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2015-01-11

日本人の多くはテロっていうもの理解してない

フランス風刺画とイスラムの件にかんして、日本SNSなんかの意見の多くは「テロは許されない、ルールを守れ」っていうんだけど、それってまったくテロってのを理解してないよね。

「許されない」ってのはルール(=法)で許されないっていう認識なんだけど、もうそからして全然違う。ルールってのは、それに同意している参加者で共有されるものなんだよ。テロってのはそもそも「俺はそのルール同意しない」ってところから始まってるんだから、もう全く違うんだ。

この記事別にテロ擁護しようっていうのじゃない。おれもテロはいやだ。「許さない」。

でも「許さない」ってのは主体において拒絶し抗議の声を上げるってことだし、みんなそうすべきだと思う。「ルール違反をするな!」ってのは筋が悪い批判だ。

んで、この「主体において拒絶」ってのは、要するに、戦争だ。暴力だ。あいてはルールの違う共同体(これは国籍や住居とは無関係)の住民であり、こっちの法に従う義理はないんだから、「あなたは法を犯したから悪かったですよね?」っていうのは通用しないんだ。善悪とは全く関係ない。「俺たちに損害を与えたからお前らを暴力で滅ぼす」っていうだけのことなんだ。

そもそもイスラムってのは今の民主主義陣営からすれば小勢力だ。ざっくりした話、学校教室の壁に特定イスラム生徒を小ばかにするように風刺を張っておいて、イスラム生徒が泣いて暴れだしたら「いじめじゃないよかわいがりだよ」「言論の自由だよ」とか言ってるような状況だ。でもここは教室じゃないし教師はいないし全員が統一ルールで暮らすという合意は得られてない。イスラムが切れて刃物を持ち出せば、周囲が寄ってたかって取り押さえるしそのついでに殴る蹴るの暴行を加えるのもいたしかたないのだ(要するに見せしめだね)。だってイスラムがおれらに危害を加えるのは、おれらにとって損害だからだ。それは当たり前だし、正しい判断だと思う。

しかしかといってそれを「奴が正しいルールを犯したから法が罰したのだ」というのは全く違う。

国家というのは、利益保護というのは、どうしようもなく野蛮で暴力的側面を持っているのだ。その暴力から目をそらして、幻想善悪に逃げ込むのはよくないと思うんだよ。

こういうことを書くと「じゃあ人殺しは風刺よりましなのか?」とかい意見がたくさんあるんだけど、まさにそれが「こっちの勝手な法意識」なんだ。その二つで「風刺のほうがまし」っていうルールを作ってるのはこっち(民主自由主義陣営)であって、世界全部がそれに唯々諾々と参加しなければいけないなんてルールはない。もしそんな現実があるならそれは暴力で全員を従わせている状態だ。

人権だって自由だって宇宙開闢の時にも人類発祥の時にもなかった。最近発明なんだよ。

http://anond.hatelabo.jp/20150110214339

 ※追記4

 書き始めた時点で存在している、返信が必要だと思ったブコメに対する返信

 id:kusoinakakagoshima 卑怯なのはテロ行為なんですが。ムスリム価値は豚の糞以下だよ 肥やしにもならない

 はいテロ行為はこれ以上ないほどに卑怯です。しかし、表現の自由を守るという文脈私たちはシャルリーである、と言うのも卑劣行為ですというのは増田を読めばお分かりいただけると思います。また、あなたの後半の発現はヘイトも同然な発言です。在日価値は豚の糞以下と言っるのと同様です。つまり、シャルリーにように建前として宗教批判しているのではなく、建前の時点で宗教を信じている人たちを直接的に攻撃しています

 id:sny22015 難しいな。米映画ラリー・フリント」では目を背ける様な唾棄すべき表現であっても法の下では護られるべきという、自由を勝ち取って作られた国の理念が描かれていたが…それは自由の濫用だという非難にも首肯できる

 アメリカは徹底した表現の自由の国です。あそこまでいくといっそすがすがしいなという思いがありますヨーロッパは、特にユダヤ人に対する抑圧の歴史から第二次大戦ヘイトスピーチ規制しようという機運が高まってきたので、事情アメリカとは異なります

 id:vhthlh これフランス国内一般人知識人達はどう考えていたのか気になる。

 フランス人の間でも前々から議論になっていました。イスラム団体の中には裁判という言論によってカウンターを行うグループが出てきたりしていましたが、こうした流れのさなかに今回のテロ事件が起きました。恐らく今まで積み重ねてきた努力が水泡に帰してしまうことを考えると、本当にテロは許されざる行為だという思いを強くします。

 id:hal9009 これに乗じてこういう統制主義者とでもいうべき規制派・自由嫌いがもっともっとヘイトスピーチとされる行為範囲を拡大していかなければならないって言い始める機会も増えるだろうな~

 表現の自由を維持するためには表現の自由をabuseする言論一定程度は規制する必要があると考えています

 id:ayanapapaネズミが腫れ物に当たったわけだからどうしようもない。ただ日本無関係な話ではない、イスラム教徒は増えているが他の先進国と同じく疎外され殻に閉じこもる。近い将来フランスと同じ事が起こらないことを祈る。

 日本無関係な話ではないという点に関して深く同意します。

 id:cider_kondo 欧州極右の主張は「イスラムは非寛容で政教分離を認めない。西欧価値の根源たる自由と寛容とは相容れぬ」ぐらい。セキュリティホールの一種で、イスラム側が世俗主義を導入しないと論理的解決はほぼ不可能。難しい

 ブコメ字数制限があるため分かりかねるところがあるのですが、それはつまり欧州極右の主張にも表れているように、イスラムに対して持っている問題意識はこれこれが最大にして唯一のものだが、これがセキュリティホールとなってしまっている。イスラム側がそうした問題点を解決しないと先には進めない」ということですか。つまりイスラムの人々が社会的に疎外されてる云々というところに対する反応だということですね。しかしながら、日本における在日問題も見れば分かるように、二世三世ほとんどその国の人間文化的には同質です。そうした人間であっても、社会的に疎外されて、結局イスラム教しかアイデンティティを見いだせなくなり、そしてイスラム教私たちという図式になってしまうのです。イスラム教否定されると、イスラム教しかすがるところがない人々にとっては、自身否定されたも同然になります。なお、イスラム教あなたどころか、欧州極右が考えているよりも案外柔軟な姿勢も持つ宗教です。イランイメージを強く持ち過ぎです。バーレーンのような国では本当にイスラム教徒なのか、というくらいには緩い生活を送る人々が多くいます

 id:oktnzm シャルリーの風刺が表現の自由の枠外なら諸国の言っている表現の自由とは一体なにをさすのやらw一番守りやすいとこ守っても切り捨て行為しかならんよ。

 前者に関して、シャルリーの風刺はヘイトスピーチであるので、それを表現の自由から外すことに何が問題かよく分かりません。後半に関して、主張するところの意図が分かりかねますが、後半部は「一番守りやす弱者であるイスラーム移民を守ったとしてもそれは表現の自由の切り捨て行為しかならない」ということでしょうか。でしたら、そもそも表現の自由の枠内に収まらないヘイトスピーチである以上、切り捨て行為ではないと思われます

 id:type-100 いや、正義の有無に関わらず与えられるところに、自由とか権利価値はある。これが表現の自由に対する毀損と感じるのであれば、それはあなた表現の自由よりも他の権利価値観を優先しているだけの話だ。

 与えられる、というか、侵害されないものとして、生まれつき保障されているというところに自由とか権利価値があることは事実ですが、それを濫用することまでは種々の権利自由は想定していないと考えています。つまり他者権利、即ち平穏無事に他者から毀損されることがないという権利を踏みにじってまで権利の濫用(ここではヘイトスピーチ)を行うことまでは許容されていないということは歴史証明していることだと思います。なお、これは決して批判を行うことを否定している訳ではないことを付記しておきます

 id:nekora 如何なる歴史があろうと銃を乱射してはいかん。本邦国内に数十あるイスラム寺院にも本件についてどちらを支持するかの聞き取り調査と公表を急げ。

 どうでもいいのですが、nekoraさんはもう同人活動を行われないのでしょうか。

 id:masm これを見るに、テロ一定の成果を収めたのかな。糞言論であれ、10-0でテロリストが悪いって意思表示することは悪くないのでは?あと、「ヘイトスピーチ同然な言論」か否かを判断する十分なソースをまだ見てない。

 はい10-0でテロリストは悪いです。だからといって、あなた言葉を借りたらヘイトスピーチも同然な糞言論表現の自由の一環として保護することになる私たちはシャルリーである、というスローガンは非常に危ういものです。理由は既に述べてきたとおりです。

 id:my_yours のっけから和訳を間違えている。

 「We are 99%」に代表されるように、この手のスローガンは"私たち"という使い方をすることが多いので、Je suisではありますが、私たちと訳してしまいました。不適切なので、より原文に忠実に訳します。ご指摘ありがとうございます

 id:kappei記事の人もブコメ同調している人も、自由主義理解してない。実はルソーマルクス系譜日本では優勢な気がする。真理がある、と考える人たち。

 すみません、何を言いたいのか、100文字という短すぎる制限では分かりかねるところがあります申し訳ございません。

 id:serio キリスト教徒が神だとしているイエス・キリストを、クルアーン人間だと言明しているイスラームは、それ自体ヘイトスピーチなのではないか、と極論を言ってみたりする。

 細かい話になってしまますが、キリスト教徒イエス・キリストを神である、とまでは言っていないと思うのでそのたとえの言わんとしているところが分かりません。

 id:Mochimasa 『「テロ行為の是非」と「シャルリーによる風刺の是非」は全くの別物である』 それなら"Je suis charlie”は前者の文脈テロ被害者として掲げられているのだから後者文脈でこれを批判するのはフェアではないのでは

 それならいいのですが、表現の自由の一環としても利用されている、つまり後者文脈でも利用されているのが問題なのです。つまり、その二つは別物なのに、スローガンにおいては前者の中に後者視点も入れてしまっているのです。

 id:homarara なんだそりゃ。誰かにとって辛い事は報道しちゃダメ、なんて縛りがあってたまるか。極論を掲載する新聞なればこそ、それを守る戦いが表現の自由を守る事になる。無難な事しか書かない新聞だけ守っても意味ないわ。

 自身アイデンティティ否定するようなヘイトスピーチ表現の自由の枠外であると考えています。「日本人は生まれながらの劣等民族であり、民族的に能無しで蛆虫寄生虫で云々」というようなヘイトスピーチを載せる自由はどこにもないです。そして本件はイスラム教自身アイデンティティにせざるをえなかったにも関わらずそのイスラム教批判されたために、先の日本人民族的に云々と同等の効果をもたらしているのです。

 id:hate_flag 苦しい生活を送っている移民宗教依存しているのでその宗教批判したらテロられた、というだけのハナシじゃん。悪いのはテロであって宗教批判ではないよね。

 はいテロは圧倒的に悪いです。いや、完全にテロは悪い行為です。ですが、本件でJe suis charlieと掲げることはおかしな話なんです、というのが私の意図です。テロられたというだけの話ではありません。

 id:rag_en 『「表現」の結果、とあるポジションが有利になるか不利になるかどうか』は、その「表現」の是非を決定付けません…で終了。表現規制理由が「傷つく人が」云々な駄論の近似。「救済対象の選別」からの「聖域化」。

 100字の文字制限があるからだと思うのですが、言わんとしていることが分かりかねます申し訳ございません。

 id:oldriver 思うに。(1)「テロリストにも三分の理」を全否定したい。つまり「この機にヘイトスピーチ糾弾しよう」というメッセージNG。(2)言論の自由コストを引き受ける覚悟表明。つまりヘイト「我々」問題である

 (1)も(2)もJe suis Charlieという標語意図、ということですね。どちらも原理的には正しい態度ではあるように見えますが、その態度が本当に正しいものかどうかは非常に疑問なところがあるのですよ。元の増田で書きましたが、これは歴史民族アイデンティティ問題も入った話です。そもそも、ヨーロッパではユダヤ教/ユダヤ人問題が大きなイシューになっていました。それを考えたときに、増田で書いたようなje suis charlieというスローガン問題を掲げました。

 id:sardine11あなたの言うことには何ひとつ賛成できないが、それを言う権利は死んでも守る」ことが言論の自由意味であり近代社会の前提であるはず。たとえシャルリに嫌悪感を抱いても反テロ運動まで批判するのはどうなの?

 反テロ運動非難しているのではありません。反テロ運動の一環としての表現の自由の中にヘイトスピーチを行う団体名が入っていることを問題視しているのです。

 id:ysync 暴力であるテロ言論であるヘイトスピーチを同じ「許してはならない」でくくるのはどうかと。テロ国家権力暴力)で排除すべきものだが、ヘイトスピーチ批判すべき対象暴力国家権力)で排除すべきでない。

 ヨーロッパにおけるユダヤ教/ユダヤ人問題が参考になると思います

 id:enemyoffreedom アレをヘイトスピーチとしてしまったらもう宗教の風刺・批判はできないような。不快で低質な表現こそを守れ、というのが表現の自由かな

 宗教の風刺批判ではなく、その背後にいる、その宗教を唯一無二のアイデンティティとせざるを得ない、社会的に疎外された移民の人々に対するヘイトスピーチになっているということを増田では書きました。後者に関しては同意しますが、表現の自由差別的攻撃的・他者を毀損するまでの表現を認めていません。

 id:shakespeareneverdidthis 例え在特会みたいな下衆であっても、報復として殺害されることがあってはならない。

 それは全くもってその通りなのですが、表現の自由を守るという文脈下地にあるスローガンに私は在特会である、というものを使うのはおかしいのではないのかという話です。

2014-12-19

なにかがブラックであるという思想

そもそもさ、人間の中には精神と身体が丈夫で、なんかやたらにモチベーションがある人って存在するのよ。

毎日20時間働いて、しかもそれがたのしくて、脳内麻薬バドバ出るような人がいるわけ。ベンチャー創業社長とかそういうタイプの人が多い。

本人ストレス感じてないし身体も丈夫だからそれで駆け抜けられちゃうし、活動時間経験値に転嫁されるから、そりゃ単位時間あたりの作業効率だって高松市、有り体に言えば有能の区分になるよ。

んでさ、労働市場っていう場所視点から見れば、そういう人ってすごく価値が高いわけだ。

自由主義経済なんだから当たり前だよな。

普通労働者が、そういう労働者と比べたら、そりゃダブルスコア以上で負けちゃいますよ。

ブラック企業ってのは、企業側が前者の労働をすべての労働者に求める――っていう考えの言葉なんだけど、そんなの、ある意味当たり前なんだよ。だって前者が実在して、それは労働市場で有能なんだから。「同じ賃金で有能な者を求める」ってだけだ。そんなの消費者だって同じでしょ? 同じ値段のパンを買うなら美味しいもの買いたいよ。

そこで問題になるのは、諸悪の根源は「個別労使関係が歪んでる」ってことなんだ。

ブラック企業ってのは実在しないわら人形で、本来存在するのは「歪んだ労使関係」なんだよ。「歪んだ労使関係」を常態として要求してくる企業という意味ブラック企業存在するんだけど、もの道理としては「歪んだ労使関係」が先だ。そこをはき違えちゃいけない。

はき違えるとブラック企業を撲滅使用みたいな、阿呆な考えに行き着く。そんなの意味ないよ。ブラック企業を滅ぼしても「歪んだ労使関係」が生み出される雇用状況が残ったら、言葉が死んだだけで、別の形でそれが現れる。そもそも「歪んだ労使関係」が存在するのは、労働者の鞭と、労使の力関係問題トリガーだし、その背景には「労働者能力には数十倍の開きがあり得る」って現実なんだ。

その辺の背景をまるっとすっとばして「ブラック」ってのがバズワードになってるのが2014だったんじゃなかろうか。

きっと2015にはブラックって「言っても仕方のない言葉」になって消費されていっちゃうんだろうな。

2014-12-10

分づき米自由主義

http://anond.hatelabo.jp/20141210110147

白米が好きすぎる人にも分づき米を薦めたい。

世の中の分づき米に対する理解が少なすぎて、

白米か、玄米か、みたいに100と0で考える人が多すぎる。

玄米は確かに健康に良いけど水加減も吸水時間も面倒。味も食感も白米と違い過ぎ。

発芽玄米とか雑穀米とかは無駄に高かったり混ぜるのも面倒。

その点、分づき米は水加減も吸水時間も炊き方も白米と同じなのに栄養食物繊維が取れる。

米屋精米してもらうのが面倒なのが難点だが、

玄米ほど消化に悪くは無いけど間食不要になる位には腹持ちが良い。

白米とは食った満足感が違うから1週間も食べると白米じゃ物足りなくなる。

あと、3分づき 5分づき 7分づき とあるけど数字が少ない程玄米に近いから最初は7分づきで良いと思う。

2014-12-08

それは社会要請

アンケート取れば若い世代ほど専業主婦希望が多いし、女が社会に出ることで、女も男も立場が悪くなってるだけにしか見えない。

女性が家を守ってくれるに徹すれば、男は意欲を持って働いて金を稼ぐし、女も家で子供を守って愛情を注ぐ時間も増えるし。

誰が望んでるのか凄く気になる。

女性社会進出って当の女性は望んでるの?」より

それはただ単純に社会要請でしょ。最近でいえば「市場バターが足りないよ」とかといっしょだよ。

女性意見なんか関係ないんだ。増田だってバター意見なんか聞かないでしょ? 「当のバターはどう思ってるのか?」なんていわない。あたりまえだ。

自由主義とか人権主義とか市場経済進歩するのは日本人の願いだった。今女性に聞いたって、これらの権利を捨てるつもりの人なんていやしないよ。全員がスマホを持てる、全員が進学できる、全員がコンビニで買い物できる。そういう社会日本人希求してきたでしょう?

でもそういう社会と、女性経済的男性庇護下に入るのは相性が悪いんだよ。だって個人主義なんだからさ「お前あたしに貢げよ、早く金もってこい」って言われた男性は「個人個人で別財布でやりましょう」って答えるでしょ。この種の変化は非可逆なんだ。今さら元の世界には戻らない。

「どっちもほしい」ってのがおそらくすごく贅沢なことなんだと思うよ。

まあ、それは男性だって実は大差がない。「自分の好きなことを職業にする」「打ち込んだジャンルで名声を得る」「経済的に余裕ある生活を送る」「家庭での愛情人間関係を手に入れる」「十分な余暇をもつライフスタイル」この5つってのを同時に手に入れるのって不可能ではないけれど、やはり相当難易度が高いよ。もともと資産家に生まれるとかじゃなければかなり無理げーじゃないかな。いわゆるエリート層のひとって、めちゃくちゃ長時間働いてるよ。仕事に打ち込むあまり、家庭を冷えさせることもよくある。

「そんなことない、私は普通庶民的な夢を抱いてるだけだ」っていう意見をよく聞くけれど、この現代日本において、昭和的な一般家庭ってのは「すごい高望み」であるのだと思うよ。

ちびまる子ちゃんの家庭も、クレヨンしんちゃんの家庭も、いま調べてみると、実はもはや富裕層に近いよ。

2014-11-01

威力業務妨害ヘイトスピーチ実害1500万円 言論テロに屈服?

元朝日記者の講師契約打ち切りか 脅迫事件の北星学園大(10/31 07:30、10/31 07:56 更新)

札幌市厚別区の北星学園大に、元朝日新聞記者非常勤講師の解雇を要求する脅迫状などが届いている問題で、教職員らで30日に結成した「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」は、同大が来春、この講師との契約を更新しない方向で検討に入ったことを明らかにした。

有志の会によると、田村信一学長が29日、学内の会議で初めて表明した。講師を雇用し続けるには、人的、財政的な負担が大きすぎ、来年度の入試も不安、との理由を挙げたという。学長は11月5日に予定している評議会に諮問し、理事会の意見を聞いた上で、学長として最終的に判断するとの考えを示したという。

この講師は2012年からこれまで、1年ごとの契約を2回更新している。同大北海道新聞の取材に、「内部の会議での話なので、内容は答えられない。(講師の契約については)学内手続きにのっとって進める」と話した。

大学関係者によると、北星大は脅しの電話、メールに対応する職員や警備員を雇ったため、1500万円前後かかった。爆破予告により、授業や入試が妨害されることも心配している。

攻撃されている非常勤講師は1991年、朝日新聞に韓国の元慰安婦の証言を韓国紙に先駆けて報じた。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/571712.html

朝日新聞元記者を来年度雇用しない意向 北星学園大学2014年11月1日04時02分

慰安婦問題記事を書いた朝日新聞元記者の植村隆氏(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)に、植村氏の退職を求める脅迫文が届くなどした問題で、田村信一学長は31日、植村氏との来年度の契約について、更新しないことを検討していると表明した。

田村学長がこの日、記者会見して明らかにした。学長は、29日にあった副学長、各学部長、事務局長らとの会議で、植村氏との来期の契約を更新しない考えを持っていることを伝え、ほかの参加者からも賛同を得られたという。

11月5日にある大学最高意思決定機関の評議会と、中旬に開かれる理事会でも各メンバーから意見を聴くといい、その上で理事長と話し合い、12月上旬までには決めるという。

田村氏は更新しない意向を固めた理由について、警備強化などで財政負担が厳しい▽教職員が対応で疲弊している▽入試の際、受験生を巻き込んでまで「厳戒態勢」を続けるのは難しい――などの理由を挙げた。

その上で「今期については植村氏との契約を守っており、来期の更新がなくても外圧に屈したことにはならない」と説明した。一方で、「今でも抗議電話はある。我々も小さな大学であり、学生確保も安泰ではない」と語った。

こうした対応に反発する一部の教職員は30日、「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」を設立メンバーは「更新しなければ、外圧に屈したと受け取られる」と話した。

また、有識者らが結成した「負けるな北星!の会」も31日夜、札幌市内でシンポジウムを開催し、約220人が参加。同会メンバーは「言論テロに屈したように見られることになれば、社会へ与える影響は大きい」と述べた。

http://www.asahi.com/articles/ASGB06D5GGB0IIPE03D.html

慰安婦問題:北星学園大 元朝日記者処遇巡り学内相反 2014年10月31日 06時30分

従軍慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者植村隆氏(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)に脅迫状が届いた問題で、田村信一学長が来年度以降は植村氏を雇用しないとの考えを学内の会議で示していたことが、関係者への取材で分かった。

大学側の動きに危機感を持った教授らが30日、「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」を結成。メンバーの教員は毎日新聞の取材に「脅迫者の要求に応じれば被害は拡大する。踏みとどまらないといけない」と話した。

関係者によると、学部長らで構成される全学危機管理委員会が29日に開かれ、田村学長が「財政的、人材的問題」と「入学試験が心配」などの理由を挙げ、「来期の雇用はない」と述べた。11月5日に開かれる臨時の大学評議会に諮問。大学評議会理事会での意見聴取などを経て、最終的には田村学長が決定するという。

植村氏は2012年4月から非常勤講師を務め、留学生向けの講義を担当している。

毎日新聞は北星学園大に文書で取材を申し込んだが回答がない。【山下智恵】

http://mainichi.jp/select/news/20141031k0000m040172000c.html

慰安婦:元朝日記者に応援団「脅迫文で講師辞めないで」 2014年10月03日 07時30分

北星学園大(札幌市厚別区)に元朝日新聞記者非常勤講師を辞めさせなければ学生に危害を加えるとの脅迫文が届いた問題で、作家の池澤夏樹さんら識者が呼びかけ人となり、解雇しないよう同大を応援する「負けるな北星!の会(マケルナ会)」が6日に結成され、東京都札幌市記者会見を開く。

元朝日新聞記者非常勤講師は1991年8月11日の大阪本社版社会面で元従軍慰安婦の証言を報道した植村隆氏(56)。

同大によると、植村氏は2012年4月から、非常勤講師として留学生向けの講義を担当。今年3月中旬から、植村氏の採用を疑問視したり辞めさせるよう求めたりする電話や電子メールなどが大学に届き始めた。5月と7月には脅迫文が届いたほか、「大学を爆破する」との脅迫電話など、1日に数十件寄せられる日もあったという。

こうした状況に「脅しによる解雇が通れば、私たちの社会をも脅かすことになる」と案じた札幌市内の女性が9月、同大を応援するメールを送るよう知人らに提案。支援の輪が広がり、会の発足につながった。池澤さんのほか、山口二郎法政大教授らも呼びかけ人となり、2日現在、上田文雄札幌市長100人以上が会の趣旨に賛同している。

脅迫文については、同大から相談を受けた道警札幌厚別署が威力業務妨害容疑を視野に調べている。同大田村信一学長は「大学の自治を侵害する卑劣な行為で、毅然(きぜん)として対処する」との文書を出し、「学生や植村氏との契約を誠実に履行すべく、万全の警備態勢を取りながら後期の講義を継続する」としている。【山下智恵】

http://mainichi.jp/select/news/20141003k0000m040135000c.html

学者や弁護士ら、脅迫状届いた大学を支援する会 2014年10月7日03時39分

北星学園大(札幌市)に、非常勤講師を務める元朝日新聞記者を退職させるよう脅迫状が届いた事件を受けて、学者や弁護士ジャーナリストらが6日、同大を支援する「負けるな北星!の会」を結成した。東京都札幌市記者会見を開き、「学問と言論の自由を守るため市民は結束すべきだ」と訴えた。

この元記者は今春、朝日新聞社早期退職した植村隆氏(56)。2年前から北星学園大の非常勤講師を務めている。

呼びかけ人には元共同通信編集主幹の原寿雄さんや精神科医香山リカさん、北海道大学院准教授中島岳志さんらが名を連ねる。野中広務・元自民党幹事長上田文雄札幌市長ら約400人が賛同しているという。

東京での記者会見で、呼びかけ人の一人で弁護士海渡雄一さんは「言論を暴力で封じ込めるのはテロリズム。テロが放置されないよう市民も結束して『許さない』というメッセージを社会に送るべきだ」。小森陽一・東大院教授は「学問の自由の封じ込めで、憲法違反だ」と主張した。市民文化フォーラム共同代表の内海愛子恵泉女学園名誉教授は「外部からの脅迫で大学がいかようにでも動くという先例を作ってはならない」と訴えた。

小林節・慶応大名誉教授は、ネット上に元記者の長女の写真などがさらされていることに触れ「10代の女の子顔写真や名前までが公開され、自殺を教唆する書き込みもされている。テロとしか言いようがない」と語気を強めた。

会は今後、北星学園大を支援するための署名活動や集会を呼びかけていく。

     ◇

同会は呼びかけ人のメッセージを発表した。

池澤夏樹さん(作家)

たくさんの人が一人の人を非難している。その非難に根拠がないとしたら、もっとたくさんの人が立ち上がってその人を守らなければならない。

ぼくは喜んでその一人になる。

ぼくたちは言葉を使う。暴力は使わない。

■原寿雄さん(元共同通信主幹)

植村さんの勤務先である北星学園大学への脅迫に加え、娘さんに対するひどい脅迫めいたバッシングは、単なるヘイトスピーチではなく、明らかな犯罪だ。こういうことが見過ごされるようになったら、日本社会の自由な言論が封じられ、ものが言えなくなる。これは、大学の自治だけの問題ではなく、日本社会の大問題である

森村誠一さん(作家)

戦時報道の問題で、今「朝日」が他のマスメディアバッシングの的にされています。同業者が同僚の報道内容を餌にして叩(たた)きまくっているのは、「叩けば売れる」からです。次は自分が的にされるかもしれないのに、“武士の情”どころか、売上第一主義で叩きまくっています。

しかし反対者が「朝日」の元記者と家族・学生に至るまで、暴力的脅迫をあたえるとなると、思想、表現、報道、学問などの自由を弾圧するテロ行為となります。

日本はいま憲法をめぐって永久不戦と集団的自衛権が争っています。この両派のどちらからでも、反対思想、反対表現者に対するテロリズムが発生すれば、テロ派が民主主義の天敵であることを自ら露悪することになります。植村隆氏に対する暴力的弾圧を、広島、長崎、三百万を越える犠牲を踏まえて得た民主主義の名にかけて、絶対に許すべきではありません。

     ◇

呼びかけ人は以下の通り。

池澤夏樹(作家)

伊藤誠一(弁護士、元日弁連副会長

内田樹神戸女学院名誉教授

内海愛子市民文化フォーラム共同代表)

太田原高昭(北海道名誉教授、元北星学園大助教授

岡本仁宏(関西学院大教授、ワシントン大客員研究員

荻野富士夫(小樽商科大教授)

小野有五北海道名誉教授、北星学園大教授)

海渡雄一(元日弁連事務総長

桂敬一(元東京大教授)

加藤多一(絵本作家

神沼公三郎(北海道名誉教授

香山リカ(立教大教授)

姜尚中聖学院大学長)

神原勝(北海道名誉教授

古賀清敬(牧師・北星学園大教授)

後藤乾一(早稲田大名誉教授

小林節(慶応大名誉教授弁護士

小森陽一東京大大学院教授)

斎藤耕(弁護士

佐藤博明(静岡大名誉教授・元学長)

新西孝司(元高校教師

鈴木賢北海道大教授)

高橋哲哉東京大大学院教授)

田中宏(一橋大名誉教授

千葉真(国際基督教大教授)

中島岳志北海道准教授

中野晃一(上智大教授)

西谷修(立教大特任教授)

西谷敏大阪市立大名誉教授

原寿雄(ジャーナリスト、元共同通信編集主幹)

秀嶋ゆかり弁護士

福地保馬(北海道名誉教授、医師)

藤田文知(元BPO放送倫理・番組向上機構〉)

藤原宏志(元宮崎大学長)

真壁仁(北海道大教授)

松田正久(前愛知教育大学長)

水越伸東京大教授)

森村誠一(作家)

山口二郎(法政大教授)

結城洋一郎(小樽商科大名誉教授

渡辺達生弁護士

和田春樹(東京大名誉教授

http://www.asahi.com/articles/ASGB67JQTGB6PTIL03H.html

負けるな北星!の会 中野晃一氏と山口二郎氏「日本式マッカーシズム学問の自由への脅迫」 日本外国特派員協会

Koichi Nakano & Jiro Yamaguchi: "Japan-style McCarthyism and Threats to Academic Freedom"

http://www.youtube.com/watch?v=TNjWHwCQbcE

中野晃一

https://twitter.com/knakano1970

中野晃一 Koichi NakanoさんはTwitterを使っています: "情勢は極めて厳しいですが、引き続き北星学園が負けないよう応援を。まだ学内で頑張っている方たちがいます。 “@doshinweb: 北星学園大、元記者の契約更新せず 学長、脅迫問題で方針 http://t.co/yYVgdbsJBS”"

https://twitter.com/knakano1970/status/528353795776843776

山口二郎

https://twitter.com/260yamaguchi

山口二郎 自由を守る 2014年10月06日

先日、本欄で日本におけるマッカーシズムの出現を指摘したが、事態は一層悪化している。元朝日新聞記者で、記者時代に従軍慰安婦について記事を書いた植村隆氏及び家族に対する人身攻撃が常軌を逸している。

植村氏は、今年春から関西の私立大学の教授に就任する予定だったが、右派メディアの攻撃によって辞退を余儀なくされた。現在は、札幌にある北星学園大学非常勤講師を務めているが、関西の一件で味をしめた右翼の脅迫によって、来年度の継続が危ぶまれる状況となっている。植村氏の書いた記事に批判があれば、言論で戦えばよいだけの話である。学生や家族まで巻き込んで危害を加えるなどと脅迫することは、言葉によるテロである

現状を憂うる学者やジャーナリストが集まって、北星学園大学学問の自由を守るよう支援する運動を始めることとした。今の大学への攻撃を見ていると、戦前の天皇機関説事件や蓑田胸喜一派による自由主義者追い落としを思い出す。まさに戦端は開かれた。ここで右翼の横暴を止めなければ、これから日本における学問の自由は崩壊することになるだろう。

意見は違っても、言論には言論で対抗するのが自由主義の本質である。本紙の読者の方々にも、ぜひ関心を持っていただくようお願いする。

東京新聞10月5日

http://yamaguchijiro.com/?day=20141006

慰安婦報道めぐり脅迫文 2大学に元朝日記者の退職要求 2014年10月1日03時00分

北星学園大(札幌市厚別区)に今年5月と7月、慰安婦問題に関する記事を書いた非常勤講師元朝日新聞記者(56)の退職を求め、応じなければ学生に危害を加えると脅す文書が届いていたことが捜査関係者への取材で分かった。大学側から相談を受けて、北海道警札幌厚別署が威力業務妨害の疑いで調べている。

捜査関係者によると、文書は学長ら宛てで、5月29日と7月28日に郵送で届いた。印刷された字で「元記者を辞めさせなければ天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける」「釘を混ぜたガスボンベを爆発させる」などと書かれ、元記者や朝日新聞の報道を批判する内容。それぞれ数本の虫ピンが同封されていたという。大学関係者によると、9月中旬に「爆弾を仕掛ける」との内容の電話もあったという。

元記者は91年8月、元慰安婦の証言を韓国紙などに先駆けて報じていた。

また、帝塚山学院大(大阪府大阪狭山市)にも9月13日、慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者人間科学部教授(67)の退職を要求する脅迫文が届いていたことがわかった。大学被害届を提出、府警が威力業務妨害容疑で調べている。元記者は同日付で退職した。

府警や大学によると、同大狭山キャンパスに法人理事長や学長らに宛てた封書が計4通届き、それぞれA4判2枚の文書に「辞めさせなければ学生に痛い目に遭ってもらう。釘を入れたガス爆弾を爆発させる」などと記され、釘1本が同封されていたという。

元記者は韓国・済州島で女性を強制連行したと証言した吉田清治氏(故人)に関する記事を数本書いていた。朝日新聞社が8月、吉田氏に関する記事を取り消した際、吉田氏の証言を最初に取り上げた記事の筆者を匿名でこの元記者と記したが、その後、元記者でなかったことが確認された。

http://www.asahi.com/articles/ASG9Z63FLG9ZUTIL060.html

慰安婦報道 元記者の家族も攻撃 2014年10月7日03時38分

慰安婦報道にかかわった元朝日新聞記者が勤める大学へ脅迫文が届き、警察が捜査を進めている。インターネット上では、元記者の実名を挙げ、「国賊」「反日」などと憎悪をあおる言葉で個人攻撃が繰り返され、その矛先は家族にも向かう。暴力で言論を封じることは許せないと市民の動きが始まった。

この元記者は今春、朝日新聞社早期退職した植村隆氏(56)。2年前から続けてきた北星学園大(札幌市厚別区)の非常勤講師を現在も務めている。

大学は9月30日、学生と保護者に向けた説明文書の中で初めて、植村氏の退職を求める悪質な脅迫状が5月と7月に届き、北海道警被害届を出したことを明らかにした。3月以降、電話やメールファクス、手紙が大学教職員あてに数多く届き、大学周辺では政治団体などによるビラまきや街宣活動もあった。

同僚教員は言う。「もはや植村さんだけの問題ではない。大学教育、学問の自由が脅かされている」

攻撃は北星学園大にとどまらない。帝塚山学院大(大阪府大阪狭山市)にも9月13日、慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者人間科学部教授(67)の退職を要求する脅迫文が届き、府警が威力業務妨害容疑で調べている。元記者は同日付で退職した。

ネット子どもの写真や実名

「反日」「捏造(ねつぞう)記者」といった言葉で、北星学園大に勤める植村氏を中傷するネット上の書き込みが目立ち始めたのは今年1月末だ。

週刊文春」2月6日号が「“慰安婦捏造朝日新聞記者お嬢様女子大教授に」との記事を掲載していた。かつて慰安婦の報道にかかわった植村氏が、4月から関西の大学で教鞭(きょうべん)を執ると伝え、植村氏が書いた記事について「捏造記事と言っても過言ではありません」との研究者コメントがつけられていた。

ネット上で、大学へ抗議電話やメールを集中させる呼びかけが始まった。3月、大学側が「採用予定だった植村氏との雇用契約は解消されました」とホームページで公表すると、ネットには「吉報」「ざまぁ」の書き込みが相次いだ。

植村氏によると、その後、自宅に面識のない人物から嫌がらせ電話がかかるようになった。ネットに公開していない自宅の電話番号が掲載されていた。高校生の長女の写真も実名入りでネット上にさらされた。「自殺するまで追い込むしかない」「日本から、出ていってほしい」と書き込まれた。長男の同級生が「同姓」という理由で長男と間違われ、ネット上で「売国奴のガキ」と中傷された。

嫌がらせや中傷は今もやまず、植村氏が弁護士を通じてひどい書き込みの削除をプロバイダーに求めているが、削除が追いつかないという。

■各紙、足並みそろえて批判

朝日新聞は10月1日付朝刊で元記者の勤務先の大学に脅迫文が相次いで届いたことを報じた。2日付で「大学への脅迫 暴力は、許さない」と題した社説を掲げたほか、毎日、読売、産経の各紙も社説で取り上げ、厳しく批判した。

朝日の慰安婦報道を紙面で批判してきた産経は同日付で「大学に脅迫文 言論封じのテロを許すな」と題した「主張」を掲載。「報道に抗議の意味を込めた脅迫文であれば、これは言論封じのテロ」「言論にはあくま言論で対峙(たいじ)すべきだ」と訴えた。

毎日は3日付の社説大学への脅迫 看過できない卑劣さ」で、今回の事件の背景には「一部の雑誌やネット上に広がる異論を認めない不寛容な空気がある」と指摘。「ヘイトスピーチ(憎悪表現)にも相通じる現象だ」とした。

読売も3日付で「大学への脅迫文 言論封じを狙う卑劣な行為だ」と題する社説を掲載した。

■家族や職場への攻撃は卑劣だ

植村隆元朝日新聞記者の話〉 1987年5月、朝日新聞阪神支局に男が押し入り、散弾銃で当時29歳の記者が殺された。私は彼の同期だ。問答無用で記者が殺されたあの事件と今回のケースは異なるが、身近に思えてならない。家族や職場まで攻撃するのは卑劣だ。私が書いた元慰安婦に関する記事に批判があるが、記事を捏造(ねつぞう)した事実は断じてない。今後、手記を発表するなどしてきちんと説明していきたい。

テロ行為にも等しい

五野井郁夫高千穂准教授政治学)の話〉 民主主義の要である言論の自由を暴力で屈服させるテロ行為と等しく、大変危険だ。ネットや雑誌で「売国奴」「国賊」という言葉が飛び交う中、短絡的なレッテル貼りが今回の事件を惹起(じゃっき)していると考えられる。言論を暴力で抑圧してきた過去を日本社会は克服したはずなのに、時代が逆戻りしたかのようだ。私たちはこうした脅しに屈してはいけない。

■社会への不満、背景に

鈴木秀美・大阪大教授(憲法・メディア法)の話〉 嫌韓・反中やヘイトスピーチにつながる排他的な考えのはけ口として、朝日新聞関係者を攻撃する構図がある。背景に現在の社会への様々な不満も重なっている。雑誌が「売れる」ことだけを考え扇情的記事を書き、こうした暴力性をあおっている側面もある。メディアにはものごとを冷静に考える材料となるような建設的な議論が求められる。

■脅迫は許されない

八木秀次・麗沢大教授(憲法学)の話〉 慰安婦問題を報じた元記者が中傷されていることを当事者の朝日が問題視して、読者の理解を得られるだろうか。普段、企業や役所の不祥事を厳しく追及しているのだから、執筆の経緯を元記者が自ら説明すべきだ。ただ、個人を「さらし者」にして攻撃するネット文化にくみすることはできない。脅迫は許されないし、職を奪うまでの行為は行きすぎている。

国際的評価を下げるだけ

古谷経衡(つねひら)さん(著述業)の話〉 朝日の Permalink | 記事への反応(1) | 23:12

2014-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20140901225729

うん、あなたはそう思うんだよね

俺はそれに対して「いや、不可能だけど、もし可能なら長期的には日本利益になるよ

関税自在操作できるのと一緒やん。自国産業資本主義ルールガン無視

保護出来るんならそりゃ儲かるよ、ムリだけど」って

お話してたんだけど。

だって、「よし、日本インターネット販売の市場作ったな。よし、あとはこっちでやるから帰れ!」

ってやれるならそりゃウマいよ。

それやっちゃダメってのが自由主義経済ルールなんだけどさ。

2014-07-06

http://anond.hatelabo.jp/20140706001105

ごめんなさい。

本当に多少です。

親が団塊の世代なので身に付いた程度です。

無理してリベラル的な本を挙げると、

丸山真男、親が持っていたので読みました。

自由主義というよりは日本民主主義についてですが。

ロックホッブスも凄く斜めに読みました。

あとは北欧政策南米政治農業新書を読みました。

経済の話はついて行けず読んでいません。

所謂リベラルっぽい読み物」という意味では、

吉本隆明の「共同幻想論」は理解できなくて止めました。

と、親に言ったら、当時の若者ほとんどは

持っているだけだったと言っていました。

今思うと、親に好かれたくて

親の持っていた本を読んでいたという感じかもしれません。

2014-07-05

http://anond.hatelabo.jp/20140705222459

こうすれば返信できるのかな。

昔すぎて自信が無いですが、頑張って回答します。

> 「東京裁判についての本」→書名

・父が買った本。自信がないけど多分、以下2冊。

・(タイトル判事名がついていた記憶がある。)http://www.amazon.co.jp/共同研究-パル判決書-上-講談社学術文庫-623/

・(多分これも読んだような気がする。)http://www.amazon.co.jp/東京裁判-上-中公新書-244-児島

> 「純粋感想」→具体的な内容

東京裁判には国際法上の問題点があること。

・(裁判についての本以外の感想も含むが)開国から開戦までの流れ。

> 「発想自体が拒否される」→具体的なやりとり

平和に対する罪戦勝国が裁く事の可否で平行というか無回答。

・どのような流れがあろうと侵略戦争であるということで片付けられた。

(追記)・全ては国家問題ではなく人道問題である、という返しもあった。

> 「まあまあリベラルの知識がある方」→知識の程度。説明は難しいだろうから、さしあたり「兵役拒否の話、反戦関連の本」の書名

兵役逃れ反戦自由主義に直接の関係があるとは思わない。

・「兵役拒否の話、反戦関連の本」の知識についてはタイトルを覚えていない程度。

兵役拒否の話→たぶんwikipedia兵役拒否に載っている笹まくら。

反戦関連→読んだ気になっているけど全く出てこない。

・家にあった第二次大戦に関わる小説は全て反戦だったと思う。

以上です。

何かお役に立てていれば幸いです。

2014-06-09

http://anond.hatelabo.jp/20140609133224

法に触れない全てがOKでしょ

しろ、この自由主義国家で法以外に拘束されちゃおかしいでしょ

定義しろもクソも、「やっていいことを定義しろ」ってムリでしょ

しろ、「法には触れないけれど犯してはいけない領域」ってどこにあんのよ。

そんなんねえよ。

2014-03-30

http://anond.hatelabo.jp/20140330233131

こういう論議の時に必ず出てくる「努力」論。

努力」って何?

努力」という曖昧偶像洗脳で盲信させられてしまった結果が今の社会を作ってしまっていると私は思っている。

それは人の妬みや僻みや憎しみしか生まない。

努力」をしていないと誰が判断評価できるのか?

基準は何?誰がその基準を決められる?

相対的な量で誰が誰より「努力」しているしていないなど言えるものなのか?

人は皆同じ生き物で平等もの

何を持って絶対的な「努力」と言っているのかわからないが、

それをしていない者は死ねという感覚が正に格差社会の狂った人間感覚のもの

人を憎しみ足をひっぱりなんでもひとのせいにして

徹底した個人主義で損得だけで物を考えるくせをつけさせてしまった自由主義の末路がこういう人間ばかり生んでいる。

それが今の日本社会

格差の始まり

既に世の中に大きな格差社会ができあがってしまっていて、

増田もそうだけど

ネットSNSでいろんなニュース意見見てても、

立場によって言うことが両極端になってきてて混乱することが多くなってきた

裕福なエリートは世の中そういう人種ばかりだと思って物を言ってるし、

底辺は世の中底辺だらけだと思って物言ってるし

中間がないというか平均がないというか

普遍的な物の見方意見するのが難しくなってきてしまっている。

自由主義自己責任社会は結局一部のめぐまれた人間の欲を増長させただけで

社会的には破滅混沌と混乱と無秩序無慈悲と不平等をもたらしてるだけに見えるのは俺だけか?

既得権益年功序列を否定してた人は社会がこうなることが分かってなかっただけだと思うんだけど?

自由競争殺伐しか生まなかった。

全然日本は豊かになってないじゃん。

2014-03-17

「フード右翼左翼」はネトウヨリンクしない/東京南西部有閑マダムのフード左翼競争

フード右翼/フード左翼と言う概念最近言われてる。

フード左翼は「有機万歳」「遺伝子組み換えNo」「地産地消」「スローフード」で、

東京南西部の子持ち専業主婦に多い。

あと少しで「マクロビ」「ホメオパシー」に行っちゃいそうな層

一方「フード右翼」はジャンクフード大好き、コンビニ弁当ファーストフード大好き、

牛丼特盛メガマック大好き、遺伝子組み換え何が悪い?な人

※フード右翼の「極右」はラーメン二郎らしい。

概念提唱者は「フード右翼左翼は、リアル政治志向右翼左翼に連動する」と考えてる。

「フード右翼資本主義的・自由主義的」で、「フード左翼自由主義限界を主張」。

しかし今の日本の「右翼左翼」に当て嵌めると、かなりおかしなことになる、と自分は思う

今の日本右翼特にネトウヨは、TPPに懐疑的だし、「中国農作物農薬まみれ」とディスる

まりネトウヨ純粋なフード右翼じゃない。

一方でネトウヨは、福島農産物忌避するフード左翼を「放射脳ガー」と揶揄する。

まりネトウヨはフード左翼でもない。単なるご都合主義

となると、「メガ盛り大好き、激辛ジャンクフード大好き、遺伝子組み換え無問題」で、

かつ「中国農産物でも別にいいじゃん」と言う自分は、真正フード右翼だなあ

政府がフード右翼左翼のどちらを「好ましい」と思っているか、実は省庁で分かれてる。

経済産業省はフード右翼主義。一方で国内農家保護が省是の農水省はフード左翼

で、厚生労働省は多分フード左翼と思われる。(フード右翼蔓延を許せば、成人病が増大するから

自民党は元々はフード左翼政党農家票目当て。→TPPの為にフード右翼政党へ変質

しか安倍氏の「お友達」はアメリカすら敵に回すのも厭わない排外主義者。再びフード左翼化?

安倍のお友達って、「アメリカ食料メジャー陰謀ガー」とか平気で口にしてそう)

湾岸タワマン居住の「空中移動族」な女性は、原理主義的なフード左翼は少ないイメージがある。

合理的なら、外食中食冷食を多用する」フードリアリストイメージ

「フード左翼は一種の道楽で、金と時間がある東京南西部の有閑マダムしかできない」説。

あの辺の有閑マダムは、自らのフード左翼ぶりを互いに「自慢」「競争」してる気がする。

から極端に走りがちで、行き着く先はマクロビホメオパシー。下手に金と時間があるから始末に負えない

東京南西部の有閑マダムにとって、「フード左翼」はステイタスシンボルなんだろうなあ。

金だけあってもダメで、時間と知識も要求される。

湾岸エリア女性は、そういう無駄競争に参加しない)

「●●と言う有機栽培のいい店を知ってるわよ~」という情報が、東京南西部ママ友ヒエラルキーを制する

で、これら有閑マダム勇み足ホメオパシーにハマルのも、そういう「競争」のなせるワザな気がする。

2014-01-24

http://anond.hatelabo.jp/20140124145251

ん?この増田自分可愛い可愛いで、何も自分を責めてないが?

この増田は、自分の愚かさを恥じて、卑屈になっている。

卑屈なのは自分に対する要求が高すぎて、自分を受け入れていない状態。

自分は悪くない!みたいな、主観的独善的な思考内におさまっているなら、こんな話し方はしない。

 

ほう、海外では寛容性が高い国は低い、と?

自殺率は、思想体系と関わりがある。

社会主義圏や、日本韓国のような儒教文化圏権威主義的思考が根強い国は自殺率が高い。

そうした国では、自由の価値が理解されずに蔑ろにされやすく、パターナリスティックな統制が多い。

もちろんアメリカでも州によっては変な規制もあるが、あくまで法であり、守らなければ罰されるという話である

それに対して前者の統制は、徳治主義的な道徳観による決まりであって、それが正義であり、守らない人は人格すら否定される。

そういった価値観のもとでは、寛容性が低くなる。

もちろん自由主義国家でも、統制的な性格経営者は多く、会社レベル組織運営では、それが奏功することも多い。

しかし、健全な国ならば、労働者側もそんなブラック企業文化依存し束縛されることは比較的少ない。

 

モラル常識がなくなればいいと?北斗の拳みたいな世紀末がお望みですかな?

日本人全体に関していえば、どう転んでも無くなるとは思えないし、極論にすぎる。

モラルなど過度に高いレベルが求められ、ドロップアウトした者が救われず自滅していく方向に偏っているので、

もう少し柔軟に、多少のやんちゃや、マイノリティ多様性を受け入れる器のある社会の方が健全だと考える。

2014-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20140117000618

僕らの社会においてセックスは、金銭とはまったく別の、もうひとつ差異システムなのだ

そして金銭に劣らず、冷酷な差異システムとして機能する。

そもそも金銭のシステムセックスシステム、それぞれの効果はきわめて厳密に相対応する。

経済自由主義ブレーキがかからないのと同様に、そしていくつかの類似した原因により、セックス自由化は「絶対的貧困化」という現象を生む。

何割かの人間毎日セックスする。何割かの人間人生で五、六度セックスする。そして一度もセックスしない人間がいる。

何割かの人間は何十人もの女性セックスする。何割かの人間は誰ともセックスしない。

これがいわゆる「市場法則である

解雇が禁止された経済システムにおいてなら、みんながまあなんとか自分の居場所を見つけられる。

不貞が禁止されたセックスシステムにおいてなら、みんながまあなんとかベッドでのパートナーを見つけられる。

完全に自由な経済システムになると、何割かの人間は大きな富を蓄積し、何割かの人間失業貧困から抜け出せない。

完全に自由なセックスシステムになると、何割かの人間は変化に富んだ刺激的な性生活を送り、何割かの人間マスターベーション孤独だけの毎日を送る。

経済自由化とは、すなわち闘争領域の拡大である

それはあらゆる世代、あらゆる社会階層に向けて拡大している。

同様に、セックス自由化とは、すなわち闘争領域の拡大である

それはあらゆる世代、あらゆる社会階層に拡大している。


「そうだとも。ずっと前から駄目なんだ。最初から駄目なんだよ。ラファエル

君は絶対に、若い娘が抱くエロチックな夢をかなえられない。

仕方がないものと諦めなくてはいけない。

自分はこういった物事に縁がないことを受け入れることだ。

いずれにせよ、手遅れなんだ。

いいかいラファエルセックス面における敗北を君は若いから味わってきた。

十三から君につきまとってきた欲求不満は、この先も消えない傷跡になるだろう。

たとえ君がこの先、何人かの女性関係を持てたとしても――はっきりいってそんなことはないと思うけど――それで満たされることはないだろう。

もはや、なにがあっても満たされることはない。

はいつまでも青春時代恋愛を知らない、いってみれば孤児だ。

君の傷は今でさえ痛い。痛みはどんどんひどくなる。

容赦のない、耐え難い苦しみがついには君の心を一杯にする。

君には救済も、解放もない。そういうことさ。」


ミシェル・ウエルベック『闘争領域の拡大』(中村佳子訳、角川書店、P111-112,133)より


ブクマコメ返

nenesan0102

男性には風俗があるけれども、もてない、とことんもてない男に縁がない女性には風俗すらないので、女の人のほうが切ないんじゃないかなと私は思っています。。。 2014/01/17

でしょうね。「もてない男」は可視化されてるけど「もてない女」はサバルタン

dagama

金が無いと困るけどセックスが無くても困らないから貧困にはならないのでは? 2014/01/17

心の貧困をうみます

hal9009

内面の問題だけに公権力による再配分はありえないもんなw 2014/01/17

トラバにもありますが、性の再分配とか性の公共事業なんて明らかに人権侵害ですからね。

経済自由化倫理的に批判されますが、性の自由化絶対善、だからこそラファエルは救われないのです。

wdnsdy

金は生きるために誰でも絶対にある程度は必要だけど、セックス場合必要ない人はゼロでも全然普通に生きてられる(心の貧困も産まない)んだが、その点はどうなんよ? 2014/01/17

もちろんノンセクの人たちは異性愛が満たされないことで心が貧困になったりしないでしょう。

ここでは「強制的異性愛ワナに絡め取られた(上野千鶴子発情装置』より)」あわれな人たちの話をしています

plusqplusq

強制的異性愛ワナから脱出すればいいじゃん。それができないなら自由恋愛市場にて満たされるよう動くしかない。 2014/01/17

上野千鶴子ほど聡明で自らのセクシュアリティ自覚的な人でさえ「ワナに絡め取られている」と認めるのですから

わたしたち凡人がそこから脱出するのはなかなか難しいでしょう。

セクシュアリティを自由に操作する薬の開発が待たれますね。

2013-10-24

つんく秋山

モーニング娘の話である

Platium9 が好きすぎる。

女性がカッコイイ」

「カッコよすぎる」

世間百貨店の話である

男性化粧品流行っているやいないやら。

男性がおしとやか?」

女性男性化、男性女性化。


どうでもいいが、

つんく女性をカッコよくしている。

秋山康は、女性を貶めている。

ように私には見える。

すなわち、

つんくが、自由主義というか、flat感覚で、

女性に新たな可能性を与えているのに比べて、

秋元康は、封建主義というか、昔ながらの価値観に、

女性を貶めているような気がする。

受動意識仮説参考にすると、やっぱり「つんく」のほうが、

新しいことにトライしているのではないかなぁ。

個人的には、つんく、がんばれ。

性の感覚を感じさせない田中ヤスタカが一番進んでる???

ヨッパライのゴト。



酔っている。完全に。

スマヌ。

2013-09-23

なぜフランス革命は分かりにくいのか

フランス革命は、平民(第三身分)が旧体制を打破した革命である

のように説明されることがあります。この説明は間違っているわけではありませんが、「平民」という均質な集団一丸となって何かをしたかのような誤解を与える点で、フランス革命の内容を分かりにくくもしています

平民(第三身分)は、農民都市の下層住民を総称した民衆と、民衆よりも裕福な中間層であるブルジョワからなります(職人を雇わず家族だけで仕事をしている親方や店主ぐらいが下層のブルジョワ民衆との境界層です)。しかブルジョワ民衆意識の上でも利害的にもあまり仲がよくありません。

ブルジョワ民衆は協力関係にあるよりもむしろ敵対しており、それぞれ自律的に行動していたととらえる方が、フランス革命の動向が分かりやすくなります

実際にフランス革命の流れを追ってみます

革命が始まるまで

普通フランス革命の期間は、バスティーユが襲撃される1789年7月からロベスピエールが処刑され恐怖政治が終わる1794年7月までの5年間、またはナポレオン総裁政府軍事クーデターで倒す1799年11月までの10年間とされます

しかしその当時フランス社会構造がどのようなものフランス革命が始まるまでどのような進展があったを知っていた方が、フランス革命の推移もわかりやすくなります

わかりやすくなるのですが、ここではバッサリはぶきますブルジョワ民衆がそれぞれ自律的な勢力であるという複合革命論の考え方を前提にして書かれた

などを読んでみてください。

またもっと伝統的な、革命の精神を称揚するタイプの解説として

があります。こちらのタイプの説明の方が分かりやすいという人もいるでしょう。

革命の始まり(1789年 5月~10月)

(ヴェルサイユで開かれた全国三部会は、第三身分強硬姿勢により憲法制定の議会に変身し、バスティーユ襲撃後の国内混乱を利用し封建的特権の廃止に至ります)

1789年5月5日ヴェルサイユ(パリから約25キロ)で始まった全国三部会は、採決形式でもめ審議に入らないまま紛糾します。第三身分強硬姿勢を崩さず、特権身分の中にも第三身分への同調者が出たこともあり、7月9日に憲法制定国民会議として再出発します。

しか7月11日に第三身分に融和的な財務長官ネッケルが罷免され、これがパリが伝わるとパリ市民は王の軍事行動が近いと恐れ、自衛のための食料調達武器調達に動き、焼き討ちや略奪が発生します。富裕市民政府軍隊への対抗と秩序維持のため常設委員会を設置し民兵組織します。

7月14日にはバスティーユの要塞に武器の引き渡しを求めて民衆殺到し、バスティーユ内で交渉が続くさなか襲撃が始まりバスティーユは陥落します。市庁舎まで連行された司令官ドローネーは群集に引き込まれて殺され、市長フレッセルも射殺されます

新たに組織されたパリ市当局ブルジョワ民兵(国民衛兵)を国王政府は追認せざるをえず、他のほとんどの都市でもブルジョワが市政の実権を握ることになります

一方バスティーユ占拠の報を受けた農村では、貴族が浮浪者を雇って報復をおこなうという噂が広がり、その恐怖から各地で領主の館の襲撃が行われ、「大恐怖」と呼ばれるパニック状態になります

自由主義貴族だけでなくブルジョワ議員の多くも地主であるため民衆の騒乱は早急に鎮める必要がありますが、正規の軍隊に頼ることは王や保守貴族の立場を強めることになるのでできません。そうしたなか8月4日の決議が行われます

8月4日閉会後の夜に抜き打ち的に再開された議会で、自由派貴族によって領主特権の廃止が提案され、熱狂的興奮のなか課税特権の廃止など諸特権の廃止が次々と宣言されます。大恐怖の圧力を利用して封建的特権の廃止に成功し、農民の騒乱も沈静化していきます

これで憲法の議論が進むようになり、8月26日には人権宣言が採択されます

しかし王は特権廃止の法令人権宣言批准せず、9月末には治安維持名目ヴェルサイユ軍隊を集結させます

10月5日食糧危機を訴えるパリ民衆ヴェルサイユに行進し国民衛兵がそれに続き、民衆は窮状を訴え国民衛兵は王に圧力を加えます。王は法令人権宣言批准、翌日には王一家はパリのテュイルリ宮に移されます。続いて議会パリに移り、ここから憲法と法令の議論が本格化していきます。一方で亡命する貴族が増えていき、国内政治分裂も本格化していきます

91年憲法の制定まで(89年末~91年9月) (革命勃発後1年目、2年目)

(91年半ばまではフランス革命期としては平穏な時期ですが、この時期に国内の対立が進んでいきます。また国王の逃亡未遂が発覚するヴァレンヌ逃亡事件(91年6月)によって王の威信が失墜し戦争を望む声が高まります)

議会パリに移り、諸特権廃止の内容や具体的な法律が決められていきます。ヴァレンヌ事件が起こるまで比較平穏とされる時期ですが、国内にさまざまな対立が生じていきます

1789年後半から91年にかけて、議会外に政治組織が形成されていき対立の構図ができていきます

また各地で反領主騒乱が発生していますが、そうした騒乱は徐々に革命反革命かという政治的な枠組みで解釈されていくようになります

さらに聖職者民事基本法をめぐって宣誓拒否問題が起こりますカトリック聖職者の多くは革命には好意的でしたが、叙任式における宣誓義務に対して大多数が拒否をします。議会からの警告が出されますが、地方によって大きくバラツキがあるものフランス全体で約半数の司祭が拒否します。教皇ピウス6世が民事基本法を否認したこともあってカトリックは内部分裂する事態になります。宣誓拒否司祭とそのもとにあるカトリック民衆は「反革命」に押しやられ、のちのヴァンデの反乱(ヴァンデ戦争 1793年3月~)の原因の一つになります

91年6月に国王一家がパリから逃亡し途中で発見されるというヴァレンヌ逃亡事件が起こります

これを受けて、外国支援された亡命貴族が攻めてくる、外国侵略が始まるという考えが広がり、国王救出を目的とした外国人が侵入してくるという予想から国民衛兵による警戒体制しかます

7月には主要な政治組織であるジャコバンクラブが、王の廃位共和制要求する請願書をめぐって分裂し、多数派の穏健グループはフイヤン・クラブとして分離します。

8月にオーストリアプロイセンが、フランス国王のために武力介入もありえるとするピルニッツ宣言を出したため、亡命貴族陰謀説にさらに拍車がかかり、外国との戦争を望む声が高まっていきます

そうしたなか9月3日立憲君主制にもとづく1791年憲法が制定され、9月30日に憲法制定国民議会は解散します。

開戦、王権停止(1791年10月~1792年8月) (革命勃発後3年目)

(インフレ物価上昇により食料問題が悪化し民衆の不満は増大していきます国内の多数が開戦を支持するなかオーストリア宣戦布告し(92年4月)、続いてプロイセンとも戦争状態になりますが、フランス軍の劣勢となります軍事的危機と国王への不満が積み重なり、パリに集結していた連盟兵やパリ民衆恐慌的な敵意が王に向けられ、王の廃位要求され、8月10日テュイルリ宮が武力制圧されます(8月10日事件)。これを受けて議会王権の停止を宣言し、新たな憲法制定のための国民公会召集を決議します)

憲法制定議会が解散した翌日91年10月1日に、9月までの選挙で選ばれた議員達による立法議会が開会します。再選が禁止されたため全て新人議員で、貴族がほとんど選挙に立たなかったため議員ほとんどは裕福なブルジョワです。立憲君主制を守りたい穏健派フイヤン派議会の最大勢力、共和制を主張するジロンド派(ジャコバンクラブのこの頃の多数派)がそれに続きます

なお同業組合や団結を禁止したル・シャプリエ法(91年6月)に抵触する恐れがあるため、政党存在しません。そのため、どの派でもない、審議内容ごとに立場を変える中間派(平原派)が、この時期に限らず常に議員の多数を占めます。そのため派閥議員数だけでなく、中間派の動向(またその動きに影響を与える議会外の動向)が重要になります

また議会内の各派の勢力数自体も確定したものではなく常に流動的で、各勢力をどう呼ぶかにかんしても文章によって違うことがあります

議会の中心的課題は、周辺諸国からの脅威にどう対処するかです。(それと穀物価格の上昇に対する価格統制の要求に対して、革命後の基本原則である自由主義あくまで守るのか、民衆要求を受け入れるのかも問題になっていきます)

これに対してジロンド派は、国内の不満をそらして(インフレにより物価が上昇し各地で食料暴動が発生していた)政治イニシアティブを獲得するために「自由の十字軍」などの言葉対外戦争あおります民衆の多くも「外国と共謀する亡命貴族」への脅威と愛国感情の高揚から戦争を望んでいました。

92年3月、フイヤン派大臣が王によって解任されジロンド派内閣が成立し、4月にオーストリア宣戦布告、数週間後にはプロイセンとも戦争に入ります(戦争ナポレオンが二度目の失脚をする1815年まで中断もありつつ続くことになります)。

しかし緒戦から敗戦が続き、「反革命」者へのより強力な措置を求める声や宮廷への不信から共和制を求める声が高まっていきます。またセクション(区)の政治活動を通じて民衆政治的組織化されていきます

そうした流れが最終的に民衆と連盟兵による8月10日のテュイルリ宮の襲撃に行き着くのですが、この事件偶発的に起こったバスティーユ襲撃とは異なり王の廃位を求めての組織された行動だったにもかかわらず、そこに至る決定的な原因があるわけではないので要約しづらく、フランス革命の大きな転換点の一つのわりに説明しにくい事件です。

ここでは事件の結果だけ述べると、立法議会は蜂起側の勝利がはっきりした後、王権の停止を宣言し、新たな憲法を制定するための国民公会召集を決議します。これでフランス共和制に向かうことが確定します。また国王一家はタンプル塔に幽閉されることになります

王の処刑、戦争の拡大、ジロンド派の没落(1792年8月~1793年6月) (革命勃発後4年目)

(戦争フランス軍の劣勢から優勢に変わり周辺領土占領します。93年1月には国民公会裁判結果により国王が処刑されます。周辺領土占領国王の処刑を原因として周辺諸国の多くと戦争突入し、さらに国内ではヴァンデ地方を中心に大規模な反乱が起こります議会ではジロンド派山岳派の対立が深まっていき、国内外の諸問題への対応のまずさからジロンド派民衆の支持を失い、93年6月ジロンド派逮捕議会から追放されます)

8月10日王権が停止しますがフランス軍が劣勢の状況にあることは変わりません。義勇兵がつどわれ前線への準備がなされる一方、反革命裏切り者排除する空気が広がり、家宅捜索がなされ多くの反革命容疑者逮捕されます。さらにパリへの侵攻の脅威が高まり義勇兵が出発したあと反革命者がパリ住民を虐殺するという噂も流れ出します。

そうした不穏な情勢のなかヴェルダン要塞陥落のニュースパリに届きます。これをきっかけとして、囚人の多くが殺されるいわゆる九月虐殺が発生します。

この事件の結果、内の脅威が消えたと民衆が大挙して義勇兵に参加し兵数万を増やすことになります

一方、この事件国外からの印象を非常に悪いものします。宥和政策を取っていた隣国スペイン首相宥和政策撤回せざるをえなくなり、またフランス革命開始時には革命好意的だった知識人たちも国王一家の幽閉と九月虐殺で決定的に革命嫌悪に転じます

戦況にも変化が生じますフランス軍はヴァルミーの戦いで勝利し、戦況が優勢に転じていきます。なお多くの本でこの勝利はフランス兵の志気の高さによるものと説明されていますが、志気が影響するような戦いではなく兵と砲台の数の差によるものといった指摘もあります(たとえば『近代ヨーロッパ情熱と苦悩』)。

そのヴァルミーの戦いと同日、国民公会が開会します。

普通選挙でしたが投票率は悪く、ほぼブルジョワ議員で占められていますフイヤン派出馬していないので議会におらず、共和制穏健派ジロンド派共和制急進派の山岳派、それに中間派という構図です。(ジロンド派ジャコバンクラブを脱退していくので、山岳派=ジャコバン派とも呼ばれます)

ジロンド派経済的政治的自由主義を維持し議会主導で政治をおこなうという近代的な原則あくまで重視し、山岳派革命の推進と防衛のためには民衆要求も受け入れ民衆運動の利用もありと考える現実路線です。

……とまだまだフランス革命の時期は続いていくわけですが、予想外に長くなったので中途はんぱなところですがここまでとします。

93年1月に国王が処刑され、6月ジロンド派の追放で山岳派一党独裁(ただし基盤の脆弱独裁)になり、恐怖政治の時代が翌94年7月まで続き、ここで一区切りとなります

2013-09-03

高学歴馬鹿にされる人と低学歴にキレられる人。

Webを見ていると至る所で色んな記事が炎上し、その都度ツイッターリツイートされ、はてブホットエントリに取り上げられ、拡散した記事は怒りと共に広がっていくのだが、

そんな炎上を観察していると、ある特徴に気がついた。

世の中には、

高学歴をうならせるが、低学歴にキレられる人」と、

低学歴拍手喝采で迎えられるが、高学歴フルボッコにされる人」

の二種類がいる。

前者は金融日記で有名な藤沢数希(@kazu_fujisawa)氏やちきりん(@インサイドチキリン)をはじめとする、自由主義バリバリ合理的ロジックタイプの人々。

後者イケダハヤト安藤美冬家入一真(@hbkr)をはじめとする、ロジックなんて関係ねぇ。やりたいことをやればいい。既存ルールは糞だ、という人々。

なぜこのような「高学歴低学歴の溝」ができているのかと考えると面白い

まず、高学歴の人はロジックを好む。

客観的に見て筋が通っている主張に好感を示し、理屈で割り切れない主張にはケチをつけたくなる。

それは、小さい頃から筋道立てて物事を考えるように習慣づけられ、会社では論理立てて物事を説明することが求められる人が多いからだと思われる。

からドライなように見えても、合理的で筋が通っていることは納得するし、筋の通らないことはどんなに面白いアイデアでも違和感を持ってしまう。

一方で、低学歴の人は直感を重んじる。

直感的に「気に食わない」ことを言う奴はロジックなんて関係無しに批判する。

「こいつ何言ってんだ?(何を言いたいのかは考えない)」

あなたは可哀想な人ですね(その理由は説明しない)」

そして、彼らに共通するのは、既存の仕組みへの大きな不満だ。

今の自分が報われないのは、世の中のルールが間違っているからだ。

この狂った世の中をぶっ壊してやる!闘ってやる!

俺達は自由だ!楽しい!(実際は自由になれていないし、楽しくない)

そんな感情のはけ口として、イケハヤ家入氏に一種のカタルシスのようなものを感じているのではなかろうか。

さてさて、高学歴低学歴の両者に共通するのは、異質なものを認めたがらない姿勢だ。

低学歴あいムカツク、ウザい」

高学歴あい意味わかんねぇよ、馬鹿か」

ってね。

お互いがもっと歩み寄って、理解しあってもいいんじゃないかな。

最後に、低学歴から高学歴からも愛されるやまもといちろう氏はすごいということで、締めとさせていただきます

2013-08-29

サヨクが本当に嫌い

最近色々あって本当にサヨクが嫌いになった。

ここで言うサヨクってのはWebとか大戦後の政治活動で出てきた組織のそれではなくて、もっと原則的な「人間は公平でなければならない(結果平等)」的な思想ね。「留保無く人を救え」ってすごい顔で要求してくる人たち。

もうね、大嫌い。

格差肯定とか、差別主義とか、自由主義の犬とか、ものっそい攻撃されてるんすけど、そんなんじゃないんです。

俺は俺の生活を支えるだけで精一杯なんです。てか、多くの人はそうなんです。

まず誰を救うって自分でしょ? 自分をどうにかするでしょ。でもその「自分を救う」というアクションのものを「弱者蔑視」とかいわれるのが面倒くさいし関わってるのが非常に苦痛です。

2013-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20130810133814

いやいや、元増田

「もちろん単語としては、どういう意味があるのかは知っているのだが」

と書いてあるのでそれではズレてる。

オーウェルのは、単語自体が抹殺済みか、単語から(都合の悪い)意味去勢してあるって話っしょ?

ニュースピークの説明部分はうろ覚えから記憶曖昧だけど、確か

「free」って単語だったら自由主義・自主的な意味合いは辞書に載ってなくて無料とか関係ないとかそういうのしかない、というような

まあ、《せめて「概念」とか「アイデア」ぐらいにしとけば》って書いといて言うのもなんだけど、単語アイデア単発だと本当に意味ない。

単語同士を接続して、概念群というかシステムに気づけるところまで行けない方が普通

2013-07-14

神奈川選挙区の一選挙民による被選挙人の私的評価

明日期日前投票をすることにしたので、選挙区の候補について極私的な評価を行う。なお、個人的に重視している政策は、1) 次世代への国富の継承 (10年後のデザインが示せているか) 2) 自由主義価値観 (特に表現の自由無意味規制の撤廃など) です。もちろん、1と2は矛盾しているのは理解していますが、マーケット制度の歪みの不公平性は、自由主義的な立場だけで正すことは困難である、という立場にもとづきます。また、価値観として、「データにもとづいた立論をしているか(+)」「宗教的な支援団体に支配されていないか(論外)」という点を付加します。

資料は配布された選挙公報公報中にURLが記載されていた場合はこれも見ます(ブログっぽいページは除外、また、検索せよ、といってURLを記載しないのもリテラシー不足と判断し除外)。なお、「個人の政策」が具体的に示せてない候補・宗教団体の支配下にあることが伺われる候補は考慮外とします。また、考え方について議論をするつもりはないですが、認識の誤りに対する指摘は歓迎します。また、ここでは結論(つまり増田投票先)は明記しません。結果出してみるとあまりマイナスに沈んでてorzってる、というだけなのですが。

しかし、候補者はこぞって独自ドメイン取ってるけど、ちゃんとメンテする気あるのかね。

島村大 (選挙区自民党公認) -6,+3

中央の政策っぽいコーナーより(抜粋)

URLが記載したので見たが、中身も政策補足資料もなし。気分で政策考えてませんか? (-1)

オイカワユキヒサ (選挙区幸福実現党公認) 考慮

政策なし。宗教の支配下。考慮外×2

Webは力が入ってるように見えますが、ビデオを見るほど暇でもないのでskip (てか、データによる立論をやろうとしたらどうしたって文書で書くはず。主張の演説なんか聞いてもしょうがないし)。

松沢しげふみ (選挙区) -3,+2

実績を中心にアピールしてますが、政策で見ましょうね。

日本を変える」という点が主張政策と判断して、そこから抜粋

Webは、流石に政治家歴が長いだけあって、過去雑誌寄稿や政策マニフェスト等充実していて評価できる。(+1)

佐々木さやか (選挙区公明党公認) 考慮

宗教団体の支配下にあるので考慮外。

溝口某 (選挙区維新なんちゃら) 考慮

例えば皇位継承についての言及や教育勅語の復活等、維新なんちゃらってほとんど国家神道だと判断しました。

(まじめに評価するのがばからしくなったとも言う)

木村えい子 (選挙区社民党公認) -7,+1

頭の悪い「生活目線」な人だな、という評価しかできない。

Webなし。

牧山ひろえ (選挙区民主党公認) -6,+3

一応政策がきっちり書いてある点は評価できる。(+1)

が、各論で私の意見とは合わないなぁ。

Webなし。

つゆき順一 (選挙区みどりの党公認) -2

ただ、「開成町あじさい町長」で引かれてるエピソードがあまりにもお花畑で、実務能力疑問符(-1)

Webなし。

はたの君枝 (選挙区共産党公認) -3,+0

Webなし。

森下正勝 (選挙区) 考慮

手書きの選挙公報が目にまぶしいです。しかも、この世代の方にしばしばある散文調というか、論理構成を無視して思いついたままに書いた感がありありの文章がどきどきします。「平等を守らなければならない But これは」 のButも大変キュートです。

が、すみません選考外とさせてください…。

水戸まさし (選挙区維新の会) -1,+0

まぁ、維新の会も代表がアレなのでさらマイナスしたい所ですが、選挙区はできるだけ本人で選ぶという原則にのっとり我慢。

以上、備忘録として。

2013-06-14

「生まれない方が良い」の現代性、正当性

子供を作るのは鬼畜所業。それか馬鹿http://anond.hatelabo.jp/20130613154103

はじめに言っておくと全面的に同意する。

ずっと自分も考えてきたことだった。

そのうえで、この「生まれない方がマシ」というこの主張は時代性というか、現代体現しているように感じる。

なお、他の「生まれない方がマシ」言説として、学術レベルではこんなのがある。

http://www.amazon.co.jp/Better-Never-Have-Been-Existence/dp/0199549265

この人は比較最近知ったのだが、2ちゃんねるでもスレが建てられるなど、徐々に認知度は上がってきているらしい。

あとシオランは有名だよね。

話を戻すと、はっきり言って,少しも異常な議論だとは思えない。

快を善とし苦を悪とする功利主義的前提を徹底すれば不可避的に行き着く結論だからである

そしてこの前提、そして言うまでもなく「他者危害原則」が現代スタンダードからである

他者危害原則は、普通愚行権(「他人に迷惑かけなければ何やってもいい」)という話だが、裏を返せば「他人に迷惑かけることはしてはならない」ということでもある。そして、出産とは根源的な他者危害行為である

というか、他者の存在のもの害悪なのだ

「生まれない方が良い」の現代

すでにその一部を書いたところだが、根本的には「ネオリベ」。これに尽きる。

「なんだまたはてサか」と思わずに聞いていただきたい。

話は簡単である

現代とは、社会の改良(福祉的な方向での)に対する希望がまったく失われた時代である

というか“社会存在しない”ので、そもそも改良することも、異議申立てをすることもできない。

こうして一切が「自己責任」となるなか、昨今の科学的知見は、遺伝子・幼少期の環境といった本人にどうしようもないレベルで「人生運ゲー」というミもフタもない事実を、私たちに突きつけてくれる。つまり自己責任」とは自由意志がどうのといった話ではないのである

資本主義はもう近代自由主義とも無関係になってしまった。

しかし、唯一これだけは私の責任ではないと主張できることがある。

しかもそれは事前に防げたことである

もちろん、生まれたことである

まずはこれがひとつ

(なお、これに対し、「現に生きていることをもって出生の事後承諾とみなす」という主張が考えられる。裏を返せば「生まれたくなかったんなら、死ねば?」というわけであるしかし、自らの意志によって生まれたのでない者が、自らの意志によって死なねばならないとは甚だ不条理である。というか、この場合、死に方については論議できない。つまりその人が「大量殺人を犯して死刑になる」という死に方を選んでも文句は言えない。実際、この種の通り魔たちは<生まれない>という行為?に及んだのだと私は考えている。私のいう<生まれない>とは、あらゆる自発性・主体性能動性の拒否であり、したがってその者は「生かされる」か「殺される」しかない)。

自我に倦む

現代自意識肥大していく時代である

これはさまざまな要因が絡んでいるが、ぱっと思いついたものを挙げるとこうなる。

①個人化

生活上の選択肢の爆発的増加

生活の具体性の消滅

最後のものだけ説明すると、人類は生まれてこの方、空間時間を縮めることに専念してきたといえる。

少しでも速い移動手段を求めた。空間を均質化し、通信技術を発達させ、どこにいても同じように振る舞えるようになった。

あらゆる場所は「ここ」になり、あらゆる時は「いま」になった。

「いま、ここ」とやたら耳にするように、実のところ時と場所とが極限までに抽象化されてしまった。

こうして「私」が場所と時にかかわらず重要になったのだ。

ところがこの「私」とは主観的には唯一存在だが、客観的には「いま」「ここ」と同じくらい抽象的なものである

まり「私」にも何ら内実は伴わない。

自我の内実を埋めてくれる具体的な生活空間経験は、多くの現代人には得がたいものになった。

やがて人々は「私」にウンザリし始めた。

思えば、多くの娯楽作品が「私の抹消」を描いてきたのは、偶然だっただろうか?

このテーマ近年になって伊藤計劃ハーモニー』が完成させたのだが……私自身の話をすると、自分のなかの「モヤモヤした気持ち」を「生むという鬼畜外道所業発見」にまで至らせてくれたのは、ほかならぬこ小説であった。

英語でも日本語でも、生誕は受動態で語られる。

では、人間はい能動態になるのだ? 

あるとき「なった」と勝手に見なされるだけだ。現代人は何よりもまず、自由を強制されている。

自由の強制から逃れ、自由から自由になるために、「生まれないこと」を要求する人は今後も増えるだろう。

2013-05-01

【再掲】私はヘイトスピーチ規制に断固として反対します 【情勢に合わせ若干の修正】

私は以下のことについて、自明のことではないにせよアメリカ独立宣言フランス人権宣言以来の人権概念が積み重ねてきた権利体系に基づく真実であり、日本国憲法を含め自由主義国の憲法で当然守られるべき権利であるものとみなし、ヘイトスピーチ規制はその自由に根本から抵触するものとして断固として反対する。

すなわち、英国の食事、ドイツユーモア精神フランスの天の邪鬼、イタリアの勤勉さ、ロシア酔っ払い中国の爆発、韓国の犬食、日本人カメラ好きをジョークネタにすることは平等に自由であるべきこと。

在日米軍犯罪者」を訴えるデモ、「在日朝鮮人犯罪者」を訴えるデモ、「日本人戦争犯罪者」を訴えるデモ、「ヨーロッパ人は侵略者」を訴えるデモ平等に自由に開催されるべきこと。

映画の中で教会を爆破すること、寺院を爆破すること、神社を爆破すること、モスクを爆破すること、孔子廟を爆破することは全て平等に自由に描かれるべきであること。

風刺画において無能白人サルに喩えること、無能黒人サルに喩えること、無能東洋人をサルに喩えること、無能アラブ人サルに喩えることは平等に扱われるべきということ。

異性愛者を題材にしたポルノと、同性愛者を題材にしたポルノと、獣姦者を題材にしたポルノと、幼児性愛者を題材にしたポルノと、サディズムマゾヒズムを題材にしたポルノは、実在未成年が出演しておらず特定の人物をモデルにしていない限りは平等に扱われるべきこと。

以上のことについて私は自然権としての表現の自由に基づくものであることを内心の自由に基づいて信じ、言論の自由に基づいて表明する。

2013-04-20

ニッポンリベラル恥知らず代名詞

読売新聞の「憲法改正に51%賛成」につくブコメで、「今、変える必要なんて無い」とか「変えようとしている人間無知」みたいな、自称リベラル意見が散見されるが、国民馬鹿にした視点しか持てないのがリベラルの主流である限り、日本リベラルが勃興することはないだろう。だいたい、リベラルって「自由主義」って意味だし、停滞を良しとする思想からはかけ離れてるはずなんだが。それに「同性婚憲法で認めよう」とか、そういう観点での憲法改正論すら出せない連中が、リベラルと名乗って恥ずかしくないんだろうか?

2012-12-14

本来独裁制はただ一人が裁量を持つことであって批判的な意味合いはないし民主主義独裁制や寡頭制は並立しうる。

一定期間の独裁者民主的に決めることもあるし、議会制民主主義民主政を取り入れた貴族政とも言える。

独裁制は打倒貴族主義や自由主義の風潮の中で君主制と同様に目の敵にされただけだ。

批判されるのは暴君や抑圧者であって、それは独裁制本質ではない。

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