はてなキーワード: 正味とは
正味業績が悪化したのはリモートワークのせいではないはずだが、コロナ下での特別体制だったので解除するのが当然という考え方。交通費の計算とか日割りでやってて財務部大変なことになってるのが平常化できるとかいろいろあるだろう
機密情報をどうやって機密のままにするか。インターネットでの盗聴の危険も(実際やろうとしたら従業員が相当なポンコツでない限り難しくはあるだろうが)経営者なら考えるだろうし
リモートワークと一言で言っても環境の準備はタイヘン。インターネットも各家庭に必ずあるかと言われれば違うし、先の機密保持の観点からVPNを使いたいだろうけどFace to Faceで会議をしたい場合とか相当に会社側の回線が太くないと難しいだろう。現状リモートワークで会社を回せていたとしても、そもそも準備期間がほとんどなかったため応急措置的なネットワークしか用意できておらず、従業員はリモートワークでいいじゃんとなってもITインフラと経営者は将来的に対応するかはともかく今はすぐにリモートワークやめないとほんとマジヤベエって思ってる可能性は高い。
古いなとは思うが直接会って話をしたほうが取引が進むというケースがまだある。検疫を緩める方向で政府が動いているが、これはそういうニーズが諸外国にもあるということを示唆するものでもある。ワクチン接種が多数派になった国で感染がまた広がっていることを考えるとやめとけとは心底思うんだけど。
リモートワークをしているということは空調が完備していることが前提(人間以上にコンピュータは気温・湿度の要件が厳しい)で交通費が出ていかない代わりに主に電気代を負担する必要がある。交通費のほうが高い可能性は否定しないが、交通費はこれまで運用してきたことで支給するプロトコルが確立しているのに比べ従業員の各家庭の電気代を支払う仕組みはおそらくこれまで存在していた企業はないだろう。ITインフラと話が重複する部分もあるが、会社の資材(財産)として各従業員に貸与しているPCが壊れた時どうやって誰が対処するんだみたいなことも業務や業績を圧迫している可能性が高い。あまり大企業ではないだろうが私物PCで会社のネットワークに接続OKにしていた場合、この私物PCがぶっ壊れたとき誰が保障するんだ見たいなことを最初から決めてる会社は恐らくなくて、毎日リモートワーク特有の問題が部下からひっきりなしに上がってきて経営者は頭を抱えてた可能性はある。もちろん発生確率はそこまで高くない。だがある程度の規模の会社なら最低1日1回はそういった報告を受けてる可能性はある。故障が1%の確率で起きるとして、従業員が200人いれば200回1d100を振ることになる。事業所内ならPCの交換はたやすいがリモートではそうもいかないうえ、そもそもコミュニケーションをそのPCでのみ行っていた可能性すらあってややこしい。
マイクロソフトが社内調査して公表してたので調べてみてくれ。ここでは省略する。googleも社員食堂がタダであれだけ豪勢だとアピールするのはオフィスで働いてほしいからで、おそらくそこには合理的判断があったはずだ。googleの全面リモートへの切り替えが早かったのは言うまでもないが、オフィスとリモートどちらも選べたコロナ以前のときは、オフィスでの業務遂行を望んでいたことがうかがわれる
俺の感覚では、自己申告68kg(正味70kgぐらい?)だとデブという感はないね。ぽっちゃり程度。
抱き心地がいいし、顔のつくりと性格の良さ次第では、愛嬌が全身からこぼれ出ているように感じる。
実際、そういう子を何人か見ているけれど、皆モテてたね。俺もその中の一人と付き合ったことがある。
それとは別に、大学生のときのサークルに、誠に申し訳ないが、ばくだんいわみたいな顔の子がいて、
体重も、どう考えても68kgとか70kgとかじゃきかないような、まあなんというか、ふくよかな体型で、
性格もいまいちだったから、サークル内でも学部でも研究室でも全くモテていなかったみたいなんだけど、
その子、卒業して1年かそこらで、就職先の人と婚約・結婚して、皆で「何で!?」って驚いたことがある。
二次会に参加したけれど、旦那さん、小さくてひょろっとして、その子の半分ぐらいの体積に見えたな。
で、どうも、旦那さんはふくよかな体型の女性が好きなタイプだったみたいで、いずれにしてもお互いが
望み通りに結婚できたわけだし、子どもも生まれて、まだ離婚していないようだし、よいことだよな、と。
話はそれたけれど、その男性社員は、ぽっちゃりとかふくよかとかいった体型好きの可能性もあるから、
その場合は、あなたとは縁がないかもね。とはいえ、その男性社員は、自己申告68kgの子とは単に、
「お客さまからのご指摘で、コラボパッケージが意図と違う形で取り扱われている事例が確認され、残念に思っております。コラボパッケージとともにリプトンティーをみなさまで楽しんでいただけますと幸いです。」とリプトンが声明を出したが、それに対する批判と、我々オタクへの擁護コメントが殺到している。
リプトンの件な
今更なんだよ
10年以上前からリプトンの紅茶が検尿みたいだとか好きな人の名前書いた検尿カップにリプトンの紅茶を注ぐとか
ヲタクだとか一般人だとか関係なくやらかすやつはやってるんだよ
今更その程度のガキみたいな行動に対する問い合わせやら苦情で販売元に迷惑をかけるな
https://twitter.com/iroa1991/status/1453498571907481610
オタクも大概だしリプトンさんサイドに「パックに穴を開けて検尿カップに入れて飲んでるオタクがいる」とご指摘した人間もようそんなどうしようもない事ご指摘したな
https://twitter.com/shonanpen/status/1453643550030110724
転売か例のツイートかどっちやろうな。正味例のツイートならどう扱おうと個々人の自由だと思うけどね。ワッキーの変態おじさんみたいに見る人を「キモイ」と思わせるタイプの笑いのネタの土壌ってある訳だし、あのツイートはそうゆうタイプだと思ったよ。
https://twitter.com/Nya_MEL_495_b/status/1453675697482784775
そもそもそんなもん指摘するなよ…て感じですな
https://twitter.com/adominisutoreit/status/1453659026042941442
ネットでは「リプトンに通報した人物」が100%悪という世論が形成されており、通報者はフェミニストである可能性が指摘されている。
企業に抗議するフェミ。
リプトンの件は分かり易い。明確にユーザーが下品な事をしてるってだけの話で企業に責任は無い。
企業に言って何したいんだ?
無理筋な抗議を続けてもフェミが支持を受けるとは思えない。実際には見境ないクレーマーでしかない。
企業はフェミのパパじゃない。
https://twitter.com/DMi2wo/status/1453564915923312646
また、紹介した下2つのツイートを行うものは反表現規制派を名乗っており、このことから昨今社会問題化している表現規制問題に発展すると思われる。
財政破綻するのか納得できる説明をしてくれ、というブコメを見かけたので説明してみる。
ここでは財政破綻を「財政問題が原因で経済状況が大きく悪化して国民が困窮すること」とする。
通貨や国債を裏付けもなく発行し続けた場合、どこかのタイミングで通貨や国債への信頼が崩壊しその価値が著しく下がるから破綻する。
全くもって正しい。ただしデフォルトは「破綻」のなかの1パターンでしかなく、デフォルト以外の破綻が訪れる。(具体的にはハイパーインフレや大増税)
通貨発行権を持つ国が自国通貨建ての国債を発行している場合、デフォルト以外の破綻シナリオを選ぶ権利を持っているだけである。
民主主義において、国は国民のものである。封建時代のように殿様と民衆に分かれているわけではない。
返ってくるあてのない不良債権を、そうと知らずに持っていることが問題。
(もちろん国は額面通りの金額を返すことはできる。しかしそれがもとの価値を維持しているかが重要)
ある日国民が、自分が資産のつもりで持っていたものが不良債権であることに気づいた瞬間に経済が崩壊する。
インフレには実物的要因によるインフルと、貨幣的要因によるインフレがある。(詳しくはWikipediaでインフレーションを調べてくれ)
20年以上起こせずに苦労しているのは実物的要因(需要が牽引する良いインフレ)で、心配しなければいけないのは通貨への信頼が崩壊する悪いインフレ。
後者のインフレは歴史的に数十年~百年に1回程度の頻度で起きている。たかだか20~30年起きなかったら心配無用と言える種類のものではない。
バブル崩壊でもわかるように、信頼の崩壊は急激に発生するため検知してから対応しても遅い。
需要が牽引するインフレはジワジワ起こるため、検知してからブレーキを踏むことができるが貨幣的要因におけるインフレはそうではない。
1つ目は「国の資産がたくさんあるから、正味の借金はそこまで多くない」というパターン。
確かに日本は他国の国債や通貨、不動産など多くの資産を持っているが、お金に困ったので売りますね、というほど単純ではない。
他国の国債や通貨を日本が大量に売るとその国の金利上昇や通貨安をもたらし、外交問題となるため簡単にはできない。やったとしても、相応の痛みを伴うことになる。
不動産を売るにしても、その不動産を利用して国家を運営していので、売ったらそれを結局借りなければならないので支出が増加する。
2つ目は「国民の資産がたくさんあるから、国の借金を穴埋めできる」というパターン。
これは正しい。正しいが、問題なのは国民一人一人がそんなつもり(自分の資産で国の借金を穴埋めするつもり)なんてサラサラないことである。
「オレのものはオレのもの」と考えてそれを人生設計に組み込んでいる中で、突如国の借金の穴埋めを求められたら経済(もしくは暴動でそもそも国が)崩壊する。
特にエンジニア界隈で賛否両論喧しくやられているようだけども、おそらく話がだいぶ長く進んだこともあって途中から読んだり前の方の話を忘れたりで議論の流れがおかしくなった批判やコメントがいくつも流れてくるので、ちょっと整理したいと思う。
まず最初に、例のワニ漫画をきっかけに広くネットに認知された「100日後」フォーマット。本漫画もそのフォーマットを踏襲し、1日ごとに新作が投下される流れになっている。
この流れに沿っていくと、読者はその「100日後」に何かが起きることを想定した上で物語を消化していくことになるが、その「100日後」が設定されていることを「物語の中の世界」は全く知らない。それどころかその残り日数を無視したかのように呑気な展開を見せることすらあり、読者はそのコントラストも込みで翻弄させられるわけだが、当然この47歳さんの案件でも同じことが起きている。
この増田を書いている2021/10/05時点で残り18日。いわゆる退職の意志を通知する期限が1ヶ月前だの2週間前だの、その点を以って47歳さんの動きの鈍さをどうこう言うコメントがあるようでそうした世間一般における転職活動上の慣習と比較して述べる見解にはある程度同感はできるものの、最初に強く胸に留めておかなければならないことが一つある。「100日後」の期限は、読者にしか見えてないのだ。
そしてさらに言えば、47歳さんは決して転職活動をしているわけではない。
何度か自身から言及しているように、彼は決して現職を辞める意志は持っていない。
https://twitter.com/tome_ura/status/1440876591718940673?s=20
https://twitter.com/tome_ura/status/1444499320145731585?s=20
辞める意志を持っていない癖に短期間にこんだけ休みまくってるというのは、はっきり言って理解に苦しむ。いやいいのよ、休んでも。ただ、彼は転職活動ごっこを通じて他社から内定をもらい、その内定を現職経営陣にちらつかせることであわよくば賞与0円の評価を覆させたいという狙いをもって現状を展開させているのである。その前提条件がありながら、わざわざ現職経営陣に対してさらに自己の評価を貶めかねない行動を取ることにどれだけの合理的理由がある?というのは、当然あがってくる疑問だろう。何しろ、休暇をとってまで進めなければならないほど急ぐ話では本来ないのだから。「100日後」のトリックについ騙されてしまうが、(L社の都合さえ目を瞑れば)可能なペースでゆっくりやればいいのだ。
またごっことはいえ転職活動を始めるにあたって、普通のケースであれば「何のために転職するのか」とか「転職先で何を求めるのか」というような、エージェントとの面談でよく行われるような自己確認のプロセスを全く踏んでいない。ほとんど衝動的に転職活動ごっこになだれ込み、atcoderに没頭している。
https://twitter.com/tome_ura/status/1441237149269958659?s=20
正味の話、40代から上のしかも(マネジメント方面ではない)エンジニア志望の転職活動となると本当の本当に厳しく応募者を評価してくるので、若手の転職活動ですら生半可な応募は簡単に落とされるのにさらにこの年代の転職活動は鉄骨渡りかってくらいに肝を磨り減らす状況になる。それが何となくフワッと始まってしまったわけで、そりゃ見ている方は黙っていられなくなるってもんでしょう、という感想もある(その厳しさゆえ、経験者ほど語りたくなる心理をくすぐるという話も)。
そう。何もかもがフワッとしすぎなんよ。実際、あんだけご執心のatcoderというかコーディングテストも、それを持ち出したL社がどんな志望度合いかつ適性マッチングで、彼がどこまで本気出さないといけないか分かんないし。ここを「100日後」フォーマットの都合で説明するための分量は割けないとかって言うのは簡単だけど、流石に読者に丸投げしすぎだと思う。
でこの時点で会社側の47歳さんへの評価というのを振り返っておかないといけないが、ぶっちゃけ「いてもいなくてもいい」レベルになってると思われる。
もちろんその評価が一時的な気の迷いとか、社長お戯れをみたいな話もあることはあるが、そのくらいの意味を持つメッセージを47歳さんに与えてしまったことになる。
https://twitter.com/tome_ura/status/1440149422537543680?s=20
なぜかって言えば、賞与が0円になるということは、当人が転職をもし考えているなら「賞与支給時期まで待たずに今すぐ出ていっていい」ということになるからだ。まさしくIさんがそうしたように。
https://twitter.com/tome_ura/status/1437984013939929088?s=20
通常退職を考える場合、いつ退職するのが当人にとってベストかという考え方でスケジュールを設定することになる。多くの場合賞与が支給される時期まで待ち、しかるのち退職日となるよう調整を図る。それより前に退職してしまったら賞与が貰えないからだ、と言ってしまえば当然のように聞こえるが、逆に言えばそれまでは辞められない。早く新環境に移ってバリバリやりたいぜなんてケースでも、6月末なり12月末なりまで待たないと動けないのはかなわん、ということだってあるわけで。しかし賞与0円ということはそういったしがらみがなく、もう当人の好きなタイミングで辞めてしまっていいわけである。金銭的には痛さしかないが、転職活動をアクティブに行いたいと思えばこれ以上ないメリットとなる。しかも採用側も「即戦力が欲しい」とすぐにでも動ける人材こそ大歓迎と募集を掛けるケースもあることを考えると、実は結構有利なカードを47歳さんは持っている。
ただ、どうやら当人はそこを十分に理解しているとは思えない状況なのが実にもどかしい。まあ転職に関する経験値がある程度ないとこの辺は発想できないところではあると思うけど、ただその辺をケアしてくれるのがエージェントなんだよな本来なら。
ちなみに採用活動においてコーディングテストを課すケースが増えているのはその通り。分野や当人の志向性にもよるが、40代50代でも必要と判断されたらコーディングテストが行われるのは何ら不思議なことはないと思う。特に30-40代くらいからはテックリード系の募集が増えてくるのでそうしたポストを狙う際には大体必要になると思っていて間違いない。マネジメント系だと流石に減る。けど最終的には場合によりけり。
ただ、そうした募集形態はWEB系に多く、それらで需要の高いPHPやPythonやJavaScriptといった言語に比べて47歳さんの選択したC++はあまりお呼びでないケースが多い。ゲーム系なら多少はあるけど最近はC#の方が優位だし、現職で彼が担当しているようなサーバー側をC++でやるってのも(ないことはないけど)かなり限られてくるので、その点でもどうなんだろうね?という疑問符はつく(物語の必要上敢えて入れてるフェイクの可能性もあるけども)。まあやるならMMO系とかかな、かなり会社限られちゃうけど。他はMLや仮想通貨含む金融系、決済サービス、あとIoTモノもいけるか?どのみち選り取り見取りというわけにはいかないのでかなり長い期間腰据えて良いマッチングを探す必要が出てくると思う。
それにコーディングテストがあるかどうかは過去実績等で事前に知ることのできるものだし、応募する意志があるならその応募前の時点から準備をするようエージェントが促すことだってできたはず。準備に時間が必要と感じればその準備を先に47歳さんにやらせておいて、OKとなってから応募するのでも全然遅くないし、そういうふうに採用企業側に応募スケジュールを待ってもらえるよう、エージェントに交渉を頼むことだって十分できる。そう振り返ると、さっきも気になったけどこのエージェントも結構大概な輩な気がする。
賞与0円提示を受けるまでの物語前半から中盤にかけて休日も含めて連日連夜出勤しどおしだったわけで、おそらく有給も代休も溜まりまくりなはずだしその点での心配はないだろう、会社の制度に従って休む限りは思う通りにやればいいんじゃないかな。
ただ最初に触れたように47歳さんは決して転職活動をしているわけではなく、辞める気は現時点ですら全くない。それを考えた時、すでに賞与なしというほぼ最低級の評価を食らってしまっている状況でしかも他社の内定提示を以ってあわよくば会社側にその評価を覆させようとしている戦略と、いかに就業規則上認められた範囲の休暇行為とはいえどこまでマッチしているのよっていう疑問は拭えんのですよ。
大事なことなので繰り返すけど、「休んでいいかどうか」で言えばどうぞどうぞ存分に、しっかり休んでリフレッシュしよ?制度は有効に使えば宜しい。ただ47歳さんの今企んでることからすると完全にマイナス方向にすっ飛んじゃってる。ここで認識のズレたコメントやレスバが何件か見えた。この辺の把握のしにくさは前後の流れを続けて追いにくい投稿形式故の泣きどころか。
しかし流石に今後もずっとこのペースの勤務状況が続くとは思えないけど、こんだけ会社側に心象悪くしてたら次回賞与も0円提示だよ普通に。
これは本当に難しい。
確かに物語前半のように来る日も来る日も目の前のことだけに忙殺されて一息つく暇もないような状況に置かれたままでいると、人間誰しもまともな判断がつかなくなる。それによって普通なら苦もなくできる常識的な選択すらもできなくなって、どんどんドツボにハマる。これが怖いからブラック企業みたいな環境には(できることなら)近づくべきではないのだ。
しかし、47歳さんの場合その理屈をどこまで通していいのか?という疑問もある。
明確な基準があるわけではない。しかし、物語前半で悩まされてきたデスマが終わり、例の0円提示を受ける前後くらいからは勤務状況にも余裕が出てきてそれまで黙殺してきた転職エージェントのアプローチにも連絡をとってみようかと思えるほどには余裕が出てきたところだった。今後の身の振り方を時間かけて考えてみるのかと思いきやいきなりそのエージェントの言われるがままに求人応募をし、さらに応募先企業の求めるがままにコーディングテストに入ってしまった。それに47歳さんには家族もいる。20代やそこらのまだ身軽な立場とは訳が違うのだ。ごっこではない本当の転職活動を考えたなら、真っ先に相談しなければいけない相手がいるのに、である。
そりゃないぜおい、と総ツッコミ状態になるのも頷けるというものである。
そう。この物語を読む上で大事な要素がもう一つ。ツッコミ役がいないのだ。
出てくる人間皆どこか呑気であっけらかんとしていて、ブラック企業然とした勤務体制の割にどこか抜けている。それがある意味、ブラック企業を構成するのは必ずしも悪意や力による強制とは限らないリアリティを帯びていたりして読む者を惹きつけるのだと思うが、物語上の要請としてはやはりツッコミ役がいるといないとでは、読者心理の安定感が違ってくる。
ツッコミ役が居らず終始ボケ倒すだけの物語進行は正直辛い。特に主人公が必ずしもヒーロー的ではなく、様々な出来事に戸惑い振り回されミスを冒したりしながら進めていくような場合、「そうはならんやろ」と物語中で言ってくれる存在がどこかにいないとなかなか人は安心できない。ツッコミ役とは、物語世界と読者世界をリンクしてくれるありがたい存在なのだ。
ただ本案件においては、このツッコミ役の不在が逆にそれらの読者のフラストレーションを活用してネットのバズを呼び込み、言葉は悪いが炎上マーケティング気味に成功した側面もあると思う。なので功罪両面から見ていく必要があるとは思うが、物語の消化、進行という意味では間違いなくデメリットとして記憶しておくより他はない。
さらに踏み込んでしまうと、この47歳さん、「自分が周りからどう見えているのか?」という視点が全くない。驚くほどに。
通常40代も後半となれば、どれだけ拙くてもいいからチームや会社からどのように自分が見られているかを把握し(ようとし)、その上でどのようにプレゼンスを高めていくかを戦略的に考えて行くことが求められる年代だし、それが会社からは給与賞与として反映される仕組みであるとかの理解として備わってることを期待されるし、転職採用側もそういった視点を強く求めて応募者を見極めようとすることだろう。
しかしこの47歳さん、(いくらブラック勤務疲れで思考力が弱まっていたとはいえ)ただただ賞与0円提示をひっくり返すためだけに転職ごっこをはじめ、その代償に短期間に有休消化を繰り返し、現職も辞める気はないとくれば、側で見ている方はただただ疑問符ばかりが並ぶしかないわけである。そんな他社からの内定があったからって簡単に会社の評価が変わるか?というのも疑問だし、万一それで評価を変えたところで、そんな易々と評価が二転三転する会社を信頼して居続けることを良しとするか?という疑問だってある。
そもそも他社の内定を糧に現職に賞与アップを迫るという構想自体が、47歳さんの中での完全なひとりよがりである。何かしら彼がそう発想するに妥当性を与えるようなエピソードがあったわけでもなく、経営側の視点も他社の評価やatcoderの成績がどうこう影響しそうな要素は微塵もない。せめてそこを何らか裏付けるような話の流れでもあればまた印象は違っただろうが、他者からの視点や評価を全く交えず完全に47歳さんの思い込みだけで始めてしまったギャンブルを、そう簡単に肯定的に受け止めることなどできないわけでして。ええ。
元々の話がその「自分の評価を上げるため」に始まったものだったはずが、その「上げる」人が誰であってその人は何をすれば「上げて」くれるのか、この戦略判断からして怪しいぞとなってくれば、読者も黙っていられなくなるのは必然。どう見てもこの展開で47歳さんが賞与もらえる未来線描けないもの。
それも含めて作者の狙い?バズ呼び大当たり?うーん、どうなんすかね。
わかんない。
ただ言えるのは、縷々この記事で述べた通り、狙ってることとやってることがチグハグすぎてどうしようもないなというのが正直なところ。元々は転職する気がないのだから、ごっこ遊びなんぞには目もくれず全く別の戦略が必要だったかなというのもまあまあある。ただ、会社の体質として問題があるのは確かでその点は転職は不可避なんじゃないかと思える一方、その現職になんだかんだでよく適応してるのも確かなわけでどうしたらよかったかと言われると正直わからん。というか47歳さん自身、どうすべきか以前にどうしたいかのところでわけわかんなくなってないかい?知らんけど。
一方で今の状況じゃ転職活動としては踏み込みが甘いし、冒頭に述べたように「100日後」なんてリミットは彼には本来ないわけだから、転職に向けた自己分析とatcoderの練習とを諸々仕切り直しつつ毎週の週末に少しずつ進めていけばいいのだ。そしてしかるのちスケジュールをぐにゃっと変えて残り-30日か-60日ぐらいのタイミングで転職する47歳さんあたりがまあまああり得る妥当な展開かな。
L社のテスト?本気なら待ってもらうしかないっすね。他の候補者がどういう状況か次第だけど、本気で交渉すれば結構融通きかせてくれますよこの手の締切は。待ってもらえないなら巡り合わせが悪うございましたってことで。
ここ数日ずっと炎上してる例のラーメン評論家(じゃないらしいけど、面倒なのでそう呼びます)のブログ読んで、そこまで叩かれる必要あるか?という話なんですけど
確かに、超オジサン構文だし、いらない情報多いし、文章下手だし、酔っ払って言ったこと覚えてないのも、世渡りと言葉選びが全部ダメなのはそうだけど、自分はそこまであのおじさんを責める気になれなかったんですよ。
・会う約束をとりつけたのは、オジサンの方ではなく、梅澤さんのマネージャー(業者)さん側らしい。なお、梅澤さん本人はよく知らなかった模様。
・オジサンは、梅澤さんの会社が内装屋さんに内装費を払っていないということを知り合いのラーメン屋さんから聞き、その件について梅澤さんに聞いたらしい。
その時の梅澤さんのお返事は「わからない」。※後日、メディアに対しては、「事実無根です」と反論している。
確かにオジサンのブログはいけないところだらけだと思う。ギャグは全部寒いし、いらない自分語りも多い。なあに?C級ホテル評論家って。知らんよ。
けど、ネットで叩かれている「人妻シリーズ」すら、蓋を開けてみたら、「当事者の女性と悪ノリしてはじめた、コンセンサスの取れた内輪ネタ」だった。
(なんだよそれ…とは思うけどさ!)
いや、わかるよ?キモ!とは思うよ?
けどさ、内輪ネタならさ、誰も傷ついてないならさ、それってそこまで外野に叩かれることじゃなくない???
少なくとも、自撮り顔隠しのツイ垢とかに、「ありえない・・・女をなんだと思ってry」とか切り取られることじゃないと思うんですよ。
問題はそこじゃないし、そこに写ってる首下の写真はお前じゃないんだから。落ち着け。って思う。
(正味、「人妻シリーズ」が当事者無許可の悪ノリだったら、マジでダメだと思いますよ。
でも、これに関しては、叩かれる必要ないと思うんです)
私がこの一連の流れ読んでて、何が一番問題だと思ったかというと、みんなが「かわいそう」って梅澤さんのことをかなり盲目的に擁護してる点なんですよね。
繰り返しいうけど、本当に酔っ払っててキモかったんだとは思う。そこは本当にそう思う。
けど、梅澤さんが、経営者として…というか、プロフェッショナルとして、相手と対等に向き合わなかった姿勢に、すごく疑問を感じる。
内装の工費の件は、オジサンが梅澤さん下げで適当なこと書いたのかもしれない。(私には、このオジサンはそこまで器用な人物には見えません)
けど、その件について、梅澤さんは「知らない」と言ってたんだよね?経営者がそれを知らないってどうなんだろう…。と思います。
加えて、オジサンとのミーティングを設定したのは梅澤さんサイドだという。
つまりオジサンは、別に自分から梅澤さんに粘着しにいったわけじゃないらしい。
これが本当なら、正直、「経営側が、不都合な事実(内装費未払いの件)に踏み込まれたのを厄介がって、セクハラ案件として片付けようとしてる」ようにすら見えちゃう。
だって都合がいいよね。面倒な件を蒸し返してきた相手が、酔っ払って何言ったか覚えてないオジサンならさ・・・
梅澤さんのことはぶっちゃけよく知らないので、アンチでも擁護でもないんだけど、経営者ならちゃんと対等に、フェアに、被害者ぶらずに話したほうが得だよね。という。
そんで、その姿勢を見せないということは、やっぱ経営者というよりは看板定員さんみたいな枠なんだな…という(失礼だけど)察してしまう感があった。
※営業齧った人間なら共感してもらえると思うけど、うわって思うクライアントでも蓋を開けてみたらいい人なんて結構いるし、セクハラ!って騒ぎ立ててたら普通は他のクライアントも逃げるし・・・
まあ、オジサンのブログはマジで失言の宝庫みたいな感じだったので、繰り返しますが本当に良いと思ってるわけじゃないです。
けど、感情論とか、「なんかかわいそう」とか、「絶対オジサンが悪いに違いない」みたいな先入観だけで学級裁判みたいにならんといいなとは思います。(もうなってるけど)
少なくとも、飛び火する形で「だからオジサンは」とか、「だから女は」みたいな不毛な対立が生まれないことを願って、お焚き上げを終了します。
アスペルガー症候群(以下ASD)の者は定型発達者が繰り出すある種のコミュニケーションに反応できなくてバグることがある。
タイトルはもう大分昔に読んだ発達障害についての本で出てきたエピソードで、詳細は正直忘れたが
宿題を忘れたか出来なかったかしたASD児童が教師に叱られる場面で皮肉でこう言われるのだが
ASDには教師の意図が読めず、しかし教師が本気でそう思っているわけではないということだけはかろうじて分かるため
「自分は宿題をやってきたがそれを犬に食われたわけではないということを説明すべきか否か」考え込んでしまい
まさかそんなことで悩んでいるとは思わない教師に更に叱られる、というやつである。
んで本題は棘のこれ https://togetter.com/li/1779562
いわゆる感動話だが、ASD者である俺、客の立場だったらこのフリに反応できないなあと思ったのでつらつらと書く。
この話の「お客様が来る前娘さんが来て半額払った」というセリフにはASD者が死ぬ要素がこれでもかってくらい詰まっている。
まず第一にASD者は予想外の出来事に弱い。突然会計が半額になった時点でかなり焦る。
次に突然娘の名前が出る点だ。ここは多分定型のこのおっさんも戸惑っているし、ASDは正味関係ない。
ASD者であっても平常時なら、突然娘の名前がバーテンダーから出ても「あれ自分が漏らしてたかな」くらいの
推測は可能だが、定形であっても理解が遅れる処理量はASD者にも同じだけ負担となる。
そして問題のセリフだが、もし俺がこのおっさんだったらと考えると、
まず名前の件から復帰するのにおっさんと同じかそれ以上。そして冗談ではなく
「本当に娘が来て払った」可能性を考慮するのに多分万全のコンディションでも最低0.5秒は使うと思う。
不意打ちで飲酒時でもあることを考慮するとここだけで10秒くらい止まっても不思議ではない。
もちろん孔明が走らせるアレからガチ心霊現象まで大真面目に脳内検証するのである。
体調が良ければどこかで「そんな訳あるか」とぶった切ってプロセスをキルするのだが、この流れだと出来ないかもしれない。
定型発達者には多分理解できないと思うが、「なぜピッタリ半額だけ払った?」あたりで躓く可能性すらある。
(本当に生前来たとして、注文内容を予測してぴったり半額払うことは可能か?とかまで考慮し始めてしまう可能性だが、
この辺はASDというか、俺の数少ないADHDっぽいところなのかもしれない。しらんけど)
で、紆余曲折を経て「実際には娘は来ていない」と結論を出せたとする。
次に来るのは「このサメはなんでそんな事を言いだしたのか」だが、どう考えても俺はこの場の手札で
「今俺は気を使われている」という結論を導くことが出来ない。
俺がこれに気がつけるとすれば、早くて翌日の昼くらいだと思う。
じゃあどう反応するかというと、まず「娘が来たはずがない」と反論を始めてしまう可能性が50% これは空気が壊れる
1/2のガメオベラを乗り越えて反論を飲み込んだとすると、やはり押し黙ってしまうだろう。
心の理論が弱いASD者は、相手の心情を推し量るとき「相手は何を考えてこの行動をしたか」ではなく
「相手がこの言動により自分に望んでいることは何か」と考えがちである。
あとから一人反省会して、いわば見下ろし視点で考えているときなら「この人が何を考えているか」
という問いはすっと立てられるのだが、FPS視点だと相手の視界を想定しようという発想がなかなか出てこないのだ。
そもそもお会計という定型コミュニケーションに突如割り込み処理が入ってストレスが掛かっている状況である。
頭の中は「損害を出さずにこの場を切り抜ける」で一杯だろうし、ほぼ戦闘態勢と言っても過言ではない。
(余談だが「アスペの奴妙に喧嘩腰になることあるよな」なんて印象を持つことがないだろうか。だいたいこれである)
冷静になれば損害どころか割引を提示されているのだが「嘘をつかれた」「相手の狙いが不明」「自分の取るべき行動が不明」
となると、果し合いの最中に急に相手が武器を捨てて隙を晒したような不気味さすら感じる。
なので不用意なアクションは取れない。脳内で相手の意図を推定するプロセスが延々グルッてるのを感じながら
自分が宿題を忘れた理由に突然飼ってもない犬を持ち出してきた教師に対する反応と、おそらくは同じものである。
漫画のおっさんは「崩れ落ちるように泣き出した」とのことだが、これは国語的に読解すると
気遣いを察した→緊張の糸が切れた→抱えていた物が溢れてきた
ってことだと思う。バーテンダーが娘の名前を出したことに泣いた……とかは×になる筈だ。
俺の場合、最初の気遣いを察するでもうだめなわけだが、緊張の糸が切れる、も無理だろう。
前述のように、俺がこの対応をされたらまず第一にめっちゃめちゃに構えるからだ。
だいぶ打ち解けて会話していたとはいえ初対面で不意を突かれたのに緊張を解いていた、というあたりも
おっさんと俺の違いを感じたし、このおっさんすげぇなと謎な感心をしたポイントでもある。
※予防線
足が不自由で車椅子を使う者がいたとして、その人が小説の中で登山の楽しみを語るセリフにまで文句をつけることは適切とは言えない。
風光明媚な土地を称賛する表現物は視覚障害者への敵対ではないし、それを見られない者への配慮は必要ない。
同様に元漫画についてASDへの配慮を欠くと言うような非難をする気はないし、そうした批判は的外れと考える。
またこの文章は発達障害について周知、啓蒙その他を意図したものでもない。
発達障害は個人差が大きく、また俺はASDではあるがADHD傾向は弱いため発達障害全体においても多数派とは言い難い部類に入る。
本稿は「発達障害者はこういうふうに考える」という紹介ではなく、そのように受け取ると誤解を招く可能性が大きい。
(っちゅうか手帳もなければコンサータとかも効かんから通院はしとらんし、厳密に言うと俺DSM4のPDDだからASDですらない可能性があるっつーか、なんというか
自民党総裁候補の高市早苗さんが2030年代に実現する(最初は2020年代)と言って話題になった核融合。高市さんのキャラもあってか「そんなもんできるわけねーだろ」的に扱われることもあるが、実は世界の核融合ベンチャー企業では「2030年代に核融合実現」を掲げて100億以上投資を受けている企業が複数あるので、業界としてはさして驚きはないのである。というわけなので、いくつかの核融合ベンチャーと、官製の核融合実験炉であるiterについて簡単にまとめてみる。
冷戦終結の一つのシンボルとして米露が共同で建設を決めていたiterに、単独で実験炉を作るのを予算的に躊躇していた各国が相乗りしたのが現iterの体制である。
建設地決定の遅れや、上記の各国が機器を持ち寄って組み立てるという、みずほ銀行の勘定システムばりにカオスな体制のために建設は当初予定から20年近く遅れ、2025年初稼働(テストみたいなもん)、本格稼働は2035年という状況になっている。実はこの遅れが核融合ベンチャーが乱立する現在を作ったと言っても過言ではない部分があって、というのも、核融合ベンチャーにはiterに予算が取られて食い詰めた研究者が立ち上げた組織が多いのである。
炉形式は保守的なドーナツ型のトカマク。国際協調なのであまり斬新なアイデアは盛り込まれず、磁石も昔ながらの低温超伝導導体を使う。
投入エネルギーの10倍程度の核融合エネルギーを出すことを目指すが、投入"電力"ではないため、正味はマイナス。発電設備も持たない。ここで得た知見を元に発電を行う"原型炉"を設計する、というのが各国政府の公式な計画(ただし予算は決まってない)である。
iterなどの保守的トカマクが、よくあるドーナツ的な形のプラズマを作るのに対して、球状トカマクは球の真ん中に細い貫通穴を通したような形状をしているのが特徴。球状トカマクは磁場を使ってプラズマを閉じ込める(押し込める)のに有利ではあることがわかっているものの、まだ高温・高密度での実績は弱い。
トカマクエナジーは高温超伝導導体で球状トカマクの磁石を作ることを目指している。球状トカマクは保守的トカマクに次いで実績があるので(日本には九州大学にQUESTという中型装置がある)核融合ベンチャーとしては「目新しさ」は弱いものの、逆に堅さがあるともいえるだろう。米国プリンストン大学(NSTXという装置が燃えて止まっている)とも連携しているらしく、そういう意味でもチームが強い。
すでに100億以上の資金を調達しており、堅実に装置を作って稼働させている。すでに1500万度程度のプラズマを実現している(年内にはこの装置で1億度を目指す)ため、単純な段階としては核融合ベンチャーのトップランナーと言って良い。(世界最高温度は1000億単位かかった日本JT-60Uの5.2億度)
2030年までに電力を電力網に送り出すことを目標としている。
MITのチームがベースになって設立した核融合ベンチャー。もともとMITはAlcator C-modというトカマクを持っていたが、CFSはこれをベースにしたARCという核融合炉を提案している。現在はその前段階装置であるSPARCを建設中である。
Alcator C-modは小ぶりながら、世界最強の高磁場(最大8T)を作れるトカマクとして、他では真似できない成果を出していてプラズマ業界では存在感があったものの、2016年に完全にシャットダウンした。それと前後して元々力のあったMITの高温超伝導研究者とAlcator c-modのプラズマ研究者がタッグを組んで提案したのが、ARCである。
2030年代にはSPARC(商用炉でないものの投入電力より大きな出力を出すことを目指している)を稼働させることを目指しているので、ほぼtokamak energyと同じ目標を少し遅めの日程で掲げていると言ってよいだろう。
ARCという名前は、どう見てもアイアンマンのアークリアクターに引っ掛けているのだけど、残念ながらロバートダウニーJrは再エネ関連に投資しているようでアイアンマンとのシナジーはないようだ。
MTF(磁化標的核融合方式)と呼ばれる方式で核融合炉を目指すカナダのベンチャー。この企業はCEOの人のカリスマ的なやつで早期にお金を集めたという印象がある。CFSやtokamak energyがトカマクによる磁場閉じ込めでの長い歴史と実績(90年代に米国はMITの装置ではないが1000 kWを超える核融合出力を実現している)とチームの長い研究歴を背景に、ある種の堅実さをアピールしている一方で、MTFはテーブルトップでの成果も出ていない状態からスタートアップを初めている。液体金属をぐるぐる渦巻かせて中心に空間を作り、そこに吹き込んだプラズマを液体金属で爆縮して断熱圧縮で高温にするというシステムである。野心的であるということはゲームチェンジャーになりえるということであるが、一方で論文などの試算はかなり大雑把なものなので(プラズマや液体金属がうねったりせずにすごくきれいに断熱圧縮される計算)、「そんなきれいに押しつぶされてくれるもんかねぇ?」という印象を持っている人は多いだろうと思われる。
メジャーな核融合ベンチャーの中では多分最古参企業で、おそらく最大の資金投資を受けている企業。FRCという、トカマクなどとは異なる磁場閉じ込め形式を目指す。FRCはプラズマを閉じ込める磁場を、コイルではなくプラズマの動きで作る。5000万度を達成済で、2030年までに発電実証を目標としている点はCFSやtokamak energyと同じ。FRCは高温は作れてもプラズマを安定して維持する能力は低いので、5000万度を作ったからかといって他より先に進んでいるかというとそんなことはないが、装置を作りまくって成果を出しているのは確かである。元々は陽子とボロンの核融合反応を使った発電を目指しており、その反応で出る3つのアルファ粒子に由来して"Tri Alpha Energy"という名前だったのだが、今は他の形式と同じ重水素と三重水素を使った発電を直近の目標とした(陽子ーボロンも捨ててないらしい)ためTAEと名前が変わったらしい。
細かいところはよく知らないが、核融合一辺倒ではなく、応用技術の特許化などで収益をだしているらしく、そこはすごい。
装置名が「ノーマン(現行)」「コペルニクス」とかっこよいのも特徴。
京都大学小西教授が率いる日本初の核融合ベンチャー。小西教授は核融合炉ブランケット(後述)を専門にしている人で、一般向けエネルギー関連書籍を出してたりしている。
ただし、この会社は核融合炉全体を設計するのではなく、ブランケット(核融合で出た中性子を受け止めて熱に変換するところ)の設計を売る会社である。海外などのプラズマ屋さん主導の核融合ベンチャーは、ブランケット設計はあまり注力していないところが多いので、そういうベンチャーに「あんたの炉はこんなブランケットがおすすめですよ」と設計を売るのが仕事。まぁベンチャーの目的なんて投資額と投資家の意思でどうにでもなるといえばそうなので、お金が予想外に集まればプラズマ屋さんも集めて核融合炉全体の設計・製作だってやるのかもしれないが、さしあたり核融合炉自体を作る予定はなさそうである。ほかもそうだが、日本のベンチャーはこの2年でようやく2つ立ち上がっただけなので、今は正直海外と比べると桁違いに規模が小さいし弱い。ここも表に出ている研究者は一人だけである。
Webサイトの小西先生がちょっと疲れているように見えるのが気になる。
2019年創業。"日本初のフルスタック核融合ベンチャー"をうたう企業。光産業創成大(浜松ホトニクスという企業が作った大学院大学)の研究者が設立したらしいが、新しいため詳細は不明。"フルスタック"という言葉はよくわからないが、京都フュージョニアリングがブランケットのみの開発を売っていることと対比して、核融合炉全体を見て実現を目指すという意味だろうと思われる。レーザー核融合は米国NIFの2010年代の大コケにより世界的に元気がないので、生き残りをかけているのだろう。日本のレーザー核融合といえば大阪大学のレーザー研があるが、こことどの程度の連携をするかなども詳細不明である。
ちなみに、"EX-Fusion"で検索すると、ドラゴンボール関連ゲームでの同名の設定のほうが上位に表示される。
Webサイトのみ公開されている未設立の企業。まだ設立すらしていないので何もかも謎だが、噂では日本の核融合科学研究所のチームが作るようだ。核融合科学研究所は1億度を超えるプラズマの実績のあるヘリカル型(トカマクとは違うよじれたコイルが特徴)の装置を保有しているのだが、近々シャットダウンを予定している。その後は新規の大型装置の予算が確保できないために小型設備での基礎研究に舵を切るとされているため、内部の核融合発電所を本気で作りたい一派が起業するらしい。日本で"ヘリカル型"といえばここか京都大学なので、名前からしてどっちかであるのは確かだろう。
kenjou たくましい人だ。それにしても、ドイツではピザ配達の時給が2000円なんだね。これが経済力の差か。
2021/09/06
https://b.hatena.ne.jp/entry/4707939140298294754/comment/kenjou
はあ?
記事の何をどう読んでんの?
フードデリバリーサービス「リーフェランド(Lieferando)」の自転車配達員の時給は最高15ユーロ(約2000円)。
こうだぞ。
ちゃんと読めてんのか?
・元大臣の仕事は「ピザ配達」ではなく「ウーバーみたいなフードデリバリーの自転車配達員」です。
・「フードデリバリーサービス自転車配達員の時給は最高で2,000円」と言っています。
したがってkenjouくんと☆付けた人達は国語のテスト0点です。
「時給は最高で2,000円」にしたってこの元大臣のおじさんが時給2,000円もらってるということではない。
「ピザ配達」ではなく「フードデリバリー自転車配達員」ならば時給は一定しない。
体力と要領と運が良ければ時給は上がるしダメなら下がるし、それで最高限度が時給2,000円の仕事、ということ。
つまりおじさんは時給2,000円ではないし、一度でも時給2,000円を獲得したことがあるかすら不明。
つーかおじさんだし本来頭脳労働者だし土地勘も言語も×という各種ハンデを普通に考えれば獲得してない。
単に元大臣ともあろう人が体力勝負かつ額面不安定かつ上限2,000円の仕事で頑張っておられる、という記事ですこれは。
…これぐらいをちゃんと読めって言うのはそんなに厳しい要求か?
お前らの脳は本当にどうなってんの?
で次に、
そういうフードデリバリーの仕事であるということを踏まえて最高時給2,000円は高いのかってことだけど
別に高くないよね。
日本のウーバーだって要領悪くなきゃ時給2,000円ぐらい稼げる時は普通にある。
そういう瞬間最大風速でいいなら時給3,000円稼ぐやつだっている。
がっちりやってるなら最高時給どころか平均時給2,000円ベースだって奴もいた。
アホくさ。
「ウーバー配達員のごときシモジモ民の稼ぎなんか知らねえよ」って言うなら別にいいんだけどよ、
知らねえならそれを指標にして何かを語ろうとすんなよ。
頭腐ってんのか。
まあそれ以前に「フードデリバリー」ってはっきり書いてあんのに
タイトルに「ピザ配達」って書いてあったらピザ配達員だと勘違いするような国語力…
いやこれもう国語力ですらないよな?
読解力的には中学生でも読める文章だと思うんだけどお前等一体何なんだ?
脳の短期記憶機能が死滅してるとか、読字障害とか、発達ナントカとか、マジで何かあるんじゃないか?
こんな奴等が毎度えらっそーに日本はダメとか日本は死ねあいつはバカとかこいつはクズとか
そんなことばっか言ってるのがはてなブックマークとか言う限界集落なわけじゃん。
逆だよ。
正しく悪く言えっつーんだよ。
答えらんないんだろ?
書いてるkenjouも☆つけてるバカどもも誰一人答えらんねーだろ?
そういうバカっぷりが嫌なんだよ。
お前等の頭蓋に格納されてるものって大便器に浮かんでる茶色いやつとどう違うの?
お前等が日本悪く言うのっていつもそんな感じじゃん。
ボヤーっとした憂国の志士様。
具体的な議論一切なし。
ボケボケーっと「日本はダメだ、日本は終わりだ、日本は死ね」つって終わり。
そもそも政治厨なのに経済に滅茶苦茶弱いってどういう生物なんだよ。
経済全然わかりません、税制全然わかりません、こんな左翼がいるか?
頭悪い、考えるの嫌い、勉強嫌い、ネットニュースの記事すら間違わずに読めない、
こんなに脳が弱いのになんで御政道談議みたいな高度な話題が好きなんだ?
今日食べた物とか今日見た動画とかの話だけしてれば? マジで。
ピザ配達の時給とかフードデリバリーサービスの時給とかどうでもいいの。
国と国比べてどうこう言いたいならせめてもうちょいまともな数字持ってこよう。
な?
ここが問題なの。
ぼわーんと「けいざいりょく」とか言ってんじゃねーよカス。
経済成長してても最低賃金が上がってねえんだよ。これが日本の問題なの。
ドイツのピザ配達員は時給2,000円は貰ってないけど1,250円以上は貰ってる。
これはドイツの「けいざいりょく」が高いからではないしドイツの企業が気前いいからでもない。
日本はこれをしてこなかったの。ウンコみたいな生産性の中小企業守るために。
ちなみに実はガースーそこは結構頑張ってたんだよ。
今年もきっちり最低賃金上げた。
「コロナ禍だから今年も据え置きでー」っていう商工会の中小社長のクソどもの寝言を黙殺して踏み切った。
全国平均28円。けどまだ全然低い。現在地も上げ幅もまだまだ。続けていかなきゃ意味ない。
別にガースーが降りるのは構わないけど有権者は最低賃金の部分だけでも評価しておいてほしいんだが。
次の総理にもその次の総理にも最低賃金引上げロードマップを引き継いでもらいたいから。
まあお前等にこんな話しても無駄か。
バカだもんな。
ドイツはけいざいりょくが高くて日本は低くて日本死ね!で証明終了だもんね。
ネットニュースでも数ページあったら記憶がぐちゃぐちゃになって頭の中で内容がまとまらなくなって必ず書いてあることまともに読めないぐらいのお脳だけど社会の誰よりも賢い隠者の里、はてなブックマークでございます。
言ってる事はもっともだけど最後が残念。「商工会の中小社長のクソどもの寝言を黙殺」とか言うお前も同類じゃ。なんで賃金上がられないかまで考えろ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA016BU0R00C21A9000000/ 増田 日本 経済 賃金
2021/09/07 リンク
よくある勘違いだが
中小企業の生産性が低いのは下請けいじめにあってるから、は間違い。
2週間前に付き合って(私26/彼23)、いやもうマジ毎日幸せで楽しくて仕方がない。すっげーいいやつ。超カワイイ。相性最高。かっこいい。好き。
だがその彼はヤるたびに「ナマでしていい?」と聞く。
私がダメだよって言っても結構食い下がる。最終的にはどうにかゴムつけて入れてくれるけれど。
初回に私、ナマでやらせては浮気と同じくらい嫌だから言うのやめてと言ったはずなのだけれど、それでも彼は毎回プッシュしてくる。
閨では強く断れないんだよ…。「だめだってぇ」みたいな否定になっていない否定を言うので精いっぱいだよ。頭のネジ外れているんだよ。彼のお願いはできるだけ叶えてあげたいって思っちゃうじゃん。
どうしてコンドームをつける必要があるんだっけ?避妊と性病予防のためだよね?
どうせお互いとしかやらないから陰性なら性病予防は気にしなくていいのか?それでも気にした方がいいのか?
保健体育の授業聞いていなかったの?ガマン汁にだって精子はいっぱいいるんだから、射精だけ外ですればいい訳じゃないの。
それとも妊娠してもいいと思っているの?まだ君院生なのに?今年就活なのに?負担は私にしか無いから?
いいのか…?妊娠してもいいのかな…?いや会社の予定的にあと1年は避妊したいよ私は…?
というか付き合って2週間ぽっちでもうそこまでいってしまうのはただの性欲の勢いでは…?何にも考えていないだけでは…?
やっぱりだめだよナマを許すのは、うん。やっぱりせめて君がちゃんと社会人になったら。ものすごく妥協してきちんと就活頑張って内定先を見つけたら。話はそれからだ、うん。決意表明。
話ずれるけど、あたしコンドームのことよく知らないんだけど、彼はゴムをつけるのを割かし毎回手間取っていて、正味1-2分くらいかかっているのだけど、こんなもんなの?もっと10秒くらいでパパっとつけられるイメージがあったのだけど。サイズ合っていないんじゃないの?よければ有識者教えてください。
という訳で、外出しは避妊の意味が無いので、ナマでヤるのはダメです。ということを強く主張できる強い彼女になる必要がある。ゴムつけてたって十分気持ちいじゃん。ふぇらちおも手淫も沢山してあげるから。苦しいけど喉奥で擦るのもやっていいから。だからナマはだめです。
そうかーゴムだけでも避妊には不十分か。確かに10-15%で失敗すると聞いたことがあるような…。
低用量ピルなぁ…。生理痛は別にきつくないので必要性を感じていなかったから、あまり気は進まないなぁ…。
ああでもPMSによる精神症状はそれなりにしんどいし、それが軽くなるのなら導入を検討してもいいかなぁ。でもお値段張るしなぁ。まあ検討します。ありがとう。
いつのまにトラバとブコメが増えていまして、皆様コメントありがとうございます。
やはり避妊の重要性と、こちらが強く出る正当性とを強く認知しました。あと彼はそのへんの認識がゆるゆるであるということも理解できました。ありがとうございます。
やはり彼にもう一度強く言います。増田のコメントたちが後押ししてくださったので、強気に出られます。
たぶん彼は「ナマで入れちゃうよプレイ」が好きなんだと思うんですよね。実際には入れないんで。でも私はそれすら嫌なので(彼の願いを叶えてあげたい私と妊娠したら困る私の天秤がしんどいから)、辞めてほしいということを伝えます。これで分かってくれなかったら信頼できる第三者に洗いざらい言ってそっちに強く伝えてもらいます。彼には皆に秘密にしたいとか言っていましたが、私は色々相談できる第三者が欲しい。
私は今まで自己主張をすることが苦手で、特に男女恋愛においてはそうで、これまでもそれが原因のひとつで色々破局とかトラブルとかしてきた。
私の願望をきちんと伝えて、理解してもらい、擦り合わせることが、関係の持続に重要だとの知識はある。
付き合ってすぐ、助教の先生に私たちが付き合ったことを伝えたとき、「彼は色々と幼いので結婚したいなら根気よく育てていく必要がある。そうじゃないとほんとに結婚するときに迷うと思うよ」と言われた。
ちなみに私は浪人により今M2です。来年就職予定です。彼はM1。これから就活。)
助教はそれから、「でも、俺は彼とあなたは合うと思うし、いつか付き合うんだろうなと思っていた。思ったより早かったね。」ともおっしゃいました。
だから私は根気よくコミュニケーションを続けるつもりです。自分の主張の正当性に自信がなくて、増田の皆様を頼ってしまいました。ありがとうございます。
あと面倒だと後回しにしていましたが、ピルなどコンドーム以外の避妊方法と、あと性病検査も、多少金がかかろうがきちんとやろうと思いました。何かあってからの方が余計金がかかりますしね。助言ありがとうございます。
追記の癖にべらべら語ってしまってすみません。まあ日記なのでね、好きに語ります。
ただの経過報告。
結局、「プレイのつもりだった。本気でナマでする気は全くなかった」とのこと。
あと低用量ピルを導入しました。トリキュラー28。月4000円。リマインダーをつけて頑張って飲み忘れないようにしています。結局自分で払っていますが、その他の金銭的手間的負担は彼の方が多いと思うので、まあ私が払います。毎週末ずぅっと彼の家に入り浸っているので、消耗品とか食費とか洗濯とか、なんだかんだ彼の方が負担だと思う。
悩みは尽きませんね。最近の一番の悩みは、シングルベッド狭くて休日に疲れが取れない問題です。多少寂しくても布団を持ち込むか…
元増田さんは「民間調査機関がドイツ全体の新生児の10%が血縁関係がないと推計したよ」とおっしゃっています。
元増田さん的にはドイツの托卵率10%という数字の元ネタをこれだと推測しているのかもしれません。
しかし恐らく10%という数字は別のところからきています。その理由は、"托卵"率が10%と言うのが一昔前の通説だからです。
例えばLancetの1991年の論文MacIntyre & Sooman (Lancet:1991)では
"Medical students are usually taught that the rate is 10-15%; 10% is a figure widely used in DNA studies and quoted in standard genetics textbooks;"
医学部生は通常その比率(non-paternity rate: 非父系率=托卵率)を10~15%と教わります;10%という通説は広く範囲のDNAの研究に用いられ遺伝学の教科書でも引用されています;
と述べられています。1991年の時点でそう言われるほど人口に膾炙した説だったわけですね。
"We would guess that the higher estimates are probably exaggerated for the general population in the UK, but have no way to assess the accuracy of the frequently quoted figure of 10%. We would be interested to hear of any reliable data."
我々はそのような高い推定値が、UKの一般的な母集団に対して過大評価であろうと考えています。しかし我々はこの10%という頻繁に引用される通説の正確性を評価する術を持っていません。我々は信頼できるデータを求めています。
事実、比較的近年の研究では托卵率の推定値は1~4%程度(e.g., Anderson (Curr Anthropol:2006)、Voracek et al. (Psychol Rep:2008))、ごく最近の研究では1%前後(e.g., Greeff & Erasmus (Nature:2015)、Larmuseau et al. (Trends Ecol Evol:2016))と従来の10%と比べてかなり低く推定されています。
私としてはドイツに限った話じゃない"10%"という数値が、何の拍子かドイツ特異的な話になり、いくつかの逸話と一緒にネットロアと化したのではないかと推測しています。
ドイツの托卵率についての論文は3つあります。Krawczak et al. (Forensic Sci Int:1993)、Henke et al. (Forensic Sci Int:1999)およびWolf et al. (Hum Nat:2012)です。
Krawczak et al. (1993)では托卵率が16.8%、Henke et al. (1999)では50.2%とくそ高いですが、これは係争中の父子鑑定の結果です。「お前は俺の子じゃない!」と父子鑑定をしてそれが的中したパーセンテージですね。ドイツの一般母集団を反映しているとはとても言えません。
その点Wolf et al. (2012)は質が良く、ドイツの一般集団を反映していると考えられる研究です。
概要を軽く説明しますと、この研究は小児白血病患者とその骨髄ドナーのHLA型を用いて托卵率を調べたものです。
骨髄移植にはドナーとレシピエントのHLA型が一致する必要があるためデータ化されているのですが、このHLA型は親子の推定にも使用可能です。
時に皆さんは自分の子供が白血病になって骨髄移植が必要という時にまずどうしますか?そうですドナー登録ですね。
つまり、小児白血病患者とその骨髄ドナーのデータを使えば子と親の鑑定用DNAデータがセットで山と手に入るわけです。
さらに病気は人間よりかは平等ですので、バイアスも少なくなります。プライベート情報を削除してしまえばコンプラ的にも安心。
賢い方法ですね。
この研究の結果、推定されたドイツの托卵率は0.94% (95%CI: 0.33-1.55)でした。
Wolf et al. (2012)も完ぺきではありませんが、ドイツについて現状手に入る中で最も質の良い研究ですので、「ドイツの托卵率は?」という質問に対しては「約1%です」と答えるのが科学的な態度と言えるでしょう。
これは2008年です。2005年にあったのは別のもっとマイナーな改正です。
元増田さんの引用にもある"否認手続から独立した父子関係明確化のための法律/Gesetz zur Klärung der Vaterschaft unabhängig vom Anfechtungsverfahren"が発効したのが2008年なのです。
さらにややこしいのですが、これとは別に"遺伝的診断法/Gendiagnostikgesetz"、正式には"ヒトの遺伝子検査に関する法律/Gesetz über genetische Untersuchungen bei Menschen"というものもありまして、こちらは2010年に発効してます。
さらにさらにややこしいことに、勝手なDNA鑑定を禁止したのは"遺伝的診断法"で、"否認手続から独立した父子関係明確化のための法律"の方は"秘密の父子鑑定(当事者の同意を得ない遺伝子鑑定)"は証拠採用されないとされた一方で、裁判所からの命令があれば当事者が拒否してもDNA鑑定を命令できるという、双方向に配慮された法律なのです。
正式名称からわかる通り、遺伝子診断全般に関わる法律です。親子関係の推定については法律の"セクション3:親子関係を明確にするための遺伝学的検査/Genetische Untersuchungen zur Klärung der Abstammung"で規定されています。
要約すると
親子関係を明確にするための遺伝学的検査は、当事者(父、母、子)の同意を得た上で一定の資格を持つ専門家によって行われなければならない。無断でやったら罰金。
です。
ちなみに
これはシンプルでして、同意が必要な相手が未成年の場合、親権者が決定の代行者になります。父親が鑑定の請求者である場合、自動的に残った母親が代行者として同意/非同意することになります。つまり仮に母親が請求者だった場合は父親の同意が必要になるわけです。
この法律が求めているのは、遺伝情報という究極の個人情報を親とは言え勝手に使うな、あと品質の保証のない民間企業に頼るのはやめなさい特に家族が崩壊しかねない親子鑑定では、というもの。
近年の分子生物学の発展的にみて、いずれ必要となる法律であろうな、というのが私の評価。
これについて説明するには前提知識がいるので少し長くなります。
ドイツには法的父親/母親というものがあり、出生に合わせて自動的に決定されます。
まず異議申し立ての資格者は(1)法的父親ab、(2)受胎時に法的母親と親密(意味深)だった男、(3)子供、(4)母親、です。
「お前は俺の子じゃねえ!」という異議申し立ての他に「お前なんて俺の/この子の父親じゃねえ!」という異議申し立てもあるわけですね。
まず(1)による異議申し立てを裁判所に申し出る場合、親子関係に対する合理的な疑いの根拠を提示しなければなりません。
判例にもとづけば、
一方で「自分と(子供の)容姿が似てない」程度の疑いでは異議申し立ては認められません。
"否認手続から独立した父子関係明確化のための法律"が出てくるのはまずこのタイミングです。
この法律は合理的な疑いの証拠として遺伝子診断の結果を用いることを合法化しました。以前は証拠として使えるか曖昧(たいていは却下)だったのですが、この法律で基準の明確化とともに採用可能になったのですね。
ただしこのタイミングで提出する遺伝子診断の証拠には、母親(と子供)の同意が必要となります。同意のない診断結果を出しても証拠として採用されず、 2010年以降は遺伝的診断法に基づいて罰せられます。
そしてこのプロセスがつつがなく進んだ結果、最終的に裁判所が遺伝子診断による父子鑑定を命令します(既に遺伝子診断の結果が証拠として提出されていない場合)。
これは母親(と子供)の同意が無くてもできるため、これによってほぼ決着がつくわけです。
そして、この裁判所による鑑定命令もまた"否認手続から独立した父子関係明確化のための法律"によって制定されたものなのです。
初手秘密鑑定結果ぶっぱが封じられた一方で、丁寧に手続きを進めれば裁判所権限でDNA診断による親子鑑定をしてもらえるという点で、バランスの取れた法律であると思います。
以前は初手ぶっぱしても証拠採用されるのは厳しかったわけだから、異議申し立て側にとっては正味プラスでは?とも。
前述の父親認定に対する異議申し立てが成功裏に完了し、法的父親から他人に変わるとどうなるでしょうか?
元法的父親は過去に遡及して養育等の父親の責務として支払ったもの等々への請求権を得ます。
請求先は母親でも子供でもなく真の父親です。真の父親の払うべきものを立て替えてた扱いになるのですね。
そして真の父親は異議申し立て完了後、法律に従って裁判所が法的父親として指定します。法的父親の説明で挙げた(c)のことです。
しかし……真の父親はいずこに?それがわからなければ請求も何もできません。
知っているのはきっと母親でしょう。聞きださなければなりません。真の父親候補……"推定上の父親"を。
しかししかし、2015年に「母親に"推定上の父親"について話すことを強制するのはプライバシーの侵害である」という判例が出てしまいました。
流石にそれはちょっと……ということで、父性の異議申し立てが成立した場合、母親は"推定上の父親"について"重大な理由"が無い限り黙秘できないという法案が出てきたわけです。
まだ成立はしてなかったはずなので、この先どうなるかは分かりませんがね。コロナもいるし。
35歳、男、共働き。小学校低学年の子供1人と未就学児1人の4人家族。
タイトルでは働いてないと書いたが、それ以上働けないというのが実際のところ。
コロナ以降多くの人がそうであるようにうちの会社もテレワークとなり既に1年以上在宅である。
朝7時に朝食を食べる。
上の子もまだ自分から進んで起きて・着替えて・朝食食べて・学校の準備、なんて出来ないので全部「あれやって、これやって」と言いながら、下の子の着替え・トイレ・食事を妻と折半しながら自分たちも朝食をとる。妻は出社しているので、妻が出た後の家事等は私の仕事である。
洗濯物を干して、子供の食べたものを片付ける、子供の残りの支度をして、小学校と保育園へ送っていく。当然子供が思い通りに動いてくれる日は少ない。
出発準備ができたと思ったら、「髪を結んで」「この服は嫌」「この靴は嫌」「おなか痛い」「トイレ行きたい」「学校行きたくない」である。
ようやく送り出して帰ってくると8時半。少し休憩した後、9時ちょっと前に仕事を始める。
この時点で既に軽く疲れているので午前中はあまり仕事ははかどらない。
17時。仕事に集中できるようになったピークに上の子が小学校から帰ってくる。
宿題の面倒を見ながら仕事。めっちゃ話しかけてくるから当然集中はできない。
17時半に妻が下の子を連れて帰ってくる。そこからはもう仕事どころではない。終始どちらかの子が話しかけてくる。
18時に早めの夕食。子供たちの食事のペースは遅い。19時前頃にやっと食事終了。
20時頃にようやくひと段落。ここで仕事のメールを簡単に確認するも正味10分。それ以上はどっちかの子供が話しかけてくるので不可能である。
21時前に寝かしつけ。子供たちに本を読むときもあるが最近少し減った。
21時に子供と一緒に就寝。
早く寝る分早く起きる。起床は4時半~5時半くらい。年寄りは早く目が覚めると言うが、早く寝ているだけである。私も一緒だ。
ここで仕事熱心な人は仕事を始めるのかもしれないが、在宅ワークでほとんど外に出ていないので流石に健康のために散歩orランニング、軽い筋トレを日課にしている。
その間に英語のpodcastを聞いているので仕事用の勉強といえなくもないが、それほど熱心には聞けていない。
6時半ごろに帰ってきて朝食の準備をしてあとは7時に朝食。平日はほぼ毎日これの繰り返しだ。
9時5時で働いて結果を出せば問題ないと仕事が出来る人からはそう言われるだろうが、私は仕事ができるという訳でもなく、未婚・子無しの同僚はもっと働いているし、自分も給料はそれなりにもらっているのでこのままで良いのか悩むばかりだ。
コロナ前はどうしていたかというと子供がまだ1人だったか妻は育休中だったので、19時過ぎくらいまでは残業していた。業務時間は2時間/day程度減っていることになる。
俺は業界が違うから細かいことはわからないんだが、世の中の一般的な会社員は、
仕事をしているフリをしながらボールのパス出しを繰り返して、互いにお見合いしながら、
責任の押し付け合いをしている人たちがとても多い。それで会社では余力を残して、
それで家庭や趣味に力を使ったりしている。実際ある程度の規模の会社だと
パス出しが上手になると、正味の仕事をあまりしなくてもある程度やり過ごせるようになってくる。
誰か真面目な人や仕事が好きなひとがそこの宿題を陰で引き受けているのでどこもなんとか回っていくのだ。
真面目な人で実際に手を動かす人は尊いが、しかし、途中で耐え切れず辞めたり、場合によっては
死んでしまったりすることもある。したたかに生き残って40代後半まで突入すると、
実際に手を動かしてきた人と、パス回しだけ上手になった人との実力の差は歴然としてくる
なので死なないようになんとかたえながら裁量の効く部分には自分の趣味を入れられるような仕事を
続けていけば、中年過ぎには、余人をもって代えがたき名物業界人が誕生する。場合もある。
もしあなたが「自分が楽しみたくて字を書いているだけの字書き」ならこの文章を読む必要はない。
存分に楽しめばいい。not for youだ。
元増田はセルフプロデュースを楽しむタイプだったが、私は違う。おそらく多くの字書き増田も違うだろう。
文章を書くことは楽しいがそれ以外ははっきり言って億劫だ。SNS? ウンコぶつけんぞ!
だがそれでも数字がほしいならセルフプロデュースは必要だ。その話をしたい。
「ラブひな」「ネギま!」を書いて一躍時代の寵児となった人だ。
楽しみ代が自分に入ってくるんですよ。
アマチュアで言うなら、この「楽しみ代」が「自分が書いていて楽しい時間」のことだ。
そして「楽しませ代」がサムネイルへの拘りだったり、Twitterでの営業活動だったり、絵師との交流だったり、ちょうどいい文字数で収めることだったり、検索を意識したタイトルをつけたり、そういった「ユーザビリティに配慮」するということだ。
たしかに「文章」には関係のないところだと感じるかもしれない。だが、すべてのエンタメは総合エンタメだ。文章だけのエンタメなんて実際にはありえない。読者に対して「文章でしかワクワクさせられない」作品と「文章を読む前から、作品外でもワクワクさせられる」作品では後者の方が評価を得るのは当然なのだ。
もちろん世の中にはゲロヤバい才能の持ち主っていうのがいて、元増田で言うなら「神字書き」ってヤツになるんだけど、ヤツらは一発の作品があまりに面白すぎて「次の作品読みてェ~」と、一回の作品で「まだ書いてない作品のぶんもワクワクさせる」力がある。こういう人は煩わしいセルフプロデュースのあれこれは必要ない。書いてるだけでワクワクさせる。それが才能であり、力だ。
だが、たぶん、残念ながら「数字が伸びない」と思っている字書きの99.99%は「神字書き」じゃないし、「神字書き」になれない。大丈夫、あなたは0.01%の人間では絶対にない。安心してほしい。神字書きになれない以上、数字がほしければ「文章以外の部分」で数字を狙うしかない。
「字書き」ってのはちょっと書くトレーニングをすれば50点くらいの文章は誰でも書けるようになる。そこに本を読んで文章にたくさん触れる機会があれば70点くらいの文章を書けるようになる。そして、ネット上には70点くらいの字書きが掃いて捨てるほどいる。字書きは70点の中でも自分は違う70点であるように見せなければならない。
でなければ自分を見つけてもらうことすらできない。支部でもなろうでもカクヨムでもどこでもそうだが、閲覧回数とブックマーク(いいね、Good)数は基本的には比例する。二次創作なら特にそうだ。読まれているのにブックマーク数が少ない作品は非常にまれだ。つまり、数字が出ない作品というのは、そもそも読まれていない。
だからこそ、セルフプロデュースが必要なのだ。自分を、自分の作品を「いかにも楽しそうに見せる」ということが大切なのだ。例えばあなたがご飯を食べようと思うときに、何の期待もできないような料理屋に並びたいと思うだろうか。並ぶのなら「この店の料理はウマいにちがいない」と思わせてくれるような、食べる前からワクワクできるような店に入りたいと思うのではないだろうか。
せっかく作った料理を店構えが皿やそういった料理以外のもので食ってももらえない。それがあなたの望むものなのか? たしかに料理人は料理だけ作っておきたいかもしれない。だが、あなたは「料理を作りたい」のか、それとも「料理を食べてもらいたい」のか。
もうひとつ。日本人?というものは「数字」というものにやたらと嫌悪感を示しがちだ。
昔から「あの家お金持ちらしいよ」「なんか悪い事でもしたのかな」というコミュニケーションのテンプレートがあるくらいだ。お金を稼ぐ=悪いこととなりがちだ。だが、結局人から金なり数字なりを取るには、その人に数字に見合った何かを返す必要がある。
冒頭で上げた赤松健のインタビューには以下のような記載もある。
読者が楽しんでる顔ですね。
部数とか、印税とか。
これだけ楽しんでくれたんだ、うれしいな、という。
どれだけの人が楽しんでくれたのかという明確な指標が「数字」でありプロの場合は「収入」なのだ。
なんだか汚いことをしているような気がしてしまうかもしれないが、結局、数字を狙うということは積極的に読者を楽しませるということなのだということをわかってほしい。ちょっといい料理を作っていい皿に盛って店もきれいにして接客も丁寧にする。ちょっといい料理だけではダメ。
はっきり言ってしまうが数字が出ないのは「読者を楽しませてあげられていないから」だ。
そこまでして数字がほしくないと言うならそれもいい。ただ、やっぱ評価されてナンボでしょ。正味の話!
字書きには興味ないかもしれないけど絵師の分野だとポケモンカードなんかで絵を書いているイラストレーターのさいとうなおきさんがYoutubeで「いいねがつかない絵師の特徴」みたいな講座をやっていたりする。あいつの絵、絶対俺より下手なのにいいねがいっぱいついてるのはなんで?という疑問に答える講座だ。
どんな世界でも数字がほしければやるべきことは同じなんだと教えてくれる。
セルフプロデュースは確かにあんまりおもしろくない。サムネはめんどくせぇし。ちょこちょこ感想付けて回るのも、ね、正直、わかるっしょ?
いまだに「あァ~SNSめんどくせェ~垢消してェ~」と思うことは多いけど、作品を見てもらう機会が増えてたまにはFAなんかももらったり、感想もボチボチ増えてきた。数字がなかったころよりも明らかに活動のモチベーションは高まっている。
この文章を読んでもらってもわかるように、私だって60点くらいの字書きだ。こんな私でも外交努力で露出機会が増えて読者がついた。作品からSNSのフォロワーがついた。こんなに嬉しいことはない。
なんで、まぁ、そこの字書きのあなた。ちょっと頑張ってみないか。何の保証もせんけど。
追記。
互助会の感想書きだけど、感想も一つの作品だと思ってちょっと力入れて書いてみるのオススメ。たぶん、あなたも一度は感じたことがあるはず。良くも悪くも「こんな感想書くやつはどんなやつなんだ」って。それがプラスの方向に転じれば、「○○って作品の感想読んで気になって見に来ました」みたいな人が現れることがある。私も数人そういうフォロワーさんがいる。
ま、ひとつの参考までに。