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はてなキーワード: おやじとは

2021-05-09

「首無し目玉のおやじ」は成立するのでしょうか?

最近に気なりすぎて料理とか掃除が手につかないんだけど、標記の通りなんです。

たとえば怪談でよく出てくる「首無しライダー」って、ぱっと見意味を成しますよね。「首無しライダー」として。

から下はバイク乗る時の恰好でしょうし、そもそもバイクに乗っていて、ただ首の上がないわけですから

「あ、首無しライダー来たな~」ってわかるわけです。

でも、「首無し目玉のおやじ」が歩いてきたとして、わかります

他の例として、「首無しアンパンマンしょくぱんまんでもいいです)」「首無しドラえもん」とか考えてみると、

やはり理解できると思うんですよね。首の下で判断できるわけですから

古典をおとなえば、デュラハンとかも、首から下で「そうだな」とわかるからこそ伝説になるわけです。

目玉のおやじは、首から下に「目玉のおやじ」要素が希薄すぎるのが問題なのだと思っています

皆さんはどうお考えでしょうか?

2021-05-07

anond:20210507091617

バイク乗ってたけど、まだそんな風潮あるんだ。「ナンシーおやじ」って言葉もまだあるの?

2021-05-06

anond:20210506224217

その点はそこまで心配ないと思うよ。

傾向として(もちろん例外はあるけど)弱者男性男性ホルモン少な目、それゆえ闘争心も少なめ、その結果他人を押しのけてまで高収入を得ようとしたり「トロフィーワイフ」を得ることに躊躇する。

その結果として弱者男性になっていくわけで。

ただ、

妻が自分より稼いでいても、

ここはいいとして、

から稼ぎがない事でマウントされても、(中略)平常心を保てるという才覚が必要

いやいや、これはいかんでしょ。昭和おやじが妻に「誰の稼ぎで飯が食えてると思ってんだ!」って言うやつじゃん。

それに耐えるのを「才能」とかにしちゃだめだよ。

主婦に対してもそういうことはダメ主夫に対してもそういうことはダメ

そういう風に持ってこうよ。

 

追記

一晩たってなんとなくわかってきたわ。

なるほど、やっぱ頭が昭和おじさんなんだわ。

女性?家庭に入ったほうが良いよね。仕事ってつらいよ?簡単に投げ出したりできないよ?いや~俺たち女性理解あるな~」って言ってたのと同じ。

本人たちの意思確認しようとせず、決めつけで向いてない理由を探し出し、やめさせようとする。

たぶんこの話題でたくさん書き込みしてるのって、思考昭和おじさんの生物学女性と、思考女性よりの生物学男性なんだな。そりゃ相性悪いわ。

2021-05-05

anond:20210505030933

セクハラおやじが「いったい何がセクハラにあたるんだよ!よくわからいからどういう状況でどう言えば良いのか教えてくれ」と言っていたら、あなたはどう反応しますか?

その反応が、疑問に対する答えになります。なぜなら、元増田セクハラおやじと全く同じことを聞いてきているからです。

2021-05-04

anond:20210504151645

id:z1h4784 増田はずっと言ってたのかも知れないけど自分の耳には入ってこなかったなあ。大変シンプルでよく分かった。ただ、具体的な事例は示してほしい。おそらく女性障害者経験する差別とは性質が異なるはずなので

よく分かってなくて笑った。下記もこの類型

id:masahiro1977 その差別行為の具体的な例をあげて欲しい。第三者から見ても一発で差別とわかる言動説明されないとわからない言動問題ない内容なのに当事者被害妄想膨らませて差別だと決めつける内容と幅が大きいんだよ。

これらのブコメ真意はこうである

具体的な事例を示さない限り、「何が差別なのか」を自分で考えてそれを避ける行動はとりません

まり差別を辞めないことの表明である

差別を辞めるとはどういうことか?

「いったい何がセクハラにあたるんだよ!よくわからいからどういう状況でどう言えば良いのか教えてくれ」というセクハラおやじ(だけでなく世の男性一般からの問いかけに、これまで君等がなんと答えていたのか忘れたのだろうか?

忘れているだろうから教えてやろう。「一個の人間として尊重しろである。かように、具体的な事例は無いし、正解パターンも無い。反差別では、それが「当たり前」だ。

相手を一個の人間として尊重すれば、自然差別的ではない言葉が口から出てくるはずだ。そこにパターンの暗記などは必要ない。…というのが、セクハラ防止の最終回答だったはずだ。

そしてさらセクハラ防止の論理を援用すれば、配慮したうえでもし差別的な言動が出るのであれば、それは「価値観アップデートが足りていない」からである

この文脈踏襲すれば、具体的な事例を考えることも含め、「どのような状況で、差別をしないためにどうふるまうべきなのか」を考えるのは、全て「アップデート済みのお前」の仕事である

なお、たとえ「自分なりに」「長時間」考えた結果だとしても、その程度のことはエクスキューズには一切ならない。考えた結果の一言差別的だとみなされればヘイトスピーチハラスメントになる。

それは正解を示さない非差別者側・弱者側ではなく、差別の実行者である君が全面的に悪いのである

正解を導き出せない時点で、君が旧来の価値観に囚われている証拠に過ぎず、さっさと価値観アップデートすべきなのである

どうアップデートすればよいかもわからない?一体これまで反差別の何を学んできたのか?自分で考えなさい。

anond:20210503235419

そんなあり得ない発想が出来るのが驚き

しろ子供は贅沢品だから諦めろ、わきまえろ、足るを知れというお前の主張が弱者にとっての呪詛なんだよ

障がい者には座敷牢我慢しろ、外は贅沢といい

女には家事選択がお前の役割仕事なんか贅沢我慢しろ

お前はこう言ってるのと同じなんだよ

どっちが差別でどっちが呪詛か分かったな

昭和の頑固おやじじゃないなら、意識アップデートしような

もう時代は令和だぞ

2021-04-12

anond:20210412213903

何で別姓だと自分の子から苗字で呼ばれるんだ…

その発想が全くなかった

そもそも名前だって呼ばないだろ外国人じゃあるまいし

日本普通はお父さんお母さんとかパパママとおやじおふくろとかそういう呼び方するだろ

2021-04-09

露出狂に出くわした

この話はエロい話ではない。何せ当方アラサーおっさんからである

4月のことである。帰り道を歩いていると横からふらりとロングコートで長髪のおやじが現れた。

そのとき下半身に何も着ていなかったのである

私のガタイは170後半なので、ここがオランダではないので自らを矮小と考えたことはない

でもあるのにも関わらず数秒間こっちをじっと見つめ、そして黙って去っていった。

私は幸いにもいわゆるJKでもJCでは決してない、感想は春だなぁと古典的だなぁという感想が生まれ

率直に言えば対象を間違えたのだろうか。とりあえず警察には通報したのだが彼が捕まるのをいつになるだろうか

2021-04-05

anond:20210405204526

まりこの「おやじ化した保身おばさん」っていう一部の女性だけを悪魔化して切り捨てにかかっているアンチフェミニズムフェミニストの事であってるのね?仁藤さんってのは

2021-04-04

おやじの会」にフルタイムのワーママは参加できるのだろうか?

2021-04-01

架空お笑いコンビなすてぃじょーく」による漫才彼女写真」by2005年ごろ

なすてぃじょーく「彼女写真

ディック:どーもー「なすてぃじょーく」です。よろしくお願いします。

ボーナー:ボケ担当の「ボーナー」です!英語で「勃起したチンコ」です!夜はツッコミです!

ディックツッコミ担当の「ディック」です。英語で「チンコ」そのものです。夜もツッコミです。

ディックコンビ名は英語下ネタって意味です。そこだけでもおぼえて帰ってください!

ボーナー:みんな撮ってる?写メ

ディック:あー、最近携帯ってカメラついたからね。簡単写真が撮れるっていいね

ボーナー:あれってすごいよね、今までだったら現像しなきゃ見れなかったのに、とってすぐ携帯で見られるんだよ!

ディック:なー。そんなのプリクラ証明写真しかなかったもんな。

ボーナー:ということはだよ、エッチ写メ撮っても、現像を断られないってことなんだよ!

ディック:いやまって、お前エッチ写真撮って現像しようとしたことあるの?

ボーナー:あるよ!ポラロイドカメラよりもきれいな写真が欲しくてさ!

ボーナー:写ルンですで撮った彼女とのもろ見えのエッチ写真現像に出したらだめって言われちゃった!

ディック:おいおい、そんなんだめだろ、普通に考えろよ

ボーナー:でも絶対あの写真屋のおやじ、俺の彼女エッチ写真個人的現像してると思う

ディック:あー、それはあるかもな。

ボーナー:写真屋のおやじはずるいよな!俺の彼女エッチ写真撮らせてくれるまですごいガンバって説得したのに!

ボーナー:毎週家に呼んで、2時間くらいしかいてくれないし2万円くらい払うんだけどさ

ディックデリヘル嬢じゃねえか!その人彼女じゃないじゃん!

ボーナー:彼女だよ!彼女になってくれ!って言ったら「毎週呼んでくれるなら」って言ってたし

ディック:単なる客じゃないかお前!

ボーナー:いやでも一緒にお風呂入ってくれるよ?だいたいお風呂場で一回すっきりさせてくれるよ

ディック:それ以上いうな!お客さんひいちゃうから

ボーナー:体も頭も洗ってくれて

ディック:そっち?!?

ボーナー:ついでにボーナーのボーナーもすっきりさせてくれる

ディック:何言ってんだお前

ボーナー:そのあとベッドに行くんだけどさ、もう時間がないっていうんだよ

ディック:お風呂場でどんだけ時間かかってるんだよ、120分のうち80分くらい風呂じゃねーか

ボーナー:時間あんまりないけど写真撮らせて!って言ったんだよね

ボーナー:そしたら彼女すごい嫌がってさ

ディック:そりゃ嫌だよね、そもそも彼女でもないし

ボーナー:じゃあどうしたら写真撮らせてくれる?って言ったらさ、手だけならいいって言われて

ディック:え?手だけ?手だけ撮ったのに現像断られたの?

ボーナー:手で俺のボーナー握ったところを撮ってもらった

ディック:アウトー!そりゃ現像できないだろ!

ボーナー:絶対いい写真だったはずなんだよ!なのにそれが見られないなんて…

ディック:いやまて、写真屋のおやじは結局お前のボーナー見せられただけじゃん!

ボーナー:なんでだよ!写ってるだろ、彼女

ディック:写ってねーよ!手だけだし。てか彼女じゃないって!いい加減わかってくれよ!

ボーナー:あとさ、もう一人いい感じの子がいてさ

ディック:お、次の被害者が出てきたぞ

ボーナー:その子はおしゃべりとかあんまりきじゃないんだよね

ディック:へー。どんな感じのデリヘル嬢なの?

ボーナー:いや、普段は俺の部屋にいてくれるんだよ

ディック:え?どういうこと?

ボーナー:たまに膨らましてあげないとしぼんじゃうんだけど

ディックダッチワイフじゃねーか!いい感じの子、じゃねーよ!もう人じゃなくなったぞ!

ボーナー:ただぬくもりが感じられないかいまいちなんだよね

ディック:中身ただの空気からね!しかもお前からでた空気100%からね!

ボーナー:だから最近はほかの女の子を探そうと思ってね

ディック:もう被害者を増やすのはやめよう?

ボーナー:今流行ってるじゃん?出会い系サイトってやつ?

ディック:あーあるね。でもなんかあれでいい感じになった人って見たことないんだよね

ボーナー:それで登録したらさ、もうバンバンメールが来るの!すごいよ!モテモテなっちゃったよ!

ディック:もてもて?デリヘル嬢とダッチワイフしかいなかったお前が?

ボーナー:それでいろんな人とメールするんだけどさ、すぐにポイントがなくなっちゃうんだよ

ディックポイントメールするのにポイントってのがいるのか?

ボーナー:そうだよ、1通メールするのに50ポイントいるんだ。いっぱいポイント買っとかないといけないんだ。

ディックポイントは買えるのか?いくらするんだそれ。

ボーナー:1ポイント1円で、5000ポイントから買えるんだ

ディック:なかなかたけーな。貧乏芸人にはきついぞそれ。

ボーナー:ただね、その出会い系の人たち結構すぐに会いましょう!って言ってくれるんだよね

ディック:おお、まあすぐに会えるならいいじゃないか

ボーナー:だから待ち合わせ場所時間を決めるんだけど、ちょっとね…

ディック:おいどうした、急に暗い雰囲気になったじゃないか

ボーナー:いやね、みんな待ち合わせの時間が近づくと、必ず家の用事が入るんだよ

ディック大丈夫かそれ。ちなみにみんなって何人くらいだよ

ボーナー:20人くらいかな?

ディック:お前完全に騙されてるじゃないか!!!!まて、先日俺から金借りたよな、5000円

ボーナー:ちょうどその日会う人との待ち合わせが近かったけど、ポイントなくなったから買ったよ!借りたお金で!

ディック:ふざけんなよ!そのために俺から金を借りたのか!せめて…会えたんだよな?

ボーナー:…会えたよ!その人とは会えた!

ディック:おいまじか!やった!ムダ金にならなくてよかった!

ボーナー:もうさ、とんとん拍子で話が進んで、飲んだ後にホテル行こう!って言われたんだ

ディック:展開はえーな。大丈夫か?

ボーナー:彼女がいるけどいいのかな?って思ったけど、まあ黙ってればいいか!と思って。

ディック彼女はいないけどな。

ボーナー:で、ホテルの中でちょっとした違和感を感じたんだよね。

ディック:お?違和感

ボーナー:好きな人はやっぱり似るのかな?彼女と同じように体を洗ってくれるんだよ!

ディック:おいちょっとやめてくれよ…まさか

ボーナー:彼女とおんなじ感じですっきりもさせてくれたよ!

ディック:まだ…まだ希望はある…

ボーナー:まあ最後に2万円払ったんだけどね

ディック:結局それかよ!

ボーナー:まあわかったことがあるよ。俺は、デリヘル嬢が好きなんだ!ってね。

ディック:いい加減にしろ、どーもありがとうございましたー。

2021-03-26

おやじボケ

定年退職までそれなりの役職バリバリと働いていた親父だが、定年後はほぼ何もしない生活をおくっていた。

起きてからネットサーフィンしたり、株価みたり、たまーに友達旅行や飲みに行ったりと、まぁ老後らしい生活をしていたわけだ。

おふくろも、俺もダラダラ生活しすぎてて、ぼけてしまうと危惧し、色々進めてみたものの、気乗りしないようで結局何も始めることはなかった。

そして、退職から10年目の今年、「最近、父さんがボケてそう。変なことを言うようになった」と語っていたおふくろがおやじ病院に連れて行ったところ、認知症と診断された。

心配とかよりも、呆れと怒りのほうが強い。認知症は誰しもなりうるし、対策をしていてもぼけてしまうことはあるだろう。しかし、しかしだ。

あれだけ色々言っても何もしなかった、おやじが悪すぎる。つっても本人がそれをどれだけ理解しているのかも反省しているのかも、後悔しているのかもわからないのがまたたちが悪い。

身内や自分自身退職してダラダラしてると思ったら気を付けたほうがいい。 

まじで、まじで、ボケるから!! なんでもいいから、人とかかわりを持って適度なストレスと刺激を与えとけ!効果あんのか知らねーけど、やってなかったら子供に恨まれから

2021-03-22

カイロ団長

あるとき、三十疋ぴきのあまがえるが、一緒いっしょに面白おもしろ仕事をやって居おりました。

 これは主に虫仲間からたのまれて、紫蘇しその実やけしの実をひろって来て花ばたけをこしらえたり、かたちのいい石や苔こけを集めて来て立派なお庭をつくったりする職業しょうばいでした。

 こんなようにして出来たきれいなお庭を、私どもはたびたび、あちこちで見ます。それは畑の豆まめの木の下や、林の楢ならの木の根もとや、又また雨垂あまだれの石のかげなどに、それはそれは上手に可愛かあいらしくつくってあるのです。

 さて三十疋は、毎日大へん面白くやっていました。朝は、黄金色きんいろのお日さまの光が、とうもろこし影法師かげぼうしを二千六百寸も遠くへ投げ出すころからさっぱりした空気すぱすぱ吸って働き出し、夕方は、お日さまの光が木や草の緑を飴色あめいろにうきうきさせるまで歌ったり笑ったり叫さけんだりして仕事しました。殊ことにあらしの次の日などは、あっちからもこっちからもどうか早く来てお庭をかくしてしまった板を起して下さいとか、うちのすぎごけの木が倒たおれましたから大いそぎで五六人来てみて下さいとか、それはそれはいそがしいのでした。いそがしければいそがしいほど、みんなは自分たちが立派な人になったような気がして、もう大よろこびでした。さあ、それ、しっかりひっぱれ、いいか、よいとこしょ、おい、ブチュコ、縄なわがたるむよ、いいとも、そらひっぱれ、おい、おい、ビキコ、そこをはなせ、縄を結んで呉くれ、よういやさ、そらもう一いき、よおいやしゃ、なんてまあこんな工合ぐあいです。

 ところがある日三十疋のあまがえるが、蟻ありの公園地をすっかり仕上げて、みんなよろこんで一まず本部へ引きあげる途中とちゅうで、一本の桃ももの木の下を通りますと、そこへ新らしい店が一軒けん出ていました。そして看板がかかって、

「舶来はくらいウェスキイ 一杯ぱい、二厘りん半。」と書いてありました。

 あまがえるは珍めずらしいものですから、ぞろぞろ店の中へはいって行きました。すると店にはうすぐろいとのさまがえるが、のっそりとすわって退くつそうにひとりでべろべろ舌を出して遊んでいましたが、みんなの来たのを見て途方もないいい声で云いいました。

「へい、いらっしゃい。みなさん。一寸ちょっとおやすみなさい。」

「なんですか。舶来のウェクーというものがあるそうですね。どんなもんですか。ためしに一杯呑のませて下さいませんか。」

「へい、舶来のウェスキイですか。一杯二厘半ですよ。ようござんすか。」

「ええ、よござんす。」

 とのさまがえるは粟あわつぶをくり抜ぬいたコップにその強いお酒を汲くんで出しました。

「ウーイ。これはどうもひどいもんだ。腹がやけるようだ。ウーイ。おい、みんな、これはきたいなもんだよ。咽喉のどへはいると急に熱くなるんだ。ああ、いい気分だ。もう一杯下さいませんか。」

はいはいこちらが一ぺんすんでからさしあげます。」

「こっちへも早く下さい。」

はいはい。お声の順にさしあげます。さあ、これはあなた。」

「いやありがとう、ウーイ。ウフッ、ウウ、どうもうまいもんだ。」

「こっちへも早く下さい。」

はい、これはあなたです。」

「ウウイ。」

おいもう一杯お呉れ。」

「こっちへ早くよ。」

「もう一杯早く。」

「へい、へい。どうぞお急せきにならないで下さい。折角せっかく、はかったのがこぼれますから。へいと、これはあなた。」

「いや、ありがとう、ウーイ、ケホン、ケホン、ウーイうまいね。どうも。」

 さてこんな工合で、あまがえるはお代りお代りで、沢山たくさんお酒を呑みましたが、呑めば呑むほどもっと呑みたくなります

 もっとも、とのさまがえるのウィスキーは、石油缶かんに一ぱいありましたから、粟つぶをくりぬいたコップで一万べんはかっても、一分もへりはしませんでした。

おいもう一杯おくれ。」

「も一杯お呉れったらよう。早くよう。」

「さあ、早くお呉れよう。」

「へいへい。あなたさまはもう三百二杯目でございますがよろしゅうございますか。」

「いいよう。お呉れったらお呉れよう。」

「へいへい。よければさし上げます。さあ、」

「ウーイ、うまい。」

「おい、早くこっちへもお呉れ。」

 そのうちにあまがえるは、だんだん酔よいがまわって来て、あっちでもこっちでも、キーキーイといびきかいて寝ねてしまいました。

 とのさまがえるはそこでにやりと笑って、いそいですっかり店をしめて、お酒石油缶にはきちんと蓋ふたをしてしまいました。それから戸棚とだなからくさりかたびらを出して、頭からから足のさきまでちゃんと着込きこんでしまいました。

 それからテーブル椅子いすをもって来て、きちんとすわり込みました。あまがえるはみんな、キーキーイといびきかいています。とのさまがえるはそこで小さなしかけを一つ持って来て、自分椅子の向う側に置きました。

 それからから鉄の棒をおろして来て椅子へどっかり座すわって一ばんはじのあまがえる緑色のあたまをこつんとたたきました。

「おい。起きな。勘定かんじょうを払はらうんだよ。さあ。」

キーイ、キーイ、クヮア、あ、痛い、誰たれだい。ひとの頭を撲なぐるやつは。」

勘定を払いな。」

「あっ、そうそう。勘定はいくらになっていますか。」

「お前のは三百四十二杯で、八十五銭五厘だ。どうだ。払えるか。」

 あまがえるは財布さいふを出して見ましたが、三銭二厘しかありません。

「何だい。おまえは三銭二厘しかないのか。呆あきれたやつだ。さあどうするんだ。警察へ届けるよ。」

「許して下さい。許して下さい。」

「いいや、いかん。さあ払え。」

「ないんですよ。許して下さい。そのかわりあなたのけらいになりますから。」

「そうか。よかろう。それじゃお前はおれのけらいだぞ。」

「へい。仕方ありません。」

「よし、この中にはいれ。」

 とのさまがえるは次の室へやの戸を開いてその閉口したあまがえるを押おし込んで、戸をぴたんとしめました。そしてにやりと笑って、又どっしり椅子へ座りました。それから例の鉄の棒を持ち直して、二番目のあま蛙がえるの緑青ろくしょういろの頭をこつんとたたいて云いました。

「おいおい。起きるんだよ。勘定勘定だ。」

キーイ、キーイ、クワァ、ううい。もう一杯お呉れ。」

「何をねぼけてんだよ。起きるんだよ。目をさますんだよ。勘定だよ。」

「ううい、あああっ。ううい。何だい。なぜひとの頭をたたくんだい。」

「いつまでねぼけてんだよ。勘定を払え。勘定を。」

「あっ、そうそう。そうでしたね。いくらになりますか。」

「お前のは六百杯で、一円五十銭だよ。どうだい、それ位あるかい。」

 あまがえるはすきとおる位青くなって、財布をひっくりかえして見ましたが、たった一銭二厘しかありませんでした。

「ある位みんな出しまからどうかこれだけに負けて下さい。」

「うん、一円二十銭もあるかい。おや、これはたった一銭二厘じゃないかあんまり人をばかにするんじゃないぞ。勘定の百分の一に負けろとはよくも云えたもんだ。外国のことばで云えば、一パーセントに負けて呉れと云うんだろう。人を馬鹿にするなよ。さあ払え。早く払え。」

だって無いんだもの。」

「なきゃおれのけらいになれ。」

「仕方ない。そいじゃそうして下さい。」

「さあ、こっちへ来い。」とのさまがえるはあまがえるを又次の室へやに追い込みました。それから又どっかりと椅子へかけようとしましたが何か考えついたらしく、いきなりキーキーいびきかいているあまがえるの方へ進んで行って、かたっぱしからみんなの財布を引っぱり出して中を改めました。どの財布もみんな三銭より下でした。ただ一つ、いかにも大きくふくれたのがありましたが、開いて見ると、お金が一つぶも入っていないで、椿つばきの葉が小さく折って入れてあるだけでした。とのさまがえるは、よろこんで、にこにこにこにこ笑って、棒を取り直し、片っぱしかあまがえる緑色の頭をポンポンポンポンたたきつけました。さあ、大へん、みんな、

「あ痛っ、あ痛っ。誰だい。」なんて云いながら目をさまして、しばらくきょろきょろきょろきょろしていましたが、いよいよそれが酒屋のおやじのとのさまがえるの仕業しわざだとわかると、もうみな一ぺんに、

「何だい。おやじ。よくもひとをなぐったな。」と云いながら、四方八方から、飛びかかりましたが、何分とのさまがえるは三十がえる力りきあるのですし、くさりかたびらは着ていますし、それにあまがえるはみんな舶来ウェスキーでひょろひょろしてますから、片っぱしかストンストンと投げつけられました。おしまいにはとのさまがえるは、十一疋のあまがえるを、もじゃもじゃ堅かためて、ぺちゃんと投げつけました。あまがえるはすっかり恐おそれ入って、ふるえて、すきとおる位青くなって、その辺に平伏へいふくいたしました。そこでとのさまがえるがおごそかに云いいました。

「お前たちはわしの酒を呑のんだ。どの勘定も八十銭より下のはない。ところがお前らは五銭より多く持っているやつは一人もない。どうじゃ。誰かあるか。無かろう。うん。」

 あまがえるは一同ふうふうと息をついて顔を見合せるばかりです。とのさまがえるは得意になって又はじめました。

「どうじゃ。無かろう。あるか。無かろう。そこでお前たちの仲間は、前に二人お金を払うかわりに、おれのけらいになるという約束くそくをしたがお前たちはどうじゃ。」この時です、みなさんもご存じの通り向うの室の中の二疋ひきが戸のすきまから目だけ出してキーと低く鳴いたのは。

 みんなは顔を見合せました。

「どうも仕方ない。そうしようか。」

「そうお願いしよう。」

「どうかそうお願いいたします。」

 どうです。あまがえるなんというものは人のいいものですからすぐとのさまがえるのけらいになりました。そこでとのさまがえるは、うしろの戸をあけて、前の二人を引っぱり出しました。そして一同へおごそかに云いました。

「いいか。この団体カイロ団ということにしよう。わしはカイロ団長じゃ。あしたからはみんな、おれの命令にしたがうんだぞ。いいか。」

「仕方ありません。」とみんなは答えました。すると、とのさまがえるは立ちあがって、家をぐるっと一まわしましました。すると酒屋はたちまちカイロ団長の本宅にかわりました。つまり前には四角だったのが今度は六角形の家になったのですな。

 さて、その日は暮くれて、次の日になりました。お日さまの黄金色きんいろの光は、うしろの桃の木の影法師かげぼうしを三千寸も遠くまで投げ出し、空はまっ青にひかりましたが、誰もカイロ団に仕事を頼たのみに来ませんでした。そこでとのさまがえるはみんなを集めて云いました。

「さっぱり誰も仕事を頼みに来んな。どうもこう仕事がなくちゃ、お前たちを養っておいても仕方ない。俺おれもとうとう飛んだことになったよ。それにつけても仕事のない時に、いそがしい時の仕度したくをして置くことが、最必要だ。つまりその仕事材料を、こんな時に集めて置かないといかんな。ついてはまず第一が木だがな。今日はみんな出て行って立派な木を十本だけ、十本じゃすくない、ええと、百本、百本でもすくないな、千本だけ集めて来い。もし千本まらなかったらすぐ警察へ訴うったえるぞ。貴様らはみんな死刑しけいになるぞ。その太い首をスポンと切られるぞ。首が太いからスポンとはいかない、シュッポォンと切られるぞ。」

 あまがえるどもは緑色の手足をぶるぶるぶるっとけいれんさせました。そしてこそこそこそこそ、逃にげるようにおもてに出てひとりが三十三本三分三厘強ずつという見当で、一生けん命いい木をさがしましたが、大体もう前々からさがす位さがしてしまっていたのですからいくらそこらをみんながひょいひょいかけまわっても、夕方までにたった九本しか見つかりませんでした。さあ、あまがえるはみんな泣き顔になって、うろうろうろうろやりましたがますますどうもいけません。そこへ丁度一ぴきの蟻ありが通りかかりました。そしてみんなが飴色あめいろの夕日にまっ青にすきとおって泣いているのを見て驚おどろいてたずねました。

あまがえるさん。昨日はどうもありがとう。一体どうしたのですか。」

今日は木を千本、とのさまがえるに持っていかないといけないのです。まだ九本しか見つかりません。」

 蟻はこれを聞いて「ケッケッケッケ」と大笑いに笑いはじめました。それからしました。

千本持って来いというのなら、千本持って行ったらいいじゃありませんか。そら、そこにあるそのけむりのようなかびの木などは、一つかみ五百本にもなるじゃありませんか。」

 なるほどとみんなはよろこんでそのけむりのようなかびの木を一人が三十三本三分三厘ずつ取って、蟻にお礼を云って、カイロ団長のところへ帰って来ました。すると団長は大機嫌だいきげんです。

「ふんふん。よし、よし。さあ、みんな舶来はくらいウィスキーを一杯いっぱいずつ飲んでやすむんだよ。」

 そこでみんなは粟あわつぶのコップで舶来ウィスキーを一杯ずつ呑んで、くらくら、キーキーイと、ねむってしまいました。

 次の朝またお日さまがおのぼりになりますと、とのさまがえるは云いました。

「おい、みんな。集れ。今日もどこから仕事をたのみに来ない。いいか今日はな、あちこち花畑へ出て行って花の種をひろって来るんだ。一人が百つぶずつ、いや百つぶではすくない。千つぶずつ、いや、千つぶもこんな日の長い時にあんまり少い。万粒つぶずつがいいかな。万粒ずつひろって来い。いいか、もし、来なかったらすぐお前らを巡査じゅんさに渡わたすぞ。巡査は首をシュッポンと切るぞ。」

 あまがえるどもはみんな、お日さまにまっさおにすきとおりながら、花畑の方へ参りました。ところが丁度幸さいわいに花のたねは雨のようにこぼれていましたし蜂はちもぶんぶん鳴いていましたのであまがえるはみんなしゃがんで一生けん命ひろいました。ひろいながらこんなことを云っていました。

「おい、ビチュコ。一万つぶひろえそうかい。」

「いそがないとだめそうだよ、まだ三百つぶにしかならないんだもの。」

「さっき団長が百粒ってはじめに云ったねい。百つぶならよかったねい。」

「うん。その次に千つぶって云ったねい。千つぶでもよかったねい。」

「ほんとうにねい。おいら、お酒をなぜあんにのんだろうなあ。」

「おいらもそいつを考えているんだよ。どうも一ぱい目と二杯目、二杯目と三杯目、みんな順ぐりに糸か何かついていたよ。三百五十杯つながって居たとおいら今考えてるんだ。」

「全くだよ。おっと、急がないと大へんだ。」

「そうそう。」

 さて、みんなはひろってひろってひろって、夕方までにやっと一万つぶずつあつめて、カイロ団長のところへ帰って来ました。

 するととのさまがえるのカイロ団長はよろこんで、

「うん。よし。さあ、みんな舶来ウェスキーを一杯ずつのんで寝ねるんだよ。」と云いました。

 あまがえるもも大よろこびでみんな粟あわのこっぷで舶来ウィスキイを一杯ずつ呑んで、キーキーイと寝てしまいました。

 次の朝あまがえるどもは眼めをさまして見ますと、もう一ぴきのとのさまがえるが来ていて、団長とこんなはなしをしていました。

「とにかく大いに盛さかんにやらないといかんね。そうでないと笑いものになってしまうだけだ。」

「全くだよ。どうだろう、一人前九十円ずつということにしたら。」

「うん。それ位ならまあよかろうかな。」

「よかろうよ。おや、みんな起きたね、今日は何の仕事をさせようかな。どうも毎日仕事がなくて困るんだよ。」

「うん。それは大いに同情するね。」

今日は石を運ばせてやろうか。おい。みんな今日は石を一人で九十匁もんめずつ運んで来い。いや、九十匁じゃあまりいかな。」

「うん。九百貫という方が口調がいいね。」

「そうだ、そうだ。どれだけいいか知れないね。おい、みんな。今日は石を一人につき九百貫ずつ運んで来い。もし来なかったら早速警察貴様らを引き渡すぞ。ここには裁判の方のお方もお出いでになるのだ。首をシュッポオンと切ってしまう位、実にわけないはなしだ。」

 あまがえるはみなすきとおってまっ青になってしまいました。それはその筈はずです。一人九百貫の石なんて、人間でさえ出来るもんじゃありません。ところがあまがえるの目方が何匁あるかと云ったら、たかが八匁か九匁でしょう。それが一日に一人で九百貫の石を運ぶなどはもうみんな考えただけでめまいを起してクゥウ、クゥウと鳴ってばたりばたり倒たおれてしまたことは全く無理もありません。

 とのさまがえるは早速例の鉄の棒を持ち出してあまがえるの頭をコツンコツンと叩たたいてまわりました。あまがえるはまわりが青くくるくるするように思いながら仕事に出て行きました。お日さまさえ、ずうっと遠くの天の隅すみのあたりで、三角になってくるりくるりうごいているように見えたのです。

 みんなは石のある所に来ました。そしててんでに百匁ばかりの石につなをつけて、エンヤラヤア、ホイ、エンヤラヤアホイ。とひっぱりはじめました。みんなあんまり一生けん命だったので、汗あせがからだ中チクチクチクチク出て、からだはまるでへたへた風のようになり、世界ほとんどまっくらに見えました。とにかくそれでも三十疋が首尾よくめいめいの石をカイロ団長の家まで運んだときはもうおひるになっていました。それにみんなはつかれてふらふらして、目をあいていることも立っていることもできませんでした。あーあ、ところが、これから晩までにもう八百九十九貫九百匁運ばないと首をシュッポオンと切られるのです。

 カイロ団長は丁度この時うちの中でいびきかいて寝て居おりましたがやっと目をさまして、ゆっくりと外へ出て見ました。あまがえるどもは、はこんで来た石にこしかけてため息をついたり、土の上に大の字になって寝たりしています。その影法師は青く日がすきとおって地面に美しく落ちていました。団長は怒おこって急いで鉄の棒を取りに家の中にはいますと、その間に、目をさましていたあまがえるは、寝ていたものゆり起して、団長が又出て来たときは、もうみんなちゃんと立っていました。カイロ団長が申しました。

「何だ。のろまども。今までかかってたったこれだけしか運ばないのか。何という貴様らは意気地いくじなしだ。おれなどは石の九百貫やそこら、三十分で運んで見せるぞ。」

「とても私らにはできません。私らはもう死にそうなんです。」

「えい、意気地なしめ。早く運べ。晩までに出来なかったら、みんな警察へやってしまうぞ。警察ではシュッポンと首を切るぞ。ばかめ。」

 あまがえるはみんなやけ糞くそになって叫さけびました。

「どうか早く警察へやって下さい。シュッポン、シュッポンと聞いていると何だか面白おもしろいような気がします。」

 カイロ団長は怒って叫びしました。

「えい、馬鹿者め意気地なしめ。

 えい、ガーアアアアアアアアア。」カイロ団長何だか変な顔をして口をパタンと閉じました。ところが「ガーアアアアアアア」と云う音はまだつづいています。それは全くカイロ団長の咽喉のどから出たのではありませんでした。かの青空高くひびきわたるかたつむりメガホーンの声でした。王さまの新らしい命令のさきぶれでした。

「そら、あたらしいご命令だ。」と、あまがえるもとのさまがえるも、急いでしゃんと立ちました。かたつむりの吹くメガホーンの声はいともほがらかにひびきわたりました。

「王さまの新らしいご命令。王さまの新らしいご命令。一個条。ひとに物を云いつける方法。ひとに物を云いつける方法第一、ひとにものを云いつけるときはそのいいつけられるものの目方で自分からだの目方を割って答を見つける。第二、云いつける仕事にその答をかける。第三、その仕事を一ぺん自分で二日間やって見る。以上。その通りやらないものは鳥の国へ引き渡す。」

 さああまがえるどもはよろこんだのなんのって、チェッコという算術うまいかえるなどは、もうすぐ暗算をはじめました。云いつけられるわれわれの目方は拾じゅう匁、云いつける団長のめがたは百匁、百匁割る十匁、答十。仕事は九百貫目、九百貫目掛ける十、答九千貫目。

「九千貫だよ。おい。みんな。」

団長さん。さあこれから晩までに四千五百貫目、石をひっぱって下さい。」

「さあ王様命令です。引っぱって下さい。」

 今度は、とのさまがえるは、だんだん色がさめて、飴色あめいろにすきとおって、そしてブルブルふるえて参りました。

 あまがえるはみんなでとのさまがえるを囲んで、石のある処ところへ連れて行きました。そして一貫目ばかりある石へ、綱つなを結びつけて

「さあ、これを晩までに四千五百運べばいいのです。」と云いながらカイロ団長肩に綱のさきを引っかけてやりました。団長もやっと覚悟かくごがきまったと見えて、持っていた鉄の棒を投げすてて、眼をちゃんときめて、石を運んで行く方角を見定めましたがまだどうも本当に引っぱる気にはなりませんでした。そこであまがえるは声をそろえてはやしてやりました。

「ヨウイト、ヨウイト、ヨウイト、ヨウイトショ。」

 カイロ団長は、はやしにつりこまれて、五へんばかり足をテクテクふんばってつなを引っ張りましたが、石はびくとも動きません。

 とのさまがえるはチクチク汗を流して、口をあらんかぎりあけて、フウフウといきをしました。全くあたりがみんなくらくらして、茶色に見えてしまったのです。

「ヨウイト、ヨウイト、ヨウイト、ヨウイトショ。」

 とのさまがえるは又四へんばかり足をふんばりましたが、おしまいの時は足がキクッと鳴ってくにゃりと曲ってしまいました。あまがえるは思わずどっと笑い出しました。がどう云うわけかそれから急にしいんとなってしまいました。それはそれはしいんとしてしまいました。みなさん、この時のさびしいことと云ったら私はとても口で云えません。みなさんはおわかりですか。ドッと一緒いっしょに人をあざけり笑ってそれからにわかにしいんとなった時のこのさびしいことです。

 ところが丁度その時、又もや青ぞら高く、かたつむりメガホーンの声がひびきわたりました。

王様の新らしいご命令王様の新らしいご命令。すべてあらゆるいきものはみんな気のいい、かあいそうなものである。けっして憎にくんではならん。以上。」それから声が又向うの方へ行って「王様の新らしいご命令。」とひびきわたって居ります

 そこであまがえるは、みんな走り寄って、とのさまがえるに水をやったり、曲った足をなおしてやったり、とんとんせなかをたたいたりいたしました。

 とのさまがえるはホロホロ悔悟かいごのなみだをこぼして、

「ああ、みなさん、私がわるかったのです。私はもうあなた方の団長でもなんでもありません。私はやっぱりただの蛙かえるです。あしたから仕立屋をやります。」

 あまがえるは、みんなよろこんで、手をパチパチたたきました。

 次の日からあまがえるはもとのように愉快ゆかいにやりはじめました。

 みなさん。あまあがりや、風の次の日、そうでなくてもお天気のいい日に、畑の中や花壇かだんのかげでこんなようなさらさらさらさら云う声を聞きませんか。

「おい。ベッコ。そこん処とこをも少しよくならして呉くれ。いいともさ。おいおい。ここへ植えるの

2021-03-19

僕が女を嫌いになった話を聞いてください

僕はずっと女が羨ましかった。

普段は「女」なんて言い方はしない。「女の人」だ。

 

小さい頃から、「女の人は大事にしないといけない」「女の人は守らないといけない」という教育を受け、

漫画小説の中でも「女子供だけは守らないといけない」と、男たちは苦難に身を投げ入れていった。

女の子は周囲から可愛い可愛いと持て囃され、大人たちはみんな女の子に優しかった。

クラス女子ケンカをした時も、僕が一方的に悪いことになった。いつも頭を下げたのは僕だった。

 

大学生になってから、一段と女の人が羨ましくなった。

どのサークルでも、どのグループでも、女の人はウェルカムだった。男はなんとなく放置された。

女の人同士もお互いを可愛いと褒め合い、仲良くしていた。

着る服も安くて可愛いものが多かったし、選べる色が多かった。

 

社会人になってからもそれは変わらず、みんな女の人には甘かった。

からせめて僕だけは絶対に甘い顔はしないように、男の人にも女の人にも変わらず接した。

そうすると◯◯さんは怖いと言われた。

何か問題が起こると、決まって女の人はナーバスになり、ナーバスにならない僕の方が苦心惨憺を強いられた。

 

結婚した人たちは女の子が欲しいと言い、ペットを買う人たちもメスの方が大人しくて良いらしい。

人工妊娠ができるようになると、女性だけいれば良くて、男は要らなくなるそうだ。

 

そうしてずっと、男は要らないと言われ続けて生きていた。常に余り物としての振る舞いが身についた。

僕も女になりたいなあと思いながら生きてきた。

それなのに、最近インターネットではずっと「女は虐げられている」「男は加害者だ」と言われている。

 

頭では分かっている。

制度的に男性に有利なもの撤廃しないといけないし、守られていない女性の権利は守られないといけない。

当たり前の平等は、当たり前に与えられるべきだ。

それでもたまに、「なんでお前らの甘えに付き合わないといけないんだ」という気持ちがよぎる。

僕はここまで自分の足で立つ努力をしてきたのに、それをしようとせずに男を非難する言論を聞くたびに、女が嫌いになっていく。

 

頭では分かっている。

女性みんながそうではなく、その人がそうなだけ。

目立つ女の人が恩恵を受けていただけで、多くの人は普通に努力して生きてきた。

目立つ女の人も、そのことでたくさん苦労をしている。

そもそも女性を甘やかす社会構造自体男性が作ったもの

 

頭では分かっているけれど。

 

僕も鮮やかな春色の服を着て、

自分自分可愛いと褒め、

仕事で軽んじられたら理詰めで言い負かし、

セクハラおやじはピシャリと諌め、

痴漢を口汚く罵って撃退し、

殴られたら指を噛みちぎり、

殺されそうになったら死ぬ気で刺し違え、

誰の庇護も受けずに生きる女になりたかった。

 

そしたら、「弱いだけの人間が、性差別の話にすり替え甘えるな」って言えるのにな。

そのためにも、早く男女平等になってほしい。

2021-03-16

anond:20210316143842

テメーこそ昭和おやじじゃねーか

ピコピコから、じゃねーんだよ

誰もそんなこと言ってねーだろうが

まず人の話を聞けよ? ロートル

2021-03-15

anond:20210315073108

━━━mm━━━━━━━━━

 ||| lll | |    人  ガラッ

     | |   (__)   ||| ________

  |||  | | (____)   /

     \\( ・∀・ ) < おやじ!冷やしうんこ下痢だくで!

      \     \ \

||| ガラッ  )    ト、ヽ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   |||   /     ( | | |||

━━━━━━━━━mm━━━

2021-03-02

anond:20210302172706

「この間ぁ、きもいおやじがいてぇ」OK

「この間ぁ、きもいゲイがいてぇ」NG

言ってる奴、馬鹿じゃねぇかな、どっちもダメに決まってんだろ

当然に、「この間ぁ、きもい喪女がいてぇ」もダメ

anond:20210302163202

横だが

誤爆ってねぇと思うぞ

被差別マイノリティ「だから」表明しちゃいかんとか、そういう話じゃねぇ

偏見にもとづいてマイノリティを嫌いだと公言する自由をよこせ」

じゃねぇだろ

オタク中年オヤジキモいと表明していいなら、同じような偏見LGBTキモいと表明して良いだろ

LGBTキモい言ってはいけないなら、偏見オタク中年オヤジキモいと表明するのもダメだろ

仮に「事実の指摘」だというなら、個人名出して、個別案件、個々人でやれよ

「この間ぁ、きもいおやじがいてぇ」とかじゃなくてさ

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(3)

戻る→anond:20210301080139

E・M・フォースター「ハワーズ・エンド

「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」

つの家族の間を行き来しながら、人間記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。

ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下インドで、未婚女性が現地の男性暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリアリティがある。たぶん、帯を工夫したら売れるし、どっちの「弱者」がより保護されるべきか的な話題で定期的に盛り上がる増田住民にも刺さるんじゃないかな。

ニコルソン・ベイカー中二階

切れた靴紐を昼休みに買うだけの、注釈だらけの何だかよく分からない小説。細やかな観察眼と都市生活者が思わず共感してしまう日々の経験で、要するにあるあるネタで延々と読ませる。すごい。こういうのが現代文学なのね、みたいに一席ぶつのにも使えるかもしれない。

真面目な話をすると、文学はいろいろな機能があって、それは作者の意図とはかけ離れているかもしれないのだけれども、その結果的機能の一つとして、その時代言語化されていないもの文字化するというのがある。だから文学賞を受賞した作品からと言って、実は今の自分が読んでも面白いかどうかは全くの別問題なのだ文章が巧みで、いかにも知的主人公知的な悩みを描いた文学けが主流な時代は終わっているのかもしれない。そういうのが好きな人古典で充分であるし、逆に言えばいろんな立場の人のきれいごとではないこじれた気持ちが知りたければ現代文学面白い

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

理由は書かないが、自分は周囲の期待を一身に背負っていたエリート挫折する話が好きだ。前途有望な若者が、将来を棒に振ったり挫折したりする筋書きに対するこの偏愛ゆえに、自分は「ゲド戦記第一部の前半部分や「スターウォーズ」のエピソード3に対する執着がある。

生きていくとは何らかの失望を味わうことであり、時間をかけてそれらを味わいつつ咀嚼していく過程であるのだけれど、こうした自分のどうにもならない感情言語化した先行作品があることで、自分孤独ではないとわずかな慰めが得られる。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集」

「鏡の中の鏡」「魔術」「薔薇の名前」などの元ネタとなる作品を書いた人。「バベル図書館」は聞いたことがある人もいるかもしれない。

非常に濃密な短編を書く人で、このネタで長篇普通に書けちゃうだろ、みたいなネタをそのまま短篇調理する。どの作品も非常に濃密で、読み解くのにエネルギーがいる。文体は簡潔で、物語必要最小限の描写できびきびと進む。ただ、具体的に何が起きているのか、そしてなぜそうなったのか、その設定の意味は何か、を追うには読者に教養要求される。読破すると、それ以上のものが得られる。読み終わったらカルヴィーノだとかスタニスワフ・レムの「虚数」だとかミロラド・パヴィチ「ハザール事典」だとかそういう沼にようこそ。

ジョン・ミルトン失楽園

キリスト教文学の癖にルシファーがめちゃくちゃかっこいい。地獄に落ちても神への反逆を続けよとアジる場面は音読したくなる。そのくせ、彼の弱く情けない姿もまた魅力的だ。アダムエヴァ楽園で楽しげにしているところを見て、自分には愛する伴侶もなく、人類に与えられている神から恩寵も既に失われたことを嘆く場面もまた、声に出して読みたい。そして、彼は人類への憎悪嫉妬のゆえに、アダムエヴァ堕落させる。この叙事詩の主役はルシファーだ!

紫式部源氏物語

好きなヒロイン六条御息所自分の意に反して生霊飛ばし他人を苦しめてしまうことに悩むのがかわいそうでならない。今でいうなら、好きという感情コントロールできなくて、それでも好きな人が振り向いてくれなくて苦しんでいるタイプで、感情エネルギーが強い自分としては大いに共感する。

他に好きなキャラクターというか、嫌なリアリティがあっていいと思うのは薫で、その優柔不断さがいい。「この子とつきあいたいけど、でもこの子そっくりな別の子はい雰囲気だしなあ」みたいな優柔不断というか欲深さは、男性心理をよく観察していないと書けない。そういう意味で、自分の中では紫式部評価がすごく高い。

アルベルト・モラヴィア軽蔑

情けない夫が不機嫌な妻に、お前それだけはやっちゃダメだろ的な行為を延々続け、妻から完全に軽蔑され、とうとう上司に妻を寝取られしまうだけの話で、一人称視点から延々と繰り返される言い訳はひたすらに情けない。ねえ、僕のこと愛してる? 嫌いになっちゃった? と尋ねまくって、わかっているくせにとぼけないで! 今忙しいから後にして! うるさいからほっといて! もう愛してないったら! あなた軽蔑するわ! と怒らせるのは、完璧反面教師であり、ギャグすれすれだ。

しかし、作者は妻のことを相当恨んでたんだなあ。

サマセット・モーム人間の絆」

身体劣等感を持つ主人公が、付き合うだけで不幸をもたらす浮気性の彼女を振り切って、幸せにしてくれる女性を見つける話。多くの人が何かしらのコンプレックスを持っているし、何であん自分に敬意を払ってくれない人を好きになったんだろうって記憶を持っていることだろう。王道過ぎるといえばそうかもしれないが、結婚してハッピーになる王道何が悪い

マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想」

ローマ皇帝自分の治世を振り返る体裁でありながら、欺瞞自己満足をさほど感じないのは文体のせいなのか。時代性別文化言語も超えて、別の個人に憑依しながらも、己を見失うことなく語る著者の声は、他人視点に立って(歴史小説を書くとはどういうことなのかを、これからも厳しく問い続けることだろう。

中年や老人にならないと書けない小説がある。そして何年もかけて書かれる小説があり、構想から数十年が過ぎて着手される作品もある。そうした重みを持つ文学作品がどれほどあることか。

技巧も素晴らしく、文体も素晴らしい。こうした作品に出合えるのは、年に一度か二度だ。

吉田兼好徒然草

説教臭い頑固おやじブログ基本的には仏教説話が多いが、それらに交じって挿入される、「〇〇という迷信には典拠がない」だの「〇〇という習慣は最近のもので、本来のありようや精神とはかけ離れている」だの「〇〇という言葉語源を考えれば正しくは〇〇と言うべきだ」だのが、まさにその辺のおじさんがいかにも言いそうなことで面白い

ただ、それだけじゃなくて、第三十九段の「或人、法然上人に、……」のエピソードは、「とりあえずできるところから頑張ればいいじゃん?」的な内容で励まされるし、十八段の「人は己れをつづまやかにし、……」は身軽に生きていくことの幸せさを教えてくれる。

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」

最高だった。ラヒリ大好き。体調崩すレベルで刺さった。アイデンティティの混乱という古典テーマもさることながら、ラストシーン過去と不在の人物記憶が、そして小説の全体が何気ないものによって濃密によみがえってくる様子がすばらしい。そのイメージプルースト以上に強度があるかもわからない。

これは、インテリインド系(ベンガル人移民第一第二世代の話なんだけれど、読んでいるうちに海外赴任者の寄る辺なさを思い、つまりイギリス暮らしていた自分の両親の境遇勝手連想させられ、ついつい感傷的になってしまった。随分と勝手な読み方だが、小説の読み方はいつも私的ものから構わないだろう。

外国では気候も習慣も何もかもが違う。両親の教えることと学校でやることが矛盾していて、両親が里帰りしても子供たちは故郷のノリについていけない、ってのが、すごくパーソナルなツボをついてくる。こういう経験がなくても、地方と都会として読み替えると、増田でいつも議論されている話にも近づくんじゃないかな。

H・P・ラブクラフト時間からの影」

正直なんでこの時代ラブクラフトを読むのか、というのはある。人種差別主義者だし、排外主義者だし、クトゥルフ物はパターンが決まっているコントみたいだし(人類理解できない名状しがたいものに触れて発狂するのが基本的オチ)。でも、彼の持っていた宇宙の巨大さと人類の取るに足らなさという感覚は、まさにセンス・オブ・ワンダーだ。そして、「人間感情の中で最も古くて強いのが恐怖であり、その中で最も強いのが未知のものへの恐怖である」という言葉の通り、究極的には理解できない「他者」という存在の恐怖にまっすぐに向き合おうとしたことを何よりも評価したい。

この作品が好きな理由もまた、不気味なクリーチャーが非常に知的であり、かつ知識欲が旺盛だということによっている。

U・K・ル・グインゲド戦記

一巻から三巻までは、ゲドという人物自我確立に始まり他者を助けることや世界を救う英雄行為が扱われる。しかし、実はゲド戦記は第四部からが本番なのだ。あらゆる魔法の力を失い無力な存在となった彼が、魔法のある世界いかに生きていくか。これは、老いに直面する男性物語だ。

そして第五巻! ゲドの生涯で一番の功績が、実は重大な誤り、人類傲慢に過ぎなかったのではないか、という仕事に生きてきた男性には非常に厳しい可能性が示される。

しかし、ル・グインはゲドにとてもいい歳の取らせ方をしている。果てしなく努力をすれば、男性女性を、女性男性理解できるのだと作者はどこかで述べていたが、その希望を見せてくれるし、そこに女性作家を読む喜びの一つがある。

男性気持ちがよくわからない女性にもオススメしたい。

ジュール・ルナールにんじん

いわゆる毒親について書かれた小説なんだけど、ねちねちしていなくていい。文体は軽く、描写も簡潔。だからこそ、彼の育った環境の異常さが際立ってくる。なんでこんな親子関係なっちゃったかについて掘り下げられることもほとんどない。

そして、暗鬱なだけの作品にならないのは、にんじん少年の異常なたくましさだ。ひどい目に合っても受け流し、冷淡な母から何とか愛されようともがいている。読んだときの年齢によって、感想は大きく変わるだろう。

以上。五十音順計算を間違って40冊の予定が1冊増えた。書いていて非常に楽しかった。

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