はてなキーワード: ダリとは
各地の廃寺となった寺の数を知るだけでもその苛烈さが分かる。富山藩では、1600か寺以上あった寺院が6か寺にまで激減。薩摩藩でも1000か寺以上あった寺院が明治7年には全廃となり、藩内には一つの寺院も存在しなくなった。まさに「おどろくべき暴挙」(圭室文雄*1)であった。
当時の全国にあった寺院の約半数が廃寺と化し、途方もない数の文化財が廃棄・破壊され、果ては売買されたと伝えられているが、今もなおその正確な実態は掴めていない。
2001年にアフガニスタンのイスラーム主義組織「ターリバーン」が偶像崇拝禁止を掲げて、バーミヤン仏教遺跡群の石像を破壊すると世界中から非難の声が上がった。その際、日本政府は修復のための基金を設立し、最終的に3億円以上を拠出した。
だが、皮肉なことに、近代日本の夜明けを告げた明治政府は、「ターリバーン」など比較にならない規模の「ヴァンダリズム」(文化破壊運動)を容認していたことを、日本人として記憶に留めておくべきだろう。
エロ読まないからカップリング表記なんてどうでもいいって思ってる。
他の作家の創作を読む場合において、A×BかB×Aかというのは非常に大きな差があると思ってる。
ABを読むと、AがBに告白/求愛/求婚し、Bが少し引いている創作が多い。
逆に、BAを読むと、BがAに告白/求愛/求婚し、Aが少し引いている創作が多い。
何だこれ。
何でこうまで真逆になるのか。
不思議だ。
読む分においては自分がしっくりくる方を読まざるを得なくなる。
逆のカップリングだと、性格も役割も反転してしまっており、違和感が出る。
受け(=女性)は何もせず、受動的にただ愛されるという作品もよく見る。
この図式がカップリングの受け攻めによって反転するので、
より自分の解釈と近い方を読みたい場合、カップリング表記が重要になってくる。
本当はABでもBAでも、解釈が違わなければ読めるはずなのに、合わない方はだんだん読まなくなる。
こちらの百合好き作家へのインタビュー記事に興味深い記述がある。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/04/news040_3.html
これはすごく正確じゃない話になるかもしれないのですが……BLのほうがキャラクター同士の権力の差に敏感、という印象があります。例えば「上司と部下」「囚人と看守」のように、社会的地位の差異をベースとして、関係性を描いているものがあるなと。
確かに、女性向けコンテンツのキャラクターは、職業をでっかく背負っていると感じることはある……。
そう、例えば「アイドルマスター SideM(Mマス)」のキャラクターは、ほとんど全員が“昔の職業”を背負っていますよね。女子アイドルものと比べて、肩書に対する依存度が高いんではないだろうかと感じたわけです。ただ、これももしかすると、現実の世界で女性の職業の自由が男性ほど高くないことに阻害されていて、それが反映されているにすぎないのかもしれない………。
このあたり、あぁなるほどなぁと思った。
若くして社長職についているキャラが攻め、平凡な高校生の主人公が受けというような図式だ。
社会的地位が高い方が攻めになりがち。
多く稼ぐ者が男役。
個人的にはそういう価値観からの開放を求めてBLを読んでる側面があるので、そういう組み合わせは好みではないけど・・・。
(それなら少女漫画とか男女カプでよくね?ってなる)
あまり詳しくないけど、百合は対等な立場での恋愛図式が成り立ちやすいんだろうか。
それはいいなぁと思う。
どちらも対等にかわいい感じ。
はてなーは小中学生の頃、教室や図書室の隅っこで本を読んでいた根暗野郎が多いので(私もそうである)、
今の現場の常識については一切知らないし想像もできないのだなあと思ったので書いてみる
児童書の萌え絵化論争について、いまさらだけど現役学校司書の視点で考えてみた
https://nahdaan.hatenablog.com/entry/2018/11/06/210002
この記事内に
同じ「不思議の国のアリス」でも岩波少年文庫版はほぼ借りられないが、
可愛らしい今時の挿絵が入った角川版は人気、という話が書かれているが
これについて「意外」とか「知らなかった!」というリアクションが多いことに驚きだ
小学校の休み時間に図書室に足を運ぶような層は内容も装丁も重厚なハードカバー小説や
岩波少年文庫を意欲的に読みまくっている子ばかり、と思っている人が多いのだろう
(私も司書をする前はそのようなイメージを持っていた気もするがもう覚えていない)
休み時間に借りられる本は主に絵本、他には迷路やクイズの本、昆虫図鑑、お弁当作りの本、動物の飼い方が書かれた本なども人気で、
熱心に図書室に通っているが9類(物語)の本をほとんど借りたことがない子も多い
中には「オレ今年は○冊借りたもんねー!」と貸し出し冊数を自慢したい一心で通い詰め
「全然読んでねぇけど返すわwww」と堂々と未読返却宣言をする子もいる
「よしっみんな今から図書室に行ってこい!最低1人1冊は借りてこいよ!」
大喜びで図書室に駆け込んでくる子もいれば、読書とかダリィわ……と意気消沈で来る子もいる
例えば同じ小学6年生でも
「ボクはお小遣いで買った東野圭吾の小説を読むので……。小学校の児童書はあまり惹かれません」
という子から「漢字なんか読めない!小説の字小さすぎ!話が難しい!」と
その辺にあった『ねないこだれだ』を適当に借りて行く子までさまざまだ
去年、高学年に宮沢賢治の短編集からコメディ色が強い作品を紹介したらかなり食いついてくれたが、一番リアクションの大きかった子は文庫本を手に取って開いた際に字の小ささに驚愕して「よくわかんない」と本棚に戻してしまった
他の子が借りてくれたが力及ばず無念であった
ジャケ借りされがちな本と言えば、表紙がキラキラしているが中身には綺麗な挿絵やふりがな等がほとんどないデルトラクエストがその代表格だ
読めないなんて決めつけるなぁ!!子どもを見くびるんじゃない!!と思う人もいるだろうが事実なのでしょうがない
上学年になっても「つづく」を「つずく」と書き間違える、「~を」と書くべきところが「~お」になる、「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」の区別がつかない、何なら自分の名前も書き間違える
ジャケ借りをするのは主にそういった子たちだ
文字の読み書きは苦手だけどキラキラした本が引き出しに入っていて嬉しいから借りる
拾ったBB弾を持って帰るのと同じようなノリで本を借りて行く
決めつけではなく事実として読んでいないのだ
高学年が絵本を借りたり、ジャケ借りをしたり……、それが良いとか悪いとかいう話ではない
私立の中学を出て有名大学を卒業した知的なはてなー諸君にはとうてい理解できないであろうが国語が苦手な子(国語が苦手だが図書室に通う子)はあなたたちが考えているよりずっと多い、という話である
静かじゃない、と言っても
「ますみさん、この本とってもおすすめですわよ。今度読んでみて」
「まあ!増田先輩のおすすめする本なら間違いはないですわ。とっても楽しみです!」
「うふふ、楽しみにしていてちょうだい。あらますみさん、リボンが乱れていてよ」
などとひそひそと囁いて読書について語らう声が微かに聞こえる程度だろうとお考えかもしれないが
実際はこうである
「ああ”あ”あ”~~~~!!ウォーリーいたああ”あ”あ”ーーーーーー!!」
「ギョピイイイイイイーーーーー!!ぎゃばばばばばーーーーー!!きええええええーーーーーー!!!!」
「辞書にまんこって載ってるかなあっ!?見てみようぜえっ!まんこっ!wまんこっ!w」
「イイイイエエエエエエイイ斉藤さんゲエエエエエム!!サエ!!から!!はじ!!まる!!リズ!!ムに!!合わ!!せて!!(バン!!バン!!バン!!バン!!)」
既に成人女性くらいの身長に成長した高学年の男子が数人集まってニタニタと辞書や保健体育関係の本をめくりごく普通に会話する時と同じ声量で「おっぱい」「まんこ」「オナニー」を連呼したり
机をどこかの部族のようにガンガンバンバン手のひらで叩きながら遊び始めたり……
(一応注意されたらその時は止めはする)(でも数日後にまたやる)
そんなの、めちゃくちゃに荒れている一部の学校だけ!と思うかもしれないが
他の学校の司書の話を聞いていると別に普通、というかまだマシな方である
そういえば記事のブコメに司書より担任の立場がずっと上であることについて触れている人がいたがそらそうだろうと
春にはジャージと長靴を履いてプール掃除の手伝いをしたり参観日には受付に立って保護者対応をしたり遠足の引率について行ったりするのだ
まとめ
夢が壊されたってなんだ。それより先に壊れているものがあるのではないだろうか
大規模な実写化案件を調べると彼の名前が浮上することがよくある。
日本文化に影響を受けたパシフィック・リムは彼の作品だし、銃夢をキャメロンに紹介したのは彼。
また、進撃の巨人の監督を務めるアンディ・ムスキエティはMAMAという作品でムスキエティが監督を勤めデル・トロが製作総指揮を勤めた
ご存知、ヤッター!の人。
ガチガチの理数系であり、映画などのSFXを制作するデジタルアーティストでもあった。
同時に役者でもある。
オタクを表明していて、日本の漫画が好き。※きまぐれオレンジロードや浦沢直樹の作品が好きらしい
デスノート、ロックマン、進撃の巨人は彼がプロデューサーとして参加している。
日本語と英語をどちらも高レベルで喋れる裏方で有名なのはおそらく近年だと彼くらいしかいない。
脚本家。
本業は脚本家のため、あまりニュースにはならないのだが深く調べると彼女の名前がちょくちょく出てくる。
ただし、これはハリウッドではよくあることではある。
・東宝
ゴジラ及びアニメ・ゲーム・漫画案件を武器に海外へ打って出ようと画策。
従来の日本映画の海外進出は映像をそのまま買ってもらうか、翻案件を売る程度であった。
近年アニメ業界への進出が熱心なのもこのためだと思われる。※ヒロアカはTOHO製作
はたして吉とでるか凶と出るか。
パシフィック・リム(これは日本製ではないが)、ゴジラ、ポケモン、ヒロアカ、ガンダムはすべてレジェンダリー製作及び製作予定である。
中華系企業が買収したためアジア圏での和製IPの影響力の強さを買っているのかもしれない。
今の所成功を収めた和製IPの作品はAll You Need Is Killとゴジラとバイオハザードくらいしかなく、特にゴジラは大成功と言っていい。
同じようにHITする作品がでるだろうか?
君の名は。はそのなかでもJJエイブラムスがプロデュースするとのことで期待。
誰かが言っていたのだがハリウッドには日本製IPのマニア連合みたいのが存在するらしい。
出ている情報で推察すると
デル・トロ、キャメロン、タランティーノ、レータ、マシ・オカ辺りが該当する用に見える。
それぞれSFや時代劇など分野は違うが好みの作品があるように見える。
しかし、気になるのはこれまでに日本製IPの大ヒットがゴジラくらいしかないのにあまりに次々と実写化がニュースになることだ。
銃夢は制作費200億円だし、ポケモンも相当お金をかけているようだ。
進撃の巨人はプロデューサーだけではなく監督、制作会社まで既に決まっているため、実写化する確率が高いのではないかと見られている。
一体何が起こっているのだろうか?
まぁハリウッドの脚本不足がそこまで激しくなっているということなのかもしれない。
マーベルに代表されるスーパーヒーロー映画は大盛況だがあまりに立て続けに実写化されたため一部ではクソマント物(capeshit)などと揶揄する人も出てきた。
「アクアマン」って誰だよ。
MEGやロック様のような少し前のダイ・ハードのようなアクションものの作品が大ヒットしているのを見るに若干アメリカ人も飽き始めているのかもしれない。
それでも大ヒットはするんだけど・・・
いずれにせよ、これらの作品の内どれかが大ヒットすれば和製IPの実写化案件はさらに加速するとみられる。
期待したい。
----------------------- 過去の海外調査案件記事 ------------------
https://anond.hatelabo.jp/20170807163708
https://anond.hatelabo.jp/20181025161748
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『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』を見てきたので感想。いつものごとくネタバレ気にしてないのでネタバレ嫌な人は回避推奨です。あらすじ解説とかもやる気ないので見た人向け。
なんと100点。点数の基準は「上映時間+映画料金を払ったコストに対して満足であるなら100点」。とは言え、これ、評価難しい。良いところと悪いところと混在しつつ、今の自分だからこの点数なんだけど、ちょっと違う自分だったらこの点数は著しく下がっていたんじゃないかと思う。いつにもまして主観的な点数であり他の人におすすめする自信がない。
アニメとしての出来は良かった。演出や音楽なんかも水準以上の仕事をしてたんだけど、キャラデザと脚本と声優の3点がそれ以上の出来だった。しかしそもそもの企画で疑問な点も多々ある。
大体の話原作マンガ『はいからさんが通る』からして相当ボリュームが大きい作品なのだ。TVアニメ42話やっても完結できてないのがその証拠で、その原作を100分ちょいx2の前後編にまとめるということが最初から無理難題。
だから素直に作れば駆け足どころかダイジェスト気味になり、点数なんて30点前後になるのが当たり前だと思うのだ。今回の劇場版は、その問題に対して、脚本とか演出技術とかをぶっこんで善戦してたことは確かなんだけど、それってつまり「ハンデを克服するための戦力投入」に他ならないわけで、100点から先に積み上げていく役に立ったかと言えば難しい。
原作ジャンルは一応ラブコメということになると思うのだけど、原作『はいからさんが通る』には実は様々な要素が詰め込まれている。主人公紅緒と伊集院少尉の間のラブロマンスを中心としつつも、大正期うんちくマンガの側面、スラップスティックなギャグの要素、膨大な登場人物の群像劇、そして女性の自立というテーマももちろん重い。
今回の映画企画では、これを前後編で本当にうまくまとめてある。駆け足感は否めないものの違和感は感じない。このへん優れた原作→映画脚本の特徴でもあって、印象は原作に忠実なものの、実を言えば改変は結構大胆にはいってる。
今回映画で例を上げれば、大震災後の炎上する廃墟をさまようのは映画では紅緒、少尉、編集長という3人なのだが、原作ではさらに鬼島を入れた四人だ。三角関係の描写とその解消をクライマックスの中心に持ってくる構成をシンプルに伝えるため、鬼島は退場させてあり当然セリフも再構成で圧縮されている。
しかし一方でそういう技術的な圧縮だけでは全く追いつかないわけで、群像劇的なキャラクターを絞り、ギャグパートもほとんど捨て去って、映画で残すのは「主人公紅緒を中心とした(はっきり言っちゃえば伊集院少尉と青江編集長との三角関係)ラブロマンス」と「大正ロマン期の女性の自立」というふたつの大きなテーマに絞った。その判断は正解だと思う。
正解だと思うんだけど、じゃあそのふたつが現代的な視点で見て満足な出来に達しているかといえば――この部分が評価に迷った原因だ。
『はいからさんが通る』の原作からそうなので、映画(だけ)の問題点というわけではないのだけれど、個人的な見解で言うと登場人物のメインどころのうち三人がダメんピープルだ。
初っ端から最大戦犯のラリサ=ミハイロフ。ロシア貴族である彼女は、満州出征中に部下を救うために突出して倒れた伊集院少尉を見つけ、その命を救う。しかし戦争の傷跡で記憶を失った伊集院少尉に、自分の旦那(死亡済み)の面影を見出し、都合よく嘘記憶を刷り込みして、自分の夫として病気の自分の世話をさせるのだった。
いやあ、ないでしょ。どんだけよ。しかも病弱な自分を盾にして伊集院が記憶を取り戻したあとも関係を強要するのだ。クズでしょ(言った)。一応言葉を丸めてダメんピープル(女性なのでダメンズではない)と呼んでおく。
じゃあ、そのラリサの嘘の被害者たる伊集院少尉(主人公紅緒の想い人)はどうなのかと言えば、彼もまたダメんピープルなのだった。記憶を失っていた間はまあいいとしても、記憶を取り戻し紅緒と再会したあとも、病弱なラリサの面倒を見るために彼女のもとにとどまり続ける。命の恩人だと言えばそりゃそうなのかもしれないが、周囲の誤解をとくでもなく、未来への展望を示すのでもなく、状況に流されて、紅緒のことが大好きなくせに「他の女性を偽りとはいえ面倒見ている関係」を続ける。続けた上でそれに罪悪感を覚えて、紅緒から身を引こうとする。
それだけなら海底二千マイルゆずってもいいけれど、ラリサが死んだあとは紅緒のもとに駆けつけるあたり、手のひら返しの恥知らずと言われても仕方ない罪人である(言った)。っていうか伊集院少尉とラリサの関係は明らかに共依存でしょ。カウンセリング必要だよ。
とはいえ、主人公紅緒もけして潔白とはいえない。病気のラリサに遠慮をして、二人の間の愛情を誤解して別れを告げられ、告げたあと、心がフラフラしている時期に、少尉の実家を助けてくれた編集長にほだされて交際を宣言。他の男性(伊集院少尉のこと)を心に宿したまま、編集長と結婚式まで行ってしまう。それは伊集院少尉に対してもそうだけど、青江編集長に対してはより罪深い。その嘘はやっぱり問題だと言わざるをえない。
――こういう恋のダメピープルトライアングルが炸裂して、映画の前半は結構ストレスが溜まった(この辺個人差はあると思う)。このダメんピープル共が。問題を解決しろ。
両思いの恋人がいい雰囲気になって決定的にくっつきかけたところで、理不尽なトラブルが起こり二人は引き裂かれる! どうなっちゃうの二人!? 以下次週!! で、次週になってトラブルを乗り越えて、またいい雰囲気になると今度は二人が(独りよがりの)善意から身を引くとか、ずっとお幸せにとかいい出して、誤解のすれ違い。神の見えざる手によってやっぱり二人は結ばれない!
「北川悦吏子だ!」といったけどそれは北川悦吏子女史の発明品というわけではなく、自分の中での代名詞が彼女だと言うだけなのだけど。もっと言うのならば、年代的にみても北川悦吏子が『はいからさんが通る』やら『キャンディ・キャンディ』に影響を受けた可能性は高く、むしろ原点はこちらだ。イライラは軽減されないが。
そんなイライララブロマンス時空において癒やしは青江編集長である。
光のプラスワンこと青江冬星はまっとうで良い人なのだ。登場時は女性アレルギー(と大正時代的な女性蔑視)があったものの、雇用主として新人編集者である主人公紅緒を導き、支え続ける。その人柄に触れて、紅緒に対する愛情を自覚したなら、変にこじれぬように即座に自分の口から誤解の余地のない告白を行う。これ以上イライララブロマの炎症を防ぐその手腕。良いね。
しかも「お前の心に伊集院がいるうちは土足で踏み込まない」「いつかその気になったとき思い出してくれれば良い」といって加護者の立場に戻る。見返りを求めず、高潔で、慈悲深い。癒やしのキャラだ。
読めば分かる通り自分は編集長推し(原作当時からだ)なので、そのへんは差し引いてほしいのだが、ダメんピープルの中にあった彼が一服の清涼剤であったのは確かなのだ。
この映画のおそらく二大テーマである「紅緒を中心としたラブロマンス」はダメ人間どもの間違った自己犠牲でイライラするし(加えて言えば、何の罪科もない編集長の貧乏くじも納得し難いし)、「大正ロマン期の女性の自立」については、無邪気と言えば聞こえはいいが無軌道で体当たり主義の紅緒の迷惑を編集長が尻拭いし続けるという構造なので、本当に自立しているのか怪しく、どっちもそういう意味ではスカッとしない。
でも、そうじゃないのだ。そうじゃなかったのだ。
上映終了後、イライラ&60点だと思っていたら、意外なことに結構穏やかな満足感があったのだ。この気持ちはなんだろう? 不思議な気持ちで、言語化に時間がかかった。
なぜなのか考えた。
やったことや構造を追いかけていく限りイライラキャラではあるはずなのに、可愛い。
現代的に変更したキャラクターデザインと、作画と、なによりその声が印象的なのだ。
作中、紅緒は本当によく「少尉」という言葉を口にする。二言目にはそれだ。
このおてんば娘は作中のセリフの大半が「少尉!」なくらい連呼なのである。伊集院少尉のいるシーンでは脳内その声でいっぱいなのだ。声の表情というか、演技が本当に良かった。
少尉の事で頭がいっぱいで、東京から満州に行き、馬賊の親玉に体当たりで話を聞き、少尉を探して駆け巡る。東京に戻ったあとも諦めきれず、その面影を探して、亡命ロシア貴族にまで突撃を掛ける。紅緒は、たしかに、周囲を顧みない行動主義で、無鉄砲なおてんば娘で、そこにはイライラさせられる要素があるにせよ、少尉を求めてさまよう姿は、涙を一杯にたたえた幼子のように見える。
それでようやくわかったのだけれど、結局紅緒は子供だったのだ。
愛する伊集院少尉とはぐれて、彼を探すために声の限りにその名を呼ぶ子供だった。
それが胸を打ったし魅力的だった。スクリーンのこちらからも彼女を助けたいと思った。
『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』は迷子の紅緒をハラハラドキドキしながら見守り、応援する映画なのだ。
「大正ロマン期の女性の自立」というテーマに対してイライラするのも当たり前だ。彼女は行動力だけは溢れていて、家を出てしまうわ、死んだ(と思いこんでいた)婚約者の実家に行って支える手伝いをするわ、女性ながら出版社に就職するわするのだが、どれも力が足りずに周囲に迷惑を掛けてばかりで、そういう意味では「自立」はしきれていない。むしろトラブルメーカーだ。でもそんなのは、子供だから当たり前なのだ。
彼女はその実力不足から失敗してしまうけれど、チャレンジをするのだ。失敗はチャレンジの結果であり、チャレンジをするという一点で彼女の幼さは正しい。
前述したとおり自分の推しは青江編集長なのだけれど、彼は作中、何らミスらしきことをしていない。つまり罪がない。罪がない彼が、恋愛において自分の望んだ愛を手に入れられない(紅緒は最終的に伊集院少尉とくっつく)のが納得がいかなかった。その理不尽さにたいして原作読了時は腹がたったのだけれど、今回映画を見終わってしばらく考えたあと、仕方ないのかもと、やっと思うことができた。
なぜなら紅緒は(この映画の物語の期間では)未熟な子供だからだ。その子供である紅緒が、青江編集長という加護者とくっついてしまうと、その保護力のお陰で自立できない。青江編集長は全く悪意はなく、むしろ大きな愛情で紅緒を守るだろうし、その実力がある人だろうけれど、その愛情は空を羽ばたく紅緒にとっては重すぎる。
『はいからさんが通る』は紅緒が自立していく物語ではなくて、未熟な子供である紅緒が、自立のスタートラインに立つまでの物語なのだ。だから作中で自立してないのは当たり前なのだ。
無鉄砲で子供で、何かあればすぐべそべそと泣き、でも次の瞬間笑顔で立ち上がり再び駆け出す紅緒は、この映画の中でとても可愛らしく魅力的だった。
その紅緒は自分の心に嘘をつくという罪を犯し、同じく自分の心に嘘をつくという罪を犯した伊集院少尉と結ばれる。伊集院少尉も少女漫画の約束として「頼りになる加護者」として登場したが、罪を犯して紅緒と同じ未熟者のレイヤーに降りてきた。降りてきたからこそ「これから自立するいまは不完全な紅緒の同志」としての資格を得た。
青江編集長は同志ではなくてやはり保護者だから、どんなに良い人でも、「これから一緒に成長していく同志」にはなれない。
考えてみれば、紅緒が少尉を好きになった理由は「優しい目で見てくれたから」だった。けっして「助けてくれたから」ではない。彼女にとって助けてくれる(実利)は重要ではなく、ただ単にそのとき自分を見ていてくれれば十分だったのだ。
そういう意味で、青江編集長はスパダリであり、伊集院少尉はスパダリから降りて結婚相手になったといえる。宮野Win。「立川オワタぁ!」とか「ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんか♪」とか言い出さないんで、格好いい主要キャラみたいな演技だったからな。
そういうふうに言語化が落ち着くに連れて、紅緒の親友・環がしみじみと良かったな。と思えた。
「殿方に選ぶのではなく自らが殿方を選ぶ女になるのですわ!」と女学生時代気炎を上げていた彼女。大正デモクラシーにおいて「女性の自立」を掲げて紅緒とともに時を過ごした親友である彼女。
でも、彼女と紅緒の間にあるのは思想の共鳴なんかではなかったと思う。
「女性の自立」と言葉にしてしまえばそれはどうしてもイデオロギー的な色彩を帯びざるをえないけれど、本作においてそれは、そこまで頭でっかちな教条的なものでもなかったのだろう。
劇場版サブタイトルの元ネタはおそらく菊池寛の短編小説「花の東京」から来ているのだろうけれど、そこで描かれた女性(の自立と言っていいのかなあ)も、現代のフェミニズム的な意味でのそれではなかった。どちらかと言えば「どんな環境でもめげずに生き抜いてゆく」という、ただそれだけのことだった。
それはもしかしたら、現代の価値観ではむしろ非難される態度かもしれない。なぜなら、男性が支配的な社会で「めげずに生きる」というのは、ときにその男性支配社会に迎合しているようにも見えて、原理主義者には利敵行為とされるかもしれないからだ。
でも人間は結局与えられた環境でベストを尽くすしか無い。まだまだ男権社会的な大正期社会も、作中クライマックスで描かれる関東大震災で崩壊した東京も「与えられた環境」だ。
その与えられた環境の中で酔っ払って肩を組み、愚痴を言い合いながらも諦めずに笑い合う同志として、紅緒と環のコンビは尊い。
ことによると、紅緒と伊集院少尉のそれよりも確かな絆があったのではなかろうか?
いつどんなときでも、どんな環境でも、うつむかず、意気軒昂と拳を突き上げて、笑顔で生きていこう! 女学生時代の無鉄砲な友情のそのままに、二人は大正という時代に自分の人生を描いた。
「女性の自立」と主語をおけば、それは成功したり失敗したりしてしまう。でも彼女たちが持っていたのは、成功したり失敗したりするようなものではない。どんな環境でもくじけうず、へこたれず、転んでも立ち上がって歌を歌いだす。それはイデオロギーではなく心意気の問題なのだ。彼女たち二人のあいだにあったのはモダンガールとして時代を先駆ける思想などではない。ただ単に、お互いがかけがえのない友達で、楽しかったのだ。
「女の子は元気よく未来に向かって生きる!」。紅緒が愛しく思えたのは、多分その一点だったし、伊集院少尉が彼女を愛したのもその一点だった。本作では描写が欠如していた伊集院少尉も、そのテーマに沿うなら、大震災後の東京で意気軒昂と未来をつくるべきだ。紅緒同様「未熟者の仲間」になった彼はそれが出来るし、その義務もある(でないと編集長はほんとうの意味で道化者になってしまう)。
一覧ではなく俺が知ってる範囲。
■既に上映日が決まってるもの
眼がでかすぎる。2億ドル(200億円)くらい制作費かかってるらしい。
フランスで映画化。フランス人オタクの間でも物議をかもしている模様。
ちなみになぜか中国でも再映画化。今年やるらしいけど情報がない。
・ソニックザヘッジホッグ
ジェームズ・マースデンが主役。
「ワイルド・スピード」シリーズのニール・H・モリッツがプロデューサーを務め、「デッドプール」のティム・ミラー監督が製作総指揮
■企画段階
・アキラ
なんか決まらない。
最初クールジャパン機構が出資した怪しい会社が関わっていたが全然仕事してないことがわかって出資してもらえる企業を変えるもその企業も破産して宙ぶらりん状態だぞ
なんか悲惨だぞ
中国の会社と組んでハリウット映画化するぞ! 監督はポーランド人! なかなか込み入ってるな。
・君の名は
・ガンダム
こいつもレジェンダリー。UCではないらしい。アメリカンマッチョ的主人公は避けるとかなんとか。
脚本は完成してチェック中。サイボーグニンジャはでるっぽい。メタネタは封印?
監督はキングコング: 髑髏島の巨神のジョーダン・ヴォート=ロバーツ。小島秀夫とは友達だぞ!
・子連れ狼
脚本はセブンの人がやるらしいよ。でも時代劇をアメリカが作るのは流石に無理くさくね?w
映画化はぽしょってるっぽいけどドラマ化は一応進んでるらしい。
映画よりはドラマやで!ということらしい。あと金を結構かけたいらしい。
アバター製作総指揮、オルタードカーボン脚本のレータカログリディアスさんがパイロット版作成中
でもインタビューで「SAOは元々多様性がある作品です。エギルやクラインのような人もいます」
見たいなこといってらたしく若干わしは怪しんでいる(エギルはともかくクラインは日本人だからです。)
・電車男
これも中国でネットドラマ化。iQiyi(爱奇艺)でやるらしい。
iQiyiはめちゃくちゃアクセス数多いよ(bilibiliみたいなオタク向けサイトではない)
■おまけ
ただし、わりと改変されててパッと見はわからない
(でも主人公がカイジで利根川が出てきて船でギャンブルするのはそのまま。ちなみに利根川はマイケル・ダグラス)
そこそこのHITだったかな?
NETFLIXで見れるよ
最近日本製IPの実写化案件がすごいんだけど個人的に注視してるのが
ピカチュウとゴジラと君の名は。は権利貸し出しじゃなくて出資・共同制作までしてる。
ひょっとしたらヒロアカもそうなのかも。
親会社が中国企業なのでひょっとしてアジア圏(主に中国)のヒットを狙ってる?
あと電車男の件で調べたらアミューズがアメリカで日本のIPをプレゼンするイベントやってるらしい(J-CREATION: A FIRST LOOK SHOWCASE)
腐女子でもなく、夢女子でもなく、モブ×キャラも特に好きではない。
ただただそのキャラが好き。そのキャラの魅力的な部分(性格とか表情とか)をひたすらに描きたい。
女オタクの中でも腐女子がこんなにデカイ顔する未来が来るとは思わなかったわ。
しかもさ、タグ付けないアホのせいで単推しオタクがpixivでキャラ名-腐タグって検索しても山のようにカップリング絵が引っかかるのね。
なんかそのせいで最近はどれも見られるようになっちゃってさ。というか少し美味しくない?って感じるようになっちゃってさ。
絶対に食えないと思ってたら食品細切れにして毎日食わされてたらだんだん食べられるようになっちゃったみたいな…。
なんか薄々わかってるんだよね。
そういう食品群食べれないからって全部突っぱねてたら食うもんないんだよね、ピクシブとかでさ。
でも言っておきたいわ。
最近逆だのリバだの固定だのがお互いに配慮しろだの棲み分けしろだの言ってるけど、君らそもそもカップリングしてない人間に対して配慮したことあるんか?
私の推しキャラが違うキャラを恋愛対象として見てると思った事ないこっちからしたら何が起こってるのかわかんないからね。
夢女子は夢女子でなんかスパダリ属性みたいなのつけるしさ。モブの人はとにかくエロい事ばっかするしさ。
2次創作でそういうの無意味か?無意味なのか?未来がないのか??
結構よくまとまっているとは思うんですけど、博士学生だからか少し偏りがあるので、もし参考にする学生が居たときのために、少し補足させてください(ちなみに私は本職です)。
挙げられている分野は、いわゆる古典的なCGの分野の一部で、そこに当てはまらないものも沢山あります。例えば、3Dプリンタに関する技術とか(fabrication)、建築関係、VR/AR、HCI、HPC/ハードウェア、computational photography、アート、数値計算、言語処理(CUDAの元はSIGGRAPHの論文ですよ)などです。実際のところ、かなり色々なトピックがあり、この分野の研究者でも全てを挙げられる人は居ないと思います。トピックが違うと同じCGの研究者でも話が通じない事もあります。他分野の専門家と組んで研究している人も多いので、かなり懐が広い分野だと思います。自分の興味のあるもの+CG、という研究をしている人が多数居ます。
なお、西田先生は日本では有名なのかもしれませんが、国際的に著名な研究者は各分野で違います。SIGGRAPH/SIGGRAPH AsiaなどのTechnical Paper Committteeの名前をチェックすれば、最近勢いがある若手や著名な人がだいたい分かると思います。自分の興味のある分野の研究者が海外に居れば、留学しましょう。
これは訂正された点を含めると、だいたい合ってます。訂正にあるように、基本的には、大きな学会のProceedingの論文 = ジャーナル論文なので、その場合ジャーナル論文としてカウントする人が多いです。ジャンル別の会議に理論的な研究が発表されるかどうかというと、そうでもないでしょう。どちらかといえば、研究としてのインパクトが小さいが発表したいとか、SIGGRAPH/SIGGRAPH Asiaに落ちたので、再投稿というケースが多いです。国内の学会・雑誌はアレなので、英語で文章が書けないと死にます。
CGではIFを気にする人はあまり居ません。研究者としてのアウトプットは、国際的にはSIGGRAPH/SIGGRAPH Asia/TOGを含めた、主要な学会での論文の本数が重要です。Pacific GraphicsおよびEurographicsは、それぞれの地域ではそれなりに評価されますが、国際的には評価されない場合があります。あと、勘違いされているケースが多いので強調しますが、SIGGRAPH/SIGGRAPH AsiaでカウントされるのはTechnical Papersだけです。その他のプログラムは、参加したいなら出してもいいけど、研究業績にはカウントされません。その他のプログラムばかりで発表していて、Technical Papersで論文が出て無いのに、SIGGRAPHで活躍していると強調している研究室(国内外にあります)は注意しましょう。分野全体の業績評価の実態と違います。
学位取得難易度は、研究室および大学によって大きく違います。上記の著名な国際会議に通すことを期待している研究室だと、アイデアが重要な分(データやモデルを少し変えて、少し性能が良くなったぐらいでは論文は通りません)、他の分野より要求される能力は高めです。ただ、懐が広い分野なので、自分の得意なことを生かして研究ができれば、研究に没頭できて楽しく過ごせると思います。実際、活躍している人はそういう人です。標準的なアウトプットとしては、1年あたり、ジャーナルになる学会に1本ぐらいでしょう。博士課程が3年なら3本ですね。リジェクトされるので、その倍ぐらいはプロジェクトをこなす必要があります。
実装力は超重要です。アイデアを形にして実験出来ない人は苦労します。言及元に書いてあるものの3倍は実装します。
研究の歴史が長いトピックは既存の研究に対して新規性を出すのが難しいので、その分論文を書くのは難しいという、ごく当たり前な状況です。書かれているように、レンダリングや流体は難しいと認識はされていますが、それは歴史が比較的長く、劇的な性能向上が難しいからです。逆に最近出てきたトピックの中だと、新しい応用を見つけてそれを古典的な方法で解く感じの研究が多いです(3Dプリンタ向けのデザインの最適化など)。そのようなトピックであれば、面白い応用さえ思いつけば、既存研究との比較をあまりしなくても通る論文が書けるでしょう。いずれにしても、如何にして新しいアイデア(新しい理論・手法であったり、新しい応用であったり)を思いつくかが重要です。
各分野の所感については、言及元は一学生の感想で、それが分野全体としての共通認識かというと、そうではないように思います。一口にCGと言っても研究分野が多岐にわたるので、それぞれの分野の専門家に話を聞くのがベストです。
研究室で育ててきたエンジンがあるかどうかは(そしてそれを弟子に使わせるかどうかは)研究者によります。進学する際には、その辺をチェックしましょう。ただ、現在活躍している人には、自分で書きたがる人が多いです。「レンダリスト」という言葉は聞いたことがありません。
だいたい正しいと思います。応用的な研究と言うと、表面的な印象を受ける人がいるかもしれませんが、ただ何かを達成すればいいというよりは、実際の問題を解けて理論的にも面白いという研究を目指す人が多い分野です。査読ではその両面が評価されるので、査読者によってどちらに重きを置くかも違い、皆を納得させる成果を出すのはなかなか大変です。
CGは、研究を頑張って学会等に論文を沢山出せれば就職先も引く手あまただし、研究成果は専門外の人(例えば家族とか)にも分かりやすいし、自分の興味のある事をコアにして研究できる懐の広さがあり、とても楽しい研究分野です。どの分野で研究しようか迷っている人はぜひ!
ならば社会「科学」の一分野である社会学、いやアカデミズムに頼るな
禁酒運動やヴィーガンどものようにヴァンダリズムをもって運動の立脚点にせよ
こちらも力を持って応ずるのみ
http://dlit.hatenablog.com/entry/2018/10/10/080521
https://anond.hatelabo.jp/20181010122823
私もこの流れに賛同したので続きます。私は博士課程の学生なので、多少間違いがあるかもしれませんが、大筋は合ってると期待します。身バレしない程度にざっくりとした纏めにとどめますが、誤りがあった場合の修正については諸氏にお願いしたい。他の研究者の諸事情を聞くのは面白いですね。
というようなモノになると思います。各分野を横断する様な複合的な研究も多いのですが、大雑把にというところでお許しください。最も著名な研究者は現在はドワンゴリサーチを主幹しておられる西田先生でしょう。
国内ですと画像電子学会、VCシンポジウムといった会議や雑誌に投稿しますが、国内への投稿はあまり重要視されていないという現状があります。では、どこへ投稿するのか?といいますと、Siggraph (Asia) 、 Eurograph、Pacific Graphics などの主要な総合会議になります。主要会議については、インパクトを重視する面もあるのですが、各ジャンルで、例えばレンダリングではEGSRなど、主要な国際会議と同等レベルの難易度とみなされる会議があり、これらの専門ジャンルの分派会議は総合会議よりは多分に理論的な研究が発表される傾向があります。最も評価が高いのは主要三会議ですが、それらでの採択が無理なら、再実験や修正したのちに、ランクを落として投稿し、より注目度の高い会議での採択を目指します。
CGの論文は、ACMのデジタルライブラリーに公開されるほかは、殆どの場合は著者の一人がプレプリントを公開する慣習があります。ACMのみですと会員登録をしていない実業界の人の目に触れにくいという事情が影響しているのかなと。SiggraphとEurograph及び主要な分会を除いては、基本的には国際会議で発表された論文は、Proceedingになります。基本的にはというのは、その中の優れたもの何報かはジャーナルに採択されることもあるからです。またジャーナルに直接応募する事も出来ますが、ジャーナルへの投稿は会議への投稿よりも時間を要する事情もあって国際会議へ投稿する人が多い様です。当然ですが、これらは全て査読されます。何度もリジェクトされます・・・。
https://www.eg.org/wp/eurographics-publications/cgf/
https://www.siggraph.org/tags/tog
一般的な論文のページ数は1ページ両面印刷 2段構成で10P程度です。とても短いですが、短い分だけ綺麗に纏める能力が問われる事になりますし、一言一句と言えども無駄にできない厳しい調整を繰り返して執筆します。
主要会議は下記のリンクに纏められています。リンクから論文も見れますので、ご興味があればどうぞ。
http://kesen.realtimerendering.com/
CG業界における最高峰の雑誌は、ACM Transactions on Graphics で、IFは 4,218となっています。
次いで重要なのが、
IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics でIFは 3.078。
Computer Graphics Forum でIFは 2.046。
ieee computer graphics and applications で、IFは 1.64と続きます。
残念な事ではありますが、CGではIFが1.0を超えるジャーナルは少ないので、研究者の多さに比較して掲載枠は少なく競争は非常に激しくなっています。これもジャーナルよりは、それと同等に評価されるトップカンファレンスの proceedingにする理由かもしれません。
学位の取得難易度は、理工学系では高くない方だと思います。博士を取る過程で要求されるのは、雑誌ないし高レベルの会議のproceeding 2報というのが観測範囲での相場です。国内会議への投稿や、査読なし投稿、講演資料などを含めると5本程度はある感じになるのではないかと思います。博士を獲得するまでにかかる時間は3年となっています。それより長くかかる人も、短く終える人もいます。アカデミックなポストは常に足りない状況にあり、非常に優秀な研究者も結構苦労してるように見受けられますが、産業界に就職する場合は非常に簡単です。
CGをやる上で必要になる数学と物理は、基礎科学分野では学部生時代にやる様な初歩的な数学や物理です。最適化問題を解くことが多くなる関係で最適化数学についてはよくやっておいた方が良いようです。この辺りはジャンルに関係なく一通り勉強しておく必要があります。数学や物理の勉強量は、基礎科学分野よりも多くはない分、情報系のアルゴリズムに関する基本的な理論やプログラミングによる実装能力が問題になります。研究の為には比較対象となる研究を数本程度自分で実装したりする必要がある上に、バグを出せば致命傷になるという点が実装力の高さを要求する理由です。優秀な学生は、そこらの社会人よりも優秀という事は珍しくなく。プロコンでレッドコーダー(日本で20人程度らしい)を持っているという様な人もいます。
一本の研究を終えるのに読みこむ論文は、20~50、自分で実装する研究が 1~3、という量になると思います。斜め読みするものまで入れると、その倍くらいでしょうか。物理学と比べると明らかに楽ですね。
CGでは、どのジャンルを選ぶかで博士の取り易さに差はないように思えますが、レンダリング分野は先鋭化しすぎていて、既存の研究をキャッチアップして実装し、自分の研究を行うまでの間に膨大な努力を必要とする上に、光学的にみて正しいのか?(追記: 実際に物体に光を当てた場合に得られる画像ないしデータは、計算によって得られた結果と等しい物になっているのか? )という様な厳しい評価を受ける傾向があり、(CG系の)他分野に比べて業績を出すのが大変だと思います。研究者の中には10年以上に渡って育てて来たレンダリングエンジンをベースに研究を行う為に新参との差が大きいのです。そういう意味で優れた研究者に師事する事が非常に重要と言われています(師匠がエンジンを持ってますので)。最近は深層学習との組み合わせも増えてきているので、勉強量は非常に多いジャンルだと思います。その分、ゲームや映像分野で花形であり就職の際には引く手あまたになります。
近年、流体シミュレーションや弾性体シミュレーションは、新規性を出すことが難しいジャンルの一つと言われていて、トップカンファレンスでは採択本数が多くはありません。テーマ選びが難しい分野だと思います。リアルタイムなシミュレーションが難しい分野なので、ゲームなどでの応用を狙ったリアルタイム化の研究などが学生には人気がある様です。リアルタイム化すると理論的には正しくない、という様な齟齬が生まれる事が難しく、その折り合いの付け方に肝があるようです。レンダリング同様に就職に強い技術でしょう。流体力学や有限要素法などの知識を特に必要としますが、定型化されている部分があるのでキャッチアップはレンダリングよりは容易と思います。
モーションとはどんなものか?というと、ゲームや映画などで使われるキャラクタの動作=アニメーションの事です。行われる研究はすぐにでも実用化できそうな研究が多く、実際に企業(ディズニーなど)での研究成果が発表されることも珍しくはありません。髪の動作の研究なども、モーション研究のテーマの一つです。これも就職するなら強い分野です。特定の数学や物理に依存せず、基本的な数学の知識全般を必要とします。例えば衝突を考慮するならば力学を使うというような感じです。
かつてはCADなどで流行りのジャンルだったのですが、CADの研究が下火になったこともあり、現在は傍流の研究です。ただ形状解析の研究は、テクスチャ展開などCGに必要な技術を支えるものではあるので、現在も一部の研究者によって行われています。ゲームや映画で使うLODを作成する技術も、この分野の成果の一つです。他にはMRで赤外線センサーから取得した点群を形状に変換するといった場面で研究が役に立ちます。就職という観点から見ると、企業からの需要は少ないかもしれません。微分幾何と一部は位相幾何が特に必要となる知識です。
画像処理は画像認識系の会議へ行く事も多いのですが、近年、注目を浴びているのは、深層学習と組み合わせることで、ラフな線画をプロが書いた様な鮮明な線画に自動的に置き換えたり、また無彩色の画像に彩色する様な研究です。特に必要とするものはなく広く知識を必要とします。部分的には、色空間を多様体と考える様な研究もあったりするので、位相幾何学をしっていないとというような事もあります。伝統のある研究ジャンルだけに、問われる知識も広範です。画像認識系の研究にも精通している必要がある為、論文を読む量は多いでしょう。
基礎科学系では疑問視されることはないと思いますが、学科としての歴史が浅くかつ実業に寄った分野なので、論文の評価はどうなってんの?という疑問があるかと思い追記します。
査読の際に問われるのは、手法の妥当性です。先行研究との比べて何が改善されているか?理論的にそれは正しい計算なのか?といった事を主に問われます。情報工学のCG分野も科学ですので、先行研究との比較もデータを集め、解析的に、何がどの程度良くなっているか?を記述します。また、各研究が基本的な知識として使っている基礎科学系の知識にそって、理論的に研究手法が正しいものであるかも厳しく見られます。査読によって疑問を示された場合、一定の反論期間を与えられます。
研究者は査読を通過するために、動画やプログラムコードなど、再現性を示す資料を合わせて提出することで、査読者を納得させる工夫を行います。時には論文そのものよりも追加提出資料のボリュームが大きくなるという事もあります。というか、それが常でしょうか。
自身の研究も含めて既存の研究は、後発の研究者によって実装され検証されます。上手くいかなければ質問を受けるし、疑問を提示され、後発の論文で批判を受けることもあります。そうならぬように、実装したものを公開している研究者もいます。親切な研究者であれば、比較に使うと言えばコードや実験に用いたデータをくれることもあります。
以上のような仕組みによってCG系の論文は研究としての質を保っています。地道で厳しい基礎研究ではなく、実業に近い応用的な研究なので、すぐに企業で使われる事も多く、それも研究の妥当性を証明する一つの手段となっています。
sisopt 結構誤りあると思う。SIGGRAPH(Asia)論文はTOGに自動的に載るし、TOGに載った論文はSIGGRAPH(Asia)での発表権が与えられるからそれらは同等
これはその通りです。誤った情報を書いてしまい、失礼しました。業績要件については私の知ってる方を含めての狭い観測範囲ですが、なるべく高いレベルで 2報という方が多いようです。全大学ではないことはご了承ください。ご指摘いただきありがとうございました。
もはや事実婚の彼氏。半分ダンナ、半分ダーリン、半ダリ。ハンダンよりなんとなく区別しやすくて、私の中では半ダリ。
色々都合のいい関係かなとは思う。法的なことは発生しない、インフラ代は1年分全納。その代わり掃除と洗濯物はほぼ私。家賃はお互い折半で1年分私の口座に振込済。
ケンカしても私は実家も近いから数日帰ってこなくてもok。DINKSでいるなら全然構わないかもしれない。
彼は子どものいる自分が想像できないと言うが、私はいるどころか、産むんだよ?想像できるわけないよ、と反論する。
産む前提で将来を考えていることを、なかなか子どもを持つこともが難しい現代、容認して資産形成を考えてくれているのは、本当にありがたいと思う。
そんな半ダリ半嫁生活は、年内に終わるハズだったがもう少し長引きそうだ。このままでいるつもりはないけど、居場所が複数あることを実感できるのは精神的余裕に繋がる。半夫婦生活も悪くはない。
福島史上最高の音楽×水遊び「BLUE WORLD 」に日本中を巻き込みたい!
https://camp-fire.jp/projects/5260/activities/12976
開催中止について
https://www.city.koriyama.fukushima.jp/063000/koho/press/2016/documents/kokusai.pdf
https://www.logsoku.com/r/2ch.sc/morningcoffee/1470891157/
https://www.leogaku.jp/content1/?no=JUvQcNv9cSfcsqCEsPsUcIc
http://beatbuddyboi.com/information/343.html
https://ameblo.jp/landj/entry-12189658868.html
https://ameblo.jp/yuikon-happy/entry-12184074049.html
しかも既婚者ならともかく若手は大半が身軽だし。
もはや共働き大前提なほど社会に余裕がなくなってきて、昔ほど仕事で適当が許されなくなってて、若手への要求水準が高い。
手取り20万ってのは、日中は2時間ぐらいサボっても洒落で済んで、残業中は仕事に関係ないオシャベリしてチンタラ時間を費やせて、「なんかダリい」で年間に有給10日以上消化できて……
若手からしたらそんくらい適当が許されていてようやく釣り合いが取れるような待遇なんだよ。
少なくとも、日曜日にガチで会社行きたくなくなるような精神状態は手取り20万円の追い込まれ方じゃない。
手取り20万円にふさわしい忙しさやキツさは学園祭実行委員レベルでせいぜいってとこ。それよりキツかったら心身削ることになる。
多分、手取り30万以上なら残業40時間、土日も憂鬱って感じにキツくてもみんな辞めないだろうな。
あと「本人がキツく感じたかどうかは関係ない!給料は成果によって決まるんだから!」って言うのは経営者の立場の理屈な。
労働者からしたら「心身の負荷に対して、いかに美味しい待遇で働けるかどうか」ってのが肝心。
成果云々とか知らん。ゴチャゴチャ言わずにじゃんじゃん金払えって考え方でなんらおかしくない。
労働者の分際で経営者的な考え方して文句言わずにクソ待遇をありがたがってゴリゴリ働いてる奴は太平洋戦争中の兵隊並みにバカ。
今関西を通過中の台風の名前はジョンダリと言うらしい、北朝鮮語でひばりを指す言葉だ。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html
台風の名前は各国がつけた名前140個を順番に使い、最後まで行ったらまた最初に戻って使い回すように決まっているらしい。
各国がつけてる名前も大概変だが、日本のつけてる名前も星座由来だが台風ヤギは無いだろって感じだし、全体的に不思議になるような間の抜けた名前揃いで台風の名前をつける方々のセンスが謎だ。
3 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Kirogi キロギー がん(雁)
9 ミクロネシア Ewiniar イーウィニャ 嵐の神
14 ベトナム Son-Tinh ソンティン ベトナム神話の山の神
17 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Jongdari ジョンダリ ひばり
23 ミクロネシア Soulik ソーリック 伝統的な部族長の称号
27 米国 Barijat バリジャット 風や波の影響を受けた沿岸地域
29 カンボジア Kong-rey コンレイ 伝説の少女の名前
31 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Toraji トラジー 桔梗
32 香港 Man-yi マンニィ 海峡(現在は貯水池)の名前
45 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Podul ポードル やなぎ
52 フィリピン Hagibis ハギビス すばやい
59 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Kalmaegi カルマエギ かもめ
60 香港 Fung-wong フォンウォン 山の名前(フェニックス)
65 ミクロネシア Sinlaku シンラコウ 伝説上の女神
67 韓国 Jangmi チャンミー ばら
73 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Noul ノウル 夕焼け
74 香港 Dolphin ドルフィン 白いるか。香港を代表する動物の一つ。
79 ミクロネシア Saudel ソウデル 伝説上の首長の護衛兵
83 米国 Etau アータウ 嵐雲
84 ベトナム Vamco ヴァムコー ベトナム南部の川の名前
87 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Surigae スリゲ 鷲の名前
93 ミクロネシア Nepartak ニパルタック 有名な戦士の名前
98 ベトナム Conson コンソン 歴史的な観光地の名前
101 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Mindulle ミンドゥル たんぽぽ
112 ベトナム Songda ソングダー 北西ベトナムにある川の名前
115 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Meari メアリー やまびこ
121 ミクロネシア Nanmadol ナンマドル 有名な遺跡の名前
129 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Nalgae ナルガエ つばさ
何故話題に乗り遅れてしまったかというと実際に漫画を読んでいたにもかかわらず「幸色のワンルーム」というタイトルを覚えていなかったからだ。
というのも、ピクシブの無料漫画で読んでいた程度だったからだ。週に1回ぐらいのペースで少しずつ更新されていくのを細切れに読んでた。
確か、たまたまトップページで「大人気!○○万人突破!」とかそういう宣伝がされていて定期購読のボタンをポチッた。人気作品なら多分面白いんだろうなと思って。
で、実際に読んでみてすげーつまんねぇなこの漫画と思った。
つまんないというより、セカチューとかああいうのを読んだ時の感想に近い。稚拙というか。なんちゃって創作みたいだな、と。
「ここは私の本当の居場所なんかじゃない」「もっとふさわしい場所がある」「素敵な王子様に私を見つけ出して欲しい」
自分を始めそういった甘えたな感情を持ち合わせている人間は多いと思うけど、そんな心をくすぐる作品だった。ストレートに言うと作品から幼稚なオナニー臭がぷんぷんしてくっせぇと思った。
サクッと見切りをつけてもよかったが、くっせぇと思いつつも惰性的に読み続けて今に至る。
ピクシブの無料漫画はいつのまにか更新が途切れていくものが多いが(無料だから仕方なし)、「幸色のワンルーム」はちゃんと更新されていくのでちょっとした暇つぶしにはよかった。
漫画は読んでいたが、実際にあった誘拐事件をモデルにしてるのでは?という疑惑は初めて知った。
「幸色のワンルーム」という漫画は自分にとって徹頭徹尾若い女性読者の心をくすぐるくっせぇ作品という認識だったので、
「お前も本当は望んでたんだろう、ぐへへ…」という被害者叩きの感情を肯定した問題作だという文脈での批判のされ方は大分乖離があった。
そういう批判をしてる人たちって実際に漫画を読んでいるのだろうか。あれって多分そういう作品じゃないと思うよ。
着想自体は例の誘拐事件かもしれないが、漫画を読んでみると実際は「プチストーカーするぐらい私のことが大好きで、顔の悪くない(←ここ重要)男性が私をまるごと面倒見てくれたらな♡」っていうくっせぇ作品でしかないから。少女漫画の王道っすよ。
セカチュー読んで「実際に苦しんでいる白血病患者がいるのに、オナニー作品に使うんじゃない」っていう批判の妥当性ぐらいしかないと思うね。
追記
正直に言って、大人が読むに堪えないレベルのティーン向けファンタジー作品なんだよ。実際に起こった事件を想起させるような現実感は皆無と言っていい。悪役の教師を罠にハメて論破してボコるお兄さんのスパダリっぷりとか笑うぞ。
被害者叩きのベースになってる「実は被害者も喜んでた」っていうセクシストの願望思い込みを美化強化追認しちゃ駄目だろ。自分らの娯楽の為に被害者の尊厳を積極的に踏みつけるお前らこそ感情的だと自覚しろ。
別のエントリーでスターがいっぱいついてたブコメだけど、こういうのって本当に読んでるのかな?と思う。
セクシストの妄想とは別に、「素敵なお兄さんが私を攫ってくれないかなー」っていう女子のわがままな願望が存在するのよ。そんな女の子の妄想から始まった作品なんだって。
そこらへんを認識せずに、セカンドレイプする男どもを許さないって怒ってる人ってちょっとズレてるというか、ブコメ見て違和感ありまくりだった。