2014-12-19

なにかがブラックであるという思想

そもそもさ、人間の中には精神と身体が丈夫で、なんかやたらにモチベーションがある人って存在するのよ。

毎日20時間働いて、しかもそれがたのしくて、脳内麻薬バドバ出るような人がいるわけ。ベンチャー創業社長とかそういうタイプの人が多い。

本人ストレス感じてないし身体も丈夫だからそれで駆け抜けられちゃうし、活動時間経験値に転嫁されるから、そりゃ単位時間あたりの作業効率だって高松市、有り体に言えば有能の区分になるよ。

んでさ、労働市場っていう場所視点から見れば、そういう人ってすごく価値が高いわけだ。

自由主義経済なんだから当たり前だよな。

普通労働者が、そういう労働者と比べたら、そりゃダブルスコア以上で負けちゃいますよ。

ブラック企業ってのは、企業側が前者の労働をすべての労働者に求める――っていう考えの言葉なんだけど、そんなの、ある意味当たり前なんだよ。だって前者が実在して、それは労働市場で有能なんだから。「同じ賃金で有能な者を求める」ってだけだ。そんなの消費者だって同じでしょ? 同じ値段のパンを買うなら美味しいもの買いたいよ。

そこで問題になるのは、諸悪の根源は「個別労使関係が歪んでる」ってことなんだ。

ブラック企業ってのは実在しないわら人形で、本来存在するのは「歪んだ労使関係」なんだよ。「歪んだ労使関係」を常態として要求してくる企業という意味ブラック企業存在するんだけど、もの道理としては「歪んだ労使関係」が先だ。そこをはき違えちゃいけない。

はき違えるとブラック企業を撲滅使用みたいな、阿呆な考えに行き着く。そんなの意味ないよ。ブラック企業を滅ぼしても「歪んだ労使関係」が生み出される雇用状況が残ったら、言葉が死んだだけで、別の形でそれが現れる。そもそも「歪んだ労使関係」が存在するのは、労働者の鞭と、労使の力関係問題トリガーだし、その背景には「労働者能力には数十倍の開きがあり得る」って現実なんだ。

その辺の背景をまるっとすっとばして「ブラック」ってのがバズワードになってるのが2014だったんじゃなかろうか。

きっと2015にはブラックって「言っても仕方のない言葉」になって消費されていっちゃうんだろうな。

  • 何が言いたいのか全くわからない。 少なくとも「歪んだ労使関係」とやらを定義してから喋れ。

  • んー労基法内なら個別の労使関係といってもいいかもしれんけど、労基法違反のブラックはそれ以前だからねえ。

    • 法違反があるなら即座に届ければ是正されるんだから労基法違反が常態化している企業=ブラック企業は存在しないでしょう? つまり問題は労基法を違反してる企業があることじゃなく...

      • 企業に社会保険を背負わせてるのでむやみに企業を攻撃できない 組織に属して働かない人間には生存権を保障しない日本システム だいたい労働法自体がGHQがつくったものなので 欲しが...

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