2014-11-01

11月だ

11月だ。

4月を思い出す。一人暮らしを始めた。ワンルームマンションを借りた。実家から通える職場だったけど、なんだかんだと理由を付けて一人暮らしを始めた。意地だったのかもしれない。

僕の今の自宅は12畳だ。広かった。だからまず本棚をいっぱい買った。窓とドア以外を本棚にしたかったんだ。そして好きな本をいっぱい入れた。給料ほとんど本に変えた。変えている。実家から好きな本を持ち込んだ。好きな本の背表紙だけを並べたかったんだ。僕はハヤカワ文庫が好きだからまずはそれを並べた。次に創元推理文庫ちくま現代教養文庫文庫はそろっていてきれいだ。次に単行本単行本わがままだ。高さも装丁もちっともそろってない。乱歩の箱入り全集はきれいだ。その横に井泉水泉鏡花。僕がしってるのはこれくらいだ。国文学科の人ならもっと素敵な本をならべるのだろう。ちょっと悔しい。古い本は鏡みたいに書棚を見る僕を映す。なんて思うけど自己満足だ。買って帰る途中は重くて重くて二度と買うもんか、って思うんだよ。僕が持ってる一番古い本はなんだろう。雲野十三だろうか。これは単に自慢。そうやって作った本棚を眺めて過ごす。手に取って読む。新しい本を読む。「お前はこの本棚に入れていい奴か見ているんだ」なんて思いながら。残念ながらおめがねにかなわなかった本はさよならだ。誰かに読んでもらうほうがいい。ばいばい、村上海賊

雨だから本を読むんだよ。外に出ない理由はそれ。だから外に出る理由は本を買いに行く。僕は雨が上がったら本屋に行くんだ。それを忘れないために増田を書いた。読んでくれてありがとう。ぞくぞくしてるよ、僕は。

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