はてなキーワード: ヒエラルキーとは
LGBT論壇の人やマツコは、ハッテン場は出会いの場所だと言う。
仕事の合間にアプリで身体交渉の約束を取り付けたが、帰宅して身支度をして家を出る瞬間に相手の存在がアプリ上から消えた。
せっかくだし、教えてもらった有料ハッテン場に行ってみた。こういう時に猫ミームの出番だよな。
思ったよりムンムンしていなかった。秩序があった。皆大人しく、仕様に従って粛々と作業を遂行する感じだ。恋愛強者っぽいヒエラルキートップ層もいるのかも知れない。あの場では、人様の顔を繁々と見つめてしまっては、その気があると伝わりかねないので、そんなには注意深く観察できない。なんせ暗い。
場内を手前から奥へ、奥から手前へと、細く流れるEDMを掻き消すように激しく腰を打ちつける音、あられもない嬌声を頭上に聞いて、着衣の少ない人々の体に触れないよう半身になって通り過ぎ、手前から奥、奥から手前…奥から…
特にぐっと来るものもなく30〜40分ほどが過ぎ、こういうのでいいんだよな20代前半にしか見えないフェミニンな金髪の男を誘って部屋に入った。
ハッテン場のマットは先人たちが使ったローションが完全には拭き取る事ができず染み入っており、身体を支える部位が滑ってしまう。そのため、ベッド上での運動に加え、自分の身体及び振動で前後する相手の身体も制御せねばならず、技巧が求められる上に体力も消耗する。意識が割かれて、いまいち興の深奥へと至る道が函谷関か羅生の門。
少ない言葉で、要点になるやり取りだけがある。してもらいたいこと、求めていないこと、その時々の相手の感情や身体の状態。
自身が性的な恍惚に至るのが最優先ではなく、わずかに交わした暗室の契約を遵守して、確実にいい思いをして頂くことが至上なのだ。快適な部屋で、前後の流れもあってしっかりやり取りして至る交渉ではないことも要因だが、若干の反省がある。
これは、密かに芽生えるひと夜限りの愛なのかも知れない。
やってるシステムは普通だが、膨大なハウスルールと内部設定でもはや独立した作品みたいになっている。
そういう設定を共有してシェアワールドみたいにして遊んでいる。
TRPGとはいうが、やってることはほぼピクファンみたいなものといえば伝わるか。
それで、何が起きてるかというと
メンバーはいわゆる「神」と「神の仲良し」と「取り巻き」に分かれている。
「神」の中にはプロ作家もいて、やるセッションはもはや一個の小説レベルである。
1セッションを毎日深夜一時くらいまでやって、それでも一か月かかるような内容だ。
ちなみにキャンペーンではなくてこれだ。
「神の仲良し」は優先してPLを任される。
「神」との関係は昔からの知り合いか、神絵師か、後述の「取り巻き」が気に入られたパターンのどれかだ。
「取り巻き」はセッションの見学に毎回出席したり感想を言ったりする。
ここで「神」の覚えがめでたいと友人枠に上がる。
「神」周辺の人間のセッションを「取り巻き」が見ているだけの一方的な構造である。
「神」が一緒に遊ぶ人を探している場合、「取り巻き」が手を挙げても意味はない。
だが一応建前上は平等な扱いの界隈仲間なのでまんべんなく声はかけられる。
ただ選ばれないだけだ。
まあ「取り巻き」同士で遊ぶ図式に結局落ち着くので、誰も遊んでくれない人というのはほぼ発生しない
そういう意味では優しい界隈なのかもしれない。
ほかの趣味界隈を知らないが、よそもこんな感じなんだろうか。
詳しい人がいたら教えてくれ。
私は25歳、都内暮らしの女で、見た目はそこまで悪くはないと思う。
これは人から(主に男性から)かわいい、美人のポジティブ評価を受けたからというよりは、不細工いじりをされる、見た目をネタにしたあだ名をつけられたことがない、見た目を理由にいじめられたことがない、という「見た目に起因する不利益」を被ったことがないから、そういう自己評価をしている。
ただまぁ女子内のヒエラルキーだと小中高いつでも若干下めの位置だったので、優れたところはなくて本当にとりたてて言うことのない普通の顔なんだと思う。
しかしながら今まで何度か異性と親しくなったり、付き合ったりすることもあったのだが、本当に心の底から結婚願望というものがわからない。
一人暮らしできる程度のお金を稼げる仕事があって、ゴミ屋敷にならない程度に掃除ができて、自分の舌が納得する程度の料理が作れるから全然一人で生きていけると思っている。なんなら老後は老人ホームにお世話になりたいので既に将来用の貯金もしている。ていうか今のお給料があれば(あるいはそれをベースに今後キャリアを積んでいくなら)家事は全部時短家電とか外注とかで済ませられる。
でも、同じ職場で働いていて同じような額の給料をもらっているはずの同僚はみんな口をそろえて「結婚が~」「彼氏(彼女)が~」みたいな話をしている。
みんなのことを何がそこまで婚活へ駆り立てるの?
こういう事言ってる奴ってどうせIT職しか知らんし、IT以外も本社勤務の上澄みの人間としか接してないからこういう発想してるんだと思う。
ヒエラルキーの下の方のカスでも指示通りに仕事できれば400-500万は稼げる世界。
外食や小売りはカスみたいな客毎日相手にして神経すり減らしてるし、介護はウンコの処分しながらかつて人だったものの相手をしてその収入やで。リーダークラスでもその程度。
ITは底辺でも80万/人月、一人前なら100万/人月の世界。後は中抜き業者がどれだけ間に入るか、マージンをどれだけ取られるかだけの話。
比較対象が総合商社とかトップTierのメーカーとか金融だからおかしいだけで、並程度の人間にとってITは能力以上の収入を稼げる良い業界だよ。クソみてーなSESやSIerであってもな。
Twitterのオタク界隈の同ジャンルで仲良くなったグループがあった。大学生〜社会人新人くらいの世代が集まっていた。
その界隈で、ボイチャ繋いでゲームしたり、そのゲームのアバターのイラストとか描いて遊んでた。
そのうちの一人が、最近彼氏に振られたとかで、死ぬほど病んでた時があった。
その時俺は、そいつとはかなり仲良くて、友達としてはかなり親しんでいたし、打ち解けていた。
病みツイートが増えていたその子が普通に心配で、新幹線で移動する距離だったけど、会いに行くことにした。
俺はバチバチに童貞だったけど、それでも何の気負いも発生せず誘えるくらいの距離感、友人感覚だった。
で、会いに行った。思ったより元気だったので、安心したし、その元気に少しでも貢献できているのなら、友人として誇らしかった。
昼間はその子が住んでる地域の観光を楽しんで、夜は目一杯飲んだ。
その子は、「旅費を出してくれてるから、夜は奢る!」といって、行きつけのお店やバーにたくさん連れて行ってくれた。
色々語らって、振られた元カレの愚痴を聞いて、ゲームの話をして、しこたま飲んで、普通にオフ会を楽しんだ。
その後は普通にその子の家に泊めてもらった。もともとそういう約束だった。
俺が居た界隈が独特だったのかわからないが、グループ内は男も女もいて、オフ会で男が女の家に泊まったり女が男の家に泊まったりは、普通にあることで、かつその様子を普通にSNSに投稿して「今○○とオフ会してる!」とか普通に共有される世界だった。
たしかに裏でそいつらがセックスしててもわかりはしない。でも、そんな器用な人間はいないイメージだった。なんとなく、みんな幼稚で、恋愛とかセックスとか男女とか存在しない雰囲気ではあった。喪女・童貞ばかりで、なんて言ったら良いかな。高校のクラスの隅っこにいる、ヒエラルキー最下層の、オタク同士でなんかつるんでる男女、みたいな雰囲気だった。色気とかないない。男女関係の機微だの惚れた腫れただのは、俺達とは無関係な世界。って感じ。
ただ、そういう意味では、この子だけはリアルに彼氏が居たりして、グループ内ではませてる子ではあったね。
とにかく、そんな感じだったから、俺もそれらに習って、気さくにその子の家に泊まりに行ったんだけど。
電気を消したら当然のように始まった。
面食らうばかりで、何も言えなくて、なんの戸惑いもなく俺のチン○を咥えるその子がいつも一緒にゲームしてるあの子と一致しなくて、緊張するばかりで、気持ちいいとか悪いとかもわからなくて。
レイプだなんて言うつもりはないけど、今思うと、事前に正面から「えっちしたい」って言われたらなんて答えたかはわからない。
彼女は、ちょっと太り気味ではあったけど、顔はかわいかったし、おっぱいも大きかったし、友人としては折り紙付きに好きだった。
でも、彼女は友人なのだ。とにかく友人で、同じグループの仲間で、その中でも特別な存在だと思ったことは一度もなかった。
それに、あのセックスと呼べるかもわからない代物を思い出すと、もう一回したいとは思えない。そんな感じだった。
彼女はその間、なんだか前日と雰囲気がかわっていて、なんというか、「彼女感」みたいなのを出してきてるとは、童貞捨てたばかりの俺でも感じた。
その雰囲気に当てられてか、俺もなんとなく「彼氏感」みたいなのを出してしまったと思う。
自宅に帰ってきてから、総合的に見て不快な体験だったかなと思った。
まあ、いろいろと奢ってはもらったし、生理的に無理とかそういう相手でもないし、めっちゃ嫌な思いをしたとかではない。震源地はもっと別な感じがした。
俺の意思が置き去りにされていたこととか、やれればイイ竿扱いされた感じとか、奢ってるのもそのためだったのかとか考えると、なんかイライラした。
あの子からしたらセックスなんて日常茶飯事なのかもしれないけど、俺からしたら完全な非日常で、
それを不意打ちというか闇討ちのような形で差し出されたら、誰だってあんな無様になるだろ。
事前に言ってくれてたら、もうちょっと心の準備とか座学とかして、もう少しはマシな結果をだせたかもしれないのに…とかそんな方向にブレる思考にも嫌けがした。
二日目、あの子の雰囲気に流されて、恋人ごっこに付き合ってしまった自分にも、自己嫌悪した。俺は混乱したままあの子に従順に振る舞っていただけだ。そこに俺の意思はない。
あの子を一人の女の子として大事にしようと思ったことは俺にはないし、きっと彼女も俺に対してそこまで思ってない。
彼氏にすてられた寂しさから逃れるために俺を利用した。友人だと思っていたのに。いい仲間だと思ってたのに。
それ以降俺はなんとなく、そのグループの中で低浮上になっていった。
数カ月後に、彼女から、「こんどはわたしがそっちにいっていい?」ってメッセがきてたけど、苦い記憶がどうしても思い起こされて、返信を渋っているうちに、そのグループにも顔出さなくなって、俺は自然卒業していた。
今思うと な に そ の お い し い 展 開 !!!!!!!!
でしかないけど。
傷心の年上女にディルド扱いされるなんてご褒美でしかないんだが。今なら間違いなく上手〜〜〜に射精できます。
とにかく当時の俺は幼くて、というか幼稚で、それなりに苦い過去です。
というか性癖ゆがめられたな。そういう、竿を粗末に扱われる展開が好きなドマゾになってしまいました!!うまくできなかった未練のせいかな?いやお前のせいだろ。
あのグループまだあるのかな?今何してんのかな、あの子。幸せに暮らしてるといいけど。
なんにせよ、コミュニケーション不足だった。
あの子がどの段階で俺とセックスするつもりになってたのか今となってはもうわかんないけどさ。
男女よ、コミュニケーションとろう。
思い出した発端はこれ、https://note.com/motoyamadadesu/n/nd2ec09ff5738
これ中受という、人の心の琴線に触れるテーマで子供のプライバシーを勝手に書いてたりの可燃性が強い文章で話題になってはいるが、実は昔から見かける構図。「嫁が馬鹿だから俺の息子(娘)が馬鹿に育ってしまう!」というのは大昔からある話でそれこそ平安時代から嫁が愚かだから子供も愚かだみたいに言われていたり。
そして、ひと昔前の昭和の日本では、嫁←姑間で繰り広げられる戦いだったように思うけど、父親の子育て参加により「俺の子(私の孫)が馬鹿なのは嫁が悪い」戦争に父親本人が参戦したということなのかも。男性の育児進出ばんざい。
話は変わるが、昭和~平成初期ぐらいまでに生まれた男性の中で、高学歴の人の、多数派が「自分より賢い女は面倒くさい」というマインドがあった。今はかなり薄れていると思うけど、かつては物凄くあった。
数年前に「東大女子お断りサークル」「早稲女お断りサークル」というテーマが話題になっていたが、要するに出会い目当てのチャラいインカレサークルに自分と同じ大学の女子学生がいると何かとうっとおしいし、そもそもガリ勉女とかブスばっかりだろ?というノリで、「自分と同程度の賢い女」を交際相手から排除する男子学生が、そこそこかなり多かった。
https://bunshun.jp/articles/-/52500 「東大女子はお断り」「他大女子へはバカいじり」…在学生も黙認する東大インカレサークルに残る衝撃の“男尊女卑”構造
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/6172 「東大女子お断りサークル」が抱える二重の差別 「伝統」理由に罪悪感なし
https://www.todaishimbun.org/gender20190307/ 東大女子の参加を認めないサークル 東大内に少なくとも3つ
東大や早稲田に進学した女子学生は、入れるサークルの選択肢が男性に比して半分以下だ。インカレサークルはほぼ全滅で、「東大女子でも入れます!(たまーにある)」「女子は東大女子のみ!(ほぼ無い)」と謳っているいるサークルしか選択肢がなかった(「東大女子もいます」系サークルは強者東大女子のハイレベルなマウントが飛び交う恐ろしい空間でそれはまた別の話になるが)。
個人的なことを言えば無事?に、数少ない「入れるサークル」の中から温和なサークルに所属し、割とのんびりと楽しく過ごし、サークルとは別の場所(ゼミ)で穏当に彼氏を見つけ結婚して今に至るけれど、同級生の男の子たちの半数以上は、インカレサークルで他大の女の子をちやほやしたりしながら大学を出てしばらくして結婚したり、その子とはお別れしても「自分よりは賢くない女」知り合って結婚したりしている(同級生の男の子たちはなぜか結婚が決まった報告の時に彼女の学歴を言いがち。どこで働いてるかよりどこの大学出てるかを言う)。
そして彼らの子供が成長し進学時期になると嘆くのだ。曰く、嫁に任せられない、俺が忙しい時間を縫って勉強を見ると全然だめで愕然とする、俺が二人いたら一人は仕事をしてもう一人がマンツーでサポートできるのに(ほんまかいな)、本当に俺土地がつながっているのか(顔がそっくりですよ…)などなど。
自分から『頭の悪い女(便宜的にこう言いますが偏差値や学歴だけが頭の良しあしを図れる尺度ではないのは存じております)』を選んでおいて、結婚して子供が生まれたら「嫁の頭が悪くてさ…」って言われても、はぁそうすか、という感想にしかならない。そもそも友人の配偶者の学歴とか、友人の私が知る必要もないのに彼らは一様になぜか報告してくる不思議。妻からしたらそんな言い方を外でされてるのを知ったら悲しむだろうと思うのだが。
ところで、この「お断りサークル」、もう今は絶滅危惧だろうと思うけれど、ちょっと昔の「それが当たり前だった時代」でも、「お断りサークル」のある大学って限られていたのが面白かった。高校の同級生たちと進学後、大学でどんな感じ?と近況報告をしあったときに「お断りサークル事情」に傾向があって面白かった。20年ぐらい昔の話なので今は様変わりしてると思う。サークル活動自体が下火になってそうだし。
慶応は「お断りサークル」と明言しているところはほぼない代わりに見えないヒエラルキー(内部進学の子しかいない不文律があったり)があったとか、偏差値的にもう少し低い大学だと「お断りサークル」は減っていく代わりに、他大のインカレに入りたがる女子が多い(狩猟型女子…)という話とか。
なんにせよ、子供は半分が自分のDNAなのだし、妻をひたすら罵倒したところでそれを選んだのはお前だろう、以上の話が本当に出来なくて困るんだ。姑の文句なら「息子があんな嫁を選んできたから孫が馬鹿になった」と、理不尽ではあれどまだ理屈は通っているが。
Dr.Hayapy
@koala_heart
①妻の年収が高いため、ヒエラルキー的にも世話の半分が自分になる。
②妻が授乳してる分、ミルク、オムツ替え、お風呂、離乳食、寝かしつけは旦那の仕事
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中学時代、私は運動が全くできない運動音痴だったが、勉強は得意だった。レベルの低い田舎の公立中学校だったので常に定期テストは学年1位。私のアイデンティティは勉強しかなかった。田舎の男子中学生の社会の中で、運動音痴はヒエラルキーの最底辺。体育の時間は苦痛で、運動音痴で鈍臭い動きしかできない自分は馬鹿にされているように感じていた。だから私は勉強ができない人間を内心馬鹿にしていた。体育の時間に散々私を馬鹿にしたのだから、お互い様だと思っていた。
高校は県内トップの進学校を志望し、模試では常にA判定だった。フィジカルの強さが物を言う野蛮な田舎とはおさばらできると思っていた。
念願叶って高校受験は第一志望に合格し、私は県内トップの進学校に入学した。ようやく、運動音痴の呪縛から解放されると思った。だが、現実は違った。
県内トップ校の子たちは運動も勉強も私より出来る子ばかりだった。基本的に皆優しかったが、中には粗暴な者もいて、露骨に私の運動音痴っぷりを見下す態度をとられたこともあった。私のアイデンティティは崩壊した。勉強でも運動でも周囲に勝てない私は、自分がとてつもなく無価値な人間のように思えた。その結果、自分のような無価値な人間がクラスメイトに話しかけても迷惑なだけだろうと思い込むようになり、誰とも会話をしなかった。勿論、高校時代は友達が出来なかった。
一応、自分なりに勉強は頑張った。でも、東大や京大に行くようなレベルには到底なれなかった。高校の成績は受験直前期でも半分より少し上くらいだった。トップにはなれなかった。
大学入学後、運動の呪縛から逃れたかった私は、音楽サークルに入った。音楽センスがあるわけでも、楽器が特段上手いわけでもなかったが、友達や人生で初めての彼女がサークル内で出来て、それなりに楽しいサークル活動だった。
勉強のほうも、それなりにやった。政治に関心があったので、政治系ゼミに入り自分の興味関心の赴くままに、ゼミ論文を作成した。学部生の書く拙いものだったが、満足感はあった。
旧帝大ということもあり、地元ではちやほやされた。私は高校時代に潰された勉強というアイデンティを取り戻そうと思った。県下トップの進学校から旧帝大に入った実績がある。中学時代は学年1位だった。勉強は得意なはずだ。そう思って、学部3年生の時、私は法科大学院に進学し文系最難関の司法試験を受けようと決断した。
前述のとおり、ゼミは政治系ゼミだったため、周りに司法試験を目指す友人はいなかった。そのため、相談できる友人もおらず、孤独な勉強だった。勉強は何から手を付けて良いかもわからなかったが、とりあえず勉強して法科大学院試験に臨んだ。今思えば、全く努力の方向性を間違った勉強法だったと思う。論証パターンという言葉を知ったのは試験の2か月前だった。もちろん既修者試験は落ちた。私は未修者コースに入学することになった。
法科大学院での生活は大変だった。学部のころに法律の勉強を一応していたとはいえ、講義の内容は難しく、予習復習に追われた。ほぼすべての科目が必修科目で、一つでも単位を落としたりGPAが一定値以下だと留年や卒業延期になるため、期末試験が近づくと、精神的に不安定になった。法科大学院生活では楽しいこともあるにはあったが、トータルで見たら辛いことのほうが多かった。
期末試験を何とか乗り切った私は、一年生から二年生へ進級できた。二年生になり、既修者と合流して講義を受けた。周囲のレベルの高さに正直ついていけず司法試験に受かるとは思えなくなった。深夜に自習室で勉強しながら涙を流す日が続いたことをきっかけに、中退を決めた。勉強というフィールドで戦うことに心が折れたのだった。
未修者コースには東京の中堅レベル私大の法学部卒や地元の私立大学法学部卒の人間などもいた。私が心折れて中退した後、彼らは卒業までこぎつけ、ついには司法試験に受かり弁護士になった。私より勉強が不得意な人たちだと思っていたが、私が断念した試験に受かり、立派に弁護士をやっている。
一方私は、法科大学院中退後になんとか就職。新卒カードを失った私は民間を諦め、公務員試験を受けるしかなかった。新卒就活だったら切符が手に入ったはずの企業に足蹴にされるのが怖かったからだ。法科大学院で法律の勉強をしていたこともあり、公務員試験の筆記試験は特に苦も無く合格した。面接もそれなりに振舞えたようで、第二志望の自治体に採用が決まった。入庁後は上司や他の自治体職員から執拗にきつい言葉をあびせられたことを機に、メンタルを病み休職。今は完全に閑職に飛ばされ、精神的負荷の少ない仕事を任されている。出
世の見込みはないだろう。
中学生以来の私の勉強というアイデンティティは完全に失われた。こんなことを言ったらドン引きだろうが、私より入学難易度の低い大学出身の人間が弁護士として働いていることや、中学時代に私より勉強のできなかった中学校の同級生が東京や大阪の大企業に新卒入社してギラギラと頑張っていることを知るたびに、猛烈に落ち込む。学生時代は私のほうが勝っていたのに、なぜ。。。と。
私が学生時代積み上げてきたものは何だったのか。ときたま人生に意味を見出せなくなる。人生に意味を見つけようと私なりにもがいた。音楽の社会人サークルに入ったり、大学の公開講座に参加したり、大学院進学を検討したり(来年放送大学大学院を受験しようと考えている)。だが、何をしても私の心は満たされない。