はてなキーワード: アイドルユニットとは
※長くなるし、まとまってないし、ただの独り言です
私は雑食でそれもリバ厨だ
なんでもおいしい
絵柄、内容、作風、どれかにヒットすれば、いや、ヒットしなくても好きなジャンルの話なら読んでいた
地雷という言葉がはびこる世界で、地雷を理解しているつもりでいた
どちらの意見も
地雷です!って言う方の気持ちも、地雷地雷うるせぇー!って言う方の気持ちも
私にも好みじゃないものがあった
だけど目に入っても手に取らないそれだけのもの、だった
そう、過去形
とても苦しい
その気持ちわからんわ〜という人は理解する気すらないのだからわかるわけがないし、
例えば身内とか、友人とか真剣に寄り添いたい人への気持ちでも30%もわかってあげられない
自分が同じ立場になった時、あの時全然わかってなかったと絶望すら感じる
同じ立場の人への理解度はそれでも50%あればいいところだと思う(これは地雷以外のことでも)
だから、地雷地雷うるせぇー!自衛しろ!って騒いでる人たちをみるとこの人は地雷を理解してないんだよな…って気持ちになる
地雷ですってぎゃんぎゃん騒いでる人の気持ちも私は理解しきれないのだけど
やっと本題に入ります
そう、私は地雷なしいや、地雷があっても反応しないという立場から地雷あり、反応してしまう立場になってしまった
前のジャンルでA×B好きの人はB×Aを読むけど、B×A好きの人はA×B好きの人を先行ブロックしてるって話を聞いてゲラゲラ笑って大変だなーとか言っていたのに、地雷持ちになってしまった
原作は映画で公開されたばかりということもあり二次創作をしている人が少なかったからその作品の絵を描いてる人をツボにはいれば大抵フォローした
私はA×Bというカップリングにはまった
作品の評価が高まってファンが増えると劇場でのマナーの悪さが目立つようになった
あまりのファンのマナーの悪さに劇場へ行くことをやめた、作品を嫌いになりたくなかったから
そこで出会ったマナーの悪いファンはBとCのカップリングが好きな人ばかりだった(B×Cか、C×Bなのかまではわからない。あまり見ないようにしていたから)
ツイッターでえ?と思うような発言をしてる人もBとCのカップリングが好きな人がおおくて私の中でモヤモヤした気持ちがうまれていった
ここで地雷が発動したのだろう
叩かれるようなことを起こすのは大抵BとC好きの人たちだった
何か起こるたびにまたか…またBとC好きか…そんな気持ちになった
そのジャンルで同人活動をしている商業作家の方がそこに寄稿することになった
その方はB×C好きで、でも絵が好きでフォローしていた
もともと私はアニメよりも少女漫画、BL漫画が大好きでほぼのお金は単行本を買うことに使っていた
商業作家が大好きだったし、同人活動するぐらいすきならきっと素敵なものを描いてくれる!と思うタイプの人間だった
だけど、B×C好きの商業作家が公式の仕事をすると知った時、とてつもない嫌悪感を抱いた
絶対B×C描くやん、抑えてるつもりでも心の奥底で溢れる想いは無意識に出てまうもんやで
そう思った
結果やはりめちゃくちゃB×Cだった
あ〜私めちゃくちゃ地雷発動してる…くそ…自分くそ…BとCが悪いわけちゃうやん…悪いのは頭のおかしいファンやん…
頭ではわかっているわかっているけどどんどん嫌いになっていく
そんな中で続編決定や、雑誌にSSが載ったりなど公式にも動きがあった
グッズ展開も増え、BとCはセットで売られたりすることも多くなった
BとCのカップリングはジャンル最大手ぐらいのカップリングになった
一方私の好きなAとBは自分でいうのも悲しいがドマイナーだった
AとBがドマイナーなのは全くもって意味がわからないが人気キャラ同士のBとCのカップリングが人気なのは仕方ないことだと思う
仕方ないとわかっていながらも、ちっと舌打ちしたい気持ちでいっぱいだった
だけど、待てど暮らせどpixiv投稿数は0のままであまりにも悲しくて初めてSSを人目のつく場所に公開した
そんな日々を送っていると続編の公開が決定した
歓喜した打ち震えた
みろ!これが逆転ホームランというやつじゃかいか!すごい!公式が味方だった!公式が味方強すぎる!!!
実にバラ色の人生!そう!始まるの!と思われていたがそうでもなかった
AとBの組み合わせはめちゃくちゃ貶された
顔カプ、余り物コンビ、なんであの2人?
そんな言葉が飛び交った
いやいやいや、お前ら作品みた?本気で言ってんの?
私はそんな気持ちでいっぱいだったけど、何もできないし、貶す言葉は止まらなかった
作品の中で一言も言葉を交わさないし、目線も合わないキャラのカップリングでさえそこそこの人気で、それこそ顔カプなのに何も言われず
体に触れ、名前を呼び合い、目線もがっつりあってるAとBが顔カプ扱い…?
特にBとC好きの人が貶していた
顔カプ、余り物コンビ
BとCなんて同じ場所にいただけなのに
Cには恋い焦がれてる憧れの存在すらいるのに
そっちのほうが!人気キャラ同士でくっつけたそっちのほうが!顔カプじゃん!!!
悲しくて悲しくて、だけどどうしようもなかった
そっちはそっち、こっちはこっちでほっといてくれればよかったのに
AとBのカップリングを貶す人が目につけばブロックか、ミュートした
BにはCしかいないという発言にすら気持ち悪さを覚えてブロックか、ミュートした
地雷は加速し、B関連のカップリングA以外は全部嫌になって、フォローをどんどん外していったし、ミュートした
地雷があるのでA×Bしか受け入れられないともプロフィールにも書いたし、ツイッターでもつぶやいた
だけど、例えば赤と青のカップリングの名前が赤青だとしたら、かーあおとか伸ばし棒つけて呼び出すのでミュートワードに引っかからなくて意味なかった
なんで伸ばし棒にかえんだよ
そんな中で私ひっそりとSSを書いていた
嬉しかった
ブックマークをしてくれる人のホームに飛んでツイッターを見に行った
…C×B好きだった
同じことを繰り返した
わかったことは私の作品を読む人はBとCが好きな人だということ
絶望した
どうしたらいいのかわからなかった
そして続編が公開された
公式がAとBを大プッシュしていて、公式が大手すがて私の心が復活した
とても心強い
余り物コンビ、顔カプと呼んでいた人たちもこれには認めざる得なかったみたいで、AとBいい!という発言にかわっていった
もちろん貶したり、見なかったことにされたりもあったけど
せやろ
そう言いたくなった
なぜ、なんで、わからん
だけど、BとC好きの方だった
嬉しいけど素直に喜べないし、フォロバもできなかった
私のことをリストに入れてる人もBとC好きの方で気持ち悪くてブロ解した(この気持ち悪いという感情を理解できる人とできない人がいると思う)
何度ブロ解してもリストに入れられる
そのうち諦めたのかフォローされた
A×B好きを増やすためにこういうことしようかな!?と呟くと真似されるBとC好きの方に
心底気持ち悪かった
そんな日々で監督が
「BとCは別に仲がいいってわけじゃなかったけど、ファンの方の意見を取り入れて絡ませました」
顔カプが腐女子の力で原作にまで影響を及ぼすなんて吐き気が止まらない
BとC好きで私のことフォローしてくれてる人は申し訳ないけどみんなブロ解した
鍵もかけた
時は過ぎていき、イベントでたまたまB×C好きの人と仲良くなった
その人がいい人だったのでB×Cに対する嫌悪感は薄れていった
地雷MAXの時はBとCの応援カラーが並んでるだけでも吐き気をもよおしていたのに
今も地雷は続いているし、グッズ展開の媚び媚び商法を見るたびにおぇ〜って気持ちになる
だけど、だいぶまっしだ
そんな今になってこのブログを書いたのか
私は前のようにブックマークしてくれた人のツイッターを見に行った
ブロックしていた、私が
フォローしてないのに鍵開けたらすぐいいねくれるから怖かったし、BとC好きだからブロックした
覚えてる
申し訳なかった
その人は私の作品を評価してくれているのに、私はブロックしているのだ
私が地雷もちなばかりに、もしかしたら、私の知らないところで誰かを傷つけているかもしれない
何も感じてなければいいけど、もやもやさせているかもしれないし、私がファンのせいでBとC地雷持ちになったように私のせいでA×Bを嫌いにさせてしまうかもしれないと思うと怖い
私がされた立場ならこの人地雷もちだからか〜となんとも思わないかもしれないけど、感じ方は人それぞれなわけで
他ジャンルで相互フォローになった人が急にB×Cの話をめちゃくちゃするようになってリツイートやら、絵も描くようになったのでそっとフォロー外したらめちゃくちゃ貶された経験もあるのでなんとも言えない
あ〜私が傷つくのはまだいいけどA×Bを嫌いになられるのはやだなぁ
某アイドルユニットの中でもっとも人気のなかったCPが紆余曲折をへて王道CPになって今はそのCPしか考えられないってなってるどんでん返しが現実で起きたみたいにA×Bも王道CPになるって私は信じてるんだよ!!!
いや、私が傷つくのも傷つけるのも嫌だけどさ…はぁ…まとまらないし、答えが見つからない
こんな気持ちになるなら二次創作やめた方がいいのかなーとも思う
かくことは好きだからやめないけど、このジャンルをさったり、公開をやめた方がいいのではと思う
でも私がかくことをやめたら悲しむ人がいることも知ってる
どうやったら地雷ってなくなるのかな
地雷CP好きな人に自分の作品読まれてるってみんなどんな気持ちでどう受け止めてるの?
逆に自分の好きなCPのこと地雷って言ってる人の作品をどんな気持ちで読んでんの?
私が地雷なしの時は自分の好きなCPのこと地雷って言われてもその人の各作品が好きだったら何にも思わず作品読んでたけど、雑食だったから強いこだわりがなかっただけなんだよな
今ならA×B地雷の人がかいた他のCPなんて絶対読めないしブロックしまくるよ
あ〜ここまで書いたけど答えが見つからない
AとBが原作で付き合えばいいのに
F1からレースクイーンがいなくなるという飯ウマ面白いニュースを目にしたので、匿名ダイアリーにレースクイーン時代やグラビア時代の実体験と私が思ったことなどを書いていくのでお付き合い頂けたら幸いです。詳しいレースの専門用語などは全部省略してますのでご了承ください。
私は元レースクイーンです。
スペック的には以下。
F1、superGT、motoGP、S耐、鈴鹿8耐、東京モーターショーなど色々なレースやモーターショーにでたレースクイーン。
プレイボーイ、ヤングマガジン、ギャルパラダイスなどで多々ページを頂きグラビア活動をし、CDやDVDにでたりもしていました。
終末期の方はアイドルユニットを組み下手くそな歌を唄いながら地上波のレギュラー番組にも定期的ポツッと針の穴程度に出演していました。
元々は芸能事務所には無所属で赤文字雑誌(JJ、cancan.rayなど)のモデルをしていて、編集部の人の紹介で大手芸能プロダクションに所属することになりました。
当時20代の私は見た目の清楚さ(一緒にお仕事したことある高部あいちゃん並みのギャップを兼ね備えていた)とは裏腹に、中身は超絶パリピな上に今で言う港区女子?でした。
糞ビッチだったのでご了承下さい。
(追記2月4日: https://anond.hatelabo.jp/20180204023951 レースクイーン業界闇深4にて詳しい写真付きの記事をうpしました )
ちなみに先日SAKURAまなちゃんがAV女優だからといってセクハラしていい女って訳じゃないという意見に同意しています。
元始、女性は太陽だった平塚らいてう先生のおっしゃる女性解放運動ってやつで、はあちゅうが如く私なりの#metooのヒトカケラです。
さて本題に入ります。
グラビア、モデル業界と同様で事務所総勢のスポンサー接待、枕営業への誘導があります。
サーキット外では西麻布六本木で事務所主催で連日スポンサー接待です。
私がいた事務所はかなりの大手でチームも有名でしたが、裏側は本当ヤバいです。
1.屋内イベントの東京モーターショー、オートサロンなどでパンフレット配布や受付の仕事。オーディション有り。(これはやってない為詳細以下略)
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2.各ブースのステージにあがり車やバイクの横でフォトセッションタイムをひたすらニコニコ笑う仕事。なかなか厳しい水着オーディションを受け、私服のセンスなどもちゃっかり審査されている。
ひたすら覚えた原稿botになり、色んなメーカーや車やバイク、選手、部品などを教わる。ついでにカメコ対応などを学ぶ。男性マネージャーが鬼だったので上場企業のポートフォリオまで渡されたりしていました。
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3.当時レースクイーン業界で絶大な権力があったオールアバウトのヤザワさん、ギャルパラダイス編集部、日刊新聞系担当記者、一般有名カメコブロガーたち(モンブランなど)の目につき爪痕を残す。
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4.各自動車メーカー、部品メーカーなどスポーサーに3の方々や芸能事務所の営業名前が伝わりほぼ出来レースの様々なモータースポーツオーディションで受かる。
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6.一定のファンと人気がつくとスクール水着を着て例のプールでグラビアの撮影があったりする。
ここで伝家の宝刀、海外でDVD写真集撮ろう!と芸能事務所のマネージャーに誘い出され気をつけないとAVに出る羽目になる事になるんですねー。
パリピだった私は当時、鈴木麻奈美さんと元祖レースクイーン出身のセクシー女優さんに可愛がっていただいたこともあり、見抜くアドバイスを教わっていました。
このレースクイーン闇深スポットに香西咲ちゃんや月見栞ちゃんほしのあすかちゃんなどは完全にハマってしまったのかな?と最近の報道を見て思いました。
同期のグラビアの子は私より先に写真集とDVDを販売していましたが、見事に手ぶらお尻丸出しで友人バレし在籍していた大学からもお叱りを受け引退していきました。
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7.色々なオーディションに受かりAV女優ルートを回避すると、私が知っている子は愛人ルート(大物お笑い芸人愛人)、覚せい剤ルート(高島礼子の元旦那愛人)、女社長転身ルート(レースクイーンオブザイヤー)ママタレセレブ専業主婦ルート(モカちゃん、ちえぴょん)、プロ彼女ルート、女医ルートとハッピーエンドはごく稀なのです。
実話ナックル並みの濃い内容が体験を沢山書きたい事が、今回はレースクイーン発祥の鈴鹿8耐での体験を書きますね。
※皆さん事件です。
レースクイーン新人で鈴鹿8耐レースには選ばれし者と言われる某チームのレースクイーンに何故かこのゴッドオブビッチが選ばれてしまいました。
先にスケジュールが抑えられていたsuperGTのレースと日程が被っていても、8耐のそのチームならぜひそちらに!と言っただけるクラス。
8耐の会場には某チームレースクイーンたちが印刷された団扇一色になる日。
自己顕示欲を満たされ、日給は馬鹿みたいに高い桁、前日入りで鈴鹿、ロッシとか言う選手見てみたーい、オーストラリアの選手イケメソ〜と熱い暑いの鈴鹿8耐に頭が沸きとにかく楽しみでした。
いざ参戦。
いきなり同じチームのレースクイーンが行きの新幹線車内で嘔吐です。酔いかと思いますよね。
実は彼女妊娠3ヶ月の悪阻真っ最中で鈴鹿8耐に参戦していたんです。
彼女も他の誰にも言えずいたんですが、仕事で一緒になり本性のビッチを出していなかった私には気を許して話してくれたんですね。
同伴の男性マネージャーには結局言えず私がバックアップすることになりました。最後までカメラの前以外では具合悪そうで可哀想でした。
#metoo 発動していいですか?
妊婦さんとは知らなかったとか関係ないですからね。キモいから。
レーサーたちの間では、性欲を高めて高めまくると勝ちやすくなる!最終日前に射精すると勝つというジンクスがあるからこういったセクハラ行為をするんです。
このレーサーさんは特に酷くて毎年いろんな子にお手手を出しているようで、鰻屋を経営しているらしく性欲がチンパンジーなんですね。
私も1日目の夜にエレベーターで相乗りした時2人きりでいきなり壁ドンされて股間触られて最後は半ケツで逃げ出しましたもん。
ほっぺたぐーでなぐりましたけどね!
妻子ある身で信じられないです。
男性マネージャーは枕営業については触れない人でしたが、所属するレースクイーンたちを束ねてスポンサーさんにお披露目して営業かける熱心な人でした。
四泊五日目の鈴鹿8耐の夜はビッチなりにもまぐわる相手を選ぶ権利はあるわけで、自分の身を守るためにこの男性マネージャーと同じ事務所の子と毎晩接待接待。
歩くキャバクラ嬢ですね。
千葉船橋にあるトップレースクイーンだけが許される?みたいな専用のスタジオはAVの撮影もやっているところで、しみけんに遭遇した時は本当にヤバいかもと思いました。
女がプロデュースしているレースチームだからといって安心してはいけません。
女社長、女がオーナー、女プロデュース系はイジメが半端ないですし。
何がレースクイーンオブザイヤーじゃ。
レースクイーンの傘はレーサーへの日陰、バイクの場合はエンジンやタンク部分に日陰を作る意味もあります。
あんな糞みたいな飾りの日傘さっさと廃止にしてくれてGJです。
結論として私が言いたいのは、容姿端麗を仕事にするのは悪いことでは無いしレースクイーンやグラビアに限らず芸能人はキラキラ輝いて見える。
しかし裏側では魑魅魍魎の集まりだということ。レースクイーンという枕営業薬物汚染が当たり前にまかり通っている悪しき風習を、みなさんに知っていただきたい思いから書き綴りました。
女性たちが病んで枯れずに、ヒマワリのように燦々と照りつける8耐の熱い日差しを浴びながら#metoo セクハラのない日が来ることを強く願います。
森川葵演じるヒロインを取り合う相手役に北村匠海と佐藤寛太が出ていた。
2人とも、とんでもなく顔が整っていて、且つ芝居も観れないレベルのものじゃなかった。
佐藤寛太本人は違うけど、彼が所属する事務所LDHには、EXILEや三代目J soul Brothersがいる。
映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」 予告編 - YouTube
LDHは2015年から身内向けに作っていたはずのプロジェクトで、今年色んな界隈の所謂オタク層にその存在を知らしめた。世間が思う「浅黒い肌にムキムキに鍛え上げられた肉体、無精ヒゲを生やしたむさ苦しい男達」というイメージに反して、このドラマや映画のシリーズに登場するLDHの面々は、そういった”イメージ通り”のメンバー(AKIRAや関口メンディー)に加え、男らしさは残しながらも綺麗な顔立ちや可愛らしい甘い顔立ちのメンバーが多く出演する。三代目J soul Brothersの人気の火付け役となったであろうメンバー・岩田剛典などが正に良い例だろう。ここ何年かでLDHに所属するアーティスト達のビジュアルやコンセプトが、時代や流行に合わせて変化しているのをなんとなく傍目から察していた。だんだんとマーケット層のメインが様々な世代の女性に絞られ、アーティストでありながら、アイドルとして彼らを応援、消費できるスタイルへと変化しているように思う。(勿論所属しているアーティスト全員に該当する話ではない)三代目も先輩グルーブであるEXILEと同じようにボーカリスト・パフォーマーとメンバーの役割は分かれているものの、パフォーマー(ダンサー)である彼らは、俳優、モデル、DJ、アートディレクター、ファッションデザイナー、ラジオパーソナリティと様々な顔を持つ。これは、彼らのもう一つの先輩グループであるEXILE THE SECONDや後輩のGenerationsにも同じ事が言え、正に「歌って踊るアーティスト」としての一面と個々に活躍する彼ら個人の活動をファンが楽しんで、応援するシステムが既に出来上がっている。(これも勿論全員に当てはまる話ではない)
超特急「My Buddy」Music Video - YouTube
一方、北村匠海が所属するスターダストにも歌って踊る所謂”男性アイドル”が存在する。メインダンサー、バックボーカル(ダンサーがメインで踊り、ボーカルがバックで歌う)”超特急”である。彼らは今年、武道館でライブを行い、今冬から来年にかけてツアーも決定している。最新曲「My Buddy」では彼らの”可愛さ”と”かっこよさ”の両方を堪能できる一度で二度おいしい世界観のMVを公開しており、この曲は橋本環奈・渡部 篤郎主演のドラマ「警視庁いきもの係」のタイアップ曲にもなった。北村匠海自身も「DISH//」というグループに所属しており、アイドルでありながら俳優業にも精を出す内の1人だ。当然超特急にも、俳優業をこなすメンバーは複数いて、多くの人気俳優を抱える事務所に所属しているだけに、彼らも作品に出逢う機会には恵まれているように思う。スターダストには彼ら以外にも、アイドルユニットは存在していて、メンバーの年齢層もユニットのコンセプトも様々であり、LDH同様、ファン層がユニットを選り好みし、住み分けできるようなシステムが出来ている。これは恐らく、同事務所の看板女性アイドルユニット「ももいろクローバーZ」の成功例にならって作られたものだろう。
ここで、今一度日本の男性アイドル産業に置いて、長年一党独裁を築いてきたと言っても過言ではない”ジャニーズ事務所”と上記2つの事務所が展開する”アーティスト”、”アイドル”の違いというのを改めて考えてみたが、「研修制度がある(ジャニーズJr.と呼ばれるCDデビュー前のタレントたちを多く抱える)」「SNSを利用していない」「自社でミュージカルショーを定期的に行っている」「冠番組を持つグループがいる」くらいしか最早存在しないのではないかと思っている。「見目麗しい顔が整った男性アイドル、アーティストや少年たち」は正直言って、もうジャニーズ以外の上記の事務所にも(好みはあれど)多く存在してしまうのだ。ちなみに私は、ジャニーズなら山田涼介や佐藤勝利は顔が整っているという価値観を持って生きているものの、スターダストなら超特急のユースケや北村匠海も顔が綺麗だと思うし、LDHでは登坂広臣や白濱亜嵐も綺麗だと思う。そこに関して、どこがどう凄いとか誰がどう良いみたいな話はもう殆ど、微妙な好みの差の話でしかない。そもそも「冠番組がある、なし」については、番組などがない代わりにスターダストもLDHも様々なコンテンツを駆使して(有料のものが多いが)ファンに提供しているように思うし、LDHにおいては、今度Generationsがとうとうテレビ朝日で冠番組をスタートさせる事にもなっている。ネット配信も含めると既にEXILE THE SECONDの黒木啓司がAbemaTVで自身がMCを務める音楽番組を持っているし、EXILEのメンバーでも冠番組を持つ者もいる。
GENERATIONS、初冠番組がテレ朝“進出” Abemaオリジナルが初の地上波レギュラーに | ORICON NEWS
実際、男性アイドル産業に数年前から着手している芸能事務所はこの2つだけではない。スターダスト同様多くの人気俳優が所属する「アミューズ」も所属タレントだけで構成されたアイドルユニットを様々なコンテンツと絡めて売り出し始めた。期間限定コンテンツを匂わせながらも、ちゃっかりCDまで出している。流石、アミューズ。
キャスト|「ドリフェス!R」5次元アイドル応援プロジェクト公式サイト
なんならこの事務所は、所属タレントだけで開催するイベントで若手俳優がそれこそ所属アーティストの歌を歌ったり、踊ったりもしている。あの神木隆之介もだ、というから驚きである。
モデルプレス - アミューズ「ハンサム」今年は初の試みで開催 神木隆之介、吉沢亮、小関裕太ら出演者&公演内容発表<HANDSOME FILM FESTIVAL 2017>
似たような事は、福士蒼汰が所属する研音「研音若手俳優によるスペシャルイベント MEN ON STYLE 2017」もやっている。(しかし福士蒼汰は出ない)どこのタレント事務所もアイドル産業が儲かる事をわかっているのだなという感じを察してしまうし、ある程度演技仕事で一定数の知名度とファンを獲得している彼らが出演するとなれば、一定の売上も確保できるのだろうから事務所側としてみたら、良いビジネスコンテンツなのだと思う。
事務所の運営とは関係ない部分で言えば、日本の若手俳優はピンからキリまで存在するが今やその勢いは年々増しており、特に新規ファンを獲得しやすい2.5次元舞台などで一躍有名になれば、その界隈から様々な分野の仕事へと手を広げる事も難しくはなくなった。テレビドラマに出演する事もできれば、大手のレーベルでCDを出す事も出来る。ここにLDHは目をつけて、2.5次元界隈で人気の俳優を自社が手掛けるコンテンツ(ハイローや舞台「幽劇」)に呼び寄せた。アミューズが展開するアイドルプロジェクトも正に、この2.5次元人気に肖ったものであろう。
こうした大手の芸能事務所がしれっとアイドル産業に手を出す中では、ジャニーズ事務所に所属するタレントが新たな層のファンを獲得するのはかなり厳しくなっているのではないかと考える。デビューしてからキャリアが長く、経験も豊富でファン数も安定している中堅層(V6、KinKi Kids、嵐、関ジャニ)は良い。そこから下の世代は、今もそしてこれからも厳しい戦いを強いられるようになるのではないだろうか。特にこれからデビューするかもしれないジュニア勢にとっては、他事務所のデビュー組レベルのタレント達と仕事を取り合っていく事になる事態は、決して未来が明るいとは言えない状況なのかもしれないし、逆に燃えるというタレントもいるかもしれない。
だからこそ、他の事務所同士が各々手を取り合ったり、競合しながら、男性アイドル産業に様々な形で参入し、成功を収めている今、いくら永続性はある程度(ジャニーズ事務所所属のアイドルグループの存在が永遠ではない事はここ数年、"特に"昨年私達は思い知っている)保障されていたとしても、AbemaTVでのホンネテレビを見て、SNSを利用する他事務所のタレントやアーティストの売り方について批判をしている”ごく一部”の人には是非、広い視野を持って、アイドル産業に目を向けて見て欲しいと思う。
批評するだけで満足せずに、どうか是非他事務所や他所のタレントに目を向けて、どことも上手く競合できるように目を光らせておいて欲しい。
高2の1月、友人と大好きな男性アイドルユニットのコンサートを観に都内へ出かけた。
日帰り出来る距離ではあるけれど、地方都市在住の私達には大冒険だった。
数年経ってからコンサート目的だったことをカミングアウトしたら、『そんなの分かってたわよ』と言われたが。
まあ、そうだよね。見抜かれるよね。
元々は12月末の公演に申し込んでいたが、届いたチケットは1月の追加公演だった。
12月公演だと学校の全員参加の冬期講習と被っているので、追加に回ってかえって良かったねーと友人とのんきな事を言っていた。
今思うと、当初は冬期講習をサボって行こうとしていたんだから怖いもの知らずというか何と言うか・・・。
親は学業だけには厳しかったので、バレた時の事を想像すると今でも背筋が寒くなる。
とにもかくにも、1月の公演参加が決まってからは友人とどんな服を着ていくのか、どの電車に乗るのかなど、色々計画を立ててその準備期間さえもめちゃめちゃ楽しかった。
座席はブロック名に数字やアルファベットが付いていなくて、位置を特定出来ない名称が書かれていた。
なので、チケットが届いた当初は位置がいまいち分からなかった。
そんな話を教室でしていたら、他校の友達がその会場での他ユニットのコンサートに行ったというクラスメートが、「そのブロック前の方らしいよ」と教えてくれた。
そして迎えた当日。
どのくらい前なんだろうね、とワクワクした気持ちと、都心へ向かう緊張感が入り混じりながら会場に着いた。
係員さんに聞きながら座席に向かったら、2列目のドセンで放心。
コンサートが始まったらはしゃぎまくって、真冬だというのに半袖になった。
初めて観る、本物で生身で至近距離の彼ら。
何度もテレビで見ていて、参加したかったコールアンドレスポンス。
東京近郊のファンは番組観覧や公開収録に行くチャンスもあるだろうけど、我々には叶わないので、余計に楽しかった。
あまりにも夢みたいで、テレビを見てるみたいだな、とも思った。
終演後、夢見ごこちのまま公式グッズショップに行って写真を買い込んだ。
憧れのMILK本店にも行った。
地元のセレクトショップでも扱ってはいたが、本店に行くことに意義があったのだ。
お店の全てが可愛かった。
何か買ったのかは覚えていない。
高校生のお小遣いでは大物は買えないはずなので、買ったとしたらカットソーか何かかなと。
外観だけみて「ここが〇〇大かー、都会だなー」と言いながら数分で後にした。
「ちゃんと大学見たし、親に嘘はついてないよね」と友人と笑いあった。
なんと能天気なことか。
推しの主演ドラマが始まった時期で、期間限定で壁画が出来ていたのだ。
都内の高校生には普通の休日でも、私達には大冒険でキラキラした1日だった。
もうすぐ高3になる時期だったので、勉強頑張って夏休みに1日だけコンサートと併せて東京に来たいな、とモチベーションを上げた日にもなった。
都内を移動中、どこかのショップで当時大流行していた香水を試しに嗅いだ。
友人はそれを買ったような記憶。
充分過ぎるほど大人になった今、誰にも気兼ねする事なく(チケットさえ取れれば)好きなコンサートやお芝居を観に行けるし、好きな洋服も買える。
でも、この高校生の時のようなキラキラ感はない。若さ特有のものだったのか、地方都市在住だった事による特別感だったのか。
余談をいくつか。
高3の夏休み、最後の1日に念願叶ってコンサートに行く事が出来た。
この話はまた近いうちに書きたい。
そして、この男性アイドルユニットは今も現役だ。第一線にいてくれている事が嬉しいし、感謝している。
最後に・・・『特設の会場』、『壁画』などのキーワードでこのユニットを特定出来た方、同年代ですね!
楽しくて、キラキラしてましたよね。
https://anond.hatelabo.jp/20170813014010
『どんなアイドルユニットも、そのユニットを構成する個々のアイドルが素晴らしいからこそである、というリスペクトを(公式もファンもプロデューサーも)忘れないでほしいし再認識されてほしい』
この記事を読んだ結果、私が感じたことはこれでした。
アイドルとユニットの魅力の成立が逆転してる(この人の感じる身の回り、この人にとっての世界において、そういう風に扱われている)とこの人は感じてるんじゃないかと思います。
大前提として、アイドル個人がいて、それぞれに満点満開の良さがあって、その良さが集まって乗算されるからこそ、ユニットとしての魅力が生まれる。
つまり、元が0ならいくら掛けても0なんです。力のあるアイドルが集まって掛け合わされるからこそ、無限大の魅力が成立するんだと私は思います。
"ユニットは不人気アイドル救済のリサイクルじゃない”し、"個々のアイドル活動はユニット活動のおまけ”でもなく、"個々のアイドル活動の延長線上あるいはコラボとしてユニット活動がある"と思うわけで。
そういう認識をされることはLiPPSファンやLiPPSプロデューサーでなくても悲しい。
鶏が先でも卵が先でもなく、アイドルが先です。
今までと比べてかなりつまらなかった。
けものフレンズ8話がつまらない、ということもまたけものフレンズという物語を紐解く上で重要な意味を持っているからである。
OPを歌っているアイドル声優グループが演じるPPPというフレンズアイドルユニットが主役となっているという事からは明らかな大人の事情が伺える。
物語の中においても、ヒトがいなくなり文明的な要素の多くが失われた世界でアイドルを行っているPPPは異彩を放っている。
そもそもフレンズがアイドルユニットを組んでいるという状態はジャパリパークがまだアミューズメントとして機能していた時代に置いても特別な存在であった事は想像に難くない。
動物が観客に見せるために芸を磨くという行為は現実の動物園では一般的な行為となっているが、それは動物の本来の姿ではない。
動物園が営業していく為に動物に行わせている本来の生態から外れた行為である。
PPPはいわばヒトが持つ商業主義、拝金主義的な側面の化身としてジャパリパークに存在している。
けものフレンズはここまでそれぞれのフレンズの自然な姿を描いてきた。
フレンズ達がそれぞれの日常を自然にのびのびと暮らす世界をカバンちゃんが旅する話である。
確かにアルパカが喫茶店を開いたり、ライオンがDOG DAYSみたいな事をしている事はあった。
しかしそれらの中にも、徒歩によって移動するフレンズでありながら高い崖の上に難なく移動してしまうアルパカや、狩りごっこごっこに興じるライオンといった形でフレンズのベースとなった動物の生態が現れていた。
ロイヤルペンギンのプリンセスがPPPを再結成しようとしたのは、ペンギンの生態がそうであったからではなくPPPがその昔ジャパリパークに存在したからである。
いわば間接的ではあるがヒトの手による強い介入を受けた行動である。
(まあぶっちゃけアルパカもジャパリカフェの名残という形でヒトの介入や大人の都合をゲフンゲフン…例外として今は忘れてくれ。)
カバンちゃんと無関係の所でここまで強くヒトの影響が描かれることは今までなかった。
そしてそれによって描かれた光景は、我々がけものフレンズに期待していたものとは全く違ったものとなった。
自分たちの存在、自分の存在が観客に受け入れられるのかと恐れるプリンセスの姿は、自分の本来のあり方のまま生きている他のフレンズにはないものである。
なぜなら他のフレンズはただどこまでも自然体で生きているからである。
PPPに参加せず普通のペンギンとして生きる道も開かれている事を知っているプリンセスと違いそもそも生きる道を選ぶという発想自体がない。
目先目先の日常から抜け出て生き方を選択するという発想は文明が発達したことで生まれたものである。
自分が何者であるかを迷うという行為は、道があることによって生まれる感情である。
ヒトの商業主義によって生まれたPPP、今までとは違う生き方の選択肢の登場によって生まれたプリンセスの悩み、これらはヒトが残した文明の残り香がなければ存在し得ない物である。
文明のない世界では生き物はただ生きるために生き、空いた時間はただ本能のままのびのびと過ごす。
ある種の貪欲さ、ストイックさをもってより良く生きようとそれまでとは違った生き方を選ぶ道である。
これは7話において博士達がジャパリまん以外の食べ物を求めカレーを食べた際に半分描かれている。
火という恐ろしい存在がカレーという益をなす光景は、文明の危険性をを暗示してはいるがそれが実際にフレンズを傷つけることはなかった。
だが今回は違う、文明は選択することの不安という形でフレンズに牙を剥いた。
自然の中でのびのびと生きるフレンズの姿を描いてきた作品の中で、文明がフレンズを傷つける姿が描かれたのが8話である。
ヒトのもたらした文明がフレンズを傷つける、それが8話である。
唐突にこんな物を投げつけられて無意識が嫌悪感を抱かないでいられるはずがない。
我々がけものフレンズの8話をつまらない、何かが違うと感じたのは当然なのだ。
だがそれは同時に我々がけものフレンズに求めていた物を再確認させてくれる。
8話の直前に7話が描かれたのも、これが文明を否定する物語でない事を強調するためなのではいだろうか。
それはなにもカレーだけではない。
ライブだけではない。
ジャパリまんだ。
ジャパリまんはジャパリパークの平穏な生活を支える重要な資源である。
それらはラッキービーストによって管理されフレンズの元へと配られている。
8話で初めて登場した二人目のラッキービーストは多くの情報を我々にもたらした。
フレンズが多い場所にラッキービーストは現れる、それは彼らが能動的にジャパリまんを配り歩いていることを意味している。
フレンズは自由な生活を送りながらジャパリまんの供給が受けられるようになっている。
またこれまでラッキービーストにあわずともカバンちゃん達が不自由なく生きてこれた事からも、ジャパリまんの供給量や栄養価がフレンズ達の暮らしにおいてかなりの余裕がある物であることがわかる。
ジャパリパークの平穏な生活は文明の力によって支えられている。
それはヒトのもたらした物であろう。
だが文明の持つ暗部も描く。
自然体で生きることの素晴らしさを描きながらも、そうやって自然体で生きるのに文明の力が役立っている事を描く物語がけものフレンズである。
だがそこで文明を投げ捨てたとしてそこに求めていたものがあるかといえば違う。
文明と共に生き、しかして文明の持つ闇に飲まれないようにすることが、我々の求める生き方に辿り着く鍵なのだ。
はてなにはなぜかアイマスPが多いので、反応や意見を知りたくつらつらと書いてみる。
SideMを知らない人のために少し説明すると、3年ほど前にサービス開始された最も若いアイマスシリーズで男性アイドルプロデュースゲームである。
特徴はキャッチコピーの「理由あってアイドル!」の通り、半数以上が医師や弁護士などの職業経験者でありみんな「理由あり」な事情でアイドルとなっている。
ゲーム自体はソシャゲアイマスの悪いところを煮詰めたようなポチポチ糞UIで、アクティブ数はイベント順位から察するにざっと2〜3万。ガチャ勢よりはシナリオや絡みを知りたい勢が多めかな。
ミリオンライブと同様にゲーム自体より、ライブやCDの方が人気が高く運営もそちらに力をいれている印象を受ける。
もともといたアイドルマスターの数少ない女性Pと乙女ゲー勢からの新規ユーザーなどの女性をメインターゲットとしていたと思われるのだが、実際は男性Pが最近ではかなり増えてきている。
一時はホモマスと呼ばれたりもしたが、曲やライブの質が高く再評価されて現在ではかなり存在感は増してきている。
ここからが本題
一応自己紹介すると私はSP版からのおばさんPで、ゲームはミリ/デレ/765/876と携帯機据え置き機ソシャゲとアケ以外は体験済み。アニメも楽しめたし、声優さんが出て来るニコ生も好き。ライブも少々嗜む。
だがSideMだけは、前述の通りアイマスの中では恐らく一番人気加速度が大きいし、私自身がずばりターゲット層ではあるとは思うのだが、私はいまいち乗りきれない。
また乗り遅れの愚痴日記かと思われるかもしれないが、今SideM人気爆発中のTwitterでは少し言いづらく、はてなで正直な反応を知りたいのでお付き合い頂きたい。
原因ははっきりしていて「中の人問題」と「男性P」の2つである。
「中の人問題」は声優さんや裏方が表に出まくるアイマス界隈では結構メジャーな問題で、アイドルが好きなので声優さん情報はいらないというシンプルなものから、ニコ生での声優さんの言動がゲーム内のアイドルと乖離しすぎて受け入れられなかったり、声優さんのキャラがゲームに逆輸入されることに抵抗感があったりして、ライブやニコ生に拒否反応をしめす問題である。
アイマス声優は個性的なところを売りにすることが特に多く、善きにしろ悪きにしろキャラが濃くて目立つのでなかなかに起こりやすい。
別に何が問題なんだと思うかもしれないが、アイマスは声優さんがMCの公式ニコ生で情報発表や裏話することが多くどうしても避けきれず、感想を言い合うのが大好きな群れるPにとっては死活問題なのである。
大体が食わず嫌いなのでライブを一回生で見ると、声優さんのパフォーマンスの高さと頑張ってる姿に感動して、すんなり受け入れられる事が多い。
有名どころだと地獄のミサワさんも「中の人問題」に罹患していてライブ療法で完治した。
私にはこの療法も無理だった。
思えば第一印象が悪すぎたのもある。SideMにはJupiterというグループがある。アイマス2の9.18事件で一悶着あってアニマスで許されSideMで心機一転再出発という古参向けユニットだ。
別にJupiterは嫌いでもないしむしろ好きなアイドルユニットだが、リーダーの中の人を未だ許せていない。古い話で歳もバレるし恐縮だがココロコネクト事件を忘れられない。
ライブ頑張ってる姿見ても首謀者メンバーの一人の寺島さんを許すことはできなかった。今までのアイマスでちょこちょこ関わってくるくらいなら目を逸らすことができたがここまでメイン張るときついものがある(見に行ったのは1stです)。
それに引きづられるように、センスが90年代のジャニーズで不潔感満載なチャラ大学生と第一印象で思ってしまった他の中の人達も受け入れることができなくなってしまった。
加えて真偽は不明だが好きなアイドルの中の人のBL風俗勤務疑惑なんかがでてきて更に...と言った感じだった。
女性声優さんは男性Pのために百合営業なんて揶揄されてる程過剰にベタベタしあっている。正直同性から見るといくらなんでもやりすぎだろと思うが、不思議と嫌悪感はない。
アイマスの女性声優さんは外の声優ランク付を恐ろしいほど滅して、アイマス内ではイーブンに見せかけてるからだろう。
それと対象的にSideM声優は外のランク付けがそのままヒエラルキー化してるのが見てわかるし、男性特有の力の誇示が表に出過ぎてる。
それがやっぱりココロコネクト事件みたいなおふざけイジメを彷彿とさせてしまうのである。
なんで武内くんや赤羽根くんみたいな一歩引いたプロフェッショナルな仕事をする人選ができなかったのだろうか。
次に「男性P」
私が女性Pで女性アイマスアイドルが好きなのでお前が言うなと言われそうなのだが、男性Pが男性アイドルの中の人にサイリウム降ってるのを見るとなんだかなぁと思う。
ひどい言い方になってしまうが、いわゆるいい年した(アイマスPの平均年齢は30前後だと思う)オタク系の男性がウェイウェイ系の自分より下の男性を応援して一体感を持つことで、自分がなれなかったウェイウェイ系男子大学生に擬似的にメンバーになりきってる姿は可哀想になってしまう。
SideM声優の男性にしかわからない男性ノリが好きなんだとよく言われるが、あなた達はそういうノリできなかった人たちでしょって思ってしまう。
って増田消えちゃってたのか。残念。
今回は少年ジャンプ+
車の移動中に出来たやり取りを後に回してしまって、結局テンポが悪くなってないか、これ。
そのせいで車の移動部分が空虚になって、構成的にも不自然だし。
わざとギャグでやってるのか分からないが、テンポがいいってのはA⇒B⇒CとあったときにBを丸々カットすることじゃないよ。
構成が不自然にならない範囲内でカットするならばテンポがいいといえるけれども、これは描くことを単に放棄しているだけ。
ラストのダブルミーニングは嫌いではないけれども、そこに至る過程はちゃんと描かなきゃ主人公の言動に説得力がなくなる。
この感想読んでいる人は、やたらと扱き下ろしているように感じるかもしれないけれども、点数的には100点満点中70はあるから。
非常に不愉快な漫画だけれども、まだ読めているし感想も書けている程度には期待しているってことなので。
このパターンもやっておくべきだよな。
普段はウルトラマンが怪獣バトルの花形だけれども、地球防衛軍だけで怪獣倒したりとかアツいしね。
ただ、これまでもアプリが助けになることはあっても、当事者たちの言動が大事ってのが一貫したテーマだからなあ。
いつも通りのノリで読んでしまった。
話はそこまで進んでないが、色々と新事実が明かされる回で結構重要。
あの「Z」が、自分の母星では最下層の身分だというのは衝撃だったな。
「Z」にとってはこの任務はその身分が上がるチャンスなのだけれども、失敗すれば階級が上がるどころか、その機会すら二度とこない、と。
中だるみしてきかなあと思ってきたところで盛り上げる展開にしてくれるね。
こうなってくると、この世界がARに依存しているのリスクが高すぎるんじゃないかって思えてくる。
まあ、だからこそARのないノエルが活きてくるわけだが、メタ的にみればそのためにARの設定自体が割食っているキライがあるなあ。
さて、イレギュラーの存在で、予想以上にもあっさり捕まえられたけれども、反応からしてもゾロは犯人じゃなさそうだよなあ。
となると、次回はゾロの無実証明も必要になってくるわけだが、どうするんだろうか。
いわゆる、おさらい回なのだが、これまでの予選結果を別キャラ目線で描く、と。
32話で、ちょろっと出ていたアイドルユニットか。
あれだけでも酷いと思ったが、まさかの再登場。
モチーフがあからさまなのに、それをここまで下品な方向に振り切るのもすごいな。
普通なら、こういう発想が仮に出てきたとしても、やろうとは思わないぞ。
まあ、おさらい回だから話は全く進んでいないけれども、楽しく読ませてもらった。
私も「話が進まない」という批判をすることがあるけれども、話が進まないこと自体は必ずしもダメってわけじゃない。
話を進めない以上、それ以外の部分で魅せなきゃいけないってこと。
それができていれば満足度は高くなり、ストーリー自体は進んでいなくても不満は出にくい。
で、それができていない時に「話が進まない」という批判の意が強まると思うんだよね。
コレみたいに、話が進まないなりに面白く魅せようという気概を、あのマンガとか、あのマンガとかにも見習って欲しい。
メタ的にみて、さすがにこれ以上はないだろうなあと思っていたので、予想通りで安心。
で、新たな協力者が登場、と。
まあ、今までだとジリ貧気味だったので、そろそろ新たな方向から攻勢しないと厳しいだろうし、タイミング的には妥当か。
さて、「奴ら」の大まかな傾向が説明されたな。
やはり不審に思う人が他にも少なからずいたようだけれども、「奴ら」の統率の取れた行動と、神宮寺家から奪い取った経済力によって上手いことやってきたということか。
http://anond.hatelabo.jp/20160321120853
トラバで1期2期本放送当時の空気や、それ以前のにこの扱いについてツッコミをいただいたが、これについては今以て反論のエビデンスが見つからないので、ここでは否定しないことにします。
今回また筆を執ったのは、それでもなお熱心なファンが、先日のファイナルでドームを埋め尽くすほどのマスを何故獲得したか、思うところがあったからだ。
きっかけは、元のエントリを書いてからいよいよ続きが待ち遠しくなって、程なくしてDVDレンタルで2期をチェックし、その勢いで劇場版も再チェックしたところ、久しぶりに心動かされるインプレッションに直面したことである。
元エントリで、自分は「あれだけの人気が出たのが不思議で仕方がない」と書いたが、これは撤回せざるを得ない。
我ながらこんなふざけた掌返しは、いわば「北風と太陽」を味わってしまったからである。
それくらい、2期のクライマックス(9話以降)から劇場版に至るまでの盛り上がりは熱く、そして眩しかったのだ。
今までこんなにやる気・前向きの熱気に溢れ、眩しすぎるくらい眩しい作品があっただろうか。
そりゃ話の筋書きだけ見たら全くパーフェクトではない。
てか2期だって、8話までは基本ほぼ早送りで見てもいいくらい退屈だった。
それこそ「1期でヘマやらかして批判を受け、制作側が必要以上に萎縮した結果、2期は美少女動物園」という、ありがちな体たらくじゃん・・・正直ゲンナリしていた。
でも話が終わりに近づいた所で大きな軌道修正が入ったのだろうか、そこからが本当に凄かった。
上に書いたようなツッコミや、その他シニカルな見方(例えば「ずっと一緒にいると、お互いの考え分かっちゃうんだよね」とかホントか?と思わなくはなかったり)を軽く吹き飛ばすくらいの、超ポジティブ展開で畳み掛けてきやがったと。
勿論「この1期があったからこそ、2期があった」と思わせるようなニクい演出もキッチリ作ってきてたし。あと神田明神が痛絵馬だらけになる事まで見越した話も挟むとかもヤバい。
そして、その勢い冷めやらぬまま突入していく劇場版は、2期まで見た後だと全く違って見えた。
まさに一面パーッと花が咲いた感じというのだろうか、目を見開かされたのは間違いない。
そして、この目の回るような展開が、少なからぬ視聴者の心を捉えて離さなかった結果の大ブレイクだったのだと、確信した次第である。
「皆が一生懸命頑張って頑張って、そしたらどこまでも飛べる、そして花は咲き続ける」
という、素晴らしく力強く、明快直截で、そして純粋なものだった。
そもそも「どこまでも飛べる」と何か1つでいいから思えるメンタリティこそが青春なので、ある意味では青春の輝きを体現したアニメなのかも。
しかしそれにしても、中高生以上がコアターゲットのアニメで、こういうメッセージをここまで最前面に打ち出し、押し通した作品を自分は他に知らない。
もしかしたら、こういうラブライブ!のような直球勝負な作風がブームになるレベルでウケるくらい、アニメがカジュアル化したということだろうか。
てか、もしそれを見越して本企画を思いついたのなら、考えた奴は神だと思う。
「アニキャラでアイドルユニット作ってPVもどきの形でアニメにして、アニメと全く同じパフォーマンスを中の人がライブで披露する」
と、要するに
ことがオリジナリティの核という、とんでもないイロモノ企画だったわけで、実際
と当時は思ったものだ。
それがこんな化物コンテンツに成長したのだ。
恐ろしい。
質問「渋谷系ってどんな音楽なの?」
回答「渋谷系とはムーヴメントであり、音楽のジャンルを示したものではない」
Wikipediaによれば、「東京・渋谷(渋谷区宇田川町界隈)を発信地として1990年代に流行した日本のポピュラー音楽(J-POP)の一部の傾向を分類化したものである」とのこと。
代表にフリッパーズギターやピチカートファイヴ、オリジナル・ラヴなど。流行は90年代後半には終息していったといわれている。
渋谷のCDショップを中心に発信された流行(ムーヴメント)を表す言葉として用いられたのが始まりらしいが具体的な起源はよくわかっていない。
ミスチルやスピッツも渋谷系として扱われたこともあったらしい。
こんなに曖昧でよくわからない渋谷系だが、本来は流行そのものを類型化したものであり、特定の音楽ジャンルを指したものではなかったという認識は間違っていないだろう。
2016年現在、「渋谷系っぽい」という感覚は一定数の人間の共通の認識として共有されているように感じられる。
しかも、渋谷系というワードを好意的に使っているのは、なぜか渋谷系ムーヴメントを経験していない20代以下の若者たちが多いようなのである。
あくまで自分の観測範囲での話だが、確実に若者にとっての「渋谷系音楽」というものが存在するのだ。
お笑いでいえば「エンタ芸人」「レッドカーペット芸人」「あらびき芸人」みたいなもので、そういった括りはお笑いのジャンルではないのだけれども、
「エンタ芸人っぽい」という感覚はなんとなくであるが存在する。
あるいはビートたけしの「ダンカンこの野郎!」のようなものかもしれない。
*
あるいは、なぜムーヴメントから20年経った今でも渋谷系という言葉が使われるのか。
これは個人的な考えだが、それは「渋谷系以降の音楽が渋谷系の文脈で語られ過ぎた」ことに起因していると思う。
音楽は語られることで歴史となる。
当たり前の話だが、語られなかった音楽は音楽史に残らない。
渋谷系があまりにも語り手によって評価されたために、その後の音楽にも渋谷系の文脈が用いられてしまった。
そして、「渋谷系の文脈で語られた渋谷系以降の音楽」(≒渋谷系フォロワー)が現在影響力を持つようになり、それらを語るときに、渋谷系という言葉を使わざるを得ない状態にあるのだ。
私の考えでは「渋谷系っぽい」音楽のイメージ形成に大きく影響を与えたのは、渋谷系の人物ではなく渋谷系以降の人物なのである。
さて、ここでは、広がっていった「渋谷系っぽい」という認識に対して「定義が曖昧だ」とか「間違ってるよ」といった指摘はしない。
ここでは、実際のところ若者たちはどんな音楽を「渋谷系っぽい」と思っているのかを、曖昧なワードらしく曖昧に書き連ねていく。
2012年3月、NHK-FMで「今日は一日“渋谷系”三昧」という番組が放送された。
渋谷系で10時間番組を持たすというだけでもNHKすごいなと思うのだが、この番組でのプレイリストが大変に興味深い。
フリッパーズギター、ピチカートファイヴなどの曲が多く流される中、ブームが終息した1990年代後半以降の曲もいくつか放送されている。
ROUND TABLE、Cymbals、カジヒデキ、Chocolat、Chappie、南波志帆などなど……
NHK-FM 今日は一日渋谷系三昧のプレイリストまとめ - NAVER まとめ
これらの音楽も広い意味では渋谷系と認識することができる(されている)ということなのだ。
注目したいのはカジヒデキ。
彼は「最後の渋谷系」「遅れてきた渋谷系」と評されることが多いが、彼は現在の渋谷系のイメージ形成においてかなり重要な位置を占めている。
なぜか。それは2008年の映画「デトロイト・メタル・シティ」に関わったことによるものである。
同名漫画が原作の実写映画で、渋谷系音楽を愛し、ポップミュージシャンとしてデビューするため上京した主人公が、なぜかデスメタルバンドとしてデビューし、しかもカリスマバンドとしてブレイクしてしまうというお話。
そして、映画において、主人公・根岸の歌う「甘い恋人」を作曲したのがカジヒデキなのである。
ある意味で作中における渋谷系の象徴となるこの曲は、視聴者に渋谷系のイメージを強く印象付けた(同時に公然猥褻カットも強く印象付けた)。
――「DMC」では、根岸君が思う「渋谷系=可愛くてポップ」という、かなり表面的なイメージで描かれていますよね。
「渋谷系=可愛くてポップ」という解釈はちょっと? だったりしますが、実際僕の歌詞もそう言う側面を持っているし
(中略)「可愛くてポップ」は渋谷系の要素としては小さいと思うんだけど、フォローアーにはそういう人が多いことを考えると、決して間違った解釈ではないんでしょうね(笑)。
さて、最近、「渋谷系」を前面に押し出した若手バンドが2つ現れた。
ひとつが「OK?NO!!」というバンドである(2015年に既に解散している)。
全員平成生まれの渋谷系宅録ユニット、OK?NO!!によるフル・アルバム。ポップだけど、どこか骨太で、ビートで踊れてパーティな新感覚ビートポップ・グループOK?NO!!。Cymbalsの影響を多分に受け、"Beat Your Cymbal!! Life is a party!!"を声高に叫びながら遂に全国リリース!
もうひとつがPOLLYANNAだ。
最新型渋谷系ポップバンド POLLYANNA / ポリアンナ
2014年6月に結成。都内を中心に活動中。
OK?NO!!にいたってはCymbalsの影響を公言しているし、POLLYANNAも「TAKE ME WITH OVERLAND」という曲を聴けばCymbalsの影響を受けたのだろうと推測できる。
(実際に影響を受けた旨の発言もある)
Cymbalsは渋谷系ムーヴメントより後に出てきたバンドである。
しかし、Wikipediaを見てみると「ポスト渋谷系」と表記されている。
当然、彼らは渋谷系アーティストの真似事をしていたバンドではない。
あえていえばThe Whoなどのブリティッシュロックの影響が強い。
にも拘らず彼らを表すときには「ポスト渋谷系」などといった言葉がどうしても付きまとう。
それ故に彼らを知った若い世代は彼らの音楽を渋谷系音楽だと認識するのだ。
Cymbalsの初期のバンドコンセプト「かわいくっていじわる、ただしパンク」を渋谷系を表す言葉として捉えている者もいるようだ。
元Cymbalsで現TWEEDEESの沖井礼二はあるインタビューで以下の発言をしている。
TWEEDEESのライブには、高校生のお客さんも来てくれます。で、彼らが何で僕の存在を知ったかというと、ゲームミュージックだったりするんです。北川くんの場合はアニメだったかな。若い方の中には、フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴではなく、CymbalsやROUND TABLEを渋谷系だと思っている人もいるみたいで。そこは自分でもよくわからない感覚です。
沖井礼二と黒田隆憲が語る“ポップスの暴力性”とは?「気持ちいいところは過剰にした方がいい」|Real Sound|リアルサウンド
ゲームミュージックやアニメに触れて渋谷系を知る若者が多いようである。
Cymbalsの楽曲は「Rally」「Show Business」が版権曲として音ゲーに収録されていたし(音源は異なるが)、沖井礼二は「空への扉」「Break on Through」「Runnin' away」などの曲をpop'n musicに提供している。
音ゲーと渋谷系の関係については渋谷系のイメージ形成において重要な部分であると思うのだが、私では手に余る。
以下のブログの方が詳しいのでそちらを参照されたい。
ポスト渋谷系にみる、音ゲー楽曲と邦楽シーンの影響関係(前半) - ダストポップ
さて、ここでKONAMIによるWeb連動型音楽配信企画「ひなビタ♪」について触れておこう。
キャラクターによる楽曲をバックストーリーなどを含めて提供していくメディアミックス企画で、
多数の楽曲が音ゲーに収録されている。
その中には渋谷系音楽が好きなキャラクターも存在し、公式サイトでは「アキシブ系って何?」というコラムも掲載されていた。
そこにおいて渋谷系とはどんな音楽かの説明がされているので引用する。
アキバ系とシブヤ系は音楽のジャンルなんだけど、今だとちょっと古い言葉になるかもしれないめう。
アキバ系はキャラソンやアイドル、電波ソングといったキャラクター的な見せ方をする音楽めう。
めうは、もともとこの2つの文化には共通するものがあると見てるめう。
ぼーかるの声質に対するこだわり、夢見がちで妄想好きなところ、非日常を好むことなどめう。
お互い表現手法は全く違えど、感覚的には非常に近いものを持っていると思うめう。
他に2つを結ぶものに、ゲームがあるめう。
めう調査では、シブヤ系の人もアキバ系の人もゲームが大好きめう。
チップチューンという音楽はゲームのような音でシャレオツな曲を作っていたりするめう。
*
そう言えばさ、めうめう。
最近のアニメの主題歌とかって、シブヤ系の人達が曲を作っているのをよく見るよね?
まりり、いいところに目をつけためうっ!
その流れは今後もっとくると、めうは見てるめうっ!
アキシブ系とは一時期アニソン界隈で一部の人が用いていた言葉で、定着したとは言い難いが、Wikipediaに記事もあるため一定の影響力は持っていると考えられる。
また、上記のコラムにおいてアニメ主題歌を渋谷系の人たちが作っているという指摘があるが、渋谷系ムーヴメントで活躍した人物がアニメ主題歌を作った例というのはそんなに多くない
(ちびまる子ちゃんOP「ハミングがきこえる」、スクールランブルED「オンナのコ♡オトコのコ」など)。
ここでいう渋谷系とは、ほとんどがポスト渋谷系、つまり渋谷系以降の人物たちのことであろう。
「きんいろモザイク」のEDでは、90年代後半にQYPTHONEというバンドでデビューした中塚武による楽曲「Your voice」、「My Best Friends」が使用されているし、
「たまこまーけっと」のOP「ドラマチックマーケットライド」では元ラヴ・タンバリンズの宮川弾が編曲で関わっている。
また、ヒャダイン(前山田健一)も渋谷系音楽を好んでおり影響を受けているとされている。
さらに、アニメ主題歌において語らずにおけないのがROUND TABLEの北川勝利である。
Ninoをボーカルに迎えたROUND TABLE featuring Ninoとして多くのアニメ主題歌を手掛け、また坂本真綾、牧野由依、中島愛、やなぎなぎへの楽曲提供など、枚挙に暇がない。
(ここでフライングドッグというレーベルと渋谷系の関係なども語りたいところだが、とりとめもないので割愛する)参考:渋谷系と声優とレーベルの話 - AOI-CAT's diary
アキシブ系というワードが用いられるとき、必ずと言っていいほど北川勝利の手掛けた楽曲が挙げられる。
アニメ好きの中には北川勝利は渋谷系の中心人物であると認識している人も少なからずいる。
昨年放送されたアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」はMONACAの田中秀和が音楽を手掛けているが、劇伴のテーマは「渋谷系」であったと明かされている。
最初にそういうオーダーがありました。もともと僕は「渋谷系」の音楽が好きで、90年代の渋谷系を参考にしましたが、当時の「渋谷系」は海外の古い音楽を参考にして作られていたり、Jポップに対するカウンターカルチャーのような捉え方をされていたりもしたので、そういう気持ちで作った感覚があります。
オーダーで「渋谷系」が出てくるあたり、音楽ジャンルとしての「渋谷系っぽさ」は既に確立したのかもしれない。
加えて「乙女感のあるサウンド」というディレクションもあったらしく、「渋谷系」と「乙女感」は結びつくものだという認識があるのだと捉えることができる。
以下のPVで流れるBGMを聴けば、彼なりの渋谷系の解釈が聴き取れるだろう。
(追記:サントラの試聴が始まってたのでいくつか貼っておく)
【楽曲試聴】「The Girls Etiquette (M22)」
【楽曲試聴】「The Dancing Glass Slippers (M25)」
少し時間が戻るが、2013年、アニメと渋谷系の繋がり、そして渋谷系イメージ形成において重要な役割をもたらしたと思われるアルバムが発売される。
総合プロデュースは北川勝利。そして参加するアーティストはカジヒデキ、沖井礼二、矢野博康、宮川弾、中塚武、ミト、神前暁、古川本舗、ドラムに宮田繁男、ギターに奥田健介など。
多くは渋谷系ムーヴメントが終息した後に出てきたアーティストである。
2nd、3rdアルバムになるにつれコンセプトは変わっていくが、この1stアルバムでは明確に渋谷系というコンセプトは存在していたようだ。
1枚目では、わりとわかりやすく「渋谷」というキーワードがあって、(後略)
花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生と音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド
花澤香菜というボーカルとの相性とその完成度から評判になり、「渋谷系ポップス」としてリスナーに受け入れられた。
Amazonのレビューでも渋谷系について言及したものが見られる。Amazon.co.jp: 花澤香菜 : claire - ミュージック
花澤香菜の音楽は渋谷系だという語り口はネット上で多く散見される。花澤香菜 渋谷系 - Twitter検索
ここにきて、渋谷系ムーヴメント当事者ではないアーティストによって「渋谷系っぽい」音楽が一つの到達点に達したのである。
若者にとっての渋谷系とはこのアルバムだ、と大げさに言ってもいいのかもしれない。
また、この「claire」に加え、沖井礼二や末光篤、筒美京平などが参加した竹達彩奈「apple symphony」の2つに影響を受けたアイドルプロデューサーがいる。
でも今年に入って、大きな衝撃を受けた3枚のアルバムがありまして。
──全部挙げてもらってもいいですか?
connie NONA REEVESの「POP STATION」、花澤香菜さんの「claire」、竹達彩奈さんの「apple symphony」です。
Negiccoとは新潟県を拠点とする3人組アイドルユニットで、近年ではピチカート・ファイヴの小西康陽やオリジナル・ラブの田島貴男、ノーナ・リーヴスの西寺郷太、シンバルズの矢野博康などの楽曲提供を受けており、
花澤香菜と違い、渋谷系ムーヴメント当事者の参加もあり、これこそ渋谷系の正統だとみることもできるが、時期的には花澤香菜よりワンテンポ遅れての評価になっており、ポスト渋谷系と渋谷系の順番が逆になっているように見えるのが面白い。
さらに面白いのがノーナ・リーヴスで、花澤香菜やNegiccoの楽曲にメンバーが参加した影響からか、現在では彼らも渋谷系扱いされることがあるという点だ。
世代的にはROUND TABLEやCymbalsと同じ世代であるのだが(奥田健介はCymbalsのサポートメンバー)、
ノーナはマイケル・ジャクソンやプリンスの影響が色濃く、当時は彼らを渋谷系と評する人は少なかったはずだ。
しかし現在、「渋谷系っぽい」音楽に関わりを持つことで遡及的に渋谷系の枠に入ってしまうことがある。
また、アイドルといえば、沖井礼二がかつて手掛けたさくら学院バトン部のユニット「Twinklestars」も渋谷系と評されることがある。
矢野博康もNegiccoや夢みるアドレセンスの楽曲を手掛けており、アイドルファンには彼らを渋谷系アーティストだと思っている人も少なくない。
また、Perfumeから中田ヤスタカに遡ってcapsuleを知った者は、初期のピチカート・ファイヴを彷彿させる楽曲を聴いて「これが(ネオ)渋谷系」と認識するようである。
渋谷系以降のポップスが語られる際に「渋谷系を彷彿させる」などと表現されることで渋谷系のイメージは少しずつ形成されていった。
当時の渋谷系ムーヴメントにいたアーティストではなく、渋谷系の文脈で語られた音楽によってイメージが形成されたのである。
*
さて、ここまでとりとめもなく「渋谷系っぽい」音楽を追ってきたが、こういった曖昧な認識は今後も広がっていくのだろうか。
それは、アニメやアイドル、ゲームなどを通して渋谷系の種が既に播かれてしまったからである。
「渋谷系っぽい」音楽に触れた若者はその音楽を渋谷系であると認識する。その流れは、渋谷系に代わる便利なワードが出て来ない限りは続くのではなかろうか。
例として「アイカツ!」を挙げておこう。
「アイカツ!」とは女児向けアーケードゲーム及びそれを原作としたアニメであり、その楽曲は音楽の多様性やトレンドに非常に敏感であるとされている。
2013年には既に旬を迎えていたEDM・ダブステップを取り入れた曲をOPに起用しているし、他にもメタルやロカビリー、ディスコ、ジャズなどあらゆるジャンルを取り入れている。
その中にも、いわゆる「渋谷系っぽい」音楽というものが存在し、子供の世代にも渋谷系の種は既に播かれている。
アイカツ!ミュージックビデオ『恋するみたいなキャラメリゼ』をお届け♪
レトロクローバーということで、作曲編曲的にもレトロで可愛い方向性で作ってみました。渋谷系!お気に入りの1曲です…!
サビで5度が半音ずつ上がっていくコード進行にレトロ感を感じるのは僕だけでしょうか…?)^o^(— 石濱 翔(MONACA) (@MONACA_ishihama) 2015年5月28日
本来の「渋谷系」の意味するところから少しずつ意味合いは変化し、若者にとっての「渋谷系」は既に当時のムーヴメントであった「渋谷系」とは異なるところへ向かいつつある。
DMCにおいて強調された「渋谷系=可愛くてポップ」というイメージや、ひなビタ♪で紹介された「ちょっとシャレオツなカンジの雰囲気ポップス」というイメージが強くなっているようだ。
最初にWUG見た時は妙に悪趣味な演出があるなぁなんて思ったものだけれど、見続けていくととんでもなく真っ直ぐな作品であることがわかって、今ではすっかり好きな作品になっている。
で、その「悪趣味な演出」ってのは、ほとんど序盤だけの話で、不思議なことに話が進んでいくごとにどんどんそういうのが減っていって、続・劇場版にまで来るともはや神々しいまでの輝きを放つ作品になっている。
監督のいう「ハイパーリンク」によるものなのだろうか、WUGという魅力的な人間たちに引っ張られてそういう作品になっていったということか。
ある意味ではWUGに最も救われているのは監督なのかもしれない。あるいは辛矢凡氏か。フラクタルあたりから抱え込んでしまったものがどんどん和らいできているような。
まあそんなことを考えながら、序盤に自分の感じた「悪趣味な演出」についてあれこれ考えていた。
WUGの劇場版第一作だったり、TVシリーズ第2話だったりは、言ってみれば「下品」な演出がところどころにある。
ラブホだとか、処女だとか、パンチラだとか、いかがわしい営業だとか。
でもまあ、完全にWUGファンとなった今になってあれこれ考えてみれば、そういう演出もいろいろ意図があったように感じられるようになるものである。
これはいったいどういう目的でやったんだ、と長いこと疑問に思っていたんだが、最近になって自分なりに納得する答えに辿りつくことができた。
これは「小さな少女の第一歩目の決心」とその裏にある「未熟な少女の愚かな危うさ」を表現したのではないか。
WUGが七人そろって初めてステージに立つまでを描いたのが「七人のアイドル」で、つまりはスタートラインに立つまでの話である。
そんな映画のクライマックスにおいて「初ステージ」が気合の入ったダンス作画で描かれる一方で、なぜかパンチラまでもがきっちり描かれており、見た人の多くは困惑したことだろう。
でも、それでいいのかもしれない。
「彼女らの初ステージ!素晴らしい!ここから物語が始まっていくんだね!」というシンプルな感動を狙っても良かったのだろうが、この時の監督はそういったシンプルな描き方をしなかった。
その裏にある危うい面を描きたかった。これは第2話の営業にも繋がっていくことで、少女が覚悟を持って前へ進むことをただ美しいものとして描かなかった。
「思い切って飛び込んでみること」や「あきらめずに続けること」は必ずしも良い結果につながるものではないのだと。
初ステージのパンチラライブは、最終的にはWUGというアイドルユニットの伝説的な第一歩目ということになるのだが、その一方でどうしようもないところまで堕ちていってしまうきっかけにもなりえた。
その一つの可能性として現れたのがゴロツキプロデューサーの須藤だったりするわけだ。
彼女たちがそこでもし間違った決心をし続けていったら、最終的にどうなっていただろう。
だからこそ、そこで一歩踏み出すということは称賛されるべきものでもあるし、危険なことでもある。
島田真夢がI-1clubでしてしまったひとつの決心も、そういった2つの側面を持っている。
それを証明したのは、迷いながらも道を歩み続けた彼女たち自身である。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1601/18/news124.html
頑張りやの軸受け子ちゃん(仮名・以下同じ)は、芸能企画会社T○Y○TA(仮名・以下同じ)アイドルユニット「Pr○us」(仮名・以下同じ)のメンバーとして、自信と誇りを持って働いています。うまくいかないときでも投げ出さず、今までに誰もやったことのないものをたくさん作ってやってきました。「なんて言ったって、Pr○usがまだ人気が無い頃からがんばってきたんだから!」
軸受け子ちゃんは、自分はPr○usになくてはならないものだと思っていました。
「あったらしいお仕事かな~?☆」
そんな気楽なつもりで、購買センターの打合せエリアに出向き、コーヒーを飲んで一服してから、「よしっ☆」と小さくかわいく気合いを入れて、ディレクターさんに内線電話をかける軸受け子ちゃん。いつもの気のいいディレクターさん本人が出るのですが、今日は席を外しているといいます。おっかしいなあ~?、いつも約束していると必ず待っててくれるのに。そう思いながらも、出た女の人に伝言を頼む軸受け子ちゃん。
いつもなら気のいいT○Y○TAのディレクターさんと、そのアシスタントさんがくるだけのはずなのに、雰囲気の違う黒服の男が3人がついてきました。彼らは軸受け子ちゃんに、戦略調達部と名乗りました。でも、名刺はくれません。そして、オープンな打合せスペースから、物々しい警告がかかれたセキュリティゲートを超えて、いつもは絶対に使わせてもらえない少しいい会議室へと通されたのです。
軸受け子ちゃんは逃げたい気持ちを必死になって押さえ込みながら、席に座りました。つるっとした黒光りする椅子はいつものパイプ椅子などとは比べものにならないくらい座り心地は良かったのですが、体の熱を奪われて、魂まで縛り付けられている感じがします。
「(なんで私独りできちゃったんだろう)」そう思っても後の祭り。そういえば仲の良かった他の事務所の娘が、T○Y○TAさんに呼ばれる時にはできるだけ3人以上で行くようにしてる、っていってたっけ、そんな事を思い出します。
戦略調達部の黒服は、席に着くとまるでスイッチをいれるように顔に笑顔を作りました。
「おかげさまで新しいアイドルユニット・Pr○usは大変好調でして、これもみんなのおかげです。私どもとしては、さらにライブをたくさんやってファンの需要に応えたいと」
軸受け子ちゃんは、少しだけ気分が軽くなりました。なあんだ、大変なことなんて無いんだ、そう思いました。
「ですがもう軸受け子さんはスケジュールがいっぱいで対応いただくにも難しいと思います。そこで、大手芸能事務所のセカンドソースに軸受け子ちゃんによくにた娘がいるので、彼女にも軸受け子ちゃんのサポートで入ってもらおうかと思っています」
相づちを打とうにも、うまく声が出ません。首をわずかに縦に振るしかできません。
「ですから、是非、軸受け子さんには、新しい子にいろいろと教えてあげてほしいのです」
いつも一緒に仕事しているディレクターさんは、机の端の方に座って、決してこちらを見ようとしません。
「はい」絞り出すように声を上げました。きっと駄目だけど、言わなくっちゃ「でも、わたし頑張ります。私ががんばってたくさんのお仕事をこなしますから、新しい子なんていなくても」
「ええ、あなたの気持ちはわかりますよ」かぶせるように別の黒服が声を上げました「でもね、軸受け子。あなたが倒れてしまったら、Pr○usはファンのみんなに曲を届けることができなくなるでしょう?」会議室に少し耳に触る高い声が響きます「そうなるとファンも、仲間みんなに迷惑をかけることになるけど責任はとれるのかい? 今はPr○usがこれからって時なのに」
そう言われれば、いい子の軸受け子ちゃんは、たしかにそうかもと思ってしまいます。
「あなたが何かあって倒れたとして、あなたの事務所は変わりの娘を用意してくれますか?」
軸受け子ちゃんの事務所だってできる限りの事はしています。体調管理だって万全です。今までも完全に休んでしまったことだってありません。でも、同じ事ができる人を丸ごと用意するなんてできません。大手芸能事務所のセカンドソースにくらべたら…そう言われたら何にも言えなくなってしまいます。
「もちろん、軸受け子さん独自の技術まで全部教えてほしいなんて言いません。私たちT○Y○TAと一緒に作った部分だけ教えてくれればいいですよ」
それなら、仕方が無いと言う気もしました。確かに言っていることは正しい気もします。
「そう、ですよね…」
「ご理解いただけたようで何よりです」黒服3人は合図をしたかのように、同時に笑みを浮かべました。どこかで見たことがあるな、ああ、テレビでみた。ベネチアのお面みたい。こんな状況でこんなことを思う自分がなんとなくおかしくて、唇の端にわずかな笑みが浮かびます。しかしそれは引きつけをおこしているようにしか見えません。
そして黒服は書類をテーブルの上に上げると、次々とサインをすることを求めました。「いつも絶対口約束でしか仕事の話してくれないのに」さすがの軸受け子ちゃんも少し警戒して文章を読みます。
そこには、軸受け子ちゃんが自分でレッスン代を払って頑張って勉強したところも、苦労して作った曲も振り付けも教えることになっていました。軸受け子ちゃんは目の前が暗くなっていくのを感じます。
「(ディレクターさん、曲の作曲欄にちょっぴりT○Y○TAの名前をつけてくれれば今夜ご飯おごってあげる、お金はいらないからって言ってたの、こういうことなんだ…)」
軸受け子ちゃんはもう抵抗する気力なくなっていました。そして、壊れたように書類にサインをし続けました。
軸受け子ちゃんは、その日そのあと、どうやって家に帰ったか覚えていません。
次の日、それでも気持ちを入れ替えて、軸受け子ちゃんはいつものようにPr○usとして働く現場に行きました。
「私が無くてはならない存在だから、私がいなくなってもPr○usが歌えるようにすることはたいせつ」言い聞かせるようにつぶやきます「だから必要なことなんだ、相手の娘はどんな子かわからないけど、それでもしっかりお仕事しなくっちゃ」
しかし現場にはすでに、鏡で映したかのように、自分にそっくりな娘がいました。
「こんにちは!先輩」声も驚くほど似ています「今日からよろしくおねがいしますね☆」
大切にしているトレードマークのアクセサリー。お気に入りのデザイナーさんに作ってもらって世界に一つしか無いはずのアクセサリー。そんなものまで彼女は同じでした。
「それ…どこで…どこで買ったの?」
「あ~えーっと…T○Y○TAのディレクターさんが教えてくれたんです~☆ 衣装もここに行けば同じものが買えるよって。ありがとうございます先輩!教えてくれて!」
教えるはずもありません。教えてくれと言われたのは昨日だったのです。そして、軸受け子ちゃんは彼女に会うのは初めてです。
彼女は軸受け子ちゃんがまだ何にも教えていないのに、すでに軸受け子ちゃんと全く同じ踊りを踊り、同じように歌いました。Pr○usのなかで全く同じ役割を果たしました。全く違和感がありません。ユニットの他の仲間も戸惑うどころか、入れ替わっていることにも気付いてない娘もいるようです。
「(違うかも…)」軸受け子ちゃんは思います「(今までだって、私と同じように入れ替わっている娘もいたんだ。それでも、私、全然気付かなかったんだ…)」
私は、Pr○usに絶対に必要な存在ではない…。世界が音を立てて崩れていきます。それでもけなげに頑張る彼女に、お仕事の帰りに渡された出演料の封筒には、一枚の紙が入っていました。
「セカンドソースの娘はあなたよりも10%コストが安いので、あなたもできるはずです。安くする努力をしてください」
世の中でPr○usはすごく売れています。でも今では、それのほとんどは大手芸能事務所セカンドソースの娘がやっているのです。「あれは本物のPr○usじゃないのに、本物のPr○usじゃないのに」
そう思いながら、軸受け子ちゃんは、それでもT○Y○TAが自分に出してくれるお仕事をひたすらこなすしかありませんでした。
それから何年たったでしょうか。
軸受け子ちゃんの事務所はそれなりに大きくなりました。大手事務所のセカンドソースには全く歯が立ちませんでしたが、それでも仕事の、売り上げ「は」増えました。
そのために事務所も大きくなりました。前の小さいながらも過ごしやすかった、暖かな事務所に比べると、ただ新しく、ただ広い事務所を軸受け子ちゃんはあまり好きではありませんでしたが、仕方がありません。大きく広くなったものの、備品をまとめてそろえるような余裕はありません。だから備品の種類ががばらばらで、古くてよいものと、新しくて簡単なものと混ざっていて、整っているはずなのに雑然として洗練されていない感じがします。
断熱材も入っていない壁はぺらぺらで、冬になれば寒いし、夏になれば暑く、隣の部屋のレッスンの音どころか、事務のお姉さんの疲れ果てた独り言すら響き渡ります。むき出しのダクトには壁とは対照的にやたらと保温材が巻きつけられられていて、ドアが開くたびにぴらぴらと何か目に見えないものを手招きします。壁にはワープロソフトに無料でついてるポップ体でかかれたスローガンがかげられていますが、蛍光灯は間引きされ、薄暗いなかでは細かい内容まで読むことができません。
軸受け子ちゃんは自嘲気味に思います。「こんなところで最先端のエンターテイメントを作っているだなんて、悪い冗談みたいだわ」
そんな事務所で、軸受け子ちゃんは一通のメールを受け取ります。
「今までと全く違う新しいアイドルユニットを作りたいんだ。そのためにこんな感じのもっと難しいダンスと新曲を提案してほしい」
軸受け子ちゃんはすさんだ気持ちでした。もう言ってしまえ。そんな気分で電話します。
すると、ディレクターさんは困った声でこういいました。
「いや…まだ売れるかわかんないからさ。こんなことを頼めるのは君だけなんだ」
軸受け子ちゃんは、ちょっぴりやせて、ちょっぴり大人になりました。
めでたし、めでたし。
(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16)
バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメ「アイカツ!」
アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップス・ボトムス・シューズ・アクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームをクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。
当然、豊富なバリエーションのオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。
その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。
アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督、水島精二氏が関わっており、音楽制作については別のエントリを参照してほしい。
(アイカツ!における水島スーパーバイザーの仕事について - Togetterまとめ)
そして幅広いジャンルで攻めるという場合、楽曲の発注では、そのジャンルの先達の楽曲を参考にすることが当然多くなる。
特に水島氏はそこのイメージが具体的だったようで、アイカツ!の初期の楽曲は「何を参考にしたか」が比較的分かりやすい。
そこで、今回はアイカツ!の初期の楽曲を中心に、その元ネタ探しをしてみようと思う。(あくまで推察なので的外れなものもあると思う)
アニメの主題歌にこそなっていないものの、アイカツ!の原点ともいえる曲で、ゲームの企画段階の初期に作られたものだ。
「アイドル」というテーマの基本となる王道の曲であることから、当時の最も有名なアイドルグループを参考にしただろうことは想像に難くない。
明言はされていないものの、曲を聴いたイメージからおそらくAKB48のヘビーローテーションを参考にしただろうと推察できる。
アイカツ!で最も人気があると思われる曲で、YouTubeでの再生数が350万を超える化け物である。
いわゆる「メタル」であり、生粋のアイドルオタクである水島氏がBABYMETALを意識しただろうと考えることもできるが、
この曲はアイドルが歌うメタルというわけではなく、普通にかっこいいメタルなので、ベビメタが元ネタというには少し安易すぎる。
フルバージョンでは1分を超えるキーボード&ギターソロがあり、「ベビメタみたいにしてください」という発注だけではこの曲は生まれていないのではないか。
実は、この曲については元ネタが明言されている。
「吸血鬼キャラを演じているユリカが歌う「硝子ドール」は特別にエッジのきいた楽曲ですが、あれも“NIGHTWISH”というオペラ風に歌いあげる女性ヴォーカルのヘヴィメタル・バンドを参考にしています。 」
Storytimeという曲を聴けば、なるほどと納得していただけるかと思う。
NIGHTWISH - Storytime (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
(追記:DREAM THEATERっぽいとの意見もあるが、それは作曲の帆足圭吾氏がDREAM THEATERの大ファンである影響かと思われる)
DREAM THEATER - Forsaken (Official Music Video)
「最初のうちは「アヴリル・ラヴィーンのようなポップスで」とオーダーしても、どこか抑えてしまうので、「存分にお願いします」と言うのも僕の仕事になりました。 」
と発言している。つまり、アヴリルのようなポップスがアイカツ!の楽曲にあるのだということになるが、自分の考える限りではこの曲が最もアヴリル・ラヴィーンに近い。
もちろん没になった可能性もある。(例として、2年目に登場するDance in the rainという曲は実際にはかなり初期に制作されていた)
アイカツ!はアイドルがテーマであることもあり、実際のアイドルをイメージしたような曲がいくつか見られるのも特徴のひとつだ。
こちらの冬っぽい曲もおそらくそのひとつで、自分の考えでは広末涼子なのではないかと思う。
広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」は、ケンタッキーのCMでいつのまにか冬のイメージになってしまった竹内まりやが作曲している。
ピチカート・ファイヴや初期のcapsuleをイメージするようなキュートな「渋谷系」っぽい曲である。
そのまま渋谷系っぽいオーダーで制作されたのかな、とも考えられるが、MVを見ると元ネタはなんとなく松浦亜弥の「ね〜え?」かもしれないと思った。
小さな箱の中で踊るというイメージが「ね〜え?」のMVと似ているからである。
しかも、「ね〜え?」は編曲がピチカート・ファイヴの小西康陽(作曲はつんく♂)ということもあり、渋谷系から外れてはいないのだ。
アニメの2番目のOPテーマで、主人公のいちごとあおいと蘭の3人によるユニット「ソレイユ」の持ち歌というのもあり人気の高い曲。
こちらも元ネタが明言されている。
kemuri良いわ〜!アイカツ!OP、ダイヤモンドハッピーはkemuriのPMAと戸松遥のQ&Aリサイタルのようなイメージで制作したんす。両曲ポジティブで明るくて超盛り上がる名曲!Listening to “Here rise the sun again” by KEMURI ♫— 水島 精二 (@oichanmusi) 2013, 6月 20
KEMURI 「PMA (Positive Mental Attitude)」 Music Video (SKA BRAVO Version)
音ゲーにしてはかなりスローな曲で、おそらくアイカツ楽曲で最も遅いのでは。
Enya - Only Time (Official Music Video)
神崎美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカの3人によるユニット「トライスター」の持ち歌。
アニメでは、トライスターの結成にあたってメンバー選抜オーディションが行われ、物語上の重要な転換点で登場する曲である。
STAR☆ANISとの雑談で「難易度の高い曲が歌いたい」って話が出て。ならばKalafinaのようなハモリが絡み合う感じがいいかなと。 - 水島精二
アイカツ!内に登場する近未来がテーマのブランド「フューチャリングガール」をイメージした曲。
いわゆるテクノポップな感じの曲なので、Perfumeがイメージなのかな?とは思うけれど、正直全くわからない。
2年目にもstranger alienというprism spiralの後継とでもいうべきテクノポップな曲が登場するが、単純にコンセプトから結果的にそうなっただけなのかもしれない。
(2015-11-19追記:prism spiralはどっちかっていうとハウスだろ、とお叱りを受けた。それは確かにそうかもしれない。stranger alienに引っ張られすぎて見失っていた。
大変申し訳ない。そして指摘とかほかにあったらどんどんしてほしい、というかむしろ自分より音楽の詳しい人にどんどん楽曲を分析してほしい)
これに関してはちょっと楽曲からズレた話になる。
かつて一世を風靡したレジェンドアイドルユニット「マスカレード」の代表曲となる1曲で、
アニメでは「懐メロライブガール・オーディション」で「懐メロの曲」として、いちごとあおいがカバーすることになる。
そして、マスカレードはピンクレディーをモチーフにしているユニットだと思われる。
僕的にはピンクレディー。それこそ社会現象を起こしたアイドルのイメージです。 - 木村隆一
僕のイメージでは、マスカレードがピンクレディーなので、キャンディーズくらい人気のライバルがいたんでしょう。 - 木村隆一
けれども、曲のイメージとしてはピンクレディーっぽい感じはとくにないので、そこまでは意識してはいなかったのだろう。
その代わりに、面白い仕掛けとして、この曲のメロディーはアニメの初期からBGMとして頻繁に使われており、女児にとっても「懐かしい」感じに聞こえるような工夫が為されている。
ドラマ「オシャレ怪盗スワロウテイル」のオーディションステージの曲。
ジャジーな曲で、怪盗がテーマなことからおそらくルパン三世を意識したところがあるのだと思われる。
「スワロウテイル」はかつてマスカレードが出演していたドラマだったのを考えると、「ペッパー警部」も念頭にあったのかもしれない。
余談だが、現在放映中のルパン三世新シリーズの監督はアイカツ!1年目にも深くかかわり、劇場版アイカツ!で監督も務めた矢野雄一郎さんである。
いわゆる「サンプリング」であり、クラシックの名曲が使われているのだ。
チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」のメロディーが使われている。
はっきりと元ネタがあるわけではないが、「EDM」「ダブステップ」をキーワードに制作されたことが明言されている。
アイカツ!新OP/EDもお楽しみいただけましたけ〜!OPはEDMアイカツ流(笑)EDはカレンダーガール進化版を目指しました!OPを石濱さん/畑さんペア、EDを田中さん/こだまさんペアの鉄板チームで制作していただきました!最高です!CDの発売が楽しみ〜!#aikatsu— 水島 精二 (@oichanmusi) 2013, 10月 3
「KIRA☆Power」は、ダブステップという攻撃的なサウンドの音楽ジャンルを取り入れた、かなり攻めている曲です。
ダブステップのように旬なサウンドは、あとで遅れてやるとダサイので、「やれるうちにやっておこう」と思いました。 - 石濱翔
映画でいちごが出会うことになるシンガーソングライター・花音がいちごのために作った曲だ。
「アイドルとシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代のアイドルの歴史の転換点です」
制作陣が、80年代と現代をつなぐイメージとして共有したのが、あの名曲「赤いスイートピー」だった。そして、当時トップアイドルへの階段を駆け上がっていた松田聖子さんが歌うこの楽曲こそ、木村さんの言う「アイドルの歴史の転換点」だった。
さらに、花音のイメージは赤いスイートピーの作曲者でもある松任谷(荒井)由実であるとも発言している。
アイカツ!3年目の2つ目のEDテーマであり、氷上スミレと黒沢凛が組むユニット「ダンシングディーヴァ」の持ち歌である。
「ダンシングディーヴァ」のイメージはSPEED。スミレが歌って、凛が横でダンスしている感じがカッコいいんじゃないかと思いました。 - 木村隆一
ではなぜ渋谷系なのか。それは、このステージが「レトロクローバー」というブランドをイメージしたものであるところにヒントがありそうである。
60~70年代のレトロフィーチャーなテイストをイメージしました。参考にしたのは、ツイッギー(英国の女優、モデル、歌手)のファッション。 - 中屋有貴(バンダイ・カード事業部)
華奢な体形からツイッギー(小枝)の愛称で呼ばれ、(藤原みやびが履くのをためらった)「ミニスカート」で話題になったツイッギーから着想を得ている。
そして、ツイッギーといえば連想するのがピチカート・ファイヴの「トゥイギー・トゥイギー」、繋がった。(ただのこじつけ)
U-MV053 - Pizzicato 5 - Twiggy Twiggy
大和撫子なブランド「桜色花伝」をイメージした曲で、とても和風。
近年よく耳にする「和ロック」な曲であるといっていいだろう。和ロックの出自についてはよくわからないが、「凛として咲く花の如く」「千本桜」などがよく挙げられるようだ。
何を意識して作られたのかはわからないけど、この多幸感がなんかすごい「っぽいな」と思ったので貼りたくなっただけです。
氷上スミレの持ち歌で、懐かしの歌謡曲を思わせるような不思議な1曲。
Winkっぽい。音楽理論とか全く詳しくなくてほとんどイメージでこじつけてるので公式ソースがあるの以外は参考程度に考えてください。
アイカツ!にはほかにもたくさん良い曲がある。ロカビリーな曲や映画音楽のような壮大なもの、80年代ディスコ風、渋谷系テイスト……とにかく幅が広い。
自分の好みの曲が必ずひとつは見つかるだろう、というくらいいろいろやっている。
そして、ときどき思わぬ人が楽曲提供をしていてびっくりすることもある。(NARASAKI、浜渦正志、ミト(クラムボン)、ナカノモリアヤコ、Kensuke ushioなど)
そんな楽曲を女児たちが聴いて成長すると思うと、音楽の未来は明るいなあと思ったりもする。
アイカツ!の○○みたいな曲ってなんていうジャンルなんだろう、と掘り下げたり、○○みたいな曲が作りたい、と作曲に手を出してみたり、
まずはこのMVを見て欲しい。
清 竜人25「A・B・Cじゃグッと来ない!!」
https://www.youtube.com/watch?v=MlYQ5F60xi0
真っ赤なジャケットにアフロの男性……完全にナベシンじゃないか。
ナベシンというのはアニメ監督・演出家のワタナベシンイチのことである。
「はれときどきぶた」「へっぽこ実験アニメーション エクセル♥サーガ」「ぷにぷに☆ぽえみぃ」「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」
ルパン三世風の赤ジャケットにアフロヘアがトレードマークで、普段着である。
そして、なんといっても自身の監督作に堂々とカメオ出演することで有名な監督である。
「はれぶた」にはそのまんま名前がナベシンというキャラがいるし、「エクセルサーガ」では自分で声も当ててるし主役を喰うほどに出しゃばっている。
ハヤテのごとく!では演出を務めた回に何の脈絡もなくオリジナルキャラクターとしてナベシンが登場する。
それゆえに何かと嫌われがちであるが、演出の実力には定評があり、最近では「プリパラ」の絵コンテなどで活躍している。
紹介が長くなったが、ワタナベシンイチという人物を知っていると、この清竜人という人物が非常にナベシンっぽいということに気づく。
清竜人25というのはアイドルユニットらしいが、なぜかプロデューサーである清竜人が表に出て、女性メンバーより目立っている。
それはあんたが追っかけてるアイドルがかなりグレード高いアイドルだからだよ
成功しちゃってて、足場が出来てるの
もっと少人数の観客相手に変なステージやってるようなB,C級のアイドルを追っかけてごらんよ
あなたの言ってるようなキリッキリの縛りや規律で生きてるよ
知名度や素材の良さや芸が足りない分を「処女性」でトレードしてんだよね
メンバーの誰かがドキュンっぽい同年代の男と付き合ってる証拠がネットで流れて
その次のイベントで追っかけオタがそのメンバーだけ無視してんの 無視された子凄いうろたえてた
オタどもの無視は凄い団結力で、全員が無視
動画で見たんだけどあれは笑った
動画のコメントは勿論「キモすぎる」「いい大人がこんな若い子にいじめみたいなことをして」って非難が一杯あったけど
「キモいアイドルオタ」と「C級アイドル」の間には暗黙ながらはっきりと処女性の契約があって
それがあるからこそプロと客の関係が成り立ってるわけだから、余人は関係ないギブアンドテイクだよね
それを提供するお店をちゃんと選べば供給されてるよ今でも
ヤスタカブームを経験した人々と中田ヤスタカについて話すと、皆一様に狐につままれたような顔で、あれは何だったんだろうという話になる。
曰く、ハマるとほとんど中田ヤスタカの楽曲しか聴けなくなるほどのめり込むが、数週間、長くて数ヶ月で嘘のようにその熱が冷めるのだという。
まるで麻疹かノロ・ウィルスに感染したかのようだ、という話になる。
しかもハマっている間に周りの人間に布教するので、自分の熱が引いたころに周りがハマりだし、自分だけ蚊帳の外な気分を味わう。
これらの性質から、中田ヤスタカの一連の楽曲をヤスタカ・ウィルスと呼ぶことにする。
ウィルスという呼称はその性質から付けたものであって、他意は無い。
面白いのは、ヤスタカ・ウィルスがいくつかの種類に分かれていることだ。
COLTEMONIKHA型ヤスタカ・ウィルス、capsule前期型ヤスタカ・ウィルス、capsule後期型ヤスタカ・ウィルス等である。
実際のウィルスがそうであるように、一度感染したウィルスは抗体が生まれて感染は起こらなくなるが
同じヤスタカ・ウィルスでも型が異なれば再び感染する可能性がある。
すなわち、再びヤスタカサウンドにのめり込み、一気に熱が引いていく経験をするのだ。
翻って、ここ一年ほどのPerfume型ヤスタカ・ウィルスの感染拡大について。
発症期間は数週間から数ヶ月であるという従来のヤスタカ・ウィルスの性質と比べ、この一年という期間はやや長いと言える。
しかも拡大の勢いは留まるところを知らず、年末の紅白によってさらにその勢いは加速したと言ってよいだろう。
拡大期間が長くなった一因として罹患者が時期によって入れ替わっていった、という要因ももちろんあるのであるが
もっとも大きな理由は、Perfume型ヤスタカ・ウィルスが他種のヤスタカ・ウィルスよりも発症期間が長いことである。
驚くべきことに、最初期にPerfume型ヤスタカ・ウィルスに感染しながら、未だその症状が治まらない罹患者が後を断たないという。
では何故発症期間の長い亜種が誕生したのか、それはPerfumeがアイドルユニットであること、そしてPerfumeが既にパッパラー・ウィルスに感染していたことが理由として挙げられる。
Perfume型ヤスタカ・ウィルスが拡大を始めた頃、エレクトロ・ワールドやコンピューターシティ等のクールな楽曲と
いかにもアイドル然としたMCのギャップに驚いた人は少なくないのではないか。
ヤスタカ・ウィルスとパッパラー・ウィルスという、全くタイプの違う二種がアイドルユニット・Perfumeという媒介を通して交じり合ったことで
より対応の難しいウィルスが生まれたのである。
また、対応をより難しくした要因として、カクカクシタヘンナオドリ・ウィルスという第三のウィルスの存在も忘れてはならない。
そしてもう1つ、微妙な二人とものすごく可愛いショートカットの子という絶妙なキャスティング、ノッチ・ウィル
眠くなったので眠る。
http://anond.hatelabo.jp/20080312121901
前回の続き。
これらの雑誌は女子高生(または女子高生風のモデル)を被写体にしていたわけだが、必ずしもロリコン向けというわけでもなかった。今でもそうなのかもしれないが、女子高生好きはロリコンにカウントされていなかった記憶がある。「男は女子高生が好きなもの」というのはあからさまじゃなくても、暗黙の共通認識になっていたと思う。
こういう事情があったからか、これら雑誌にはブルセラショップの広告やブルセラビデオの内容紹介も普通に掲載されていた。ブルセラビデオの類は東京を中心とした少数のショップが販売拠点となっており、地方にはそこから通販される形であった。だからマニア向けの商品であることは間違いなかったが、雑誌に紹介ページがあったことで地方在住の高校生であった増田にも内容が把握できたのであった。
90年代はエロ業界以外でも女子高生がやたらとフィーチャーされることが多かった。「コギャル」という言葉が生まれたのも90年代の半ばか。こうした世間の風潮との相乗効果もあって、投稿系雑誌はブルセラや女子高生エロスを強化する方向に進んでいった。
ちなみに1993年にウッチャンナンチャンの南原清隆氏がテレビ番組「ウンナン世界征服宣言」の企画で、女子高生Tバックアイドルユニット「メロン組」をプロデュースしている(この番組、ウッチャンが女子高生デートクラブに行く企画もやってたと思う)。地上波テレビにTバック女子高生が出演できるくらいなので、エロ本業界は推して知るべしだ。でも具体的に言うと「Tフロント女子高生」みたいな雑誌もあったな。ただ、91年の樋口可南子、宮沢りえを皮切りにヘアヌードが解禁されはじめた時期だったのにもかかわらず、女子高生ヘアヌードというのはあまり見た記憶がない。
最近でいう「着エロ」というジャンルの走りなんだろうが、女子高生ものにおけるこうした流れにロリコン向け雑誌も合流するケースもあった。増刊として「モデルは全員15歳以下!」と銘打って、際どい水着写真やセミヌード、そしてヌードグラビアも掲載した雑誌が出されたこともあった。やはり盗撮コーナーもあった気がする。この時期にはコギャルよりもさらに低年齢の「マゴギャル」という言葉も生まれていた。ただ、これらの雑誌はさすがに際どすぎたためか、いずれも短命に終わっていたはず。
一方、女子高生中心の投稿系雑誌は「爽やかなお色気」のイメージがあったためか、トラバしてくれた人も指摘するようにコンビニの成人雑誌コーナーにも置かれていた。「日本ではコンビニで堂々と児童ポルノを販売している」なんて欧米に批判されることもあるが、このような事実をかんがみれば、その批判も故なきものではないと思う。
しかし、90年代後半にはブルセラが社会問題となり糾弾されショップが撤退しはじめた。さらに援助交際が問題視され、各都道府県で青少年育成条例が厳格化されるようになってきた。国会でも児童ポルノ問題が語られ始めるようになる。
児童ポルノ法が成立・施行される前の議論の段階で、女子高生をフィーチャーした雑誌はリニューアルを余儀なくされた。しかし、それは雑誌の売りをすべて捨ててしまうことと同義だった。
私増田はその頃大学生で、エロ的欲求のはけ口を雑誌よりもAVに求めるようになっていたのに加え、編集者側の自主規制によって投稿系エロ雑誌の内容がヌルくなっていたので見なくなっていた。したがって、これら雑誌の断末魔を知らない。しかし、児童ポルノ法施行以前にこれら雑誌の命脈は尽きていたように思われる。
だいたい自分が語れるのはこれくらいのことだ。要は児童ポルノ法以前にはガチのロリコン向けポルノでなくとも児ポ法の定義でいう「児童ポルノ」は広く流通していた、ということだ。未成年のセミヌードや未成年素人の盗撮映像などが全国の普通の書店に出回ったりしていたわけで、今から考えるととんでもない時代だったと思う。かといって、ガチのロリコン向けコンテンツを手に入れるハードルはそれなりに高かったわけで、児ポ法以前はロリコンにとって天国だった、とか、日本では児童ポルノが野放しだった、とか言われると、時代の生き証人、語り部としては「それはちょっと違うんじゃね?」と言いたくなる気持ちはある。もっとも、自分がモデルと同世代だったことでそれらを「ガチのロリコン向け」と思わなかったということもあるかもしれない。現在の価値観を持ったままタイムマシンに乗って90年代に戻れば「なんちゅうワイセツなもんが流通しとるんじゃ!」と思うかもしれないな。
以上、かなり不十分な叙述だと思うので批判・訂正・補完を大いに求めます。
最後に付け加えておくと、こうした投稿系雑誌(のコラム・コーナー)がリリー・フランキーの才能を見出したり、根本敬に活動の場を与えてきた功績はもっと讃えられてもいいと思う。リリーさん、当時から面白かったけど、こんな大作家になるとはなあ…