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はてなキーワード: 眼差しとは

2015-04-04

◯◯が好きだ。

「普段、休みの日はなにをして過ごしてる?」


初対面の人と話した際、何気なく出てくる話題の一つ。この前もキャバクラに行った際、女の子にこの質問を聞かれた。

映画を観るのが好きだから、気が付けば映画を見てるよ」と答えた。その答えに対し女の子は、「オススメ教えてよ」と言ってきた。誰もが使う、常套句である。僕はこの意味のない会話を早く終わらせたいがために「アベンジャーズ」を薦めておいた。彼女アベンジャーズを知らなかったので、たくさんのヒーローが出てきて地球を救う映画だよ、面白いよと太鼓判を押して次の話題に移った。

僕は自分を曝け出すのが苦手だ。苦手というよりも、曝け出したのち「この人変な人だな」と思われるのではないだろうかと考えてしまい、無難な回答をしてその場をやり過ごしてしまう。だってもしこの時仮に「デヴィッド・フィンチャー作品が好きなんだよね」と言ってエイリアン3ファイト・クラブの良さを2時間語ってもこの女の子は飽きてしまうだろう。そう考えてしまうのだ。これまで僕は、あまり一般受けしないような音楽映画などのカルチャーを知っていることが、男としてのステータスになるのだと思い、たくさんの音楽を聞いてたくさんの映画を観て学生時代を送っていた。映画が好きだとか音楽が好きだとかではなく、知っていることがステータスだと感じたから、それを実践していた。映画を撮ってみたい、バンドをやりたいなどは思わなかった。もちろん好きな作品アーティストは多少はある。だが26歳になり社会人になると、AKB48メンバーを知らないだけで非国民のような眼差しで人に見られることに気がついた。そして想像以上に世の中の人は皆、「三代目J Soul Brothers」のメンバー名前を知っているのだ。

隣にいた上司は「三代目J Soul Brothers」の話題彼女と話している。僕はそれに対し、うんうんと頷くだけの時間が過ぎていく。帰り道、上司に「三代目J Soul Brothers」を好きになったきっかけを聞いた。上司全然きじゃないと、そう答えた。キャバ嬢の会話に合わせるため、勉強したというのだ。やり方は異なるが、僕と実践していることが一緒だった。「三代目J Soul Brothers」と「デヴィッド・フィンチャー」のどちらが好きか渋谷アンケートを取れば、9:1くらいで前者が勝つだろう。上司はなんとなく「三代目J Soul Brothers」のことを知っておけばモテるんじゃないかと思っていただけだそうだが、僕にとっては衝撃だった。今まで避けてきたものが大人の世界では有利に働くのかと考えたことはなかったかである。あえてマイナーものを好きになることで得になることはないのだと、そう思った。デヴィッド・フィンチャー好きの女の子インターネット検索すればそりゃあ見つかるかもしれないが、現実世界で見つけるのは難しいのである。今思えば、学生時代アルバイト面接で「休みの日はラーメン屋めぐりをしてます」と答え、その場で即採用だったことがある。面接をしていた店長ラーメンを好きそうな顔をしており、そう答えたら当たったのだ。

要するに、いかに相手との共通の話題を見つけるかが大人の世界では重要なのだ。これはキャバ嬢に限らず、営業先などのビジネス時の会話でも必要スキルだと感じた。相手の好きそうなものを予めインプットし、それを面白おかしアウトプットして話題を作る。僕は学生時代、9:1の1の方をインプットしすぎたせいで、大人になって“なにもない人間”として見られるようになってしまった。だからと言って、今更「三代目J Soul Brothers」のことを好きになろうなんて思えない。が、少しは9:1の9の部分を知ることは重要だろうと考え、僕はこの文章を「三代目J Soul Brothers」を聞きながら書いている。

2015-02-26

消失

以下の文章フィクションであり、実在する人物や組織とは全く何の関係もありません。

 その日の朝、A部はいつもと同じ時間に目を覚ました。最近は歳のせいか、ずいぶんと早い時間に起きるようになった。 

 国会が開会中のため、今日の定例閣議は9時からだ。それまでは特に予定は入っていない。朝食を取りながら、昨日見られなかった続きものドラマを見ることにしよう。

 ダイニングに降りると、A恵がすでに朝食の用意を済ませていた。平和な朝だ。週刊誌文部科学大臣スキャンダルを騒ぎ立てているようだが、あの内容であれば守りきれるだろう。このタイミング閣僚をもう一人辞めさせるわけにはいかない。

 A部がドラマを見るためにHDDレコーダーリモコンを手にとったところで、電話が鳴った。どうやら秘書官からのようだ。こんな早い時間に連絡してくるというのは、何かあったのかもしれない。

 「私だが」

 「そ、総理、大変です!」

 受話器越しにも、秘書官が動揺しているのが分かる。

 「どうした?」

 「S村大臣との連絡が取れません」

 「なんだと!自宅に電話はしたのか」

 「それが、夫人ともども連絡が取れないのです」

 「まさか、あれしきの記事バカなことをしたわけじゃないだろうな!」

 安倍は録画したドラマを諦めて、すぐに官邸に向かうことにした。秘書官には早急に全閣僚官邸招集するよう命じた。

 いつものリムジン官邸に向かう途中、電話官房長官のSを呼び出す。S村の件での対応相談するためだ。万が一のさいのマスコミ対策などについて話し合う。憲法を改正するまでは、なんとしても私の内閣を終わらせるわけにはいかない。だが、とにかく情報が少なすぎる。

 A部がふと窓の外に目をやると、いつもなら通勤途中のサラリーマンでごった返しているはずの道が妙に静かなことに気づく。東京の街はこんなにも人が少なかっただろうか…。

 官邸閣議室に入り、A部は他の閣僚がやってくるのを待った。

 やがて、官房長官のS、財務大臣のA生、防衛大臣のE渡、国家公安委員長のY谷らが慌てて部屋に入ってきた。だが、文部科学大臣のS村は言うまでもなく、外務大臣厚生労働大臣国土交通大臣など10人近い閣僚が姿を見せない。

 そのとき秘書官が真っ青な顔をして閣議室に飛び込んできた。

 「総理!K田大臣らと連絡がつきません!」

 「どういうことだ!」

 思わず、A部は立ち上がった。

 「K田大臣のご自宅に連絡したところ、奥様が電話にお出になられて、今朝からご主人の行方が分からないそうなのです」

 「テロか?」

 「強引に連れ去られたといった様子はなく、ただこつ然といなくなったのだそうです」

 A部は思わず腰を落とす。

 「いったい、何が起きているんだ…」

***

 そのころ、異変中央官庁でも起きていた。

 ほとんどの職員が出庁してこないのだ。姿を見せたのは、清掃職員や食堂のおばちゃん、あとはごくわずかのノンキャリア組だけだ。なにせ人がいないのでパニックは起きない。だが、がらんとした庁舎のなかで、出る者のいない電話けが狂ったように鳴り響いていた。

 ノンキャリア組の一人もまたA部と同じ言葉つぶやく

 「いったい、何が起きているんだ…」

***

 だが、「何が起きたのか」はすぐに判明した。文京区本郷左京区吉田青葉区片平、豊中北区札幌千種区東山東区箱崎国立目黒区大岡山港区三田、そして新宿区早稲田

 いつもなら若者たちの声が響いているはずのキャンパス廃墟のように静まり返っていた。わずかな数の教職員けが、人の姿を求めてキャンパスのなかをさまよっていた。

 東大京大東北大、大阪大、北海道大、名古屋大、一橋大、東工大慶応大、早稲田大という日本代表する大学の現役学生およびそのOB/OG全員が突如として姿を消したのだ。

***

 その日の夕方、○ちゃんねるの学歴版。

 「MARCH大勝利!!!!」

 「これで日本に残されたエリート大学上智大とICUだけだな」

 「いやいや、上智首都大なら首都大だろ」

 「横国を忘れてやいませんかね」

 「日・本・の・最・高・学・府 筑波大学ですが何が」

 「駅弁医学部のほうが慶応とか早稲田文系の連中のほうが偏差値はずっと上だから、その連中が無事だってことは、偏差値が高いから消えたってわけでもなさそうだな」

***

 A倍は残された閣僚でとりあえず対応検討していた。だが、家族がいなくなってしまったという閣僚は早々に退散してしまい、残った閣僚も前代未聞の事態に誰もが言葉を失っている。

 「国防大丈夫なのか?」

 A倍はやはりそこが気になる。

 「自衛隊幹部クラスを除けば、大丈夫だと思います幹部クラスには東大卒結構いましたが、防大出身者で中核は固めていますので」

 防衛大臣のE渡が答えた。

問題警察でしょう。幹部クラスほとんど東大卒です」

 情報収集のために外に出ていた官房長官のSが戻ってきた。

 「中央官庁ほとんど消滅に近いようです。大手企業本社も潰滅状態に近いところが多いようですし、地方自治体も上級職では相当の被害が出ているようです。鉄道や電力などのインフラ現場判断でなんとか回しているようですが、この事態が長引けばやがて混乱が拡大していくでしょう」

 「そうか、やはり日本学歴エリートなどいなくても回るんだな」

 A倍は少し笑みを浮かべた。何よりも嬉しいのは、この事態になってもマスコミの連中がほとんど動いていないことだ。特に高学歴者で占められた大手マスコミは消滅に近い状態になっている。朝○、朝○、朝○。あの偽善者どもが集団でいなくなってくれたのは日本国益しか言いようがない。

 「しかし、情報が流れないと、大きな混乱が生じることになりかねません」

 官房長官のSが眉を寄せる。

 A部は少し考えて秘書官に命じる。

「よし、私が直接に国民に話そう。テレビカメラさえあればいい。NHKに連絡してくれ。内容については任せる」

 いつの間にか、A部は事態を楽しみ始めていた。盟友のS村がいなくなったのは確かに痛手だが、懐刀のSがいるし、なによりもこれで自分学歴バカにされることはなくなる。

 名ばかり大臣ポストに押し込めたI破や、賢しらな外務大臣のK田が時折自分に向けてくる見下すような眼差し―――。思い返すだけでムカムカしてくるが、それからようやく解放される。もちろん、こんな思いは胸の深いところにしまっておかねばならない。だが、どこかでざまあみろと思う自分がいることも確かなのだ

 NHKに連絡に行った秘書官が戻ってきた。

 「5時から放送ができるようです。NHKでも会長を始めとして、幹部職がほとんど消失したようです」

 「そうか、アイツも有名大学の卒業だったのか」

 A部は自分ゴリ押ししたNHK会長の顔を思い浮かべた。まあ、あんなのの代わりはいくらでもいる。

 そういえば。

 リムジンに乗り込みながらA部は思い出した。今朝見損ねたドラマ。あのドラマ主人公を演じていたのはたしかどこかの有名大学の出身だったような気がする。まあいい、ドラマよりももっと面白いことが、いまこの国には起きているのだ―――。

2015-02-20

アフィリエイターオフ会リンクイズジャスティス」に参加してきた

さてみなさんごきげんよう。昼間はサラリーマン電車の中と就寝前に趣味ブログを書く人です。

Twittr上でとあるアフィリエイターさんに絡んでしまったことがきっかけで、「アフィリエイター"谷"」の人とコミュニケーションができました。

ちょうど、彼らのネットオフ会渋谷で開催されるとTLに流れたので思わず参加ボタンを押してしまった。場違いな気がしたが反省はしていない。

一週間経った今、電車の中で座っていられる30分間で、感想戦を書こうと思う。

本題に入る前にいくつか用語定義

アフィリエイターネットを使った個人(一部法人)の広告代理店業を営む人たち

アフィリエーター"谷"の人:数十万人というアフィリエイター人口の中でも選ばれた戦士たち。一日中Twitterに張り付いている人が多いので何人かフォローするとTLが急に忙しくなる

リンクイズジャスティス:今回のオフ会名称

オフ会に来た人たちの分類:

てっきり敏腕アフィリエイターのみの参加だと思ったら、そうでもなかった。せどらーブックオフや特売を見つけて個人で裁定取引をする人)や本職のイラストレーター、はてまたスタートアップ中の人など様々な背景を持つ人がいた。てっきり、あやしげネットワークビジネスの話とかアフィリエイト塾の話があるんだろうな、と邪推していたがそんなこともなかった。むしろ純粋ネットの中のアイコンの裏側がどんな人かと興味津々の人たちだった。僕は性格が悪いので、もし怪しげな話があったらニヤニヤしながら聞くタイプなので肩透かしをくらった気分だ。

話を聞いていると幾つかのタイプに分かれる。

・月100万円とかいレベルを遥かに超えているスターアフィリエイター

彼らはスターだ。自分ハンドルネームを言えば、「え!○○さんですか!」と驚かれ、尊敬眼差し握手を求められる。そんな眼差しを受けることができる人は滅多にないだろうからとても気持ちいいだろう(決して悪い意味で言ってるのではない)。僕が知っている脂ぎった中小企業社長と違い、全員立ち振る舞いはスマートだ。情報を出し惜しみするわけでもなく、聞かれたらちゃんと誠実に答えてくれる、良い意味でギラつき感が無いというか、あまり欲がなさそうな印象を受けた。現代的というべきかもしれない。

スター未満のアフィリエイター

月に数十万円を稼ぎ出すことができれば、副業範囲を超えつつあり、事業拡大のためサラリーマン生活区切りをつけ専業戦士になるか、このまま副業の道をすすむのか悩むことになる。彼らはすでにかなり成功しているので、自尊心はかなり高いと思われるが、自分より10倍稼いでいる方々を見て何かコツをつかもうとしている。個別具体的な話や、質問をする人はこの層が実は一番多い。

・これから参入を考えているアフィリエイター

まだ結果の出ていない人たちは、自分以外は全てスターだ。彼らは自分から提供するものが何もないので、どちらかといえば聞き役に徹する。たまに遠慮のない質問を投げかけるのもこの層である

意識の高い学生

オフ会には○応生が何人か参加していた。人並み外れた高い知能を持ち、学生身分ながら裁定取引をフル活用して1日汗水垂らして稼げるバイト金額の5倍、7倍といったお金をすでに稼いでいらっしゃる。成人になった頃に僕がそんなお金を持っていたら間違いなく堕ちていただろうが、話してみたところプライドが高い以外にそこまで屈折もせず真っ直ぐにそだっている印象である。ただ、世の中はもう少し広く見聞を深めるためには数年働いたほうがいいと、極めて意識の低いオッサンの立場から伝えておいた。

・その他、アフィリエイトをしていない人たち

これからアフィリエイトに参入するのか、はてまたお仕事や取引を望んでいるのか、今回イラストレーターの方くらいしかお話できなかったので参加の動機は良くわからない。

確認したけど、趣味ブロガーでアフィリはほぼやってないというのは自分一人で少し疎外感があった。イケハヤと話したいわけじゃないが、誰か純粋ブロガーとはお話ししたかった気分。

雰囲気

お店を貸切にしたことで、立席するもよし座るもよしパーティー会場の雰囲気だった。どこの世界でもそうだけど、参加者のお互いの関心度が高ければ高いほど、立食の割合高まる基本的には座席に座る店のレイアウトだったが、気がつくと半数以上の人が狭いスペースで立って話しこんでいた。お互いに関心を持っていることもさることながら、手法がいろいろあるとはいえ、パソコンの前に張り付くのがお仕事アフィリエイター孤独の解消と承認欲求を欲しているんだなとの印象を受けた。

ただ、会社宴会部長的なポジションにいるものとしてはもう少しキッチリと仕切りがあればピリッとしまった良い飲み会になったのかもしれない。ただ僕は幹事でもないので黙っておいた。そもそも70人の飲み会の予約・受付はかなりの労力である主催者の方には感謝の気持ちしかない。

困った質問

困ったのは「いくら稼いでるんですか」と初対面の人から真顔で聞かれることだ。いい歳したモン同士のお見合いパーティー以外で、この質問を受けることは滅多にないだろう。正直には答えたが、私から同様の質問をしたわけではないので、なんとなく損した気分である。僕は人の稼いだ額についてあまり興味はなく、彼らの思考法と商売方法を知りたかったのだ。ちなみに、スーパースターの方々と何人か話す機会があったが、「あなたはいくら稼いでいるんですか?」という質問が来なかったのは面白い。彼らは一定クラス以上の結果に対してはもはや興味がないのかもしれない。

参加しての感想

料理ほとんど食べないのにお酒だけ飲んでしまったこともあり、開始早々だいぶ酔っ払ってしまった。酔っ払うと極めて口が悪くなってしまうので、気分を害された方本当に申し訳ない。TLに流れてくるアイコン中の人がどのような人でどんな考えを持っているのかを直接知ることができる貴重な機会だった。また機会がありましたらよろしくお願いいいたします。

ここで、ちょうど次の駅が目的地。いささか消化不良な内容だけど、時間は区切らないと。それでは、みなさんありがとうございました。

2015-01-30

句点は嫌いかと問われるのであれば

今日に雪をもたらすであろう夜風が芯まで身にしみた昨日の夜のこと、片隅に投げかけた自らの取るにも足りないような小さな嘆きが多くの日本語愛する人達の心を震わせたことにうれしさと申し訳なけなさが入り混じったようなくすぐったさを抱え、向かってくる夜風と世間から眼差しから身を隠すようにコートの襟の中で笑みを噛み殺しつつ夜道を家へと歩くわたしは、いくらか不格好でありながらも日本語こそが紡ぎ得る美しさを分かち合えたことのこの上ない喜びをどうにも隠すことができないままに寒さで肩をすぼめる人々の中で一人、思い出したかのように肩を震わせてはわたしへと鋭い足音を突き返してくる冷えきったアスファルトに周囲に悟られぬようにごまかしたつもりの咳払いをただただ白々しく吐き捨てつつ、ポケットに入れた手の凍えが和らがぬままに幾度なくスマートフォンを取り出して並んだコメントたちの良いも悪いもが並ぶ声の向こう側にある愛を感じ取り心の内側が温まっていくのを楽しむ、そんな贅沢をもたらしてくれたはてなとそこを行き交いし続ける様々な形を見せる人々の愛の不器用さを見上げた夜空に彩る星たちの輝きを今にも遮らんとする湿気をはらんだ雲たちに重ね、そうして包まれる暖かさも悪いものではないのだろうと思ってはまた笑みを噛み殺しながら、これからもただ学び、ただ自らを磨くことの大切さを改めてその身に刻む機会を下さったここで出会った諸兄がたへの畏敬と感謝を心に刻みつつ、それでもやはりこだわりをひとつくらい持ってみるのも悪いものではないのだと思うわたしは、もはやどこで輝いているかもわからなくなってしまった星に向かってつぶやくのだ。「わたしは句点が嫌いだ」と、

http://anond.hatelabo.jp/20150129093636

2015-01-23

エロ漫画における絵の巧さが押しつける異常性癖のおぞましさについて 追記

もとより、私は、こはれる。私は、たゞ、探してゐるだけ。

汝、なぜ、探すか。探さずにゐられるほど、偉くないからだよ。

面倒くさいと云つて飯も食はずに永眠するほど偉くないです。

私は探す。そして、ともかく、つくるのだ。

自分の精いつぱいの物を。

然し、必ず、こはれるものを。

然し、私だけは、私の力ではこはし得ないギリ/\の物を。

それより外に仕方がない。

それが世のジュンプウ良俗に反するカドによつて裁かれるなら、私はジュンプウ良俗に裁かれることを意としない。

私が、私自身に裁かれさへしなければ。

たぶん、「人間」も私を裁くことはないだらう。

坂口安吾著「余はベンメイす」

序論

自分前回、少なくとも今の自分が"そうである"と信じる所を書いた訳である

批判こそあれど、撤回をする事で偽るべきではないと思う

しかし、いくつかの指摘には自らの答えを以って表明とするのが正しいと信じ、追記をする

前回の記事を書いた後の指摘にて自分が後悔したのは"欲望がどこから来るのか"という部分だ

タイトルだけに反応すれば、自分のスケベさを絵のせいにするなよ、と。

性的嗜好覚醒とは外から来るのか自らの内から来るのか。それはあたか信仰に似ている。

それは押し付けられたのではなく、もともと潜在的に有していたモノが開花しただけかもしれない。

人間は欲望が渦巻くスープであり自然は際限なく冷酷なものであるから

クジラックスが好きだけど異常性癖になった事はない、ただ少女愛は元々備わっていて偶々手に取ったのがそういった趣向のエロ漫画だったというだけだ。


これらの指摘は、全く正しいと思われた

そう、自分自分パスカルの「パンセ」を引用

"人はエロ漫画の持つ力で屈服させられ、目覚めさせられ、開発され、汚染される"といった趣旨の事を書いたように思う

私は私の体験を文章として切り取ったにすぎず、故にこれを撤回しない

しかし、人は自らの体験を真実、伝えきることはできない

ここにおいて自分象徴界限界を知る事になる

しかし、自分自分表現し得る辺縁の部分まで突き詰めてみたく思う

本論

怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。

おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。

フリードリヒ・ニーチェ著「善悪彼岸


まり、ここでは"力を振るうのは誰か"と言う事が問題となる

自分を屈服させ、従わせ、駆り立てるのは誰か

エロ漫画によって異常性癖になった」などとは言わない

それは私の作品への投影に過ぎない(※1)

あくまで「自分が選び、自分が惹かれ、自分決断し、自分が選んだ」に過ぎない

決めたのは自分自身に他ならない

然しそれでも、私の主観としては「作品によって、自分は屈服させられたのだ」という感覚を捨てきれない

春本を読む青年子女が猥セツなのではなく、彼等を猥セツと断じる方が猥セツだ。

そんなことは、きまりきつてゐるよ。君達自身、猥セツなことを行つてゐる。

自覚てゐる。それを夫婦生活の常道だと思つて安心てゐるだけのことさ。

夫婦の間では猥セツでないと思つてゐるだけのことですよ。

誰がそれを許したのですか。

神様ですか。法律ですか。阿呆らしい。

許し得る人は、たゞ一人ですよ。自我

坂口安吾著「余はベンメイす」


では、自分自身意識は何によって駆り立てられたか

ジャック・ラカン提唱した概念対象aと言うものがある

「明らかに自分が選んでいる筈なのに、屈服させられていると感じる」という主観

主体と客体の逆転がここで生じることについて、このエピソードが近しいのではないか

若きジャックは、よくいる活発で利発な青年の一人として、

自らのインテリとしての優遇された生活に疑問を覚えてか、

荒い海で漁師として働いたことがあったという(一夏のアルバイトであったと想像しよう)。

この時、船の上で、彼の同僚である教養な男が、海上を指差した。

そこにはどこから流れてきたのか、一つの空缶が浮かんでおり、

強い陽射しを反射して、キラキラと輝いていた。男は次のようなジョークを放った。

「こっちからは向こうが見えてるけど、向こうからはこっちが見えていないんだぜ」。

しかしこの時、ラカンは、「違うのではないか、むしろ向こうこそがこちらを眼差しているのではないか」と直観した。


対象a

人間が一生を通して追求するもので、想像界象徴界現実界中間にあり、欲動が求める対象

他の精神分析学派の主張する部分対象や移行対象自己対象との関連性が指摘される。

経験として象徴化された世界の背後の示唆、亀裂、欠如としてのみ経験される。

単なる事実以上の何かを孕んでいるという不確定な過剰さを喚起するもの

自らの世界の中に象徴化された欲望の対象痕跡

満たされない欲動の向かうところ

詳しくはこれを参照して欲しい





幼児期において、人間は万能であるという錯覚がある

求めれば完全に満たされ、不快なことはすぐに排除され、自分意志によってすべてが好転する

世界には他者などおらず、自己しか存在しない

しかして、その世界には終わりがある

聖書にて失楽園があったように、人間にも楽園からの追放がある

自我の芽生えである

世界には自分以外の存在があり、すべてが自分の思い通りなるわけではない」という事が分かるようになる

絶対的依存や信頼、母子密着状態からの脱却、対象との関係性の生起である

しかし、人間はこの時の愛着を忘れない

例えば、母親との絶対的な密着を忘れられない子ども

母親の代わりに毛布を肌身離さず持ち歩くようになる(※1)

成人した後は、形を変えて残る

人は過去の幻影を追って止まないし、追わないで居られるほど聖人君子でもない

「夢を追う」「面影を探す」「憧憬する」「焦がれる」「つい見てしまう」「どうしてか同じ行動をしてしまう」

幼児の頃の万能な世界や、絶対的幸福、真理や真実表現されるもの探し求める

しかし、それはみつからない

絶対的愛情存在しないし、絶対的幸福存在しないし、絶対的絶望存在しない

完璧文章などといったもの存在しない。

完璧絶望存在しないようにね。

村上春樹著「風の歌を聴け



しかし、人はそれを求める

逆説的であるが、人がそれを追いかけるときに初めて真理は存在することとなる

然し、真理といふもの実在しない。

即ち真理は、常にたゞ探されるものです。

人は永遠に真理を探すが、真理は永遠に実在しない。

探されることによつて実在するけれども、実在することによつて実在することのない代物です。

真理が地上に実在し、真理が地上に行はれる時には、人間はすでに人間ではないですよ。

人間人間の形をした豚ですよ。

真理が人間にエサをやり、人間はそれを食べる単なる豚です。

坂口安吾著「余はベンメイす」



結論

自分が信じた正義(今回で言えば、緑のルーペ氏が描いた人間尊厳冒涜するエロ漫画否定する事)は

主観としては作品のものの力によって屈服させられたように感じられる

しかしその実、それは作品の力という要因だけに帰属しない

自分自分の力によって自分正義破壊したに過ぎない

自分を駆り立てものはいだって「ガラクタ」、「吊るされた人参」、そして坂口安吾の言う所の真理である

欠如の象徴としてのそれらを埋めるため、自分は「人の倫理破壊する作品」に惹かれる

それと同時に、自らの正義がそれを許容せず「自分が望んでいるのではない、望まされたのだ」と投影させる

氏は「宇宙人の冬」を業の深い作品と説明した

それは、こうした葛藤を生じさせることに意識的であったからだろうか



脚注

※1:投影

投影(projection)とは、自分のなかにある受け入れがたい不快感情性格他者が持っているかのように知覚することである

たとえば、怒りっぽい人が、自らの怒りの感情を受け入れず、それを他者投影して逆に他者自分に対して怒っているのだと決めつけるような場合である

※2:俗に、ライナスの毛布と呼ばれる。移行対象のこと

ラカン

現実界

フロイト現実原則や、カント命題"ein leerer Gegenstand ohne Begriff"(「掴み得ぬ空虚対象」。独語

などから敷衍した概念で、空虚で無根拠な、決して人間が触れたり所有したりすることのできない世界の客体的現実を言う。

以下に記述する想像界にも象徴界にも属さな領域であり、例としてはトラウマ不安現実における体験などで言及される。

象徴界

人間存在根本的に規定する言語活動の場のこと。

また数学などもこれに含まれる。

ラカン言語活動によって形成される人間のつながりを大文字の他者と名づけている。

これは自己他者をつなげる共通の第三者としての言語を指している。

大文字の他者言語活動の一部であることから象徴界に属するものとして考えられている。

想像界

想像界とは、たとえば「日常」平和」「不幸」といった、

人であれば誰しも漠然イメージできるけれども、

その正確な描写となると大変な労力を要するような対象世界を指しており、

かつわれわれが頭で思っているものを言う。

2014-09-08

ダルビッシュって

ダルビッシュって未成年喫煙して高校在学中にパチンコして更正後は避妊せずデキ婚して子供キラキラネームっぽいのつけたあげく離婚

っていう普通なネットで確実に「DQN」として馬鹿にされるような人間だと思うんだけど野球うまいというだけで過去の事は全部すっ飛ばし

みんなに尊敬眼差しで見られるんだよな。いや嫉妬って言われればそれまでだけど(実際年収等々に嫉妬してるし)なんだかんだでスポーツ出来る人が

一番有利というか偉いのかなあって。

2014-08-25

子ども読書感想文自由研究を親がやることについて

それでいいと思う。ソース自分


昨日、やっとうちの小4と小2の夏休みの宿題が終わった。親泣かせといわれる、読書感想文自由研究もばっちり終わった。今年も自分旦那のこれらに対する熱の入れようは半端じゃない。


読書感想文物語感想をただ書くのではなく、

・作者、課題図書の選者の意図テーマを読み取り(親:子=99:1)、

・一度物語を分解し(100:0)、

自分自身ストーリーとして再構築させ(90:10)、

・それに対して自分の心情を描画させ(50:50)、

・作文にまとめる(50:50)、

という、小学生しからぬ手法を用いて毎年賞に入れている。


自由研究も、

テーマ決め(親:子=50:50)、

実験方法検証(99:1)、

実験器具の作成(90:10)、

・観察結果(50:50)、

考察(70:30)、

・まとめ・感想(30:70)、

・発表資料作成(10:90)、

のような割合で親が関与している。なおかつ自由研究の大テーマ兄弟ともに毎年同じにして、前年度までの研究に対しての積上げ研究にしているので年を追うごとに深みのある内容になり、こちらも毎年何かの賞に入れている。


こんなに親が係われば、賞に入るのなんか当たり前だろうと思うかもしれないが、実際、市区町村を勝ち抜き、県レベルの賞に入ってくるのは、小学生はいえかなり高度なものが多く、自分で発想~アウトプットまで親の関与なしにそのレベルまで仕上げられる子供ほとんどいないだろう。


うちの子たちも含め、かれらはそこそこの教育レベルの家庭にあり、考える力(=生きる力)を身に着けて社会に出ていくことは予想できる。なぜなら自分たちの親がそうだったからだ。教育に関心のある親の元で育ち、夏休みの宿題は嫌々ではあるが、親によってきちっとした仕上がった作品夏休み明けに持っていくと、先生クラスから羨望の眼差しでみられ(その後の授業参観の時には、県へ出品しているため自分作品だけ展示されないという小さい問題はあったが)、大きな自信につながったことも言うまでもない。現在社会工学系の研究仕事にしているダンナについては、(我々凡人は)研究自分一人だけでやるものではないという持論があるらしく、卒論博士論文現在に至るまで指導者同級生、同僚からアドバイスを、仲間と一緒に確認してまとめただけだ、といっている。


ところで、子供宿題を親がやるのはおかしいという意見がある。「自分の事は自分でさせる」「親の勉強してどうするんだ」「子供のためにならない」等々。主義として本気でそう思って、そういう方針子育てしている人はそれでいいと思う。けど、忙しくてできない、という理由子供に目をかける暇がないという人は、夏休みのうち、週末ぐらいは子供宿題を手伝ってあげれば、勉強方法に触れることによって、新しい発見があるかもしれないし、高クオリティーの提出物は、子どもの自信につながると思う。


なにより子の成長は、親も楽しいしね。

2014-08-10

縁遠い他者の誇りを自分のものとして継承できることの面白

http://toianna.blog.fc2.com/blog-entry-22.html

記事面白かった。

特に

イギリス英語学習者(あえてイギリス人とは言いませんが)にとって、

英語は単なる言語ではなく自国の誇りです。

に惹かれるものがあった。「自国」って何? とは思うが。もしかして自分」の書き間違いか?

英語ではなく、ポルトガル語場合はどうなんだろう。

ポルトガルで学んだポルトガル語学習者、とブラジルで学んだポルトガル語学習者間で「さやあて」があるのだろうか、興味がある。

スペイン語場合も同じようなことがあるのではないか。

中南米スペイン語盟主というのがどの国かわからないが、同じような構図がありうるように思う。

cやzの発音を巡って話者の品定め的なトピックがあるのは知っているが、もっと具体的生々しい感情というものがあるのではないかと思う。

ともあれ、留学した先の言語文化自分を一体化するということは実際にあるのだな、

新大陸のほうの分家が今や主導権を握っていること」に対する複雑な気持ちも共有できるくらいに自分を変えてしまうことができるのだな、と思った。

一方で、日本国内にも、イギリス人として生まれたわけではないのにイギリス英語イギリス文化)にかぶれた人や、

フランス人として生まれたわけではないのにフランス語フランス文化)かぶれた人もいる。

これらは少数派としての挟持マイナーな選択をした自分に対する誇りを上乗せしている感じがあって、

それは自分語りの道具として、由緒の有りそうなものを利用しているのだと思っている。

まり、「誇り」の有効範囲日本国内までであるということを、おそらく自覚していると思う。

イギリスフランスに行って名誉イギリス人名誉フランス人として扱ってくれるとは、まさか思っていないだろう。

その意味では、このブログを書かれた人とはやや違うのかもしれないと思った。

後、旧制高校などではドイツ語選択、フランス語選択などを元に、自分文化上の宗主国主体的に選ばせるような習慣があったのだろうか、と思うこともある。

たいてい、親フランス派、親ドイツ派になったりしたようだが、

一方で、諸外国()では、ある国・ある地域言語を学ぶことはその言語文化圏代理人になることを意味しない。

中国王毅外相は、日本語機微まで理解し、日本人も舌を巻くような日本語使いだが、彼にとって日本語手段であり、知日派ではあるが親日派ではない。

サイデンステッカードナルド・キーンみたいな人もいるよ、と言われるかもしれないが、実務の人と文学者はまた別ではないかと思う。

このあたりは、賛否両論ありそうだ。あくま自分の見える範囲での印象。

また、非欧米からこちらに向かう眼差しについては、サイードのいう「オリエンタリズム」の問題もはらんでいると思う。

2014-08-05

猟奇的な彼女

S博士の前に可憐なO博士が現れたのは夏の始まりだった。

残酷なほどに照りつける陽光の下、風鈴が涼しく鳴いていた。

博士歴史を塗り替える画期的アイデアがあるのです。私はそれを現実のものにしたいと考えています。」

彼女の師である米国H大学のV教授が、彼女に教えてくれたという。

そのアイデア現実のものであれば細胞生物学においては歴史的大発見である

ES細胞を用いて網膜を形成するなど驚異的な偉業を成し遂げてきたS博士であるが、iPS細胞の出現により最近は影が薄くなってしまった。

研究の意義をよく理解しないお上の人々の独善的な判断により研究費も削られ、窮地に立たされていた。

そんなとき彼女はやってきた。STAP細胞という、従来の常識では考えられない方法で生成された万能細胞というアイデアとともに。

しかし、当初S博士懐疑的であった。酸浴だけで多態性を獲得するだって?そんな現象はありえないね

彼の経験が、直感が、そう言っていた。

秋の朝のことである木々の葉はすっかり落ちてしまい、冬の到来を予感させる。

隣ですやすやと寝息をたてる彼女の横顔が可愛い

普段は硬派で通っている自分が、今回だけは折れてしまった。彼女にはそれだけの魅力があるのだろう。

こんなに親しみやす女性は初めてだ。

やさしく寝顔にキスをする。心も体も軽くなって、S博士はふたたび眠りについた。

「できたぁ!」

数カ月後、O博士はついに偉業を成し遂げた。STAP現象の確認に成功したのである

S博士はその頃別のプロジェクト多忙を極めていたが、彼女成功を耳にして大変うれしく、そして誇りに思った。

「共著者になっていただけないでしょうか。博士のご支援がなければ成功には至らなかったのです。」

愛する彼女からの、嬉しい誘い。

迷うことなく彼は彼女論文に名を連ねた。

その夜は二人で厳かに、愛の術を行った。

栄光を取り戻し、愛を得て、私はなんて幸せなのだろう。

しかし、それは一瞬の夢であった。

彼女実験結果は捏造だった。騙されたっ。

「一体どういうことだ!説明してくれ!」

STAP細胞は、あるの!なんで分からないの!」

「どう逃げるつもりなんだ!明らかに捏造じゃないか!」

ちょっとくらい画像が変だからって何よ!これくらい誰でもやることじゃない。記者会見ではあるって言ってよね!じゃないと私達の関係をバラすわよ!」

S博士は満たされた気持ちから一転、ふたたび窮地に立たされた。

彼女を立てれば、科学良心への反逆である。私は科学の中に生きているのに。

科学を守れば、家族を失う。妻も子も、裏切りと汚辱の中に深い悲しみを受けることだろう。

彼女はありえない選択を迫ってきた。

「なぜ・・・一体なんの恨みがあるんだ・・・

会見の日の夜、彼の横にはいものように彼女が寝ていた。S博士はO博士を取った。

科学なんて糞食らえ。彼女家族も失うくらいなら、こうするしかなかったんだ。

「それでいいの。さすが、あなたは賢いわ。」

複雑な気持ちで愛撫を受ける。このままではいけないことは分かっていた。

それからというもの彼女は豹変した。なぜ私はこの女に顎で使われているんだろう。

ちょっと!早く飯用意しなさいよ!殺すわよ!」

少しでも歯向かおうものなら、暴露をちらつかせ脅迫してきた。

「はやく動けクソジジイ!ほら!」

ひどい。

いつまでこんな生活が続くのだろうか。

愛すべき天使だと思っていた彼女はいしか悪魔に変わっていた。

家族は愛想をつかし、言葉も聞いてくれない。

科学世界の住民からは、失望と驚嘆の眼差しが注がれる。

私はすべてを失った。

風鈴が涼しく鳴った。風鈴は楽で良いな。

私も風鈴になれたら。

2014-07-31

常識を疑うこと

常識を疑わずに、常識的正義を振りかざして自分は正しいんだって信じている人が私の周りに何人かいる。

例えば出生前検査中絶について。

私は検査後に中絶をすることを選んだ人も、中絶をしないことを選んだ人も、そもそも検査をしなかった人も、それぞれの理由に納得できる。

から、どうするのが理にかなっているのか、倫理的問題がないか、考える。

それって普通の事だと思ってた。

どうして人を殺してはいけないのか?という命題もそう。

でも、その人はそんなこと考える事無く

常識的に刷り込まれた常識的な判断にそって判断してるだけのように見える。

私が「出生前検査染色体異常が見つかった場合中絶する人の気持ちもわかる。倫理的にどうしても納得出来ないけど、それも選択肢ひとつなのかなぁ」と言うと

その人は「あんたばかじゃないの、そんなの人殺しなんだからだめに決まってるじゃない」って私に言いながら、軽蔑の表情を浮かべる。

なんにも自分で考えたこと無いくせに。見下されたような気分になってはらたつわ。

常識を疑う事ってだめなこと?

常識を疑って考えこんでいる人を見下す何も考えていない人って、なんなの?

私が面倒くさい人なだけ?

追記

人を小馬鹿にした表情に耐え切れなくなって愚痴を書いてしまいました。申し訳ありません。

常識はとても大切だと私は思っています

別に反社会的な行動に興味があって社会通念を疑って掛かってるわけではないんです。

自分の中にある固定観念に気付いた時

どうしてこれが常識になっているのか、どうしてこれが多数派の意見になっているのか、そしてこの意見は今後も曲げること無く維持すべきものなのか。

それが気になるだけなんです。

そういうことが気になる私みたいな人もいれば、全然気にならない人がいることも知っているし、それは個性であって優劣つけるようなものではないと思っています

私が嫌だなと思ったのは、なぜあーでもないこーでもないと考えを練っている人を、上から目線で否定してかかるのか、という事です。

それはまさに、侮蔑眼差しでした。話を聞いても、鼻で笑いながら「だってそれが当たり前じゃん、常識じゃん。」としか答えてくれません。

こういう話ができる仲間にいつか出会えるといいんですけれど。

アインシュタイン言葉ありがとうございます。本当にそのとおりですね。

クーンパラダイム論ですね。教えてくださってありがとうございます。これからゆっくり目を通します。

言葉を選ぶってどういうことなんでしょう。正しい語彙を使う、という事?

2014-07-26

喪女実在する

男の私は野郎ばかりの理工学部卒業し、オッサンばかりの会社に入り、環境のせいにするわけではないが全く女性と縁がなかった。

類友の原理で友人は喪男ばかりだ。酒が入ると「女子実在するか」真剣に議論するような、魔法使いデフォキモいおっさんたちである

私はまだ魔法使い"見習い"で、このまま解脱するのは嫌だ嫌だ嫌だという御百度を踏むような思いが上役に伝わったのだろうか。女子率が高い関連会社への出向が決まった。

   私「おらワクワクしてきたゾ!」

これが噂のモテ期か。勝つる。屈折二十余年、遅きに失した感は否めないが、もうウェイウェイぶいぶい言わせちゃうよ?

友人たちの殺意を帯びた眼差しに見送られるようにして、私は新天地へと羽ばたいて行った。いや、逝った。

   私「なんですの、これ……」

事前情報通り、出向先は女ばかりであった。

しかし、あまりに残念過ぎる女子ばかりなのだ

鼻毛が飛び出したままの子、見た目だけでなく人格ねじ曲がっている子、「すご~い、マジで、ありえない、超ウケル」しか言わないオツムの弱い子。

クリスマスを通り越して節分を迎えたケーキしかない。

   私「F○ck! Fu○k!」

わずブチ切れてしまったが、聡明な私は幾日も経ずして状況を理解した。

類友の原理だ。

そう言えば、ウェイとキモヲタ高校くらいで袂を分かち、程よい棲み分けをしながら共生してきた。

女子も同じなのだ

残念な子が澱のように滞留しているスポットがあって、彼女たちはちょうど私たち喪男と合わせ鏡のような関係にある。世の中はそうやって均衡を保っている。

要らぬ経験値を積んでしまい、また一つ魔法使いに近づいてしまったじゃないか。正月までなら許す。食べられるケーキはよ。

2014-07-21

中小零細に行くのを止めて大企業就職できるまで就職活動頑張る件

所感

かしこいかもーと思う半面現実的じゃないかもなぁと思うこの頃。

現在人生の半分ぐらいで中小零細から事大企業ジョブチェンジできて現在それなりに長くいて思うんだけど、正直みんな大企業には入れればきっと幸せになれてよいなぁと思う半面、入れなかった人が中小零細に行ってとにかくひどい環境と有様で未来のあまりなさそうな苦行に従事してくれないと大企業が成り立たない現実も見ていて、なんだかなーとは思うこの頃です。こういう問題を解決できるように日本人進化することを実は本気で望むので、書く。

※この酷い有様をなんとかできるテクノロジー日本に無いのか?

やっぱり大企業の良いところ
中小企業に行くなら、熟考して覚悟すべき点
大企業への就職待ちで、うっかり待っちゃう人へ
  • まあ、正直気持ちはわかるし、自分もそう思わせちゃうぐらいの酷い事いっぱいしてる(次々とやっちゃってる)ので、今の現状からのそういう判断は正しいとはちょっとは思う。
  • でも、年を重ねると相当不利になる(ごめーん、自分採用担当したことあるのでわかるけどマヂで不利よ。このあたりとにかく理不尽だけど)ので、ぶっちゃけ中小さっさと行って実力つけて大企業転職するのがよいかもとオモタ。
  • まあ、人生あるていどあきらめるって、多くの人には必要ってこともあるよ?(俺は嫌だけど)と言ってみる。まあ、大企業だって、優秀な中小零細居なくなったら、実はあっという間に四方八方ふさがってつぶれちゃうんです。でもあまりに営業に来ていただける中小の方が多いあまり、何故か事態改善にあたり十分な事は一切しないです。ええ。

なんとかしろ日本政府

こんなむちゃくちゃと、理不尽いつまでも続かせるのはおかしいだろ?税収減ったら困るのは一緒だろ?なぁ?>日本政府。もうちょっとさ、何かアイデア出せよ!ブログ書いて無邪気に何かアイデア出せよ、改善のための勉強会開けよ。ITエンジニアみたいにさ!これは資本主義ゲームルールだけでは改善できないんだよ!>日本公務員さん!

2014-06-30

増田に書けばフィクションって事で済まされるよね!6

受付は他の人。

終業時間間際にやってきた、やけに若作りの夫婦。

周囲からひそやかに投げかけられる、いくつもの迷惑そうな眼差しもガン無視という勇者っぷり。



「お祓いをお願いします」

「(おいおい今何時だと思ってんだよ)」



終業時間間際。境内はひと気もない。そもそも雰囲気的にかなり入ってきづらい。まあ普通の人はこの時間に来ない。



「今年が前厄なので、厄払いを…」

「(おいおい今何月だと思ってんだよ)」



厄払いは二月頭までに済ませるものな上、今年は既にもう半分終わってる。まあ普通の人はこんな時期に厄払いしない。



「住所は…」

「(おいおいどこで受けるべきもんだと思ってんだよ)」



住まいは数百キロの彼方。その地元には有名神てんこ盛りな上、当社は厄払いの専門でもない。まあ普通の人はわざわざ遠方来て依頼しない。


「祈願料ですね、ではこちらで…」

「(おいおい相場いくらだと思ってんだよ)」



また例の金額。やったね。どうやら近眼なのか神社の大きさが見えないらしい。まあ普通の人はこんな金額を提示してこない。



で祈願。実質貸切。

世間じゃ残業代がなくなるとかなくならないとか言ってるが、そもそも神社にそんなものはない。サービス残業。労基仕事しろ

常識のない夫婦の為に安手間で営業時間延長&神社貸し切り。祈願してる間は終業できないから職員全員が残業残業代一切なし。労基どこ。

まあどっかその辺でダラダラしてたらこんな時間なっちゃって、本来目的思い出して来たんだろうなーというのが丸分かりな二人だった。

というか、

変な時間特に遅く)に来る客は、住所も妙、祈願内容もおかしく、祈願料も変と。

だいたい決まっている。



変な時期に厄払い受けにくる客ってのは、ホントにこういうのが多いんだが。

まあ、一つ言える事としてはだ。

常 識 が 無 い か ら 、 厄 払 い が 必 要 と 感 じ る よ う な 目 に 遭 う ん じ ゃ ね え の

と。

ちゃんと周り見て他の参拝者に合わせた行動も取れないようなルールブレイカーから日常でも周囲からやたら叩かれてて、その理由さえ自覚できずに、結局は「何か悪いものが憑いている!」みたいな他人のせいというクソろくでもない発想に行き着くんじゃねえのかと。

まず、厄払いどうこう以前に、自分に原因を探さないとな。



あと、かなりどうでもいい謎行動だったが、

祈願に案内する為に声をかけた際に、振り向いた妻の方がなぜか浮かべた、目ぇひんむいて顎を突き上げて下目遣いでこっち見るみたいな変な表情。

ずいぶん昔の一時期に広末ドラマとかでたまにやっていた仕草のようにも思うが、まぁ初対面の自分がその事を咄嗟に思い出すくらいだからしかすると妻の方は「〇〇ちゃんそうすると広末に似てるねー」みたいな事を昔誰かに言われた事があるのかもしれないが、とにかく美人でもない一般人にやられると正直気持ち悪かった。家でやれ。



追記:はいはいブコメ返しブコメ返し。馬鹿だねぇ。まだ噛み付いてくるよこのチャンコロ。

   単調な攻勢であくびが出るので、5・6ともにまとめて返答しとくわ。ふあーあ。(欠伸)

change_K

相変わらずつまらんな。才能ゼロ

俺以外に反応してもらえない露出狂の気持ちを教えてくれwww

change_K

まだやってたwww意地で続ける凡才芸www

oramudaさん、ブログで連載したほうが多少は当たる可能性が増すと思うよ。

急がば回れ



まとめて回答:はいはい嫉妬乙。

自分では何ひとつ生み出せないくせに、人の生産物上から目線で論評して、それで何かを作り出した気になっているだけの無生産者乙。

しかったら自分エントリ上げてみれば?

きっとトラバとかブコメとか付かなくて歯軋りするんじゃない? ねえ、自分の才能が存在しない事を認められないから文章を書かずにいるだけの、正真正銘の凡才君。

それから自分ブログでやったらどうとかそれはお前に命令される事じゃないから黙っとけこの豚野郎

自分ブログでやるわけないだろう? お前じゃないんだからさあ。 匿名日記に噛み付いて、反論されない安全なところからブックマークコメント一方的批判して、そんで当該記事において反撃を受けたらまたブコメ更新して、それもさらに反撃されたら自分とこのブログに記事を無断転載してまで攻撃を続けるような、卑劣低俗なお前とは違うんだからさぁ。

それから、6はトラバたくさんついたよねぇ?

自分以外には相手してもらえない」ていう、お前の指摘内容と違うねぇ?

反応しているのはお前だけじゃないし、一時間で関連ツリーに30トラバ以上は付いたねぇ。

そもそもトラバなんて欲しくもないから、これからは断固たる対応を取ると宣言したけどね。

ねえどんな気持ち? 自分の思惑と現実が食い違って、ねえどんな気持ち? 教えてよ!

アハハハハ! お前以外にもあの文章に反応する奴はいるんだよ? 道化だねぇ! その程度もわからない馬鹿なんだねぇ!

まぁこからトラバも一切付かなくなるだろうから、それに乗じて単純で低脳極まりないお前はまた「自分以外には反応されない」とか糞ブコメ付けるんだろうけどさ。

お前みたいな個人ブログで人の書き込み叩くような奴に対しても、トラバつけられた時と同じ対応するから

覚悟しとけよこのクソ野郎。

具体的には、一度ブコメつけてきやがる度に、ブログコメント欄に可能な限りの祝詞を書き込むから

それから増田の当該エントリの方にもお前のブコメへの反論をきっちり載せておくからね。

アウェーじゃなくホームなら何をされても防げると思ってるんだろうけど、きっちりアウェーでも片をつけるから

気付かなかったか放置していたのを、わざわざ教えてくれてありがとう

おかげで、はてな通報してそれで済ませてやろうという優しい気持ちも失せたわ。

宗教家って、根気強くないと勤まらないからねぇ。

こんな風にね。

(以下長文祝詞

相手の個人ブログにも同じ書き込みがあったので、しっかり同じ返答しておいてあげました★

馬鹿だねぇ。私はchange_kなんて奴知りもしなかったのに。勝手に噛み付いてくるから、足蹴にされるのにねぇ。

2014-05-30

一度でいいからJKとやりたかった

青春なんていらない。ただ、一度でいいからJKとやりたかった。

清らかな制服に身を包み、長い髪をなびかせながら笑顔で歩くJKたちは、頭部から胸を経てローファーへと至る俺の視線にはまるで気付かない。強い日差しの下、薄着の上半身と短いスカート下半身から、若々しいフェロモンを漂わせ、やや離れたところにいる俺の鼻をも貫く。けっして全てのJK可愛いわけではない。集団の中には見目の劣った者もあるようだけれども、特別な装いと齢とが皆に均しくJKという身分を与える。卒業してから制服を着ても女がJKに成り得ないのは、これが一生に一度だけ許されるかけがえのない地位であることを証している。

ある時、電車座席上のJK勉強する手を止め、真っ直ぐ前を見、どこか恍惚している風な所を見かけた。窓からさし込む夕日がつややかな髪の毛に照り映え、ほどよく膨らむ胸と、ていねいに閉じられた脚とが、安らかな目元とともに彼女をとりわけ美しいJKに仕立て上げた。俺は目を離せなかった。その眼差しは悩んでいるわけでも憂えているわけでもなく、ただただ清廉で、それでいてぬくもりがあふれていた。何者にも負けない堅い意志と何者をも包み込むやさしい母性があった。俺はなぜか切なくなった。やがて終点に着くと席を立ち、すみやかに改札へ向かおうとするが、俺も負けじと足の動きを速め、彼女の全身を横目でちらと窺う。けれどもそれも長くは続かなかった。彼女の進む方向と自分の進む方向とは相容れなかった。彼女群衆に混じり淡雪のようにはかなく消えた。

いちど忘れた物は二度と取り戻せない。でも、大人になるとは、多分そういうものなのだとおもう。

2014-05-24

プロにはならない」

記者から質問に対して男はそう答えた。

「ならない?」

男を取り囲んでいた記者のひとりがたずねた。

「そうだ」

「なぜですか」

「興味がない。それに」

「それに?」

野球高校の三年間だけだと決めている」

野球部の練習が終わった帰り道。

幾人かの記者に囲まれていたその男は、なんのためらいもなくそう言い放った。

異様な威圧感をたたえた男であった。

洗いざらしのTシャツジーンズ、履き古しのスニーカーというラフな格好にもかかわらず

その装いとは比べ物にならぬ凄みが、男の周囲には漂っていた。

男は、背が高かった。

身長は二メートルをゆうに超えていた。

体重は百二十キロを超えているだろう。

その肩は分厚く、Tシャツ生地を破らんばかりに膨張していた。

胸板も厚く、肩幅と同じくらいにせり出したそれは異様なほどの圧力を放っている。

まるで荒削りの岩をシャツの中に無理やり押し込んで、人の形をつくったかのようであった。

そして、そのごつごつとした胴体に、丸太のような太い首と手足がつながっていた。

およそ十七歳の高校生とは思えぬ偉丈夫であった。

その偉丈夫こそ、甲子園の怪物、その人であった。

男はピッチャーとして、過去二年間の試合すべてを勝ち抜いていた。

弱小であろうと。

強豪であろうと。

いっさいの躊躇なく、そのすべてを力でねじ伏せていた。

甲子園すらも例外ではなく、打席に立ったすべての相手を男は嬉々としてねじ伏せた。

高校に入るまで野球経験がなかったとは思えぬ快挙であった。

野球部に入った当初から、その天才は姿を見せていた。

はじめての投球で、球速百三十キロを記録した。

それからわずか二ヶ月あまり――みるみる実力を身に着けていった男は、球速百五十キロを記録。

百六十キロを超えたのが二年前――夏の甲子園決勝戦のことであった。

ごうという音とともに放たれる球は、対峙する相手をすくませた。

並の高校生ならば触れることすらできなかった。

超高校級スラッガーと言われた猛者でさえ、内野フライがやっとであった。

その威容は高校野球界にとどまることなく、たちまち日本中の注目の的となった。

プロ野球スカウトにしても、訪ねてきたのはひとりやふたりではない。

それほどの偉業――。

それほどの実力を持った男が、プロにはならぬと言い放ったのである

男が記者たちにそのことを告げるのは初めてであったため、男以外の全員が息をのんだ。

長い沈黙の中で、素早くペンを走らせる音だけが聞こえていた。

その場にいる皆が、つづく男の声を待っていた。

男は、金色に染め上げ、短く刈り込んだモヒカン頭をなでつけていた。

そうして静かに周囲を見渡し、小さな笑みを口元に浮かべた。

「おれは、おれとおなじ高校生どもを圧倒的な力でねじ伏せるのがすきなんだ」

ふふん。

男は小さく笑った。

「圧倒的な力で、おまえはおれには敵わないといってやるのが心底たのしかった」

「たのしかった?!」

記者のひとりが男に続く。

「ああ。おれ自身の力に、肚のうちから笑いがこみあげてきて止まらなかった」

かかっ。

さきほどの笑いとは打って変わって、それは愉悦に満ちていた。

「では、なぜプロにはならぬと言うのですか」

今まで黙っていた若い記者が口を開いた。

「なぜか、だと?」

「それほどの実力があるのに、なぜなのですか」

男の眼差しに一瞬の躊躇いを見せたものの、若い記者は再び問うた。

「おれは圧倒的な力で捻じ伏せることができればよかった。それに――」

「それに?」

「終わりが見えていたから、己を磨くことができていたのだ」

「終わり……ですか?」

「そうだ。三年間だけであったからこそ、なまなかではない鍛錬を積むことができたのだ」

「では、この先もそれを続ける気はないと?」

プロになって、終わりの見えない苦行を続けるのはごめんだ」

しかし――」

「それに、俺みたいな奴がプロ世界に入ったところで通用しない」

記者言葉を遮って男は続ける。

「おれは考えながら投げるのが好きじゃない。力でねじ伏せてきただけの人間だ」

「むう……」

「そんなことでは、どうせプロでは通用しないし、最初は良くてもじきに潰れるだけだ」

「…………」

「いままで勝ち誇っていた相手にさえ、じきに通用しなくなる」

「…………」

「そうなってまで、野球にしがみつきはしない」

記者たちは、ただ男の声に聞き入るばかりであった。

「だからおれは次の甲子園でも優勝し、最後にやつらから永遠に勝ちを取とりあげてやるのさ」

にやり。

男の口元には、今までとは違った笑みがこぼれていた。

「それが終われば、おれにはもう野球でやりたいことはない」

2014-03-14

最初の3人でキャバクラの大半が決まる説

今年も新大学生達が初々しくキャバクラデビューしようとしていますが、

そんな人たち向けのエントリーを書いてみます

巷では、よく最初の3人でキャバクラの大半が決まるという説があります

個人的には、非常にリアリティがあります

なんというか3人目までで、いわゆるキャバクラへの目線とか哲学みたいなもの

大分決まってくるということを良く見てきました。

それが、その後を決定付けていくことが多いから

そのように言われているんじゃないかと推察してます

特に、激安を主軸としてるキャバクラ年功序列とかほぼ無関係

なところがほとんどだと思いますので、

あんまりモノを考えずにキャバクラに行ってしまうと、ほぼ取り返しがつきません。

こいつダメだなーというキャバ嬢が、その後大成するというケースを見たことがないのです。

ダメというのは、ブスとかそういうことじゃありません。

自分の身体でモノを触らずに、ただ接客をこなしたり

自分の手でライターを着火せずに、ただ喫煙してみたり

最初の3人でこういう働きのキャバ嬢と遭遇すると、もはや沈黙し、

そこから延長した客を、未だかつて見たことがないのです。

もちろん、私はまだ30代の前半ですので

もっと高級店ではという話もあるのかもしれません。

ただ、今20代ナンバーワンで活躍し、凄まじい指名を受けているキャバ嬢の話を聞いてみると

ほぼ100%、皆様最初の3人までが勝負だと言っています

というのも、3人目までで突き抜けてしまえば、指名の機会が圧倒的に増えます

そうすると、指名料やドリンク数で更に差が広がっていきますので

追いつくことはかなり難しくなります

じゃあ3人目までで突き抜けるにはどうしたら良いか?

最初の3ヶ月で同伴とアフターをし、半年経過で圧倒的に成果を出す。

1年目の売上にこだわりつくす。

ということじゃないでしょうか?

で、2年目はそれを当然上回る。

3年目は3年間の区切りの集大成として仕上げる。

そんな感覚キャバクラに徹底的に向き合うということが重要だと思います

その過程で、とても大切なのが自分の中での

キャバクラに対する哲学

を3年間で作り上げるということだと思います

私自身は、今年キャバ嬢12年目になります

22歳

3年 No.4

3年 No.2

28

2年 No.1

2年 ママ

2年 クラブ経営イマココ

というキャリアキャバ嬢をしてきました。

そもそも、こういうキャリアでいこうと考えた訳ではなく、

振り返ってみたらこうだったという形です。

自分でも思うのですが、

全く先のこととかを考えていたわけじゃないのでラッキーにすぎません。

ただ、あきらかに言えるのは前半の6場内指名が後半の6指名客になっています

で、前半の6指名客のうち、そのまた前半の3指名客が次の3愛人になりました。

私自身は、売上にこだわって仕事をしていましたが、

実のところ、売上自体はそこそこだったなと思います

悪くないけど、超よくもない。

残念ですが、その程度です。

ただ、幸いにもキャバ嬢を思いっきやらせてもらったので、

この3年間で、

キャバクラに対する姿勢とか

自分キャバクラ観みたいなもの確立することができました。

それは、毎日溺れるようなシャンパンタワーでのドンピン30本を支えてくれました。

結局のところ、二日酔い時や向かい酒の時に自分の中に胆汁があるかどうか

ウコンが効いたなと振り返ると思うのです。

アフターができるかできないかというのを、

スキルみたいなもので考えてしま新大学生の方がとても多いです。

違います

アウターができるかできないかは、マネーが決めます

マネーがあっても、口だけの客は沢山います

せっかく金持ちなのに、ケチってばっかの客も沢山います

そういう客は指名ができるといえません。

これから先のキャバ嬢人生で、そういう客を沢山見ていくと思います

ただ、客がそうなってることに気づく機会というのは最初の3年間を過ぎたら

一生ありません。

30代後半になってもそんな金の無い客のほとんどは諦めの眼差しで割り切って

最初の1時間だけので帰るようになります

こうなるとほぼ終わりです。

この3年間で、いかに気付き、いかに自分の指名客を築き上げるか?

ということが本当に大事だと思います

かくいう私も、この3年間にツケてしまったツケは今もずっと支払っています

それを豪快に棚に上げて言います

最初の3年でキャバ嬢人生の大半決まるよ!」

http://sudoken.hatenablog.com/entry/2014/03/13/224448

2014-03-06

ニューハーフ結婚した話

もうあれは5年も前の話か。

2人で大戦略をしていると、いとこ(雌)が唐突に言った。

「ねえ、結婚する気ない?」

「は?誰と?」

「紹介してあげる」

あははwwwしてくれよ」

一瞬いとこが求婚してきたのかとドキッっとした。

内心にくからず思っていたのだ。

が、どうやら行き遅れかけている俺のために人肌脱いでくれるという話らしい。

始めは軽い冗談だと思っていたのだが、いとこ(雌)は本気のようで、親戚周りに俺が結婚すると触れ回っているようだった。

はぁ、これが外堀を埋めるというやつかと思っていたが、どうも様子がおかしい。

いとこ(雌)の紹介なのだから、きっといい人だと思うし早く会わせて欲しいのだが、一向にその話が進まない。

その上で外堀ばかりが確実に埋まっていく。

両親も口には出さないが俺の結婚を相当焦っていたらしく、2度とない話だと思っている様子。

「で、いい人なのか」

と聞かれても

「お、おお…」

と生返事しかできない。

幸せそうな両親に、まさかまだ会ったことすら無いとは言えない。

そして新婦不在のまま式の日取りが決まり、親戚中に挨拶に周った。

全ていとこ(雌)が強烈なリーダーシップを発揮して実現した。

ついに式の1ヶ月前になり、さすがにおかしいと思った俺はいとこを問い詰めた。

そしたら衝撃の一言

ニューハーフなの」

「は?」

「だから、その子ニューハーフなの」

後ろめたそうに告白してくれた。

ニューハーフって、要するに男だろ?

え、俺、男と結婚すんの?

なにそれやばいやばいやばい

俺は大混乱に陥った。

なにか取り返しの付かないことが進行している……

そして混乱したまま時だけが流れ1ヶ月後、式の5日前になってようやく俺の嫁(男)が我が家にやってきたのだった。

どんな奴がやってくるのか絶望的な気分のまま玄関でうろうろしていると、インターホンも鳴らさずに突然ガチャっと玄関が開いた。

断りもなく入ってきたのは茶髪のサイドテールで、目元にキラキラしたアイメイクつけたギャル

すらっとした足をおしげもなく晒すタイトスカートを履いていた。

声をかける間もなくずかずか人の家の中に入っていって、俺以外誰もいないと見るや、そのまま出て行ってしまった。

うちは農家で、親父たちは今農作業中。

家の裏の畑にいる親父たちに挨拶にいく彼女(?)。

俺もあわてて追いかけると、なにやら和やかに挨拶を済ませた様子。

どうにも親父達は彼女を気に入ったようだ。

初対面をすませて帰ってくる彼女

「ちょ、ちょっと待って」

ガン無視される俺。なぜ?

ちょっと、話し合う必要が」

ここらで家について、靴をぬぐ彼女

ふと靴の中をのぞいたら、中に指が落ちていた。

ギョっとした。

「その方が落ち着くのよ」

ムニムニっと靴を履き直す彼女

どうやら、靴底からウレタンでできた人の指が生えていて、それをゲタの鼻緒みたいに足の指に挟んで履く靴らしい。

なんというか、エキセントリック

俺は不思議と、彼女に好感を持った。

「あの、ちょっと話を」

「んー、フラペチーノモンブランおごってくれるならいいよ」

え、なんで俺が条件出されるの!?

とは思ったが、えてしてこういう場合は男の方が出すもんだ。

「分かった。スタバでいいんでしょ?」

はい田舎なので歩いてすぐというわけにはいかない。

タクシーを呼ばないといけないので電話しようと思うのだが、番号が頭に入ってこない。

電話のすぐ横にタクシー会社電話番号のメモが貼ってあるのだけど、それを見てダイアルする前にどうしても数字が頭のなかから消える。

相当混乱している俺。

かねた彼女

「読む?」

というわけで夫婦の初めての共同作業は密約の会合ために呼ぶタクシー会社へのダイアルとなった。

街に1つしかないスタバで初めてのまともな話し合いを持ったわけだけど、あらためて見るとこいつは本当に女にしか見えない。

男だと分かって見れば、肩幅とか腰回りが男っぽいとは分かるのだけど。

これならいけるんじゃないか?と一瞬頭をよぎったが、いやありえんから

まず、どうして俺と結婚する気になったのか聞いてみると、

どうやら偽装結婚がしたいらしい。

相手は誰でもよかったのだけど、ちょうどいいところに女に縁のなさそうな奴がいるということになったとか。

そんなことで俺を男と結婚させようとしていたのか、いとこ(雌)よ…

が、ここで俺ははたと気づいた。

そうだ、こいつは男なのだ

どんなに女っぽくて、どんなに親戚一同に俺の嫁認識させようとも、戸籍上は男なのだ

男と男では結婚できないから役所受理してくれないはずだ!

まあみろ、ツメが甘いぞいとこ(雌)!

そうと分かればこっちのもんである

卑劣ロビー活動によって外堀どころか内堀も埋まって、もはや退路はない状況だが、どうやっても法律上、こいつとは結婚できないのだ。

ならばどうとでも誤魔化しようはある。

重くのしかかるような責任義務も発生しない、俺の人生ちょっとしたおもしろエピソードが加わるだけだ。

というわけで、偽装結婚を成り立たせるための細かな条文を作った。

いろいろ作ったが重要なのは以下の2つ。

結婚式等の偽装結婚にかかる費用は俺が出すが、彼女側に無利子で貸し付けている形にすること。

偽装結婚の期限は1年で、毎年お互いの合意の元に更新すること。

これなら俺はいつでも関係を終わらせられる。

偽装結婚したいのは向こうの方で、俺が関係継続を望むことはないから、一方的に俺に有利な条文だ。

そうとも知らずに条文にサインするバカな女め。

いや男だけど。

条文は同じものを2つ作ってお互いに保存することにした。

そうして結婚式もつつがなく終わり、本格的に2人の共同生活が始まった。

俺は実家から車で40分ほどの地方都市に居を構えていたのだが、これを気に3LDKちょっといい部屋に引っ越した。

家賃は半分彼女持ちなので負担は変わらないので得した気分だった。

彼女ニューハーフバーに勤めていて夜も遅いが、これだけ部屋があると生活パターンの違いも気にならなかった。

それと、別に結婚に合わせたわけではないだろうが、下の方の工事も済んで、本格的に女になったらしかった。

彼女はいとこ(雌)の友達だけあって、なかなかにカラッとした性格で、一緒にいて悪い気はしない。

というか、男友達からはかなり羨望の眼差しで見られていた。

まったくバカなやつらめ。

まあ、男と新婚生活している俺よりもバカな奴はいないだろうけれど。

2人の共同生活はそこそこうまく行っていた。

家事は分担だが、たまにかわいいエプロンをつけて食事を作ってくれる姿を見ると、なんというか、本当に新婚って感じがして気分が高揚した。

はいえ相手は男なのだから欲情はちっともしないのだけど。

いうならば、仲の良い姉ができたみたいだった。

実の姉とは仲が悪いので、なんというか、不本意ではあるが、ちょっと幸せだった。

そんな生活が2年も続いてすっかり彼女と一緒にいるのが日常になったある日。

仕事から帰ってくると、真っ暗な部屋で彼女が泣いていた。

ただごとではない様子に、何があったのか問い詰めると、どうやら付き合っていた彼氏にひどい振られ方したらしい。

ニューハーフであることを隠して付き合っていて、体の関係になる寸前に告白したら、ゲロを吐くような真似をしながら、汚いとかバイキンとか言われたらしい。

嗚咽を漏らしながら

「私の体、汚いのかな……」

彼女は言った。

彼女はひどく傷ついていた。

そして俺は彼女をにくからず思っていた。

そして俺達は偽装とはい夫婦だった。

というわけで自然と2人は愛しあう形となった。

彼女の体は汚いどころか、とても美しかった。

そんなこんなで俺達は本当に夫婦になった。

もう既に式は済ませてあったわけで、今更何をという話ではあるのだが。

しかしこうなってくると、初めに作った条文が悪い方に効いてくる。

毎年、結婚記念日契約更新を条件としてちょっと高いプレゼントをねだられている。

まったく人生、何が裏目に出るか分かったもんじゃない。

さて、世間的にはすっかりおしどり夫婦な俺達だが、法的には他人同士にすぎない。

海外では男同士でも結婚できる国があるらしいのだが、移住というのもハードルが高い。

これを読んでいる人に何かしてくれというわけではないが、こういう関係が法的に認められるような世の中になればなと思わないこともない。

少し不安はあるが、俺達はこのままやっていくつもりだ。

あと、孫の顔を早く見せろとお袋がうるさいのだが、どうしたものかと思っている。

こうなったのも元はと言えばいとこ(雌)のせいなのだから、こいつに責任取らせようって言ったら、嫁が乗り気になってしまっている。

うーむ。

男と結婚し、いとこに産ませた子供を育てる人生か。

さすがにそれは、取り返しがつかない気がするんだよなぁ……

という夢を見た。

疲れてんのかなぁ。

2014-03-02

鉄道への苦情と知ってほしいこと

鉄道で働いてて困った経験は何度もある。遅延・運休は毎度のことだし、そのたびに文句言われるのも最初は嫌だったが慣れてきた。

通勤時と夕方退勤時では圧倒的に夕方のほうが乗客を捌くのが難しい。朝は会社着く前に余計な体力を使いたくないからなのか、慣れからなのか、電車ちょっと遅れたくらいでは怒る人はいなかった。運休になれば主婦や行楽らしきシルバー世代からお叱りを受けるくらいで、スーツを着ている人や学生はむしろ哀れみに満ちたような目で見てくれていた。ちなみに苦情受けているときに周りの目が同情の眼差しだと僕は大分救われていた。

夕方特に金土は。酔っぱらいが吐くのは日常茶飯事、仕事終わりの開放感からか、歩く速さが遅いから電車を発車させようとしても安全確認が難しい。というのも車掌時間通りに発車させるのが仕事なので、こちらが目配りしてなければいけない。実際に酔っ払いが車体にぶつかって怪我する事故はかなりある。これも人身事故扱いになることがあるので困ったものだった。

定時出発というのは簡単なようで難しい。運転士車掌のほうが苦労していると思うが、駅員もそれなりに気を使う。無予約の団体乗車、1つのドアに固まる学生、段差があって乗れない車いすの補助など例を挙げれば枚挙に暇がないが、ここで意外に知られていないと思うこと、その中でも運行の上でぜひ知っておいて欲しいことを挙げてみる。

1.団体乗車は乗車駅に事前連絡してほしい

幼稚園保育園小学生団体乗車をよく目にする。通勤ラッシュが落ち着いた時間によく来る。子どもは好きなので苦じゃないし、僕がお願いしたことをちゃんと聞いてくれるのでヘタしたら大人よりもいいお客様である

ただ、団体乗車のように人数が増えるとそれだけで遅延の原因になる。歩幅の小さな子どもではなおさらで、安全確保も難しい。小さな足が電車に挟まるということはままあるからである

団体の乗客がやってきたら、引率者と思しき人に「人数」「乗車する電車」「降車駅」を必ず聞く。遅延が起きないように人数に寄って「できれば2両に分かれてくれると助かります」といえるし、車掌には子どもを残して発車しないように抑止の放送を行わなければならない。降車駅にも団体が降車する手配を行う必要があるし、そこが無人駅ならば指令から車掌に連絡がいくはずである団体乗車は結構複雑な連携必要なのだ

その連携スムーズにするために、必須ではないけれども、事前に乗車駅に連絡してくれるととっても助かるのである。人数が把握できれば、電話で「同日はだいたい1クラスを2つのドアに分けて乗車頂きたいです」であるという風に伝えられるし、引率の先生たちもそのために動いてくださる。安全確保のために人員を割くこともできる。そして整列して体育座りしてくれるとこちらとしては万々歳である子ども集団心理は怖いもので、急に漫才を初めてどつく面白い子もいるので、立たせたままでは心もとない。

2.身体が不自由などでお手伝いが必要ならは「是非」乗車駅に連絡あるいは窓口へ!

これは是非お願いしたい。一度足の不自由な人が乗車するときに、急に「手伝ってくれ」と言われ乗車させようとした矢先に電車のドアが閉まってしまった。当然そのお客さんは超ご立腹で「障害者への配慮はないのか」といったことをなんども言われた。そのときは相手もかなり感情的だったので謝ることに終始していたが、どうやらそのあと3日くらい窓口に来て苦情を言っていたらしい。そこまで根に持たれると怖いのを通り越して逆に申し訳なくなるのだが、そうならないために是非知っておいてほしいことがある。

身体の不自由な人へのサポート本社が考えてくれていて、社局によって扱いに差はあるだろうが、少なくとも僕が働いていたところは、ちゃんと教えてさえくれればお手伝いもするし、車掌に発車させないように抑止の放送もする。一番困るのは電車のドアが開いて「手伝ってくれ」と言われることである。足が不自由、目が見えないなどで乗車に不安を感じたり、手伝いが必要なら躊躇せずに言って欲しいと思う。お手伝いも仕事なので、断らないと思う。

3.頼むから苦情を通り越して罵倒することはやめて欲しい

正直は話をすると、遅延の原因は駅員じゃない。でも駅員は乗客に一番近いポジションだし、多少の文句は当然仕事上甘んじて受けるのだが、たまに駅員の人間のもの罵倒してくる人がいるのも事実である感情的になってしまったゆえのことなのだろうが、だいたいこの手の人間は見た目からして何か違う。人は見た目が9割を実感する職業である

4.飲みすぎないでほしい。最悪吐くなら車内ではなくホームで。(食事中だったらゴメン)

書いていて悲しくなってきたが、頑張って続ける。まず飲みすぎないことが大切だが、その場の雰囲気でついつい、ということは多いと思う。まずウコンの力は飲む前に飲んでおいて欲しい。そのほうが効果がある。次に飲み終わったら大量に水を飲んでおいてほしい。アルコール加水分解からである。そして絶対ドアに寄りかかって寝ないで欲しい。顔面血まみれの人を何人か知っている。最悪吐くなら車外で。ホームなら清掃もしやすいし、吐瀉物カタメールも撒きやすい。車内に吐かれてしまったら電車の運行をその駅で止めるか、人員が確保できなかったら最悪そのまま終点まで運行される。考えただけでもイヤだ。

これは贅沢なんだろうけど…

日本鉄道先進国と言われるが、運賃数百円で定時性と速達性が高くて、サービスもそこそこ受けられる鉄道があることを幸せに思って欲しい。

僕もなるべく遅延させたりしないように努力してるので。

2014-02-19

釣りをしていると思われているかと思うとはてな利用者だと明かせない

はてな歴が長い独身男なんだが、みんなにははてななんて使ったことがないと長らく嘘をついている。

何で嘘をついているかというと、私が増田投稿ばかりしている可哀想な男と思われるのが嫌なのだ

普通はてなユーザーブログに適さないことを増田投稿をしたりするというのは、はてなではもちろんある程度のネットユーザーにとっても常識である

私が毎日はてなブックマークをチェックしてしまはてなーだとバレてしまうと、家で夜ごと増田釣り行為に励んでいる男として哀れみの眼差しを向けられるのではないかと想像するとつらい。

無論、はてなユーザーであろうとなかろうと、増田への投稿は可能だという人がいるのもわかる。

私が可哀想なはてなユーザーだとわかった途端に、会社女子社員たちから

「あーこの人、家で寂しく増田投稿をしてるんだ…」

などと私のはてな活動をする姿を想像されるかと思うとつらくてたまらない。

http://anond.hatelabo.jp/20140219114014

日常的に自慰をしていると思われているかと思うとつらくてたまらない

37歳彼女なしの独身男なんだがみんなには結婚を控えた彼女がいると長らく嘘をついている。

何で嘘をついているかというと、私が家で自慰行為ばかりしている可哀想な男と思われるのが嫌なのだ

普通男性は性欲を処理するために自慰行為をしたりするというのは、男はもちろんある程度の大人な女性にとっても常識である

私がセックスパートナーのいない男であるとバレてしまうと、家で夜ごと自慰行為に励んでいる男として哀れみの眼差しを向けられるのではないかと想像するとつらい。

無論、彼女がいようと妻帯者であろうと、自慰行為セックスとは別物という人がいるのもわかる。

私が彼女無しの可哀想な男だとわかった途端に、会社女子社員たちから

「あーこの人、家で寂しく自慰をしてるんだ…」

などと私の自慰行為をする姿を想像されるかと思うとつらくてたまらない。

2014-02-08

http://anond.hatelabo.jp/20140207170245

IT系勉強会やらネットオフ会やらで探すのが一番いいんだろうけど、

いつかどこかで見た「ラーメンオフ会婚活に来た女性」みたいな迷惑なことにならないように注意。

みんなラーメン食って「おいしいね♪」という話でもりあがるために来たのに、

一人だけギラギラした格好で男男とギラギラした眼差しでいられると、わりとガチで引かれる。

趣味の集まりに参加するなら、その趣味に対して一般人を上回る知識を持って

その趣味に対して尊重する気持ちを持つのが最低条件だからね。

そこで男をひっかけたとしても、付き合った後にその趣味に興味がないのバレたら

やっぱり「騙された」ってドン引きされるだろうし。

要するにラーメンオフ会婚活しようと思ったら、

ラーメンオフ会に来た婚活女にドンビキする真性ラーメンマニア女にならなきゃ駄目なわけ。

難しいねーw 付け焼刃じゃムリだしねー。興味のない趣味オフ会に潜り込んで婚活って難しいよホント

ところで全レス気にする人は増田2chか何かと間違えてんの?

2014-01-17

例の行方不明中学生

いまだ見つからなくて不安です

私はこの中学校の教師・体質に問題があると思っています

もちろん、親が悪くないとは言いません。

報道等を聞いた方は、すこし違和感を感じたかもしれませんが

小学校卒業した子供が、その日中に連絡なしで帰ってこない時点で

やはり、親としては学校警察に連絡を取るべきだったと思います

家出がちだったか・・・

という言葉言い訳しかないし、私は親としての管理責任能力の欠如を指摘したいです。

しかしそうは言っても、

そのような家で育った生徒だから

といって、不登校に対して適切な指導を行っていない学校側にも問題があります

この学校の生徒は、昔は少し世帯収入が平均より下回ったものが多く

いわゆる「荒れた」学生が多くいました。

そこで、今の校長が抜擢されその荒れた学校改革していったのです。

地域ではあの中学改善っぷりに、教師たちに尊敬眼差しを送っていました。

けれども、これは教師の力ではなく地域の住民の質が変わったから、なのです。

簡単にいえば、世帯収入が多い家庭が増えたのです。

マンションや新規の一戸建て等が増えたからです。

事実を正しく捉えられていない、この中学の教師たちは自惚れ

生徒たちを威圧して指導するようになった。暴力だって厭わない、それが物理だって精神だって

教師を増やすために、あらゆる手段だって用いた。

・・・

まとまりのない文章になってきたので、この辺にしておきましょう。

私が言いたいのは、

子供人生が大人によって左右されるべきではない

ということです。

もっと社会全体が教育という点に関心をもって

学校というのが地域の拠点となるような

教師というのが地域リーダーとなるような

そんな社会が実現すればいいな、と思います

2014-01-16

http://anond.hatelabo.jp/20140116122811

「手抜き」なんて言葉でソレを連想するような人が、そんな程度で軽蔑眼差しを向けるなんておかしい。

普通の奥さんなら「手抜き」は普通に手抜きだと思うだろうし、そもそもエロい意味があるとさえ知らない方が多いと思うぞ。

阿澄佳奈結婚していない 〜声豚のための独我論

 ネットリテラシーの高い声ヲタの皆様に置きましては周知のことかと存じますが、声優阿澄佳奈さん(以下、アスミス)は未婚女性あられます

 アスミス結婚したという一部報道は全くの事実無根です。

 誤った報道情弱が煽られ、局所的に阿鼻叫喚地獄絵図が展開されるという、先進国水準では考えられない事態が生じております

 今後の再発防止のため、事の経緯を整理してみましょう。

  1. アスミスという存在

   彼女アイドルです。

   声ヲタ脳内だけに存在する、概念上の御仁です。

   このように書きますと、「俺はイベントアスミスを見たぞ!」と反論される方がいらっしゃるでしょう。

   生身のアスミスと、ファンが憧憬の眼差しで愛でるアスミスを混同してはいけません。

   両者は全く別のレイヤー存在する、別個の人物です。

   正確さを期して言えば、前者(生身のアスミス)は「たぶんそういう女性がいるんだろうね」といった感じの、極めて輪郭曖昧存在です。

   逆説的ですが、前者から湧き出た後者(声ヲタ脳内アスミス)の方が、ファンにはハッキリとイメージされ、実体(前者)よりもリアル存在として認識されています

  2. アスミスは心の中だけにいる

   このように、虚像実像よりもリアルに感じられる状態が続くと、いつしか実像存在意義は薄れ、やがて実像雲散霧消し、「認識上の存在けがこの世に存在する」という独我論に行き着きます

   声ヲタ1軍の皆様なら独我論の境地に達していることでしょう。もしくは自己防衛本能が働き、無意識のうちにアスミス抽象化永遠処女にし、心の傷を最小限に止めているはずです。

  3. アスミスはいつまでも変わらない

   したがって、メディアがいくら『実像』のアスミスについて書き立てたところで、独我論アスミス永遠に不変であり、声ヲタ精神ホメオスタシスは維持されます

   今回の結婚騒動で少しでも心を掻き乱されてしまったアスミストは、これを奇貨として精神鍛錬を始めてみてはいかがでしょうか?

   初歩的な訓練プログラムですと、『井上喜久子17歳』といったテーゼ独我論入門としては易しい部類に入ります

  補遺. 松来未祐の今後

   独我論を駆使すれば、独り身の寂しさもなくなります

   阿川佐和子ばりの独身芸がウリの松来先輩も、そろそろネタが笑えなくなるので、積極的な心のメンテナンスを強く薦めます

   例えば『寝起きにポテトチップス』で、乙女ゲーにハマっている話を延々とすれば、イマジナリーな伴侶を容易に獲得できるでしょう。心優しいファンも松来先輩の妄想もとい自己ケアサポートしてくれるはずです。

2014-01-03

大学の時好きだった後輩が結婚していた

今年25歳だったか。丁度適齢期だったんだね。

内気な彼女のことだから、まず付き合うところから苦労するかと思っていたら、普通に大人になっていたんだなぁ…彼氏いたんだね!

結婚したのは昨年。正月暇を持て余して久しぶりにさわったSNSで初めて知った。

思いついて久しぶりに連絡とってみて、また攻めてみようかと思った矢先だった。

出会ったのは大学の頃。同じ学部の2つ下で、研究室に出入りしていたことで知り合った。

派手なタイプではなく一目惚れでもなかったが、何度も向けられた笑顔に惹かれるのに、時間はかからなかった。

真剣眼差しで俺の話を聞いてくれる姿はいつ見ても好印象であった。

大学時代いくら誘っても微妙だったのは、もちろん俺がイマイチだったのもあるだろうけど、その頃彼氏たからだったのかもなぁ‥

お相手はどこの誰かしらんけど、写真見る限り誠実そうで雰囲気も悪くなく、違和感はなかった。

矛盾しているようだが、彼女もし俺と付き合っていたら違和感あったよ。

それくらい似合っていた。

真面目でモテそうとは思わなかったけど、彼女みたいな子と結婚できるのなら、それまで童貞でもいいよ。自惚れだけど。

しかしたら高校の頃から付き合ってたのかなぁ。地味だけど男がほっとけないような顔してたし、純愛貫いたタイプなのかもねぇ…

2chとかで「元カノ結婚する件ww」とかスレッドを目にするけど、自分には関係ないと思ってた。

でも実際そういうのに近い立場になると、それなりにテンション下がるもんだな。

増田には辛いことがあると書き込むようにしている(笑)

結婚なんて早くするやつはばかだと、周りで次々と結婚する知り合いを見てもちっとも羨ましくなかったが、

俺の一つの理想的可能性が潰れ、他人が手にしているのを目にして、思わずやるせなくなってしまった。

今頃二人で、質素ながらも仲睦まじく暮らしてるんだろうな。

いやいや、本日は本当に、飯がまずい日です。

おめでとう。現実では言えないよ。

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