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2023-12-31

バグダッドカフェアマプラ配信今日まで、というツイートが流れてきた

まだYouTubeもサブスク一般的じゃなくて、映画音楽レンタルショップレンタルしていたころの話

バグダッドカフェで使われてる作中曲について言及されてる小説をいくつも見かけて、有名な映画なんだな〜どんな曲なんだろ〜って思ってレンタルした

かもめ食堂みたいな雰囲気想像をしていたから、実際見て、ええー!?なんでそうなるの!?ってびっくりした思い出

2023-03-14

漠然とした。多分私の人生の話。

急に昔の話をしたくなったので衝動ではてぶに登録した。

多分春だからだと思う。これは花粉症の症状の一つ。

そもそも、真夜中にこのブログを開設するあたり、私はもう正気じゃない。

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漠然とした。多分私の人生の話。

5歳の頃、家族旅行アメリカへ行った。国外旅行へ行くのはこの20数年間でこの一度だけ。知らない言語に囲まれて、知らない文化に触れた、初めての経験

私はそれまで、父親よりも背の高い人間がこの地球にいるなんて知らなかった。

幼稚園キリスト教系だった。でも園の中に十字架とかそういう「偶像」がなかったので、私が日々の中に神の存在を感じる機会は非常に限られていた。お弁当を食べる時になると手を合わせて祈りを捧げた。「神よ、日々の糧に感謝いたします。アーメン」。この時間くらいじゃないだろうか。

先生たちは定期的に聖書の話をしてくれたけれど、当時の私には理解できなかった。そして多分先生たちも私たち理解することを求めていなかった。卒園式で綺麗に装丁された聖書記念品にもらった。字が読めるようになり、心に哲学概念が沸いた年齢になった時に初めて読み返した。そしてようやく何かしらは理解できたと思う。多分。…。時間差があるね。

でもこれだけは覚えているのがある。園長先生という方は非常に柔らかいお話の仕方をなさる方だった。わかるようなわからないような、でもそれはそれとして言葉がスーッと染み込んでいくようなお話をなさっていた。

先生はいつもこうおっしゃっていた。唇に歌を忘れずに。光の子として歩みなさい。

前半は知らない。でも後半は聖書の一節だ。「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意正義真実とが生じるのです」

小学校の頃は全く覚えてない。

中学時代勉強はできるような、できないような子供だった。

英語音楽国語だけできた。でも国語担当教師と年がら年中喧嘩してたので評定に定期テストの点数が反映された記憶がない。

英語は楽しかった。小さい頃漠然定型分だけ覚えて旅行に行ったあの「英語」が、形ある理論知識として目の前に再び現れた。いうなれば、旧友との再会のような。互いに少し成長していたけれど。

音楽は、心の拠り所を得るために気まぐれで合唱部に入ったら急に歌えるようになった経緯がある。何それって話なんだけど、私もよくわからない。ただ、ある日ある時急に突然「声の出し方、響かせ方」が分かった。2年生の時、ソプラノソロパート担当させてもらった。嬉しかった。あれは、私が自分の実力だけで勝ち得たもので、そして私にもできるものがあるのだという証明になったから。音楽先生卒業式の日私の母をとっ捕まえて手を握ってこう言ったそうな。

お嬢さん音大に行きたいと言ったら、どうか止めないで入れてあげてください」と。

周りの子供たちは「自由」が増え、レンタルショップビデオを借りた。麓の街に行って、友達同士で服を選び合った。私にもそんな自由が欲しかった。漫画の貸し借りをしてみたかった。アニメ情報を共有してみたかった。

ある日、一緒にピアノを習っていた友人から楽譜を借りた。

彼女は「あなたが弾きたい曲が入ってる楽譜、家にあるから貸してあげる。家まで来て」と言った。彼女の家は私の家とは少し離れていた。やや逆方向寄りなのだ。でも私は彼女について行った。そして楽譜を借りた。

家に帰ると母は非常に機嫌が悪かった。ただいま、という挨拶に対して返ってきたのは「どこほっつき歩いてたわけ?」だった。確かに帰宅時間は通常より20分ほど遅かった。

正直に話した。友人の家に寄って楽譜を借りてきた、と。楽譜没収された。

ちなみにその友人は時々漫画も貸してくれていた。しかし母はそれを目敏く見つけて隠した(母はよく私が学校にいる間に私の部屋に入って物を漁っていた)。そして3週間ほど経った頃にクロゼットから出してきて「あの子に返してきなさい、今すぐに」と言ったのだ。

少し考えればわかること。この家は、何かが少しずつ狂ってる。

私にも自由が欲しいとゴネた事がある。他の女の子みたいにガーリーな服(当時は少し露出があるのが流行っていた記憶がある)が着たい。髪を伸ばしたい。休日友達とお出かけをしたい。バレンタイン友達チョコレートの交換をしたい。

ことごとく跳ね除けられた。

おしゃれがしたいなら家でやらないで外で自己主張して頂戴。学校お菓子を持ち込むのは校則違反でしょ?(それをバレンタインの日だけは黙認されてるから私にもやらせてくれと言ったのだが。)お出かけして遊ぶ暇があるならピアノ練習して勉強したらどう?アンタは目の前の遊びを取って将来を失うつもり?それに私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ。

そんな言葉で私の心はポッキリだった。でもその時はまだ幼かったので「高校生になったらきっと変わる」と思っていた。

ちなみに上記言葉を言われた後で私は一度だけ地域お祭りに友人と行ったことがある。

一言で言えば、つまらなかった。目に映る何もかもがくだらなく見えて、そんなくだらないものにはしゃげる友人たちが寧ろ一周回って羨ましく思った。その日の私はピアノ練習もしなかったから、鍵盤が恋しかった。結局皆より一足早く帰宅したはずだ。

…そんな私の感想に、母は非常に満足げだった。こればかりは癪にさわる。

高校私立女子校入学した。良い大学に行くことだけが目標だった。それさえ達成できたなら、きっと私の人生は報われると思った。おしゃれらしいおしゃれをしなかったことも、友人と行ったお祭りを楽しめなかったのも、バレンタインの日にお菓子作りをしなかったのも、全部全部。

周りの友人は有名らしいアイドルにどっぷりとハマっていた。週末になれば電車に乗って遠くへ行き、グッズを買い、ブロマイドを買い、皆で見せ合って楽しんでいた。

街のお祭りを楽しめなかった女は、アイドルの良さもわからなかった。女の子たちが「ねえねえ、このひとカッコいいと思わない?」と見せてくるのを適当に「ほんとだ、カッコいいね」と返した。

ちなみにミュージカルをやる部活に入ったが、言わずもがな母は私がそこに入部するのを死ぬほど嫌がったし、門限は昔よりもシビアになった。当然遊べなくなったし、部活も毎回早退していた。それは舞台本番の1週間前でも変わらなかった。先輩も同期も私の家の事を理解してくれていたことだけがいである。あの人たちは皆優しかった。でもその優しさに永遠に甘えるわけにもいかなかった。当時私はスマホを持っていなかったから「今日だけは門限を伸ばして」と公衆電話から家に電話をかけた。「それなら家に入れてやらない」とだけ返されて電話を切られた。私は職員室の前で泣きながら「どうしろって言うんだよ!」と叫んだ。

その部活は1年生の冬に廃部になった。まあ色々あったのだ。晴れて私は本当に勉強しかすることの無い暇人になったのである

英語にのめり込んだ。きっと海の向こうの人たちが喋ってる言語は私の住む世界を広げてくれると思った。

音楽は私の心の拠り所だった。親には「私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ」と言われていて、それでよくピアノが嫌いにならなかったな、と思わないでもないが、それはひとえにピアノ先生の教え方が非常に上手かったからだ。あの先生は一生の恩師と言っても良いだろう。ピアノ技術だけでなく、音楽を体全体で楽しむことの大切さを教えて下さった。

必死勉強して、そこそこ良い大学に受かった。当時は大学入試の定員規定が厳しくなったばかりだったか絶対浪人すると思ってたけど、受かった。第0志望、希望希望通りの学科

高校生の頃(というか小学校中学から)ずっと母は私に「アンタみたいに頭の悪いやつは、私の時代なら商業高校に行ってたよ。今はいいね、アンタみたいなバカでも人並みに高校に入れて受験できるんだからさ」と言っていた。

何度も娘をバカだと言わなくて良い。言われなくても本人がちゃんと分かってる。

大学は色々な地域から色んな人たちが入学していた。

同じ地域に住み、同じ景色を見ていた小中、その延長線上にあった高校とはまるで違っていた。私のような実家住まいもいれば、一人暮らしで頑張る人もいた。

でもこれだけは断言したいが「明日屋根心配しなければならない人」は私以外あの空間には存在しなかった。

大学講義は遅くて6時に終わっていた。母は言った。

「7時半には返って来れるでしょ」

まり、7時半が門限だということだ。大学生の、門限が、7時半。

あんまりだよ、と泣いた。父を説得しようとし、父方の祖母を説得しようとした。大学生なんだよ、大人だよ?と。でも父は母のイエスマンだったし、祖母(と叔母)は如何せん価値観が若干古かった。「7時半は十分遅いよ、お母さんは譲歩してる方だと思う」と言って譲らなかった。

遊ぶことはなかった。化粧もしなかった。ファンデーションだけだった。化粧なんてね、若いうちは要らないの。それが母がいつも言うことだった。

少し考えれば分かること。あの時の母は、私を完全にコントロールたかったのだ。

大学2年生の時、母に内緒彼氏を作った。

その年の秋、私はこれまた突然、手首を痛めた。関節炎だった。ピアノの弾きすぎ、PCの打ちすぎで利き手ではない左手に過度の負担がかかったらしい。もうピアノは弾かないでください。と言われた。

あの時の絶望といったら。私は身近な人を突然亡くした経験はないけど、多分親友がある朝突然死んだらこういう気分なんだろう、と思った。うまく使えない左手、もう弾けないピアノ。虚無感、なんて言葉じゃ補いきれないものだった。

私にとってピアノはそれほど大きな存在だった。嬉しい時も辛い時も一緒にいたのが、ピアノであり、音楽だったから。

その時急に現れたのが昔の知り合いだった「彼氏」だった。

少しずつお互いのことを話す中で私は小さな打ち明け話をした。休日が大嫌いなんだ、と。

当時母は土日のたびに癇癪を起こしていた。やれ私の歩き方が気に食わない、やれ私の話し声が気に入らない。どうしてアンタは私の気に入るように振る舞わないの?と。当時私は土日の早朝6時〜9時でコンビニアルバイトをしていたので、その早朝勤務の後に母の喚き声を聞くと言うのはどうにも「来る」ものがあった。

さて話を戻すと、私の打ち明け話を聞いた彼は私を週末のお出かけに誘った。電車の向こうの街でかれこれこういう催し物があるらしい、行ってみようよ。気分転換にさ。と。そういう具合に。そして私はその誘いに乗った。

母には「友達と出かけてくる」とだけ言った。情報は不足しているかもしれないが、嘘はついていない。少なくとも当時は彼はまだ「友達」だった。

そしてその友人は彼氏になった。

から告白された時、私は一種のチャンスを感じた。きっと私は自分証明できるとお思った。私の人生は私のもので、私の人生の決定権は私が握っているのだと。

しかも、当時の私が心から欲していたのは「絶対的な安全」だった。そして痛めた手首によって失われた「心の拠り所」だった。

きっと彼ならそれらをくれるだろうと思ったので、私は彼の告白同意した。

まりにも、身勝手


彼はそれ以来ちょくちょく私を外へ連れ出した。

その度に私はまるで世間一般に溶け込んだ気分になっていた。世間一般の「普通の子」になれたように思った。そしてその時私は心から喜んだ。「生きてる!」と無邪気に思えた。

私が勝手に出かけ、挙句彼氏まで作ったので、母は怒った。最初父は「別にいいんじゃないか?」と言っていたが、母があまりにも怒るので父も手のひらクルリと返した。

彼の名前学歴を言わされた。ひどく侮辱された。

母は私から家の鍵と財布の金、銀行カード没収した。お前に鍵と金を渡すと碌なことにならない、と言いながら。(ちなみにこの銀行カード、取り返したら今度は月に3万、家に入れる事を要求された。当然今度は私の生活費が足りなくなってバイトを増やしたら、要求される金額がまた増えた)

母は、アンタがどこへ行ったか全部わかってるんだからね!と怒鳴った。最初意味がわからなかったが、どうやらあの時の母は私をスマホGPS機能で追跡していたらしい。それが判明した時、私は泣いて彼氏に詫びた。どうしようもないものに巻き込んでしまったと思った。ざっくり言えば、母のやったことは犯罪に近いのだ。

彼は「気にしてないよ」と言った。

私は「いや、そこは気にしてくれ」と思った。というか、そう言った。

彼は「お前がかわいそうだ、どうにかして救いたい」と言った。

その心はありがたかったが、ありがたがると同時に私はそれを拒絶した。

「かわいそう」と軽々しく言えた彼はどこまでも温室育ちだった。4人家族ペット付き、平均的かそれよりも幾許か上の環境で、ぬくぬくと、二親に愛されて育ち我らが王子様のような扱いを受けてきた彼が言ったのは、永遠に「かわいそう」な立場にはならないであろう人間の、無意識傲慢だった。

「救いたい」と言った彼は、きっと人間人間を救えると信じていたのだろう。確かに信じるものは救われるとは言うけれども、彼氏とはいえ第三者立場人間他人を救えるのなら、今頃イエスキリスト聖母マリアもこの世から用済みだろうし、仏典聖典も要らない。でも世界にはそういうもの存在するのだ…。彼はそれをちゃんとは理解していなかった。

私の状況も、世界の状況も、「聞いて知ってはいる」けど「理解」はしていなかった。

彼氏母親という人は、息子から私の家の状況を聞いて、こうコメントした。

「あそこの大学の子だと聞いて安心していたのに。それじゃあ全く、訳アリのお嬢さんを拾ってきたってこと?」

…ってうちの母がいうんだ、面白いよな、訳アリだなんて。と彼は笑いながら言った。少なくとも彼の中で「訳アリ」という言葉一種ネタとして消費されたらしい。

私は彼氏ができた、とか勝手に出かけた、とかそういう「罪」で度々家を追い出された。そんな時私を匿ってくれたのは大学の友人たちだった。

追い出されるたびに顔色が悪くなる私を見て友人は私の目を閉じさせ耳を塞がせ、その間に家中刃物という刃物を知らない場所に隠した。彼女曰く「今のアンタに刃物を見せたらすぐさま死んでしまいそうで怖い」。当時の私は一体どんな顔をしていたのだろう。

結局、私は彼と別れた。

彼は普通の家で育った普通人間だった。そんな温室の彼を「私」という人間に巻き込み、異常なものを見せ、その一部だけでも経験させてしまたことは、私が負うべき「罪」のように思った。そして、そんな異常な場所から彼を一刻でも早く遠ざけようと思った。「かわいそう」という言葉も「訳アリ」という言葉も、ネタとして理解できる世界に戻そうとした。

それが正しいかどうかは本当にわからない。でも身勝手だったとは思えど、あの時の私にできた「最善」の判断は、それだった。

どうか彼には「普通」の彼女ができていてほしいと思う。そして、私の視界に入らないところで幸せになってほしい。

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大学3年生になり、2つの喪失、「普通」の概念について考える日々、加えてコロナ禍。最悪だった。それでも秋までは保った。そして秋になって体調を崩した。

感情がわからなくなった。楽しいとか、嬉しいとか、悲しいとか。

指先から血の気がひいた。四六時中まるで体全体が後ろから引っ張られているような感覚だった。

ほんの少し正気に戻ったその瞬間に病院に行き、うつの診断を貰った。ついでに精神安定剤も貰った。(本来抗うつ剤をもらう予定だったが、そういう精神に効くタイプの薬を飲んだことがなく不安だったため、安定剤からスタートになった)

家族はまるでお手本のような否定言葉をぶつけてきた。

仮病だ、とか、考えすぎだ、とか、甘えだ、とか。診断をした医者はヤブだ、とも言った。そして私から保険証現金没収した。よって私は途中で治療が止まっている。


正直、大学3年4年をどう過ごしたか記憶がない。

ちなみにかの「原神」を始めたのは4年の最初だったか、それくらいだったはずである。(タブレットデバイス様様で、こういうゲーム自分スマホに入っていれば「実体」が無いので、両親は私が流行りのゲームを始めただなんて夢にも思っていない)





うつの診断を受ける前だったか後だったか、とにかくその辺りの時期に私は数回手首を切った。そのうちの一つだけ、鮮明に覚えている。

衝動に任せて切って、うっすらと血を滲ませた。最悪だったのはそれが金曜日で翌日にはバイトがあったということだ。(※この時は体調の限界やらシフトの都合やら色々なものが重なって、私のシフトは早朝6時〜9時ではなく、9時〜12時に移っていた。そこには私の幼馴染の男の子も一緒に働いていたので、早朝から働いていた時よりは幾分気が楽ではあった)

さて左手首を切って血を見て1時間、なんとなく冷静になった時に気が付く「待てよ、明日バイトじゃん」は本当に最悪だ。急いで薬をぬり(強めのステロイドだった気がする)、ガーゼを乗せて包帯を巻いた。

翌朝幼馴染の彼は「それ、どうしたんです」と聞いてきたので、私は笑って言った。

「関節炎の湿布


この幼馴染、私が怪我をしたとなるとまるで問診か何かのように問い詰めるのである。どこで怪我をしたの、どうして怪我をしたの。その時何があったの、いつもと変わったことでもあったの。

手首は数回掠った。そしてもし、もう一度でも金曜日にそれをやった上で「どこで、どうして怪我をしたの」と問い詰められたら、私は誤魔化せる自信がなかった。

そもそもコンビニアルバイトなんて、いつヘルプ要請が入るかもわからないものなので、それが金曜日じゃなくても、手首を切るのは普通にアウトだった。いつか誤魔化せない日が来ると思ったし、その調子で切ってたら取り返しのつかない事になるのは目に見えていた。

それ以来、手首を切るのは自制している。少しばかり、褒めてほしい。

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先日、この幼馴染と少しばかりの遠出をした。

出かける予定を作ったことを正直に母親に白状し、許可を得た(これがまたハードルが高かった。)母は私たち電車で行ったと思っているが。

私は彼が運転する車に乗って遠出した。





帰りの移動だった。彼は、夜の暗闇が一番好きだと言った。

私も夜が好きだと返した。夜は良いなと思う。あの暗闇も、程よい明るさも好きだ。

その日すっかり疲れてしまっていた私はぼんやりと、彼に少しばかりの昔話をした。

まだ私が早朝6時のバイトシフトに入っていた頃、5時に起きて支度をしていたから冬の早朝は真夜中みたいに真っ暗だったのだと。そして少し季節が春に近づくにつれて日の出時間も早くなり、西の空は暗く、東の空は明るくて、私はその真ん中に立っているような錯覚を覚えたのだと。まるで、昨日と明日の境目にいるような気分だったと。

ある時私は親に家を追い出されて、月曜火曜ならまだしも金曜日に追い出されたのなら翌朝のバイトは始発電車に乗らないと間に合わなかった。まだ空が真っ暗な時間にそっと友人の家を出て、電車の窓の外がうっすらと明るくなるのを見ていた。

そう言った。話し終えてからようやく自分が一体なんの話をしたのか、一体彼に何を聞かせていたのか気がついた。

変な話してごめん。私の家の騒動を知ってて私を家に泊めてくれた友人くらいしか知らない話だ、多分他人に初めて話した、幼馴染の女の子ですら知らない話だ…。と途方に暮れながら謝罪したところ、彼は「そうだろうね」と言い、こう続けた。

「よく、怪我しませんでしたね。危ないでしょう、色々と」





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今も私は「普通ってなんだろう」と考えている。

家では相変わらず母がつまらないことで喚き散らしているし、私の髪の一本一本にすら執着し干渉している。そして相変わらず父は母のイエスマンだ。


幸せになりたいな、と思う。

でもまず私は「幸せってなんだろうな」から思考を巡らせなければならい

そもそもはいまだに感情の生成についての問題解決していない。

たぶん私という人間も私の家族も、私の家の一族も何かしらが「おかしい」のだ。皆が皆で、それぞれ違うベクトルで狂ってるから、その異常性に気がつきにくい。

でも気がついた人が気がついた時に「終わらせなければならない」。母は自分自分母親と絶縁した。もしかしたらそれはいつか来る自分未来だと思う。

それはそれとして、もし誰かが私の幸運をほんの少しでも願ってくれているのなら、多分、私はまだ幸せだ。

2023-01-25

日本会社ダメなところが丸出しで笑った

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2058788

家具屋で DX やるなら、家具屋が IT を使うようにするのではなく、家具屋を IT会社に変革して IT の発想で家具を売らないとダメだ。

こいつら DX が何か分かってないだろ。

古いやり方を単に IT 化しても、DX 企業にはなれない。

IT エンジニア研修に出すなら事業企画製品企画だ。現場ではない。

NetflixDVD レンタル屋だった当時に、IT エンジニアレンタルショップ店員やらせていたとして、今に至れるかって話だ。無理だろ。

ニトリがやろうとしてるのはそういうことだ。

から予測しておくけど、ニトリは今後ロボットで判子を押すような無意味IT 化に迷走することだろう。

2022-07-17

レンタルショップで働いているがお客さんの劣化が著しい

目に見えるように閉店が相次いでいるレンタルビデオショップで働いているのだがここ数年の客の劣化が激し過ぎる。当たり前だが、ここに来るのは時代に取り残された人たちばかりだ。ネトフリやアマプラといったデジタルの波に乗ることができない老人たちはクレーマー揃いで、口を揃えて言うのは「こんな閉店ばかりしているお前らの店にわざわざ来てやってんだぞ」という謎の上から目線言葉だ。違う、あなたデジタルの波に乗ることができなかっただけだろうと言い返してやりたい気持ちをいつもぐっと押さえている。しかも、先ほど書いたように閉店が相次いでいるため、これまで方々に散っていたクレーマーたちが1店舗に集中している。いつも新たなクレーマーが現れるたびに、スマブラの「参戦!」という文字がその人の横に見える。しかし、老人たちは金を落とす。平気で新作のDVD10枚以上を借りて3000円ものお金を払っていく。それも毎週だ。1ヶ月1000円もしないサブスク登録してる身としては信じられない。やはり老人は金を持っている。アダルトDVDも同じように大量に借りていく。70歳80歳になっても性欲は衰えないんだなあと感心する。もちろん、レンタルをする人たちにとってDVDを観ることが唯一の楽しみであることも重々承知している。だからこそ、このお店が潰れてしまたらこの人たちの人生はどうなるんだろうかと心配にもなる。

2021-12-16

TV番組を観なくなった

TV番組を観なくなった

本屋さんにも行かなくなった

レンタルショップにも行かなくなった

 

別にTVにも本屋にもレンタルショップにも恨みなんてないんだが

なんで使わなくなったものを叩いたり扱き下ろしたりする必要があるんだろう

2021-07-08

レンタルビデオ屋が出てくる歌

ラバーズ/Hot hot hot!

"レンタルショップ 興味ない棚の前に立って 君おすすめ映画がまだ探し出せない カンフーコーナー ジャッキーチェンがなさけない僕をにらんでいる"

 

syrup16g/神のカルマ

"最新ビデオの棚の前で2時間以上も立ち尽くして何も借りれない"

 

この2曲しか思いつかないが、どっちもかなり好きなんだよな 

しかも、ただ好きなだけじゃなく、「レンタルビデオ屋が出てくる」って理由で好きなんですよ

いまはもう滅びゆくだけだけど、あの空間ってよかったよなあ!

ある程度似た趣味であろう人間がさ、狭い通路にたって、真剣ビデオ吟味してるんですよ

よかったよなあ……

2021-03-23

まりイキってないコンサルと一緒に仕事をしたときの話

イキりまくってるコンサルにクソムカついたという話が出てたので、そのついでに自分の話もしてみたい。

から数年前、自分担当していた企業の業績が急激に悪化し、再建支援(これは表向きの理由、真の目的債権保全)のため自分がそこへ出向することとなった。

年商数百億円規模の会社銀行借入も百億円近くある企業なので、管理体制はそれなりに構築されているのだろう、そう思っていたのだが実際には酷い有り様であった。

社内の情報共有は全く成されていない、損益管理決算を締めてみるまで分からない(月次で試算表は作っているが、進行基準ではなく完成基準なので全く参考にならない)

資金繰り管理すら行われていない、「月末の不足分は銀行の当座借入枠で調整」という中小企業でよくある典型的パターンとなっていた。

「このままではとても自力再建など出来ない」と気づいた私は、危機感能力も全くないプロパー社員指導しながら、社内管理体制の構築に努めた。

出向から1年が経過し、それなりに社内の管理体制が整い、月次の損益管理資金繰り管理もそれなりに形になってきた。

その結果、「決算を締めてみて大赤字が判明する」という幼稚園レベルから決算を締める前に大赤字だと分かる」という小学校低学年レベル進化することが出来た。

そして私は遅まきながらようやく悟ることが出来た。

今私がやっていることは高血圧の人に対して「毎日血圧を測定しましょう」と言っているに過ぎないのだと。

毎日血圧を測れば高血圧だということは分かるが、測定したからといって血圧が下がるわけではない。

リアルタイム赤字認識しようが、決算を締めて認識しようが赤字赤字しかならないのだ。

ベンチからの指示は「とりあえずもう少し続投」であったが、私は「どうやったって自力再建は無理なんで、そろそろ敗戦処理を送り込んで貰えませんかね」と強く要請

そしてここでようやく本題である「あまりイキってないコンサルの人たち」が登場することとなった。

私の想像しかないが、所謂イキり系コンサルIT系システム系に多いのではないかと思う。

経営改善コンサル事業再生コンサルと比べると、システムコンサル歴史が浅いのでイキり系が産まれやすい土壌でもあるのだろう。

私が一緒に仕事をすることとなった人たちは「事業再生コンサル」であり、弁護士公認会計士・元銀行員といった顔ぶれであった。

ネット上でイキる意識高い系コンサルと違い彼らはみな紳士的な対応であったが、逆にその丁寧さが私には慇懃無礼に見えて仕方がなかった。

彼らの登場により、私の業務についても次のステージへ進められることとなった。

プロパー社員たちに知られることが無いよう、一日中別室でコンサルたちと事業DD財務DDを行い企業清算価値査定した。

当社は3つある事業部のうち、製品製造を行っている2事業海外との競争に晒され赤字垂れ流し状態

しかし幸いなことに、一番規模の小さいメンテナンス事業部だけがコンスタント黒字を計上していた。

法的整理を行い担保物件等を処理した場合、百億近くある融資のうち回収出来るのは1割未満。

一方で、大幅なリストラを行い黒字事業部だけを新会社に移し、今後10年間で返済可能な借入を背負ってもらうとなると3割程度は回収可能

この試算結果を受けて、経済合理性観点から再生可能である判断された。(ここで再生不可能判断されれば破産するしか手はない)

ちなみに事業再生系のコンサル費用は本当にアホかというくらいに高い。

各種資格保有者ばかりということもあるが、当初3ヶ月の契約で3000万円。

そしてここから半年かけて行う事業リストラ再生計画策定解雇された従業員再就職支援等の費用として5000万円請求された。

(費用ほとんどが彼らの人件費であり、駄目元で値下げ交渉したところすぐに5~10%値引いてくれた。にしても利益率高すぎじゃね?)

ここまで書いていてふと思い出したのだが、そんな彼らにも少しだけこちらをイラっとさせる癖があった。

会話の中でとにかくやたらと良く分からない横文字ビジネス用語を使いたがるのである

リストラについては一律にやると優秀な人から抜けるリスクがあります。まずは経営陣でバイネームリスト作成してください」

(バイネーム売名行為の仲間みたいなものか?)

増田さん、これだとアップルトゥアップル比較にならないですよ」

(あっぷあっぷる?りんごが溺れてあっぷあっぷるなのかな…)

スポンサー候補先とはNDA締結してExclusiveでの交渉になりますね」

(DeNApixiv交渉?)

彼らとの会話にときたま苛々させられながらも、Google翻訳の力を借りて再建に向けた作業は着々と進みつつあった。

法的整理と異なり私的整理基本的には迷惑をかけるのは金融機関だけなのだが、法的拘束力が無いのでこの調整が一番難航する。

高い費用をかけてコンサルを導入する理由は、この対金融機関折衝を乗り切るためといっても過言ではない。

債権放棄額の妥当性、再生計画蓋然性について、各金融機関を納得させるための資料作りに関しては彼らの能力は非常に高い。

まあ高いコンサル費用払ってるんだから当然といえば当然なのだが、彼らは凄まじいスピード計画報告書を作り続けた。

私が出向してきて3年が経過したところで、ようやく事業再生手続がひと段落した。

黒字事業と借入の一部を新会社移管したうえで、旧会社銀行団が債権放棄を行ったのち清算

1000名以上いた従業員も8割以上が解雇となり、人材引き受けの協力を得られた他企業転籍したり、転職支援サービスを利用して転職したりしていった。

そうして私もようやく長い任務から解き放たれ、出向元へ復帰することが決まった。

コンサル会社との契約もここで終了となったので、慰労を兼ねて私はコンサルチームのメンバー最初最後飲み会へ行くこととなった。

私としては3年間という短い期間だったとはいえ、一時は同僚だった人たちの大半をリストラするという後味の悪い仕事が完結したということもあり目一杯呑みたい気分だった。

しかし残念ながらコンサルの人たちは飲み会の場ですらもスマートであり、1杯目だけはアルコールだが2杯目からは皆ソフトドリンクへ切り替えていた。

「恐らくこの後もビジネスホテルに帰って他の仕事をしたり、自己啓発したりするのだろうな」と思っていると、予想通り飲み会は開始からきっかり2時間で終了。

まだまだ飲み足りない私を残し、コンサルたちはタクシーに乗り込み帰ってしまった。

一人残されてしまった私は「憂さ晴らしデリヘルにでも行くか」と考えた。

しかし私はすぐに反省した。リストラされ再就職先も決まっていない従業員大勢いる。

そんな状況で呑気に風俗に行くなど道義的に許されることではない。自分よりももっと辛い状況の人は大勢いるのだ。

デリヘルに行くことは断念し、私は駅前レンタルショップアダルトDVDを借りることで手早く性欲を満たすこととした。

帰宅後、風呂に入ったあとでDVDを入れたのだが「このDVD再生できません」というエラーメッセージが出てしまった。

記録面が汚れているのかな…と思いティッシュで綺麗に拭き取ってみたが、何度やっても読み取りエラーが出てしまう。

これではやむを得ない、やはり最初からこうするべきだったなと思い私はデリヘル店へと電話をかけた。

再生出来ないのであれば、発散(破産)するしかないよな」と呟きながら。

2021-02-05

近所のレンタルショップアダルトDVD借りようとしたんだけど

店員さんがおススメ作品POPつけてくれてて「しこりみが凄い!」って書いてあったんだけど

しこりみなんて日本語表現あるの?

2020-11-04

anond:20201104130838

レンタルショップアダルトコーナーにいけば必ず女子校生モノの棚があるし

その中でもセーラー服ものとか通学痴漢ものとかスパッツブルマ着用してる部活ものとか

通学自転車サドルプレイものとか事細かくジャンル分けされてるもんな

あいうの見せられたら憤死しそう

2020-10-09

どこも金八先生配信してないし近所のレンタルショップにも当然ないしで見るの諦めた

って書こうとして改めて調べたらParavi配信してるってさ

少し前に調べたとき配信されてなかったんだよ

2020-08-16

anond:20200816160855

音楽無料になった

歌詞検索どころか音程リズムの一部を書き出してネット掲示板で聞くだけで誰かが答えてくれる

レンタルショップ市長コーナーであれでもないこれでもないと時間をかける必要がなくなった

2020-07-03

電音部でアイマスばかり着目されてるからリッジレーサーを紹介する

この間のASOBINOTEでもアイマス関連のほうが注目されていた気がして悔しいのでナムコは昔からダンスミュージック親和性があるってことを酒にやられた頭で書きたい。

自分リッジレーサーゲーム自体は余りやってないけどサントラは全部買ってるSampling Masters信者ゲーム自体流行りと若干世代がずれてる。

間違っているところと言わず、当時ゲームやってた人とかに是非補足してもらいたい

リンクは五個までっぽいのでリンクがない曲は各々ぐぐってくれ

リッジレーサー以前

そもそもナムコダンスミュージックの源流はF/Aっていうシューティングゲーム・・・なはず。

このゲームもあまり世代ではない。

漁れば動画出てくるけどゲーム自体はクッソ地味。それに対して音楽はこの時代でこんな尖ってたの?っていうくらい尖っているガチガチのデステクノ

最近出てるゲームでもここまでの音楽はあまりない気がする。

このゲームも全く世代ではない上に、家庭用も無ければゲーセンでもあまり見かけないのでプレイする機会がないのが残念なところ。

幸いなことにサントラ自体リマスター版が出てるので興味があればぜひ手にとって欲しい。

ま、動画見てもらうのが手っ取り早いです。ギャップが激しい。

Sampling Mastersというか細江慎治氏の曲で行くとドラゴンスピリットとかあってこっちも名曲は多いけど今回は割愛

R4までのリッジレーサーシリーズ

曲の雰囲気で行くと、このF/Aのデステクノの流れからリッジレーサーにつながっているのがよく分かる。

特に有名なこの曲

仮に自分ゲームプロデューサーかなんかしてたとしても頭おかしくなったんか?と思うけど、やっぱり革新的なのは間違いない。

ゲームで行くと今でこそ音ゲーガバとかハードコアとか普通に入るしやってる人からすると一般的だと思うけどリッジレーサーがでた93年とかによくゲームに載せようと思ったなと・・・

ちなみにbeatmaniaが出たのが97年(Wikipedia調べ)らしいので4年前にすでにこの流れを作ってたことになる。

個人的に好きな曲だと

どれも好きなんだけど、Grip初めて聞いたとき天才かと思った。

この曲は佐野電磁氏が作った曲で氏が作ったWikiでも天才自称してる。実際天才だと思う。

R4からリッジレーサーズまで

勝手大久保時代と読んでる。今ではバンダイナムコ研究所本部長という偉い人になっているらしい。beatmaniaDJ YOSHITAKA氏といい音楽出世した人は偉い人になる法則でもあるのだろうか?

特にR4はゲーム自体の完成度、グラフィック演出ストーリー音楽どれをとっても一級品というゲーム

PSPとかPS3稼働できる人は是非アーカイブスにあるのでやってほしい。

ここらへんの音楽はだいぶデステクノとかガバは鳴りを潜めてる感じなんだけど、ゲーム楽曲の完成度で色々ねじ伏せてるっぽのがすごい。当時の空気感が知りたい・・・

特に有名なのがラストコース流れる以下の曲。演出含め素晴らしいのであえてゲームプレイ動画で。

花火が上がる演出が最高

ほか好きなのは以下のやつ。R4しかない・・・

  • Your Vibe

リッジレーサーズ、リッジレーサーズ2

だいぶ飛んでPSP版。これまでの集大成感がある。賛否両論あるニトロが入ったのもこのシリーズから

ゲームとしても音楽としても過去リミックスが入ったりしていて総集編な感を感じる。

その手のことはおいておいて、個人的にでかいのは、とっくにナムコを離れていた細江慎治氏、佐宗綾子氏が復活していること。

各々方がセルフリミックスしている曲があるけどいずれの曲も原曲に負けず劣らず素晴らしい。

自分が一番最初にやったのもこのシリーズ

  • Highride

まとめ

F/Aにせよリッジレーサーにせよ数年前にクラブイベントやったりしてるあたり、ナムコサウンドは昔から親和性があったんだと感じる

このあとのシリーズサントラだけは持ってるけど疲れた思い入れがあるのはここらへんまでなので割愛

今日紹介したものとかリマスター版が買えたりiTunes結構売ってたりするのでおすすめレンタルショップにも結構見かける。

趣味が合う人からのご連絡お待ちしています

2020-02-17

anond:20200217112058

なにをもって規制なの?ゾーニング規制なの?CERO映倫規制なの?本屋レンタルショップ18禁コーナー隔離規制なの?

それらに対しても「表現規制だ!撤廃しろ!」って言ってるなら本当にキツいなって話

2020-01-05

この百合マンガがマヂ尊い…2020 トップ50

1位『ゆりでなる??えすぽわーる』なおいまい

2位『神絵師JKOL腐女子』さと

3位『ワンナイトフレンド』かやこ

4位『相方システム袴田めら

5位『包帯少女期間』須藤佑実

6位『あーとかうー、しかいえない』近藤笑真

7位『レゾナントブルーヨルモ

8位『理想と恋』日野雄飛

9位『定時に上がれたら』犬井あゆ

10位『おとなになっても』志村貴子

11位『ふたりアルカディア』やとさきはる

12位『おりたたぶ』こんちき

13位『割り切った関係ですからFLOWER CHILD

14位『きみのため世界はある』雨水

15位『よいこ先生薄い本悪魔』こめつぶ

16位『メジロバナの咲く』中村明日美子

17位『毒百合乙女童話』ヨシジマシウ

18位『ガラスの靴を脱ぎ捨てて』桐山はる

19位『つきあってあげてもいいかな』たみふる

20位『突然なんとなく隣の同僚とセックスしたくなりました』三浦コズミ

21位『さよならローズガーデン』毒田ペパ子

22位『幸福ごっこ』岬千皓

23位『君のくれるまずい飴』冬虫カイコ

24位『茶の湯時間早川光/pikamaro

25位『うちの師匠はしっぽがない』TNSK

26位『清楚なフリをしてますが』倉地千尋

27位『世界の終わりと魔女の恋』KUJIRA

28位『ささやくように恋を唄う』竹嶋えく

29位『社畜さんと家出少女タツノコッコ

30位『あの鐘を鳴らすのは少なくともお前じゃない』アサダニッキ

31位『君が死ぬまで恋したい』あおのなち

32位『痩せたいさんと失恋ちゃん原作安田剛助 漫画:文尾文

33位『ヴァンピアーズ』アキリ

34位『ヒーローさんと元女幹部さん』そめきち

35位『一端の子』深山はな

36位『トラとハチドリ』ヨドカワ

37位『百合と声と風纏い』蓮冥

38位『不揃いの連理』みかん

39位『レンタルショップでお姉さんをレンタルする話』もちオーレ

40位『ふわふわ・ふたしか・夢みたい』袴田めら

41位『ハローメランコリック大沢やよい

42位『ドラムカン百景』吉田丸悠

43位『月とすっぴん』アケガタユウ

44位『憎らしいほど愛してる』ユニ

45位『飛野さんのバカ筋肉太郎

46位『少女巡礼』にしお栞

47位『ルミナスブルー石見樹代子

48位『疲れきった女が死ぬほど癒されるために』山口えいと

49位『彼女イデア』冬芽沙也

50位『百合片想いちゃんゆりかご

あくまで一個人評価であり、作品の優劣を決めるものではありません。

※当ランキング2019年1月1日から1231日の間に紙媒体及び電子書籍119ページ以上の単行本として発売された商業作品対象にしており、同人作品などは対象外になっています

※某有名年間百合ランキングの人がサボったのでやりました。

※「◯◯が入ってないんだけど?」と思う方もいらっしゃると思いますが、多分読んだうえでランク外です。多分それ読んでます。膨大な数を読んでます(ドヤア

※優れた、かつ百合要素がある作品でも、作品面白さの根幹が百合にないと筆者が判断した場合ランク外になっている場合があります

※例えば自分2019年に新しく単行本が出た萌え4コマで一番よいものは『ぼっちざろっく!』だと思っていて、これは百合要素もあるんですけど、じゃあ百合としてよいもなのかというと正直そこまででもない(個人の感想です)。この漫画面白さの核はぼっちちゃんキャラであり百合ではない。とか書くと「バーカ!ぼっちちゃんメンバーとの交流を通しての成長するのは百合以外の何物でもないだろ!」みたいに難癖をつけられるのがインターネットですが、いやでもそれ作品の魅力の一部分に過ぎないよね?百合があるのは認めるけれど全体の割合を考えた場合以下略戦争とかそんな感じなので百合ランキングに入れるとなると個人的に低いとこに置かざるをえません。ならばもういっそ入れない方がいいのでは?いう感じになるわけです。これは去年のmonoとかもそうてした。なので『ぼっちざろっく!』はランク外です。

※このタイプ作品は他に『白百合は朱に染まらない』『もういっぽん!』『赫のグリモア』などが挙げられます

あくまで一個人評価であり、作品の優劣を決めるものではありません。いや本当に。

おまけ「新年百合マンガ予報」

去年の個人的な大本命だった、でも結局単行本が出なかった須藤佑美先生の『夢の端々』が今年こそ出るはずです。これが多分マイ一位です。全宇宙百合豚よ、読んで己の罪を数えろ!

今月はネットでやたらバズった『マイ・ブロークン・マリコ』と2010年代の百合史に残すべき傑作『アフターアワーズ』の西尾雄太の新作百合水野茶山』が出ます。『水野茶山』は前作から一転、ダークな田舎百合です。マイブロはみんな読んでると思うので紹介は別にええな。切ないよね。

百合からは『欠けた月とドーナッツ』がたいへんよい大人百合です。これも今月発売。

そして二月には仲谷鳰先生短編集が出ます。必読。

萌え4コマ日常系的なものでは荒井チェリー先生の新作『むすんで、つないで。』が最注目です。おねロリの最終兵器だ。

他、とっくに単行本一冊分のページ数溜まってるんだけど 全然出る気配がないんだけど?来年こそ出るといいなぁ……という枠で『かけおちガール』、『ケムリが目にしみる』、『彼女の沈清』などがあります。『かけおちガール』は本当なんとかせぇや講談社

2019-12-02

サムライ8のレビュー

 実際のところ、ジャンプ本誌で連載が始まった時点ではこの漫画を読む気にはなれなかった。

 既にAmazon上のレビューに書いてある通りである物語の中で語られる様々な専門用語世界観に対する長大説明、作者のエゴ、長年看板作家として一線を張り続けてきたプライド裏目に出ている――などなど、実際にここまで既存レビューが指摘していたかはともかく、本誌連載当初の時点での僕自身評価も、これらのレビュアー意見とそう変わるものではなかった。読みにくく、物語は柔らかさを主張しているようでその台詞回しは硬質で、目がところどころでセリフに行き詰まる――

 でも、何故なのかこうも思えたのである。「連載話を一週間ごとにバラバラに読むのではなく、コミックスの形でしっかり腰を据えて読むことができるのであれば、これはひょっとすれば面白い作品に映る可能性を秘めているのではなかろうか」と。そして、実際にようやくコミックスを手に取りこの作品を読んだ時点での感想を述べさせてもらうならば、その予感は正しかったのである

 物語星間飛行どころか銀河航行ですら可能となった近未来であり、一部の人々は生身の身体を捨て自身サイボーグ処置を施し強かに生きている。そんな世界において、自身に巨大な生命維持装置を直結させ、無数のチューブ接続していなければ生きられない少年ハチマルが主人公である。もちろん、この作品タイトル黒澤明監督による『七人の侍』の文字りとなっている。

 極めて脆弱身体を持ちつつも、幼い頃から身体虚弱さのために熱中することとなった)全没入型VRゲームによって鍛えられた勝負勘と、反射神経は余人を凌駕する(アニメ作品オーバーマンキングゲイナー』のエピソード彷彿とさせる)主人公にとって、この「サイボーグを是とする世界」は極めて相性が良く、やがて彼は類稀なる自身戦闘センスを開花させていく。

 ここでポイントとなるのは『三身一体』のキーワードである。本編において、「ロッカーボール」と呼ばれるエネルギー体によって自己改造を施したサイボーグ戦士のことを「侍」と呼ぶのであるが、この侍は単独では秘め持った力を十全に発揮することができないのである。ここでポイントとなるのが先程言及した『三身一体(勿論、これはキリスト教における神学概念である三位一体」をアレンジしたキーワードである)』という言葉で、侍は単独ではなく、追従型の動物を象った戦闘補助パートナーであるキーホルダー」と、侍の力の源であるロッカーボール」に対する強い探知力を持った「姫」の両者と共にあることで、初めて「三身一体」となり力を発揮できる、といった物語構造が示されているのだ。

「姫」は戦闘能力を持たないため、必ず侍と対になって守護される必要があり、そのために侍は自身の心を極限まで純化させ、「姫」を護衛する必要があるのである。この「純化」のプロセス少年漫画媒体にうってつけで、いわば虚仮の一念によって主人公は「強がり」を純然たる「強さ」へと純化していくのである。この辺りに少年漫画誌に長年連載を続けていた岸本氏のストーリー構築術の妙があると思わされる。

長くなったが、この作品に向けられたネットの悪評の多くは、これをコミックスという媒体で腰を据えて読むことによって引っくり返ること請け合いである最近では某レンタルショップにおけるレンタルサービスもあることだし、是非ともコミックス媒体において、諸氏にはこの漫画に対する改めての評価を行ってほしいと思う。

2019-11-19

同い年の同期が死んだ。

ほとんど話したことはない。人づてに陽気な人だと聞いていた。就職して10年にも満たない。まだまだ楽しいことがたくさんあっただろうに、可哀想に、と思うより早く、羨ましいと思った。

死にたいわけではない。ただ、これから先 味わうであろう苦しみを、彼は経験しなくて済むのかと思うと羨ましかった。

毎日毎日、働いて、休日は疲れで寝てばかり。何かをする気持ちも体力もない。

昔はワクワクしてたんだ。毎日が旅の始まりのように。図書館書店映画館も、レンタルショップだって、ただ誰かと道を歩いているだけだって

「これじゃあ、金も時間も足りないな」って贅沢な絶望をしていた。

今はどうだ。あの頃 読みたいと思っていた本なんてほとんど読んでいない。なのに、書店に行っても全く心が揺さぶられない。

「いつの間に渇れていたんだ」と絶望した。

苦しみがあれば楽しみもあるだろう。苦しみがあっても楽しみがあれば乗り越えられるだろう。

だけど、楽しみがないんだ。楽しめる心がなくなってしまったんだ。

あの頃は、死んだ人間を羨ましがるなんて思いもしなかった。もう一度、子供のころのようにワクワクしたい。何気ないことに眼を輝かせたい。

苦しみなんて簡単に受け入れられるくらい。

2019-11-14

オタクだけどOfficial髭男dismを聞くようになった

Official髭男dismさん、紅白初出場おめでとうございます

かねてから目標にしておられたステージを一つづつこなし、多くの人に曲を聴いてもらえるようになって目標にしていた国民バンドが近づいてきましたね。

1人のファンとしてとても嬉しく思っております

さて、私はいわゆるアニソンしか聞いて来なかったオタクなのですが、とあることをきっかけにOfficial髭男dismを聞くようになりました。

小さい女の子ターゲットアーケードゲームで遊び、アニメをみて、曲を聞くただそれだけのオタクでした。カラオケで入れるのはアイカツプリパラ、あとは東方アレンジ…。一般人に向けて歌える曲は10年前の曲。

小学生の頃、OR◎NGER◎NGEにどハマりしてました。当時の自分は人に流されてばっかで「◎◎ちゃんが聞いてるから」「みんなが好きだから」「そうしないと話に付いていけないから」そんな理由で聞き出してハマっていったと思いますファンクラブに入っていたし、CDDVD掲載雑誌ほぼほぼ買ってもらっていたな…今思うとめちゃくちゃ贅沢な小学生だな…

OR◎NGER◎NGEって沖縄出身グループで、紅白初出場した時に沖縄から中継してたんですよね。とにかく「地元」にすごくこだわってたバンドだったなって。

そういう所がとってもうらやましかった。自分沖縄北海道みたいに特別地域に産まれたわけでもなく、東京大阪みたいに都会に住んでるわけじゃない。

自分の住んでいる県は何にもなかった。誇れるところが隣の県と最低人口競い合ってるくらいしかなかった。

自虐カレンダー」ってご存知ですか?

秘密結社鷹の爪っていうアニメがあって、NHKでも放送されてたアニメなんです…。団員の吉田くんの出身地島根県っていう設定で、本編で吉田くんが島根県自虐をするシーンが沢山あるんですね。

それをカレンダーにしたのが「島根自虐カレンダー」なんですけど、それが県内ですごく大ヒットしまして。島根県民は自分の県に対してとくに誇れるところがないか自虐することが大好きなんです。とにかく大好き。

だって隣の鳥取人口の最低人口を競い合ってるし、「島根鳥取どっちが左?」っていう関東の人の問に対して鼻息を荒くして答えるし…。

とにかく「秘密結社鷹の爪」っていうアニメ島根県広告になっていて、吉田くんは観光大使になっています。駅や空港に行けば吉田くんがプリントされているお土産普通に置いてます世界征服島根から始まってる…

秘密結社 鷹の爪」がLINEライブとかYouTubeとかで配信してた時期があるんですけど、その時期にED担当してたのが売れる前のOfficial髭男dismさんでしたね。

LINEライブCD販促で、シャツ蝶ネクタイ…?な衣装の4人組のバンドが出てて、衣装固定されてるバンド大変だな…(?)って思ってみてました。吉田くんが「山陰島根出身バンド」って紹介してて、当時は「へぇ島根から出てきて頑張ってる人達がいるんだな〜」くらいにしか思ってませんでした。

そのED使用されている楽曲黄色い車」は、吉田くんが黄色い車に乗って地元から東京までの風景を眺めていくちょっと切ないステキアニメーションになっているので見てください。山陰から東京出てきた方は絶対グッとくる。

2018年4月、あるニュース島根を騒がせました。

島根出身の4人組バンド月9主題歌に抜擢された」

そのバンドは「Official髭男dism」っていうらしい。あなんとなく頭の片隅に島根鷹の爪Official髭男dism…ってのはあったので「あ?!鷹の爪人達?!」って繋がりました。島根に対してはミーハーだったので、発売されたばかりの初アルバムエスカパレード」を帰りにレンタルショップに行って借りて聞きました。

とにかくびっくりしました。「こんなオシャレな完成されたアルバムを作れるアーティスト島根におったんか…」

1曲目の115万キロフィルムは「こんなアルバム最後の曲みたいな曲を1発目に持ってくるか普通?!」ってなったし、2曲目ノーダウト月9主題歌になっていて、一度聞くだけで覚えられるキャッチーメロディー。8曲目のTell Me Babyがめちゃくちゃ刺さった。アイカツスターズの「episode solo」が大好きなオタクにはめちゃくちゃ刺さった。クラブで流れてそうなゴリゴリサウンド大好き…。(オタクなのでクラブに行ったことはない)

アイカツアイカツスターズの曲が大好きななのは、いろんな音楽ジャンルがあって挑戦し続けていて大好きなんですが、それに近いものOfficial髭男dismにはあって。

今までこのアーティスト良いなって思ってアルバム聞いてみても全部同じ曲のように聞こえてハマれない…ってのが何回かあったんですけど、Official髭男dismはそれがなくて今もいろんなテイストの曲を作ってくれて飽きないし楽しいんですよね。

「え?Official髭男dism島根県民会館大ホールライブするの?」

島根県民会館大ホールは2000人キャパホール島根で1番集客できるホールです。有名なアーティスト地方公演する時によく使うところです。私も小学生の頃にモーニング娘を観に行ったことがあるし、県民にとってはキラキラした人たちが見れる1番大きいステージ…という感じです。

「近くに来てくれるんならライブみたい…」と思って一時的ファンクラブに入ってチケット取りました。

11月松江カノーバ

1月米子市文化ホール

2月島根県民会館大ホール(ツアー千秋楽)

そのツアーには東京NHKホールも予定されていて、NHKホールもやるのに千秋楽島根県民会館大ホールでやってくれるの?!?!?!?!?って、めちゃくちゃテンション上がりました。

えっOfficial髭男dism、売れても島根を大切にしてくれてるの?!こんな嬉しいことある!??!

エスカパレード」と、途中で発売された「stand by youしか聞いてなかったですが11月松江カノーバへ行きました。ここはいわゆるライブハウスですね。

直前まで「整理番あんま良くないから行くのどうしようかな」くらいにしか思ってませんでした。この公演に行くまでどハマりしてません。

はっきり言いますけど、Official髭男dismの魅力はライブです。ライブ楽しい

ごめんなさい、ライブ披露された曲半分くらいしかからなかったや。でも楽しかったし、気付いたら身体が動いてた。

あとすごく「地元感」が良かった。ライブハウスには「ここがヒゲダン実家!」って書いてあったし、実際Official髭男dismが結成して初めて音合わせしたところがそのライブハウスだったらしい。

アンコールの後に「時間があるから弾き語りするからリクエストください」とボーカル藤原聡が言う。当てられた小学生藤原聡と同じ小学校に通っているし、それに対して「◎◎小」の校歌弾き語りする藤原聡。

次に当てられた男子大学生は「島根大学の軽音楽部の部長」なんとベースの楢ちゃんと同じ立場だった。(Official髭男dismの3人は島大軽音楽出身)

たまたま偶然が重なっているのか、地元からこんなことが重なるのか良くわからないけど

圧倒的地元感…島根が大好きでいてくれたからこうして島根に帰ってきてくれたんだな…うれしかった…

その日から全曲聞くようになって、Official髭男dismもっと知って好きになって、応援しようと思いました。

初詣なんて仕事するようになってから初めて行った。芸能音楽神様に「Official髭男dism紅白歌合戦の出場」をお願いした。

去年の年末、弟に会った。彼もOfficial髭男dismを好きだったらしい。

ヒゲダンすごいよね、Mステにも出てたし!」「来年紅白出れるんじゃない?」「出て欲しいよね!ノーダウトよりヒット曲出たら出れるかもね。」みたいな会話をした。

「そろそろ武道館ライブとかやりそうじゃない?」「たしかに。もう決まってたりして」「ヒゲダン武道館なら絶対行くわ!」などと会話していた。

2月、本当に日本武道館公演が発表された。

そして、本当に5月にノーダウトよりヒットする曲をだして、

本当にNHK紅白歌合戦に出場が決まった。

自分はいわゆる、ノーダウトから新参しかないしOfficial髭男dismにハマったのも1年目みたいなものなのですが、彼らが地元が大好きでいてくれて、テレビラジオ島根鳥取山陰のことを話してくれているのが本当に嬉しいです。

ツアー松江米子チケットが取れませんでした。

まぁ山陰が取れないなら山陽関東に行くしかないんですけど!武道館行ってから帰ってきてもらうんじゃなくて自分から行くよ!ってスタンスでいないとダメって思うようなりましたのでいいですけど!

普通島根鳥取チケットのが取れやすいはずなのに、Official髭男dism地元が故に取れない。

どんどんチケットが取れなくなって悲しくなる一方、1人でも多くの人に彼らのライブを見てOfficial髭男dismにハマってほしいし、なんか変な気持ちなんですよね。

Official髭男dismは聞いてるけど、ライブ行くまでは良いかなって思ってる人…今度大きいアリーナツアーしますので、今のツアーよりはチケット取りやすいかと思います…。是非行ってみてくださいね

Official髭男dismは人の人生に寄り添うバンドでありたいって本当にそれなんだよな…

この場面、この場面で絶対ピッタリな曲がある。

もし、Official髭男dismを聞いたことがない方がいたら聞いてみてほしいです。

オタクだけど「島根県民だったから」Official髭男dismを聞くようになった話でした。

2019-09-23

鬱病ワンオペ母が映画キングダムを観に行った話

前置きの長い愚痴です。

キングダムへの愚痴ではないです。映画キングダムは素晴らしい作品でした。

11月6日にブルーレイDVDが出るそうです。

3歳の女の子と、その父親と一緒に住んでる母親です。

娘が2歳の秋に鬱病の診断を受けました。その時点で夫は海外への転勤が決まっており、帯同してくれと頼まれました。

鬱っぽくなってきていると気がついたのは、診断を受ける1年ほど前のことです。

日中何度も記憶が飛ぶようになり、抗えない眠気で1歳の子どもと二人きりなのに眠ってしまうという症状からまりました。

夫は激務で、休日と名のつく日でも昼まで寝て、夕方から出勤。その年の12月には一ヶ月で2日しかまともに家にいる日が無かったとTwitterに記録されています

夫と地域の子育て支援課に相談し、心理士さんと面接しましたが、その時点では私の意識を変えれば精神科などに通う必要はないという結論を出しました。

しかし翌年の6月に活字が読めない、料理段取りができず調理時間がかかり味も感じないなどの症状が出始め、7月から通院開始。11月に医師から鬱病だと言われました。

途中、ほぼ1日ベッドから起き上がれないほど体調が悪くなった時期もありました。小さな娘には長時間テレビを観せてしまったり、自分感情コントロールできずに強く当たってしまたこともありました。虐待をしているのではないか自分を責め、家事をしたいのに動かない身体が悔しくて、毎日泣いて暮らしていましたが、夫がその様子を見る機会はなく、状況の深刻さは伝わりませんでした。

夫と結婚したのは娘が産まれる5年前のことです。

私は4人兄弟の長女で、実家は愛に溢れた仲の良い家庭でしたが、親に甘えることを遠慮して育ちました。

親への甘え方を知らず、甘えている妹弟を羨みながら生きていた10代の頃の私は、嫉妬から逆恨みのような形で勝手家族から孤立して、漫画世界に逃亡しました。友人に恵まれて、成人する前に漫画とは適切な距離を置いて付き合えるようになりましたが、その後も漫画を読む時間は心の支えであり続けました。

職場出会った夫とは漫画趣味が一致したこと結婚を考えるきっかけになりました。

自分漫画との関係理解してもらうことは、家族になる上でとても重要なことだと考えていました。平たく言えば、オタク自分を知った上で女性として見てくれる男性出会うことは簡単ではないけれど、オタクを隠して家族になることはできないと考えていました。

夫の転勤を機に入籍し、実家から義実家からも離れた関東圏に住むことになりました。夫はオタクと言えるほど漫画アニメ好きな人ではありませんでしたが、休日にはレンタルショップ漫画アニメDVDを借りて、二人で感想を言い合って過ごすこともありました。卑屈な性格の私は、自分がこんなにも幸せ生活を送っていいわけがない、いつかドンデン返しが来るに違いないと不安に思っていました。それほど、毎日幸せでした。

そんな中で、夫がレンタルショップで借りてきたのが原泰久作の漫画キングダムで、私は夢中になりました。

子育てをする中で鬱になってしまったのは、恵まれ家族の中ですら孤立してしまった自分が親になる自信が全く無かったのが原因だと思います。自信がないから頼りたい、相談したいと思っていても夫は激務、実家義実家も遠く、実母はダブルワーカーになっていて電話タイミングを合わせるのも難しい、義母は癌と闘っていてそれどころではないという状況でした。

何故産んだのかと思う方もいると思いますが、子どものいる生活を夫が希望しており、その時は産まれたら仕事セーブすると言っていました。しかし、妊娠中に義母が癌を患っていることが発覚。夫は新幹線で片道2時間かけて義実家へ通い、義母の闘病のサポートしました。義母の病状が落ち着くと、通勤距離片道2時間半の職場へ異動。彼も想像できなかったことでしょう。娘が1歳を迎えるまでは、彼の方が「自分が思うほど育児に協力できない」というフラストレーションで鬱っぽくなっていたように思います。そしてそれは私を余計に追い詰めました。

ようやく映画キングダムの話になります

娘2歳の2月、夫は海外転勤の辞令を受けて一足先に引っ越しました。私と娘は実家に二ヶ月ほど居候させてもらって、渡航の日を待っていました。バタバタ引っ越しの準備を進める中で、映画キングダムの告知を見ました。私は所謂原作厨」というやつで、アニメ化ですら自分イメージと違って不満を持つことがあるので、実写化はとても不安でした。中国の歴史ものなのに、どうして日本映画化されるのかという疑問もありましたし、原作スケール日本映画表現できるのかという不安もありました。しかし、その不安メインキャストを知ると共に期待に変わりました。それが自分の中のイメージにぴったりハマっていたからです。勿論、なんで日本人が演じるんだという疑問は残りましたが、日本漫画キャラクターの顔は日本人の顔なんだなと、メイクをした俳優さんたちを見ながら思いました。

キングダムの公開日は渡航の日程ギリギリでした。私は夫に、渡航日を少し後ろ倒しにして観に行かせて欲しいと頼みました。夫は早く家族と住みたいと言っていましたが、私の願いを聞くと「今まで映画を観に行かせてあげられる機会を作れなかったね、楽しんでおいで」と手続きをしてくれました。

観賞の時間、娘は母に見てもらうことにしました。

実家で過ごした二ヶ月半の間、ほとんど母に娘を預けることはありませんでした。私よりも先に、実家の近くに住んでいる妹が子どもを預けに来るからでした。

映画公開日翌日、映画館のあるショッピングセンターまでバスで向かおうとしていた私に、両親が「車で送っていくからついでにお昼ご飯も食べよう」と誘ってくれました。(今、この一文を打ちながら涙ぐんでしまうほど、私は両親への甘えに飢えていたんですよね)

子どもの頃は仲の良かった両親も、子ども独立するとお互いどう接していいのかわからなくなってしまったらしく、少しギクシャクしていました。二人で連携して支度を進め、おしゃれをして車に乗り込む両親を見ることですら、私には感慨深いものがありました。

私が選んだ定食屋で、両親と娘が順番を待つ間に一人、チケットを買いに行きました。何年かぶり映画で、有人カウンターが無いことに大きな衝撃を受けつつ、自動券売機で席を選んで発券しました。「キングダム」と印字されたチケットを手に取った時、私の心は幸せ気持ちで満たされました。大好きな作品が納得のいく形で実写化されて、それを今から観られるという幸福だけではありません。今自分がこの場に立つために、今まで甘えられなかった夫が、両親が協力してくれたことが嬉しくて熱いものが込み上げました。

定食屋に戻ると、父が娘にお子様ランチを注文していました。まだ2歳の娘は食べきれないと言うと、「おじいちゃんが孫を甘やかしたいんだよ」というような事を言った気がします。実は、娘の初節句の時ですら、私は自己主張ができずに両親にも参加して欲しいと言えませんでした。妹の子を預ける予定を聞いて、それを優先してくれと言ってしまったのです。娘がおじいちゃんおばあちゃんに甘える機会すら奪ってしまった自分を責めていた私は、父から孫への愛情にすら感動してしまいました。お子様ランチの残りを食べきるのは大変でした。

食事を終えて、娘は眠くてグズリながら両親の車に乗りました。「すぐに寝るから大丈夫、気にしないでゆっくり楽しんでね」と母は言って去って行きました。

今まで抱えていたマイナス感情から解放された私は映画館に向かって踵を返しました。

「今から観るよ」と、定食を背景に撮ったチケット写真を貼ったツイートには、いいねが数件付いていました。私のアカウントフォロワーにはキングダムファンはいないので、「よかったね」「いつも頑張ってるから楽しんで」という意味でつけてくれたのだと勝手に感じました。

着席してから、泣く事と、好きなキャラクターが出てきた時に声を上げてしまう事を想定して、ハンカチを握りしめました。

左隣には50代くらいのご夫婦が座っていました。旦那様が原作ファンなのかな?同世代女性ファンをあまり知らないけど、それくらいの世代男性に人気があるのかな?などと考え、どう見てもオタクではない一般人のご夫婦不快にならないように、オタクっぽい反応を出さないように鑑賞しようと思いました。

映画は素晴らしかったです。俳優さんたちは、キャラクターのものでした。

特に吉沢亮さんの演じられたキャラクターの演じ分けには感動しました。私が漫画を読んだ時には読み取ることが出来なかった部分まで演じられているように感じました。

私の好きなキャラクターも、あのキャラクターの歩き方だ!あのキャラクター戦闘の動きだ!といちいち納得し、感動しました。

俳優さんたちの身体の作り込みにも驚き、感動しました。キャラクターの背景を描く体格を、生身の肉体に再現されていたからです。血の滲むようなトレーニングの成果なのだと思います

作品全体に、俳優さんをはじめスタッフの方々がそれこそ命懸けくらいの愛情を注いでくださっているのだなと感じ取ることが出来る作品でした。

私の好きな漫画作品を素晴らしい映画にしてくださったスタッフの方々に心から感謝します。そして、映画化されなかったらキングダムに触れることがなかったであろう、俳優さんのファンの方や映画好きの方の元に、キングダムを届けてくださってありがとうございます

観賞後、細かい部分の感想と共に、「こんなに幸せオタクはなかなかいない」とTweetしていました。



さて、ここまでが長い長い前置きです。

映画観賞中のこと。

ここまで書いてきた背景の中で幸せ気持ちで胸を膨らませて、私はその席に座っていました。

CMが一通り終わり、本編が始まりました。キングダム世界観を説明するナレーション重厚感があり、期待が膨らみました。

冒頭の映画オリジナルのシーンには戸惑いながらも日本映画とは思えない画面の良さに不安が和らぎ、主人公たちの生活を描くシーンに変わった頃には集中して映画世界に入り込んでいました。

その時

ピカっ

左の席が眩く発光しました。

隣の奥様がスマホの画面をチェックする光でした。

すんっと高鳴っていた胸の音が消えたのを感じました。

私は映画世界から弾きだされ、現実世界の、スマホを見る女の隣に座っていました。

その後も何度もスマホチェックをする女性に声を掛けようかなと思いました。しかし、私には映画館でこの作品を観賞する機会がもうありません。少しも見逃したくないし、聞き逃したくありませんでした。

注意をする間の数十秒、彼女の方を向き、口を開く。その間もスクリーンの中の時間は流れ続けます。なんと注意するか、棘のない言葉を考えることに脳を使う時間必要だし、声を掛けて素直に謝罪してやめるとは限らない。後の鑑賞に支障が出るような反応が返ってくる可能性もあります。出来れば声を掛けたくありませんでした。

きっと連れの方が観たくて、あまり興味がないのに入ったんでしょう。スマホで何をチェックされているのかはわかりません。お仕事のことかもしれないし、緊急性のある連絡が来るかもしれない状況なのかもしれません。優しい気持ちで察してあげることはできなくはないのですが、私の中の幸せ気持ちは、スマホが光る度に萎んでいきました。

「私の好きなキャラクターが出てくるシーンが近づいてきている。出てきた後に光ったら声を掛けよう」そう思って、なるべく横を気にしないように心掛けました。幸い、その後彼女スマホを出すことはありませんでした。

たかスマホが光るだけ。目くじらを立てるほどこだわる人は気持ち悪い、そう思う人もいるかもしれません。

私もキレ散らかすほど怒った訳ではないです。その後、Twitterにも残念だった。運が悪かったくらいのテンションTweetしただけだったと思います

そんな事に執着して作品の素晴らしさへの感動が占める心の面積を縮小するのは勿体無い事ですしね。

でも、やりがちな人が知らないなら知ってもらいたいな。一緒に鑑賞している人の中にはその上映が特別意味を持っている人がいるかもしれないこと。

注意されないか大丈夫というわけでないのだということ。

知っててもやっちゃう人のことはもうどうでもいいです。

とってもつまらない日記を書いてすみませんでした。

前々から自分ワンオペ育児からの鬱について、自己消化のためにどこかに吐き出したい欲求があった中、Twitter映画観賞時のスマホについての話題をいくつか見かけたので。親にも甘えられない赤ちゃんが、インターネットユーザーに甘え散らかす愚行なのは承知の上です。

私の心の状態は随分良くなってきましたが、この話に対する反応を見る勇気はないので、書き逃げします。

産後の私が一番幸せだった日の話でした!娘の成長に興味ないわけじゃないよ!!

あ〜〜〜最後まで最高に幸せな気分のままキングダム摂取たかったなーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!

2019-07-31

https://anond.hatelabo.jp/20190730162904

「好ましくない表現へのアクセス」に対してどの程度の道筋が用意されるべきかという想定に差があるんじゃないか

たとえば、いわゆる18禁コーナーというものが (たとえばレンタルショップの) 店舗の中で目につくところにあることさえやめろという言い分が存在するが、これについてはどう思う?

能動的に探せば手に入れられるような情報だとしても、そもそも存在を知る機会がなければ行動を起こせない。

タグ付けを強化しろ」というゾーニングなら別に良いんじゃないですかねと思うのだが、表現規制派の言うゾーニングは「存在しないかのように見えないようにしろ」だったりするのでそこらへんの区別必要だろう。

お互いが見えない世界では当然に分断は加速するだろうが、タグ付けだけの世界ならそこまででもないだろ。

2019-06-24

anond:20190624154715

教えてくれてありがとう

レンタルショップも知らないだけで区画外にもそういう作品ごろごろあるのか。

完全アウトって表現はさっきも挙げた完全に挿入されてたり

わざわざ黒線だか白線を入れないといけない部位のイラストだったりを指したんだけど

これも別に完全アウトなわけじゃないのか。

なんかいろいろ理解できてないかもっと勉強してみるわ、すまんな

2019-04-18

NHKの人がきた

テレビはあるけれどテレビ線?ケーブル線?を買っていない。テレビ番組は映らず、休日に近所のレンタルショップで借りてきたお笑いを観るだけの装置と化している(ほんとうは小難しい映画を観たいのに疲れているとお笑いばかり選んでしまう。悲しい)

先ほど、スーツを身にまとった男性がきた。インターホン越しにNHKですと言われたとき居留守を使えばよかったと心底後悔した。

前に一人暮らしをしていたときテレビはあったし、テレビ線?ケーブル線?も繋げていたのだが、奇跡的にNHKけが受信できなかった。まじで。私はその年の大河ドラマが観たかったのに。そのことをNHKの人に伝えたら引き下がった。

まあ、それで、今回は「テレビ線?がないのでテレビは観られないです」と伝えたら「テレビがあるだけで契約対象になるんです……」と申し訳なさそうに言われた。え、ええ〜〜?そうなの?おかしくない?どうしようかな?と思いつつ、とはいえ扉を開けてしまった以上は撃退できる気もしなかった。小心者なのだ

どうでもいい気持ちになりながら半笑いで「この仕事って嫌われませんか?」とNHKの人にたずねるとお兄さんは「めちゃくちゃに嫌われますね……」と私よりもずっと力なく笑った。そうだろうな。契約書にサインしつつ「お兄さんはテレビをよく観るんですか」と再度質問すると「子どもがいるので教育テレビはよく観ますよ」と返ってきた。模範的回答すぎる。

「でも、単身のときテレビは観なかったですね」「寝ちゃいますよね。帰ってきたら。今はスマホニュースもわかるから必要性もないし……」「僕も単身だったら僕のことを悪者に感じるだろうなと思います

キャッシュカード機械に通して暗証番号を打ち込んだ。これで、この人がNHKの人ではなかったらどうしようと少しだけ怖くなった。この機械があればいくらでも詐欺ができるのでは?

最後にお兄さんは「テレビ、観てくださいね」と頭を下げて帰っていった。観ないけれど。テレビ線?ケーブル線?を買うの、なんだか面倒くさいし、それでBSが映るようになったら受信料が倍くらいになるらしいし。まあ、うん、私がこれから払う受信料によって教育テレビが存続するならなによりだよ。私は観なくてもお兄さんのお子さんが観るわけだしな。私の分まで観てくれ、と思いました。

2019-04-11

4月11日(木)

レンタルで借りてきた漫画DVDを返しに行く日だった。

クソニートの自分にとって、それだけの日だと思ってた。

借りてきた漫画が思ってた以上に面白く、二度読むつもりだったが返却日ギリギリとなった。10日(水)の朝まで読んだけど肝心のおもしろい巻までは2回読むことができず、とりあえず四時間くらい寝るかとふとんにもぐった。

気付いたら16時になっていた。

急いでおきてご飯も食べずに漫画を読んで、二度目の読了を果たすことができた。

それからすぐに服に着替えてマスクかぶってレンタルショップに向かった。

返したらすぐ帰る予定だったが帰りにスーパーチーズケーキでも買いたいなと思い財布も持っていくことにした。

一応財布の中身もみておこうと中身をみたら一円玉が六枚しか入ってなかった。

はあ?嘘やろ?盗まれ!?ちょっと本気で焦ったけど、よくよく考えたら前家族花見行ったとき頭痛がして帰りに頭痛薬を1000円で買い財布の中はスカスカになったのだと思い出した。

このくらいあれば一ヶ月もつだろうと下ろした二万円は、たったの二週間ほどで知らぬまに使いきっていたらしかった。

クソニートのくせに。

クソニートだから

お金絶対自分のところにはとどまらないものだと自覚した。

いや使ったのは全て自分のはずなのに。

行く間際、玄関で鏡をみた。

ただひたすらに自分気持ち悪かった。

靴をはくときに揺れる伸びた髪も気持ち悪かった。

髪の伸びるスピードが異様に早い自分気持ち悪かった。

なんやねん。

そのまま玄関を出てチャリンコを走らせた。チーズケーキを買うかギリギリまで悩んだが、己に弱すぎる自分チーズケーキを買う決意をし、とちゅうでお金を下ろすことにした。

カード差し込んだ。

二万円引き出したときみたいにサッとすぐ三千円引き出して、このままATMを後にして、レンタル屋に借りたものを返し、スーパーチーズケーキ買って、帰る、という、今日はそれだけの日だった。

それだけの日になればよかった。

私のカードは「使えません」と跳ね返されてそのまま出てきた。

何かの間違いかと隣のATMカードを差込み「引き出し」ボタンを押したが、やっぱり「このカードは使えません」と出てきた。

急いでチャリンコに乗って近くのコンビニに行き、そこのATMも試してみた。

入り口にいた若い男数人がわたしのクソダサな格好をみて何か笑ってる気もしたが(自意識過剰自覚はある)そんなことは最早どうでもよかった。

しかった。

当たり前のように引き出すことのできた私のお金は、もう引き出すことができなくなった。

不思議と、案外にも私の心は妙に落ち着いていた。

ああバチが当たったと思った。

この歳にもなってろくに働きもせず半分引きこもり

バチが当たらないはずがなかった。

年金も当たり前のように払っていなかったから、ついに差し押さえでもされたのだろうかと思った。

まりにも怖かった。

レンタル屋さんに向かって走っていく自分チャリンコが、大手企業ビルから出てくるエリートさん達を引いてしまわないかとヒヤヒヤした。

自分意思とは裏腹に、体が勝手に動いてエリートを引くんじゃないかと、怖かった。

というか単純にむちゃくちゃボーッとしていたようにも思う。

自分社会不適合者であると、自覚した。

エリートの波を錆び付いたチャリンコパジャマみたいな(というか実際にパジャマにしている)クソダサの格好で走る口座からお金すらも引き出せないクソニートの自分気持ち悪かった。

なぜ自分自分なのかと思った。

人間に生まれてくるべきではなかった。

レンタル屋さんにレンタルしていたものを返してそそくさと逃げるように帰宅した。

一応念のため、いつもお金を引き出している行きつけの(?)銀行ATMも寄ってみたが、やはり私のカードは使えなかった。

帰宅したらご飯の手伝いをするつもりが、まったくそんな気になれず、ひたすらに「年金、口座、差し押さえ」などなどと調べた。

仕事をやめてから年金事務所から一通来ていたが、差し押さえするぞ!!という手紙などは一切来ていなかった。

こんなことありえるのだろうか。

母に相談したら「カードおかしなったんちゃうか?」と言われた。

年金手続きしていないことや今現在たるけていることを怒られるかと思ったが母は「あんたの稼いだお金なんて微々たるもんやのに、それすら徴収しようとするなんて無理矢理すぎる」と言ってくれた。

微々たるもの

そう。たしかに微々たるもの

口座には12万円ほど残っていたと思う。

その12万円であれをしてこれをしてから自殺しようとやんわりと最近毎日考えていた。

しか

それすらできなくなった。

死ぬ前にしたかたことさえ、

手元にお金がなければ何もできない。

当たり前のことであるが悔しかった。

とにもかくにも、

明日銀行年金事務所に行くことになった。

めんどくさいことを後回しにしたツケがまわってきた。

自業自得すぎる。

カード寿命をきたことをただただ願うばかりである

2019-03-11

レンタルビデオ

ツタヤっていつからあったんだろな。小学生の時はもうあった? 本格的に通い始めたのは高校かなって気がする。

新宿はワクワクしながら通った。宝の山というか、探そうと思うと新宿に行くしか選択肢がなかった。

アメリカン・ニューシネマ溝口とか増村保造とかの邦画タルコフスキーとかソクーロフウォン・カーウァイ

昔のスラップスティックコメディPFF系のインディーズ、なんでも見たな。

恵比寿も大きいんだけど新宿よりちょっとしゃれてて、駅からも遠いし金持ちセレブって言葉まだなかった)が

車で借りに来るイメージ

あとは早稲田駅前の名画座(というレンタルショップ)、高円寺オービスあたりも独特の品揃えで会員証持ってたな。

ネットフリックス、便利なんだけど俺の好みを忖度してくるあの感じがとても嫌だ。

俺は知らないものを知りたいだけなのだな。

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