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2024-11-15

自己責任論とかいう個責論

言わんとする事を言おうとすれば、タイトルのようになるしかないのだが、この事実が既に矛盾を抱えていて、「自己責任論という対象への批難をする他己責任論」の蔓延であるように思える。というと、他己責任論者と詰られたと勝手に感じた自意識過剰ずんぐりむっくりの干渉的なタイプ人間が、あんたはじゃあ失敗のすべては個人責任で、被抑圧的な対象に同情しないんだね、みたいなことを言ってくるのだが、まあまて。

誰もそんな事言ってなければ、あんたを責めもしていないから、一度聞け。

そんな自分を責めている被抑圧者の要求がなにを求めているのかといえば、あんたの勝手自意識の解消ではなく、まず問題の正しい把握である

自己責任論が批難される理由は、まあ端的にそういうことなのだが、自己責任論とは個人に生じた悪い現象自業自得だとする論理だ。

しかし、世の中通り一片では語れない。

ここでは、

悪い現象責任個人に帰責するのはやめろ→自己責任論は諸悪の根源攻撃→他己責任論者への転回(自己責任論への詰責、被害者加害者への転身)

という一連のプロセスが発生しているのであるが、これは個人的にも社会的にも同時並行で進行する。

個人問題社会の大問題拡張されうれば、

護身のための具術は他人へ剥ける牙にもなり得るのだ。

デフレへの視点で捉えるとわかりやすい(経済的問題はいつも視点が一点集中していて、多角的視点からつの現象を捉えようとはしない。)

通り一片というのは、負の側面だけを捉えているということで、個にとって悪質な自己責任論を撤廃、廃絶させてしまった先に何が残るのかという事を、《自己責任論者》は考えようとはしない。

そもそも彼らがしているのは、存在しない自己責任論者に対するテクストの訂正行為じみたもので、勝手に「自己責任論」という議題を設定して問題を追求しようとしているようなものだ。

まり、そのような対象(自己責任論者)は現実人格としては存在しないに等しい。だから、それに対する攻撃は、そもそも何に対して怒っているのか、攻撃しているのかがわからない。

から彼ら自身が《自己責任論者》となる。

が、彼らの攻撃自己責任論者として現実人格を叱責する。換言すれば、自己責任論の問題現実に帰責し、具体化する(してしまう)ことで、無関係他者を詰問する。

このような状態人格二元性と名付ける。この名称自体にそんな錯誤と矛盾が表れている。あたかも「自己責任論」のように。

そのような状態では言論攻撃的か、批難的か、あるいは攻撃的に批難的かになる。

整理しよう。

自己責任論の負の側面は悪い現象自業自得になるということだが、では正の側面は良い現象自業自得=本人の努力という捉え方に回収される事だろうか?

注意してほしいのはここで人格二元化された観念的な状態区別することだ。

まり、”自己責任論の正の側面として何らかの良い現象を受けている個人なんていないということ”だ。

たか上級国民に向けられる復讐根性のように、これ自体が正の論理から、負の論理はわからないとか、そういう事もない。

なんていうか、まずその、あなたの負の状況というものが無い。その穴も都合よくつくられたシチュエーションである

自己責任論も単なる視点にすぎず、良い現象も悪い現象もない。

にもかかわらず自己責任論が個人である私を批難しているように”現実において”感じるとしたら、それはたぶん観念的な他者への他責社会意識にまで拡張された時代からで、だからって別に一方的他責されてる被害者がいるわけではない。そんなふうに思うやつがいれば自身が目の敵にする迫害者と同じ。だが、そんなふうに思うやつが実在するわけではない。

その社会においては、皆が被害者で、加害者だ。

しかし、そのような変質を受けたものではない、自己責任という語句意味については肯定されるべきで、本当に憂いるべきは誤った負の観念が正しい意味まで同時に否定してしまう事だ。

さて貴方が本当に否定したいのは、自己責任論ではなく、それ自体誤った自己責任論の状態であり、求めているのは、廃絶という意味ではない負の否定である。負は無限に廃絶されるべきだ。だがその循環自体廃止は誰も望んでいない。

負の状態否定するために廃止を望んではならず、この廃止を望んでいる状態廃止された状態が負の状態といえるのではないか

一定結論を出すために、個人個人責任を持つべきだし、持てる社会状態が結局は望まれている。

しかし、「自己責任論」に限らずに、誤った観念がそれを阻害している。その状態改善こそが求められている。だから問題なのは自己責任論」そのものではない。「自己責任論」という記号問題にまつわる状態の全て。「自己責任論」がどのように社会において問題にされているかというシチュエーションが最も討議すべき根幹的な問題。それを問わない結果が誤った方向に行く。諸悪の原因は本当はこれ。なので、誤った社会的観念における誤った状況の防止のために、誤った社会的観念個人の逸脱の原因という意味で、社会責任のがれなんかせずに、「自己責任論」なんて議題の設定の仕方はやめて「個人責任」とか「個責主義」とか、もっと現代的な抑圧論に結びつけて考えたらいいし、そうするべきだと思う。

問題なのは自分の及ばない範囲問題まで自分責任にされているというか、そうだからって自己責任否定するんじゃなくて肯定するのが大事だっていう事なんだけど、その自己責任っていうのは正しい言葉意味肯定しようってことで、社会的に捻じ曲げられた仮置の信号として解釈すべきでなく、そこに置くべきではない。社会的には個人社会責任があるという自負でよくないか

自己責任論の提起のされ方がどこか病理的に思える。

テクストの訂正と、自己責任《論》

2024-09-30

 元来あの女はなんだろう。あんな女が世の中にいるものだろうか。女というものは、ああおちついて平気でいられるものだろうか。無教育なのだろうか、大胆なのだろうか。それとも無邪気なのだろうか。要するにいけるところまでいってみなかったから、見当がつかない。思いきってもう少しいってみるとよかった。けれども恐ろしい。別れぎわにあなたは度胸のないかただと言われた時には、びっくりした。二十三年の弱点が一度に露見したような心持ちであった。親でもああうまく言いあてるものではない。――  三四郎はここまで来て、さらにしょげてしまった。どこの馬の骨だかわからない者に、頭の上がらないくらいどやされたような気がした。ベーコン二十三ページに対しても、はなはだ申し訳がないくらいに感じた。  どうも、ああ狼狽しちゃだめだ。学問大学生もあったものじゃない。はなはだ人格関係してくる。もう少しはしようがあったろう。けれども相手がいつでもああ出るとすると、教育を受けた自分には、あれよりほかに受けようがないとも思われる。するとむやみに女に近づいてはならないというわけになる。なんだか意気地がない。非常に窮屈だ。まるで不具にでも生まれたようなものである。けれども……  三四郎は急に気をかえて、別の世界のことを思い出した。――これから東京に行く。大学はいる。有名な学者接触する。趣味品性の備わった学生交際する。図書館研究をする。著作をやる。世間喝采する。母がうれしがる。というような未来をだらしなく考えて、大いに元気を回復してみると、べつに二十三ページのなかに顔を埋めている必要がなくなった。そこでひょいと頭を上げた。すると筋向こうにいたさっきの男がまた三四郎の方を見ていた。今度は三四郎のほうでもこの男を見返した。  髭を濃くはやしている。面長のやせぎすの、どことな神主じみた男であった。ただ鼻筋がまっすぐに通っているところだけが西洋らしい。学校教育を受けつつある三四郎は、こんな男を見るときっと教師にしてしまう。男は白地の絣の下に、鄭重に白い襦袢を重ねて、紺足袋はいていた。この服装からおして、三四郎は先方を中学校教師と鑑定した。大きな未来を控えている自分からみると、なんだかくだらなく感ぜられる。男はもう四十だろう。これよりさきもう発展しそうにもない。  男はしきりに煙草をふかしている。長い煙を鼻の穴から吹き出して、腕組をしたところはたいへん悠長にみえる。そうかと思うとむやみに便所か何かに立つ。立つ時にうんと伸びをすることがある。さも退屈そうである。隣に乗り合わせた人が、新聞の読みがらをそばに置くのに借りてみる気も出さない。三四郎はおのずから妙になって、ベーコン論文集を伏せてしまった。ほかの小説でも出して、本気に読んでみようとも考えたが、面倒だからやめにした。それよりは前にいる人の新聞を借りたくなった。あいにく前の人はぐうぐう寝ている。三四郎は手を延ばして新聞に手をかけながら、わざと「おあきですか」と髭のある男に聞いた。男は平気な顔で「あいてるでしょう。お読みなさい」と言った。新聞を手に取った三四郎のほうはかえって平気でなかった。  あけてみると新聞にはべつに見るほどの事ものっていない。一、二分で通読してしまった。律義に畳んでもとの場所へ返しながら、ちょっと会釈すると、向こうでも軽く挨拶をして、 「君は高等学校の生徒ですか」と聞いた。  三四郎は、かぶっている古帽子の徽章の痕が、この男の目に映ったのをうれしく感じた。 「ええ」と答えた。 「東京の?」と聞き返した時、はじめて、 「いえ、熊本です。……しかし……」と言ったなり黙ってしまった。大学生だと言いたかったけれども、言うほどの必要がないからと思って遠慮した。相手も「はあ、そう」と言ったなり煙草を吹かしている。なぜ熊本の生徒が今ごろ東京へ行くんだともなんとも聞いてくれない。熊本の生徒には興味がないらしい。この時三四郎の前に寝ていた男が「うん、なるほど」と言った。それでいてたしかに寝ている。ひとりごとでもなんでもない。髭のある人は三四郎を見てにやにやと笑った。三四郎はそれを機会に、 「あなたはどちらへ」と聞いた。 「東京」ゆっくり言ったぎりである。なんだか中学校先生らしくなくなってきた。けれども三等へ乗っているくらいだからたいしたものでないことは明らかである三四郎はそれで談話を切り上げた。髭のある男は腕組をしたまま、時々下駄の前歯で、拍子を取って、床を鳴らしたりしている。よほど退屈にみえる。しかしこの男の退屈は話したがらない退屈である。  汽車豊橋へ着いた時、寝ていた男がむっくり起きて目をこすりながら降りて行った。よくあんなにつごうよく目をさますことができるものだと思った。ことによると寝ぼけて停車場を間違えたんだろうと気づかいながら、窓からながめていると、けっしてそうでない。無事に改札場を通過して、正気人間のように出て行った。三四郎安心して席を向こう側へ移した。これで髭のある人と隣り合わせになった。髭のある人は入れ代って、窓から首を出して、水蜜桃を買っている。  やがて二人のあいだに果物を置いて、 「食べませんか」と言った。  三四郎は礼を言って、一つ食べた。髭のある人は好きとみえて、むやみに食べた。三四郎もっと食べろと言う。三四郎はまた一つ食べた。二人が水蜜桃を食べているうちにだいぶ親密になっていろいろな話を始めた。  その男の説によると、桃は果物のうちでいちばん仙人めいている。なんだか馬鹿みたような味がする。第一核子恰好が無器用だ。かつ穴だらけでたいへんおもしろくできあがっていると言う。三四郎ははじめて聞く説だが、ずいぶんつまらないことを言う人だと思った。  次にその男がこんなことを言いだした。子規は果物がたいへん好きだった。かついくらでも食える男だった。ある時大きな樽柿を十六食ったことがある。それでなんともなかった。自分などはとても子規のまねはできない。――三四郎は笑って聞いていた。けれども子規の話だけには興味があるような気がした。もう少し子規のことでも話そうかと思っていると、 「どうも好きなものにはしぜんと手が出るものでね。しかたがない。豚などは手が出ない代りに鼻が出る。豚をね、縛って動けないようにしておいて、その鼻の先へ、ごちそうを並べて置くと、動けないものから、鼻の先がだんだん延びてくるそうだ。ごちそうに届くまでは延びるそうです。どうも一念ほど恐ろしいものはない」と言って、にやにや笑っている。まじめだか冗談だか、判然と区別しにくいような話し方である。 「まあお互に豚でなくってしあわせだ。そうほしいものの方へむやみに鼻が延びていったら、今ごろは汽車にも乗れないくらい長くなって困るに違いない」  三四郎吹き出した。けれども相手は存外静かである。 「じっさいあぶない。レオナルド・ダ・ヴィンチという人は桃の幹に砒石を注射してね、その実へも毒が回るものだろうか、どうだろうかという試験したことがある。ところがその桃を食って死んだ人がある。あぶない。気をつけないとあぶない」と言いながら、さんざん食い散らした水蜜桃核子やら皮やらを、ひとまとめに新聞にくるんで、窓の外へなげ出した。  今度は三四郎も笑う気が起こらなかった。レオナルド・ダ・ヴィンチという名を聞いて少しく辟易したうえに、なんだかゆうべの女のことを考え出して、妙に不愉快になったから、謹んで黙ってしまった。けれども相手はそんなことにいっこう気がつかないらしい。やがて、 「東京はどこへ」と聞きだした。 「じつははじめてで様子がよくわからんのですが……さしあたり国の寄宿舎へでも行こうかと思っています」と言う。 「じゃ熊本はもう……」 「今度卒業したのです」 「はあ、そりゃ」と言ったがおめでたいとも結構だともつけなかった。ただ「するとこれから大学はいるのですね」といかにも平凡であるかのごとく聞いた。  三四郎はいささか物足りなかった。その代り、 「ええ」という二字で挨拶を片づけた。 「科は?」とまた聞かれる。 「一部です」 「法科ですか」 「いいえ文科です」 「はあ、そりゃ」とまた言った。三四郎はこのはあ、そりゃを聞くたびに妙になる。向こうが大いに偉いか、大いに人を踏み倒しているか、そうでなければ大学にまったく縁故も同情もない男に違いない。しかしそのうちのどっちだか見当がつかないので、この男に対する態度もきわめて不明瞭であった。

anond:20240930165106

2024-04-13

走れた!

久しぶりにやっと走れた。

日が眩しくて十分しか走れなかったけどこれは進歩だと思う。

ショーウィンドウに反射した自分下半身想像よりも肥大しててびっくりした。

とんでもないずんぐりむっく人間だった。

明日も走ろう。食べ物制御できるようになりたい。

2024-02-24

anond:20240223211313

主語かい。私はパーソナルカラーを知って逆に救われたな。

巷に溢れる「モテカラー」とか「人気色」みたいなのがことごとく似合わなかったけど、今まで「魔女みたい」とか「オシャレ気取り」って思って買わなかった色を塗って自分史上一番自分美人に見えた時、本当に救われた。今まで自分の素材や方法が悪いんだと思ってて、まさか色選びが間違ってたせいだとは思わなかったから。

骨格もそう。周りの子はみんなスラッとしてるのに自分だけなんでずんぐりむっくりに見えるんだろう、数値的には痩せ型のはずなのに、と学生服着てた頃からずっと思ってたけど、自分の体型に合った服を着るようになってやっと自己認識が間違ってなかったと分かった。

ただ、元々そういう一部の特性を持った人のためのテクニックだったものが浸透しすぎて、市販コスメで十分な層も惑わされている今の状況を「呪い」と思ってしまう人がいるのも事実

でも一概にくくらないで。あなた勝手に呪われてればいいけど、私にとっては救いの呪文から。奪わないで。

2024-02-14

anond:20240213174038

https://comici.jp/pachakoma888/series/49f0c865a1004

婚活漫画読んだけど全然キャラも馴れ初めも違うじゃん

あーでもこういう奴よくいるわ

女作者と女キャラを同一視しかできないバカ

現実フィクション区別がつかず作品に火付けするのが好きなバカ

ぼっちざろっくの作者も被害に遭ってたな

キャラ可愛い=作者も可愛い=作者が現実人生を生きて既婚なんて許せない、って発狂してた奴

鋼の錬金術師も女キャラが出るたびに女作者の自己投影だと発狂してる奴がいた

好きな女作者だったら絵のように可愛いはずだと発情し、嫌いな女作者だったら嫌いなキャラは作者そのものだと思い込みキャラ叩きと作者叩きの区別もつかなくなる

結局元増田婚活上手くいった女に嫉妬してその女作者のすべてを否定したくなって出自キャラもまるで違う「女キャラ」を無理矢理作者自身と結びつけてこき下ろしたいだけ

正直エルドワは人種差の話のはずなのに絵的には同種にしか見えないのが微妙だとは思うが

エルフはシュッとしててドワーフずんぐりむっくりなもんだが体格差が少なく男女差の範疇しかない

2024-01-10

anond:20230930185328

年も変わったので追記

猫はあれからすくすくと大きくなり、今や生後半年を過ぎた。体も見違えるように大きくなったが、老け顔なのは相変わらず。なんなら成長過程でお前…足が短くなってないか?というずんぐりむっくりに近い体型になった。子猫の時のスマートな猫はどこへ行ったんだ。冬毛なのだと思いたい。

甘えたなのも相変わらずで、最近は私がトイレ風呂に行くと大きな声で鳴き出す。気配がしないと好きなことをしてるっぽいのだが、少しでも物音や私の気配を感じるとあーんあーんと響き渡るような大声で鳴いている。分離不安じゃないかとこっちが不安になりそうだが、粗相などはしないので、素直に寂しいを全力で表明しているだけではないだろうか。

あとは、よく喋る猫になった。私の独り言が大きすぎるせいか。アーン!ンナァーン!プァーン!と鳴くことで毎日自己主張している。私はペット畜生と思っている冷たい人間なので、鳴かれたからどうこうするとかはないのだが、ああなんか話しかけてるなあ…と思う。猫語がわからない人間で大変申し訳ない。

寝る時は今も一緒だ。枕元に来た時に布団を持ち上げるといそいそと中に入り、我が物顔でくつろいでいる。寒いらしい。朝起きると腕枕で猫が寝ていて、大変良い目覚めだった。

年始地震飛行機事故で、もし災害があったとして、猫はどうしよう?など見直してみた。地震などであればできる限り連れて逃げたいが、こちらの命がかかった緊急事態なら、残酷だと思うが猫は捨てていくと思う。

でも、この先も何事もなく一緒にいたい。賢いが寂しがりで、物心ついた時からぬくぬくと室内で人に飼われた箱入り猫だ。外ではきっと生きていけない。できることなら、死に際を看取らせてほしい。

2024-01-07

陰キャおじさんとばかり付き合って

若い頃、陰キャおじさん(30~40代)とばかり付き合ってきた。※30~40代は当時の私にはおじさんだった。

なぜなら同年代男の子と付き合うと別れた時にダメージ食らうから。おじさんとゲーム感覚恋愛したほうが楽しくない?と当時思ってた。

私の元カレに限った話なので、これを読んでいる方は自分に重ねる必要はないよ!

エセ関西弁おじ

出会いは覚えてないけどキャバクラバイトしてた時の客だったはず

基本的キャバクラの客に対しては、どんな変な人だろうが 金払って女と酒飲む場所にわざわざ来てる人だし、いちいち特別感情を持つことは少ない。

ただ、このおじに関しては指名してくれて数回飲みにきてくれて、オタク趣味も合ったし、ぬいぐるみみたいな感じの人だし、男って感じしなくて安全そう!という印象だった。

今でこそ「ぬいペニ」という言葉があるけど、逆に「ぬいぐるみがどうやって射精するのwwwギャグだろwww」という興味から惹かれていった。

ずいぶん昔のことなので、名前すら覚えていないが、たしか30後~40代だった。 ずんぐりむっくりでかなり太ってた。油ぎってるけど肌が乾燥で荒れている。小売店勤務。

身長おそらく150~160cmくらい。

私と付き合ってすぐに オンライン友達に「俺、19才の彼女ができたんやでぇ、俺は27才(嘘)なのに19歳の彼女かわいいでぇ」と自慢していた。

オンライン1020代とつるんでいるようだった。

私は「うわぁ・・・・・彼女自慢したいからって、相手探してまで、年齢偽ってまで言いふらしてるんだ・・・・

わざわざ10代のグループ探してskypeで接点持つところも気持ち悪い!

でも、この人、友達がいないんだァ・・・・・!!!かわいそうな人だァ・・・・・!!!どうしてかわいそうな人になっていったのだろう?」と、ドン引きしつつ探究心が湧いた。



このおじはニコニコ動画の生配信を見るのがとーっても好き。休みの日はほとんどそうして過ごしているそう。

ときどき配信もしていたようだった。私はあまり興味なかったが、おじは一緒にニコニコにハマってほしいみたいだった。

ニコニコノートパソコンで表示させて、私に画面を見せてきて、「エロい目で見てるわけじゃないんや、この子かめっちゃ面白いんやで」と、中学生生活配信を見ていた。

見事に15~19才の配信しか見てなかった。

驚くのが、私だったら、そういうプライベート趣味は隠すけど、このおじは私に紹介してきて、

この趣味理解をしてほしいようだった。なんなら、そういう配信活動をしてくれない?そしたら絶対伸びるからさ。ちょっとセクシー系のアイコンにしたら、すぐ人気出るよ。と打診された。

当時19才の私にニコ生配信を勧めるおじ・・・・。今ならキモいと思うのかな?でも当時は「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」って思ったね。イカレてるほど面白いと思った、※ただし、安心して見下せる範囲内に限る



このおじは、パソコンを買い替える時に私にお古のパソコンをくれたんだけど

「俺のPCの中身気になるでしょ?特にやましいものはないから、そのままあげるで。」と、データ消さずにくれた。

写真とかあるから見ていいでぇ。全部見たら、俺が今まで彼女いなかったってわかると思うでぇ」と言ってた。※私が「◯◯くんって、彼女ほんとにいないの??話しが面白いよね、モテそうだよね。私のこと、遊びでしょ?」って度々言ってた前提があっての上記のおじの発言です



わたしと同じ2ch専ブラ使ってたので、書き込み履歴見たら履歴が消してあった。でもファイルを探したらログが残ってて、JK配信者の2chスレパンツ白いとか太ももがいいとか書き込みしてた。くぅ~~~~~~!これがやりたかったんだ!




このエセ関西弁おじ、わたしがあまりに好き好きアピールしちゃったもんで、「なんで俺に若い女が近づいてくるんや!?」と警戒しており、5回くらいセックスした後に思うところがあったのか

コンビニ駐車場で「これ、俺のキャッシュカード暗証番号1234。俺の代わりに三万円おろしといてや」とカードを手渡され、「・・・・?もー、めんどくさがりだなー」って思いながら、三万円おろしてきてあげたら

おじ、めっっちゃドヤ顔してる。勝利宣言!いかにも、これから勝利宣言します!って感じだった。

このおじは私のことを◯◯タンと呼んでいたのだが、

「これでわかったやろ?◯◯タン、俺の財産を狙おうったって無駄や!」 「俺の預金残高見たか!?」 「金ないんやで俺は」 「ほんとは金目当てで近づいてきたんやろ?がっかりたか?・・・もう会うのはこれが最後?」ってヘラヘラ言ってた。

ギャグでやってんのか本気でやってんのか測りかねていた私が、??????ってなってると

このおじはドヤ顔からいかわみたいな顔に変わっていった。「・・・・・・そう」って言いながら、もぬけの殻状態だった。

この時までは結構好きだったのに、この試し行為?で私のほのかな恋心が興ざめして、「こいつから搾り取ってやるぜ」とハンターモードに変わった。※実際は搾り取ってないよ!

ちなみに、銀行の残高は80万円だった。




いつもお酒を飲んでいた。アル中しか見えなかった。




私がコンドームつけるように言ったら「ゴムつけるのはええで。でもなんでそんなに妊娠を警戒するんや? もしかして堕ろしたことがあるん?」と言ってきた。

その時に 「いや、ゴムつけるのが普通でしょ。むしろそっちが警戒してるよね・・・?」と言ったら謎にしどろもどろしてたので、話を聞いていくと、

この関西弁おじは過去人妻不倫していて、その人妻妊娠しちゃって、内密おろしたことがあるそうだった。

「もし私が今妊娠したらどうすんの?」って言ったら

「いや・・・なんか・・・妊娠するつもりがない気持ちセックスしてたら・・・妊娠しないって思ってた・・・」ってしどろもどろしてた。

このおじはミニペニだったので、確かに射程は短い感じではある。そういえば、同じようにゴムつけなかったミニミニペニおじが過去にもいたな・・・。ミニペニおじってそういう思考になるもんなのか・・・?




このエセ関西弁おじ、高卒入社した会社に勤め続けていて、はじめ地方店舗勤務だったけど、昇進し本部に配属になったそう。でも2年で降格させられて地方勤務に戻されていた。

その降格辞令メールを読んだエセ関西弁おじは「降格になったよぉおおおおおうわぁぁぁぁぁあああああああん」って私の膝枕でガチ泣きしていた。

私は内心(架空出張でっちあげてサボって観光とかしてたじゃん・・・一生懸命やってなくても、泣くものなのか)

(しかもその観光地の動画ニコ動にアップしてたじゃん・・・毎回それやってたじゃん・・・)と思っていた。

他のおじと並行して付き合ってるのに勘づいたようで自然消滅した





犬を捨てたおじ

試し行為がひどかった。初セックスする前から あんた痩せたら?とか、頭悪いね、等の暴言を吐いてきた。

本人は悪気がないらしく、「いつもデートすると途中で相手が泣き始める。俺はなんか障害があるんだと思う・・・(しょんぼり)」と言っていたけど、

「俺は努力しても人に嫌われるんだ・・・(しょんぼり)」といつも自分被害者ぶってる感じだった。

いま考えたら、付き合いを通してけっこうひどいこと言われたので、当時の私を不憫に感じる。当時の私に会ったら、さっさと離れな!と言いたい。

でも、当時は なぜか、離脱したらゲームオーバーのような気がして、惚れされるためにムキになってしまっていた。




どうセックスに持っていったかというと、居酒屋で酒飲んで、私から抱きついて、犬捨ておじさんのお部屋に行きたいですぅ~って言った。

そしたらおじは「まいったな、同じ会社新人に手を出したなんて思われたくないし、今日のところは大人しく、俺をオカズにしてオナニーしてください」とか言ってきた。

私1(きも~~~~~!!!!!なんでかわかんないけどきもい! ゲーム感覚でやってるだけで、そこまで好きではないよ! お前でオナニーなんかできるわけねーだろ!!!)

私2(・・・・最★高!!!! こいつ客観性がまるでない! もっとありのまま性格を見せてくれ!!!もっとみっともない姿を見たい!!)

内なる二人の私がマジでうるさかった。2つの相反する感情が芽生えていた。



その日何度も抱きついて乳を押し付けた。

おじの部屋に上げてもらえたものの、一人暮らしの部屋なので、座る椅子がない。どうしよどうしよとおじは慌てていたが、途中で我に還ったのか、

今日はこれでおわりにしましょう」と言われてしまい、その日は部屋から追い出されてしまった。(私の家はそこから近いのでそのまま歩いて帰った)

フルスロットルしかし惜しくもノーゴール。でも、あわてているおじを見られただけで最高な気分だった。

それに、私は何度もセックスを誘ってきたが、その日のうちに乗らなかった人はこのおじ含めて過去二人しかいないので、これはすごい

まあ、理性的ぶってるけど本当は傷つきたくないだけ・・・ってとこだろうけど。そんな人間が、性欲に負けてしまう瞬間、が、私は死ぬほど好きなのです。

もう一度誘惑したらどんな言い訳をするんだろう、どれだけ理性が持つかな?とワクワクだったが、、次の日にもう一度居酒屋誘ったらすんなり来たし、すんなりセックスだった。

すんなりか・・・プッシュ型じゃなくてプル型のアプローチのほうがよかったかな~~~~~。と若干後悔していた。

でも、この犬おじは一発ヤる前とヤッた後で人格が180度変わった。(これ!これを待ってたんだ!)

それまでの犬おじは、”いか自分がすごいか”を誇示するために、学歴やら経歴やらウンチクの話しかしなかった彼だが、

その一晩を境に、堰を切るように下品な話が飛び出してきた。その話の内容がひどいのなんの。

(他の女性社員について)「あの子ブサイクでかわいそうだよね」

「◯◯さんと✕✕さんだったらどっちが美人だと思う?◯◯さんはデブから✕✕さんかな」

あんた△△さんとやってみたら?彼は色黒だからチンコも黒いのかな?」とか

私より下品な奴っていたんだ・・・・。リアル知り合いのそういうのはタブーじゃね?と内心ドン引きした。

興味深かったのが、犬おじは身だしなみには無頓着。服もちょっと小汚い。歯も磨かない&臭い。吹き出物が常に顔にある。

なのに、他人容姿に意外と固執していた。それも上から目線で。若い時に自分容姿に自信があったりして、それに起因しているのかなと考えた。

こいつ終わってるな、と思いつつ、ワクワクが止まらなかった。この犬おじは掘れば”何か”が出てくる!と期待していた。

この犬捨ておじは、人に嫌われやすいと自称していたが、一緒にいると見事に人の神経を逆撫でするようなことしかしない。

話し方・身だしなみ・仕草・我の強さ・口を開けば悪口しか言わない、人の意見には否定から入る。

・・・こんなに嫌われる要素がたくさんあるのに、当人は気づかないんだなぁ~、気付いても治せないのかな?と思うと私はまだマトモなほうだ、と思えて幸せ気持ちになった。

ある日の犬おじは、ハゲ自虐ネタで一人でキレ出して、とても好きだった。

犬おじ「俺は美容室必要ないんですよ。見ての通り・・・」→私「そうなんですね~あはは」→犬おじ「笑うなんて失礼だ!」→「えっ・・・?じゃなんて言えばいいんですか?」→「そういうときは、無言で受け流せばいい。・・・んじゃないですか?」

反応閾値クッソ低いな!!!

かには、犬おじの虚栄心が高く、ささいなことで拗ねるところも、とても素敵で良かった。

例えば、ある日会社の車で移動中に、たまたま目についた英語看板があったので「あれってどういう意味ですか?」と聞いてみた。

→犬おじ「あのさ、その質問をする前に、俺がわからなった時のこととか考えないの?」

→私「あれ?(犬おじ)さんは、以前英語が得意だって言ってませんでしたっけ」

→「あのさ、もし、俺がその英語意味を知らなかったら答えられなくて恥ずかしい思いをするとか考えてないの?」

・・・・めんどくせー!「知らない」の人ごと言えば済む話じゃん、と内心思った。でも、これはいいサインである。犬おじが仕事中にごちゃごちゃ言ったのだ。(移動中とはいえ)

犬おじはプライベートではごちゃごちゃうるさいが、仕事中には一言くらいしかさない。会社でも「犬おじに話しかけると嫌がられるよ」という認識をみんなに持たれていた。

そこに輪をかけるように、犬おじはほぼ常に耳栓をつけていた。当時は言葉メジャーじゃなかったが、現代でいう聴覚過敏ってやつだったんだろう。

から会社で話しかけられても、結果的無視をしてしまう。私も目撃した。そんなやつと一緒に仕事したくないよね・・・。

でも、そんな人が犬おじだった。※会社特殊なので、それでもクビにはならないよ!



犬おじの闇はまだ底が深そうだ。これを乗り越えたら、もっと煮詰まった何かがあるかもしれない、という好奇心と板挟みになっていた。

それだけじゃなく、サンクコスト呪縛もあったかもしれない。もうその時、毎日一緒に御飯を食べるようになっていたし、ジョーカーの素顔を見るまで引き返せない、そんな気持ちになっていた。

行く場所に行けばジョーカーゴマンと見られるだろうが、私は社会生活を送っているジョーカーが見たいのだ。





犬おじは「ぼくはね!」「ぼくはね!」と、兎にも角にも自分の話を聞いてほしいという子供のような話し方で、連日マシンガントーク炸裂していた。

やっぱり猫が好き。ってドラマ知ってる?若い人は知らないよね。俺は室井滋という女優が好きなんだ、(写真を見せてくる)この人、普通の人から見たらブサイクでしょ?でも俺はこの顔が好きなんだよね~。俺ってB専のケがあるんだよね。」

ブサイクなわけがないだろ。女優さんにブサイク発言できることが・・・すげぇ~~~~~~おこがましい~~~~~~!

ネットではそんな人をよく見るけど、現実で拝める日が来るとは・・・・!かなりうれしい!

犬おじは会社パソコンを完全に私物化して。「どうせ古いパソコンから、俺にくれたらいいのに」とか言っていて引いた。

なんだか犬おじは人のものに対して境界線がない?ような感じがあって、

今までした一番悪いことって何?という話になったときに、「盗み」と言っていた、これはガチで笑えなくて、つい話題を逸らしてしまった。

笑えなかったのには理由があって、この犬捨ておじは子供の頃、両親が離婚していて、お父さんは女を作って出ていったらしい。

それでお母さんは女手一つで子供二人を育て上げたらしい。生活が苦しかったらしい。時代を考えると、お母さん二人育て上げるのは死ぬ物狂いだっただろう。マジすごい。偉業だ。

私は心から素直に、すごいお母さんですね!と伝えた。

犬おじは「まあね、俺もすごいと思うよ。苦労して俺と兄を育てて。なのに俺も兄も結婚してないし、離れて暮らしてるし、ぜんぜん親孝行できてなくて、かわいそうだね」と言っていた。



このおじの生い立ちをまとめると、

母子家庭貧乏だったらしい

国立地方大学に進学

製薬会社就職し、MRとして営業先の人妻女医を好きになり猛アタックして不倫に持ち込む

20代会社を辞めて(なんで辞めたかは教えてもらえなかった)カフェを始める

数年で店をたたむ

5回くらい転職して今の職場で働いていた。





女医不倫していたのは20年前だそうだが、彼女にベッドにこんな言葉を言われたそう。”あなたの子妊娠したら、産みたい・・・そして夫の子として育てる・・・”

は??托卵かよ!怖い!ドン引きなんですけど!!!!という気持ちはおくびにも出さず、

私「その方は、犬おじのことを本当に愛していたんですね!すごい・・・そんなセリフ普通言わないですよ」

犬おじ「うん・・・まあね・・・俺の子を産みたいって言ってくれるくらい俺のことを好いてくれててさ・・・」どうして別れたのかは話すつもりがなさそうだった。

実は私も、◯◯さんの赤ちゃんほしいのぉ★(お前とは欲しくない)とかは平気で口にするタイプなので(興奮するから)、

(この托卵発言も同じ目的トークなんだろうな・・・)としか思えなかったのだけど、犬捨ておじの表情がとっても満足そうだったので、案外効果があるんだなと思った。

このとき、馴れ初めとかを根掘り葉掘り聞きたかったのだけど、この犬捨ておじは私のフィールドワーク歴代1位のひねくれ男で、

私のほうからから質問すると警戒して口を閉ざすタイプだったので、マジで難攻不落だった、、、。

基本的に私から詮索することはせず、犬捨ておじの気が乗って話し始めるのを待つスタイルだった。

この犬捨ておじはタバコバンバン吸い、毎日安い居酒屋で飲む。そのわりに、お金に対しての不安が強くて、”お金がかからない遊び” ”安い居酒屋”への固執がすごかった。

おじは デパートには入店すらしたくないらしいし、スタバかに絶対入らなかった。でもスタバ以外のカフェにはしょっちゅう行っていた。

私がそんなところに行くと、いちいち「高い金かかるのに、よく行けるね。俺とは住む世界が違う。あんたはそっち側の人間だったんだね」と言う男だった。

たばこに金ドブしてる人間がそれ言うか・・・?と思いながら 私の口から出る言葉は「たばこ吸ってる男性ってかっこいいですよね。」→犬おじ「そう?あんたお世辞ばっかりだね。疲れない?」

「あ、そういえば、たばこ吸ってる男は信用できるって、◯◯部の□□さんも言ってましたよ。」→「ふぅん・・・」

「そういえば□□さんって昔モデルやってたそうですよ、知ってました?」と言うと、一瞬「え!モデルやってたの?」と嬉しそうな顔をしたが、すぐに「ま、どーでもいいけど。」とポーカーフェイスを気取っていた。

こんな感じで、私は犬おじが気持ちよくなれるように もてなしていたつもりだった。噛み合っていない部分もあっただろうけど・・・




犬おじのかわいそうなところは、

狭いアパートで二人きりなのに、王様ゲームしよう!って言い出したり、お互いにお弁当作って交換しよう! なぞなぞを出し合おう!とか提案するところだ。

王様ゲーム、お弁当交換・・・学生がやるようなことだ。それを40~50くらいのおじとやるの・・・?世紀末^^^^^!!これよこれ!!いっつも予想外のことをしてくれるなぁ!!!犬おじはよォ!!



「負けた人はポッキーをペロペロ舐めるってルールにしよう」と犬おじが提案した。

「え?どういうこと?食べるんじゃなくて舐めるの?フェラするみたいに舐めるの?」と私が言ってしまたことで、彼の被害者意識の強さを垣間見ることになる。

フェラ”がNGワードだったようで、犬おじが私に軽蔑の目を向けていた。

輪郭は丸く、頭皮からアゴまで油ぎっていてツヤがある表情、しかし年相応に顔全体がたるんでいる。。その顔で「信じられない」とでも言いたげな表情を浮かべていた。




「・・・・・・・・・・俺のチンコがそんなに細いって言いたいの・・・・・・・・?」

「は?」

だってポッキーを見て、咄嗟フェライメージするなんて、ポッキーをみて チンコ連想したってことでしょ?俺のチンコポッキーみたいに細いって、無意識で思ってるから"フェラ"なんて単語出てくるんでしょ・・・・はぁ・・ずっとそう思ってたんだ・・・」

め、め、めんどくせ~~~~~~! そもそも40-50のおじのボッキーなんてポッキンだろうがよぉおおおおおポッキーならまだマシだろ?マラ増ししろ!元々たいしたもんじゃないくせになにいってんだ?

でも、やはり孤独は人をおかしくするんだな・・・ここから私と過ごしていくにつれて、どう変化していくだろうか?最高だぜぇ~~~~~~!

ここまでは私の心の声だが、

私は「あなたちんこポッキーくらい細いなんて、本当に思ってませんって! 無理やり結びつけすぎじゃないですか? ちょっと考え方が飛躍しすぎですよ!」と慰めたが

「・・・あんたにフォローされても悲しくなるだけだよ。。馬鹿にしてるように聞こえるからこういう時にフォローとかしないほうがいいよ」と突っぱねられてしまった。




実は私が今までに見てきたチンコ20本くらいなんだけど。彼は2本くらいしかたことないと思っているとしよう。私の頭の中は犬おじのチンコでいっぱいだと思われてんのかな。

ならば、ポッキー♪▶フェラ♪▶細いちんこ♪で、マジカバナナ

2023-12-07

ずんぐりむっくりって言葉が好き

別にいつも多用してるわけではないのだけどなんか好き。数ある擬態語の中でもずんぐりむっくりが一番好き。

実際に使う場面で言うと大体丸くてかわいらしい動物形容すると思うんだけど、画像検索するとウォンバットがそこそこ出てくるので確かにほぼ正解に近いと思う。ずんぐりむっくりの化身だよあれは。

ちなみに「ずんぐり」は背が低くて太っているという意味で「むっくり」は丸みがあって太っている様子のことらしい。

ウォンバットは「ずんぐり」で「むっくり」な生き物ということ。最高だよね。

2023-08-08

anond:20230808200516

ずんぐりむっくりな怪獣みたいだと思ってたけど、

人によってだいぶ違うんだな

2023-04-18

先日、ワイが電車に乗ってた時の話。

前に立ってたずんぐりむっくりしたおっさんスマホが目に入ったんや。何やら増田に書き込んでるみたいやったから、フェミ叩きでもしてんのかって思ってた見てたやで。

ほんならその時、車両の反対側でドサッと音がして「なんやろ?」って思ってたら、女性が倒れてて、車内がザワザワしはじめたんやで。みんなオロオロしてる中、あのおっさんがさっと電車の非常通報ボタンのところに駆け寄って、ボタンを押したんやで。

ワイはおっさんの行動力ビックリしたやで。その後、次の駅で緊急停車して女性は駅員さんに運ばれていったんやで。ワイはおっさんのことを、ただのフェミ叩きしてるKKOやと思ってたけど、実際の増田はすごくかっこよかったやで。

2023-03-22

anond:20230322182200

う~ん・・・服を着ていてずんぐりむっくりくらいの評価だと、脱いだら樽だと思うね

巨乳は好きだけど、樽は無理かなぁ

anond:20230322181711

んー、特に腹は出てないけど、ずんぐりむっくりって感じ。

抱いてやればって言われたら、ちょ、むりー、って感じ。

脱いだらすごいのかな?w

2023-01-24

たぬかなは正しかった

昨日ちょっとした用事で外に出てたら有名イケメンボディビルダーの人を見かけたんですよね

その人ってボディビルダーありがちな顔がデカくて足が短くてずんぐりむっくりっていうよりは

割と顔も小さくてボディバランスもいいタイプの人で、動画で見ててかっちぇーなーって思ってたんですけど

物見てみたらめっっっっちゃちびっこビックリしちゃった

マ?と思ってプロフィール調べたら身長167cmだって

人権ないやつじゃん……いや、さすがに167はマズいッスよ……

どんだけムキムキでも身長167見ちゃうと、ちっちゃwってなっちゃうッスよ……

 

井上尚弥だって身長165じゃん?

だって井上尚弥の強さも偉大さもわかるけどさ

でも

https://www.chunichi.co.jp/article/599557

こういう写真ちゃう

ちっちゃwってなっちゃうじゃん

これはもうさ、ちっちゃwってなっちゃうじゃん

 

たぬかなは復帰配信で顔が良かったりスポーツの才能があったりすれば

身長なんか大した問題じゃないみたいなこと言ってたけど

身長やっぱ大事ッスよ

人間の印象ってパッと見が99割みたいな話あるけど実際そうだもん

2022-09-24

娘のブラを買いに行く。

 次女の誕生日のあと、長女の誕生日があって、その直近の祝日、二人に誕生日プレゼントと服を買ってやるために買い物に出た。トータルで三万円くらいかかった。はぁ。

 服を買う時に、ついでに長女に今のうちに生理用品とかブラを買っとこうぜ、と言うと、長女は思いの外喜んだ。

 長女は11歳になったのだが、最近爆速身長が伸びると共に体型も大人に近づきつつある。彼女は小さい頃から今に至るまで安定の痩せ体型だ。身長に合わせてズボンを買うとウエストブカブカだったのが、今は150のズボンを履いてもずり落ちなくなった。痩せているなりに身体の厚みは増しているのだ。

 最近の長女は胸が急に育って来ているのが悩みらしい。そういう事をぽつぽつ言うのだが、ブラが欲しいと自ら言う事がないので、親であるこちから提案した方がいいんだろうなあと思った。

 長女を子供下着売り場に連れて行くと、彼女は種類の多さに圧倒されていたが、ぼくが

ステップ1とか2とか3とかタグがついてるな。まずはステップ1でいいんじゃないか?」

 と言うと、それらを物色しはじめた。

「すごーい、いっぱいあるー。こんなのが欲しかったの!」

 などと言うから可愛い色のやつを買うのかな? と背後で見ていたら、スタンダードな感じの、キャミソールと一体型の白いのを二枚選んだ。黒や紫もあるし、ブラだけ独立していて、同色のショーツとセットになったものもあるよとぼくが言っても、「絶対これがいい!」と長女は譲らなかった。まあ、白無地はアウターに響かなくていいよな。もし、ぼくがユニクロの白のエアリズムばかり着てることに影響されたのだとしたら、なんかすまないなと思うけれど。

 今時の小学生女子は、他の子がどんな下着を着けているのか、気になりはしないのだろうか? ぼくが子供の頃は、女子はそういう事についてはかなり煩かった。白い「初めてのブラ」なんか着けていると、露骨馬鹿にされたものだ。

 ぼくが子供の頃、ぼくの母親はどういう訳か我が子の二次性徴について捻れた考えを持っていた。だからぼくはなかなかブラを買ってもらえなくて、確か中学に上がってしばらくはノーブラで過ごしていた。部活の時以外は胸が目立たないよう猫背で下を向いて歩きがちだったように思う。

 当時はぼくの母親だけでなく、世の母親達の考えは大抵いい加減かつバラバラだったので、胸が既にかなり大きいのに「子供から」という理由ノーブラ女子というのはしばしばいた。ぼくはそれが好きじゃなくて、自分はそうはなりたくないと思ったのだが、無駄に性に対して厳格な家庭でしかも鈍感な母親にブラが欲しいなんて強請るのはあり得ないと思って我慢していた。ただ、ぼくの場合は胸が発育しかけだとしても限りなく俎板に近い胸をしていたので、ブラを着けていないことを誤魔化すのはそんなに難しいことではなかった。

 だが、体育の授業や部活の授業の前後更衣室で着替える際だけは誤魔化しなどは利かない。

 体育の時の着替えはまさに針の莚に座るような心地だったが、部活の時はそうでもなかった。更衣室では先輩達が下着姿で悪ふざけをしていたし、彼女達の下着はみなカラフルでまるで見せるためのもののようだった。たった一、二学年違うだけでどうしてこんなにも文化が違うのか不思議だった。ぼく達の学年はいつまで経っても白いペラペラ下着で、誰が一番先に「色気づいて」大人のようなブラを使い始めるのか、監視し合い足を引っ張り合っているのに。

 先輩の一人が日曜日に買ったばかりだというグリーンのチェックのブラを見せびらかしている時、ぼくはホワイトボードの下にレイジと二人で潜り込んでぴったりと身を寄せ合って先輩達の馬鹿騒ぎを眺めたり、今週のジャンプの話したりしていた。ブラの自慢をしていた先輩がぼくらの所にやってきて、

今日も二人、異様に仲がいいよね」

 といい、ぼくはそこに含みがある事に素で気づかず、

はい、ぼくとレイジ友達なんです」

 と答えた。

 レイジとは中学に上がってすぐの部活見学期間のある日に出会った。レイジ武道館の片隅に一人で体育座りをして、先輩達の稽古の様子を眺めるでもなく膝の上に顔を伏せていた。最初レイジがぼくを見たが、話しかけたのはぼくの方からだ。当時のぼくは既にはみ出者気質を全開にしていたが、今よりは社交性があったのかもしれない。

 レイジ第一印象は、大人しそうな男子、といった感じだった。目が合って、一言二言交わしただけですぐに気が合いそうだと思ったのと、ぼくと同性である事に気づいたのとは、どっちが先だったろうか。立ち上がれば性別を間違いようはない。レイジはぼくよりずっと背が高く、正面から相対すると迫力のある胸が視界を圧倒してくる。まるでモデルのように手足が長く、メリハリのある体型をしていた。

 そんなレイジだが、ほとんど大人同然の背格好をしていたにも拘わらず、ぼくと同じくまだ「子供」というカテゴリーに押し込められていた。つまり中学に上がってもしばらくはノーブラで過ごした。その点でぼくにとっては類友でもあった。

 いつだったか、先輩の一人がそんなぼくらを見かねて声をかけてきた。ブラをしないと恥ずかしいとか乳が垂れるぞとか、そんなことを言われ、ぼくらは「はーい」と返事をしたが、すぐに他愛ない雑談に戻った。レイジは先輩に言われたことなど全く意に介していないようだったけれど、ぼくは内心かなり気にしていて、やはり母親にブラが欲しいとお願いしなくてはならないのだろうか? と考え、まだ何も行動しないうちから屈辱に打ち負かされたような気になっていた。

 記憶に間違いがなければ、ぼくらは少なくとも一年夏休みまでは「子供カテゴリーのままでい続け、それぞれ親の方針通りに子供肌着制服の下に着続けていたと思う。そのことによってレイジがどんなデメリットを被ったかはぼくは知らないが、ぼくの方には人には言えないようなデメリットがあった。

 ある日、竹刀を振った瞬間に身体の内側から「ぶちっ」と音がした。腕のつけ根辺りがヒリヒリと痛くなった。家に帰ってから服を脱いで見てみると、鎖骨のすぐ下辺りに赤い皹が入っていた。まるで鋭利刃物でひと突きしたような傷は薄い表皮で繋がっていて、出血はない。どうやら急に大きくなった胸の重さに皮下の肉が負けて裂けてしまったようだった。奇妙な傷はその後いくつも増えていき、白い痕になって残った。

 肌にいくつもの傷が残るほどに、ぼくの胸はお荷物になりかけていたのだが、だからといって目立って大きいのかというと全くそんな事はなく、服を着ている限りは相変わらずの俎板に見えるほどだった。なのに、ただ普通に生活していくだけで服の下に隠れた部分が傷だらけになっていく。その原因がさして膨らんでいるようには見えない胸であるなど、親に相談出来る訳もなく、ぼくはひた隠しにした。

 その件はレイジにも話した事はない。そもそもぼくとレイジは「親友」だと言い合っていたのにも拘わらず、お互いに相手内面には踏み込もうとしなかった。ぼくらは校舎の内外を、ひとの目も気にせず手を繋いで歩き、座る時にはスズメきょうだいのように身体をくっつけた。部活の合間の休憩時間には互いの背中を背もたれにしたり、膝枕をしあったりした。

 ぼくがレイジの太ももを枕にしている時、ぼくの鼻先にはレイジの胸があるのに、そのぼくの胸の何倍も大きな肉の塊はレイジにどんなダメージを与えたのか与えなかったのかなんて知らなかったし、レイジレイジで、ふざけて指でつついたぼくの貧相な胸がぼくにとってはけっこうな凶器だった事など知らないままだった。

 レイジに対してのぼくの隠し事なんて大した数はないが、ぼくにとってレイジは謎の多い奴であり続けた。真面目そうに見えてちゃらんぽらんで、部活だって、ぼくとレイジとはたった二人だけの新入部員なのに、レイジはよくサボり、ぼくを一人にした。夏休み部活に、レイジは半分も顔を出さなかった。なのに試合に出ればそれなりに勝つの不思議だ。何故レイジはそんなに休むのか、ぼくはしばしば先輩達から聞かれたが、わかりませんと首を振るしかない。

 親友の癖にぼくはレイジ個人的な事をほとんど知らない。そのことが気にならない訳ではなかったのだが、いざレイジと顔を合わせると、数々の謎の解明などどうでもよくなってしまう。レイジとする話は好きな漫画アニメの話ばかりで、端からみればそれは終始うわべだけの話をしつづけているだけで、それのどこが親友なのか不思議だったかもしれない。

 ぼくとレイジは心が遠くにあるのを補うかのようにスキンシップだけは過剰に行った。一日の中で最初に会ったときは、相手存在を視認したらどんなに遠く離れたところからも全力で駆け寄り、

「カーラミーア!」

「モンシェ!」

 と叫ぶとひっしと抱擁し合う。隙あらば、学校内のどのカップルよりも密着して過ごした。

 夏の間、ぼくはろくに飲食をせずに部活でしごかれていた。これ以上身体無駄な肉がつくのを止めたかったし、生理出血をなんとか止めたいと思って行った無謀なダイエットだったが、消耗したわりに効果はいまいちだった。ひと夏で顔だけげっそりしたぼくだったが、片やレイジ夏休み前と少しも変わらず飄々としており、健康のものに見えた。実際、心ない男子がぼくらに対して目障りだ死ね罵倒を浴びせるやそいつを蹴り倒しプロレス技をかけて泣かせるなどワイルドに暴れることもあった。

 ぼくは安心した。実はぼくの母親がぼくとレイジが仲良くなったのを知り、ぼくの同級生母親達の情報網を使ってレイジ個人情報仕入れており、聞いてもいないのにぼくにそれを話したのだ。ママ友ネットワークをもってしてもレイジの事で確かな情報は得られず、噂程度のことしか仕入れられなかったようだ。それによれば、レイジは何らかの病気で定期的に通院しているという。だがその病気が何であるのかは誰も知らないらしい。

 ぼくが知っているレイジ個人的なことといえば、レイジには兄が一人いて両親も健在で、四人家族で仲良く暮らしているということくらいだった。

「ねえレイジ、どうしてレイジレイジなの?」

 ある日、ぼくが何気なく訊いたら、レイジはこう答えた。

「うん? うちは兄と俺との二人きょうだいから

レイジのジは二番目のジってこと?」

「そそ」

「納得した」

 きょうだいの二番目だからレイジ」と名乗るレイジとぼくとは部活つながりの親友クラス出身小学校が違うせいでお互い相手の事で知らないことが多いかもしれないが、そんな事は関係なく、ぼくらはとても仲がいい。

 秋になった。ある日、学校から帰るとぼくの部屋に大きな買い物袋が置かれていた。母親が開けてみろというので中身を見たら、「はじめてのブラ」と書かれた厚紙つきの白いブラが三着ほどと、その他下着類が入っていた。母親によれば、「ぼくに必要から買った」というより「みんなが必要だと言うから買った」ようだ。母親他人の言う事になにかと流される。

 しかし、断られる可能性が高いと思いつつこちらから羞恥心を堪えつつ頭を下げてお願いすることもなしに、必要ものが手に入ったのは良いことだ。ぼくは「はじめてのブラ」を着けてみた。ところがサイズ全然合っていなかった。それはAカップだがアンダーが85cmもあって、上半身だけは骨の浮くほどガリガリだったぼくにはユルかった。

 翌日から「はじめてのブラ」を着けて登校したが、いざ日常生活を送ってみると、ユルすぎるブラはぼくの助けになるどころか邪魔邪魔で仕方のないものだとわかった。ちょっと身体を動かしただけで背中ホックが外れる。これまでの習慣通りに猫背にしていると外れるし、かといって背筋を伸ばしてもまた外れる。走るとどんどんブラが浮いてきて胸の上までずり上がってくる。それを狼狽しながらも誰にも気づかないよう適正な位置に引き下ろさなければならない。

 なんなんだこれ……。母親に苦情を言うべきではないかと思わなくもなかったが、母親がぼくにブラを買い与えた時、牽制するように「デブで胸のないお前にはサイズがそれしかない」と言ったから、解決策は何もないとぼくは思い込んだ。デブ言いがかりだ。ぼくはチビの癖に肩幅と腰幅があり、脚も太かったから、セーラー服を着るとずんぐりむっくりに見えたが、上半身ガリガリに痩せていたのだ。

 何でぼくだけこんな事に……と思いつつ、部活の際に先輩達がふざけながら着替えている間は、いつもの様にぼくは部室の隅っこにレイジとぴったりくっついて体育座りで待っていた。先輩達は相変わらず可愛いブラを着けていて、それらはぼくの「はじめてのブラ」のようにズレたりホックが外れたりはしない。どうしてぼくの「はじめてのブラ」はこんなにも役に立たないのか、すぐそこに何事にもあけすけな先輩達がいるにも拘わらず、ぼくは誰にも打ち明けられない気がして、勝手孤独に浸っていた。隣のレイジは、元からそういう話をすべき相手ではない。

 その時、ツンツンと脇腹をつつかれた。隣を見れば、レイジが膝の上に半分顔を埋めたまま、いやーな顔で笑っていた。

「お前、これなんなの?」

 レイジはニヤニヤしながら、ぼくのTシャツの上からブラのバックベルトを引っ張った。

「何でもいいだろ!」

 ぼくは小声で身をよじりながら言った。その反応がレイジには面白かったらしく、レイジは「なんなの、なんなの」と言いながらぼくのブラのあちこちを引っ張り、脇を擽ってきた。そんなぼくらの攻防戦を先輩達はいものじゃれ合いだと思ったらしく、「今日も二人は仲良いよねー」と言った。

 その日以来、レイジはぼくがブラを着けているのを面白がり、やがて服の上からブラのホックを外すという技を会得した。レイジ通りすがりにぼくの背中を叩くと、ホックが外れる。とんでもない悪戯だが、ぼくのホック悪戯をされなくてもしばしば外れるし、ぼくとレイジクラスが違うので、被害を受けたところで大した事にはならない。それでぼくとレイジの仲が決裂するという事もなかった。

 ただ、レイジがぼくをブラのことでイジッてくるのは意外だと思った。同級生女子の中には、他の女子が「色気づく」のを嫌って意地悪をしたり他人の足を引っ張るような事をする奴が何人もいたが、レイジはそんな陰湿女子どもとは最も遠い存在のような気がしていた。でも、その頃レイジはまだ「子供カテゴリーの内にいて、それをぼくなんかみたいな貧乳の方がイチ抜けしたのだから、変に執着されるのはおかしい事ではないような気もした。

 人の心理としてレイジの反応は特におかしものではない。が、ぼくらの関係性の絶妙バランスをレイジの方から崩して来ようとするのは……逆にぼくの方から壊しにかかるなら自業自得なのでまだしも……どうしていいのかわからない。わからなさすぎたので、ぼくは何事もなかったかのように過ごす事を選んだ。

 二年からはぼくとレイジは同じクラスになった。一緒に過ごす時間は益々増えた。レイジ休み時間教室ですれ違いざまにぼくのブラを外して遊ぶ事もあったが、ぼくは責任を取ってホックを元に戻せとレイジ要求し、レイジは「はいはい」と言ってぼくの制服背中に手を突っ込んでホックを掛け直した。

 いつの間にかレイジはその遊びをしなくなった。

 その頃にはレイジは既に「子供カテゴリーを脱していたのだと思うが、ぼくにはその件については全然記憶がない。少なくとも、ぼくはレイジからされたようにレイジがブラを着け始めた事をからかうことはなかった。

 教室が一緒だと、友達同士なら休み時間ごとにお互いの机のところを行来するものだ。ぼくは授業が終わってもすぐに教科書しまって離席することがないから、レイジの方からぼくの席にやって来がちだった。ふとぼくが顔を上げると、視界の全面をレイジの胸が塞いでいる。よく、胸の大きな女性が「(男は)私じゃなくて私の胸に挨拶をする」と言うが、レイジ場合はぼくに胸から挨拶して来るようなものだ。ぼくはレイジに知られないよう視線を外した。だからレイジの胸がしょっちゅうぼくの目と鼻の先にあったのに、ぼくはレイジのブラ事情など全く知らない。一方レイジはといえば、ぼくをからかえるだけからかって恥ずかしい思いをさせたのに。

 レイジは狡いと思ったが、他の女子といがみ合うようにレイジと争うのは嫌だった。レイジ喧嘩する事があるとしたら、それとは全く関係のない、取るに足らない事が原因だ。そしてベッタリと仲がいい分喧嘩するのもわりとしょっちゅうだった。大体はぼくの方から吹っ掛ける。そこにレイジは狡いという思いがなかったとは言えないと、当時を振り返って思う。

 レイジは胸が大きくて手足が長くてモデルのような体型をしていたが、女としてはある意味で無敵だった。ぼくはといえば、自分身体がなにかとコンプレックスで、わざと身体に合わないダボダボな格好ばかりしているから、本当はガリガリに痩せていたのにすんぐりむっくりのデブだと思われがちだったうえに、貧相な体つきのわりにはきっちりと女であることのデメリットを受けた。すなわち生理が異常に重くて一月のうち絶好調なのは三日ほどしかなく、あとは瀕死

 レイジは不調知らずで常に元気いっぱい走り回っていた。何かの病気で通院しているという噂はデマに過ぎないのではないかとぼくには思われた。だがレイジはよく部活をサボった。同じクラス親友のぼくにも何も言わず放課後になるといつの間にか姿を消している。ぼくは既にレイジはそんなものだと思っていた。部活顧問から来年女子部長は消去法でぼくに決まりだと聞いて軽く絶望した。レイジの方がぼくよりもずっと強いのに、部長は実力よりも真面目さが大事だと顧問は言う。だがぼくは顧問が思うほど真面目ではない。絶不調ながら毎日律儀に部活に出ているのはほとんど、稽古カロリーを消費しつくせば生理にかけるエネルギーが少なくなり、来月こそは体調がましになるのでは? と期待していただけに過ぎない。

 そんな馬鹿な事をしていたせいで、ぼくはある日、体育の授業中に具合が悪くなった。その日のメニューは1000メートル走だったが、ぼくは運動神経がない癖に中距離を走るのが大好きで得意だったので、生理中だというのに無理をした。酷い目眩がして手足が冷たくなり、震えが止まらなくなった。爪が真っ青になり、顔色も青を通り越して真っ白だと、ぼくを見た体育教師が言った。体育教師は厳しい人で滅多な事では生徒を休ませないのだが、ぼくが芝生に座っても一向に回復しないので、保健室に行って休めと言った。ぼくは保健委員に付き添われて保健室へ行った。ベッドに寝かされた途端に意識が落ちた。

 気がついたらベッドの側にレイジがいた。

「おはよー。今どんな気分?」

「どんなって、最悪だけど。でもさっきよりはましな気がする」

「ははっ、体育の時はヤバかったな。こいつマジで死ぬんじゃね? って感じの顔してて、先生がさすがに焦ってた」

 そう言うとレイジはぼくのほっぺたをつまんで引っ張った。

「ほっぺぷにぷにー。すべすべで真っ白ー。でもさっきよりはましー」

 レイジはぼくの肌をすべすべで真っ白だとよく言う。小学校時代は徒歩通学で、中学に上がってから自転車通学で、それなりに日に焼けていたから、ぼくの肌も黒くて荒れているはずだと自分では思い込んでいたが、レイジに指摘されてはじめて、ぼくは色白で肌質がいいのだと知った。少なくともレイジのほっぺたよりはぼくのほっぺたの方がすべすべで白い。

「今どんな気分?」

「君が血色が戻ったというなら、思ったよりもいいんじゃないだろうか。確かに吐き気はしないし、頭痛もしない」

「ふーん。俺にはそういうのが無いからわからないけど、まあ無理すんなよ」

はいはい

 レイジはいいな。ぼくと性別が同じでもぼくのような思いはしないんだ。でもぼくみたいにひ弱なのはレイジには似合わないから、それでよいのだと思った。

トラバに続く。

2022-08-22

anond:20220822114630

あ~冒頭リンクみて

たまご味噌事件をおもいだした。これはだんな本人がつくってたけど、いわゆる「かきたまの味噌汁」の水分とみそが少なめの版だった。ごはんにかけておじやのように食べるけどそのままスプーンで食べてもよい。

それと「かたくり」(むっくむくに太るから禁書レシピ)とか「すきやき(はるさめ)」、「餃子(ぎょうざ)」などの秘伝の謎レシピ旦那からつたわってたな。自分実家から普通にイカマリネとか茄子のリヨネーズとかアボカドマグロ丼とかせいぜい野菜チャウダーくらいだからさほど謎がない。我が家でできたのは「水漬け」だな(茶はうちの子寝なくなる)

元増田のやつは春雨うどんに化けたとおもえば普通にニラタマだな)

それにしてもリンク先、ああいう主役がいるようないないようなドロドロねとねとした料理って伝わりにくいよね。そろそろテキスチャー計というか粘度計・糖度計・塩分系などが計量カップともども台所標準装備になってもいい気がする。

2022-08-15

2サスや刑事ドラマでよく見るおばちゃん山村紅葉って女優だけどさ

若い頃似ても似つかぬ凄い美人でびっくりしたわ

山村美紗の娘ってのは知ってたけど山村美紗自身美人だったんだね。

しか国税庁に勤めてたってとんでもない経歴のある御仁だとか

いつもずんぐりむっくりなぽちゃっとした演技派ないし雰囲気女優さんかと思ったけど元々才色兼備だったんだな

ずっとおっかさんとか上司役が多いか全然そんな人だと思わなかったよ

いや人は見かけによらんね

2022-04-29

喪女だけど豊胸手術するか永遠に迷ってる

飲食店にあるビールポスター水着ギャルだった昔から大きなおっぱいにドキドキしていた。特にレズビアンではないのだが、今でもエロ漫画AV巨乳を眺めては、うっとりしている。漫画では織田non先生AVでは凜音とうかさんが好きだ

自分の体にも大きなおっぱいを付けたいと思うのは自然の流れであるしかし、増田喪女なのである普通身長で、体重的には痩せなのだが手足の短いずんぐりむっくりで、顔は能面。全く巨乳が似合わないんである巨乳というのは長身ですらりと長い手足に、やや濃い顔立ちにこそ映えるのである。ここの美学だけは譲りたくない。

から豊胸手術は見送る一択なのだが、それでもやはりおっぱいへの憧れは消えない。別に上半身だけでエロい自撮りして楽しめばイージャン、横乳や下乳が自分生産し放題と悪魔がささやく。いやいや全身鏡で見たら一生消えないトラウマになるからやめろと天使がささやく

2022-04-28

コンビニにいるアレ

コンビニにアレがいると気づいたのはいつだったか

正確な時期は覚えていないが去年の夏頃だったと思う

その日はとても暑い日だった

私は夏の日差しから逃げ込むようにコンビニに入った

アレがいた

まっさきに目に入った

レジ横にアレがいた

毛むくじゃらでずんぐりむっくりしていて2本の足で立っている

私は幻覚でも見てしまったのかと思った

だってコンビニでアレなんて見たことがない

食料品を扱っている店なのだから普通は中にはいれない

しかし、アレはい

レジ横にいた

店員は全く気にしていない

店内にいた他の客もアレを気にする様子もない

明らかに異常

空間

新しく入ってきた客もアレに目を向ける様子はない

店に入れば嫌でも目に入るのに見る素振りさえ見せない

これはドッキリか

そう疑ってしまレベルの何かが起こっていた

私がアレの毛並みを注視しても誰も気にしない

興味も持たない

私にしかアレは見えていない

そう結論づけるのに時間はかからなかった

次の日

私は気になってまたあのコンビニへ行った

アレがいた

同じようにレジ横に立っていた

昨日と同じ毛並みのアレ

私は考えるのをやめた

そういうものだと理解した

アレがいるのは当たり前なのだ

以来

私は毎日アレを見にコンビニへ通っている

アレの毛並みを見ている

毎日毎日アレをチェックしている

いつか終わりが来るのだろうか

アレがなくなってしまう日が

私はアレに会えなくなってしまう日が怖い

2022-04-17

anond:20220417102212

リアルに胸が大きく、胸が大きい女のコミュニティにもいて他生身の実例を多数見た上で言ってるんだけどね。

アンダーとトップの差だからなに?

アンダーバストと肩周りや二の腕の肉付き感は関係ないよ。

で、アンダーバストウエストが細くても上半身に肉がついてることにより見た目がずんぐりむっくりするって現実はある。

みんなそれをカバーするために苦労してるし、少なくともボタンがはぜるようなシャツ絶対に着ない。

2022-04-11

洋モノAVってパーツのどアップってある?

なんかパーツ(おっぱい、まんさん)にあんまりこだわってない感じがある。まんさんのアップはまあ無修正文化ならないのもわかるが、おっぱいの吸わなさ、舐めなさ、揉まなさ、アップのなさは異常。それより全身のスタイルの良さを見てほしい感じね。それはそれでずんぐりむっくりのアジア人にはない良さがあり、好きなんだがね

と言っても俺が見てるのも偏りがあるだろうしな。

2022-04-07

【追悼】藤子不二雄Ⓐの傑作をひとつだけ挙げるなら

添乗さん/さすらいくん 奇想天外文庫1977

国際ツアー添乗員旅人を通じて1970年代の世相を

安孫子先生の鋭い人間観察の目で描いた小作品。

両者は2本別々の作品だが、文庫化された当時、一冊にまとめられたもの

共通するテーマは旅。いずれも見開き2ページで一話完結。さまざまなエピソードを収録している。

添乗さん

高度経済成長を経て経済大国となった70年代半ば、ブームになったのはハワイ香港などの海外旅行

おりしもジャンボジェット機が就航し、高価だった海外旅行庶民の手に届くようになった時代

それまでの日本人旅行といえば、熱海など温泉旅行。そして企業など慰安旅行が当たり前で、宴会どんちゃん騒ぎに温泉コンパニオン

そんな温泉社員旅行のノリで、庶民たちが海外ツアーに出かけると、一体何が起こるのか。。。

バスタブを初めて使い、トラブルになる場面、当時のお土産定番だったジョニ黒をネタにした作品常磐ハワイアンセンターダンサーを引き抜かれて本場のハワイではすっからかんお土産アロハシャツを棚ごと買い占める成金、といった当時の世相をユーモラスに描いている。

こんな客もいた。

英語をしゃべってみたくて、外人スチュワーデスコールするが、全く通じない。ワンスカッッチャンドワーラーリーズ!などと必死連呼するも歯が立たず、添乗員を呼びつける。

スコッチ水割りを頼んでるのに英語が通じないんだと添乗さんに話すと、そばでその日本語を聞いていたスチュワーデスがオー!スコッチ・エンド・ウォーターのことね、とはじめて理解した、という。

全く英語のわからない外人スチュワーデスも困ったもんだねえ!と添乗さんに文句をいうオチ

こういう人、いるよねぇ。。

安孫子先生人間観察とそのユーモアあふれる描写の仕方は本当に好きでした。

さすらいくん

海外旅行ツアーが大ブームになった70年代、一方、国内では、一人旅ブームとなっていた。

当時の日本歌謡曲も、心の旅(1973)、岬めぐり(1974)、いい日旅立ち(1978)など一人旅テーマにした曲が流行していた。

こちらの作品ではサラリーマン生活に疲れ、癒しを求めて一人旅にでた孤独青年の旅先での小話が描かれている。

添乗さんが日本人集団心理を切り取ったものだとすれば、こちらは日本のそうした組織風土に疲れて旅に出た青年を描いている。

モーレツ、と言われた時代が去り、しらけ世代という言葉が登場した70年代半ばというのは、どこかに誰も知らないところへ出かけたい、そういう時代だったのだろう。

なかでも印象深いのは、寝台列車に乗って、普段通勤していた駅に到着した朝、カーテンを開け、ホーム通勤列車を待つサラリーマンにわざと、お酒を飲んでくつろぐ姿を見せつけるエピソード

また、撮り鉄テーマにしたエピソードも懐かしい。

線路わきでのんびり昼寝をしていたら、蒸気機関車の音にむっくり目が覚まし、

いまどきSLなんてめずらしいねーなどと、近くでのんきにSLを眺め、見送るエピソード

驚愕したのは、朝からポジションを決めて待っていた撮り鉄たち。

線路わきから突如、人がにょきっと立ち上がって姿を現したため、予想外の出来事に動揺。邪魔だ、どけー!と叫んでも機関車の音で聞こえない。

結局、いい写真が撮れず、怒り心頭撮り鉄たちだが。。

「添乗さん」では、ホンモノをゲットすること、象徴的な意味での旅の証明としての戦利品収集したり体験することが旅の重要アジェンダとなっている。

例えば、マカオでニセモノに騙される日本人や、ビーチでナンパを試みたツアー客が間違えて日本人女性に声をかけながらも外人女性だけを探し求める姿などを風刺している。

一方、「さすらいくん」のほうでは、旅の目的は疲れ切った日常から逃避する場所を求めた癒しであり、ぬくもりだ。旅先の情報など何一つ収集しないし、旅の思い出を語る誰かもいない。

どちらも哲学的意味での旅の本質さらっと描いているのが秀逸だ。

この2作品は、旅というテーマを通じて、当時の日本人が何を思い、旅先にどんな夢を描いていたかを、

藤子不二雄先生しかなしえないユーモアでもって簡潔に描写している、という点で同氏の傑作のひとつ

どうもありがとうございました。

冥福をお祈りいたします。

2022-03-27

保護猫カフェに通って思ったこ

オチはない。

最近保護猫カフェに通うようになった。週に1回、2時間ほどそこで過ごしている。

里親募集を兼ねている店だが、私自身は誰かを迎える予定はない。仕事が忙しく帰宅が夜の9時10時になることがザラにあり、自分に何かあった時に代わりに世話をしてくれるような関係の親戚・知人がおらず、そもそも経済的な余裕がないためだ。自信もない。

正直、もっと頻繁に通って長い時間そこで過ごしたい。が、他の客や里親になりたい人の邪魔にはなりたくないので今の頻度に抑えている。これでも迷惑だったら店側が何かしらの対応をとると思うので、何もなければ今のままでいるつもりだ。

これまでに猫とはほとんど触れ合ったことがなく、たまにyoutube動画を見る程度だった。だから実際に生きた猫と接していると新たな気付きが色々あった。

  • くさい

初めて来店したときに一番驚いたのがその動物臭だった。店に入った瞬間に外界との違いを感じた。猫自身から臭うわけではない、猫との触れ合いスペースも臭くない、しか入口は間違いなく臭かった。うんこ臭ではないのだが、これは苦手な人は苦手だろうと思う。

恐ろしいのは、すでにその臭いに慣れてしまったのか、何か対策がされたのか、それすら分からいくらい、今はもうそ臭いを感じていないということだ。

  • 猫にも美醜がある

今まで漠然と「犬の顔は様々だが、猫の顔は概ね同じように整っている」と思い込んでいた。しかし猫の中にも、くりくりした眼で鼻先ピンクの白い毛並みがふわふわな子もいれば、ほっそりした目でずんぐりむっくり、羽根突きでミスって落書きされたみたいに何となく整合性を感じない模様の子もいる。何の前提もない状態で前者と後者ガラスの向こうにいたら、人が寄っていくのは前者なんだろうなと予想する程度には、人の理想に沿う猫とそうでもない猫がいると思った。

猫がおもちゃで遊んでくれたりおやつを食べてくれたり足の上で寝てくれたりするときに、あっちの猫の方に来てほしい…みたいな気持ちになることがまるでない。来たい子が来て、いたいまでいてほしい。猫の方から近寄ってきてくれたとき肯定はいったい何なんだろう?いなくなられるとさみしい。

  • 猫の体温は持続する

猫が人の体に触れた状態で長時間経つと、その余韻は猫が離れてからも持続する。店を出て寒空の下をいくら歩いていても腿からあたたかさが消えない。

寝そべっているときの長さが長い。おもちゃダッシュするとき肩にのられてるとき体重を直に感じる。強い。

  • 猫を思い出してると長い文章を続ける気が失せる
  • 他の常連の動きが気になる

時間帯が被る客は通勤電車でよく見る顔のごとく、覚えようとしなくても覚えてしまう。それが目立った動きをしているならなおさらだ。目立った、という印象は私が勝手に抱いているものではあるが、猫なで声が大きかったりおもちゃを持ち込みしていたりすると、こいついつもこうだな…と毎回思うものである。より気になって耐えられなくなったら時間を変えるのが良い。

元々猫同士なら仲がいいなんてことは思っていなかったけれど、それにつけても、猫になりたいとは到底思えないほど猫間関係というもの存在していた。いつもいっしょにいる猫達もいれば、何で急にキレたの?と思う状況が見受けられることもある。複数でいるとストレスを感じる子も多いらしい。ストレス耐性や他者との相性も猫それぞれのようだ。

この間は、私が見た限りでは何もしていない、そこに寝そべっているだけの猫の後頭部を、他の猫が通りすがりにどついていた。どつかれた方は何も反応しなかった。双方ニャンとも言わないやり取りだった。どっちの立場もいやだなと思うが、どっちの気持ちにもなれそうな出来事だった。

人間から猫に接触した時より猫から接触してきた方が接触時間が長いという研究結果があるという話をどこかで目にしたことがある。ので、猫から寄ってこない限り猫には近づかないようにしていた。やはり、手を近付けると身を引く猫もいるし、おやつを人の手からは決して食べない、いったん床に置かないと食べない猫もいる。

しかし必ずしも、猫から触れられなければこちから触れてはならないというルールではないらしい。まったりした雰囲気で座ったり横たわったりしている子は、手を近づけても逃げないことを確認した後に撫でると、案外気持ちよさそうに目を細めてくれる。やはり猫にも気持ちがあって、勝手に触れられるのは嫌だなという時もあれば、向こうから触れられないならこちからも動かないという時もあるのだろう。

そして、一度は手を近づけて逃げてった子も、再度近づけてみると慎重に臭いかいでくることもある。猫の鼻は小さい。

  • 猫の爪は鋭い

靴下や服で防いでも、猫の爪は鋭く、先が当たると痛い。おもちゃおやつテンションの上がっている猫と触れ合う時は気をつけなければならない。サクッと刺さって血が滲むこともある。大抵の猫は意地悪で引っ掻くのではなく自分の爪に気をかけてないだけだと思うので、痛っ!と思ったら手や足を無理に引いたりはせず、そっと猫から体の部位を離してやり過ごしている。

  • 猫は噛む

シャンプーか整髪料のせいかもしれないが、後ろから忍び寄って頭を嗅いでいる…と思ったらガブー!と噛まれることがある。本気の噛み方ではないが怖いしうれしい。されたときはやめてと言うが、永久にやめろという意味ではなく、一度でやめてほしい。

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