絶滅させたい

2020-11-01

とんかつDJうける

くそ映画ってゆあれてたけどおもしろかった

アガった👆






── 追記 ──

がらんとしたダンスホールシャッターの降りた飲食店

専門家は言う「もう、コロナ以前には戻れない」。

それは嘘だ。

映画とんかつDJアゲ太郎』が、あの頃の気持ちを取り戻してくれるからだ。

とんかつDJアゲ太郎』は渋谷舞台だ。

主人公勝又太郎北村匠海)は、やりたい事がないために実家とんかつ屋「しぶカツ」を継ごうとしているモラトリアム青年

しかし、父親勝又揚作(ブラザー・トム)に「(その気がないなら)継がなくてもいいんだぞ」と言われてしまう。

気落ちしていた揚太郎出会ったのがクラブWOMB」だった。

まず、邦画として、かなりできの良い音楽映画だ。

プレイリストを見ても納得が行く。CCMusicFactoryの「Gonna Make You Sweat」やMaroon5の「Sugar」等ポップな曲を使いつつも、クール・ハークが発見した「Apache」を何度も使用するなどクラシックへのリスペクトは欠かさない。全体的にヒップホップEDM・ポップの新旧曲を満遍なく使用している印象がある。パンフレットを見てみると、監督音楽プロデューサー等複数人選曲をしたらしい。それが偏りを避けることにつながったのだろう。

そして、美術が素晴らしい。

しぶカツのセットはまるで映画「タンポポ」に出てくるラーメン屋のようで、「円山町ソウルフード」らしい説得力のある店に仕上がっている。

出てくるとんかつも美味しそうだ。湯気に包まれ金色の衣から油がしたたる映像を見ると生唾が止まらない。パンフレットには「とんかつ濵かつ」の協力があったとのこと。本物のプロの仕上がりなのだ

とんかつ屋の主人を務めるブラザー・トムに至っては、もはや美術定義していいほどに頑固オヤジがハマっている。

それでも、本作における一番の貢献者は北村匠海さんかもしれない。

太郎の真っ直ぐで不器用キャラ表現しつつも、ダンスキャベツの千切り・DJ自身で行っているスーパーマンだ。カオスパッドを器用に操る彼の姿にはビックリした。バンドDISH//」でボーカルを務める彼は、映画『サヨナラまでの30分』でも美声披露していたが、やはり音楽センスがずば抜けているのだろう。

各所で批判されているYoutubeシーンの安っぽさだが、僕は評価している。

何も持たない所からビデオカメラを引っ張り出しお手製のミュージック・ビデオを撮る。これぞ、まさにヒップホップじゃないかしかも、アメリカ文化そのままにスケートボードグラフィティを撮るのではなく、現代日本風のタッチに置き換えたのも素晴らしい。

ストーリーにも言及せざるを得まい。

乱れ打ち方式ではなく、じわりと笑わせてくれるギャグ。何度壁にぶつかっても立ち向かう揚太郎の姿。そして、余韻のあるハッピーエンドエンタメ作品として上等に仕上がっている。

DJシーンも、あれほど長尺で用意されているとは思わなかっただけに不意を突かれた。やっぱり音楽映画ライブシーンがたくさんないとね。『涼宮ハルヒの憂鬱ライブライブ)』も『けいおん!』も『響け!ユーフォニアム』もそうだろ。

コロナもなく事件も起きなければ、第二の『翔んで埼玉』になってもおかしくなかった。今や叶わぬ夢だ。

だが、あの頃の渋谷の、あのアガった街を確かに描写している。それが『とんかつDJアゲ太郎なのだ

2020-10-30

鬼滅見てた子供が「まぁ…僕は…いつもアニマルプラネットサバンナ生態系のすべてを見ていますからね…(原文ママ)」ってまとめがバズってて嘘松認定マンがわいてるけど、この口調が嘘っぽいと思ってんのかな?

幼稚園行ったらこんな喋り方の子供うじゃうじゃいるけどなー。

天然の子もいるし、仮面ライダージオウのウォズとか、ですます体で喋るキャラマネとか。

まぁ小学校低学年までは微笑ましい感じで普通に居る。特に知識披露する時にやりがちなのはオタクの薀蓄に通じる。かっこいいと思ってんだろうね。

高学年からは本格的なオタク的にこの喋りになる子もいる。

大体オタク喋りの大人大人になってからあの口調になったわけないじゃん。子供の頃から一貫してああなんだよ…居ただろ、クラスに一人くらい…。

anond:20201030002913

地獄寝具というのを思いついたがどうやったらスムーズネタ披露できるのか思いつかない

自称ブスがモテエピソード披露して「ブスとは思えない」てコメント付いたらまあ傷つくよね

 

2020-10-29

Rakuten TVトラブルについて書く

10月28日女性アイドルグループ乃木坂46メンバーである白石麻衣卒業コンサートが無観客の配信ライブとして行われたが、その際のRakuten TVトラブルについて書く。

まず前提として、配信チケットには2種類あった

・特典付きチケット(5000円+手数料):Rakuten TVのみ

一般チケット(3500円+手数料):9つのサービスから選択可能

特典付きチケットというのは、終演後のファンクラブ(※1)会員限定トーク配信を見ることができたり、コンサート中の掛け声(コール)の音声を送ると曲中で使ってもらえたり、あとで紙チケットが送られてくるなどの特典の付いたチケットである。特典付きチケットはRakuten TVのみの販売チケット販売楽天チケットシステムを利用)、一般チケットはRakuten TVのほか、Abema TVLINE LIVEhuluといった動画配信サービスや、ぴあイープラスといったプレイガイド系の配信サービスなど合計9つのサービスの中から選ぶことができた。

ファンクラブに入っているファンはかなりの割合、Rakuten TVの特典付きチケットを買ったと思われる。また、一般チケットを買おうとしていた視聴者についても、乃木坂46公式サイトの案内ページでRakuten TVいちばん上に掲載されていたため、よく使う配信サービス特にない--といった人がRakuten TVを選んでしまったケースも多いと思われる。これが不幸のもとであった。

コンサートは19時開演予定で、Rakuten TVの視聴用ページに再生ボタンが表示されるのは18時30分。俺は当日18時ごろにRakutenTVログインし、18時30分になったらすぐに視聴用ページをリロードして再生ボタンを押し、視聴を開始した。画質はデフォルトでは720P、540P、360P、270Pから自動選択されるのだが、720P固定にして視聴し(※2)、映像が途中で止まることな最後まで視聴できた(※3)。ということで、実は俺自身トラブル当事者ではないのだが、当日見聞きしたことや俺自身憶測を含めて備忘のために書く

18時40分過ぎごろからTwitterで「Rakuten TVに入れない」という嘆きが多く観測されるようになった。その中には、乃木坂46卒業した元メンバーアイドル雑誌編集者などもいた。そもそもログインができないらしい。開演時間近くになっても事態は解消せず、18時58分に乃木坂46公式Twitterから「開演を19時10分に遅らせる」という告知が出た。しかしその時間になっても始まらず、19時12分、公式Twitterから「もうしばらくお待ちください」という告知が出て、その後19時24分に「19時30分から開演します。RakutenTVでは翌日までアーカイブします」となって結局19時30分に開始された。すなわちRakutenTV難民の切り捨て宣言であった。

当然、その時点でもまだ視聴が開始できていない人はたくさんおり、公式の発表によると事象2012分ごろに解消されたようである

その裏で、RakutenTVで視聴できなかった人が、次々とhuluAbemaTVなどの他のサービスの視聴チケットを別途購入して視聴を開始するという事態となっていた。これについては、もちろん余計な出費ではあるのだが、代替サービスがあってよかったということもできる。他のサービスに流れたことで、Rakuten TVが軽くなったという効果もあるだろう。

19時30分より遅らせられなかった理由としては、公演時間を2時間30分で予定しており、22時を過ぎてしまうと高校生(※4)が出られなくなってしまうという理由が大きいだろう。実際はアンコールを迎えたあと、お別れのあいさつをしたり、手紙朗読している間に22時を迎えてしまい、高校生メンバー最後の1曲を披露できなかったのであった。

高校生メンバーファンは、推しメン大事な場面に出演できなくなったのを「Rakuten TVのせいだ」と言って悲しんだり怒り狂ったりした。




そもそもRakuten TVは何が悪かったのであろうか。大規模配信イベントと聞いて真っ先に心配になるのはネットワーク帯域や配信サーバーの性能ではなかろうか。ただし、俺の環境では通信は安定しており、視聴を開始できた人はおおむね問題なく見れていたようであった。チケットが売れた数はわかるのだから、その分の同時接続数に耐えられるようなサイジングは計算もしやすく、十分な量確保していたのではないか

実際に俺はエラー画面と格闘していたわけではないが、ボトルネック認証周りにあったのではないかと予想する。ログイン処理は購入者リクエストが全部同時に来るわけではなく、分散してリクエストがくるわけだが、そのピーク時の見積もりを誤った、もしくは考慮していなかった、ということなのではないかさらに、仮に楽天IDの処理は楽天システム共通の基盤を使っていたりすると、RakutenTVだけではなく楽天本体(?)も含めて方式検討しないといけない事案だったのではないか妄想する

考えられる手法としては、開演時間の3時間ぐらい前から配信を開始し、事前番組とか、おまけ映像を先に流しておくことで、ログインピークを分散するというのがある。これをやっている動画サイトもいくつか思い当たるものもある。ただし、今回は平日の公演であり、仕事から時間ギリギリに帰ってきて急いで見る、というケースも多かったことを考えると、ログインピークが18時30分から19時の間に集中するのはある程度避けられなかったであろう。




10月29日の午前3時過ぎ、楽天チケットから届いたメールに以下の文章があった

尚、アクセス集中により本公演が開演時間からご視聴出来なかったお客様におかれましては、速やかに弊社およびRakuten TVにて確認を行い、別途改めてご連絡をさせて頂きますので今しばらくお時間を頂ければと存じます

おそらく、配信サーバ接続ログを洗い出し、購入者IDと照らし合わせて、それぞれ何時何分から何時何分まで接続していたか集計するのであろう。おそらくそういう用途を想定した出力形式ではないであろうログファイルを整形して集計する作業必死でやっているエンジニアにはご自愛くださいと言いたい。

なお、この影響はサイト全体に及び、プロ野球パ・リーグ視聴権の年間契約している人がRakuten TV試合を見られないという事象も発生した。中にはパ・リーグ事務局直営運営している配信サイトの1日視聴チケットを別途購入した人もいたようである

※1 正確にはファンクラブという名前ではないが、便宜上そのように呼ぶこととする

※2 720Pの映像は4Mbpsの帯域を使用するが、住んでいるマンションの固定回線が速いとき200Mpbsぐらい出るものの、ときどき2Mbpsぐらいまで落ち込むこともあり、安定して視聴するために、あえてスマートフォンテザリングで4G回線使用して視聴した。転送量は7GBほどだったが、ギガホの残り容量がかなり余っていたので問題なかった。

※3 終演後のトーク配信のなかで、バスに乗って移動しながらトークするコーナーの途中で映像が止まる事態が発生したが、これは映像制作側の中継用機材の問題であって、配信サービス問題ではない

※4 労働基準法で22時以降の労働が禁じられているのは18歳未満のため、芸能事務所によっては18歳の誕生日を迎えた以降なら深夜の番組等に出演させることがあるが、乃木坂46では18歳以上であっても高校生には22時以降の仕事はさせない契約になっているようであるもっとも、22時の時点で画面に映らなくなればOKという運用なので、その後の楽屋での片付けや着替えも労働ではないかという疑問はある。

2020-10-28

anond:20201028062551

元増田ですが、N医師は、多分本気で今も「ホロコーストはなかった」と信じてます。実際にネット上でやりとりしたので、私にはそうとしか思えません。

いまだに延々と自身ブログで、もはやとっくに腐ってるとしか思えない主張を披露し続けています

その彼の主張は細かいものがたくさんありますが、代表的ものアウシュビッツ司令官だったルドルフ・ヘス戦後に逃亡して逮捕され、逮捕したイギリス軍人に暴行を受けて自白するのですが、実はルドルフ・ヘス自身死刑を受ける前に自分回想録にそれを書いているのです。1950年代後半にその自伝出版されるのですが、その時点で世間には周知されているのです。

で、暴行を受けて自白はしたが、自分が主張した事は嘘ではないと、ヘスは自伝にそうはっきりと書いているのです。

ところが、N医師は、それよりもずっと後になって出版された、暴行をした軍人回想録記述を持ち出し、「ヘスが暴行を受けたのは事実であるから、主張は信用できない」とおかしなことを言うわけです。そんなの知ってるっつーのw 暴行を受けた事実など事情を知っている人は誰も疑ってねーw

他にも本当にたくさんあるのですが、2000年頃に散々論破されてるのに、本人は論破されたとすら自覚してないのです。

せいぜいがアウシュウィッツアウシュヴィッツに直した程度です。

私は今回、元増田に書いた「防空壕」を認めさせましたが、そんなの欧米否定論だってとっくに知ってる話なんです。あの人、よほど頭が悪いしか思えません。

話してても、全然関係のないことを普通に言うし。

2020-10-27

ホロコースト否定で有名なN医師について。

かつてマルコポーロ事件というものがあった。

マルコポーロ事件 - Wikipedia

この記事を読めばN医師とは誰のことかたちどころにわかるのだが、それはさておき、色々調べてみると、この事件文藝春秋社が一方的に悪いことがわかる。結局、スポンサーへのSWCから圧力という事実存在せず、勝手に慌てふためいただけの文藝春秋者が雑誌廃刊し、社長が辞任し、そして勝手花田編集長(当時)が辞めたのだけだったのであるしかしこれは最悪だった。ホロコースト否定的なことを言うのはタブーだ、という誤った認識世間に与えてしまたかであるSWCは単にホロコースト否定論を監視する団体であり、それまで世界中でずっと抗議してきたのである。なぜなら、欧米では日本など比べ物にならないくらホロコースト否定論は昔から大きな問題だったかである

 

事件の中心人物だった、N医師のその当該記事噴飯物記事だった。何せこのN医師普通ならあの有名なAuschwitz強制収容所は「アウシュビッツ」或いは「アウシュヴィッツ」と日本語表記される筈なのに、「アウシュウィッツ」と呼んでいたくらいのレベルだったのである。今でもAmazon古本で『アウシュウィッツ真実』という初版本は売っているので、その表紙をWeb上で見てみるといい。これが別の出版社からのちにペーパーバック版として出された時に、こっそり「アウシュヴィッツ」に直しているのが笑える。ちなみに、この指摘をしたのは、N医師ネットで散々苔にするほどに論駁していた山崎カヲル氏である

 

N医師は、デイブスペクターによれば、それまでは英字新聞への投稿マニアに過ぎなかったらしい。おそらくは、そうした趣味1995年当時、そこそこ盛り上がりを見せていた欧米ホロコースト否定論に接する機会を与えたのであろう。N医師にしてみれば単に当時の流行り物に飛びついただけだったに違いない。ともかく、N医師別にホロコーストに詳しいわけでもなんでもなく、その程度のレベルであったから、文芸春秋社はきっちり反論記事でも載せるべきだったし、或いはN医師記事など最初から突っぱねるべきだったのである。どれだけ噴飯物の内容だったかは、これでも読んでみるといい。

『アウシュウィッツ「ガス室」の真理』の虚偽

 

だが、たった一度のその記事は、N医師人生を大きく変えてしまった。未だにN医師日本ホロコースト否定論者の第一人者としてたくさんの信者存在する人物になってしまったのである知名度を生かして講演料まで稼いでいるらしい。前置きが長くなったが。

 

アウシュヴィッツのクレマトリウムⅠの捏造疑惑に関する経緯

この問題は、結構事情が複雑である簡単説明英語だがこちらで読むことはできる。一体この煙突問題を誰が言い出したのかはよくわからないが、クレマトリウムⅠの捏造疑惑自体は、1980年代ごろにフランスの有名なホロコースト否定論者だったロベルトフォーリソンが言い出したのである。大概の細かいホロコースト否認論はこのフォーリソンが発祥であるフォーリソンはホロコースト否定を公に行ったことで当局逮捕され、裁判になり、実はこの裁判でクレマトリウムⅠの捏造疑惑は形上は一旦決着しているのだ。だが、フォーリソンはそんなことで諦めるような人ではない。

続いてホロコースト否認問題では欠かせない話題であるツンデル裁判というのがカナダで起きる。欧米では当時かなり大騒ぎになった事件である。そして、このカナダ事件フォーリソンは深く関与した。有名なロイターレポートの発案者も実はフォーリソンなのである。それはともかく、クレマⅠの捏造疑惑ネタがまたこ裁判内で取り沙汰される。この時はフェルデラーという超悪質なホロコースト否認論者が証人となって裁判で取り上げたようである。間違いなく暗躍したのはフォーリソンであろう。この裁判の決着はさておき、最も目立ってこのクレマⅠの捏造疑惑を取り上げたのは1990年代に入ってデヴィッド・コールというユダヤ系アメリカ人だった。ユダヤ人だってホロコースト否認はする人はするのであるが、彼はアウシュヴィッツ博物館に出向いて、アウシュビッツ 担当者まで登場させるビデオを撮ったのである。このビデオは今でもネットで視聴可能であるコール自身はこのビデオ販売に抗議したらしいが、出回ってしまったものしょうがない。しかし、このデビッドコールネタ元は間違いなくフォーリソンであるコールの裏で暗躍していたかどうかまでは知らないが、フォーリソンが1980年ごろに指摘しなければ誰も気づかなかったのは間違いない。2000年代以降はオーストラリア否定論者フレデリックトーベンという人物がこのクレマ1捏造疑惑喧伝していたようであるが、この人物も何度か逮捕されてるということくらいしか私は知らない(正直どーでもいい)。

 

ガス室捏造疑惑って簡単にいうとどういうこと?

簡単には説明がなかなか難しい。全体を把握しようとすると、ホロコーストの全体的な細かな問題まで把握しないといけなくなる。ただ、こう説明することはできる、ホロコースト否定派はどんなことがあっても絶対断じてガス室」だけは認めることはない、のである。他の虐殺方法程度なら認めるホロコースト否定論者はいるけれど、ガス室だきゃあ絶対に認めてはならぬものなのである。そのガス室現在アウシュヴィッツという最も有名なホロコーストにおける強制収容所内にあったものとして公開されているのだから否定論者にとってはまず最初に疑いの目を向けるものになってしまったのだのだろう、それ故に、否定論者にとってはクレマトリウムⅠと呼ばれるその場所は「戦後捏造された」ものでなければならない。

ところがこのクレマトリウムⅠ、実に否定論者にとって都合がいいことに、実際に戦後に「再現工事がなされているのだ。前述したリンク先を読めば書いてあるように、戦時中にいったん防空壕になっていたものを、ガス室として公開するために、もっかい戻したのが、昔は共産圏だったポーランドだったのだ。そして、この再現工事に実際に携わった当時の職人が、前述したフォーリソン裁判に出廷し、「再現工事をこんな感じでやりました」ときっちり証言していたのである。当然、捏造だなんて話にはなっていない。しかし、フォーリソンら否定派は「そんなに都合よく裁判証人が出てくること自体怪しい」と引き下がらない。何せ、1980年代当時は、相手東側であり、西側にとっては怪しすぎる共産圏国だ。背後にはソ連がいて、疑うにはもってこいの状況だった。

 

だが、ほんとはどうでもいい煙突問題に未だにこだわるN医師

前述した海外サイトへのリンク記事にもあるが、煙突問題とは、戦時中にクレマトリウムⅠにあった煙突が、そこが防空壕に改築されるとき解体されたのである。そして、その煙突アウシュヴィッツ博物館1948年オープンするのに合わせて、当時の再現という意味でもう一度作り直されたのだ(煙突だけではなく他も色々工事しているが、結構杜撰再現工事であることは頭に入れておく必要がある。図面をよく見ればわかる)。だから、一時期煙突はなかったのであるが、戦後にそのなかったときのクレマトリウムⅠの写真が残っていて、それを現在写真比較して「戦後すぐにはなかったじゃないか!どうして今あるんだ? 捏造しだろ?」と仰るのである。……アホかと。

実際、煙突ガス室にはほとんど全く関係がない。火葬場があれば、煙突必要だった筈で、クレマトリウムⅠのガス室否定しても、そこが「死体置き場」だったことを否定する否定論者はゼロだって死体置き場」自体バッチリ図面にそう書いてあるのだからである。むしろ煙突がもし戦後に再建されていなかったら、図面を見た人間は気づく筈である、どうして煙突がないのだ? と。結局、防空壕だった時もその前の時も、図面が残っているので、問題根本があるとするならば、ガス室としてほんとに「死体置き場」を使用したのかどうかだけが問題の筈なのである。これが、N医師にはどうしても理解できないらしい。そもそも悪いのはフォーリソンなのであるが(図面をきっちり1980年ごろに既に取得しているのであるが、フォーリソンには図面を正しくみる能力はなかったようである)、そもそも論としてそこがガス室とされるのは、図面にも文書にも残ってないのだからアウシュヴィッツ司令官だったルドルフ・ヘスやその他の証言者の証言しかないのである。こんなの否定論者が一番よく知っている事実の筈である。つまり、最も怪しむべきはその「証言証言者」であるわけだ。だから、私はそのことを直接本人に言ってやったのだが……。

 

実際話してみると、実にくだらない低レベル陰謀論であるに過ぎなかった。

N医師最初アウシュヴィッツ司令官のルドルフヘスの話がガス室根本である」のようなことを言ったので、私はそれはおかしいと指摘した。何故ならば、ルドルフ・ヘス逮捕されたのは1946年3月であり、実はその約1年も前に、問題にしているクレマトリウムⅠのガス室に関する証言をした人物いるかであるポーランドは、ドイツ撤退すると、さっさと戦後処理に取り掛かり、ドイツ終戦を待たずに戦犯裁判に動き出していたのだ。だから1945年4月16日アウシュビッツ囚人だった人物がクレマトリウム1のガス室についてポーランドクラコウというアウシュヴィッツ収容所のある地元法廷で宣誓証言をしているのである。これは時系列として全くN医師の言っていることに矛盾する。

すると、N医師はこう言ってのけたのである

「肝心だったのは、連合国としてはアウシュヴィッツ司令官だったルドルフ・ヘスに中心人物として証言させることだったのであり、誰が証言をし始めようと構わなかったのである」と。

まぁ、そんなことだろうなとは予想はしていたが、N医師自身脳内ストーリーさえ辻褄あわせができればそれでいい低レベル陰謀論者に過ぎなかったのである。彼はこうも言っている(昔からである)、「ヘスはイギリス人拷問を受けて嘘を言わされている」と。拷問を受けたというのは拷問した人物が手記にそう書いているので、事実であるだろうが、拷問受けてなくても当然信用してなかったわけだし、それよりももっと矛盾しているのは、これ拷問したのは「イギリスである。N医師は別のところでは、「ポーランド」が怪しいと言ったり、「ソ連」が怪しいと言ったり、単にめちゃくちゃな脳内理論披露しているだけなのである陰謀論者の一般的な主張通り、陰謀それ自体証明は一切ない。陰謀は巧妙にできているかである

だったら何故、「煙突問題」のように疑われるような事実を残すんだよ? と突っ込んでやりたいところだが、奴らは脳内論理の辻褄さえ合えばそれでいいので、どんなにツッコミを入れても無駄である

 

そんな下らない低レベル陰謀論者を指示する信者たち。

当然私など、N医師に比べりゃ微塵子のような存在しかいから、支持はN医師に集まる。N医師自体ネットに腐るほどいる低レベル陰謀論者に過ぎないことは実際どうでもいい話なのだけど、N医師を支持する人が実際に結構いるという事態を目にしてしまうと、こっちが頭が変になりそうだった。SNSはそうした言わば人気者をあたかも「教祖」のようにしてクラスター形成する仕組みだから、それ自体現象としてしょうがないのだけど、頭では分かっていても実際に見てしまうとねぇ……。

 

というわけでさ、ホロコースト否定論なんざ、そんな下らない低レベル世界なんだ。あなたは、「ガス室」はそれでも疑わしいと思いますか? つーか、なんでそんな低レベル陰謀論が支持者を集めるのか、私にはちっとも理解できません。 

 

追記すると、N医師にはクレマトリウムⅠは一回防空壕に改築させていることだけはなんとか認めさせた。それすら認めていなかったのだから、呆れるけど。

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