「名人戦」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 名人戦とは

2023-10-29

将棋界のゾルラークといえば先手必勝の角換わり腰掛け木村定跡

角換わり腰掛け木村定跡は角換わり腰掛け銀を一度終わらせ、そして半世紀にもおよぶ角換わり腰掛け銀の発展を方向づけた歴史的な定跡である

発見者は実力制名人黎明期において圧倒的な実力を誇った"常勝名人"木村義雄十四世名人

その木村40代を迎えて、棋士人生下り坂に差し掛かった頃である自身を脅かす有力な若手などそうはいない。しかし次代のトップ棋士達は確実に頭角を表してきた。関東塚田正夫。そして関西升田幸三大山康晴木村が第6期名人戦で塚田正夫に痛恨の敗北を喫したあとに完成させた定跡だそうだ。西暦にして1947年ごろか。

そもそも角換わり腰掛け銀とは、お互いに大駒である角を持ち合い、準備万端の攻撃態勢を築きガンを付け合った後、相手死ぬまでボッコボコに殴り合うという戦法である個人見解です)。

その過激思想がウケたのか当時流行最先端の戦法になっていた。もちろん名人戦でも指される。そして木村名人を失冠した。再起を賭けて死に物狂いで研究したであろう木村が編み出したのが、先手必勝の角換わり腰掛け木村定跡である。角換わり腰掛け銀で同型(▲5八金▲2八飛の形)のまま進行し、▲8八玉△2二玉と互いに玉を囲い合うと、後手は何をどう最善を尽くしても絶対に負ける。

すでに新聞棋戦全盛の時代だ。必勝定跡を隠す手立てはなく、指せば先手が勝つと分かった木村定跡はすぐにプロ将棋から消えた。当たり前の話である。なので角換わり腰掛け銀は以後、木村定跡を避けて逆に攻勢に出たい後手とそれに対応する先手、という図式になる。▲8八玉△2二玉と進めば負けるのだから、▲8八玉の後に後手が攻めたらどうなる?どうも先手悪いようだ。ならその前に先手が攻めたらどうなる(升田流)?半世紀にわたる未解決問題富岡流によって解決された。やはり先手必勝だ。後手はもっと前に変化しないといけない。あるいは!同型のまま進行するのがダメなら、序盤で後手から角交換したらどうだ(後手番一手損角換わり)?▲8八玉△2二玉の時点で同型にならず、後手有望かもしれない!先手がそもそも腰掛け銀を回避してくるところが辛いけどね。

ゾルラークは広く流行し誰でも使える基本的魔法になったそうだ。この点は将棋界と違うね。必勝戦法は必勝なのだから誰も指さなくなる。いわゆる×新手一生○新手一勝だ。しかし知らなければ落とし穴に嵌る。将棋界におけるゾルラークは大なり小なりそういうものだ。決して表舞台には表れないが、水面下では激しい研究合戦が繰り広げられている。そこに織り込まれていく。

2023年現在で角換わり腰掛け銀同型といえば▲4八金▲2一飛の形である木村定跡はもちろんだが、▲5八金▲2八飛の角換わり腰掛け自体AIにより不安定な形と評価され、指されなくなった。イマドキの奨励会員は木村定跡を知らないかもしれない。AIプロも指さないからね。将棋AIはとうの昔に、人間棋譜を読むような非効率学習を行っていない。ゾルラークとして水面下で棋士常識であったはずの木村定跡は、今では本当にただの廃れた定跡なのかもしれない。

2023-09-25

anond:20230924130144

伊田篤史佐田篤史は意外とちょくちょく対戦してるんだよな。名人戦リーグ入りとか

2023-06-03

anond:20230602233041

正直米長中原芹沢かに比べると全然

米長なんかキチガイやで。(まあ桐谷、林葉、先崎、武者野など相手もどうか?という相手だが)

大山やばいぜ。名人戦とき新聞記者脅して升田の部屋を聞き出して部屋の前で「死ねえ!死ねえ!」と大騒ぎしてたからな。毎日の加古記者が書いてた。

2023-06-02

渡辺明という時代

 死んだように寝た。

 渡辺明が敗れて、私は死んだように寝た。

 第81期名人戦番勝負第5局。18時53分藤井聡太竜王が決め手となる一手を放つと、名人渡辺明はすぐさま頭を下げ、駒を投じた。この瞬間、名人戦番勝負が決着。藤井名人位を奪取し、史上最年少名人、そして七冠を達成した。一方の渡辺は、唯一のタイトルだった名人を失冠。2004年以来、約18年半ぶりに無冠へと転落した。

 重苦しい沈黙が対局室を支配した後、対局者へのインタビューが行われた。まずは勝者の藤井。いつもどおり、慎重に、丁寧に言葉が紡がれていく。一方、座して待つの渡辺藤井へのインタビューがひとしきり終わった後、ようやくマイクは向けられた。この将棋のこと、名人失冠のこと、そして無冠のこと。待ち続けた後に投げかけられる問いは、どこまでも厳しく、容赦がない。それでも渡辺は、こちらもいつもどおり、きっぱりと、はっきりと言葉を発していた。

 対局後の儀式を、半ば虚空を見つめるように眺めていた私だが、しばらくしてニュースに現れた「渡辺九段」の文字に心は決壊した。体と心の全部がそれを拒絶した。到底受け入れられないと思った。あらゆる思考強制的に断ち切りたいと思った。布団をかぶって、枕に顔をうずめた。そのまま、死んだように寝た。渡辺明が敗れて、私は死んだように寝た。

 翌朝になって、渡辺ツイッターを見た。なんと渡辺は、終局直後にツイートをしていた。しかもそれは、私を含む将棋ファンへの言葉だった。「長い間、タイトル保持者として充実した時間を過ごすことができたのは、将棋ファンのみなさまのおかげです。ありがとうございました」。

 どうして、終局直後に当人がこれだけの発信をできるのだろうか。無冠になった夜に。ただの一ファンがショックで不貞寝していた夜に。その胆力に打ち震え、「あなたファンでよかった」と思うとともに、無冠への転落もまた現実であることを同時に突き付けられるのだった。

 2004年に、弱冠20歳で初タイトルとなる竜王を獲得した渡辺。以降現在まで、一度も無冠となることなタイトルを守り続けてきた。渡辺の同世代に、渡辺ほど突出した棋士はいない。若き頃は、最強と呼ばれる羽生世代相手にまさしく孤軍奮闘、その剣を振るった。2015年になって、ようやく年下の棋士タイトル戦を戦うようになるが、ここも譲らない。奪取や防衛を重ね、後輩の棋士を寄せ付けなかった。渡辺は、「たった一人」を除いて、年下の棋士タイトル戦で敗れたことがない。竜王9連覇、棋王10連覇。圧倒的な戦績で、2つの永世称号資格を獲得。通算タイトル獲得数は31で、歴代4位を誇る。

 これだけの戦績を残す渡辺だが、早い段階から、自らの立ち位置を冷静に見つめていた。「羽生藤井の間」。つまり時代を築く絶対王者系譜に自らはいないということを公言して憚らなかった。時代のいわば谷間で、孤独に闘い続けた。残酷な言い方をすれば、「次の時代の到来を待っていた」そういうことになるのかもしれない。

 渡辺言葉裏付けるように、その「たった一人」がタイトル戦の舞台に現れたのは2020年の夏だった。それから今日まで、思い返せば一瞬のように過ぎた。「すごい人が出てきた」の棋聖戦自身初のストレート負けで散った翌年のリターンマッチ。2日制七番勝負王将戦で並んだ4つの黒星。「冬将軍」と呼ばれ、10連覇の強さを誇った棋王の失冠。そして名人戦。この間、ただ座して死を待っていた渡辺ではない。研究を深め、自らの将棋アップデートさせてきた。悲願の名人位を獲得し、3連覇を達成。「第二の全盛期」とも呼べるような充実ぶりだったが、たった一人、藤井がそれをあっという間に塗り替えていった。

 藤井20勝、渡辺4勝。気付けば、圧倒的な星の差が付いていた。藤井渡辺の対戦には、星の差が信じられないような名局が多い。中盤から終盤にかけての、白熱の競り合いと斬り合い。しかしそれらは、渡辺の敗局となっていった。星の差は、勝負の運で生まれものでないこと。紙一重の差は、とてつもなく大きなものであること。不思議の勝ちはあっても、不思議の負けはないこと。そのことは、渡辺自身が一番よく分かっているはずで、だから渡辺言い訳をしなかった。「実力不足」そうきっぱりと言い残して、名人戦舞台を去った。

 今回の名人戦渡辺が唯一勝利した第3局が忘れられない。終盤、渡辺が勝ちの局面になり、決め手となる一手が生まれた。その手自体は一瞬で見えていた渡辺だが、なかなか盤上に手が伸びない。勝利の一手を決断するまで、実に93分を要した。これは渡辺の勝局だが、ファンにとってはまるで負けを味わわされているような、非常に重たく、苦しい時間だった。藤井という圧倒的な存在。目の前にいる「時代」。そこに一矢でも報いるのはこれ程までに過酷ことなのかと、勝利したことで逆に思い知らされる一局となった。

 壮絶な戦いを終え、無冠となってしまった渡辺に、今どんな言葉がかけられるというのだろう。自分では、なかなか言葉を見つけることができなかった。しかし、しっくりくる言葉があった。今回、藤井に最年少名人の記録を破られた谷川浩司十七世名人言葉だ。

 「藤井さんを盤上で孤独にさせてはいけない」。

 将棋とは、対局者二人で創り上げるものである。そして、藤井に真の力を引き出させることができるのは、渡辺を含むほんの一部のトップ棋士しかいない。トップ棋士が諦めたとき藤井は盤上で孤独になる。七冠達成とは、類まれなる偉業であり、それと同時に、プロ将棋にとって存亡の機でもあるのではないだろうか。

 しっくりくる言葉とは言ったが、よく考えてみれば、こんなに残酷言葉はなかったかもしれない。なぜなら、これまで孤独に闘い続けてきた渡辺に、これからは「藤井さんを孤独にさせてはいけない」と言っているのだから。どれだけ過酷ものを背負わせようとしているのだろうか。残酷な響きに後ろめたさを覚えつつ、それでもなお、私はこの言葉を選ぶ。「無冠になったことで将棋への向き合い方が変わるわけではない」。失冠の日、こう言い残した渡辺にすがる。

 何が好きかと問われれば、その将棋の質、それに人柄と振る舞いだ。理路整然とした勝ちへの道筋。細い攻めをつなげ、厚い攻めをさらに分厚くしていく技術。「将棋仕事」とドライに割り切りながらも、その仕事できっちりと結果を出す仕事人ぶり。本質を包み隠すことのないきっぱりとした物言い。画面の向こうにいる将棋ファンのために行われる明朗快活な感想戦ツイート。そこにある第一人者としての責任感。弱さも含めて自分さらけ出す強さ。それらの全てだ。

 将来、将棋歴史がどう定義付けられようと構わない。渡辺明は、私にとっての「時代」だ。過去形にはしない。今はただ、渡辺次の一手が見たい。

 

2023-02-27

囲碁将棋比較について

はてな囲碁話題が出ると一定数「将棋のほうがわかりやすい」というコメントがあるんだけど、囲碁将棋両方やってた自分にはその感覚が全く理解できなくて、そろそろそれが無視できなくなってきたので一回ぶちまけたい。

将棋の方がわかりやすい」派の皆様におかれましては、もしも可能であれば、時間的精神リソースの許す範囲内で以下の論点反論いただきたい。

観戦の容易さについて

囲碁場合、黒の石が多くある場所は大方の場合、黒が優勢とみていい地点である

基本的に陣取りゲームで、囲った場所勝利点となるので、ルールを知らなくとも見た目にたいへんわかりやすいのではないか

一方将棋について、「王様に迫っている方が攻めているんだなとすぐわかる」という意見を見たことがある。

これは残念ながら頷けない。中級者以上同士の競り合いであれば、中終盤は大抵、お互いがお互いの王を攻めている。特に将棋の上手い人は「手数を計算して相手の攻めより一手早く攻めを間に合わせる」みたいなのが基本なので、そういう叩き合いの状態になると今どちらが攻めているか、どちらが優勢かといった局面を読み切るのは経験がない人には難しい。名人戦とかの終盤の局面理解できない人の方が多いのではないだろうか?

それに対して囲碁タイトル戦であってもイラストのように局面を眺めることができ、何が起きているかはわからなくとも大まかな戦況は比較的わかりやすかったりする。

ルールシンプルさについて

囲碁ルールは少ない。互いに石を置く。囲ったら取れる。囲った場所が陣地。細かいのを除けばだいたいこれだけだ。

こういうと将棋の方が互いに一手動かすだけでシンプルだと言う人もいる。

しかし、それは駒の動きが頭に入っていればの話だ。将棋には駒が八種類あり、さらに成駒もある。それら駒の動きと成りの総体、そして初期配置も含めたものが、将棋ルールとなる。

囲碁に駒は一種しかない。石という一つのオブジェクトに全てのルールが込められている。これにより、将棋比較してルール総体が極めてシンプルとなっている。

例外処理の少なさについて

囲碁例外処理が多いという意見も見たが、そうだろうか?

上に述べた「だいたいのルールから逸脱する処理は、取られる石は置けない(着手禁止点)、千日手、コウ、セキ、それに敢えてコミ(先手ハンデの6.5点)を入れても5つくらいだろう。

対して将棋では、動けない駒の禁止千日手二歩打ち歩詰め入玉計算ステイルメイトが挙げられる。まあステイルメイトはさすがに抜きにしても、例外処理の数としては同じになるし、中身も将棋のほうがいかにも例外処理チックという感じがする(個人的見解)。

覚えることの少なさについて

囲碁にも将棋にも定石(定跡)というものがあるが、囲碁のそれは将棋に比べて覚えるべき数は少なく、手順も長くないものが多い。

対して将棋は、矢倉に相掛かりに角換わり、四間飛車三間飛車中飛車、それぞれの中でも速攻だの持久戦だの腰掛け銀だの藤井システムだの丸山ワクチンだの無数の定跡があり、自分が型を絞って戦ったとしても相手の振る舞いでそれぞれ違う定跡に分岐せねばならない。

手筋とかは、囲碁しろ将棋しろちゃんと覚えないといけないが、こと序盤においてはそういう意味囲碁のほうが遥かに覚えることは少なく、シンプルであると思う。

できれば答えてほしいこと

将棋のほうがわかりやすいとする意見を読んで思うのは、将棋のほうは駒の動きや全体の流れなどある程度知っている人間囲碁のほうはルールや全体の流れも含めて全く知らない人間を前提に、意見を組み立てているのではないか?ということ。

それであれば将棋に軍配があがって当然なのだが。

自分囲碁将棋も全く知らなかった小学生の頃、初めてその二つにセットで出会って、将棋の方は駒の動きが覚えられず苦手だったが囲碁はすんなり入っていけた。

思うに将棋簡単という方は囲碁より先に将棋出会っているのでは?

無意識将棋に有利な前提条件を置いていないか留意のうえ再審理していただけると大変ありがたい。

2023-02-19

囲碁・観る碁ガイド。これさえ見とけば囲碁界を楽しめる!

囲碁自体を打たなくても、これだけ知ってたら囲碁界楽しめるよという情報

棋風だけでなく事件キャラクターも含めて読み物として楽しめるように紹介しているので読んでね!

ルックス重視、おもしろさ重視向けの人も情報もあるから必ず最後まで目を通すこと

特に戦鷹さんのエピソードは笑える。読んで損なし、読むしかない。読まないと損する

3分で読み終わります。本当です

国際棋戦編

棋士日本のチームとなって団結して世界に挑むのは囲碁ならではの魅力だ

農心

日中韓、各国5人チームの勝ち抜き戦。

2022年に井山が4人勝ち抜きし日本を準優勝へ導く。実に16年ぶりに最下位から脱出する。

今年も井山が1勝し、かろうじて第3ラウンドへ進出し望みをつなぐ。

井山以外全敗で日本チームは残すは井山一人のみ。

(負けたら即終了の第3ラウンドは2月20日14時からYoutube配信

https://www.youtube.com/watch?v=oJ8Ay0O3PQE

中国甲級リーグ

甲乙丙の3部まである入れ替え制ありのリーグ戦。甲がトップリーグ

1部ごとに16チームほどあり、各チーム5~6人所属

麻雀Mリーグのように各チームにスポンサーがついているMリーグの規模がでかいバージョン

井山、一力などの日本棋士助っ人として招聘され参加している。

これも日本棋士が戦う場合Youtube配信している。

韓国KBリーグ

中国甲級リーグ韓国版。

NPBのセパのように2リーグ制で手段リーグと爛柯リーグに分かれている。

今年から海外勢として日本台湾のチームを受け入れるようになり、日本日本棋院チームとして参加。

トップ棋士ではないメンバー8人を派遣しているが苦戦している。

棋士

井山裕太(33) 本因坊王座碁聖

日本囲碁界最強の男。二度の七冠。タイトル獲得71期。

5歳で父が買ってきたテレビゲーム囲碁を覚える。

院生リーグで46連勝を含む71勝8敗という圧倒的な成績で入段。

漫画でもそんな設定にしないような生年月日が同日の女流将棋棋士ドラマチックな結婚をするも離婚。その後再婚

世界戦でも活躍日本囲碁界を牽引する存在

一力遼(25) 棋聖

井山と並ぶ強さ。NHK杯2連覇など早碁では井山を圧倒する実績。

河北新報御曹司で、高身長(184cm)、高学歴早稲田)、高収入の天に何ブツも与えられてしまった男。

メンタル面に課題があり、劣勢になるとあからさまにソワソワしだして囲碁界一わかりやすタイプポーカーフェイス真逆

強いのに井山にはめっぽうよわく対戦成績は惨憺たるものになっている。

一力がタイトルを取ったのを記念して白松がモナカが「囲碁よろしく」というお菓子を発売。

羽生結弦引退した今、宮城県は全力で一力遼をプッシュすべし。

芝野虎丸(23) 名人

最年少三冠ポーカーフェイスで何事にも動じない。

名前個性的だが、龍之介という名前の兄(囲碁棋士)がいる。

余正麒(27)

通称あまるくん。関西棋院ホープ

現在関西棋院棋士タイトルホルダーはいないが、後述の三大リーグすべてに在籍する余くんが関西棋院悲願のタイトル獲得最右翼である

基本的にめちゃ強いが大一番に弱く、幾度もタイトル挑戦者になるも1勝しかしたことがない。

高尾紳路(46)

通称高尾山ネット限定)。平成時代タイトルを四分していた平成四天王の一人。

実力は揺るぎないが、脱力感と自虐面白く人気。解説中は終局時間を気にしてすぐ帰りたがる。

師匠藤沢秀行ゆずりか、酒と競馬を好む無頼派

碁は厚いが高尾山の上辺は薄くなってきている。

藤沢里菜(24) 女流本因坊女流名人

伝説破天荒棋士藤沢秀行の孫。女流棋士最強。

女性初の三大リーグ入りにもっとも近い人。2022年本因坊リーグまであと1勝まで迫るも敗退しリーグ入りを逃す。

囲碁以外ではおっちょこちょいで、対局後スリッパのまま靴に履き替えず帰ろうとする。

他にもちょっとだけやばいエピソードが多数。

https://twitter.com/shiho_hoshiai/status/1548313653530611712

上野愛咲美(21) 立葵

ドワンゴのN高出身

棋風は通称ハンマーパンチ相手大石をまとめて殺すという物騒でダイナミックな碁を打つ。

対局の前にかならず縄跳びを777回飛ぶというルーティンがある。

男女混合棋戦で2年連続優勝。ニックネームあさりんご。

仲邑菫(13) 女流棋聖

若手ホープ。13歳で上野愛咲美を破り最年少女タイトルホルダーに。

囲碁は陣地を取るゲームなのにあえて地を取らない独特の宇宙流の棋風で人々を魅了する。

相手を睨むその鋭い眼光にはスミレーザーと名付けられた。

ニックネームすみれもん。

名探偵コナンが好きで藤沢里菜とは名探偵コナン仲間。

2月19日15時30分〜Eテレでこれまでの歩みを振り返る番組放送

普及棋士

柳澤理志 六段

Youtubeでわかりやす解説問題集

名古屋アイドルを初段にするプロジェクトあみーご囲碁」もYoutubeにて進行中。

飛田早紀 二段

Youtube囲碁作戦や考え方を言葉にし対局を実況。

囲碁で何やってるかわからない人はこの人を見ておけばなんとなくわかってくる。

レジェンド棋士

趙治勲(66)

この人の解説面白さの右に出るものはなし。

治勲が出てきたら囲碁解説ではなく独演場になってしまう。

NHK杯では自分お茶が空になると、秒読みのお姉さんのお茶をぶんどってしま事件も。

今はこんな感じだが本当はすごい人。7歳で来日すると11歳でプロへ。その後タイトルを75期獲得。

杉内寿子(95)

御年95歳でなお勝利を重ねる囲碁界最年長のレジェンド

なお最年長記録は夫の故・杉内雅男の97歳1ヶ月。

呉清源(1914-2014)

中国神童天才棋士と噂されていた呉清源読売新聞日本に連れてきて嘱託棋士に。

日本棋士との打ち込み碁を連載し人気となる。日本棋士たちをことごとく打ち込んだ。

同じくレジェンドの木谷實と開発した新布石はそれまでの囲碁常識を全く新たにした。

世界棋士

シン・ジンソ(韓国・22)

人類最強の男。藤井聡太囲碁版みたいな強さ。2位以下をレーティングで突き放す圧倒的な世界1位棋士

韓国英才枠で棋士に。

柯潔(中国・25)

中国ナンバーワンだった人。シソンヌ長谷川に似ている。ビリビリ動画でよく配信している。

楊鼎新(世界10位)が最近勝ちまくっている李軒豪(世界2位)にAI疑惑をかけた際に自分もそう思っていたと乗っかってしまう。

証拠不十分で嫌疑を訴えた楊鼎新は半年の対局停止処分に。

戦鷹(中国・27)

ビリビリ配信によるリスナーとの指導碁でまさか敗戦

視聴者からここで実力不足を叩かれてるから見ろとネット掲示板に誘導され、あまりの叩かれように涙。

その不甲斐なさにシャンチートップ棋士の王天一から「窓際棋手」と呼ばれてしまう始末。

しかしこの号泣話題を呼んで一躍人気者に。

https://twitter.com/YennyYoung/status/1613032395548016641

https://twitter.com/YennyYoung/status/1612991737093316614

チェ・ジョン(韓国・26)

韓国女流ナンバーワン。男女混合の世界棋戦で女性初の準優勝。

その際に男性棋士大石を撲殺して圧勝相手を泣かせてしま

https://youtu.be/brIz3fg2miY?t=16117

黒嘉嘉(台湾28

モデル顔負けのルックス台湾ではKIRINCMなどにも登用されている。

日本でも囲碁番組に多数出演。

Youtubeもやってる

ルックス重視で見たい人編

男性棋士

鈴木伸二(32)、大西竜平(22)、アンティ・トルマネン(33)、張栩(43)、許家元(25)

その他情報求む!

女性棋士

日本安田明夏(20)、稲葉かりん(23)、三島響(20)、吉原由香里(49)、万波佳奈(39)

中国→於之瑩(25)

韓国→呉侑珍(24)、金京垠()、許瑞玹(20)、曺承亞(24)

台湾→黒嘉嘉(28)、俞俐均(23)

藤沢里菜による呉侑珍紹介ツイート

https://twitter.com/rinafujisawa/status/1261598201410289669

JKGO氏による日中韓棋士紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=8-jZROF8kjQ

おもしろさ重視で見たい人編

大淵浩太郎妖怪見学坊主

https://twitter.com/Q3pdPrgL5SDiDhi/status/1626707152994959360

林漢傑

https://twitter.com/kankan551515/status/1626780508217839620

国内棋戦編

棋聖

序列1位の棋戦。賞金4500万。

S~Cまでのリーグがあり、上位と下位が入れ替え。

リーグ優勝者ステップラダートーナメント進出挑戦者を決定するため、下位リーグからの逆転挑戦もある夢のある棋戦。

名人

賞金3100万。9人リーグ。5人入れ替え。

本因坊

賞金2800万。8人リーグ。4人入れ替え。

最後の跡目本因坊である本因坊秀哉がその地位日本棋院に譲って創設された最も歴史のある棋戦。

上記3つのタイトルは2日制。リーグ戦があり、序列の高い大三冠と呼ばれる棋戦。

この3つのリーグへの在籍は黄金椅子と呼ばれ棋士の憧れとなっている。

3つ全てに在籍したらめちゃ強い。

この他に王座天元碁聖十段という1日制の小四冠と呼ばれる棋戦がある。

情報収集編

囲碁界の情報はこの4人さえ追っていればOK

Twitter
清水善郎@yoshiro_kaba

棋戦や棋士情報充実

棋士もこの人の情報をあてにして自分の対局日程を知る始末(それでいいのか?)

毫釐千里⚫️ごうりせんり⚪️@gorisenri

棋戦やレーティング情報充実

安静@YennyYoung

中国囲碁界の情報はこの人を追っていればOK

中国囲碁棋士配信話題ゴシップも教えてくれる

Youtube
JKGO

ちゃん大好きおじさん。菫ちゃんの碁をメインに解説している。

中韓棋士にも詳しい。

ちゃん以外に辛辣

追記ルックス枠に張栩を追加。ルックス枠というより普通にまだまだトップ棋士から逆に思いつかなかった

2023-02-06

anond:20230206135814

将棋界なんてメディアに盛り上げてもらって新聞社を筆頭にスポンサーに金出してもらってようやく成立してるんだけどね。

興行うってチケットが膨大に売れる世界じゃなし、グッズなんてほそぼそとしたもんだし、権利ビジネスが成立するわけでもない。

連盟の会費ビジネスでもないし、茶道華道のように大量の弟子お金納めてくれるわけでもない。

まり将棋界が食っていけるも行けないも、メディアライター次第なわけ。

竜王戦の就位式なんて、やたら“賞金額が最高”を強調するけど、あれ読売新聞に“朝日名人戦より格上の棋戦”つくりましょう”と口説き落として成立したんだよな。

まりメディアライターに頼り切りなのが将棋界だよ。

あのライターあの世界では実績あるし、協会が切ることはまずないね

2023-01-10

[B! 将棋] 「鼻出しマスク」で反則負け 日浦八段、将棋名人戦・C級1組順位戦:朝日新聞デジタル

ぶっちゃけCクラスだと草でしかない。C2なんか50人以上もいるけど、大半は奨励会員どころかアマにも負けるんだからさっさと引退してくれ。

将棋界も給与の取り合いになるからって奨励会から年4人しか上げられない仕組みにしてるわけだけど、引退する人間が少ないので詰まりがひどいんだよな。若手の斬られ役としても不適格なクソみたいな棋譜しか残せないんだから、もうC1までは2敗以上負け越したら降級フリクラ数年で引退でいいんじゃねぇの。

2023-01-08

羽生善治の「初」挑戦を前に

プロ将棋界の2023年は、藤井聡太王将羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦挑戦手合七番勝負事実上の開幕を迎える。

2017年藤井デビューからの29連勝を達成した時、羽生は「檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています」という言葉を贈った。

その時は、誰もが王者羽生に若き挑戦者藤井が立ち向かう構図を思い浮かべたはずだが、そこから5年半、ずいぶんと形を変えたものの、いよいよ1月8日静岡県掛川市でその幕が開こうとしている。将棋タイトル戦としては極めて珍しい、両対局者への前日記者会見がネットで中継され、ニュースに様々な記事が踊り、メディア空気はずいぶんとそわそわしている。

視聴法

先にこちらを書いておいたほうがいいかもしれない。王将戦は普段のようにabema将棋チャンネル無料で対局を見ることができない。CS囲碁・将棋チャンネルが独占放映権を持っているからだ。以下の方法のいずれかを選択することになる。

スカパー、またはCATV囲碁・将棋チャンネル契約する

すでにチューナーアンテナを持っている人、またはCATVに加入している人にとってはこれが一番確実だろう。CATVによっては、契約の基本セットに入っていて追加料金無しで視聴できるかもしれない。

abemaのPPVを購入する

今回はabemaでは「1局ごとの有料課金」というかたちで囲碁・将棋チャンネル番組をそのまま配信している。abemaのチャット欄が好きだという人はこれを選ぶのがよいかも。

YouTubeの「囲碁将棋プラス」で視聴する

囲碁・将棋チャンネルYouTubeの有料チャンネルhttps://www.youtube.com/@igoshogiplus 囲碁将棋プラス」でも月額390円の課金で視聴ができる。こちらは第1局が無料配信のため、おすすめできる。

番勝負展望

これについては、率直に言えば多くの将棋ファンはそこに期待していない。羽生の奪取を「信じている」ファンはもちろんそれなりの数がいるが、他方でそれを「期待している」ファンの数はそこまで多くない。メディアが沸き立つこの番勝負に、ファンが大きな楽しみを抱きつつも、熱量が沸騰しそうになっていないのもそこが理由である。両者の現在の実力を示す指標であるeloレーティングによる期待勝率が示す番勝負結果のケース別発生確率にそれがよく現れている(出典:第72期王将戦(シミュレーション) 将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)2023/1/7 現在)。

藤井聡太4-0羽生善治47.00%
藤井聡太4-1羽生善治32.34%
藤井聡太4-2羽生善治13.91%
藤井聡太4-3羽生善治4.78%
藤井聡太3-4羽生善治0.99%
藤井聡太2-4羽生善治0.60%
藤井聡太1-4羽生善治0.29%
藤井聡太0-4羽生善治0.09%

もしブックメーカーがこの勝敗で賭けをしようと思ったら、仮に本命である藤井4勝0敗のオッズを1.05倍に設定したとしても、控除率を50%にしないと儲けが期待できないことになる。もちろん本場イギリスブックメーカーはそんなに高い控除率は設定しないので、これはやるだけ胴元が損するたぐいの賭けにしかならない。

だが、往年の絶対王者が、競合揃いの王将リーグを6戦全勝で勝ち上がったのに、これほど圧倒的な差が本当にあるものなのだろうか?

2022年度、羽生復調の理由

2021年度にプロ入り後初の年度での負け越し経験した羽生が、2022年度に勝率を6割5分にまで戻してきた理由については様々な考察がされているが、ここでは明確な説明がされているものとして、プロ棋士https://www.youtube.com/watch?v=6PYg7IpYucg 中村太地解説を紹介したい。要約すれば次のようになる。

不利な後手番では、敢えて勝率が低いとされる戦術採用する
その上で、相手方に難しい選択を迫らせるようにしてミスを待ち討ち取る

スポーツファンなら、モハメド・アリジョージ・フォアマン相手に自らロープを背負う不利を負いながら、フォアマンの疲れを待って一気に逆襲に転じて勝った「キンシャサ奇跡」を想起するかもしれない。いかに自らが有利な条件にあるからといって、アリや羽生ほどの実力者を相手に有利をそのまま拡大していくのは極めて難しい。そこに逆転の余地が生じる。

羽生がこういう戦法を選択するようになったのは、「将棋AIが強くなった時代において、プロ棋士はいかに自らの身を処すべきか」というテーマに向き合った末のひとつの答えに辿り着いたという意味合いがある。将棋AIの示す最善を追求するだけではなく、敢えて不利とされる順に自ら入っていっても、それでも勝負に勝つことができる程度には将棋自由ものであるし、それを示すのが人間の生きる道であろうということを、自ら結果を出すことで証明しているようにすら見える。

藤井聡太の凄味

ところが、この方法藤井聡太には通じない。デビューから6年を過ぎてなお生涯勝率が8割3分を保つ藤井の強みは、たまに話題になる「AI超え」ではなくて、むしろ選択の難しい局面AIが最善とする手を正しく選び取っていくその確実さにある。こうなると、わざわざ自分を不利にしてまで複雑な場面を作っても意味がない。そのまま有利を拡大されて押し切られてしまう。

羽生2022年度、藤井と2局戦って2敗している。1局は後手番で、上記動画解説されていた「横歩取り」戦法を採用し、1手の疑問手を正確に咎められて完敗した。もう1局は先手番で正攻法を挑んだが、中盤戦の何気ない自然に見える1手、ただしAIに言わせれば選ばない、そんな手をきっかけにじわりじわりと藤井が優勢を拡大し押し切られてしまった。

かつて「コンピュータ人間」の対決として行われた電王戦ときに「コンピュータに勝つための準備は人間に勝つための準備と全く違う」と言われた。今、同じことが藤井について言われている。曰く「藤井さんに勝つには他の棋士に勝つのと全く異なる準備が必要になる」と。あくまでも現段階においては、羽生藤井相手にどういう手札を切ってくるのか、そこが最大の興味になっているのは、自然ことなである。もちろん、この先の成り行き次第で、そこは大きく変わることになる。

羽生の「初めての」挑戦

なので、あくまでも現段階では、勝敗以外のところにそれぞれの楽しみを見出すような状況になっている。私が楽しみにしているのは、138回目のタイトル戦にして、初めて羽生が「明確な挑戦者」として迎える、というそシチュエーションのものである

羽生は、タイトルを獲得する前の段階において、すでに実力では棋界でトップであった。以来、同格の相手と争うことはあっても、自分よりはるかに強い相手と戦うということはついぞここまでなかった。つまり、もうすぐ40年に届こうとする羽生の棋歴の中で、これはまぎれもなく初めての状況なのである。そういう未知の状況にあっては、過去のことを材料にした分析はそこまで意味をなさない、むしろ真っ白な頭でこの誰も見たことのない景色を楽しむに尽きる、そういう姿勢でこの第1局を見てみたいと思っている。

なお、逆のシチュエーション、つまり羽生が実力的に懸絶していると見られていた状況でタイトル戦に負けたことがあるか、というと、これがある。以下に、タイトル戦が始まった日において羽生が対戦相手よりeloレーティングで250以上上回っていて敗れた例を示したい(なお現在藤井羽生のレート差が273である)。

1996年度第67期棋聖戦:対三浦弘行(レート差272 )

羽生が七冠を独占し無人の野を進むがごとくの進撃を続け、誰が羽生の牙城を崩すのかに興味が集まっていた中、それをなしたのは当時としては意外な伏兵三浦弘行だった。2年連続羽生棋聖位に挑戦しており、すでに単なる有望な若手の域ではなかったにせよ、羽生に勝つにしてもここではないだろうという見方一般的な中での快挙だった。

2012年度第70期名人戦:対森内俊之(レート差283)、2013年度第71期名人戦:対森内俊之(レート差255)

前年の2011年度に羽生から4勝3敗で名人位を奪取した森内だったが、この年度は名人戦以外の成績が全くふるわず、年度勝率.345を記録して2ch将棋板では「3割名人」なる蔑称をつけられるに至った。これに対し捲土重来を期す羽生A級順位戦を9戦全勝で制して森内の名人位に襲いかかる。結果は火を見るよりも明らかと思われていたが、名人防衛の準備を進めていた森内が4勝2敗で防衛する。羽生は翌2013年も森内に挑戦するが1勝4敗で名人戦で3年連続で森内に敗れる。星数だけでなく年々内容も悪くなる一方で羽生の威光に翳りかとも見られたが、翌2014年に4年連続の顔合わせで羽生は4勝0敗のスイープで名人位を奪還する。

絶対的強者に対して「失うものがない」立場で応じる側が強者であるということを、羽生ほど経験してきた棋士はほかにいない。その立場羽生は今回初めて逆転して勝負に臨むことになる。これはきっと面白いことになる、それは間違いないだろう。

id:BigHopeClasicでした。

2022-12-22

anond:20221222083051

論破王が世界論破する その2

将棋 名人戦

主催者「第80期名人戦第7局は6月24・25日の2日間、山形県天童市天童ホテルで行われます

論破王「将棋ってお昼休憩ありますよね」

主催者「1時間あります

論破王「夜はどうするんですか?」

主催者「1日目は18時半の手番の者が封じ手を行って終了です」

論破王「それっておかしくないですか?8時間しか将棋してないのに1日にカウントするの。嘘つくのやめてもらえます?」

主催者ぐぬぬ

フィクションです

2022-10-29

将棋界ってバカしかいねえの?

佐藤天彦九段マスク不着用で反則負け 将棋名人戦A級順位戦 | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20221029/k00/00m/040/009000c


マスクパフォーマンスに影響する以上考えるべきは「いかマスクをつけずに対局できるか」であって将棋はそれが簡単に出来る競技じゃん

声を出す必要もないし、対局者同士が近くで顔を突き合わす必要もない、それぞれに思考用の将棋盤与えて十分離れて対局すればいいだけ

コロナが始まって何年経ってるのよ

もはや感染予防とかどうでもよくて何とかマスクを着けさせたいだけとしか思えない、ヒジャブみたいな宗教アイテムと化してるでしょ

そしてこの状況を「ルールルール」と思考停止する奴の多いこと

そりゃ日本は30年成長しなかったはずだわ

2022-07-14

女性将棋競技人口は実際どれくらい少ないのか

女性棋士が今まで一人も誕生していないのは競技人口が少ないからだ」とよく言われる。

まず前提として、「棋士」(男女問わない)と「女流棋士」(女性のみ)は別の制度である。勿論女流棋士将棋を指して対局料、賞金を得るので「プロである

棋士」になる方法を簡潔に言うと 1)「奨励会」に入会する 2)26歳の年齢制限までに四段に昇段する(1年間で4人) 

ルートの「棋士編入試験」(注1)については一旦置いておく。

奨励会の一番下のクラスが6級で棋力はアマチュア四~五段に相当する。

そして入会者のほとんどは小学校高学年~中学生中学生入会でもやや遅いと言われ、高校生以上から棋士を目指すのは相当に難しい(注2)。

今回は小学生将棋大会奨励会における女性割合を調べてみた。

棋士登竜門と言われる「小学生名人戦」(注3)から見ていく。

小学生名人戦方式は 1)各都道府県で予選を行い 2)各都道府県代表者東西に分かれリーグ戦トーナメント戦を行い各2名が勝ち残り 3)準決勝・決勝が行われる

小学生名人戦 歴代ベスト4

参照元日本将棋連盟 小学生将棋名人戦 https://www.shogi.or.jp/tournament/elementary_school_meijin/index.html

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%B0%86%E6%A3%8B%E5%90%8D%E4%BA%BA%E6%88%A6


1976年2021年の46年間。184人のうち女性は3人
→全体のうち女性割合は1.63%

小学生名人戦 都道府県代表選手基本的に各都道府県1名)

参照元日本将棋連盟 小学生名人戦代表選手一覧(2011年第36回以降は女子赤字記載されなくなった為集計が難しい)

2002年2010年の9年間。436人のうち女性は18人
→全体のうち女性割合は4.1%

小学生名人戦都道府県大会

都道府県在住の小学生であれば誰でも申し込み、参加することが可能だ。県によっては小学生名人戦代表決定クラス初心者交流戦クラスを設けているところもある。

2022年に行われた静岡県予選大会ニュース記事より

公文小学生将棋 静岡県予選会

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1016393.html

県内小学1~6年生計48人(うち女子6人)が出場。
→全体のうち女性割合12.5%


2019年に行われた千葉県予選大会大会運営関係者ツイートより

小学生名人戦千葉、159人参加でしたが、うち女子は8名。女子率5%。昨年はだいたい1割だったのですが。(後略)

https://twitter.com/doihishako/status/1089452007193104384

データが少なすぎるので女性参加者割合をはっきり言うことができない。上記2例は参考程度に。

追記)つまり小学生名人戦に関して言うと

都道府県大会参加者(0〜2割以下?)→各都道府県代表(4%)→ベスト4以上(1.5%)


出場資格小学生大会小学生名人戦以外にも倉敷王将戦JTこども大会など……。

奨励会

蛸島女流六段が女性として初めて奨励会に入会した1961年以降の奨励会の人数を調べた。

参照元将棋順位戦データベースの各年度奨励会入会者一覧(昭和31年度から)(〜2014年

2014年以降は将棋世界の奨励会のページ(〜2022年8月号)をチェックして人数を加えた。

表にしました→https://i.imgur.com/YmNxtNP.jpg

1961年から2022年7月現在までの62年間で累計奨励会員の人数は約1300人。
62年間で女性の入会者はちょうど20人。
→全体のうち女性割合は1.5%


現役の奨励会員に限ると(https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/

2022年7月現在三段リーグ41人、関東奨励会(二段以下)71人、関西奨励会(二段以下)68人、合計で180人の会員がいる。便宜上4月以降に昇段を決めた新三段も二段以下としてカウント

現役奨励会員180人のうち女性は2人
→全体のうち女性割合は1.1%


なお、奨励会の入会方法は1)毎年8月に行われる「奨励会入会試験」(注4)2)「研修会」(注5)から編入 の2つがある。

8~9割は奨励会入会試験を経て奨励会員となる。人数の上限はなく、年度により入会者数はバラバラ

最初の方でも書いたが奨励会の一番下のクラスの6級の棋力はアマチュア四~五段に相当する。

奨励会には小学生中学生大会で県代表クラスの強豪キッズたちが全国から集まってくる。

最後

ここから個人的な推論

小学校高学年(~中学生)で全国レベルの棋力を持つ女性割合が少ない理由として考えられるのは、

幼稚園小学校低学年の間に将棋を覚える女性が少ない

小学校高学年まで将棋を続ける女性が少ない

さらに言うと

①……親や祖父母女子将棋を教える割合男子に比べ少ないから?

将棋に興味を持つ割合女子男子に比べ少ないから?

②……男子の人数が多い環境だと習い事として続けにくいから?

脚注

1 過去に「編入試験」を受験し四段になった瀬川晶司六段、今泉健司五段、折田翔吾四段、そして今回受験を表明した里見香奈女流四冠の全員が奨励会に在籍経験があり26歳の年齢制限により三段で退会している。

現行の棋士編入試験制度奨励会を経ずアマチュアから棋士になった人は2022年現在は0人。

2 奨励会受験するにあたっても年齢制限があり、16歳は5級受験以上、17歳は4級受験以上と年齢が上がるとハードルが高くなる。

詳しくは→ 日本将棋連盟2022年奨励会入会試験のご案内 https://www.shogi.or.jp/news/2022/07/2022_1.html

2000年以降の入会者のうち5級以上で入会し四段になったのは渡辺正和六段(19歳・初段入会)と竹内雄悟五段(16歳・3級入会)の2人のみ。

残りは全員15歳以下6級で入会している。

3 「小学生名人戦」の歴代優勝者には羽生善治九段渡辺明名人らがいる。

直近の四段昇段者である徳田拳士四段、岡部怜央四段はそれぞれ同大会で優勝、準優勝の経歴がある。

4 「奨励会試験」は受験者同士が対局する一次試験と現役の奨励会員が試験官となって対局する二次試験がある。奨励会試験合格する割合は2~3割と聞いたことがある(この数字不正確)。

5 「研修会」は一般的奨励会下部組織と言われるが、全員がプロ志望とは限らない。一番下のFクラスアマ初段の棋力が必要

2022年現在制度では研修B2女流棋士2級の資格を得る。研修B2は棋力としては奨励会6級相当(ただ奨励会6級受験研修会B1で不合格の例もあれば研修会C2で合格することもあり一概には言えない)。

ーーーーー

追記1961年から2022年7月現在までの奨励会員入会数・昇段者数の表を再掲→https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/

2008年度以降の四段昇段者数の数字に※が付いているのは現役の奨励会員が在籍しているため。

また奨励会退会後編入試験を経て棋士になった人は四段昇段者に含んでいない。

三段リーグが発足した1987年から2007年度までの入会者数は453人、四段昇段者は91人(20.08%)。

奨励会に入会した2割が棋士になっている計算だ。

2022-07-10

anond:20220709222148

小学生名人戦女子が優勝したことは一度もない(中学生名人戦は少し前に初めて女子優勝者が出た)ので、あくまで「小さい大会だと女子優勝者も時々いる」くらいの意味だと思うよ

2022-07-09

女流棋士日本将棋連盟の男たちが強く推して実現した

一方、将棋界は、その策は取らずに女流棋士と言う、別リーグを作ることにして、そちらで女性採用することにした。

anond:20220706175540

女流棋士制度成立の経緯

1960年代女性教室の開催や女流名人戦(現在女流アマ名人戦)の創設などを踏まえて、その当時の日本将棋連盟副会長であった大山康晴は、かねてより女流棋士存在によって普及面を充実させるという考えのもとで女流棋士制度確立を強く提唱し[4]、当初は反対も多かったが[5]、その後大山原田泰夫などの尽力で、1974年連盟棋士会における満場一致の決議により、女流棋士制度正式に発足した[5]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%B5%81%E6%A3%8B%E5%A3%AB_(%E5%B0%86%E6%A3%8B)

俺の勝手イメージでは

棋士が少なすぎて勝てない!

棋士主体となって女限定制度を作って活動露出創造して女棋士需要と人気を盛り上げよう!

って女主体で女が活躍できるように男女別の新カテゴリを作ったと思ってたわ。

プロ棋士から逃げてんなーと思ってたけどプロ棋士たちからの温情っぽかったんだな。

2022-06-20

誰でも囲碁試合が楽しく観戦できるようになるカリキュラム

つらつらと書いているが棋士評価値観るだけなら1-7を飛ばして8からだけでOK

1. ルールを覚える

無料

やさしい囲碁入門でルールを覚える

https://yasashiigo.com/

有料

囲碁入門書籍を買って読む

2. とりあえずコンピューターと打ってみる

ぷよ碁(純碁ルール

https://puyogo.app/?size=7

囲碁道場(勝つ度にAIレベルアップ、純碁ルール

https://www.simplego.net/

Go-Up(レベル選択あり。ガチャ称号などのコレクション要素があってソシャゲ好きに最適)

https://go-up.online/

碁色(危ない石は△、もうほぼ死んでる石は☓が表示されるので、初心者でも非常にわかやすい)

https://goiro.net/

弱さ

ぷよ碁>>>道場Go-UP

3. 入門者から初心者ステップアップ

囲碁道場GO-UPで上のレベルに勝てなくなった時は詰碁や手筋の問題集をやると一気に棋力がアップする

無料

囲碁道場内の問題集

世界で一番やさしい囲碁問題集アプリ

有料

・棋書『囲碁手筋 基本のキ 正しい攻め方守り方』

・棋書『入門、初心者のためのはじめての詰碁』

あたりが初心者オススメ

4. 19路に移行

まずはCOM戦で慣れてみよう

『みんなの囲碁』で19路に9子置かせて始めて、徐々に石を減らすかAIレベルを上げていこう

5. 19路が広すぎる問題

必ずぶち当たる壁、広すぎてどう打っていいかからない

局所的な手は詰碁や手筋の問題集で鍛えられるが大局観は別物

じゃあどう学べばいいのか。

無料

Youtubeを見よう。

とくに飛田早紀の囲碁チャンネルオススメ

一手一手にどういう狙いがあってどうしてそこに打っているのか

19路における作戦を級位者にもわかりやす解説しながら打つ動画を上げている

https://youtu.be/VgWMPPQvx_o

有料

指導プロが教える 初段になるための囲碁上達法』

『有段者のための囲碁学』(他、金萬樹氏の著書シリーズ

あたりがとても19路の考え方や作戦の参考になる

6. 19路で対人戦デビュー

いよいよコンピューター相手卒業して人間と打ってみよう

いろんな対局場があるので好きな対局場を選ぼう

無料

囲碁クエストスマホで打てる、しか最初から強い相手と当たる。中国ルールなことに注意。)

KGS2ちゃん棋院やVIP囲碁部などがありコミュニティ機能が充実している。仲間を求めるならここ)

・野狐囲碁(一番人数の多いサイト

・OGS(ブラウザのみで対局できる。リアルタイムの他に通信碁もあり)

囲碁オンラインこちらもブラウザのみで対局できる。その上登録すら不要ですぐ遊べる。気軽さを求めるならここ)

有料

幽玄の間日本棋院公式の対局場。ここの段位で免状を申請できる。無料枠のままで月15局打てる)

パンダネット(老舗対局場。教育コンテンツが充実している)

7. いざ観る碁デビュー

ここまでのカリキュラムをこなしたらもうプロの碁を解説付きで十分理解できる。

こわい手や驚きの一手、ハラハラする空中戦や死活の心配

作戦の目論見など囲碁の対局を楽しめるようになっているはずだ

Youtube日本棋院チャンネルでは日々棋戦を中継しているのでぜひ観てみよう

8-0. 棋戦を知る

棋聖戦

賞金4500万。読売新聞主催

一番賞金が高く、昇降級ありのS、A、B、Cリーグがある。囲碁には順位戦はないがこれが実質順位戦のようなもの

Sリーグは6名で争い、成績下位の半分が陥落するとても厳しいトップリーグとなっている。

予選を勝ち抜くと一番下のCリーグ(32名)へ入り、4勝で昇格、3勝以上で残留。3敗したら陥落となり次年度はまた予選から勝ち上がらなくてはいけない。

リーグ優勝者ステップラダートーナメントを行い挑戦者を決める。

そのためトップリーグへ上がらなくても下位リーグ優勝者にも挑戦者になれるチャンスのある棋戦となっている。

名人戦

優勝賞金3000万円。朝日新聞主催

9人が参加するリーグ戦で挑戦者を決定する。

リーグは予選トーナメント勝ち抜き者3名、前期から残留者5名、七番勝負敗者1名から成る

本因坊戦

賞金2800万円。毎日新聞社主催

囲碁界で一番歴史の長い棋戦で、1934年最後世襲本因坊である21世本因坊秀哉が引退にあたり、その名跡を全棋士に開放して実力制本因坊戦が開始された。

本因坊タイトルを獲得したものは、本因坊○○と雅号を名乗ることができるのが他の棋戦にはない最大の特徴。

現在本因坊である井山裕太は『本因坊文裕』と名乗っている)

前年度の本因坊番勝負敗退者と前年度のリーグ戦二位から四位までの4人に加え、予選トーナメントによって4人を選出し、計8名によるリーグ戦を行って挑戦者を決定する。

リーグ戦の五位以下は陥落となり、翌年度は再び予選トーナメントからの参加になる。

このため、入りやすいが陥落もしやすいという特徴がある。

碁聖天元王座十段

これらを全て含めて七大棋戦という。

その中でも特に賞金の高い棋聖本因坊名人を指して三大棋戦(タイトル保持者は大三冠)と呼ぶ。

棋聖名人本因坊リーグは「黄金椅子」とも呼ばれ、この3大リーグに参加することが一流棋士の証とされている。

また、3つ全てのリーグに参加している棋士を俗にトリプルリーガーと呼ぶ。

その他、世界戦等
世界都市最強リーグ(開催中)

今年から新たに始まった日中韓都市ごとに選出された棋士によるチーム戦。

この棋戦が面白いのは通常のチーム戦では勝利数を競うところを、盤面で何目勝ったかという目差の合計で競うところである

そのため、100目でも半目でも1勝に違いのない通常の対局と違い、どれだけ大きな差をつけて勝つか、ということにゲーム性が変わり

他のチームメイトが負けていても最後の一人で一発逆転のあるとてもユニークな棋戦となっている。

https://www.toyo-igo.com/event/com2ustygem/2022/team.php

8-1. 棋士を知る(男性実力者編)

棋戦を楽しむにはやはり棋士を知っていたほうが何十倍も楽しめるので主要な棋士を知っておこう

井山裕太(32)名人本因坊王座碁聖

囲碁界のトップブトップ。七冠を二度達成し、現在も四冠を保持と圧倒的な強さを誇示する。

棋風は常に妥協しない最強手を選ぶので、乱戦になりやすく見てて非常に面白い

世界戦でも農心杯で4連勝をし日本勢を15年ぶりに最下位を脱し2位に導くなど世界戦でも活躍

一力遼(24棋聖

井山から棋聖を奪取。宮城県を牛耳る河北新報御曹司であり記者でもある。

河北新報記者読売新聞タイトルを獲得したのは前代未聞である

井山にめっぽう弱く、棋聖戦ではフルセットの末タイトルを奪取したものの、次の本因坊戦ではストレート敗退。

碁聖戦でも同じ顔合わせとなる。

あらゆる棋戦の挑戦者に進んでおり、井山と1、2を争うツートップ棋士だ。

余正麒(27)

棋聖本因坊名人の三大棋戦の全てのリーグに在籍するトリプルリーガーで、関西棋院ホープ

文句なしトップクラスの実力を持ちながら、ここ一番で勝てず、挑戦者挑戦者決定戦まで進むも全敗の憂き目を見ている悲哀の棋士

高尾紳路(45)

通称高尾山平成期にタイトルを四分した平成四天王一角。薄くなっても実力は健在。

師匠藤沢秀行の余計なところまで受け継いでしまお酒大好きの飲兵衛で競馬も大好き。千葉ロッテマリーンズファン

ヒカルの碁ヒカル対社の「初手5の5」「二手目天元」「3手目 また5の5」その後天元で切り違いという非常にユニークな碁を打った当事者天元側)

相手山下敬吾平成四天王の一人。ヒカ碁元ネタ棋譜は後のタイトルホルダー二人の若手時代の碁だったのだ。

芝野虎丸(22)

最年少タイトル獲得(名人位・19歳11か月)、最年少三冠20歳7か月)の記録保持者。今はすっかり無冠に。

将棋豊島に似ているのでたぶん入れ替えても気付かれない。

伊田篤史佐田篤史

名前も音も一字しかわず非常にややこしい。

しかも段位も八段、七段と似ている上に棋戦での実力や実績、年齢も似ている。

入れ替えても気付かれない。

8-2. 棋士を知る(女性実力者編)

藤沢里菜23女流四冠(@rinafujisawa)

破天荒エピソードで知られる棋聖藤沢秀行の孫で女流四冠。

無類の強さを誇る女性棋士で、女性初の一般棋戦でのタイトル挑戦者になりうる存在

国内レーティング23位と、ほとんどの男性棋士よりも強い。

天元戦では女性初のベスト8まで進出タイトル挑戦まであと3勝と迫った。棋聖戦Cリーグに在籍。

本因坊戦女性初のリーグ入りをかけて最終予選に残っている。

https://imgur.com/9GaV6W3.png

女流タイトル獲得の最年少記録保持者(15歳9か月)

上野愛咲美(20女流棋聖

大石を狙い殺して大勝をするのが棋風で、その棋風からくる愛称ハンマーパンチと呼ばれている。

先日のSENKO CUP世界戦でも相手大石2つをハンマーパンチでぶっ殺し勝利を収め、決勝でも勝利し見事日本勢の初優勝を果たした。

こちらも国内レーティング35位と、男性と遜色のないトップ棋士

妹の上野梨紗(15)も棋士で、姉に負けずおとらずの強さを持つ期待の若手だ。

棋聖戦Cリーグに一度入るも1年で陥落。

本因坊戦女性初のリーグ入りをかけて最終予選に残っている。

女流棋聖タイトルの最年少記録保持者。(16歳3か月)

仲邑菫(13)

特別英才枠で最年少で入段を果たし、最年少で女流タイトル挑戦者になった実力者。

レーティング的には同年齢の時の藤沢里菜井山裕太よりも成長が早いと言われている。

名探偵コナンが大好きで藤沢里菜とはコナン仲間。

棋聖戦Cリーグに最年少で進出。(12歳2ヶ月。菫ちゃんの前は福岡太郎の15歳4ヶ月なので3年も更新しかし1年で陥落)

韓国留学韓国テレビ番組に出演していたため韓国でもファンが多い。

https://www.youtube.com/watch?v=HMEoTbipcAQ

相手を睨むその鋭い眼光からついたあだ名スミレーザー。

日本でも「菫ちゃん焼肉のタレ」なるものが売っている。

9. カッコいい、可愛い女流棋士を知ってモチベをアップ

カッコいい

大西竜平 七段(通称ドラゴン

鈴木伸二 七段(通称ウニ)@uniigosauna

・鶴山淳志 八段(林漢傑八段とつるりんチャンネル運営リーグ在籍の実力者ながら普及にも力を入れている)@igo_mokkosu

張栩 九段平成期にタイトルを四分していた平成四天王の筆頭、最盛期は五冠に。妻はレジェンド棋士小林光一の娘の小林泉美。娘二人も棋士に)妻Twitter @cho_kobayashi

可愛い

稲葉かりん 初段(生田絵梨花っぽい)@ash__igo

三島 響 初段 (ダウンタウン松本を知らなかったうぶっこ)@hibiki_0202_15

安田明夏 初段 (バランスチャート

・黒嘉嘉 七段(台灣棋院) (台湾キリンCMにも出演)

・徐 文燕 初段

・兆乾 二段

2022-02-24

anond:20220221115505

百人一首競技歌留多は耳の良さ+敏捷性+スタミナが効くゲームなのでもともと女性プレイ人口が多い。

8月末に公式最大の試合が2つある。

職域学生大会全国大会にあたるがグループ戦。(職業チームと学生チームの激突でなかなか見ごたえはある。やっぱ頭のいい大学職業が強い)

個人トップを決める学生選手権学生しかでられない(中学生大学院生までしかだめ。フリーター主婦名人クイーンとかが居ても学生証がなければ出られない)。

じゃあそれ以外の試合はどうだ?

全年齢の個人戦でいうと女性トップクイーン)と男性トップ名人)を同じ会場(近江神宮)で決めている。

が男女のトップ同士が激突するやつはその大会ではやらない。野球でいうセ・パ交流戦トップ決めようぜみたいなものがない(あったとしてもそれでわかるのはチーム力だもんな)。

じゃあせっかくだから名人vsクイーン決まった瞬間に決戦までやりゃいいじゃんと思うかもしれないが、

なにしろ試合が長い(100枚を後半省略しながら読んでだいたい一試合時間半。その間プレイヤーはしょっちゅう短距離走スタートみたいな感じで動く)ので

8時から32人で勝ち上がり戦をはじめても20時過ぎに解散普通なので地方から前泊とかやるし翌日もたぶんガクガクフラフラ

現状に加えて男女決戦までやると深夜解散になったりして、おそらくスタミナだけで決まってしまい、とてもつまらないことになる。

ほかは地方大会だが東京地方大会でも学生にとって遠征しづらい時期か職業人が休みづらい時期だったりで期待の星が出場できないケースも多い。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%BA%BA%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%B3

この着色リストには「*がついてるのが東西代表とあるが、東西代表というのは公式戦で決まってるわけではないはずだとおもう。

そもそもこのリストでも順当に対戦相手が決まっている場合は*を表記していない(辞退回だけ)。

東西代表をだれがいつ決めているのか、毎年クイーン名人戦の直前の時点で誰がそれに相当したかを調べれば男女含有比もわかっていいのだろうが(いいのか?東京取れた地方のほうが強いのでは?)その資料公表されていない。そういうタイトル戦があるわけでもないから多分勝利数などを点数にして数えるだけだとおもう(=出場回数の多い東京在住者が有利)。

https://www.karuta.or.jp/player/ 一応女性の占める地位が今年は多いですね、というだけの資料はっとく。

2021-07-30

AI将棋神様、蘇るシャーマン

一昨日、渡辺明名人が衝撃的な動画Youtubeにアップした。

渡辺明名人将棋講座【現代トップ棋士研究とは】

https://www.youtube.com/watch?v=kO_NB9AaYEI

内容的には渡辺名人も語るとおりアマ高段向け、あるいは全て理解できるならプロになれるレベルでかなり難しい。ただ雰囲気を掴むだけなら、観る将でも楽しんでいる人は結構いるようである個人的にはなるべく多くの人に観てほしい。渡辺名人の軽妙明快な語り口は、「よく分からないけど何かすごいものの一端に自分は今触れている!」というセンスオブワンダーを与えてくれるはずである

動画では、先の名人戦第3局で現れた矢倉(戦法・囲い)で端歩(先後合わせて計4個ある一番端の歩)を突く一手について30分にもわたって語っている。断片的には渡辺名人自身感想戦および将棋世界2021年7月号の観戦記朝日新聞動画(https://www.youtube.com/watch?v=NnNchRwnCCQ)でも語ってきたことではあるが、ここまで分かりやすく展開して話されたことは初めてである

名人が30分間特定の一局面の端歩の意味解説する(しかも直前の名人戦で現れた新鮮な局面で!)。これに将棋ファン達(プロも?)は震えたのである一般的将棋は端よりも中央、歩よりもその他の駒の方が価値が高いので、飛車角金銀とか、歩にしても中央付近の歩を動かした方が価値の高い手になりやすい。アマチュア向けの指南では端歩は「心の余裕」とか「挨拶」とか言われている。今は一手損するけどもしかしたら中終盤で得になるかもね、相手に突かれたらこちらも突いておきましょうね、ぐらいの意味である

一方プロ棋戦の解説では「この局面の端歩の意味説明しようと思うと本が一冊書ける(だから説明省略しますね)」などと言われることもしばしばある。しかし、結局その説明アマチュアに向けて開陳されることはまずない。その理由はもちろん特定戦型の端歩を延々扱う本なんて売れないかである(強いて言えば例外は連載が1章で終わり10年以上経ってから刊行された伝説羽生善治『変わりゆく現代将棋』くらい?)。

それを渡辺明という、時の名人が30分も説明するのである渡辺名人は何度も、「AI局面を点数化してくれるのが大きい」と言う。端歩の関係は突く突かない2つ突くの組み合わせで36通りあるのだが(端歩三十六景という言葉がある)、プロでさえその36通りはAIが登場するまで、ほとんど雰囲気経験から語っていた(例外的にそこまで考え抜かれた戦法は「システム」と呼ばれた)。しかし36通り全てを点数化することが可能となったAI以降の現代将棋では、端歩によって景色が大きく変わってくるようになった。評価ディストピアという言葉を生み出した佐藤天彦九段が「予想されてなければAIマイナスがついてもいいけど予想されてるマイナスはきつい」と言ったように、現代トッププロは想定局面の端歩36通りぐらいは全て研究した上で対局に臨むからである

また渡辺名人は「AIは点数を教えてくれるけどなぜその点数なのかは教えてくれない。それを考えるのが研究」とも言う。ここで思い出すのは『銀河ヒッチハイクガイド』のスーパーコンピューターが導き出した、「生命宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」すなわち「42」である現在将棋AIはある局面における疑問の答えを「123点」などと教えてくれるが、なんでそうなるのかは教えてくれない。我々はすでに『銀河ヒッチハイクガイド』の世界に生きている!

以下で考えたいのは、将棋AI評価値が神託のように見なされている事態についてである

羽生九段は「将棋神様と指すなら角落ちでいい勝負では」と言い、藤井二冠は「将棋神様がいるなら一局お願いしたい」と言った。棋士も、将棋ファンも、将棋神様についての話は大好物である

将棋神様。それがいるとしたらどんな存在だろうか。どうも、みんな将棋を完全解析した存在と、それに限りなく近いが完全解析したわけではない存在の間を無意識想像しているように思える。

読者の中にも、「9マス○×ゲームの神」を名乗る資格がある人は多いように思う。○×ゲームは両者最善手を指し続ければ引き分けになることが完全解析されていて、それを達成できる(そして相手が悪手を指せば必ず勝てる)人は結構いるだろう。それでも、「○×ゲームの神」を名乗りたい人はそんなにいないようにも思う。それは、○×ゲーム自分にとっては既に退屈なものと成り果てているかである。「○×ゲームの神」を名乗るにふさわしいのは、両者引き分けという小賢しい結論に達せず、同級生に無邪気に無双している小学生とかではないか

そういう、無邪気にその対象を楽しんでいて、かつすさまじく強い存在将棋においてもそんなもの神様であって欲しいではないか神様はいるけどとっくに下界への興味を失っているなんて悲しすぎるではないか。どうせ神様なんていないのだから想像するのも希望するのも自由である

そこで、AIであるAIは無邪気である。無邪気というか、少なくとも人間棋士が持っていそうな邪気はない。そしてすさまじく強い。それは、人間名人を破ってなお強くなり続けていることからも明らかだろう。

しかし、AI将棋を楽しんでいるのだろうか? 常識的な考えと、そして私の考えは同じくNOであるAIは単に、何億手を探索し、何万種類とかのパラメーターを組み合わせ評価し、最善手を選択し続けるだけである

「でも、もともとゲーム人間が楽しむためのものです。自分自身、そして将棋界が楽しいものであってほしいと思います。」

ユートピアを求めて、藤井聡太との大一番で振り飛車をぶつけた理由 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

振り飛車という戦法がある(以下、将棋に詳しい人は「振り飛車」を「山崎パックマン」および「康光流この……何?」などに置き換えても良い)。振り飛車は、序盤数手目で飛車を左に「振り」、玉を右(相手飛車の反対側)に囲う戦法である振り飛車総帥である藤井九段[藤井二冠とは別人]があるとき振り飛車は玉を右に囲う戦法。名前になってるけど飛車位置は実はどうでもいい」と説明していて蒙を啓かれた気分だった)。逆に居飛車飛車が元の位置(か周辺数マス)に「居」るまま、玉を自分飛車の反対である左側に囲う戦法である振り飛車より一手早く攻めることはできるが、相手飛車角という大砲の射線上に玉を配置せざるを得ないなど、それぞれメリットデメリットがある。両者それぞれを指す人は振り飛車党、居飛車党と分類され、阪神ファン巨人ファンぐらいの意味を持っている。

この振り飛車であるが、プロおよびアマすなわち人類見方としては「有力」で完全に定まっている(ここ数十年、という話ではなく記録に残る最古の江戸時代における達人同士による棋譜居飛車振り飛車である)。しかしそれに反して、AIによる振り飛車評価は極めて低い。飛車を振る手は、ソフトにもよるが大抵-100~-200点と、一手パスよりも厳しい評価を付けられることが多い。そしてAI自然振り飛車を指すことはまずないという。

この200点という数字評価が難しい。定義として一歩の価値+100点とされているが、お互いに居飛車すなわち相居飛車の序盤で+200点は、プロ的には作戦勝ち気味~やや指しやすい、藤井二冠であればこのまま間違えず有利を拡大して勝ち切っても不思議ではない、ぐらいの数字である渡辺名人が目指した、「両方の端歩を付き合っていて急戦になった後手有利の局面」は手元で確認すると後手+180点くらいであった。アマチュアでもよく研究している高段者であれば「よしよし」と思うぐらい。しかし、振り飛車居飛車の対抗形の場合相手振り飛車にしてきたからといって、相手に-200点がついたからといって、作戦勝ちなどと考える人はいない。それは相居飛車の+200点の局面と、対抗形の初期状態+200点の局面から、それぞれ勝ったり、そこまで行かずとも有利な局面まで導いた経験的な確率があまりに異なるから

かに振り飛車AIに対して指せばほぼ必ず負けるのだが、それって実は居飛車で指しても(トッププロであれ)同じことであるさらに、AIが教えてくれる「振り飛車ワクチン」は極めて難解である振り飛車の囲いがしっかりしているのに、居飛車ペラペラの舟囲いから金銀が旅立って王様が一人で戦うような。いわゆる「人間には指せない手」というやつである。なぜ人間に指せないかというと、人間は間違えるからだ。終盤間違えないなら確かに王様一人ぼっちでも詰まされさえしなければ勝てるのだろう、でも人間には無理だよね、という。

結局人間同士の戦いであれば、アマであれトッププロであれ対抗形は序盤の-200点とは特に関係ないように思える終盤の勝負になりやすい。逆に言えばプロの相居飛車は、序盤で即死魔法をどちらが掛けられるかの研究勝負になりやすい。佐藤天彦九段はその理由を次のように語っている。

「相居飛車は玉の囲いが盤上の対角線上に近い場所にあることが多く、それゆえに相手攻撃陣が自分の玉の直上にいるので、すぐに玉が危なくなります感覚で指していると、ぴったり詰む変化に入ってしまうこともよくある。しっかり読まないといけないし、必然手が多いから誰が指しても同じ将棋になりやすいです。

でも振り飛車にすれば、今度は攻撃陣同士が向かい合っているので、すぐに玉が詰む、詰まないの変化にはなりにくい。だから、最善手じゃなくても、致命傷になりづらいんです。」

ユートピアを求めて、藤井聡太との大一番で振り飛車をぶつけた理由 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

AI的な、あるいは神様的な最善手でなくても勝てる戦法。あるいは、将棋を指す人間地力が試される戦法。それこそ人間による人間のための人間の戦法ではないか。などと考えたかは分からないが、生粋居飛車党で居飛車名人も獲った佐藤天彦九段は「評価ディストピアをどう生きるか」という問題提起を行った後、振り飛車を指すようになった。

神様振り飛車について。ひょんな例えだが、たとえばアリが人間とは違うけど結構ちゃんとした社会を作っていると、何か感動を覚えると思う(参考: | 東京ズーネット)。我々はアリにとって、ある意味では神に等しい存在であると思う。生かすか殺すかは我々の自由であるし、アリの一生よりもずっと長い時間を生きることができる。そう考えると、将棋神様振り飛車を指さなさそうだし、振り飛車棋譜伊勢神宮かに奉納すると「おお、全然最善じゃないけど意外とちゃんとしてて面白いじゃん」などと喜んで貰えそうだな、と馬鹿馬鹿しくはあるが思う。

AIこと将棋神様、とまではいかない……将棋天使?はとても言葉少なだ。「42」しか言ってくれない。たしかに、神様がどう考えているかのヒントにはなる。しかしその数字は間違っているかもしれない(将棋AI日進月歩で強くなり続けているが、それは今までの将棋AIが間違い続けていたということも意味する)し、人間が出来ることとはあまりにかけ離れた目線からのものかもしれない。しか天使饒舌になることは、ディープラーニングの隆盛などを見ると当分なさそうである。それでも、である人間は、神様の言うことを無視できない。ならば神様の言うことをそのまんま信じようとか、いや神様の言うことを人間に合わせてチューニングしようとか、いや俺は人間生き方で生きるとか、色々な生き方が出てくるのは当然のことである

これって多分今後多数の分野で起こることである経理天使とか自動運転天使とかが、こうした方がいいよとは言ってくれるしそれは正しそうだが、なぜかは全く教えてくれない。その「神々の意図」を読み解くシャーマンみたいな仕事は当分不可欠なものとされるだろうし、これまでの人類史においてもほとんどの期間不可欠なものとされてきた。「神が死んだ」とされていたのは近代100年ぐらいの特殊現象で、「やっぱり生きてたわ」となるのかもしれない。

シャーマンが何をしている(きた)のかといえば、「物語」の提供である過激哲学者(彼らもまたシャーマンであると思う)によれば、近代科学の基礎である因果関係すらも人間世界簡単理解するための「物語であるらしい。

棋士たちは、今日も神ならぬ身に生まれ人間として、「物語」を紡いでいく。私は、シャーマンならぬ身として生きるただの人間として、シャーマン達が紡ぐ物語をただただ享受するばかりである

2021-05-27

anond:20210527110510

せやで。それが伝統というのもなんだよ。

 

朝日共催の名人戦は、明日から箱根で二日間の対局あるで。先週は長野の山奥で対局してたな。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん