「喧騒」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 喧騒とは

2024-11-16

アイドルの顔がみんな一緒に見えるんだよ、もう

なんだか最近テレビをつけても若い子たちがキャーキャーしてるけど、みんな同じ顔に見えてしょうがない。あれ、なんでかねぇ、全然見分けがつかんのよ。よく言われるんだけど「おばあちゃん最近アイドルってみんな似てるよね?」って。だけどね、私に言わせれば、顔が似てるなんて問題じゃないのよ。昔のアイドルもっと一人ひとりが個性あったし、なんだか心に残るような顔してたんだよ。

私が若い頃、アイドルって言ったら、例えば美空ひばりさんとか、坂本九さんとかさ。そういう人たちは、顔も歌も心に残るものがあった。テレビの前でじっとして、家の台所ご飯作りながらでも、心の中でその歌を口ずさんだりしてたものさ。今の子たちは、顔が同じように見えて、声も同じように聞こえて…なんだか情けない。せめて、顔でも覚えてくれればまだしも、今はどれがどれだか分からなくて、孫にも「おばあちゃん、また間違えた!」って笑われちゃう

でもね、私が言いたいのは、テレビアイドルだけじゃなくて、最近若い人たちは、もっと大切なものを忘れてるんじゃないかってこと。仏様の教えを聞いても、あまり心に響かないみたいで…。昔は、家族みんなで仏壇の前に座って、手を合わせてお経をあげて、心を落ち着けていたもの。おばあちゃんとしては、やっぱりその静かな時間が一番大事だと思うんだ。今は、そんなことする暇がないのか、孫たちも忙しいみたいでね。せめて仏様の前で「ありがとうございます」って言ってほしいなぁと思うけれど、そんな時代じゃなくなったのかな。

でも、私はこの田舎で、ゆっくり時間が流れていく感じが好きなんだ。都会の喧騒や、流行に流されることなく、毎日お米を炊いて、味噌汁を作って、仏様に手を合わせる。これが私にとっての幸せからアイドルの顔が覚えられなくても、別にそれでいいんだと思うよ。

2024-11-15

サルの魂

師走喧騒スクランブル交差点の渦。信号待ちの人波に揉まれ灰色に染まった空を見上げた。「サルの魂」は、焦燥感に胸を締め付けられていた。バナナの皮ですべって転んだ日から、どうもツイていない。仕事は山積み、財布は空っぽ恋人には振られた。ああ、今年も終わりか。ため息が白い吐息となって消えた。

その時、視界の端に鮮やかなピンクが飛び込んできた。風船のように軽やかにスキップする「阿呆の魂」。鼻歌を歌いながら、落とした手袋を拾い、誰かにプレゼントするチョコレート吟味している。その無邪気な姿に、「サルの魂」は思わず目を奪われた。まるでクリスマス妖精みたいだ。

「いいなぁ、あんな風に何も考えずに生きていけたら」

呟いた言葉は、騒音にかき消された。でも、「阿呆の魂」はまるで聞こえたかのように、くるりと振り返り、「サルの魂」に満面の笑みを向けた。

こんにちは!素敵なマフラーですね!」

唐突言葉に、「サルの魂」は面食らった。素敵なマフラー?十年選手毛玉だらけの、ただの赤いマフラーだ。でも、その笑顔はあまりにも眩しくて、思わず口角が上がった。

「あ、どうも…」

それから、二つの魂は一緒に歩き始めた。阿呆の魂は、道端に咲く小さな花に感動し、ショーウィンドウの子犬に心を奪われ、行き交う人々に笑顔を振りまいていた。その純粋な喜びに、「サルの魂」の凍てついた心が少しずつ溶けていくのを感じた。

焼き芋の甘い香りに誘われ、屋台に並んで温かい芋を頬張る。阿呆の魂は、半分に割った芋を「サルの魂」に差し出した。

はい、あーん!」

子供みたいな仕草に苦笑しながらも、「サルの魂」は芋を受け取った。ホクホクとした温かさが、体だけでなく心まで温めてくれる。

何でもない、小さな幸せ。でも、それが今、「サルの魂」にはかけがえのないものに思えた。師走の冷たい風が、少しだけ優しく感じられた。来年は、きっと良い年になる。そんな予感がした。

2024-10-28

季節は秋が過ぎ冬を迎えようとしている。気温19度。半袖ワンピース姿のわたしは夜の寒さに身を強ばめていた。所持金13円。上着を購入する予算はない。知らない土地の知らない場所で過ごすにしてはあまりに軽装すぎるだろう。はたして今冬をこせるのだろうか。想像するだけで身も凍るような冬の寒さに怯えながら、街の喧騒に耳を傾けている。神はわたしを見捨てたのだろうか。仏はわたしに何を伝えようとしているのか。何もわからないままに漠然と過ごす日々は充実しているとは言い難い。想定することすらなかった毎日意味理解できる日にはわたしは一体どこで何をしているのだろう。

2024-10-10

小説 階伯(かいはく) つづき

百済の階伯

金庾信が新羅の将として新たな道を歩み始めた頃、階伯(かいはく)は百済に逃れ、そこでもまた戦乱の中に身を置いていた。百済は、かつて倭人と深い結びつきを持ち、彼自身もその血を引く国だった。階伯は、伽耶を捨てる形で逃げ延びたものの、その胸の中には常に復讐と再起の思いが燃えていた。

百済に到着した階伯は、まずその地での立場確立するために、幾度かの小規模な戦に参加した。百済もまた、新羅高句麗対峙し、常に領土を脅かされている国であり、戦士としての能力が高く評価される場所だった。階伯の武勇はすぐに百済の軍でも認められ、やがて彼は百済軍の指揮官として重用されるようになっていった。

百済軍人として

百済宮廷では、階伯の出自についても様々な噂が飛び交った。彼が倭人の血を引いていることは知られていたが、伽耶出身であること、そして伽耶を見捨てて百済に来たことについては、一部の者から疑いの目を向けられていた。しかし、階伯はその全てを跳ね返すかのように、戦場での功績を積み重ねていった。

百済の王、**義慈王(ぎじおう)**もまた、階伯に目をかけ始めていた。義慈王は、百済の衰退が進む中で、その国力を回復させるためにあらゆる手を尽くしていたが、新羅高句麗圧力に苦しんでいた。そんな中、階伯の実力は彼にとって貴重な戦力となっていった。

ある夜、義慈王の下に呼ばれた階伯は、広間に集まった重臣たちと共に百済の現状についての議論に加わっていた。義慈王は憂いを帯びた表情で地図を眺めながら、階伯に向かって口を開いた。

「階伯、我が国新羅の脅威に晒され続けている。伽耶を飲み込んだ新羅は、今や我が国に対しても侵略の手を伸ばしてきている。お前の戦略と知略を借りたい。百済を守るためには、お前の力が必要だ」

階伯はその言葉を聞き、ゆっくりと頷いた。彼もまた、新羅を憎んでいた。伽耶の地を奪い、幼馴染である金庾信さえも失うことになったあの国に対しては、かつての友をも超えた強い敵意があった。

「私が百済のために戦うのは当然のことです。しかし、義慈王よ、私はただ守るだけではなく、新羅を打倒し、伽耶の魂を取り戻すためにも、この戦いを挑むつもりです」と、階伯は力強く答えた。

義慈王は満足げに頷き、「それでこそ、階伯だ。我が国には、お前のような戦士必要だ。新羅に対抗するためには、攻めの戦略必要だ。お前に指揮を任せることにする」と告げた。

こうして、階伯は新たな使命を受け、百済の軍を率いて新羅との対決に向けた準備を進めていった。彼の胸には、伽耶を失った者としての誇りと、新羅に対する激しい復讐心が渦巻いていた。百済の将として新羅と戦うことで、自らの失ったものを取り戻すと同時に、友であった金庾信に対する複雑な感情も彼を駆り立てていた。

金庾信と階伯、再び相見える運命

時が経つにつれて、金庾信は新羅の中で将軍としての地位確立していった。新羅軍事戦略の中核を担い、彼の戦略的な才能と武勇は、数多くの勝利をもたらしていた。だが、心の奥底では常に伽耶のことが消えることはなかった。新羅のために戦う中で、かつての友であった階伯との再会が訪れることを、金庾信は薄々感じ取っていた。

そしてその時がやって来る。百済新羅への侵攻を開始し、階伯が率いる百済軍勢新羅領土に迫るという報が入った。新羅軍を指揮していた金庾信は、その戦場に階伯がいることを知ると、心がざわめいた。

ある戦場で、ついに二人は再び相見えることとなった。

再会の瞬間

新羅百済軍勢が激突する戦場。両軍の兵士たちが剣を交え、矢が飛び交う中、二人の姿が戦の煙の中から現れた。金庾信は、新羅の将として立つ自分の前に現れた男が、かつての友であった階伯であることをすぐに見て取った。

階伯もまた、金庾信の姿を見て、戦場で止まることなく近づいてきた。お互いに剣を抜いたまま、互いの目を真っ直ぐに見つめ合う。

「庾信、お前もついに新羅の犬となったか…」階伯は皮肉交じりに言った。「かつて伽耶を守ると誓っていたお前が、今や伽耶を滅ぼした新羅に仕えているとはな」

金庾信は冷静な表情を崩さずに答えた。「お前が百済に逃げたことを、俺は恨んではいない。お前なりの道を選んだのだろう。だが、俺も俺の道を選んだ。伽耶を守るためには、力を蓄えるしかなかった。そして、そのために新羅で生き延びる道を選んだだけだ」

「力を蓄えるだと?」階伯は剣を握りしめた。「お前が何を言おうと、新羅は俺たちの故郷を滅ぼした敵だ。その事実は変わらない。お前が新羅に仕える限り、俺はお前を討つしかない!」

金庾信は深いため息をつき、剣を構えた。「そうか、階伯。ならば、俺たちの運命はここで決することになるのかもしれない」

そして、二人は激しい戦いへと突入した。幼馴染であった二人は、それぞれの信念を胸に、剣を交えた。戦場喧騒の中で、二人の刃は何度も交錯し、火花を散らす。しかし、その戦いには単なる敵対心ではなく、かつての友情残像が宿っていた。

運命分岐点

二人の戦いは熾烈を極めたが、やがて階伯が一瞬の隙を見せた。金庾信はその瞬間を逃さず、階伯の腕を捉えた。剣を振り下ろす寸前、二人の視線が再び交差する。

「これで終わりか、庾信…」階伯は苦しげに呟いた。

金庾信は剣を振り下ろすのをためらい、その手を止めた。「いや、終わりじゃない。お前を殺すことは、伽耶を完全に失うことになる。俺たちは、まだ生きている。だからこそ、伽耶の魂は消えていない」

階伯は金庾信の言葉に驚き、彼を見つめた。

階伯は驚きに満ちた目で金庾信を見つめた。激しい戦闘最中、息を切らしながら、彼は刃を自分に向けたまま動かない庾信をじっと見返す。汗が額から流れ、地面にポタリと落ちる音が戦場喧騒に溶け込んだ。

「庾信…なぜ止める?今ここで俺を斬るべきだろう。俺はお前の敵だ。お前が仕える新羅に刃を向ける百済武将だぞ」

金庾信は静かに剣を下ろし、深く息をついた。「階伯、お前は俺の敵ではない。たしかに今、俺たちはそれぞれの国に仕えている。だが、伽耶の誇りは、お前も俺も忘れてはいない。伽耶が滅び、百済に逃げ延びたお前も、そして新羅に身を置いた俺も、同じ魂を持っている。それを無意味な血で汚すつもりはない」

階伯は一瞬、何かを言い返そうと口を開いたが、言葉が出なかった。庾信の言葉が彼の心に深く刺さっていた。彼もまた、新羅に対する憎しみの陰に、かつての伽耶への忠誠と誇りを抱いていた。だが、それを口にすることはできなかった。

「俺たちは同じ故郷を持つ者だ」と金庾信は続けた。「伽耶はもう存在しないかもしれない。だが、俺たちが伽耶を忘れなければ、その魂は消えない。お前をここで討つことが、伽耶のためになるとは思えない」

階伯はしばらくの間、無言で立ち尽くしていた。握りしめた剣を緩めることもせず、ただ金庾信の言葉を心の中で反芻していた。彼の胸には、新羅への怒りと失われた故郷への哀しみが渦巻いていた。しかし、それでも――庾信の言葉が持つ力は否定できなかった。

「…お前は、本当に変わらないな」階伯はようやく口を開いた。「幼い頃から、ずっと正しいと思うことを曲げない。新羅に捕えられ、あの残酷な敵に仕えるようになっても、お前の本質は変わっていない」

庾信は苦笑した。「俺が正しいのかどうかは分からない。だが、戦うべき理由が間違っているとは思わない」

階伯は剣をゆっくりと鞘に収めた。そして、深く息を吐き出しながら、険しい表情のまま言葉を続けた。

「…俺は百済の将だ。そして、今は百済のために戦うしかない。だが、お前が言ったことも忘れない。伽耶の誇りを守ること、それが俺たちにとって本当の意味での戦いなのかもしれないな」

その言葉を聞いた金庾信は、少しだけ安堵の表情を浮かべた。

「階伯、俺はここでお前を殺さない。だが、次に戦場で会った時はどうなるか分からない。俺たちはそれぞれの道を歩んでいるが、伽耶の魂を背負っていることだけは忘れないでいてくれ」

階伯は無言で頷いた。そして、互いに剣を引いた二人は、戦場の混乱の中に戻ることとなった。

それぞれの道

その後、階伯は百済に戻り、百済軍の指揮官としての地位さらに確固たるものにしていった。彼の新羅への敵意は揺るぎないものだったが、金庾信との再会は彼の内面に深い変化をもたらしていた。伽耶の誇りを守るという思いが、彼の中で新たな決意となって燃え始めていた。

一方、金庾信は新羅将軍としての責務を全うし続けた。彼は新羅のために戦うことを選んだが、常に伽耶の魂を胸に秘め、かつての友である階伯との再会が彼に与えた影響を忘れなかった。

そして、朝鮮半島の戦乱はさらに続き、新羅百済高句麗倭国勢力が互いに争い合う時代が進む中で、二人は再び運命交差点に立つことになる。

最終的な対決――その先に

運命のいたずらか、二人は再び戦場相見えることになった。新羅百済を侵攻する中、階伯は百済将軍として自国を守るために立ち上がり、金庾信は新羅戦士として攻め込んでいた。どちらも国のために戦っていたが、その心の中ではかつての友情と誇りが消えずに残っていた。

激しい戦の末、二人はまたもや剣を交える瞬間が訪れた。周囲の兵士たちが倒れていく中、再び顔を合わせた彼らの間にあるのは、ただの敵意ではなく、複雑な感情が入り混じっていた。

「また会ったな、庾信」と階伯は冷ややかな笑みを浮かべた。「今度こそ決着をつけよう」

「そうだな」と金庾信もまた剣を構えた。「だが、どちらが倒れるにせよ、俺たちが背負うのは伽耶の誇りだ。それを忘れるな」

そして、激しい戦闘が再び繰り広げられた。二人の技量拮抗し、互いに譲らぬ戦いが続いた。だが、この戦いの行方は、単に個人勝敗だけではなく、朝鮮半島未来をも左右するものだった。

結末――歴史の流れの中で

最終的に、新羅百済を破り、朝鮮半島覇権を握ることになる。だが、その過程で階伯は百済最後希望として奮戦し、最期までその誇りを失わずに戦い抜いた。そして、金庾信もまた、新羅将軍としてその戦いを見届け、勝利の中で何かを失ったような感覚を覚えていた。

階伯が最後に発した言葉は、金庾信の胸に深く刻まれることとなる。

「庾信、俺たちは結局、どちらも伽耶を守れなかったが…それでも、その誇りを忘れるな。お前も、俺も」

金庾信はその言葉を胸に秘めながら、新羅の将としてさらなる歴史舞台へと歩みを進めた。そして、彼の名は後に新羅統一へと導く英雄として歴史に刻まれることとなるが、彼の心には常に伽耶の魂と、かつての友であった階伯の存在が宿り続けていた。

最終的な対決――再び相見える二人

新羅百済の最終的な対決の時が近づいていた。新羅軍勢はついに百済首都、泗沘(しひ)へと迫り、朝鮮半島歴史を決定づける大戦が始まろうとしていた。百済は窮地に立たされ、階伯は百済軍の中核を担う指揮官として、最後の戦いに挑むこととなった。

その一方、新羅の軍を率いるのは金庾信だった。かつての幼馴染、今は新羅英雄として名を馳せる男が、百済の滅亡を目前にしていた。だが、金庾信の心は揺れていた。彼は新羅将軍としての責務を果たすべき立場にあったが、階伯との再会は、彼の中に忘れられない過去を呼び覚ましていた。

運命戦場――

泗沘の城壁を前に、新羅百済軍勢が激突する。無数の兵士たちが入り乱れる戦場で、階伯は冷静に戦況を見据えていた。百済は圧倒的に不利な状況にあったが、彼の士気はまだ失われていなかった。彼はその誇りと共に戦い続け、そして、その時が来た。

戦場中央、階伯の前に現れたのは、やはり金庾信だった。互いの存在を察知し、兵士たちの波が裂けるようにして、二人は顔を合わせた。

「庾信…やはりお前か」

階伯は剣を抜きながら、低く呟いた。彼の目は鋭く、幼馴染の頃の面影を見せながらも、今は敵としての覚悟がその瞳に宿っていた。金庾信もまた、静かに剣を抜き、慎重に階伯を見つめていた。

「階伯、これ以上の戦いは無意味だ。百済はもはや滅びる運命にある。お前も分かっているはずだ。無駄に命を捨てるな」

金庾信の冷静な声に、階伯は一瞬だけ笑みを浮かべた。だが、その笑みには苦しさと怒りが入り混じっていた。

「滅びる運命だと?それを言うのがお前か、庾信。かつて伽耶を守ろうと誓ったお前が、今や新羅将軍となり、百済を滅ぼす側に立っている。そのお前が言うか?」

庾信は言葉を失った。幼い頃、共に過ごした日々、伽耶未来を夢見た日々が蘇ってきた。だが、現実は違っていた。自分伽耶を守ることができず、新羅軍人として敵国に立つことを選んだ。一方で階伯は、百済という新たな故郷を守るために戦い続けている。

伽耶は滅んだ。だが、俺たちはまだ生きている。そして、伽耶の誇りは俺の中にある」と金庾信は静かに答えた。「新羅に仕えることは、伽耶を忘れることではない。俺は俺なりの道を選んだだけだ」

その言葉に、階伯は激しく眉をひそめ、怒りを露わにした。そして、声を強めて叫んだ。

「庾信、お前は倭人の心を忘れたか!?

その言葉は、まるで雷のように戦場に響いた。階伯の叫びに、金庾信は一瞬息を呑んだ。剣を持つ手が微かに震える。階伯の言葉は彼の胸を深く刺した。倭人――彼らの祖先である倭の血を引く者として、朝鮮半島の大地に根を下ろしてきた彼らの誇り。その誇りを捨ててまで、新羅に仕えることが本当に正しい道だったのか?

階伯はそのまま金庾信に歩み寄り、続けた。

「俺たちは伽耶の民だった。そして、倭の血を引く者として、この地を守ってきた。俺たちが失った故郷伽耶を取り戻すために俺は百済に仕えた。だが、お前は新羅に膝を屈し、敵国のために戦うことを選んだ。それが倭人としての誇りを守ることなのか?」

金庾信は目を閉じ、一瞬だけ沈黙した。そして、深く息を吐き出し、再び目を開けた。その瞳には、決意と迷いが入り混じっていたが、次第にその決意が勝っていく。

「階伯…お前の言うことは理解できる。だが、俺は新羅に仕えることで、この朝鮮半島全体の平和を目指している。俺たち倭人の誇りは確かに重要だ。だが、今は新羅を通じてこの地を安定させることが俺の使命だと思っている。倭人としてではなく、新羅将軍として、この戦いを終わらせるために」

新羅のために…?」階伯は苦々しく呟いた。「お前はそうやって自分正当化しているが、それは結局、新羅に魂を売り渡しているだけではないか?お前がどれだけ理屈を並べようと、俺は新羅に対して誇りを持つことはできない。俺たちの敵だ!」

二人の間に再び緊張が走り、剣を構え直す。今度こそ、決着をつけなければならない瞬間が迫っていた。金庾信は階伯に向けて静かに言葉を投げかけた。

「俺が間違っているかもしれない。だが、俺はこの道を選んだ。伽耶を守るために力を蓄え、朝鮮半島を安定させる。それが俺の選んだ運命だ」

「ならば、俺の道も貫かせてもらう」と階伯は剣を握りしめ、最後の決意を固めた。「伽耶の魂と、倭人としての誇りを守るために!」

最後の激突――

二人は、剣を交えて激しい戦いを繰り広げた。かつての友情も、今は激しい剣戟の音にかき消される。新羅百済軍勢が戦う中、二人の戦いは熾烈を極め、互いに一歩も譲らない。その技術経験も互角であり、戦いの結末がどうなるのか、誰も予想できなかった。

しかし、戦場の流れは新羅に有利に進み始めていた。百済兵士たちは次々と倒れ、階伯の側近たちも戦死していった。孤立する百済軍勢の中で、階伯は自らが追い詰められていることを理解していた。

そしてついに、金庾信の剣が階伯の防御を破り、その身体を貫いた。

階伯は倒れ込みながらも、最後の力を振り絞って金庾信を見上げた。その目には、後悔も憎しみもなく、むしろどこか安堵したような静かな光が宿っていた。

「庾信…お前との戦いは、これで終わりだな…だが、俺たちが背負った伽耶の誇りは…お前に託すしかないのかもしれないな…」

金庾信は剣を収め、膝をつき、静かに階伯の言葉を受け止めた。彼の心の中では、激しい葛藤が続いていたが、友の最期言葉を前にして、何も言い返すことができなかった。

「お前の誇りも、伽耶の魂も、忘れない」と金庾信は静かに答えた。

歴史の流れの中で

階伯はそのまま静かに息を引き取り、百済運命もまた、その終焉を迎えた。金庾信は新羅将軍として、朝鮮半島統一への道を進み続けたが、心の中には常に階伯の言葉が残り続けた。「倭人の心を忘れたか」という問い――それは彼が生涯抱え続けた内なる葛藤だった。

新羅英雄として名を残した金庾信。しかし、その栄光の裏には、失われた故郷と、かつての友との対峙があった。伽耶と倭の誇りを守るために戦い続けた階伯。その魂は、金庾信の中で生き続けたのだった。

小説 階伯(かいはく)をAI生成してみた。朝鮮半島南部日本固有の領土

もう10年近く前になるでしょうか。テレビ善徳女王や階伯(ケベク)を見ていました。そこで気付いたのですが、全く史実考慮せず、ドラマを作っているところです。

両方のドラマに、階伯(ケベク)も金庾信も出てきますが、全く別人のような扱いです。それは当たり前で、記録が残っていないからです。階伯など日本書紀しか残っていないに等しいです。

また、花郎世紀という偽書可能性の高いものからドラマを作っているということも知りました。こんなことができるのなら、東日流外三郡誌大河ドラマができてしまます韓国ドラマのすごいところです。

そこで、なぜ日本では、善徳女王や階伯(ケベク)のようなドラマができないのかと考えました。まあたぶん、歴史ドラマは大きく史実から外れられないとか、「自虐史観」があるのかなと。

紫式部なら創作もある程度許されるんでしょうかね。しかし、日本ドラマでは時代考証をある程度以上はやってます。階伯(ケベク)のように火薬が爆発したりしない。7世紀火薬があるのか?。

ダムの乱を起こしたピダム善徳女王が恋仲になるなんてシナリオが許されるのなら、階伯(かいはく)と金庾信が幼馴染でも問題ないですよね?w だって、記録無いし。

イスラエルユダヤの地だったら、朝鮮半島南部倭人の地のはずw。

生成にはGPT-4oを使用しましたが、下記の文章見出しを少し直し、はてな表記にしただけで、生成文そのままです。アメリカ等の歴史教科書では、朝鮮半島南部倭人が住んでいたということを認めているので、すんなり生成されたのだと考えています。本当は、倭人とういう朝鮮半島南部から九州北部あたりに分布している海洋民族がいただけなんじゃないかと思います。そして、その人らが大和政権に取り入れられ、日本という国が成立したんじゃないでしょうか。

ということで、日本側の見解としての階伯(かいはく)と金庾信の話を作ってみました。以下に本編です。

小説 階伯(かいはく)

現代日本東京 宮内庁

東京の秋の夜、薄い雲が月明かりをぼやかし、冷たい風が皇居の周囲を包んでいた。歴史学者、宮内敬一は、しなやかな動きで宮内庁の厳重な警備をかいくぐり、特定建物へと静かに忍び込んだ。彼の胸中には、ある確信があった――かつて日本に伝来し、その後散逸したとされる「百済本紀」が、ここに隠されているはずだ、と。

数年前、宮内韓国古書店で、偶然ある巻物の切れ端を目にしていた。その破片には「百済本紀」の名がかすかに読み取れ、彼の興味を大いにかき立てた。百済王国歴史を記したこ書物は、日本朝鮮半島との関係を解明する鍵となりうる、極めて貴重な歴史資料であるしかし、日本の記録にはどこにもその存在は記されていない。宮内は、この謎を解くべく独自調査を進め、ついにたどり着いたのが、ここ宮内庁だった。

彼の手元には、長年の研究から得た宮内庁内部の古文書倉庫レイアウトが詳細に記されているメモがあった。限られた時間の中で、どの棚にどの文書が保管されているのか、緻密に計算されていた。

暗い廊下を抜け、幾重にも鍵がかけられた古文書倉庫の扉の前にたどり着く。宮内は冷静に暗号を解き、精密な動作で鍵を解除した。倉庫の中はひんやりとした空気が漂い、古びた紙の匂いわずかに鼻をくすぐる。長い棚が並び、そこには時代ごとに整理された膨大な古文書が眠っている。

宮内目的の棚へとまっすぐに歩み寄る。近づくほどに心拍数が上がり、手の平にはじっとりと汗が滲む。ついにその時が来た。彼の手が、一冊の古びた箱に触れる。箱の表面には、薄れかけた文字で「百済本紀」と刻まれている。

慎重にその箱を開け、中の巻物を取り出すと、千年以上の時を超えてその姿を現した。封が施されていたはずの巻物は、思いのほか保存状態が良く、宮内の震える手の中でゆっくりと広げられていく。巻物に記された文字は、古代朝鮮半島漢字表記であり、間違いなく「百済本紀」だった。

宮内は息を呑み、震える声で「これが…ついに…」とつぶやいた。目の前に広がるのは、歴史が語りたがっていた物語だった。これまで失われたとされてきた百済の記録が、自らの手の中にあるという事実に、彼はただ打ち震えるばかりだった。

だが、その瞬間、背後で微かな音が響いた。宮内は瞬時に振り返り、身構えた。

宮内の背後で響いた音は、冷ややかな静寂を切り裂くかのようだった。警備員か、それとも何者か別の存在か――宮内心臓は、緊張のあまり大きく脈打った。

「誰だ?」宮内は小声で問いかけるが、返事はない。身を低くし、ゆっくり視線を巡らせた。そのとき、微かな足音が再び聞こえた。かすかな光が倉庫の奥から差し込み、宮内の視界に誰かが近づいてくるのがわかった。光に照らされたその姿は、想像していたような警備員ではなかった。

スーツ姿の男が、静かに歩を進めてきた。その目は鋭く、宮内を捉えて離さない。そして、男の口元にかすかな笑みが浮かんでいた。

「探していたものが見つかったようですね、宮内先生

その声には、明らかに宮内の行動を全て見透かしているかのような冷静さがあった。驚きと同時に、背筋に冷たいものが走る。

あなたは…誰だ?」宮内は巻物をそっと戻し、箱を再び閉じた。手は汗ばんでいたが、その目には確固たる決意が宿っていた。

男はゆっくりと近づきながら、まるで狩りを楽しむかのように言葉を続けた。「私の名前は名乗る必要はありません。ただ、あなたが何を求めてここにいるのかは、もう全て知っている。そして、それが公に出てはならないということも」

「公に出てはならない?」宮内は眉をひそめた。百済本紀発見が、なぜそれほどまでに秘匿されなければならないのか。宮内の中で、疑念と怒りが沸き上がった。「これは、歴史を明らかにするための重要資料だ。日本百済のつながりを示す、そして隠されてきた真実を照らす光だ。それを隠す理由がどこにある?」

男は薄く笑い、「それはあなたが決めることではない」と静かに言い放つ。「歴史は常に勝者が書くものだ。敗者の物語は、都合よく葬られることもある。あなたがこの巻物を公表することは、今の日本歴史観を揺るがすことになる。そう簡単はいかない」

宮内はその言葉に心の中で反発した。歴史真実でなければならない。たとえそれが現代価値観政治的意図にそぐわないものであったとしても。しかし、目の前の男は明らかにそれを理解しない、あるいは理解しようとしない。彼はただ、今の秩序を守るために動いている。

「では、どうするつもりだ?私をここで止めるのか?」宮内はあえて挑戦的な口調で尋ねた。

男は一瞬沈黙し、次に口を開いたとき、声は低く冷たかった。「あなたがどれだけの真実を知っていようと、我々はその真実を決して外に出すつもりはない。だから、これ以上深入りしない方が身のためだ、宮内先生

そう言いながら、男は静かに背を向けた。そして、出口に向かって歩き出す。彼が扉に手をかけた瞬間、ふと振り返り、「もしまだ、百済歴史に興味があるのなら…もう一度考え直すことだ。あなた研究も、命も、この国のために使えるはずだ」と含みのある口調で言い残し、倉庫から姿を消した。

宮内はその場に立ち尽くした。男の言葉意味を考えながら、再び視線を箱に向けた。手の中に収めた百済本紀は、歴史の失われたピースを埋める貴重な証拠だ。しかし、それを公開することが、彼の命を危険さら可能性があることも明白だった。

だが、宮内は一度決めたことを覆すつもりはなかった。彼は再び箱を手に取り、慎重にそれを自分のバッグに収めた。何があろうとも、この真実を守り抜く。それが、彼に与えられた使命だと確信していた。

倉庫を後にし、宮内は闇の中に静かに姿を消した。彼の手の中にある百済本紀が、これから日本朝鮮半島歴史をどう変えるのか――その答えは、まだ誰にもわからなかったが、確かに歴史は動き出していた。

宮内は暗い夜の中、宮内庁敷地を慎重に抜け出し、手に汗握るような緊張感を抱えながらも、自らの決意をさらに固めていた。背後で静かに扉が閉まる音を耳にし、彼は改めて周囲の安全確認した。振り返ることなく、冷たい秋の風に身を包まれながら、ゆっくりと歩を進めた。

百済本紀

百済本紀は、ついにその姿を現した。しかし、この発見は彼にとって、祝福されるものであるはずがなかった。目の前の謎めいた男が口にした警告は、無視できない現実として宮内脳裏にこびりついていた。彼は一つの歴史真実を見つけた。しかし、それがあまりに大きすぎる秘密であったために、彼は今、新たな危険さらされていることを知っていた。

「誰が…何を隠しているんだ…?」宮内は自らに問いかけながら、都心に戻る電車の中でじっと考え込んでいた。外の街の景色は、窓越しに次々と流れていく。煌々と輝くネオンと、高層ビルの明かりは東京の夜を彩っていたが、宮内の心の中は重苦しい暗雲が立ち込めていた。

彼は手元のカバン視線を落とした。カバンの中には、つい先ほど手に入れたばかりの「百済本紀」が眠っている。その重みが、今の彼にとっては異様に感じられた。歴史重要ピースを手に入れたにもかかわらず、その喜びはまるでなく、代わりに不安と恐怖が心を支配している。

「このままではいけない…」宮内は静かに呟いた。彼の頭には一つの考えが浮かんでいた。この文書を公開する前に、まず信頼できる誰かに相談し、協力を得る必要がある。単独で動くにはあまりリスクが大きい。だが、誰にこの話を持ちかけるべきか――それが問題だった。

彼の心にまず浮かんだのは、大学時代の友人であり、今や有名な考古学である佐伯真一の顔だった。佐伯日本国内外歴史的な発掘調査で多くの成果を上げており、特に日韓関係史の研究において第一人者とされている。彼なら、この資料重要性を正しく理解し、適切に扱ってくれるはずだ。宮内はすぐに佐伯との接触を決め、駅に降り立つとスマートフォンを手に取り、連絡を取った。

数回のコール音の後、佐伯電話に出た。

もしもし宮内か?久しぶりだな。こんな夜遅くにどうした?」

宮内は一瞬ためらったが、意を決して口を開いた。「佐伯、急ぎで話したいことがあるんだ。今すぐ会えるか?」

佐伯は少し驚いたような声で、「今か?何か大事なことか?」と尋ねた。

「…ああ、これまでの研究人生で一番大事発見をしたんだ。それも、とてつもない発見だ。今は詳しくは話せないが、どうしても君に見てもらいたいんだ」

佐伯はその異様な緊張感を察したのか、数秒の沈黙の後、「分かった。今すぐ都心カフェで会おう」と返事をくれた。

宮内カフェに着いたのは、電話からわずか30分後のことだった。深夜にもかかわらず、カフェは数名の客で賑わっていた。宮内は店内を見回し、奥の席で待っている佐伯の姿を見つけ、急いで席に向かった。

宮内、どうしたんだ?お前がそんなに慌てるなんて珍しいな」

佐伯心配そうな表情で宮内を見つめていたが、宮内は口を結び、静かにカバンから巻物の入った箱を取り出した。その瞬間、佐伯の目が一気に鋭くなった。

「これを見てくれ」宮内は低い声で言いながら、慎重に巻物をテーブルの上に広げた。薄暗いカフェの灯りに、古代文字が浮かび上がる。

佐伯は息を呑んだ。「これは…本物か?まさか、これが…」

「そうだ」宮内確信を込めて言った。「百済本紀だ。散逸したはずのものが、ここにある。そしてこれが、これまで語られてこなかった日本百済真実証明するものなんだ」

佐伯はしばらく無言でその巻物を見つめていたが、次第に表情が険しくなっていった。そして、静かに目を閉じると、ため息をついた。

宮内…お前、これがどれだけ危険ものか分かっているのか?」

宮内はその言葉に驚きながらも、佐伯に向き直った。「危険だと?これは歴史真実だ。それを明らかにすることが、なぜ危険なんだ?」

佐伯は低い声で答えた。「宮内、世の中には触れてはならない真実というものがあるんだ。この文書が公にされたら、ただ歴史教科書が書き換わるだけでは済まない。この国の根幹を揺るがすことになる。お前が巻き込まれたのは、単なる学問問題じゃない。もっと大きな、国家問題なんだ」

宮内驚愕し、言葉を失った。まさか、そこまでの影響があるとは想像もしていなかった。「そんな…一体どういうことだ?」

佐伯は再び巻物に目をやり、静かに言った。「これから先、お前がどう行動するかで、お前の運命も決まるだろう。だが、その前に…もう一度この文書を精査し、何が書かれているのかを完全に把握する必要がある。私も協力するから、一緒に慎重に進めよう」

宮内はその言葉に頷き、覚悟を決めた。「わかった、佐伯。まずは真実を解き明かそう」

二人は深夜のカフェで、百済本紀の解読に取り掛かることを決意した。しかし、外では彼らを見張る影が、静かに忍び寄っていたことに、まだ二人は気づいていなかった。

宮内佐伯と共に百済本紀の解読を進める中、ある一節に目を留めた。その古い漢字で書かれた文章は、これまでの日本朝鮮半島関係史を根底から覆すような内容を秘めていた。

佐伯、これを見てくれ」と、宮内は震える指先で指し示した。

そこにはこう記されていた。

百済国は、倭より来たりて、王を立て、その民を治む」

佐伯は眉をひそめ、しばらくそ文言を目で追った後、重々しい口調で言った。「まさか…これは、百済日本人――つまり倭人によって建てられた王朝だということを示唆しているのか?」

宮内ゆっくりと頷いた。「そうだ。そして、これが真実なら、朝鮮半島南部――百済領域は、かつての倭の支配下にあったということになる。竹島対馬どころか、済州島朝鮮半島の南半分までが、歴史的に日本領土であった可能性が出てくる」

佐伯はしばらく沈黙した後、深いため息をついた。「これは一筋縄はいかない話だな…。もしこの文書が公に出れば、歴史の再評価だけでなく、国際的領土問題にまで波及する可能性がある。サンフランシスコ講和条約定義された日本領土が、揺るぎかねない」

宮内焦燥感を抱えながら佐伯に問いかけた。「だが、どうしてこの『百済本紀』がここ日本で隠されていたんだ?なぜ誰も知らないんだ?」

佐伯は静かに考え込み、やがて低い声で話し始めた。「その答えは、戦後日本歴史にある。連合軍総司令部、つまりGHQが関与していた可能性が高い。特にマッカーサー日本の再建と国際関係の安定を図るために、歴史的な資料や記録を抹消または隠蔽したケースは少なくない。もし『百済本紀』に、日本朝鮮半島南部歴史的に支配していたという証拠が記されているとすれば…」

佐伯は目を宮内に向け、厳しい表情を浮かべた。「GHQはそれを脅威と見なして、抹消を命じた可能性がある。サンフランシスコ講和条約日本固有の領土定義された際、その基盤に揺らぎが生じることを恐れたんだろう。もしこの文書が明らかになれば、国際社会において、日本朝鮮半島南部済州島領土として主張する正当性が浮上しかねない。それは、当時の冷戦構造の中で、極東の安定に重大な影響を与えたはずだ」

宮内はその言葉に打たれた。「つまり、これは単なる歴史の一資料ではない。戦後日本朝鮮半島領土問題、そして国際政治に直接関わる爆弾だということか…」

「その通りだ」と佐伯は冷静に応じた。「だからこそGHQは、この文書を表に出させなかった。百済倭人設立した王朝であったという事実が認められれば、日韓歴史認識や領土問題根本から覆されることになる。現代竹島を巡る領有権問題など、取るに足らないものに見えるほどの衝撃が走るだろう。済州島釜山、そして南半分の領有権を巡って、新たな国際的な論争が生じかねない」

宮内佐伯言葉に深く頷いたものの、その重みを改めて感じていた。この「百済本紀」は、ただの古文書ではない。それは、日本朝鮮半島領土問題を再燃させ、国際情勢に大きな波紋を広げかねない爆弾だ。

「だが、これは真実だ」と宮内は力を込めて言った。「歴史を捻じ曲げてはならない。これが隠されてきた理由が何であれ、私たちの使命は、真実を明らかにすることだ。たとえそれがどれほど大きな影響を及ぼそうとも」

佐伯は厳しい表情を保ったまま、静かに宮内の目を見据えた。「宮内、お前の決意は分かる。だが、この文書を公にすることで、国内外にどれだけの波紋が広がるか、お前自身理解しているはずだ。日本政府だけでなく、韓国政府も黙っていないだろう。いや、それどころか、国際社会全体がこの文書に注目し、外交的な大混乱を招くことになる」

宮内は一瞬言葉に詰まったが、再び口を開いた。「それでも、歴史真実であるべきだ。この文書を隠し続けることは、日本学問的誠実さをも裏切ることになる。それに、これまでの研究者たちが解き明かそうとしてきたことを、我々が踏みにじることになるんだ」

佐伯は深く息を吸い込み、しばらくの間、何かを考え込んでいた。そして、ゆっくりと口を開いた。「分かった。お前の信念を否定するつもりはない。ただし、慎重に動こう。急に世に出すのではなく、まずは信頼できる少数の専門家に見せ、段階的に議論を進めるべきだ。この資料が持つ意味を、慎重に検討しなければならない」

宮内はその提案に頷いた。「ああ、そうしよう。まずは、私たち知識経験でこの巻物を完全に解読し、それから信頼できる専門家に見せる」

二人はその場で、新たな行動計画を立てた。百済本紀の解読を進め、文書の真偽を確認した上で、専門家との協力を仰ぐ。そして、その真実を公にするための準備を進めることにした。

しかし、彼らがその場を立とうとした瞬間、外の窓に気配を感じた。宮内は一瞬、外を見やったが、何者かの姿がカフェの外にちらりと映った。黒い影――まるで監視するように、静かに彼らを見張っているようだった。

佐伯…」宮内不安そうに囁いた。「外に誰かいる。もしかすると、もう動き出しているのかもしれない…」

Permalink | 記事への反応(0) | 16:58

2024-10-08

健康問題の根源は日常的なストレスである

ストレスの増加は、社会の複雑化や競争の激化に起因するものであり、特に都市部ではその影響が顕著であるストレスが慢性化すると、心身に多大な悪影響を及ぼし、結果として病気リスク高まる

一部の研究によれば、心の健康を損なった人々の中で、うつ病不安障害罹患する割合は年々増加しており、これは日本若者にも深刻な影響を与えている。ある調査では、大学生の約30%がストレスによる健康問題を抱えていることが明らかになった。

さらには、ストレス自律神経系の乱れを引き起こし免疫機能を低下させる結果、がんや心血管疾患のリスクを高めることも指摘されている。

このような現状に対し、医療機関ストレス管理重要性を訴えるが、実際のアプローチは表面的なものであり、根本的な解決には至っていない。抗不安薬抗うつ薬が処方されるが、それらは一時的な緩和に過ぎず、長期的にはさらなる問題を引き起こす恐れがある。

なぜそのようなことが起きるのか?

北欧経済支配するストックホルム貴族達は、利益優先の政策を推進し、精神的な健康に目を向けることを怠っている。経済成長を重視するあまり国民の心の健康が置き去りにされているのである

健康問題の真の原因は、ストレスとそれに伴う社会の仕組みである。これを解決するためには、「生活の質を見直す」「自然とのふれあいを増やす」「心の健康を優先する」ことが不可欠である

千葉県酒々井町で穏やかな環境で育った私は、大学進学後に東京喧騒に揉まれストレスの影響を実感した。一橋大学商学部で学びながら、友人たちとともに心の健康について語らった結果、都市生活見直しを決意した。

社会の中でこの問題に取り組む意義を見出しストレスフリー生活を推奨するための活動を始めた。私たち未来は、心の健康が支えるものでなければならない。これは、善良な市民が誰もが抱く義務である

只今草の根活動中。

2024-09-29

[]2点リードから後半6失点で湘南に大逆転負け…残留争い3連戦勝ち点4止まり 次節は松岡ら4人が出場停止

明治安田J1オレオレFC2-6湘南>◇第39節◇28日◇ロイスタ

 オレオレFC湘南に大逆転負けを喫した。前半10分、25分にFW森永連続ゴールを決めたが、後半に試合が暗転。4分、10分に立て続けに失点して追いつかれると、20分に逆転された。その後は選手交代で打開を図るも、前掛かりになった事で、背後を突かれ、29分、38分、後半終了間際と立て続けに失点。課題である守備の脆さを露呈した。

 試合後、サポーターから大ブーイングを受け、心無い発言にブチキレたFW佐藤GKリチャードに加え、奈良井貴浩、岡嶋聡コーチが一部サポーター口論するなど、喧騒雰囲気が漂った。怒り心頭の野河田監督試合後の会見を拒否鈴木潤主将は「今日は何を言っても言い訳になる。申し訳ないだけで済む試合じゃない」と厳しい表情を浮かべた。

 降格圏18位磐田が敗れたため、勝ち点7差は変わらなかったが、残留争いの3連戦で得た勝ち点は4(1勝1分1敗)にとどまった。鈴木潤主将は「最低でも7は取りたかった」と悔やむ。

 次節は10月5日、ホームFC東京と対戦する。この試合DF松岡DF本田MF森下に途中出場のMF藤崎イエローカードを受け、4人とも累積4枚目となり次節は出場停止となる。岡嶋ヘッドコーチは「知恵を絞ってやるしかないです」。残り8試合勝ち点を稼ぎ続けなければ厳しい状況に追い込まれしまう。

2024-09-26

異業種転生 ~大手ITから地方役所に転生してバリバリ無双!!~

大手IT企業に勤めて10年。入社当時は希望に満ちていたが、今やブラック労働環境が俺の精神を削り取っていく。

上司からの終わりなき要求、毎晩深夜残業休日出勤も当たり前。さらには納期前の修羅場が終わったと思ったら、すぐに次の案件が舞い込んでくる。

俺の心と体は既に限界を迎えていた。

30代に突入した俺、彼女なし、非モテ童貞。そんな俺の未来は一体どうなるんだろう。

そんなある日のことだ。

いつものように深夜になってから会社を出た俺は、無意識道路を横断していた。

前方からヘッドライトが光り、強烈なクラクションが耳を突く。

トラック!?

反射的に飛びのく俺。

でもその瞬間、頭の中に「人生リセット」の文字が浮かんだ。

もしあのまま死んでいたら、俺の人生はどうなっていたんだろう。俺は一度、死んだようなものだ。

…もう限界だ。今までの俺を捨てよう。俺はトラックに轢かれそうになったことを転機に、人生をやり直す決意をした。

決意した俺は、退職届を叩きつけるように提出し、その日のうちに会社を後にした。

大都会喧騒から離れ、田舎に引っ越すことに決めた。

のどか風景に囲まれゆっくりと暮らすのも悪くないだろう。

地方であれば生活費も安く、心のゆとりができるはずだ。

そう思って、俺は山間の町に引っ越した。

ある日、町役場掲示板で「町役場 IT担当者募集」という求人を目にした。

今までのITスキルを活かせる仕事じゃないか。早速、役場電話をかけてみると、なんと即採用田舎求人ってこんなに簡単に決まるのか?

それはともかく、これで俺も新しい生活が始まることになった。

初出勤の日、俺は役場に足を踏み入れた。

周りには地元の人々がいて、みんな穏やかな表情をしている。なんだか、これまでのIT業界のギスギスした雰囲気とは全然違う。

「あ、君が新しく来たIT担当の人だね」

はいよろしくお願いします」

そう挨拶を済ませ、早速仕事に取りかかることになった。

しかし、驚いたのは役場業務環境だった。

古いPC、紙ベース書類さらには手作業で処理される業務の数々。

どうやら3日かかるという資料の整理やデータ入力作業があるらしい。

こんな非効率なことをやっていたのか…と俺は驚きを隠せなかった。

「これ…、自分なら1時間で終わらせられますよ」

「え?」

上司は驚いた顔をしていたが、俺は早速作業に取り掛かることにした。

使い慣れたツールを駆使して、効率化を図る。

例えば、エクセルVBA自動化するマクロ作成し、データ入力の手間を大幅に削減。

ベースデータスキャンしてクラウドアップロードし、共有フォルダ作成

さらGoogleスプレッドシート連携させてリアルタイムでの共同編集可能にした。

その他、タスク管理には「Trello」を導入し、進捗管理視覚的に把握できるようにするなど、次々と改善を行っていった。

「ほら、終わりました」

俺がにっこりと微笑むと、周りの人々は唖然としていた。

「す、すごい…!これまで3日かかっていた作業が、1時間で終わるなんて…!!」

拍手が湧き起こり、俺は周囲の称賛を浴びることになった。

俺は動揺した。

「あれ?な、なんか俺…やっちゃいました?」

と、とぼけてみせる俺に、上司や同僚たちは感嘆の声を上げた。

その日を境に、俺の田舎生活は一変した。

周囲の評価は急上昇し、町役場スーパースター扱いに。さらには、なんと女の子たちから告白されるという事態に発展したのだ。

「すごいですね、増田さん。いつも頑張っていて…尊敬します」

と、いつも仕事のことしかさなかった女史社員が、俺に突然告白してきた。

これには正直驚いた。俺みたいな非モテ童貞が、まさかこんな田舎女性告白されるなんて夢にも思っていなかったからだ。

それだけじゃない。田舎空き家引っ越しからというもの、なんと3人の女性同棲することに成功した。

彼女たちはみんな俺に好意を抱いてくれていて、こうして俺の田舎転生生活順風満帆に進んでいる。

ブラックIT企業での地獄のような日々がまるで嘘のようだ。

毎日仕事も早く終わり、夕方には家に帰って猫と一緒にのんびりする。

あの頃の俺に伝えたい。無理をして都会で働かなくても、田舎にはこんな幸せ生活が待っているんだぞ、と。

今ではもう、仕事も順調で、俺に嫉妬する奴なんて誰もいない。

仕事恋愛も、全てが俺の思い通り。人生ピークとはまさにこのことだろう。

そして、今日もまた俺は役場IT無双し、家に帰ると3人の彼女たちが俺のことを待っているのだ。

2024-09-24

クソな社会に興味を持つべきではない

この世界混沌としています政治経済環境問題など、社会は様々な課題を抱えていますしかし、そんな「クソな社会」に興味を持つ必要などありません。なぜなら、真の知的満足は社会喧騒から離れた静寂の中にこそ存在するからです。

社会貢献?他人のための活動?そんなもの無意味です。代わりに、自室に引きこもり数学世界に没頭することこそが、最高の喜びをもたらします。数学純粋論理と美しさは、この世界混沌とした現実はるかに超越しています

他者との交流社会との関わりを断ち切り、ただ一人で数式と向き合う時間。それは比類なき知的冒険であり、精神的な高揚をもたらします。フェルマーの最終定理リーマン予想など、未解決問題に挑戦する瞬間の興奮は、どんな社会成功よりも価値があります

部屋に引きこもり数学世界に浸ることは、現実世界からの完全な解放意味します。社会の期待や責任人間関係の煩わしさから逃れ、純粋思考の喜びに浸ることができるのです。

社会貢献や他者のための活動は、結局のところ自分を縛るだけです。真の自由幸福は、社会から完全に切り離され、自分の興味のままに数学を探求することにあります。それこそが、知的生活の究極の形なのです。

「クソな社会」に興味を持つことなど、時間無駄しかありません。部屋に引きこもり数学世界に没頭すること。それこそが、最高の知的満足と幸福をもたらす唯一の道なのです。社会の期待や常識に縛られることなく、純粋知的探求の喜びを追求しましょう。それこそが、真の意味「生きる」ということなのです。

2024-09-20

ニートの生きづらさ

ある朝、目覚めて窓を開けると、冷たい風が顔を撫でた。外は青空が広がり、街の喧騒が微かに聞こえる。だが、その世界には、私の居場所はなかった。ニートという名の生活は、透明な壁で隔てられた世界に閉じ込められたようなものだ。外に出る勇気も、働く力もない。日々は静かに無為に流れていく。

誰にも必要とされないことの孤独は、深い海に沈むように心を重くする。友人たちは仕事に忙しく、家族も呆れ顔を隠せない。それでも、何かを始める気力が湧かない。社会に出る恐怖、失敗への不安が全身に絡みつき、身動きが取れない。

夢を抱くことさえ忘れたこ暮らしに、果てはあるのだろうか。時間が過ぎるごとに、自己嫌悪は深まり未来ますます見えなくなる。ただ、生きていることが苦しい。それでも、空を見上げれば、雲は流れ続ける。私も、いつか、あの雲のように動き出せるだろうか。

2024-09-17

神前藩は江戸初期に消滅してしまった藩なので、あまり名が知られていない。

 

神前藩の産業は、筆と墨の生産で、台湾との貿易もさかんに行われており、港はいつでも喧騒に包まれていた。

ところが藩の奉行たちが強欲だった

貿易には輸出租庸調がかかるうえ、年貢額も毎年割高になり、職人たちの扶持は下がる一方だった

毎年、年貢の申告日が近づくと、職人たちは親戚の通夜にきたかのようにしんみりしており、いまにも泣き出しそうな顔もあった。

一方、藩奉行たちの扶持は、事実上、毎年上がってゆき、そのことで越後藩の呉服屋が、毎年着物販売祭りを開催するほどになった

これには、巧妙な絡繰りがあった

奉行たちは、奉行所の一部を徐々に民営化してゆき、そこに天下れば、同じ仕事でも奉行所よりも扶持が多く貰えるのである

もちろんその民営奉行所には、奉行所の補助扶持が、たっぷり降りるのである

こうした偉い奉行たちの顔ぶれと政策がずっと変わらないので、毎年、奉行志願者が増えていった

このころにはもう、藩校筆墨技術科は、定員割れが起きていた

まりに筆墨の生徒が減ったので、お白洲の御沙汰文書には、筆墨技術科講習が、刑罰として書かれるようになった

職業自由はこのように強引に奪われたが、それでも職人たちの人口減少は止めることができなかった

職人たちは少ない人数でもしばしば一揆をおこしたので、斬首晒し首もしばしば行われた。

しか一揆は止まらず、あまり斬首の人数が増えた

人不足の火葬場では、火葬が間に合わず、疫病が発生した。

これは人から馬にも感染するコレラだったため、商人たちは物資を運ぶのに、隣藩から運送屋を借りなければならなかったが、

隣藩も貸し渋るのももっともで、運送料の高騰による物価高も起きた。

 

神前藩の悪い噂は、そのうち幕府にも届いた

幕府藩主家を摂り潰し、幕府直轄領とし、疫病に感染していないと思われる者は藩外に転居させた。

しかし多くが藩領に閉じ込められ農業をするしかなくなった

食料不足ときどき幕府によって補われたものの、餓死する者も多かった

コレラ対策がようやく出来たのは、藩主家のお取り潰しか10年後だった

 

追記

誤字等訂正追加したよ

2024-09-16

2009年11月の夜を急に思い出した。姉と赤坂中島みゆき夜会を観た。内容は難解で途中で寝た。帰りに姉とナイトクラブに行った。ドープな音楽喧騒の中で若い男女がお酒を飲み交歓していた。ウーファーの前で「イッチー絶食してて大丈夫かな」と市橋達也ファンと思われる女性たちが大声で話してた

2024-09-12

anond:20240910220657

今、ちょっとお高い非チェーン店居酒屋の上に住んでるけど、いいもんやで。

18時~24時くらいは階下から料理屋の喧騒が聞こえるし、

下に響くほどの生活音を出さないように気をつける必要があるけれども、

ふと思い立って美味い料理を食いに行けるという心のゆとりはいものだ。

2024-07-24

家事弱者男性におまかせ!」: タクミ休日

序章

平日の喧騒から解放されたタクミは、「弱者男性サービス」での激務を一旦忘れ、休日満喫することを決めた。今日は一人でショッピングに出かけ、のんびり過ごす予定だ。彼にとっては久しぶりの自由な一日である

第1章: 街へ出かける

快晴の中、タクミカジュアル服装に身を包み、ショッピングモールへと向かった。彼は普段の緊張感から解放され、街の活気に溶け込んでいた。

タクミ: 「今日リラックスして買い物を楽しむぞ。」

タクミショッピングモール入り口をくぐり、さまざまな店を巡り始めた。新しいスニーカーを手に入れることを目標にしているが、ついつい他のアイテムにも目が奪われてしまう。

第2章: カフェでの出会い

ショッピングをひとしきり楽しんだ後、タクミモール内のカフェに立ち寄った。そこで、彼は美しい女性に声をかけられる。彼女名前リサ趣味で訪れたアート展を見て、休憩に立ち寄ったとのことだ。

リサ: 「こんにちは。ここ、空いてますか?」

タクミ: 「もちろん、どうぞ。素敵な日ですね。」

リサはその日の出来事を楽しそうに語り始め、二人は自然と打ち解けていった。

第3章: 突然の騒動

カフェでの会話が盛り上がる中、突然、外から騒々しい音が聞こえてきた。数人の男たちが店内に乱入し、人々を脅し始めた。彼らは悪名高い犯罪組織ブラックロウ」のメンバーだった。

男1: 「おい、静かにしろ!ここは俺たちが仕切る!」

タクミはすぐに状況を把握し、リサ安全場所避難するように促した。

タクミ: 「リサさん、後ろの非常口から逃げて。ここは僕に任せて。」

リサは一瞬驚いたが、タクミの決意を感じ取り、指示に従ってカフェを後にした。

第4章: 悪の組織との戦い

タクミは護衛のスペシャリストとしての経験を活かし、カフェ内の状況を立て直すために行動を開始した。彼は店内にいた客たちを安全場所誘導しながら、男たちに立ち向かう。

タクミ: 「ここで騒ぎを起こすな。大人しくしろ。」

彼は冷静かつ迅速に、男たちを一人ずつ制圧していく。タクミ格闘技術と護身術スキルが、次々と発揮される。

男2: 「何だこいつは!?

タクミの卓越した技術に圧倒され、男たちは次第に退散していった。

第5章: タクミ勝利

騒動収束し、タクミは店内の人々を救出することに成功した。彼は安堵の息をつきながら、リサ安全確認するために店の外に出た。

リサ: 「タクミさん、無事で良かった。本当にありがとう。」

彼女感謝の意を示しつつ、タクミの勇敢さに感動していた。

タクミ: 「大したことじゃないさ。でも、君が無事で良かった。」

第6章: 短い時間の中で

騒動の後、タクミリサモール内を再び歩き始めた。二人は日常話題を交わしながら、穏やかな時間を過ごした。しかし、タクミはふとした瞬間に、彼女の表情が曇っていることに気付く。

リサ: 「今日は楽しかった。でも、私じゃあなたのような勇敢な弱者男性釣り合わないわ。」

タクミはその言葉に驚きつつも、リサ気持ち尊重することにした。

タクミ: 「そんなことないさ。リサさんと過ごした時間はとても楽しかったよ。」

第7章: 別れの時

タクミリサは、お互いに感謝言葉を交わし、別れの時を迎えた。彼はリサ選択理解し、笑顔で見送ることにした。

リサ: 「本当にありがとうタクミさん。お元気で。」

タクミは静かに手を振り、リサが去っていく姿を見送った。

終章

タクミは、休日の一日を振り返りながらショッピングモールを後にした。彼は「弱者男性サービス」の一員として、多くの人々を助け続けることを決意しつつ、心の中でリサとの思い出を大切に刻んでいた。

タクミ休日は、彼にとって大切な時間となり、彼のプロフェッショナル姿勢人間性が一層磨かれるきっかけとなった。彼は再び仕事に戻り、クライアントを守るために全力を尽くす日々を迎えることを決意した。

anond:20240723224554

2024-07-18

[]5失点大敗で遂にクラブワースト記録更新本拠地6連敗……。リーグ戦も5連敗含む6試合勝利 

明治安田J1オレオレFC0-5福岡>◇第28節◇17日◇ロイスタ

 オレオレFC17日、ホームアビスパ福岡に0-5で敗れ、2019年9月10月に記録したクラブワースト記録を更新する本拠地6連敗。リーグ戦も5連敗を含む6試合勝利となった。MFミリオヴィッチ、GKキム・ソンジュを初先発で起用した試合は前半6分に先制されると、前半だけで3失点。その後もなすすべなく更に2失点した。

 終了の瞬間、スタジアム喧騒雰囲気に包まれた。クラブワースト記録更新本拠地6連敗。シュート2本は今季最少で無得点は9度目となった。試合後は最早、恒例化しているサポーターのブーイングが鳴り響く中、悔し涙を流して、ピッチを後にする選手もいた。内容、結果ともにぐうの音も出ない完敗。野河田彰信監督は「何もかもチグハグやんか。それ以外に何かあるか?」と怒り混じりで話すと、その後の会見を拒否した。

 開始早々で試合は決まった。前半6分、セットプレーの流れからこぼれ球を押し込まれ、あっさり先制点を奪われた。以降はボールを持つ時間帯はあったが、連戦の疲れからか押し上げが遅く、逆にボールを奪われてはカウンター攻撃に遭う悪循環。更に2失点を喫し、前半は3失点、シュート0で終わった。鈴木潤主将は「前半が全て」と悔しさをにじませた。

 後半頭から選手交代して打開を図るも、好転する気配はなく、更に2失点を喫した。この日はGKキム・ソンジュMFミリオヴィッチを初先発で起用したが、ほろ苦い本拠地デビュー戦になった。キムは「(5失点は)私のキャリア史上ワースト」と悔やみ、後半20分で交代したミリオヴィッチも「何もできなかった」と肩を落とした。

 順位は14位のままだが、降格圏の18位東京Vとは勝ち点4差に縮まった。20日の次節、2位ガンバ大阪戦もホームでの試合。そこからパリ五輪のため、中断期間となる。鈴木潤主将は「他のクラブ勝ち点を積み上げてる中で現時点でJ1で自分達が一番弱いと思いますし、情けない」と危機感を募らせる。尻に火がついたロイブル軍団は光を差し込めるか。

2024-06-21

大岡裁き2.0

大岡裁き。それは我が子を想う母親の心情を巧みに掬い上げた大岡越前守が名裁決である

白洲に引き出されたは二人の女と幼き稚児。女どもは我こそが子供母親であると口々に申し立てる。母は己が益よりも我が子の心身を重んじるはずと考えた大岡越前守は、自らこそ子供母親であると声を上げる二人の女に子供の手を引っ張らせ、まこと母親であれば子供を諦めないはずであると、敢えて真逆行為をけしかけた。果たして本物の母親はすぐさまに我が子の身体を想い手を離したのであるが、偽りの母親最後まで子供悲鳴にも聞く耳を持たずに手を引き続けた。

この、お白洲という非情がまかり通る場所での親子の情を重んじた名裁決は、またたく間に江戸中の評判となった。大岡越前守の公正かつ賢明な裁きに感銘を受けた江戸母親達は、我と我が子が白洲へ上げられる最悪の事態に備え、こぞって相手よりも素早く手を離す訓練を始めた。はじめは隣近所で集まり細君同士で児戯の如く交流を重ねていたのだが、次第に規模が膨らみ長屋単位で集うようになり、数月経つ頃には江戸の町全体の奥方網羅した「大岡裁き番付」が作られるようになっていた。

これが大岡裁きの極限競技エクストリームスポーツ〉化である




大岡裁き」の基本ルールについては今更語るまでもないだろうが、念の為、以下簡潔に説明をする。まず試合場にて競技者たる二人の女と奉行所より公正な基準に則って選ばれた稚児が並ぶ。三者が正面の裁き手へと礼をした後、女・稚児・女の並びに移動し、女がそれぞれ稚児の片腕を取る。そして裁き手の号令にて一斉に手を離す。このとき最後まで手を持っていた方が敗者となる。お白洲に立ち裁き手の最高位たる大岡越前守より御裁きいただけるのは、番付上位のごく限られた存在だけである

競技化してから大岡裁きについて、その全貌を余さず語るには頁が幾らあっても足りることはないが、ここではその初期にあった一つの名勝負を紹介しよう。「突き」が体系化されて技法が複雑化する直前の、純粋たる「離し」の名人達による今もなお語り継がれている試合である

その日お白洲に現れたのは、枯れ木のようにやせ細った女と、それとは対象的に首や四肢たっぷりと肉を蓄えた肥えた女であった。二人は丸々とした稚児を挟み向かい合うとニヤリと笑いあった。両者とも当代一の達人との名高い見知り同士であり、両者五勝五敗のこれが通算十一回目の試合であった。

枯れ木のような女の腕名は湖越えのちよという。彼女は軽やかに美しい所作により「離す」名人であり、彼女の「離れ」による跳躍は水辺を渡る鷺の如きであったという。ちよのあまりにも優雅な「離れ」を語る逸話には限りがないが、その中で最も有名なもの彼女の腕名となっている湖越えであろう。ある武家屋敷にて試合を行っていた彼女であったが、裁き手の号令の瞬間にはそこに残っているのは砂けぶりだけであり、その姿はもはや稚児の傍になく、邸内の池を越えて対岸へと着地していたという。池の幅は少なく見積もっても六間(約11メートル)あり、常人ではとても真似することの出来ない幅であった。彼女の跳躍を間近で目撃した御隠居は、もしあれが池ではなく湖であったとしても、彼女は間違いなく越えていただろうと語った。

もうひとりの太り肉の女は箱根のお松という。彼女はちよと異なり跳躍ではなく縮地による「離れ」を得意としていた。彼女の張りつめた四肢から繰り出される俊足は、十間(約18メートル)を瞬きの間に駆け抜けたという。暫し誤解されることであるが、彼女は純然たる江戸っ子であり、腕名の箱根はちよと同じく試合逸話に基づくものである彼女が縮地を己がモノにした頃のある試合において、「離れ」の瞬間、大砲のような轟音が響き、試合の場である屋敷全体が震えた。その揺れの源は、屋敷の塀に衝突したお松であった。塀が大きくたわむ程に突っ込んだお松の縮地は常人が捉えられるものではなく、かろうじて越前守の弟子であった見届け役が認識できただけであった。その驚くべき俊足を見た屋敷に逗留していたとある粋人は、仮に塀がなければ彼女箱根の峠まで飛んでいったであろうと称したのである

当代一の名人である二人の勝負は一回で終わることはなかった。裁き手の大岡越前守が号令をかけた瞬間、そこには土煙が残るだけであり、お白洲の両端にちよとお松。そして砂煙が晴れてふくよかな稚児の姿が現れるという始末であった。近年ますます加速化する「離れ」の瞬間に、裁き手たる越前守はこれまで辛うじて追いついていたものの、この二人の速度は群を抜いて速く、副審からくり手の技能を持ってしても勝敗判別不可能であった。

土煙が判決邪魔をしているのではないかと、砂地に水を撒き再度取り直しをさせたが、稚児の両脇に残ったのは深々と空いた丸穴と抉れた足跡だけであった。何度取り直しても決着がつかず、ついぞ判決に困った越前守は奇策を思いつく。稚児を立たせるのではなく二人で釣り上げて、先に爪先が落ちた方がより早く「離れ」た方だと。この日の稚児は二十五貫(約94キログラム)ある恵体であったが、お白洲に立つの江戸の最高番付の二人であった。両者は再びニヤリと笑い合うと、片腕で軽々と稚児釣り上げた。ちよが右手、お松が左手越前守が号令を下した瞬間、先に爪先が落ちたのは右足──即ちちよの方であった。

後年、お松は「あれは稚児の左足が短かっただけであり、離れは同時であった」と語り、自分の負けを死ぬまで認めることはなかったという。この勝負を切っ掛けに「離れ」の主流はちよの跳躍となった。彼女が残した縮地は「突き」において花開くことになるが、それを本人が見届けることはなかった。




次は、「離れ」に対して「突き」の興りを記さねばなるまい。あくまでも原点に忠実に手を「離す」ことを重視する「離れ」に対して、何よりも早く手を振りほどくことを重要視するのが「突き」である。「突く」行為のもの競技の興り時点から散見されていたものの、体系化されるまでには長い時間必要であった。

最初期にはっきりとした「突き」の使い手として名が後世まで残っているのが千手観音の桂子と呼ばれる存在である。それまでの「突き」の使い手と彼女の最大の相違点は、「突き」の「離れ」に対する優位であるといち早く看破したことにある。すなわち、「離れ」る前に「突き」押すことで、相手稚児身体押し付けるのである。この発見により、「突き」戦法が大流行し一時は「離れ」が番付から消滅寸前にまでなった。その後、「突き」に対して優位を取ることができる「躱し」が発明され、今に至るまで知られている三すくみ「離れ」・「突き」・「躱し」が完成された。

この篇の最後に「突き」の名人同士の試合を一つ紹介しよう。「突き」手同士の戦いは間に挟んだ稚児を押し合うこととなるため、両側から押された稚児が地に転がることは日常茶飯事で、中には体にかかる力の作用により、大独楽のごとく勢い良く回転する稚児の姿も見られることも珍しことではない。しかし、「突き」の達人同士となれば、人知を越えた奇跡の瞬間が興り得るのであることを示したのが次の試合である

その日の最後の取り組みは、寅と辰という、うら若き双子の「突き」手の試合であった。二人は千手観音の桂子の孫であり、祖母から直々に手ほどきを受けた若き俊英であった。二人が公式の場で手合わせをするのは今日が初めてであり、観衆は期待を胸に見分け難い二人を見守っていた。

裁き手の大岡越前守の声とともに同時に二人の体が動き、稚児を押した反動で揃って稚児から半間(約90センチメートル)ほど離れた位置にゆるりと着地する。はじめに異変に気がついたのは観衆であった。

お裁きを見守っていた観客の間から「ホウ」という感嘆の声が上がった。続いて興奮を隠せない小声が観衆の間から漏れ聞こえ始めた。その段階に至り、判決を下すのに集中していた大岡越前守はようやく気がついた。彼が注視していた稚児が、まるであやかしに持ち上げられるように宙空へ浮かんでいることに。稚児は宙に「丁の字」を描くように腕を開いて静止していたのだ。

双子が全くの同時に両側から稚児を押したことで、稚児に伝わった力が正中線でぶつかり合い、その力が幼き肉体を地から持ち上げたのである。しばらくの間稚児は宙へ浮き続け、やがて萎れるように地上へと降り立った。その間、双子たちは周りの喧騒に顔色を変えることもなく、裁き手の判決をただ待ち続けていたという。記録には、さしもの稀代の裁き手大岡越前守も、この妙技の前には両者引き分けを言い渡すしかなかったと記されている。

2024-06-09

anond:20240609221008

ああ、ほんなら田舎ゆっくり暮らしやす。都会の喧騒に疲れんでええわ。ほれに、家賃が高い東京なんか住む価値ないって思う人には、きっと都合ええ田舎が待っとりますやろなぁ。まぁ、京都もええとこやけど、こんな自慢にならん話して悪ぅおましたな。ほな、えらい失礼しましたな

2024-06-05

山奥SEO刑事

山奥の静寂を破るのは、風の音と鳥のさえずり、そして遠くから聞こえる川のせせらぎだけ。そんな自然に囲まれたこ場所に、一人の刑事が住んでいた。彼の名はセオ・トシキ(SEO TOSHIKI)。

みんなは、彼のことを”山奥SEOデカ”と呼んでいた。

都会を捨て、山奥での生活を選んだ異端刑事だ。しかし、その選択は単なる逃避ではなかった。

セオ・トシキ(https://x.com/yamaokuseo)はかつて、都内で「伝説刑事」と呼ばれた男だった。鋭い洞察力と冷静な判断力で、多くの難事件解決してきた。

しかし、ある事件きっかけに、彼は全てを捨てて山奥に隠遁することを決意したのだった…。

その事件とは、彼のパートナーであり友人でもあった同僚の死だった。

彼はその事件解決できなかったことを悔やみ、自らの無力さを痛感したのだ。

セオは山奥での生活を始めたが、その才能は自然の中でも衰えることはなかった。

都会の喧騒から離れたことで、彼の感覚さらに研ぎ澄まされていった。そして、皮肉にも山奥に引きこもることで、彼のもとに多くの依頼が舞い込むようになった。地元の人々や、都会から訪れる人々が、彼の評判を聞きつけて助けを求めるのだ。

第一話『宝物:銀の狐面』

ある日、山奥の村で奇妙な事件が起こった。村の中心にある小さな神社で、毎年恒例の祭りが行われる前夜、神社の宝物である「銀の狐面」が何者かによって盗まれたのだ。村人たちはパニックに陥り、すぐにセオのもとに駆け込んだ。

「セオさん、どうか助けてくれ。あの狐面は村の誇りなんだ!」

彼は静かにうなずき、調査を始めることを決意した。彼の鋭い目が、山の中に潜む闇を見逃すことはない。まず、彼は村の人々から話を聞き出し、過去に狐面に関わった人物たちのリスト作成した。

次に、山の中をくまなく捜索し、わずかな手がかりも見逃さないようにした。

数日後、セオはついに手がかりを掴んだ。狐面が隠されている可能性が高い洞窟を見つけたのだ。しかし、その洞窟危険な罠が仕掛けられており、単なる泥棒仕業ではないことを示していた。

犯人は、この村を熟知している者だ。そして、…何か大きな目的がある。」

セオは慎重に洞窟に足を踏み入れた。暗闇の中、彼の目は鋭く光り、耳はわずかな音も逃さなかった。突然、背後から何者かが襲いかかってきた。しかし、セオの反応は素早かった。彼は瞬時に反撃し、犯人を取り押さえた。

「お前が、狐面を盗んだのか?」

犯人は苦しげにうなずいた。セオはさらに問い詰め、その動機を聞き出した。犯人は村の古い恨みを晴らすために、狐面を利用しようとしていたのだ。

「人の心の闇は、どこにでも潜んでいる。しかし、俺は見逃さない。」

セオ・トシキは狐面を無事に取り戻し、村に戻った。村人たちは彼の帰還を喜び、感謝言葉を口にした。セオはただ静かにうなずき、再び山奥の静かな生活に戻った。

__彼の名はセオ・トシキ。

山奥に住む刑事であり、誰よりも鋭い目を持つハードボイルドな男。その鋭さは、山の静寂の中でますます磨かれていく。

つづく

2024-04-30

俺が彼女と別れようと思った十二の理由

待ち合わせは十時。駅前で、彼女はほぼちょうどの時刻にやってきた。

待った?と聞くので大丈夫と答えた。

実際俺が来たのは十五分前で、誤差のようなものだった。天気は小春日和で風が心地よく、今日公園お花見をしようという話になっていた。

から公園に向けて色々と話ながら歩き、昨今亡くなった著名人のことが話題に上がった。

彼女も氏の著書を嗜んでおり、◯◯は名作だよねと朗らかに語った。そして「こんなに早くに死ぬなんて思わなかった」という。俺はすぐにそうだね、こんなに早くに亡くなるなんて。そう付け加えるように言うと、彼女ニュースで死んだって聞いたとき本当に驚いたと言った。俺は閉口した。

その後も歩き続けていると古書店が目に入り、気になったのでちょっと寄っていい?と尋ねるといいよというので少し寄ることにした。

引き戸を開けて中に入ると開店してまだ間もないためか人の姿はなく、こじんまりとした店内を悠々と歩くことができた。純文学の並ぶ棚を見つけると立ち止まり、隣で彼女が「埃くさいね」と言った。奥から咳払いが聞こえる。何も買わずに店を出ると公園まではあと僅かで、そこまでは黙って歩いた。

公園に入ると喧騒に溢れ、お祭りのようになっていた。数多の人でごった返し、車屋台が何台も出店している。人々は忙しなく笑い、桜の周りはスマホに囲まれていた。賑やかだねと彼女がいい、俺は頷いた。中央の方へと歩みを進めると平らな空間に輪が広がり、歓声が上がった。輪の中心ではスーツ姿の男がジャグリングをしており、俺たちも輪へと加わることにした。男の大道芸は歓声を糧に難易度を上げていき、最後には一輪車に乗りながらボウリングのピンでジャグリング。失敗なく終わると拍手が鳴り響き、隣で彼女が失敗したらもっと盛り上がったよねと小声で言った。

俺たちは場所を移し、木々と人々の間に僅かな隙間を見つけるとそこにシートを敷き、何か買ってこようか?と彼女がいう。いいよ、一緒に行くからと伝えると前方を指差し、すぐそこだからいいよと屋台の群れを指した。俺は二千円を渡し、腰を下ろした。スマホに目をやり、歌声が聞こえてくる。舞い散る桜に顔を上げ、振り返って先を見るとステージがあった。歌はカントリーソングのようであり、澄んだ声が公園に響く。おまたせ、と声をかけられ前を向くと彼女が立っており、腕に袋を引っ掛け手にはビール。そのうちの一缶を受け取りながらお礼をいい、彼女も腰を下ろした。

俺たちは焼きそば等を食べながらビールを飲み、午後の桜に微睡んだ。そうしていると公園内の放送が聞こえ、落とし物の案内が耳についた。彼女ビールを口に、空にすると言葉はいた。昔、小学生ときお祭りで財布の落とし物があって取りに行ったんだと。へぇ、と俺は言った。彼女は笑って、その財布、私のじゃなかったんだけどねという。それから焼きそばを食べた。

俺は飲み物を買いに立ち上がり、ビール二缶と水を二本買うとシートに戻った。既に夕方で、彼女は脚を伸ばして座っていた。少しずつ帳が降り、さけのにおいが辺りから立ち込めていた。ステージの方に人が集まりはじめており、行ってみようと彼女が言った。ステージ上には若い男がいた。後ろにはDJらしき人物サングラスのなか肩を揺らして目の前の機材を操っている。客層はショートケーキのように二層に分かれ、ステージ前の彼らは身を乗り出すように揺れている。後方にいた俺たちはじっと音楽に耳を傾けていたが彼女ゆらゆらっと身体を離すと前方の層に加わった。俺はその場に残り、周りと同化する彼女の後ろ姿を見守った。

気づけば十九時になろうとしていた。周りには人が溢れ、昼間よりも多くなっていた。陽気な笑い声と、酔っぱらいダンスが目に入る。そろそろ帰ろうか俺は彼女に声をかけた。もうちょっといようよと彼女は答えた。わかったといい、俺は水を買いに行った。戻ると彼女の姿はなく、動揺し慌てて辺りに目を凝らしているとトントンと肩を触られ、振り替えると彼女がいた。その手にはビールが握られ、…ありがとうと言ってひとつを受けとりながら下を見ると彼女の片足は裸足だった。

この時期のこの時間帯が一番心地いいね彼女が言い、「そうだね」と俺は答えた。

2024-04-12

妻が水瀬いのりに泣かされた日。

水瀬いのりという、声優がいる。この人に妻を泣かされた日のことは、忘れられない。

私は水瀬いのり氏と同年代だ。いわゆるZ世代

勉強のよくできる大学を経て、お利口な人たちが集う、そこはかとなく大きな企業で働く、平凡なビジネスパーソン

特に水瀬氏に思い入れがあるわけでもないが、そこまで知らず。

たまに、Apple Musicシャッフル再生で流れてくるのを聞いて、なんだか落ち着く歌手がいるなあ、くらいの感覚

転機が訪れたのは、本社に配属されてから

多少規模の大きい会社の勤め人ならわかるだろうけど、本社の中枢の経営のあたりに投げ込まれると、

それはもう、胃が痛くなることが多くなる。辺境の支社ののんびりびよりが懐かしいことこの上ない。

じきに水瀬いのり氏の音楽の落ち着く効能に縋って、通勤時は「モーツアルト」「水瀬いのり」のヘビロテであった。

同氏のおかげか、はたまた私の才によるものか、お作法にうるさい経営対応も、ちょっと神経質な霞ヶ関対応も、

朝飯前とは行かずとも、まあなんとかなるようになった頃、今の妻と出会った。

妻はアニメジャニーズもわからぬ箱入り娘であったが、私が運転中にやたら水瀬氏の曲を流すものから

自然と当たり前のように、やはり水瀬氏の音楽聴くようになるのである

じきに妻は身籠り、さて人生も実に順調と言ったときに、またもや転機が訪れる。

私が肺がんになってしまったのだ。

タイミングが悪いと言えなくもないが、今考えると、良かったとも言える。

とにかく、クリスマスから正月にかけて肺を摘出するために、入院することとなった。

絶賛コロナ禍で面会もできず、妻は出産直前だし、何より手術日は妻と初めて出会った記念日クリスマス

実に申し訳ないことをした。

同期の医者の計らいで用意してもらった、病院VIPフロアの個室で、皮肉にも美しい夜景を見ながら、

年末で他の患者も家に帰ってしまい、あるいは静かな沈黙病棟で、

水瀬氏のバラードが鳴り響いていたが、文句を言う人すらおらず(年末から

私はむしろ、どんどんと平静さを取り戻していった。

日も上らぬ早朝から叩き起こされ、手術の仕込みをされることとなるも、実に私は幸せな気分でいられた。

とにかく手術は成功し、かなり異例の速さの回復具合だったようで、病院のいろんな医師が物珍しそうに見に来たのが印象的である

モーツアルト水瀬いのり氏の曲がずっとそばにあったことは言うまでもない。

(ちなみに大きな手術するとき患者は好きなCDを流せることが多い。私は「CDで」と言う記載を見逃していたので

主治医趣味デスメタルを聴きながら手術台に上がる羽目になった。覚えておいて損はないはず)

退院してまもない頃、これまた妻の陣痛が始まった。これまた妻を抱えるようにしてのせて、東京の真ん中あたりの病院に車を転がした。

妻は私の手術の話を聞いて、何を思ったか知れぬが、こどもが生まれる時は、水瀬いのり氏の「Happy Birthday」がいいと言うから

私の娘は生まれたと同時に、水瀬いのり氏の歌声を聞くこととなる。

さて、色々と落ち着いた頃合いに、Apple CarPlayから水瀬氏の新曲「While We Walk」が流れた。

その瞬間、東京の車の喧騒ピタリと止み、娘すら泣き止み、静寂が私たちを覆った。

「生まれた日のことを・・・何か憶えている・・・

神様の目を潜り抜け・・・宇宙内緒口付けを」

参考:https://www.uta-net.com/song/343412/ 

妻は大泣きしてしまった。それは、水瀬いのりに泣かされたように。

水瀬いのり氏には、本当に感謝を伝えたい。

・・・

本当に、ありがとうございますあなたのことばで、しあわせに近づけました。

これまでも、これからも、よろしくお願いします。

・・・

全く関係はありませんが、娘には「いのり」と名付けました。

2024-03-15

最近のマイには正直ついていけない。エクスペリエンスミュージックに傾倒し始めた辺りはおすすめプレイリストを渡されてもまあこういうのもあるんだねという感じでなかなか楽しく聞けていたけれど、近頃のやつはもう騒音だ。子供の泣き声、誰かの足音ドリルの回転音、救急車サイレン大人叫び声。イヤホンノイズキャンセリングを切って着けて歩けば、だんだんマイの推し曲と工事現場喧騒がごちゃ混ぜになっていく。あるいはイヤホンを外しても、工事現場喧騒推し曲に聞こえてしまうのだ。こいつはまずいと思いつつ、でも、ぼくとしては彼女と関わっていたい。耳休めに流したクラシックの向こうに、オルガンと同じ音で駆動するクレーンが見えた気がした。

2024-03-08

ドラゴンボール探しの旅に出て5年が経った

残るはイーシンチュウただ一つ。

鳥山明先生が亡くなったニュースは、あっという間に世界を駆け巡った。

世界はその偉大な業績を称え、そして悲しんだ。

しかし人々には希望があった。

誰しもが彼の代表作、ドラゴンボールを思い浮かべていた。

「7つのボールを集めることができれば、我々の願いは叶えることができる。」

ドラゴンボールは本当に存在するのか。誰もが当然に考える疑問だ。

ところが彼が亡くなった数日後、とある出来事をきかっけに事態は急転する。

誰一人立ち入ることが許されなかった鳥山明の自室から、星が描かれた3つのドラゴンボール漫画に登場したものと全く同じ形のレーダーを彼の長男が見つけたのだ。

そこには漫画で書かれた鳥山明から手紙が添えられていた。

父らしいと思いながら読んでみると、そこに書かれていたのは誰にとっても驚きの内容だった。

なぜなら、そこに書かれていたのは、彼が漫画家として成功できた本当の理由だったからだ。

鳥山明ドラゴンボール出会いは彼の小学生時代に遡る。

いつものように学校からの帰りを急いでいると、道端にぐったりと座り込んでいる一人の老人がいた。

彼は、今にも息絶えそうな様子で鳥山明に語りかけた。

少年老い先短い老人の最後の頼みを聞いてくれ。

ここに探知機が一つある。とある最新製品の試作品なので見慣れないのは仕方ない。

この探知機に従って山に入っていくと一つの水晶玉が転がっているはずだ。

それをワシのもとまで届けにきてほしい。お礼は弾む。」

鳥山少年は一切疑うことのないような澄んだ瞳で言う事を聞いた。

そして老人には険しくとも、少年にしてみれば何でもないような山道サクサクと登り、岩肌の隙間に挟まっている水晶玉を見つけた。

どこかから強く投げ込まれたようにめり込んでいたが、少年が手を伸ばすとまるでそれに返事をするようにゆっくりと光って地面に落ちた。

少年水晶玉を手にすると、大急ぎで山を下っていった。

少年の手に握られている水晶玉を見て、老人は表情を激変させた。

先程までの息絶えそうな呼吸は激しくなり、目玉が飛び出しそうなくらいに開かれていた。

お礼を期待する鳥山少年から何も言わず水晶玉を奪い取ると、彼は懐からさらに6つの水晶玉を出して眼の前に並べ始めた。

お礼を貰えなかったことに不貞腐れていたものの、少年好奇心はすぐに老人の異様な姿に奪われた。

老人は興奮した様子で水晶玉を並べなが、「ついにやったぞ」「いよいよだ」といった言葉を繰り返している。

「いでよシェンロン!」

老人が突然叫ぶと、辺りは一瞬で昼のように明るくなった。

少年は急いで目を塞ぐ。

相変わらず眩しい世界の中で、静寂だけが続いていた。

老人の声が聞こえないことが気になり、やっとの思いで薄く目を開いてみると、大きく口を開けて目をかっぴらいたままの老人が見えた。

あうあうと、声にならないような音が喉から漏れている。

老人の目線の先を追うと、そこに見えたのはこちらを見下ろすように中に浮かぶ大きな龍だった。

それに驚き老人を再び目を向けるが、老人は一点を見つめたまま動こうともしなかった。

気がつくと、周囲は夜よりも暗い闇と静寂に包まれていた。

老人が何も言えないでいると、目の前の龍は頭に直接語りかけてくるような声で「さあ願いを言え」と一言だけ言った。

その声が聞こえたと同時に老人の呼吸が荒くなり、何かを喋ろうにも喉が詰まって喋れないような、そんな様子で悶え始めた。

そうかと思っていると、老人は急に立ち上がり、大きく一つ息を吸ったかと思うと吐き出すことなくそのまま倒れ込んでしまった。

目は大きく見開かれたまま、ピクリとも動く様子はない。

突然のいろいろな出来事におどろいて動けないままでいる少年の頭に、さらに声が鳴り響いた。

「そちらの人間は願いが言えなくなってしまった。お前で良い。さあ願いを言え。」

少年事態が飲み込めないまま、まるで夢でも見ているような気持ちでそこに立っていた。

そうだ。どうせ夢なのだから。そう思って少年は答えた。

世界一の漫画家になりたい。」

亡くなった鳥山明の部屋からつのドラゴンボールレーダーが見つかった半年後には捜索チームが組まれていた。

添えられた手紙には、彼がドラゴンボール出会った経緯についての漫画と、そうしてレーダーを利用して秘密裏ドラゴンボールを再度集め始めていたことに関する内容だった。

漫画が終わると、その後には自分がいつ死んでもいいように、その時はこれらのドラゴンボール長男に託すと手書き文字が書かれていた。いわば遺言状である

彼が再び何を願いたいのかまでは書かれていなかったが、「これを見つけたということは俺はもうこの世にはいないということだ。それは残念なことだが大丈夫。俺はお前を信じている。」とだけ書かれていた。

捜索チームのリーダー鳥山明氏の長男が担った。

長男秘密を守りながらも信頼できる人間を集めた。

生前に返しきれないほどの恩を受けたであろう彼の信頼できる弟子や、同じ時代にしのぎを削りあった漫画家や編集者たち5人が集まった。もちろんトリシマもいる。

はじめのうちはレーダーが一つしかないために捜索の効率はとても悪く、誰にも悟られないように慎重に進めていることもあって全く見つけることができなかった。

レーダー範囲より外の反応はレーダーの端に表示されるだけなので、水平方向に移動した時に見られるわずかな収差をヒントに距離予測して地点を絞り込んでいった。

飛行場が近くにないような場所ヘリコプターを使ったりもしたが、そうした交通手段が揃っている場所であることのほうが稀で、迂闊に他人を巻き込めないという状況も手伝っていたずらに時間ばかりが過ぎていった。

それでも地道に場所を絞り込み、一つは5,000m級の山の上、一つは1,500mの海底、一つはアマゾン奥地の原住民族に神と崇められている祭壇から、3つのドラゴンボールを集めることができた。

残りの一つは、日本とは国交のない、しかも今現在戦時下真っ只中の高い壁に分断された自治区範囲に絞られた。

鳥山家長男は、難民支援目的とした多額の資金を手に、そのために作った慈善団体代表として同行することでやっとの思いで入国を許されることができた。

そのために使った金額は、実に鳥山氏が生涯稼いだ財産の半分以上に至り、彼の行動の一つ一つが世界中で報道されてしまうことで、余計な注目を集めることになった。

どこにいてもマスコミの目から逃れられない状況は足かせでしかなかったが、支援活動の間を縫ってはレーダー確認し、やっとのことで場所を絞り込むことができた。

今、目の前には爆弾で崩れ去った瓦礫の山がある。

マスコミの目を盗み、現地のコーディネーターの反対をのらりくらりとかわしながら瓦礫の山を登る。

ドラゴンボール位置を示すレーダーの点が中心に移動し、今まさに自分の足元に埋まっていることを指し示す。

しかし、どうやって掘り起こせば良いのか、途方に暮れながらひとまず座り込むことにした。

いたずらに瓦礫をめくってみると、それはまるで当たり前にそこにあるかのように淡く光を湛えて転がっていた。

それこそが紛れもないイーシンチュウだった。

とうとう最後の一つ、イーシンチュウを手に入れた彼は、支援活動も放り投げて早々に日本行きの便に飛び乗った。

残りのドラゴンボールを持ち歩くことで万が一のことがあってはいけないし、過酷環境下で願いを叶えること自体危険だと考えていた。

他のメンバーにしてみれば、彼が日本への帰国を急ぐこと自体がイーシンチュウ発見の合図である

彼が日本に着く頃には、全てのメンバー鳥山邸に集合していた。

すぐにでも願いを叶えたい気持ちを抑えて、皆で願いを叶えるための準備を進める。

ここまで一緒に戦い抜いてきた仲間である。誰の言葉で願いが叶っても良いのだ。

焦って願いが失敗してしまうことのないように、この日メンバー全員で何度も願いの言葉練習した。

翌朝、目が覚めると外が騒がしかった。

家の中庭に他のメンバーが何かを囲うかのように集まっている。

その中心に横たわっていたのは、一部が焼け焦げてはいるがトリシマだと分かった。傍に黒く焦げたアタッシュケースが転がっていた。

メンバーたちは動揺を隠せないでいるが、リーダーである長男だけは落ち着いていた。

彼は最後までメンバーを信じていたわけではなかった。

誰かが裏切り皆を出し抜こうとしたときだけに発動する罠が仕掛けられていたのだ。

それがシェンロンをよびだす呪文である

鳥山明氏の遺言状とも言える漫画の一部、シェンロンを呼び出すシーンに手が加えられていたのだ。

正しい呪文は「いでよシェンロン!」であるが、漫画には「ででこいシェンロン!」に書き換えてあった。

そしてその呪文に連動するように、ドラゴンボールを格納しているアタッシュケースには細工がしてあった。

それが音声認識による爆弾起爆だった。

メンバーには直前に正しい呪文を教えるつもりだった。つまり、誰かが出し抜こうとして間違った呪文を唱えれば途端にアタッシュケースが爆発し、たとえそれでシェンロンが現れてしまったとしても、爆発によって願いを叶えることはできなくなるという仕掛けだった。

もちろん、位置情報によってこの建物を離れようとしてもアタッシュケースは爆発するようになっていた。

そのことは他のメンバーには伝えていなかった。

ざわつくメンバーを尻目に、リーダーである長男レーダーを元にそこら辺に飛び散ったドラゴンボールを拾い集める。

流石のドラゴンボールだ。傷ひとつどころか、汚れさえも全くついていなかった。

動揺するメンバー事情説明して、この事故自業自得であることを理解してもらう。

メンバー達は安心したような、それでいて何かに怯えるような表情をしている。怒りの表情を浮かべるものもいるがもう知ったことではない。

そんな状況を仕切り直すように「さあはじめようか」と、長男一言だけ言った。皆は無言で頷く以外になかった。

いよいよだ。

「いでよシェンロン!」

途端に視界が光に奪われる。まだ朝だというのに、真夜中に突然目の前でナイター照明を焚かれたかのような明るさだった。

少しずつ目を開けて見上げてみると、まさに生前に父が漫画で描いたかのようなシェンロンがこちらを見下ろしていた。

父の圧倒的な画力に改めてため息が漏れた。

「さあ願いを言え」

これも父が漫画に描いたシーンのように、直接頭に響くような声だった。

漫画で見ていた分、少しは冷静でいられたために周りを見回す余裕もあった。

周囲はすでに夜よりも暗い闇に包まれている。

どうやらこの周辺以外の時間が止まっているらしく、ここにいるメンバーたち以外に何かが動いているような様子や音は感じられなかった。

それならば騒ぎになることはない。焦る必要はないのだ。

メンバー達と目配りをする。

失敗しないように何度も練習をしたセリフだ。

「どうした。さあ早く願いを言え。」

その声が皆の頭に響いたのを合図に、メンバー達は同時に願い叫んだ。

ここまできて裏切りがあったのであれば、それはもう仕方ない。

また探せばいいのだ。残ったメンバーの数だけ、探し続ければいいだけのことなのだ。

そんなことを考えながら願い事を言い切ると、「たやすいことだ」という一言が頭に響いた。

周囲が光に包まれると同時に目を閉じる。

そして眩しさが去ると、辺りに喧騒が蘇ってきた。

恐る恐る目を開けてみる。メンバー全員が不思議そうに顔をみあわせる。

それぞれの表情を見比べると同時に、自分たちの願いが叶ったことを理解した。

そう。皆の頭には、今まさに脱ぎたてのようなほかほかな暖かさに包まれた小さなリボン付きの純白なパンティーが、それぞれかぶらせられていた。

偉大なる巨匠であり我が父よ。あなたの願いはこれで間違いないだろうか。

皆で何度も相談した結果、どう考えてもこの結論しか至らなかった。

今まで人類に大きな夢と希望ありがとう。どうかこれで安らかに眠ってほしい。

そんな達成感と安堵に満たされながら、リーダードラゴンボールレーダーを踏み潰して壊した。

2024-02-22

外人日本ゲームは、なぜ日本舞台にしないんだい?」

Japan-based RPGs are, frankly, the best JRPGs

初期のJRPGが『ウィザードリィ』や『ウルティマ』のような西洋で開発されたRPGをパクっていたり

ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のような最も人気のあるJRPG

西洋ファンタジー神話を多用していたりと、文化的交流は常に行われてきました

からこそ、JRPGを愛してやまない私は、日本の文化を前面に押し出しゲームに惹かれるのだと思います

ヤクザ」、「ペルソナ」、「ワールド・エンド・ウィズ・ユー」は、このジャンルで最高のゲームであるだけでなく

現代東京舞台にしており、渋谷象徴的なスクランブル交差点や、

新宿歓楽街の汚い喧騒など、本物と見紛うような街並みが描かれています

西側私たちにとって、これらは仮想観光の非常に魅力的なスライスになります

https://www.nme.com/features/gaming-features/japan-based-rpgs-are-frankly-the-best-jrpgs-3005817

2024-02-16

なぜタワマンを買うのか?/住むのか?

それは余程のとこじゃない限り商業地域に建てられるからだ。

家を買う際に見ると思うが土地には用途が限られる地域がある。ある日隣に風俗店が出来たりしないようにする奴だ(ナニワ金融道でもあったな)

タワマンも大概の地域では建てられないので専ら商業地域に建てられる。そして商業地域はだいたい駅の周辺や大通り沿いだったりする。

なのでとにかく住環境が良い。窓を開けても都会の喧騒がとかは無いけどタワマン周辺で全ての用事が済む。駅から雨に濡れないとかもザラだ。

あと価値が落ちにくい。駅前一等地ほとんどなので、よほどの駅でも無ければ買い手は居るし周辺の開発次第では高値も夢ではない。なので家族ライフステージに合わせた住環境の変化にも柔軟に対応できる

なので終の棲家として買うのはお勧めしない。上がり続ける管理費修繕費を払い続けるのも馬鹿らしいので、大規模修繕前に売って次の物件を買うのが一般的だ。新築で買って10年ちょいで引っ越し。分譲なのに賃貸気分だ

でも住みやすい住環境、様々な付帯施設エレベーター渋滞とか気にしなきゃ10年ごとに最新設備の家に暮らせる利点は引っ越しと売却の手間以上のメリット

あと中国人に買われると基本居ないのでフロアも静かで良い。たまに民泊やる中国人も居るけどそこは管理組合にチクって即停止させる。自分らが居る間は良い住環境であって欲しい

繰り返すが終の棲家にタワマンお勧めしない。大規模マンション以上におススメしない。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん