はてなキーワード: 宿屋とは
今回はやわらかスピリッツ
自分の理想(イメージ)を他人に押し付けた挙句、それを大義名分にして批難する内は同じ穴の狢ってことなんだろうね。
美醜をネタにするというのは時代錯誤とも取られがちだけれども、実際問題として今なお人間を評価する上で重要視されるほど根強い価値観。
みんな自分の良心の部分では、社会通念上それがよくないことだとは勿論分かってはいても、そう簡単に気持ちを割り切れない要素であることも分かっている。
だから、そこを誤魔化して尤もらしい理屈を述べても意味はない。
その点、自分の言動を自覚してちゃんと謝っている登場人物たちはどこか憎めなくもあり、それがちゃんとギャグとしても昇華されている今話は割と好き。
ただ何が悲しいかっていうと、ギャグ漫画相手にこんな真面目に是非を語って、善悪と好悪の分別もちゃんとできない私自身の愚鈍さよ。
パロディは私も嫌いじゃないけれども、それは演出としての意義があるからなんだよね。
だから犬神家のパロディしている箇所は正直なところ思考停止気味というか、こちらとしても何の感情も湧いてこない。
反面、あまちゃんの部分はこれぞパロディの使いどころって感じた。
茶番部分はくどいような気もするけれども、作り手も受け手もそのつもりなわけだから多少はね。
必要以上に茶化さず、本筋そのものはむしろ大真面目にやっているが故にしっかりとコメディとしても機能しているから、これ位の案配でいいと思う。
国王に見送られた僕は取るものも取らず生まれ育った街から放り出された。
ただの図書館司書の僕がなぜ。なんでも背中に伝説の翼竜をかたどったアザがあるかららしい。
(これは中学時代に地元の不良に石をぶつけられたときにできたものなのだが)
国王からは出がけに錆びた剣と亀裂の入った鎧兜、そして500ゴールドだけを渡された。
頑張ってポコポコ殴っていると盗賊は薬草と3ゴールドを落として逃げていった。
その後、隣町へ着くまでに2日かかった。その間僕は死にそうになりながら都合7人の盗賊を退治した。
(この国には総勢1,937,768人の屈強な成人男性から成る警察隊が各地に配備されているのだが)
町は今風の若者で賑わっていた。みな僕を避けるようにしてこちらを凝視している。
こんな大仰な鎧をカチャカチャいわせて歩いていればそれも当然だった。
(主張しすぎない無地Tとデカ目のスニーカーでコーデ全体のバランスを取るのが今夏のトレンドだ)
宿屋へ泊まると僕は疲労でベッドへ倒れ込んだ。
体が痛い。節々が熱を持っている。血の味が口の中へ広がっている。
混濁した意識の中でうなっていると薄い壁を通して隣の部屋から男女の声が聞こえてきた。
「めちゃくちゃ可愛いよ」
「あっ…!あぁっ!そんなとこ恥ずかしい…」
(僕の小型電子ファイルには先日B級アイドルからセクシータレントへと転身したエレナ・レナの動画が入っているのは内緒だ)
何かがおかしい。僕の人生は何かがおかしい。でも何がおかしいかは分からない。
とりあえず早く眠りについてしまおう。
明後日はミズムシの泉へ足を伸ばそうか。
その次は、
その次は、、
その次は、、、
僕にはやらなくてはいけないことがたくさんある。
不届き者を成敗したことでヴェノラの溜飲は下がる。
「いやあ、溜飲が下がった、下がった」
だが、体温まで下がってはいけない。
風呂が豪華だったので、食事についてもヴェノラたちは期待していた。
そして、その期待に応えられる豪勢さを確かに持ち合わせていたのである。
「この宿の食事は美味しいな」
宿屋で提供された料理はヴェノラたちの満足のいくものであった。
だが、仲間の一人であるウロナのみ、表情は曇っていた。
「確かに味と質はいいかもしれません。ですがバランスがよくありません。肉の量に対して野菜が少なすぎます。できれば果物も欲しいところです。あと塩分過多です」
ウロナのクレームを見越していたのか、近くにいた宿屋の主は語り始める。
「実はその件なんですが、のっぴきならない事情がありまして。最近ここいらの村で野菜泥棒が出没しているんです。おかげで野菜は質や量の割に値段が上がって困っております」
なんと、それはよくない。
ウロナを筆頭に、ヴェノラたちの正義の心に火が灯る。
「その前に、出された料理を食べてしまいましょう。食べた後は消化するまで激しい運動は控えましょう」
腹が減っては戦は出来ぬというが、満たしすぎても戦は出来ないのである。
ウロナはそのことを説き、ヴェノラたちも静かに頷いた。
準備を調えたヴェノラたちは、野菜が盗まれたという現場で張り込みをしていた。
しかし……
現世の時間で計算すると、およそ午後9時になろうとしており、ヴェノラたちは痺れを切らしていた。
それはヴェノラたちの前回の睡眠から、十数時間が経つことを意味していたからである。
「これ以上の夜更かしは体によくありませんので、帰って休みましょう」
「そうだ。あまりに疲れた状態で寝てしまうと、睡眠のコスパが悪くなり明日に響く」
「そうしよう。あと寝る前に歯を磨こう……うん?」
帰ろうとしていたその時である。
まるでそれを狙いすましたかのように、暗闇の中で明らかに怪しい人物が不審な行動をするのが目に入った。
「来たぞ」
夜も遅いのに大声で喋る、不届きなヤカラである。
「野菜泥棒だぜ。この世界でも泥棒はよくないことだが、それでなお実行する意志があるんだぜ」
「なんですって」
夜も遅かったが、野菜泥棒が登場した以上、見過ごすわけにはいかない。
ヴェノラは戦闘態勢に入る。
だが野菜泥棒は相手がかなりやる奴だと勘付いた途端、踵を返して逃げ出した。
あまりにも予想外な俊敏さに、ヴェノラたちは面食らう。
「ここは我がやろう」
そこで真っ先に気を取り直し、名乗り出たのは歴戦の勇士であるイセカだった。
歴然たる経験の差に、ヴェノラは羨望の眼差しを向けざるをえない。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。あくまで身体能力を客観的に分析した結果、我こそが最適と判断したまで。別にあなたが女性だから特別に庇護しようだとか、そういう意図ではない。差別ではない、差別ではないのです」
「しかし、あなたはそこまで俊敏な人間ではありません。あの野菜泥棒に追いつけるのですか」
「イセカ、それはいけません。チョウナ・ブーメランは野菜泥棒の命が危ぶまれる」
こうなると頼れるのは一人しかいない。
ヴェノラである。
「では仕方ない、皆は先に帰って休んでいてくれ。俺一人で野菜泥棒を捕まえる。個人経営だ」
今回はやわらかスピリッツ
ネタの構成自体は繰り返し気味なんだけれども、ちゃんと笑わせつつ後半の展開に繋がる伏線を散りばめてて上手いなあ。
王子ジルとヴォルクの設定、大剣より大切なものや、幼女の腹パンの件がちゃんとオチに繋がっている。
ただ、今回はネタが天丼ものが多くて、インパクトのあるギャグがそこまでなかったのが残念かなあ。
食べるかどうかの葛藤や演出が二転三転して、壮大なフェイントまでかましてくるのはやられた。
大げさで馬鹿馬鹿しい表現は読ませてくれるけれども唐突なパロディは安易に感じて、正直あんまり好みじゃないかな。
単行本のときに削られる部分とはいえ、編集までコメントで悪ノリしているのはちょっと苦笑い。
青猫の行動は予想以上に一貫しているんだなあ。
目的のためなら、過程もポリシーもそこにはなくて徹底している。
カラスがある意味で利己的に自分本位な殺しをするのに対し、青猫はあくまでヒヌマへの復讐。
殺しそのものは無頓着というか、ヒヌマへの執着と強く結びついているのが、カラスとの決定的な違いだろうか。
○朝食:なし
○昼食:そば
○調子
詳細は次の○で。
早起きしてまで、遊びまくったのは久々だったので、ちょっと疲れた。
明日からまたお仕事が月から金まであるので、この日記を投稿したら、さっさと寝ようと思う。
積みゲーがひどい。
今世代機はもちろんのことながら、前世代機や前々世代機の積みゲーすらも結構ある。
っていうか、スイッチを携帯機と捉え、スコルピオも世代交代という捉え方をしてしまうと、前々々世代機(GBA、旧箱)にもうすぐなる積みゲーなんです。
ここで、今までのゲーム日記を振り返ると、実は意外と「プレイし始める」と、毎日プレイするんですよ。
ただ、この「プレイし始め」までが長い。
これはもう自分の中ではっきりと理由がわかってて「下調べ」をしようとするから、ダメなんです。
やれ、ツイッターの反応だ、やれブログの反応だ、やれAmazonレビューだ。
そういうのをクタクタと読んでは「ああ、ここがしんどそうだから、やめとこ」だの「えー、この仕様びみょー」だのと、プレイもせずに、些細な点が気になってプレイできていない。
そのくせ、一週間ぐらいたつと「へー、面白いっていう人もいるんだー」と今度は良い評判ばかりを集めて、自分もプレイしたいと思いつく。
だのに、結局最初の、悪評集めになぜか戻って、また「プレイしない理由探し」を始める。
もう、うんざりだ!
楽しくないなら、楽しくないで、プレイして、その上で「合わなかった」「僕には面白くなかった」と、自分の中で納得しないと、積みゲーは減らないんですよ!
いつまでたっても、自分の言葉でゲームを評せないから、いつまでたっても、積みゲーとしてせこせことゲーム棚に物を積み上げるんですよ!
というわけで、今日は「1日5本せめて電源だけでも……」と題して、とにかく、あーだこーだ言わず、ゲームを次々プレイしていきます。
それぞれの○の最後に、今後も継続してプレイしていきたい度合いを五段階で評価していくけど、これは自分で自分のことを忘れがちな自分のための指標であって、他人へのオススメ度合いとかでは決してないです。
●GBA
マリオとルイージの二人を操作するのが特徴的なアクションRPG。
マリオらしい「ジャンプアクション」を、RPGの戦闘シーンに落とし込んでる感じ。
「ブラザーアタック」っていう、他のゲームでいう「特技」とか「必殺技」とか「スキル」に当たる攻撃が、
マリオとルイージのコンビの動きに合わせて、マリオの動作ならAを、ルイージの動作ならBを、タイミングよく押さないと、威力が出ない。
これがやたらと難しい。
一応、難易度を自分で決めれて、最低難易度にするとボタンを押下するタイミングでスローモーになる、どのボタンを押すのか表示される、とさすがの僕でも技を決められるんだけど、どうも、この最低難易度だと通常攻撃にちょっと色がついた程度で、なんだかなあ、な感じ。
アクションの比重が思いの外大きかったのが、ちょっと微妙な感じでした。
●DS
シリーズがナンバリングが5作、リメイクが2作、コラボ的な作品もいくつかと、めちゃくちゃ大人気のダンジョンRPG。
特徴的なのは、DSの下画面を使って、自分のマップを書いていくところ。
キャラメイクをするタイプのゲームなので、僕のパーティーを紹介すると、
・ヒメ(パラディン)
・ヤマ(アルケミスト):炎を育成
・ウケ(メディック)
・カノコ(バード)
こんな感じ、ソードマンとアルケミストは育成の方針で色々変わるっぽいので、それも記載。
今日は、2時間ほどプレイして、プレイ状況は1Fのイベントをこなして、2Fに降りて少し探索し。
これは楽しい。
ダンジョンRPGは、GBのWiz外伝と、PCゲーをいくつかプレイしたことがあるぐらいだったので、久々のジャンルへの手探り感が楽しいのがまず一つと。
「え、なにこれ、設定ミスじゃね?」と思うぐらいの大ダメージを敵全体に与えられるのが、最高に気持ちいい。
TP(マジックポイント的なの)的に1発しか打てないのも、「必殺技」感が出てて、超楽しい。
最高ランクじゃないのは、戦闘演出の間延び感が早くもすることかな。
スキルならまだしも、通常攻撃の演出がもっさりしてて、ひたすら敵を倒したりする段階になったときに、面倒そう。
●3DS
ヴァンガード自体は、漫画版やアニメ版を少し見たり読んだりしたことがあるだけで、TCGとしてのゲーム性は全く知らない。
が、最初の1時間はチュートリアルと、最初にもらう構築済みデッキをどれにするか考えてただけで、実際に対戦部分をプレイしたのは2時間程度。
今使っているクラン(MTGでいう色、遊戯王でいうカテゴリ的なもの)は「オラクルシンクタンク」
色々あるなかでこのクランにしたのは、このクランの特徴が「ドロー」にあるです。
一時期、ポケモンカードにハマってて、この日記でもよく店舗大会に参加したことを書いてたと思うんですが、
ポケカの何が楽しいって、7枚ドローとか6枚ドローとかを毎ターンのように唱えられるんですよ、これがとにかく気持ち良かった。
そんな、ドロー好きなので、ヴァンガードでも、ドローが得意なオラクルシンクタンクにしました。
何戦かプレイしてその中でも気に入ったのが「バトルシスター ふろまーじゅ」ってカード。
ヴァンガードを知らない人にも伝わるように書くと、ライフがピンチのときに仲間を揃えると2枚ドローして、攻撃力がパンプするってカード。
あと、これはグレード3の共通効果でふろまーじゅ特有ってわけじゃないんだけど、攻撃時にも2枚引けるので、もーとにかく気持ちいい。
面白いは面白いんだけど、ストーリーとかは特にないみたいだし、なによりTCGのデジタルゲームって、CPUに手加減してもらわないと毎回毎回ガチでやり合わないといけないから、ちょっと疲れるんだよねえ。
村長になって、村を大きくしたり、大きくしなかったりする、スローライフ系のゲーム。
ネットのみんなが「しずえさんかわいい」「しずえさんかわいい」っていうから、どんなもんかいな? と構えてたけど、
確かに可愛いね。
これは、人気が出るわけだ。
ゲーム的には、1時間ほどプレイして、まだ家ができてないのでテント暮らしをしてる。
まだ、村長の仕事も木を植えただけだし、そもそもシステムが全部解放されてない感じ。
スローライフゲームだけあって、毎日少しずつプレイするものなんだろう。
ゲームとしては楽しいと思うんだけど、釣りはすれちがいフィッシングしてるし、作物育てるのはすれちがいガーデンしてるし、って感じで今プレイしてる他のゲームと、若干被ってる感があるのが、やる気が削がれた。
●iOS
○LaraCroftGO
うーむ、なんか、iPadminiとの相性が悪いみたいで、カクカクするし、しまいにはアプリが落ちるので、新しいiPhoneの方でやろうと思う。
が、iPhoneの空き容量がないので、音楽を厳選したり、いらないファイルを削除したり、とスマホの整理に熱中してしまった。
ま、まあ、電源はつけたから、よしとしてほしい。
プレイ継続したい度合いは判定不可能、また次のこの企画の開催まで持ち越します。
○いつもの
ログボのみなんだけど、これを書くようにしないと、ログボをとることすら忘れちゃうんだよね。
●3DS
お弁当屋さんに行くまでに一応持ち歩いたけど、さすがに人通りが少ないところなので誰ともすれ違えなかった。
セルフすれちがいをすればいいんだけど、なんかやる気が出ないので、今日は未プレイ。
ログボのみ。
○ポケとる
ログボのみ
ログボのみ。
ロバート:吐血してたけど病気どうなった?カーソンよりロバート大丈夫か
コーラ:バリキャリモードでロバートいじけるも現場見た夫の理解を得て病院運営に携わることに
メアリー:レーサーの旦那が友人の事故でトラウマに陥り無職になるも復活でハッピーエンド
イーディス:恋人元鞘コブ付き承諾ハッピーエンド 義母とも悶着乗り越える 出版社も経営順調
ヴァイオレット:病院はコーラに任す 何だかんだでイザベルと良い感じの凸凹コンビ関係続く
イザベル:熟年再婚ハッピーエンド 旦那の病気は軽いものと判明 しかし義息子夫婦との関係は微妙
ローズ:なんか印象なかったけどとりあえずハッピーエンド 戦争と平和にも出てたな
カーソン:手の震えから執事引退もうあかんサヨナラ宣言もロバートの慰留を受けアドバイザーに就任
ヒューズ:カーソンと結婚し新婚旅行にもいく 最終回でカーソンをチャーリーと呼ぶ
バロー:自殺未遂を経て性格が軟化 ダウントンでカーソンが退いた執事の席に就くことに
トム:シビルの死を乗り越えメアリーの夫と中古車販売業を共に開業し夢いっぱい 子供も順調に育っている
ベイツ:警察からの嫌疑解消しアンナとのすれ違いも乗り越え子宝に恵まれハッピーハッピーエンド
アンナ:結婚後も終始Mr.Batesと呼び続けていたが最終回でついにジョンと呼ぶ
モールズリー:学識を認められ教師に採用され新たな住処も得る 最後には報われて良かった
バクスター:精神的な自立を獲得 モールズリーとは付かず離れずも良好な関係が続いてる
パットモア:宿屋始めて巻き込まれ波乱も乗り越えハッピー デイジーの義父となんか良い感じ
デイジー:アンディーとどう接すればいいか良く分からんけど少しずつ心開く 髪切ってドライヤー使う
アンディー:字が読めない劣等感で自暴自棄にもなったがバローのサポートなど受け徐々に自己肯定感を高めデイジーと距離縮める
クラークソン医師:微妙に重い責任のある微妙にストレスフルな立ち位置が続く イザベルとは友人関係のまま
当時兄貴がやってたゲームのプレイ動画を見て思い出にひたったりしているんだけど、ひとつだけタイトルがわからないゲームがある。
ただただ塔を登っていくだけのRPG(アクションRPGだったか、普通のRPGだったかはあいまい)で、機種はスーファミ。
最初主人公は地下にいて、とりあえず地上に行けと言われ、ただひたすらに上を目指す。
地上に出たかと思ったら、本当の地上はもっと上だと言われ(?)塔をひたすら登ることになる。(ここでOP)
ストーリーが断片的でよくわからないわ、難易度も高いわで、兄と自分の間のそのゲームの通称は「クソゲー」だった。
兄貴は存命だし、とりたてて思い出のゲームというわけでもないけど、優しい増田の人、教えてください。
【追記】
ブランディッシュでした。
見下ろし式だけど、視点で上下が変わるのが難しかったの思い出しました。
今回はやわらかスピリッツ
でも、不覚にも笑ってしまう。
このご時世に、こういう低俗なマンガがWEBで読めるって、ある意味で貴重だ。
それにしても、この作者ほんと画力変わらないなあ。
いや、でもオッサンやオバサンとかの画力は心なしか上がっている気もする……?
無意味な見栄の張り方とか、姪の優しさが逆にツライ感じとか。
ひえ~。
人と目を合わせると涙が止まらなくなる体質で、憧れの人に触れたいけれどできない。
なので、その人がいつも座っているソファに自分がなろう……って、いやいやいや。
非現実的で非論理的すぎて、賞賛していいか批判していいか困るが、発想はすごい。
やたらと詳細な方法を描写したりと、「このキャラクターを読者が本気でドン引きしてもいいから、とにかく変態にしてやる」という意気込みが感じられた。
今回はやわらかスピリッツ
気持ちが若いというか、周りの奴らの人格がアレだから必然的にああなっちゃうんかね。
というか、そもそも棟梁が生きて帰ってこない可能性もあっただろうに、それだと酒場自体ができなかったんだが、そこまで考えていたのだろうか。
新連載。
男女が放課後に勉強というシチュエーションを、コメディ色強めで描いていく感じの漫画なのかな。
各話ごとに取り入れられるエキセントリックな勉強法が、妙なフェティシズムを感じ取らせるわけね。
特筆して絵が上手いわけでも書き込まれているわけでもないけれど、「ココ!」ってところはしっかり描いていて、ツボは押さえている。
まあ、毒っけもないから軽い心持ちで読めるし、今後も読んでいこうかな(感想書くかはともかく)。
服の捨て時って、まあ悩むよなあ。
あと、何をしているか訊ねられたときのおじさんのキョドっりぷりよ。
他人に訊ねられるとバツが悪いことって、体のいい話を用意しとくものなのかもしれないけれども、なぜか用意していない人多いよね。
仮に用意していても、そのテの話をすることに不慣れだったり内容とかに後ろめたさがあると、不器用な人はどうしても不自然になりがちだし。
まあ、そういうことをスラスラと話せるような人を尊敬するかといわれれば、正直なんともいえないけれども。
今回は新キャラ登場。
で、やっぱりこの人も妖怪だったと。
この漫画の登場人物、妖怪の比率がやたらと多いんだけれども、設定的にもかなりの数いるんだろうか。
で、ラブコメとかの男子特有の「変なところで善良」なのが発揮されて、また知らない間にフラグがたっていくと。
それにしても、、今回出た妖怪は音や姿は消せても、匂いは消せないのか。
自分自身の匂いに対しては鈍感になりがちだけれども、多少気を使っても「人の匂い」ってするからね(臭いとかそういうことじゃなくて)。
ましてや、自分の部屋だったらなお更、そういう違和には気づきやすい。
加川の言動は倫理観がまるでないけれども、合理的な価値観も備えているのか(現状を自分本位に利用しているのは変わらないけれども)。
見た目も言葉遣いもお世辞にも知的ではないけれども、バカではない。
加川のある意味でフラットな価値観に触れて思うところがあったのか、主人公も自分が人間不信になった原因を払拭しようとする。
全然詳しくないから、間違ってたらどんどん突っ込んでくれよなんだけど、
たまたま、ネットの黎明期にホームページ作成をビジネスにして、
業界全体がアゲアゲだからブタやサルがやってもそこそこ儲かるって時代に、
他の人よりちょっと押しが強かったからアブク銭つかんだっていう人だと勝手に思ってるんだけど、違うの?
パイ自体がどんどんでかくなってるところに、のっかったのって、どうなの?
いや、のっかったこと自体がすごいってのは、分からなくはないけれど、
でも、ユニクロの柳井とか、星野リゾートの人とか、サイゼリヤの社長とかのほうが、すごいの?
服屋とか、宿屋とか、飯屋なんて、江戸時代からあって、今更やっても儲かりそうもないのに
でも、今でもJリーグのアドバイザーとかなっちゃうくらいだから、
オレなんかには分からないけれど、やっぱりすごいの?
言うほど男尊女卑か?世の中に女性専用だの、レディースだのという言葉が溢れてもまだ足りないんですか?という気持ちでいっぱいです。 <なぜ男尊女卑はなくならないのか? その“無意識”のメカニズム>
いや、そもそも女性の権利うんぬんとかジェンダーうんぬんというのが法学とか文学とか心理学の領域ではなく、社会学的なところに分類されている時点で「統計の切り取り方次第でどうとでも解釈できますよ」と言ってるようなもんなんだよねぇ〜。まぁ、社会学にもまともなのはいるけど、たいていは…うん
LOL 勘違いで村長に粘着していた時のようにフェミを叩くのは正義だと思ってるからとにかくなんでも発言しちゃうんだろうね。児童虐待と通報数みて自分の親世代叩きするのも目的先にありきでありむーからの指摘無視したしな。あれこれ考えるまではいいし7割位は間違ってないんだが間違った時にそれを修正できないからバカって言われる。
それを言い出したら思い入れがあった割に紹介した時にバズらなかったのが「積層グレイブローバー」というゲーム。ラストバトル周辺があんなかっこいいゲームは数えるほどしかないし、ぶっちゃけ作者の人気作である宿屋より、グレイブローバーの方が好きなんだけど…まぁ、賛同者がいないんだよね
最近、「フリーゲームで電子書籍出すぞ」と言ってアレコレやってるけど、僕のフリーゲームレビューを熱心に見る人が検索経由で来てるのは999Victory・コクラセ・不思議の城のヘレンなんだな。ヘレンが意外。この3つの中では唯一女の子があんまり好まなそうなゲームでかつ、思い入れ的にも…
いや、ヘレン自体は面白かったと思うし、上から数えた方が早いぐらい好みのゲームなんだけど、個人的にすげー衝撃を受けたゲームかと言われるとヘレンより衝撃を受けてるゲームはいくつかあるからねぇ…。ヘレンもかなり手こずったし、衝撃的だったけど、大はしゃぎして紹介した記憶が無い。
LOL ニコニコで人気の動画から検索されてるに決まってるのに何を言っているのかこいつはバカなのか
言いたくないけど、グレイブローバーを紹介して、はじめての宿屋を紹介してない理由は世界観に疑問があるのと、仕様が中途半端(戦闘に寄りたいか経営に寄りたいかがわからんし、どっちももっと掘り下げようがありそうな気がしてならない)から紹介しなかったわけです。赤字・黒字の駆け引きは面白いが
あと「同作者で面白いのに、あんまり話題になってなくて違和感」系はジャンクエデンだろうね。いや、僕に言わせれば巡り廻る。だって過小評価されてると思うけど、ジャンクエデンはもっと過小評価されてると思う。つうか、あの作者の画力だって過小評価されてる。もっと評価されてもいいわ。
逆に過大…とは思わないけど、「本当にアレを理解した上で持ち上げてるのか?」「やたら順位高いが、これをちゃんとクリアした上で面白いと言ってる人ばかりなの?」と疑問に思う作品がステスト、川崎部、まもも。割とムズいか世界観が凝ってるから1〜10まで読み込む必要があるからなぁ〜あのへん。
LOL お前もまももに関しては魔王14才から全然理解してないって突っ込まれてたのに自分のほうが正しいって方向で押し通すのか。本当に記憶が自分に都合よくねじ曲がるからはなししても無駄なやつだな
ドラゴンの怖さというのは、とても歯が立たない相手が空から襲ってくる恐怖。
ゾンビの怖さってのは、油断せず理性的に対処すれば逃げ切れる程度の相手に、
角を曲がったら出くわすんじゃないか、いつか一瞬の油断を突かれてやられるんじゃないかという恐怖。
でもゲームじゃ、どっちも重装備の騎士が『たたかう』コマンドで真正面から殴って倒せる相手でしかない。
『どういう怖さを持った相手なのか』
という点に注意を払って欲しい。
ウィザードリィの罪は深い。
バイオハザードも、ゾンビの『トロさゆえの恐怖』みたいのが表現できていて良かったのだが、
結局出てくる敵がみんな拳銃でバキュンバキュンやってりゃ倒せる相手ばっかだから、
そのうちタフだけが取り柄の筋肉筋肉した敵が多くなっちゃったし。
モンスターってのは本来、『出会わない事に全力を尽くすべき相手』という点を、リアルに表現したゲームに出会いたい。
恐怖の怪物にガツンガツン噛まれて大けがしてんのに、葉っぱ食って全快されたら興ざめも良いとこだ。
仙豆持ったサイヤ人みたいにサクサク回復しながらどんどん強くなられちゃ、そのうち神だの魔王だのと戦い始めるのも納得ってもんだ。
つまり、ドラクエやFFのキャラ達にとってHP減少は、実は怪我しているのではなく、疲れている程度の事なのだ。
彼らは、ジャイアントに殴られてもドラゴンのブレスを浴びても「疲れるだけ」なのだと考えると、色々納得が行く。
疲れてるだけだから、葉っぱ食って全快するし、宿屋で寝ても全快するのだ。
すげえよあいつら。
なんか、モンスターが怖くないのも納得の強さだわ。
HP回復アリのゲームのキャラって、地球人じゃなくてサイヤ人だわ。
青鬼とか恐怖の森みたいに、『敵に触ったらアウト』状態のファンタジーゲームがあれば、
わりとやってみたい。
クトゥルフ神話に特化する形でエロゲの歴史をまとめたWebサイトは存在するし、一般書籍で言えば『エロゲー文化研究概論』(宮本直毅, 2013)では一つのコラムとしてこれを取り扱っていたりする。
ただ、それらで話の主たる軸にクトゥルフ神話が用いられているか否か、という点での検討はされていても、クトゥルフ神話がそれぞれのエロゲにおいて一体どう扱われてきたのか、という点には触れられていなかったりする。
ゴールデンウィークを有意義に過ごすべく、エロゲ史においてクトゥルフ神話がどのように用いられてきたのかをちょっとまとめてみたので(そのためにちゃんと全部プレイしなおしました。実に有意義なゴールデンウィークだったと思う)、増田に垂れ流しておく。
まずエロゲ史にクトゥルフ神話が登場する直前の状況から少し整理しよう。
1991年末、かの有名な「沙織事件」が発生する。ソフ倫が設立される切掛として有名だけれど、同時にこれは内容に対する制約としても一時的に強い影響を及ぼした。
特に社長が逮捕されたフェアリーテールとしては一際慎重な態度にならざるを得ず、単純で直接的なエロというより、エロ以外の何らかの要素を前提とした上でエロ「も」取り入れる、というアプローチが取られることとなった。
そして『狂った果実』(フェアリーテール, 1992/5/1)が発売される。
エロより視覚的、精神的グロさを全面に押し出した傑作であり、エロゲにおける「ヤンデレ」(昨今のステレオタイプとは少し異なりサイコパス色が強いが)の開祖と言っていいものだろう。主人公を精神的、社会的に追い詰め、最終的に狂気に陥れるそのシナリオ展開は多くのプレイヤーに衝撃を与え、同時にエロゲが「エロ以外の18禁的要素を主軸に据え、その過程にエロを取り込んだゲーム」としてもありうるのだ、ということを強烈に知らしめたものでもあった。
こうした中、フェアリーテールはブランドを分ける形でフェアリーテールHARDCOVERを新設し、クトゥルフ神話要素を持つ世界最初のエロゲである『ネクロノミコン』(フェアリーテールHARDCOVER, 1994/6/24)がリリースされることになる。
物語は新聞記者である主人公が自分の先祖の秘密を探るべくインスマスへ向かい、そこで邪神復活の儀式に巻き込まれる、というもの。『インスマスの影』(H.P.Lovecraft, "The Shadow over Innsmouth", 1936)をそのまま使った内容となっている。
原作に足りない女っ気を確保するため、バーの店員や宿屋の女主人、娼館などが配されているけれど、モンスターホラーとしての側面が強く、狂気への言及は殆ど無い。
作品としては丁寧で、よくまとまっていて、つまらなくはない。ただし原作色が強いせいで原作既読者には先の展開がすべて分かってしまい、無難な内容という印象が拭いづらい。しかし現実には当時のプレイヤーのほとんどは原作未読者であり、そういう点ではむしろクトゥルフ神話へ興味を持つ最初の一歩としてよく出来たアレンジだったのではないか、とも思う。
ともあれエロゲ史における最初の使われ方は、このようにモンスターホラーとしてであった。
『ネクロノミコン』から1年が経過し、95年に入ってから2つの作品が発売されることとなる。一つは『YES! HG』(姫屋ソフト, 1995/6/30)、そしてもう一つがかの有名な『黒の断章』(アボガドパワーズ, 1995/7/14)である。
『YES! HG』はオムニバス形式となっており、その中の一編である『豪州怪奇紀行』がクトゥルフ神話要素を持つエロゲとなっている。
物語の内容は応募した覚えのないオーストラリア旅行の懸賞に当たり、彼女と一緒に参加したところ邪神の生贄にされかける、というもの。
クトゥルフ神話の扱い方という点では、『ネクロノミコン』に輪をかけてモンスター色を強めたものである。ディープワンやティンダロスの猟犬といった神話生物が登場するものの、一般人に化けられる、死ぬと水に溶ける、水をかけられると死ぬ、と原作設定とはかけ離れており、どちらかというとモンスター映画的な怪物を取り扱った物語であり、その怪物の名前をクトゥルフから借用した、といった感もある。逆に言えば、クトゥルフ神話に関して一切知識がなくとも既存のモンスターホラーものとして理解ができる内容であり、『ネクロノミコン』では若干あったグロテスクさもない。そのためより取っ付き易い感があり、短編ながらよくまとまっていることからもっと一般ウケしていい作品と思うが……知名度は今回紹介する中ではおそらく最も低いと言えるだろう。
そして『YES! HG』に遅れること1ヶ月、自転車操業の零細新興メーカーから『黒の断章』が発売される。
あるマンションの一室で一家皆殺しの猟奇殺人事件が発生したことを端緒に、同マンションに入居していた探偵がこれを解決しようと首を突っ込み、連続殺人事件に巻き込まれ、その謎を解く鍵を自分の失った記憶に見出していく、という内容である。
前半は猟奇殺人事件を巡るミステリとして、そして後半に入るとラヴクラフト色が全面に現れたものとなる。下敷きにしているのは『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』(H.P.Lovecraft,"Herbert West-Reanimator", 1922)、そして『壁のなかの鼠』(H.P.Lovecraft,"The Rats in the Walls", 1924)である。
クトゥルフ神話モノとして知らない奴はいないといえるほど有名な本作であるが、実のところモンスター要素はほとんど無い(そもそも『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』は邪神も神話生物も登場しない内容であるが)。しかし「黒人の神父」の熱弁の中でのさりげない「神々」という複数形、「呪い」への「ギアス」(C.A.Smith,"The Seven Geases",1934)というルビなど、作中の随所に仕込まれたこうした細かいネタは一切作中で説明されることはなく、それがわからなくて物語が理解できないようなことはないが、プレイヤーの知識へのくすぐりが実にうまい作品である。
一方で、本作のシナリオの核はあくまで「家族愛」である、という点への言及も必要だろう。原作へのオマージュを込めつつ独自要素を持ち込み、後日談めいた二次創作的なその内容は、単にその用語や設定を流用したものとは明らかに一線を画したクオリティを持っている(例えば不老不死にさせられた女性については、お腹にいる殺すことも生まれることもできない胎児を家族と呼びうるのか、といった辺りはSF的、倫理的に今なお考えさせられるものがある)。
『ネクロノミコン』、『豪州怪奇紀行』とは異なり、本作はモンスターホラーとしてではなくクトゥルフ神話を扱った最初のエロゲであると言え、また原作の二次創作的側面を持たせた物語は(多少粗はあるものの)有名作の名に恥じない出来栄えである。
一方で『黒の断章』においてもやはり、狂気の描写はほとんど無いに等しいものであった。
クトゥルフ神話における狂気とは、異端の知識を人間の脆弱な脳が処理しきれなくなり、破壊された状態である。クトゥルフTRPGにおけるSAN値の取り扱いもこれを示したものと言っていいだろう。
他方、92年の『狂った果実』を筆頭に狂気についてはエロゲにおいて断続的ながら取り扱われ続けていた。この時代で言えば『サークルメイト』(ボンびいボンボン!, 1994/5/13)、そしてエロゲ史上初のビジュアルノベルである『雫~しずく~』(Leaf, 1996/1/26)があげられるだろう(『for Elise ~エリーゼのために~』(CRAFTWORK, 1996/12/6)もこの線では秀逸である)。
こうした作品において、狂気とはこれまであったものが破壊されるというより、境界線を踏み越えてしまった状態として扱われる。怪物の血を引いた「選ばれし者」ではない一般人である私たちも、一歩踏み出すことによって「向こう側」へと至りうるのだ、という見方でのこうした「狂気」を、ここでクトゥルフ神話における「狂気」へと接続した作品が登場することになる――『Esの方程式』(アボガドパワーズ, 1996/9/13)である。
物語は蔭洲升という漁村で起きた陰惨な殺人事件の犯人が精神病院から退院したことを端緒として、その元担当医を勤めた探偵助手たる主人公が異常な自殺事件に巻き込まれていく、という物語である。『黒の断章』の続編ではあるが、前作とは独立した事件となっている。
前作同様、前半は東京での猟奇事件をめぐるミステリ、そして後半は蔭洲升が舞台となり、ラヴクラフト色が全面に押し出される。原作は『ネクロノミコン』と同じ『インスマスの影』である。
これまでのクトゥルフ神話要素をもつエロゲにおいて、その猟奇殺人で表現されたものや「向こう側」はグロテスクなものであったし、これ以降もほとんどがそのように表現する。しかし、本作は死に至る状態/死体を「美しく」描く点で明確に異彩を放っている。
「SAN値が下がる」のではなく「啓蒙が上がる」ことで見える世界が変わる(『Bloodborne』FROM SOFTWARE, 2015/3/26)ように、本作は私たちの「啓蒙を上げる」ことを目的とした作品めいた印象を受ける。もちろん四肢切断された「苦痛を伴わない」少女の視覚的な美しさであれば会田誠の『犬』があるし、特に『魍魎の匣』(京極夏彦, 1995/1/5)の影響が本作へ露骨にあることは否定しがたい。
しかし踏切の赤信号のアニメーションの演出に始まる本作は、これをプレイすることで一歩「向こう側」へと足を踏み出しかねないことへの警告めいた不穏さを孕んだ見事なものであると私は思う。
のちの『沙耶の唄』(NitroPlus, 2003/12/26)も同様だが、美しい「向こう側」を描いた作品はエロゲ史において稀なものである。ほとんど無意味な登場人物など色々と欠点も多い作品ではあるが、加点法で見るなら間違いなく名作として語られる作品だろう。
さて、ここで少し時代におけるクトゥルフ神話の状況を整理しよう。
創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』は1974年12月13日発売、クトゥルフ神話モノのパロディとしての必読書と言っていいだろう『妖神グルメ』が1984年6月30日発売である。タイタス・クロウサーガはまだ日本語訳が出版されていないが、『アーカム計画』はすでに出ている。ということで、クトゥルフ神話に関する基礎教養としての文献はすでに大体揃っていたと言っていいだろう。
だが、それを調べるためのツールはどうだろうか。
1997年とはYahooが日本で検索エンジンサービスを開始した翌年であり、Googleはまだ会社すら存在しておらず、2chもWikiepdiaも影も形もない時代である(ちなみにWikipediaの日本語版の「クトゥルフ神話」の記事が最初に出来たのは2003年8月)。
現在のように玉石混交とはいえググれば腐るほど情報が出てくる時代とは程遠く、なるほど情報はあるところにはあるが、そこにたどり着くことは容易なことではなかった。
そうした状況下において『マジカルディープ☆ワン』(Vanilla, 1997/4/18)が発売される。様々なクトゥルフ神話上の邪神や神話生物を美少女化した初のエロゲであり(クトゥルフ女体化については80年代に先例があるとの報告がある)、モンスターも狂気もホラーも完全にオミットし、その用語や設定に対するパロディ作となっている。
問題はパロディである以上、クトゥルフ神話に関する広範な教養をプレイヤーが持っていることを前提しなければならない、という点である――正直、時代を考えると無謀としかいいようがない。文字通り10年早すぎた作品であるが、のちに『斬魔大聖デモンベイン』(NitroPlus, 2003/4/25)やラノベ『這いよれ!ニャル子さん』が当たったことを考えれば、その先見性はもう少し評価されてしかるべきかもしれない。
一方で同年末、邪神の名前だけを借りた作品が発売される。ALICESOFTの『アリスの館4・5・6』に収録された『アトラク=ナクア』(ALICESOFT, 1997/12/18)である。
シナリオライター自身が言う通り、本作の中身は一切原作とは関係がない。ゆえに本作をクトゥルフ神話要素を持つエロゲ史の上で語るべきではないが、名作として名高い本作がクトゥルフ神話における邪神の神の名前であることもよく知られたものであることから、エロゲ史上にクトゥルフ神話に対する興味を惹起する効果はそれなりにあったのではないかと思っている。無関係とはいえよく出来た作品であり、返り血を浴びた黒髪美少女に対する審美眼を――「瞳」を多くのプレイヤーに植え付けた、という意味では、これもなかなかに罪深い作品と思う。
さて、3年前に発売された史上2番目のクトゥルフ神話を用いたエロゲを発売したメーカー「姫屋ソフト」について、ここで少しまとめよう。PC-98時代のエロゲに詳しい初老のオッサンでもなければまず知らないメーカーであるが、その有するブランド名「C's ware」といえばWindows95時代のエロゲに詳しい中年のオッサンなら反応することだろう。『DESIRE』そして『EVE burst error』とエロゲ史に残る名作を有し、たまにバグまみれで起動すらしない製品をリリースすることで有名な、そんな泣く子も黙る一大メーカーであった。
そのC's wareから、『アトラク=ナクア』の一カ月後に『DIVI-DEAD』(C's ware, 1998/1/23)がリリースされる。
物語は山奥の学園に転入することになった主人公が、学園内で麻薬のように蔓延する香、見え隠れする異常行為、学園創設者一族の陰惨な過去などに触れていくうち、自分がこの学園に転入させられた目的や持病の発作の原因などが明らかになっていく、というものである。
この作品は、直接的にはクトゥルフ神話要素への言及が一切無い。シナリオファイルを無理やり抽出して全テキストを確認した私は自信を持って断言できる。本当に、ない。
しかしそこで描かれる物語の設定は、ラヴクラフト小説のファンならおそらく確実にニヤつけるものである。「古い穴の底から神を呼び出す」「この地の神と契約を交わし、その血を一族の中に入れた」、そして穴が開きすぎて周辺一帯の人間が狂死したこと。
こうした神と人との関係はまさしくクトゥルフ神話――もっと言えばラヴクラフト神話における典型的なそれである。
また話の筋にはほとんど関係ないにもかかわらず、焼身自殺した建築家が書いた唯一の幻想小説「はての国」への執拗ですらある言及は、作中で関わった人間がほとんど惨たらしく死んでいるという状況も併せてラヴクラフト愛読者に魔術書めいた印象を与えている。
本作に人外は登場するが、クトゥルフ的なモンスターは登場しない。しかし抑制的ながらも明白な狂気、グロテスクな死体などはある意味で『ネクロノミコン』時代におけるクトゥルフ神話の扱い方に忠実と言っていいものであり、具体的に名前こそ触れないものの、その確かなオマージュを感じる内容は良作と呼ぶにふさわしいものであり、その意味では『アトラク=ナクア』の対と言っていいだろう(ちなみにのちの『果てしなく青い、この空の下で…。』(TOPCAT, 2000/06/30)も同様のアプローチを採った良作である)。
そしていよいよ世紀末、電波系エロゲといえば必ず名前の上がる有名作『終の空』(ケロQ, 1999/8/27)が発売される。
ある学校で一人の不良学生が屋上から転落死した三日後、いじめられていた女生徒が同じ場所から飛び降り自殺、同じくいじめられていた男子生徒の妄想が周囲の学生を巻き込み拡散し、一週間後に同じ場所から集団で飛び降り自殺に至る、という事件を何人かの視点で繰り返し読ませる物語である。
正体不明の少女の口から出るナイアルラトホテプという単語、「テケリ・リ」という声など、確かにクトゥルフ神話要素における単語は使われている。
……が、本作はむしろ終末論を用いて『雫~しずく~』を正統に発展させた延長上の作品として語られるべきであり、本作をクトゥルフ神話を軸にしたものというにはちょっと無理があると考えている。
というのも、本作のシナリオにおける終盤は統合失調症の患者を模したそれとなっており、またその視界はシュルレアリスム的な絵で表現される。シュルレアリストの一部が統合失調症の患者の描く絵に魅せられたことも併せて考えれば、そこで語られる内容は言葉遊びめいた意味が通るようで通っていない単語の連結であり、その一部にクトゥルフ神話用語が用いられた、というように私は思っている。
本作はよく出来た作品であり、衒学趣味の上で意味が通りそうで通っていない文を普通に会話が成立しているかのような羅列には思わずニヤリとさせられ、その「向こう側」の表現としては明らかに過去のエロゲとは一線を画したものである。が、クトゥルフ神話の扱い方という点で言うのであれば、『アトラク=ナクア』と同じくらい関係性は無い、というのが妥当なところだろう。
正直、1994年から99年というわずか5年ですでに結構な文章量になってマジかよと。ただこうして見ると、クトゥルフ神話は結構多様な使われ方をしてきた、というのが見て取れるかと思う。モンスターホラーとしての印象が一般には強いのではないかと思うけれど、狂気の表現形態であったり、物語構造としてのそれであったりといろいろ工夫がされている。
2000年以降については余白もないのでこの記事でこれ以上深く言及する気はないけれど、『朝の来ない夜に抱かれて -ETERNAL NIGHT-』(DreamSoft, 2002/06/28)、『斬魔大聖デモンベイン』(NitroPlus, 2003/04/25)、『終末少女幻想アリスマチック』(キャラメルBOX, 2006/10/27)というのが従来に無いひとつ特徴的な筋と思う。いずれもクトゥルフ神話と熱血という組み合わせであり、好き嫌いはあろうがモンスター設定資料集としてのクトゥルフ神話がこれで普及していくように思う。ちなみにこのあたりはDreamSoftがフェアリーテールのブランド、キャラメルBOXが姫屋ソフトのブランドであることを考えると、少し面白いものがある。
なお、この記事については間違った内容が記載されている可能性が十分にある。発売年度は一応いくつか調べた上でおそらく正しいと思われるものを記載したけれど、これももし誤りがあれば申し訳ない。
さて、最後にここまで読んだ奇特な人のために、ぜひプレイ頂きたい史上最高のクトゥルフ神話系エロゲを紹介したいと思う。『人工失楽園』という(文章はここで途切れている)
アリアハンとかライフコッドだと一泊8ゴールドとか10ゴールドなんだけど
内訳どうなってるんだろって思う。
宿泊代、食事代(朝夜or夜だけor朝だけor飯無し)、安全性、規模、サービス・・・etc.
この中でどれがウェートを占めるのかしら。
200ゴールドの宿って飯付きだったら夜はステーキとか海鮮料理が付いて、朝はビュッフェ形式なんだろうな。
どこだったかバラモスに滅ぼされた村だと結構値が張るけど、あそこって朝になると無人になるじゃん?
食事もベッドのお粗末なのに金は十分に取るよね。
食事と安全面がどうにかなったら値段もそれほど気にならないだろうけど、特に冒険者としては。
そりゃ魔王に滅ぼされた村ですら高いんだから、環境問わずなんだろうけど。
要は魔王の城に近い所ほど宿代が掛かるのかしら。
確かにアリアハンもライフコッドも魔王城から縁遠いイメージがある。
でも場所によって値段が変わるんなら、危険度とかっていうのはモンスターが街に出入りしやすいかどうかに掛かるだろうから
それだけその町に付加価値があるのは確かだろうけど、じゃ最初の街っていうのは出入りする価値がないって事になってしまう。
でもそれって何かおかしくない?
既に魔王を退治しに毎年か例年何人かあるいは、世界的に知られてるような英雄の住まう自宅がある町だったりした場合、その条件は無効になるんじゃないか。
事実、アリアハンには英雄オルテガがいて、ライフコッドには最強の村の一族とか夢の世界でも勇者の魂が居ついてる。
この点を顧みると、どうやら安全如何で安くなってるのかもしれない。
危険性のある場所ほど宿泊代が掛かるのは、英雄や勇者がそこに本拠としてないから、とも考えられそう。
いっぱしの、熟練の戦士や魔法使いが多分門番になっている可能性があって、その人件費が宿代に重くのしかかっているのかもしれない。
実際、どういう経緯で値段が定まってるかは公式に聞くよりほかはないのかしら。
http://anond.hatelabo.jp/20141030222244
(URLの貼り付け方、これでいいのかな?)
海士町、高校あるよ。「島留学」なんてのもやってる。
留学に来るのは島外だけでなく県外からもだとか。
http://www.dozen.ed.jp/
観光に行ったのだけど、
すてきなところだったわ。
町に信号は一つしかないの。
必要ないくらいの交通量なんだけど、
子どものために信号を設置したとか(学校の近くにある)。
車はそんなにスピード出してなかった。
灯台の方にいくと、道路を隠岐牛があるいてるんだよ。放し飼い!?
夏前はワカメ取り放題。
絞りワカメ(っていうのかな?)にしてもらったら、めちゃくちゃうまかった。
居酒屋兼旅館の人やGSの人に聞いたら「東京の方がいい」って言ってた。
でも個人的には、惹かれる場所だった。
畑もできそう。魚は釣れる。そしてうまい。
さりげなく図書館が充実してきてる。
日本蜜蜂をやってる人もいる。
農薬使わない自然栽培してる宿屋もある。
感じのいいマスターがやってる喫茶店もある。
で、若者の移住が増えてる。仕事あるそうだ。
これはたぶん補助金も出てるのだろうな。
「島をよくしていこう」っていう若い人が集まってて、好印象でした。
そういう価値観の中で生活するのも、たぶん楽しいと思うのだ。
ということでまた行きたい。
○朝食:卵掛け納豆ご飯
○昼食:焼きそば(具は色々)
○夕食:なし
○調子
○テラバトル
ジョブチェンジのアイテムを稼ごうと思ったんだけど、ドロップ率が低く中々でない。
ちょうどハンティングゾーン2も解放できたし、明日からはそっちに通おうかなあ。
テラバトルが面白いので、積んでたこのゲームもやりおヒゲ成分を接種することにする。
そしてグランドスタッフという謎の魔動力による建物があるらしい、
らしい、らしいとばかり書いたが、この時点では固有名詞がわからないので、よくわからん。
主人公が評議会に出て、ガンガラとカイムが繋がっていることが判明。
でもこれは、ガンガラのはったり臭くもあるなあ、謎い。
というところで、色々あって宿屋で休むとサウンドノベルパートが始まりました。
「千年の夢」ハンナの旅立ち。
ベタな感動エピソードだけど、短いなりに言葉が選ばれてて面白い。
さて、ガンガラの屋敷に呼ばれたところで、街を色々探索。
前王ジーハの暗殺疑惑やガンガラの強さなど色々な伏線情報が耳に入る。
「千年の夢」勇者の帰還。
罪の石の話。うーむブラックだ。
不死者が助けられるというオチも含めてなんとも苦い。
「千年の夢」語り部サミィ。
戦争の語り部の話。
戦争をもり立てることの愚かさと、それに反対することの怖さの両方が書かれていて
ああ、これいいなあ。
今のところ一番好きです。
「千年の夢」囚われの心で。
「千年の夢」母、帰る。
家族愛の話。
あー僕こういうの弱いんだよなあ。
「千年の夢」白い花。
昔の嫁の話と地震の話。
普通かなー。
「千年の夢」嘘つきの少女。
悲しい嘘の話。
これも家族の話だなあ、弱いんだよなあ。
あれこれ探索した後、ガンガラの屋敷へ。
どう考えてもガンガラさん怪しいよなあ。
どんなときもひょうひょうとしてるヤンセンは良いキャラしてるなあ、集中的に育ててあげたいな。
どうやら不死者を殺せるような何かをガンガラから託されているらしい。
やっぱりガンガラは悪者のようですね、よかったよかった。
「千の夢」さかのぼる民。
旅の話。
うーん、普通かなー。
到着するも、平八みたいなキャラの軍勢に囲まれ、ヌマラ軍に捕まる事に。
ヤンセンさんの活躍もあり脱獄を開始、と言ったところで今日は終了。
うん、楽しい!
ブルードラゴンは育成が楽しくて、いつの間にかストーリーにものめり込んでたんだけど、
アフリカのとある途上国では、救援か何かで訪問してきた先進国の人間たちを神様だと思っていたとの話があるね。
キリストも、当時その国より文明の進んだ外国から来たおじさんかもしれないよ。いろいろ困ったことをなおしちゃったから、これはすごいぞ!と。そして、現地人や伝聞によって尾ひれはひれついていった。
意図的に権威づけして、儲け話(聖地化して土産屋とか宿屋とかが儲かる、聖書を印刷・流通・販売する人も、彫刻家・教会などの建築家も、講師(=牧師)も)につなげたり、自分の権威や国威発揚に利用した連中もいただろう。お釈迦さんについても、草場の小さな密教みたいなものが国威発揚に利用されて、仏教としてここまで大きくなった経緯があると専門家は言っているようだし。
モーゼもムハンマド(モハメット)も、ごく常識的かつ高度な知識や技能をもつ人が実在していて、おみこしとして担がれていったのではないかな?
と私は思いますね。
定番と様式美の上に胡座をかいて生み出された聳え立つクソ。ドラクエとスクエニの看板の上にこのクソを盛り付けるのを誰も止めなかったの? この会社の人はお金が大好きでゲームとユーザーが嫌いなの?
まずUIがひどい。どこに何があるかが分かりにくい上に超もっさり。
小さなウィンドウの細かい開閉を頻繁に求められ、そのたびにあの白い枠が広がったり狭まったりする演出が入る。
ドラクエ風のUIはゲームパッドでサクサク小気味良く窓を閉じたり開けたりできるから気持ちいいのであって、マウス操作でモタモタやらされたらたまったもんじゃない。ドラクエの定番だからって考えなしに採用していいUIじゃないよ? ゲームのテンポを損なうと途端に不快感の塊になる諸刃の剣なんだよ?
おまけに操作が煩雑。戦闘中はこまめに回復してあげないとすぐにモンスターが死んでしまうけど、そのたびに行う操作が「さくせん→道具→道具を選ぶ→使う相手を選ぶ→とじる→とじる」これをマウスクリックで選択しながら行う。こまめに。操作感はもっさり。一つの窓に表示される道具の数が少ないので、使いたいのがリストのトップにない場合はページをめくって探す作業も入る。状態異常の種類は多いし効果は大きいしそれを治癒する道具の種類も多い。道具窓は狭い、ページめくりは多い。
そしてAIが凄まじくバカ。ドラクエ4のザラキ僧侶のほうがずっと賢い。
狙っている相手が射程範囲内にいない場合は近づこうとするけど、味方に遮られていたらひたすら背中を押し続けたりする。つまんで持ち上げて殴らせたい相手の近くに置き直す事になるけど、またさっき狙った相手を攻撃しようとするので何も意味が無い。全員が同じ相手を狙ったりするので押しくら饅頭ばかり。
誰を狙っているのか、何をしようとしているのかは攻撃動作に入らないと分からないので介入のしようがない。画面内が全て射程のはずの遠隔攻撃モンスターがひたすら前進する。つまんで後衛に置き直してもやはり前進する。つまむたびに行動がキャンセルされて待機時間になるので何度もつまむ訳にはいかない。でも、「狙ってる相手に近づけない」のか「攻撃動作のウェイト中」なのか「何もすることが見つからないので棒立ちしてる」のかは判断する方法がない。
攻撃対象が倒されても行動がキャンセルされず、虚空に向かって特技を使うシステムをこのご時世に採用。一周回って斬新。石器時代の新しさ。特技の使用に入ると演出が出るので、変なことを目論んでたらつまんで止めさせてあげてね、ってことなんだろうけど、対象が被ったからっていちいち止めてたら相手が死なない。強敵相手だと相手の残りHPと与ダメージの読みが難しいので、倒したのを確認してから慌てて止めることになる。たいてい間に合わないかダメージ計算を誤る。もちろん空振りでもMPは消費。ヘタしたら特技の発射後に味方の通常攻撃で獲物の横取り。そうならないように狙いを散らして指定なんて勿論できない。
複数の特技を持っている場合、そのどちらを使うかの指定なんて出来るわけがない。状況も考えずにみんな使いたいものを使う。眠っている相手に催眠攻撃をかけ続けたり、同じタイプの弱攻撃と強攻撃を持ってるのに弱だけ撃ち続けたり、一匹の敵に対して全体攻撃を行ったり、通常攻撃の方が効く相手に特技を使ったりする。キャンセル以外の介入はできない。キャンセルしてもまた同じことをする。(追記:メンテで特技のオンオフが可能になったようです。最初からそうしておいてください)
作戦によってある程度はAIを制御できるけど、そのたびにやることと言ったら「さくせん→さくせんがえ→作戦を変えるモンスターを選ぶ→作戦を選ぶ→とじる→とじる」操作感はもっさり。変更したからって思い通りには動かないけどやらない訳にはいかない。
こまめな「道具の使用」と「作戦の変更」が戦闘の肝になるのに、そのどちらもマウスカーソルをせかせか動かしながら最低6クリックが必要ってどういうこと? 戦闘をストレスの塊に変えるデザインは流石。素人がわざとやってもこうはならない。老舗の看板にふさわしい熟練の業を感じさせてくれます。
そしてこのゲームの大黒柱である「モンスターの収集と育成」ですが心配いりません! 期待を裏切らない絶望的な仕様が満載です!
戦闘で倒したモンスターが起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見るのはいつもの定番ですが、今作ではそんななまっちょろい事は言いません。
倒されて低確率で起き上がったモンスターは仲間になってやろうかを思案しながらこっちをチラ見するだけです。
そんな彼らをスカウトして仲間になっていただくわけですが、最もスカウトしやすいモンスターでも成功率が35%ぐらいです。
「やせいのにく」などのアイテムを献上することでスカウト成功率が上昇しますが、なんとこれが通常プレイではログインボーナスぐらいでしか入手できない課金アイテムです。
最初のログインで4個、その後は1日に1個か2個、日によっては貰えないこともある貴重品。高い効果を期待したいところですが、1個につき30%ぐらいしか成功率が上がりません。確実に仲間にしたいなら1匹につき2個ぐらいは差し上げたいところですが、リアルマネーで購入すると1個が約100円です。
モンスター1匹200円? 天下のドラクエがそんな良心的でリーズナブルな価格設定でユーザーを甘やかすはずがありません。今のは最低ランクのモンスターの話です。
モンスターが強くなればなるほど初期成功率は下がり、肉の効果も低くなります。最初が15%で肉1個10%とかザラです。金が全て? そんなことは無いです。金だけでは充分でありません。どんなに肉を投げても成功率は99.9%以上には上がりません。ちなみに鶏卵が食中毒の原因菌に感染している確率は1992年の調査で0.03%です。現在はもっと感染率は低くなっていると思われますし、菌がいても開卵後に繁殖しなければ食中毒は起こりませんが、牛丼チェーン店では夏季の生卵のテイクアウト販売を行いません。仮に0.01%でも、1万食で1人の食中毒が起こるとすれば高すぎる確率です。課金者1000人に1人は生まれると思われる「肉を10個も投げたのにスカウトに失敗した」プレイヤーがこのゲームにとどまる確率は何%でしょうか?
肉を投げつけたのにスカウトに失敗した場合、その時の肉の数に応じた福引補助券が入手できます。20/10/5枚あつめればそれぞれ金/銀/銅の福引に挑戦でき、金では0.5%ほどで強力なモンスターが仲間になるようです。銀では8%で非常に重要なアイテムが入手できます。福引でしか入手できないアイテムが多く存在しますので、皆さん安心して課金スカウトに失敗してください、という訳です。
スカウトが難しいモンスターが仲間になれば力強い? 果たしてそうでしょうか?
モンスターの性格は能力に大きく関係し、種族と性格が合っていないと使い物になりません。このゲームではレベルアップで特技を覚えることができませんが、有用な特技を持っていないとやはり使い物になりません。スカウトが難しい種族には違いないが、ただ難しいだけ、という個体も少なからず存在するのです。
いくらレベルがあがっても特技の威力は据え置きです。より上位の特技に成長させて行かないと戦いは厳しくなります。言うまでもありませんが上位特技はレベルアップなんかで身につくはずがありません。
モンスターを合成すると、低確率で素材になったモンスターが使う特技を覚える事があります。この方法ですでに覚えているものと同じ特技を覚えさせた場合、上位の特技が身につきます。
メラを覚えているモンスターにメラを使えるモンスターを食べさせるとメラミになる、と言った具合です。低確率です。2%ぐらいです。銀の福引の8%アイテムを使うと、なんと25%まで確率が上がります。
まとめましょう。強力で希少なモンスターを入手し育成する手順はこうなります。
低確率で起き上がり、スカウトが可能になります。起き上がりやすくなるアイテムは課金です。
起き上がって頂けたのなら能力を確認します。性格と特技が悪ければ諦めましょう。
能力に問題がなければ肉を投げます。100円の肉を4つ使用すると最高級の霜降り肉が作成できますが、その高級霜降りでさえスカウト率が10%ほどしか上がらないモンスターが確認されています。最上級モンスターにはそれが10個ほど必要になると仮定しましょう。投げます。外れれば福引ができます! やったね!
0.1%の不運を乗り越えたなら見事にそのモンスターが仲間になります。
そうしたなら素材になるモンスターと低確率で出会い、低確率で起き上がらせて低確率でスカウトに成功し、低確率で合成に成功しましょう。課金アイテムの消費により低確率で入手できるアイテムを使えば少しだけ確率が上がります! 頼もしい!
そして特技は身につきました。お楽しみはこれから!
モンスターにはランクがあり、それが上がると劇的に強くなります。そこには課金すら通じません!
戦闘で活躍したモンスターはMVPに選ばれることがあります。10回のMVPで一度のMVPルーレットを回すことができ、10分の1でランクが1つ上がります。単純計算で100回の戦闘が必要ですね。
課金ガチャは金をドブに捨てるようなものと言いますが、金だけで済む分そんじょそこらの課金ゲーのほうが良心的です! 手間暇をかけてじっくりと丹念に金ドブするゲーム! なんという贅沢な遊びでしょう!
さて、訓練されたゲーマーたちは、試行回数を増やすことで確率に立ち向かえることを知っています。そんな姑息な努力をドラクエが許すはずがありません。
行動のたびに行動値のようなものを消費し、使いきれば動けなくなる、と言うのはよくあるシステムですが、今作での行動値に当たるスタミナは時間経過で徐々に回復なんてしません。毎日午前6時に最大値まで一括で回復するのみです。もちろん最大値を超えての蓄積なんてありません。
スタミナがなくなればシナリオの進行も戦闘でのレベル上げも何もできなくなります。MVP回数を稼いで手持ちのモンスターを強化することも、強力なモンスターと何度も戦って仲間にすることも、何も。そうなっても一応は仲間のモンスターをダンジョンに派遣する事だけは可能です。肉を手土産に持たせれば仲間としてモンスターを連れ帰ってきます。課金の肉がなければ? しょっぱいアイテムを持って帰ってくるだけです。経験値なんて貰えるはずがないです。
スタミナを回復するアイテムであるにんじんはゲーム内通貨は勿論、リアルマネーでの購入すらできません。サブクエストの報酬として限られた数を入手できるのみですが、それをこなすためのスタミナと報酬で回復できるスタミナがほぼ同じぐらいです。ヘタすれば赤字。
このガチガチの行動制限により妙な圧迫感が生じます。にんじんをもらえないクエストなどは受ける気にすらなりません。クエストでの討伐対象モンスターとエンカウントできないだけでイライラしてきます。いちど道を間違えただけでスゴく損をした気になりますし、進路やイベント消化の効率性を確認しながらのプレイが基本になります。
マップ上にランダムで強敵モンスターが発生し、それに挑戦できる事がありますが、スタミナの無駄撃ちになるので邪魔なだけです。倒してもどうせスカウトできないし、できても肉がないなら失敗するだけです。「もしかしたら強力なモンスターが仲間になるかもしれないし、せっかくだし戦ってみよう」ってのは普通なら非常に面白く感じていたであろう要素ですが、試行回数が保証されないだけでこうも魅力が消え失せるとはなかなかの発見でした。ムダな寄り道で世界を見て回るなんてRPGの楽しみ方は今作とは無縁です。
試行回数と確率の両方に強烈な制限をかけることで生まれる圧倒的な閉塞感! こんなに息苦しいゲームをプレイしたことはかつてありません!
もはや言うまでもありませんが、今作の要素はすべてクソとクソと合間のピーナッツで構成されています。ゲームバランスも例外ではありません。
まず最初に気がつくのは経験値テーブルです。必要経験値1レベルごとに加速度的に増えていきます。このため、弱い相手と戦い続けてのレベル上げがほとんど無意味になり、常に格上の相手に苦戦し続けないといけなくなっています。
そこに追い打ちをかけるのが各種パラメータの仕様です。まず現状でほぼ無意味とされているのが防御。相手の通常攻撃ダメージを減らしていますが、特技ダメージには関与できません。痛恨の一撃を受けた場合は防御を無視してダメージが通っているようです。信じられるのはHPのみです。
賢さの数値がありますが、何をしているのかはよく分かりません。いくら賢くなっても呪文の威力は増えません。別の呪文を覚えたりもしません。
素早さも何をしているのかが分からない数値です。回避率はべつに存在しますし、行動回数にも関係していないようです。
MPもほとんど必要ありません。戦闘中には無制限かつノータイムで道具を使用できますので、MPが無くなれば補充すればいいだけです。むしろ、無駄に特技を連打できなくなるのでMPは最低限のほうが便利です。
攻撃はさすがにある程度は機能していますが、常に挑み続けることになる格上の相手の防御は貫けず、1匹づつちまちま殴るだけの通常攻撃では役に立たなくなっていきますので、これも無視していいでしょう。
意味があるのはHPと特技だけです。HPが上昇する性格で、範囲攻撃の強力な特技を持っていないモンスターは存在意義がなくなっていきます。
弱いモンスターを強く育て上げる道が、絶望的なまでに高い確率と試行回数の壁に阻まれている以上、パーティを強くする手段は最初から強いモンスターに課金アイテムを大量に投げるしかありません。全てのクソが絡み合って最悪の集金システムを練り上げています。相当の手練です。
シナリオ? 演出? 今作に隙はありません。完全無欠です。
メッセージスピードは変更できません。会話スキップもできません。何かあるたびにスットロく表示される文章を読まされます。あの聞き慣れたドラクエ会話音が嫌いになっていきます。
宿屋音なんかもスキップ不可能です。教会ではまとめてモンスターを生き返させることができず、複数死んでいたなら一匹ごとに短くない復活音を最後まで聞かされます。
と言うかスキップ可能な演出のほうが少ないです。あらゆる操作にもっさり感がつきまといます。
スタミナ回復のにんじんに至っては1つ使用するたびに回復演出が入ります。まとめての使用はもちろんできません。持ってても使わなくなります。
シナリオは未実装部分が多いので詳しくは話しませんが、全く欠片も先が気にならないので精神衛生にとてもいいです。まるで学年誌を読んでいるような懐かしい気分になれました。
坊主が憎けりゃなんとやらで、ゲーム的なお約束として突っ込むのが無粋な部分にも怒りが向かっていきます。
馬車の中には重量関係なく50匹までモンスターを詰め込めるのに、なんで外に出てパレードするメンバーに合計重量で出撃制限があるの? 逆じゃないの? 自力で歩いてる子たちの重量なんて馬車に関係なくない? どこでも自由にパーティ編成できるってことは全員と一緒に行動してるんだよね? 馬車の中ではみんなモンスターボールにでも入ってるの? 体格やなんかでパーティ構築に制限をかけるシステムを何も考えずに引っ張ってきたんだろうけど、馬車から飛び出てきた途端に重力の影響を受け始めるって物理法則おかしいよ? ちょっと文言を置き換えて主人公の指揮能力とかにするわけに行かなかったの? 馬車には何でも入るのがドラクエの定番だから?
酒場で受注できるクエストの内容がことごとくファミコン世代のお使いイベントなのもドラクエの定番だから?
伝言を頼みたい? 「アリが10匹」? 「ありがとう」? よーし遺言はそれでいいの?
キングスライムの王冠の形を知りたいから特定の道路で3匹殺してこい? 口頭伝聞で形なんか分かんねえだろ自分で見に行けよ? つーかいまその生物この場にいるから節穴かっぽじって好きなだけ見ろよ! 観察したいから殺せってサイコかてめえ! つーか場所も殺傷数も指定の必要ねえだろうが!
依頼人にクエストの内容を聞いた後で紹介料を取られるってどういうこと? 子供に頼まれて「甘い蜜」を運ぶのになんで金を取られんの? 誰にどういう金の流れがあるの? 依頼人が目的地に先回りしてるのは嫌がらせ? そのアイテムいま俺が持ってるから直に手渡しさせてよ? 枯れた湖に蜜を流し込み続けて甘い湖を作るってアタマいってんのこの子? 酒場で金払って人を雇ってさせる仕事かこれ?
馬に人参ぐらい好きなだけ食わせてやれよ! なんで農作物が貴重品なんだよ!
肉なんて野生モンスター掻っ捌けばいくらでも手に入るよな!? 「やせいのにく」ってそういうことだろ!?
運搬系クエストはルーラ使えば済む話だろ! 討伐系クエストはほとんど場所指定の必要ねえだろ! つーかいくら殺してもモンスターなんていくらでも湧くじゃん!
味方モンスターつまめんのならまず敵をつまめよ! 吊るしあげていたぶり倒せよ!
見つめるだけでどんなモンスターでも従える奴が仲間として馬車に乗ってるのになんで俺は肉を投げてスカウトなんかさせられてんだよ!