はてなキーワード: 魔女とは
水星の魔女の炎上を快く思っている節があり、自己分析のためにも。
予防線張っておきますが、一個人のお気持ちと憶測のオンパレードです。一般化しないでね。
同僚には小さい嘘をつくことが多く、隠れるのがちょっとしんどい。
最近は、彼女におるふぇんちゅを見せられた後、オルフェンズ本編を見せられようとしています。
助けてください。
百合に釣られて見始めて後半はみんなの成長に、大きくなったねぇッ〜〜;;マルタン〜〜〜;;
とキモオタの涙を流しながら毎週二人で楽しんでいました。
満足の最終回、ガンダムエースでの結婚明言で祝砲挙げられているのも何を今更と思っていましたが、
その後の電子版修正→小火→お詫び, 解釈の余地→炎上で、なかなか芸術点高いなと思い知らされました。
Twitter上で炎上の経緯を追っていたこともあり、モヤモヤがエコーチェンバー的に怒りの方向に向かっていった節もあります。
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1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収された
2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ
3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望
1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収された
フィクションでくらい結婚のお祝いさせてくださいよ〜〜〜!そっちじゃ全然アリなんでしょ?
きっと、男女カプだとここまで燃えていないですよね。この一因には同性同士で現実で結婚できないからがあると思います。
そもそも男女カプだとここまで明確な結婚表現をすれば、雑誌での文言修正もなかったのでは?憶測にすぎませんが。
同性愛者・両性愛者の中でも同性婚については意見分かれるかと思いますが、私は同性婚認められてほしい派です。
なぜそこまで結婚にこだわるのか。
結婚が分かりやすく祝福される関係であることに加え、強い社会保障のセットであり、
彼女と大きな共有財産を持とうとしたとき、結婚してないと法定相続人になれないんです。
良識的で娘を愛する親御さんが、娘の幸せを願っても同性パートナーと一緒になることを渋るには、
そんな法的な立場の不確かさがあるんじゃなかろうか。
現実には少なくない人が合理的かつ愛情深い判断で、男女カップルと同性カップルの
祝福のハードルを分けている、それが差別につながっているのだと感じています。
2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ
同性愛差別の文脈にガッツリ載ってしまったために爆炎あげとるんかなと思います。
炎上前、作品内でスレッタとミオリネはすっかり家族になっていたと解釈していました。
お詫び文から、彼女らの関係を匂わせだけで売り出そうとしていた!?→クィアベイティングだ!と爆発した次第だと。
正直、マイノリティでなければ・マイノリティの問題に関心がなければ、匂わせが火種になるとの考えには至らないかも。
クィアベイティング批判自体も、ものによっては言いがかりでは?という立場です。
でも、女同士が花嫁花婿というセンセーショナルさで売りながらこんな脇の甘さ、これが燃えないとお出しすること自体、
ほんと当事者には興味ないんだなと思わされたのがイライラポイントです。
そもそも、狂ったオタクどもは何をせずとも推しカプを醸造できるのだから、
他カプで商売したかったら結婚は撤回せずに、何食わぬ顔で全カプに媚び売っとったらよかったんや。
なんでそこ変に誠実になってるの?その誠実さは怖いんよ。
3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望
大袈裟ですが、ガンダムで堂々と同性カップルハッピーエンドを扱うことで、世界が変わると信じていたんです。
あわよくば他のエンタメに波及して、悲恋や考えさせられる止まりの作品だけじゃなく、
(アニメに詳しくないので、今どき全然アリますよってのならごめんね)
頭お花畑ですが、エンタメの力を信じているので娯楽作品全体での雰囲気が変われば、
現実世界の同性愛者もほんの少し生きやすくなると信じているんです。
それほど水星の魔女のラストは最高でしたし、ガンダムの威を借りたかった。
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以上、感情的に書いてしまいました。稚拙な文章で伝わったか不安です。
ピンと来てない方はそもそも差別じゃないでしょと思うかもしれませんが、
一当事者としては差別的な流れだと、根底にホモフォビアあるでしょと受け取っています。
声をあげても社会は変わらないし、これだから声の大きいLGBTはと思われて終了。
虹やピンクのフラッグなんてダサくて掲げたくない等々思いもします。
実際にはほぼ声上げずに、楽しくひっそり生きています。
でも、静かにしていることで、10年後も若い同性愛者が同じようなモヤつき、
同じような肩身の狭さを感じていると嫌だし、申し訳ないとも思います。
正直溜飲を下げるためですが、願わくば、喉に刺さる小骨のような生きづらさを少なくしたい。
怒ったところでこの先生きやすさを獲得できるのか、不安ではありますが。
今回の炎上に私も乗っかりましたが、
たくさんの人が差別的だと怒ってくれるとは思っていなかったです。
SNSの特性上都合の良い意見が見えがちでしょうけど、心強かったです。
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一オタクとして「もしかして、”配慮”から表現が抑制されているのでは?」という疑念が芽生えてしまったのが残念でならないです。
ほんと、この炎上がある前は1000億点満点に楽しめて、作品自体は今も最強です。
オタクのレズとしてすっごく嬉しかったのが、ミオリネとエリクトとの関係が良好だったこと。
パートナーの家族に家族として受け入れられるのが、どんなに心強くて嬉しいことか。
制作者はそれを分かって表現していたんじゃないかと思っています。
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火も落ち着いたかと思ったら、乾いた松ぼっくりがくべられましたね。
なんですが、完全に公式がまいた「解釈の余地」で悪い方にも捉えられるのが残念。
まきびしかな。
「結婚に固執」「【結婚】という表現じゃなくて【パートナー】」とツイートしてパチパチと爆ぜていました。
大野氏自身は、公式スタッフの同人誌に対する反応に苦言を呈しているだけのつもりと思うのですが、言葉選びがやばいですわ。
黒人主人公の映画制作スタッフが、文脈を知らずにAll lives matterを掲げちゃうようなアホさだろうか。
大人数で仕事していれば、悪意の有無に関わらず差別的な表現をお出ししてしまう人は発生するでしょう。
会社なりが建前でも”政治的に正しい”姿勢をとっていることで、作品・スタッフが差別に加担のレッテルから守られるのですが。
そもそも、今回の騒ぎは順序が逆ですね。
ほんと、なんでこんなに脇が甘いんだ…
これ脇が甘いんじゃなくて、作品を売り出す側の芯が無いのかな?
本編だけ見るとスレミオとラウペトが成立して終わったなとしか思えない。
でも公式SNSアカウントが最終回後に更新するのはグエスレ、シャディミオ、ラウグエのCM。
グッズが売れるならエラスレにもその他の非成立カプにも日和って、グッズを売ろうと擦り寄る商業主義。
別に商業主義は良いと思う。コンテンツなんか稼いでナンボでしょ。
稼げなければスタッフ食わせられないし会社が潰れて次回作だって作れない。
でも本編と全く方向性の違うカップリングのグッズ売り続けるのってどういう神経してんだ?となる。
本編がボカす終わり方したならまだしも、「結論はこれです」って感じの見せ方しちゃってんのよ。
本編でくっきり結論を見せすぎたうえで、雑誌の記述削除とかで広報部分だけボカしたところで何の意味が?
これは非成立カプの界隈が「財布にするな」と荒れるわとなる。
なんでこういうズレが発生するかな。なんで公式内で足並みが揃わない?
ネイティブ香川民じゃなくて転勤で来た関東地方からの移住者だけど、香川で享受してる文化を挙げておく。
割と多い。もちろん京都・奈良の比じゃないけど、狭い県の割にはあちらこちらに文化財がある。やっぱりなんだかんだで讃岐国は中央に近かったからかな。四国遍路もあるし。
国宝も、建物だけで2件ある。増田の故郷の県は香川県よりずっと広くて人口も多いけど、建造物の国宝がないので、正直羨ましい。近所にある国宝も見に行った。京都や奈良で感じるような、荘厳! という感じではなく、地味な佇まいだったけど、ここで千年近くもの時を閲してきたんだと思うと自然と厳かな気持ちになる。
(追記)丹下健三の香川県庁東館忘れてたわ! 何も知らずに県庁に行ったときに「やたらと作りがオシャレだな???」と思って調べたら重要文化財にもなってる丹下健三作品でビックリした。初めて行ったときには渇水の注意喚起をする垂れ幕がかかっていてそこにインパクトを感じたんだけど、もっと建物自体を堪能すべきだった。
香川で外せないのはやはり金毘羅さん。参詣道にずらっと土産物屋が軒を連ね、色んな年代の奉納記録に出迎えられ、途中に戦後の掃海で殉職した人たちの顕彰碑があったりする。そっか、金毘羅さんって海の守り神だもんな。参道の途中にある表書院には円山応挙の作品もある! 応挙をじっくり見られるのは非常に嬉しい。そして奥社まで歩くとなかなかの運動になるし、何より奥社でしか売ってない限定お守りなんかもあるんで、ぜひチャレンジしてみてほしい。
屋島寺もいいよ。建物がすごい立派なのでそれだけでももう見る価値があるんだけど、宝物殿が地味に充実してて、立派な展示品に目を奪われてしまう。それに屋嶋城っていう、天智天皇の時代に作られた山城も残ってて、地味に観光地としてのポテンシャルが高いんだよな(屋島といえば那須与一、と思うかもしれないけど、古戦場がまったく古戦場感しないので……)。
あと、津嶋神社もレア度が高くてよい。沖に浮かぶ小さな島に作られた神社で、年に1度の夏季大祭(ちょうど今日だった! 忘れてたわ!)の日にだけ橋を渡って行くことができる。年に1度しか買えないお守りなので非常にレアだし、何よりその日だけは予讃線に臨時駅「津島ノ宮駅」が設置され、小さいお子さんを連れた親御さんと鉄道が大好きな大きいお友達がパシャパシャ写真撮影しまくっている。もちろん増田も撮影したよ! ミーハーだからね! 子供の健康と成長の守り神だから子供たちがいっぱいお参りに来ていてほっこりした気分になるし、海の上に架けられた橋を渡って参拝するという体験がもうたまらないよね。
(追記)お遍路さんもいいよね。白い衣装着てお経唱えてる姿を見ると、信仰が生きてるなぁって思って感動する。増田は信仰心薄いからお参りできれば満足なので……
香川県は、江戸時代、高松と丸亀にそれぞれ大名が封じられていた。なので高松と丸亀のそれぞれに当時の藩主の遺産がある。江戸まわりは天領のほかは小さい旗本領とかそういうのばっかりだったから、こういう「数万~十数万石の地方領主のお膝元」は逆に味わえないんよね。
高松の名物はなんといっても栗林公園。松平家のお殿様(水戸徳川家の親戚)が作らせた壮大な和風庭園で、「ザ・和風庭園!」って感じの景色が素晴らしい。秋ごろに行われる夜間ライトアップは絶景と言うしかない。園内にある掬月亭っていう茶屋には抹茶代を払えば入れるんだけど、ゆったりした畳の間で抹茶を飲んで菓子をかじりながら庭園を眺める時間は幸せ。あと、予約すれば手こぎの舟で園内の池を巡れるらしいので、優雅な殿様気分にひたりたい人はぜひやってみよう。園内の土産物屋が充実してるのもいい。「どうだ明るくなつたろう」グッズも置いてあるよ!(あれを描いた絵師は香川出身らしい。知らなかった)
丸亀城は……うん、遠くから見るとすごい立派だね! 松山城とか、他の天守閣と比べて明らかにサイズが小さいというか「大きめの納屋か?」という感じ。でも、よくよく考えたら香川県西部っていう狭い地域を統治してた藩の拠点なんだからこのくらいが適正サイズなんだろうな。全国各地にあったはずの小藩のリアルを今に残す貴重な建築だと思う。あとマジで実際のサイズと遠くから見たときの雄大さのギャップがすごいのでああいうトリックアートじみた建築を作れた江戸時代の職人さんすごい。登城しなけりゃ立派な城に見えるもんなマジで。
気軽に行ける離島が多い。そして離島にはそれぞれ独自の文化や趣がある。八十八ヶ所巡礼の島ver.ってのがあって、小さな島でもいくつもの寺が残ってたりする。これまで行った島で良かったのは以下。
次は小豆島に行ってみようと思ってる。地味に『からかい上手の高木さん』の聖地でもあるんだよね。楽しみ。あと離島が点在する瀬戸内海の景色美しすぎる。日本のアドリア海だろマジで。
意外と充実してる。香川県立ミュージアムは香川史に関する展示をわかりやすく纏めてくれてて満足度が割と高い。廃藩置県の時期に一時期愛媛県に併合されてたけど独立運動を繰り広げて置県を勝ち取ったあたりは溢れんばかりのパトスを感じられる。県庁、松山だったのか……そりゃ独立したいよな、四国の反対側だもん。高松市美術館はなぜか上田薫に力を入れていてよく展示している。デュシャンやらポロックやらはちっとも良さがわからん、という増田みたいな層にも魅力が伝わる絶妙なチョイスで良い。観音寺の道の駅には「世界のコイン館」という展示と大平正芳(香川選出なんだね。知らなかった)に関する展示が両方あって、世界各地のコインや日本の貨幣史を堪能したあと戦後自民党史が学べるという構成になっている。カネの意味が違ってくるでしょうが!
そして「四国村」は絶対に外せない。屋島にあるんだけど、四国各地から伝統的な民家とか農業用の小屋とかを移築してきてて、ぐるりと巡ることで四国各地の文化を体感することができる。一口に四国といっても、山岳部から沿岸部まで色々あって、それぞれの風土や生業に適した家屋の形があるんだな、という当たり前の学びをほんの数時間で得ることができるので、民俗文化とかが好きなら絶対に行くべき。
(追記)四国水族館のこと忘れてた。やっぱり地方の水族館はその土地の魚を展示してなんぼなところがあるけど、四国水族館は地元の魚の展示&解説が充実してるから好き。具体的には滋賀県立琵琶湖博物館の次くらいに好き。アカメの水槽はインパクトあるよね。こんなでかい魚が日本の河川に棲んでるのか……。あと琴平にある「金陵の郷」もいい。金陵っていう香川では有名な酒蔵が運営してるんだけど、日本酒の製造工程を原寸大の人形で再現してあって実質的に日本酒博物館。金毘羅参詣の帰りにふらっと寄って日本酒の歴史や製法について勉強したうえで美味い酒を直営価格で買ったり日本酒グッズを物色したりするの、最高ですよ。日本酒をあしらったマスキングテープ買っちった。
やっぱり何といっても瀬戸内国際芸術祭だろう。去年が開催年だったので増田も行ってみたけど、こんな小さな島にこんなに人が??? って感じになる。残念ながら増田にはあんまり魅力のわからない芸術作品もそれなりにあるんだけど、少なくともそれらが地元に根づいているのは感じ取れるし、国外からもアーティスト呼んできてるのは率直にすごいと思うんだ。外人さんもそれなりに見るしな……
オタク文化でいうと、上で書いたように小豆島が『からかい上手の高木さん』の聖地になってるほか、観音寺が『結城友奈は勇者である』の聖地なので、観音寺の観光案内所に行くとゆゆゆのパンフがもらえるしゆゆゆの絵が描かれた自販機もある。え? TVでアニメは見れるのかって? 聞かないでください……(『プリキュア』『鬼滅の刃』『進撃の巨人』『水星の魔女』は見れたよ!)。アニメ映画もなかなかやってないことがあるし、『プリンセス・プリンシパル』はわざわざ岡山まで見に行ったからね俺。あとやっぱり「仕事帰りにあの映画見てみるか」みたいなのは難しい。どうしても「今度の休日にイオンモールで映画見よう」になっちゃって、「空いた時間で試しに見てみる」的行動が取れなくなったから鑑賞本数は減った。
まあ……これは東京・大阪並を求めるのは無理ですわ。岡山と比べても明らかに書店の規模がショボい。書店めぐりはできるけど、池袋のジュンク堂みたいな大型書店めぐりは不可能。東京・大阪なら確実に置いてあって岡山でもたまに置いてあるあのシリーズが置いてないのか~! みたいなのがあるから、マイナーな本は諦めるしかない。もちろん売れ筋の本とか有名どころのシリーズを読む分にはなんも不自由はないわけだけど。
でもジュンク堂みたいな東京のチェーンよりも宮脇書店っていう地元チェーンの方が強いのは文化を感じる。ブックカバーのデザインと紙質はすごい好みだけど、文庫・新書のブックカバーは上下が固定されてない形式のやつだから、ハードカバーや選書を買うときは宮脇書店に行って文庫・新書が欲しいときはジュンク堂とか他の店に行ってる。宮脇書店は車がないと厳しい総本店と高松の市街地のド真ん中にある本店(いちおうビルがまるごと書店になってる)があるけど、総本店はまだ行ったことないんだよな。やっぱり総本店だと大都市顔負けの品揃えだったりするのかしらん。
あと、高松のアニメイト、ラノベのシュリンクが全ての本にかかってるわけじゃなくてすげえ牧歌的。まさかアニメイトでラノベを立ち読みして買うかどうか判断できるとは思ってなかった。東京だとそんな性善説運用は無理でギッチギチにシュリンクかけちゃうからなぁ。
(追記)ルヌガンガ、知らなかった! ありがとう! あと宮脇書店について書き忘れてたけど、地元チェーンだけあって香川や四国・岡山に関する書籍がものすごい豊富だし、県内のたいていの街に支店があるのもありがたい。香川の文化を支えてる企業だと思う。品揃えについて補足すると、本当に普通の読書ライフを送る上ではまったく支障はないよ! Y出版社から出てる◯◯学のガチ学術書シリーズが置いてない、とか、F社から出てる△△学のブックレットが見当たらない、とか、ぎゃああああ国内の××方言に関する本が2冊しかないじゃんジュンク堂書店池袋本店ならダース単位で置いてあるのに! とか、T大学出版会やH大学出版局の最新刊をちっとも見ないな……とか、そういう話だから。
ご飯はやっぱり、うどん! あちこちにお店があって楽しいし、セルフサービスの店に入ったらうどん玉を湯がくのも客がやるタイプの店で「セルフってそういう……」となったりした。あと釜揚げ専門店以外では釜揚げうどんを頼むべきではないという暗黙の掟もある(調理に時間がかかって他の客を待たせるので)。ただし基本的に地元民向けのファーストフードなのでまったく旅行者には向いてない。
旅行者向けなのは、むしろアレだろ、骨付鳥とかそういうのだろ。骨付鳥はやっぱり丸亀に本店がある「一鶴」。もちろん丸亀以外にも支店はあるけど、まあ一度は丸亀の本店に行っておきたいよね。鶏は雛が柔らかくてオススメ。ビール飲みながら骨付鳥食って、シメに鶏めしを食うのが最高。一鶴の鶏めしはマジで美味いから香川に行ったら絶対食ってくれレベル。一鶴以外にも骨付鳥の店は色々あるので、好きな店を開拓してみるのも楽しいぞ!
他にも、高松駅にある地元民向けの立ち食い寿司屋とか、三豊のラビオリ餃子屋とか(モチモチで超美味い。冷凍のやつを通販もしてるらしいよ)、香川産の食材を使った定食をお手頃価格で食べられるまいしょく家っていうローカルチェーンとか、色々美味しいお店があるので、ぜひ香川ごはんを味わってほしい。
そしてカフェ。香川県でカフェめぐりをしたらもう東京のカフェになんて入る気が起きなくなる。広々とした店内で好きに席を選べるスタバなんて初めて入ったわ……(丸亀のスタバは市民交流センターも兼ねてるから店内に本棚があって自由に本を取って読めるんだよな。最高かよ)。店主にとっては嬉しくないかもしれないけど、香川県の人口が「カフェが複数ある」「混んでない」を両立できる最適の人口規模なんじゃねーの感もあるな。あちこちに落ち着いて座れるオシャレな喫茶店がいくつもあって嬉しい。あと高松の商店街には和菓子屋さんが何軒もあって、そこの喫茶コーナーは和な甘味を堪能できてとてもよい。
イチオシは高松の片原町商店街にある「了見」。センスの良い家具が飾られた落ち着いた雰囲気の店内で窓際から商店街の行き来を見下ろしながらお茶が楽しめる。お茶も、ポットで出てくる紅茶以外に、県内産の緑茶を冷やしたガラス製の急須に入れて出してくれたり、県内産の緑茶を使ったソーダがあったり、と、独自メニューが色々あって飽きないし、スイーツも美味しい。そして特に混んでないので長居しても怒られない! 東京とか札幌だったらこんな店並ばないと座れず時間制限とかかかるだろ絶対。こんな良い店でのんびりできるんだから、やっぱ地方都市は住みやすいわ~。東京は人多すぎやきん、落ち着いて座れないんよ~。
とりあえず、東京暮らしが長い関東出身者だけど、香川の文化を堪能してるよ、というお話でした。やっぱり東京のメリットは集積にあるから、マニアックな本がいっぱい並んでる大型書店に毎週通いたい! とか、東京国立博物館と国立科学博物館と国立西洋美術館を全部めぐりたい! とか、マイナー映画を劇場で見たい! とかの逸般的な文化的ニーズに応えるのは東京の方が上。仕事帰りにちょっと立ち寄る、みたいな気軽な消費もしやすいし。でも、忙しなかったり混雑してるのは嫌だ、ほどほどにのんびり文化を享受したい、というなら、香川くらいの地方がちょうどいいんじゃないかなぁ、と思うのですよ、はい。
(追記)住み心地でいうなら、「雨が少ない」。これ。マジで水害がほぼ絶無。去年関東が台風で大騒ぎになってたときも特に被害はなく「あ、なんか大雨降って早明浦ダム埋まったわw」くらいの感じだった(被災地の人には申し訳ないが)。もちろん雨が少ないから常に渇水の危機はあって、一昔前は一般人も取水制限とか受けてたらしいんだけど、少なくとも増田は住んでて水に困ったことはない。「水を節約してください!」っていう行政からのお知らせは色々来るけどね。雪も降らないから滑って転んでタブレットを台無しにしたりしないので、気候で言うなら多分岡山の次くらいに住みやすいのが香川なんじゃなかろうか(岡山は水あるからね……)。
うろ覚えだけど、ガンダムの水星の魔女について、こんな感じのコメントが人気になってた。
一度確定した同性婚という事実を、取り消された上で、謝罪までしたのがクィアベイティングじゃなきゃ、一体何がクィアベイティングなの?
しかし謝罪記事を読むとすぐ分かるんだけど、謝罪したのは「同性婚させたこと」についてじゃない。
要するに、「何について」なんて関係ないんだよ、認めて謝罪した時点で全て一緒くたにブラックになっちゃう。
そう考える連中が結構いるってこと。
日本が開戦させた時点で、歴史の物語上は日本が悪役サイドだと、小学生はザックリ認識してしまう。誰も先生に質問したりはしない、悪モンなんだから反撃されて当然。そしてそのまま大人になる。
バイキンマンがアンパンチされすぎて可哀想って言う子供を見たことがあるかい?
そう。
これが『謝ったら死ぬ病』の正体よ。
私は同性愛者の、身体の性別も心の性別も女です。私の恋愛対象は女性で、現在同じく女性の彼女(いわゆるパートナー)がいます。
カミングアウトはしたりしなかったりです。
(プレッシャーに感じる人もいるだろうから実際は本当に数人にしか言ってない気がします。あといざという時に連絡とか命に関わるかもしれん極一部の会社関係者くらい)
あくまで一個人の、同性愛者という側面をもった一人の一般人の愚痴として残しておくために書きます。
かなり私情もあるし、全員が全員そうだという風には捉えないでほしいという前提で読んでもらいたいです。
元からそういう要素があるから興味をもっていたわけでもなく、当時お互いに別のロボットアニメにハマっていたのでその延長で見ていました。
「同性婚ありでフラグ乱立ってすごいね」とか「最後めちゃくちゃご都合主義だったな!」とか、思うところはあれど、一緒にプラモなんか作りながらかなり楽しんで見ていたと思います。
グッズ収集やアニメ外の情報を積極的に得るほどのファンの人に比べたらいわゆるニワカだったと思いますが、最後は「スレッタとミオリネが結婚して終わったのか」という認識で見ていました。
私が公式の謝罪文とともにTwitterで見たときはすでに大炎上していました。
炎上しているものだからてっきり「実はどちらかが人外で女ではなかった(性別がなかった)」とかそれくらいのことが起こったのかと思ってました。
いやいや、だとしても2人が幸せならそれでいいじゃん?でもまぁ、そらはっきり「女性同士」を明確にしてたもんなぁ、モヤるよなぁ……と。
しかしいざ読み解いてみると「初稿の紙雑誌で結婚と明記したけど間違いです。二人の関係は想像にお任せします(要約)」
え?それだけ????
確かに「今更訂正の必要ある?誰が見ても結婚だと見紛うような表現だったよね????」とは思った。
いや別に左手薬指に指輪つけるのが唯一の結婚の証とか言わないし、結婚の形なんか千差万別だからどうでもいいんだけどさぁ。
あそこまでお膳立てして最後指輪つけてって、たぶん誰もが想像する結婚のイメージだったと思う。
それを今更なんで言葉で訂正しなきゃいけないの????と思った。
だから炎上もそういう困惑と、結婚に特別な感情がある人たちの悲しみだと思ってたし、実際そういう人もいっぱいいたと思う。
あとオタク的な感情?として「公式から明言される結婚てワードに意味があったのに!」とか「他の恋人候補の可能性が芽生えたこと自体が嫌!」とか。
もちろん、そう感じている人を否定しないが。
そもそもインタビュー記事の訂正は公式発表を読み解く限りは「(本編でめちゃくちゃ濃厚かつほぼ確な匂わせはしたけど)言葉や設定として明確に結婚とは用いずに視聴者の想像に任せたかった。でも何かミスって結婚ていうやつが出ちゃったから訂正します」だと私は受け取ったんだけども。
「いやあんだけめっちゃ丁寧に描いてて今更想像にお任せしますは無理あるって」ってのは一旦置いといてさ。
むしろそこまで丁寧に描いたからこそ、公式ですら確定演出だと思ってチェックすり抜けたんだと思うけどさ。
それだけのことでしょ?????
それだけというと、結婚をめちゃくちゃ特別に思っている人に申し訳ないけど。
でも別にスレッタとミオリネの結婚の可能性は否定されてないよね????
むしろあんだけ描写してて、外部インタビューの訂正で結婚の二文字が消えただけでそう思うの??????
フィクションにおける同性愛とリアルの同性愛は違うし、むしろそこは混同してほしくないけどさ。
二人の結婚は否定されてると思えないし、解釈の可能性が広がっただけで別に同性愛者の私は当然否定されていないです。
それどこ情報なんだよ。
「同性婚と確定させずに、後から可能性を広げた事自体がダメ」はわかるよ、なんとなく。
日和ってそうやってぼかすことってあるよね。商業的に仕方ないとか、某国や宗教への配慮とかでさ。
でも今回は確定でそれに該当すんの?
これ本当に「間違った情報を訂正しただけ」だったらとんだ思い込みの的外れじゃないの?
疑いで止まってる人はまだいいよ。そうに違いないって言い切ってる人が普通に怖いよ。
これが一番わけわからん。
中には「一話で同性婚を匂わせておいて」とか言ってる人もいたけど、お前本編ちゃんと全部見た????
最終的に同性婚エンドだったかもしれないけど、途中はむしろ逆ハーレムくらい色んなとこでフラグ立ってたよね?
別に最初っから百合アニメとか言ってなくね?コミック百合姫で連載してたか?????
何度も言うけど、本当にただチェックミスで本来明言を避けていたものが世に出てしまったから訂正しただけならとんだお門違いの言いがかりじゃん。
あとそもそも水星の魔女って別に教育アニメでもなんでもないよね????
なんでそこまで求めるの????
頼んでねえよ。
同性婚じゃなくてどっちかがグエルあたりと結婚してても喚いてそうな人が確実に混じってる。
同性愛がテーマの一つとしてあったとしても、それに配慮したり、ましてや啓蒙するアニメだったかな。
個人的にはむしろ「性別も立場も関係ないよね」がテーマの総合的な群像劇だと思ってたし。
この界隈っていう言い方もくくりもおかしいのかもしれないけど。
理解を求めるって他者に過度の配慮を求めるのと違うと思っているんだけどな。
マイノリティっていうくらいだから珍しいなら驚いていいし、何なら私は明確に実害がないのなら理解もいらない。
というかどんな理由があれ、理解がなくとも実害がなければ放っておくのが人生大多数じゃないのか。
なんでみんなそんな自分だけ配慮を求めて被害者になりたがるの?
そんでそんな自己中をヨイショしてる人権活動家やどっかの大学の先生は何?????
偶然マイノリティに属してるからそれを免罪符してるだけのヤバい人間がいるのやめてくれないか。
それはさすがが実害を誘発しかねない。
ラベリングは悪っていうけど、どう考えてもヤバい連中が属するグループには近寄りたくないよね????
しかもそういう人たちってなんで、当事者でも「いや私はそうは思わないです」って人間は無視するわけ?????
当事者だから差別意識がないとも、言ってることが正しいとも言わないけど。
ビアンて公表してないTwitterで同じように呟いたらどっかの大学の先生?から「こうやってクィアベイティングが広がって当事者が軽視される」って空リプきた時は笑ったわ。
軽視どころか眼中にないよ。
その空リプ飛ばしてる相手が当事者って発想すらないのに、適当にくっちゃべったら社会的地位のある肩書が貰えるのかって思ったよね。
あとこれは完全に個人のお気持ちだけど創作の同性愛に口出さないから、創作の同性愛描写を守りたい時だけ現実を言い訳にするのもやめてくれ。
普段BLでメス堕ちとか言ってる人に急に同性愛の擁護サイドに立たれても反応に困る。
そんな回りくどくしなくても、はっきり自分が嫌だと思った感情を大事にして言葉にした方がいいよ。
発言に箔を持たせるために現実のマイノリティをよくわからんソースにして出さなくたっていいと思う。これは本当にごく一部の人だけど。
どうせこの日記も匿名だしマイノリティ内のヒエラルキーで負けて意見のひとつにもカウントされないんだろうけどな。
せめて残しとくわ。
案の定、私のこの投稿がなにかの印象操作だと指摘する声があるね。
同時期に同性愛カップルの日記?が投稿されたのが原因でもあるのかな。
匿名で書いているいる以上証明は無理だけど別人だし、私はただの片親育ちの関西人アラサー女だよ。
自分が匿名でこの気持ちを書いた以上、この言葉は自分にも返ってくるのであまり言いたくないんだけど「ほらなー」って気持ち。
マイノリティ内外問わず、一定思想への忖度だと邪推されてしまうのなんでだろうな。
マジョリティに媚びてるとか、そういうことしてるから舐められるとか、男や腐女子がなりきって書いてるとか。
な?
当事者だって言ってもどうせ意見は受け取り手の意思で取捨選択されて無かったことにされてるでしょ?
まぁネットの情報鵜呑みにしてる方が怖いし、それは匿名な以上お互い様だし。
それ言い出したら私も「私を疑う人は皆、都合の良い情報を取捨選択している」ってブーメランになっちゃうし。
匿名だからそうだろうな、とは思っていたし、匿名で書いた以上そう思う人も出てくるだろうなって思って書いたし。
最近は匿名じゃなくとも、マイノリティ内で謎ヒエラルキーが出来てる気はするけどね。
みんなマイノリティ界のジャンヌ・ダルクを担ぎ上げようと必死よ。
水星の魔女でラウグエというBLカプが成立しなかったのは不自然だといって公式に抗議している腐女子のX(元Twitter)のアカウントね
水星1期の頃から、1期と2期の間の供給が何もなかった期間も含めて、毎日朝から晩まで大量にツイートし続けてるのね、休みなくね…
水星の魔女でスレッタとミオリネの同性婚を明言させなかった事を叩いている人達の、物語に対する解像度の荒らさに呆れた
大体の物語において、親に定められた婚約者なんてのは典型的な不自由さの象徴でしょうに(最近は逆張りで円満な作品も多いけれど、水星の魔女は明らかにそうじゃなかった)。
『祝福』の歌詞の通り、花嫁花婿ごっこという定められたフィクションから解放されるのが本来あるべき王道でしょうに。
パクリ元の少女革命ウテナでもアンシーがウテナ様呼びをやめ、花嫁としてではなく「友達」として、いなくなってしまったウテナを探しに行くんだよ
あの舞台設定で結婚エンドになったらそれこそバッドエンドでしょーがよ
水星の魔女のスレミオとグエラウを好んでいる百合厨兼腐女子が、
ダムエー記事のスレミオ結婚記述削除への抗議と、グエラウが結婚せずグエルがセセリア・オリジナルエランと働いていて
ラウダがペトラと付き合っていた本編の結末に対する抗議のお問い合わせを公式に送っているようだ。
水星の魔女は「セクシャルマイノリティを支援するアニメ」なのでスレミオは結婚を明確にすべきだったうえに、
「異性愛はバッドエンド」と思っているようだが、スレミオ&グエラウ界隈で異性愛への憎悪がここまで強いとは思わなかった。
百合とかBLとかセクマイとかの「クィア」を客寄せ要素として使ってるけど扱いが不誠実、みたいなのをクィアベンディングと呼んで差別だと指摘する意見がある。
カタカナ語であることからもわかるように英語圏で流行り、最近は日本でもセクマイを扱ったエンタメや芸能人が批判される際に、意識の高い人たちを中心に使われだしている。
百合営業とか腐営業やってるくせに浅いし適当だし失礼なんだよ、みたいなことは昔から日本でも言われてきたが、クィアベンディングという用語を使った場合、倫理面での強い批判というニュアンスになり、批判された側は申し開きが難しくなると思う。
私は百合やBLを楽しんできたオタクであり、同じジャンルのオタク友達の中には、クィアベンディングなどを指摘する人も結構いる。
クィアベンディングにある程度の問題があるということは否定しない。
だが、私は、クィアベンディングであることを理由に何かを責めるつもりにはなならない。私は、客寄せのクィアを散々楽しんできたし今後もそうするだろうからだ。
そして私が認識している友人たち(レズビアン、ゲイ、バイ、トランス含む)や、世間のほとんどの人もそうだ。
(おそらく異性愛者であろう)アイドル同士がMVでほっぺにキスをしあうところや、キャラクターが不意のボディタッチであわあわするシーンや、役者が作品中ではなくオフショットで共演者にあすなろ抱きや壁ドンしている写真や、Twitterのフォロイーや私たち自身が同性友達とお出かけすることをデートと呼称することを、ニコニコしながら……時にはキャーキャーウォーウォー言いながら私たちは楽しんできた。
それらの半分以上はクィアベンディングと呼ばれてもおかしくなかったと思う。でもそれらは燃えなかったからわだかまりなく楽しんでいます、だけど何かのきっかけで燃えた物に対しては、急に真っ当な顔をしてクィアベンディングで差別的だと全力で怒ります、という気持ちにはならない。
ダブルスタンダードとかブーメランとかの指摘が力を持ちすぎる風潮は歓迎していない。人間は考えを変えたり矛盾したりしてしまう生き物だと思うので。
でもそれにしたって、タチの悪いダブスタをやりつつ倫理的に正しい側に立った態度をするのはよくないだろう。
クィアベンディング的な売り方はよくないと学びました、私も悔い改めて今後それらを楽しむことはしません、ということならばわかる。
だが、先月クィアベンディングで怒ってたのに、翌週には2.5次元俳優の楽屋での距離の近さにときめいてて、来月出る百合萌えゲームも楽しみだけど、今日はまたクィアベンディングに怒りますというのは、よくないよ。
自分自身がセクシャルマイノリティであろうとなかろうとね。
エンターテイメントや芸能業やスポーツ含めた興行というのは多かれ少なかれ外道の商いで、売り手も買い手も、私たちはみんなその悪を背負っている。
それでも、悪すぎるものは程度問題として批判され改善された方がいいと思うが、その時話題になっているモノの悪さの程度はどれだけなのかというのをちゃんと考えた方がいい。話題性だけに引っ張られて怒り、クィアベンディングという使い勝手が良くて非難として強い言葉を使い、自分の普段の行いを棚に上げて善人面していないか。
一般論として読んでほしいから具体名を出すか迷ったけどボカすのも不自然かと思うので名言すると、このエントリを書くきっかけは水星の魔女の話題である。
百合やBLを尊いとか萌えとか言って楽しんできたし今後も楽しむであろうベンディングエンタメ大好き人間が、水星の魔女を批判する際にクィアベンディングという用語を使うのはスジが通らないと思う。
まず前提として、水星の魔女の作中・作外においての結婚の表現の避け方が、余韻を生む効果より、不自然で違和感を生むマイナスになっているとする。この前提に同意せず「作品の質を上げるためには結婚表現の回避が必要だった」という立場もあるかもしれないので。
あの不自然な結婚表現の回避が、誰かの思想によるのであれば(百合を売りにした作品じゃなかったとしても)同性婚冷遇的すぎてよくないし、海外展開の妨げになるからと勘繰られているのが本当にそういうなら商業主義のせいで作品に不自然さという瑕疵を作っていてよくないし、だいたい婚約指輪を描くのはいいし花嫁花婿と言うのもいいけど結婚と言うのはダメみたいなピンポイントの言葉だけ隠せば問題ないという基準は馬鹿らしい、などの批判なら、大いに頷ける。
詳細は大体省きますが出火の経緯は要するに下記の通りです。
・アニメが終わった後の声優インタビューで、主人公カップル(以下スレミオ)二人が結婚したという旨のキャストのコメントが出る
・数日後電子版でのみサイレントでその記事の内容が修正(結婚の記載のみ削除)
もう少し詳しく話しましょう。
もともとアニメが終わった後からスレミオの結婚についてキャストや公式から一切その言及がないことに、スレミオ界隈では議論されていました。
アニメ終了後の一番盛り上がる配信で、コメントに「スレミオ結婚おめでとう」と大量に流れていたが
キャストが一切それに無視をきめこんでいたくらい「スレミオの結婚に触れてはならない」という態度は公式から徹底されてたのです。
唯一スレッタとミオリネが結婚したと明確な言及があったのは北米のガンダム公式アカウントで
「スレッタは彼女の妻の手を握っている」という説明文がALTに記載されていたことくらいでした。
「もしかしたら劇場版や続編で結婚式するからそれを隠しているのかも?」
「結婚という言葉をあえてださないことで他カップリング(スレミオの二人には、シャディミオやエラスレなどほかに人気カップリングがあった)に配慮しているのでは?」
など様々な憶測が飛び交っていたのですがその中で、ガンダムエースの上記インタビューが登場したのです。
「エピローグでミオリネさんがスレッタちゃんの肩に頭を寄せるシーンも良かったですね。3年たって2人の距離がより親密になっているのが感じられて、
スレミオ界隈の喜びようはすさまじかった。一瞬でトレンドにスレミオが上がり、
絵師はスレミオ絵や漫画をアップし、SS書きは長短かかわらず旧TwitterやPixivにアップしました。
ようやくスレッタがミオリネと結婚したと公式が言ってくれたんだとそう思っていたのです。
ところが3日前。
2023/07/28 とある投稿が旧Twitterにあがりました。
「ガンダムエース9月号の電子版を買ったんだけど、あれ?話題になってた『結婚』の文字がないぞ?と思ってたら電子版で削除されてた……」
削除前日まで、「スレミオ結婚おめでとう」と祝福モードだったスレミオ界隈は削除の事実自体に動揺していたが、
昨日、公式から「編集部が憶測で声優のインタビューに追加したので削除しました。結婚したかどうかは個々の解釈に委ねたいのでよろしく!」
https://g-witch.net/news/detail.php?id=20824
検索すれば、スレミオ厨が怒り狂ってるのをすぐ見つけられるでしょう。
そうはいっても、物語なんだから解釈は人の自由っていうのはあたりまえじゃん。と思う方もいると思います。
ただ、水星の魔女のあらすじを見ればそれがどれほどおかしいかということには気づくと思います。
1~6話ダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=f0EUK7SALgs
https://www.youtube.com/watch?v=BVTefEUsz5E
家族や仲間をヒロイン・ミオリネの父親デリングに虐殺された主人公・スレッタの母親エレノア(プロスペラ)。
娘のエリクトを助けてデリングに復讐するためにスレッタ・ミオリネを利用して地球と宇宙の戦争を始めるけど、
最後は娘のエリクト、かつての仲間や家族に赦されて、スレッタ・ミオリネとも家族になるという話です。
話としてスレッタとミオリネが結婚しなければこの物語は成立しないんですよ。
人殺しのデリングの娘と復讐者プロスペラの娘が家族になれるのかも、この話の大切な要素のひとつなのですから。
べつに結婚してなくても家族にはなれるんじゃない? って、そういう話も私も好きだけど水星の魔女は違うじゃないですか。
当初デリングやプロスペラから勝手に用意された婚姻(決闘)制度に困惑していたスレッタが
次第にミオリネを好きになり、一緒にいたいと告白するじゃないですか、
そのあとすぐにミオリネに捨てられるけど。(ついでに母親からも捨てられる)
そこから立ち直って、もう学園も制度もボロボロになった中(婚姻制度なんか形骸化されたなか)で、
どん底に落ちたミオリネの婚約者に自ら戻るという話の流れがあったじゃないですか。
「指輪も買って、結婚式も挙げて、2人で最高のドレス着て…!!」
ここまでスレッタが言ってるんですよ。めちゃめちゃミオリネと結婚したいつってるんですよ。
戦いの後には、体が不自由になったけど、夢だった学校を作って、
ミオリネが返ってくると嬉しそうに「ミオリネさーん」つってミオリネに寄り添ってるんですよ。
2人の左手薬指には指輪が光って、なんだかんだ生きてたエリクトはミオリネの「小姑」として口やかましく楽しそうに暮らしてる。
エレノアも内心どう思っているかわからないが、地球で穏やかに娘たちと暮らすことができている。
夕焼け空の下、スレッタとミオリネが仲間たちの見守る中笑いあう。
第24話「目一杯の祝福を君に」
バンナム「結婚してるか解釈次第です。スタッフキャストは結婚に言及することはタブー。結婚という文字列を見たら速攻削除します」
ここまで描いたアニメスタッフに対して「いやそこらへんキミらちゃんと書いてないし解釈次第だよね」と言えるんですか。
・結婚していないのに自分を小姑(妻の姉)と呼びミオリネに説教かますエリクト
・結婚していないのにおそろいの指輪をつけて寄り添うスレッタとミオリネ
結婚していない解釈だとこんな謎のキャラクターが生まれるんですけど本当に大丈夫?
水星の魔女に対するファンの失望は、ここまで見てきた内容に対して、作品とは全然違うところでそれをひっくり返された、
2人が望んでいた結婚をないものとしたことへの怒りからきているんです。
というか解釈が自由なら、キャストや編集部が結婚した2人と思ったってそれは解釈の一つなのに、
それは絶対に許せない。削除する。そのモチベーションはいったいどこから来ているんですか?
一部では中国やイスラム諸国に売るためには同性愛要素は削除しなければいけなかったという意見もあります。
(ただ中国では水星の魔女じたい放映してないそうなので陰謀論だと思いますが)
同性愛が禁忌だと嫌だと思うのは別にその国・その人の自由です。迫害しなければ別に好きにしてください。
でも、もしそういう人たちにおもねって結婚という文字をタブーにしたなら、それが水星の魔女の伝えたいことだったんですか?
女同士の結婚に戸惑うスレッタに対してミオリネが「水星ってお堅いのね、こっちじゃ(同性婚なんて)全然アリよ」と
一話で言っていたのはなんだったんですかね?
バンナムがかたくなに結婚した事実を公式として認めたくない理由は明らかにされていないので、わかりません。
ただもし「同性愛とかやっぱ難しいよね~、みんなの解釈次第ってことで結婚はやっぱなしにしちゃお!」
とかにだったなら、そもそも同性婚なんか扱わずにいつものガンダムやってりゃよかったのにねと
ひとりのオタクとして思った次第です。
水星の魔女で新規勢力を獲得してガンダムの未来は明るいとか思っていたのに、獲得勢力も相変わらず面倒くさい人種が目立つようでガンダムはおかしい人ホイホイコンテンツなんだろうか?
あれを憶測言うなら水星の魔女の脚本における主人公の内面成長に関わるBストーリーは存在しなかったに等しいわけだけどマジで言ってるの?脚本素人は黙っとけよとしか思えん
本編のアニメーションを楽しく見ていただけに、アニメ終了後の公式の対応に本当にガッカリした。
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のあらすじを三行でざっと書く。
・紆余曲折あって、苦難を乗り越えた二人は最終的に結婚(したと思われる描写がある)
アニメ本編は大盛りあがりでSNSでも大きく話題になっていた。
私は同性愛者でパートナーである彼女と毎週楽しく見ていました。
女性同士の恋愛が国民的知名度のアニメーションで描かれていること、またその二人の物語にSNSでポジティブな反響がある様子をみて「時代は変わったな~」と感慨深かった。また、作中の恋愛関係抜きにしても、毎週どうなるかわからない展開に視聴者としてハラハラドキドキさせられたし、毎週心待ちにしていた作品だったんだよね。
最終回二人の結婚を見届けることができて本当に嬉しかった。生まれて初めてだよ、作中のキャラの結婚を祝うケーキ買ったの。あれは最高にうまかった。
それがですよ。今週発売されたガンダムエース(KADOKAWAのガンダム専門誌)でちょっとした事件があった。
最終回を迎えた主人公とヒロインを演じた声優さん達のインタビュー。
それを読んだファンは「ああ、やっぱり2人は結婚してたんだな!」と盛り上がった。
というのも、物語のフックとして「最終的に2人は無事結ばれるのか?」という軸があったにも関わらず、最終回で結婚式の描写がなかったり、最終回直後の特番で声優陣も主人公とヒロインの結婚に一切触れないという、不自然な前提があったりしたからだ。
主人公とヒロインの結婚を祝福したいファンは飛びつき、エヴァの最終回ばりにおめでとうおめでとうと連呼した。
それが、発売後に急遽インタビューから「結婚」の2文字が消された。
Kindleって、発売後の本にアップデートかけられるんですね。初めて知ったよ。
当然ファン達はなぜ??と思うわな。KADOKAWAの問い合わせフォームから削除の理由を問い合わせたって声も多く見かけた。
https://twitter.com/G_Witch_M/status/1685628114125340672
いや、なんかもう怒りを通り越して、ただただガッカリした。
一編集者の憶測による文面がそのまま誌面に出るなんてことあるの?という違和感が拭えないし、修正漏れした編集部が悪いんで!と言わんばかりの釈明にもひいた。
いや、そういう問題じゃなくない??
そもそもなんで「結婚」の2文字を、発売後の雑誌にアップデートかけてまでわざわざ削除しなくちゃいけなかったのかって話なんだよ。
「一人一人の捉え方、解釈にお任せ」する、の真逆の姿勢じゃないか。
あれだけ作中で明確に2人は結婚したという描写をしておきながら、それでも結婚したとは公式に明示したくないってことでしょう。
最初は「大きいIPだし、同性愛がタブーの文化圏での配信や多言語対応を見越しての対応なんだろうな」と思ってたんだ。商業的な理由だと。
実際シンガポール版では一部のシーンがカットされていたし、中国では配信が予告されているものの、配信ができない状態が続いている。ただ、実際に配信に支障が出るのであれば、先のように台詞のカットや編集など、ローカライズで解決するべき問題だろう。
よくよく考えると日本でしか発売されていない雑誌の、しかも出版後のインタビューの2文字をわざわざ削除する必要あるのか……?と。
結局、
「公式で女性同士の恋愛・結婚を描いているにも関わらず、それを公式に明示してはならぬというレギュレーションがあり、それに反したため雑誌は修正された」
ということのようだ。
ただ、そのレギュレーションがなんのためにあるのか、さっぱりわからないんだよ。
だって、主人公とヒロインの関係を軸にしたガンダムで、結婚したって作中でも明確に描写されているのにだよ?
誰の、何を守るためのレギュレーションなんだろうな。
最終回で結婚していた主人公のスレッタとヒロインのミオリネは本当に幸せそうだった。
「人の数だけ正しいがあるもの。いつか必ずどこかで間違うのよ。それでもできることをするの。この先も」
差別や争いが絶えない世界で、この台詞に励まされた私のような人は多いと思う。
現場の制作陣やキャストは、むしろ厳しい制約の中でよく最終回まで描ききってくれたなと感謝している。
私は本当にこの作品が好きだし、観ることができてよかった。
50本とキリがいいので、感想をまとめつつ、所謂番付を作ってニヤニヤしようと思います。
点数をつけるのはしっくりこなかったので、
「好き好き大好き超愛してる」「大好き」「好き」「普通」「好きじゃない」の五段階で評価することにしました。
ただし結果として「好きじゃない」に該当する作品はありませんでしたので、実際は4段階です。
今日この瞬間の感情なので、明日には異なる評価になっているかもです。
リンク先に感想は書いてあるのですが一言コメントも書きつつ紹介します。
雨が降り続ける街カナイ区を舞台に真実を暴くことの是非を問う探偵としての生き方に向き合う物語で3Dのリッチな箱庭でキャラを操作しつつも文章を読むパートも多いアドベンチャーゲーム。
主人公の見習い探偵ユーマと相棒の死に神ちゃんの関係値の変化がたまらない。
舞台になるカナイ区の作り込みがすごくて文章主体のゲームながらグラフィックへの力の入れ方も凄まじい。
ロードが長い、テンポが悪いという良くない点を覆い隠すほどにシナリオと世界観とキャラクタが魅力的だった。
AIシリーズの第二弾でマルチサイトな2人の視点から、数年越しに発見されたバラバラ殺人の遺体の部位が新鮮という奇妙な謎を追う。
前作がめちゃくちゃ面白かったのでハードルを上げて遊んだにも関わらず最高だった。
マルチサイトものではベタなトリックだけれども、ゲームで表現できることの進歩に伴い魅せ方も進化しているのが堪らなかった。
システム面も物語の邪魔をしないように遊びやすく改良されていたのも好印象。
さかき傘EVEの第二弾で、rebirth terrorから続くストーリー、今作からの設定やキャラが増えてきて、さかき傘EVEとしての色も強くなってきているが、burst errorのエッセンスも健在でとにかく主人公二人が格好いい。
今回はかなり辛い展開も多く、小次郎とまりなならどうにかなるだろうという楽観的な感情を、マルチサイト故の情報の齟齬から絶望的に演出してくるのが恐ろしかった。
かなりテーマ性のある展開でありながら、押し付けがましさがないバランス感が大好き。
法条まりながそれでも法条まりなとしてあり続けることを誓い、とある託されたアイテムを渡すシーンは全ての意味を把握しているのが読者だけという非対称性が面白く、全てのゲームの中で一番好きなシーンかもしれない。
偉大な名作burst errorの物語を完結させる続編であり、ファンへのサービスがいっぱいあるファンディスクでもあり、rebirth terror単体でもそのキャラたちの生き様に沸る、一作で三つの最高が詰まった大好きな作品。
特に今作の小次郎サイドのゲストヒロインとなる音無橘花のエピソードは今こうして思い出すだけでも色々な感情で胸がいっぱいになる。
僕がテキスト主体のアドベンチャーゲームにどハマりしたキッカケの作品なので思い入れがある。
満を持して美ノ神みなとが登場するシーンは全てのゲームの中で一番好きなシーンかもしれない。
探偵の天城小次郎と、内閣調査室の捜査員法条まりなの二人がそれぞれの担当した仕事をこなしていると徐々に大きな事件に巻き込まれていくマルチサイトなストーリー。
おちゃらけた軽そうなイメージの主人公が、やるときはやるという類型を完璧にやりきるとここまで面白いのかと感服した。
不朽の名作として名高い作品だが、確かにその通りで、さかき傘EVEを遊びたいという一種の義務感で遊び出したにも関わらずめちゃくちゃ面白くて新しさすら感じてしまった。
終始楽しいところだらけの最高な作品で、そりゃあこれに囚われ続けてる人が大勢いることも納得だった。
○大好き
愚かな人間の手によって死んだ全ての哺乳類の死を体験する贖罪を神から命じられ旅を続ける少女と、動くことも死ぬこともできない主人公の出会いから始まる大河的な大きな流れを書くノベルゲーム。
宗教や倫理に訴えかけながら、非常に根源的な問い、人は何故生きるのかの答えを求める。
残酷で重たい話だがタイトルの意味を理解できたとき少し前向きになれ安心できる。
海中で暮らす種族と陸で暮らす種族の会合と食文化を通じた交流を優しい絵柄で表現しているノベルゲーム。
好奇心旺盛で海中でスープ中心の食事に飽きたお姫様タコリタ姫とその従者メルが、料理上手のイナとヤンチャな少年ディノと出会う。
子供向けのようにみえるが、恋愛的な表現のシーンも多く、特にタコリタ姫とイナの女性同士のそれは肉体的接触のシーンも多くドキドキさせられた。
沖縄の離島を舞台にした王道なボーイミーツガールもので、家族がいなくなってしまった主人公の西銘光と、日本人でないのにパスポートも持たず日本の常識も知らないリルゥの恋愛もの。
一人ぼっち同士の彼らが少しづつ恋人、よりも先に家族になっていくような、共同生活のエピソードが面白かった。
物語が進むに連れてスケールが大きくなっていき、二人の恋愛の行く末が、世界の行く末と直結していくさまもまた、王道中の王道。
二人以外のサブキャラたち、特に立ち絵のないモブキャラの中にもいい人が多く、大きな話でありながらも閉じた世界じゃなく、社会的な開かれたパートが多いのはこの作品独自の魅力があった。
公称ジャンルは「サスペンスアクション学園ラブコメミリタリーミステリー」と長ったらしいが、確かにそうね、となる長大すぎる大河的なゲーム。
最初は、とある有名進学校に転校してきた主人公が、登校の際に道でぶつかった同級生の少女とともに、部活をやりつつ前年度におきた学生運動にまつわる謎を追うお話。
しかし、もう全然こんな話じゃなく、話がどんどん広がっていき、様々なキャラが視点人物になる群像劇になっていく。
それでありながら物語の当初に提示される「対話」の尊さが一貫して最後まで書かれるのが、作者の強いメッセージ性と納得感があって好き。
前作とは密接な関係にあるものの、ヒーローを目指す少女藤堂悠奈が終始物語を牽引するためかなり異なる味になっている。
今作を遊び終わったあとに、前作のグランドEDの曲「散って、咲いて」を聞くと、キラークイーンのことだけじゃなく、藤堂悠奈と彼女の想い人にとっても「お互いがパンドラの箱の中の希望で」という歌詞が刺さる。
いかにもなチンピラ黒河正規の成長エピソードが僕は好きだった。
若い男女が突如奇妙な建物に拉致され、強制的に暴力有り凶器有り法律無しのゲームに巻き込まれる、デスゲームもの。
いくつかのルートがあり、攻略するヒロイン次第で敵と味方が入れ替わることもある展開が面白い。
デスゲームものとしての勘所を押さえていて、ルールの隙をついた謀略であるとか、圧倒的暴力の前に知略が無意味であるとか、それでも知恵と勇気は強いとか、これだよこれな展開が目白押し。
特に名敵役手塚義光のエピソードはどれも面白く、最高に悪いやつで楽しかった。
魔法が込められたアイテム遺物が、度々不可思議な現象を巻き起こす奇妙な学校に転校してきた主人公が、その現象を解決していきながら、学校そのものに潜む大きな謎に挑む恋愛ゲーム。
いわゆる特殊設定ミステリでの短編連作めいた作風になっていて、魔法ではあるもののヒロインの一人で図書館の主リトが予めどのような魔法が関係しているのかを説明してくれるため、それなりにフェアプレイの精神で読める。
用意された素材が全部重要なタイプの作品で、とにかくほとんどの登場人物、設定、アイテムなどが無駄ななく学校そのものの謎という一点に集約していくのが面白い。
原作は18禁の美少女ゲームでありながら、攻略対象ではないサブキャラの男キャラの出番も多く、特にワトスン役となる烏丸小太郎は、恋愛できないだけでかなり主人公への熱い感情があり楽しかった。
爆発事件に巻き込まれて瀕死の状態にある十数人の男女が意識だけをコンピュータの世界に移され、手術の順番を人狼ゲームをモチーフにしたインフェクッドゲームで決めるというホットスタートなゲーム。
人狼ゲームを通じてキャラの性格や過去を描くのが面白く、主人公とゲーム的に濃厚な関係になる間宮キイチさんとは、男性キャラだけどイチャイチャするスピンオフも遊びたくなった。
女性キャラだと、アイドルオタクの白雪サツキさんが気に入ったかな。
思考する類のゲームの戦略的な面白さのパートと、謎の爆発事件に関する縦筋とが入り混じるストーリーで、短編ながらかなりボリュームを感じる構成だった。
ファミコン時代のアドベンチャーゲームを現世代機に移植したシリーズ第二作目。
とはいえ同時にリメイクされたので、背景や立ち絵にかけられた熱は同じくな出来。
この任天堂ADVリメイクの流れ、他にも色々して欲しいけど、MAGES.が色々とヤバそうなので厳しそう。
理想探偵、外道探偵などの二つ名を持つ優秀な探偵が巷を騒がせている100人以上を連続で殺害している殺人鬼への対策を練るために孤島に集まるが、何故かそこでも殺人事件が起こる。
メフィスト賞系のミステリ作品から受けた影響を一切隠すことなくゲームに落とし込んでいて、そういうのが大好きな僕としてはどストライクな大好きな作品。
ミステリ的な部分とはあまり関係ない人生観のようなかなり生のままのテーマ性を語る部分など、作家性を感じる箇所があるのも如何にもあの時ぐらいのミステリな風味がある。
ゲーム的にはSLGっぽいパートがあったりするが、難易度はそれなりなのでテキストを読むことの邪魔にはなっておらず、むしろ文章では表現しづらい探偵の超常的な部分を表現できてて良き。
探偵の池田と助手ねね子が奇妙な招待状に招かれ孤島に行くことになり、事件に巻き込まれる。
クローズドサークルものの導入としては100回は見たものだけど、ここからストーリーが二転三転していき、壮大な物語になる。
ジャンルで一口にまとまられない多彩な物語だが、その全てがシロナガス島への帰還というタイトルに集約されていく構成が面白かった。
僕はお風呂に入らない女子や、無駄毛を処理しない女子が大好きなんだけど全年齢向けゲームなのに、ねね子はこれらの表現が豊富にあり、この中でダントツでエッチな作品でもあった、大好き。
A.D.M.Sと呼ばれる時間軸を飛び越えるシステムを武器に、色々な美少女とイチャイチャしながら世界の謎を解いていく、SF、恋愛、ファンタジー、歴史、バトルものと多様なジャンルが展開する言わずと知れた名作で歴史的な意味づけすらされている作品で、僕が遊んだのはリメイク版。
壮大な物語なんだけど、あくまで家族愛もののテーマを一貫しているのが素晴らしい。
年上ヒロインが多いのもマザコンな主人公らしさで、特に筆下ろしの相手一条美月さんは可哀想で可愛かった。
システム的な面白さと、物語を楽しみ面白さが密接な関係にあり、ゲームとしてのという枕詞付きなら最高のシナリオだった。
シンプルな物語を魅せるために、背景や立ち絵に凄まじい作り込みをしていて、昭和のゲームを令和にリメイクすることの本気を感じさせられた。
特に背景で動くモブの表現は新しくて、物語への没入度合いを高めてくれた。
声優の熱演、特に主人公の緒方恵美さんの独白シーンは残酷な設定の開示と伴って大好きなシーン。
○好き
現代日本を生きるマイノリティの人々の日常が描かれているノベルゲーム。
フィクションらしい痛快な展開は薄く、ただただ現実的な日常が淡々と展開する。
その上で物語として彼女たちに幾つかの救いが訪れつつも現実は進んでいくのがどこかもの悲しく寂しさもあった。
自分を含めた人間を認識できない主人公の豹馬が、誰からも認識されない透明人間の少女クロだけは認識でき、世界中に二人っきりの物語がはじまる。
かなり突飛な設定ながら、豹馬とクロ二人の分かち難い関係に名前が付いていくという男女の関係性の真っ直ぐな物語。
重く苦しい展開が手を変え品を変え続いていくので、かなり救いのない陰鬱とした作品だ。
しかし、クロは豹馬のことを好きであり続けるという点だけは長い物語の中で一貫しており、そこを支えに読み勧めていける、クロがすんごい可愛いゲーム。
株式会社オレンジのロマンティックミステリの第三弾で、女性主人公が男性といい雰囲気になりつつ事件を解決していくシリーズだ。
今作は事件を予報するAIプロテアを手に入れた主人公が事件を未然に防ぐ探偵に成長していく、少し特殊設定ミステリ味もある展開。
主人公の伊月千春が最初はAIや攻略対象の男性キャラに頼りきりだったのに、徐々に頼れる探偵になっていく、応援したくなる主人公なのがよかった。
なお、攻略対象の男性キャラ天野夏樹がやたらとフライドチキンを押すシーンが多く、それを食べる様が可愛いため、遊んでいる途中に僕も出前を頼んでしまった。
なんでもありな緊張感あふれる序盤、キャラクタの魅力的な掛け合いで引っ張る中盤、物語のパズルが全て無駄なく収まる終盤と、それぞれでかなり雰囲気が異なるのが印象的だった。
魅力的がすぎる黒鈴ミヲちゃんの可愛らしさはアドベンチャーゲーム史に残すべきで、特に自身の名前の「ヲ」の部分を「くっつきのヲ」と言う箇所が好き。
世間でもかなり評価されておりシリーズ展開が期待されているので、是非とも黒鈴ミヲちゃんがお腹いっぱいお寿司を食べるスピンオフに期待したい。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:]]で公式カヲレイ・ケンアス・シンマリを出してLAS・LRS等を皆殺しにしたみたいに、
水星の魔女でも公式スレミオ・ラウペトを出して他カプは本編軸としては皆殺し、
パラレルワールドでのif創作については自由ですよということで確定させて欲しかった。
https://twitter.com/G_Witch_M/status/1685628114125340672
「本編をご覧いただいた皆様一人一人の捉え方、解釈にお任せし、作品をお楽しみいただきたいと考えております」
はあ、それで雑誌から「結婚した」という記述を削除ね。本編軸で結婚グエスレをやりたい人への配慮ですか。
解釈にお任せでカプ乱立ができるジャンルはソシャゲだの、その他諸々のジャンルで既にあるんだよ。
軸にストーリーが存在するアニメでよくこんな中途半端な真似ができたな。
悪手に悪手を重ねてるけど誰がコントロールしてんの?