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2024-02-24

anond:20240223211313

主語かい。私はパーソナルカラーを知って逆に救われたな。

巷に溢れる「モテカラー」とか「人気色」みたいなのがことごとく似合わなかったけど、今まで「魔女みたい」とか「オシャレ気取り」って思って買わなかった色を塗って自分史上一番自分美人に見えた時、本当に救われた。今まで自分の素材や方法が悪いんだと思ってて、まさか色選びが間違ってたせいだとは思わなかったから。

骨格もそう。周りの子はみんなスラッとしてるのに自分だけなんでずんぐりむっくりに見えるんだろう、数値的には痩せ型のはずなのに、と学生服着てた頃からずっと思ってたけど、自分の体型に合った服を着るようになってやっと自己認識が間違ってなかったと分かった。

ただ、元々そういう一部の特性を持った人のためのテクニックだったものが浸透しすぎて、市販コスメで十分な層も惑わされている今の状況を「呪い」と思ってしまう人がいるのも事実

でも一概にくくらないで。あなた勝手に呪われてればいいけど、私にとっては救いの呪文から。奪わないで。

2024-02-14

anond:20240213174038

https://comici.jp/pachakoma888/series/49f0c865a1004

婚活漫画読んだけど全然キャラも馴れ初めも違うじゃん

あーでもこういう奴よくいるわ

女作者と女キャラを同一視しかできないバカ

現実フィクション区別がつかず作品に火付けするのが好きなバカ

ぼっちざろっくの作者も被害に遭ってたな

キャラ可愛い=作者も可愛い=作者が現実人生を生きて既婚なんて許せない、って発狂してた奴

鋼の錬金術師も女キャラが出るたびに女作者の自己投影だと発狂してる奴がいた

好きな女作者だったら絵のように可愛いはずだと発情し、嫌いな女作者だったら嫌いなキャラは作者そのものだと思い込みキャラ叩きと作者叩きの区別もつかなくなる

結局元増田婚活上手くいった女に嫉妬してその女作者のすべてを否定したくなって出自キャラもまるで違う「女キャラ」を無理矢理作者自身と結びつけてこき下ろしたいだけ

正直エルドワは人種差の話のはずなのに絵的には同種にしか見えないのが微妙だとは思うが

エルフはシュッとしててドワーフずんぐりむっくりなもんだが体格差が少なく男女差の範疇しかない

2024-01-10

anond:20230930185328

年も変わったので追記

猫はあれからすくすくと大きくなり、今や生後半年を過ぎた。体も見違えるように大きくなったが、老け顔なのは相変わらず。なんなら成長過程でお前…足が短くなってないか?というずんぐりむっくりに近い体型になった。子猫の時のスマートな猫はどこへ行ったんだ。冬毛なのだと思いたい。

甘えたなのも相変わらずで、最近は私がトイレ風呂に行くと大きな声で鳴き出す。気配がしないと好きなことをしてるっぽいのだが、少しでも物音や私の気配を感じるとあーんあーんと響き渡るような大声で鳴いている。分離不安じゃないかとこっちが不安になりそうだが、粗相などはしないので、素直に寂しいを全力で表明しているだけではないだろうか。

あとは、よく喋る猫になった。私の独り言が大きすぎるせいか。アーン!ンナァーン!プァーン!と鳴くことで毎日自己主張している。私はペット畜生と思っている冷たい人間なので、鳴かれたからどうこうするとかはないのだが、ああなんか話しかけてるなあ…と思う。猫語がわからない人間で大変申し訳ない。

寝る時は今も一緒だ。枕元に来た時に布団を持ち上げるといそいそと中に入り、我が物顔でくつろいでいる。寒いらしい。朝起きると腕枕で猫が寝ていて、大変良い目覚めだった。

年始地震飛行機事故で、もし災害があったとして、猫はどうしよう?など見直してみた。地震などであればできる限り連れて逃げたいが、こちらの命がかかった緊急事態なら、残酷だと思うが猫は捨てていくと思う。

でも、この先も何事もなく一緒にいたい。賢いが寂しがりで、物心ついた時からぬくぬくと室内で人に飼われた箱入り猫だ。外ではきっと生きていけない。できることなら、死に際を看取らせてほしい。

2023-12-07

ずんぐりむっくりって言葉が好き

別にいつも多用してるわけではないのだけどなんか好き。数ある擬態語の中でもずんぐりむっくりが一番好き。

実際に使う場面で言うと大体丸くてかわいらしい動物形容すると思うんだけど、画像検索するとウォンバットがそこそこ出てくるので確かにほぼ正解に近いと思う。ずんぐりむっくりの化身だよあれは。

ちなみに「ずんぐり」は背が低くて太っているという意味で「むっくり」は丸みがあって太っている様子のことらしい。

ウォンバットは「ずんぐり」で「むっくり」な生き物ということ。最高だよね。

2023-08-08

anond:20230808200516

ずんぐりむっくりな怪獣みたいだと思ってたけど、

人によってだいぶ違うんだな

2023-04-18

先日、ワイが電車に乗ってた時の話。

前に立ってたずんぐりむっくりしたおっさんスマホが目に入ったんや。何やら増田に書き込んでるみたいやったから、フェミ叩きでもしてんのかって思ってた見てたやで。

ほんならその時、車両の反対側でドサッと音がして「なんやろ?」って思ってたら、女性が倒れてて、車内がザワザワしはじめたんやで。みんなオロオロしてる中、あのおっさんがさっと電車の非常通報ボタンのところに駆け寄って、ボタンを押したんやで。

ワイはおっさんの行動力ビックリしたやで。その後、次の駅で緊急停車して女性は駅員さんに運ばれていったんやで。ワイはおっさんのことを、ただのフェミ叩きしてるKKOやと思ってたけど、実際の増田はすごくかっこよかったやで。

2023-03-22

anond:20230322182200

う~ん・・・服を着ていてずんぐりむっくりくらいの評価だと、脱いだら樽だと思うね

巨乳は好きだけど、樽は無理かなぁ

anond:20230322181711

んー、特に腹は出てないけど、ずんぐりむっくりって感じ。

抱いてやればって言われたら、ちょ、むりー、って感じ。

脱いだらすごいのかな?w

2023-01-24

たぬかなは正しかった

昨日ちょっとした用事で外に出てたら有名イケメンボディビルダーの人を見かけたんですよね

その人ってボディビルダーありがちな顔がデカくて足が短くてずんぐりむっくりっていうよりは

割と顔も小さくてボディバランスもいいタイプの人で、動画で見ててかっちぇーなーって思ってたんですけど

物見てみたらめっっっっちゃちびっこビックリしちゃった

マ?と思ってプロフィール調べたら身長167cmだって

人権ないやつじゃん……いや、さすがに167はマズいッスよ……

どんだけムキムキでも身長167見ちゃうと、ちっちゃwってなっちゃうッスよ……

 

井上尚弥だって身長165じゃん?

だって井上尚弥の強さも偉大さもわかるけどさ

でも

https://www.chunichi.co.jp/article/599557

こういう写真ちゃう

ちっちゃwってなっちゃうじゃん

これはもうさ、ちっちゃwってなっちゃうじゃん

 

たぬかなは復帰配信で顔が良かったりスポーツの才能があったりすれば

身長なんか大した問題じゃないみたいなこと言ってたけど

身長やっぱ大事ッスよ

人間の印象ってパッと見が99割みたいな話あるけど実際そうだもん

2022-09-24

娘のブラを買いに行く。

 次女の誕生日のあと、長女の誕生日があって、その直近の祝日、二人に誕生日プレゼントと服を買ってやるために買い物に出た。トータルで三万円くらいかかった。はぁ。

 服を買う時に、ついでに長女に今のうちに生理用品とかブラを買っとこうぜ、と言うと、長女は思いの外喜んだ。

 長女は11歳になったのだが、最近爆速身長が伸びると共に体型も大人に近づきつつある。彼女は小さい頃から今に至るまで安定の痩せ体型だ。身長に合わせてズボンを買うとウエストブカブカだったのが、今は150のズボンを履いてもずり落ちなくなった。痩せているなりに身体の厚みは増しているのだ。

 最近の長女は胸が急に育って来ているのが悩みらしい。そういう事をぽつぽつ言うのだが、ブラが欲しいと自ら言う事がないので、親であるこちから提案した方がいいんだろうなあと思った。

 長女を子供下着売り場に連れて行くと、彼女は種類の多さに圧倒されていたが、ぼくが

ステップ1とか2とか3とかタグがついてるな。まずはステップ1でいいんじゃないか?」

 と言うと、それらを物色しはじめた。

「すごーい、いっぱいあるー。こんなのが欲しかったの!」

 などと言うから可愛い色のやつを買うのかな? と背後で見ていたら、スタンダードな感じの、キャミソールと一体型の白いのを二枚選んだ。黒や紫もあるし、ブラだけ独立していて、同色のショーツとセットになったものもあるよとぼくが言っても、「絶対これがいい!」と長女は譲らなかった。まあ、白無地はアウターに響かなくていいよな。もし、ぼくがユニクロの白のエアリズムばかり着てることに影響されたのだとしたら、なんかすまないなと思うけれど。

 今時の小学生女子は、他の子がどんな下着を着けているのか、気になりはしないのだろうか? ぼくが子供の頃は、女子はそういう事についてはかなり煩かった。白い「初めてのブラ」なんか着けていると、露骨馬鹿にされたものだ。

 ぼくが子供の頃、ぼくの母親はどういう訳か我が子の二次性徴について捻れた考えを持っていた。だからぼくはなかなかブラを買ってもらえなくて、確か中学に上がってしばらくはノーブラで過ごしていた。部活の時以外は胸が目立たないよう猫背で下を向いて歩きがちだったように思う。

 当時はぼくの母親だけでなく、世の母親達の考えは大抵いい加減かつバラバラだったので、胸が既にかなり大きいのに「子供から」という理由ノーブラ女子というのはしばしばいた。ぼくはそれが好きじゃなくて、自分はそうはなりたくないと思ったのだが、無駄に性に対して厳格な家庭でしかも鈍感な母親にブラが欲しいなんて強請るのはあり得ないと思って我慢していた。ただ、ぼくの場合は胸が発育しかけだとしても限りなく俎板に近い胸をしていたので、ブラを着けていないことを誤魔化すのはそんなに難しいことではなかった。

 だが、体育の授業や部活の授業の前後更衣室で着替える際だけは誤魔化しなどは利かない。

 体育の時の着替えはまさに針の莚に座るような心地だったが、部活の時はそうでもなかった。更衣室では先輩達が下着姿で悪ふざけをしていたし、彼女達の下着はみなカラフルでまるで見せるためのもののようだった。たった一、二学年違うだけでどうしてこんなにも文化が違うのか不思議だった。ぼく達の学年はいつまで経っても白いペラペラ下着で、誰が一番先に「色気づいて」大人のようなブラを使い始めるのか、監視し合い足を引っ張り合っているのに。

 先輩の一人が日曜日に買ったばかりだというグリーンのチェックのブラを見せびらかしている時、ぼくはホワイトボードの下にレイジと二人で潜り込んでぴったりと身を寄せ合って先輩達の馬鹿騒ぎを眺めたり、今週のジャンプの話したりしていた。ブラの自慢をしていた先輩がぼくらの所にやってきて、

今日も二人、異様に仲がいいよね」

 といい、ぼくはそこに含みがある事に素で気づかず、

はい、ぼくとレイジ友達なんです」

 と答えた。

 レイジとは中学に上がってすぐの部活見学期間のある日に出会った。レイジ武道館の片隅に一人で体育座りをして、先輩達の稽古の様子を眺めるでもなく膝の上に顔を伏せていた。最初レイジがぼくを見たが、話しかけたのはぼくの方からだ。当時のぼくは既にはみ出者気質を全開にしていたが、今よりは社交性があったのかもしれない。

 レイジ第一印象は、大人しそうな男子、といった感じだった。目が合って、一言二言交わしただけですぐに気が合いそうだと思ったのと、ぼくと同性である事に気づいたのとは、どっちが先だったろうか。立ち上がれば性別を間違いようはない。レイジはぼくよりずっと背が高く、正面から相対すると迫力のある胸が視界を圧倒してくる。まるでモデルのように手足が長く、メリハリのある体型をしていた。

 そんなレイジだが、ほとんど大人同然の背格好をしていたにも拘わらず、ぼくと同じくまだ「子供」というカテゴリーに押し込められていた。つまり中学に上がってもしばらくはノーブラで過ごした。その点でぼくにとっては類友でもあった。

 いつだったか、先輩の一人がそんなぼくらを見かねて声をかけてきた。ブラをしないと恥ずかしいとか乳が垂れるぞとか、そんなことを言われ、ぼくらは「はーい」と返事をしたが、すぐに他愛ない雑談に戻った。レイジは先輩に言われたことなど全く意に介していないようだったけれど、ぼくは内心かなり気にしていて、やはり母親にブラが欲しいとお願いしなくてはならないのだろうか? と考え、まだ何も行動しないうちから屈辱に打ち負かされたような気になっていた。

 記憶に間違いがなければ、ぼくらは少なくとも一年夏休みまでは「子供カテゴリーのままでい続け、それぞれ親の方針通りに子供肌着制服の下に着続けていたと思う。そのことによってレイジがどんなデメリットを被ったかはぼくは知らないが、ぼくの方には人には言えないようなデメリットがあった。

 ある日、竹刀を振った瞬間に身体の内側から「ぶちっ」と音がした。腕のつけ根辺りがヒリヒリと痛くなった。家に帰ってから服を脱いで見てみると、鎖骨のすぐ下辺りに赤い皹が入っていた。まるで鋭利刃物でひと突きしたような傷は薄い表皮で繋がっていて、出血はない。どうやら急に大きくなった胸の重さに皮下の肉が負けて裂けてしまったようだった。奇妙な傷はその後いくつも増えていき、白い痕になって残った。

 肌にいくつもの傷が残るほどに、ぼくの胸はお荷物になりかけていたのだが、だからといって目立って大きいのかというと全くそんな事はなく、服を着ている限りは相変わらずの俎板に見えるほどだった。なのに、ただ普通に生活していくだけで服の下に隠れた部分が傷だらけになっていく。その原因がさして膨らんでいるようには見えない胸であるなど、親に相談出来る訳もなく、ぼくはひた隠しにした。

 その件はレイジにも話した事はない。そもそもぼくとレイジは「親友」だと言い合っていたのにも拘わらず、お互いに相手内面には踏み込もうとしなかった。ぼくらは校舎の内外を、ひとの目も気にせず手を繋いで歩き、座る時にはスズメきょうだいのように身体をくっつけた。部活の合間の休憩時間には互いの背中を背もたれにしたり、膝枕をしあったりした。

 ぼくがレイジの太ももを枕にしている時、ぼくの鼻先にはレイジの胸があるのに、そのぼくの胸の何倍も大きな肉の塊はレイジにどんなダメージを与えたのか与えなかったのかなんて知らなかったし、レイジレイジで、ふざけて指でつついたぼくの貧相な胸がぼくにとってはけっこうな凶器だった事など知らないままだった。

 レイジに対してのぼくの隠し事なんて大した数はないが、ぼくにとってレイジは謎の多い奴であり続けた。真面目そうに見えてちゃらんぽらんで、部活だって、ぼくとレイジとはたった二人だけの新入部員なのに、レイジはよくサボり、ぼくを一人にした。夏休み部活に、レイジは半分も顔を出さなかった。なのに試合に出ればそれなりに勝つの不思議だ。何故レイジはそんなに休むのか、ぼくはしばしば先輩達から聞かれたが、わかりませんと首を振るしかない。

 親友の癖にぼくはレイジ個人的な事をほとんど知らない。そのことが気にならない訳ではなかったのだが、いざレイジと顔を合わせると、数々の謎の解明などどうでもよくなってしまう。レイジとする話は好きな漫画アニメの話ばかりで、端からみればそれは終始うわべだけの話をしつづけているだけで、それのどこが親友なのか不思議だったかもしれない。

 ぼくとレイジは心が遠くにあるのを補うかのようにスキンシップだけは過剰に行った。一日の中で最初に会ったときは、相手存在を視認したらどんなに遠く離れたところからも全力で駆け寄り、

「カーラミーア!」

「モンシェ!」

 と叫ぶとひっしと抱擁し合う。隙あらば、学校内のどのカップルよりも密着して過ごした。

 夏の間、ぼくはろくに飲食をせずに部活でしごかれていた。これ以上身体無駄な肉がつくのを止めたかったし、生理出血をなんとか止めたいと思って行った無謀なダイエットだったが、消耗したわりに効果はいまいちだった。ひと夏で顔だけげっそりしたぼくだったが、片やレイジ夏休み前と少しも変わらず飄々としており、健康のものに見えた。実際、心ない男子がぼくらに対して目障りだ死ね罵倒を浴びせるやそいつを蹴り倒しプロレス技をかけて泣かせるなどワイルドに暴れることもあった。

 ぼくは安心した。実はぼくの母親がぼくとレイジが仲良くなったのを知り、ぼくの同級生母親達の情報網を使ってレイジ個人情報仕入れており、聞いてもいないのにぼくにそれを話したのだ。ママ友ネットワークをもってしてもレイジの事で確かな情報は得られず、噂程度のことしか仕入れられなかったようだ。それによれば、レイジは何らかの病気で定期的に通院しているという。だがその病気が何であるのかは誰も知らないらしい。

 ぼくが知っているレイジ個人的なことといえば、レイジには兄が一人いて両親も健在で、四人家族で仲良く暮らしているということくらいだった。

「ねえレイジ、どうしてレイジレイジなの?」

 ある日、ぼくが何気なく訊いたら、レイジはこう答えた。

「うん? うちは兄と俺との二人きょうだいから

レイジのジは二番目のジってこと?」

「そそ」

「納得した」

 きょうだいの二番目だからレイジ」と名乗るレイジとぼくとは部活つながりの親友クラス出身小学校が違うせいでお互い相手の事で知らないことが多いかもしれないが、そんな事は関係なく、ぼくらはとても仲がいい。

 秋になった。ある日、学校から帰るとぼくの部屋に大きな買い物袋が置かれていた。母親が開けてみろというので中身を見たら、「はじめてのブラ」と書かれた厚紙つきの白いブラが三着ほどと、その他下着類が入っていた。母親によれば、「ぼくに必要から買った」というより「みんなが必要だと言うから買った」ようだ。母親他人の言う事になにかと流される。

 しかし、断られる可能性が高いと思いつつこちらから羞恥心を堪えつつ頭を下げてお願いすることもなしに、必要ものが手に入ったのは良いことだ。ぼくは「はじめてのブラ」を着けてみた。ところがサイズ全然合っていなかった。それはAカップだがアンダーが85cmもあって、上半身だけは骨の浮くほどガリガリだったぼくにはユルかった。

 翌日から「はじめてのブラ」を着けて登校したが、いざ日常生活を送ってみると、ユルすぎるブラはぼくの助けになるどころか邪魔邪魔で仕方のないものだとわかった。ちょっと身体を動かしただけで背中ホックが外れる。これまでの習慣通りに猫背にしていると外れるし、かといって背筋を伸ばしてもまた外れる。走るとどんどんブラが浮いてきて胸の上までずり上がってくる。それを狼狽しながらも誰にも気づかないよう適正な位置に引き下ろさなければならない。

 なんなんだこれ……。母親に苦情を言うべきではないかと思わなくもなかったが、母親がぼくにブラを買い与えた時、牽制するように「デブで胸のないお前にはサイズがそれしかない」と言ったから、解決策は何もないとぼくは思い込んだ。デブ言いがかりだ。ぼくはチビの癖に肩幅と腰幅があり、脚も太かったから、セーラー服を着るとずんぐりむっくりに見えたが、上半身ガリガリに痩せていたのだ。

 何でぼくだけこんな事に……と思いつつ、部活の際に先輩達がふざけながら着替えている間は、いつもの様にぼくは部室の隅っこにレイジとぴったりくっついて体育座りで待っていた。先輩達は相変わらず可愛いブラを着けていて、それらはぼくの「はじめてのブラ」のようにズレたりホックが外れたりはしない。どうしてぼくの「はじめてのブラ」はこんなにも役に立たないのか、すぐそこに何事にもあけすけな先輩達がいるにも拘わらず、ぼくは誰にも打ち明けられない気がして、勝手孤独に浸っていた。隣のレイジは、元からそういう話をすべき相手ではない。

 その時、ツンツンと脇腹をつつかれた。隣を見れば、レイジが膝の上に半分顔を埋めたまま、いやーな顔で笑っていた。

「お前、これなんなの?」

 レイジはニヤニヤしながら、ぼくのTシャツの上からブラのバックベルトを引っ張った。

「何でもいいだろ!」

 ぼくは小声で身をよじりながら言った。その反応がレイジには面白かったらしく、レイジは「なんなの、なんなの」と言いながらぼくのブラのあちこちを引っ張り、脇を擽ってきた。そんなぼくらの攻防戦を先輩達はいものじゃれ合いだと思ったらしく、「今日も二人は仲良いよねー」と言った。

 その日以来、レイジはぼくがブラを着けているのを面白がり、やがて服の上からブラのホックを外すという技を会得した。レイジ通りすがりにぼくの背中を叩くと、ホックが外れる。とんでもない悪戯だが、ぼくのホック悪戯をされなくてもしばしば外れるし、ぼくとレイジクラスが違うので、被害を受けたところで大した事にはならない。それでぼくとレイジの仲が決裂するという事もなかった。

 ただ、レイジがぼくをブラのことでイジッてくるのは意外だと思った。同級生女子の中には、他の女子が「色気づく」のを嫌って意地悪をしたり他人の足を引っ張るような事をする奴が何人もいたが、レイジはそんな陰湿女子どもとは最も遠い存在のような気がしていた。でも、その頃レイジはまだ「子供カテゴリーの内にいて、それをぼくなんかみたいな貧乳の方がイチ抜けしたのだから、変に執着されるのはおかしい事ではないような気もした。

 人の心理としてレイジの反応は特におかしものではない。が、ぼくらの関係性の絶妙バランスをレイジの方から崩して来ようとするのは……逆にぼくの方から壊しにかかるなら自業自得なのでまだしも……どうしていいのかわからない。わからなさすぎたので、ぼくは何事もなかったかのように過ごす事を選んだ。

 二年からはぼくとレイジは同じクラスになった。一緒に過ごす時間は益々増えた。レイジ休み時間教室ですれ違いざまにぼくのブラを外して遊ぶ事もあったが、ぼくは責任を取ってホックを元に戻せとレイジ要求し、レイジは「はいはい」と言ってぼくの制服背中に手を突っ込んでホックを掛け直した。

 いつの間にかレイジはその遊びをしなくなった。

 その頃にはレイジは既に「子供カテゴリーを脱していたのだと思うが、ぼくにはその件については全然記憶がない。少なくとも、ぼくはレイジからされたようにレイジがブラを着け始めた事をからかうことはなかった。

 教室が一緒だと、友達同士なら休み時間ごとにお互いの机のところを行来するものだ。ぼくは授業が終わってもすぐに教科書しまって離席することがないから、レイジの方からぼくの席にやって来がちだった。ふとぼくが顔を上げると、視界の全面をレイジの胸が塞いでいる。よく、胸の大きな女性が「(男は)私じゃなくて私の胸に挨拶をする」と言うが、レイジ場合はぼくに胸から挨拶して来るようなものだ。ぼくはレイジに知られないよう視線を外した。だからレイジの胸がしょっちゅうぼくの目と鼻の先にあったのに、ぼくはレイジのブラ事情など全く知らない。一方レイジはといえば、ぼくをからかえるだけからかって恥ずかしい思いをさせたのに。

 レイジは狡いと思ったが、他の女子といがみ合うようにレイジと争うのは嫌だった。レイジ喧嘩する事があるとしたら、それとは全く関係のない、取るに足らない事が原因だ。そしてベッタリと仲がいい分喧嘩するのもわりとしょっちゅうだった。大体はぼくの方から吹っ掛ける。そこにレイジは狡いという思いがなかったとは言えないと、当時を振り返って思う。

 レイジは胸が大きくて手足が長くてモデルのような体型をしていたが、女としてはある意味で無敵だった。ぼくはといえば、自分身体がなにかとコンプレックスで、わざと身体に合わないダボダボな格好ばかりしているから、本当はガリガリに痩せていたのにすんぐりむっくりのデブだと思われがちだったうえに、貧相な体つきのわりにはきっちりと女であることのデメリットを受けた。すなわち生理が異常に重くて一月のうち絶好調なのは三日ほどしかなく、あとは瀕死

 レイジは不調知らずで常に元気いっぱい走り回っていた。何かの病気で通院しているという噂はデマに過ぎないのではないかとぼくには思われた。だがレイジはよく部活をサボった。同じクラス親友のぼくにも何も言わず放課後になるといつの間にか姿を消している。ぼくは既にレイジはそんなものだと思っていた。部活顧問から来年女子部長は消去法でぼくに決まりだと聞いて軽く絶望した。レイジの方がぼくよりもずっと強いのに、部長は実力よりも真面目さが大事だと顧問は言う。だがぼくは顧問が思うほど真面目ではない。絶不調ながら毎日律儀に部活に出ているのはほとんど、稽古カロリーを消費しつくせば生理にかけるエネルギーが少なくなり、来月こそは体調がましになるのでは? と期待していただけに過ぎない。

 そんな馬鹿な事をしていたせいで、ぼくはある日、体育の授業中に具合が悪くなった。その日のメニューは1000メートル走だったが、ぼくは運動神経がない癖に中距離を走るのが大好きで得意だったので、生理中だというのに無理をした。酷い目眩がして手足が冷たくなり、震えが止まらなくなった。爪が真っ青になり、顔色も青を通り越して真っ白だと、ぼくを見た体育教師が言った。体育教師は厳しい人で滅多な事では生徒を休ませないのだが、ぼくが芝生に座っても一向に回復しないので、保健室に行って休めと言った。ぼくは保健委員に付き添われて保健室へ行った。ベッドに寝かされた途端に意識が落ちた。

 気がついたらベッドの側にレイジがいた。

「おはよー。今どんな気分?」

「どんなって、最悪だけど。でもさっきよりはましな気がする」

「ははっ、体育の時はヤバかったな。こいつマジで死ぬんじゃね? って感じの顔してて、先生がさすがに焦ってた」

 そう言うとレイジはぼくのほっぺたをつまんで引っ張った。

「ほっぺぷにぷにー。すべすべで真っ白ー。でもさっきよりはましー」

 レイジはぼくの肌をすべすべで真っ白だとよく言う。小学校時代は徒歩通学で、中学に上がってから自転車通学で、それなりに日に焼けていたから、ぼくの肌も黒くて荒れているはずだと自分では思い込んでいたが、レイジに指摘されてはじめて、ぼくは色白で肌質がいいのだと知った。少なくともレイジのほっぺたよりはぼくのほっぺたの方がすべすべで白い。

「今どんな気分?」

「君が血色が戻ったというなら、思ったよりもいいんじゃないだろうか。確かに吐き気はしないし、頭痛もしない」

「ふーん。俺にはそういうのが無いからわからないけど、まあ無理すんなよ」

はいはい

 レイジはいいな。ぼくと性別が同じでもぼくのような思いはしないんだ。でもぼくみたいにひ弱なのはレイジには似合わないから、それでよいのだと思った。

トラバに続く。

2022-08-22

anond:20220822114630

あ~冒頭リンクみて

たまご味噌事件をおもいだした。これはだんな本人がつくってたけど、いわゆる「かきたまの味噌汁」の水分とみそが少なめの版だった。ごはんにかけておじやのように食べるけどそのままスプーンで食べてもよい。

それと「かたくり」(むっくむくに太るから禁書レシピ)とか「すきやき(はるさめ)」、「餃子(ぎょうざ)」などの秘伝の謎レシピ旦那からつたわってたな。自分実家から普通にイカマリネとか茄子のリヨネーズとかアボカドマグロ丼とかせいぜい野菜チャウダーくらいだからさほど謎がない。我が家でできたのは「水漬け」だな(茶はうちの子寝なくなる)

元増田のやつは春雨うどんに化けたとおもえば普通にニラタマだな)

それにしてもリンク先、ああいう主役がいるようないないようなドロドロねとねとした料理って伝わりにくいよね。そろそろテキスチャー計というか粘度計・糖度計・塩分系などが計量カップともども台所標準装備になってもいい気がする。

2022-08-15

2サスや刑事ドラマでよく見るおばちゃん山村紅葉って女優だけどさ

若い頃似ても似つかぬ凄い美人でびっくりしたわ

山村美紗の娘ってのは知ってたけど山村美紗自身美人だったんだね。

しか国税庁に勤めてたってとんでもない経歴のある御仁だとか

いつもずんぐりむっくりなぽちゃっとした演技派ないし雰囲気女優さんかと思ったけど元々才色兼備だったんだな

ずっとおっかさんとか上司役が多いか全然そんな人だと思わなかったよ

いや人は見かけによらんね

2022-04-29

喪女だけど豊胸手術するか永遠に迷ってる

飲食店にあるビールポスター水着ギャルだった昔から大きなおっぱいにドキドキしていた。特にレズビアンではないのだが、今でもエロ漫画AV巨乳を眺めては、うっとりしている。漫画では織田non先生AVでは凜音とうかさんが好きだ

自分の体にも大きなおっぱいを付けたいと思うのは自然の流れであるしかし、増田喪女なのである普通身長で、体重的には痩せなのだが手足の短いずんぐりむっくりで、顔は能面。全く巨乳が似合わないんである巨乳というのは長身ですらりと長い手足に、やや濃い顔立ちにこそ映えるのである。ここの美学だけは譲りたくない。

から豊胸手術は見送る一択なのだが、それでもやはりおっぱいへの憧れは消えない。別に上半身だけでエロい自撮りして楽しめばイージャン、横乳や下乳が自分生産し放題と悪魔がささやく。いやいや全身鏡で見たら一生消えないトラウマになるからやめろと天使がささやく

2022-04-28

コンビニにいるアレ

コンビニにアレがいると気づいたのはいつだったか

正確な時期は覚えていないが去年の夏頃だったと思う

その日はとても暑い日だった

私は夏の日差しから逃げ込むようにコンビニに入った

アレがいた

まっさきに目に入った

レジ横にアレがいた

毛むくじゃらでずんぐりむっくりしていて2本の足で立っている

私は幻覚でも見てしまったのかと思った

だってコンビニでアレなんて見たことがない

食料品を扱っている店なのだから普通は中にはいれない

しかし、アレはい

レジ横にいた

店員は全く気にしていない

店内にいた他の客もアレを気にする様子もない

明らかに異常

空間

新しく入ってきた客もアレに目を向ける様子はない

店に入れば嫌でも目に入るのに見る素振りさえ見せない

これはドッキリか

そう疑ってしまレベルの何かが起こっていた

私がアレの毛並みを注視しても誰も気にしない

興味も持たない

私にしかアレは見えていない

そう結論づけるのに時間はかからなかった

次の日

私は気になってまたあのコンビニへ行った

アレがいた

同じようにレジ横に立っていた

昨日と同じ毛並みのアレ

私は考えるのをやめた

そういうものだと理解した

アレがいるのは当たり前なのだ

以来

私は毎日アレを見にコンビニへ通っている

アレの毛並みを見ている

毎日毎日アレをチェックしている

いつか終わりが来るのだろうか

アレがなくなってしまう日が

私はアレに会えなくなってしまう日が怖い

2022-04-17

anond:20220417102212

リアルに胸が大きく、胸が大きい女のコミュニティにもいて他生身の実例を多数見た上で言ってるんだけどね。

アンダーとトップの差だからなに?

アンダーバストと肩周りや二の腕の肉付き感は関係ないよ。

で、アンダーバストウエストが細くても上半身に肉がついてることにより見た目がずんぐりむっくりするって現実はある。

みんなそれをカバーするために苦労してるし、少なくともボタンがはぜるようなシャツ絶対に着ない。

2022-04-11

洋モノAVってパーツのどアップってある?

なんかパーツ(おっぱい、まんさん)にあんまりこだわってない感じがある。まんさんのアップはまあ無修正文化ならないのもわかるが、おっぱいの吸わなさ、舐めなさ、揉まなさ、アップのなさは異常。それより全身のスタイルの良さを見てほしい感じね。それはそれでずんぐりむっくりのアジア人にはない良さがあり、好きなんだがね

と言っても俺が見てるのも偏りがあるだろうしな。

2022-04-07

【追悼】藤子不二雄Ⓐの傑作をひとつだけ挙げるなら

添乗さん/さすらいくん 奇想天外文庫1977

国際ツアー添乗員旅人を通じて1970年代の世相を

安孫子先生の鋭い人間観察の目で描いた小作品。

両者は2本別々の作品だが、文庫化された当時、一冊にまとめられたもの

共通するテーマは旅。いずれも見開き2ページで一話完結。さまざまなエピソードを収録している。

添乗さん

高度経済成長を経て経済大国となった70年代半ば、ブームになったのはハワイ香港などの海外旅行

おりしもジャンボジェット機が就航し、高価だった海外旅行庶民の手に届くようになった時代

それまでの日本人旅行といえば、熱海など温泉旅行。そして企業など慰安旅行が当たり前で、宴会どんちゃん騒ぎに温泉コンパニオン

そんな温泉社員旅行のノリで、庶民たちが海外ツアーに出かけると、一体何が起こるのか。。。

バスタブを初めて使い、トラブルになる場面、当時のお土産定番だったジョニ黒をネタにした作品常磐ハワイアンセンターダンサーを引き抜かれて本場のハワイではすっからかんお土産アロハシャツを棚ごと買い占める成金、といった当時の世相をユーモラスに描いている。

こんな客もいた。

英語をしゃべってみたくて、外人スチュワーデスコールするが、全く通じない。ワンスカッッチャンドワーラーリーズ!などと必死連呼するも歯が立たず、添乗員を呼びつける。

スコッチ水割りを頼んでるのに英語が通じないんだと添乗さんに話すと、そばでその日本語を聞いていたスチュワーデスがオー!スコッチ・エンド・ウォーターのことね、とはじめて理解した、という。

全く英語のわからない外人スチュワーデスも困ったもんだねえ!と添乗さんに文句をいうオチ

こういう人、いるよねぇ。。

安孫子先生人間観察とそのユーモアあふれる描写の仕方は本当に好きでした。

さすらいくん

海外旅行ツアーが大ブームになった70年代、一方、国内では、一人旅ブームとなっていた。

当時の日本歌謡曲も、心の旅(1973)、岬めぐり(1974)、いい日旅立ち(1978)など一人旅テーマにした曲が流行していた。

こちらの作品ではサラリーマン生活に疲れ、癒しを求めて一人旅にでた孤独青年の旅先での小話が描かれている。

添乗さんが日本人集団心理を切り取ったものだとすれば、こちらは日本のそうした組織風土に疲れて旅に出た青年を描いている。

モーレツ、と言われた時代が去り、しらけ世代という言葉が登場した70年代半ばというのは、どこかに誰も知らないところへ出かけたい、そういう時代だったのだろう。

なかでも印象深いのは、寝台列車に乗って、普段通勤していた駅に到着した朝、カーテンを開け、ホーム通勤列車を待つサラリーマンにわざと、お酒を飲んでくつろぐ姿を見せつけるエピソード

また、撮り鉄テーマにしたエピソードも懐かしい。

線路わきでのんびり昼寝をしていたら、蒸気機関車の音にむっくり目が覚まし、

いまどきSLなんてめずらしいねーなどと、近くでのんきにSLを眺め、見送るエピソード

驚愕したのは、朝からポジションを決めて待っていた撮り鉄たち。

線路わきから突如、人がにょきっと立ち上がって姿を現したため、予想外の出来事に動揺。邪魔だ、どけー!と叫んでも機関車の音で聞こえない。

結局、いい写真が撮れず、怒り心頭撮り鉄たちだが。。

「添乗さん」では、ホンモノをゲットすること、象徴的な意味での旅の証明としての戦利品収集したり体験することが旅の重要アジェンダとなっている。

例えば、マカオでニセモノに騙される日本人や、ビーチでナンパを試みたツアー客が間違えて日本人女性に声をかけながらも外人女性だけを探し求める姿などを風刺している。

一方、「さすらいくん」のほうでは、旅の目的は疲れ切った日常から逃避する場所を求めた癒しであり、ぬくもりだ。旅先の情報など何一つ収集しないし、旅の思い出を語る誰かもいない。

どちらも哲学的意味での旅の本質さらっと描いているのが秀逸だ。

この2作品は、旅というテーマを通じて、当時の日本人が何を思い、旅先にどんな夢を描いていたかを、

藤子不二雄先生しかなしえないユーモアでもって簡潔に描写している、という点で同氏の傑作のひとつ

どうもありがとうございました。

冥福をお祈りいたします。

2022-03-27

保護猫カフェに通って思ったこ

オチはない。

最近保護猫カフェに通うようになった。週に1回、2時間ほどそこで過ごしている。

里親募集を兼ねている店だが、私自身は誰かを迎える予定はない。仕事が忙しく帰宅が夜の9時10時になることがザラにあり、自分に何かあった時に代わりに世話をしてくれるような関係の親戚・知人がおらず、そもそも経済的な余裕がないためだ。自信もない。

正直、もっと頻繁に通って長い時間そこで過ごしたい。が、他の客や里親になりたい人の邪魔にはなりたくないので今の頻度に抑えている。これでも迷惑だったら店側が何かしらの対応をとると思うので、何もなければ今のままでいるつもりだ。

これまでに猫とはほとんど触れ合ったことがなく、たまにyoutube動画を見る程度だった。だから実際に生きた猫と接していると新たな気付きが色々あった。

  • くさい

初めて来店したときに一番驚いたのがその動物臭だった。店に入った瞬間に外界との違いを感じた。猫自身から臭うわけではない、猫との触れ合いスペースも臭くない、しか入口は間違いなく臭かった。うんこ臭ではないのだが、これは苦手な人は苦手だろうと思う。

恐ろしいのは、すでにその臭いに慣れてしまったのか、何か対策がされたのか、それすら分からいくらい、今はもうそ臭いを感じていないということだ。

  • 猫にも美醜がある

今まで漠然と「犬の顔は様々だが、猫の顔は概ね同じように整っている」と思い込んでいた。しかし猫の中にも、くりくりした眼で鼻先ピンクの白い毛並みがふわふわな子もいれば、ほっそりした目でずんぐりむっくり、羽根突きでミスって落書きされたみたいに何となく整合性を感じない模様の子もいる。何の前提もない状態で前者と後者ガラスの向こうにいたら、人が寄っていくのは前者なんだろうなと予想する程度には、人の理想に沿う猫とそうでもない猫がいると思った。

猫がおもちゃで遊んでくれたりおやつを食べてくれたり足の上で寝てくれたりするときに、あっちの猫の方に来てほしい…みたいな気持ちになることがまるでない。来たい子が来て、いたいまでいてほしい。猫の方から近寄ってきてくれたとき肯定はいったい何なんだろう?いなくなられるとさみしい。

  • 猫の体温は持続する

猫が人の体に触れた状態で長時間経つと、その余韻は猫が離れてからも持続する。店を出て寒空の下をいくら歩いていても腿からあたたかさが消えない。

寝そべっているときの長さが長い。おもちゃダッシュするとき肩にのられてるとき体重を直に感じる。強い。

  • 猫を思い出してると長い文章を続ける気が失せる
  • 他の常連の動きが気になる

時間帯が被る客は通勤電車でよく見る顔のごとく、覚えようとしなくても覚えてしまう。それが目立った動きをしているならなおさらだ。目立った、という印象は私が勝手に抱いているものではあるが、猫なで声が大きかったりおもちゃを持ち込みしていたりすると、こいついつもこうだな…と毎回思うものである。より気になって耐えられなくなったら時間を変えるのが良い。

元々猫同士なら仲がいいなんてことは思っていなかったけれど、それにつけても、猫になりたいとは到底思えないほど猫間関係というもの存在していた。いつもいっしょにいる猫達もいれば、何で急にキレたの?と思う状況が見受けられることもある。複数でいるとストレスを感じる子も多いらしい。ストレス耐性や他者との相性も猫それぞれのようだ。

この間は、私が見た限りでは何もしていない、そこに寝そべっているだけの猫の後頭部を、他の猫が通りすがりにどついていた。どつかれた方は何も反応しなかった。双方ニャンとも言わないやり取りだった。どっちの立場もいやだなと思うが、どっちの気持ちにもなれそうな出来事だった。

人間から猫に接触した時より猫から接触してきた方が接触時間が長いという研究結果があるという話をどこかで目にしたことがある。ので、猫から寄ってこない限り猫には近づかないようにしていた。やはり、手を近付けると身を引く猫もいるし、おやつを人の手からは決して食べない、いったん床に置かないと食べない猫もいる。

しかし必ずしも、猫から触れられなければこちから触れてはならないというルールではないらしい。まったりした雰囲気で座ったり横たわったりしている子は、手を近づけても逃げないことを確認した後に撫でると、案外気持ちよさそうに目を細めてくれる。やはり猫にも気持ちがあって、勝手に触れられるのは嫌だなという時もあれば、向こうから触れられないならこちからも動かないという時もあるのだろう。

そして、一度は手を近づけて逃げてった子も、再度近づけてみると慎重に臭いかいでくることもある。猫の鼻は小さい。

  • 猫の爪は鋭い

靴下や服で防いでも、猫の爪は鋭く、先が当たると痛い。おもちゃおやつテンションの上がっている猫と触れ合う時は気をつけなければならない。サクッと刺さって血が滲むこともある。大抵の猫は意地悪で引っ掻くのではなく自分の爪に気をかけてないだけだと思うので、痛っ!と思ったら手や足を無理に引いたりはせず、そっと猫から体の部位を離してやり過ごしている。

  • 猫は噛む

シャンプーか整髪料のせいかもしれないが、後ろから忍び寄って頭を嗅いでいる…と思ったらガブー!と噛まれることがある。本気の噛み方ではないが怖いしうれしい。されたときはやめてと言うが、永久にやめろという意味ではなく、一度でやめてほしい。

2021-12-11

ちょっとオシャレな店に行くことになって色々コーデとか調べたけど

結局体型が大事なんや

同じ服着てもずんぐりむっくりになってまう

2021-10-23

よぼよぼの動物を見るのが哀しい話

 近所によぼよぼの犬がいて、愛らしいのだが見ているとどんどん哀しい気持ちがふくらんでくる。

 ミックスっぽい、柴の毛並みをちょっといい加減にしたような犬だ。たぶん歳の影響で目の左右の開き方が均等になっておらず、関節とか背中とかの脂肪の付き方がむっくりした変な感じになっている。

 いかにも老犬という感じに毛がぼさぼさになっている。もしかしたら秋の生え代わりかもしれないが、生き物の季節の移り変わりに対する普遍的な戸惑いが加齢によってもっと強まってしまっている感じで、体のあちこちからよくわからない毛束がぴょんぴょん飛び出しており、本人(犬)も困っているんだかあきらめてるんだか、そもそも気づいていないのか、何やら曖昧雰囲気でめちゃくちゃ切ない。

 さっき喫茶店に行こうと思って歩いていたら、ちょうどそいつ散歩に行くために庭から出てくるところだった。

 うつむき加減に虚無っぽく砂利を見ている視線、体の周囲によぼよぼ、という字が見えるぐらいよぼよぼなのだ

 (よぼよぼだ…)と思いながら犬の横を通り過ぎて喫茶店に着くと営業時間が終わっていた。気落ちしながら来た道を戻ってきたら、あれから数分は経っているのだが、犬はまだ最初の庭から数m離れた小径でもじもじしていた。

 若いやつならたったかたったー、でもう遠くにいってしまっているだろう。

 その小径は俺の自宅に向かう通りでもあるので、再び脇を通ろうとしたら、俺に気を遣った飼い主さんが「あ、ごめんなさいね」と言うと、犬のお腹に手を回し、ぐっ、と動かして通りやすくしてくれた。

 犬の虚無の目。

 ううっ、となる。よぼよぼなのだ

 生き物はすべて歳を取る。

 この真理が人間以外の他の動物にだけ強調されて見えるのは、俺の観察がぬるいからだろうか。 

 うちの両親は高齢者と呼ばれる年齢に入ったが、運よく、いまのところ健康でいる。

 これが大病を患ったり、要介護になったりすると、近くにいる者として、世界が違って見えるのだろうか。たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩歩まず。

 ただ動物場合、小さいころ想像簡単なので、それと現在の姿とのギャップが鮮烈というのも理由である気がする。

 あんなよぼよぼの犬でも、十年くらい前に激烈にエネルギッシュに駆け回っている姿は、意外と簡単イメージができる。目の前にいるこいつは一歩一歩がようやっとの完全によぼよぼなのに…。

 それに比べると、人間存在が切断されている感じがする。両親の幼い頃とかほとんどイメージできないし、なんというか、存在として連続してないんだよな。

 そういえば、カート・ヴォネガットSFに出てくるトラルファマドール星人という宇宙人は、視線が時の流れを超越しているので、人間を見ると頭が赤ちゃんでお尻が老人になったムカデのように体長の長い生き物に見えると書いてあった。

 この特殊な目で見れば、人間にもあの哀しいよぼよぼを感じるのだろうか、と思うが、「頭が赤ちゃんでお尻が老人になったムカデのように体長の長い生き物」ってもはや『彼岸島』の邪鬼じゃねえか、という感じなので、違うかもしれない。

2021-10-12

内燃機関存在しない世界ではたらくウマ娘たち

ダービー重賞だのとテレビの向こうでスポットライトを浴びるウマ娘たちが居る一方で、街にも田舎にも人知れずひっそりと暮らすウマ娘たちがあふれている。

毎日受け取る通販商品を届けてくれるのは段ボールいっぱいの荷バ車を引くウマ娘たちである

競争で鳴らしたウマ娘たちがすらっとしたスポーツマンならば、荷物を運ぶのは身長は180cmを越えて丸太のような筋肉を蓄えたプロレスラーといった体格のウマ娘だ。

毎日、健気にドスドスと轟音を立てながら荷物をもって駆け上がってくるウマ娘一見価値がある。

ときどき、荷物運びの休息中のウマ娘に小さな子供が駆け寄っておでこをナデナデする微笑ましい光景も良く見られる。彼女曰く、「仕事を頑張る私をもっと撫でてもいいんですよ」と目を細め、耳を傾けリラックスの極みとのことだ。

人間を運ぶのはバ力車(ばりきしゃ)と呼ばれる2-3人乗りの車輪のついた座席を曳くウマ娘たちである

体格はそれほど大きくないが、脚の作りがしっかりとしていて頼れるお姉さんたちである

街の中でバ力車(ばりきしゃ)の客待ちをするウマ娘たちが、暇をもてあまし相互の髪をわしゃわしゃと搔きあってるのは何とも素晴らしい光景だ。こうすると、仕事仲間との信頼関係が築けるのだとか。

距離移動の際にはこまめに休息と水分補給必要で、旅といえばバ力車(ばりきしゃ)を曳くウマ娘相談しながら行先を決める楽しみがある。

裕福な人々の中には住み込みウマ娘を雇っていて、肩車で通勤するような人も居るが初心者にはおすすめしない。

近所にいる同じく住み込みウマ娘ちょっかいを出され、驚いて転げ落ちたなどという話もある。そのウマ娘が言うには「いつもはこんな場所には居なかった」だそうだ。

田舎ウマ娘たちの多くが、田畑の手入れを生業にしている。

農家住み込みで働く彼女たちの仕事は力のいるもので、繊細な作業人間担当して分業が成り立っている。

地面を耕す重い農具を引きながら「ムリー!」と弱音を吐くウマ娘農家さんがなだめすかしているのが田舎風物詩になっている。

山間部にはずんぐりむっくりした体形で、大変愛想のよいウマ娘たちの一団がいて農家アイドルと呼ばれているらしい。

ひょいと山道も軽々と登っていくので、農作業荷物運び、それに森で切り出した丸太を運び出す作業などオールマイティ文句ひとつわず活躍しているとの噂である

数は少ないがウマ娘たちの人気の職業としては、こんなものがある。

例えば大きな体と脚力で民衆を圧倒するウマ警察や、ウマ娘というもの少年少女に啓発するPR隊などという選ばれしウマ娘けが就ける職業も知られている。

それから、もっぱら人間を肩車して野山を駆ける乗バという職業は、他のウマ娘達に「遊んでいるだけで三食飯付きの高給取り」などといわれている。だが実際は肩車しながらお客様無理難題に答えるのはストレスたまる激務のようである

2021-09-15

木曽馬という生き物がメチャクチャかわいいんだが

日本の馬って小さくてかわいい

ずんぐりむっくりしてて、丸っこくて優しい顔をしてる

どれくらい可愛いかというと、内田真礼くらいかわいい

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