「ジャケ借り」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ジャケ借りとは

2021-11-16

図書館

サービスすぎる。

一冊数千円するようなハードカバーを何冊も借りれるし、読まなくったって別に良い。

まらない本は買ったら義務感で読んじゃうけど図書館ならすぐ返却して終わり。

新刊だって手に入れられる。

絶版の本すら入手できる。

ラノベも見かけるし、そういう本が好きな人にもいい。

実物が見られるからネットと違ってジャケ借り試し読みオチだけ読みし放題。

図書館HPには毎月オススメカテゴリがあるし、過去数年分遡れる。自分の興味なかったジャンルに触れるのは気持ち良い、こともある。

関連資料が出てくるのも良い。時間無限に溶ける。

洒落絵本が32ページで1500円なのを見ると興味本位で手を出すのは辛く思うけど、図書館なら借りれちゃう。そしてたまに買っちゃう。罠。

2018-11-08

うるせ~~~!! 知らね~~~!!

はてなー小中学生の頃、教室図書室の隅っこで本を読んでいた根暗野郎が多いので(私もそうである)、

子ども読書関係の話に首を突っ込みがちだが

今の現場常識については一切知らないし想像もできないのだなあと思ったので書いてみる


児童書萌え絵化論争について、いまさらだけど現役学校司書視点で考えてみた

https://nahdaan.hatenablog.com/entry/2018/11/06/210002


この記事内に

同じ「不思議の国のアリス」でも岩波少年文庫版はほぼ借りられないが、

可愛らしい今時の挿絵が入った角川版は人気、という話が書かれているが

これについて「意外」とか「知らなかった!」というリアクションが多いことに驚きだ

小学校休み時間図書室に足を運ぶような層は内容も装丁重厚ハードカバー小説

岩波少年文庫を意欲的に読みまくっている子ばかり、と思っている人が多いのだろう

(私も司書をする前はそのようなイメージを持っていた気もするがもう覚えていない)


休み時間に借りられる本は主に絵本、他には迷路クイズの本、昆虫図鑑、お弁当作りの本、動物の飼い方が書かれた本なども人気で、

文庫本ハードカバー小説を借りる子はほんの一部だ

熱心に図書室に通っているが9類(物語)の本をほとんど借りたことがない子も多い

中には「オレ今年は○冊借りたもんねー!」と貸し出し冊数を自慢したい一心で通い詰め

全然読んでねぇけど返すわwww」と堂々と未読返却宣言をする子もいる


また、本を借りる時間休み時間だけではない

授業時間中途半端に余ってしまって、担任先生

「よしっみんな今から図書室に行ってこい!最低1人1冊は借りてこいよ!」

と指示を出して図書室にやってくるというパターンがある

自発的に借りるのでなく、人に言われて借りに行くのである

大喜びで図書室に駆け込んでくる子もいれば、読書とかダリィわ……と意気消沈で来る子もいる

小学生学力は本当にピンキリなので

例えば同じ小学6年生でも

「ボクはお小遣いで買った東野圭吾小説を読むので……。小学校児童書はあまり惹かれません」

という子から漢字なんか読めない!小説の字小さすぎ!話が難しい!」と

その辺にあった『ねないこだれだ』を適当に借りて行く子までさまざまだ

去年、高学年に宮沢賢治短編からコメディ色が強い作品を紹介したらかなり食いついてくれたが、一番リアクションの大きかった子は文庫本を手に取って開いた際に字の小ささに驚愕して「よくわかんない」と本棚に戻してしまった

の子が借りてくれたが力及ばず無念であった


ジャケ買いならぬジャケ借りをする子もいる

ジャケ借りされがちな本と言えば、表紙がキラキラしているが中身には綺麗な挿絵ふりがな等がほとんどないデルトラクエストがその代表格だ

読めないなんて決めつけるなぁ!!子どもを見くびるんじゃない!!と思う人もいるだろうが事実なのでしょうがない


上学年になっても「つづく」を「つずく」と書き間違える、「~を」と書くべきところが「~お」になる、「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」の区別がつかない、何なら自分名前も書き間違える


ジャケ借りをするのは主にそういった子たちだ

文字の読み書きは苦手だけどキラキラした本が引き出しに入っていて嬉しいから借りる

拾ったBB弾を持って帰るのと同じようなノリで本を借りて行く

決めつけではなく事実として読んでいないのだ


高学年が絵本を借りたり、ジャケ借りをしたり……、それが良いとか悪いとかいう話ではない

私立中学を出て有名大学を卒業した知的はてなー諸君にはとうてい理解できないであろうが国語が苦手な子(国語が苦手だが図書室に通う子)はあなたたちが考えているよりずっと多い、という話である


ついでに言うが図書室は静かで落ち着いた環境ではない


静かじゃない、と言っても

黒髪ロングの可憐女の子たちが

若草物語』や『モモ』や『赤毛のアン』を手に取り


ますみさん、この本とってもおすすめですわよ。今度読んでみて」


「まあ!増田先輩のおすすめする本なら間違いはないですわ。とっても楽しみです!」


「うふふ、楽しみにしていてちょうだい。あらますみさん、リボンが乱れていてよ」


などとひそひそと囁いて読書について語らう声が微かに聞こえる程度だろうとお考えかもしれないが

実際はこうである


「ああ”あ”あ”~~~~!!ウォーリーいたああ”あ”あ”ーーーーーー!!」


「ギョピイイイイイイーーーーー!!ぎゃばばばばばーーーーー!!きええええええーーーーーー!!!!」


辞書まんこって載ってるかなあっ!?見てみようぜえっ!まんこっ!wまんこっ!w」


「イイイイエエエエエエイ斉藤さんゲエエエエエム!!サエ!!から!!はじ!!まる!!リズ!!ムに!!合わ!!せて!!(バン!!バン!!バン!!バン!!)」


ウォーリー発見したことを大声で報告したり

図書館を鬼ごっこかくれんぼの中継地点にしたり

既に成人女性くらいの身長に成長した高学年の男子が数人集まってニタニタ辞書や保健体育関係の本をめくりごく普通に会話する時と同じ声量で「おっぱい」「まんこ」「オナニー」を連呼したり

机をどこかの部族のようにガンガンバンバン手のひらで叩きながら遊び始めたり……

(一応注意されたらその時は止めはする)(でも数日後にまたやる)


そんなの、めちゃくちゃに荒れている一部の学校だけ!と思うかもしれないが

他の学校司書の話を聞いていると別に普通、というかまだマシな方である


そういえば記事ブコメ司書より担任立場がずっと上であることについて触れている人がいたがそらそうだろうと

非正規であれば手取りは10万程度で学校での立場底辺

雑用だってする

春にはジャージ長靴を履いてプール掃除の手伝いをしたり参観日には受付に立って保護者対応をしたり遠足の引率について行ったりするのだ



まとめ

・数十年前から姿を変えていない古い本を借りる子はいない

小学校図書室は活字中毒オタクの巣ではない

司書先生はいつでも穏やかで優しいわけではない


夢が壊されたってなんだ。それより先に壊れているものがあるのではないだろうか

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん