はてなキーワード: 症例とは
「PATMの患者は全国で10人程度」だとしたら、PATM患者だと自分では思っている人の多くがPATMではないということで、やっぱり「自費診療のクリニックよりも先に、精神科に受診することを強く勧める」というアドバイスは正しいじゃん。
「本物のPATMはけっこういる」→「だったら、症例報告されていないのはすごく不思議だね」。
「本物のPATMはきわめて少ない」→「だったら、PATMを訴える人のほとんどが本物のPATMではないということで、まずは精神科的なアプローチをしたほうがいい」。
仮に本物のPATMであってもまず精神科に受診しても悪いことはないだろうに。これに文句をつけるのは、精神科に差別意識を持っている人だけ。
https://anond.hatelabo.jp/20190114224851
ずいぶん時間が掛かったみたいだが、逃げずに書いた事は褒めてやるよ。NATROMよりはマシかな。
pbmedの検索のやり方について
まさかPubmedの検索方法についても書いてくるとは思わなかったわ。
当然ながら「"PATM"という用語では見つからない」と俺も記事で書いたとおり、その語句では見つからないぞ。
PATMを"自分自身が皮膚から放散する化学物質によって,周囲の他人に対してくしゃみ,鼻水,咳,目の痒みや充血などのアレルギー反応を引き起こさせる体質"と定義
ちょっとズッコケたんだが、お前はやりとり読んでるか?定義って一番大事な所だろ、勝手に定義を変えるなよ。NATROMかよ。
PATMはそもそも「皮膚から放散する化学物質」という定義はない。定義知りたきゃ読み直せ。
唾液内のタンパク質かもしれない、何かしらの真菌かもしれない、何かしらの細菌かもしれない、フケに付着したタンパク質かもしれない、呼吸から出される物質やガスかもしれない、
そもそも体じゃなく部屋の埃(服についた埃)が原因かもしれない。
それは散々PATMの掲示板などで可能性として言われてた事。患者によって原因が異なるかもしれないし、それぞれで調べないとならない。
人間についている常在の真菌は様々な種類が知られているが、そのうちの1種類が原因の可能性もある。
例えば"マラセチア"真菌。これは人に常在している菌で主に皮膚炎などを起こす事などで有名だが、人にアレルギー性鼻炎などを起こす可能性もある。
そのような真菌が様々な種類存在しており、それが付着したフケや角質が風で飛んでアレルギーを起こす事は有り得る。
その可能性も以前指摘されてたこともあったが、患者が何の動物を飼ってないと言ってるケースも多いので恐らく無い。
似た説で、"部屋もしくは衣類にホコリorダニ"というのも昔から指摘されていたが、新品の服等を試してダメだったという報告もあるしまだわかっていない。
お前が想像するような可能性は既に出てるから、PATM掲示板を3年ROMってみたら?
追伸
何を突っ込みたいのかわからないが、「ペットの犬」が「飼い主の人」が近寄る事でアレルギーを起こす事は、いくつか海外の記事が見つかる。
これとかね。
https://news.nationalgeographic.com/2015/04/150411-dogs-cats-allergies-science-pets-animals/
あと極端な症状だと「水アレルギー」というのもあり、自分の汗や涙ですらアレルギーが発生し、まともな生活が送れない人も世の中には存在する。
要は、色々なトリガーがアレルギーやアレルギー様症状を起こす可能性があるという事。
また、ちょうど先週こんな記事があった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190108-00050039-yomidr-sctch
原因不明というのは現代でも珍しい事ではなく、後の医療などで判明する可能性もある。
安易に「人にアレルギーを起こす人など居ない」と決めつけるべきではない。
で、話を戻すと、他のコメントで書いたが、PATMの患者は全国で10人程度との試算も可能(理由はコメント読め)であり、そもそも報告人数が少なすぎてPubmedに載ってない可能性も高い。
更に俺は「ある」と証明するために書き込んでるわけではない。マウント取りたいわけでもない。
「無い」というからにはそれなりのフローくらい示せよ、という単純な話。
「じゃあお前が調べろ」という反論は、「原発反対!」と言ったら「じゃあお前が電気作れよ!」とか言うクソリプみたいなもんだ。
で結果、お前はあるかないか検索するなんて簡単みたいな事を言ってた割に全然できてないよな。
唾液等のタンパク質、皮膚のタンパク質、髪の毛などのタンパク質、真菌などの常在菌、細菌、ダニ、皮膚ガス、呼気ガス、衣類、花粉、その他の埃、その他の付着物質、、、
まだまだ可能性は有り得るが、検索が簡単なら是非実行してみてくれ。もちろんPubmedだけでなく、J-STAGEやGoogle_Scholarとかもな。
ちなみにNATROMは当時、小1時間ほどしか調べずに「Pubmedに無かったで~(鼻水たらしつつ)、PATMなんて無いんやで~」とか抜かしてやがったぞ。
まだお前の方が調べてるからその点は誇っていい。
氏の元記事ブコメ民の反応を読めばわかると思うが、氏は「そんなものは存在しない」という主張だ。
最後のエクスキューズ("もちろん、論文がないからといってPATMという病気がないことにはならない。また、PATMとされている患者さんの苦痛は気のせいなどではなく実在しているものである")など、取ってつけたようなものだ。
実際、その後のコメント欄では "PATMが実在するとしたら、これはたいへんに奇妙なことです" や、
"PATMでは「他人にアレルギー症状なんて起こしていないよ」と説明されも、絶対に認めようとしないことが症状の一つであり、まずアレルギー科ではなく精神科で対応すべき理由なのです。"
などと述べているように、実質「無い」という主張がNATROMの主張。コメント欄もブコメ反応も併せて読め。文章を額面通りに受け取り過ぎないようにな。
「無い事を証明せよ」と俺が言っただと?何度同じ事を言わすんだ。お前は俺の文を10回読み直せ。
どうやらお馬鹿さんみたいなのでもう一度整理してやる。
①PATMが無いというなら科学的アプローチで示せ。科学的アプローチとは例えば以下のような事だ。
・PATM患者に会い診察する、PUBMEDなどで調べたフローを開示する、等
②PATMがあるかどうかはわからない(可能性としては有り得る)
で、もうクソリプや見当はずれのクソコメばかりなので、もう答えを書いてやる。
NATROMがどうすればよかったのかは、こうだ。
②実際に複数の患者からヒアリングや診察をする。数が多い方が望ましい。
③その上で「無い」と判断した場合。もし相手に精神科に勧める際には、例えば以下のように言う。
「PATM症状がある人でかつ"以下の症状がいくつか当てはまる人"は、精神科に行くことも検討してはどうだろうか」
例)人の視線が気になる、醜形恐怖症がある、社交不安障害がある、電車に乗れない事がある、悪口や陰口を言われるとよく感じる、口臭や体臭が強くないか頻繁に気になる、うつ症状がある、精神が不安定になることがある・・・等等。
以上。
お前もNATROMも科学とか言う割にPATMの定義を変えんな。頭大丈夫か?
PATM患者にも会わずに科学とか言うなよボケ(特にNATROM)。
あと「精神科に行け」も雑。雑過ぎる。「PATM」の症状を訴えるだけで精神病扱いされかねない書き方だろ、あれは。
せめて「自臭症」との類似から推測したなら、何らかの神経症のような症状も併発してる可能性が高いだろうと考え、
それらの症状なども併せて確認した上で精神科に勧めるのが「寄り添った医者」だ。
でもまぁ以前ネットの投稿で「ある人が近づいたら咳が出る」とか投稿されてたのはあったと思う(ソースは待ってくれ)。
我々はいつまで待てばいいんですかね??
https://anond.hatelabo.jp/20180924111759
http://q.hatena.ne.jp/1393263179
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180306_03.html
あとトラバにも挙がってるみたいだね。挙げてくれた人サンクス。
https://anond.hatelabo.jp/20190115142743
これでも読め↓
おいおいそういう雑な反論の仕方すんなよ。どこがどう思ったのか、お前の意見を具体的に書いてくんねーか?
"犬猫アレルギーの理解にすら深刻な間違い"を、なぜそう思ったのかをちゃんと説明しないと「何も反論できなかった」として受け止めるぞ?
繰り返すが逃げなかった事だけは褒めてやる。
ブコメで「増田にはツッコミどころ満載であるとだけ。」とか具体的に言わないほのめかし馬鹿よりはお前のがマシだよ。
Lhankor_Mhy 『NATROMがどうすればよかったのかは、こうだ』←全ての症例に対して全ての医師にこれを求めるのかな。リソースについてどう考えてるのかな。それとも、id:NATROM限定あるいはPATM限定かな。限定する理由は何かな。
うん、うん、大変だね。
PubMed(パブメド)とは、MEDLINEなどを対象とした検索エンジンである。
MEDLINE(メドライン)とは、医学を中心とする生命科学分野の文献のデータを集めたオンラインデータベースである。
細かい話はググれ。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed
とりあえず医学論文を調べるだけなら、公式サイトのページ上部の検索窓に適当に単語をいくつか放り込むだけで良い。オートサジェスト機能もあるよ。
基本的に英語の論文を対象としているので、日本語で検索しても何も引っかからない。また、大文字小文字は区別しない。
半角スペースで区切った単語は基本的にAND検索となるが、大文字のANDで区切って明示的にAND検索することもできる。他にもORやNOTや()も使える。
検索語句が複数の単語からなるフレーズであると認識された場合はそういうものとして検索される。ダブルクォーテーションで囲むことで明示的にフレーズと解釈するようにもできる。例えばdog allergyなら5000件ほどヒットするが、"dog allergy"なら50件である。
検索対象となるデータは著者名・文献のタイトル・キーワード・雑誌名・その他となる。検索する単語の後ろに[タグ]とつけることで、単語を検索する場所を指定できる。例えば[ta]なら雑誌名だ。例えばdog allergy [ta]で検索すると"Allergyという雑誌の犬に関する文献"が189件ほど出てくることになる。
著者名で検索する場合はちょっと変わっていて、ラストネームをフルで記載してファーストネームとミドルネームはイニシャルを後ろに付ける。山田太郎ならyamada tだし、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアならBritannia lvだ。多分な。
検索窓の下のAdvancedからはさらに高度な検索のあれこれ(例えば小規模な症例報告に絞るとか)ができるんだけど、きりがないので興味があればググれ。Pubmed 検索とかでググって出てくるのを3つくらい読んだら大体分かる。
ちなみに検索結果のところにFree PMC Articleって書いてあったらその文献はタダで全文読めるぞやったな。
まずはPATMを"自分自身が皮膚から放散する化学物質によって,周囲の他人に対してくしゃみ,鼻水,咳,目の痒みや充血などのアレルギー反応を引き起こさせる体質"と定義しておこう。ちなみにこの定義の引用元は例の皮膚ガス測定の論文だ。
とりあえず、PubmedでPATMと検索したら91件ヒットする。これはphosphorylated ataxia-telangiectasia mutated(pATM)という全然関係ないものが引っかかるからだ。これがPATM Allergyだと3件になるんだけど、全て全然関係ない論文なので要するにこのアプローチは駄目だ。
そもそも普通の医学論文は実際に発症している患者サイドに視点を置いて書かれているものと期待できる。報告があるとしたら"ヒト由来の抗原によってアレルギーを発症した症例"についてのものになるだろう。PATMの定義からその病態は1型アレルギー、具体的にはアレルギー性鼻炎か蕁麻疹、ひょっとしたら気管支喘息に近い症状を呈すると予想される。じゃあそっちの報告でヒト由来の抗原で、もしくは抗原をくっつけた他者との接触が原因で発症したパターンを探せばいいんじゃないの?
そこまで決めたらタイトルか抄録に使われてそうな単語を思いつくままに入れて検索ボタンを押し、検索結果を上から順番に見て回る。それっぽいことが書かれたものを見つけたら、その抄録画面の右側を見てみよう。その文献に関連している他の文献へのリンクが張ってあるぞやったな。本文を読める文献なら末尾に参考文献のリストがあるはずだ。そこもチェックして関係ありそうなら読んでいこう。あとは芋づる式に当たりを探すだけだ。どう考えても関係なさそうな文献はタイトルだけでスルーしてかまわんぞ。
で、結論から言うと私が探した限りでは人体由来の抗原が他者にアレルギーを起こしたという報告は、母乳アレルギーで児がやられたとかしか見当たらない。これがPATMの正体ということはないだろう。
一方で"直接動物を飼っていない人が他者に媒介されて動物アレルギーを引き起こす"という話がある。これとか↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26934742
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29434523
個人的には微量の皮膚ガスよりも余程こっちの方がありそうに思うが、如何に。
日本人における何らかのアレルギー疾患を持っている頻度は30%を越えているが、逆に言えばどんなに最凶のアレルゲンを持ってきてもその辺の10人中3人くらいしかアレルギーの症状は起こさないだろう。PATMを訴える人がそれを超える頻度でアレルギー症状を振りまくのであればそれは大層画期的なことだ。
知り合いにPATMを主張する人が1人居るが、その人は風邪を引いている私の前に来てまず自分が臭くないかと聞き、それが否定されると次にPATMを訴え始めた。私はその人は典型的な自己臭症だろうと思う。そして私のはただの風邪だ。
Pubmedで調べた結果はないが、PATMの人の腸内細菌叢の変化を調べるという研究がある。
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03582826
あとはまだ読んでないけどこのへんとかはどうなんすかね↓
https://www.biorxiv.org/content/early/2017/05/19/139014
とりあえずPATMについては以上です。
他人にアレルギー症状を起こさせる疾患「PATM(パトム)」は実在するか? - NATROMのブログ
http://natrom.hatenablog.com/entry/20180928/p1
もちろん、論文がないからといってPATMという病気がないことにはならない。また、PATMとされている患者さんの苦痛は気のせいなどではなく実在しているものである。しかしながら、病気の真の原因について正しく認識できなければ、かえって患者さんの不利益になる。私はそれを危惧する。
これを読んで、
こうなるとさすがにこいつは何を言ってるんだ???と言わざるをえない。
「AはBである」論なので論拠が必要ですが、論拠を求めるとNATROM氏は"データなどあるわけない"と逆ギレし、一向に論拠を示してくれませんね。
ほーん、どこかでなとろむ先生に論拠を要求したことがあるのかね。
まあ私はこの増田がなとろむ先生の記事のコメント欄でいちゃもんを付け続けてアクセス遮断された誰かであったとしても知ったことではないが。
他人にアレルギー症状を起こさせる疾患「PATM(パトム)」は実在するか? - NATROMのブログ
http://natrom.hatenablog.com/entry/20180928/p1
PATMで苦しんでいる患者さんは、代替医療を行っているクリニックで今現在調子がよいならいいが、もし良くならないようなら、自己臭症を診る精神科医に相談してみるという選択肢も考えてみてはいかがだろうか。PATMを疑っている段階では、自費診療のクリニックよりも先に、精神科に受診することを強く勧める。
これを読んで、
というか勝手にNATROMが「Pubmedに無かった」ことを論拠に「PATMの症状は幻だ」って言ってるわけで(誰もPubmedで調べろとは言っていない)、
誰も幻だなんて言ってない……もしかして幻覚を見ているのでは?
普通は"無いことを証明せよ"とか言い出した時点でまともな議論は諦めて放置されるところなのだが。こんなのを長時間見てると科学的アプローチの概念が崩壊しそうだ。
私がこの増田を見た時に最初に気になったのは、この"調べ方"に対するこの異常なこだわりだった。
"調べたけど見当たりません"に対する最も簡単な反論は"こっちで調べたらありました"だ。そこに検索ワードが何であったかは全く何の意味もない。というかヒットしない検索ワードを聞くことの意義とは一体。
例えばこれがSTAP細胞の製造手法に関する質疑なら分かる。何故ならSTAP細胞は"ある"という主張だった。それならば間違ったやり方で検証しても意味がないし、検証にかかるコストも大きい。
しかしこれは単なる検索だ。思いついた単語をぽちぽち打ち込むだけだぞ? 検索ワードを知ることのどこに科学的アプローチが?
何故か頑なに自分で調べようとしないこの増田が、執拗になとろむ先生が使った検索ワードを知りたがる理由とは何だろうか。普通はなとろむ先生もいちいち覚えてないと思うけど。
私は当初"最大限好意的に見て"、能力的な問題で検索のやり方が分からないのではないかと考えていた。しかしどうやら違う。この増田は別になとろむ先生が見つけられなかったものを見つけたいというわけではないと言う。
ブコメに対する返答を見るにつけ、どうやらこの増田はなとろむ先生が間違っている"ということにしたい"だけなのでは、と思えてくる。そう考えると色々と腑に落ちる。例えばなとろむ先生の記述や、他人のコメントを無理矢理自分に都合の良いように解釈しようとすることとか、やたらと他人の属性を気にして連呼することとか。
長々書いたが以下の2点だ。
②はどうでも良い。問題は①だ。
そんな主張をしているなとろむ先生は存在しない。幻覚を見ているのでは?
ただ、なとろむ先生と私はPubmedで検索してもPATMっぽい症例の報告を見つけられなかったから、そこで颯爽と1例見つけ出したらマウントくらいとれるんじゃねーの?知らんけど。
無駄に声がでかい人、間違いを認めようとしない人に指摘するのは大変です。全く。
せめて最低限の科学的アプローチはできるようになって欲しい。本当に。
"可能性のある原因物質" なんて精液アレルギーの原因タンパク質も犬アレルギーの原因の大部分も、まだぜんぜん特定されてねーよ。
これでも読め↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3519933/
ちなみに精液アレルギーも分子量で大体の絞り込みができてたはずだよ。
我々はいつまで待てばいいんですかね??
NATROM氏の「PATMに関する誤り」はきちんと指摘しなければならないので、面倒だけど書いておきます。
なおはじめに立場を言っておくと、私はニセ科学・ニセ医学には否定派の一般人です。
保険診療のない代替医療(科学的根拠なし)でボロ儲けをしてる医療機関はゴミだと思うし、
アフィ目的でホメオパシーを無駄に広めてたイケハヤはクソだと思ってます。
(People (are) Allergic To Me)の頭文字を合わせた略語であり、自分自身が周囲の人々にアレルギーを引き起こす現象・症状・体質の事を言う。
(Wikipediaより)
有名な精液アレルギーは精液がついた際にアレルギーを起こしますが、PATMは直接接触しなくても相手にアレルギーを起こす人やその症状です。
いまだに原因はわかっていませんが(個別に原因が異なる可能性もあります)、ネットで症状を訴える人がいます。患者数がどれくらいいるのか等は、わかっていません。
"まさしく、私の主張は、『「真のPATM」が仮に存在するとしても、これまで症例報告されていないほどきわめてまれな疾患でしかありえない。「真のPATM」は実在しないか、実在してもきわめてまれ』というものです。
主観的にPATMであると感じる人たちが「真のPATM」である可能性はきわめて低いです(なぜなら「真のPATM」は実在するとしてもきわめてまれだから)。「誤ってそう認知しているだけである」可能性が高いため、まずは精神科に受診することを強く勧めるというアドバイスは正当です。"
"私の主張は「症例報告がなされていない以上は、真のPATMなる疾患は実在しないか、実在するとしてもきわめてまれだ」というものです。"
(NATROMのブログ http://natrom.hatenablog.com/entry/20180928/p1 のコメントより引用)
まずわかりやすいようにNATROM氏の主張を以下の3点にまとめます。
③(②より)PATMを訴える人は精神疾患である可能性が高い(精神科へ勧める)
それぞれ誤りを指摘していきます。
Pubmedや海外の論文で「PATM」という用語で調べて出現しないのは当然です。
「PATM」という言葉は最近ネットで使われ始めた言葉であり、また医学用語ではなく症状を便宜的に表す言葉だからです。
「Pubmedにない」のは当然であり、これを理由にこのような症状がない、とは言い切れません。
もし「PATM」という言葉を使わずに2680万件の中から色々な単語を組み合わせて検索をしていたのなら、
せめてどのように検索をしたか、どれぐらいの数を検索したのか、また検索で使用した用語を挙げるくらいはしてください。
なお患者にとってPubmedを検索するのは仕事ではないので、「自分で探して証明しろ!」と逆ギレはしないでくださいね。
症例報告がなされていないものは実在しない(きわめてまれ)という事はありません。
新たに症例報告されたものは、すべて以前は患者がゼロだった(もしくはごく少数)だったのだったのでしょうか。そんなわけありませんね。
たとえば症状自体を特定しにくいなどで報告がされなかったもの、近年患者が増えてきたもの、近年の科学技術の発展の結果判明したもの、それらの複合のもの、などの様々な可能性があります。
「AはBである」論なので論拠が必要ですが、論拠を求めるとNATROM氏は"データなどあるわけない"と逆ギレし、一向に論拠を示してくれませんね。
少なくとも、「診察した●名の患者の●割が精神疾患であった」「TwitterでPATMを訴える方●名にインタビューや会った結果、●割が精神疾患であった」など、不完全にせよ少しは論拠となるデータを集める事はできます。
その過程をすっとばして「AはBである」とするのはニセ科学です。
以上、NATROM氏の論は「科学」とは程遠いものとなっています。
無駄に声がでかい人、間違いを認めようとしない人に指摘するのは大変です。
なお私自身は「PATMは存在する」という事は主張しません。現時点では「あるかもしれないし、ないかもしれない」としか言えないと思います。
例えば男性の精液が他人にアレルギーを起こすことがあるのは有名ですし、犬に症状が出る「人アレルギー」のように人のタンパク質が他の人や動物にアレルギーを起こすような事は事実あるので、同じように人にアレルギーを起こすPATMのような症状を起こす可能性も有り得ると思うからです。
またPATMという症状にひとつの原因があるのではなく、それぞれ訴える人によって「常在菌」「唾液」「その他のタンパク質」など個別に原因が違うのかもしれませんし、これから研究されていくのを待つのみです。
※私は中立なので、Pubmedで探して証明せよ、などと言われる筋合いはありません
type-100
クソミソを一緒にして、あり得なさそうなことをわからないと言い張る例。
いやぁお前ホント馬鹿だな。なぁtype-100。覚えとくよ、黒背景に月マークのtype-100は馬鹿だって。
"接触もないのに他人に症状を引き起こす" って、犬アレルギーも犬に対する人アレルギーも、肉体的な接触はせずに引き起こすだろ。
"可能性のある原因物質" なんて精液アレルギーの原因タンパク質も犬アレルギーの原因の大部分も、まだぜんぜん特定されてねーよ。
馬鹿は黙ってけものフレンズのかばんちゃん(♂)でマスでもかいとけ。
Lhankor_Mhy
「症例がないことを証明せよ」という悪魔の証明を求めてるように見える。PATMが疾病ではないなら治療法も存在しないわけで、既存の疾病概念に照らして精神科を案内することに特に問題を感じない。
ちがうちがう。症例がないと言い張るなら、「PATMって用語をPubmedで検索して無かったでぇ~by NATROM」みたいなガキの使いじゃなく(無いのは当たり前)、
せめてどのように検索したかぐらいの過程はきちんと示せって話。
またPATMは単に症状を言ってるだけで、今後は「ヒトの常在真菌が引き起こすアレルギー」とか、「ヒトの常在溶連菌が他人に引き起こす咳やクシャミ」など、
個別に原因が解明されうるかもしれんから、原因も治療法もそれぞれで発見されるかもしれないってこと。
NOVちゃん(43歳卯年)も頭弱かったんだな。想像力はたらかせようよ。
仮に職場でアレルギー症状が出たら、「隣のアイツが原因で咳が出る」と思うか?さらにそれを理由に病院に行く人がいると思うか?
臭いやつがいて「職場に臭いやつがいるんです」と病院に行くと思うか?
あと人口的には臭い奴よりも圧倒的にこのPATM患者は少ないので報告は少ないと思う。
でもまぁ以前ネットの投稿で「ある人が近づいたら咳が出る」とか投稿されてたのはあったと思う(ソースは待ってくれ)。
ワクテカちゃんも頭いいと思ってたのに残念だな。ただのブコメ芸人だったか。つかこれクソリプだよな。
現状PATMを訴えてるのはPATM患者なんだけど(俺は中立の立場)、患者は症状を訴えるだけで良いと思うんだが、患者自身にPubmed検索させる義務を負わせるの?あれ量が多すぎて、超大変だぜ。
というか勝手にNATROMが「Pubmedに無かった」ことを論拠に「PATMの症状は幻だ」って言ってるわけで(誰もPubmedで調べろとは言っていない)、そう言うなら言い出しっぺのNATROMが「無かったという過程」を示すべきでしょ。それを論拠にするならば、ね。
つかそれ以前に↑に書いたようにPubmedに載ってない事が症状が無い理由とは言えないんだけどね。
それよりワクテカちゃんはこんな記事にブクマするより、はてブ四天王だと言われる得意なおもしろブコメではてブを沸かせてよ。
ustam 他の議論の時に思ったけど、この人は科学アプローチではないんだよね。少なくとも症状を訴える人がいる以上、それは「ある」わけでなぜ訴えるのかは究明しなくてはならない。「無い」で済ますなら科学者はいらない。
症状が「ある」と訴える患者たちに1人も会わずに、ネットでそれらの全ての患者に対して一緒くたにして「(ほぼ)ない」と言う事がどんなに非科学的な事か、本人は気づいてないのでしょう。
Windfola あの記事は氏にしては(十二分に知見を得た上で語ってはいなさそうな点で)勇み足に感じたけど、ニセ科学という強い言葉使うのもどーなんかな。
NATROM氏の例の記事が「勇み足」とは非常に的を得ている表現。
「ちょっと先走っちゃいました(ガマン汁出ちゃいました)」と訂正して謝ればこんなにも突っ込まないけど、意地でも訂正せず、「勇み足」を認めようとしない。
「ニセ医学」という言葉を使ったのは、氏のそういう態度の事でもあります。
frothmouth 🤔
そだねー、悩んじゃうよねー。
Helfard いや、病気が存在することをあんたが証明すればええやん。Pubmedから一例探して持ってくるだけやぞ。でも犬猫アレルギーの理解にすら深刻な間違いがあるようだし難しいか?
Pubmedを基準にしてきて「論文に無い」とかほざき始めたのはNATROMだぞ。ならどうやって調べたか明らかにすべきだろ。
そもそも「ある」と言う主張ではない俺が、論点にしていないPubmedで探せってのはクソリプだからな。
・・・どうでもいいけどお前、全然勉強できなくてアニメとかゲームの専門学校行ったタイプだろ。アホっぽいもんな。
pandaporn こういう追記でブコメにリアクションを次々更新していくスタイルの増田はブコメに対するツッコミが痛快で面白いので大好物である。激アツ物件。議論が間違っているか間違ってないかは置いといて。
なんだよその猫のアイコン。可愛すぎるだろ。
croissant2003 引用された発言からだけでもNATROM氏におかしいところはないと分かる。増田にはツッコミどころ満載であるとだけ。
おう、じゃあツッコミどころを具体的に書いてみろよ自称リベラル・共産党の応援者のcroissant2003さんよ。
書けないから「ほのめかし」てるんだろ。
まだ大学卒業したばっかりだっけ?こんなブコメつけてる暇があったらはよ仕事に馴れろや。
type-100 接触もないのに他人に症状を引き起こすというのなら、可能性のある原因物質ぐらいは挙げないと議論の前提が成り立たない/せめて毛ぐらいは触れないと普通は無理だろ。発症した例があるというのなら具体的にどうぞ。
「毛ぐらい触れないと普通は無理」いやー、馬鹿だな。毛に触れないと猫アレルギーが起きないと思ってンの?やっぱりお前馬鹿だ。
locust0138 増田に思い当りがある。「ニセ科学批判を嫌う・ニセ医学を好む・自称中立・立証責任の転嫁・NATROM氏を嫌う・下品で無礼で筋違いな揶揄・ブコメに反論」が理由。ホメオパシーや化学物質過敏症をどう考えるだろうか。
俺が返信する前にブコメ変更し過ぎだろ。はじめはこの記事を「知的」って書いてくれてたのに変更すんなよ。
「ニセ医学を好む」ってどこから導いてんの?つか誰と間違ってんの?
ホメオパシーはプラセボ以上の効果は無い。ただしイケハヤの糞みたいにいかにも効果がありますみたいな事を書くのは害悪。化学物質過敏症は知らん。
filinion 引用の範囲ではNATROM氏が正しいように思える…。患者が言うほど強烈な疾患なら、未発見なのは不可解。/「調べたけどなかった」に対して「調べ方が悪いんだろう!オレは調べないけど!」というのはただの言いがかり。
"引用の範囲ではNATROMが正しいように" いや、何の根拠も出してないだろ。おまえ大丈夫か?
"調べたけどなかった" と言ってる奴が、医者でしかもそれなりの影響力のある人間が言うなら、ある程度説得力のある調べ方をしないといけないだろ。
"調べ方が悪いんだろう" 改変すんな。俺が言ってるのは"調べた経緯を教えろ"だ。
"オレは調べないけど!" そもそも俺はそこを論点にしていないし、「ある」という立場でもないので、クソリプ以外の何物でもないよな。
NATROMみたいに「ない」と言うからにはそれなりの論拠を出せ、って話だけど、文章読めない馬鹿のクソリプが多いなはてブは。
arvante 韓国のレーダー照射に批判的で、かつNATROM氏を恨んでいるはてなアカウントには一つだけ心当たりがある。
へー。誰だい?おじさんに言ってみな。
mujisoshina 異論があるのは分かるが、どちらが正しいのか判断するに足るほどの情報がまだ無いのだから、客観的に誤りと断定することもできない。また、科学的に誤りであることとニセ科学は全く違う。
そう。現状だと情報が少なすぎて、科学的アプローチをとると、「まだ何とも言えない」に尽きるんだよ。
日本の論文が出てきたのは最近だし、これから研究が進む可能性がある、ってところなんだよな。
Helfard
お。大阪のアホがまたブコメを編集したのか。編集後のコメントがまた馬鹿過ぎて笑えるw
今回のブコメ1馬鹿なブコメにランクアップしそうだな。ブコメイチバカ。
論点がもう馬鹿なんだよな。突っ込む気も起きねえわ。お前の過去のブコメ、晒しとくわ。
馬鹿だなwww
ちゃんと「検索機能」使って「検索」しとけよw もともと1カ月後にXR出るって言われてただろw
?
一番簡単な反論、Pubmedから一例探して持ってくることが何故そんなに難しいのか。やり方教えようか? 私がそのタイミングで5sから変更しなければならなかった理由を察するよりはずっと簡単だと思うんだけどな。
おう、じゃあ馬鹿が馬鹿なりに考えたやり方を書いてくれ。ん?まさか「PATM」って単語で検索するって?笑
あと文字数の制限があるからブクマじゃなくトラバに書きなさい。
pero_pero この問題の難しいところは患者と周囲の人を同時にヒアリングする必要がある点やなー。現状多分患者しか診察されていないので、患者の精神的なものとしか診察されようがなさそう
うん、そのとおり。医者にとっても報告がしづらい症状だと思うよ。
なのでPubmedに無かったとしても、それだけだと無い理由にはならない。
長々書いたが以下の2点だ。
①「PATMは無い」と医者が主張するなら科学的アプローチで主張すべき
はてブは意地でマウント取りたい馬鹿が多いから、「お前がPubmedで調べろ!」とか言うクソリプだったり、
「無い事を証明はできないだろ!」とか馬鹿なことを言う奴もいるんだよな。
せめてPATM患者に数人にでも会ってみるとか、論文を検索したサイトとその単語を記すとか、
それすらせずにコタツ記事で「PATMはない(なぜなら見たことがないからだ)」とか言う馬鹿は非科学的だろって話。
数日掛かるってギャグかよ。 "私がそのタイミングで5sから変更しなければならなかった理由を察するよりはずっと簡単" じゃなかったのか?
ついでに"犬猫アレルギーの理解にすら深刻な間違い"についても記載しろよ。どうせ逃げるんだろうけど。
まぁ馬鹿に罪はないけど、それよりコイツにスターを付けた奴が馬鹿を助長させて罪だな。
echigoyanosobaya そんなに拘るなら自分で検索すりゃええのになんで頑なに拒むんやコイツ。立証責任はともかく、議論したり指摘したりするなら自分でも検索してソースいくつか持っとらんと話にならんで。やる気ない大学生ちゃうやろ
陰茎重複症(いんけいちょうふくしょう)、又は二陰茎体(にいんけいたい)とは、男児が2本の陰茎を持って生まれる疾患である。
極めて稀な障害であり、ヨハネス・ヤコブ・ウェッカーによる1609年の最初の報告から、100件程度の症例の記録しか無い。
殆どの重複陰茎は同じ大きさで隣り合って位置しているが、一方の上に位置する場合や、一方より際立って大きい場合もある。
この稀な症状は豚やその他の哺乳類でも記録されている。
陰茎重複症は医学的状態であり、選択的手術としての身体改造である陰茎分割と混同してはならない。 陰茎重複症の男性が、両方の陰茎を使い素晴らしい性生活を送る多くのケースが存在する。 陰茎重複症の男性のうちのいくらかは、女性のパートナーとの間に子供をもうけている。 陰茎重複症の父親を持つ男児の多くは、通常の陰茎を持っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E8%8C%8E%E9%87%8D%E8%A4%87%E7%97%87
心理学について書こうと思ったら、お一人書いてくださった方がいたので、そこで「特殊」とされていた臨床心理学について書きます。
臨床心理学系の大学院で博士号を取って、現在大学で臨床と研究をしています。
論文事情を書こうと思ったら、背景にある臨床心理学の事情になりました…。そして「日本の」と書いたのは、日本の固有の事情もあるためです。
臨床心理学における研究は、おおよそ以下の3つに分けられます。
1:ブコメであったような、症例報告から始まってランダム化対照試験まで行くという医学・疫学的な研究
3:その他の調査研究(ちょっと大雑把ですがゆるしてください、そして私のメインはここです)
少々雑な括りで、中間に位置する方や例外もままいることを踏まえ、あくまでも概要を述べているということを踏まえたうえでお付き合いください。
https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 では心理学の論文事情として以下の順序を挙げていらっしゃいました、
査読付き英語論文>>>>査読付日本語論文>>査読なし日本語論文(いわゆる紀要;査読有り紀要も含む)
これは、1と3を自分の研究領域にしている臨床心理学者にもほぼそのまま当てはまりますし、海外でも同様です。
そのため、競争が激しい業界の院生さんだと、Predatory Journalに投稿しているケースも残念ながら見ます。
特殊なのは、「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」を中心としている人たちです。
この方々の多く(全員ではありません)は、場合によっては「論文」というものを軽視すらしていますし、査読論文の数も非常に少ないです(大学に勤めている以上、建前で「論文書かないとね」と言ったりはしますが)。
これは分野外の人からはよく見えないため(もちろん業績調べればわかります)、中々ややこしい問題です。
私の観測範囲ですが、下手にこういう人たちが多い大学に就職しようとしたり、あるいは就職してしまったりすると、論文業績が多い人はかえって冷めた目で見られたりすることすらあります。
このような信じられない断絶が臨床心理学の中にあるので、業界外からはわかりにくいのです。
ちなみに「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちの業績に対する意識は人文系に近く、私も完全にはよくわかりません。ただ少なくとも、英語の査読論文を無条件でありがたがったりはしません。
むしろ”深みのある”事例研究や理論的検討が尊ばれ、そうしたものに特化した特定の学術雑誌論文や、あるいは書籍などを重視する印象です。
なぜ学問を行う場である筈の大学において、こんな断絶が起こるのでしょうか。
一つの要因は単純に「世代」です(繰り返しますが大雑把な区切りです)。
世代によって何が違うかというと「臨床心理学に対する考え方」が違います。
「エビデンスを重視しないなんてバカ?」と思う方も多いと思います。
先ほど書きましたが、2の人たちが重視するのは事例研究です。
https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 には、「事例研究には物語以上の価値はないのでは」とありました。
「そう見えるのは仕方ないだろうな」と思う気持ちと「物語の価値を過小評価しすぎですよ」という両方の気持ちを抱きます。
なぜかと言えば、「クライエントの人生」を理解しようとすれば、どうしても「物語」というフレームが必要になるからです。
古典的な臨床家(心理療法をやる人)は、クライエントの人生全体を見ます。
クライエントが訴える問題(やる気が出ないとか、落ち込むとか)を全てと考えるのでなく、むしろ人生における氷山の一角と捉えます。
そして、クライエントの人生をそのものを見つめ、その人がより良く人生を歩んでいけるよう、どうにかこうにか支援をしていくわけです。
(「大きなお世話」「思いあがるな」と思われる方もいるでしょうし、下手すると実際にクライエントにとっても大きなお世話になります)
その人の知能や症状の程度、パーソナリティなどを数値化して客観的に捉えることは心理学の得意技ですが、それでその人の人生全ては捉え切れません。
人生というものを捉えようとした時、どうしても物語が必要になります。
もちろん、物語ですから完全に同じ事象が再現されることはまずありません。そのため、厳密な「エビデンス」はそこから得ることはできません。
「物語から自分は何も学んだ覚えはない」という人がいたら、それは物語に意味がないのではなく、恐らくその人に学習能力がないためです。
物語を蓄積していくことで、我々は人間に対する理解をより深いものにしていくことができます。
そのため、日本の臨床心理学者は「エビデンスなんかいらない」というよりも、「物語を蓄積してくしか、やりようがない」と思っていた部分もあると思います。
またもう少しフォローしますと、単に物語を乱立させるのでなく、蓄積された様々な「物語」を体系づける理論の構築自体は脈々と行われてきました。
それが、「2」の後ろ半分「それを踏まえた臨床論的研究」です。
フロイトの精神分析なんかは、今でも理論が精緻化され続けていて、それはそれで読むと非常に面白いですし、人間理解に大いに役立ちます。
というわけで昔の臨床心理学は、多分に人文的というかアート的な学問領域でした。学んでみると非常に面白いのですが学問としての欠点もたくさんあります。
最たる点が、多くの方が既に感じていらっしゃる通り、物語性を重視するあまり、客観性・エビデンスをあまりに軽んじてしまったことです。
◆
しかし1990年代の後半頃でしょうか、「認知行動療法」と「エビデンス重視」の立場が、アメリカから日本へ本格的にやってきました。
心理療法の一つである認知行動療法はエビデンスを非常に重視します。
例えば「うつ病」ならば、患者の抑うつの程度を測定し、「認知行動療法を行うと抑うつの程度が有意に下がる!」みたいな研究をバンバンやるわけです。
当時の学会の様子は今でも覚えています。エビデンス重視の方々は「それエビデンスあるんですか?」と、どこかの誰かのようなセリフを旧来の臨床心理学者に容赦なく投げつけ、大変気まずい空気を作り出していました。(別に悪いことではないですが)
残念ながら旧来の臨床心理学者はそれに真っ向から反論することができません。なぜなら、実際の所エビデンスは無いからです。
ただし、客観的なエビデンスが求められる研究では、「客観的に扱える要素」しか扱うことができません。
そういう「客観性」では捉え切れない人間の心を探求していったのが、これまでの臨床心理学だったはずです。
ですから多くの人にとって、「エビデンス」というものが極めて底の浅いものに見えたという部分もあると思います。
実際私もそう感じる部分はありました。確かにエビデンスは大事だけど、余りに機械的に人間の心を扱いすぎていないか?と。
とはいえ、旧来の臨床心理学者がその文学性に浸りすぎ、客観性を過小評価していたのは間違いないと思います。
エビデンスに対して「人生の深みをわかっていない」「客観性が全てではない」と言っても、インチキにしか聞こえないでしょう。
要するに、物語を偏重し、エビデンスを全否定する姿勢は間違っていますが、エビデンスを偏重し、物語を全否定するのも同様におかしいと、私自身は思います。
そういう微妙なバランスというか面白さが臨床心理学の中にはありますし、どちらも人を支援する上では大事な視点だと思います。
◆
まぁその後は各学会や大学内で、明に暗に色々な小競り合いがあって、現在は昔よりもだいぶ両者が折り合いつつある雰囲気です。
一つは、純粋な「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちが減ったという単純な理由です。大御所の多くが高齢化し、以前よりはだいぶ比率が少なくなりました。
逆に、認知行動療法がだいぶ浸透した結果、若い世代では認知行動療法が専門外でも、エビデンス重視の考えは馴染みのあるものになっています。
また、認知行動療法の人たちも”表面的な”エビデンスが全てではないという姿勢の人が増えてきました。
また、個人的にすごく大事だと思うのが、実証重視の方々にとっては「物語」の代表に見えるであろう精神分析系の心理療法も、ちゃんと効果が確認されるようになってきたたことです。
これによって、「エビデンスが全てではない」と意地を張らなくても良くなってきたのだと思います。
結局、エビデンスを否定するのではなく、自らエビデンスを出すことで (とはいえ研究の殆どは海外ですが)、問題は解消されつつあります。学問としてこれはとてもよいことだと思います。
◆
つい最近中室牧子さんとかによって、教育業界にエビデンスの視点を持ち込む動きがありますが、同じように、日本の臨床心理学にもエビデンスの視点を持ち込もうという動きが20年程前にあったのです。
エビデンスに対する考え方の違いは、人間理解に対する考え方の違いであり、それが論文業績に対する考え方の違いにもつながっていたという話です。
これを読んでみて、改めて「臨床心理学ってクソだな」と思った人もいるかもしれませんが、こういうゴタゴタも乗り越えつつ、少しずつ学問としてブラッシュアップされていっている臨床心理学が私は大好きです。
長くなってしまいました、すいません。
長くなったついでで恐縮です。
https://anond.hatelabo.jp/20181011091532 「再現可能性が4割」の部分に
https://anond.hatelabo.jp/20181011091734 「びっくりするほど信用できない学問だな てか学問かそれ 」というコメントを見かけましたが、これ心理学だけの問題じゃないんですよ。
Natureが少し前にいろんな研究者に調査をしましたが、理系の領域だって、再現性は決して高くありません。
https://www.nature.com/news/1-500-scientists-lift-the-lid-on-reproducibility-1.19970
むしろ追試をちゃんとやって、どれが再現できるか否かをふるいにかけ、学問を発展させようとする態度こそが科学的だと私は思います。
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H29/1-10.pdf
6ページに国内症例あった。注意喚起されてんのに年2件ペースで発生してんじゃん。
去年は死亡例もある。
平成24年度 犬猫殺処分数:161,847
平成24年度 人工中絶件数:196,639
▼クソ飼い主候補、ペットを飼いたがる
クソ飼い主候補 「ないです」
ペットショップ 「じゃあ稼いで来てください 」
↓
▼クソ親候補、子どもを持ちたがる(完全に一致)
クソ親候補 「ないです」
▼ペットを飼いクソ飼い主になる
クソ飼い主「そうする!!」
近所の人 「お宅のペットがいつでもどこでもうるさい。ノーリードが怖い」
クソ飼い主「あ?ウチのペットがうるさい?生き物がうるさいのは当たり前だし!ウチの子は噛んだりしないし!神経過ぎ!しつけ?虐待コワー」
↓
▼子を持ちクソ親になる(完全に一致)
クソ親「頼むわ!!」
近所の人 「お宅の子どもがいつでもどこでもうるさい。道路で遊んでいる、我が家の前でボール遊びしているのが、危なくて怖い」
クソ親「あ?ウチの子がうるさい?子がうるさいのは当たり前だし!ウチの子は車が通らない道路で遊んでるし!窓を割らないように気を付けてるし!神経過ぎ!しつけ?虐待コワー」
▼クソ飼い主愚痴る/後悔をする
クソ飼い主 「病気になった!!金ない!!」
名無し「じゃあせめて最後まで付き添ってやれ。良い環境を用意してやるのが一番だが、愛情受けて最後まで過ごせるならガス処分されるよりは良い最後だろう」
クソ飼い主 「仕事だし!!そもそも付き添ってたら俺はいつ遊んだらいいの?!俺の人生はないの?」
クソ飼い主「出来の悪いペットなんかいらなかった、俺の人生はペットのせいで散々だ」
↓
▼クソ親愚痴る/後悔をする(完全に一致)
クソ親 「不登校/学習進度についていけない になった!!サポートする金ない!!」
名無し「じゃあせめて学習に付き添ってやれ。良い環境を用意してやるのが一番だが、愛情受けて過ごせるなら自己肯定感の欠如は起きないはずだ」
クソ親 「仕事だし!!俺のキャリアはどうなるの?そもそも付き添ってたら俺はいつ遊んだらいいの?!俺の人生はないの?」
クソ親「出来の悪い子どもなんかいらなかった、俺の人生は子どものせいで散々だ」
児童虐待があった53の家庭で飼われていたペットの60%で動物虐待が行われていた。
その内37%は子供自体が虐待に関わっていた。子供は自分が虐待に接してきたことで、
今度は自分が暴力が振るえるペットを対象にしていたわけである。
これらの事実は、青少年たちが動物虐待を実際に行った場合は、その青少年自身も
何らかの虐待の犠牲者であることも我々に知らせてくれるひとつの症例である。
24人の兄弟がパピーミルを経営している養父母から虐待を受けているという電話があった。養父母は不要になった多くの動物を射殺し、子どもたちに埋めるための墓穴を掘らせた。さらには子どもたちにも命じて射殺させた。それに従わないと、「それならおまえたちが射ち殺されて、その墓穴に入ることになるのだ。」と言ったという。養父母は、鞭、その他手にしたあらゆるもので子どもたちを殴った。また、子どもたちの多くは具合が悪くても病院に連れて行ってもらえなかった。養父母は州から支給されている子どもたちの医療費を着服していたからだ。
動物虐待と暴力の関連性は、十分に実証されている。1997年、マサチューセッツ動物虐待防止協会と米国のノースイースタン大学の研究によると、動物虐待者は、動物虐待歴のない人に比べ、人に対する暴力犯罪を犯す確率が5倍高く、また窃盗罪を犯す可能性は4倍高いということだ。
始めに自己紹介を少しだけさせて下さい。私は医学部を卒業して(そして医師免許を取って)、すぐに博士課程に進学し、現在在学中の者です。
大学のMD-Ph.Dコースに入っており、世間で言われる所の「研究医」というのを目指しています。
最近、色々と考えてしまった事があるのと、MD-Ph.Dコース(後ほど細かく書きます)について本音ベースの情報があまりweb上に見当たらないので、進路を考える高校生や医学生の参考になればと思い書かせて頂きます。
とはいえ、それ以外の方が読んでも研究医の事を知って貰うのに興味深いと思う内容もあるので、読んで頂けたら幸いです。
深夜に書いているので所々まとまっていない所もありますが、ご愛嬌でお願いします。
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1.「あれ? 入学時は基礎研究に興味ある人もう少しいなかったっけ?」〜医学部の6年間〜
医学部というのは大学というには特殊な環境(否定的な意味はない)だと思います。学年は100人程度で6年間、ほとんど同じメンバーで過ごします。
それまで神童とも呼ばれて、そして実際ある程度のインテリジェンスをもった集団ではあるので、どこの大学でも入学時は将来に夢と希望を持った人が多いでしょう。
するとやはり「将来はどんな風になりたい?」みたいな話にもなり、「外科医になってバリバリ手術しまくりたい」「家の病院を継いで地域を支えたい」「なんとなく内科とか良いかな」「コウノトリを読んで感動した!」など様々な事を言う人がいる訳です。
その中に100人中5人くらいでしょうか、「iPS細胞凄い!再生医学やりたい!」「基礎的な医学研究をしたい」などと言う変わり者が混じっています。これらの人が医学の基礎研究に興味がある人達です。
さて、夢と希望ばかり語っていても何も始まりません。医学部という所は医学を学ぶ所です。入学すると教養科目→基礎医学→臨床医学→臨床実習という順で学んでいきます。
そして5年生くらいで「将来はどんな風になりたい?」ともう一度話すと、当初基礎研究に興味があった人も「市中病院に行って多くの症例をみたい」「マイナー科の医者の生活に憧れる」等の意見に変わっている訳です。
もちろん、意見や進路を変えることは誰でも持っている権利だと思いますし、それについては何も思いません。ただ「あれ? 入学時は基礎研究に興味ある人もう少しいなかったっけ?」という感想を持つ訳です。
つまり、気づいたら基礎研究を進路として考えてたのは自分だけになっていました。
ただ、やはり医学部の生活を経験した身としてはそれも分かるなと感じてしまう訳です。
そんな事を次に書きます。
医学部はやはり忙しいです。しかし、大量の試験や実習でも効率よく通すことのできる必勝法があります。それは「人と違う事をやらない」です。
実際、僕も試験勉強に関しては他の人と同じ事をしていました。正直、それって考えるコストを全て外注できてしまうので凄い楽なんですよね。
そこで「そうか、人と違う事をやらなければ、上手く行くんだ!」という考えを持つと、まず基礎研究という進路は無いと思います。
何故かというと臨床に進んだ場合の初期研修制度、専門医制度というのが(皮肉抜きに)非常に良く設計されているからです。
言い換えると「○年の内にするべき事」がリスト化されていて、それをクリアすると有効な資格が取れるので、非常に良くシステム化されている訳です。
極め付けは臨床実習で様々な科を回ると「学生さん、何科志望?」とほぼ確実に聞かれます。
聞いている方は特に意識していないと思いますが、つまりは「この研修システムの中に入って、最終的には専門医を取って、そして臨床医として働くんでしょう?」という空気感を臨床実習で浴びる訳です。「そうか、人と違う事をやらなければ、上手く行くんだ!」という考えがあれば、その空気感に飲まれて基礎研究は選択肢として無くなります。
そこで「基礎研究に進むつもりです」というと何と言われるでしょう?
答えは「(いきなり興味がなさそうに)ふうん、変わっているね」です。
もちろん全員ではないですが、感覚的に質問してきた人でこういう対応をするのは75%という所でしょうか。
まあ、しょうがないですね。でも、この空気感というのは結構辛いです。
僕は比較的気にしない方ですが、日本人なので空気とか読んじゃいます。
補足としていうと、卒後数年の待遇は研究or臨床で全く違います。
これに関してはもはや言うのも野暮ですが、月収30万円の研修医vs学費を払う大学院生という事です。
3.「ボクと契約して研究医になってよ!」〜MD-Ph.Dコース〜
遠回りしましたが、本題です。
とにかく医学部出身の研究者が少ない!と言われているらしく、偉い人たち(http://www.chnmsj.jp/kenkyuui_jouhou_corner.html)が様々な大学でMD-Ph.Dプログラムというのを始めました。これは医学部6年間と大学院3~4年間がセットになったものと考えれば良いです。
(書くついでに調べてみたら、文部科学省の強いpushがあったみたいですねhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/10/02/1352252_3.pdf)
幸いにも僕の大学でも始まり、参加しましたが...なんとも言えません。
学校によっては飛び級を認めたりしているらしいですが、少なくとも僕の大学では「授業料相当の奨学金を支給します」みたいな感じだけであり、HPを色々みても他の大学でもそんな感じらしいです。
正直、これだけ大々的に研究医不足の危機感を煽っておいて、実際の支援内容が乏しすぎると思います。
幸い、自分はこの2点に関して個人的な事情でどうにかなりましたが、初期研修並みに上記二点が保証されるシステムとして確立しない限り、基礎研究にいく医学部出身者なんかいなくなると思います。
少し、愚痴っぽくなってしましました。しかし、現在自分の置かれている状況は総合的に見ると満足しています。
医学部を卒業してフルタイムで没頭できるようになると、研究も本格的にできます。
更に幸せな事に、良い指導者を見つける事もでき、研究者として生きて行く事を応援してくれるような環境も手に入れる事も出来ました。
もちろん条件検討に次ぐ条件検討で上手く行かなかったりもしますが、新しいデータ(もちろん裏には大量のNegative result)が出たりすると最高にワクワクしますし、それをもとにディスカッションするのは面白いです。
一度振り切れてしまえば楽しいです。なので、もし読んでいる人で研究医になりたいという人がいたら、是非そのまま突き進んで欲しいと思っています。
指導者からは研究できるポストが無限にある訳ではないし、将来も不安定だよと言われたりもしますが、それでもチャレンジする価値はあるのかなと考えています。
以上の僕の経験から研究医になりたいという高校生・医学部生にアドバイスを送るとしたら
です。
また、もしこの文章を読んでる「偉い人」がいたら
もちろん、僕も今目指している過程なので、偉そうに言える立場ではないですが、少しだけその世界に足を踏み入れている分、思った事を書かせて頂きました。
ここまで読んでいただいた奇特な方へ、ありがとうございます。
内容紹介
要約:
政治マニアで軍事オタクでロリコン。彼らが創り出すのがネット世論。ネット選挙が盛り上がらなかった理由はここにある。
そしてネットは政治家も有権者も「幼児化」させる。ネトウヨも放射脳も幼児化の徒花だ。
ネット選挙の解禁により、真面目な議員は疲弊し、誤報や一方的な思いこみを繰り返すものが政治家になった。
まえがき
幼児化とはなにか/子どもは純粋な悪/橋下徹という症例/政治家に作家性を求める愚/政治家のツイッターやブログが炎上する3の理由/『食べログ』になる政治
保育園児の多数決/池田信夫が信奉する床屋政談の危うさ/主婦の娯楽が民主主義を変えた/ネットで民意を汲み上げる愚か/極論化の徒花がネトウヨ/
第3章:悪意を増殖するネット
デマの拡散は防げない/桐島ローランドが『逮捕』された理由/新たなる国民負担「ネットリテラシー万能論」/マスコミのネットリテラシーは中二レベル/ウェブ有識者の非常識な常識 ほか
グーグルに支配される民主主義/美人に左右される検索結果/惨めな失敗を晒したグーグル/米国にアウトソーシングするなりすまし対策/主導権を握り損ねた日本政府 ほか
時代の流れには逆らえない/フェイスブックをめぐる誤解/アラブの春の本当の主役/菅直人をゾンビにしたネット力/人間性が発掘されるネット〜柿沢未途氏〜/山本太郎の当選に見つける政治の食べログ化
残念ながら、この世の中には優秀な医者とそうでない医者がいる。
では、その違いは何なのだろう?
ちなみに出身大学ともあまり関係はないと思っている。東大や京大を出ようとアホな医師はアホであり、カネを積めば入れると言われている私立を出ても優秀な医師は優秀だ。
実は、医師が遭遇する多くの場面において両者にそう大きな違いはない。
診断・治療に対する各種ガイドライン等が(内容の是非はともかくとして)かなり整備されてきており、医療機器の進歩も相まって、大抵の場面においてどんな医者が診察・検査・治療を行っても結果に大きな違いが生じない状況がかなりできあがってきている。
ただ、残念ながらあくまで多くの場面においてであり、すべての場面で違いが出ないわけではない。
むしろ、多くの場面で違いが出ない分、違いが出る場面では如実に優秀さの違いが結果に表れる。
重症患者の管理や急変時の対応、難しい症例における診断能力、年末年始など繁忙期の救急外来の待ち時間などなど、決して頻繁に遭遇するわけではないが避けては通れない状況においては優秀さがその結果にコミットする。
当たり前と言えば当たり前の話だが、うまくいっている時は誰がやってもうまくいくが、うまくいっていないときは優秀なやつがやらないと最終的にうまくいかない。もちろん優秀なやつががんばってもうまくいかないことも多々あるが。
一見したところ合理的な制度に見える複数主治医制がイマイチ広まらないのもここに理由がある。
”あなたの主治医は女性が交代でやりますがいいですか?~東京医大女子減点問題が迫る「患者改革」”
という記事がはてブで大いに叩かれているが、内容の是非は置いておいて、ブクマのコメントを読むと多くのはてなユーザーは複数主治医制に賛成らしい。
だが、実際に自分が患者もしくはその家族になったときに、諸手を挙げて賛成してもらえるかは甚だ疑問だ。
もちろん、診断や治療がうまくいっている時はいい。別に誰が担当しようとほぼ変わりない。
問題はうまくいっていない時だ。
ひどくざっくりした例えで申し訳ないが、ほぼ同じ経験年数の優秀な医師A、普通の医師B、アホな医師Cという3人で患者の主治医をしていて、担当医は研修医で基本的に指示したことしかできない、指導医は外来で忙しくて基本的に入院患者は任せっきりという状況を考えてみる。
担当患者の一人が急変して集中治療室に入室して厳密な管理が必要になったため、当直帯や休日も3人の主治医のうち誰かが交代で病院に常駐して対応することになったとしよう。
優秀なA医師が綿密な治療計画を立てて、B医師・C医師とも積極的にミーティングをして治療方針を共有し、当初は治療がうまく進んでいるように思えたが、やはりこうした状況で急変はつきものであり、当直帯で急激な状態の悪化があった。
そのとき病院にいたのはA医師で、適切な検査と対応によって何とか状態は持ち直し、患者家族は「やっぱりA先生は優秀で頼りになるわ」と胸をなでおろした。
ただ、その後は状態が不安定になり、一進一退を繰り返す状況になった。
今度はC医師が病院に残っている時に急変が起きた。A医師は優秀なので、考えられる限りの状況とその対応法を電子カルテに申し送りとして記載して家に帰ったが、急変の状況はA医師も予想していなかったものだった。
C医師も考えられるだけの検査を行って原因と対応法を探るが一向にわからない。
そうこうしている間に患者の状態はどんどん悪化していき、患者家族にも「大丈夫か?」と不安が募っていく。
C医師は自分だけでは対応できないと考えて指導医に電話するが、指導医も「電話ではよくわからないからとりあえず病院に行くけど、私も集中治療は得意じゃないからちょっと対応できるかわからないけど・・・。A先生に相談してみたら?」と言うのみ。
担当医の研修医が不安そうに「C先生、どうしましょう?A先生呼びますか?」と言ってくる。
患者家族も「この前状態が悪くなったときはA先生がうまくやってくれた。このまま死んじゃったらどうするの!早くA先生を呼んで!」と怖い顔をして言い出す始末。
アホながらも責任感の強いC医師はなおもA医師に電話しようか迷っているが、その間に「このままでは患者さんが死んでしまいます。C先生が呼ばないなら私が呼びます!」といって夜勤の担当看護師がA医師に外線で電話をかけて状況を説明し、A医師がダッシュで来院。
レントゲンと各種データを確認して人工呼吸器の設定を変更し、何とか状態は改善したものの依然予断を許さない状況。
細かい投薬の調整や人工呼吸器の設定の調整が必要なため、A医師は結局その後1週間は泊まり込みで患者の対応に当たることになり、B医師とC医師もシフト表に従って病院に泊まってはいるものの、看護師は「A先生が泊まってるならA先生に相談しよう」と言うことで、シフト表を無視して何かあれば時間関係なくまずはA医師に電話をかけるように。
患者家族も「A先生が対応してくれるなら安心」と言うことで急変時の怖い顔はどこへやら。
その後患者さんはA医師の献身的な治療によって何とか状態を持ち直し、集中治療室を退室して一般病棟へと戻っていきましたとさ、めでたしめでたし。
だいぶデフォルメして書いたが、これと多かれ少なかれ似たようなことは日本全国津々浦々で起こっている。
同じ医療職で看護師ではチームによる交代勤務ができるのに、医師ではなぜできないんだと言われているが、看護師の業務については教育や指導によって個人の技量をある程度均一化できるが、残念ながら、ここで書いたような医師の「優秀さ」は教育や指導で何とかなるものではない。いかに優れた教育をしようと、到達できるレベルには限界がある。
一定の基準は保証されているものの個々人のレベルが大きく異なり、しかも置かれた状況によっては求められるレベルが限りなく高くなるということが、医師の業務と看護師の業務の根本的な違いであり、多くの人が思っているように医師の交代業務が浸透しない理由だと思う。
一定の基準が保証されているのであれば、それで満足すべきだと言うのが理屈ではあるが、人間はそんな単純なものではない。
選択肢がないのであれば納得するしかないが、眼前に別の優れた選択肢があるのであれば、理に適っていなかろうが、それを選びたくなるのが人情というものだろう。
上に書いたような状況で、理屈に従って「A医師を呼んで!」と言わない自信がある方は大手を振って複数主治医制に賛成と言ってもらっていい。
自信がない方は少し考えて欲しい。
A医師が身を粉にして奮闘した結果として得られるのは、自分の優秀さで患者さんを良くしたという大きな達成感と幾ばくかの時間外労働に対する報酬、そして周囲からの高評価のみである。
治療を受けた患者さんや家族の負担は変わらない。今の日本では誰に治療を受けようがかかる医療費は同じである。患者さんが呼び出し手当を払うわけでもない。
A医師のことだから他の担当患者や外来などにも迷惑をかけないようにしっかりやっていただろう。
色々なところで言われているが、現在の医療において「利便性」と「成果」と「医療者の労働環境を含めたコスト」の3者は残念ながらトレードオフの関係にある。
現状ではこのうち「コスト」、しかも「医療者の労働環境というコスト」に負担がのしかかっている状態で何とかバランスが取れている。まぁ、そよ風程度でもう崩れそうであるが。
極論すれば、この「医療者の労働環境というコスト」を最も多く払えるのが若い活きのいい男性医師と言うのが、東京医大の女子減点問題に端を発する一連の問題の原因の大部分を占めている。
この問題を受けて、この「医療者の労働環境というコスト」を減らせば良いという意見が声高に聞こえてくる。全く以てその通りである。このアンフェアな関係を早く何とかして欲しい。
ただ、そのコストの総量が減った場合にどこがそれを補填してくれるのだろう。
AIを含めたテクノロジーの進歩で状況は劇的に変わるかもしれないが、すべての医師を「優秀」というレベルまで持って行くには到底至っておらず、現状は実用面ではまだまだ未来の話としか言いようがない。
とにかく、リソースが限られている以上、夢のような解決法がないことだけは確かである。
医療関係者だけでなく、多くの人が当事者として今後の医療のあるべき形を考えて行って欲しいと思う。
「優秀な医者とそうでない医者の違い」とかいうタイトルのくせに結局この話か、と思われた方におかれてはタイトル詐欺で誠に申し訳ない。
だが、現在のシステムの崩壊によって結果的に患者さん側に「利便性」や「成果」のコストを押しつけるようなことはできればしたくないと多くの医療者が思っていると思う。
その医療者の端くれとして、微力な自分にできるのはこうして増田として自分の考えを書くことくらいなんだよ。
ここまで読んでくれてありがとう。
いや、「やばめな案件だったら」ってことよ。受け入れ側病院も「これも地方病院じゃ危ない」という同意ができてた場合には
周辺費用まで含めて出してもレアだからそう大した額じゃないと思うんだよね。
2医師(地方医師、受け入れ側の医師)がこれはやばめでレアだったらって条件がついてる場合には、周りの費用も踏まえて出してもいいと思う。
そもそもさ、出産の一時期だけの問題だし、それより母親死んでしまったほうが子供の将来に大ダメージだろう。
それこそそんな重症症例見れるようなのは大病院で、保育所抱えてるから、そういうところに緊急事案の妊婦の子供とかも収容するようにできないかね。
日本全国津々浦高度な医療を受けれるというのはもう断念しないとならない。
高度医療が必要なのはやはりレアなんだから、件数も少ない、そういうのを無理に地方で抱えさせると、コストもかかるし、医師も集まらないし、医師側も経験を積めない。
同じく、軽度のクローン病と精神病で精神障害者手帳貰って社会復帰している者です。
一応、精神障害者手帳の申請用医師診断書に、他の病気を書く欄があって、精神科医に事情を説明すればそこにクローン病と書き加えて貰えます。
国の審査でどこまで合わせ技一本が認められるかはブラックボックスの中ですが
そういう記入欄があるということは、精神障害の単騎で申請するよりは通りやすくなっているはずです。
そもそも精神障害者手帳の申請のチェック事項は、日常生活・社会生活を送れているかどうかの選択枝を選んでいくだけで
原因とか、特に問われていないし。
大半の医者は、治療することと、患者が社会に出られるように図らってやることの狭間で、判断のバランス取ってくれているので
「この患者が社会福祉に助けられず詰んでいる」と判断したときには、型に嵌った診断書ではなく工夫して書類を作ってくれたりします。
ズルではありません。だって、クローン病が治療法も原因も不明の難病である以上、
頑張れないのがクローン病から来ることかメンタルヘルスから来ることかなんて、判別不可能なのです。
頻繁にトイレに駆け込もうが。
社会福祉の恩恵を受けやすい精神病に寄せても、バチは当たりません。
精神科の主治医が、学会で症例報告とかする時の倫理はまた別問題で、厳密に考えた方がいいでしょうけど。
そして、働くにしても最初の稼ぎは、生活保護基準以下でしょう。
才能を疑うようで申し訳ありませんが。
やはりクローン病対応の障害者用グループホームを探して、世帯を分けて住むことをお勧めします。
役所の障害者窓口で相談すれば、消化器疾患に強いグループホームを紹介してくれます。
町に一つはある「障害者就労支援センター」みたいな所でも相談しましょう。
親があなたを扶養できるかなんて、親の自己申告でしかないのです。
幾ら親に収入があろうが、「養っていたら我々が最低限度の文化的生活を維持できなくなる」と言えばそれで扶養義務から外れるのです。
親に差押えとかありません。
(
ただ、御父上が自営業とのことですが、都道府県・市区町村との取引が多いと、田舎の場合業務に支障が出るかもしれません。
俺はこれと、地方だから車を手放せない、クレジットカードは欲しいという理由で生活保護以下の収入で食いつないでいた時期がありました。
御父上の名誉の問題になるなら、2,3隣町のグループホームを探すのも手です。
)
親と世帯を分ければ、社会保険も親の扶養から国民健康保険になり、保険料基準が自分の所得になります。
精神科でも自立支援医療制度を使った場合の月額上限が、かなり下がります。
泌尿器科に行った記録
思い出しながらなので正確なものではないです。
先生側の発言は記憶が曖昧なまま書くのは問題がありそうなので、
確かにこう言ったということだけ書いています。(なので私ばっかり喋ってる風になってる)
他の方のレポ読んだ感じだと問診に時間を割いてくれる先生みたいです。
(事前に受付で検尿)
○○(住所)から来たみたいだけど、○○なら××病院(総合病院)とかもあったけど、どこか受けた?
医:あー△△先生ですね。
私:尿意がひどくて眠れなくて、ひどいときは30分に一回トイレに行っている。
私:あ、いえそこからもう一度何とか寝て合計で6時間ぐらいは寝るようにはしてるんですが、
なかなか寝付けなくて。
私:それで△△病院では尿検査と、超音波で排尿前後の状態を撮ったり、尿速計?みたいなのも
したんですがどこも異常が無くて、それで様子を見ようということになりました。
私:その月が酷さのピークでそれ以降は耐えられるレベルになっていたんですがまだ酷くなって、
それで8月頃に健康診断でまた尿検査を受けたんですが、その際の問診で過活動膀胱かもしれないと
診断していただいて。
10月ぐらいに□□クリニックで尿検査と、過活動膀胱かもしれないということで
2回通って抗コリン剤や漢方を試したのですが一向に良くならなくて。
私:そこからまた少し落ち着いていたんですが、今月また酷くなってきて、それでこちらに伺いました。
医:波があるんだよ。(資料を出し読む、グラフは上昇下降を繰り返し最後は下を這いつくばっている)
間質性膀胱炎の可能性が高い。(※自分の記憶だと断言してた気がする。)
私:高校生の頃は普通の範囲内でまぁ頻尿かなっていうぐらいだったんですけど、
4年前ぐらいから残尿感があるようになって、去年5月からは寝るときすら尿意があって眠れなくなって。
医:そう、そういう学生の頃にトイレに行くストレスみたいなのがね、
たとえば(過去の患者の症例を読む、学生の頃トイレに行くのがストレスで、以降どんどん症状が悪化していく。)
私:高校生のころも休み時間に行くぐらいで、普通の範囲内でしたし
27歳の頃は飲食店で12時間働いていて、その限られた合間に行く感じだったのでむしろトイレに行く回数は少なかったと思います。
医:多くても少なくても駄目なんだよ。
医:菌の尿道炎や膀胱炎だったら尿が濁る、あなたのはきれいで濁っていない。
前立腺だったらこんな頻繁な尿意はない。(※この辺りは記憶が曖昧)
医:膀胱訓練っていって、すぐにトイレにいかないで膀胱に貯める量を増やすトレーニングがあるから。
医:600ml?すごいね。
私:我慢しようとすれば全然出来るんですけど、ただ尿意や不快感はあるので寝るときが辛いんです。
私:これって今後治療とかで良くなっていくんでしょうか…?
医:治らないよ。どんどん悪くなる。
こうなる。(前述の資料、グラフが上昇下降繰り返して最後は下を這いつくばる)
その初期症状の高校生の頃だったら治ってた。
私:……。
医:眠れないということで○○と××を出しますから、(薬の説明)、とりあえずそれを一週間やってみましょう。
~終わり~
治らないよ。どんどん悪くなる。っていう言葉が何回も脳内で繰り返されてる。
せめて「治療は難しいけど命に別状はない」とか「薬や生活習慣で多少緩和される」とか言わないか。
高校生の頃、って言ったのが良くなかったのか??
どちらかというと行くほうだったから結び付けて言ってしまったけど、
よくジュース飲んでたし毎回授業終わりトイレに行っていたわけでもない。
ただそれも結構ジュース飲んでたからむしろ糖尿病を疑ってた。(血液検査したら違った)
避けるべき食品があるって一覧の紙を貰った。(それ病院で説明しないの?重要じゃん。って思った。)
以下今の症状
・常に尿意がある。
・尿速度がない気がする。(尿速度計の検査だとそこは否定された。)
・尿意のモゾモゾ、ジワジワした不快感がある(これが特別な感じなのか普通の尿意の不快感かはもうわからない)
・痛みはない。
・我慢しようとすれば何時間でも、800mlぐらい耐えられる。(ちゃんと量ったのは750ml)
・排尿後も残尿感がある。
・三時間で目が覚めるが、尿意が原因か断定は出来ない。(時間不規則な仕事をしていた頃、尿意とは関係無く3時間で目が覚める状態になったことがある。)
死にたさしかない。
視界砂嵐症候群や雪視症とも言われているが、どれも聞いたない人が大半だろう。なにせ町の眼科医すら把握していないことも多い。それもそのはずで、この視覚異常に病名がつけられたのは2010年以降だからである。
症状として、
ポイントは常に砂嵐フィルターがかかるということで、これは瞼を閉じてる状態も例外ではない。発症してしまうと砂嵐から逃げる術はなくなってしまう。とはいえ全盲や色盲のように明確に何かが見えないわけではない為、致命的な障害ではないのかもしれない。(それ故に症状がクオリアの問題で済まされ、認知が遅れたのだろう)
個人差が大きい障害のようだが、自分の症例だと、耳鳴りも偏頭痛もなく文章読むのも全く苦ではないため、極めて軽度だろう。呼吸のように、普段は意識しないで済んでいる。意識するとやはり気になるが。
この砂嵐フィルターは一面単色のものをじっと見ているときに最も顕著になる。発症者は口を揃えてこう言う。青空や夜空が綺麗に見えなくなった、と。
ちなみに飛蚊症とはもちろん別の症状である。これは視覚内で別のレイヤーとして出現する為別個の症状として認識できる。ビジュアルスノウに紛れる為、全く気にならない。
最近の研究結果では、この症状は目ではなく脳の障害であるらしい。発達障害との関連性も指摘されている。
この症状が先天性と後天性があるようで、自分は後者だった。発症した日のことはよく覚えてる。もう15年以上前の小学5年生の頃だった。
ある日サイゼリアで家族と晩飯をとっていたとき、ドリンクバーでアイスコーヒーを5杯くらい飲んだ。ガムシロップは入れまくったので恐らく中2病とは無縁である。
家庭の方針で10時には就寝しないいけなかったが、カフェインが効きすぎて布団に入っても全然眠れなかった。アホなことしたな~明日学校なのにな~っと不眠時にありがちな後悔を繰り返し、一時間、二時間と耐えるものの、やはり眠れなかった。
なんと深夜3時になっても眠れなかった。カチ、カチ……っと時計の秒針の音がプレッシャーをかけてくる。いつのまにか瞼の裏には赤と黄色と緑色の花のような幾何学模様が現れ、とても不気味だったのを覚えている。
明らかに異常な状態であったが、自業自得である為に親を起こすようなアクションも取れず、ずっと戦うように目を瞑っていた。とはいえ根負けしたようで、4時になる前にはなんとか寝れたようだ。
翌朝からビジュアルスノウの症状が現れるようになった。寝不足にも拘らず眠気はなかった。家族やクラスメイトにそのことを言っても軽く流されてしまったし、常にその症状が出現している為に昼頃には慣れてしまい、特に生活が困難になったわけではないので、今に至る。
ここから与太話というか漠然と思ったことなのだが、この障害は『ごく一部の人間が見えない物が見えるようになる症状』であるとも言える。
内視現象という自覚がなければ、まるで霊的なものだったり、オーラだったり、そういった常人が見えないものを知覚できていると錯覚しても不思議ではないのである。
そう考えると、人類史において、そういった概念やそれに纏わる職業が多発した起因の一つにもなっているようにも思えなくもない。
奈須きのこ作品における死の線も同様の発想のような気がする。まぁこれは「死の線なのでは!?」とかめはめ波を練習するキッズの如く色々試してみた過去があるだけなのだが。いや奈須きのこもビジュアルスノウ障害を患ってるに違いない。
違うと思う。
活字を読むぐらいのことにいちいち拒絶反応起こされても困るが、活字を好むぐらいのことを褒め称えるのは違うと思う。
とりあえず活字を拒絶しないことの次のレベルとして、化学式や数式に拒絶反応を起こさないってのがあるけど、これも褒めるほどではなく人として当然のこと。
というか、自分一人で黙々と本を読むだけのことになんの凄さもない。
アニメ毎週100話見てる自慢と何も変わらぬ。
じゃあ何が出来たら褒められるかというと、どの書物にも書いてないけど、誰も知らないという訳ではないようなことを知る方法を身に着けていること。
つまりは、他人とコミュニケーションを取れること、自分の手足を動かせること。
紙やテキストファイルに文字を書いてるのは人間な訳だけど、その内容は整理こそされてるけど、整理するために削られている部分も多い。
書く以前にその内容自体がまだ誰も知らないけど、しかるべき人が手足を動かせば案外簡単に手に入る情報とかもある。
たとえば、自分の体の調子が悪いと感じているとしたら、本を読んで調べればある程度の症例は絞れるかも知れないけど、医者に相談する方が正確だ。
素人がいくら本を読んでも憶測の域を出ないし、自分でできる治療も民間療法や市販の薬品を使うことぐらいだ。
本を読むことは多くの場合解決力において、然るべき人間とコミュニケーションを取ることに劣る。
誰にどう相談するか、どういう表現が適切かを学ぶのに役には立つが、実行に移さないなら宝の持ち腐れどころか、それが実践において宝と言えるのかも分からないままだ。
だが、本の虫であることに満足してコミュニケーションから遠ざかっては駄目だ。
本を読むことはある意味ではコミュニケーションなのだが、それは静的なコミュニケーションであり、動的ではない。
ピッチングマシンばかりを相手にしていては、ボールを捕れても投げ返し方が分からないままだ。
それでは、褒められない。
本を読むことを褒めるより前に、人と会話ができる事、積極的にコミュニケーションが取れることを大事にすべきだ。
天声人語より
韓国に行ったことも整形したことも誰にも話せず、一人暮らしの家で寂しくダウンタイムを過ごしているので色々吐かせてください。
小さな頃から顔がコンプレックスでした。厚ぼったい一重の目に、エラ張り顔というメイクでは誤魔化しの効かないブスの典型です。
絶対に整形しようと、高校生の頃からTwitterで「整形垢」を作って情報収集、様々な手段(割愛)での資金集めをしてきました。
大学生になり、親元をはなれ一人暮らしを始めたのでやっと整形できる!とまず埋没手術(ふたえ手術)をしました。
それだけで印象がグッと変わり、アイメイクは楽しくなるし男性に今までされたことのない優しい態度を取られ、
「顔が標準以上の子は、こんな思いを毎日していたのか・・・」と新しい世界を見ることができました。
彼氏もできて、初エッチもしました。ブスの頃は一生処女なんだろうなと思ってたのに。
埋没手術は5万。5万円でこんなに世界が変わるなんて、なんてコスパがいいんだろう。
二重になって目はある程度ぱっちりしましたが、次は蒙古襞のせいで垢抜けないことに気づき始めました。
それから、ずっとコンプレックスだったエラの悩みに終止符を打ちたいと、次は目頭切開とエラ削りをすることに。
Twitterには整形垢界隈というものがあり、整形の情報や症例、経過写真の情報を容易く得ることができます。
調べていると、韓国は料金が日本より安い(相場が日本の1/3くらい!)上に技術も良く、日本語対応している病院も多かったので
不安はありましたが春休みに韓国に行くことを決めました。2月の中旬に行ってきて、いまはやっと腫れが落ち着いてきたくらいです。
整形までにやったことは
1)病院選び
2)予約
3)渡韓準備
です。
まず病院選びは、Twitterの症例と病院のHPが載せている情報をみて、自分の希望を叶えてくれそうな病院を探しました。
整形垢界隈には韓国の病院のトレンドがあり、その時評判が良かった病院を全て調べまくって「とにかくナチュラルに垢抜けたい」希望にあっているところを探しました。
ちなみに目頭切開は高須クリニックだと25万。韓国だと3-5万です。技術は個人の感じ方によりますが、韓国でしか採用していない高度な技術や施術方法があることを考えると韓国の方が上かなと思います。
予約はカカオトークかLINE@で。私は日本語対応していない病院を選んだので、予約はカカオトークでGoogle翻訳を片手に韓国語で行いました。
また、日本語が十分にできる先生がいない病院を選んだため、渡韓期間は通訳さんを同行させる必要がありました。現地でついてきてくれる通訳さんの予約も。
渡韓準備として、きちんと希望の目の形が伝わるようにオーダーシートを自作しました。
この目にはなりたくない、この目に近づきたい・・というイメージを紙に印刷してカウンセリングの時に見せる用です。
友達や家族には「韓国に高校の友達と旅行行ってくる!」と伝えアリバイ工作。
ダウンタイム中に人に会いたくなかったので、旅行の後はすぐリゾートバイトで軽井沢に住み込みしてくる設定にしました。
滞在期間中は街で会った韓国人のお兄さんに「君が行こうとしている病院、韓国では評判悪いからこっちの病院行きなよ!」と話しかけられ結局悪質な回し者だった・・という事件があったり色々大変でしたが、なんとか目と顔を腫らしながら帰国できました。
ちなみに高須では100万円以上するエラ削り、韓国では安いところだと15万くらいでできます。繰り返しますが品質が悪いわけじゃないです。
就活も結局顔見られるし、今やって良かった。
追記
皆さまご心配いただきありがとうございます。
幸い今は痛みも引きました。
ただちょっとたまにヒリヒリ、チクチクするかな…という程度です。
ググっていたら、他にも子供と遊んでいておっぱいを強打した人がいて(私だけじゃなくてよかった!)、なんとそこから乳腺炎に発展したという症例を見つけてしまい、ビビっています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs1979/31/4/31_4_676/_article/-char/ja/
(他にも2件くらいヒットした)
ひいいいいい。
病院行きたくないだけというのは当たっていて、当初いつも通っている整形外科を想定していたため、おっぱい見せるなんて恥ずかしいナ〜なんて思ってました。蹴られた時に、事故とはいえ「まさかあの優しい夫におっぱいを蹴られるなんて…」とショックも受けましたし。
でもよく考えたら乳腺外科という手があるんですよね。慎重に様子を見て、悪化するようであればすぐにでも乳腺外科に行こうと思います。(しつこいようですが骨は無事っぽい)
これまでマンモグラフィ痛いよ!って話を聞いても生理前のハリなどを想定して「そーだよね、そりゃ痛いよね」などとわかった風な感じでしたが、今ならあんなもん絶対痛いに決まっとるわ!と確信しています。
なんかね、説明しづらい痛みなんですよね。夫のチン子の件も「ウワアアアアー!って感じの痛みだよ」というよくわからない説明を受けました。おっぱいは「グフゥッ…」って感じの痛みです。
実害としては、山本貴嗣さんの漫画が結構好きなんだけど、あれおっぱい攻撃される描写が多くて…タマヒュンならぬチチヒュン状態になるので、しばらく読めそうにありません。とほほです。痛がり方もなんだかリアルだし。
とにかく、おっぱいというのはデリケートなんだという事がよくわかりました。皆さんもおっぱい大事にしてあげてくださいね。
以下本文
釣り臭いタイトルで申し訳ないがDVの話ではないので安心してほしい。
明け方、スマホの電源が切れたので充電しようと思ってケーブルを探していた。夫が寝ている向こう側にあったので、夫の両足に覆い被さる形になって手を伸ばした。
そしたら、おっぱいに衝撃が走った。
寝ぼけた夫が勢いよく膝を曲げたのだ(学生の時、授業中に寝てたらビクッとなるあれかもしれない)。そしたら私の胸にクリーンヒットした。図らずも成人男性に胸をヒザ蹴りされた格好になった。
「うっ、痛い痛いっ…」
混乱した頭でとにかく膝をぎゅうぎゅう押した。夫は寝ぼけて「うーん…ごめんねごめん…」と言っていた。
インパクトの瞬間もそれなりに痛かったが、後からジンジンと痛くなってきた。よく生理前に痛くなったりするがあれの豪華版。とにかく痛い。忘れた頃にツキーン!と激痛が走る。おっぱい蹴られるとこんなに痛いのか!呻きながら眠りについたが、起きてもまだ痛い。
夫に「明け方蹴ったの覚えてる!?」と怒ったが、全く記憶がなく拉致があかない。寝ぼけて謝罪していた事を伝えると「俺すげーなぁ」と感心していた。夫に見てもらったが内出血などもない。
病院へ行こうにも「夫におっぱいを蹴られたんです」なんて訴えた日にゃ警察を呼ばれかねないのでひたすら耐えるしかない。
ムカつくので男性の大事な所を怪我した経験はあるのか聞いてみた。答えはイエス。幼少時に野山を駆け回っていて岩にぶつけたらしい。
「それでどうなったの」
「うん、それで安静にしなきゃいけないから点滴した」
金的食らって点滴というのもなかなか韻を踏んでいて味わい深いので許した。
医者をしている。
仕事のモチベーションといえば聞こえはいいが、自分が仕事をこなしているのは、すごい・ありがとうと褒められたいからやっていると感じている。そういわれ、そこそこ高い給料が入れば承認欲求が満たされている。
よく、患者さんの感謝の声を聞きたいからやっているというような医者もいるが、自分にとっては患者さんからの感謝の言葉よりも、同業者からの称賛が一番満たされる。他科から紹介された患者を治療して他科の医者から感謝されることや、難しい症例でうまく治療できて上から褒められると満たされた気分でいっぱいになる。
満たされたくて、褒められたくて、頑張ってきた。ずっと人生うまくいかず、趣味も本をちょっと読むくらいで、友達も恋人もいない。インターネットで文章とか書いてみたりしたこともあったが受けもしなかった。仕事も最初は全然ダメで、楽しくもなく、つらいことばっかりだったが、ある時仕事をがんばってみると承認欲求がみたされることに気づいてからは、仕事だけはうまくいくようになった。今は他科からも上からもどんどん患者をコンサルトされて、どんどん欲求がみたされていく。毎日11時12時まで仕事して、休日も出勤して、当直もして、身体はかなりしんどくてボロボロになりかけているが、そうすればするほど、すごいって褒めてもらえて、うれしい。他の医者から心配してもらって、かまってくれることも嬉しい。どうせむかしから眠れない。酒は増えた。
でも人には心が開けず、人とは仕事の話しかしていない。人と話せるネタが他に全くない。子供のころから勉強ばかりしていたが、成績が悪くて怒られることは多くても、褒められたことが全然なかったからこう歪んだのか、単に友達も恋人もいないコミュ障だからこうなったのか。いずれにせよ歪んでいるなとは思う。いつか体壊したら止まるのかなと思う。今は便利に使われていて、たぶんダメになったときに味方なんていないと思ってる。この気持ちのまま研究とかに行けばいいのかもしれないけど、結果が出せないと意味がないので、満たされない可能性があるから行きたくない。結局精神年齢が低いままで、小さい子供が褒められることが嬉しくて同じことし続けたりするようになるってのが、今やってきたような感じ。
他の医者は結婚とかしている。自分は恋愛経験とかがないまま一人で仕事にうちこんでいる。真面目といわれる。これを書くのはこのあたりがコンプレックスになっているからだろう。仕事の話以外が人とできないので仕事がおわると職場の人間とはかかかわらずに生きていて、それが辛いけれどどう話したらいいのかわからない。飲み会とかが開催されたときにあたりさわりのない話はできるが、胸を開いた会話ができるわけでもない。何を話したらいいのかがわからないというより、自分の胸の中に知識と抑鬱以外のものがない。
それなりに患者さんからも感謝されることは多いが、それが自分に響いたことが、一度もない。人間としては本当はダメなんだろうなって思う。しかしこのやり方が患者の利益に繋がっている。それはよいことであるといえる。自分はどこかが地獄にいるようなきがする。朽ちるまで走り続けるしかない。実情がどうであれ結果がよければそれでよいのだろうと思っている。