はてなキーワード: ボッシュとは
これもブコメもそうだけど
はてなーの食洗機に関する知識はめちゃくちゃ偏ってるか間違ってるかのどっちかなので参考にしない方がいい。
普通にいろんなメーカーだとか近所とか知り合いの人の声を聞くのがいい。
そんで自分の普段の生活と照らし合わせて考えるのが良いと思う。
という、前提を置いた上で自分の偏った考え方は以下の通り。
乾燥機いらないとか何言ってるの?
食洗機使う場合でもなんだかんだで水洗い的なことをするからあんまりメリットない
予洗い必要ないとか言うけど子供がガッツリ食事残してたらそれを捨てるのはほとんど予洗いと同じ作業になる
なので食べ終わった食器をそのままポイポイ入れてスイッチオンってのはなかなか無い(たまにあるけど)
まぁ食洗機で楽にはなったけど、体感すると2,3分短縮したかな?っていうのと
後は「洗い物しなくていい!」っていう気持ちの問題が大きいかな
ただ、手洗いした場合の一番大変なのは乾燥と乾燥する場所の確保なんだよ
次の食事までそのまま放置されててそこから取り出そうとして崩れてしまうとか、そういうのが嫌なのよ
なので食洗機に放り込んだら乾燥までやってくれて、おまけに食器収納庫になるってのが便利なわけ
知り合いにもいるけど食洗機に放置して食器収納庫にしてる人は無茶苦茶いるんだよね
だからボッシュとかミーレとかのガバッと開く奴だと取り出すの面倒だったりしてパナとか国内メーカーの引き出し型が便利なんだよね
で、乾燥機能なくても放置してたら乾くよ、とか言うけど、その手の奴って勝手に半開きになるやつでしょ?
あれ危ないしいちいち閉めないといけないし、開いたからってすぐに食器使えないから食器収納庫として使う人からすると微妙な機能なんだよね
なので、普通に食洗機として使って丁寧に食器棚に収納するこまめな人にはボッシュとかミーレとかいいんだろうけど
ズボラで食洗機に放置する人からするとむしろ乾燥機能が欲しいのよ(もちろん食洗機能も使うけれど)
据え置き型だとキッチンテーブルの場所を消費するので単に邪魔になる
設置も面倒だし全然いらない
食器収納庫として欲しいから乾燥機能だけ付いてる奴は買ったことあるし
あれはあれですぐに乾くから凄い便利だったけど(夕食の準備のときに昼食の食器を洗って乾燥機入れたら夕食時には間に合う)
修理のときのリスクについてあれこれ言う人が多いけど、国内メーカーなら電話すれば2,3日で来てくれるので全然困らない
逆に海外製品とかネット通販とかで買うとどうしようもなくなって買い替えになる場合が多い
ただ、ほとんどは夜中とか人が居ない昼間に回してるので気になることはほとんどない
とはいえ五月蠅いのでどうにかしてほしい
しかしトップコメが気になってしまったので私の使用経験からレビューしときます
SATTON 何たる盲目レビュー、他の製品との比較だしなよ。運転音40dB静かじゃないよ、乾燥機能がない事にも触れてないし。
パナはめちゃめちゃうるさい
そしてミーレよりBOSCHの方がより静か(youtubeで比較動画が上がっているので見ると良い)
パナは横で寝るのは無理、テレビも無理
というかテレビなんてつけたら動作しているのかどうかもわからない
対してパナは39dB
まじで詐欺
高音で洗うからすぐ乾くし、パナの乾燥機能でバッキバキに乾燥させようとすると洗浄後に2時間コースですよ
それさえ気をつければ(というかちょっとやれば慣れるんですけど)乾燥機能なんていらんのです。電気代の無駄
扉を開けた瞬間から茶碗もコップも箸もスプーンもフライパンもまな板も乾いてます
これはパナでもBOSCHでも同じです
仮にプラ製品がちょっと濡れていたとしてもそれこそ扉をちょろっと1時間も空けておけば乾きます
日本ではミーレが人気
ミーレの方が庫内が高級
BOSCHの方が静か
そして世界で売れてるならいいやつだろというテキトーさでBOSCHにした
野菜の水切りするだけでザルやボウルの洗い物が出る
2品作るだけで鍋とフライパンの洗い物が出る
ご飯も炊いたら炊飯器も洗わなきゃ…(食洗機対応じゃ無いけどうちは洗ってる)
こんなのちっさい食洗機じゃ無理なんですよ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kaden/1484471.html
食洗機対応と謳っていない炊飯器の内釜や内蓋すら食洗機で洗う。
漆や木製食器は無理。無念。
耐熱温度が低いプラ系も低温モードで洗える。たまにしかやらないけど。
一日分をまとめて一回で洗うので食器や箸や調理器具は多めになった。
ボッシュの場合、汚れ物を入れた時に予洗いすると良いと書いてあるので毎食後に予洗いモードを稼働させているので正確には1日3回だが。
手で予洗い?何それ。パナソニックの据え置き機の時もしたことないけど。
汚れた食器はどんどん食洗機にINしていくのでキッチンの上やシンクに貯まらないのが気持ちいい。
騒音はめちゃめちゃ小さい。真夜中に何もせず稼働させると動いてるなーとわかる程度。
据え置き機の時はほんとうるさかったので感動もの。
嵩がないものが一番上のラック。茶碗や汁椀、コップが中段ラック。大物が下段ラック。ぐらいの分け方でしかない。あとは底に水がたまる形状のものは斜めに置くぐらい。
水筒とか、形状が複雑なパーツ類とか、ザルとか、泡立て器とか、手洗いでは妥協してたものも他の食器と同レベルで洗える気持ちよさ。
そして…手洗いしてた時のスポンジが汚く感じてくる。高温殺菌できない手洗いに不信感を抱く。は食洗機ユーザーあるあるだと思う。
据え置き機との洗浄力の違いは正直わからん。両方よく落ちる。
国産に比べてメリットが多いが、値段差ほどのメリットがあるかと言われると微妙。ほんと何年持つかによる。
60cm機は45cm機の3倍ってどういう計算?
国産は縦幅も横幅も使いきれてない。
ボッシュは予洗いモード稼働させるのでカピカピにはなってないけど、仮にカピカピになっても問題なくキレイになるよ。
うーん、ビルトインは耐用年数が気になるなぁ。ちょっとググるとミーレは20年と言われてるなぁ。まぁ20年くらい経ったらキッチンごとリフォームもありか?
60cm幅さえ空いている+200v引いてればミーレもボッシュも入るので、キッチンごと変える必要はないよ。
60cmの隙間にスポッと入れて、脚の高さを調節して水平取って、左右をビスでとめるってのが基本の設置だから、キッチンから外せるし機器の入れ替えもできる。
食洗機。
はてブだとまるでボタン押すだけで洗えるかのように喧伝されているけどぜんぜん違う。
食器をどう配置するか考えなきゃいけないし、洗うのも一時間ぐらいかかって音もうるさい。
はてブで書いたことあるかどうか覚えてないけど、ミーレ60cm機使ってる。ミーレ以外にもボッシュとかガゲナウとかがある。日本で主流の45cm機と60cm機は容量が3倍以上違うので、使い方が違ってくる、60タイプだと5人家族の1日分がほぼ入るので、1日3食分を順番に詰め込んで、夜中に廻すという運用が基本になる(逆に毎回廻すと水と洗剤タブレットがもったいない)。うちはこれですごく恩恵あったけど、これを便利に使えるのっていくつか条件が要ると思ってる。
・食洗機の中とはいえ、汚れ物を1日放置することへの抵抗がない
この時点でミニマリストや「丁寧な暮らし」派には向いてないんだよね。毎回少量の食器をパッと洗うことに苦痛がない人にとっては、これどういう効果あるんじゃろ、となるのは理解できる。
あと60cm機は、ほぼ新築時の注文住宅か持ち家の大規模リフォームの時しか入れられないので、大半の人は「食洗機を買いたいな」となったときは45cm機や単体据置機しか選択肢にできない。こいつらは容量が少ないから食事のたびに廻す必要がある、食器格納の仕方に頭を悩ませる、騒音が結構ある、洗浄力が落ちるなど、60cm機と比べてメリットが薄れる割にデメリットが目立ってくる。
「今から理想のおうちを建てたい!」というタイミングで威力を発揮し、そうでない状況だとあまりメリットを享受できない(一番メリットが出るタイプの機種は後からは導入できない)のが食洗機だと思ってる。
そういう意味では「速いガス乾太くん」に似てるかもしれない。あれもガス配管や設置場所などの都合で新築時以外には導入するのが難しい。割と後付けしやすい電気式は、パワーが低く、乾燥に時間がかかり、コストが高く、うるさい。それを買うとストレス要因が多い割にメリットが低く、「衣類乾燥機いらねぇ」となりがち。
この文を書いている今日、所用で外出した先で雨に遭い、それが止むのを夕方まで待ち、さて自転車で自宅に帰ろうとした道すがら、空に虹(にじ)を見た。
今日の外出先から自宅へと向かおうとすると、ちょうど西から東へ進行する形になる。東の空へと流れ去る黒い雨雲を背景に、色の濃く鮮やかなもの、色が淡いもの、二本の虹が綺麗な弧を描いていた。
その時、私が通行していた自転車道兼遊歩道には、他に散歩やランニングをしている人たちもいたのだが、彼らも私と同じように、虹に見とれたり、スマホで画像を撮ったりしていた。中には「二本の虹なんか初めて見た!」と驚いている人たちも少なからず見られた。虹が二本出ることを知らない人もいるのかと、むしろそれに私は驚いたのだが、のんびりと空を見上げる余裕を持つことがあまり許されない現代人には、仕方が無いことなのかもしれない。綺麗な虹を見たという新鮮な感動が機会となって、彼らが空の気象や天体に関心を持ってくれたら嬉しい。
ところで、二本の虹が出ることを知らないということは、おそらく彼らは二本の虹の名前も知らないのであろう。しかし、虹が二本出ることを知っている人でも、案外その名まで知っている方は少数派ではなかろうか。こんなことを言うと「虹は虹でしょ?区別とかあるの?」と思われるかもしれないが、漢字による呼称は区別がある。
漢字の原型は、殷代の甲骨文字に見ることができるが、その中には既に、虹を表した象形文字を見出すことができる。それは、弓形の弧を描く二本線で描かれており、弧線の両端には口を開いて下を向く頭を持ち、しかも角らしき突起まで見られる。
甲骨文字は占いに関する記録を遺したものであることから卜辞(ボクジ)とも呼ばれ、古くから中国人自身による研究が行われていた。その一つに郭沫若(かく・まつじゃく)の著した『卜辞通纂考釈』があるが、この中で「一つ出た虹を『虹(コウ)』、二つ出た虹を『霓(ゲイ)』と称したものであろう」という説が述べられている。ただし、現在の漢和辞典を引けば、『虹(コウ)』が雄で『霓(ゲイ)』が雌とも記されていて、郭沫若の説とはやや異なる。二本の虹の濃い方を『虹』、淡い方を『霓』として雌雄ペアと見るのが後代の見方である。いずれにしても、卜占の亀甲や肩甲骨に刻まれるような神秘的・神話的存在として、虹・霓は古代中国人の心を捉えていた。
残念ながら、私のデバイスの文字変換では『霓』の文字しか出てこないのだが、本来は『虫』偏に『兒』旁で、ちゃんと『虹』とペアになるのに相応しい形をした文字である。それが現在、雨冠の字形が主流となっているのは、科学的な物の見方をするようになった近・現代人が、この漢字には神話的・呪術的な役割ではなく、気象用語という科学的な役割を担わせるようになったことの反映であろう。
虫偏の字であることからも判るとおり『虹(コウ)・霓(ゲイ)』のことを、昔の人々は、広い意味での『蟲(むし)』の類いと考え、すなわち「ヘビ」の一つと見做していた。これは日本でも同じことで、マムシやフクムシなど「ムシ」の呼び名がヘビには用いられている。『フクムシ(福虫)』というのは、これは穀倉を荒らすネズミなどの害獣を捕食してくれる益獣だからである。『マムシ(真虫)』の真(ま)は、オオカミに冠した神名『大口真神(おほくちのまかみ)』における真(ま)と同じく、強く猛々しい神の名を軽々しく直接的に呼ばないようにするための、一種の忌み名としての尊敬の接頭語であろう。
『虹(コウ)・霓(ゲイ)』は、両端に頭を持つ怪蛇であるから「それではヘビじゃなくて、むしろ龍とかの仲間ではないか」と言われるであろう。しかし、昔の人々にとっては、家屋の周辺や田畑などで身近に見かける普通のヘビですら、神秘的な存在だったのである。昔の人々にとって、龍(りゅう)/蛟(みずち)etc.と普通のヘビとの間の境界は、我々現代人が考えるよりも遥かに曖昧であったと言ってもいい。足を持たない、もしくは四脚が有っても小さくて目立たない、細長いクネクネとした身体の動物のことを、一纏めの仲間として昔の人々は捉えていたと考えられる。このことを少し頭の片隅に置いてから、以下を読み進めてもらいたい。
「それにしても、虹がヘビだなんて、昔の中国の人たちは面白いことを考えていたものだなあ」と思われるかもしれない。しかし、実は「虹(にじ)=天の蛇」という考え方は、近代化する以前の社会では、地球レベルで広く見られた/見られるものである。そして、それは日本も例外ではない。そもそも日本語の名称『ニジ』そのものが『ヘビ』を意味していたとも考えられている。
日本における「『天の蛇』としての虹」の話に関しては、ロシア人言語学者ニコライ・ネフスキーによる有名な研究をはじめとして、多数の調査研究が為されている。それらから、思いつくままに事例を紹介していこう。
例えば、琉球諸島宮古島では虹を『ティンパウ』と呼んでいたが、『ティン』は「天」、『パウ』は「ハブ」のことである。『ハブ』は『ヘビ/ヘミ』系統の語である。大蛇を表す『ウワバミ』の語に含まれる『バミ』もまた『ヘビ/ヘミ』の転訛であると考えられる。『ウワ(上)』はマ(真)カミの真と同じく、忌み名としての尊敬の接頭語であろう。
宮古島の北にある池間島には、若返りの水についての昔話が伝えられている。欠けて新月となり姿を消し、再び満ちて姿を現すことを繰り返す月。脱皮して不老不死を保つ(かのように信じられていた)蛇。若水とは、神話では月や蛇と結び付けられて語られる、不老不死の象徴である。月と水が結び付けられるのは、潮の干満との連想であろうか。
太古の昔、人間はスデ水(若返りの水)を浴びて脱皮することで、不老不死を保っていた。ある時、天の太陽神が、セッカ(ヒタキ科の鳥類)に命じて、スデ水を月から地上へと運ばせていた。ところが、途中で『アウナズ(虹)』が、スデ水を奪って捨ててしまった(あるいは、スデ水を横取りして使い、脱皮するようになった)。このため、太陽神と月神の怒りを買ったアウナズは、それ以来、太陽の反対側に出るようになったという。
若水物語に登場する『アウナズ』という語は、琉球諸島地域におけるアオヘビ類を指して言う『アウナジ/オーノジ』系統の語と明らかに同じものである。他に、八重山群島竹富島でも『オーナーヂィ』と言うとされる。つまり『天の虹』と『地上の蛇』を、同じ名前で呼んでいたのである。
少し変わったものでは、小浜島では虹を『チネー・ミマンチィ』と呼んでいたというが、これは『ティン・ヌ・ミミジィ(天の蚯蚓[ミミズ])』の意であるという。細長くてクネクネした動物を昔の人々は一纏めに捉えていたという話を、今一度、思い出してもらいたい。
新城島では、虹を『アミ・ファイ・ムヌ(雨を食うモノ)』と呼ぶ。雨が降りそうで本格的には降らない俄か雨で終わる状況を「虹が雨を食った」と言うからだそうである。与那国島には『アミ・ヌミャー(雨を飲むモノ)』という呼び名もある。
虹が喉の渇きを潤すために雨や地上の水を飲みに現れる、或いは、虹が喉の渇きを潤すために雨を呼び起こすという信仰もまた、広く見られるものである。
長野県では、龍が天から水を飲みに降りてきた姿が虹とされ、また、同県更科では「虹は『ジャ(蛇)』の吹く気である」と信じられていた。山梨県西部でも「『ノジ』は蛇の息」とされた。秋田県平鹿では「『ノギ』は吹いた」と表現した。大分県でも、虹が出ると「『ジャ(蛇)』が吹いた」と言われていた。水神としての蛇神が棲むとされた湖沼から天の蛇としての虹が出現して、雨を呼び起こすという話も広く分布していることが認められる。このことから、ネフスキーは湖沼の支配神を指す『主(ヌシ)』も『ニジ』と同一起源ではないかと考えたようであるが、それは流石に後代の研究者から否定されたようである。しかし、湖沼の主といえば大抵は龍蛇なので、語源論としてはともかく、ヌシと虹を結びつけるネフスキーの見方は意外に悪くないと思える。
ネフスキーと同じ頃の時代、宮良当壮という研究者は、虹とヘビ類の方言呼称を分析して「『ニジ』はヘビを意味する語から分化した」ということを立証しようと試みた。ニジの呼び名には『ノジ/ネジ/ヌジ/ヌギetc.』がある。既に上でも紹介したが、琉球諸島地域におけるアオヘビ類の呼び名が「アヲ+(語根)」の形をとっており、その語根部分の変化が『ノジ/ナジ/ナギetc.』となっていて、極めて似ている。そこから、宮良は「『ナギ』が『ウナギ(鰻)』を含めた『ヘビ型動物』の総称であり、そこから『ニジ/ヌギ』などの語が派生分化していった」と考えたのである。細長いクネクネした動物を一纏めに捉えていたという話を、再度、思い出していただけたであろうか。
この宮良説の傍証としては、例えば秋田県ではアオダイショウのことを『アヲノジ/アヲノズ』と呼び、『ノジ/ノズ』は同地域における虹の呼称と共通しているなどといった事例が幾つも見られるので、宮良説はあり得ると個人的には思っている。大蛇を指す『オロチ』という語も、尊敬の『接頭語オ(御)+ロチ(ノジ系統語の転訛)』と考えられる。
とはいえ、現代人の感覚から見れば、特に、生物学や動物分類学の知識を通じて見れば、ヘビとウナギを同類視するという考え方は、なかなか受け入れ難いものと思われるかもしれない。しかし、以下の話を読まれたならば、どうだろうか。
昔の日本人は、雷神に対して信仰を抱いていた。特に農民は、落雷に対する特別な信仰を抱いていた。例えば、岐阜県美濃地方では、稲田に落雷があれば、その場所に注連縄を張って神聖視・聖別した。何故このように稲田への落雷を特別視したのか。それは『稲妻(イナヅマ)』という単語に端的に表されている。イナヅマとは「稲の配偶者」であり、昔の日本の農民たちは、雷神を「稲田神を孕ませる夫(ツマ)」と見做したのである。これは、落雷のジグザグ線が蛇神の顕現と見做されたこと、そして、蛇体が男性器の象徴と考えられていたこととも関係しているのであろう。落雷は豊作の予兆であった。
東北地方には、落雷のあった稲田を神聖視する風習が存在した。例えば、岩手県では、落雷のあった稲田を「お田の神の田」と呼んだり、女性や家畜を入れないようにしたり、雷神と刻んだ石を建てて祀るなどした。
この岩手県をはじめ、東北地方には「ウンナン田」と称する水田の事例が見られ、これは「落雷のあった水田」であり、しかも「鰻(ウナギ)の姿が見られる水田」のことであるとされる。ウナギが住める水田は、水温が比較的高く、良い水田だと考えたからともされる。落雷後の水田でウナギを目撃したことで、農民たちは「雷神が水田に棲み着いて、良い水田に変化した」と考えたのであろう。しかし、それだけではあるまい。
今では、落雷が豊作の予兆であるという考え方は、単なる非科学的な迷信ではなく、それなりの自然科学的な根拠があったと知られている。農作物の稲だけに限らず、植物の生長には、窒素肥料成分が不可欠である。大気中には気体の窒素が大量に存在するものの、それらは化学的に安定な窒素分子の状態で存在しているため、そのままでは植物も栄養素として利用できない。ハーバーボッシュ法による大気中の窒素を人工的に固定する方法が確立し、窒素肥料の大量生産が実現するまでは、大気中の気体窒素を、植物が栄養素として利用できる窒素化合物の形に化学変化させることができたのは、マメ科植物の根に共生している根粒菌を除けば、雷による空中放電だけであった。おそらく、落雷が起きた水田の周辺では、雷の電気により生じた窒素酸化物の影響で、稲の発育が良かったのだと想像される。それを見た農民たちが、経験知として「落雷=豊作の徴」と語り伝えたものが、ウンナン田なのであろう。
最後になるが、もしも『ナギ』系統の語がヘビ型動物を指すという説が真実であるとすれば、そこからどうしても思い浮かべてしまうのが、インドから東南アジア地域に広く分布する蛇神『ナーガNaga』の存在である。果たして、ヘビの古い呼称の一つである『ナガムシ(長い蟲)』の『ナガ』は『ナーガ』と関係があるのか。水の中にいる長くクネクネしたヘビのような身体をした動物ウナギは、もしかしたら『オ(御)+ナーガ』からその名が付けられたのか。
妄想は尽きない。
今回の内容は、この本の受け売りである。とても面白い名著なので、是非、図書館などで一読することをおすすめしておく。
栗花落カナヲと蛇の話⇒anond:20221108215545
Amazon Prime Videoのおすすめが定期的に話題になるが、見ようと思ったらプライム対象外になってた…ってことが割とある。ならAmazonオリジナルなら消えないのでは?と思いオリジナル作品からいくつか感想など書いてみた。そんなに見てないので大したリストにならなかった。アマプラ入ってる人は大抵見てるだろう。今から入るって人にはちょっと参考になる…か?
どれ見たか思い出すためにWikipediaの「Amazonが配信するオリジナル番組のリスト」を見てわかったが、Amazonオリジナルと表記されていても「買い取り」作品の場合は配信が終了することかある。現に評判の良かった「Mr.ロボット」はアマゾンでの配信は終了してしまっている。「リーガルバディーズ フランクリン&バッシュ」も一度配信終了リストに載った(現在配信中)。
アメドラ見てる人ならどこかで見たことがある、色んなドラマに(主に)悪役ゲストで出てるタイタス・ウェリバーが主演の刑事もの。顔つきからダーティコップものかな?と思わせて割と真っ当な刑事っぷり。人気が出てS7まで製作され、現在スピンオフの「ボッシュ: 受け継がれるもの」S1配信中。
個人的にはS1はいまいちだがS2からはめちゃくちゃ面白かった。脇のデカ箱+ビア樽コンビが最高。
ちなみにスピンオフは「買い取り」作品なのでいつか見られなくなるかもしれない。
syfyチャンネルでS3まで製作され打ち切られたがベゾスが大ファンだったためにAmazonで拾われたハードSFドラマ。
S1序盤は地味だがどんどん盛り上がっていく。S4からはまた地味になるが。宇宙船や戦闘の描写がいいんですよ。ちゃんと宇宙船に穴が空くし。
サイコサスペンス…サイコスリラーかな?S1はジュリア・ロバーツ主演、S2で完結。一回30分なので見やすい。S1では過去のアメリカの復員兵の復帰支援施設での出来事と、そこで働いていたケースワーカーのハイディの現在が交互に描かれる。とにかくS1の不穏な空気感が良い。演出が素晴らしい。Wikipediaにはズバッとネタバレが書かれているのでネタバレ嫌い組は見てはいけません。
話題になったので知っている人も多いであろう、ブラックな笑いのヒーロー物。かなりグロ。エロもある。話は面白い。ホームランダーが取り繕っていたものがどんどん剥がれていく。
ニューヨークのオーケストラにいたオーボエ奏者による回顧録を原案とし、南米から来た天才指揮者ロドリゴ(デュダメルがモデル)と新人オーボエ奏者ヘイリーをメインにオーケストラをめぐる人間模様や楽団の現実問題等を描く。
自分の中のイマジナリーモーツァルトに話しかけてるロドリゴ、楽団に入りたいヘイリー、ヘイリーのルームメイトのリジー、予算確保に走り回る総裁グロリア、ちょいちょい口を出したがる名誉指揮者トーマスなど脇の人々もみんなチャーミングで良い。S3のシベリウス5番のシーンが美しい。
S4は日本が舞台になるが、変なロボと変なクラオタが出てくる。あんなチンピラみたいなクラオタおらんやろ…面白いからいいが。
画集からインスパイアされたというSFドラマだけど、装置や研究の謎は特に明かされたりしないのでSFっぽい雰囲気のドラマ、って感じ。北欧の田舎の薄暗い空気と佇むなぞのロボ、って絵はたっぷり味わえる。そういうの好きな人におすすめ。
最近公開されたクリス・プラット主演のお父さん復讐もの。クリス・プラット、今回はシリアス演技。アクションは金かかってて見ごたえはある。
これ書いてる今現在3話まで見た。配役の人種がどーたらこーたらと色々物議醸してて、検索してもストーリーの感想までなかなかたどり着かん。個人的には人種は気にならないけど、ヌメノールでのガラドリエルが若者ムーブ過ぎてちょっと気になる。ガラドリエルでも若い頃はあんなもんなんだろうか。
新聞の読者投稿欄の恋愛物語を一話完結でドラマ化。S1はいい感じにオチもある物語が多くてほっこりします。
死後に脳内の記憶をバーチャル空間にアップロードして金がある限り永遠に生きられる世界のコメディ。金が無い人はアップロードしても容量の問題で一日に数分しか活動できなかったりという世知辛さ。主人公がアップロードされた経緯に不審な点があり…とサスペンス展開に。
イーガンで似たような設定あったなと思い出す。
オカルト事件を解决していくコメディ。面白かったけどS1で終わってしまった。
ハルマゲドンを阻止しようとする天使と悪魔、人間のオカルトコメディ。悪魔たちは悪魔の子を人間の子とすり替えるが、うっかり間違ってすっかりいい子に育ってしまうのであった。地獄の番犬もかわいいわんこに。
その他、マーベラス・ミセス・メイゼル、スニーキー・ピート、子供向けだとまほうのレシピ、ゴーティマー・ギボンが評判いいみたいです。そのうち見る。
元英軍兵士で今はホテルのナイト・マネジャーであるパインがかつて殺された恋人の復讐をすべく、武器商人ローパーの組織に潜入。ドキドキスパイもの。
トム・ヒドルストンとエリザベス・デビッキが美しい。ちなみにタイトルはナイトマネジャーだけどマネジャーやってるの序盤だけだった。
スター・トレックの続編ドラマ。親友データを失い、失意のうちに実家のぶどう畑でワインを作っていたピカードのもとに一人の女性が助けを求めて現れる。
スター・トレック全然見てないんだけど、冒頭の掴みが好みすぎて見てしまった。面白かった。
本国アメリカではパラマウントの配信サービスにて配信中なので、最終シーズンはアマゾンでの配信がないかもしれない。悲しい。
二人の破天荒弁護士のドタバタコメディ。よくありがちな深刻な展開がなく気楽に見られる。嫌味な同僚や弁護士の父親との確執もあるにはあるが、全員アホなので全然深刻にはならない。「シリコンバレー」のディネシュ役の人が広場恐怖症の弁護士役で出てくるが、ほぼディネシュ。
あとグッドオーメンズと原作者一緒ということでアメリカン・ゴッズはS1だけ見た。かなり暗かった。
ハンズオブゴッドは1話でやめてしまった。つまらんとか面白いとか言えるほど見てないが、単に1話目の殺人シーンとかが辛くて。
パンの原料である小麦を始めとして、農作物を育てるには、窒素・リン・カリウムの肥料の三要素が不可欠だが、ハーバー・ボッシュ法は、窒素を供給する化学肥料の大量生産を可能とし、結果として農作物の収穫量は飛躍的に増加した。このためハーバー・ボッシュ法は、水と石炭と空気からパンを作る方法とも称された[5]。
化学肥料の誕生以前は、単位面積あたりの農作物の量に限界があるため、農作物の量が人口増加に追いつかず、人類は常に貧困と飢餓に悩まされていた(マルサスの人口論)[13]。
しかし、ハーバー・ボッシュ法による窒素の化学肥料の誕生や、過リン酸石灰によるリンの化学肥料の誕生により、ヨーロッパやアメリカ大陸では、人口爆発にも耐えうる生産量を確保することが可能となった[13]。これは1940年代から1960年代にかけて起きた、18世紀の農業革命に続く「緑の革命」の先駆けとなった[14]。また日本などでは従来肥料として用いられてきた屎尿による寄生虫の感染も避けられるようになった。
ハーバー・ボッシュ法は同時に爆薬の原料となる硝酸の大量生産を可能にしたことから、平時には肥料を、戦時には火薬を空気から作るとも形容された。硝石の鉱床が無い国でも国内で火薬の生産が可能となり、その後の戦争が長引く要因を作った。例として第一次世界大戦において、ドイツ帝国は海上封鎖により、チリ硝石の輸入が不可能となったが、戦争で使用した火薬の原料の窒素化合物の全てを国内で調達できた(火薬・爆薬を参照)。
本法によるアンモニア合成法の開発以降、生物体としてのヒトのバイオマスを、従来よりもはるかに多い量で保障するだけの窒素化合物が、世界中の農地生態系に供給され、世界の人口は急速に増加した。現在では地球の生態系において最大の窒素固定源となっている。さらに、農地生態系から直接間接双方の様々な形で、他の生態系に窒素化合物が大量に流出しており、地球全体の生態系への窒素化合物の過剰供給をも引き起こしている。この現象は、地球規模の環境破壊の一端を成しているのではないかとする懸念も生じている[15]。
ハーバーは本法の業績により、1918年にノーベル化学賞を受賞したが、第一次世界大戦中にドイツ帝国の毒ガス開発を主導していたために物議を醸した[16][17]。またボッシュは実用化の業績により、1931年にノーベル化学賞を受賞している。
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実は1950年代にハーバーボッシュ法という窒素肥料の効率的な製造法を編み出したのが大きい。
Erisman (2008)は,20世紀における世界人口の推移と,ハーバー・ボッシュ反応によって製造された窒素肥料で生産された食料を食べた人達が世界人口に占める割合の推移を試算して,図示している。
その値をグラフから読み取ると,世界人口は,1920年の19億人が2008年に67億人に増加したのに対して,窒素肥料の合成がなかったとしたら,世界人口は2008年に32億人にすぎなかったとしている。そして,窒素肥料で生産された食料を食べた人達が世界人口に占める割合は,1920年に0.9%,1950年に8%,1974年に52%,2008年に48%と高まっているとした。
社会や技術の変化が資源がボトルネックで普及頓挫して放棄されたものってあるっけ?
(煽りではなく、わりと真剣に考えたけど一つも思いつかない、放棄された技術や文化だから
目にする事がないからだろうか)
儲かるとわかれば投資競争が起きてあっさりブレイクスルーが起きる
これの繰り返しじゃね?
レアメタルの元祖は金銀銅だけど、何度も需給バランス不均衡による資源枯渇の危機があった
送電電圧上げる、絶縁材の改良、省エネ技術の開発と採用、いっそアルミで代替でよくね?
賢い人がどーにかすんじゃね
中世が終わり近代化で人口爆発が起きた、どーすんの、そんなに大勢食えんよ、ヤバいよ
なんだかんだいって人類はまだしばらく逃げ切れるような気がする
ポジティブ足りない
今のドラえもんは2112年生まれだけど、初期の頃は2012年生まれという設定だった。当時の基準で考えても2012年にあんな未来が成し遂げられるというのは無理があるのでは?と思うかもしれないが、ここにトリックがある。初期の頃のドラえもんでは現代の年がすべて昭和で表記されていた。この昭和表記が曲者で、作中のカレンダーを拡大してみると昭和44年(1712年)と書かれている。つまりドラえもんにおける現代は1712年で、未来が2012年というカラクリになっている。1712年の時点でテレビも車もある世界線だから、2012年に猫型ロボットが開発されても不思議でないわけだ。こちらの世界線ではハーバーボッシュ法が数百年早く発明されている。この違いは大きい。多数の餓死者を出した14世紀半ばから19世紀半ばの小氷期を化学肥料の力で乗り越えられるからだ。それにより人類は足踏みせずに済んだ。