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2021-05-21

紅茶味のお菓子のすすめ

紅茶味というか茶葉が入ったお菓子が好きなので、オススメがあれば教えてほしい。

以下個人的好み↓

Swiss : アールグレイクッキー

初っぱなからローカルネタですまんな。

熊本にあるケーキ屋のクッキーマドレーヌとかが名物なんだけど、自分が一番好きなのはここのアールグレイクッキー

茶葉がぎっしり入ってて香りが良い。サクッといってホロっとなる。

通販あるじゃんって思ったらクッキーは無かったので、熊本に来た際に食べてみてほしい。


カインズ カフェブリッコ : マフィン(紅茶オレンジピール)

オレンジピールごろごろ、中に茶葉がぎっしりのしっとりマフィン。嫌みのない甘さで定期的に食べたくなる味。

カインズの併設カフェメニューって全店舗統一なのかな。

時々行くとメニューが変わってるけど、マフィンはどれも美味しいのでオススメ。種類が豊富


UHA味覚糖 : 特濃ミルク8.2 紅茶

季節限定なんか? 昨冬見かけて買って旨かったので、また冬になったら食べたい。まさにミルクティ舐めてますって味。

ミルク系の飴って冬に食べたくなるんだよなぁ。

朝起きたら子供の白目が一部出血してた。

多分眠くて頭を振ったりベビーベッドの中をごろごろしたりした時に、柵に顔をぶつけたんだと思う。

本人は至って元気だし、目はちゃんと物を追ってるから見えてるはずだけど、場所場所から病院行った方がいいよねって話になった。

でも、私はたまたま5時に起きてて、時差出勤で7時から働けば16時には上がれるなと。

それなら後は旦那に任せて仕事出た方がいいなと踏んで今出社してる。

旦那はずっと在宅勤務続いてて、IT系仕事なんだけど成果物出せればちょっとぐらい始業終業ずれてもうるさいことを言われないみたい。

小さい子がいる人が上司含め多いから、病院行くとか急なお迎えにも比較的寛容らしい。

対して私のとこは週1テレワークかい微妙な感じだし(出社しなきゃできないことばかりって訳でもないのに)、小さい子を持って働いてる人が私しかいない。

から、正直定時だと送り迎えできなくて旦那に丸投げになっちゃうから早出してるとか、そうやって丸投げするのが心苦しいとか、そういうこと分からないだろうし言っても甘えと思われそうだなとか思いながら電車に揺られてる。

旦那仕事忙しい中で病院とか保育園とか行ってもらってありがたいし本当に申し訳ないなと思ってる。

復職したてで休むのも気になるし、今日に限って対面の打ち合わせがあって休みにくいのもしんどい

2021-05-02

anond:20210502155242

https://anond.hatelabo.jp/20210502155909

https://anond.hatelabo.jp/20210502155323

適当に199N年1月分のブログというより個人家事メモ。ひっこしして1人めを育児してゲームしてそこそこのんびり新妻してたらしいな。下から読んだほうがわかりやすい。今そこから3回(旦那は4回)転居した。

食事の内容がわりあい粗食である点については事情があるので参考にしないほうがいいぞ。

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引越の買い物 収納ボックス 照明器具 台所フィルム 押入の敷物 冷蔵庫 (乾燥機付)洗濯機 カーテン・・。

桃太郎電鉄V(プレステ

「アイマックDV」をiに下取りしてもらって買い換えよう!マックの「アイブック」。

フィスラー4.5L 2万くらいで。(圧力鍋ブランドですね。)

接写のできるカメラ?←デジカメ中古(50万~100万画素程度)?

2月にでるATOK13

売ってくれる人、情報のある人は今すぐ??????@geocities.co.jp  までお知らせ下さい!←いまちょっとサーバー調子が悪いかも?しっかりしろジオティ

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1月31日(月)

引越最初の平日なので、市役所に行ったり駐車場契約に行ったり銀行に行ったり。旧居の鍵を返したり。カーテンを買いにさまよって結局昨日の店で買ったり、その途中でmが大うんちをしたり。夕食はドーナツ

1月30日(日)

また旦那の両親が来てくれた。父は旧居から残して置いた冷蔵庫洗濯機を運び出すため自動車で2往復。母は旧居のお掃除を手伝ってくれた。私はmと新居にのこってとりあえず当座必要ものの在処を確かめた。あと子守。それにしても新居はほんっとーに、むっちゃくちゃ寒い腰痛に響く。お昼ゴハンを一緒に食べた後お帰り。夕方カーテン照明器具を探してさまよう。良いのが無かった。

1月29日(土)引越当日

朝8時から引越屋がくるので6時起き、10時にかぎ引き渡しにでかけ、通帳を詰めてしまたことに気が付く。11時前に積み終わって昼過ぎに運び込み。手すきの連中で餃子を食べ、旦那サンドイッチを買って帰った。引越屋は照明の取り付けを手伝って3時頃帰ったが、すぐ後に新しく買った冷蔵庫洗濯機の運び込み。これから開梱をがんばらないと。昼過ぎ実家の両親が来て旧居の掃除と子守を手伝ってくれ、冷蔵庫の中身や浄水器も運んでくれた。新居はむちゃくちゃ寒いので灯油も買ってきてくれたが、カーテンが足り無いのや隣近所がまだ居ないので、いくらファンヒーターを焚いても暖かくならない。バーンアウトは無理だと旦那が言ったとおりだった(でもノンホルマリンでもやっぱり臭い)。風呂むちゃくちゃ早く沸いた。洗濯機エラーばっかり出てうごかん。照明が足りない。夕食はおごり。ごちそうさまです。

1月28日(金)

引越前日ということで旦那の母が来て荷物梱包を手伝ってくれた。おそろしいほど早い。夕食までおごってもらった、と思う。私は風呂掃除をちょこっとした以外子守(離乳食をやらないのでご機嫌悪い)。

1月27日(木)

旦那のお休みはいったけれどなんか何をやっていたか思い出せない。ただ最初働いてくれないと思っていらいらしていたので、本でも詰めたのだと思う。夕食はマイクロウェーブディナー(要するに昨日買った冷凍食品)だったか?私は早くも1日mを背負って腰痛になった。 

1月26日(水)

今日旦那引越最後の出勤日。引越がせまるにもかかわらずmのお散歩ついでにスーパーに行って買い込んでしまった。だって冷凍食品5割引、低脂肪乳1本100円、伊予かん5個200円には勝てない・・。

2月までは日記更新出来なさそうですが皆さんよろしく~~。

1月25日(火)

銀行郵便局に行って市民税を7万円以上も払って帰ってきたら背負っていたmの靴下が片方無くなっていた。またか・・。夕食は昨日の残りを卵綴じにして。

1月24日(月)

じつは今日オレシカクリアした。割と簡単クリアできてしまったのは簡単モードだったかである。1030年。 外はとても寒かったがコーヒー牛乳1L98円とか買ってきた。

夕食は牛肉タマネギ牛丼風、と思ったらたれをすき焼き風にしたらしく、とても甘い。と文句を付けたら豆腐とお麩と春雨を追加してホントすき焼き風にしてくれた。

1月23日(日)

朝すぐでかけ朝マックコジマ電気に入り浸り、カタログを持ち帰り検討し、昼デパートに行って授乳と昼食をとってまた戻って、冷蔵庫(450Lクラス)と洗濯機(8kgクラス)を検討冷蔵庫は、電気を食う富士通三菱却下ナショナルいまいち東芝サンヨー日立で結局安くて製氷パイプが洗える東芝洗濯機超音波重力と斜めドラムと静かとイオン水でイオン水にした。たくさん買ったのでカードの限度額を超えた。リサイクルショップに寄って帰って3時、みんなでお昼寝。mがうんちして泣いたので起きた。

夕食はベーコンエッグみそ汁、サヤインゲンの炒め物、焼きタラコ。しょっぱくてのど乾いた。テレビ特報200Xで、母性について。マンガン不足に注意、ナッツキウイ玄米を食べよう。 明日は「月下の棋士」やるらしい。人がまた死ぬらしい。麻雀も書いたんだからカードゲームでも書けという某学生に一票。

1月22日(土)

初詣に行った後、旦那様がビデオを見たりしていたらあっという間にお昼。1時半から内覧会。今度は旦那がしっかり採寸してくれた。3時半頃実家の両親が来て冷蔵庫を車に積んだ。その後mを子守してもらって荷造りが少々進んだ。5時過ぎに近くの回転寿司に行きおごってもらった、親とはありがたい。気に入ってもらえたみたいでよかった。帰ってからmがくさーいうんちを少々。マッサージが効いたらしいが、うんちするとき泣くのは参った。

冷蔵庫一個無くなっただけでずいぶんすっきりした。この調子でもう一個の冷蔵庫洗濯機旦那実家にあげたらもっとすっきりする予定だ。見積もりしなおしてもらわないと?

旦那は「動物のお医者さん」全12巻読了、mに「なあ、チョビ」などと呼びかけている。飼いたいらしいがmが大きくなるまでだめ。

1月21日(金)

から敷き布団一枚を資源回収に出した。強風のなかリサイクルショップに出かけて、マホービンは800円、揚げ物鍋700円、電気鍋2000円で委託。足元見られてるけどまあいいや。一旦帰って新たに食器なども持っていこうとしていたのだがmが寝たので中断。夕ご飯ハムエッグ納豆

1月20日(木)

午前中天気が良かったのでリサイクルショップに出かけて敗北。定休日だったよ・・。今日委託品は大きいマホービン:800円、温度計付き揚げ物鍋:1400円、小さな電気鍋(しゃぶしゃぶ用):3000円。マージン35%も取られるけど明日にはまた売りにゆこう。

ご飯は昨日の常夜なべ+牛肉。たぶんしゃぶしゃぶに近い。食後にライチ(7ヶ月前の冷凍もの)。7ヶ月冷凍庫に入れて置いた牛肉完璧冷凍庫の臭いになっていた。歯ごたえは良かったんだけどね。 どっちの料理ショーは鶏煮込みうどん海鮮堅焼そば海鮮が豪華だと思ったら鶏の勝ち。あれ?3層麺、そんなにおいしかった? 来週は豚汁となんだろう?豚汁はいつ食べてもおいしいから負けそうだと思うけど・・。

1月19日(水)

今日も寒くなるそうで、出かける気がしない。灯油も使い切り(引越のため)、何一つ暖房のない我が家しかたないかエアコンでもいれるかな。今日インフラ(?要するにガス、電気電話水道)に引越すると電話した。

ご飯豚肉の常夜なべ。 夕食後のテレビタイム旦那が「動物のお医者さん」をよんで、たまに吹き出している。はまったな、ふふ。

1月18日(火)

晴れた。暖かくて嬉しい。mもよく寝る。自転車で遠くの銀行写真の焼き増しや最低限の食料品を買い物しに行った。

ご飯枝豆豆腐と挽肉の麻婆風(ワカメはなし)。ワカメみそ汁

1月17日(月)

暗いと思ったら大雪。チェーン忘れを痛恨の一撃にするこの雪・・。午後晴れてから郵便局銀行に行った。頭金のためにたくさんお金はらって通帳が3つほど空になった、と思ったら1個だけ通帳記入を忘れてた分が残った。でもそのお金家具を買って使い切る予定。結婚したときまり家具を買わなかったので、ここでばっちり揃えてしまおう。ドラム洗濯機っていいのかしら?

ご飯干物焼き魚、若布のみそ汁冷蔵庫空っぽ計画なのだ

1月16日(日)

ご飯は近所の回転寿司。私は安い巻物を中心にたくさんたべた。そしていよいよ内覧会。まずしょっぱなから駐車場抽選にはずれた(といっても後で調べたらそんなに最悪ではなかった)。旦那はそのショックで肝心の家の内装などはチェックしていなかったと後で告白。そうね、ただバタバタとドアを開け閉めしてたわね・・。メジャーは持参したけど使わず、ただやっぱモデルルームよりは狭いという印象。私が内装ケチを付けてなおしてもらうようにして、その他いろいろ手続きして、帰って落ち込んで、ぐちをたれまくって(実家にも)、近くのスーパーのお総菜でしょんぼりごはん

mはそんなことにも気づかずご機嫌。最近はころころ寝返るし、お気に入りあやし言葉「ぷしゅー」でケケケと笑う。親ばかなのでビデオを持ち出し撮影会

1月12日~15日

12日:食料を片づけ、りすに餌をやってから迎えに来た父と電車でお出かけ。母は忙しく、夕食はけんちん汁など。電車に乗ったせいか、mが腸重積ではないかと思うほどの夜泣き。「谷村志穂飛田和緒1DKクッキン」「2DK」「お買い物」

13日:午前中はのんびり。昼は焼き肉宝島のお膳、680円。午後は母が忙しいためお留守番。妹と父とおでんをたべた、おいしかった。「PAPA TOLD ME」「研修医なな子

14日:金曜日ということでみんなのんびり。昼はステーキ宮、夜は豚バラ高菜の煮込み(大好物)他。

15日:お昼はうどん民芸公園遊んだ旦那が迎えに来た。だいぶよれよれになっているので帰りは運転してあげたら、さら疲れたらしい。かえったら不動産からしかりの電話

気が付いたら、実家からタイヤチェーンを持って帰るのを忘れていた。「動物のお医者さん」はもって帰ったのに・・。ぼけてる。

1月12日(水)

初雪が降った。このあたりはつもりそう。旦那の身内に不幸があり、旦那自動車で出かけていった。私は実家に帰って旦那の留守を過ごす予定なので、またもや更新が滞りますよろしく

1月11日(火)

からうんち。離乳食フレンチトースト(煮たの)、ミカンみそ汁ご飯写真の焼き増しが1駒ずれていた。郵便局銀行を回った。昼過ぎまたうんち、これで3度目。そりゃ1週間近く溜め込んでたんだからと思いつつ心配。熱はあまりないけど・・。添い寝してたくさん昼寝させた。

ご飯は豚のソテーウスターソース風味、粉ふきいもとサヤインゲン添え。コーンスープ。おいしかった!

1月10日(月)

から書斎の片づけをしている旦那。私はmをお散歩につれていったり。昨日から旦那ホントによく働いている。ので、ちょっとゲーム休憩を挟む。オレシカ、佳境です。

ご飯は、カッペリーニ白いソースタマネギ、サヤインゲンハムチーズクリーム)。深夜、泣いて居るのでおむつを見たら久しぶりにうんちをしていた。

1月9日(日)

から旦那掃除している。私もお手伝いして、大きな本棚を片づけた。段ボール7箱+2箱くらい積み上がった。夕ご飯牛肉ゴボウ柳川風。

1月8日(土)

ゴハン旦那がつくってくれた。豆腐わかめネギみそ汁目玉焼き。mには、豆腐みそ汁掛けご飯目玉焼きの黄味を離乳食ミカンデザート。その後、出かけた。まずは初詣旦那は行ってなかったので)と思ったらむちゃくちゃ混んでて中止、レッドロブスターサラダランチクーポン使って長居してその後お昼寝mをつれてコンピュータ店。アイマックDVを検討。わが家のデジタルビデオカメラfirewire(IEEE1394)端子がないじゃん・・。変換器とかいるのかな。あと、やっと繋がったDVD-RAMドライブ、OS9との相性は?とかいろいろ調べたくなり、その場でインターネット検索掛けたりして長居保育園に出かけて2月から契約して1ヶ月分の月極料金を支払い。背水の陣に気分はすっかりおセンチになってデパートへ。mを買い物カートに乗せるとしっかり握るからもう極悪にかわええ~。テレビ売場で名人戦の中継みてBS入れたくなったり。次に安売り店で買い物して上がり。夕食はマクドナルドテイクアウト。mにはベビーフード。

今日も鼻水は止まらず乾いては鼻くそになって大変。と思っていたらベビーフードの匙にがじがじと異様な手応え、とうとう下の歯が頭を出した!初めての風邪と歯が生える時期が重なるってホントです。 あと、最近「えんむ~」とか「め~、め~」って甘え泣きしておもしろい。「ぶぶぶ」は終わって、「んめ~」で歌ってます

1月7日(金)

週末が近いので楽しみ。夕食はおでんにとうとうとどめを刺した。旦那映画ツイスター」をみて妻の気持ちを逆なで。明日からばんばん働いてもらうことに決まり

1月6日(木)

タッチおじさんの綿毛布が当たってしまった。びっくり。伊豆写真をみて気力を回復

夕食はやはりおでんさら蒲鉾を追加。

1月5日(水)

実家でmが風邪をもらってきたようで鼻を詰まらせていたが、熱はなく機嫌もいいのでちょっと厚着させてあといつもどおり。昨日は離乳食がろくにできなかったので、ジャガイモみそ汁に卵を落として。卵の黄身を食べさせると鉄分補給され血色がよい。

夕食はおでん。ねりもの大根、牛筋、こんにゃく白菜巻きソーセージ、餅袋、卵、ジャガイモ

12月31日(金)~1月4日(火)実家にて

31日:昼ご飯は軽く食べ、年越しに天ぷらそばを食べた。エビなすピーマンなど揚げたて。mを風呂に入れ早めに寝た。一戸建ては夜寒いが、それほどでもない。2000年対策のため父は夕方から出勤。

1日:父は何事もなく始発で帰宅。mに良い服を着せておせちを食べて(きんとん、くろまめ、かずのこ。ちなみにお雑煮は鰹だし。もちの上に、ぶり、こまつな、ゆりね、ぎんなん、とりにく、するめ、こぶ、だいこん、れんこんごぼうにんじんかまぼこ等が載っている。)お年玉あげて初詣して実家年賀状が来て新聞を読んだらあとんのーんびり。mの離乳で遊んだミカンいくらでもしゃぶる。夕ご飯は到来物のお肉でしゃぶしゃぶ。夕食後に旦那から電話がかかってきた。あちらは大変らしい。

2日:上の妹は電車初売りに。残りの家族は近くの赤ちゃん用品店や本屋ファミレスホットケーキお茶やぐるっと一回りして戻った。mにしゃぶしゃぶの出しで雑炊豆腐みそ汁はヒットかも。ごろごろ。早めに風呂に入れてショムニをゆったりとみたぞよ。夕ご飯手巻き寿司エビ・カキのフライ

3日:お散歩に行った。本屋絵本が充実)とスーパー。苺を片手に握りつぶしながらしゃぶる(といってもどちらかというと握っている手を・・。)mの姿はもうかわいい一言であった。昼は煮込みうどん(mに卵の黄味をやる)、夕ご飯豆腐の煮たの他。「MASTER KEATON」「監察医ケイ業火

2021-04-29

今日は雨で少し肌寒くオナニー日和ではない

なので今日はベッドでごろごろして映画を見て過ごす

2021-04-24

anond:20210424121538

旧帝の理学部とか行くと文章こそ理路整然としてるけど絶対こいつと暮らしたくないみたいな奴はごろごろいる

2021-04-20

松屋くんさあ

ごろチキマニア朗報松屋不動の人気メニューごろごろ煮込みチキンカレー限定復活!

https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/32076.html

不動の人気メニューならレギュラー入りさせろ

なんでいつも限定販売なんだよおおおおおおおおおおおお

Twitterとかやテレビとかで死ぬほど持て囃されるなんか変なことしてるだけの動物動画(それらの愛好者曰く動物が変なことしてるだけ、というのがいいらしい)あれ全部この世から消えて欲しい

見ててムカつく 本当にムカつく

だいたいそもそもなんで家の中で丁重に扱われてただ飼い主からあれこれしてもらうのを甘んじて受け入れているだけの存在がこの世に存在していることを許されているのだ

もしこれが動物ではなく人間だったら女に養われる男はヒモと言われ罵られるし様々な要因で親に養われることになっている人間は親の脛齧りニート馬鹿にされる

ただ何もせずに家でごろごろして養われているだけのニートは間違いなく存在価値がないだろうにニートではなく動物と言うだけで存在価値がある

いか? あの動物たちは普段自分たち馬鹿にしているニート共とほぼなんにも変わんないんだぞ

本当に鬱陶しい 人間だったら働きもしないし学校に行かないにも行かない人間なんて人間失格みたいな扱いされるが生きてるだけでもう全てが許されるとかおかしいだろ あーほんとクソ なんでこの世に生まれたんだ

2021-04-16

市役所で働いていた子をITコンサルスカウトしたら指名停止になったことがある

もう何年経つだろう。

の子を初めて見たのは、とある市町村ふるさと納税制度運営パートナーを決めるためのプロポーザル型入札の会場だった。

100㎡もないだろう狭い会場の中に私達のグループが入ると、市の職員が数名、一番遠くの壁に並んで立っていた。ふるさと納税担当部署職員だった。

その一番左端に、その子はいた。若い職員だった。爽やかなセミフォーマル姿で、装いはパリッとしている。物憂げな瞳を足元に向けて不安そうにしていた。

スライドの正面には、険しい顔つきの幹部職員が座っていた。審査員の顔を見渡し、私達は最初挨拶会社説明者の紹介)を簡単に述べた。副市長の「それでは始めてください」という合図と一緒に、『その子』もすぐ後ろにあった長椅子に他の職員とともに腰かけた。

なぜ、その子の姿が目についたかというと、清潔感だ。清潔感がとんでもなかった。若いっていいな、自分あんな25くらいの頃に戻りたい、という雑念を捨ててノートパソコンを立ち上げ、レーザーポインタを起動した……

約1週間後、弊社がめでたく第一候補者(※ほぼ内定という意味)として選ばれた。契約書に押印するため、F市役所へと、私が席を置いているオフィストップ(所長としておく)と一緒に向かった。

ふるさと納税事業担当課(地域を盛り上げる的な名前が付いていた)の窓口に行くと、まだ約束10分前だというのに、その子Sさんとする)が待機していた。あの時と同じように緊張した面持ちだった。すぐ隣には、四十代半ばくらいの男性上司がついている。

「先日はどうもありがとうございました!」

「緊張しましたよ~」

みたいな世間話ちょっとした後……契約書に印紙を貼って、割り印をして、契約者名のところに押印をして、最後に捨て印を押そうとすると、いらないですと言われ……そして、Sさん契約書を手渡した。

Sさんが不慣れな手つきで2枚の契約書に市長印鑑ゆっくりと押すと、はにかんだ笑顔で1枚を返してくれた。

「今後、私がF市の事務担当者になります。今後ともよろしくお願いします」

こちらこそ。私が弊社の窓口です。宜しくお願いします」

こんなやりとりだったかな? 男性上司の人は、「この子がメインで渉外を担当します」と説明していた。

私は、その年若い事務担当者のことが気になっていた。

Sさん大学出て何年くらいになるの?」

衝撃を受けた。想定よりずっと若い人だった。

私がSさんくらいの時は、毎日サークルの部室でごろごろして、アルバイト帰りに仲間と飲みに行って、恋人と別れてショックを受けたりしていた。

それだけに衝撃だった。異常だ、とその時は感じた。でも、それは私達から見た場合感覚であって、向こうからすれば違う。高校を出てそのまますぐに就職する。そういう人も多くいて、たまたま私達の世界大卒が多いだけで。それだけの話だった。

大学生ほどの年齢の子が、ふるさと納税という大きなお金が動く舞台で、公務員組織にとっては重大なチャレンジであろうこの機会に、一応はプロITコンサルITだけじゃないけど…)である私達と折衝する役割を担っている。

私の経験上、官公庁側のこういった花形事業担当者は、〇〇長が付くような役職の人か、30代前半くらいで、昇進が期待されている人が選ばれる。



契約期間は2年だった。

その間に、ふるさと納税制度の導入パートナーとして、システムの整備やら、返礼品の選定やら、業務フローの構築やら、その自治体が安定して制度を回せるまでの準備をしていく。

3年目に晴れて制度スタートしたら、弊社はシステム保守業者として、毎年度、特命一者タイプ随意契約によって安定的仕事を得ることができる。

肝心のSさんだけど、こちらの想定よりも頼りになる子だった。普通なら無理なお願いも聞いてくれて、それでいてこちら側の仕事、主にシステム関連の知識をぐんぐん吸収していった。

地頭がよく、それでいて物事に対して本気になることができる。そういう子だった。

ちょっと脇道に逸れる。

この時は、「F市ふるさと納税制度導入パートナー選定業務」みたいな件名で入札が行われたのだが、弊社が勝つ確率は約85%と推定されていた。

というのも、入札実施の前年度に弊社がF市に呼ばれ、「ふるさと納税をやろうと考えているのですが~」といった具合に相談を受けた後、参考見積書と設計書をF市に提出していた。そして、入札にあたっては、その参考見積書と設計書がそのまま採用されている。

おわかりいただけたかと思うが、他社がプロポに入れないよう、提出書類に予め細工をしておくのだ。そうすることで、こちらに有利な形で契約を取りに行ける。実際、プロポに参加した企業は弊社のほかに2社しかなかった。その経済圏におけるライバル企業の数は優に10社を超えているにも拘わらず。

一般に、地方自治体担当者はIT関連に疎いことがほとんどであるため、こうしたこと通用してしまう――でも、Sさんは違った。上記に挙げた弊社が勝った理由について自分なりに考えて、私達に指摘をしたのだ。

「ほかの自治体でも参考見積書を出したら入札にかなり勝ちやすいんですよね?」と自然に切り出したうえで、他社が入札に参加できないように行った諸々のワザを見抜いた。

Sさんは、システム関連の勉強をして、プログラムの打ち込みに挑戦して、職場でも、電子機器の導入やセキュリティ責任者といった役割を買って出ていた。

一方で、おっちょこちょいなところもあって、メールに添付文書を忘れるのはしょっちゅうだ。褒められると顔を真っ赤にする。急に頭の回転が鈍くなって、とんちんかん冗談を言ったりする。

一応はコンサルなので、競合他社と同じく顧客評価ランク付けを行っている。その中でも、F市のランクは高い位置にあった。

無茶な要求をしないし、レベルの低い問題でいちいち呼びつけたりしない(自分達で解決する)し、十分な契約金額と契約期間を用意してくれた。市役所内のシステムの深いところの情報(通常、外部組織に閲覧させるべきではないもの)を見たいといった時も、システム管理課に掛け合ってくれ、数時間もかから情報を手に入れることができた。

その2年間で、Sさんの表情が曇る時もあった。

年配の職員Sさんの隣に座っていたのだけど、折り合いが悪そうにしている時があった。その先輩がSさんに行った指摘について、私が座っている窓口まで聞こえることがたまにあったが、大抵は些末な内容だった。

文字の送り仮名(行なうじゃなくて行うとか、見積もりじゃなくて見積りなど)や、請求書の処理件名の些末だと思われる部分の指摘、イベント運営マニュアルでの各人の動き方(特にその先輩の)について具体的に文書で示すようにとか、ほかにもグチグチと同じようなことを言っていた。その人との話が終わった後に窓口に来たSさんは、大抵ムスッとしていた。表情が曇っていた。

ある訪問機会のことだった。うちの所長が私と一緒に来ていて、Sさん一人が役所玄関まで送ってくれたことがある。玄関から離れて社用車へと歩き出す直前、私はついに言ってしまった。

Sさん公務員も向いてるけど、コンサル業界も向いてるんじゃない!?」

反射的に「やばい」と思って、所長の顔を見た。

「うん。Sさんウチおいでよ! 歓迎するよ」

所長もノリノリだった。Sさんは俯いて、唇を尖らせていた。

「まだ21なんですけど」

大丈夫。また今度考えてね。〇〇さん(※私)も応援しているから」

帰りの車の中で、所長が言っていた。

「もちろん冗談だよ。あの子公務員の方が向いている。でも、うちの採用試験に来てほしいとも思う。働けるだけの実力は多分持ってる」

……それから一か月後。私の携帯電話が入った。Sさんからだった。

弊社の採用試験を受けたいらしい。

市役所仕事あんまりきじゃないんだって。今の仕事楽しいけど、前の部署戸籍仕事をしていた時は、やめたくてしょうがなかったんだって。何から何まで細かすぎるところと、自分で考えて動けないのが嫌なようだ。自分で考えて、自分で動いて、結果に対して責任を取るタイプ仕事がしたいらしい。

私一人で考えてもしょうがないので、所長に報告をして、本社スタッフ部門にも相談したところ、結論が出た。

採用試験は受けられない

理由①として年齢。大学を出ていないコンサルタントはいるが、そこまで若い人は例がない

理由②として取引先との関係。人を奪うようなことをすべきではない。彼女が本当にその気であれば止めないが...

あなた達がそこまで推すなら、23才になったら採用試験を受けてもいい。ふるさと納税導入パートナー契約期間が終わるまでは必ず待つこと。

あと1年ちょっとだった。

私はこの時、Sさんにとってどんな道がいいのか? と思案していた。

普通に考えれば、地方公務員の方がいいだろう。コンサルタントの道を勧めてよかったんだろうか、あの子を不幸にしやしないかという不安に捉われたのを覚えている。自分で言い出しておいて、本当に勝手なことを考えていた。



それから約1年後。弊社が借りているオフィスの一室に、Sさんスーツ姿で現れた。

相変わらず、清潔感が抜群だった。真白のシャツがよく似合っている。

試験は何の不安もなかった。書類選考は顔パスだし、筆記試験(Webテスト)は限りなく満点に近かった。

一次面接を務めた私と所長は、Sさんに対してほぼ同じ結論を下した。内容としては、①地頭がいい。頭の回転の速さも悪くない、②温かみがあり、顧客安心に繋がる話し方である、③偉ぶったところがなく謙虚姿勢が見える、といったものだった。

本社での二次面接も無事に終えた。面接官だったディレクター日本企業でいうと本部長~役員くらい)に電話で話をうかがったところ、「概ね一次面接の印象のとおりの子だった。難点として、芯が弱いところがある。強烈なキャラクター顧客相手だと通用しないだろう」とのことだった。

「次の面接には進めますか」と聞いたところ、「三次面接を行う必要はないと判断した。他社も受けているとのことだったので、ここで内定を出す。弊社のほかは辞退するように伝えてほしい」

当時のメモによると、私はディレクターとこうしたやり取りをしていた。懐かしい思い出だ。

当時は、「Sさん採用されますように! 弊社でなくても、ほかのコンサルに入れますように」と毎週のように祈っていた。それくらい、Sさん性格のいい子だった。今でも、あの笑顔を思い出して幸せの余韻に浸ることがある。



そろそろ結末について話す。

Sさん退職時期と、ふるさと納税導入パートナー企業としての契約期間の満了はほぼ同時だった。

最後Sさん職場を訪れた時の、あの男性上司の苦渋の顔を忘れることは難しい。

やるせない表情をしていた。見た目は笑っているけど、心の中でなにかヘドロのような汚物ブンブン飛び回ってるんじゃないかって、そんな顔つきだった。

Sさんがうちに来てくれたのは嬉しいけど、本当に申し訳ないと思った。

さて。通常のパターンだと、ふるさと納税運営していくための基幹システムの整備や地元産品の手配体制業務フローの構築などを終えると、弊社はシステム保守管理地方自治体から請けることになる。

……タイトルにもあるように、弊社は入札の指名を受けられなくなった。法律上指名停止の理由にあてはまらないので、指名リストに載ったまま『除外』された。弊社はもう、F市から参考見積書や設計書の提出を依頼されることはないし、プロポーザルに呼ばれることもないし、参加申込ができたとしても必ず負ける。

システム保守管理は、F市が戸籍市民税システム保守を請け負っている会社が一任することになった。その後、弊社のスタッフがF市を訪れたことは一度としてない。

当初は、「ウチのスタッフがいないのに保守なんてできるの?」と疑問に思っていたけど杞憂だった。Sさんが気を吐いて、どんな職員業者に当たってもシステム運用管理保守が担えるように引継資料を作っていた。

今回のような事態予測したり、意識していたわけではないだろう。ただ、Sさん仕事に対してひたむきな人だったから、物事に対して本気になれる人だったから、普通地方公務員レベルはるかに超えて、みんなのために頑張ることができた。それだけだ。



筆に熱を込め過ぎた。反省している。

あれから4年以上が経って、私は別の会社転職した。SさんはITとは別の分野に異動になり、忙しい毎日を送っている。はてな匿名ダイアリーを見ている可能性は0%といってもいい。それくらい忙しい環境だ。辛い日々を送っているかもしれない。いや、確実に辛いだろう。それこそ地獄のように。

今でも思い返すことがある。私があの時、Sさんを誘ったのは本当に正しかたかということだ。

私はSさん職場で悲しい顔をしていた時、なんとかしてあげたかった。そんなことはできるはずもないけど、それでも助けてあげたかった。だから無責任立場ではあったけど、うちに来てみないかって、声をかけた。

本人にとって良き選択だったのか、それがわかるのはまだずっと遠い未来のことだけど…過去でも、現在でも、未来でも、私はSさん幸せを願っている。

一緒に働けたのは短い間だったけど、楽しかったよ。また会おうね。

2021-04-12

編集者の言い分もたまには聞けよ。

漫画家作家編集者が揉めるたびに、必ず編集者が悪いってことになるけれども、現実はそうではないことぐらいわかってほしいな。

作家って人種は、最も信頼ならない人たちであって、正直金にならないのなら、縁を切りたい連中がごろごろいるのはtwitterを観ればわかると思う。

口は悪い、性格も悪い、人の悪口は平然という、そもそも社会的な常識がないヤバい人は石を投げればすぐに当たる。

時間は守らん、締切は守らん、すぐにメンヘラる。

そういう人間と付き合わなければならない編集者の苦労を見てくれ。

って言っても見えないか編集者なんだけれども。

から編集者にとって、作家は金づるにならなければ基本的に関わりたくない相手なんだよな。

炎上したら企業側や編集側が悪いってことになりがちだけれど、実際には漫画家作家わがまま言い出してただけだったってこともあるんだよな。

さて、次の編集者漫画家炎上はどっちが原因かな。

2021-04-09

家でごろごろしながらいっしょにゲームとかできる彼女がいたら楽しいだろうなあ

まあ別に友達でもいいけど

どっちもできないから一緒やな

つくづく生きてる意味価値もない存在やでほんま

2021-04-07

anond:20210407164125

「このままの日常」がつづけば毎日コロナ死した高齢者お葬式ばっかりでTVもどの番組も沈痛だぞ、よかったな

おまえには葬式日常すぎて埋める暇がなくて死体ごろごろしてるアメリカの様子なんかみえてないんだろうなぁ

そりゃひっしでワクチンかきあつめて撃ちまくるわ

アメちゃんときたら自粛もできないどころかコロナパーティ開く(主催者はのちにコロナで死亡)ようなバカばっかりなんだから

anond:20210407081053

まず「黒船」って比喩を使ってるけど、軍事技術と民生技術世界全然違うのが当たり前なので、ここでは民生技術とりわけIT技術の話と限定したい

日本技術報道は、はっきり言ってお話になりません

欧米だと博士号持ちのサイエンスライターフリーランスでもごろごろいるけど、日本はいないよね

アカポス待ちのオーバードクターパートタイムライターやればいいんだけど、本人たちがやりたがらないし書く訓練も受けてないし、ライターは過当競争から文系ライターが何でもやりますって言って素養がないのに仕事とってっちゃう

結論は、英語情報とおなじように、エンジニア自らが中国語習得してネット経由で中国語技術情報キャッチアップするしかありません

2021-04-02

一人暮らし自炊 without よく知らん誰かのレシピ

題名の通り、一人暮らしを始めた人が自炊をするにあたって、クックパッ某やクラ〇ルなどを使わず生きてほしいという願いから書いている。

そんな私の今日晩御飯は、米と納豆2パックと1km圏内にある蔵の日本酒である

「クック〇ッドとか使わずにどんなレシピが出てくるんや!」そんなことは言わないでほしい。調べれば信頼のできそうなレシピサイトごろごろ出てくる。

まず初めに、白ごはん.com

https://www.sirogohan.com/

和食レシピの基本はこれがあれば十分である。少し凝ったものになるとヒット数は減るが、日常的に作りたいと思う和食ならここで済むだろう。

次に味の素パーク

https://park.ajinomoto.co.jp/

個人的には、ここで調べればたいていの料理はヒットすると思っている。ほぼ確実にヒットする。「味の素といえばうまみ調味料炒飯!」としか言わない輩は放っておこう。

次はエバラ食品

https://www.ebarafoods.com/recipe/

このサイトが非常にありがたい理由として、必要調味料(エバラ製品)が分かりやすく表示されており、たいてい1つか2つ、それを買えば味付けは十分という点だ。

かといって毎食買うかと言われると...難しいところだが、そこは適当に折り合いをつけましょう。

こちらは趣向を変えてJAサイト

https://life.ja-group.jp/recipe

農産物プロである利点から野菜レシピ豊富であり、炭水化物に偏りがちな生活に待ったをかける存在になりそうだ。

近所の方によって野菜提供される無人販売所が近くにあるが、そこで見慣れない野菜があるとまずここから料理を調べるようにしている。

野菜に限らず、見たことがないからといってそれを買うのを辞めることはないようにしましょう。

特にのものを逃すと辛いよ、私は1月末に見つけたが買わなかった鰆のことを今でも想っている...また来年...

さて、ここから年齢制限必要な域としよう。

酒といえばつまみ必要だが、あなたコンビニ缶詰タイプのものを買う?

そんなことしなくても、酒造のHPにいけば簡単にチェックができる!

書くのが面倒なので一つだけの紹介だが、サッポロビールレシピガーデン

https://www.sapporobeer.jp/recipegarden/

サッポロビールといえば、土曜夕方の満点青空レストラン

(この番組って地元の人が作るのでその辺で矛盾するが)ビールに合うレシピ、酒なしでも楽しめるレシピが揃っている。

カンパイレシピには検索機能ちゃんとあるので、これより上のサイトと同様に調べることもできる。

ここで適当に上げたように、ビールメーカー調味料製造する企業サイトではレシピ豊富存在する。

それらで好みのものブックマークしておけば、自炊なんて苦でなくなるはずだ。ぜひやってみてほしい。

最後に思いついたのでおまけ、圧力鍋を買ってティファールレシピサイトを覚えましょう。

https://www.club.t-fal.co.jp/recipe/

圧力鍋があれば牛すじカレーや角煮、豚軟骨なんかも簡単調理できるようになる。

スーパーで割引されている塊肉を見て、「買えば得だけど、こんなの調理できない...」なんて言って諦める必要がなくなるのだ。これほど気持ちいいことはない。

使い始めはこれで大丈夫かと不安になるが、説明書通りに扱えば爆発することはない。私も最初はドキドキしながら火にかけたものだった。

煮込み料理だけでなく、炊飯にも使えるのが大きいポイント。研いだ米と水を入れてから10分ほど火にかければ高圧状態に達するので、その後数分ごく弱火にするだけ。

後は火を切って蒸らしをして炊き上がり。炊飯器だと早くても30分以上かかるもの20分以内で済ませてくれる優れもの

上のサイトではティファール製品使用することが前提のようだが、私はパール金属のやっすい圧力鍋問題なく作れているから気にしないでほしい。

2021-03-31

松屋の「オマール海老ソースクリームカレー」を食った

いくらクリームカレーっつってもカレー感なさすぎだろ。

エビ好きだから食ったけど。

使用しているエビオマール海老ではありません」みたいな注意書きには笑った。

そうか〜オマール海老じゃないんだ〜。

松屋、自ら作ったごろごろチキンカレーの壁が高すぎて超えられないでいるな。

からどのカレー限定なのか。

ごろごろチキンカレーもたぶんレギュラーになったらそんなに一生懸命食べない気がする。

あと最近松屋は値段が高すぎる。

2021-03-24

anond:20210324093627

「〇〇に興味なさそうな人が、〇〇に深い理解を示した」って言うのがあかんのか

そんなCMいままでも世の中にごろごろしてそうだけど、女性はこういう時に声を拾ってもらえて良いわね

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

2021-03-15

anond:20210315162447

400万で下方婚する男はごろごろいるけど、男女の賃金格差が縮んでもいっこうに女は下方婚しないからなあ。

2021-03-11

お前ら演劇大好きすぎワロタ

日本演劇界が停滞しているのは「チケットが高すぎるから」か「給料が安すぎるから」か?

https://togetter.com/li/1679865

ここのブコメさあ

演劇のことまっっったく知らんやつが何とかなんかしら言おうとしすぎだろwwww

ほんとは演劇めちゃ見たいんだろwwww

舞台沼とか言ってる人たちが羨ましいんだろwwwwwwww

と思った。

演劇に一切興味なかったらそもそもコメントしないでしょだって

個人的に興味のないエンタメ、たとえばサッカーにあまり興味がないんだけど、

サッカー業界がどうやってこれから発展していくかみたいなまとめにコメントしないもの

そもそも書けることがないし書きたいとも思わんし

なぜわざわざ、知りもしないことを語ろうと思ったの?

好きなんだろ、ほんとは見てみたいしはまってみたいんだろ?

有名な役者舞台応援しててワシが育てた顔してみたいんだろ?

(なお堺雅人はワシが育てたんでよろしく

テレビでは単なるアイドル的人気かと思ってた俳優の思わぬ身体能力演技力に驚嘆したりしたいんだろ??

三浦春馬身体能力はほんとに素晴らしかった、かえすがえすも惜しい)

高橋由美子めっちゃうたうまいしいまだにめっちゃかわいい



ただなーはてなーには演劇楽しむのが難しいってのはねーわかるようんうんよくわかるー

ていうのも演劇って一度「批評する自分」をはずさないと楽しめないからねー


そこはライブと少し似ていると思うんだが

ライブで細かい演奏ミス歌詞の間違いなんかを気にしてCDと同じ音質を聞こうと思ってたら楽しめないわけじゃん

でもその場の生の体験プレイヤーと同じ場にいて観客席の中で震える空気を直接感じとる体験をするときやはりそれは得難い喜びがある

家で音源を聞いてるとき批評的な目線は一度ストップする

なぜかというと、そのライブの場を「楽しかった」ものとして記憶するには、

そのパフォーマンスを「楽しむため」に感覚を全振りしなくてはならないか

集中して、手を叩いて、声をあげて、音楽を楽しむためだけの自分になろうとするし

それが舞台の上に伝わるのがわかる

そうして聞く音楽特別体験になる

家でごろごろしながら聞き流す音楽とは別物になる

演劇はわざわざ「騙されにいく」エンターテイメント

舞台の上の人たちと一緒に自分自分を騙そうとする

そこに火はないし水もない、絶世の美女もいないし犬もいない

舞台女優は近くで見たら案外普通だし夜の月明かりは単なる色セロファン

でもそれを、騙されるために見る

彼女は絶世の美女で、あのカップには酒が入っていて、血も吹き出ないけど彼は切られて死んだし、いきなり歌をうたいだすのは普通のことだ

そんな風に、自分意識舞台の上の人たちに協力的に向ける

そういう意識の開きかたをした先に、演劇しか味わえない喜びがあるし

そういう意識の開きかたを、よい舞台というのは力ずくに仕掛けてくる


なお一応書いておくと

演劇のサブスク配信はあり(結構な量が無登録無料で見れる)

https://v2.kan-geki.com/

演劇映画館で見れ

http://www.geki-cine.jp/

https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/sp/

https://www.ntlive.jp/

https://broadwaycinema.jp/

演劇テレビでもやっていて(BSが主だが)

http://www.moon-light.ne.jp/news/tv/

なに見たらいいかわかんない人は普通に賞とったやつ見ればいいと思う

https://www.hakusuisha.co.jp/smp/news/n12020.html

https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20191217150000.html

ところで冒頭のまとめ、今の日本演劇の現状に課題がないとは思わんが

別に停滞してないんで何ソースでいってるのかさっぱりわからん

しろ市場規模は拡大してるし

有名どころのチケットはとりづらくてかなわんくらいだし

から賢いはてなーの皆さんは来なくていいですよ

むりでしょ? 演劇楽しむの

半笑いで斜に構えてバカにするとこ見つけられる方がかっこいいと思ってるもんね?

いいよいいよそのままの君でいてくれ

・・・

追記

ふつうに興味のある人向けに真面目に演劇関連のリンク張ったところで

演劇題材という時点でにわかウエメセ説教フェチの遊び場になるのが目に見えてたか

とりあえずそいつらがアホに見えるように明らかに文体変えて煽りをおいといたんだが

まさかそれにマジレスちゃう読解力の人がトップブコメになると思わなかった

あの煽りマジでカチンと来てる時点で自分の日頃の行動の浅薄さを白状してるようなもんなのにな

2021-03-07

ふつうのにっき

マジで何にもしなかった

辛うじて洗濯と洗い物だけはしたけどあとはほぼ外にも出てないし家にいても掃除もしてないし

ごろごろして動画見てたら終わってしまった

平日はわりかし食器片付けて簡単に部屋をきれいにしてから寝るってルーチンがあるんだけど

まったく予定のない休日だとそれさえしないでシンクに洗い物溜まったりする

なにしたっけなーそういえば月一の検査なので近所の診療所は行ったな

なんか機械が壊れたとかで混んでいて、じいさんがイライラして声を荒げていた

まあ気持ちはわかるけど嫌なものです

いつもあんなに人がいたことないから驚いた

あとはえーとセンコウガールを読んだな

あの手の漫画を買ってしまう流れはいつも同じで

広告で流れてくる漫画センセーショナルな場面だけの切り取りから飛んで

無料部分だけ読んでまあこんなかんじの話だねーと見当がついたら一応満足するんだけど

それが二回三回と繰り返し遭遇すると「あーこれ途中まで読んだなどんな話なんだっけ」って気になって

結局そんなに惹かれるあらすじでなくても記憶に引っ掛かるストレスから解放されるために課金して全部読んでしまうという

なんか不健康な感じの漫画の買い方をしてしまう…

広告経由でもたとえば「ヒメゴト」なんかは無料分読んでなにこれむちゃくちゃ面白いぞ…!!ってなった幸せ出会いだったんだけど


かいてるけどセンコウガールべつにつまらなくはなかった

なかったんだけどなんだろうな

ガールミーツガールが後半の肝になってくるんだけど

少女」の描き方がなんというのか言い方悪いけど男性作家的というのか……

うまい言い方が見つからないんだけど

文学であっても何であっても恐らくずっと昔から

作品なかに出てくる「少女」ってカテゴリはあって

でもそれは現実に生きて笑ったり苦しんだりしている10代の女の子の反映ではなく

他者欲望をどのように映し返すか/映し返してほしいかというバリエーションがあるだけの存在に見えることがある

純粋少女悪女もそう

サロメとかさ、あれ「輝くばかりに美しく残酷で幼い」存在表現したい、てやつじゃん

それはそれで美しいし好きなんだけどそれは書いた人の妄想を反射してるだけであって「人間」ではないよねーと思ってしま

なんだろうな、人間からその人の欲望に叶う部分だけを抜き出して固めて、作者の欲望妄想をよく反射するためだけに配置されてる感じ

ちょっといきがっていわゆる純文を読み始めた頃、作品なかに描かれる「少女」の人間ではなさ、現実人間との決定的な差異みたいなのをどう考えていいのかわからなかったよ

あれに比べればりぼんとかの主人公の方がまだしも「人間」なんだよな

いやセンコウガールの話だな

からこの作品女の子達はやはりそういう「人間」ではないものに私には見えてしまったと言う話

それぞれにトラウマがあり満たされない思いがありそれが分かりやすく描かれるんだけど

我ながらどうしてこう思ってしまうのかわからん

たとえばこの間読んだ「裸足で逃げる」とどう差を感じているんだろう


そういえば途中で主人公が他の子に肘鉄を食らってがくっと崩れ落ちる場面があったんだけど

そのときスカートが上がっておしりラインが見える描写がされててそれはちょっとびっくりしたんだよな

べつに描く必要のないおしりだったか

ねっちりした描写って訳でなく手癖みたいなものだったんだろうけど

なんだろなー有り体にいうとセーラー服女の子が怒ったり苦しんだりしてるところがみたい!というフェティシズムめいた欲望をなんとなく感じ取ってしまったのかもしれない

いや作者の人がそんなことを一切思っていなかったら申し訳ないが

そして思ってたとしてもそんなの作品を作る上でものすごくありふれたことなので悪いというわけではない

ただ私にとっては「人間」でなくフェティシズムを反射するための素材に見えてしまって気になった

ネガティブめには書いたがたとえば10代の頃とかに読んだらすごく好きだったかもしれない

人間のどうしょうもないことあれこれを削ぎ落として何かの純粋な塊みたいに描かれたもの子供の時にはすごく刺さるかもしれない

あと絵はすごくよくて表紙のキラキラした目とかすごくひきこまれ

村上春樹文章は「うまくはないが読みやすい」(補足あり)

https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801

出したな! 俺の前で! 村上春樹文章の話を! 

村上春樹作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間村上春樹の真似したら中身がない駄文しかならないって小学校で教わらなかったのか。

つーか村上春樹文章別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。

  1. リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)
  2. 比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない
  3. めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

というこの3点が村上春樹文章もっとも印象に残る要素である。本気で語るなら時期によっての文体の変化とか、もっといえば情景描写についてもまとめたいのだけれど、とりあえず書き散らす。なお、3に関しては他作品に関する読解を含み、ひとによってはネタバレ解釈しうるものも混じるので注意。

1.リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)

実例を挙げてみる。

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセント女の子とすれ違う。

正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。目立つところがあるわけでもない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方にはしつこい寝癖がついたままだし、歳だってもう若くはない。もう三十に近いはずだ。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、3メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。

村上春樹4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

1文1文が短い。技巧的な表現を使うわけでもない。文章から浮かんでくるイメージ閃烈鮮烈なわけでもない。日常語彙から離れた単語を使うこともない(「閃烈鮮烈」とか「語彙」といった単語が読めない人間は思いの外多いからな。ここでの「外(ほか)」とか/悪いATOKに頼りすぎて誤用なの気づいてなかった。指摘ありがとう)。ただただ「シンプル」だ。わかりやすい。

また、冒頭の1文の次にくるのは「~ない」で終わる文章連続だ。テンポがいい。あと、どのくらい意図的なおかわからないが、↑の文章音読していみると適度に七五調がまじっているのがわかる。そして、大事なところで「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断言を入れる。リズムで読者を惹きつけた上ですっと断定されると、その一文がすっと印象的に刺さってくるのである

まり別にうまい」わけじゃないんですよ。ただ「読みやすい」。それにつきる。読みやすい以外の褒め言葉あんまり信用しちゃいけない。「うまさ」って意味なら村上春樹をこえる作家なんてゴマンといるし、村上春樹の「文章」がすごいなんてことは絶対にない。うまいとか下手とかを語るならナボコフあたり読んだ方がいい。

とはいえ個人的な所感だと、この「読みやすさ」は村上春樹発見あるいは発明した最大のポイントだ。「リズムがよくわかりやす文章で圧倒的リーダビティを獲得する」という、一見してみんなやってそうでやっていない方策村上春樹が徹底しているせいで、誰でも座れそうなその席に座ろうとすると村上春樹と闘わなければならない。

2.比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない

で、そのあとにくるのが「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。」という文章である村上春樹比喩表現は独特で、たとえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を適当パラパラめくって見つけた表現として、「不気味な皮膚病の予兆のよう」「インカの井戸くらい深いため息」「エレベーターは訓練された犬のように扉を開けて」といったものもあった。この、比喩表現の多様さは彼の最大の持ち味であり、真似しようにもなかなか真似できない。

そして何より、「100パーセント女の子である。何が100パーセントなのか、どういうことなのか、この6ページの短編ではその詳細が説明されることはない。ただ、語り手による「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断定だけが確かなもので、読者はそれを受け入れざるをえない。それはこの短編に限らない。「かえるくん、東京を救う」におけるかえるくんとは。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における〈世界の終わり〉とは。「パン屋再襲撃」はなんでパン屋を襲うのか。「象の消失」で象はなぜ消失するのか。「レーダーホーセン」でどうして妻は離婚するのか。羊男ってなに。

こういった例には枚挙に暇が無い。文章単体のレベルでは「読むことはできる」のに対して、村上春樹小説比喩モチーフ物語様々なレベルで「言っていることはわかるが何を言っているかがわからない」ことが、ものすごく多いのだ。

3.めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

じゃあ、「村上春樹作品ふわふわしたものを描いているだけなのか?」と言えば、そんなことはない。村上春樹作品には「答えがある」ものが、地味に多い。

たとえば、「納屋を焼く」という作品がある。ある男が恋人の紹介で「納屋を焼く」のが趣味だという男性出会いふわふわした会話をして、ふわふわとした話が進み、語り手は時々恋人セックスをするが、そのうち女性がいなくなる。読んでいるうちは「そうか、この男は納屋を焼いているのか」という、村上春樹っぽいよくわからないことをするよくわからない男だな……という風に、読んでいるうちは受け入れることができる。

だけれど、この作品問題は、「納屋を焼く」とは「女の子を殺す」というメタファー可能性がある……ということを、うっかりしていると完全に読み飛ばししまうことだ(あらすじをまとめるとそんな印象は受けないかも知れないが、本当に読み落とす)。それが答えとは明示されていないけど、そう考えるとふわふわとした会話だと思っていたものが一気に恐怖に裏返り、同時に腑に落ちるのである

その他、上記の「レーダーホーセン」においてレーダーホーセンが「男性にぐちゃぐちゃにされる女性」というメタファーでありそれを見た妻が夫に愛想をつかした、という読みが可能だし、「UFO釧路に降りる」でふわふわゆきずりの女と釧路に行ってセックスする話は「新興宗教勧誘されそうになっている男」の話と読み解くことができる(『神の子どもたちはみな踊る』という短編集は阪神大震災地下鉄サリン事件が起きた1995年1-3月頃をモチーフにしている)。

勿論、これらはあくまで「そういう解釈可能」というだけの話で、絶対的な答えではない。ただ、そもそもデビュー作『風の歌を聴け自体断章の寄せ集めという手法をとったことで作中に「小指のない女の子」の恋人が出てきていることが巧妙に隠されていたりするし(文学論文レベルガンガン指摘されてる)、「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」と書かせた村上春樹がその小説の中で実は死とセックスに関する話題を織り込みまくっている。近作では『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』で○○を××した犯人は誰なのかということを推測することは可能らしい。

何が言いたいか

まり村上春樹は信用できないのである

たとえば、『ノルウェイの森』で主人公自分のことを「普通」と表現する箇所があったが、村上春樹作品主人公が「普通」なわけない。基本的信頼できない語り手なのだ。信用できないからしっかり読み解かないといけないようにも思える。

(なお、なんなら村上春樹自分作品について語ることも本当の部分でどこまで信用していいのかわからない。「○○は読んでない」とか「××には意味がない」とか、読解が確定してしまうような発言はめちゃくちゃ避けてる節がある)

ただ、勿論全部が全部そうというわけじゃなく、羊男とかいるかホテルって何よとかって話には特に答えがなさそうだけれど、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』あたりは何がなんだか全くわからないようにも見えるし、しかし何かを含意しているのでは、あるいは村上春樹本人が意図していないことであっても、読み解くことのできる何かがあるのではないか、そういう風な気持ちにさせるものが、彼の作品なかにはある。

このように、村上春樹メタファーモチーフには、「答えがあるかもしれない」という点において、読者を惹きつける強い魅力があるのである

増田も昔は村上春樹を「雰囲気のある作家」くらいの認識で読んでたんだけど、『風の歌を聴け』の読解で「自分作品ちゃんと読んでないだけだった」ということに気づかされて頭をハンマーで殴られる経験してから村上春樹には真面目に向き合わないと良くないな」と思い直して今も読み続けてる。

……なお、それはそれとして、セックスしすぎで気持ち悪いとか(やれやれ。僕は射精した)、そもそも文章がぐねぐねしてるとか(何が100パーセントだよ『天気の子』でも観とけ)(なお「4月のある晴れた朝に~」が『天気の子』の元ネタひとつなのは有名な話)、そういう微妙な要素に関して、ここまで書いた特徴は別にそれらを帳消ししてくれたりする訳じゃないんだよね。

たとえば『ノルウェイの森』は大多数の人間経験することの多い「好きな人と結ばれないこと」と「知人の死を経験し、受け入れること」を描いたから多くの人間に刺さったと自分は思っているが、だけどそれが刺さらない人だって世の中にはたくさんいるのは想像に難くない。

から、嫌いな人は嫌いなままでいいと思う。小説は良くも悪くも娯楽なんだから

余談

マジで村上春樹論やるなら初期~中期村上春樹作品における「直子」のモチーフの変遷、「井戸」や「エレベーター」をはじめとした垂直の経路を伝って辿り着く異界、あたりが有名な要素ではあるんだけれど、まあその辺は割愛します。あと解る人にはわかると思いますがこの増田元ネタ加藤典洋石原千秋なので興味ある人はその辺読んでね。

文章うまい」に関する長い補足(「小説文章」に限定

「うまくない」って連呼しながら「『うまい』のは何かって話をしてないのおかしくない?」 というツッコミはたしかにと思ったので、「この増田が考える『うまい』って何?」というのを試しに例示してみようと思う。村上春樹に対する「別に文章うまくない」とはここで挙げるような視点からの話なので、別の視点からのうまさは当然あってよい。

小説家の文章が読みやすいのは当たり前だが、「文章が読みやすい」なら「文章が読みやすい」と書けばいいのであって、わざわざ「文章うまい」なんて書くなら、そこでの文章」は「小説じゃなきゃ書けない文章であるはずだ。

じゃあ、増田が考える「(小説の)文章うまい」は何か。読んでる間にこちらのイメージをガッと喚起させてくるものが、短い文章のなかで多ければ多いほど、それは「文章うまい」と認識する。小説のなかで読者に喚起させるイメージ情報量が多いってことだから

具体例を挙げてみる。

 長い歳月がすぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。

 そのころのマコンドは、先史時代怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石がごろごろしている瀬を澄んだ水がいきおいよく落ちていく川のほとりに、竹と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。

ガルシアマルケス百年の孤独』の冒頭。大佐子どもの頃を回想して大昔のマコンドに話が飛ぶ際、「先史時代の」という単語を選んでいることで文章上での時間的跳躍が(実際はせいぜいが数十年程度のはずなのに)先史時代にまで遡るように一瞬錯覚する。

津原泰水バレエメカニック』1章ラスト昏睡状態のままで何年も眠り続ける娘の夢が現実に溢れだして混乱に陥った東京で、父親世界を元に戻すために夢の中の浜辺で娘と最期の会話をするシーン。

「お父さんは?」

「ここにいる」君はおどける。

彼女は唇を尖らせる。「五人兄弟の」

「さあ……仕事で遠くまで出掛けているか、それとも天国かな。お母さんがいない子供は いないのと同じく、お父さんのいない子供もいない。世界のどこか、それとも天国、どちらかに必ずいるよ」

 彼女は君の答に満ち足りて、子供らしい笑みを泛べる。立ち上がろうとする彼女を、君は咄嗟に抱きとめる。すると君の腕のなかで、まぼろしの浜の流木の上で、奇蹟が織り成したネットワークのなかで、彼女はたちまち健やかに育って十六の美しい娘になる。「ああ面白かった」

 理沙は消え、浜も海も消える。君は景色を確かめ自分腰掛けていたのが青山通り表参道形成する交差の、一角に積まれ煉瓦であったことを知る。街は閑寂としている。 鴉が一羽、下り坂の歩道を跳ねている。間もなくそれも飛び去ってしまう。君は夢の終焉を悟る。電話が鳴りはじめる。

作中の主観時間にしてわずか数秒であろう情景、ありえたかもしれない姿とその幸せ笑顔から夢のなかで消えて一瞬で現実に引き戻すこの落差、そこからまれる余韻の美しさですよ。

あるいは(佐藤亜紀小説ストラテジーから受け売りで)ナボコフ「フィアルタの春」という小説ラスト

フィアルタの上の白い空はいつの間にか日の光に満たされてゆき、いまや空一面にくまなく陽光が行き渡っていたのだ。そしてこの白い輝きはますますますます広がっていき、すべてはその中に溶け、すべては消えていき、気がつくとぼくはもうミラノの駅に立って手には新聞を持ち、その新聞を読んで、プラタナスの木陰に見かけたあの黄色自動車がフィアルタ郊外巡回サーカス団のトラックに全速力で突っ込んだことを知ったのだが、そんな交通事故に遭ってもフェルディナンドとその友だちのセギュール、あの不死身の古狸ども、運命の火トカゲども、幸福の龍どもは鱗が局部的に一時損傷しただけで済み、他方、ニーナはだいぶ前から彼らの真似を献身的にしてきたというのに、結局は普通の死すべき人間しかなかった。

ふわーっと情景描写ホワイトアウトしていって、最後にふっと現実に引き戻される。この情景イメージの跳躍というか、記述の中でいつの間にか時間空間がふっと別の場所に移動してしまうことができるというのがナボコフの特徴のひとつである

散文として時間空間が一気に跳躍して物語世界を一気に拡張してしまう、この広がりを「わずかな文章」だけで実現していたとき増田は「文章うまい」と認識する。自分村上春樹文章を「うまくない」って書く時、そのような意味での「小説としての文章」を判断軸にしてた。

村上春樹は下手ではない。村上春樹に下手って言える人いるならよっぽどの書き手だし、その意味村上春樹に関しちゃ言うことはないでしょう。しかしごく個人的私見を言えば、「文章」って観点だと、文章から喚起されるイメージに「こちらの想像を超えてくる」ものがめちゃくちゃあるわけではないと思う。

日本語文法に則りシンプルで誤解の生まれにくい文章を書くことは高校国語レベル知識可能で、その点村上春樹文章プロとしてできて当たり前のことをやっているに過ぎない。平易な文章を徹底しつつその内実との間に謎や寓話モチーフを織り込んで物語を構築するところがすごいのであり、そこで特段褒められるべきは構成力や比喩表現の多様さだろう。その際に使うべきは「構成力がうまい」でも「比喩表現うまい」であって、「文章」などという曖昧模糊とした単語で「うまい」と表現することはない。小説=散文芸術において「文章うまい」と表現しうるときもっと文章としてできることは多いはずなので。そして、このことは、村上春樹がしばしば(「小説」ではなく)「エッセイ面白い」と言及されることと無関係ではない。

ちなみに、増田津原泰水ナボコフ文章技巧には翻訳村上春樹じゃおよぶべくもないと思ってるけど、面白いと思うのは圧倒的に村上春樹ですよ。技巧と好き嫌いは別の話なので。

ここで書こうとした「うまさ」は佐藤亜紀がいうところの「記述運動」を増田なりに表現したもので、元ネタ佐藤亜紀小説ストラテジー』です。

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