2014-07-26

喪女実在する

男の私は野郎ばかりの理工学部卒業し、オッサンばかりの会社に入り、環境のせいにするわけではないが全く女性と縁がなかった。

類友の原理で友人は喪男ばかりだ。酒が入ると「女子実在するか」真剣に議論するような、魔法使いデフォキモいおっさんたちである

私はまだ魔法使い"見習い"で、このまま解脱するのは嫌だ嫌だ嫌だという御百度を踏むような思いが上役に伝わったのだろうか。女子率が高い関連会社への出向が決まった。

   私「おらワクワクしてきたゾ!」

これが噂のモテ期か。勝つる。屈折二十余年、遅きに失した感は否めないが、もうウェイウェイぶいぶい言わせちゃうよ?

友人たちの殺意を帯びた眼差しに見送られるようにして、私は新天地へと羽ばたいて行った。いや、逝った。

   私「なんですの、これ……」

事前情報通り、出向先は女ばかりであった。

しかし、あまりに残念過ぎる女子ばかりなのだ

鼻毛が飛び出したままの子、見た目だけでなく人格ねじ曲がっている子、「すご~い、マジで、ありえない、超ウケル」しか言わないオツムの弱い子。

クリスマスを通り越して節分を迎えたケーキしかない。

   私「F○ck! Fu○k!」

わずブチ切れてしまったが、聡明な私は幾日も経ずして状況を理解した。

類友の原理だ。

そう言えば、ウェイとキモヲタ高校くらいで袂を分かち、程よい棲み分けをしながら共生してきた。

女子も同じなのだ

残念な子が澱のように滞留しているスポットがあって、彼女たちはちょうど私たち喪男と合わせ鏡のような関係にある。世の中はそうやって均衡を保っている。

要らぬ経験値を積んでしまい、また一つ魔法使いに近づいてしまったじゃないか。正月までなら許す。食べられるケーキはよ。

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