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はてなキーワード: 装丁とは

2016-08-04

日本電子書籍が普及しない単純な理由

わりと普及している英語圏では、本を作るとき最初から電子書籍フォーマット作成し、それを紙でも出版しているという状態

日本場合、極少数の出版社を除き、まず紙ベース書籍作成し、その後何らかの方法電子化するという手順を踏む。

もうこの時点で電子化がオプショナルな扱いを受けるにきまっている。

で、なんで紙ベースで作るかというと、英語圏だと紙の出版物だとハードカバー装丁がしっかりした本くらいしか売れなくなってるんだけど、

日本だとまだ紙で作られた安価書籍がまだまだ売れるから別に電子化前提で作らなくともよくね?という現実があるから

ようは日本人はまだまだ紙の本を買ってるんだよ。英語圏安価な紙の本(ペーパーバックとか)がほとんど売れなくなった結果、

電子化しないと採算が取れないレベルまで追い込まれて、むしろ電子化が進んだ。もちろんOCRの精度の問題もあるけどね。

表現の自由が少数者を抑圧してる」…都内出版関係者シンポジウム

ヘイト本に歯止めをかけることができるのか」「表現の自由が少数者を抑圧してる」…都内出版関係者シンポジウム

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160803-00011003-kana-l14

ヘイト本」巡りシンポ 自由言論とは

ヘイト本」と表現の自由問題を考えるシンポジウム都内で開かれ、出版関係者らが、あるべき自由言論の場やメディアとしての出版責任について話し合った。

外国ヘイト規制も紹介され、第三者機関によるヘイト行為への規制必要性を訴える意見も上がった。

 7月29日に開かれたシンポは出版労連主催で約80人が参加。

ヘイトスピーチ排外主義に加担しない出版関係者の会」の岩下結さんは、「5月にヘイトスピーチ対策法が成立したが、実際に『ヘイト本』に歯止めをかけることができるのかは分からない」と指摘。

出版公共メディアとしてあり続けるためには、ヘイト被害に遭う当事者視点に立った対応必要だ」と強調した。

 「反ヘイト本」の常設コーナーを設けているジュンク堂書店難波店長福嶋聡さんは「意見対立しても、民主主義必要なのは議論だ。書店はそうした意見意見がぶつかる場でもある」と主張。

異なった考えや意見を持つ人が対話を重ねる場所重要性を説いた。

 「ヘイト本」の内容の信用性に触れたのは、小学館川辺一雅さん。

事実関係を確かめていないような、編集機能が果たされていないヘイト本も多い。クオリティーが低く、本として読む気になれない」と話した。

 いわゆる「嫌韓本」を多く出版する青林堂営業職を務めた中村基秀さんは、デザイナーからヘイト本装丁を断られた経験に触れつつ、「言論の自由を言い募り、差別をあおる本を売ることに目をつぶってきた」と自省を込めながら振り返った。

 会場からは、相模原障害者施設殺傷事件への言及もあり、暴力を誘発しかねないヘイト行為に抜本的な対策がないことを不安視する声も上がった。

 諸外国ヘイト規制事例を紹介した弁護士水口洋介さんは「政府から独立した第三者による審問機関をつくるべきだ」とし、ヘイト行為に対して行政的な処置必要性を訴えた。

シンポでは、多数者が享受する「表現の自由」が少数者の声を抑圧しているのでは、との問題提起もなされた=都内

参考

出版労連児童ポルノ禁止法改正法案に「反対」する声明

http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=142

2016-06-16

せっかくだから何か書こうかなぁ

せっかくだから』・・かぁ。

昔[いまどきのこども]って漫画主人公のキリ太君が

せっかくだから』について問題提起している話があったなぁ 懐かしい。

竹蔵やツグム君がとても可愛かった

本の装丁も良かったなぁ

玖保キリコさんの作品だとシニカルヒステリーアワーやロジカルアレルギーアワーなんかも面白かった

また読みたいから集めなおそうかな

せっかくだから

2016-03-20

[]昔の嫌だった出来事と、下手な相手との接し方

 同人をやっていて仲良くなる相手が、皆同じくらいの実力を持っているとは限らない。そこには確かに上下があって、書き手同士の関係は実力の階級の上に構築される。

 下手でも光る作品はある。実力とは無関係に、友人として波長が合うこともある。私はそう思っているけれど、そんな風に仲良くやれる人ばかりではないと思い知ったことがある。この記事はその時に溜めてしまった、心の毒を吐き出すためのものだ。

 あるカップリングが好きな縁で、六人の仲良しグループが出来た。聖地巡礼に行ったり、イベントのアフターをしたり、当時は絵茶も活発だったし、ツイッター登録と同時に全員が相互フォローになった。六人が同時に集まることは滅多になく、とりあえず全員に声を掛けて都合の付く人だけが会うような、ゆるい集まりだ。登場人物作品の質が高い方から順に、A、B、C、私、D、Eという呼び方をしたい。

 ちなみに私の書き手としてのレベルは、このグループに限らず中の中、もしくは中の下という評価を受けると思う。画力ギリギリ及第点くらい、話のクオリティ作業ペースが安定しているのでどうにかやれている。

 ある時、Bさんが「皆で合同誌が作りたい」と言い出した。合同といっても編集会議などはなく、各々が自由原稿を書き、編集デザイン・告知サイト頒布までBさんが一手に引き受けてくれるという。体裁ほとんどアンソロジーだ。

 元々好きなカップリングが縁で知り合った仲だからと、私は執筆を引き受けた。忙しい時期ではあったのだが、この際だから個人誌の発行は諦めて、合同誌の原稿に全力を注ごうと決めた。

 ただ、「告知ページの公開までは企画のことは内密に」とBさんから釘を刺されていたため、自サイトには「次のイベントでは新刊は出しません」とだけ書いてあった期間が長かった。普段執筆ペースが安定していたことが災いして、閲覧者さんから体調を案じるメールを貰ってしまい、ちょっと辛かったのを覚えている。

 告知ページが公開されたのはイベントの直前。

 執筆者一覧には、DさんとEさんの名前がなかった。

 それだけと言えばそれだけの話だ。だが私は驚いて、考えなしに「え、なんで?」と発言してしまった。このことは今も後悔している。

 私の問いかけにより、DさんもEさんも、発行告知の時点まで合同誌企画存在を知らなかったことが判明した。Bさんからは「忙しそうだったから声を掛けなかった」という返答があった。

 嘘をつけ。

 普段の付き合いから、お互いの実生活事情は透けて見えている。私は「忙しくて原稿は厳しいです」「2ページとかでも全然良いので」というようなやり取りを経ての参加だった。Aさんが資格試験を控えていたことも皆知っていて、そのために集まり自粛していたのだ。

 Bさんが二人に声を掛けなかったのは、少なくとも配慮ゆえではない。彼女言葉の白々しさと、それをDさんとEさんの目に触れる場所でわざわざ引き出してしまった自分軽率さに泣きたくなった。

 オフ同人には金銭が絡む。下手な者は原価割れをしたり、生活空間在庫に圧迫されたりして、自分力不足のツケを支払わねばならない(※)。

 合同誌の場合、そのツケを支払うのは原稿作成者ではなく主催者である。この点において、私は「下手な人を切る」という判断をしたBさんを責める気はない。本人いわく「お金を出して行動を起こしたのは私なんだから、好きにして何が悪いの」とのこと。ごもっとである

 言いたいのはただ、こうも露骨に仲間外れを作る必要はなかっただろうということ。DさんとEさんの気持ち配慮は出来なかったのかということ。例えばBさんとAさんの合同誌、BさんとCさんの本、そしてBさんと私の本。三冊に分割されていれば、「二人だけが仲間外れにされた」という感じは多少薄れたのではないかと思う。

 Bさんが告知サイトの公開を遅くしたのは、入稿前ならDさんとEさんにも割り込む余地があるから執筆者企画のことを口止めしたのも同じ理由。合同誌を作りたいね、という話は全員がしていたものの、そういえば具体的なことはBさんとのメール上でしかさなかった。DさんとEさんには情報漏れない環境が出来上がっていた。

 それから執筆者の人選とは無関係ですが、Bさん。あなたが描いた作品って、オフ会の時のDさんの語りを下敷きにしていますよね。「その話詳しく」とオフの後にも二人だけでお茶をしていましたね。仲良しアピールをして、ネタを吸い上げて、企画の際は爪弾きに出来る、その神経は凄いと思います

 Bさんの人間性にドン引きし、また「下手だから切られたのか」と即座に合点が行った自分自身にも嫌気が差して、私はそのグループのみならずジャンル自体から身を引いた。DさんとEさんはまだ残っているが、今は掛け持ちだった別ジャンルの方がメインになっているようだ。

 申し訳ない。もしこの文章がお二人の目に触れることがあれば、私は彼女たちに謝罪の意を伝えたい。私が「なんで?」なんて言わなければ、話はもう少しあやふやなままで終わっていたはず。おまけにその直前には、私はお二人の目に付くところで無邪気に合同誌発行のお祝いをしていた。無神経にもほどがある。

 お二人とも「なんで声掛けてくれなかったの」とは言いつつ、文末に「w」を付け足せるような大人だった。Bさんも、お二人がそういう方だと見越して行動していたのかも知れないが。その手前、私が謝るのも変な気がして、何も言わずに逃げて来てしまった。

 Bさんを労うこともなく、後のオフ会にも来なくなったという彼女たちが、傷付いていなかったはずがないのに。私も加害者だ。本当に、ごめんなさい。

 寄稿なんかせずに個人誌を頑張っていた方が、あるいは私も執筆メンバーから外されていた方が、ずっと気が楽だった。それならまだあのジャンル書き手として居られたと思う。

 後日Bさんが「誘って欲しければ上手くなればいいのに」といった旨の連続ツイートをしているのを見掛けて、笑ってしまった。

 それではDさんとEさんは下手だから誘わなかった、と公言しているようなものだ。誰へのリプライでもなく愚痴をこぼすということは、彼女なりに思うところはあったのかも知れないが、その発言もまた傷に塩を塗るようなものだという自覚はないらしい。

 絵が上手い人と仲良くなりたい、という気持ちは私にもよく分かる。上手い人はそれだけ努力していることも知っている。だが自分が上手いからといって、下手な人を踏み付けて構わないのか、というとそれは別の話だろう。

 相手自分より下手な書き手からといって、雑に扱ってしまっていませんか。上手い人に敬意を払うのを忘れないのと同じく、自分作品を好きでいてくれる人、同じ原作が好きだという仲間を思いやる心もまた、忘れてはいけないのではないですか。

 無理に褒め言葉をひねり出さなくていい。下手なのは事実から一般的な思いやりさえ忘れなければ、それでいい。

 私は中の下の書き手だが、下には下がいる。上手くなりたくてじたばた努力もしている。自分が高い側に立つ時には、この記事に書いたことを心に留め置きたいと思う。

 絵や文章が上手くても、ジャンル補正装丁へのこだわりのため赤字という人は多い。なまじ大量に刷る分、在庫の置き場で苦労している場合もある。

 上手けりゃ何の悩みもないという世界ではないのに、こんな記事を書いてしまう程度には凹むこともあるのに、何故我々は薄い本を出し続けるのだろう。

2016-01-13

Web公開は同人誌より格下なのか

Web上に二次創作小説を公開しています

同人誌価格の話でたまに

趣味なのになんで金取るの? 見て貰いたいなら無料ネット公開すれば?」

「は、ナニ言ってんの印刷だって金かかるんだよ有料頒布だって赤字だよ」

「いいものにはちゃんと金払えよなんでも無料で手に入るって思ってんじゃねえよ」

みたいな議論を見かけるのですが。

なぜかこの手の話題ときに、

Web無料公開の作品なんて、ちやほやされて喜んでるけど無料じゃなきゃ読んで貰えないカス作品しかないだろ」

て感じで、流れ弾的にdisられることがある。

ネットが普及して無料で読める作品がたくさんあるから読み手がそれに慣れてしまって、自分作品まで無料しろ文句を言われて困るという話も聞く。それは確かに嫌なものだろう、でもそれって、Web活動してる人間が悪いんだろうか?

そもそも二次創作同人って、原作が好きで、その原作ベース自分ドリームを乗っけた作品を書いて、それを同好の士と分かち合いたいから印刷して本って形にして頒布してたんですよね。んで、形にするのにお金がかかるから、その一部を読む人にも負担して貰おうってことで有料になってるんですよね? 少なくともタテマエ的には。

インターネット普及以前には、書いたものを沢山の人に読んで貰うにはそのやり方以外に無かったのだろうけど、いまはそうじゃない。むしろ同好の士と分かち合いたい」という原点に立ち返るなら、読者数を限定されないWeb公開のほうが、ピュアなやりかたと言えるかもしれない。(Web場合、見たくない人の目にまで見えてしまうという問題はありますが)

もちろん、即売会に参加して生身でやりとりするとか、表紙デザイン装丁にこだわるとか、作った物にお金を出していただく喜びを噛みしめるとか、有料頒布印刷物を作ってないと体験できない楽しみが沢山あるのは知っていますが、それは派生的なものであって、二次創作の本筋ではないよね。

それを含めて同人誌作りの楽しさだと語ってくださるのは構わない。楽しそうでなによりだと思う。

でも、それこそが同人活動の楽しみだ、という主張には頷けません。

同人誌を作る人もいれば、Web公開を選ぶ人もいる。それは個人の選択であって、どちらが上とか下とか、他人が格付けすることじゃない。

印刷物としての同人誌が好きだからWeb公開じゃ満足できない」って人がいるのはわかるし、好きにすればいいと思う。でも「同人誌をつくることこそが二次創作の本流、Webでだけの活動は格下」と見下す人が多いのは、どうにも腑に落ちないぞ。

2015-09-16

http://anond.hatelabo.jp/20150916230420

装丁とか本の配置を考えてイベントで売って感想とかもらって、他の作家さんと打ち上げで飲み食いして、Webで公開と全く違った楽しみがあるで。

印刷代➗冊数で交通費参加費等々赤字で儲けてなかったけど楽しい

2015-09-10

同人における「儲け主義」と言う言葉サークルを殺す

海鮮から同人誌を作る側になって数年たった。

メジャーカップリングで本をだしたこともあるが、今はマイナーカプで細々と活動をしているけれど、SNSでの疲れも感じていないし同人趣味として快適に楽しんでいるほうだと思う。

 

数年前に友人(以下A子とする)から「私も同人誌作ってみたい」と相談を受けた。

今まで海鮮で「作るの楽しそうだなぁと思うけど、私には作れないよ」と言っていたA子が、別ジャンルではあったけれど「同人誌作ってみたい」と思うような出会いがあったことがとても嬉しくて、あれやこれやとできる範囲相談にのった。

もともとA子が文章を書いているのは知っていたけれど、旬ジャンルで人気があったこと、またカップリングが人気であったこともあるのだろう。支部でA子の書いた小説ランキングに入った。「A子さんの書くお話がとても好きですって言ってもらえたんだ」と話すA子はとても嬉しそうだったし、創作意欲にも溢れていた。たった数人の感想が「同人誌作ってみようかな」と思ったきっかけの一つだったらしい。

 

 

ちょうどよく初のオンリーが開催されることも決まり、A子にサークルカット描き方、申し込み方。拙い知識ながらにフリーソフトならこれがいいとか色々教えつつ、無事サークル参加を申し込んだA子は数ヵ月後イベント文庫サイズ同人誌を出した。

もともと30部ほどの小部数ではあったけれど、ありがたいことに完売したらしい。イベント後「色々ありがとうイベントすごく楽しかった!!」と報告してくれたA子は本当に楽しそうだった。

私自身に友達が少ないこともあり、『A子が同人誌を作る側に回になるなら、印刷所や紙の話が一緒にできる』と現金な考えた方ではあったが、以降も私はA子の相談にのりつづけた。

 

 

さすが旬ジャンル、人気カップリングイベントの回数がとても多い。A子はそれからイベントへ何度か申し込み、私が1からすべてを教えなくても一人で、もしくはジャンルの友人たちと楽しくやっているようだった。

そんなA子がある日「相談があるんだけど」と持ちかけてきた。内容を聞けば「同人誌価格設定について」だった。

 

詳しく話を聞けばこうだ。

 

文庫サイズで値段を吊り上げるなんて儲け主義だ

・A5サイズなら二段組にして文字数もっと入ってる。その分同じ内容であったってページ数を抑えられて安く頒布できるだろう

 

このような意見をどこでだか知らんが見てしまったらしい。

 

私自身が漫画というフィールドにいるせいで文庫新書の段組、文字数に関してはまったく知識が無かった。

ただ30部を刷ったA子に最初価格相談をされたときに「そこそこ冊数すれるなら3分の2を売れば印刷費回収ぐらいで設定してる人も多い」「(印刷費を値段を教えてもらった上で)ただ今回は30部だから印刷費割る冊数でいいんじゃないか」「黒字がでるのであればスペース代、交通費ぐらい回収もありだろう」とこのようなことを伝えていた。

個人的意見としては趣味として長く続けていく気があるなら「印刷費の回収」「スペース代」「交通費」の回収は許されると思っているし、A子のような小部数でも「全部売れて印刷費回収」ぐらいの値段設定は許されると思っている。それがどんなに一冊単価が上がろうともだ。)

 

A子の相談を聞いて私は言った。

同人誌は買う、買わないの自由がある」「どんなに安くてもくそみたいな内容ならいらんだろう」「そんな安く頒布しろっていうお客様意見は気にするな」「A子が文庫サイズが好きだと思ったならそれでいいと思う」「同人趣味で好きだからやるもんだ」と。

A子が私の意見に対して本当にどう思っていたのかは不明だが、それでも「そうだよね、気にしすぎちゃいけないよね」と次のイベント文庫サイズで本をだした。値段も「印刷費割る冊数」だったらしい。

 

しかしぱたりとA子がジャンルで本をだすのをやめた。

会って話せばカップリングについては熱く語っていたし、支部にも投稿している。SNSも楽しんでいるようだったし、私生活が忙しいという話も無かったので思い切ってこちらから話を聞いてみた。

 

A子は沈んだ顔でぽつりと「なんか、価格設定に疲れちゃった」と呟いた。

 

 

A子のいるジャンルは人気ジャンルだが、カップリングは新しいキャラのものだった。A子が最初に参加したイベントは、上記にも書いたとおり、初のオンリーイベント。その次に参加したのは初のカップリングオンリー。次は最初オンリーの2、その次はカップリングオンリーの2。そういうジャンルカップリングだった。

その界隈での価格相場がまだ決まっていない空気は、サークル初心者ながらに感じていたそうだ。

小説本で文庫新書でだすサークル結構いたそうだが、みんな手探りで価格を決めているところはあったらしい。

 

A子が仲良くなったサークルに、小説サークルで中堅。イベントでは結構な列を作る人(以下Bさんとする)がいたそうだ。

小説サークルからこそ、そして新しいカップリングで界隈が確立していないからこそ、その人は壁でも誕生日席でもないだけで、確立されてしまえばそのレベルだろうと、支部のブックマーク作品の質を見て私も感じた。

 

その人の本が新書サイズ250P越え、オフセットフルカラーカバー付き、箔押し、で800円だった。

 

これが安いと思うのか高いと思うのかは個人の判断によるだろうけれど、私は「それを大手がやったら死ぬな」とぼんやり思った。

A子が何度目かのイベントで130P、オンデマカバー付きで本を出したとき一冊が850円だったからだ。

これも実は原価割れしている値段だったらしい。

 

Bさんのイベント頒布価格は界隈で相当な悲鳴が上がったらしい。

それはそうだろう。Bさんの装丁ボリュームをそんな価格頒布されれば「その部数を刷れない側はしんどい」だろう、と本を作る側として思う。

イベント以降A子の周りで「Bさんのあれはつらい」「Bさんの安すぎる」「Bさんきっついわ」と声があがってしまったのをA子は聞いてしまったらしい。

Bさんと仲のよかったA子は悩んだ末にBさんにやんわりと伝えた。「Bさんー!あの価格安すぎるよー!他のサークルから悲鳴あがってたよー!次からもうちょっと取ってもいいんじゃないかな!」的なことをだ。

相場が決まっていないのだから相場のために「上乗せ」をするのがとても難しい状況だったとは思う。けれど、オールジャンルイベントで同じカップリング、中堅小説サークルの本が新書サイズ(170P程だったらしい)を1500円で頒布していたサークルがあった。

(これが安い、とは決して思わない。このサークル主は素行が悪かったらしく界隈で嫌われてはいたそうだが、価格設定については本当に勇気がある設定だと思う。この価格にすれば書き手死ぬことはないだろう。儲け主義、とたたかれる可能性があるなかで、このサークルさんはとても勇気ある値段設定にしていたと個人的には感じる)

 

A子からやんわりと言われたBさんは「あーやっぱそっかー!少し安いかなぁ!実は原価ぎりぎりなんだよねぇ。通販すると高くなっちゃうから申し訳なくて!次からはもう少し相場見てみるよー!」と言ってくれたそうだ。

 

けれど、Bさんがそれ以降のイベントで値段を上げることはなかったらしい。

 

それどころか中堅サークルたちがこぞってBさんの値段に合わせてきた。最初に1500円で頒布していたサークルもだ。

中堅サークルは顔の広いBさんに相談する→Bさんの価格設定が広まる→A子を含む小部数サークル相場のために毎回原価割れ

という最悪の図式ができあがってしまったらしい。

 

さらにそこに海鮮が悪気無く追い討ちをかける。

A子がイベントで言われたそうだ。「Bさんのサークルはあのページ数であの値段なのに、どうして高いんですか?」と。

これについてはどうしてA子が聞かれたのか。名前も知らない海鮮に怒りが募るが、ただの不運でしかない。

ただA子はこれでぽっきりと心が折れたらしい。

 

A子がリアルタイムで悩んでいるとき相談されていたら「新書文庫サイズじゃなくてA5にしてみたら?」とも言えたけれど、A子はもうやめてしまったあとだ。

 

Bさんは、海鮮にとってとても良心的なサークルだろう。そしてBさん自身が海鮮のことを考えるとてもいい人なのだろう。

ボリュームがあって、装丁が綺麗で、値段が安い。それでもきっとノベルティが出せるほどの黒字がでる。

 

けれどA子や、A子の周りの小部数サークルたちは原価割れ相場価格頒布していても、価格の高い、装丁が貧相なサークルなのだ

装丁が豪華であったって、赤字サークルなのだ

 

 

この件で、いかに壁サークルが一冊に上乗せしていて、相場をよく見て値段設定をしているのか思い知った。

税金的な問題もあるだろう。ノベルティ対策をして、そのためにノベルティの作業時間も増える。それでも、相場を守るのは「小部数サークルを殺さないためだ」と思った。それが全てではないだろうが、それも含まれているだろう。

海鮮だったときは安く頒布してくれるサークルさんは本当にありがたかった。けれど、今自分が作る側になって。そしてA子を見て、Bさんを話を聞いて。なにより最悪の循環を見て思う。

 

安すぎる頒布価格サークルを殺すのだ。Bさんの海鮮に対する優しさはA子を含む小部数サークルを殺してしまった。

 

「儲け主義」が正解だとは思わない。そして二次創作同人をするうえで儲けることに対しては賛否があるだろう。

けれど、「価格を上乗せする勇気」はジャンルにとってとても大事なことだと思う。

そして人の作った同人誌に「儲け主義だ」と言うやつは滅びよ、と思う。

 

海鮮を優先するか、A子のような小部数の弱小サークルを優先するか、は人によって価値観が違うだろう。

Bさんにとって、A子やその他サークルの声よりも、ノベルティ製作する時間、何より海鮮から思われる自分の印象を優先したに過ぎない。

どちらが正解、などは無いと思う。個人の判断だ。

ただ私は、できるのであれば作り手を優先したい。だって自分カップリングが増えたら嬉しいからだ。

 

このたび2chで価格設定に悩んでいる書き込みを偶然読んで、

そして次のイベントでA子が別ジャンルではあるがまた同人誌を作ったことが嬉しかったので書き込んでみた。

 

 

あなた同人誌価格は、本当にジャンル相場ですか。

海鮮への配慮が小部数サークルを殺していませんか。

 

 

2015-09-03

小口研磨と出版業界に対する主張(殴り書き)

私は小口研磨が大嫌いだ。

こういうことを書くと単なるクレーマー認定されてしまう現状がとても心苦しい。

中古本ならいざ知らず、新品本の小口をガリガリと削るその行為、まったく理解できない。

大体、「ヤケおよび立ち読みで汚れたから研磨して見た目はきれいにします。実際新品です。」とは言うが、それは「再生品」と呼ぶべきではないのか。

私が求めているのは、品質の保たれた新品であり、アウトレット品や、

本の本質は中身の情報であり、研磨はそれに関係しないから関係ない。」

→私は紙の束で本が欲しいから買うのであって、そうでなければ電子書籍で十分だ。その気合の入った表紙や装丁は一体何なのだ

「ページの折れは交換返品に対応します。」

→折れは本の内容を損なわないだろうに、ダブスタはやめろ。

最近見た書籍では、本体の研磨にあわせて、表紙カバーも同じサイズカットしなおしているものもあった。

ここまでやるぐらいなら本を丁寧に扱うことを心がけた方が余計な費用もかからないのではないか。

日焼けしているぐらいなら、研磨されてる方がいいなぁ」と思う方は、自分で削っていただきたい。

日焼けはよっぽど丁寧に扱わない限り、購入後自宅でも起こりうる経年劣化だが、研磨は勝手に研磨されることはありえないのだから

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最近では、出版から一ヶ月そこらで既に研磨されている本も見かける。

研磨されるタイミングの多くは、書店に卸された本が返品された時である

一ヶ月で返品される作者も気の毒だし、書店は物を売る気が無いのか?

ブームに乗っかって売れそうな本だけ並べてるから、どんどん売れる本が減っていくのではないか?

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「小口研磨なんて気にしないし、神経質だなぁ。」と思う方もいるだろう。

しかし、「再生品」を「新品」扱いして売る出版書店が気に食わないのだ。

もちろんそういう制度があることは知っているが、その制度があること自体が気に食わない。

再販制度がなくなると本屋ラインナップがつまらなくなる」

→今でさえどこの書店でも同じ本しか置いてないではないかこれ以上つまらなくなりようが無い。

時代錯誤制度を捨てて、既得権益にしがみつくのをやめないと、いずれ共倒れする未来が待っている。

2015-09-02

http://anond.hatelabo.jp/20150902064623

作成者思想

恐らくデザインをする際のポリシーというお話かと思われるので、そのお話を。デザインはいくつかの流派のようなものがあります。当該作品は「ミニマルデザイン」と呼ばれるものです。乱暴に言うと丸や四角や三角だけで様々なモチーフ抽象表現をするものをこう言います佐野氏も恐らくこういうポリシーをもってデザインを進めたものと推察できます

ただ、ミニマルデザインけがデザインではありませんので、様々なデザイン手法があり得ますラノベ装丁とかは大抵とてもポップですよね。あれはあれなりのデザインポリシーがあるわけです。ですから「ほぼ全てのデザイナー」が「ミニマルデザイン」を推奨するわけでも、推し進めているわけでもありません。

デザインの選定基準オリジナル性というものは入っていないのでしょうか?

これも本文に記載がある通り、「自己同一性」を求められる以上、オリジナル性は当然選考基準となります

どのデザイナーが見ても「類似酷似やすい」と思うデザインでもOKということでしょうか?

この質問意図が計りかねますが、似たデザインというのは、全ての制作物において発生する可能性を持っています。逆にもっと極端に単純な図案であったとしても、この世界に類似物が一切なければ、そこにオリジナリティはありますしかし、ただの正方形正三角形著作物として認められません。そういうものパブリックドメインというやつですね。ですから単純な図形はさらにそこに色彩やレイアウトという要素を盛り込んで著作物として成立させます。件の作品も、基本的には三角と四角と丸のレイアウトと色彩の展開ですよね。

2015-08-11

http://togetter.com/li/859020

巧妙な装丁に注意!コミケで買い物する際に気をつけたいこと!

その本は(大抵)著作権者とは無関係人間が描いて売っている

2015-08-05

管理の難しさとコツ

毎月1000人程度の行列従業員4~5人で捌いてたコツを書くよ。

職業パチ屋(嫌いな人ごめんね)

行列理由新台オープンと、あとはなんでかしらないけど毎月ある特定の日に行列ができた。(諸般の事情により理由は答えられません。)

パチンコ屋さんが整理券を配る理由は、開店時間前後行列をつくると隣接店舗入り口を塞いでしまうという問題回避したいとう目的が一番にあります

そのため、隣接店舗オープンする前に整理券を配布して、行列を捌いてしまおうとしているのです。

はじめのうちは早朝から並び始める程度だった行列は、加熱していくことで徹夜組を生み出します。

なかには前日の21時、お店が閉店する前から並び始める人もいました。

話題性目的で容認していたものの、ある日おまわりさんからお叱りを受けます

ピンとくると人も多いと思うのだけど、数年前に突然行列の深夜組に対する指導が厳しくなった時期がありました。

「深夜に起こりえる事故責任徹夜を容認している店舗側に求めますよ。罰せられたくなければ徹夜を禁止にしてね。」といった内容です。

遠回しに言ってるけど、深夜にトラブルがあって呼ばれるのは警察なんだから余計な手間かけさせるようなことはしないでねってことですね。

おまわりさんは他にも守らなくてはいけないものが沢山あるので、問題の原因を作るようなことは愚の骨頂。ぐぅの音も出ない正論です。

ちなみに某駅100周年の時に行列を解散させざるを得なかった理由もおそらくこれ。

行列管理できてないけど、警察に警備でもさせるつもり?責任とれるの?」の一言駅長HPゼロになったものと思われます

この辺の指導が厳しくなることで警備員人件費なんて用意できない中小店舗は先着順の行列が実質不可能となります

それ以外にも、この業界特有の「なんでこんなに人が並んでるの?理由説明して?」っていう別角度からのつっこみもありましたがこれは割愛します。

それでもユーザーはある特定の日に大挙として押し寄せて来てしまます

なのに徹夜を容認することはもうできません。

そのため、多くのパチンコ屋さんは整理券配布を抽選という手段シフトしていきました。

テレビ番組徹夜組の後ろに店舗スタッフが並んで、それ以降から整理券配布をするというスカッとする解決策が提示されていましたが行列規模が100人を超える程度になるとこの手段はまず不可能です。

なぜなら暴動が起きるからです。

想像してみてください。徹夜100人並んでる後ろにスタッフがついて、これより前の人は無効ですとされた状況を。

もし自分がその中にいたらあらゆる理由を見つけて自分正当化するはずです。

その上で、並んだ人間全員で店側の不備を叫び始めます

店側のスタッフは数名しかいません。その状況で数の暴力に立ち向かうことはまず不可能と思ってください。

結果として数に押し切られた店舗側の人間は、相手のルール違反を容認した上で、さら自分たちの不備さえ認めさせられる事態に陥ります。最悪の場合ルールを守った人間すら敵に回してしまます

しかしながら、行列管理ポイントはこの正義=量的要因にあるのも事実です。

ここで熱中症患者を量産した某ソーシャルゲームイベントを思い返してみましょう。

あのイベントが失敗した一番の要因は、限定遥かに上回る人数が押し寄せてくることを想定できなかったため、限定数を上回る参加者に対する準備を怠っていたことにあると言えます

運営陣は、限定を2~3割上回る人間が来て、間に合わなくてくやしー!くらいで終わるつもりだったはずです。

ところが限定数と同等、もしくはそれ以上の人数が集まってしまったことでまず行列管理崩壊しました。

その上で、もらえなかった人間が一斉に運営側の準備不足を声高に叫び始めたことでルール正義が逆転します。

さらに状況を悪化させた点は、本来限定だった特典をユーザー全員に配布してしまうという判断でした。

これによって先着のために払った多くの参加者の労力を無駄にしてしまたからです。

まりは高いお金を払って準備したイベントなのに、参加者全てを敵に回す結果になってしまったというわけです。

これついて某駅100周年イベントでも同様のミスが見られました。

徹夜を禁止していたにもかかわらず、徹夜で並んだ人間から優先してしか時間を繰上げてまで販売を開始してしまったのです。

当然ルールを守った人間からは不満が噴出。その数があまりにも圧倒的だったため現場パニック状態となり、そこに加えて警察からの中止命令

結果的に後日希望者全員に販売となったわけですが、高い交通費をかけて現地に赴いたファンはがっかりしたはずです。

さらに豪華な装丁を施したあのカードがもたらした全体の赤字は考えるだけでぞっとしてしまます

圧倒的な参加者を前に、少数の従業員ルール正義するにはどうしたらいいのでしょうか。

方法は単純です。ルールを守った人間正義になればいいのです。

そうすれば、ルールを守った側の人間従業員側の味方についてくれることになり、ルールを破った少数派に打ち勝つことが出来ます

そのためには、まずルール作りの段階から準備が必要です。


本日、最も重要キーワードをここに書きます

行列管理イベントで最も重要なことは、単純でわかりやすルール視覚的に内容的にも明確に発信すること」です。

イベントにおける失敗の大半の要因は、ルールがわかりづらい、もしくは視覚的に明確にされていないという点といっても過言ではありません。

逆を返せば、いくら完成度の高いルールでも参加者理解できない、もしくは参加者同士で共有できていなければ何の意味もなさないのです。

そのために必要なことは、ルールの完成度よりもわかりやすさを追い求めることにほかなりません。

このことは、自分自身店舗新規オープンの時に1000もの人間整理券配布のために3時間近く拘束してしまったという実体験によって身を持って知ることになりました。

くわしくは割愛しますが、公平性を厳密に守るために手順が煩雑になりすぎたとでも言っておきましょう。

整理券を配布すると同時に投げかけられた1000もの罵倒は今でもそのときのまま夢に出てきます

徹夜組に対して言えば、徹夜が禁止であることが参加者全員にわかやすく伝わること、それにくわえてルール違反に対するペナルティが明確であることが求められます

その点を曖昧にしておくことによって、徹夜組自分たち正当性理論武装し始めます。そうしていつのまにか同士が集まった時点でモラルハザードが発生してしまうわけです。

ただ、昨今の状況において期待参加者2~300を超えるようなイベントで先着を行なったとして、徹夜を禁止することは弊害が多すぎるため不可能と考えたほうがいいかもしれません。

抽選シフトするか、容認して警備を強化するためにコストを投入する以外手段はないと言えるでしょう。

ソーシャルゲームイベントに関して言えば、どこまでが先着に間に合ったかを明確にする必要がありました。それによって、人数がオーバーした上で並ぶか並ばないかの判断自己責任へと変ることができるからです。

ただし、詳しく調べていませんが徹夜組に対する禁止・容認の流れなどがあったとすればそんな単純な話ではなかったかもしれません。

さて、手前味噌な話に戻ります1000人の行列をどのように4~5人で管理していたかの話に戻ります

尚、徹夜が禁止になってしまったため、整理券の配布は抽選で行なっています

・まずは列の先頭に一人が待機します。

行列ができはじめると同時に、ナンバリングがされた抽選引換券を配布しながら列の最後尾へと移動し続けます

抽選開始時間になった時点で、列への参加を禁止します。

・その時点での抽選引換券のナンバリング確認し、抽選マシンに母数を入力

参加者から抽選引換券を回収しつつ、抽選を行います

抽選開始時間に間に合わなかった参加者には、特例として配布した番号以降の整理券を配布しています

この方法を取ることによって、行列に対する割り込み管理を行う必要がなくなります

そして大事なことは、こうした抽選方法だということをルールとして明確に提示しておくことです。

抽選には引換券が必要です。

・引換券は行列最後尾で配布します。

抽選開始時間までに来店できなかった場合は、それ以降の整理券を配布します。(ただし、これも5分程度で打ち切ります

これに加えて、抽選開始時間を大きく記載します。

これらを抽選場所と列最後尾に並ぶ人間とにプラカードで持たせることで参加者に明確に伝えています

当然、十分時間をもっての事前の通知も重要です。

この段階であれば、3人程度で捌くことが出来ます

抽選に間に合わなかったユーザーは、先着順の列に誘導します。ただ、この列も経験開店30分前で50人を超えるようなことはありませんでした。

つぎに実際の入場です。

配布した整理券には次のような情報記載されています

・大きめのフォント印刷された整理番号

・整列開始時間(入場開始時間10分前程度)

・入場開始時間

・整列のための列が100番刻みでできていること

そして店頭には、100番刻みで番号が書かれたプラカードと、そこから伸びる並ぶ場所を示したテープ歩道にはられています

これによって列は100人までしか伸びず、また整列開始時間記載されているために、店舗前に行列ができる時間を最低限に抑えることが出来ます

次にその10分間に集まってくる整理券を持った人間を、該当する番号の列におおよそ誘導します。

この時、全員を綺麗に番号順に並べる必要はありません。前後10人程度なら入場の時に整理し直せるからです。

そうすれば4~5人で1000人を捌くこともそれほど大変ではありません。

最後に入場させる時にもうひとつのコツがあります

人間の心理的にも順番をシビアに守りたいのは100番程度までということが経験でわかりました。

その為、はじめの100人は一人ずつ番号を呼び入場させますが、それ以降は「110番までの方」「120番までの方」とある程度の括りで入場させます

この時、できるだけ大きな声で番号を叫ぶのがコツです。

面白いことに、そうなると自分たちの番号を参加者同士が確認し始めるのです。

その分、順番をしっかりと整列させる労力を割愛することができました。

それに多少前後してしまったとしても、そのことについてクレームを受けたことは一度もありません。どこかに確認できなかった自分責任を感じているのかもしれません。

抽選が厳密に行われることがわかれば、徹夜をしようとする人間は居ません。

徹夜組に対する対応の答えにはならないかもしれませんが、SNS話題が一挙に広がり参加者が大挙して訪れる可能性のある今の世の中では、徹夜禁止の上で先着順というのははっきりいって不可能だと思っています

コミケ徹夜問題が叫ばれていますが、いっそのこと抽選配布にシフトしてみてはいかがでしょうか。

抽選引換券と、抽選開始時間、入場と整列開始時間自分たちが並ぶべき列が明確になっていれば、それほどの労力を必要とせずとも数千人を対処できるかと思います

少しでも早く入場したい人は抽選に参加するはずです。

そうすれば、少なから徹夜問題は解決します。

あとは抽選に間に合わなかったユーザーを先着で並べるための列管理必要になりますが、それこそそれ以降は先着順の整理券でも配布すれば列管理の労力を入場直前に集中させることができるものと思われます

他にもイベントにおける機会均等という公平性みたいにも大事なのですが、反響あったら書くかも。

以上、パチ屋ひとりごとでした。ご参考程度に。

2015-02-12

編集者仕事

編集者って何の仕事をする人なんだ。

http://anond.hatelabo.jp/20150211201344

編集者」とひと口に言ってもいろいろなタイプがいて、雑誌社で記者をやっている人が編集者を名乗っていることもあるし、雑誌編集部編集長デスク使い走りしかやってない人や、編集プロダクション所属で実質はDTPオペレータという人もいる。書籍編集者でも、作家様が執筆するような文芸担当実用担当ではずいぶん仕事内容が違うし、漫画写真集辞書みたいな特殊ジャンルもある。さら会社や個人によって仕事のやり方が違ったりするので、「編集者仕事」を一概に定義するのは難しい。

ただ、あえて定義すれば「本や雑誌を作ること」で、ある程度抽象化した形でなら大まかな流れは紹介できるんじゃないかと思ったのでまとめてみた。以下は原則として版元所属実用書系の書籍編集者仕事を想定。文芸漫画世界はよう知らん。

企画

企画は「思い付きを口走ること」でも「まだ世の中に存在しない何か」を探すことでもありません。満たされていない需要を探し出して、それを満たす商品製作を計画することです。そのために常日頃から情報を集めつつ、有望なアイディアを見つけたら市場調査、著者候補をはじめとした関係者へのコンタクト概要記述、目次案作成、仮タイトル考案、収支シミュレーション作成プロモーション概要計画作成などを行ないます。版元所属書籍編集者にとっては、企画が一番重要仕事です。

企画会議

版元所属書籍編集者なら、定期的に開催される「企画会議」で企画をプレゼンして経営陣や営業部門を説得して企画を進める了承を得ます。企画会議にかける前に編集部内で行なう編集会議にかけ、編集長の了承を得る必要があることもあります書籍編集者独立性が高いので不要のこともある)。企画を企画会議より先に進めるには、企画した編集者過去の実績や根回しも結構重要だったりします。

原稿制作

本来は著者の仕事です。「てにをは」はもちろん、取材権利処理も含めて原稿完成の全責任を負うのは著者です。本来は。しかし、実用書系の著者に商品にできるレベル文章を書ける人はほぼいません。原稿は少なくとも再構成場合によっては全面的リライトしなければならないことがほとんどです。これを自身で行なうか、外部のライターなどに発注するかは編集者によります。刊行点数のノルマに余裕があり、著者が書けなければ企画をボツにするという編集者もいます。また、長年ブログを書いているなどと言って妙な自信を持っていてリライトなどに対して「一字一句変えるな!」などと言い出す著者もたまにいますが、こういう著者を説得(というか説教)するのも編集者仕事です。言うまでもありませんが、たかだか2,000文字のブログ記事と、200ページ超の書籍のための文章はまったくの別物です。

組版

原稿がある程度そろったら、紙面の形に組版します。版元所属書籍編集者場合は、ほとんどの場合外部の編集プロダクション発注します(単純な縦組みの文芸書などでは印刷所に依頼することもあるようです)。これらに関する価格交渉なども、編集者重要仕事ひとつです。

校正

校正紙(組版された紙面)を目視確認する作業です。校正紙を著者に送り、内容を確認してもらう「著者校正」もここで行ないます修正の量にもよりますが、2~3回繰り返すのが一般的です。

装丁

装丁カバーデザインなど)についても、外部のデザイナー発注するのが一般的です。とはいえ丸投げで済むわけではなく、書籍の内容や競合の状況によってデザイン方向性を考え、それにそったデザインのできるデザイナーを探し、デザイナー方向性を伝えるための資料を集め、文字原稿についてはすべて編集者側で用意した上で、デザイナー複数回のやり取りをします。

印刷発注

組版装丁の目処が立ち、ページ数も大体決まったあたりで印刷所に見積もりを依頼します。見積もりの額によっては、デザイナー装丁仕様変更を依頼することもあります。特色、UV、箔押し、型押しの使用は慎重に。必要場合はここで印刷所に束見本(つかみほん)の作成を依頼することもあります

部決会議

ページ数が決まりカバーデザインもほぼ完成したら、いわゆる「部決会議」(部数決定会議)にて部数、価格、発売日などが決定されます営業部門などから要望によって、タイトルカバーデザインの変更を要請されることもあります過去の実績や知名度によっては著者や編集者の無理が通ることもありえますが、これらの最終決定権は原則として資金的リスクを負う経営者にあります意見が通らなかった場合には、過去の不甲斐ない自分を恨みましょう。

入稿作業

部数や価格が決定したら、印刷所へのデータ入稿作業を行ないます。売上スリップバーコードデータ作成するのもこのタイミングです。印刷からプルーフや色校正が出てくるので確認します。ここでの確認漏れはそのまま印刷事故につながるので、売上スリップバーコード、奥付などの最終確認複数部署による回覧で行ないます

契約・清算

入稿作業が終わると見本が出てくるのまで間に少し時間ができるので、著者との契約作業を進めておきます契約書は出版社ごとに統一されているのが一般的で、タイトルや著者名、部数、価格などを書き込んで著者に送り、記名捺印したものを返送してもらいます。刷り印税がある場合には、支払伝票の起票などもこの段階で行ないます編集プロダクションデザイナーへの支払い手続きもこのタイミングで。

見本

入稿作業後しばらくすると見本が届くので、まずは修正原本となる数冊を除いてから、著者をはじめとした関係者に数冊ずつ発送します。社内外へ見本を持参しつつ、挨拶をして回ることもあります。続いて雑誌社や有名ブロガーなどへの献本を行ない、書評を依頼したりもします。書籍編集者の通常の業務としては、これでひと段落いたことになります

販促活動

書籍編集者が行なう通常の販促活動としては、いわゆる献本のほかにも、書店に配布する注文書の原稿作成などがありますしかし、書店営業や広告に関しては原則として営業部門主体となって行なうことになっていて、編集部側が勝手に進めることはできないのが一般的です。結果として書籍編集者が行なう販促活動は、営業部門サポートや、著者によるイベントサポートなどが中心となります

増刷対応、改訂企画

実は世の中には間違いのない書籍というのはほとんどなく、それほど厚くない書籍の中にも複数の間違いが含まれていたりします。これを自分で見つけたり、著者や読者から報告を受けたときに記録しておき、増刷といったタイミング修正するのも書籍編集者仕事です。増刷時には、著者への報告や見本の発送、刷り印税なら支払伝票の起票といった作業もありますさらに、刊行から時間が経ち、内容の更新をする必要がありそうな場合には、増刷の代わりに改訂版の刊行を企画することもあります

まとめ

以上です。改めて書き出してみると思っていた以上にやることが多かったと感じたのですがいかがでしょうか?また、原稿制作重要であっても一部でしかなく、原稿さえあれば書籍が出るというわけではないということもおわかりいただけたかと思います一般的実用書の編集者は、この流れを同時並行して年間5~10点程度進めることになります編集者が何の仕事をする人かという疑問解決の参考になれば幸いです。

2014-12-19

コブラに30万持ってこいって言われた夢

今朝、嫌な夢を見た。

それはフラッシュバックのような断片的な夢の集まりだった。最初自分第三者的視点で眺めている夢だった。ビデオ早送りのように自分生活が映し出されている。会社、家、会社、家、たまに土日、まれ飲み会。それはちょっと年式の古いガソリンエンジンアイドリング時のノイズのように、不安定さの中に一定リズムを保っていた。そしてそれが改善する見込みは全くないように見えた。

次の夢では、床に古びた大判ハードカバーの本が置いてあった。布地の装丁の青い本だ。表紙が伏せてあったので裏返してみると「人生、思い通りに生きるのが一番の幸せと金箔でタイトルが刻まれてあった。著者の名前自分本名だった。言っていることは一見立派だが、実質を伴っていない点、むしろ安っぽく見えてしまう点で今の自分にそっくりだった。

また次の夢。グレイトフル・デッドのように小型のバンで各地を回るミュージシャンになっていた。暮らしは厳しいが毎日楽しいギター現実でも夢の中でも顔から火が出るほど下手くそだったが、夢の中ではグルーヴという謎のキーワードで裏打ちされて一定の評価を得ていた。

どこで足を踏み外したのだろう。自分自分の好きなように生きると大昔に決めたはずだ。今は派遣社員として見事に社会歯車にハメられている。なぜだ。なぜ抜け出せない。

気が付くと監獄囚人移送車のようなところで寺沢武一の「コブラ」の主人公と2人きりになっていた。「困ってるようだな。現ナマで30万持ってきな。あとは何とかしてやる。」と頼もしそうにコブラは言った。30万? はした金じゃないか。一瞬そう思った。しかし次の瞬間、バブルの余韻から抜けだせず、会計をなんでもクレジットで済ませている自分に気がついた。30万だと? 俺は今同じくらいの借金をしてるじゃないか。これか。これを止めればいいのか。こんな生活が俺を歯車にハメていたのか。

たった30万で何ができるっていうんだ。そう訝ってる俺にコブラは言った。

心配すんなよ。任せておけ」

「分かったよ。半年ほどは掛かるがちょっとまっていてくれ」

俺は答えた。

夢のお告げを信じるなどバカげているかも知れない。世には1億貯金しようなどという連中がいる中で30万の貯金など噴飯物かも知れない。けどいいんだ。どうせこのままだと同じ生活の繰り返し。信じてみようじゃないか。俺は生まれつき毛色が薄く、天パで猿顔をしている。俺はあんなにカッコよくないが、昔から、彼には一定の親近感を得ていた。あれは俺の中にいる別の俺だったのかも知れない。

今度こそ、今度こそ抜けだすんだ。この同じ循環から

2014-12-10

最近女性向け同人アンソロの誘い方が雑すぎる

10年近く女性向けで同人活動をしていて同じジャンルアンソロ企画から声がかかる事も少なくはない。これまで、何冊ものアンソロ執筆依頼を光栄に思い、その度に全身全霊をもって応えてきた。しか最近はそういった気持ちよりも疑念を抱く事の方が多くなった。

ここ数年の間に頂いた執筆の依頼があまりにも雑だからだ。

私自身もアンソロジーを何度か主催してきたため、雑な執筆依頼のメールには肩を落とさずに居られない。微々たる経験値だとは思うがこれから執筆依頼のメールを出す方は以下の事を最低限の事と考えて参考にして欲しい。

まずはじめにこういった依頼はメールで送るのが基本である

連絡先がわからない作家に対しては…

pixivメッセージで依頼する。(連絡先がわからないためSNSから打診することについて一言お詫びをいれる)

twitterで依頼したい案件があるとメールアドレスを尋ねる。(タメ口は勿論駄目!)

最初に送るメールはファンメール

・件名「△△△アンソロジーへの執筆のお願い/自分名前etc
名前を名乗る(当たり前だ)
・某日開催予定の〇〇〇の即売会にて△△△のアンソロジーを発行することに至った事を書く
・つきましては×××様に執筆を依頼したいとの旨を書く
簡素アンソロジー概要サイズなど)や、依頼内容(カップリングや全年齢向けであるかどうか、テーマなどがあればそれらも)、締め切り(具体的な日にちは書かず、○月上旬など大まかなスケジュールでOK)、謝礼についてリスト状で書き連ね、執筆をご承諾頂けた場合更に詳しい原稿のの詳細について折り返し連絡したいと書く。
・ここからラブコールをする(とても重要

執筆者は何故自分を誘ってきたのか、意図不明瞭であればある程、ただの数合わせなのではないかと不安になり、やる気が削がれていく。

公募型のアンソロジーについては詳しくないので省くが、私の場合はこの人の〇〇がどうしても見たい!アンソロジー掲載したい!と、いう強い想いから執筆をお願いする。

なぜそう思うに至ったか?相手がこれまで発表してきた作品に感銘を受けているからだ。その想いを素直に丁寧な言葉で書き連ねる。

執筆依頼の返信の締め切り期限(こちらの都合で申し訳ない旨も書く)とお忙しい中お目通し頂いた事への謝辞を述べ、しめる。
・末尾には自分名前メールアドレス(あればホームページpixiv)などの連絡先を記載する。(主催が何者であるかわからないと不安になる事が多い!)

執筆を快諾された場合

執筆を快諾して頂いたことへの謝辞
原稿の詳細について書く。(メールだと長文になりすぎるため、WEBに◇の必要事項だけを掲載した執筆者専用のページを作成し、そのURLをお報せするのも良い。(勿論そのURL執筆者以外に広めることがないようにお願いする)
アンソロジー概要

タイトル(仮題でよい)、本のサイズ装丁が決まっていれれば装丁なども

◇発行イベントとその会場
◇依頼形式漫画イラスト小説などなど)
原稿サイズ形式

イラスト漫画場合解像度や塗りたしを含めたサイズカラーモード、推奨ファイル形式など)

小説場合青空文庫を流したwordテンプレートを配布する)

◇具体的な締め切り日時

あくま私生活の合間を縫った執筆である人が大半である。万一の事を考え早めに設定しておく必要がある。)

◇謝礼について

(完成本の他に原稿料が出せない事へのお詫びと代わりに粗品を渡したいという旨だけ書いておく)

(※1完成本と一緒に1000〜3000円相当の菓子箱等やAmazonギフト券図書カードなどを渡すことが多い/粗品の内容については勿論メールで触れなくて良い)

(※2原稿料を設定する主催も勿論居る)

◇完成本の受け渡し方法
◇その他:ご留意頂きたい事柄や再録時期についてなど

(頂戴する原稿の一部を告知の際にこちらでトリミングし使用するお願いと作品の各々の再録時期に着いて明記する。

また、原稿の全体を公開しない形であれば、各々で作品の一部を公開し企画宣伝することも可能だと書く。サンプルを告知するまで個別宣伝を避けたい場合はその旨も)

・返答期限を設定した参加形態についての回答テンプレートコピペして記入してもらい、返信して頂く)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ご参加頂ける名義の確認PN

漫画なのかイラストなのか小説なのか)

漫画小説場合は後日また期限を設定し頁数、左右の始まり自己申告して頂く形にする)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・何か質問などがあれば連絡が欲しい旨、今後何度もこちらからご返信をお願いさせて頂く形になる事へのお詫び、アンソロジーを良い物にしたいという豊富、改めて執筆のお礼を伝え、しめる。
・末尾には自分名前メールアドレス(あればホームページpixiv)などの連絡先を記載する。

執筆拒否された場合

・この後音信不通という事はあってはならない。きちんと返信する。マナーである
・今回は残念だが先方の今後の活動を応援している旨を書いて、しめる。
・末尾には自分名前メールアドレス(あればホームページpixiv)などの連絡先を記載する。

その後のやり取りの一例

【頂戴した寄稿原稿感想(内容に触れた感想を書かない主催さんが多すぎる!)】
入稿完了とサンプル告知のご報告】
献本の受け取り方法
イベント終了後、無事に発行し頒布を終えたことのご報告と謝辞など】
【郵送の場合は発送のご報告】etc

主催はその後も様々な用件で執筆者の皆さんと連絡を取り合っていく必要がある。

しか企画が進めば進むほど、締め切りが近くなりイベントも近くなり、入稿データの準備や個人誌の原稿イベント参加の準備で、主催尋常でないほど忙しくなる。

しかしそれを理由に、執筆者達に適当な連絡を取っていいというわけではない。

また、こういったメールでのやり取りだけに気を配っていれば良いというわけではない。

企画が無事に終えるまで、主催執筆者からの信頼を失わないようにを日頃から心がけておくべきである

例えば…

ツイッターブログpixiv軽率発言をしない(私生活愚痴や他のカップリング地雷だと公言する、他の作家揶揄する、他のジャンル馬鹿にするなどなど…)
執筆者が見ている場所特定作家原稿だけをやけにアゲる発言(実際に多い、あまりにも純粋過ぎて驚く。アゲられない作家は「期待に添えた原稿が渡せなかったんだ」と自分を納得させるがやはり印象はすこぶる悪い(しかもこういう場合に限って原稿を提出した後のメールで全く内容に触れた感想を書いてこない))

などである

最後

アンソロジーならば個人誌よりもハードルが低いと勘違いされることが多いのか、twitterなどのSNSで流れに任せてアンソロ企画を強行してしま若者をよく見かける。特にこれは同人初心者であることが多く、目も当てられない事態だと感じた。

ある程度同人活動経験している者であればある程、原稿執筆する事の精神的肉体的負担理解しているし、人の原稿を頂戴する事が決して軽い事では無いと想像する事は容易いはずだ。

同人活動は「好き」の気持ちで本を作ることが殆どであるが、アンソロジー場合はそういった熱意の他に様々なスキル必要になってくる。

原稿にかける時間は人それぞれであるが、どんなに好きな作品カップリング企画であろうとも自分原稿私生活に宛てがうはずの時間を割いて執筆する事に変わりはない。そんな中だからこそ、同人経験が豊かで原稿の扱いに慣れており、自分原稿を期待して待っていてくれて、その作品カップリングが好きな方達が喜んでくれるような一冊を作りたい、そういった熱意がしっかり伝わってくる主催原稿を提出したいと考えるのは当然ではないだろうか?

アンソロ主催とはボーッとしていれば執筆者原稿勝手に集まってくる役得仕事ではなく、執筆者達に最大限の敬意と気配りをしながら、企画をまとめあげなければならないパワフルな仕事である事を念頭に置いて欲しい。

※ここに書いたことは私がこれまで経験してきた連絡手順であるので、一意見として参考にしてください。気配りの仕方は人それぞれなので、主催さんは自分で考えて執筆者さんへの配慮をお願い致します。

※2何故か去年の記事が今年になって拡散されていたので書き忘れていた部分を少し足しました。依頼文が不安な方は信頼出来るお友達などにメール文を一度チェックしてもらうのもアリです。素敵な企画成功する足がかりとなれば幸いです。(追記2015.09.08)

2014-12-04

有楽町駅から少し離れたガード下に気になるホームレスがいる

http://anond.hatelabo.jp/20141204050016

有楽町駅から少し離れたガード下に気になるホームレス中年男性がいる。

初めて見かけた時は、チラシの裏鉛筆でビッシリと何かを書き込んでいるところだった。

何か文章を綴っているようにも見えたし、黒々とした字面から何か難読漢字の書き取り練習をしているようにも見えた。

ある日は熱心に読書をしていた。それも新聞雑誌などではなく何かの専門書のような装丁の分厚いものである

先日はかたわらに参考書のような3色刷りのページを広げ、鉛筆片手に何かを熱心にまとめているようだった。

その集中力はまるで試験前の学生のようにも資格勉強をしている人のようにも見えた。

あの人は路上でどんなことを勉強しているのだろう?

「何の勉強をしているのですか」と声をかけてみたいと思いつつ、

今日も素通りしてしま自分が不甲斐ない。

2014-11-01

11月だ

11月だ。

4月を思い出す。一人暮らしを始めた。ワンルームマンションを借りた。実家から通える職場だったけど、なんだかんだと理由を付けて一人暮らしを始めた。意地だったのかもしれない。

僕の今の自宅は12畳だ。広かった。だからまず本棚をいっぱい買った。窓とドア以外を本棚にしたかったんだ。そして好きな本をいっぱい入れた。給料ほとんど本に変えた。変えている。実家から好きな本を持ち込んだ。好きな本の背表紙だけを並べたかったんだ。僕はハヤカワ文庫が好きだからまずはそれを並べた。次に創元推理文庫ちくま現代教養文庫文庫はそろっていてきれいだ。次に単行本単行本わがままだ。高さも装丁もちっともそろってない。乱歩の箱入り全集はきれいだ。その横に井泉水泉鏡花。僕がしってるのはこれくらいだ。国文学科の人ならもっと素敵な本をならべるのだろう。ちょっと悔しい。古い本は鏡みたいに書棚を見る僕を映す。なんて思うけど自己満足だ。買って帰る途中は重くて重くて二度と買うもんか、って思うんだよ。僕が持ってる一番古い本はなんだろう。雲野十三だろうか。これは単に自慢。そうやって作った本棚を眺めて過ごす。手に取って読む。新しい本を読む。「お前はこの本棚に入れていい奴か見ているんだ」なんて思いながら。残念ながらおめがねにかなわなかった本はさよならだ。誰かに読んでもらうほうがいい。ばいばい、村上海賊

雨だから本を読むんだよ。外に出ない理由はそれ。だから外に出る理由は本を買いに行く。僕は雨が上がったら本屋に行くんだ。それを忘れないために増田を書いた。読んでくれてありがとう。ぞくぞくしてるよ、僕は。

2014-10-12

初めて同人誌をつくる

今度、思い立って、生まれて初めてコピー誌を2冊つくってイベントに出るので

まとめてみます

サイズ/数量/仕様

  • A4を中綴じしてA5の冊子仕様
  • 表紙は別紙
  • 2冊、10~15部ずつ刷る

原稿

このへん↓の漫画や文書などで、最終原稿PDFで表紙1ファイル原稿1ファイルの計2ファイル

http://anond.hatelabo.jp/20120807043616

(表紙、目次は、Inkskapeでさくっと作成

(1冊めの表紙アイディア出しは苦労しました。

 Googleで「同人 おしゃれ 表紙」など画像検索しましたが参考になるものなく断念、

 次は本の雑誌装丁特集の回など参考にしようとしつつ、

 最後最後は別のところに着地しました。

 2冊目の表紙は(時間もなく)10分くらいで作成。でもこっちの方が好きです。

 両方とも、フリー素材などは使いませんでしたが、フリーフォント(商用可)は使わせていただきました。フォント大事ですね))

 

PDF編集はこのフリーツール機能過不足なく素晴らしかったです。とてもお世話になりました。

 

[vector] pdf_as

http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se491657.html

 

KINKO'Sで冊子印刷する方法を知っていたら、下記について迷わなかったと思います

  1. 面付け(KNKO'Sでやるなら→面付けしない)
  2. フッターにページ付与(同→付与しない)

面付けについてはかなり調べましたし、悩みました…(メモ縦書きは右綴じ、横書きは左綴じ)

以下がとても参考になりました。

 

[pixiv]【講座】クオリティの高いコピー本制作いろは

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=24704630

 

その他、Pixivを「コピー本 講座」キーワード検索した結果を一通り参考にしました。

 

要は、ふつうコピー用紙ではだめだということなど。

悩んで、最終的に購入したのは下記

 

http://www.nagatoya.com/contents/color_paper.html

http://www.sakaep.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=132

 

(買うときにまったく意識していなかったのですが、

 レーザー/インクジェット両用用紙だったのは

 自宅と持ち込み両方に使えてすごくよかった!)

印刷

キンコーズ自動製本コピー機利用につきます

 

http://privatter.net/p/212726

 

http://youtu.be/kQbONerXKhQ

 

http://youtu.be/YE1lJpHAmLo

 

原稿の面付け不要で、表紙も別紙にできて、本文用紙も持ち込み可能で、

ホッチキス止めまで自動でやってくれるという。

魔法のようでした。

  • フッターへのページ数付けは、このコピー機の設定で行いました(店員さんに教えてもらった。メニューの応用設定の中にあります。ページ数の開始を -1 にするのがポイントです。(表紙分からカウントされるので、既定設定だと、目次ページが 2 から始まってしまます))

かかった時間お金

期間は正味2週間。

時間は夜中の睡眠時間を削って捻出した時間で、正味20時間くらいでしょうか。

 

お金は下記

合計 約15,000円

イベント用覚書

過去数回一般参加した同人誌頒布イベント記憶をさぐりつつ、

Googleで「イベント テーブルクロス 同人」などを画像検索して、リストとモノを揃えました

■机周り

テーブルクロス

POPや冊子を立てるもの 2つ

POP

 …卓上2種掲出

 …クロスにスペース位置とサークル名掲出する紙を貼る

■当日準備

飲み物カロリーメイトおやつタオルごみ

サークルチケット

・つり銭

 つり銭入れ

 札入れ(封筒 1000円、5000円)

・筆記用具

 (シャーペン消しゴムボールペン、色ペン

カッターはさみ

ポストイット

養生テープ

マスキングテープ

両面テープ

・A4クリアファイル

・S字フック

最後

行ったことのあるイベントは下記

今回参加するのは行ったことのないイベントなので

雰囲気も楽しみです。

(気心のしれた友達も、観光気分で売り子側に誘ったので、

 参加について(トイレで離席するときなど)細かい心配もあまりなく)

 

売るほうは、1冊でも売れればいいかな…という気持ち。

(某サイト1000ブクマほどついたコンテンツを含む冊子ですが再録だし)

 

イベント参加の用意がすべてできた時点で、

なぜか、萌えの気持ちが浄化されてしまって

意気込む気持ちなどが無になりました…。

 

お金時間と手間はかかりますが、知識と経験がついて、面白いひとり遊びだったなーと。

すでに総括する気持ちに。

2014-07-16

ネットつまんね

ああ、なんか最近本当にそう思い始めた。

特にコミュニティ関連。自分から見て魅力ない人ばかり、確かに、いい思いをしているように見える。

こんなドミーハーが、でかい面していっぱしの知識人気取ってるわとか。

装丁(文字の体裁)だけだよね綺麗なのは、中身は退屈過ぎて全然、とか。

そんなんばかり見る。

で、私自身には変なのしか寄って来ない、乞食みたいなのとか。

常識あるキチンとした人たちって、もう、とっくに決まったコミュニティに収まってて、出入りの激しいSNSなんか見ないんだろうな。

勿論、こんなところで人探しをしてる出会い厨とか、鏡持ってない人みたい。

クリエイター厨とか、もの作ってる人々の最下層なんだけど、何で他人を寄せ付けない、受け入れる度量もない内輪ではアンなに大いばりなの?

二科展とか芥川賞かすぐにでも取れるとか言いそうな、ドームコンサートとか簡単に出来そうな態度やん、ビッグ過ぎて怖い。進撃してこられそうで(トロスト区住民)。

2014-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20140420200750

ラノベしか読まない?他の小説は読む?それは何故?どこに魅力を感じている?

基本的にはラノベのみで、たまに他のを読むときでもラノベっぽい作品を選ぶ。

ラノベ作家が一般文芸で出したやつとか。それもラノベだろと言えばそうだけど。

ラノベの魅力、というのは難しい。

しろ「俺が魅力的だと思うものラノベ」くらいの気持ちでいる。

ラノベファンはラノベを一般娯楽小説定義付けのために一般と称しているだけ)と同じだと思っている?

対外的には区別をしておいたほうが便利なことが多いが。

でも「一般文芸ラノベ区別するな」だとか、逆に「一般文芸ラノベを一緒にするな」とは思わない。

これだけ多くのラノベ作家ラノベから一般へ進出して売れっ子になっていて、

そうでない作家作品でもこぞってラノベ的な装丁がされている状況だと、

それこそ「区別しておくと便利」くらいの意味合いしかないよな。

ラノベで、パロディ要素が殆どを占めるようなものはどう思っている?

すでに一種のジャンルになっていると認識している。

個人的な感想で言えば、のうりんくらい気合入れてパロってくれるといいけど、

作品ネタを単に垂れ流してるだけだと芸が無いなとは思う。

でもそれが一般文芸との決定的な差になっているかと言えば別にって感じ。

聖書哲学書の一節を引用してオサレ雰囲気を醸し出すのと一緒でしょ。

ラノベは何故ジャンル分けされない?ライトノベルという呼称は既に不要ではないか?

内部でもそれなりに大雑把にジャンル分けされてるけど。

でもじゃあSF的な設定でファンタジーやりながら主人公恋愛してるような作品(要するにSAOだけど)はどこに分類したらいいのか。

これは漫画でもドラマでもそうだけど、最近はもう「SFを書こう」っていうのが先に来ることはほとんどないよな。

いろいろ要素を盛り込んでいく中で「SF要素も入れよう」みたいな感じになってる。

(いやハヤカワとかでハードSF書いてる作家なら意識してるんだろうけど)

その作品を語るときに「時にはSFから見て語る」「時にはミステリから見て語る」ことはあっても、

「これはSFだ、SFからしか見ないぞ、SFとしてしか語らないぞ」なんてことはありえない。

あと「ライト」というのは別にライトノベルを決定付ける要素ではないので忘れちゃったほうがいい。

ライトノベルライトさとは何ぞや」なんて考えてるとドツボにはまると思う。

2014-04-14

http://anond.hatelabo.jp/20140413133010

泣きました、泣ける

とか

○○が絶賛

の帯は確かにいらない。

けど、そういう販促とは違う本来の帯は本にとって大切な装丁デザイン

2014-02-06

http://anond.hatelabo.jp/20140206144318

読書に入りますか?」という表現はなかなか斬新で、書を読むんだから入るに決まってるだろ、と思うが、まぁ、言いたいことは分かる。

そのうえでマジレスすると「ラノベ」というのは単なるレーベル装丁の問題だから、答えとしては「本による」としか言いようがないと思う。

ラノベであろうがなかろうが、「語彙力をつける」「想像力を育む」「知識をふやす」「思考を深める」などといった、「読書効能」とされそうなものに役に立つ本と立たない本がある。ただそれだけだと思う。

ちなみに、「役に立つ」必要があるとも思わないが。「ただ楽しいだけ」で何が悪い、ということもある。

傾向としていうならば、「イラストキャラクター表現される」ことが前提のライトノベルは(特に最近の傾向として)、描写が少なく、想像の余地がないものが多い、ということはあるように思う。

2013-05-29

まねして本の紹介 その1

http://yuma-z.com/blog/2013/05/student_books/ という人のエントリを見て、自分も(学生じゃないけど、)読んで楽しかった本をまとめてみたくなった。

この長い本の紹介を読んで、読んでくれる人や、ほかにおもしろい本を紹介してくれる人が続いてくれたら自分はうれしい。まだ微修正中で、加筆・修正するかもです。

これから紹介する本の順序について、あまり意識していないけれど、なんとなく読んでいる人が多そうな順。下に行くにつれて、読んでいる人が少なくなっていくと(書いている自分は)予測してます

このエントリで紹介するのは以下の本です。つづきは http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で。

火車

宮部みゆきさんの小説。一人の女性が婚約後にいなくなってしまう。主人公はその女性の捜索を頼まれて、懸命に消息を追う。そして、調べていくうちに、現代資本主義社会の底しれぬ闇が見える――。

とても有名な作品で少し前にテレビドラマにもなったようだ。物語の始まりが冬の寒い時期のせいだろうか、自分は冬の時期に読みたくなる。三日間くらいで読了できるとおもしろさが持続すると思う。

読まれる方は、Wikipediaのあらすじにネタバレの要素があるので注意されたい。Amazon書評にも、ややバレる要素があるかな。この小説についてはあまり詳細について語ると魅力が半減してしまう気がする。読まれる方はできる限り事前の情報収集を避けて読んでください。

フェルマーの最終定理

1995年にそれまで350年にわたり証明されなかったフェルマー予想が証明された。そのフェルマー予想をテーマにしたノンフィクション。著者はサイモン・シンさん。翻訳は青木薫さん。

著者のサイモン・シンさんはこの後紹介する「ビッグバン宇宙論」においてもそうだが、説明がとても丁寧だ。わからないことを教えてもらおうとして、わかっている人に聞いたときに下手な比喩でたとえられて、全くわからないという経験をした人は自分以外にも大勢いるだろう。サイモン・シンさんの比喩はわからないという気にならない。なぜなのだろうか。

数学テーマにした本なので、数学が嫌いな人は手に取ることもないかもしれない。しかし、そういう人もぜひ読んでみてほしい。というのも、この本は数学の「問題そのものを解く」ということが主題ではないから。むしろ数学の問題はどのように生まれるのか、それを解こうとして350年にわたり数学者たちがどのような試行錯誤を続けていったのか、そのもがき苦しんだ歴史の本だからだ。

海外の本はしばしば翻訳調とでもいうべきか、文が堅く読みにくい感じがすることもあるけれど、この本はとても翻訳が丁寧で読みやすい。青木薫さんのすばらしい仕事だ。

自分は単行本ハードカバー)で読んだ。文庫版だと新しい翻訳者あとがきなどがついているかもしれない。

一九八四年

ジョージ・オーウェルが書いた小説ユートピア物質的・精神的に豊かになる、健康長生きできるといったような人間社会幸せで良い方向に向かう社会小説の反対、ディストピアを描いた小説

ここまで暗く描かれるとむしろ読む方の気分は明るくなるような、そんな気にすらさせてくれる小説。ただし、それは読後の感想であって、読んでいる最中は暗いままだけれど。

村上春樹さんの1Q84はもしかしたらこの小説に関連があるのかもしれない。今ググったら、どうやらそうらしい。自分は村上さんの方は読んでいないので何も言えません。(すみません

この小説が書かれた時期も意味があるし、この小説の中で登場するニュースピークという言語体系の設定は、そもそも言葉とは何なのかを考えるきっかけにもなるだろう。

火車と同じくWikipediaはあまり見ないで読み始めた方がよいだろう。

将棋の子

大崎善生さんの小説純粋小説というよりも何割かはノンフィクションかな。

自分は将棋のことは駒の動き方くらいしか知らないのだが、羽生善治さんやほかにも何人かくらいは将棋指し(棋士)の名前を知っている。この棋士の方々は、奨励会という将棋プロ養成する機関の中で勝ち上がってきた人たちだ。勝ち上がってきた人は晴れて棋士になるわけだが、では、「敗れ去った人たち」はどうしているのだろうか。その人たちをテーマに据えた小説だ。

この小説はけっこうずしりとくる。最初に挙げた宮部みゆきさんの「火車」は小説範疇ということもあるせいか、なんとなく怖さを感じることはあるが、現実的な切実さ、哀しさまでは感じないかもしれない。この「将棋の子」は、何かを一生懸命やってうまくいかなかった人の哀しさがよくわかるし、そういう体験をしてきた人(あるいは今そういう一生懸命何かに取り組んでいる最中の人)にはこたえるものがある。

冗談でしょう、ファインマンさん

ファインマンというアメリカ物理学者自伝エッセイ集。著者はリチャード P. ファインマンさん。翻訳は大貫昌子さん。この本もすばらしい翻訳だ。

エッセイ集ということもあって、好きなタイトルから読み始めることができる。エッセイ集なんてつまらんだろう、などと思っている人は読んでみてほしい。物理学者とは思えない言動の数々と、物理学者からこその言動が少々。そして、その間に驚かされるような洞察が垣間見えるのだ。場合によっては論語みたいな読み方もできるかもしれない。

全般に明るく楽しく描かれているけれど、これは意図的なものだろう。第二次世界大戦のロスアラモ時代には、自分の心にとどめるだけの悲しい出来事も数多くあったのではないか、と自分は想像している。

最後の「カーゴ・カルトサイエンス」の節はできれば最後に読んでほしい。この節だけは特別だ。物理学がわかれば、もっとファインマンさんのことをよく知ることができるのだろう。それができないのは残念だ。

プー横丁にたった家

プー横丁にたった家」は「くまのプーさん」の続編だ。「くまのプーさん」というと、単なるハチミツが大好きな黄色っぽいクマだと自分は思っていた。そうではなかった。

この本は子供向けの童話だと思われるかもしれないが、読んだことのない大人の方も読んでみてほしい。自分も大人になってから読んだ。著者はA.A. Milne。翻訳は(童話ジャンルでは高名な)石井桃子さん。

プーさんはもともと、著者が自分の息子に聞かせるためのお話だったようだ。こんな話を子供時代に聞かせられたらすごいことだ。

ところどころでプーさんが代弁する著者の考え方は、Amazonレビューにもかかれているけれど中国の思想家のような、どこか超然としたところがある。このクマがほかの動物たち(と一人の子ども)に向かって話しかける姿が良い。それとプーさんと行動をともにするコブタピグレット)が健気だ。自分は大人になってから読んだせいか、出てくる動物たちの役割に目が向いた。すなわち、物語の筋よりもおのおののキャラクター人間のどういう面を強調したものなのかを考えてしまいがちだった。子供の頃に読んだならば、もっと無邪気な読み方ができただろうと思う。

ビッグバン宇宙論

サイモン・シン氏の2作目の紹介になる。翻訳も前に紹介した「フェルマーの最終定理」と同じ青木薫さん。(本自体は「フェルマーの最終定理」→「暗号解読」→「代替医療トリック」(共著)→「ビッグバン宇宙論」、で四冊目だ)

大人になるにつれて、子供の頃に「なぜだろう」「どうしてだろう」と単純に不思議に思えたことへの興味がだんだん薄れていくと思う。すくなくとも自分はそうだった。どうして鳥は飛べるのに人間は飛べないのだろう、なんでお風呂に入ると指がフニャフニュになってしまうのだろう、どうしてテレビは音が聞こえたり絵が見えるのだろう、泥だんごはうまく丸くなってかちかちに固くなることもあるけど、そうでないこともあるのはなぜだろう、カブトムシはかっこいいけど、クモはすこし気味が悪いのはなんでだろう…、などなど。

そういう疑問の中で、人間がずっと追いかけて考えてきた疑問の一つが「この人間が生きている空間はどういうものなのか」だろう。その考え方の歴史をまとめたものがこの本だ。この本をひもとくと、この百年の間に予想もし得ないことが次々に見つかったことがわかる。ビッグバンという言葉ほとんどの人が知っていて、宇宙は一つのから始まったと言うことは知っているだろう。意外に思えるけれど、今から百年もさかのぼれば、ビッグバンという言葉すらなく、そう考えている人も科学の世界において異端扱いされていた。

宇宙論という非常に大きなテーマを扱っているため、「フェルマーの最終定理」よりも分量があって読むのが大変かもしれない。ただ、自分が読んだ単行本ハードカバー)には各章にまとめがついていて、おおまかな筋はそこを読めば追えるように配慮されていた(これはうれしい配慮だ。)文庫版のタイトルは「宇宙創成」のようだ。

読み終わったら、ぜひ上巻のカバーと下巻のカバーのそれぞれの色に着目してほしい。

モンテ・クリスト伯

今まで見てきた本を読むとわかるかもしれないが、あまり自分は昔の小説を読むことがなかった。一つには風俗文化が違いすぎて、いまいちぴんとこないからだろうか。そう思って昔の小説を読むことがほとんど無かったけれど、このモンテクリスト伯おもしろかった。著者は三銃士でおなじみのアレクサンドル・デュマ。翻訳は竹村猛さん。自分は上に挙げた岩波少年文庫版を読んだ。

復讐劇の代表的な作品だそうだ。「それってネタバレでは?」と思う方もいるかもしれない。そうと知っていてもやっぱり楽しい。引き込まれるようなおもしろさがある。

少し前に「レ・ミゼラブル」が映画になって、そちらの原作も良かった。境遇何となく似ているのだけれど、「レ・ミゼラブル」が愛の物語なのに対して、モンテ・クリスト伯純粋復讐劇だ。その痛快さ。モンテ・クリスト伯超人的な活躍が楽しい

自分はまだ一回しか読んでいないせいか、下巻の最後の方のあらすじはうろおぼえになってしまった。もう一度読む楽しみが増えた。今度は岩波文庫版で読もうかな。

喜嶋先生の静かな世界

森博嗣さんの小説。もともと「まどろみ消去」という短篇集の中に「キシマ先生静かな生活」という短編があって、それを長編ににしたものだ。

(科学系の)研究者世界とはどういうものなのかを丹念に追った小説であり、若干の事実が含まれているのかな?と思っている。森博嗣さんは某大学研究者であった(今では退職されたようだ)人で、その知見がなければ書けない小説だろう。

Amazonレビューを見たら、「自分には残酷小説だった」というレビュー内容もあった。自分は、心情、お察しします、という気持ちだ。ただ、主人公は喜嶋先生と出会えたことは僥倖だったに違いない。この小説の中で登場する喜嶋先生名言は、本家よりもむしろ心に残る。

自分の中では「将棋の子」と双璧をなす青春小説だ。

謎のギャラリー

北村薫さんが選ぶミステリーを中心とした選集。あるテーマを設定して、そのテーマの中で北村さんが編集者と対談形式でさまざまな物語を紹介していく形式だ。テーマは「リドルストーリー」であったり、「中国の故事」であったり、「賭け事」であったりと様々だ。

編集者との対談は実際の編集者ではなくて、北村さんが頭の中で生み出した架空の「編集者であるけれど、この対談がとても読んでいて楽しい気持ちにさせてくれる。いろいろな本が紹介されて読みたくなる。そういう罪深い(?)本だ。これを元に幾冊か叢書が組まれた。

その叢書の中で、自分が気に入ったのは「私のノアの箱舟」と「なにもない猫」だ。このシリーズはまだ全部読んでない。だから、気に入ったものは変わるかもしれないし、増えていくだろう。

自分は中国の故事や旧仮名遣いの本は読みづらく感じてしまうので、「真田風雲録」は読めないかもしれないなあ。

伝記世界を変えた人々 (いろんな人の伝記 図版が多く読みやすい)

海外の人を中心にした伝記シリーズ。主に子供を対象としているためだろうか、シリーズ全体として、文は平易で図や写真を多用している。そう書くとありきたりな伝記に思われるかもしれないが、装丁、ページの中の文と写真の配置の良さが際立つ伝記集だと思う。

全体として、割とマイナーな人も取り上げていたりするし、平和に貢献した人たちを取り上げている点も特徴だろう。気になった人がいたら、その人を読んでみてほしい。

星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一は、多くの人がショートショートと呼ばれる一連の作品群で読んだことのある作家だろう。その人の評伝だ。著者は最相葉月さん。

星新一さんはその作品を読むとところどころに冷徹さが垣間見える。その冷徹さがどこから生まれたのかがわかるだろう。もともと幸せ境遇に生まれ育ったが、途中からどうしようもない災厄に見舞われるからだ。それだけが冷徹さの理由ではないだろう、ほかにもこの本を読めば思い当たる点がいくつかある。それらも書くと紹介としてはやや度が過ぎるのでやめておく。

最後の方で著者は有名な芸能人にもインタビューする機会を得て、実際に星新一さんについて尋ねる。そこも印象に残る。その芸能人はちょうど星新一さんの逆の人生をたどるような状況になっている。

自分はこの評伝を読んで、がぜんショートショートに興味を持つようになった。

リプレイ

SF小説はあまり読んだことがないのだけれど、この小説は良かった。著者はケン・グリムウッドさん。翻訳は杉山高之さん。

SFのよくある設定として、「もし過去に帰ることができるとすれば、その人の人生はどう変化するのだろうか」というものがある。その王道設定を利用して、すばらしい小説になっている。

この小説が書かれた時代1988年なので、やや風俗文化の描写が21世紀の現代と比べて現実離れしている点があるけれど、それを差し引いてもすばらしい小説だ。

まりあらすじをかかない方がよいだろう。http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で紹介する「心地よく秘密めいたところ」と全然違う話なのだけれど、自分には似たものを感じる。

自由への長い道

この本は近年読んだ中で最も良かった。

自由への長い道は南アフリカ共和国アパルトヘイト人種隔離政策)が撤廃されるまで闘った人々のノンフィクションだ。著者はネルソン・マンデラさん。翻訳は東江一紀さん。

アパルトヘイトという言葉とその意味何となく知っているけれど、それが具体的にどんなものかを説明できる人は日本の中で多くないのではないかと思う。ネルソン・マンデラさんとその仲間たちは、それをなくそうと政治活動を繰り返す。そしてその度に時の政府の激しい妨害に遭い、その結果そういったグループを作ること自体が違法になり、グループの首謀者たちは収監されてしまう。そこからが圧巻だ。

いかにしてそういう逆境の中で自分の政治信条を保ち続けるか。自分たちの仲間を増やして支持を広げていくか。そして時の権力機構に対して、アパルトヘイトの「非道さ」をアピールし、撤廃にこぎつけるか――。

仲間の反乱分子スパイへの対処国際社会へのアピールなど、常人には思いもよらない方法アパルトヘイト撤廃に向け前進してゆく。ところが、前進したと思ったら後退したりすることが何度も繰り返されるのだ。

この本はネルソン・マンデラさんがアパルトヘイト撤廃後の大統領に選出された直後に出版された本なので、結末に近づくにつれてかなり筆が鈍って、慎重な言い回しが増えていく。現在進行形のことを縷々書くと信用問題になるからだろう。それでもこの本は読んでいて楽しい

この本を読んだ人は「ネルソン・マンデラ 私自身との対話」もぜひ読んでほしい。自分もまだ途中までしか読んでいないが、より素直なネルソン・マンデラさんの言葉と考え方がわかると思う。(「自由への長い道」についての言及もある。)

ほかにも映画インビクタス」や、「マンデラとデクラーク」など、映像作品もある。後者の「マンデラとデクラーク」は「自由への長い道」と同じテーマだ。ついでに、youtubeにあった国連広報映像日本語訳付き)もリンクしておく。


つづきは http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で。

2013-05-02

http://anond.hatelabo.jp/20130502124129

全くだ 同じ値段でいいから、電子書籍で出してほしい。

何かって、コレクションの邪魔なんだよ。装丁がいい本=ハードカバー印刷なのはわかるが、単行本は何百冊って行く人は行くんだから本棚を圧迫するだろうと。さっさと電子化してほしい。

2013-04-30

Jコミほかマンガ家自分で配信する場合問題点

契約ちゃんと切ってない人がいる件】 

出版社との契約自動更新なので、契約を引き上げる必要がある。絶版になっているといっても版元は「長期在庫切れ重版未定」という言い方をする。ちゃんと作家は切るなら切ること。「更新しない」(更新時までは契約が生きる)と「即時引き上げ」は違うので念のため。電子化権を与えていなければ問題はないが…

出版社契約切って流していたとしても出版社ブランドレーベルタグで残している件】 

→このへんJコミサイドの確信的なシステムの問題。

出版社ブランドレーベルカバー上に残っている件】

(元大手出版社から配信引き上げてるマンガ家の人のうち一部ははそのへんわかってるからちょっと装丁をいじっている場合がある)

作家ブランドまでは渡していないのだ。

カバーデザイン流用の問題】

出版社場合デザイン買い切りか都度支払いのどちらかであるが、出版社デザイナーの間ではデザインの利用許諾は済んでいるが、

作家との間は済んでいない。なんにもクリアされていない。(中はロゴ以外デザイナー入ってないケースが多いので、

さほど揉めないだろうが、外は結構権利主張されるはず。かつ装丁の値段は高い!)

現状ではJコミを見ていないor見逃してやっているケースが殆どと思われるが、

特に高いデザイン事務所と組んでいる場合Jコミor作家側に支払い要求が行く可能性がある。

2012-12-19

同人肌色率が高くなってる問題

 一連の議論に非常に釈然としないモノを感じたが

冬コミ同人原稿入稿を控えた今の自分にそれを言葉にして残しておく時間

まだ捻出できないので

その対象の要旨だけメモ置き


抽出レス

男性向け同人流行を考えるスレ31

http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1352018734/

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538 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 11:19:13.92 ID:7om9UDEV0

ここの最近とらのランキング肌色率凄いしな

昔にくらべてどんどん露出凄くなってるしやっぱ全体的に売り上げ下がってるんだろうと思うよ



539 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 11:27:01.22 ID:DZVR6ULp0

まあ、そうだよね・・・

商業漫画も売れる人と売れない人の二極化が凄まじくて

中間層の落ち込みが凄いし・・・


ただ、露骨エロは必ず即P2Pに流れるし

コミケで売るメリット有るのかな

そういう本はコミケより書店の方が売れるのに

書店で販売始まる頃にはもう流れてると言う・・・



540 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 11:35:56.73 ID:Yz/kzP+I0

商業サブカルシュリンクするから食い詰めた絵描きだの物書きだのがこっちに落ちてきて、もしくは商業に上がれないまま留まって、

同人足切りラインの上昇が加速して作家側は年中競争ストレスに晒されるようになる

耐えられなかった奴、能力が及ばなかった奴から退場させられていく


エロパロコミケで売るのは、経済的なメリットよりも「同好の士による交換会」という建前の維持の面が大きいんじゃない?

この建前とその意味を忘れているか、下手すると意味が分からない人もいるかもしれないけど

委託でも結構微妙なラインだし、無限在庫と無期限の販売期間を持つDL販売に至っては最早商行為以外の何物でもない




543 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 12:25:16.22 ID:DZVR6ULp0

>>540

ああ、いや、そういう意味じゃなくて

露骨エロで売り抜けるのは正しい戦法なのかなって疑問

同人より先に衰退が始まったエロゲ業界見てると

エロ特化してた所は割れで済まされてどんどん弱体化

低価格DL販売に逃げたけど、そこでも売れなくなってきてる

AVもそうでしょ。抜けるだけの媒体所詮そんな扱いになる

どう頑張っても飽きられるもんだしね

露骨エロで小金稼ぎたいだけなら、オリジナルDL販売で十分と言うか


547 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 20:45:23.59 ID:Yz/kzP+I0

>>543

正しいか正しくないかではなく、殆ど作家はそうするしかない

>>539が言っているけど、売れる人売れない人の二極化が激しくなっている

より正確にいえば、足切りラインがどんどん上がってきて脱落者の増加が加速度を増している

競争を勝ちい抜いて売れる側に立てる人間はいだってほんの一握り

残り大多数は下卑た手段でも何でも使って底辺を這いずり回る他に生きる手段が無い


上昇志向を持ちながらエロ同人エロゲ作り続けている奴は、嘗てのピンク映画日活ロマンポルノ制作陣みたいなものだよ

素の実力では見向きもされないから、表現したいものガーだの何だの自己弁護をこねくり回してエロを混ぜる

だが結局ピンク映画ロマンポルノAVに負けて滅んだ、一般とエロどちらにも特化出来ないジャンル市場は背を向けた

エロゲが負けている相手がラノベかどうかは分からないが、エロゲが衰退の一途なのは確か

上記の前例から考えれば、将来のエロ同人も恐らく今よりずっと衰退する

最終的に残るのは、実力のある一握りは早々に一般に逃げ残り多数はエロ特化でジリ貧でも業界にしがみつく、そういう世界



548 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 21:23:50.48 ID:9I9yGD0a0

ピンク映画が負けたのはAVを家庭で、それも早送りで見れたからだろうな

映画だと早送りできないので、最初から最後まで見るしかないが、

AVは肝心なシーンまで飛ばせば良い

とすると、より過激な部分だけあればよいし、ストーリー部分は値段を上げる要素でしかない


そしてストーリーゲームプレイ時間が何十時間もかかるが、

凌辱ゲーは最初から最後までエロなので、時間が無い社会人向きだと

以前から言われていた


労働時間だけ伸びて給料が上がらないような世だと、

ストーリーゲームプレイする時間はどんどん減っていき、

手っ取り早く抜ける凌辱ゲーに移行する


同人誌も同じような感じになってきてるのかな?




552 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 23:01:57.57 ID:nLP7+3im0

>>547

露骨エロっていうのがどの程度の事を言ってるか分からないけど、書店売り商業誌くらいのエロさがないなら、もともとそう売れるものじゃなくね?



うーん

ちょっと議論しよう

前にも書いたような気がするけど、ユーザ人口自体は少子化だろうが減ってないよな?

だってコミケ3日目の参加者はいまだ右肩だぜ。消防法がどうたらの大本営発表20万の壁を乗り越えて、21万なんて数字も出てきた

書店だってメジャーサンプルたるコミケがこんなんだから状況は似たりと俺は分析する

その上で売上落ちてね?と思うようなら、他にも可能性は考えられるで

まず、そう感じるヤツとその周りのサークルが軒並み売上落ちてるから周りもそうなはずだ、という誤謬

次に、大半の大手はいつか下に抜かれて凋落するもの、という前提の見失い

後は、一般買い手の全体的な財布の紐の縛り具合。

特に最後に関しては、第二候補までは買うか、から第一候補が買えればいいや、という優先順位に従った足切りが各人において行われるわけだから、「みんなにとっての第二候補」的立ち位置サークルは、そりゃあもうひどく落ちるだろうし、

それが誰かの言っていた二極化の遠因たりえるとも思う

それならば、我々(売れ線追いたい、売れたい組)の考えるべきことはなんだろう?

ってところを命題として。


俺はまず、今までさんざん言われてきたセオリー実践と、

流行ジャンルのものよりも、ジャンルに追うニーズを把握することを提案したいのね


セオリーってのはまぁ今更こんなところで言うのも馬鹿馬鹿しいけど

完品提供・参加頻度・描く内容の属性方向性の統一 この3点で大体言い尽くせる

それに加えてニーズって話で

たとえば、陵辱求められないメジャージャンルで陵辱描くよりも、陵辱求められる弱ニッチジャンルで陵辱描いたほうが売れるんじゃね、って話

印刷部数のオーダーにもよるけど、でも壁だって突っ込むジャンルの種類で大怪我する話を割と聞くようになったんだから

下手に牛後を追うよりも鶏口となった方が知名度やら売上やらに跳ね返る気がするんだよなぁ

(ある程度以下の規模のサークルならば、ネット原稿流されるのも「知名度あげるメリット」>「機会損失デメリット」になるわけで)


ちなみにうちは、いつネットさらされても少しでも誰かの印象に残せるように

知り合いのデザイナーに頼んで分かりやすロゴとか装丁を作ってもらってる

たとえ割った本人が買わなくても、そいつの話を聞いた友人なりが買ってくれる可能性もあるんで

一応そういう意味でのフォローも求められてるんじゃないかと思う

割れを嘆くための気力を、割れを前提にしたプランニング設計に注げたらなぁ、って思う



555 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/15(土) 23:34:18.40 ID:Yz/kzP+I0

現段階でユーザー人口が減っている様には見えないのは確かにその通りかな

ただ、ニーズについては陵辱求められないメジャーなら和姦描いて、陵辱求められるニッチなら陵辱描いてと描き分ければ良いのでは?

鶏口といってもパイ自体が小さければ低空安定飛行にしかならないし、

陵辱好きだからといってそうそ好きな物だけ描いて食っていけるわけではないし

将来は年金なんて掛け金未満か下手すると貰えないかもしれないんだから、今食うだけではなく貯蓄に回すだけの収入必要

それに作家としての寿命生物としての寿命よりずっと短いんだから賞味期限が切れる前に必死で稼げるだけ稼がないといけない

サークル立ち位置ぶれると感じるなら、サークル自体を和姦系と陵辱系で分けてしまえばいい

女性作家だと腐向け男性向けでサークル名やPNサイト別にしているとこもたまにある



556 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 00:56:37.04 ID:Mcf6GJ3J0

ちょっと議論しよう


夜中に笑わせんな



557 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 01:21:04.61 ID:zRiZ/zQb0

これからエロ同人の話をしよう





562 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 03:02:36.81 ID:Z/pV2G7i0

>>555

和姦サークルジャンルに合わせて陵辱描いたら、サークル買いが一斉に離れるだろうなって思う

あいつらはまず「このサークル」を目当てに来てるんではなく「この方向性でこの絵でやってくれるこのサークル」を目当てに来てるだろうから

はいえ、この考えはあくまで「自分の絵柄」でやってるヤツにはあてはまるかもしれんが

原作に似せた絵柄」でやってるヤツには当てはまらんのかも知れん

後者タイプ委託DLが主力になると思われるので、サークル方向性をわざわざ安定させる必要もないかもしれんな


しかし、毎度原作に似せて毎度求められる方向性で描くのって、サークルとして憶えてくれるのか?って思うんだけど

だとするなら、方向性を固定した上で、ジャンル方を限定して合わせていく方がよろしくないか

たとえば俺みたいなアンチ陵辱派とか、同じスペに陵辱と和姦が一緒に並んでたら、多分和姦も買わんぞ

サークルを分けるのは確かにいいかもしれんな。

もちろん、2サークル分安定して供給できる手の早さは必須スキルだろうけども



564 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 07:24:33.58 ID:qbRhyBjq0

つかお前ら同人活動なんぞでどれだけ深刻やねんと。

みんな仕事しながら趣味でやってんでしょ?


567 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 12:40:49.78 ID:+RzO/LEm0

最初露骨エロが正しい戦略か?

と書いた奴だけど、別に純愛厨ではないよ

他の人も書いてるけど、流行効果を期待するなら

作品ファンの傾向にあわせるべきと思ってるだけで

元々表紙の肌色から派生した話だから

露骨エロ表紙は、純愛厨には避けられるよって話を

たかったんだ。誤解させてごめん。中身はがっつりエロくてもちろんおk

気取ってるのは書き手じゃなくて読み手なのよ

エロいもんを平気で買えるおっさんばかりじゃないんで

大事なのは上品にどれだけエロスを醸しだすか、売れてる大手

下品な表紙の人はあんまりいないだろ?



568 名前流行[sage] 投稿日:2012/12/16(日) 18:00:00.33 ID:ZotGtHNU0

もう作品多すぎて飽和状態で何描いてもいっしょな気がしてきた

どの作品もちょっと出てちょっと売れる状態つーか

逆にまったく同人出てないアニメとか気になる

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