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2021-02-26

同棲を解消したら同棲を解消しなかった未来が見えた

2年に渡る同棲日曜日で解消するんだよな。

2年って結構長くて、お互い結婚意識してたこともあって、

家具を買う時は、「長く使えるものを買う」っていうのがおれたちの決まりだったと思う。

クイーンベッドからダイニングテーブルソファセット、タンスやラック

色んなものを買ったんだよな。

そんで明後日同棲を解消するわけだが、互いに新居に引っ越すわけで、

それに合わせてこれらの家具をどうにか処分しなきゃいけない。

粗大ゴミとして出そうと思うと、収集日が1ヶ月先とかで、引っ越しスケジュールから考えると間に合わないし、

友人に譲ろうにも、こんなデカ家具は要らないわけで、引き取り手も見つからない。

結局メルカリ頼みになるわけだな。

で、この2週間、メルカリを使ってみたわけ。

そしたら思ったより売れる。

メルカリには直接受け取りっていうオプションがあって、購入者に直接取りに来てもらえば送料がかからないってのがある。これが便利なんだ。

このときさ、売れる先が大体1-2歳の子連れの夫婦なんだよな。

そりゃそうだよな、クイーンベッドなんか独り身は要らないし、熟年の夫婦が買うわけでもない。

一緒になり始めた夫婦が買うわけだ。

クイーンベッドを引き取りに来たのは若い夫婦だったな。

奥さんがよちよち歩きの子供をあやして、その横で俺と夫がクイーンベッドをファミリータイプバンに運ぶわけ。

その他の家具もそう。

1番覚えてるのは衣類ワゴン。これはだな、上手く出来ていて、子供でも衣類を収納できるよう、おれらの膝より下の部分にまで引き出しがついてるわけ。

これは若いお母さんと子供だけ取りに来たな。ありゃ2歳くらいだろう。

母親が「良かったね〜〇〇くん、これでお片付けできるかな〜??」って母親がすっごく笑顔だったな。

他にも色々売ったが、ほぼほぼ子連れ夫婦が多かったな〜。

みんなおれと同い年かおれより1-2つした位の若い夫婦

おれはどこで間違えたんだろうな。子供、可愛かったな。

おれも、メルカリ夫婦で見ながら、「これ良くない?」とか話しながら、

車に子供乗せて、遠くまで運転して、家具を受け取って、帰り道で「これあそこに置く〜?」とか、

「帰りに〇〇の好きなアイス買って帰ろうよ」とか、そういう未来が待ってたんだろうな〜。

2021-02-18

anond:20210218112257

私は、ハヤカワ五味氏やDeNAのほうが誠実で正しい対応だと思っている。しかし、今のネットでは、誠実に対応したほうがバカを見るようになっている。
どうせ毎日のように炎上ネタが降ってくる世の中なので、何も燃料を投下しないほうが賢い、ということだろうか。

より賢いのは、逆の燃料を投下すること。PEZY Computing が成し遂げた。

判決では「助成金対象事業とは無関係に運転資金に用いたり、一部を被告人個人の株式運用資金、負債やクレジットカード代金の支払いにあてたり、相当部分を流用している」助成金社長が使い込んだ悪質さがはっきりした。しかし、逮捕当初は、日経がPEZYの世界一技術を守るべき、と愛国心に訴えたり、社員ツイッターで「技術わからん素人はだまってろ」、「検察が間違っている」と逮捕容疑でPEZYを批判しているのは馬鹿ばっかりで、エリートならPEZYの無実を理解できるとあおったり、「朝日新聞立憲民主党文部科学省がPEZYをつぶそうとしている」と仮想敵を作り上げることで、みんなだまされた。判決が出た2年後には誰も興味を持っておらず、(世界一技術だったはずが無料にしても世界のどこからも引き取り手がないことがわかったものの、なぜか)会社は存続している。

もし逮捕時に黙っていればPEZYの側についた人は(仮想敵がないときより)少ないだろうし、社長が使い込んでましたと謝罪すれば、会社の信用が失われて倒産した可能性もあった。黙っているより、積極的に虚偽の情報を流すほうが賢いのではないだろうか。

2021-01-20

anond:20210119190731

BEATSヘッドフォン流行ったときに、古臭いオーディオマニアが「生音と違いすぎる」って酷評してたのに似てるな。

音楽の受け取り手が変化していることに気が付いていないから頓珍漢な感じになってるわけか。

2021-01-12

市営自転車置き場で起きた事件

事件がやっと解決したので、ここに吐き出してみる。

登場人物

ワイ

30代 子なし ベンチャー企業エンジニアアニオタ

地方のそこそこ大きい市に住んでる

小遣いをなんとかやりくりしてアニメBD原作を買う日々

30代 ベンチャー企業事務 腐女子

よく腐女子仲間とイベントに行ったりしていたが新型コロナ渦でイベントが無くなり、ゲーム重課金するようになった(←課金するなら俺の小遣いもっと増やしてくれないかなぁ......)

1. 嫁に初めて土下座をしたあの日

2020年8月 夏のボーナスを手にして、ワイは嫁に「電動アシスト自転車を買わせてくれ」と懇願した。

ワイの自転車新卒の時に買ったホームセンターで1.5万位のもので、最低限のメンテはしていたが10年近く経ってあちこちが錆びて、汚くなっていた。

また、結婚を機に引っ越し土地は坂がキツく、それまでデスクワークをしていた我が身にはキツかった。

そこでワイは嫁を説得し、子供が出来たら保育園の朝の送りだけでもワイがその自転車でやることを条件に、電動アシスト自転車の購入許可下りた。

ワイは早速、近所のホームセンターへ向かい15万弱の電動アシスト自転車を手に入れた。

1週間ほど経ち、ホームセンターから商品の用意が出来ました」と電話が来たときには、これでもう毎朝の心臓破りをしなくて済むと天にも昇る気分になったことを覚えている。

待ちに待った自転車が納車された後の初出勤は電動アシストの偉大さを噛みしめ、いつぞやにみたルビコンの決断ヤマハ電動アシスト自転車の開発の回を思い出し、静岡に足を向けて眠れないと思ったほどである

2. それは突然起きた

2020年11月 ワイはいものように家路についてた。最寄り駅を降り、自転車置き場へ向かうと異変に気づいた。

「ワイの愛車がない......」

自転車置き場においてある自転車をすべて確認しても愛車はどこにもなく、嫁に「愛車がない......どうしたらいい......?」と電話した。

嫁に自転車置き場の管理人相談しろと言われて、ワイは大急ぎで管理人室へ向かった。

管理人自転車がなくなったことを伝えると、半分あきれられた様な表情で紙を渡された。

その紙には「放置自転車撤去のお知らせ」と書かれていた。

この自転車置き場では無断駐輪や駐輪期限が過ぎた自転車を月1で市の保管所に回収される事になっているようで、今日がその日だったわけである

だが、ワイは8月に愛車用にここの駐輪代を1年分まとめて支払い、駐輪シールも後輪の泥ハネに貼っていたはずである

そのことを伝えたところ、だったら警察に行ってくれと言われ、駅前交番に向かった。

交番盗難届を提出し、徒歩で自宅に帰った。

3. 愛車発見

愛車が無くなり数日が経った頃、警察から自転車が見つかったと連絡が入った。

見つかったのはなんと、市の自転車保管所だった。

警察からの話によると、回収した自転車盗難だったりの可能性があるので、一度登録番号を調べているらしい。その過程でワイが出した盗難届が引っかかり、見つかった。

警察がしてくれるのはそこまでらしく、自転車自分で取りに行かないとならなかった。

保管所は平日しかやっていなかったので、有休を取りバスを乗り継ぎ、保管所に向かった。

保管所で自転車の受け取り手続きを進めるととんでもないことを言われた。

「回収代と保管代で1万円頂きます

と。ワイはぶち切れそうになった。期限が切れてないのに勝手に持っていったあげく、回収代と保管代まで取るのかと。

だが保管所にはシルバー人材派遣しかおらず、責任者がこの場にいないことも厄介だった。

保管所の人が責任者電話をしてくれたらしく、とりあえずワイは責任者と話をするために市役所に行くことになった。

4. 役所職員がクソすぎた

またバスを乗り継いで役所に着き、責任者と話をすることができた。そこで責任者謝罪するどころか、こっちが思いもよらぬ事を言い出した。

「1年契約してる人があまりいないし、シールの年の表記が小さいから期限切れで持って行かれてしまったんでしょう。でも年間払いで、安くしてるんだから少しくらい不手際があってもまぁご愛敬ってことで」

これを聞いてワイはブチ切れて窓口で大声を上げてしまった。

わざわざバス代を払って、時間をかけて保管所まで行き、役所まで来て、この対応かと。

大声を上げたせいで警備員が来てしまい、別室に移された。

別室に行きしばらく待っていると、窓口の職員と別の職員が入ってきた。

その職員も物腰は丁寧でちゃん謝罪はしてくれたが、1万払えという部分だけはどうしても引けない様子だった。

なんでも過去に事例が無いらしく、規約に沿った対応しか出来ないということだった。

ワイは自転車が手元に戻ってこないと困るので、渋々なけなしの1万を払うことにした。

役所から保管所までは役所の車で送ってもらえることになった。

5. これ終わる訳がない

保管所に着き、愛車と数日ぶりに対面したのだが、その姿は知っている姿とは違っていた。

外装が割れ、中身が見えているバッテリーパック、傷が入り塗装がはげてしまっているフレーム、それ以外にも様々なダメージが入っていた。

ワイは役所電話をかけ、さっきの職員を呼び出し、修理代を出してもらえるのかと訊いたが、それはできないと言われ大激怒した。

とりあえず自転車の状況を写真で記録した後家に帰り、リビングで嫁の帰りを待ちながら安達としまむらを見ることで精神落ち着けていた。

嫁が帰還したので事の顛末を伝えると相当お怒りになったらしく、二人で相談して弁護士に入って貰うことになった。

6. 嫁ネットワーク強し

幸運なことに嫁の知り合いに弁護士事務所に勤めている人がいて、その人経由で弁護士を紹介してもらえた。

弁護士に事のすべてを伝えたところ、引き受けてもらえることになった。

とりあえず、自転車は修理に出し、その修理代と回収・保管費用、その他を含めて民事訴訟解決するという形になった。

7. 裁判所に初めて入った

テレビでよく見るようなところでやるのかと思ったら普通会議室みたいなところに市の担当者とワイと弁護士が通され、そこで話し合いをすることになった。

訴訟という言葉に怯んだのか、こちらの要望はほぼ通りで和解になることになった。

和解した後すぐに市から請求金額が振り込まれた。

弁護士費用を払っても若干プラスになったので嫁と焼き肉に行った。

8. その後

さすがにこの市に住み続ける気がゼロになってしまったので、転居シーズンが終わった頃にどこかに引っ越そうかと思っている。

市を相手取った訴訟がこんなに簡単に終わるとは思っていなかったが、思いのほか楽に終わったので何よりである

2020-12-16

猫には有毒な百合

 長文でお気持ち表明するなら増田が最適だと増田マスターに教えられたので増田に来ました。ただの学の浅いオタク文句しかありませんから、きっと読んで面白い物ではないでしょう。

 土曜に虹ヶ咲の11話があったじゃないですか。私はあれで1晩狂って朝まで壁打ちを続けて、日曜の晩の裏世界ピクニックニコ生冒頭4分をきっかけにして朝まで壁打ちを続けて、月曜日は体力が切れててぐっすり暖かくして眠って、火曜に至ったんですよ。

 そんなわけで、虹ヶ咲11話絡みのひっでぇツイートきっかけでどうも百合好きが荒れているらしい、という事を察知したのは台風が去った後、と言った方がきっと性格なのだと思うのです。もっとも、その“百合好き”も簡易的にではあります観測したところ、一部の界隈という表現が適切な規模感の様に思いますが。

 件のツイート主について調べるとプリキュアの界隈で暴れてきた所謂前科持ち”の様なお方だそう。関連動画もないのにニコ百記述が充実してるのはたいてい地雷原ですし、プリキュアというのも守備範囲外の私がとやかくいう言う権利はありませんが、ともかくそういう人物配慮に欠けたツイート百合好きの一部界隈の怒りを買った、といった構図の様です。

 元の投稿は既に削除されているようですが、削除前のツイートをみた私の所感を申し上げますと、コンテンツに対する向き合い方が私とは致命的に合わない人物であるようには見えました。ニジガク11話未見の方の為に具体的な描写の内容はここでは差し控えますが、要約すると「受け入れがたい描写とある女性の『友情の暴発が原因一過性の物』だとの証言安心して受け入れられるようになった」といった内容になるものと思います

 「受け入れがたい物を受け入れる為に他人感覚に縋る」というのは少なくとも私の感覚とは合いません。受け入れられない物は受け入れられない物として拒絶するべきです。拒絶もまた1つの作品に対する向き合い方ですし、もし受け手にとって受け入れがたい描写がなされたのなら、拒絶するのが最も真摯な向き合い方であるように思うのです。批判をするのなら受け入れがたい物がなぜそぐわないか、を説明するべきであるように思いますが、拒絶する権利は誰にだってあるはずです。無理な物は無理。それも1つの正解です。もっとも、「無理な物を視界から排除しようとしないのであれば」という但し書きは必要な様に思いますが。

 あるいは、どうしても受け入れるなければならないにしても、「他人がそう言ったからそうなんだろう」というのもいまいち好きではありません。他人感想などという物は理解ガイドラインにはなり得ても、最終的に理解するのは受け取り手自身、というのが健全な姿なのではないでしょうか。「あの人が駄作と言うから駄作なのだ」や「皆駄作と言っているからアレも駄作だ」というような事を私の好きな作品は長い間言われてきたものですから、なおさらそう思うのです。

 件の人物への恨み節なら荒れているニコ百掲示板にでも書き込めばいい事です。わざわざ増田なんかに投稿するのは私が拒絶し、否定したいのが件の人物だけではないからです。

 私が無理な物は無理と言ってしまって良いと考えている事は先ほど書いた通りです。元のツイート主はアニメを見ていただけで、わざわざ受け入れがたい物の中に踏み込んできて無理と暴れまわったわけではありません。“同性愛的な物を見るのは無理”という彼の素朴な感想否定されるべきではないと私は考えます排斥運動でも始めたのなら話は変わりますが、荒れたのでツイ消しして逃亡を図る彼にそれだけの事をする度胸があるようにも思えません。

 私は荒れていた界隈についても拒絶したいのです。学が浅く、海よりも深い思慮の上で掲げられたこの世で最も尊重されるべき黄金色に輝く理想推し測ることすらできない私には、荒れていた界隈の言う事が同性愛的な物を「受け入れがたい物」と表現する人物の言う事と何ら変わらないように見えたのです。友情愛情の間に線を引き、それを超えたか超えてないか一喜一憂する事と、異性愛同性愛との間に線を引き、超えた超えないで一喜一憂する事、私にはどちらも同じくらい愚かな行いな様に見えたのです。そして、物語への感想と実際の出来事への感情をあまりにも簡単接続し、発言者否定して見せる様は、私には絶対に私にとって好ましくない人々と重なっても見えるのです。

 結局のところ、この長々と続いた文章は、私にとって彼ら全てが受け入れがたい存在であった、以上の内容を持ちえません。あるいは、わざわざ受け入れがたい存在の方に観測気球まで上げてやはり受け入れがたい物であった、と結論づける私は彼ら以上に私にとって受け入れがたい存在であるかもしれません。ただ、恨みを吐いて無理な物を拒絶してみせなければ、クリスマス健全な気分で迎える事が出来ない。だから、こうやって長々と拒絶するほか無かったのです。

2020-12-09

模写・模倣贋作・習作・パロディ海賊版二次創作について

美術専門家でも著作権専門家でもありません。

ただ少しばかり知識を蓄えた二次創作愛好家です。

正直愚痴です。

どこのジャンルでもある程度母数がいれば往々にして発生するトレパク問題が身近で起きました。

しか公式絵の事実上トレス

厳密には計測の上描き写すタイプの模写のようですが、やり過ぎて線が重なるので実質トレスです。

言い分としては、行為自体トレスではなくあくまで模写なのだからセーフだ、とのことです。

というわけで私は今、私達が美術系の漫画アニメ漫画研究会などで当然のように触れて身に付けてきた知識や知恵を全く知らない二次創作者が少なからずいることに不安を感じています

なのでここで、そうした経験から学んだなぜ模写・模倣問題視されるのか、について吐き出そうと思います

ぶっちゃけ下手な模写なら問題無いんですけどね。

そこそこ上手いんですよ。

そこんとこ素直に褒められてると受け取って承認欲求満たして自己肯定感上げてとっととステップアップしてほしいです。

もし本当にただの無知なら。

まあここで言って本人に届くとは思ってませんが。



さて、本題に入ります

無名絵描きがいたとします。

無名絵描き練習(習作)としてとある有名画家作品の模写に取り組んでいました。

最初そっくり同じに写しとっていました(模写)が、ある時「この画家の描いたネコも見てみたい」と思うようになりました。

その有名画家イヌ派だったので、お手本はイヌの絵ばかりだったのです。

そうして無名絵描きは、有名画家作品模倣(いわゆる絵柄パク)しながらネコの絵を描いてみました(パロディ二次創作)。

それはまるで有名画家の描いたネコのように見えました。

無名絵描きは嬉しくなって、近所の人達に見せびらかしました。

「上手に描けたよ!」

無名絵描きを知る人々は、口々に褒め称えてくれます

「すごい!」「本物(有名画家の絵)みたい!」

そこへ通りがかった画商が「素晴らしい!その絵を買わせてくれないか?」と持ちかけました。

無名絵描きにとっては初めての実績です!

「絵が売れた!売れたぞ!」

無名絵描きは喜びました。

近所の人達もお祝いしてくれました。

画商は無名絵描きから買った絵を画廊に飾り、新聞社電話をかけました。

大発見だ!あの有名画家の描いたネコがあった!」

なんと無名絵描きの描いたネコの絵は、有名画家の絵と間違われてしまっていたのです!

無名絵描き無名ですから、画商は無名絵描き絵描きだということすら知りませんでした。

ですからたまたま出会ったそっくりな筆使いのネコの絵を、有名画家作品と疑いもしなかったのです。

とはいえもちろん画商も目利きです、並大抵の模倣では騙されるはずなどありません。

無名絵描きはそれほど完璧に有名画家模倣していたのです。

そうしてネコの絵は、有名画家の未発表作として多いに世間を沸かしました。

意図せぬ贋作海賊版)のできあがりです。

そういうことです。

から模写や模倣は習作と呼ばれ、公にするものではないとされているのです。

パロディ二次創作)が成立するのは、それがパロディであると受け取り手にとって明らかな時だけです。

絵柄が違えば一目でパロディであると示せます

商業的なパロディ作品場合は適宜許可取りや原案表記をしています

そこそこの年齢の二次創作愛好家は知っているでしょう、青いタヌキの二次創作が訴えられた事例を。

あれは決して二次創作を締め付けようだとか見せしめだとかのためだけに訴えられたのではありません。

それを本物、公式だと勘違いした一般人がいたから海賊版の扱いをせざるを得なかったのです。

海賊版とは、公式権利者)の商売邪魔になる商品のことです。

コピー品に限らず、著作権者に無許可で売買される、著作物を利用した製品は、全て海賊版です。

よく二次創作イラスト海賊版グッズに利用されるという被害が出ていますが、絵柄が公式とある程度異なっていれば、二次創作に関連する知識のない一般人にも容易に混同されることはありません。

逆に公式そっくりな絵柄だった場合ライセンス料の分安い当該商品は売れに売れてしまうかもしれません。

公式にとっては営業妨害どころじゃ済みませんね。

有名絵師だって同じです。

憧れた二次創作者がそっくりな絵柄で二次創作をしたとします。

二次創作者本人を知らない人がたまたまそれを見かけたとしましょう。

制作者の注意書きの及ばない無断転載を含みます無断転載もしてはいけないことですが、避けようがありません)

「有名絵師さんってご自身の手掛けた作品二次創作も描かれるんですね!」

絵師さん大慌てです。

特にゲームアニメなど集団で作る作品場合絵師さんにライセンスはほぼありません。

公式絵師非公式二次創作をする場合ほとんどのケースではまず公式許可を取る必要があります

そして多くの場合公式の目の届く範囲で、非公式と注意書きを添えた上で公開しています

この辺りは私は詳しくないので深掘りはしませんが、公式絵師非公式二次創作ファン公式同然に受け取ってしまい、トラブルになりかけたこともあります

公式絵師自身の関わる作品に関して、一般二次創作者以上に慎重を求められるのです。

公式絵師の絵柄を模倣するということは、その責を公式絵師に負わせるということにもなりかねません。

ところで、先だって二次創作漫画無断転載サイト運営者が二次創作から著作権侵害で訴えられ有罪判決となりましたが、ご存知でしょうか?

原作サイドではなく二次創作からの訴えですので、二次創作作品に関して二次創作者の著作権が認められたおそらく初めての判例です。

二次創作者の権利が認められた理由として

二次創作自身の絵柄であったこ

二次創作者の考えた公式ではあり得ないようなストーリーがあったこ

の二点が大きく挙げられます

専門家解説記事リンクを貼っておくので、詳しくはそちらを読んでください。

https://t.co/SXknUu2fRf


少し大袈裟なところもありますが、とにかく二次創作公式模倣はまずいってことがもっと浸透することを願ってやみません。

偶然絵柄が似ていることも世の中にはありますが、二次創作をする際にはあえて公式から絵柄を遠去けることが暗黙の了解と言われている程です。

二次創作にまつわるリスク回避方法が少しでも伝わっていれば幸いです。

というわけで、模写・模倣は非公開の練習に留めましょう。

場合によってはトレスよりも厄介なことになりますよ。




○おまけ

イタコ漫画家はどうなんだとお思いの方もいると思いますが、大抵は知識コネを持っています

十分な知識があり、上手く立ち回れるのでしたら、頑張ってみればいいんじゃないですか?

そこまでしてやりたいのなら、ですが。

2020-11-24

みんな猫をどうやって選んで選ばれてるの

保護猫をもらいたいと思っていて、先日思い切って譲渡会にいったけど、「ピンとくる」ってどういうことなかますますからなくなった。

一匹だけ「あっ、なんとなくいいな」と思った猫はいたが、逡巡してる間に他にもっとベストな引き取り手さんが現れてトライアルを決めていた。おめでとう、幸せになれよネコチャン。

スタッフさんたちも周りの猫飼いさんたちも「この子だ、と思ったらビビビっとくるよ」と口々に教えてくれるが、まだその感覚がさっぱりわからない。

ビビビ...? 運命出会い...??

いま目の前にいるネコチャンたちにはもちろんときめいているんだけど、これはビビビなのか?そうではないのか???

1匹いいなと思った子がいながら、その子ダメだったからじゃあこっち、というやり方は嫌だなと思ってその日は誰にも決めずに帰宅した。

疑問が増えた初譲渡会参戦だった。

十二国記で「会えば王気でわかる」と言われて戸惑ってた泰麒の気持ちが、いま、ものすごくよくわかる。

自分が従うべき猫様のオーラが検知できない。すごく困った。

おしえてインターネット上の猫飼いさんたち。

あと十二国記面白いので読んでね。

2020-11-05

anond:20201105101925

その含有量とか対象の大きさとか受け取り方のひとつとして、書いている人の表現方法読み手にどう伝わるかという事なんだとおもうけど

情報の発信者は一人で受け取り手も一人 話題宇宙の規模になろうが公演だろうが1の発信者と1の受け取りの相互関係にはかわらない

その1に対しての表現で「すべての男性は」と男性に向かって話をすると「あなたも勿論含んでいてその範疇からはずれることはない」という言い含めがはいってるはず

いわゆるその察するとなると相手が「すべて」と自分に云ってきていることについて自分も指していてその内容に同意するか反論するかの立場しかないことを言い示している

ほとんどの男は」といえば聞き手によっては自分はちがうとか自分もそうかもとか、自分はそうみられているのかという相手側の主張や思考も組み入れる余地がある

主語でかすぎっていうのはどのみち1対1の対話になる構図においてあなたもそうだと決めつけが拡大した定義について狭義になり限定的になっていくにつれ読み手を縛ることになる

それを読める所においておいて、あなたに向かって書いてはいないといわれてもその目につく場所とわかっていて書き放つことはもうそ対象に見せる気があるということだろう

直接相手限定的な内容を言い伝えてやろうと思っている意思があるといえる

えっちな本をゾーニングするかしないかと同じことで すべての男が犯罪者である男性刑務所で声高らかに唱えてもそれは真であり正であろうけども犯罪者収容していないところで言うべき事や大きさではないはず

2020-10-11

エンドツーエンド暗号化(通称: E2E)について解説する

[B! セキュリティ] フェイスブックの暗号化、日米英などが見直し要求へ (写真=AP) 日本経済新聞

エンドツーエンド暗号化という技術がある。

暗号とは

平文一定アルゴリズムに従って暗号から生成したノイズデータを掛け合わせ、意味が読み取れない暗号を作るのが暗号化である。逆に意味が取れない暗号から平文を求める操作復号と呼ぶ。アルゴリズムがよく知られていながら暗号鍵が無ければ復号できないものがよい暗号と言われる。一般には256bitAESでも使っておけばまずパッと見ても聞いても数学的にもほぼ乱数区別できなくなる。

ノイズデータの生成方法には色々あり、事前に送り付けた乱数表を使い使用後は破棄するもの、事前に送り付けた共通鍵や公開鍵を使うもの、都度生成するものなどがある。掛け合わせる方法も色々あり、乱数表に書いてある数字暗号文を足し合わせると平文になるもの共通鍵を暗号文に使うと平文になるもの公開鍵を使うと平文になるものなどがある。

共通鍵を平文に使うと暗号文になり、共通鍵を暗号文に使うと平文になるものを、対称暗号とか共通暗号と呼ぶ。

公開鍵を平文に使うと暗号文になり、暗号文に秘密鍵を使うと平文になるもの公開鍵暗号と呼ぶ。非対称暗号ともいう。

ノーマルモードコモンモードみたいで意味不明だが耐えろ。

共通暗号でも公開鍵暗号でも「平文が、暗号文になり、平文に戻る」というところは同じだが、

共通鍵では「平文→   鍵→暗号文→鍵   →平文」と同じ鍵を使い、

公開鍵では「平文→ 公開鍵暗号文→秘密鍵 →平文」と二種類の鍵を順に使う。

なお、この二種類の鍵は順に使えば順序はどっちでも良い。先に秘密鍵で処理して公開鍵で処理することも可能だ。とにかく2種類両方を使えば良い。

共通暗号は分かりやすい。zipパスみたいなもんだ。Wi-Fiパスワードも同じだ。だが公開鍵暗号については、二種類の鍵を順番に使うと何が良いのかと思う人も多いだろう。どうせ暗号で読めないのだからいいじゃないかと思うだろう。実は名前の通り鍵を公開しても全くノーダメージというところがメリットなのだ。書かなかったが公開鍵から秘密鍵数学的に求めることは不可能である。逆も不可能である。そして処理する順番もどっちでもいい。つまり適当暗号文と鍵の片割れを公開しておくことで、もう片割れの所有を証明できるである。これが公開鍵暗号醍醐味である

この技術HTTPS証明書に使われている。というかすべての公開鍵基盤で使われている。.pemとか.cerとかid_rsa.pubはこの片割れであり、ウェブブラウザの「証明書の検証」とは、ネットを見てる時にサーバが送ってくる「適当暗号文」として"*.hatena.ne.jp"のハッシュを知らん鍵で暗号化したものハッシュを知らん鍵で暗号化したものハッシュ暗号化したものに対して、事前にWindowsインストールした時に付いてきたHatena-Masuda Ultra Global Root CAかいったけったいな鍵の片割れを使ってみてちゃんと復号出来てるかチェックしているのである

ここまでが暗号技術のおさらいである。

暗号化通信とは

暗号化通信を行うには、暗号鍵でデータ暗号化すればいい。暗号化には共通暗号を使うのが高速で便利だ。公開鍵暗号原理的に計算量が多く低速であるしかし、どうやって共通鍵を事前に知らせればいい? 公開鍵暗号共通鍵を暗号化すれば、受け取り手自分秘密鍵で復号できるだろう。しかし、秘密鍵は本当に秘密か? 暗号文と秘密鍵が手に入れば、公開鍵暗号でも解読できてしまうのではないか? HTTPS化しているウェブサービスでも、TLSロードバランサで終端してデータセンタ内は平文だったりするのではないか? そこで鍵交換、セッション鍵生成の議論が登場する。

Diffie-Hellman-Merkle鍵交換方式

Diffie-Hellman-Merkle(Diffie-Hellman)鍵交換方式とは、ディッフィー君とヘルマン君が下宿階段をドタドタやってる時に天啓のように降ってきたと言われる、ネット上に数字のものを公開することなく、2者間で同じ1つの乱数を得る方法である

送信者と受信者の間で共通の1つの乱数を得ることができ、その乱数第三者に知られることがない。

上で何度か「公開鍵暗号秘密鍵公開鍵は、平文に対して両方使えば平文に戻り、順序は関係ない」と書いたのを覚えているだろうか。Diffie-Hellmanはこれに似た方式だ。まず、AさんとBさんは送信者がお互い本人であることを証明できるようにする(公開鍵基盤を使う)。そして、それぞれ手元で乱数AとBを生成する。次に、鍵用の乱数Aを適当乱数暗号化した鍵Aと、鍵用の乱数Bを適当乱数暗号化した鍵Bを計算し、お互いに送り付ける。この暗号Aと暗号Bは盗聴されているものとする。

Aさんの手元には乱数A、適当暗号Bがある。

Bさんの手元には乱数B、適当暗号Aがある。

AさんとBさんはそれぞれ鍵Bと鍵Aに対して暗号化を行う。すると鍵BAと鍵ABが生まれる。このとき数学的な都合により鍵BA == 鍵ABである

では、暗号A、暗号B、適当A、適当Bのみから鍵ABや乱数Aを求めることはできないのか? 可能だが式変形などで「解く」ことができず、総当たりになるため計算量が膨大になる。従って実質的にはできない。

或は、暗号A、暗号Bを掛け合わせれば、鍵ABになるのではないか? これもできない。暗号AまたはBと掛け合わせるのは生の乱数AまたはBでなければ意味がない。第三者乱数Cを作って暗号AやBと掛け合わせても、鍵ACや鍵BCになってしまい、鍵ABと一致しない。

これにより、手元で生成した乱数以外のすべての情報が公開で既知で盗聴されているにもかかわらず、2者間で秘密暗号鍵用乱数を得ることができる。

原始的Diffie-Hellman鍵交換の実際の計算は非常に簡単であり、この「暗号化」は事前に決めた別の方法で生成する既知の2つの整数X, Yと乱数A, Bに対して、

暗号A = XをA乗してYで割った余り、

暗号B = XをB乗してYで割った余り、

鍵AB = 暗号BをA乗してYで割った余り、

BA = 暗号AをB乗してYで割った余り

である

なお、くれぐれも簡単と聞いてPython 2.7とかで実装しようとしないように。算数の上手い人が作ったライブラリを使え。暗号処理の自作絶対バグらせて割られるのがオチだ。ちなみにDiffie-Hellman-Merkleの三人目のマークル氏というのは両名と何のゆかりもないので普通名前に入れないのだが、Merkle氏の先行研究が直接の元ネタなので入れるべきだと主張する派閥もある。俺はどっちでもいいと思うが折角なので入れておく。

End-to-End(E2E) 暗号化

ここでやっとE2E暗号化が登場する。上のセクションでしれっと書いたが、DH鍵交換が完了した時に送信者と受信者が得る共通乱数は、各々ローカルで都度生成する乱数を元にしている。身許保証公開鍵によるが、鍵は公開鍵に縛られないのだ。つまりSNSメールサーバその他、身許を保証する機能文章をやり取りする機能があるツールと、そのツールで間違いなく本人にDH鍵交換の暗号を送れるクライアントアプリがあれば、その経路で本人同士の間だけで共通乱数を生成し、それを「セッション鍵」として共通暗号方式による通信経路が設定できる。

この「公開鍵認証基盤で本人確認し、DH鍵交換でセッション鍵を設定し、鍵を端末に出し入れすることなく、受信側端末のメモリに入るまで暗号化を解くこともないまま、共通暗号通信する」のがいわゆる「End-to-End 暗号化である

E2E暗号化を行うと、鍵はDH鍵交換で生成され、端末の外に出ないし書き出す必要もなく、通信の中で割り出す事もできず、通信が終われば破棄してもよい。好きなだけ定期再生成してもよい。認証に使う公開鍵数学的な関係もない。一度設定してしまえば、SNS運営チャットログを出させても鍵交換した意味不明な履歴意味不明な暗号文が出てくるのみで、盗聴者をなりすまさせて鍵を再設定させても前の鍵と何も関係のない新しい鍵が出てくるだけで、意味不明な暗号文の解読の助けにはならない。ちょっと量子コンピュータめいているが、端末となりすましの両方で鍵を一致させることもできない。

ざっくり言えば送信側端末と受信側端末に残っている平文か鍵をバレる前にぶっこ抜く以外に解読方法がない。

これは盗聴関係者にとって非常に大きな問題で、米国FBIなどは盗聴能力を維持するには法規制以外に策がないと考えている。DH鍵交換のアルゴリズムは上に書いた剰余以外にも楕円曲線を用いた数学的に更に複雑なものもあり、ソースネットいくらでも転がっているし、電子計算機アルゴリズムの常でやたら強力な癖に計算量的には全然負担にならない。NSAなどは数学者を揃えて最高のアルゴリズム提供する振りをして、規格書で事前に決めた一定数学的特徴を備えているべき定数に備えていないもの指定するとか、実装ミスが出やす関数を選ぶなど小細工を入れているが俺は二次関数分からんので詳しいことは知らん。しばしば政府陰謀にキレた若いITキッズが小細工を抜いて差し替えた再実装を公開したりして揉めている。

実際にSNSなどでE2E暗号化実装する上での問題点は、本人確認機種変マルチデバイス嫌がらせ対応がある。まず本人確認コケればMITMは可能だ。E2Eでは鍵を外に出さないのがメリットなので複数端末ログインができず(鍵が変わって別端末で書いたメッセージは解読できなくなる)、運営で常時メッセージ監視できない(したら意味がない)ので嫌がらせ対応が多少困難になる。またMITBというか、改造偽アプリで抜かれる可能性は、まあ、ある。

まとめ

  • 平文を鍵で暗号化するのが暗号である
  • DH鍵交換では、信頼されない通信路を使って2者間で鍵を生成できる。
  • E2E暗号化では、端末上で鍵を都度生成し、その端末以外での復号を防げる。

終わりに

時間もかけてこの程度かもうちょっと短く書けるだろボケ🍆と思ったので投稿する。

anond:20201011102330

児童養護施設から引き取って育てるとしても、子供には「自分たち以外の引き取り手」という選択肢もあったことを思うと、苦悩は多いだろうな。

自分以外の人が育てた方が幸せだったかもしれないと思いつめてる人を見たことあるから、血の繋がりが無いというのも、しんどそうだと思った。

2020-10-07

醜女遊女」って価値があるにカウントされるんだろうか

醜女遊女誕生した」ってweb漫画広告あったじゃん。道端で体にゴザ巻いてニコニコしてる女の子のやつ。

あれ、「母なるもの 断崖」って漫画の一節なんだけど、

貧しい農村から売られた女の子たちの一団のうち、美人な子たちは芸者になったり遊女でも高級なところで働くんだけど、あの女の子は見た目も悪く体も未発達で引き取り手がなくて、仕方なく遊郭下働きとして使われてたのね。

んで、「おらも綺麗なべべ着て客取りたい、女さなりてえ」って訴えるんだけど、もちろん普通遊郭では働けないから、性病蔓延してる衛生状態も悪い小屋みたいなところでゴザ巻いてわずかな小銭で客取り始めるわけ。もちろんそんなところだから、客も貧乏衛生状態も悪い。

そんな所だからすぐに病気梅毒)に罹って、目も見えなくなって死んでしまったという。

元増田の「女として需要がある」=「価値がある」という基準でその話を思い出したよ

anond:20201007095409

2020-10-01

東証障害について東証従業員立場から

はじめに

立場

今回の障害概要

記者会見https://www.youtube.com/watch?v=ACFLlMXhlWg などでみられる)および、社内報の一部から得られた情報をもとにしている。

暫定対処

個人的な疑問点

ここまでの説明を聞くと、論理的には、NASハード障害時は手動で切り替えることで、システム全体再起動不要で、売買停止の事態は招かれない、ということになる。そこまではいいが、ではなぜ今日それを実施しなかったのであろうか。この点は記者会見で2回ほど質問されていたと思うが、東証側は正面からは答えなかった。

個人的感想

追記 (2020-01-02)

記者会見において配布された資料について

JPXのウェッブサイトに公開された。https://www.jpx.co.jp/corporate/news/press-conference/index.html 経由で https://www.jpx.co.jp/corporate/news/press-conference/nlsgeu000004zjwb-att/20201001_J.pdf

感想等の追加

2020-09-27

ペットの「里親」とは一体何なのか/保護された動物の引き取り手にな

保護猫の里親がどうのこうのっていう話題から、なんか違和感があって仕方がない。

保護動物の引き取り手を「里親」って安易に言うのは止めてほしい

人間児童に対する「里親」は、実親の元へ復帰できるまでか、18歳になるまでの期間限定で養育することを指すよね。

動物場合は「保護された動物を飼養する目的で引き取る者のこと」でいいの?

それって、「里親」じゃなくて「引き取り手」って言えば良くない?

里親」って言われると、一定程度成長するまで飼養して、トイレなどの基本的なしつけを正式な飼い主が引き取るまでに身につけさせる人のことを言うのかと思ってた。

それなら確かに、条件として諸々求められるのは当たり前だと思う。人に慣れる必要があるし、食事やしつけを安定して提供しなきゃいけないし。

ただし、諸々の条件に合ったとしても、万が一ということはあり得るので、その時は保護施設がフォローする体制があるのかと思ってた。

でも、ネットでいくつか見てみたけど、どうも単なる引き取り手を「里親」と言ってる模様。

で、その「引き取り手」に対して諸々の条件を課している。

あのさぁ……その条件に合致するのがこの日本にどれくらいいると思ってるの?

そんなガチガチなことやってて、動物保護活動破綻しないの?

保護動物を多数引き取ってくれる裕福なご家庭があったとして、そこの一家事故とかで飼うことができなくなったときはどうするの?

多少の条件は緩めて、万が一のフォロー体制を作った方がよくないか

保護シェルターキャパ全然余裕なら何の問題もないけど、そうじゃないんでしょ?

それなら、ガチガチの条件に合わなくても引き取り手として認めておいて、どうしても無理ということであればそのときフォローするとか、もしくは、万が一の時のための保証人を設定するとかすればいいんじゃないか?

猫、かわいいよ

うちにも猫がいる。10年ほど前に、保護施設から引き取った子だ。一家全員で可愛がってる。

でも、「保護猫の里親になれる人の条件」でググったら、うちはその条件に合致しないんだ。

夫婦共働き子供1人で、日中仕事と通学で不在となるので、アウト。日中は一人でも家にいなきゃいけないんだって

でもさ、うちの猫さん、気ままに過ごしてるみたいなんだよね。

朝と夜のごはんの前はすごい要求するけど。

トイレ掃除も朝と夜しかできないから、その点は申し訳ないと思う。

でも、概ね、幸せに生きてるんじゃないかな。


無責任な飼い主や虐待する飼い主とかはいなくなればいいと思うよ。でも、むやみに飼い主の条件を厳しくしても、いいことないと思うんだけどな。

たくさんの人が、気軽にお互いにフォローしあう仕組みを作れればいいのに。

そういえば、この子を引き取るとき、1週間くらいお試しをお願いしますって言われたな。

飼ってはみたものの、やっぱり無理ってなることもあるからって。

そーゆーのないのが普通なの?

2020-09-17

子供部屋おばさんのジレンマ

実家にいれば子供部屋おばさん。

家に金を入れても子供部屋おばさん。

 

家業を継いでいれば世間体はいいのかもしれないが、家業なんてない。

職場も近いのにわざわざ離れたところへ引っ越す理由はない。

このご時世転職するメリットもない。

引っ越しをして多少年収が上がっても、生活費を考えたら、手元に残る金はむしろ減るだろう。

都会の狭小1Kより田舎の広々2LDK

親の死後、引き取り手の無さそうな田舎の家の処理を考えるより、自分がそのまま住み続けた方がいい。

 

実家暮らしジレンマ

子供部屋おばさんのジレンマ

2020-09-09

anond:20200909172911

まあ、確かにそこは受け取り手感覚次第だねえ

俺は実話:アメリカンジョーク=2:8の怪文として読んだから

実話と誤認させる「創作」とは感じなかったけど

2020-09-07

「文」を書く

例えば歌詞とか小説かにおいても、そもそも受け手立場にとっては他人ことなんかわからないわけである尾崎豊歌詞を書いたって、俺には尾崎豊人生のこともなにもわからないし、なんで亡くなったかとか、マジで15歳でバイク盗んで走ってたかとかもわからない。なぜなら俺はそんなことをしたことがないから。これはきっと15歳でバイクを盗んだ人間しかからない「経験」だし、20歳になった今バイクを盗んでもそれとは違う。なんなら15年間尾崎豊という人間を生きていなければわからない歌詞であるのに、そこに人気が集まったのは、「なんとなくわかる」という自分を持っている、もしくは作り上げてそこに投影たからではないだろうか。では作り上げた自分という人格価値があるのか。

文章」を理解するのは大変に難しいと考えている。ハグキスといった身体コミュニケーションに比べて明らかに難易度が高いのは、目に見えないからだろう。受け取り手感性に多く順応するために最も適切なコミュニケーション方法五感依存するものと比例している。たとえば本のなかでも絵本は最大限に五感攻撃している。絵と文章読み聞かせなど、幼少期に「自覚」の獲得に必要感性に訴えるもので、人間はそこから物心をつけていくわけだが、そこに協調性というノイズが入るせいで感性はやがて鈍ってゆく。

人間所詮動物であるため、種の保存という目的さえあれば何の問題もなく活動を行えるはずだが、そこに思考という足枷がかかる。人間は考える葦であるが、考えなくてはならない葦である。この葦は協調性多様性といった様々な性質を持たざるを得ない葦である本来必要ではない、無駄思考であるこれらを動物にとってプラスにとるかマイナスにとるか。それもまた一つの多様性というノイズひとつになる。

詩や文章という他人知識や語彙に依存したメディアが発展するのは特に人間的でもあり、前時代的でもあると考える。人間思考した結果が他人への依存であるならば、思考したこと無駄であると一蹴できるからである。なぜなら思考は内的感覚への訴求であり、それもまた自らの知識や語彙に依存しているからだ。他人から受け継いだ知という感性を自らに受け止め、それを発展させることに意味があるとすると、それと矛盾するからだ。その矛盾と戦う人間たちは極めて無駄であり、また自然であると考えるのである。こんな「文章」を書いている自らについて。

2020-09-02

anond:20200902133740

なんでわかってくれないのっていうならもうちょっと文章を抑えてわかりやすく書いたほうがいいと思う

二次元表現配慮しようって話なのに最後オタクリアル馬鹿にされたからムキになってるんでしょみたいに書いたら主題がブレて話になるわけないじゃん

受け取り手のことを考えて表現文章考えないと無駄に敵が増えるばっかりだよ

2020-08-03

anond:20200803075205

「クソデカ感情」って言葉、少し前まではリアル読み手や受け取り手が人(キャラ)や物語に対して抱いた感情を指すのに使うのではなく、物語中のキャラ間で交わされる(といっても一方通行が多い)複雑で熱量の高い感情を指して使ってた気がするんだけど私の観測範囲だけかな?

2020-07-17

anond:20200717000523

二次元二次元からって考えかた、超怖いからやめたほうがいいよー( ; ; )どんな創作物であっても作り手と受け取り手がいるんだよ、両方人間だよ。お人形って言ってるけどそのお人形意図を持ってつくってる人間がいて、その人間思想をかたちづくる社会のものがそのお人形をつくりあげるのよ…

2020-07-12

クソデカ羅生門読書アシスト版(PC用)

ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の下人が、クソデカ羅生門の完全な真下

 雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた。

馬鹿みたいに広い門の真下には、この大男のほかに全然誰もいない。ただ、所々丹塗の

 びっくりするくらい剥げた、信じられないほど大きな円柱に、象くらいある蟋蟀が一匹とまっている。

  クソデカ羅生門が、大河のように広い朱雀大路にある以上は、この狂った男のほかにも、激・雨やみをする巨大市女笠や

   爆裂揉烏帽子が、もう二三百人はありそうなものである。それが、この珍妙男のほかに全然誰もマジで全くいない。

何故かと云うと、この二三千年、京都には、超巨大地震とか破壊辻風とか最強大火事とか

 極限饑饉とか云うエグすぎる災が毎日つづいて起こった。そこでクソ広い洛中さびれ方は

  マジでもう一通りとかそういうレベルではない。旧記によると、クソデカ仏像文化財クラス仏具ものすごいパワーで打砕いて、

   その丹がベッチャベチャについたり、金銀の箔がもうイヤになっちゃうくらいついたりした木を、路ばたに親の仇のようにメチャメチャつみ重ねて、

    薪の料に売りまくっていたと云う事である。クソ治安がいいことで知られる洛中がその始末であるから

     正気を疑うレベルデカ羅生門の完全修理などは、元より誰も捨てて顧る者がマジで全然なかった。

      するとそのドン引きするくらい荒れ果てたのをよい事にして、クソヤバい狐狸がドンドン棲む。世界最強の盗人が6万人棲む。

  とうとうしまいには、マジで悲しくなっちゃうくらい全然取り手のないきったない死人を、この門へ猛ダッシュで持って来て、

   超スピードで棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が怖いくら全然まったく見えなくなると、誰でもメチャメチャ気味を悪るがって、

    この門の近所へはマジでビックリするくらい足ぶみをしない事になってしまったのである

その代りまた超凶悪な鴉がどこからか、億単位でたくさん集って来た。昼間見ると、

 その鴉が何万羽となく輪を描いて、クソ高い鴟尾のまわりを鼓膜破壊レベルの音量で啼きながら、

  亜音速で飛びまわっている。ことに門の上の空が、夕焼けで思わず目を疑うくらいあかくなる時には、

   それが胡麻えげつない量まいたようにはっきり見えた。鴉は、勿論、頭おかしいくらデカい門の上にメチャクチャ大量にある死人の肉を、

    気が狂ったように啄みに来るのである。――もっと今日は、刻限がハチャメチャに遅い(ほぼ夜)せいか

     マジで一羽も見えない。ただ、所々、ほぼ崩れかかった、そうしてその崩れ目にメチャメチャ長い草の森のごとくはえ倒したクソ長い石段の上に、鴉のえげつなく臭い糞が、

      点々と白くこびりついているのが見える。下人は七千万段ある石段の一番上の段に、

  洗いざらしてほぼ透明になった紺の襖の尻を据えて、右の頬に出来まくった、クッソ大きな面皰を気にしながら、

   メチャメチャぼんやり、とんでもない豪雨のふりしきるのを眺めていた。

作者はさっき、「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と書いた。しかし、

 下人は激烈豪雨がやんでも、格別どうしようと云う当てはマジで全然ない。ふだんなら、

  勿論、クソ強い主人のえげつなくデカい家へ帰る可き筈である。所がその糞主人からは、四五日前に

   暇を出し倒された。前にも書いたように、当時ただでさえ最低最悪のゴミの掃き溜めである京都の町は一通りならず

    衰微しまくって本当に惨めな感じになっていた。今この最強にヤバい下人が、永年、犬のごとくこき使われていた主人から、暇を

     出されたのも、実はこの大衰微のクソしょぼい小さなさな余波にほかならない。だから

      「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と云うよりも「クソヤバい豪雨にふりこめられた

  下人が、マジで全然行き所がなくて、超途方にくれていた」と云う方が、完全に適当である

   その上、今日の空模様も少からず、この平安朝のヤバい下人のUltimet-Sentimentalisme of the Godsに影響した。申の刻下りからふり出した大雨は、

    いまだに上るけしきが全然かけらもない。そこで、のちに剣聖と呼ばれる最強の下人は、何をおいても

     差当り明日の暮しをメチャメチャどうにかしようとして――云わば絶望的にどうにもならない

  事を、どうにかしようとして、悲しくなるくらいとりとめもない考えをたどりながら、

   さっきからアホみたいに広い朱雀大路にふる豪雨の音を、聞くともなく

    聞いていたのである

豪雨は、トチ狂ったクソデカさの羅生門をつつんで、メチャメチャ遠くから、ざあっと云う轟音をあつめて来る。

 夕闇は次第に空をびっくりするほど低くして、見上げると、超巨大門の超巨大屋根が、斜につき出した

  超巨大甍の先に、ドチャクソ重たくうす暗い雲を嫌になるくらい支えまくっている。

どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる

 遑は本当にマジでまったくない。選んでいれば、築土の真下か、道ばたの土の真上で、超苦しい饑死を

  するばかりである。そうして、このガチ世界デカい門の上へ猛スピードで持って来て、

   きったない犬のように超速で棄てられてしまうばかりである

    選ばないとすれば――巨大下人の考えは、何度も寸分たりとも違わず完全に同じ道を低徊した揚句に、

     やっとこの局所へ逢着した。しかしこの「すれば」は、マジでいつまでたっても、

      結局「すれば」であった。クソザコ下人は、手段を選ばないという

  事をエグ肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、

   その後に来る可き「世界最強の盗人になるよりほかに仕方がない」と云う事を、

    積極的肯定するだけの、莫大な勇気が出ずにいたのである

下人は、意味わからんくらいクソ大きな嚔をして、それから死ぬほど大儀そうに立上った。南極かってくらいに夕冷えの

 する世界最悪の罪の都京都は、もう火桶が8億個欲しいほどのガチえげつない寒さである暴風は信じられないほどデカい門の巨柱と

  巨柱との間を、クソヤバい濃さの夕闇と共にマジで全然遠慮なく、吹きぬけまくる。丹塗の超巨大柱に

   とまっていた象サイズの蟋蟀も、もうどこかへ行ってしまった。

下人は、頸を人間限界を超えてちぢめながら、山吹の汗袗に無理やり重ね倒した、紺の襖の肩を

 物理的にありえない動きで高くしてクソデカ門のまわりを見まわした。雨風の患のない、人目にかかる

  惧のない、一晩メチャメチャ楽にねられそうな所があれば、そこでともかくも、クッソ長い夜を

   明かそうと思ったかである。すると、幸い超巨大門の上の宮殿並みにデカい楼へ上る、幅の

    バカ広い、これも丹をキチガイみたいに塗りたくった梯子が眼についた。上なら、人がいたに

     しても、どうせ臭くてきったない死人ばかりである。下人はそこで、腰にさげた巨大な聖柄の

      大太刀が鞘走らないように気をつけ倒しながら、藁草履はいた巨大な足を、

  そのバカかい梯子の一番下の段へ渾身の力でふみかけた。

それから、何百分かの後である。クソデカ羅生門の楼の上へ出る、幅のアホみたいに広い

 梯子の中段に、一人の巨大な男が、猫のように身をちぢめまくって、ヤバいくらい息を

  殺しながら、上の容子を窺っていた。楼の上からさす大火炎の目を灼く光が、

   かすかにその男の右の頬をぬらしている。えげつなく短い鬚の中に、とんでもなく赤く膿を

    持った巨大な面皰の大量にある頬である。巨下人は、始めから、この上にいる者は、

     臭死人ばかりだと高を括っていた。それが、梯子を二三千段上って見ると、

      上では誰か燃え盛る大火をとぼして、しかもその大火をそこここと疾風のごとき

  速さで動かしているらしい。これは、そのドブのように濁った、この世の理を超えて黄いろい光が、すべての隅々に

   巨大人食い蜘蛛の巣をかけた天井裏に、激しく揺れながら映ったので、メチャすぐにそれと

    知れたのである。この豪雨の夜に、このクソデカ羅生門の上で、世界すら灼く業火

     ともしているからは、どうせただの者ではない。

下人は、巨大な守宮のように足音をぬすんで、やっとクソ急な梯子を、一番上の

 段まで這うようにして上りつめた。そうして体を出来るだけ、紙のように平に

  しながら、頸を出来るだけ、ろくろっ首のごとく前へ出して、恐る恐る、巨大な楼の内を

   覗いて見た。

見ると、地の果てまで広がるがごとき楼の内には、噂に聞いた通り、幾つかの山のように巨大な死骸が、無造作

 棄ててあるが、業火の極光の及ぶ範囲が、思ったよりクソ狭いので、数は

  幾つともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に

   完全に全裸の死骸と、メチャクチャ高級な着物を着まくった死骸とがあるという事である。勿論、中には

    女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸は皆、それが、

     かつて、生きていた人間だと云う事実さえ疑われるほど、土を

      捏ね倒して造った人形のように、口をヤバイくらい開いたり手をキロ単位で延ばしたりして、

  ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの山くらい

   高くなっている部分に、ぼんやりした猛火の光をうけて、クソ低くなっている

    部分の影を一層超死ぬほど暗くしながら、永久に唖の如く黙っていた。

下人は、それらの超ビッグ死骸のメチャメチャくっせえ腐爛した最悪の臭気に思わず、鼻を掩って掩って掩いまくった。しかし、

 その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を完全に忘れ尽くしていた。あるハチャメチャに強いクソデカ

  感情が、ほとんどことごとくこの最強男の嗅覚を奪ってしまたからだ。

下人の巨眼は、その時、生まれてはじめてその激臭死骸の中に蹲っている最低最悪醜悪人間を見た。

 檜皮色のきったねえ着物を着た、ノミのように背の低い、ナナフシのように痩せこけた、白銀髪頭の、豆猿のような

  老婆である。その老婆は、右の手に大火炎をともした最高級松の巨大木片を持って、

   その大死骸の一つの巨顔を覗きこむように眺め倒していた。髪の毛のクソ長い所を見ると、

    多分傾国美女の死骸であろう。

下人は、六〇〇分の恐怖と四〇〇分の知的好奇心とにつき動かされ続けて、暫時(七十二時間)は呼吸を

 するのさえ忘れていた。旧記の記者の語を全て丸々借りれば、「頭身の剛毛も一生太り続ける」

  ように感じまくったのである。すると糞老婆は、高級松の大木片を、床板の間に

   狂ったように挿して挿して挿し倒して、それから、今まで眺め続けていた大死骸の首に両手をかけると、

    丁度、大猿の親が大猿の子の虱を全部とるように、そのバカ長い髪の毛を一〇〇〇〇本ずつ抜きはじめた。髪は手に奴隷のように従って抜けるらしい。

その髪の毛が、一〇〇〇〇本ずつ抜けるのに従って、下人の腐りきった心からは、恐怖が

 少しずつ完全に消えて行った。そうして、それと完全にピッタリ同時に、この老婆に

  対する想像を絶するはげしい憎悪が、少しずつ動いて来た。――いや、この糞老婆に

   対すると云っては、語弊がありすぎるかも知れない。むしろ、この世に存在しうるありとあらゆる悪に

    対する巨大な反感が、一分毎に強さを等比級数的に増して来たのである。この時、誰かが

     この最強正義体現たる下人に、さっき門の真下でこの性根の腐ったドブ男が考えていた、超苦しい饑死をするか

      世界最強の盗人王になるかと云う世紀の大問題を、改めて持出したら、恐らく清廉潔白高潔下人は、マジで何の未練の

  カケラもなく、本当にめちゃめちゃ苦しい饑死を選んだ事であろう。それほど、この男の中の男のあらゆる悪を世界一憎む心は、

   老婆の床に挿しまくった最高級松の大木片のように、超勢いよく

    燃え上り出していたのである

馬鹿で学のない下人には、勿論、何故糞老婆が死人の髪の毛を抜くか本当に一切わからなかった。

 従って、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいかマジでまったく全然

  知らなかった。しか馬鹿下人にとっては、この豪雨の聖夜に、このクソデカ羅生門の真上

   で、大死人のぬばたまの髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に絶対に許すべからざる

    世界最低の悪の中の悪であった。勿論、クソアホ下人は、さっきまで自分が、世界一の大盗人王になる気でいた

     事なぞは、とうの昔に忘れきっていたのである

そこで、下人は、両足に剛力を入れまくって、超いきなり、大梯子から千里(約一万二千メートル)上へ

 飛び上った。そうして世界最高の名刀と謳われる聖柄の大太刀に手をかけながら、超大股に老婆のど真ん前へ

  歩みよった。老婆が死ぬほど驚いたのは云うまでもない。

老婆は、一目下人を見ると、まるで攻城弩にでも弾かれたように、天高く

 飛び上った。

「おのれ、どこへ行く。」

最強下人は、雑魚老婆が大死骸全てに無様につまずきまくりながら、可哀想なくらい慌てふためいて逃げようとする

 行手を完全に塞いで、こう罵りまくった。糞老婆は、それでも神速で巨大下人を

  つきのけて行こうとする。剛力下人はまた、それを絶対に行かすまいとして、

   ものすごい力で押しもどす。二人は巨大死骸のまん真ん中で、しばらく、完全に無言のまま、

    つかみ合った。しか勝敗は、宇宙のはじめから誰にでも完全にわかっている。下人は

     とうとう、老婆の腕を馬鹿力でつかんで、無理にそこへ叩きつけるようにねじ倒した。丁度、軍鶏

      脚のような、本当に骨と皮ばかりの細腕である

「何をしていた。云え。云わぬと、これだぞよ。」

下人は、老婆を全力でどつき放すと、いきなり、大太刀の鞘を瞬間的に払って、白いミスリル鋼の

 芸術品のように美しい色をその眼の前へつきつけた。けれども、極悪老婆は完全におし黙っている。両手を

  わなわな高速でふるわせて、強肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶたの外へ完全に

   飛び出そうになるほど、ありえないくらい見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを

    見ると、最強下人は始めて明白にこの糞老婆の生死が、全然自分の完全なる自由意志にまったく

     支配されていると云う事をめちゃくちゃ意識しまくった。そうしてこの超意識は、今まで

      けわしく燃えさかっていた巨大憎悪の心を、いつの間にか絶対零度まで冷ましてしまった。後に

  残ったのは、ただ、ある大仕事をして、それが超円満にめちゃくちゃうまく成就した時の、

   人生最高の安らかな得意と大満足とがあるばかりである。そこで、有能下人は、老婆をはるか高みから

    見下しながら、少し声を柔らげてほとんど聞き取れないほどの超早口でこう云った。

「己は検非違使の庁の役人などでは断じてない。今し方この巨門の真下

 通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけまくって、どうしようと

  云うような事は神仏に誓って絶対にない。ただ、今時分この巨大門の真上で、何を

   して居たのだか、それを己に話しまくりさえすれば最高にいいのだ。」

すると、糞老婆は、超見開いていた眼を、構造的にありえない形で一層大きくして、じっと

 その下人のブッサイクで気持ちの悪い巨大な顔を見守った。まぶたの超赤くなった、凶暴肉食最恐鳥のような、

  めちゃくちゃ鋭い眼で見まくったのであるそれから、本当に醜い皺で、ほとんど、鼻と一つになったタラコ

   唇を、何か金剛石のごとく硬い物でも噛んでいるように動かした。極細い喉で、針のように尖った喉仏の

    動いているのが見える。その時、その喉から、凶鴉の啼くような汚い声が、

     喘ぎ喘ぎ、下人の大耳へ伝わって来た。

「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、巨大鬘にしようと思うたのじゃ。」

天下無双の無敵下人は、老婆の答が存外、めちゃくちゃ平凡なのに自殺したくなるくらい本当に失望した。そうして極限まで失望すると

 同時に、また前の強烈な殺意内包した本気の憎悪が、氷のように冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へ大量に

  はいって来まくった。すると、その超メチャメチャ剣呑な気色が、先方へもテレパシーのごとく完全に通じ倒したのであろう。

   雑魚老婆は、片手に、まだ大死骸の頭から奪いまくったバカ長い抜け毛を大量に持ったなり、

    蟇のつぶやくようなクソ小声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

「成程な、死人の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう滅茶苦茶に悪い最低の事かも知れぬ。

 じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい

  人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、八岐大蛇

   四寸ばかりずつに切って干したのを、干巨大怪魚だと云うて、太刀帯の陣へ

    売りに往んだわ。大疫病に五回かかって死ななんだら、今でも毎日売り

     に往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干巨大怪魚は、味が頬が落ちるほど本当によいと云う

      て、太刀帯どもが、絶対毎日欠かさず菜料に買いまくっていたそうな。わしは、

  この女のした事が人類史に残るほどに悪いとはまったく思うていぬ。せねば、とてつもなく苦しい饑死をするのじゃて、

   仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も超悪い

    事とは全然思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、超苦しい饑死をするじゃて、

     マジ仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その本当に仕方がない事を、よく

      知っていたこの極悪女は、大方わしのする事も大目に見まくってくれるであろ。」

老婆は、大体こんな意味の事を超早口で云った。

巨大下人は、大太刀を瞬きの間に鞘におさめて、その大太刀の美しい柄を左の手でおさえながら、

 死ぬほど冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、メチャメチャ赤く頬に膿を大量に

  持った超大きな面皰を気にしまくりながら、聞いているのである

   しかし、これを聞いている中に、下人の史上空前に邪悪な心には、あるクソデカ勇気が生まれて来た。

    それは、さっきクソデカい門の真下で、この腑抜けカス男には全く欠けていた勇気である

     そうして、またさっきこの馬鹿かい門の真上へ瞬間的に上って、この老婆を人間離れした動きで捕えた時の

      勇気とは、全然、完全に反対な方向に動こうとするデカ勇気である。下人は、超苦しい

  饑死をするか大盗人王になるかに、まったく一瞬たりとも迷わなかったばかりではない。その時の

   この最低男の心もちから云えば、苦しい苦しい饑死などと云う事は、ほとんど、考える

    事さえ出来ないほど、意識の完全な外に追い出され倒していた。

「きっと、そうか。」

老婆の話が完ると、下人はメチャメチャ嘲るような声で念を押しに押した。

 そうして、一〇〇〇足前へ出ると、不意に右の手を面皰から七尺離して、老婆の襟上を

  神速でつかみながら、噛みつくようにクソデカい声でこう云った。

「では、己が完全引剥をしようとまったく恨むまいな。己もそうしなければ、二時間後に饑死をする体なのだ。」

韋駄天異名をとる下人は、目にも止まらないほどすばやく、老婆の着物を完全に剥ぎとった。それから丸太のように太い足に

 しがみつこうとする老婆を、超手荒く死骸の上へ蹴飛ばし倒した。梯子

  口までは、僅に五千歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった

   檜皮色の着物をわきにかかえて、マジでまたたく間に死ぬほど急な梯子を夜のドン底へ

    かけ下りた。

しばらく、まさしく死んだように倒れていた糞老婆が、巨大死骸の中から、その全裸

 あまりに醜すぎる体を起したのは、それから本当に間もなくの事である。老婆は

  つぶやくような、うめくようなクソうるさい声を立てながら、まだ太陽のように燃えさかっている火の

   まばゆい光をたよりに、梯子の口まで、えげつないスピードで這って行った。そうして、そこから

    びっくりするほど短い白髪を倒にして、クソデカ門の真下を覗きこんだ。

     外宇宙には、ただ、黒洞々たる極夜があるばかりである

下人の行方は、マジで誰も全然知らない。

https://anond.hatelabo.jp/20200611125508

https://read-assist-dxn.web.app/contents/rashomon_all_pc.html

2020-07-03

感想屋」を読んで

anond:20200629213448

これ読んで思ったことを書く。

(以下、元のブログを書いた人のことを主と呼びます)

まず、なんで私がこの文章を書こうと思ったか。それは、主のお気持ち表明を読んだ腐女子Twitterで「もう感想書かないほうがいいのかな」と呟いているのを何回か目にしたから。

主も分かってると思うし元ブログコメント欄でも言われてるけど、この件に関して感想屋はまったく悪くない。というか推しカプ界全体に影響与えてる時点でもはやその感想屋、ニュータイプ創作者と言えるのでは。

から感想書く人が変に萎縮する必要はない。人の心を動かす感想を書けるのもひとつの才能だから

私は、私の周囲の穏やかな腐女子たちを傷付けた(そのくせ「Twitterですごいことになってる」などと喜んでる)主に、正直むかついてる。けど同時に、主みたいな不満を抱えてる人もいるんだな、と初めて気付いた。だから同じ腐女子として、その不満を解消する方法はないか自分なりに考えてみた。それを以下に記す。

とりあえず、元の文では主の感情が少しごちゃごちゃしてるので一旦整理したい。

主の感情、大まかには以下の三つに分けられる。

クラスタ内のカプ解釈が変わったことで、求めてるものと違う方向性作品が増えて辛い

②神たちが感想屋の言うことにばっかり耳を傾けて辛い。オーダーメイド同人クラブになってて辛い

感想屋への嫉妬心が湧いてきて辛い

まぁ①②③は所々入り交じってるというか、本質的には繋がってるんだけど、ここではそれぞれ別の問題として扱う。

①について。そもそも解釈というのは流動的なものであり、弁が立つ人や影響力のある人によって変わるのは自然なこと。

②について。感想屋の話が魅力的なんだから、神たちが食い付くのは当たり前。感想屋のカプ話が創作物だと考えれば腹も立たないのでは。

問題はこれ。感想屋への嫉妬心。私は今回、この嫉妬心をどう昇華するか、に重きを置いて話をしたい。なぜなら、これは主自身問題であり、主にとって一番コントロールやす問題から

まず、嫉妬が起こるまでの流れについて。

感想屋が現れるまでの主は、少人数のクラスタ内で、神絵師・神作家たちとそこそこ仲良く推しカプトークができていた。しかしそこに感想屋が現れてからクラスタ内のパワーバランスが変わってしまった。

感想屋は、主と同じ読み専であるにもかかわらず、長文感想を送ることで急速に神との距離を縮めていった。同時に、自分の好きなカプ解釈布教することにも成功したので、クラスタ内のカプ解釈自然と変わっていった。

一方、主は感想屋と同じように自分の好きな解釈布教したくても、感想屋のようなハイクオリティー文章を書けないから、神たちにアピールすることができない。

感想屋は絵を描くわけでもない。小説を書くわけでもない。なのに、ハイクオリティー感想を書けるというだけで、クラスタ内でどんどん影響力を持っていく。

この一連の流れが、主の、感想屋への嫉妬心に繋がっている。

で、これをどう昇華するか。簡単です。主も感想を書けばいい。作品への愛を語りまくった長文感想を神絵師・神作家に送り付けろ。

そして感想のしていることがどれだけハイレベルなことか、身をもって思い知ったらいい。

これは決して意地悪で言ってるわけじゃない。書いて送り付けた結果、神の琴線に触れて好みの作品が増えるならもうけもの。もしそうならなかったとしても、自分自身が満足のいく文章が書けたのなら、それはそれでひとつの達成感になるはず。

もし本気でやって満足のいく文章が書けなかったら?その時こそ主は、感想屋も楽じゃないんだな、ということが分かり、嫉妬心が多少は和らぐ(たぶん)。

いずれにせよ、書けば書くほど文章力は上がるのだから「書く」という行為は決して無駄にはならない。

それにこれは最初に述べた①求めてるものと違う方向性作品が増えて辛い、という問題への解決策にもなる。自分はこういうのが読みたいんじゃー!という願いを込めた文章を生み出して、新しい価値観として市場に放り込めば、すぐには無理でもバタフライエフェクト的に波紋がひろがって、それに共鳴した誰かがいつか主好みの作品かいてくれるかもしれない。あなたにできるのはそれを信じてぼくのかんがえたさいきょうの自カプ論を市場に送り続けることだけだ。増田フェイク入れてお気持ち表明したって「わかる」と言ってくれる人はいるかもしれないが、根本的な解決策にはならないよ。

かに感想屋の感想の方が影響力はあるのかもしれない。でもあなたしか表現できないことだってきっとある。だからあれこれ考えず、一回書いてみたらいい。

とはいえ、長文感想は相当気を使う表現方法だというのは私にも分かる。何と言っても送る相手特定個人だし、どんなに気を使って書いても受け取り手によって受け取り方は様々。

からもし誰にも気を使わず影響力のある人になりたいのなら、自分創作するのがおすすめ対象不特定多数から、主の作品が肌に合わない人がいたとしても、そういう人たちは主の作品を見なければいいだけの話だから誰も傷付かない。主の文章見る限り小説を書けるだけの語彙力と読解力はあると思う(絵は知らんけど)。あとはどれだけ創作に注ぎ込める熱量があるか。

色々書いたけど、要するに私が言いたいのは、現状が不満ならなんでもいいから変えるためのアクションを起こそうよってこと。

主はさ、結局感想屋みたいに本気で文章を書いたことがないんだよね。だから文章を書くという行為を心のどっかでなめてる。本気で書いたことあるなら「感想屋」なんて上から目線単語は出て来ないもんな。

私は神に長文感想を送った経験はないが、長文を書くことがどれだけエネルギーいるかは分かるぞ。何たってこの二~三千字程度の文章推敲に十時間以上費やしてるからな。小説なんて一日で千字進んだら調子いい方だからな。神が一日で五万字書いたとかTLで呟いてるの見て涙目になってるからな。

売れない字書きからは以上です。

感想の書き方

最近感想屋」という言葉をよく耳にする。

発端となった話も、それをもとに商売にしようと思い立った人も見た。

結局割とみんな感想ってうまく書けないなという悩みを抱えているのだろう。

かくいう私も文字書きの端くれで、人に感想も書くタイプオタクだが、感想を書くのって作品一つ書くくらい労力を要する。

まり大変!

からすでに感想バンバン書いてる人は自信を持っていい。

それは一つの作品を生み出しているのに等しい。

で、私が何を言いたいのかというと。

感想書きたいけど書けないよ! という人の手助けができたらいいなという話。

わざわざ匿名なのは私が文字書きの端くれ故に、「こいつこういう感想が欲しいと乞食している」と思われたくないからだ。

いや、欲しいけど。そうじゃないの。

書き手目線の「こういう感想もらうと嬉しいな」みたいな感情も当然入ってくるので、感想書きたいけどどう書けばいいのかわからない人にちょっとでも参考になれば嬉しい。

これは、感想を書きたいけどどう書けばいいのか全然からない、書けない、という人に向けた話である

前置きが長くなった。

まずあなたの前には感想を書きたい素晴らしい作品があるだろう。

「○○さんの△△というという作品を読みました! とてもよかったです!」

ちょっと味気ないかな。

そう感じるかもしれない。

では、具体的にどこがよかった?

漫画なら、何ページのあたりだとか、どのコマだとか。

小説なら、どのシーン、どのページ、そのセリフだとか。

それを伝えよう。

「○○さんの△△という作品を読みました! 何ページの何コマ目、とてもよかったです!」

これだけで結構嬉しい。

さらもっと書きたかったら、どうよかったかも考えよう。

あるいは、どう思ったのか。

感動した? エモかった? 笑った? 泣いた?

なんならもっと具体的になってもいい。

「○○さんの△△という作品を読みました! 何ページの何コマ目、××くんの表情が切なくてたまらない気持ちになりました!」

だいぶできてきたのではないだろうか。

そこから自分が感じたこと、解釈のようなものを伝えていくこともできる。

「○○さんの△△という作品を読みました! 何ページの何コマ目、××くんの表情が切なくてたまらない気持ちになりました! この表情はあのことを考えているのでしょうか。今までの表情との差があってグッときました」

でも解釈を伝えるのって、書き手意図と違ったら嫌だなー、とか怖い気持ちもあるかもしれない。

私も結構その辺は怖かったりする。

でも案外私も「えっそこは考えてなかった」みたいな感想をいただくことがあるが「そうじゃないのに!」とは特にわず「そんな受け取り方があったのか!」とこちらが感動するので実はあまり気にしなくていいのかもしれない。

作品というのは読む人がいてはじめて完成するので、あなたが読んで、感じて、考えた、その瞬間ようやく作品は完成するのだ。

あなたのその感じたもの、考えたことがあって完成する。

から、受け取り手一人一人違う作品ができる。

それが創作の素晴らしいところだと思う。

長文感想が書きたいんだ! と思ったら、この感想を一つのシーンに限らずいくつもあげていけば、あるいはより詳しく感じたこと、考えたことをたくさん書けばいい。

そうやって自分言葉感想を送ってもらうのが、書き手は多分一番嬉しいと思う。

だが、最初に書いたように、感想を書くのってめっちゃ大変。

から書けなくても自分を責める必要なんてないし、書けてる人はすげーなーくらいでも全然いいとおもう。

ただ応援したいなら「この本読んだ!よかった!」だけでも送ると、案外書き手は嬉しいものだ。

たぶん思った以上に書き手不安に思ってるし、読まれてないとすら思っているので、読んだ人がいるというだけで嬉しいと思う。

2020-06-21

総合的に見ても、IT業界の最大の障壁過労死しか頭脳労働なので、いわゆる過労死とは違う、テクノストレスと呼ばれる独特の症状になり、端的な症例としてはノイローゼうつ病と呼ばれている。

スポーツで言えば、衝撃による骨折よりも、累積疲労による骨折のほうが症状が重いというのにちかい。ようするにIT業界現在の最大の障壁というより、2000年以前から障壁の1つは、医学的な問題。これらは非常にパーソナルな問題を含むため会社も介入しづらい。だが、IT業界といえばうつ病というのは、よく聞く話。実際は、うつ病ではなくテクノストレスとでも呼ぶべきだが、業界外部には説明しづらいため、うつ病総称で呼ばれる。まぁノイローゼとでも言う方が近い。

ただ、いずれにしろ医学的な問題であり、理学系は理系であるがゆえに若干の共感はするが医学ではないため少佐はわからない。

だが、プログラムは人が作っている異常医学過労死と切っても切り離せないし、ここ数十年。

是非はあるが、すくなくとも管理職相当にとっては常識であり、1つの相談窓口としてはそのとおりである

本当に進路IT業界でいいの?

写真しろ絵画しろ パソコンを使うことも多くなったし

ホームページを作ろうというのも1つの流れ

美術系が、絵を書くしごととしては適切だろうし、IT業界への参入というのはあくまでも絵を書くといういみで参入ならそりゃそうだろう。

が、先ほどから述べているようにテクノストレスによる死亡事故というのは現実問題であり

参入でも、ITに深入りするのであれば、先生必要

たとえれば、富士山に軽装で登るというのは『プロの犯行』であり、初心者が軽装で富士登山ともなれば、場合によっては周囲の人間がよってたかって拘束することも起き得る。

ブラックジャックは無免許です

さまざまな個別事情戦場帰りということがあり、

ライセンスのものはあるんだが、どこの国が発行するか?というはなしがあり

事実上ライセンスはあるが

事実上本人が受け取れていないだけ

コロナ給付金と同じ。国はすべての国民相当に配布すると約束しているが、事務手続き上まだ、本人が受け取り手続きを完了できていないだけ

事実上 医師免許があることは 確認できるが

では どこの国が発行した医師免許なのか?というのを事実関係がわからないもの

おたくのくにですか?とといあわせたところで 回答不能というのがあり

手続き上 どこの国の医師免許か?というのが不明であるためアメリカ日本可能性が高いが、本人の意志無視してその国が回答できない場合が多いため非常に難しい。

結論

ブラックジャックはどう考えても 医師免許を所有していて 

どう考えても 日本とは少なくとも 互換性がある。

だが、事務手続き上 確認が取れたわけではないので

事務手続き上 緊急事態を覗いて 一旦は 特例措置確認できない場合は あくまでも 事務手続き上 確認がとれるまでのあいだは

暫定的に無免許相当とするしかない。

 

※むしろ国内に関しては少なくとも医師免許を発行したほうが簡単ではあるが、諸事情

アイルトン・セナ(もとF1ドライバー)が国内免許証を持っていないと言われた場合の 警視庁対応

免許証は発行しているが、国際的事情で本人が日本国内免許センターに受け取りに来ていないだけ

警視庁としての見解は、彼は免許不携帯だが、国際的な状況で日本まで取りに来ていないのは忙しいだろし仕方がない

2020-06-14

IT系羅生門

ワンデイのイブニングの事であるアローンのビジネスマンが、羅生ゲートの下で雨やみを待っていた。

 広いゲートの下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗の剥げた、大きなシリンダーに、クリケットが一匹とまっている。羅生ゲートが、朱雀ストリートにある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠や揉ハットが、マッチモアありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。

 リーズンを云うと、この二三年、京都ティには、地震とか辻風とか火事とか饑饉とか云うハプニングがつづいて起った。そこでシティさびれ方は一通りではない。ヒストリーによると、仏像仏具クラッシュして、その丹がついたり、金銀の箔がついたりした木を、ストリートサイドにスタックして、薪のリソースに売っていたと云う事である。シティがその始末であるから、羅生ゲートのフィックスなどは、元より誰もコミットする者がなかった。するとその荒れ果てたのをよい事にして、狐狸がジョイン。盗人がジョイン。とうとうしまいには、引取り手のない死人を、このゲートへ持って来て、棄てて行くと云うルーティンさえ出来た。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、このゲートの近所へはアプローチをしない事になってしまったのである

 その代りまた鴉がどこからか、たくさんジョインして来た。昼間見ると、その鴉が何羽となくコミュニティを描いて、高い鴟尾のまわりをシングしながら、フライアウェイ。ことにゲートの上の空が、夕焼け情熱のようにあかくなる時には、それがセサミをまいたようにはっきり見えた。鴉は、勿論、ゲートの上にある死人の肉を、啄みに来るのである。――もっと今日は、タイムアップなせいか、一羽も見えない。ただ、所々、ブロークンな、そうしてその崩れ目に長い草はえストーンの上に、鴉の糞が、点々とホワイトにこびりついているのが見える。ビジネスマンは七段ある石段のトップに、洗いざらしブルーの襖の尻をスプレッドして、右のチークに出来た、大きな面皰を気にしながら、ぼんやり、雨のふるのをルックアップしていた。

 ライターはさっき、「ビジネスマンが雨やみを待っていた」とライトした。しかし、ビジネスマンは雨がやんでも、格別どうしようと云うビジネスプランはない。ふだんなら、勿論、CEOの家へ帰る可き筈である。所がそのCEOからは、四五日前にファイアーされた。前にも書いたように、当時京都ティの町は一通りならずダウンしていた。今このビジネスマンが、永年、使われていたCEOからファイアーされたのも、実はこの衰微の小さなウェーブにほかならない。だからビジネスマンが雨やみを待っていた」と云うよりも「雨にふりこめられたビジネスマンが、コミット先がなくて、途方にくれていた」と云う方が、アジャストである。その上、今日の空模様も少からず、この平安朝のビジネスマンセンチメンタリズムエフェクトした。申の刻下りからふり出した雨は、上るプランがない。そこで、ビジネスマンは、何をおいても差当り明日ライフをどうにかしようとして――云わばどうにもならないマターを、ウェル・ダンしようとして、とりとめもないクリティカルシンキングをたどりながら、さっきから朱雀ストリートにふる雨のサウンドを、聞くともなく聞いていたのである

 雨は、羅生ゲートをつつんで、遠くから、ざあっと云うノイズをあつめて来る。夕闇は次第に空を低くして、見上げると、ゲートの屋根が、斜につき出した甍の先に、重たくうす暗い雲を支えている。

 どうにもならないマターを、ウェル・ダンするためには、ハウトゥを選んでいる遑はない。選んでいれば、築土の下か、ストリートの土の上で、ジ・エンドするばかりである。そうして、このゲートの上へ持って来て、犬のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――ビジネスマンの考えは、何度も同じルートを低徊した揚句に、やっとこのゴールへ逢着した。しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。ビジネスマンは、手段を選ばないという事にアグリーしながらも、この「すれば」のかたをつけるために、オフコース、その後に来る可き「盗人になるよりほかに仕方がない」と云うファクトを、積極的にアグリーするだけの、チャレンジ精神が出ずにいたのである

 ビジネスマンは、大きな嚔をして、それから、大儀そうにスタンドアップした。夕冷えのする京都ティは、もう火桶が欲しいほどのクールである。風はゲートの柱と柱との間を、夕闇と共に遠慮なく、吹きぬける。丹塗の柱にとまっていた蟋蟀も、もうどこかへ行ってしまった。

 ビジネスマンは、頸をちぢめながら、山吹の汗袗にコンボリューションした、紺の襖のショルダーを高くしてゲートのまわりを見まわした。雨風の患のない、人目にかかる惧のない、一晩楽にねられそうなコワーキングスペースがあれば、そこでともかくも、夜を明かそうと思ったかである。すると、幸いゲートの上の楼へ上る、幅のワイドな、これも丹を塗った梯子が眼についた。上なら、人がいたにしても、どうせ死人ばかりであるビジネスマンはそこで、腰にさげた聖柄のGithubアカウントが鞘走らないように気をつけながら、藁草履はいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。

 それから、何分かの後である。羅生ゲートの楼の上へ出る、幅の広い梯子の中段に、一人のビジネスマンが、猫のように身をちぢめて、息を殺しながら、上の容子を窺っていた。楼の上からさす火のライトが、かすかにその男の右のチークをぬらしている。短い鬚の中に、赤く膿を持った面皰のある頬であるビジネスマンは、始めから、この上にいる者は、死人ばかりだと高を括っていた。それが、梯子を二三段上って見ると、上では誰かライトジョインして、しかもそのライトをそここことコミットしているらしい。これは、その濁った、黄いろい光が、隅々に蜘蛛の巣をかけた天井裏に、揺れながらイノベイティブに映ったので、すぐにそれと知れたのである。この雨の夜に、この羅生ゲートの上で、ライトをともしているからは、どうせただのフリーランスではない。

 ビジネスマンは、守宮のように足音をぬすんで、やっと急な梯子を、一番上の段まで這うようにしてコミットした。そうして体を出来るだけ、平にしながら、頸を出来るだけ、前へ出して、恐る恐る、楼の内を覗いて見た。

 見ると、楼の内には、噂に聞いた通り、幾つかの死骸が、無造作に棄ててあるが、ライトの及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるという事である。勿論、中には女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸は皆、それが、かつて、コミットしていた人間だと云う事実さえ疑われるほど、土を捏ねて造った人形のように、口を開いたり手を延ばしたりして、ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼんやりしたライトをうけて、低くなっている部分の影を一層暗くしながら、永久に唖の如く黙っていた。

 ビジネスマンは、それらの死骸の腐爛した臭気に思わず、鼻を掩った。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまたからだ。

 ビジネスマンの眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲っているフリーランスを見た。檜皮色の着物を着た、背の低い、痩せた、白髪頭の、猿のようなフリーランスの老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の木片を持って、その死骸の一つの顔を覗きこむように眺めていた。髪の毛の長い所を見ると、多分女の死骸であろう。

 ビジネスマンは、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時は呼吸をするのさえ忘れていた。旧記のライターの語を借りれば、「頭身の毛も太る」ように感じたのである。すると老婆は、松の木片を、床板の間にハックして、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、丁度、猿の親が猿の子の虱をとるように、そのコミットログを一本ずつプルしはじめた。コミットログは手にインタラクティブに抜けるらしい。

 そのコミットログが、一本ずつ抜けるのに従って、ビジネスマンの心からは、恐怖が少しずつ消えて行った。そうして、それと同時に、このフリーランスに対するはげしい憎悪が、少しずつ動いて来た。――いや、このフリーランスに対すると云っては、語弊があるかも知れない。むしろ、あらゆる悪に対する反感が、一分毎に強さを増して来たのである。この時、誰かがこのビジネスマンに、さっきゲートの下でこの男が考えていた、自己破産をするか盗人になるかと云う問題を、改めて持出したら、恐らくビジネスマンは、何の未練もなく、自己破産を選んだ事であろう。それほど、この男の悪を憎む心は、フリーランスの床に挿した松の木片のように、勢いよく燃え上り出していたのである

 ビジネスマンには、勿論、何故フリーランスが死人のコミットログをハックするかわからなかった。従って、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった。しかビジネスマンにとっては、この雨の夜に、この羅生ゲートの上で、死人のコミットログをハックすると云う事が、それだけで既に許すべからざる悪であった。勿論、ビジネスマンは、さっきまで自分が、盗人になる気でいた事なぞは、とうに忘れていたのである

 そこで、ビジネスマンは、両足に力を入れて、いきなり、梯子から上へ飛び上った。そうして聖柄のGithubアカウントに手をかけながら、大股にフリーランスの前へ歩みよった。フリーランスが驚いたのは云うまでもない。

 フリーランスは、一目ビジネスマンを見ると、まるで弩にでも弾かれたように、ジャンプした。

「おのれ、どこへ行く。」

 ビジネスマンは、フリーランスが死骸につまずきながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで、こう罵った。フリーランスは、それでもビジネスマンをつきのけて行こうとする。ビジネスマンはまた、それを行かすまいとして、コンフリクトする。二人は死骸の中で、しばらく、無言のまま、つかみ合った。しかしウィナーは、はじめからわかっている。ビジネスマンASAPフリーランスの腕をつかんで、無理にそこへPDCAした。丁度、鶏の脚のような、骨と皮ばかりの腕である

「何をしていた。云え。云わぬと、これだぞよ。」

 ビジネスマンは、フリーランスをつき放すと、いきなり、コントビュートして、ホワイトコミットをその眼の前へつきつけた。けれども、フリーランスは黙っている。両手をわなわなふるわせて、肩で息を切りながら、眼をアウトソーシングするほど、見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを見ると、ビジネスマンは始めて明白にこのフリーランスの生死が、全然自分経営判断支配されていると云う事を意識した。そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていたプライドを、いつの間にか冷ましてしまった。後に残ったのは、ただ、あるビジネスをして、それが円満成就した時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである。そこで、ビジネスマンは、フリーランスを見下しながら、少し声を柔らげてこう云った。

「己は検非違使CEOなどではない。今し方このゲートの下を通りかかったプア・ワーカーだ。だからお前に縄をかけて、どうしようと云うような事はない。ただ、今時分このゲートの上で、何をしてハックしていたのだか、それを己に話しさえすればいいのだ。」

 すると、フリーランスは、見開いていた眼を、一層大きくして、じっとそのビジネスマンの顔を見守った。アイデアを得た、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのであるそれから、皺で、ほとんど、鼻と一つになったマウスを、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏の動いているのが見える。その時、その喉からWindowsの警告音のような声が、喘ぎ喘ぎ、ビジネスマンの耳へ伝わって来た。

「このコミットログをハックしてな、このコミットログをハックしてな、AIビルドしようと思うたのじゃ。」

 ビジネスマンは、フリーランスの答が存外、平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また前の憎悪が、冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色が、先方へも通じたのであろう。フリーランスは、片手に、まだ死骸から奪ったコミットログを持ったなり、蟇のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

「成程な、死人のコミットログをハックすると云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、下請け派遣社員を朝から晩まで奴隷のように働かせたわ。疫病にかかって死ななんだら、今でもブラック企業で甘い蜜を吸っていた事であろ。それもよ、この女の売るソフトウェアは、納期が速いと云うて、取引先どもが、欠かさず毎月発注していたそうな。わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、倒産するのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、自己破産するじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」

 フリーランスは、大体こんな意味の事を云った。

 ビジネスマンは、Githubアカウントを鞘におさめて、そのアカウントIDを左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、赤く頬に膿を持った大きな面皰を気にしながら、聞いているのであるしかし、これを聞いている中に、ビジネスマンの心には、あるチャレンジングなアイデアが生まれて来た。それは、さっきゲートの下で、この男には欠けていたアイデアである。そうして、またさっきこのゲートの上へ上って、このフリーランスを捕えた時のアイデアとは、全然、反対な方向に動こうとするチャレンジであるビジネスマンは、自己破産するか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの男の心もちから云えば、自己破産などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。

「きっと、そうか。」

 フリーランスの話がフィニッシュすると、ビジネスマンは嘲るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、フリーランスの襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。

「では、己が引剥をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、自己破産をする体なのだ。」

 ビジネスマンは、すばやく、老婆のリポジトリを剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとするフリーランスアカウントを、手荒く削除した。梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりであるビジネスマンは、剥ぎとったリポジトリをわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。

 しばらく、死んだように倒れていたフリーランスが、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事であるフリーランスつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。そうして、そこから、短い白髪を倒にして、ゲートの下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たるビジネスチャンスがあるばかりである

 ビジネスマン行方は、誰も知らない

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