はてなキーワード: ぬるま湯とは
先日、3年半ほど勤め上げた会社を辞めた。
辞めた理由は外面は家庭の事情による一身上の都合ということになってるけど、本音は職場での意識の低さに辟易したところが大きい。
中堅SIerでにわかSEみたいなことをやってたわけだが、とにかく内情がひどかった。
プライドとかプロ意識とか呼ばれている類の者は全く存在しなかった。
ある先輩社員は仕事をしながら机にiPhoneを置いて堂々とモバマスをやっていた。
そしてそれを注意する社員もいなかった。
当然のごとく、仕事はほとんど進んでいなかった。後から聞いた話だと納期がかなり緩いプロジェクトだったようだが。
忙しいふりをしてだらだら仕事をするのはよくあることだとは思うけど、ここまで来るともうなんというか開いた口がふさがらないぐらい呆れる。
ある上司の下で仕事していたときに、お客さんに急ぎでメールを送らなければいけないときがあり、資料探して10分で文面書いて上司に送信をお願いした。お客さんとの連絡と調整は全部上司がやっていたからだ。
で、私が文面書いて送ったメールがbccで自分のところに届いたのはそれから3時間後。メール送信時間は受信時間と同じだった。
それでいてわざわざよくわからない言い回しに変えて送信する始末。
結局、送って10分後ぐらいにお客さんから電話があって上司共々怒られる羽目に。
またある上司に業務改善を提案したときには「それめんどくさいね」「問題が起きたら全責任君がとれるの?」「やるんだったら1から10まで全部君がやってよ」と言われる始末。
それでもなんとか説き伏せ「じゃ資料作って」と言われて資料作ったものの、「やっぱりめんどくさいね。今のままでいいじゃん」と門前払い。
結局その上司、とあるプロジェクトでExcel方眼紙直すために3徹ぐらいしてた。見ていて若干気の毒だったが。
別チームの社員はというと、お客さんから言われるがままに仕事をしていた。
そこから聞こえてくるのは、お客さんに対する愚痴と、つじつま合わせの言い分けの打ち合わせとため息ばかりだった。
そんな状況になってしまったのは提案に大失敗したから、とかそんな話のようだったが、それでも何も言わないのでは哀れな傀儡のようだ。
会社としてはお客さんから金をもらえるからそれでいいのかもしれないが。
高い金かけて以前と何ら変わらないシステム作るぐらいなら、その金でそれまでのシステムが動いていたハードをなんとかして調達すればいいんじゃないの、とか思う。
ハード屋さんは大変かもしれないけど。
とにかくこんな職場に嫌気がさし、実家のごたごたも重なったところで衝動的に仕事を辞めた。
前々から違和感は感じてたからあまり衝動的ではないかもしれないけど。手取りも少なかったし。
再就職とか起業も考えたけど、結果的にぬるま湯に浸かりすぎてしまったせいでどこに行ってもダメだろうし、実家戻ってゆっくり考えようか。
実家もわりと大変だし、実家から近いところで非IT系の仕事でも探した方がいいのかもしれない。
水たっぷりの鍋に白ネギの青いところ、キャベツの芯、もやしを入れ、火を付け沸騰させた後に豚肉を入れる。
弱火で1~2時間煮る。
火を止める15分前にコンソメ少々を入れる。
たまごはおしりの側をトントンと軽く叩いて本当に小さなひびを入れておく。その後、鍋にぬるま湯(50℃以下)を入れ、そこにたまごをゆっくりと入れて10分から20分放置。
ぬるま湯に入れるとひびから空気が逃げるが、それが終わって空気がもう出なくなればそのまま中火にかける。
完全に沸騰してから30秒程度で火を止め、蓋をして3分半程度放置する。その後、冷水に入れて粗熱を取り、殻を剥いておく。薄膜も。
おでんのたまごみたいなのが好きな人は、もっと長く沸騰させて固茹でにしてもよい。
みりん0.5~1.0、酒1.0~1.5を別の鍋にいれて一煮立ちさせる。その後火を止めてから、上の豚肉の煮汁を漉したもの2と、醤油2、塩、砂糖少々、それにみじん切りしたショウガ1欠片ぶんを入れる。好みによって味の素も。
なお、豚肉がウデ肉のように臭いのきついものの場合、豚肉の煮汁ではなくこんぶだしやウェイパーを溶いたものなどで代用するか、豚肉を茹でるときに下茹でして湯を一度捨てるかする。下茹では水から。
ジップロックに茹で上がった豚肉と、ゆでたまごを入れ、この漬け込み液を注ぎ、放置。1時間程度で食べられるようになる。また、一晩くらい放置しておいてもよい。
お肉は、噛みごたえが出るように繊維の向きに注意して大きめに切ると食いでがある。この辺りはお好みで。
なお、豚肉を茹でる時に、料理用温度計を見ながら63℃を維持して長時間煮にすると、非常に柔らかでおいしいお肉になるらしい。
おまけ
豚の茹で汁は捨てないこと。いったん漉して、そこに白菜、人参、戻した干ししいたけ(戻し汁も少し)、あとあれば肉団子(つくね)をほり込み、
塩と胡椒、コンソメ(とウェイパー)で味を調整し、最後に生姜の絞り汁と春雨を入れれば美味しいスープの出来上がり。
あるいは、お湯で適当に割って、インスタントラーメンを茹でる時のお湯代わりにすると、インスタントラーメンが美味しくなる。上の煮豚と煮玉子を入れると本格的。
このお話はたぶんフィクションです。実在の個人や企業とはあんまり関係ありません。そういうことにしろください。
10年前、20代になったばかりの頃の僕は、今思えば本当に最低な生活を送っていた。高校を中退し、実家とは疎遠で、友達もなく、金もなく、夢も希望もなく、ただバイト先と自宅を行き来するだけの毎日。いつも視界には霞がかかったようで、底の見えない空虚さだけが僕の心を支配していた。
それでも趣味らしいものはあった。オンボロマシンにRedHatを入れ、ダイヤルアップの細い回線で自宅サーバを立て、Perlでガラクタのようなプログラムを動かす。そんな子供じみた遊びだけど、プログラムを組んでいるときだけは空虚さを忘れ、画面の中に没頭できた。
ただ、そのときの僕はもうすでにいろんなものに打ちのめされていて、若者にありがちな全能感などというものは霧散していた。自分がプログラミングで何かを成すだとか、それを仕事にしようなんてことは一切頭になかった。このまま夢も希望もなく人生を終えるのだと、そう思っていた。
それでも転機は訪れる。
勤めていた工場で派遣切りにあった僕は、「働きたくないでござる! 絶対に働きたくないでござる!」とか言いながらニート生活をしていた。そろそろ翌月の家賃も払えなくなってきたころ、派遣会社から電話がかかってきた。「プログラム開発の仕事があるんですがやりませんか?」と。そういや履歴書だかスキルシートだかに、Perlがどうたらとか書いたっけ。実務経験もない中卒に仕事まわすとかwww ……とは思ったものの、このままでは本気でホームレス一直線だったので引き受けた。
派遣された先は従業員数10人くらい、パートさん含めても50人くらいの小さな会社だった。現在手書きの伝票でやっている処理をWeb化したいのだという。システム担当者はおらず、事務員さんがExcelやAccessを使える程度。すべて僕一人でやらなければならない。マジか。
ともあれ、まずはサーバである。後々の運用を考えるとLinux系は使えない。事務所の片隅に放置されていたWindows 2000マシンにApacheを入れてそれでよしとした。
次はデータベース。でもこの頃の僕は「正規化ってなんれすか?」というレベルだったので基礎から勉強した。なんかMySQLってのがいいらしい→社長に申請→「今Access使ってるからそれでいけ」→「はい」→パフォーマンスの面で問題出るだろうなとは思ったがしょうがない。
次は言語。最初はPerlで書こうと思ってたけど、PHPってのが流行ってるらしいのでこっちにした。ウホッ! いい言語……。
そして業務内容を把握するため、現場をあっちこっち駆けずり回りながらヒアリングする。ときには部長から愚痴を聞かされ、ときにはパートのおばちゃんから誘惑され、そんなこんなを繰り返し、仕様をつめていく。
そして数ヶ月かけて開発したシステムの稼働である。そのときのことは今でも忘れない。
現場の人がラインからデータを入力する。サーバにデータが送られてくる。別の事業所からも送信されてきてる。問題ない。事務員さんが伝票処理を行う。問題ない。すげえ、ちゃんと動いてる。お遊びで作ったプログラムではなく、本当に本気の業務用プログラムである。それを僕が1人で作ったのだ。このプログラムで業務がまわり、利益を生み出すのだ。社会に対して、何らかの作用を及ぼすのだ。僕みたいなクズにでも、そんなことが可能だったのだ。
そのことに気付いたときの感動を、僕は今でも忘れない。
それからちょっといろいろあって、ホームレスになった。うん、急展開なのはわかってる。でもこの間のことは語ってもあまり面白くないし、公序良俗に反する話もあるのでざっくりはしょる。どうせフィションなんだから細かいことを気にしてはいけない。
話を戻そう。
ホームレスになってからの数日はひどい精神状態だった。足元から世界が崩れていく感覚。視界がぐにゃりと歪む。帰りたい。でも帰る家がない。だからホームレスというのか……というトートロジーを何度繰り返しただろうか。
もうあまり覚えていないけど、このときの僕は本当にもう何もかもどうでもよくなってたと思う。ただ、自分の全財産がバッグ1つしかないということに対する心地よさ、開放感があったのはよく覚えてる。そんな状況で地べたに座り込んで見る風景。きっと、今はもう見えない。あの頃の僕にしか見えない風景が、そこにはあった。
いろんな人と出会い、流れ流れて、最終的に西成のあいりん地区にたどり着いた。関西圏の人には説明不要かもしれないけど、よく言えば日雇い労働者の街、ぶっちゃけて言えばホームレスのメッカである。今はもう綺麗になってしまったし、治安もそこそこよくなったけど、僕がいた頃はまさに「カオス」としか表現のしようがない状況だった。
どこから持ってきたんだといいたくなるようなガラクタばかりを並べた泥棒市。簡素な骨組みにビニールシートをかぶせただけの飲み屋。「ないかーないかー」と声が聞こえてきたので見てみると、警察署の近くなのに道端で堂々と丁半博打をやっている。コンビニのトイレの張り紙には「トイレが詰まる原因になるので注射器を捨てないでください」とある。いやトイレが詰まるとかの前に気にすることがあるだろ。ケンカなんて日常茶飯事。頭から血を流したおっさんが普通に歩いてる。数百人規模で並ぶ三角公園の炊き出しは圧巻。四角公園の炊き出しでは誰もいない場所にワンカップの瓶とかがたくさん並んでる。何かと思って聞いてみたら「あれで並んどることになってん」と返ってくる。学食の席取りルールみたいだ。ああもう全然書ききれない。
でも一番印象に残っているのは、南海線の高架下、うず高く積まれたゴミ山の前でガラクタを解体していたおっちゃんのこと。奇声を発しながらハンマーを振り下ろしていたおっちゃん。その両目は、これ以上ないほどにキラキラと輝いていた。その鉄屑を売った金でビールが何本買えるか皮算用でもしているのか、あるいは幸せになる魔法の薬でもキメているのか、そのときの僕にはわからなかったけど。
そして、人生を投げ出していた僕に付き合ってくれたおっちゃん、あなたのことも忘れません。モーニングをおごってくれて、いろんな話をしてくれて、聞いてくれて、役所の福祉課まで連れて行ってくれたおっちゃん。あなたがいなければ、僕は今でも西成でぬるま湯の日々を送っていたかもしれない。
いろんな人に助けられて、ホームレスの施設に入ることになった。舞洲という人工島にあるのだけど、これがまた周囲に何もないのだ。スポーツ関連施設、ゴミ処理場、物流センターが点在するくらい。コンビニ1件ありゃしない。だけど施設での生活は意外にも楽しかった。2段ベッドが6つ並んだ12人部屋。むさくるしいけど、みんなバラエティに富んでいた。刑務所上がりのいかついおっちゃん、虚言癖のひどいおっちゃん、ほとんど一日中寝てるじいちゃん、薬のフラッシュバックがひどい兄ちゃん。そんな人達の中で過ごせば、自分がどれほどクズであっても気にならない。やはり僕はこちら側の人間だと再認識した。
市街地にある施設へ移ってからはいろんな仕事をした。生駒の山奥にドブさらいに行ったり、事務所移転のバイトで腰をやってしまいそうになったり、なんやかんやあったけど、長くなるのではしょろう。結局のところ、またプログラマをすることになるのである。
そろそろ身バレしそうな領域に入ってきたのでここでもう一度強調する。このお話はたぶんフィクションです! たぶんフィクションです! 大事なことなので2回言いました。
そう、またプログラマとして働くことになった。今度は従業員数300人くらいの大きな会社である。日本人なら誰でも知ってるであろう大企業の子会社ということもあり、本社からの出向社員は東大京大卒当たり前みたいな状況。そんな人達の前で中卒の僕が前に座ってプレゼンやら仕様検討会やらをするのだ。何の罰ゲームだよ……。
最初に思ったのは、「ここにいる人達は育ちがいい」ということだった。みんな礼儀正しい。喋り方や立ち居振る舞いまで、今まで僕がいた世界とは何もかもが違っていた。まるでドラマに出てくるような「ちゃんとした人生を送っている人達」だ。そんな人達に囲まれていると、「生きていてごめんなさい」と言いたくなる。本当に。
他に驚いたこと。社内で連絡を取り合うのにメール使ってる。やばい。社内メーリングリストとかもある。やばい。定期的にミーティングとか勉強会とかもする。なにそれ怖い。自分がいっぱしの社会人になったかのような錯覚に陥る。ちょっと前まで西成でゴミ拾いのバイトしてたのに。「勘違いするんじゃない! 西成の日々を思い出せ!」と何度も自分に言い聞かせ、自我を保った。
とはいえ、萎縮してばかりもいられない。気付いたことはどんどん提案した。あちこちに散らばっている共通の処理をライブラリ化したり、サーバで負荷がかかっている部分を改善したり。却下されたものも多かったけど、採用されたものもそれなりにあった。業務の改善案を考えるのは楽しい。誰かがプログラマの三大美徳に「無精」を上げていたっけ。極度のめんどくさがりで、楽をするための苦労は惜しまない僕には、こういう仕事は天職なのかもしれない。
システム開発の方も順調に進んでいた。この頃はMicrosoftですらWeb版のOfficeを出すような状況で、デスクトップアプリに比べても遜色ないレベルのWebアプリがどんどん出てきていた。この会社で開発しているのも、そんなAjax技術を多用したWebアプリだ。JavaScriptを用いた本格的な開発に最初はとまどったけど、書けば書くほど言語が自分の手に馴染んだ。クロージャ、prototypeといった基礎をちゃんと学ぶと、書けるコードのレベルが段違いに上がっていくのが楽しかった。
仕様にもこだわった。実際に使う人がどんなふうに操作するのか、何度も何度も脳内でシミュレートし、どんなUIが最適なのか、データ構造はどうするべきか考え、実行速度とメンテナンス性の板挟みに苦しみ、何度も何度もリファクタリングを繰り返す。
そのとき開発していたシステムは、メイン画面でほとんどの処理を行うタイプのものだったのだけど、そのメイン画面のJavaScriptコードは最終的に1万行を超えた。もうこの頃にはJavaScriptでのオブジェクト指向的な開発手法というものも自分なりに構築されつつあった。そしてこのカチャカチャとした手触りの、安物のオモチャのような言語は、僕の一番好きな言語になったのだった。
そんなある日、僕が作ったシステムのメインユーザーである他部署の偉い人が来て、開口一番こう言った。
この機能が素晴らしい、とか、あの発想はなかったわ、とか、とにかくべた褒めして、そして去っていった。機能追加要望の前口上だと思って身構えていた僕は拍子抜けした。「あの人が他人を褒めることなんてめったにないよ、すごいね」と近くの席の人が言う。
どこにもはまることのない歪な歯車。その僕が、社会という大きな機械の中に組み込まれる音だったのだと思う。まあすぐに外れてしまうのだけど。その一瞬だけは、僕は確かに社会の一部になれたのだ。
これからどうするか? 今の技術力ならそれなりのところに就職できるかもしれない。でも僕にはやってみたいことがあった。半年かけて海外を旅するのだ。
今、僕の手元にはまとまったお金がある。こんなのは人生で初めてのことだ。そして僕は今、どこにも所属していない。どんなところに行ったっていいし、何をしたっていい。この先、そんな状況がどれだけあるだろうか? 人生長いのだ、そりゃあ何度だってあるかもしれない。でも今回やりたいことをやらなかったのなら、僕はきっと何度だってやらずにいるままだろう。
もちろん怖くなかったわけじゃない。なにせ海外なんて行ったことがなかったのだ。ずっと極貧の生活をしてきた僕は、国内旅行だって満足にしたことがない。
いろいろと考えた。ない頭を使って考えた。自分の英語は通じる? 病気になったときは? 荷物をなくしたら? あれこれ考えると心配事ばかりが頭をめぐって、わけがわからなくなる。
最終的に決定打になったのは、自分が何も持っていないという、この状況だった。
そう、僕は何も持っていない。家族も友達も、夢も希望も。だけど、そんな人間だからこそできることがあるんじゃないかと思ったのだ。何も持たないからこそ、どこにだって行けるし、何にだってなれる。それはタロットカードの「愚者」みたいなものだ。愚かな者は恐れも何も知らぬからこそ、無限の可能性を秘めている。
心を決めたら後は早かった。
パスポートを取得した。航空券を手配した。住民票を海外転出した。トランクルームを借りた。住んでいた部屋を引き払った。
空港へ向かう電車の中で、懐かしい感覚に襲われた。あの日、ホームレスになったばかりのころの感覚。世界が足元から崩れていく感覚。でもあのときとは決定的に違うことがあった。それは、今回は自分が望んでこうなったのだということ。流されるまま生きてきた僕が、初めて自分の人生に対して主導権を得た。それだけが決定的に違っていた。それだけで十分だった。足の震えは、これからの旅路への、期待に対する震えなのだった。
自分とは異なる人種、異なる言語。街の看板すらまともに読めない。レストランの注文すらおぼつかない。ちょっと電車に乗るのも大仕事だ。それでも時間をかけてひとつひとつなんとかしていった。
見知らぬ街の匂い、喧騒、バケツをひっくり返したようなスコール、旅の中で出会う怪しい人、優しい人。僕の前でたくさんの風景が流れていく。
川辺のレストランで昼ご飯を食べた後ボケーッとしていると、猫が膝の上に乗ってくる。動くのもめんどくさくてボケーッとしてたら日が暮れてた。そのまま猫と一緒に晩ご飯を食べた。そんな日もあった。
長距離列車に乗っていたとき、車内食にピーナッツバターのようなものが付いていたので、普通にパンに塗って食べた。でも梅干的なものだったらしく、めちゃくちゃ酸っぱかった。「すっぱ! すっぱ!」とかやってたら向かいの席の女の子が爆笑していた。僕も笑った。そんな日もあった。
最初は少し移動するのにも大変な思いをした。でもいつの間にか、ローカルバスに乗って気ままに旅するようになっていた。
たどたどしかった英語も、日常会話程度なら普通に喋れるようになっていた。
いろんな国のバックパッカーにもたくさん出会った。お互いつたない英語でやりとりするのも楽しかった。今度は彼らの国にも行ってみよう。だからいつか世界一周に出ようと、僕は心に決めた。
こんな旅に出たところで自分は何一つ変わらないと思ってた。でも、何かが変わってきている。それが何なのかはわからない。たとえば図太さだったり、適当さだったり、そういうのもあるのだけど、何か違う。それよりもっとプリミティブなもの。感情になる前の感情、行動になる前の行動。マグマのような熱量を持ったドロドロとしたものが、自分の中に渦巻いているのを感じる。それがいつ形を成すのかはわからない、今はまだ。だけどいつかどこかで、忘れた頃にひょっこり出てくるんじゃないかと思う。そのときを楽しみにしていよう。
そして夢のような日々は終わる。
日本に帰ってきたとき、手持ちの金は10万以下だった。部屋は解約していたので住むところもなかった。普通にホームレスだった。僕は焦らず慌てず、西成へ向かった。
しばらくはドヤ(安宿)に泊まった。一番安いところなら500円から泊まれる。西成はいいところだ。
前の会社から戻ってこないかと誘われたけど、「働きたくないでござる! 絶対に働きたくないでござる!」と言って断った。
いや働きたくなかったのは本当だけど、もう1つ理由があった。職業訓練で組み込み系を学ぼうと思っていたのだ。
スマートフォン含むタブレット端末の市場がこれからも拡大していくのは間違いない。そうすると必要になってくるのは組み込み系の知識。いやアプリ作るだけなら必要ないかもしれないが、そういった知識があれば、自分ができることの幅がぐんと広がると思う。
それに、今の僕には基礎的な力が圧倒的に足りない。すべてを独学で、我流でやってきたけど、やはり限界を感じる場面が多々あった。だから今回ちゃんと体系的に学んで、足元を固めようと思ったのだ。
結果的には正解だったと思う。本当に基礎の基礎から学べた。
ブレッドボードを用いて回路を組むところから始まって、アセンブラ、C言語、組み込みLinuxでのデバイスドライバ開発、アプリ開発。これまで高級言語の十分に進化しきった部分にしか触れてこなかった僕にとっては、どれも難しかったけど、どれも面白かった。これからどういう道に進むかまだわからないけど、ここで学んだことは絶対に無駄にならないと思う。
そうして職訓で勉強するかたわら、悶々と考えていたことがある。世界一周についてだ。
今はまだ金もないし、そんな金を稼げるあてもないのだけど、いつか(たぶん10年後くらいには)行こうと本気で思っている。
ルートだけでも今から考えておこうと思って、いろいろと旅程検討アプリを試してみたのだけど、どれもいまいち使い勝手が悪い。海外のものも含めて探しまくったけど、自分が思うようなものは見つからなかった。
だったらもう自分で作るしかない。せっかくだから就活のときにポートフォリオとして使えるよう、ちゃんとしたWebアプリを作ることにした。
最初の1ヶ月は地図APIの選定と、検証コードを書き捨てるだけで終わった。
2ヶ月目は基礎部分の構築だけで終わった。
3ヶ月目に本気を出し、ほぼできあがった。
そしてベータ版をリリースした。 http://planetter.com/
それが先週の話。
だからこのお話はここで終わりだ。正確に言うなら、ここから先の展開はまだわからない。
10年間を振り返ってみて思う。あの頃と比べて、何か変わっただろうか?
家族や親類とは縁が切れたままだし、いまだに人付き合いは苦手だし、金はないし、夢も希望もない。それは今でも変わらない。ただ、あの頃あれほど感じていた空虚さは、跡形もなく消えている。
西成の高架下で見た光景を思い出す。ガラクタを解体していたおっちゃん。あのキラキラした目。たぶんあの瞬間に僕は、自分にとって一番大切なものは何なのか、心の深い部分で理解したんだと思う。
世界一周だなんだというのも本当はどうでもいい。僕はただ、いつだってドキドキしていたいのだ。
初めて人を好きになったときの気持ち。知らない街で暮らし始めたときの気持ち。そして、プログラムが思い通りに動いたときの気持ち。
それを持ち続けていたいのだ。いつだって新しい世界にワクワクしていたいのだ。
ふと目を閉じれば、まぶたの裏に映る、あの日のメッセージ。
"Hello world!"
このお話はたぶんフィクションです。実在の個人や企業とはあんまり関係ありません。でも、ここに綴った僕の想いは、ノンフィクションです。
どうするんすかね。
どうすんのとか聞いてるってことはヒントとかあるってことか。
先週貰った資料か。ヒントとかないだろあれ。
昨日先輩から転送されたメールか。ろくなこと書いてなかったわ。
知らんわ。
何も出てこん。
やべーこれ怒られるのほぼほぼ確定だわ。
んで何考えてたんだっけ俺。
先輩遠くからニヤニヤしてやがる。
緊張して屁が出そうだ。
それにしても沈黙長くて気まずいわ。
部長眉間が痙攣してる。
何やってんだ俺はよ帰りたい。
みたいな事が頻繁にあって精神が参ってる。
理系大学院出たものの就職難で全く関係ない分野の営業職に就いて数ヶ月。
よっぽどぬるま湯な学生生活送っててすっかり忘れてたけど、想定外の事態になると頭が真っ白になるんだった。
アドリブとか、とっさの機転とか、20と数年間無縁で過ごしてきた。
発達障害でも持ってるんじゃないかと疑いたくなるけど、確認したところで事態が好転することもなさそうだ。
辞める事も何度も考えたけど、貯蓄ないしこれが社会のスタンダードならどこ行っても同じ結果になるし1年も働かずに転職する根暗を受け入れてくれる会社もないと思ってる。
あとは死なずにこの会社に数年は居続けるとしたらどうすればいいか考えるしかないだろ。
最優先で解決するべき事項は間違いなくこのとっさの対応力の無さだ。
そしたらどうやって補うかっていったら、可能な限り想定される質問を事前にシミュレートするのがベストアンサーだろう。
そういえば学校の試験も想定される問題を事前にシミュレートしないといけないものだった事を思い出す。
小学校~高校の、将来に役に立たないと思われてる勉強をさせる意味の1つは、とっさの対応が必要になる事態を減らす思考を提供することなのかもしれない。
そしてそんな思考もあんまり万能ではないと思ってるのが今。
はまっていた頃は、意味もなく嫌韓だったりXboxは失敗したハードとか思ってたりしていた。
処女でない女性はダメだと本気で思っていた。それは論理的かつ倫理的に正しいと本気で思ってた。
アニメやゲームや声優を貪るように摂取した。ボカロの中二的世界観に浸ったりした。
中毒みたいになって、空き時間のほとんどをネットで過ごすようになった。
大学のサークルにしか友達がいなかったが、その友達もオタクばかりだから何も気にならなかった。
皆同じような時間の過ごし方をしていた。こいつらがいるから自分はぼっちではないし、非リアでもないと思っていた。
屁理屈や偏った思想を意識の高さと勘違いして、いい気になっていた。
知人が、音楽とかメイクとか洋服とか、料理やスポーツの話をするのを、ファッションだと思っていた。
本気なわけがない。この人はファッションで料理だのスポーツの話をしているだけのにわかだと思っていた。
そういう人達が海外旅行とかインターンとか美術館とかデートとかに行ってても、リア充爆発しろwwwとネット上とかサークルで言い合っていればよかった。
それでよかった。
将来のことを考えだしたら急に、ネット社会が色あせてきた。
ネットで強気に振る舞う現実の自分は屁理屈で、何ら建設的な意見をろくに持っていない、ムダ知識ばかり豊富で
何の経験もしていない、うすっぺらい人間だってことに気づいてしまった。
特に世紀の名作でもないのだろうけど、アニメばかり見ていた自分には面白さと表現が桁違いだった。
あれほど神聖視してた深夜アニメの多くが、偏った欲望をその場だけ満たすファーストフードみたいなものだと気づいてしまった。
まとめブログとニコニコをお気に入りからはずした。まったく見なくなった。
ぬるま湯に浸かっていたから苦しい作業だったけど、アニメやまとめブログで憂さ晴らしをして得られる快楽の数百倍、楽しく建設的で創造的でさえある体験が続いてる。
といっても怠け癖は常に自分の中にあって、今度は自己啓発商法とかに絡め取られそうになったこともあった。
有料メルマガとか有料言論プラットフォームを無駄にフォローしかけた。
ちょっと賢くなった自覚があるバカがよく陥る罠だと思う。
何か、若い頃は個性wwとか自分らしさwwとか、特別なアタシwwとかを大事にしてて、つまり、他者との明確な差異がある己をひけらかす事で、己の自己顕示欲を満たしていたんだけれど、齢30が近くなり、独身、一応正社員だけど給料激安・実家パラサイトの立場から一向に抜け出せる気配がない現状に瀕し、ほんと、人並みになりたいとそればっかりを願うようになった
いや、願ってる場合じゃないんだけど
つか、なんか、足掻かないといけないの分かってるんだけど
地方在住で、仕事がないのを転職しない言い訳にしてて、ほんと自分が見苦しいんだけど
期限付きのぬるま湯に、風邪ひく寸前だと分かってるのに浸かってるようなこの不安感は、自立して、何某かの将来に対する安心感を得ないと多分解消されはしないのだろう
もっと頑張るべきだとか、考え方が甘いだとか、大人としての自覚がないとか、自分の駄目な所は言語化は出来てるのに、それを直そうという意思が伴わない
でも、世間や、社会を言い訳にする事の惨めさも分かっていて、結局現状を打破するには、行動するしかないのは重々承知してるんだ
自分の親とかさ、社会で立派に働いてたり、結婚して、子供育ててたり、とにかく、そういう「ちゃんと」した事を、毎日こなしている人は、偉いなぁ…本当に偉いよ…
私は、毎日仕事に行って、基本的な雑務だけ何とかこなして、定時には帰って、それ以上は誰にも、何も求められず、向上心もなく、自分がどうあるべきか、立派な言葉ばかりが脳内に浮かぶのに、そのどれも実行も出来ず、最近はただひたすらに、申し訳ない気持ばかりが募っているよ
毎日、少しずつ罪悪感が募っていて、私は、もう、何だか顔も上げられない
私以外の人が、全員立派に見えて仕方がない
人並みって、なんて、凄い事だろう
一般的って、そこに私が到達する事があるのだろうか?
普通って、そんなの、余りにも遥か遠くに見えるから、目指す気すら起こらない
こんな私でも、学生時代は、部活動で優秀な成績を収めて、表彰されたりしてたのに、そんな過去の栄光だけが、私の崩れそうな姿勢を何とか支えてくれている
最近、親戚が集まる場所に出向いたんだけど、ひたすらに恥ずかしくて居た堪れなかった
30近くなって、独身でいる事や、実家に寄生し続けている事を、白眼視されているような気がしてしょうがなかった
何も気が利かなくて、右往左往するばかりで、私は足りない人間なのだと開き直るには、歳を喰い過ぎていて…
客観視して見た私という人間のどうしようもなさに、ふっと、自分が歩いている道が、そのまま奈落に繋がってるような不安感を抱いた
特別な幸せが欲しいとかは思わない
昔、喉から手が出る程欲しかった、肥大した自己顕示欲を満たす栄光も、今は不要だ
突出した存在になど、自分がなれないことは、とうの昔に分かってるから、私を世間の仲間に入れてくれ
一般的な、アラサー独女に私はなりたい
人並みが欲しい
誰の前に出ても、殊更恥ずかしがらないでいられる、人並みの、自立して、自分の二本の足で、あと30年後も自分の力だけで立っていると思えるような、そんな人並みの私が欲しい
まぁ、こんなトコで嘆いてても、事態を打破する事が微塵も出来ないと分かってるんだけどね
愚痴ると少し楽になるしね
楽になっていいご身分じゃないのにね
まだ、自分を甘やかすなんてね
もう、顔を上げられないどころか、俯きすぎて、空の色すら忘れそうだよ
僕は、全く話は変わるけど、
だから、ルームシェア始めたのは根本的に失敗だったと思ってる。
身を置くべき環境を間違えた。
何につけても思う。
自分でやれよ。
ごっこ遊びはもううんざりなんだ。
俺は自分のやり方でなんでもやりたい。
自分が良いと思った通りにやりたい。
そう、そして結局同居人たちというのは、
僕が家事においては他人と見なしてしまう程度の存在だったんだろう。
同居人の悪口を言いたいのではないよ。
これから、数年経ったのちに、会って飲もうよ、なんてことには100%ならないと。
確信をもって言える。
残るのは、ファッションとしての生活。
変に理想的なものとして編集された、青春の1ページとかいう、ごっこみたいな生活。
あの頃はルームシェアなんてしてたんだぜ、
若かったよなぁ、どうだい、うらやましいだろう?
…思い出のよすが。ファッションとしての思い出。
自分が今まで抱いていた甘い幻想ってやつに、今ははっきりと気づいて、反吐が出そうだ。
ルームシェアやっててよかったこと…?
家賃が安い?そんな。そこまで魅力的ではない額、毎月払ってるよ。
唯一、広い家にすめるというだけは取り柄だけど、そんなものは学生らしく、というか自分らしく、
そんなものに憧れていたのかな。現実は想像と、ほど遠いものだったよ。
新しいライフスタイル?とかそういう幻想みたいなもんに浸って、自分と向き合う時間が減った。
そんな風にしてへらへらと日々を過ごすことに、もう飽き飽きしてきた。
ぬるい関係だよ。何を言っても誰かが反応してくれる。
反応しなきゃいけない空気感みたいなものも、嘘っぱちだと思う。
いってきます、なんて、ただいま、なんて、言いたくない。
やめてくれ。そんなへんな親近感。
同じ家に住んでるからってだけで、僕たちはファミリーでもなんでもない。
お互いがお互いを尊重し合える状態。ある一定の緊張感。そういう意味でのドライ感。
長く一緒にいるというのは、なかなかどうして難しいことで、なれ合いが始まる。
自滅していったんだ。
僕の言葉はどんどん軽くなっていった。
でもそうなったからこそ言える。
身を置く場所を間違えたと。
変にお互い探り合って、たまにぶっちゃけ話をした気になって、さらっと満足を得る。
違う。少なくとも今、僕はそうじゃない。
あんだけ落ち込んでいた去年の3月頃の僕は、ルームシェアにすごく期待してた。胸高鳴らせてた。
さあ、新しい生活始まるぞ。って。
蓋を開けてみれば、なんてことはない。
回り回って、今年の3月頃の落ち込んでいる僕と巡り会うことになった。
物事は、なにも、なにも解決していなかった。
物事は、自分で、ケリをつけるべき物事だった。
一緒に住み始めて、環境が変わったところで、自分と向き合わなければ、何も始まらなかった。
ここにあるのは、社交性とか表現の場としての社会の入り口でもなんでもなかった。
趣味や嗜好が変わったかって、まったくそんなことはなかったよ。
新しい発見、あったようで、なかったよ。
趣味とか何かを発見するとかそんなの、僕はルームシェアやる前から持ってただろ。
一人で煮詰めてくべきだったよ。
ノイズが多すぎた。
この1年半の生活、いやその前から、ルームシェアしようよなんて言い出したときから
すっかり僕の眼は、濁ってしまったようだ。
表層的なやりとり、うんざりだ。
料理やって、自分が美味しい、これで良いと思えないもの食べて、
そんでもありがとうなんて言わなきゃいけない関係にうんざりだ。
本当の喜びも、本当の悲しみも、分かちあえないぬるさにうんざりだ。
結局、一緒にすむ程度で、体験や経験を分かち合うことなんて出来ない。
薄まってしまった。
ルームシェアで学んだものは、シェアできないものの尊さだった。
しかし子供が風邪をひいたら休まなければならないし、朝は出社が遅くなるし、夕方に帰らなければならない保育園では出世は絶望的になる。
いつでも再婚できる女をキープしつつ、家事育児負担も格安で解消できる、再婚する気にならなかったとしても10年で出費しなくて良くなる、上手く行けば無料で自分の親の介護も任せられるかも、凄く彼にとって良い条件なんだよね。
なので、ここで行かない方がいいと思うよ、つかず離れずで彼家庭を支えつつ様子見しとき。
とりあえず再婚しなくても大丈夫なぬるま湯にしてやるより、育児に疲れ果て、いよいよ再婚するしか会社に居続ける方法がない状態になって貰った方が、再婚が近い。
彼は2人のコブつき40代、結婚しようとして相手を探しても、42歳未婚子供の親にもなる気満々で気心が知れた優しい友達のあなた以上の条件の女は、簡単には見つからん。
今家に行くより、最低1年あけてから「奥様を無くした彼を友達として支えるうちに恋愛関係になった再婚相手さん」として行った方が世間体も良い。
つい先月まででは部内の大量で複雑極まりない帳票とか伝表とかを嘱託契約の俺が中心となって部内の運用をスムーズにとりおこなってた。
帳票の取り周しなんかについては、社員よりも俺の方がずっと詳しくなっていたし、独自でエクセルマクロなんか作って、例えばデータとデータの突き合わせなんかは社員の100倍ぐらいのスピードでこなしていた。
半年前ぐらいかな、社員に「この煩雑な作業をシステム化することになったから、いろいろ協力してください」って言われて、中堅のSIerのおっさんSEとその弟子?の20代の女子のSEに事細かに自分の業務内容を伝えることになった。
週に1回ぐらい、自分が話した内容をSEが図にまとめてきて、それが正しいかどうかっていうのを3,4カ月続けて、いままで複雑に絡み合ってた業務がきれいに整理されていくのとともに、ほぼ俺の分身ともいえるこのシステムが導入されれば自分にのしかかっていた煩雑な業務も、これからはスッキリと時間に追われないでできるかな~なんて思いながら、普段の作業とは別にまとめなきゃいけないことなんかもたくさんあって仕事はハードになったけど、華奢で笑顔が可愛い女子SEとのやり取りを楽しんでいたんだよ。このプロジェクトが終わったら食事にでも誘おうかなんて思いながら。
だんだんシステム開発が終盤になった3月31日のちょうど1ヶ月前に、契約の更新無しのお知らせがきた。
契約6年目の俺を切るにあたって、上司はすっごい申し訳なさそうに会社が厳しくなったとかいろいろいってたけど、実際は今回のシステムを導入したことによって俺がいらなくなったってことだってしばらくしてから気が付いた。
俺は自分から自分の仕事を奪う仕事を自ら進んでやってたってことになる。可愛い女の子に惑わされて。まさに墓穴。
俺は社員から頼りにされていると思っていたし、自分のこと優秀だと思い込んでいて、システムが出来上がったら自分がこのシステムの面倒を見ていくのかとばっかり思ってたからショックだった。
だからといってノラリクラリしてプロジェクトの進行を遅らせるようなことできる自分じゃないし、やっぱ結局は正社員じゃなかったってことなんだろうな。ぬるま湯につかりすぎた。
とりあえず、次の仕事が決まるまでのんびり旅行でもいきたいところだけど、あの巨大システムの仕様の確認とかでちょくちょく電話かかってくるから、俺が電話に出なかったら困るだろうな~なんて思っててなかなか行けない。
34歳で転職って厳しいだろうな~。
最後だしということで飲みに行った。
言うほど仕事上の接点があったわけではないけど
芯が通ったところとか、一匹狼的なところ、努力家なところをこっそり尊敬していた。
あと人生が充実してそうに見えるところもあって、自分には違う世界に生きている人のように感じていた。
そんな人が何を思って会社を辞めるのか、そして次に何をするのかということに興味があったので、
お酒でも飲みながら聞き出そうと思った次第だ。
結果として特に目新しいところは無かった。
・今の年収が不満。以前提示された給料がいつまでたっても貰えない。
・ぬるま湯みたいな待遇も不満。9~18時で帰るのはつまらない。もっとやりがいのある大きい職場でバリバリ働きたい。
・将来に対する不安。税金も上がる、年金も期待できない。もう若くないからこんなところで無駄に時間を使いたくない。
理由を大雑把にまとめるとこんな感じだった。
でも、これは多分結構な数の人が多かれ少なかれ感じていることで、
それをちゃんと認識して、実際に行動に移せるところがやっぱり自分とは違うなぁ、すごいなぁと感心していた。
「お前もさ、いつまでもうちみたいな弱小SIerにいないで、ちゃんと自分の将来考えたほうがいいぞ?」
もっともだと思った。
ずっとこの会社にい続けるだけで明るい将来が待っているとはとてもじゃないけど考えられない。
でも自分みたいな言われたことしか出来ないダメな人間が転職できるとも思っていない。
しかし特に生活に困っているわけでもない現状を変えることは失敗するかもしれないと考えるととても恐い。
そうやってぐだぐだ言って結局何もしていない、と言うと呆れられてしまった。
何と言うか、すみません。
「でもいいよな、お前は」
「何がですか?」
「だって、いざとなれば結婚して旦那に養ってもらえばいいじゃん。女は得だよなー」
あー。と思った。
そーきたか、と。
ここで初めて気付いたことがある。先輩はそういうことを言わない人だと自分はどこかで勝手に思い込んでいたらしい。
先輩の考えを否定するつもりは無い。そういう人達が一定数いるのは事実だ。
堂々と「これでもう働かなくていい」と言って結婚した女性の友人だって知っている。
それが良いとか悪いとかはあまり深く考えたことがない。そういう生き方を選ぶ人もいるんだなーと思っただけだ。
個人的な考えとしては結婚する気はないし、もし旦那が出来たとしても一生養ってもらうつもりも無い。
しかし、今この場でそれを先輩相手に語ったとしても何かが変わるわけでもないし、相手の気分を無駄に害するだけだろう。
「それに引き換え男はな~」
それからの話はあんまり覚えていない。数時間は一緒に飲んでいたと思うけれど。
とりあえず、転職先がうちとは比べ物にならない一部上場企業ってことだけは分かった。
それ以外は男が社会で生きていくのはどれだけ大変か。女はどれだけ楽か。ってことを熱く語っていた気がする。
別れ際、先輩は本当にすっきりした顔をしていた。
退屈な日常から抜け出せた喜びと、きっとこれから掴むのであろう輝かしい未来で頭の中はいっぱいなんだろう。
「じゃ、新しい職場でも頑張ってください」
「お前もな。色々大変だろうけど頑張れよ。まぁ、ダメだと思ったら彼氏に嫁にしてもらえ」
なんで「転職しろ」じゃなくて「嫁にしてもらえ」なんだろう。
少しだけイラっとした。
帰り道、期待はずれだったなーと思った。
独自の信念で生きてる人だったので、何かもっと面白い話が聞けると思っていたのに。
今無性におばさん扱いをされたいので若い人と一緒にいることが多いのですが、昨今の若者は非常に人間ができていて私を表面上おばさん扱いしない方が多いです。
どちらかと言うと、40代後半以降の男性におばさん扱いをされることが多いので、なるほど年上の方がおばさん扱いをしたいのか、とトリビアを感じながら
おばさーんと呼ばれるたびにハイハイと舟さんみたいに対応しております。30歳。未婚。婚活もパス。
で、もっと厳しいのが35〜45ぐらいの女性からの叱責です。あなたがおばさんなら私達は何!!!とものすごい怒られたんですが、
確かに最前線でバリバリ現役お姉様張ってる方々から見れば私はもう非国民ならぬ非女子。
あれ、今そこらへんの括りは大人女子とか言うんだっけか。じゃあ非大人女子。
できれば周りの方も臨機応変に個別対応していただきたいと思うんだけど、それは難しい話だよな。
それこそ私のエゴだよな。と思いながらも一度「おばさん」の位置を経験すると、もう肩肘なんてはれないのです。
10代・20代で充分ズゴボコになったので頼むからもう「女子」というリングからおろしていただけないか、と言う感じなんです。あいむるーざー。
この「おばさん」の4文字に詰まった、自分を含めて誰にも期待されていない感がたまらなくラクです。精神のウェストゴムと名付けたい。
10年後、不惑の暁には更年期障害の序の口と共生しながら壮年のドアを叩きたいものです。
でもさ、このぬるま湯みたいな価値観が一定のまま揺らがない人生なんか無いんだよな。
取り巻く環境の変化と女性ホルモンの減少と途方もない寂しさがいずれ私を殺すんだろうな。
わかってるけどな。少しぐらい心穏やかでありたいよ。
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基金訓練の講師
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学術出版という封建制
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今日のはてなさん
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日本はラッキーだっただけ。
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原発少女めると☆ダウン 第9話
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真面目なFラン大学生
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非モテ男きらい
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2011/11/25
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2011/12/30
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2011/07/25
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AV出てる奴がよく学校に来れるよなwなんて酷い…。←酷くない
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2011/03/25
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金持ちになったら
http://anond.hatelabo.jp/20111029051536
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2011/10/29
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風俗勤めててイラつく客(書き捨て御免
http://anond.hatelabo.jp/20111018091335
397users
生活・人生
2011/10/18
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で、結局pixivの何が問題なの?
http://anond.hatelabo.jp/20110730223321
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2011/07/31
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おまえは何もしてないだろうが
前記事
http://anond.hatelabo.jp/20120108211250
ちょっとはてブだけを貶める形になってしまったので、これはよくないな、と改めて、ネット各地で戦うコメンテーター達の特徴を、ウェブ上の争い事なんかに興味のない女子にもわかりやすく、戦国大名に例えてみたよ!
(※あくまで戦う人をツール全体で捉えたものであり、利用者個人の特徴を言い当てているものではないです。)
勢力が非常に広範かつ多岐に渡るため、一括りにすることが最も難しい国ですが、強いていうのであれば謙信タイプでしょうか。屈強な武将がフォロワーという軍隊を従え、RTという名の十文字槍で取るに足らない足軽兵を駆逐していく様はまさに軍神と呼ぶに相応しく、各地での転戦の多さや、持久戦を得意とせず、短期戦で勝敗を決めるあたりも謙信型ツールといえます。当然、国民の大多数は争いを傍目に見ている農民か、無言のRTで追随する足軽や小物であり、武将クラスは100人に1人も満たないということは付け加えておきます。
ネット界古豪。上杉家を「馬鹿発見器」と称し、馬鹿を発見し次第、少数の精鋭部隊が煽動した後、住人全員で場所を厭わず突撃する様は、まさに信玄が得意とした啄木鳥の戦法そのもの。ターゲットにされた者は、最初は「ネット弁慶が」と油断しているものの、知らず知らずのうちに追い込まれ、気づいた時には過去の悪行を洗われ、身分バレ、職場に電話、の三段撃ちで後の祭りとなります。戦国最強と謳われることも多いですが、一人一人は取るに足らない雑兵なので、軍師や精鋭部隊を抑えることが鍵となります。
疑り深い性格のため、誰にでもとりあえず謀反の疑いをかけて追い込んでしまう彼らは信長タイプです。一時は天下を取るかと思われましたが、それも遠い昔の話。新しいもの好きで、策略や心理戦に長けていながら、非常に威圧的かつ冷酷であるが故、敵を多く作ってしまい、四面楚歌に。うつけを演じ続けて終わる三文役者も後を絶ちません。心ない皮肉を投げ捨ててばかりいると、仕舞いには部下に焼き討ちに遭ってしまうのが世の常というものです。
国内レベルの些細な小突き合いに満足するのではなく、世界を舞台に闘いたい。いつまでもJリーグで満足している俺じゃない。そんな野心溢れる猛者達が集う場所です。これは天下統一を成し遂げた後、世界に目を向け、手始めに朝鮮出兵を企てた豊臣秀吉タイプと言えるでしょう。世界規模で文化や宗教が入り乱れているのでやや面倒な状態になっていますが、10年前のワールドカップの審判買収をネタにコリアを叩けばヨーロッパ各地から賞賛されるレベルなので、知略戦は必要ありません。英語は必須です。
国内では圧倒的な勢力を誇っていながら、今ひとつ目立った武勇を残せていないその戦果は信長の噛ませ犬となった今川義元と重なるものがあります。仕様上、与えられた情報のみに食いつく受け身の性質であるため、そもそも誇り高い戦闘民族とは言い難く、戦国武将に例えることも躊躇われるのですが、場合によってはストレートな物言いで集団で牙を見せる気概も持ち合わせているので油断は禁物です。しかし、基本的には騎乗もできない貴族体質であるため、あまりにも鋭い逸材は埋没してしまうことが多い反面、「そう思う」「思わない」の二択の統治の安定感には光るものがあります。
とにかく流行の場所に乗っかっていく浮気者。「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」をモットーに、あらゆるSNSを使い倒し、寝返りを繰り返した挙げ句に争いに疲弊し、落ち着いた人間が多く集う安寧の地。人を疑わないことを是とし、終始、当たり障りのない会話といいね!の笑顔でお茶を濁す。揉め事などとは無縁の太平の世ではありますが、ぬるま湯の居心地が悪くなればいつでも次の主君に仕える準備はできている、節操のない集団といえるでしょう。
リマインドしようにも、これを書いた人(=自分)の学力だと読めない本だったから無理。無理ゲーだった。
第一章
1
意味論的に透明なシステムと結びついた心の概念および計算機モデルを意味する。
この主義の限界を
2
チューリングの形式化が持っている特徴
(1)物理的組織によってではなく、記号操作の形式的特性によるメカニズムの集合全体を包括
(2)そのメカニズムがいかにすれば十分に明確化された問題すべてに取り組むことができるか示している
(3)万能チューリングマシンを定義する方法を示している
⇒ 素材は重要ではなく、形式的特性が能力を原理的に保証している
フォン・ノイマンがコンピュータを設計し、1960s、ジョン・マッカーシーがLISP(プログラム言語)を開発。
⇒ 研究開発が可能に
A・ニューウェルとH・サイモンが物理記号システムという概念を提出
⇒理論的に自覚化・明確化される
3
・物理記号システム
①適切に操作可能なトークンに対して任意に意味を割り当てることができるシステムであり、
②正確にプログラミングすればこの割り当てられた意味論的内容と細かい点においても一致した仕方で行動すると信じられるようなシステム
by 1976 ニューウェル & サイモン
・強い物理記号システムの仮説
SPSS strong-physical-symbol-system
「標準的な記号アトムのフォン・ノイマン型の操作を行っている仮想機械は、一般的な知的行為を実現するための直接的かつ十分な手段を持っている」
①仮想機械
そのプログラムに我々が命令を与える機械を模倣させるような「機械」
・記号を割り当てる
・変数を束縛する
・記号列の複写、読みとり、修正
等々
③標準的な記号アトム
④一般的な知的行為を実現するための直接的で必要かつ十分な手段
そうした機械は、それを支えている特定のアーキテクチュア(その基盤になっている他の現実的もしくは仮想的機械から)まったく独立に真に知的でありうるのであり、逆に言えば他のアーキテクチュアや機械をシュミレートすることなく真に知的でありうる
4
このような主張(標準的なLISPのアトムのごちゃごちゃした操作が、知能や思考の本質を構成しうるという見解)が、ニューウェルとサイモンのものだとできる動かぬ証拠は、彼ら自身の実践。
彼らの仕事の特徴(例:BACON)
・規則あるいはヒューリスティックス(発見的手法)の直列的(経験則を用いたも多少は運が左右する⇔体系的)適用に依存している
・そうしたヒューリステイックスの大部分が、かなり高いレベルで意識的に内省可能
・選ばれた課題領域を扱う
BACON:一連のデータから科学的法則を帰納する(ケプラーの第三法則、オームの法則)
・BACONが取り組んだデータをフォーマット化下のは、人間の労苦
・BACONは十分に構造化された課題にしか取り組めない。
ケプラーの第三法則は見つけられても、ペトリシャーレのカビとバクテリアの関係からペニシリンを発見する事はできない
・BACONが展開する知識とヒューリスティックスは、人間のプロトコルや実験記録に大いに頼り、われわれが自分自身の思考について内省する思考のレベルからかなり直接的にコード化されたもの
⇒この種の思考は原初的で瞬間的なプロセスの上に後から被せられたもの。理解するということを具体的な例で説明する事には役に立たないであろう
サイモン等は、人間の思考のすべてがただ一つの種類の計算アーキテクチュアに依存すると信じている。
しかし、筆者は違う考えを持つ。サイモンとラングレイの仕事では、洞察のひらめきといったタイプの認識を表現できない。
心は、多くの仮想的アーキテクチュアからなる複雑なシステムであると考える
知的課題や、感覚運動的な課題のような、なめらかに無意識的に行われるものは無視されている
5
古典的システムは記号アトムの使用に頼り、コネクショニズムはこれを避ける。
古典主義者:意味論的に透明なシステムの構築に対して、方法論的にコミットしている人々
STS semanttically transparent system
「システムの振る舞いについての記号的な(概念レベルでの)意味論的記述と、システムの形式的な計算活動の内的に表現された対象についての投影可能な意味論的解釈との間にきちんとした写像関係の記述が可能な場合にのみ、そのシステムは意味論的に透明であるといえる」
きわめて大ざっぱにいえば、あるシステムかSTSと見なされるのは、そのアルゴリズムの記述(レベル2)における計算の対象が、概念的レベルの用語で表現されたその課題の分析の記述(レベル1)と同型である場合である。
(レベル1:計算理論:(高い抽象レベルにおいて)どのような関数が計算されるかについての考え
レベル2:表現とアルゴリズム:それを計算する(具体的な)方法
レベル3:インプリメンテーション:現実の機械において計算がいかにして肉体あるいはシリコンなどで実現されるか)
(1)古典的理論は――コネクショニズムはそうではないが――統語論と意味論を組み合わせた記号システムを仮定している
(2)もし何らかの種類の構造化された表現が利用可能であれば、それらの表現についての計算操作を、その構造に鋭敏に反応するかのような形で規定できる。
もしそのような構造が存在していなければ、(すなわち、どんな記号表現も存在していなければ、)計算操作を規定することはできない
◎要するに、古典的システムは、統語論的に構造化された記号的表現を仮定し、そうした表現の構造によって、それに適用される計算操作を規定するものである
第二章
1
ドレイファス:古典的認知主義の問題は、人間の常識的な知識を表象として再現し表現しようとする形式主義の妥当性
サール:形式的なものと志向的なものとの間に、あるいは統語論と意味論との間にギャップが認められる
この二つの種類の懸念について検討する。
2
「あなたの持っているのはそんなにいいボールじゃないわ。それを私にちょうだい。そしたら私、このキャンディーをあなたにあげるわ」
この言葉を理解するために、ミンスキーちとパペートは膨大な概念のリストをあげる。
ウィノブラードのSHRDLUでは不十分。
・フレームは、常識がうまく対処している偶発的出来事のすべてをカバーしているとは思えない(バースデーケーキに立つ黒いローソクに、フレームは対処できるか?)
・フレームからフレームへの移行を促す規則(メタフレーム?)をいつ適用すべきか、システムはどうやって知るのだろう?
ドレイファス:互いに関連しあった特徴や可能性のすべてを、文脈に依存しない事実や規則によって形式的に把握するという課題には際限がないのではないか
3
・ドレイファスの二つの主張
(1)身体問題
「このシャンプーが目に入らないようにご注意ください。もし入った場合は、ぬるま湯でよく洗ってください」
コンピュータは、身体、欲求、感情、共通言語や社会習慣も持たない。だからコンピュータは、この文章が何を洗うように言っているのか理解できない
(2)コード化
人間は自分たちを取り巻く状況がどんなものかを絶えず感じ取ることができる。
このノウハウは、何らかの知識表現言語によって、一種の知識として表現できるものなのだろうか?
AIプログラム(=言語)が知識を表現する仕方が、現実の課題に対して根本的に不適合だと懸念する。
4
「強いAI仮説」を、サールは批判する
強いAI仮説:適切にプログラムされたコンピュータは、文字通り認知的な状態をとり、その際プログラムは人間の認知を説明するものとなる
Schank and Abelson 1977の、「ストーリーを理解するという志向的活動をシミュレートしているかに見える特別なプログラム」に対して、「中国語の部屋」を使うことで批判する。
サール:形式的に区別される要素に対する計算操作を行っているだけでは、どんなコンピュータも〈理解する〉ことはできない。したがって、そのような計算操作を規定するプログラムが、心の固有の性質について何かを示すこともあり得ない。
具体例:英語話者が英語を理解することと、中国語の部屋の操作者が中国語を「理解すること」の比較
「人間は何も理解していなくても形式的な原理に従うことができる」
以下、サールの誤りについて論じる
5
サールに対する仮想反論「脳シュミレーター説」
脳シュミレータ説:あるりプログラムが中国語を理解する実際の中国人の形式的な構造をモデル化したと仮定すると、そのときそのプログラムは間違いなく真の中国語の理解を構成したことになる
↑(サールの再反論)
(1)脳の形式的な性質は志向性を構成しない(三章にて説明)
(2)脳の形式的な性質が志向性を構成しないのは、ある種の素材だけが思考を支えることができるからである
↑(アナロジー)
光合成:光合成の形式的な記述を手に入れても、素材が違えば光合成は再現できない
では、思考をもたらすような脳の物理的性質とは?
:外因的および内因的な刺戟に対して脳に大規模な変動が引き起こされること
↑(コメント)
『中国語の部屋』が大規模な構造的変動を必要としないシステムなら、中国語の部屋による反論は無効
6
微視的機能主義
機能主義は、心的状態の本質を、
入力、内的状態の変換、出力からなるプロフィールと同一視した。
(適切なプロフィールを持つシステムはどんなものであれ、その規模や性質や構成要素にかかわれなく、当の心的状態を実現するであろう)
↑(批判)
(中国国家脳のような)心的状態を実現する見込みがないようなシステムも、「入力、内的状態の変換、出力」のプロフィールを持つシステムへと組織することは可能であるよように思われる。
こうした極端な寛大さは、機能主義の立場を掘り崩してしまいそう
・問題は、「入力、内的状態の変換、出力」の系列をどこに位置づけるか
×大まかなレベルに位置づけ
⇒感覚質の欠如、極端な寛大さ
△ライカンの「小人機能主義」
○微視的機能主義
・機能主義の批判はゲシュタルト盲に陥っているのでは Lycan 1981
:機能的な構成要素があまりにも大きい、極度に小さい、それらしくない等であるために、そうしたものからなるシステムに志向性を帰属させるという考えに抵抗するということ
(ライカン「小人機能主義」
:機能的な下位システムは、それがエージェントのために何をしているかということによって同定される)
微視的機能主義
内容や目的に関連づけからはかけ離れた用語で
記述しようとするもの
・諸関係が得られたとき、システムには大規模で柔軟な構造的変動が引き起こされ、またそれによってさまざまな創発敵的性質が得られるようになる
第三章
1
2
「民間心理学」
:自分や他人が、信じたり、希望したり、恐れたり、欲求したりしているということについての日常の理解
民間心理学は、行為・運動を説明するときに、信念や欲求という表現を用いる
「民間心理学は、人間の行動に先立つ内的原因についての素朴で原初的な科学」
3
(1)民間心理学は、偏狭な、特定の人々に限定されたような理解しか与えない。
民間心理学は、子供や狂人や外国人を前にすると、まごついてしまう
(2)民間心理学は停滞したまま、なにも生み出さず、長い間ほとんど変化も進化も発展もしていないところが他の諸科学と異なる
(3)民間心理学は、これまでのところ科学の主要部分にうまく統合されていくような徴候をまったく示していない。残念なことに民間心理学は自然を神経生理学的ないみで妥当な要素にまで分割することには関心がないようである
最近の分析哲学
:頭の状態に関する科学理論というゲームと、民間心理学というゲームを比較することが、そもそも不適当なのではないか
4
Daredevil believes that Electra is dead.
Mary hopes that Fermat's last theorem is true.
のthat以下を、心的状態の内容と言う。
心的状態が考えられる傾向
:われわれの心理学的状態が、本質的に、周囲の世界がどのような状態にあるのかということによって決まるのではなく、
われわれにとってどのように見えているかによって決まる
↓(言い換え)
我々の意識や無意識に何らかの形で影響を与えられないものはどんなものであれ、
本質的に我々の心的状態の正確な限定に関わることはあり得ない
⇒我々の心的状態が現に持っているような内容を持つものは、われわれ自身のあり方ゆえであって、
知られていないかもしれないような周囲世界の事実とは関わりがない……☆
・双生地球……☆に対して疑いを投げかける
双生地球で、「海に水がある」と発話される。
地球A:海にH2Oがある
地球B:海にXYZがある
この違い以外は同質だとする。
すると、
地球上の発話と双生地球の発話は、それぞれH2OがあるかXYZがあるかによってその真偽が決まる
(たとえば、地球Aの海にH2Oがなくて代わりにXYZがあるとしたら、地球Aでの発話は偽になる)
⇒
もし意味が真理条件を確定するのだとすれば、
自然種に関する表現(水、金、空気など)を含む陳述の意味は、
単に主体の限定的に規定可能な状態に言及するだけでは十分に説明できない……☆に反して
二つの選択肢
(1)心理学的な内的要素(地球の話し手と双生地球の話し手に共通)と、
世界関与的な外的要因(仮定上、二つの地球を越えて不変ではない(H2OとXYZ))の両方によって内容が決まるとする、意味と信念に関する合成説
(2)そういったケース(地球と双生地球のケース)は
〈心的状態の純粋に内的でまったく心理学的な要素(☆のこと)〉という観念にさえも疑いを抱かせるものであると考えることもできるだろう
プティ と マクダウェル
「頭の中にあるものが、心の状態と因果関係を持っていることは疑いがない。
しかし、
〈頭の中〉にあるものが心の状態に対して構成的関係にあると考え必要があるのだろうか?」
筆者
:あらゆる内容が根本的に世界に関与している(選択肢(2))ということが判明したとしても、
そのこと自体は必ずしも〈認知科学は心の理解に深く(ことによると構成的にではないかもしれないが)関わる研究である〉という主張を覆すものではない
その主張に対する仮想反論と、それに対する再反論をHornsbyは行った。
仮想反論
:「「行動傾向(心性はこれに随伴して生じるとされる)が二者の間で異なるためには、
内的構成に違いがなければならない。」
という考えを保持すべきである」とするならば、
心的内容は限定的に規定されねばならない(自然種を指示しない)
(「「行動傾向(心性はこれに随伴して生じるとされる)が二者の間で異なるためには、
内的構成に違いがなければならない。」
という考えを保持すべきである」までが、プティとマグダウェルの、「頭の中にあるものが、心の状態と因果関係を持っていることは疑いがない」に対応する。)
仮想反論の詳細
:仮定①:
二人の動作主の心的状態は、彼らの行動傾向に何らかの違いがある場合にのみ異なる
(そこに赤いボールがある、と信じなければ、ボールを投げようとは思わない)
仮定②:
行動が異なる(すなわち、行動が異なる)ためには、内的な物理的状態に何らかの違いかなければならない
結論:それゆえ、心的状態に対応する内的な物理的状態に何らかの違いがなければ、心的状態が異なるということはありえない
「(民間心理学的な心的状態を帰属させることは、限定的内容のみに関わることであるという)結論は、深刻な疑義にさらされることになる。
限定的内容といっても、それを妥当な概念として了解できるかは明らかではない」
なぜなら、
「民間心理学的な内容を(物理的状態に?)帰属させることは、身体的な動きを規定するような頭の状態についての独我論的な研究から引き出すことができるような切り口とは
まったく違った切り口で現実を切り取ることであるように思われる。
その具体的理由として、
ボールをひろうことは、「そこにボールがあると私は知っている」という心的状態と関連するが、そのときの細かな指の動きはそのような心的状態と関連するものではない。
5
筆者
:広域的内容を伴うによ伴わないにせよ、
頭の中で起こっていることに関することに関する科学的カテゴリーや分類に
きちんと還元されるなどということは
とてもあり得ないように思われる。
・民間心理学は、科学的心理学と同じゲームを行ってはいないかもしれない
→
世界を記述しない信念であり、なおかつ
ある人が同じ考えを抱いているといえるような別のケースに投影可能な述語が(科学的記述の上には)存在しないことも可能
6
民間心理学の道具立て(信念と欲求という概念によって、命題的態度を帰属せさるという道具立て)を用いて、心的状態を二者が互いに帰属させあうという日常の慣習(傍点)の目的は?
:
他人の頭の内的状態を追跡しようと試みることによって、
その人の身体の動きを予測し説明するための手段
民間心理学の主要な目的
:
世界の中で活動している仲間たちの行動を、(傍点開始)我々が(傍点終わり)理解できるようにすること
(予測したい対象であり主体である)われわれの仲間たちの四つの特徴
①世界に対する感受性、すなわち感覚や生得的な原書的概念の道具立てをわれわれと共有している
②世界をわれわれと共有している
③彼らは我々自身のもっとも根本的な関心と必要の大部分を共有している
④彼らの思考の有用性は、
(我々自身の思考と同様に、)
彼らが世界の実際の有様をたどっていることと関わっており、
彼らの思考作用が、世界の実際の有様に十分適応していると我々が(進化論的な理由から)考えるような目的と関わっている
この特徴があるので、
「~したい」という欲求さえ同じであれば、
・民間心理学は、脳の状態の違い(that かなり目の粗い、行動上の違いとしては現れてこないような)に対しては、敏感に対応しないように設計されている
・民間心理学は、個人の間の差異を覆い隠し、
さらには種の間の差異さえも覆い隠してしまう(長所であっても短所ではない)
7
筆者の見解
:私の見解では、われわれが信念を帰属させるのは、
行動の全体に一種の解釈の網をかぶせることによってである。
……関連する行動を可能にするものとしての、
根底にある物理的あるいは計算論的な構造がどのようなものであれ、
そうした構造における自然な区分に、網の結び目(すなわち信念と、欲求の特定の帰属)が
対応している必要はない。
――
ということは、Davidson(全体論者)に対するFordorの批判は、筆者の意見にも当てはまるのではないか?
<Fordor>
意識の全体論というのは、
「命題的態度の同一性――特に志向的内容――が、その認知的連関の全体によって決定される」
という考え方。
これに、Fordorは懐疑的。
(命題pの認知的連関というのは、主体がpの意味論的評価、すなわちその真偽の決定に関係するすべての命題のこと)
われわれは、信念や志向的状態を共有している。が、そのとき、すべての命題(認知的連関)を共有しているとは思えない。
信念は、その内容をそれぞれ別に持つ。
:信念がその状態を獲得するのは、脳の状態が逐一、世界と因果関係を結ぶことによってである。
「ある生物が『牛』という概念を持とうと持つまいと、その生物は『馬』という概念を持ちうる」
</Fordor>
筆者
:Fordorの間違い
全体論は、もしそうであれば、人間の心の理解が芋蔓式に進んでくれるのにという、いわば願望。
Fordorが軽蔑したものの通りに進んでくれるかは別問題。
Fordor:バラバラになったブロックを一つの全体に組み合わせるやり方が、全員同じになるはずがない。
筆者:一つのブロックの組み合わせ全体を理解するために、各人が別々のやり方でバラバラにしている
全体論という言葉の使い方が違うから、Fordorの批判は筆者には当てはまらない(という、批判をかわすための節)
7
一章3節での、チャーチランドによる民間心理学批判に、今では応答できる。
(3)に対して、
民間心理学の関心事は、他の主体の顕著の行動パターンだけを可能な限り効率的に分離することである。神経科学とつながることを目的とはしていない
(1)に対して、
民間心理学の道具としての適用範囲は、仲間。狂人の理解は、そもそも目標としていない
(2)に対して、
なので、その中核部分が時間的および地理的な次元を越えて相対的に恒常的であり続けてきたことは驚くべきことではない。
整理。
民間心理学には、きちんとした定義がある。
これまで「民間心理学」として使われてきた言葉の、新たな用語法:「素朴心理学」、「メンタリズム的な理解」
8
因果関係と、構成的関係の区別
構成的関係
:
研究の主題と何らかの形で密接に結びついているということ
因果的に関係
:
因果的に関係している様々な要素は、それほど密接に思考と結びついているわけではないので、
それらの要素を差し引いてもそれによって思考という観念そのものが存続しえなくなる
ということはない。
(チェス盤がなくなっても、チェスの続きは打てる。石を駒に見立てたり、口頭で)
9
・消去主義的唯物論:民間心理学が、心に関する科学に対して歪んだ影響を及ぼすのではないか。民間人は自分自身の心を知らないと、消去主義的唯物論は思っている
↑
(構成的関係)
↓
心
科学と心とを結びつける構成的関係。その得難さが二つのスタンスの対立を生んでいる。が、どちらの立場も同じく、認知という地形に同じ隆起とくぼみを見ている。
では、構成的関係とは何か。
構成的関係←→因果関係
構成的関係:研究の主題(この場合は心)と、何らかの形で概念上密接に結びついていること
因果的関係:因果的に関係している様々な要素は、それほど密接に思考と結びついているわけではないので、それらの要素を差し引いても、それによって思考という観念そのものが存続しえなくなるというひとはない
(駒はなくてもチェスは打てる)
僕自身ははがないをこんな風な目で見た事が無かったので、斬新な切り口で面白い文章だなと思った。
なのでちょっとこの文章いじくって遊んじゃおうかなって思います。
アニメがつまらないというか不愉快な出来なので仕方なく文庫を手にとって読んでますが、面白いすなぁこれ。強烈にグロテスク。
これ村上春樹が好きな人(特に初期)には受け入れがたい作品じゃないかと思うわ。村上春樹の小説に不純物を混ぜ混ぜ込んだゲテモノ食い料理にしか見えない。
ここまで言っておいて、
こんなフォロー入れちゃうのは、叩かれるのが怖いからかな?
何が面白いって普通の話と逆の方向に進んでいってるってところがいい。
たいていの物語は、未熟な登場人物が、イベントとか試練を越えて成長し、
って言ってるけれど。
「視野狭窄」で「自分だけの世界」に籠もってるなんて、キャラとして未熟もいいとこじゃない?
そういう風に自分の殻に籠もってた奴が、色んな人との触れ合いで心開いていく。なんて、世にごまんとあるストーリーだし。
むしろ、順行してるよね。
この一文で思ったんだけど。
要するにこの人が言いたいのは
初期のキャラ設定が好きだったのに、話進むにつれて段々キャラが変わって行ったのが嫌ってだけの話じゃないの?
その台詞言った人って、その後友人どころか彼女まで作ったって話ですぜ、親分。
初登場で「あたしも友達がほしいのよ!」と叫んだのは君の好きな初期状態の星奈だよ。
星奈がギャルゲにハマったのって、隣人部に入ってからだよね。この人のいう初期状態ってどこから、どこまで?
っていうか、現実の友達なんかギャルゲ以下って思ってるんなら、さっさと退部して家に籠もってゲームしてるだろ、星奈の場合。
トモちゃんに劣るし
「タカ」がいるじゃん。わざわざ、その為に隣人部作った様なもんだし。っていうかここでは夜空も例外じゃないんだね。
せめて「発明」にしようぜ、理科ってそこまで腐女子キャラでもないし。
っていうか理科も、隣人部行きたくないなら、それこそ理科室に籠もってるだろうよ。
あにきの方が格好良いし
眷属もいない
そう言えば、クラスメートには姫って呼ばれてたね。
っていうか夜空についてはトモちゃんを引き合いに出したのに、小鷹については触れないんだね。
つまらない事この上ない。
それは「君が見てて」って話じゃないの?
視野狭窄と言われようと何と言われようと、自分だけで世界を閉鎖系として完成させることができるなら、
今の状態こそが一番幸せじゃない?ね、みーくん。
そうだね、他人に何と言われようと、自分が幸せだと思う事をするのが重要だと思うよ、逆に言うなら、自分が思う幸せの形を押し付けちゃいけないよね、まーちゃん。
この人のいう、隣人部の結成時点ってどこだろうね?
夜空&小鷹コンビの時? 星奈が入った時? 小鳩が入るまで?
お前がそう思うんならそうなんだろうよ、おま(ry
嘘ついたって、傷つけるし、嫌われるし、潰されるけどね。
むしろそっちの方がよりルールとして広く活用されてるよね。
だけれども、その正直を許しあう、ただそれだけの関係。
特に夜空と星奈。
コミュニケーション?なにそれおいしいの?
そんな感じの人が一人なら良いけど、二人いるからねぇ……。
結果、一方の意見にもう一方がガンガン反対するっていう。ええ、あの二人ですよ。
あの状況下で誰にも手を出さない小鷹はある意味凄いよね。
うん、だからさ。それは単に君がキャラの初期設定が好きだったってだけの話じゃないの?
これを読んだ人は他にこんなものを読んでますの欄に「完全自殺マニュアル」「自殺サークル」「20歳の手記」が並んでても驚かないね。
これってブーメラン? もしかして君の本棚にある本を挙げたのかな?
ちなみに僕はどれも読んだ事無いよ。
叩かれないように予防線張りまくりの君の文章も、読んでて吐き気がするよ。
もちろん褒め言葉さ!
小鷹とカップルになりそうなのは、夜空、星奈、理科、幸村の四人だけど。
夜空とか、嬉々として二人の仲を裂きに行きそうだし。
星奈は、なんだかんだですぐに立ち直りそうだし。
幸村は、けなげに小鷹の舎弟続けそうだよね。
個人的にはこだかさんと夜空以外は、無理に友達なんかつくろうとせずに、
自分の世界に籠もる幸せは容認できるのに、皆と馴れ合っていく幸せは容認できないんだね。
結局この人もタイトル詐欺に引っ掛かった一人なんじゃないだろうか。
友達いなくても孤高に生きているキャラを期待して読んだら、最初の方はそれっぽいキャラ設定だったけど、結局馴れ合いみたいな感じで仲良くなっちゃって、なんだかんだ仲良しグループになったのが気に食わなかったとか?
作品だけじゃなくて、読者にまで毒吐いてるあたり、相当苛ついたんだろうね。
んでまぁ、そんな馴れ合い状態への嫌悪感を、叩かれないようにオブラートに包んで出来たのがこの文章。
僕の読解力だと、そんな感じにしか読み取れなかった。
夜空と星奈はガチでぶつかりあってるし、っていうかあれが馴れ合いだったら凄いわ。
小鳩とマリアもだね、こっちは見ててほほえましいけど。
理科は、小鷹に分かりやすいくらい分かりやすくアピールしている。
小鷹だって、隣人部の部員となぁなぁでの付き合いはしていない。
確かに、友人を作る事を目的にした部活で、具体的に友達を作る為に何かする訳でもなく。(小鷹はちょこちょこ頑張ってるけど)
実際には予行演習と称して、部員どうしで遊びに行きまくってるのに、
「もう俺らって友達じゃないの?」って所に触れてない辺りは馴れ合い臭いけどね。
だけど、友達作れない不器用な連中の、そんな馴れ合いは、少なくとも僕は見てて不快じゃない。
それをグロテスクと評したこの人は、きっと一切の馴れ合いを許せない孤高の人なのだろう。
要するに何が言いたいかと言うと、
次は堕落論とか白痴のエッセンスをラノベ化しないか?舞台は敗戦間際の仮想日本で、オタク活動にいそしむ4人のキリーロフね>作者様
箱の中がすっかり暗くなってしまってから、もう随分と時間が経ちました。
入れられる以前に小耳に挟んだことなのですが、どうやらこの箱の中には猛毒の入った小瓶が置かれているそうです。小瓶は口を溶接されて密閉状態にあるものの、すぐ側には振り上げられたまま固定された金槌が設置されていて、その金槌はとある時間がきた途端に振り下ろされるのだそうです。
そのとある時間なる時がいつを指すのか、私には全くわかりません。いまこの瞬間にもその時が来ているのかもしれないし、あるいはもっと先のことだったり、考えたくないことではありますが、もう過ぎてしまったことだったりするのかもしれません。金槌は誰の影響を受けるでもなく、独立した一つの事象として、完全な確率五十パーセントで振り下ろされることになっているのです。小瓶は割れてしまうのかもしれないし、割れないままかもしれない。私は死んでしまうかもしれないし、生きたままいられるのかもしれない。
激しい憤りを覚えずにはいられません。私の生死という何よりもの重大事項が、私はもとより誰からの手も離れて、唯一、五十パーセントなどという無機質極まりない確率だけに委ねられているなんて。ほとほと酷いにも程があるのではないのでしょうか。
加えて理不尽極まりないことに、この五十パーセントという確率をより厳密なものにするために、箱に入れられた私には様々な枷が与えられたのです。
例えば視覚について。小瓶と装置が見つかっては壊されかねないとのことから、箱には完璧な遮光が施されることになりました。完璧な暗闇。暗黒と呼んでも差し支えのない暗さが用意されたのです。よって私には、少し先の様子はもちろんのこと、私自身の輪郭さえ視認することができません。そこに本当に私の身体があるのかどうか、馬鹿げた話ではありますが、疑いすら持ち得てしまえる暗さなのです。
また聴覚についても、同様の理由からか、自ら発した声さえ聞きとれない程に徹底した遮断が施されています。どのような原理が働いているのかは不明です。そもそもなにも見えないのですから、確認のしようがありません。ですから以下は推測になりますが、もしかしたらここに入れられる前に鼓膜を破られたのかもしれないし、あるいは箱を形成する外壁に特殊な吸音板が使用されているのかもしれません。
兎にも角にも、防音吸音共に優れすぎた暗い箱の中で、私の視覚と聴覚は文字通り死んでしまっているのです。
極めつけとばかりに、全身を支配する身じろぎひとつ取れない虚脱感もまた、私に与えられた枷のひとつでした。暴れないようにとの理由から、箱に入れられる際に何かしらの弛緩剤を投薬されたのでしょう。半ば強制的に同じ姿勢のまま横たわらねばならなくなったので、次第に皮膚感覚が麻痺していきました。
何も見えないし聞こえない。嗅覚も味覚もあてにならない上に、触覚までも機能不全に陥った。つまるところ私は五感を全て支配されてしまった木偶のような有様を晒しているのです。非情極まりない状況です。これほどまでに不自由を徹底するくらいなら睡眠薬を投与してくれたらよかったのにと思わずにはいられません。一つも外傷を与えられないまま生殺しにされている気分なのです。私という生命、存在について、これ以上ないほどに蔑ろにされているという屈辱感が、辛うじて私の精神を狂わせず律してくれているのです。
私は、私の生命を、その生き死にを決定する何よりも重大な決定権があからさまに奪われてしまっていることが憎い。生命の存続を決定づける要素というものが、たった一つ、誰からの意図からも独立した、純粋極まりない確率にだけ寄っているという事実が、憎くて憎くて堪らないのです。
どうして私はこんな箱の中に入れられなければならなかったのでしょう。こんな馬鹿げた箱の中で、徹底して自由を奪われたまま生死の恐怖に怯えなければならないのでしょう。
こんなに理不尽なことがあっていいのでしょうか。こんなに残酷なことがあっていいのでしょうか。
私はいま、とても孤独です。胸にぽっかり穴が開いたとか、むせび泣いてしまうとか、そんな孤独よりももっと深淵にある、一面の虚空とでも言うべき孤独感にやられてしまっているのです。すごくすごく、ものすごくさびしいのです。独りぼっちのまま、永劫の暗黒に投げ出されてしまったものですから、絶対零度にも等しい肌寒さに打ち震えることしかできないのです。
箱の中からは一切の遠近感が失われています。暗黒だけが広がっていて、どこかにあるはずの小瓶と金槌は当然のごとく、箱の壁も底も天井も全て消えさってしまったかのようです。無論、実際にはそこにあるのでしょう。けれども、ありとあらゆる感覚器が閉ざされ麻痺してしまった私には、当然のようにそこにあるはずの物ども(実際にはそれ自体に何かしらの存在意義が与えられているはずなのに)が、ないも同然になってしまっているのです。
正直に告白しましょう。私にはもう、箱の中に私がいるという前提にさえ自信が持てなくなってきています。確かに私というものは存在している。こうして取り留めもないことを考え、あるいは空想している私の自我ないし意識とか精神などと呼ばれている唯一性は確保されている。けれども、その唯一性が本当に箱の中に閉じ込められているのかどうか。本当はもっと違う、どこか異質な空間を漂っているのではないか。疑念を払拭し切ることができないのです。
もしかしたら、いまこうしてここにある私は、どこか遠く宇宙の果てを漂っているのかもしれませんし、マリアナ海溝の水底に横たわっているのかもしれない。あるいはキラウェア火山の火口からマントルの方向に向かって沈下しているのかもしれません。
私には私自身を覆う箱がどうなっているのか知る術がないし、五感が死んだままではここが箱の中なのかどうか判別がつかないのです。
加えて、いまここにある私が本当に生きているのかどうか。そんなことさえも私には確認する方法が与えられていません。ともすれば私は、二分の一の確率をすでに通り過ぎてしまっているのかもしれないのですから。私はもう死んでしまっているのかもしれませんし、運良く生き残っているかもしれません。弛緩剤を打たれた身体で浅い呼吸と僅かな拍動を続けているのかもしれないし、その全てが停止したままだらんと横たわった肉塊になっているのかもしれません。
私は私自身の肉体を自由にできるだけの力を奪われてしまっているのです。私という思考が生命活動を続ける健全な肉体に宿っているなどと、一体誰が認めてくれるのでしょう。完璧な暗闇に毒された五感は、すでに感覚器としての意義を失くしています。私にはもう本当を確かめるだけの機会さえ与えられていないのです。ありとあらゆる想定は、もしかしたら私自身が作り出した捏造なのかもしれない。私を巡る様々な状況や、そもそもの私という唯一性についても、プログラムされたロールプレイにすぎないのかもしれない。
私という存在について、口惜しいことに、ゆらぎの只中にある私には振る舞い方を決めることができないのです。
叶うことなら、誰かに私を見つけ出してほしいくらいです。私を閉じ込めた狭い箱をこじ開けて、私がどうなっているのかを観測して、私の有り様を決定して欲しい。私にはもうそれだけの力が残されていませんから。身動きも取れないまま、孤独に身を震わせ続けることしかできないのですから。
全能の神であれば、光あれと呟くこともできることでしょう。無茶な願いだと承知のうえですが、そう告げることができたのならどんなによかっただろうと感じずにはいられません。
自身を巡るありとあらゆる不確定なゆらぎを自らの意思で確定できるなんて!
あこがれは、しかし一方で臆病な陰影を生み出すものです。箱が開かれ、私が見つけられて観測され、結果的に私の有り様が決まることについて、嘘偽りなく告白すると、確定されるいまに不安を感じていることから目を逸らすことができなくなるのです。
生きているのか死んでいるのかさえも自分自身では確かめようのない私ではありますが、それでもやっぱり死ぬことは怖いのです。死んでいると決定してしまうことが生理的に恐ろしいのです。どうしても受け付けられない。きっとそれは私がまだ具体的な死という現象を体感することも想像することもできていないからなのでしょう。
いいえ、なにも私に限った話ではないのでしょう。人徳有望な仁君名君であっても、極悪非道な殺戮者であっても、遍く存在する人畜無害な一般人であっても、誰だってそうだろうと思うのです。年老いた人や、病床に伏せる難病患者であるのならば、もしかしたら限りなく近しい想像を働かせることが可能かもしれません。が、それでもやはり具体的な体験については一生不明なままだと思うのです。
結局、死とはゆるがせにできない圧倒的な意味を持つ終着点だと思うのです。時間というもの、あるいは意識というものが絶対的な不可逆性を有しているように、たとえそれが儀礼的な通過点や他に類を見ない印象深いイベントであったとしても、決して覆すことのできない絶対的な事柄に違いないのです。
私は、いまここにある私という思考は、私を巡る様々な有り様が決まった瞬間にここから存在しなくなります。頭までどっぷりと浸かった、熱くも冷たくもない、温度を感じることのできない完璧なぬるま湯を抜かれてしまって、否応なしに外気に触れざるを得なくなってしまうからです。
そんな取り返しの付かない変化が恐ろしい。死んでいると決定づけられるだけに限らないのです。私にはもう、生きていると決まってしまうことさえ不安で不安でたまらないことなのです。
きっといまここにある私は、永遠とも感ぜられる点に留まった小さな小さな幻想のようなものなのでしょう。それ以上広がることもなければ縮まることもない、伸びることもなければ短くなることもない。拡散することも閉塞することもない、数学的に正しい唯一一点に留まったまま自己の同一性を勘違いしてしまった幽霊のような存在なのでしょう。
その点は、座標平面上の至る所に存在し、同時にとある一箇所には存在していないのです。一心同体も同然となった私のことなんて気にも留めないで、ある特定の事象が起こった瞬間に、その事象が起こったありとあらゆる時空間の中のたった一つに、まるでバスから降ろすかのようにして私を収束させるのでしょう。
またそんな点に留まってしまった幻は、実物になる可能性も、霞となって消え去る可能性も平等に有している。
私はいま、どんな時空間にも存在し、ありとあらゆる性質を有していながら、同時にどんな性質からも見放された孤独に苛まされています。誰かに見つけて欲しいと願う一方で、その時一体私がどこにいるのか、どのような姿になっているのかが不安でならないのです。
ここから送信しようとしたら、長文すぎて駄目だったようなのでこちらに書く。
malaさんへ。
インターフェースを極めるにはiPhone Appの開発者になるのが一番だと思います。
ライブドアみたいなぬるま湯にいても、結局Perlがうまくなるだけでしょ。
あなたは冒険しようとしてライブドアに入った。しかし今や権力にあぐらをかいている。
サーバーサイドのプログラミングはあなたにとって時間の無駄でしかありません。iPhone Appの開発者にならなければ、はっきり言って逃げです。ダサいです。
インターフェースで世界をあっと言わせようよ。君になら出来るよ!
ライブドアで安定した収入を得て満足ですか。結婚して守りに入ったんですか。それはハッカーと言えるんですか?まるで官僚じゃないか。
もっと攻めてけよ。人生を。
Ajaxの時代は終わったよ。
貴方の意見はもっともだと思うんだが、こういうのを聞いて思うのは、ある人が「問題に気づいて解決に向かって正しい判断をして行動力を発揮して周囲を説得して実現しようとする(失敗してもいい)」っていうことを学生時代にやらないとしたら、一体その人は何をやってたんだろうってことだ。貴重な時間と金を使って、ぬるま湯の中でずっと昼寝でもしてたのかね。
学生と社会人をことさら分けるのもあまり好きじゃないけど、違いがあるとすれば、上に書いたうちの「(失敗してもいい)」って項が、学生の頃はとても大きいってことだ。むしろ、失敗しても良いことに挑戦するチャンスを得るために、金を時間を費やしてるんじゃないのか。