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2019-05-24

anond:20190523113406

感情失禁という言葉があるけど(本来認知症むけの表現

キレちらかすのも感情失禁だけど

その原因の愚痴ぶどうたべたいが食べられない」とかも軽く感情失禁じゃないか自分としては思ってる。

愚痴ばっかり言う人を相手にこっちも感情失禁になるのではなく

「おちついて。おちつけないなら距離とるからね」ってやって通話ブロックとか物理距離とって

あと別の感情失禁が感染しない他人(たとえば警察官介護者)にバトンをわたせたときって

自分を守れたしちょっと人生の困難に勝ったなって思う。

 

でも自他の愚痴を夫なんかにいったときに「じゃあどうしろっていうんだ、それを解消するのは俺の役目じゃない」って回避され

誰にもつかまえられず逃げおおせられたときがやっぱりキレやすいと思う。

落とし穴みたいなもんだよね。

愚痴って聴くほうがツライし言えないこともあるよね。

公的ダイヤルなんかもそういうのうまくないし

そもそも心理療法士だのに愚痴いって共感してもらえたとおもったことないんだよね

エステとか美容師とかそこらへんで知り合ったおばちゃんのほうがまだマシ

おばちゃん心理療法士なんかよりよっぽど共感プロの人がいてすごいとおもう

2019-05-19

『何という行き方!』(1964)

『何という行き方!』(1964)。豪華キャスト恋愛コメディ。『映画たちよ! 』(1990年)を

読むと橋本治(1948―2019)の「偏愛映画らしい。加藤賢崇(1962―)氏のオールタイムBEST1。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16773

https://www.imdb.com/title/tt0058743/

https://www.amazon.co.jp/dp/B005HGCQAY/

予告A(1分45秒)と予告B(2分55秒)

https://www.youtube.com/watch?v=27LLk9Yu9a4

https://www.youtube.com/watch?v=NI55fRkOYeQ

4度結婚し4度とも「大金持ちになった夫」と死に別れた薄幸の若き未亡人(シャーリー

マクレーン)は、「国税局大金寄付しようとする」メンヘラ女と思われ強制的心理療法

受けさせられながら波乱の結婚生活を回想する…。映画の序盤はセンス的に古くてタルかった。

2番目の夫となるパリ在住の売れない前衛画家(ポール・ニューマン)との出会いあたり

から面白くなる、というか個人的にはこの「2番目の夫」のエピソードいちばん良かった。

水着姿のS・マクレーンを観て、こんなにスタイルが良かったのか、と驚く。↓予告。足が長い!

4番目の夫は「安酒場で踊って生計を立てている冴えないオッサン」で、誰かは知らなかった

けど観終わって確認したら有名な「ジーン・ケリー(52歳)」だった。初めて観ましたが、やはり

優雅ダンス披露してくれる。映画全体では「古臭い」部分はあるがモダン?で楽しい部分も

あり、後味は良好。ソローの『森の生活』(※私は未読)を理想暮らしとする女性が、自らの

「望まないアゲマ能力」に苦労するというロマンティック?コメディもう一歩で(※人によっては

充分に)「カルト映画」。「古臭さ+モダン?な楽しさ」は京マチ子の『黒蜥蜴』(1962)に通じる。>>352

2019-04-16

夫に隠れてVtuberをやっている

去年からはじめた個人勢でようやく収益ラインを超えるぐらいのピコ手

隠れてやっている理由はなんとなく自分だけの趣味が欲しかたか

特に不仲だとかそういうわけではなく興味本位というのもある

生声だともちろん夫にバレてしまうのでボイスチェンジャーを使っている

ローランドVT-4というやつで声を加工して私だとわからないようにしている

これの設定をするにあたって先達の男性Vtuberの動画をたくさん参考にした

VT-4という機械があることを知ったのも彼らの動画からだった

でも声だけ作り込んでもバレるかもしれないと心配だったのでキャラも作り込んだ

私生活の話でボロが出ないように素の私とは程遠いキャラを設定した

このキャラ作りというやつの意義は思った以上に大きくて何度もそれに助けられた

視聴者とのふれあいの中での誘導尋問的な質問も上手くいなすことができた

そして何かを演じるというのは思った以上に楽しいものだということにも気付いた

普段自分とは別の何かになることで言えないようなことをスッと言えたり

自分客観的に見つめ直すことも以前よりできるようになっていた

これも一種心理療法的なものなのかもしれない

でも不思議もの最近は夫に見つけてほしいなと思う気持ちも出てきた

なぜかは分からないけどどこかでやっぱり見ていてほしいという気持ちがある

夫が私じゃないVtuberにハマっているのを傍目に見ているからかもしれない

これが恋なのだろうか

2019-03-07

アルコール外来に行って気が楽になった話(3/8 0時追記

酒の量が1日ビール1リットル突破してきてて「こいつはやべえな」と思った。

手が震えたり、仕事中に酒のんだりはしてない。でも退勤時になると頭に頭痛のような違和感が出てくる。なので酒を買う。そう、酒を買って飲むのだ。体調悪いのに酒を飲むのは依存症状だ。離脱症状幻覚みるとかはないけど、それが我慢できないっぽい。まだ33で、致命的な事態には至ってない。酒で失敗をしたことはないし、記憶もなくさない。だけど、これが10年後、20年後になるとどうなってるか?YouTube依存症末期のひとの動画をみた。手の震えでコップがもてなくなってた。心底ゾッとした。

なのでこれまで何度も躊躇っては行かなかったアルコール外来受診することにした。

まずは電話で予約をいれる。三週間後にきてくれという話になった。電話越しに簡単な問診を受ける。なぜ予約をいれたか、酒で記憶をなくすか、1日どのくらい飲むか、酒が原因の犯罪歴は、ドラッグの服用経験は…。最後の二つは何もないのでなしと答える。三週間後の平日午後に予約がとれた。

当日、仕事を一時離脱して病院へ行く。表通りからはわかりづらい診療所で、精神科と併設だった。そりゃそうだ、そういう分野である。受付を済ませると、初診の問診票を書くことになった。ここでも似たような感じのことを書く。精神科受診経験(数年前に鬱)、アルコール依存症の点数チェック(3点か4点)、身体症状のある病気の有無(なし)、犯罪ドラッグ歴…。

おもしろかった?のは「家系図」を書けという項目。なんで家系図?素直に書くが、書いてるときに気づいた。俺、どちらの祖父も酒飲みだ。片方は暴力振るってそのまま絶縁。もう片方ものんべえだった。うーんこれは。

提出して10分後に診察室へ。先生の問診…ではない! その前に心理療法士?さんとのカウンセリングが待ってた。そこではもう少し深掘りした話をすることに。これまで聞かれたり質問されたことに「なぜ?」が要所要所で挟まり、根掘り葉掘りとはいかない範囲ちょっとした深掘りをされる。仕事がつまらないことや、飲むタイミングが一番高まるのは仕事終わりであること、過去女性関係の話、ギャンブルタバコの嗜好有無(ない)、帰ったら酒以外になにやるか(読書ゲームとネトフリ)。経済状況も聞かれたかな。

それが終わったあとに一時間診察待ち。一時間は長えだろ。精神科医大変だな。居眠りしたりFGOやったりしながら待つ。仕事一時離脱してきてたんだがここまでかかるとは思ってなかったんで午後休の連絡を会社にいれる。

診察の時間が回ってきたので診察室に入る。ふっくらした優しそうな男性だ。これまでと似たようなことを聞かれつつ、肝硬変までのステップ説明、会話でわかる範囲の想定される体質の話(顔が赤くなりにくいので多分アルコール分解要素の片方が少ないかも?みたいな)をされる。

印象的なのはお酒をどうしたいですか?絶ちたい?コントロールしたい?」というもの。正直、辞めたくはない。会社の付き合いもあるし、あと酒飲む以外の場で会う頻度の少ない大事友達がいて、酒断つとそいつと会いづらくなる。あまり素面で舌のまわるほうではないので、気まずくなるのがこわい。あと、おいしいお酒が飲めなくなるとそれはそれで人生の楽しみがなくなる。芳醇な香りと濃厚な味のデリリウムビールピートが強く香りの華やかなスコッチ最近開拓したバーで出てきた薬香の強さと甘みの組み合わせが癖になるアブサン…。絶つとまではいかない。なので断酒はノーと答えた。「そっすか、じゃあその方向で」えっいいの?やめろよと言われるもんだと思ってた。拍子抜け。

その代わり、「コントロールを目指そう。ビール1日500ml、飲まない日を週に何日か」という感じでまず1ヶ月やってみようと言われた。記録紙を渡されて、「断酒ができた日、飲んだ日は飲酒量」を記録するように言われる。あわせて薬も処方された。抗不安薬。あっ断酒薬じゃない!飲むとアルコール吐き気がするとか、飲酒欲求劇的におさえるとか、そういう薬期待してたんだけど。ちょいがっかりした。

「この薬飲んだらお酒飲んだらダメだよ、効果強くなるから」あっわかりました。でもそれアルコール外来に来た人に渡す薬としてオーケーなのか…?絶対飲むでしょ。それ見越して処方せん少な目に書いてるのかね。20分くらい話して、1か月後にまた来ることに。

今日は5日目くらい。初日は薬のむ前に帰りの一杯をやらかして3杯くらい飲んだが、翌日からは薬を飲んだら酒は飲まなくなった。抗不安薬効果なのか。あと、これ「酒NGの薬渡されて我慢できるか」もみてるんだろうな。

昨日の朝はここ数ヵ月で一番スッキリした目覚め。頭のもやがすっかり晴れた感じだ。そう、酒飲まないと頭がスッキリするんだよ。忘れてたこ感覚。まあ酒飲んだらまた忘れるんだろうけど。

とりまアルコール外来レポはこんな感じ。自分ではまだヤバイ段階にいるとは思ってないけど(問診過程質問事項に闇を見た)、コントロールは完全にできてないので、行くのけっこう躊躇ったけど受診してみてよかったと思った。それに、やめなくていいかコントロールを目指せと言われたことで変な負い目が心の中から消えた。あと、会社人間アルコール外来行った話すると酒の無理強い減ったのでそれもよかった。

これ書いた理由は、「海外芸能人ガンガン病気の話してるのいいよな、ああい世界きてほしい」と思ったからです。山口達也はああなる前にアルコール外来に行くべきだったんだよ…。

みんなももっと気軽にアルコール外来に行くべき。気になるひとは行っとけ。

追記:「アルコール外来高そう」というコメント見かけたので値段も書いておく。自分場合は診察費2000円、薬3週間分で2000円。これが高いかいかわからん

追記2:この駄文見て行こうか考え始めてる人をちらほら見るのでもう少し補足。

ビール1リットルが「やばい」の根拠は、医学的に「健康に支障をきたさない1日の飲酒量」が20gだからビールだと500ml。それ以上毎日飲むと健康に影響が出る、と医学的にはされているらしい。そそれをオーバーしてるのは当然よくないし、何より「アルコール依存症かどうか」を酒飲みが冷静に判断できるわけがないのだから。まずは医者にみてもらった方が確実、と思った次第。

2019-02-26

anond:20190224223847

なんか、ネットには溢れすぎてて亦かと思うかもしれんけど、そのAという友人は典型的ASDではないかしら。

ASDと鬱は親和性が高く、ASDによる生き辛さから鬱に落ちて行きがちになる。

また、無意識他人の心を逆撫でするようなことを言い、人に嫌われる。

その人がそれを自覚してるのか分からないけど、今は社会的フォローが与えられるようになりつつある過渡期なので、まず自覚し、診断を受け、心理療法や一部薬物治療を受けると、生き辛さが軽減するらしい。

とりあえずAがASDを前提にAの行動を照らし合わせてみて、適合しそうなら通院を勧めるのがいいかも。

とはいえ卒業してそれ以前の人間関係継続する方が稀だし、態々分かれるとか考えなくても、自然消滅なんてよくあることだから、悩む必要なんてないんじゃないかな。

2019-02-02

心臓に毛をはやす方法

鈍感になる

人の気持ちを考えないようにする

まずは迷惑をかけることだ

これは心理療法的なトレーニングでもあることだが、

わざと尊大な態度をとる

いきなりハードルを上げなくてよい

少しずつ上げていこう

と例えばふぁみっれすで

STEP1 店員を呼んでから、じっくりメニューを選ぶ

STEP2 水をこぼし、「おーい、水をくれ!」と叫ぶ

STEP3 何時間も粘る。混んできても、店員に言われるまで退かない

STEP4 ジャンガを持ってきて、テーブルプレイする

さいこから、こつこつやっていく

そしたら、くよくよ悩んでいたことも別にどうでもよくなってくる

2019-01-05

[]2019年1月4日金曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
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2019-01-04

anond:20190104155001

anond:20190104150916

自己肯定感自己愛混同してるやつは、関連書籍読んでから出直してこい。 自己啓発クソ野郎が書いてるクソビジネス書じゃなく、心理学者とか心理療法家が書いてる、専門書の方な...

違ったんか?(´・ω・`)

anond:20190104150916

自己肯定感自己愛混同してるやつは、関連書籍読んでから出直してこい。

自己啓発クソ野郎が書いてるクソビジネス書じゃなく、心理学者とか心理療法家が書いてる、専門書の方な。

anond:20190104115416

学術的な知識なんてかじった程度にしかないが、少なくともこっちはかじった程度にでも学術的な知識をバックに話してる

一本だけでいいか自己承認心理療法に関して治療効果実証あるいは検証した代表的学術論文教えてもらえない?

anond:20190104115005

自信と自己承認似て非なるものだし、世界で一番エビデンスのある心理療法であるところの、認知行動療法洗脳と言われたらもう完全に会話が成り立たん。

学術的な知識なんてかじった程度にしかないが、少なくともこっちはかじった程度にでも学術的な知識をバックに話してるわけで、お前の脳内定義上の話でその知識を覆されたらもう何も言えんよ。

anond:20190104114451

無条件の自己認識www

流石に草生えるわ。そんなもんあるわけねーだろ。

しか他者も無条件肯定wwwなら肯定してみろお前流自己承認出来ない奴をなwww

現実を見ず否定ばかりのお前には無理だろうが。

自信と自己認識を言い換えてもただの言葉遊び。その二つは基本的に不可分ってか実質同じ。

あと、お前のいう心理療法って洗脳だね。

なんら根拠なく自分他人を無条件肯定wwww

anond:20190104113755

他人優越してないと自分承認できないのは自己承認ではないわ。

他者との比較関係なく自分価値のある一人の人間と思える事が自己承認

これが単なる盲目的な慢心とか、傲慢と誤解されやすいんだが、自己価値を無条件で認められる奴は他者価値も無条件で認めてるんで、傲慢になり得ない。

現実をしっかり認識した上でじゃないと本当の意味での自己承認なんて出来ないんで、盲目的にもなり得ない。

こんなの、心理療法なしに到達するなんて殆どのやつにはムリゲーな心理状態なんで、心理療法必要なの。

お前が語ってるのは「自信」の話であって「自己承認」の話じゃない。自信なんてむしろ無駄だし要らんわ。「自信があれば万事解決!」みたいなクソ自己啓発の役に立たないアドバイスなら、俺も綺麗事だと思うわ。

anond:20190104111152

アドバイスはいらん。自己啓発みたいな役に立たないクソアドバイスが横行するから世の中おかしくなる。

エビデンスのある心理療法健全な人が受けるのが当たり前の社会になれば万事解決する。

心理療法病人以外の層にもっとまれば、研究も進み、もっと精度のいい手法解決される。

そうすれば、不健全タイプ劣等感はこの世から消えてなくなり、劣等感は前に進む燃料として正常に機能するようになる。

anond:20190104110303

自己承認は苦しみから開放されるための材料だし前に進むための材料。妬み恨みが苦しい奴にこそ必要だろ。あと、妬み恨みが前に進む材料になるなら、別に妬み恨みがあったっていいし、妬む自分、恨む自分承認したっていい。自己承認必要なのと、妬み恨みが存在するのは何も矛盾しないんだが?

綺麗事に聞こえるのは、自己承認を手に入れるための方法心理療法病人が独占し、健康な奴向けには胡散臭い(&効果のない)自己啓発覇権を握ってしまってるから

国民が当たり前に心理療法を受けるように、社会整備をすべきなんだよ。

2018-10-11

anond:20181011184334

エビデンス

実証重視の方々にとっては「物語」の代表に見えるであろう精神分析系の心理療法も、ちゃん効果確認されるようになってきたたことです。

それこそ、そのエビデンス(論文)でも提示されればいいんじゃないですかね。

この辺りのこと?

Jonathan Shedler,"The efficacy of psychodynamic psychotherapy."(American Psychologist 2010)

Falk Leichsenring,Sven Rabung,"Effectiveness of Long-term Psychodynamic Psychotherapy: A Meta-analysis"(JAMA 2008)


フロイト理論の諸々の失敗

精神分析医のフィーリス曰く(1)、フロイト派のセラピービクトリア時代の人たちには、うまく機能していたが20世紀半ば以降、人々の「性格の鎧」の質が変わり、セラピーはうまく機能せずに行き詰まって失敗することが多かった。

フロイト派の精神分析法は、「幼少期の体験が成人してから人格の基礎となる」というものが骨子の一つ(2)だが、そのことに大打撃を与える調査が出てきた。1990年代マシュマロ実験の文献を詳しく調べたマーティンセリグマンは、幼年期のできごとが成人してから人格に影響を与えるということは、ひどい心的外傷や栄養失調があった場合にはありうるかもしれないが、それ以外では有力な証拠ほとんどないと結論づけている(3)。子供時代と成人してから性質に、ごくわずかな相関は認められるが、それは主に遺伝的(生まれつきの)性質、つまり概して明るいとか気難しいといった性質の反映として説明できるという。

また心理学者のバウマイスター一同がフロイト提唱する理論メカニズムの数々を現代の文献と付き合わせて検証したところ、最も最悪な理論昇華説だということが判明した(4)。そもそも昇華説には根拠がない上、事実はその逆だと考えられる理由が多いからだ。

もちろん、フロイト理論示唆的で興味深いものが多いし、余談だが「快感原則彼岸」については現代思想の中ではかなり重要位置づけになっている。ラカン執拗にこの論文にこだわるわけだしね。

それに、フロイト批判をしたバウマイスターは、フロイト提唱する説でエネルギー重要位置に置かれていることに敬意を表して、フロイトが使っていた自己を指す言葉自我(エゴ)」を使って、「自我消耗」という言葉を「人の思考感情や行動を規制する能力が減る現象」に名付けた。自我消耗に関しては、後に脳波記録検査法(EEG)で脳内の前帯状皮質におけるスパイク発火(エラー関連陰性電位)が対応する脳機能であることが確認された(5)。


科学的な心理学

著名な心理学者であるスティーブン・ピンカーは、 今回で言えば「人生全体」「物語の蓄積」「人生の深み」といったことで、科学基本的研究方略である単純化(simplify)」を退けようとしていることに苦言を呈している(6)。 研究対象をとなる複雑な現象をいろいろなレベル単純化し、いろいろなレベルごとに 解明していくことを拒んで、複雑な現象ありのまま理解しようとしていたのでは研究はいつまでたっても現状に停滞したままになる。単純化を嫌って、複雑な現象を複雑なままで捉えようとする人文系学問に多く見られるのこうした研究方略を、ピンカーは完全な正確さを求めて「原寸大の地図」 を作った愚かな地図職人を描いたホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges)の寓話批判している。

現代心理学の始まりブント(Wilhelm Wundt: 1832-1920)のライプチヒ大学での心理学実験室創設とされるように、そのスタートから科学を目指したものだった(7)。 人文学科学化と言っても、物理学化学実験を導入するのではなく、心理学実験手法神経科学実験手法(EEGfMRIなど)を取り入れればいいのである。また、国際的科学心理学学会APS(Association for Psychological Science)の会長だったカシオッポはこうした点に注目し、心理学科学と他の文系学問とのハブとなるべきであると主張している(8)。

個人的には、人生全体から人間理解フロイト理論人間理解よりも、人類史から人間理解(進化心理学)(9)や神経科学から人間理解の方(10)がより多くのことと整合性が有ると思うし、「物語」を一切考慮しないで休職者の約53%を予測したリシテア(11)といったことの研究心理学がより一層取り組んでいくことを願ってるわ。


▼出典

(1)Allen Wheelis,"The Quest for ldentity"(New York: Norton,1958).

(2)Sigmund Freud,"Drei Abhandlungen zur Sexualtheorie(『性理論三篇』)"(1905)

(3)M.E.P.Seligman,"What You Can Change and What You Can't :The Complete Guide to Succesful Self-Improvement"(New York:Alfred A.Knopf,1993).

(4)Roy F. Baumeister,Karen Dale,Kristin L. Sommer,"Freudian Defense Mechanisms and Empirical Findings in Modern SocialPsychology: Reaction Formation, Projection, Displacement, Undoing, Isolation, Sublimation, and Denial"(Journal of Personality,1998)

(5)Michael Inzlicht,Jennifer N. Gutsell,"Running on Empty: Neural Signals for Self-Control Failure",(Psychological Science 2007)

(6)Pinker, S."Science Is Not Your Enemy: An impassioned plea to neglected novelists, embattled professors, and tenure-less historians." (New Republic, 2013)

(7)Bringmann, W. G., Bringmann, N. J., & Ungerer, G. A."The establishment of Wundt's laboratory: An archival and documentary study." (W. G. Bringmann, & R. D. Tweney (Eds.), Wundt studies: A centennial collection (pp. 123-157). Toronto: Hogrefe. 1980)

(8)John Cacioppo,"Psychology is a Hub Science"(Observer 2007)

(9)Martin Daly, Margo Wilson,"How evolutionary thinking inspires and disciplines psychological hypotheses." Pp. 15-22 in XT Wang & YJ Su, eds., Thus spake evolutionary psychologists.(Peking University Press,2011)

(10)一例を挙げれば、心の理論(Theory of mind)における神経科学役割とか。サイモン・バロン=コーエンが有名だろうが、研究は色々有りすぎて挙げきれない。

(11)HR テクノロジーで、人や組織パフォーマンスの最大化を図る 「リシテア/AI 分析サービス販売開始(https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2016/1201.pdf)

日本臨床心理学における査読論文価値

anond:20181009215657

心理学について書こうと思ったら、お一人書いてくださった方がいたので、そこで「特殊」とされていた臨床心理学について書きます

臨床心理学系の大学院博士号を取って、現在大学で臨床と研究をしています

論文事情を書こうと思ったら、背景にある臨床心理学事情になりました…。そして「日本の」と書いたのは、日本の固有の事情もあるためです。

はじめに

臨床心理学における研究は、おおよそ以下の3つに分けられます

 1:ブコメであったような、症例報告から始まってランダム対照試験まで行くという医学疫学的な研究

 2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究

 3:その他の調査研究ちょっと大雑把ですがゆるしてください、そして私のメインはここです)

少々雑な括りで、中間位置する方や例外もままいることを踏まえ、あくまでも概要を述べているということを踏まえたうえでお付き合いください。

論文事情

https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 では心理学論文事情として以下の順序を挙げていらっしゃいました、

 査読付き英語論文>>>>査読日本論文>>査読なし日本論文(いわゆる紀要査読有り紀要も含む)

これは、1と3を自分研究領域にしている臨床心理学者にもほぼそのまま当てはまりますし、海外でも同様です。

そのため、競争が激しい業界院生さんだと、Predatory Journalに投稿しているケースも残念ながら見ます

特殊なのは、「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」を中心としている人たちです。

この方々の多く(全員ではありません)は、場合によっては「論文」というものを軽視すらしていますし、査読論文の数も非常に少ないです(大学に勤めている以上、建前で「論文書かないとね」と言ったりはしますが)。

これは分野外の人からはよく見えないため(もちろん業績調べればわかります)、中々ややこしい問題です。

私の観測範囲ですが、下手にこういう人たちが多い大学就職しようとしたり、あるいは就職してしまったりすると、論文業績が多い人はかえって冷めた目で見られたりすることすらあります

このような信じられない断絶が臨床心理学の中にあるので、業界からはわかりにくいのです。

ちなみに「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちの業績に対する意識は人文系に近く、私も完全にはよくわかりません。ただ少なくとも、英語査読論文を無条件でありがたがったりはしません。

しろ”深みのある”事例研究理論検討が尊ばれ、そうしたものに特化した特定学術雑誌論文や、あるいは書籍などを重視する印象です。

業界事情(長いです)

なぜ学問を行う場である筈の大学において、こんな断絶が起こるのでしょうか。

つの要因は単純に「世代」です(繰り返しますが大雑把な区切りです)。

世代によって何が違うかというと「臨床心理学に対する考え方」が違います

もっと具体的には「エビデンスを重視するか否か」の違いです。

エビデンスを重視しないなんてバカ?」と思う方も多いと思います

私も7割同意しますが、これにはこれで事情があります

先ほど書きましたが、2の人たちが重視するのは事例研究です。

https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 には、「事例研究には物語以上の価値はないのでは」とありました。

「そう見えるのは仕方ないだろうな」と思う気持ちと「物語価値過小評価しすぎですよ」という両方の気持ちを抱きます

なぜかと言えば、「クライエントの人生」を理解しようとすれば、どうしても「物語」というフレーム必要になるからです。

古典的な臨床家(心理療法をやる人)は、クライエントの人生全体を見ます

クライエントが訴える問題(やる気が出ないとか、落ち込むとか)を全てと考えるのでなく、むしろ人生における氷山の一角と捉えます

そして、クライエントの人生をそのものを見つめ、その人がより良く人生を歩んでいけるよう、どうにかこうにか支援をしていくわけです。

(「大きなお世話」「思いあがるな」と思われる方もいるでしょうし、下手すると実際にクライエントにとっても大きなお世話になります

その人の知能や症状の程度、パーソナリティなどを数値化して客観的に捉えることは心理学の得意技ですが、それでその人の人生全ては捉え切れません。

人生というものを捉えようとした時、どうしても物語必要になります

もちろん、物語ですから完全に同じ事象再現されることはまずありません。そのため、厳密な「エビデンス」はそこから得ることはできません。

ですが、だからといって物語意味がないわけでもありません。

物語から自分は何も学んだ覚えはない」という人がいたら、それは物語意味がないのではなく、恐らくその人に学習能力がないためです。

物語を蓄積していくことで、我々は人間に対する理解をより深いものにしていくことができます

そのため、日本臨床心理学者は「エビデンスなんかいらない」というよりも、「物語を蓄積してくしか、やりようがない」と思っていた部分もあると思います

またもう少しフォローしますと、単に物語を乱立させるのでなく、蓄積された様々な「物語」を体系づける理論の構築自体は脈々と行われてきました。

それが、「2」の後ろ半分「それを踏まえた臨床論的研究」です。

フロイト精神分析なんかは、今でも理論精緻化され続けていて、それはそれで読むと非常に面白いですし、人間理解に大いに役立ちます

というわけで昔の臨床心理学は、多分に人文的というかアート的な学問領域でした。学んでみると非常に面白いのですが学問としての欠点もたくさんあります

最たる点が、多くの方が既に感じていらっしゃる通り、物語性を重視するあまり客観性エビデンスをあまりに軽んじてしまたことです。

 ◆

しか1990年代の後半頃でしょうか、「認知行動療法」と「エビデンス重視」の立場が、アメリカから日本へ本格的にやってきました。

心理療法の一つである認知行動療法エビデンスを非常に重視します。

例えば「うつ病」ならば、患者抑うつの程度を測定し、「認知行動療法を行うと抑うつの程度が有意に下がる!」みたいな研究バンバンやるわけです。

当時の学会の様子は今でも覚えていますエビデンス重視の方々は「それエビデンスあるんですか?」と、どこかの誰かのようなセリフを旧来の臨床心理学者に容赦なく投げつけ、大変気まずい空気を作り出していました。(別に悪いことではないですが)

残念ながら旧来の臨床心理学者はそれに真っ向から反論することができません。なぜなら、実際の所エビデンスは無いからです。

ただし、客観的エビデンスが求められる研究では、「客観的に扱える要素」しか扱うことができません。

そういう「客観性」では捉え切れない人間の心を探求していったのが、これまでの臨床心理学だったはずです。

ですから多くの人にとって、「エビデンス」というものが極めて底の浅いものに見えたという部分もあると思います

実際私もそう感じる部分はありました。確かにエビデンス大事だけど、余りに機械的人間の心を扱いすぎていないか?と。

それって、本当に臨床心理学が目指していたことだっけ?

とはいえ、旧来の臨床心理学者がその文学性に浸りすぎ、客観性過小評価していたのは間違いないと思います

エビデンスに対して「人生の深みをわかっていない」「客観性が全てではない」と言っても、インチキしか聞こえないでしょう。

要するに、物語偏重し、エビデンス全否定する姿勢は間違っていますが、エビデンス偏重し、物語全否定するのも同様におかしいと、私自身は思います

そういう微妙バランスというか面白さが臨床心理学の中にはありますし、どちらも人を支援する上では大事視点だと思います

 ◆


まぁその後は各学会大学内で、明に暗に色々な小競り合いがあって、現在は昔よりもだいぶ両者が折り合いつつある雰囲気です。

一つは、純粋な「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちが減ったという単純な理由です。大御所の多くが高齢化し、以前よりはだいぶ比率が少なくなりました。

逆に、認知行動療法がだいぶ浸透した結果、若い世代では認知行動療法が専門外でも、エビデンス重視の考えは馴染みのあるものになっています

また、認知行動療法の人たちも”表面的な”エビデンスが全てではないという姿勢の人が増えてきました。

また、個人的にすごく大事だと思うのが、実証重視の方々にとっては「物語」の代表に見えるであろう精神分析系の心理療法も、ちゃん効果確認されるようになってきたたことです。

これによって、「エビデンスが全てではない」と意地を張らなくても良くなってきたのだと思います

結局、エビデンス否定するのではなく、自らエビデンスを出すことで (とはいえ研究殆ど海外ですが)、問題は解消されつつあります学問としてこれはとてもよいことだと思います

 ◆

つい最近中室牧子さんとかによって、教育業界エビデンス視点を持ち込む動きがありますが、同じように、日本臨床心理学にもエビデンス視点を持ち込もうという動きが20年程前にあったのです。

エビデンスに対する考え方の違いは、人間理解に対する考え方の違いであり、それが論文業績に対する考え方の違いにもつながっていたという話です。

これを読んでみて、改めて「臨床心理学ってクソだな」と思った人もいるかもしれませんが、こういうゴタゴタも乗り越えつつ、少しずつ学問としてブラッシュアップされていっている臨床心理学が私は大好きです。

長くなってしまいました、すいません。

おまけ

長くなったついでで恐縮です。

https://anond.hatelabo.jp/20181011091532 「再現可能性が4割」の部分に

https://anond.hatelabo.jp/20181011091734 「びっくりするほど信用できない学問だな てか学問かそれ 」というコメントを見かけましたが、これ心理学だけの問題じゃないんですよ。

Natureが少し前にいろんな研究者に調査しましたが、理系領域だって再現性は決して高くありません。

https://www.nature.com/news/1-500-scientists-lift-the-lid-on-reproducibility-1.19970

しろ追試をちゃんとやって、どれが再現できるか否かをふるいにかけ、学問を発展させようとする態度こそが科学的だと私は思います

2018-09-30

anond:20180930111240

その「みんな」というのが私よりも精神医療カウンセリングの現状に詳しくない人たちだから困ってるんだよ。精神療法(心理療法)というのは魔法の杖ではない。またカウンセラーは質にばらつきがある。さら保険適用されない。現状受ける意味はほぼない。

2018-09-07

anond:20180907175829

窃触症 wikipedia より

DSM-5の診断基準は以下の通りである[1]。

A. 少なくとも6カ月間にわたり同意していない人に触ったり、身体をこすりつけたりすることから得られる反復性の強烈な性的興奮が、空想衝動、または行動に現れる。

B. 同意していない人に対してこれらの性的衝動を行動に移したことがある、またはその性的衝動空想のために臨床的に意味のある苦痛、または、社会的学業的、職業的、または他の重要領域における機能障害引き起こしている。

DSM-5とやら、結構ガバガバ加減ですなーww

こんなん痴漢した=全員病気って言ってるだけじゃん

そして治療法。

嫌悪条件付け療法などの心理療法のほか、補助として薬物療法を行う。

薬物はいい。

しかし、嫌悪条件付け療法って………

痴漢したら捕まる」なんか誰でも知ってる事だが、こんなのがなんの治療になるのかね?

やっぱりただの権威主義者か。

今行われることは全部正しくて疑いの余地がないとでも思うのかね

2018-05-06

アニメ鑑賞で溶け出したゴールデン・ウィークの総括

シロクマ先生FGOにハマってGWを溶かした記事を書いている[1]。

私はアニメ鑑賞と友人とのささやか旅行GWが終わってしまったので、このまま明日会社という辛さを紛らわすために総括したい。

 このGWは久しぶりにアニメ鑑賞漬けだった。普段仕事していると、隙間にアニメ鑑賞を楽しむというよりは仕事に全部精神を持って行かれてアニメや娯楽を楽しむ余裕がないという感じ。

からまだ自分映像作品を見て楽しいと思えることが嬉しかった。意外と引きこもってアニメを見るのも体力いるんだよなあ。

 読書TVバラエティ楽しいけれど、やっぱりアニメ面白い。なんでかなあと思って浮かんだアイデアメモしておく。


ますぐこの現実から抜け出したい、そんな願望を20分間x12回分だけ叶えてくれる[2]。

制服着た学生が出てくる学園モノも悪くないけど、やっぱりファンタジーとかSFが好き。

こういう作品は今ここにある「日本村社会から抜けだしていくような感覚がたまらない。

日常の中では決して触れることの出来ない謎解き、バトル、アクションといった要素がドーパミンを出しているのだと思う。

  • 全能感

主人公は大抵「強い」。困難にぶち当たることもあるが、だいたいハードルをあっさりと越えていく。

強い魔術師だったり、特殊能力が使えたり交換不可能立場を持っている。

日々日常の中で感じる、会社の中では誰でも交換可能という虚無感から物語の中では無縁で居られる。

ほとんど絶対主人公はたいした理由もなくヒロイン好意を抱かれている[3]。

好意にも幅があって、現代テンプレートに則った「恋愛感情」やら「保護欲の発露」とか「優しさへの報酬」であったりする。

小学生男女のような恋愛感情分化する前の「ふわっとした好意」が私は好きなのだが、素直に言えない系が多いですね。

露骨恋愛感情描写は苦手。だって自分にその経験が無いのだから

とにかく、大事なのは主人公が「ただ存在するだけで好意を抱かれ続ける」という状況であり、それがとっても快感なのだ

大した理由なく好意を抱かれるのは、自己肯定感の擬似的な充足何じゃないかと思う。

本来誰がなんと言おうとも、自分には価値があると言い張れるヒトが強いんだけど自分はそうじゃない。

アニメはそんな心の隙間を満たしてくれる疑似体験を与えてくれているんだろうと思う[4]。

アニメ心理的分析して、「承認欲求を満たしたいヒトにはコレ!」「自己肯定感ミルミル満たされる傑作!」みたいなラベリングをしたら面白いと思うんだけどやっている人はいいかな?


 こんな感じです。ちなみに私は気が強いけど情け深い感じのお姉さんキャラが好きです。

 みなさんはどうですか?




 明日からはまた日常が始まるんだけど、疲れない程度に頑張るよ。みなさんもお元気で。

====

普段ゴリゴリ老害思考なんだけど、時折魅せるシロクマ先生の慧眼が光るオタカルチャー考察は好きだ。

まあ、その場合

美少女)=(ドーパミン

という図式ということでお茶を濁しておきます

2018-01-02

anond:20180102141537

向かないと感じたならば、無理に読んだり、考える必要ないと思います

(単に私は、なんとなく、そう考えると楽になれるキッカケになったので。)

色々な心理療法なり、自分が生きてきた中で楽だった、良かった時間はありますか。

実際にどれぐらい効果があったのか分類・整理して試しながらでいいかなと、思います。。

2017-10-22

痴漢」と「48時間チャレンジ」にみる「葛藤を抱えられない心性」について

そういうなかから、行動化を防衛機制の一つとする見方も出てきています

本来防衛というのは、そういう「不適応行動」をしないための手段であって、その主たる目的は「自分内面平穏にする」「自分の中で葛藤が起こらないようにする」「自分内面葛藤を抑えてもっていられる」ということなのです。

もっていられる能力は人によってかなり違いますけれども、もっていられないものをなんとか始末してしま方法というのが防衛機制であるわけです。

(中略)

まり、行動で発散してしまうので自分の中で葛藤を溜め込んでもっていないで済む。

それから欲求を即充足してしまうこともできる。

防衛的な観点から言えば、そのやり方によって自分内面葛藤状態を予防している、または解消しているといえるわけで、

そういう味方をすれば、行動化は防衛でもある、という見方ができるわけです。

引用:「馬場禮子(1999),精神分析心理療法実践,岩崎学術出版


この記事およびこの記事を読んでの雑感

現代において、精神医学もしくは臨床心理学対象が「葛藤を抱えていられない」になりつつあることは諸家が指摘する通りだと思う

社会的に「自由」というものが認められず、人々が単一規律常識などに従わなければ生きられなかった時代においては

治療者の対象は「自分を抑えてしまう」ことが成因になるような病理対象であった

一方、現代においては「自由であること」が病理の成因となる

利便性選択肢の増加は、欲求葛藤の解消をインスタントものへと変化させた

「辛くなればやめても良い」「苦労しなくても退屈は紛れる」「ネット越しなら誰かを批判しても、見なければ反論は来ないし直接的な被害はない」「自分の歪んだ欲望も受け入れ、肯定し、賛同共感してくれる場所がすぐにみつかる」

しかしその一方で、いざ職場に行けば規律を守ることを要求され、規定時間以上の労働に駆り立てられ、下手をすれば休日返上して出勤する

私生活における幼児的万能感の世界と一転して、社会生活要求される自己への規制は非常に強いものとなっている

このアンバランスさは、時として人を分裂させる

私生活としての私」と「社会に生きる者としての私」は、かつてないほどに乖離し始める

もはや、「社会人としての私」は「本来自分から離れ、自我親和的はいえない

反動形成に近い防衛機制が働くこととなる


48時間チャレンジ記事を見て、「これ、ボーダーの子の試し行為じゃん」と思った人もいるだろうか

素直に甘えを表現することへの葛藤も処理できず、かといって甘えたい欲求を別の形で処理することも出来ず

明らかに不適応な形で自らの親密・依存欲求を満たす行為のように見える

自立と依存葛藤を維持し、家族ではなく他者に親密さと依存対象を広げていく過程にある青年期において

家族依存欲求失踪という試し行為の形で達成するのは、どこか歪んでいるようにみえ

満員電車というのは、名前も勤め先も知らない人々が密着した状態で、強制的一定時間を過ごします。辛いから何も感じないように、大抵は自分感情スイッチオフにした無の状態になる。そんな異常な空間の中で、ふいに女性に触れてしまうと、それが予想もしないくらいの衝撃的な体験になってしまう。

私はこれまで200人以上の痴漢常習者をヒアリングしてきましたが、彼らの多くはその最初感覚を『身体に電撃が走った』と言います。本人が意図せずに触ってしまって、そこから『あ、こんな柔らかい感触があるんだ』と衝撃を覚えてしまう。少し言葉は悪いですが、痴漢の始まり方はこの“ビギナーズラック”のパターンが一番多いんです



公私での混同を許さなくなった社会では、時として人格の解離が状態化する

「辛いから何も感じないように、大抵は自分感情スイッチオフにした“無”の状態になる」という一文は示唆に富む

私では過剰に発散し、公ではひたすらに抑圧し何も感じないようにする

自我自体脆弱なままなのに、その空間他者の柔らかい感触侵入してくる

そうすると、脆弱自我はもはや「触りたいけど触ってはいけない」という葛藤を維持できず、行動化に移る

現代においては、そうした前エディプス的な段階での病理が多いように思える

物質的に富、自由と自立が個人裁量で賄われるこの時代においては

社会的規律によって自我機能が助けられていた時代より、葛藤処理が個人自助努力にのみ任ぜられるために、かえってバランスを欠いた人間性が生じやすいのかもしれない

葛藤を抱えられない心性」は、社会システム変遷から生じた病理である

次の時代において、子の心性はいかなる形で変容するのかが気になる所である

2017-08-04

https://anond.hatelabo.jp/20170804210915

医師免許を持たないカウンセラーには処方権限もないので、そういうクソバイスしかできないのです。

医師であればSSRIベース抗不安薬を適宜用いるなどして、最も高いエビデンスのある薬物療法精神療法の併用療法を行えますが、カウンセラーにできるのは心理療法のみなので、当然のごとく効果は低いのです。

2017-05-26

イオンモールにて

よくある話です。

アウトプットしないと心の均衡を保てないので、お目汚しになってしまうこと何卒ご容赦ください。

数年前から管理職をやるようになってから会社休みがちになってしまいました。

大きな失敗をしたわけではないのに、新たな仕事をやるのが怖くなり、人に任せて逃げてばかりです。

最初のうちは会社を休んだ後の罪悪感を駆動力にし何とか乗り越えていました。

最近は心が麻痺してきてその手も通用しなくなりました。

メンタルの病かと思い心療内科に行きました。抑圧状態とのことでした。

薬も処方されました。でも帰ってこれなくなる気がして一度も飲みませんでした。

運動瞑想野菜?のうち、運動を試してみました。確かに心が上向いてくるような気がしました。

でもまた会社休みました。

身体おかしくなってきました。

動悸と身体の痺れと吐き気何だかもうよくわかりません。

死にたいとまでは思わないのですが、何もやる気がおきません。

家族を守らないといけないのに、職場のみんなに迷惑をかけてはいけないのに、今日会社休みました。

何が言いたいのかわからなくなってきました

もっと大変な状況の方もいるかと思います自分は何かに甘えてしまっているだけなのでしょう。

こんな心の状況からうまくギアチェンジすることに成功した増田はいますか?

その術を伝授いただけますと助かります

追記:

コメントの返し方が分からすみません。2軒目のイオンモールに移動致しました。

毎日定時に帰って、、様

具体的な方法をご教示いただきありがとうございます。一つずつ実践してみます

ueno_neco様

心理療法という言葉を初めて知りました。次回通院時に聞いてみます。あたたかコメントで心が楽になりました。ありがとうございます

2016-09-26

http://anond.hatelabo.jp/20160925015510

心理療法の一つに「日記療法」と言って、

一定時間(長くとも30分程度)、自分の思い付いたことを脈絡もなく書き連ねるだけで

不思議なほど精神安定に効果があることがわかっているので、たぶんそれと同じ効果があるんでしょう。

メタ認知が発達してメンタルが強くなるとも言われているので、どんどん続けていけばいいんじゃないでしょうか。

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